JPH0860065A - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JPH0860065A
JPH0860065A JP21808994A JP21808994A JPH0860065A JP H0860065 A JPH0860065 A JP H0860065A JP 21808994 A JP21808994 A JP 21808994A JP 21808994 A JP21808994 A JP 21808994A JP H0860065 A JPH0860065 A JP H0860065A
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Seiji Kawashima
清治 川嶋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】筆記された絵・文字等を、水の付着によって瞬
時に消色させることができ、文字等の消去、訂正作業を
容易にかつ清浄に行いうるとともに、消去した文字等の
再生をも可能とする。 【構成】2−(4−ドデシルオキシ−3−メトキシスチ
リル)キノリン,3−シクロヘキシルアミノ−6−クロ
ロ−フルオラン,3−ジエチルアミノベンゾ〔a〕−フ
ルオラン,3−(4−ジメチルアミノ−2−エトキシフ
ェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−
3−イル)−4−アザフタリッド,3、3−ビス〔4−
ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル〕−4−アザフ
タリド,3−シクロヘキシルメチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン,から選択される電子供与性
呈色化合物と、サリチル酸亜鉛及びビスフェノールAか
ら選択される電子受容性顕色化合物とを混合した有色イ
ンク剤3を容器体2に収容している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筆記された絵・文字等
を、水の付着によって瞬時に消色させることができ、文
字等の消去、訂正作業を容易にかつ清浄に行いうるとと
もに、消去した文字等の再生をも可能とした筆記具に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、筆記具として鉛筆、万年筆、ボー
ルペン、水性・油性のフェールトペン等が広く知られて
おり、これらによって筆記された絵・文字等の筆記跡の
消去、訂正には、例えば鉛筆の場合には、ゴムの吸着作
用を利用した消ゴム等が、又万年筆の場合には漂白作用
を利用したインク消し液等を使用しなければならなかっ
た。又フェールトペン等の場合には、ガラス、プラスチ
ック等の非浸透性表面に筆記した際には、インクを溶か
す溶剤を含ませた紙、布等で拭取ることにより消去可能
ではあるが、紙、布等の浸透性表面に筆記した際にはイ
ンクが表面内に浸透するため溶剤の使用によっても消去
が困難となり、従ってかかる際には筆記跡をその上から
隠蔽する例えば白修正液、白修正テープの使用が必要と
なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の筆記
具にあっては、筆記跡の消去、訂正において、溶剤等を
含む専用の部材を使用しなければならないという不便さ
があり、近年、消去、訂正等をより簡単に行いうる筆記
具の出現が強く望まれている。
【0004】なお白板に用いられる、いわゆる白板用マ
ーカーは、アルコール中に粉体顔料を浮遊撹拌させたイ
ンクを用いているため、筆記跡は乾燥後粉体顔料のみの
付着となり、白板消し具等の布によって容易に拭取りで
きる。しかしこのような拭取りによる消去は、非浸透性
表面を有する白板上等に限られ、又拭取りに際して粉体
顔料が飛散し周囲を汚損する他、インクの特性上顔料の
吸上げ効率に劣るなど早い筆記に追従しえず、かすれ等
の筆記むらを発生するという問題もある。
【0005】従って、本発明者は、このような状況に鑑
み、種々な染料、顔料等に対して研究を積み重ねた。そ
の結果、染料として知られる電子供与性呈色化合物のう
ち、ある種の化合物は、サリチル酸亜鉛又はビスフェノ
ールAである特定の顕色化合物と反応して無色から有色
に発色する一方、水の付着によって顕色化合物の効果が
喪失することによって前記発色状態から無色状態に帰還
し、かつこの無色/発色の変化がくり返されうることを
発見した。そしてこの特定の呈色化合物と顕色化合物と
を混合した有色インク剤を用いることにより、従来の要
求を満たしうる新規な筆記具の出現を見出し得た。
【0006】すなわち本発明は、ある特定の呈色化合物
と顕色化合物とを組合わせた有色インク剤を用いること
を基本として、筆記跡の消去、訂正作業を便宜にかつ清
浄に行うことができ、前記問題点を解決しうる筆記具の
提供を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の筆記具は、2−(4−ドデシルオキシ−3−
メトキシスチリル)キノリン,3−シクロヘキシルアミ
ノ−6−クロロ−フルオラン,3−ジエチルアミノベン
ゾ〔a〕−フルオラン,3−(4−ジメチルアミノ−2
−エトキシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチル
インドール−3−イル)−4−アザフタリッド,3、3
−ビス〔4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル〕
−4−アザフタリド,3−シクロヘキシルメチルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン,からなるグル
ープAから選択される1種以上の電子供与性呈色化合物
と、サリチル酸亜鉛及びビスフェノールAからなるグル
ープBから選択される電子受容性顕色化合物とを混合し
た有色インク剤を容器体に収容している。
【0008】
【作用】前記グループAから選択される電子供与性呈色
化合物は、サリチル酸亜鉛及びビスフェノールAからな
る電子受容性顕色化合物と分子接触することによって、
無色から各呈色化合物固有の色に発色する。従って、こ
れらの混合によって有色のインク剤を形成できる。この
インク剤は、水の付着によって前記顕色化合物の効果を
喪失せしめ、有色状態から無色状態に変化しうる。すな
わちインク剤は水の付着のみによって消色し、筆記跡を
消去できる。又水により顕色化合物の効果を喪失せしめ
るものであるため、乾燥後も紙面上は消色状態が維持さ
れ、従って消色部分上に、該筆記具による新たな筆記が
可能となり、文字等の訂正、修正作業を便宜に行いう
る。
【0009】又この筆記具は水によりインク剤自体の消
色をもたらすものであるため、浸透性表面に筆記した場
合にも、筆記跡の消去、訂正が可能であり、被筆記体の
材質に応じることなく筆記、修正を行いうる。又衣服、
壁、家具等への落書、誤操作による付着、汚れも簡易に
消色、清浄化しうる。なお消色状態の筆記跡は、例えば
前記顕色化合物の塗布によって再発色させることがで
き、従ってこの消色を用いて重要機密を紙面上に無色状
に記録保管させることもできるなどの新たな使用をも行
いうる。
【0010】又筆記具を白板用マーカーとして用いた場
合には、前記効果に加えて、粉末顔料の飛散がなく清潔
でありしかもペン先への吸い上げがスムーズであるため
筆跡のかすれ、むら等を防止しうる。
【0011】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。図において筆記具1は、容器体2に、液状の有色イ
ンク剤3を収容したフェールトペン状をなし、本例で
は、例えば白板用マーカーとして使用される。
【0012】前記容器体2は、後端を底ぶた5によって
封止したペン状の円筒状胴部6と、その前端に嵌着され
るペン先金具7と、該ペン先金具7を覆うキャップ片9
とを具える。
【0013】なお胴部6内には、前記液状の有色インク
剤3を含浸した綿材状の含浸体10が中筒11に被覆さ
れて収容する。
【0014】又ペン先金具7は、前記有色インク剤3を
取り出すペン先用の芯材10とこれを保持するペン先保
持片11とからなり、該ペン先保持片11は、前記胴部
6前端の開口を閉じる隔壁11Aと、その周囲から後方
にのびかつ胴部6に嵌着されるフランジ11Bと、前記
隔壁11Aから前方にのびるコーン状をなし前記芯材1
0をその先端を突出させて保持する保持部11Cとを一
体に形成している。なお芯材10は例えばフィラメント
を束ねたフェルト材であり、その後端は前記隔壁11A
を貫通して含浸体10に連通し、毛細管現象等により有
色インク剤3を吸出するとともに先端のペン先部10A
から有色インク剤3を取出しかつ筆記可能としている。
【0015】又前記有色インク剤3は、電子供与性呈色
化合物と電子受容性顕色化合物とを例えばエタノール、
アルコール等の無水の溶剤内で混合した本例では低粘度
の液状をなす。
【0016】なお前記電子供与性呈色化合物としては、
2−(4−ドデシルオキシ−3−メトキシスチリル)キ
ノリン,3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロ−フル
オラン,3−ジエチルアミノベンゾ〔a〕−フルオラ
ン,3−(4−ジメチルアミノ−2−エトキシフェニ
ル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−
イル)−4−アザフタリッド,3、3−ビス〔4−ジエ
チルアミノ−2−エトキシフェニル〕−4−アザフタリ
ド,3−シクロヘキシルメチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン,からなるグループAのものが使
用でき、有色インク剤3として、このグループAから選
択される1種以上のものを用いる。
【0017】なお「2−(4−ドデシルオキシ−3−メ
トキシスチリル)キノリン」の化学構造式を示す図を図
2に、「3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロ−フル
オラン」の化学構造式を示す図を図3に,「3−ジエチ
ルアミノベンゾ〔a〕−フルオラン」の化学構造式を示
す図を図4に,「3−(4−ジメチルアミノ−2−エト
キシフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインド
ール−3−イル)−4−アザフタリッド」の化学構造式
を示す図を図5に,「3、3−ビス〔4−ジエチルアミ
ノ−2−エトキシフェニル〕−4−アザフタリド」の化
学構造式を示す図を図6に,「3−シクロヘキシルメチ
ルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン」の化
学構造式を示す図を図7にそれぞれ示している。
【0018】又電子受容性顕色化合物としてはサリチル
酸亜鉛及びビスフェノールAのグループBから選択され
るものを用いる。
【0019】そしてこれらグループAの電子供与性呈色
化合物とグループBの電子受容性顕色化合物との混合
は、互いの分子接触によって各呈色化合物固有の色に発
色する。又この混合物に水を付着した際には、水があた
かも顕色化合物を喪失させるかのごとく機能せしめ、前
記発色を無色に瞬時に変化させるとともに水の乾燥後も
無色(消色)状態が維持される。従って該消色跡に新た
に該インク剤3を用いて筆記できる。又前記消色は、イ
ンク剤3内の顕色化合物が損失するごとき機能によって
行われるため、乾燥後に新たに、顕色化合物を含む無水
の顕色液を塗布することによって、消色前の筆記跡が有
色に再現される。
【0020】このように前記インク剤3を用いた筆記具
1は、水及び唾液等の付着によって消色しうるため、筆
記跡の消去、訂正を極めて容易に行いうると同時に、衣
服、壁等への落書、誤操作による付着汚れも簡易に清浄
でき、その取扱いを便宜とする。
【0021】又消色に際して粉体等の発生、飛散がない
ため周囲の環境を清潔に維持でき、しかもこれらが溶剤
内で完全に解け合う液状をなすため、芯材10による吸
上げがスムーズでありむらなくかつかすれなく筆記しう
る。
【0022】又このインク剤3は、浸透性表面に筆記し
た場合にも、これら消色が可能であり、従って白板用マ
ーカ等への使用の他、紙、布、木材、プラスチック等種
々の材質への使用が可能である。
【0023】又このインク剤3は液状をなすため、フェ
ールトペンの他、例えば筆ペン、万年筆、ボールペン等
として形成することもできる。
【0024】(具体例)なお本発明の電子供与性呈色化
合物を用いたインク剤の具体例を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】なお具体例1〜7のインク剤は、表1に記
載の化合物を例えば撹拌機で約20分間撹拌することに
より得ることができる。又この有色のインキ剤で書いた
文字に水を付着すると速やかに消色し、(筆記)−(水
による消色)−(乾燥)−(筆記)のサイクルを繰返し
うることが確認できた。
【0027】又サリチル酸亜鉛3重量部をフタル酸ジメ
チル68重量部及びエタノール29重量中で約20分間
撹拌することにより無水の顕色液を得た。このものを前
記水によって消色した有色インキ剤3の筆記跡に塗布し
たところ速やかに再発色し、筆記跡の、(水による消
色)−(乾燥)−(顕色液による再発色)のサイクルを
繰返しうることが確認できた。
【0028】
【発明の効果】叙上のごとく本発明の筆記具は構成して
いるため、筆記跡を水の付着によって消色でき、文字等
の訂正作業等を容易にかつ清浄に行いうるとともに、消
去した文字等の再生をも可能とし、使用範囲を大巾に拡
大しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】2−(4−ドデシルオキシ−3−メトキシスチ
リル)キノリンの化学式である。
【図3】3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロ−フル
オランの化学式である。
【図4】3−ジエチルアミノベンゾ〔a〕−フルオラン
の化学式である。
【図5】3−(4−ジメチルアミノ−2−エトキシフェ
ニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)−4−アザフタリッドの化学式である。
【図6】3、3−ビス〔4−ジエチルアミノ−2−エト
キシフェニル〕−4−アザフタリドの化学式である。
【図7】3−シクロヘキシルメチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオランの化学式である。
【符号の説明】
2 容器体 3 有色インク剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2−(4−ドデシルオキシ−3−メトキシ
    スチリル)キノリン,3−シクロヘキシルアミノ−6−
    クロロ−フルオラン,3−ジエチルアミノベンゾ〔a〕
    −フルオラン,3−(4−ジメチルアミノ−2−エトキ
    シフェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドー
    ル−3−イル)−4−アザフタリッド,3、3−ビス
    〔4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル〕−4−
    アザフタリド,3−シクロヘキシルメチルアミノ−6−
    メチル−7−アニリノフルオラン,からなるグループA
    から選択される1種以上の電子供与性呈色化合物と、サ
    リチル酸亜鉛及びビスフェノールAからなるグループB
    から選択される電子受容性顕色化合物とを混合した有色
    インク剤を容器体に収容してなる筆記具。
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