JPH0860233A - レ−ザ焼入れ装置およびその焼入れ方法 - Google Patents

レ−ザ焼入れ装置およびその焼入れ方法

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JPH0860233A
JPH0860233A JP19564294A JP19564294A JPH0860233A JP H0860233 A JPH0860233 A JP H0860233A JP 19564294 A JP19564294 A JP 19564294A JP 19564294 A JP19564294 A JP 19564294A JP H0860233 A JPH0860233 A JP H0860233A
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JP
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work
laser
peripheral surface
beam damper
holder
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JP19564294A
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Akihiro Endo
彰広 遠藤
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円筒状ワークの真円度を所望に維持し、ワー
クの内径が小さいものであってもワークに対するレーザ
焼入れを可能とし、ワークの表面温度の低下を防止す
る。 【構成】 円筒状ワークWの外周面を押圧保持する全周
チャック17は、三つのチャック爪19で構成されてい
る。各チャック爪19は、ワークWに接触する保持面2
7が、ワークWの全周の1/3の部分に接触するもの
で、このチャック爪19を三つ使用することで、ワーク
Wの全周に接触した状態で保持する。さらに、各チャッ
ク爪19には、ワークWの内周面で反射したレーザ光3
1を受光するビームダンパ部29が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外周面を押圧保持さ
れた円筒状のワークに対し、レーザ光を照射して焼入れ
処理を行うレ−ザ焼入れ装置およびその焼入れ方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】円筒状のワークの内周面をレーザ光によ
り焼入れ処理するレーザ焼入れ方法としては、例えば特
開昭59−76816号公報に記載されている。図8
は、上記したような円筒状のワークWに対し、レーザ光
1を照射している状態を示しているレーザ焼入れ装置の
側面図である。
【0003】円筒状のワークWは、チャック本体3の上
端に設けられた三爪チャック5により保持されている。
三爪チャック5は、基台6上にて、ブロック7に固定さ
れた三つのチャック爪9が、ブロック7とともにワーク
Wの中心に向けて移動可能であり、各チャック爪9は、
図9に示すように、ワークWの外周面に接触する保持面
9aが、ワークWの外周面に密着するよう円弧面に形成
されている。
【0004】レーザ光1は、図示しないレーザ発振器か
ら発振された後、集光光学系が収納された光学ユニット
11内から放出され、チャック本体3の回転により回転
状態のワークWの内周面に照射される。ワークWの内部
には、ワークWの内周面で反射したレーザ光を、チャッ
ク本体3などの装置側の部材に照射させないようにする
ために、前記反射光を受光するビームダンパ13が配置
され、このビームダンパ13は上記光学ユニット11か
ら下方に延長された支持部材15の先端に取付けられて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のレ−ザ焼入れ装置においては、次のような問
題がある。
【0006】(1) 三爪チャック5によりワークWの外周
部の周囲3か所を固定した状態で焼入れを行っているの
で、ワークWは焼入れ時での加熱による熱膨脹が全周で
不均一となって三角形状に変形し、焼入れ前後の真円度
で、内径が60mmのものの場合、約30μm程度悪化
する。
【0007】(2) レーザ光1の反射光を受けるビームダ
ンパ13をワークWの内部に挿入する必要があるため、
内径が例えば60mmを下回るような小さいワークの場
合には、ビームダンパ13の容量を考慮してそれ自体を
小型化しても、ビームダンパ13をワークW内に挿入で
きず、焼入れ処理ができなくなる。
【0008】(3) 図10は、ワークのレーザ光が照射さ
れる表面温度と、焼入れ硬化幅との関係を示している。
ここでは、例えば、硬度HV270以上、焼入れ硬化幅
4.2mm以上を要求値とし、焼入れ可能なワーク表面
温度の下限値は700℃としてある。上限値は900℃
であるが、これはこの温度を越えた場合には、焼入れ硬
化幅については問題ないが、表面溶融が始まり、品質上
不合格となる。
【0009】図11は、S20C材を焼入れし、切断腐
食を行った場合での、焼入れ硬化幅(mm)と焼入れ硬
化深さ(mm)との関係を示している。図中で、ワーク
表面側に位置するA領域の硬度がHV400以上で、B
領域の硬度がHV300〜400である。
【0010】上記図11により、焼入れ硬化幅に対応し
て焼入れ硬化深さが変化し、また上記図10により焼入
れ硬化幅はワークの表面温度によって変化するので、ワ
ークの表面温度は、焼入れ硬化幅および焼入れ硬化深さ
に影響することになる。
【0011】ここで、前述したワークWとチャック爪9
とはメタル接触しているため、レーザ焼入れ時にはワー
クWの熱がチャック爪9に放熱されてワークWの表面温
度が低下することになる。この表面温度が700℃を下
回るような場合には、前記図10に示したように、焼入
れ硬化幅が要求値(4.2mm以上)を得られず、安定
した焼入れ処理ができないという問題がある。したがっ
て、この場合には、ワークWの表面温度が所定値に達す
るまで、ワークWの回転速度を落とさなければならず、
これは、焼入れ品質の不安定化のほかに、無駄なエネル
ギ消費および、焼入れサイクルタイムの長時間化による
製造コストの増大を招く。
【0012】そこで、この発明は、円筒状ワークの真円
度を所望に維持し、ワークの内径が小さいものであって
もワークに対するレーザ焼入れを可能とし、ワークの表
面温度の低下を防止することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明は、第1に、円筒状のワークが、その外周
面に接触するワーク保持体により押圧保持された状態
で、レーザ光を照射されるレ−ザ焼入れ装置において、
前記ワーク保持体は、基台に対し前記ワークの中心部に
向かって接近離反する方向に移動可能な複数の移動体で
構成され、この複数の移動体による前記ワークの外周面
に対する接触面は、ワークの外周面における周方向全周
に接触する構成としてある。
【0014】第2に、円筒状のワークが、その外周面に
接触するワーク保持体により押圧保持された状態で、レ
ーザ光を照射されるレ−ザ焼入れ装置において、前記ワ
ーク保持体に、前記ワークに照射されたレーザ光の反射
光を受光するビームダンパ部を設けた構成としてある。
【0015】第3に、第1の構成において、移動体で構
成されるワーク保持体に、ワークに照射されたレーザ光
の反射光を受光するビームダンパ部を設けた構成として
ある。
【0016】第4に、第1または第3の構成において、
移動体で構成されるワーク保持体は、周方向等間隔に三
つ配置され、各ワーク保持体のワークに対する接触面
は、ワーク全周のほぼ1/3の部分に対応する円弧面で
構成されている。
【0017】第5に、第2または第3の構成において、
ビームダンパ部は、円筒状ワークの一方の開口部から入
射してワークの内周面で反射したレーザ光を受光するも
ので、円筒状ワークの他方の開口部の周縁を覆う構成で
ある。
【0018】第6に、第5の構成において、ビームダン
パ部に対しレーザ光が入射する側と反対側で、ビームダ
ンパ部の先端周縁により囲まれる開口部に対向する位置
に、補助ビームダンパを設けた構成としてある。
【0019】第7に、円筒状のワークが、その外周面に
接触するワーク保持体により押圧保持された状態で、レ
ーザ光を照射されるレ−ザ焼入れ方法において、前記円
筒状のワークを、その中心部に向けて移動する複数の移
動体により、ワークの外周面の全周にわたり先端の接触
面で接触させて押圧保持し、この状態でワークに対して
レーザ光を照射する焼入れ方法としてある。
【0020】第8に、円筒状のワークが、その外周面に
接触するワーク保持体により押圧保持された状態で、レ
ーザ光を照射されるレ−ザ焼入れ方法において、前記ワ
ーク保持体に保持された円筒状のワークに対してレーザ
光を照射し、この照射したレーザ光の反射光を前記ワー
ク保持体に設けたビームダンパ部に照射する焼入れ方法
としてある。
【0021】第9に、第7の方法において、ワークで反
射したレーザ光を、移動体で構成されるワーク保持体に
設けたビームダンパ部に照射する焼入れ方法としてあ
る。
【0022】
【作用】第1、第3の構成、第7、第9の方法によれ
ば、円筒状ワークの中心部に向かって接近離反する方向
に移動可能な複数の移動体で構成されるワーク保持体
は、ワークの外周面における周方向全周に接触した状態
でワークを保持するので、ワークの変形は抑制され、そ
の真円度が所望に維持される。
【0023】第2、第3の構成、第8、第9の方法によ
れば、ワークに照射されたレーザ光の反射光が、ワーク
保持体のビームダンパ部に照射されるので、ワーク保持
体がこの反射光により加熱され、ワークとの温度差が小
さくなってワークの表面温度の低下が抑制される。
【0024】第4の構成によれば、ワーク全周のほぼ1
/3の外周面に対応して接触する円弧面を備えたワーク
保持体を三つ使用することにより、ワーク保持体はワー
クの外周面における周方向全周に接触した状態でワーク
を保持する。
【0025】第5の構成によれば、円筒状ワークの一方
の開口部から入射したレーザ光は、ワークの内周面で反
射し、この反射光は他方の開口部から出射してビームダ
ンパ部に照射される。
【0026】第6の構成によれば、ワークの内周面で反
射したレーザ光の反射光が、ビームダンパ部よりさらに
前方に進行した場合には、補助ビームダンパがこの進行
したレーザ光を受光する。
【0027】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。
【0028】図1は、この発明の一実施例を示すレーザ
焼入れ装置の側面図である。ここでの円筒状のワークW
は、ワーク保持体である全周チャック17により保持さ
れている。全周チャック17は、三つのチャック爪19
がブロック21上にそれぞれ着脱可能に固定されたもの
で、チャック爪19とブロック21とが一対となって基
台22上にて、ワークWの中心部に向かって接近離反す
る方向に移動可能となる移動体で構成されている。上記
全周チャック17は、例えば空気圧による駆動するエア
チャックで構成される。
【0029】チャック爪19は、一つのチャック爪19
を平面図として示した図2に示すように、ボルト孔23
aを備えてブロック21に固定される固定部23と、固
定部23に対して垂直に形成された、ワークWを保持す
る保持部25とを有している。保持部25は、全体とし
て120度の扇形を呈しており、ワークWの外周面に接
触する接触面としての保持面27は、ワークWの外周面
と同様の凹状の円弧面に形成されている。つまり、上記
保持面27を有するチャック爪19を三つ使用すること
で、全周チャック17はワークWの外周面における周方
向全周に接触した状態となる。
【0030】三つのチャック爪19は、保持面27の固
定部23側の端部に、ワークWの中心側に突出するビー
ムダンパ部29が一体に形成されている。ビームダンパ
部29の先端29aは、保持面27と同心円状の円弧面
に形成され、三つのチャック爪19によりワークWを保
持した状態で、三つのビームダンパ部29の先端29a
の周縁によって円形の開口部30が形成される。このよ
うなビームダンパ部29は、レーザ光31のワークWの
内周面での反射光を受光するものであり、レーザ光31
は、図示しないレーザ発振器から発振された後、集光光
学系が収納された光学ユニット33内から、図1中で下
方に向けて放出される。
【0031】全周チャック爪17が取り付けられる基台
22は、チャック本体35上に固定され、チャック本体
35の上端面35a上の、基台22の中央に形成された
空間36内には、ビームダンパ部29より下方に漏れる
レーザ光を受光するための補助ビームダンパ37が着脱
可能に設置されている。
【0032】上記チャック本体35は、下部の回転部3
9が固定部41に対して回転可能であり、回転部39の
回転に伴うチャック本体35の回転によりワークWも回
転し、ワークWの回転中に、レーザ光31がワークWの
内周面に照射される。
【0033】固定部41は支持台43に固定されてお
り、支持台43はテーブル45上に設置されたブラケッ
ト47の中心軸49を中心に回動可能であり、この回動
位置を所定に設定することでワークWを傾け、これによ
り鉛直方向下方に照射されるレーザ光31をワークWの
内周面に照射することが可能となる。
【0034】次に、上記したようなレーザ焼入れ装置の
動作を説明する。
【0035】ワークWを全周チャック17にセットし、
この状態で三つのチャック爪19をブロック21ととも
に基台22に対してワークWの中心方向に向けて移動さ
せ、これにより全周チャック17でワークWが保持され
る。支持台43は、ブラケット47の中心軸49を中心
に回動させて所定角度に設定し、この状態でチャック本
体35を回転部39を介し固定部41に対して所定速度
で回転させる。
【0036】チャック本体35の回転に伴い全周チャッ
ク17に保持されたワークWも回転し、この回転状態の
ワークWの内周面に対し、上方の光学ユニット33内か
らレーザ光31を照射し、これにより、ワークWの内周
面の周方向に沿って焼入れ処理がなされる。
【0037】ここで、円筒状のワークWを保持する全周
チャック17は、各チャック爪19の保持面27が、ワ
ークWの外周面全周の1/3に対して接触し、このため
このチャック爪19を三つ使用することで、ワークWの
外周面全周に接触した状態で保持することが可能とな
る。これにより、焼入れにより加熱されるワークWの膨
脹が、全周一様に内側に向かうことになり、ワークWの
焼入れ処理後の真円度が向上する。図3は、円筒状のワ
ークWにおける焼入れ前後の真円度の悪化代を、三つの
ワークWのサンプル(内径60mm)に対して示したも
ので、これによれば平均で9μm(従来は約30μm)
まで改善されていることがわかる。
【0038】ワークWの内周面に照射されたレーザ光3
1は、ここで反射しチャック爪19のビームダンパ部2
9上に達する。ビームダンパ部29は、レーザ光31の
反射光を受けることで温度上昇し、これに伴いワークW
に接触する保持部25も温度上昇し、全周チャック17
全体の温度も上昇する。この結果、レーザ光31により
加熱されているワークWと全周チャック17との温度差
が小さくなり、ワークWの全周チャック17への放熱が
抑制される。これにより、ワークWのレーザ光31が照
射される表面温度の低下が防止されて、焼入れ硬化幅は
所望に維持され、安定した焼入れ処理ができることとな
る。
【0039】図4は、ワークWを焼入れた場合の、ワー
クWの表面温度と、ワークWの焼入れ時での回転速度
(m/分)との関係を、本実施例(実線)と従来例(一
点鎖線)とで比較して示している。なお、ここでのレー
ザパワーは、4.8kwである。これによれば、焼入れ
可能温度範囲を700℃〜900℃とした場合、ワーク
Wの回転速度は、従来に比べて1.4倍程度まで上昇し
ている。この結果、焼入れ品質の安定化のほかに、省エ
ネルギ効果と、焼入れサイクルタイムの短縮による製造
コストの低下が可能となる。
【0040】また、ワークWを連続的に焼入れた場合、
ある程度回数を重ねると、ワークWに対する入熱量と放
熱量とが等しくなり、ワークWは平衡温度に達する。こ
のときの温度が焼入れ可能な温度範囲となるよう、ワー
クWの回転速度を調節する。図5は、焼入れ回数に対
し、チャック爪19の温度aと、ワークWのレーザ光3
1が照射される表面温度b(ワークWの4通りの回転速
度に応じて4通り示してある)とを示しており、ワーク
Wの表面温度bは、ワークWの回転速度によって変化し
ていることがわかる。このため、焼入れ回数に応じてワ
ークWの回転速度を適宜変化させることで、ワークWの
表面温度bを焼入れ可能温度範囲(700〜900℃)
に入れることが可能である。
【0041】図6は、チャック爪19の温度aと、ワー
クWの表面温度bと、ワークWの外側の温度cとを示し
ている。これによれば、(1)による従来例ではチャッ
ク爪19の温度aが低いことから、ワーク表面温度bは
700〜900℃の焼入れ可能温度範囲に達していない
が、(2)による本実施例ではチャック爪19の温度a
がワークWの外側温度cとほぼ等しい200℃前後であ
り、ワーク表面温度bは上記焼入れ可能範囲に達してい
ることがわかる。
【0042】ここで、上記図6にて(3)で示すよう
に、チャック爪19の温度aが上昇しすぎた場合には、
ワークWの表面温度bも900℃を越えてしまうので、
例えば図7に示すように、エアノズル51を用いてチャ
ック爪19を冷却する。
【0043】また、ビームダンパ部29をチャック爪1
9に設けてあるので、従来のように光学ユニット33側
からビームダンパ部を円筒状のワークWに挿入する必要
がなく、このため内径が60mm以下と小さいワークで
あってもレーザ焼入れが可能である。
【0044】ワークWの内周面に向けて照射されたレー
ザ光31が、ビームダンパ部29よりさらに下方に漏れ
た場合には、この漏れたレーザ光は補助ビームダンパ3
7が受け、チャック本体35側へのレーザ光の照射は回
避される。
【0045】なお、上記実施例では、ビームダンパ部2
9がチャック爪19と一体化している構成としたが、鋳
物からなるチャック爪19に対し、ビームダンパ部29
を銅としてねじなどにより着脱可能な構成としてもよ
い。
【0046】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、円筒状のワークの中心部に向かって接近離反する
方向に移動可能なワーク保持体は、ワークの外周面にお
ける周方向全周に接触するので、この状態でレーザ焼入
れを行ってもワークの熱膨張による変形は抑制され、そ
の真円度を所望に維持することができる。
【0047】また、円筒状のワークの外周面を押圧保持
するワーク保持体に、ワークに照射されたレーザ光の反
射光を受光するビームダンパ部を設けたため、ビームダ
ンパ部がレーザ光の反射光を受けることで温度上昇し、
これに伴い温度上昇するワーク保持体とワークとの温度
差が小さくなって、ワークの表面温度の低下を抑制する
ことができ、安定した焼入れ処理が可能となる。
【0048】ワークの内周面で反射したレーザ光が、ビ
ームダンパ部よりさらに前方に進行した場合には、補助
ビームダンパがこれを受けるので、レーザ光の漏れ防止
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すレーザ焼入れ装置の
側面図である。
【図2】図1のレーザ焼入れ装置のチャック爪の拡大さ
れた平面図である。
【図3】図1のレーザ焼入れ装置による円筒状ワークの
焼入れ前後の真円度の変化を示した説明図である。
【図4】ワークの回転速度とワークの表面温度との関係
を示す説明図である。
【図5】連続焼入れ時でのワークの表面温度とチャック
温度とを示す説明図である。
【図6】焼入れ時でのワークの表面温度および同外側温
度とチャック温度とを、従来と比較して示した説明図で
ある。
【図7】チャック爪に対する冷却機構を設けた例を示す
要部の断面図である。
【図8】従来例を示すレーザ焼入れ装置の側面図であ
る。
【図9】図1のレーザ焼入れ装置のチャック爪の拡大さ
れた平面図である。
【図10】ワークの表面温度と焼入れ硬化幅との関係を
示す説明図である。
【図11】ワークに表面における焼入れ硬化幅と焼入れ
硬化深さに対する硬度を示す説明図である。
【符号の説明】
W ワーク 17 全周チャック(ワーク保持体) 19 チャック爪 22 基台 27 保持面(接触面) 29 ビームダンパ部 30 開口部 31 レーザ光 37 補助ビームダンパ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のワークが、その外周面に接触す
    るワーク保持体により押圧保持された状態で、レーザ光
    を照射されるレ−ザ焼入れ装置において、前記ワーク保
    持体は、基台に対し前記ワークの中心部に向かって接近
    離反する方向に移動可能な複数の移動体で構成され、こ
    の複数の移動体による前記ワークの外周面に対する接触
    面は、ワークの外周面における周方向全周に接触する構
    成であることを特徴とするレ−ザ焼入れ装置。
  2. 【請求項2】 円筒状のワークが、その外周面に接触す
    るワーク保持体により押圧保持された状態で、レーザ光
    を照射されるレ−ザ焼入れ装置において、前記ワーク保
    持体に、前記ワークに照射されたレーザ光の反射光を受
    光するビームダンパ部を設けたことを特徴とするレ−ザ
    焼入れ装置。
  3. 【請求項3】 移動体で構成されるワーク保持体に、ワ
    ークに照射されたレーザ光の反射光を受光するビームダ
    ンパ部を設けたことを特徴とする請求項1記載のレ−ザ
    焼入れ装置。
  4. 【請求項4】 移動体で構成されるワーク保持体は、周
    方向等間隔に三つ配置され、各ワーク保持体のワークに
    対する接触面は、ワーク全周のほぼ1/3の部分に対応
    する円弧面で構成されていることを特徴とする請求項1
    または3記載のレ−ザ焼入れ装置。
  5. 【請求項5】 ビームダンパ部は、円筒状ワークの一方
    の開口部から入射してワークの内周面で反射したレーザ
    光を受光するもので、円筒状ワークの他方の開口部の周
    縁を覆う構成であることを特徴とする請求項2または3
    記載のレ−ザ焼入れ装置。
  6. 【請求項6】 ビームダンパ部に対しレーザ光が入射す
    る側と反対側で、ビームダンパ部の先端周縁により囲ま
    れる開口部に対向する位置に、補助ビームダンパを設け
    たことを特徴とする請求項5記載のレーザ焼入れ装置。
  7. 【請求項7】 円筒状のワークが、その外周面に接触す
    るワーク保持体により押圧保持された状態で、レーザ光
    を照射されるレ−ザ焼入れ方法において、前記円筒状の
    ワークを、その中心部に向けて移動する複数の移動体に
    より、ワークの外周面の全周にわたり先端の接触面で接
    触させて押圧保持し、この状態でワークに対してレーザ
    光を照射することを特徴とするレ−ザ焼入れ方法。
  8. 【請求項8】 円筒状のワークが、その外周面に接触す
    るワーク保持体により押圧保持された状態で、レーザ光
    を照射されるレ−ザ焼入れ方法において、前記ワーク保
    持体に保持された円筒状のワークに対してレーザ光を照
    射し、この照射したレーザ光の反射光を前記ワーク保持
    体に設けたビームダンパ部に照射することを特徴とする
    レ−ザ焼入れ方法。
  9. 【請求項9】 ワークで反射したレーザ光を、移動体で
    構成されるワーク保持体に設けたビームダンパ部に照射
    することを特徴とする請求項7記載のレ−ザ焼入れ方
    法。
JP19564294A 1994-08-19 1994-08-19 レ−ザ焼入れ装置およびその焼入れ方法 Pending JPH0860233A (ja)

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