JPH086118B2 - ジパーオキシドデカン二酸含有凝集物の製造方法 - Google Patents

ジパーオキシドデカン二酸含有凝集物の製造方法

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JPH086118B2
JPH086118B2 JP62128571A JP12857187A JPH086118B2 JP H086118 B2 JPH086118 B2 JP H086118B2 JP 62128571 A JP62128571 A JP 62128571A JP 12857187 A JP12857187 A JP 12857187A JP H086118 B2 JPH086118 B2 JP H086118B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は脂肪族ジパーオキシジカルボン酸と室温で固
体の水不浸透性材料とを含む凝集物を製造する方法に関
する。この方法は酸の水性懸濁物を酸に対して計算して
少なくとも25重量%の量の水不浸透性材料の存在下で水
不浸透性材料の融点より高くかつ酸の分解温度よりも低
い温度において、懸濁した酸の粒子を凝集するのに十分
な時間撹拌し、このようにして得られた凝集粒子の懸濁
物の撹拌を継続しながら水不浸透性材料が固化する温度
まで冷却し、得られた凝集物を単離する連続的な工程を
含んでいる。本発明はまた、このようにしてつくられた
凝集物の他に水和性材料を含む成形粒子およびこれらの
凝集物を漂白成分として使用した洗浄漂白組成物のよう
な組成物に関する。
上記のような方法は英国特許明細書第1,387,167号に
記載されている。この特許は脂肪族ジパーオキシジカル
ボン酸としてジパーオキシアジピン酸とジパーオキシア
ゼライン酸を記載している。この特許はまた、染色され
た繊維製品の漂白剤としてこの凝集物を使用する際に細
かなしみの発生度合をなくし、あるいは少なくとも著し
く少なくするためにはこの凝集物を1重量%の水溶液の
pHが少なくとも10.5の水溶液無機水和物形成性塩で被覆
する必要がある、と記載している。しかしながらこのよ
うな被覆を使用する場合にはいくつかの欠点がある。先
ず第一に、この方法は漂白剤の製造において1つの工程
を追加するものであり、これによって製造法が面倒なも
のになる。第二に、この漂白剤を保存する際にジパーオ
キシジカルボン酸の化学的安定性が密接して隣接してい
るアルカリ性の塩によって損なわれるであろうというこ
とである。第三に、この被覆が水溶性であるために、こ
の漂白剤を濃厚な水性の注加可能な漂白組成物ならびに
洗浄漂白組成物中の漂白成分として使用することが不可
能になる。
本発明はこれらの欠点を解消することを目的とする。
驚くべきことに本発明の方法において脂肪族ジパーオキ
シジカルボン酸が1,12−ジパーオキシドデカン二酸であ
る場合には得られた凝集物は細かなしみ(ピンポイント
スポット)を発生することなくそのまま使用することが
できる。すなわち上記英国特許明細書に記載されている
アルカリ性の塩の被覆を必要とすることなく使用できる
ということがわかった。本発明において、凝集工程で得
られた凝集物を、1重量%の水溶液のpHが少くとも10.5
である無機塩で更に被覆することを除く。
米国特許明細書第4,119,660号はパーオキシ酸なかん
ずく1,12−ジパーオキシドデカン二酸を被覆により囲む
ことを開示し、この特許に記載された漂白組成物は通常
の方法によって製造することができる、と記載している
ことを付け加えなければならない。これらの方法の1つ
としてこの特許は凝集について記載している。しかしな
がらパーオキシ酸の水性懸濁液中の凝集の問題について
は何もない。この米国特許明細書にはさらに使用される
被覆材料の割合はパーオキシ酸に対して約2.5〜15重量
%の範囲でなければならないことが示されている。実験
(後述の実施例も参照)から明らかなように1,12−ジパ
ーオキシドデカン二酸をこの酸の水性懸濁液中で凝集さ
せることによって被覆を与えようとする場合、このよう
な量の被覆材料は満足な結果をもたらさない。ジパーオ
キシ酸の水性懸濁液中でこれらの酸が凝集することが重
大であるということは、ジパーオキシ酸を固体もしくは
高濃度の状態で用いた作業においては一般に知られてい
るように大きな危険(爆発)があることからも明らかで
あろう。従って本発明の方法は、実用的な種々の用途に
利用可能な1,12−ジパーオキシドデカン二酸を製造する
簡単でかつ極めて安全な方法を提供するものである。
さらに英国特許明細書第1,456,591号は、有機過酸1
〜40重量%、硫酸マグネシウムとアルカリ金属硫酸塩の
混合物15〜45重量%および水和水5〜45重量%を含む粒
状漂白組成物の製造を開示しており、得られた顆粒は全
組成物に対して1〜80重量%の量の脂肪酸、脂肪族アル
コール、脂肪酸エステルおよびポリビニルアルコールの
ようなカプセル化材料で被覆することができると記載し
ていることを付け加えておく必要がある。さらに、使用
される方法の1つとしてこの特許明細書は凝集について
述べている。しかしながら本発明の方法はこの明細書に
記載されていないし、そこから導きだすこともできな
い。このことは、この特許明細書に記載された顆粒中の
無機塩の存在が過酸の水性懸濁液中での凝集の採用を排
除していることからも明らかである。
また英国特許明細書第911,410号はラウリン酸のよう
な10〜22個の炭素原子を含有する脂肪酸で被覆した顆粒
状漂白組成物の製造方法を開示していることを述べてお
く必要がある。しかしながら記載されている唯一の漂白
剤はN−クロル化合物であり、この特許明細書からは懸
濁液中での凝集についてはもちろんのことカプセル化が
凝集によって行われることも知ることはできない。
以下では1,12−ジパーオキシドデカン二酸を省略して
DPDAと云うことがある。
懸濁液中に存在すべきDPDAの量は一般に、全懸濁液の
重量に対して2〜20重量%、好ましくは5〜20重量%、
さらに好ましくは10〜18重量%の範囲である。
懸濁したDPDA粒子の最大の寸法は0.5〜100ミクロン、
好ましくは0.5〜50ミクロンの範囲とすべきである。
本発明の方法に使用するのに好適な水不浸透性材料
は、30゜〜80℃好ましくは40゜〜60℃の範囲の融点をも
つべきである。一般にこれらの材料は、脂肪酸、脂肪族
アルコールおよび脂肪酸エステルの群から選択される。
好ましい脂肪酸は、ステアリン酸のような10〜20個の炭
素原子を有するものである。この群の最も好ましいも
の、12〜14個の炭素原子を有する脂肪酸である。特に好
ましいものは、ラウリン酸およびミリスチン酸である。
脂肪族アルコールとしては、14〜20個の炭素原子を有す
る化合物が好ましく使用される。このような例として
は、1−テトラデカノール、1−ヘキサデカノールおよ
び1−オクタデカノールがあげられる。酸の混合物およ
びアルコールの混合物も使用することができる。好まし
い脂肪酸エステルは、モノアルコールから得られるエス
テルならびにタロウ脂肪のようなポリオールから得られ
るエステルである。
これらの不浸透性材料のうち、脂肪酸およびその混合
物が好ましい。その理由はこれらはアルカリ性洗浄媒体
にその融点より下でも溶解するからである。従って脂肪
酸を用いてつくった凝集物は、広い範囲の洗浄漂白組成
物において使用することができる。
本発明の方法において溶融状態の水不浸透性材料がバ
インダー液として作用することは当業者に明らかであろ
う。先に述べたように不浸透性材料はDPDAに対して少な
くとも25重量%の量で使用しなければならない。25重量
%未満で使用すると凝集物は凝集媒体から単離すること
が困難であり、さらに凝集物は十分な貯蔵安定性を示さ
ない。さらに水不浸透性材料はDPDAに対して100重量%
を越えない量で使用することが推奨される。というの
は、さもなくば凝集物中の不活性物質の含有量が不当に
高くなり、これは漂白剤としての用途を損なうことにな
るからである。水不浸透性材料はDPDAに対して28〜66重
量%の範囲の量で使用することが好ましい。
凝集を行う温度の選択は、水不浸透性材料の融点に依
存するだけでなく、凝集時間や製造される凝集物のサイ
ズおよび強度に影響するバインダーの望ましい粘度のよ
うなその他の因子によっても左右される。いずれにして
もこの温度は、90℃より下で選択されるべきである。と
いうのは、この温度より高いとDPDAが不当に早く分解し
てしまうからである。適切な温度は、一般に水不浸透性
材料の融点より数度高い温度である。
本発明の方法の特に好ましい実施態様は、水性媒体中
で硫酸の影響のもとに1,12−ドデカン二酸と過酸化水素
を反応させることによって普通の方法でDPDAを製造した
後に、得られたDPDAの懸濁液中で凝集を行うものであ
る。このような普通の製造方法は、なかんずく米国特許
第4,119,660号および米国特許第4,314,949号に記載され
ている。本発明のこの実施態様を利用すると、次のよう
な重要な利点がもたらされる。先ず第一に、DPDAの濾過
を実際に行う際にしばしば遭遇する困難性に解決を与え
る。第二に、得られた生成物はその場において爆発度が
減じられ(減感され)ており、従ってDPDAを取扱う際の
危険が大幅に少なくなっている。第三に、工程の技術的
な面から見てDPDAの製造と凝集が一工程にまとめられて
いることが有利である。
DPDAのその場での(インサイツでの)減感は、ヨーロ
ッパ特許出願127783−A2からも知られていることを付け
加えておかなければならない。このヨーロッパ特許明細
書に記載されている方法では、得られた反応混合物中に
含まれている硫酸が水酸化ナトリウムと反応して硫酸ナ
トリウムを生成する。この際に比較的大量の中和熱が奪
われることを考慮すると、この方法も実際に実施するに
は余りにも面倒である。
本発明のインサイツでの減感を行う際に、反応混合物
中に存在する硫酸の量が重要なパラメータであることが
わかった。硫酸と水の総量に対して例えば60〜80重量%
の量というように硫酸の割合が不当に高いことは、バイ
ンダーを加えかつ温度が所望の値まで上昇せしめられた
後には殆ど撹拌することができないような高粘度の懸濁
液をもたらす。しかしながらこのような場合、最適の凝
集条件は、水で希釈するという簡単な方法でコントロー
ルすることができる。例えば水と硫酸の総量に対して50
重量%以下の硫酸含有量は、水不浸透性材料として脂肪
酸を用いる場合に非常に好適であることがわかった。ま
た硫酸含有量が硫酸と水の総量に対して40重量%以下で
ある場合には、水不浸透性材料として脂肪族アルコール
を使用すると満足な結果が得られる。さらに水を加えた
際に発生する希釈熱は、懸濁液の温度を所望の値まで上
昇させるのに有利に利用することができる。
本発明のインサイツの減感では、凝集物中に閉じ込め
られた硫酸を除去するために、単離した凝集物を温水中
で短時間水不浸透性材料の融点より高い温度に加熱する
ことが時には効果的であることもわかった。融点より低
い温度まで冷却した後、凝集物を再び単離する。
本発明の方法は、このような方法において普通に使用
されている濾過および遠心分離のような撹拌単離技術お
よび装置を用いて行うことができる。
製造された凝集物のサイズは、方法の変数を適切に選
択することによって変化させることができる。漂白剤と
しての凝集物の有効性の観点からは、この凝集物の最大
寸法は5〜3000ミクロン、好ましくは5〜2000ミクロ
ン、さらに好ましくは5〜1000ミクロンの範囲とすべき
ことがすすめられる。
凝集物を単離した後、凝集物は必要により通常の方法
で乾燥することができる。
本発明のさらに別の実施態様において、得られた凝集
物は水和性材料を用いることによって成形粒子に加工さ
れる。好ましい水和性材料は、水溶液中で非アルカリ性
の無機塩である。その例としてはNaH2PO4およびKAl(SO
4)2がある。特に好ましいものは硫酸ナトリウムであ
る。
このような成形粒子の大きな利点は、単位重量当たり
でそれらが凝集物そのものよりも活性酸素の割合が低い
ということであり、そのためこのような成形粒子を使用
するとより安全な輸送条件が達成される。粒子の形状
は、それらが固体の粒状洗浄漂白組成物中の漂白成分と
して使用するのに適切であるように選択されることが好
ましい。この目的のために好適な形状の例としては、棒
状、フレーク状および顆粒状がある。成形粒子の最大寸
法は一般に、50〜4000ミクロン、好ましくは50〜2000ミ
クロンの範囲である。
成形粒子は米国特許明細書第4,091,544号に記載され
ているDPDAについて述べられている方法に類似の方法で
製造することができる。その手順は次の通りである。
a)凝集物、水和性物質、任意的添加剤ならびに水か
ら、水和性物質の水和温度より高い温度でペースト状の
組成物を調製する。
b)上記a)で得られた組成物を所望の形状の粒子に破
砕し、その工程の前後もしくは中間の成形段階において
物質を前記水和温度もしくはそれより低い温度まで冷却
し c)上記b)で得られた粒子を乾燥する。
後術の実施例6においてこの製造方法をさらに詳細に
説明する。その変形が実施例7に記載されている。
この成形粒子中の水和性物質の量は一般に、凝集物の
単位重量当たり、物質の無水の形における重量を基準と
して1〜10重量部の水和性物質が存在するように選択さ
れる。
この成形粒子中に含有させることができる適切な添加
剤の例としては、金属イオン封鎖剤および界面活性剤が
あげられる。注目すべきことに界面活性剤を加えると、
成形粒子が洗液中で崩壊する速度に好ましい影響がある
という利点がある。直鎖状アルキル基を有するアルキル
ベンゼンスルホネート例えばドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウムのような陰イオン性界面活性剤を使用する
ことが望ましい。添加剤のその他の例としては成形粒子
のコンシステンシー(粘度)を高めるポリマーがある。
この目的のためにはポリアクリル酸が極めて好ましいこ
とがわかった。このような添加剤の最大可能な有効性の
ためには、これらの添加剤を成形粒子の製造のすでに初
期において水の存在下で凝集物および水和性物質と混合
することが推奨される。
本発明の方法によって製造された凝集物およびこの成
形粒子は、固体粒状の、繊維製品の洗濯するための洗浄
漂白組成物の漂白成分として有利に使用できる。このよ
うな組成物は一般に、1〜40重量%の漂白成分と60〜99
重量%のこのような組成物に普通に使用される成分、例
えば陰イオン性、非イオン性および両者界面活性剤、ビ
ルダー、金属イオン封鎖剤、汚れ懸濁剤、蛍光増白剤、
香料および増量剤等の成分を含んでいる。通常の界面活
性剤の代表的な例としては、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、脂肪族スルホン酸塩、脂肪族アルコール硫酸塩、
アルコキシル化脂肪族アルコールの硫酸塩、脂肪族アル
コールのエチレンオキサイド付加物、エチレンオキサイ
ド/プロピレンオキサイドコポリマーおよびカルボキシ
ル基、硫酸基またはスルホン酸基を含むベタインがあげ
られる。
得られた凝集物はまた、繊維製品をクリーニングする
ための水性の注加可能な漂白組成物および洗浄漂白組成
物の一部を有利に構成することができる。このような組
成物において、もちろんこの凝集物は懸濁された状態に
ある。このような組成物中の凝集物の割合は、この組成
物が0.1〜4重量%、好ましくは0.1〜3重量%の範囲の
量で活性酸素を含むように一般に選択される。このよう
な組成物は、この凝集物の他に通常の界面活性剤、例え
ば陰イオン性および非イオン性界面活性剤を含むことが
できる。その例としては(直鎖状)アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、好ましくはアルキル基中に11〜14個の炭素
原子を含むもの、脂肪族アルコール硫酸塩、アルコキシ
ル化脂肪族アルコールの硫酸塩、アルファオレフィンス
ルホン酸塩、アルコキシル化脂肪族アルコール、アルコ
キシル化アルキルフェノールおよびエチレンオキサイド
−プロピレンオキサイドコポリマーがあげられる。好ま
しいものは直鎖状アルキルベンゼンスルホン酸塩および
エトキシル化脂肪族アルコールである。使用される界面
活性剤の割合は所望の注加性に従って変化する。注化可
能な組成物は一般に、0〜20重量%の陰イオン性界面活
性剤と0〜30重量%の非イオン性界面活性剤を含んでい
る。
注加可能な組成物は必要により、このような組成物に
普通に使用されている1種または2種以上の添加剤、例
えば汚れ懸濁剤、金属イオン封鎖剤、炭酸カルシウム沈
着防止剤、蛍光増白剤、香料および酵素を含むことがで
きる。
注加可能な組成物の十分な貯蔵安全性を確保するた
め、pHの値を1〜5、好ましくは1.5〜4.5の範囲にする
ことが勧められる。本明細書中で使用されている注加可
能な組成物という用語は、20℃の温度において20rpmで
ブルックフィールド回転粘度計(RV型)を用いて測定し
たときに1〜1500mPa.sの範囲の粘度をもつ組成物を意
味している。
この注加可能な組成物は漂白もしくは洗浄漂白の目的
に適切であることとは別に、滅菌剤としても好適である
ことを付け加えておく必要がある。周知のようにDPDAは
満足すべき殺菌剤であり、これらの注加可能な組成物を
使用するとその効果は導管の内側のような手の届きにく
い場所においても発揮される。
次の実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
実施例 1 凝集工程におけるバインダーの量の影響を次のように
して調べた。ガラス製の反応容器中で4.84%の活性酸素
を含む湿ったDPDAフィルターケーキ500gを1の水中で
撹拌した。
DPDA粒子の最大の寸法は、0.5〜40ミクロンの範囲で
あった。この懸濁液を50℃まで加熱した後、これに激し
く撹拌しながらラウリン酸を加えた(回転速度500rpmの
タービンミキサーを使用した)。得られた凝集は、20℃
に冷却することによって60分間後に終了させた。次に凝
集物を750gのスラリーから単離した(タイプG−1ショ
ットガラスフィルター、直径125mm、減圧0.05バー
ル)。フィルター上に形成されたケーキがひび割れを生
じるのに要する時間を測定した(濾過時間)。
使用したラウリン酸の量と測定された濾過時間を第1
に示す。この表はまた米国特許第4,119,660号で推奨さ
れている15重量%の量で水不浸透製材料を用いた後に測
定された濾過時間を示している。得られた結果は、本発
明の方法が米国特許第4,119,660号において推奨された
量の方法において使用されるより短い濾過時間をもたら
すことを明らかに示している。
実施例 2 (インサイツ減感) 下記のようにして得られたDPDAの懸濁物を用いた他の
凝集工程におけるラウリン酸の量の影響を調べるための
実施例1に記載した手順を繰り返した。ガラス製の反応
器中で272gの70重量%H2O2水溶液と1948gの85重量%H2S
O4水溶液を撹拌しながら混合した。この混合物を30℃ま
で冷却した。次に460gのドデカン二酸を30分間かけて加
え、その後に反応を120分間継続した。反応中温度は冷
却することにより30℃に保持した。得られた反応混合物
を水で希釈して、H2SO4含有量がH2SO4+H2Oに対して35
重量%になるようにした。その後、この懸濁物(この懸
濁液中のDPDA粒子の最大の寸法は0.5〜50ミクロンの範
囲であった。)を50℃まで加熱した。次にこの粒子を凝
集させ、実施例1で述べたように濾過時間を測定した。
ラウリン酸が15重量%(比較実験)25重量%および35重
量%の場合に測定された濾過時間は表1に示したものと
同じであった。
ラウリン酸をそれぞれ15重量%および25重量%用いて
製造した製品を35℃で24時間乾燥させた後、活性酸素
(O)の損失を測定することによって貯蔵安定性を測定
した。結果を表2に示す。
この実施例は、インサイツでの減感が起こるように適
用されると本発明の方法は濾過時間の短縮と満足な貯蔵
安定性を示す製品をもたらすこと、ならびに15重量%の
ラウリン酸の使用では良い結果が得られないことを明ら
かに示している。
実施例 3 以下の表3に示す量のラウリン酸を用いてDPDA凝集物
を製造する実施例1に記載した手順を繰り返した。単離
された凝集物を35℃で24時間乾燥した後、活性酸素の損
失を測定することによりその貯蔵安定性を測定した。結
果を表3に示す。さらに、得られた凝集物のサイズを顕
微鏡写真により測定した。表3の右側の欄には最小およ
び最大の凝集物の最大寸法が記載されている。
実施例 4 水不浸透性材料(バインダー)としてミリスチン酸を
使用した他は、実施例2に記載したインサイツ減感手順
を繰り返した。この目的のために、H2SO4+H2Oを基準と
して計算して40重量%のH2SO4まで希釈したDPDA懸濁物
を55℃まで加熱し、次いでDPDAを基準として35重量%の
量のミリスチン酸を加えた。60分間撹拌した後(タービ
ンミキサー、500rpm)、混合物を20℃まで冷却し、750g
のスラリーを濾過した。濾過時間は約40秒であった。洗
浄し乾燥した後に得られた凝集物は、8.31%の活性酸素
を含んでいた。40℃で14日間貯蔵した後の活性酸素の相
対損失は2.0%、20℃および30℃で51日間貯蔵した後の
相対損失はそれぞれ1.4%および2.2%であった。
実施例 5 水不浸透性材料がそれぞれ14および16個の炭素原子の
平均鎖長をもつアルコール混合物すなわちアルフォール
(Alfol)(商標)14とアルフォール16(両者はドイツ
のコンデアヘミー社の商品である)からなるものである
他は、実施例2に記載したようにインサイツ減感を行っ
た。これらの凝集においてはH2SO4+H2Oに基づいて計算
してH2SO4含有量が20重量%になるまで水で希釈したDPD
A反応混合物を用いた。アルフォール14を用いた凝集は4
0℃で行い、DPDAを基準として計算して42重量%の量を
用いた。得られたスラリー750gの濾過時間は40秒であっ
た。アルフオール16を用いた凝集は50℃で行い、DPDAに
基づいて計算して42重量%の量を用いた。この場合にも
得られたスラリー750gの濾過時間は40秒であった。
実施例 6 水不浸透性材料としてそれぞれ35重量%のラウリン酸お
よび35重量%のミリスチン酸を含む実施例2および4に
記載した凝集物の成形粒子を次のように製造した。
40℃で100gの凝集物を440gの無水硫酸ナトリウムと混
合した。次にペースト状の固まりが形成されるような量
の水を加えた。この固まりをフレーカーを用いて薄層に
成形し、次いでこの固まりが硫酸ナトリウムによる結晶
水の吸収によって固化する温度である32.4℃より低い温
度までこれを冷却した。得られた固まりを最大直径約2m
mのフレークに破砕し、このフレークを最後に40℃で24
時間乾燥して、その水分含有量を0.4重量%とした。ラ
ウリン酸を使用した凝集物を基礎とする得られたフレー
クは、1.52%の活性酸素を含んでいた。40℃で14日間貯
蔵した後、活性酸素の相対損失は4.6%、30℃で56日間
貯蔵した後の相対損失は7.8%であった。ミリスチン酸
を用いた凝集物を基礎とする得られたフレークは1.55%
の活性酸素を含んでいた。40℃で14日間貯蔵した後、活
性酸素の相対損失は4.5%、30℃で56日間貯蔵した後の
それは4.6%であった。
比較のためにDPDAをそのまま用いた他は(すなわち米
国特許第4,091,544号に従った他は)上記のフレーク製
造手順を繰り返した。得られたフレークを乾燥し、水分
の含有率を0.4%にした。その活性酸素含有率は1.51%
であった。40℃で14日間貯蔵した後の活性酸素の相対損
失はすでに14.9%と高く30℃で56日間貯蔵した後の相対
損失は18.2%であった。
実施例 7 25重量%のラウリン酸を含み、かつ約10〜約100ミク
ロンの主粒子サイズをもつ実施例2に記載した凝集物の
成形粒子を次のように製造した。
330gの水と925gの凝集物を含む1255gの粉末状フィル
ターケーキを、1700gの無水硫酸ナトリウムとともにエ
イリッヒミキサーに投入した。この際材料の温度が32.4
℃より高く保持されるように注意した。続いて混合を開
始すると顆粒が形成されはじめた。顆粒が所望の大きさ
になった後、混合操作を停止した。顆粒をミキサーから
取り出し、32.4℃より低い温度まで冷却した。最後にす
べての水和水を流動床ユニット中で乾燥することによっ
て除去した。実質的に球状の形をした顆粒のふるい分析
は次のような粒子サイズ分布を与えた。
実施例 8 (ピンポイントスポットのテスト) 本発明の方法によって製造された凝集物のピンポイン
トスポットに関する挙動を調べるために、2つの標準試
験布すなわちEMPA(スイス)のイミジアルブラック(Im
midial Black)試験布およびTNO(オランダ)からのス
ナック(Sunak)試験布を用いて試験を行った。この試
験では次の組成の標準洗剤を使用した。
8% 直鎖状アルキル(平均C11.5)ベンゼンスル
ホン酸ナトリウム 2.9% エトキシル化(14EO)タロウアルコール 3.5% ナトリウム石けん(13〜26% C12−C16:74
〜78%C18−C22) 43.7% トリ燐酸ナトリウム 7.5% 珪酸ナトリウム(SiO2:Na2O=3.3:1) 1.9% 珪酸マグネシウム 1.2% カルボキシメチルセルロース 0.3% エチレンジアミン四酢酸ナトリウム 0.3% 蛍光増白剤(スチレベンタイプ) 21 % 硫酸ナトリウム 9.7% 水 この試験は、DPDAを基準として計算して35重量%のラ
ウリン酸を含有する凝集物(DPDA/LA)であって実施例
1に記載した方法と類似の方法で製造した凝集物を用い
て次のように行った。直径9.4cmの円形にカットした試
験布を、内径が9.5cmのビーカーの底に置いた。次に標
準洗剤1.8gを含む300mlの洗液をこのビーカーに注ぎ入
れ、泡が消えた後に25mgの凝集物をこの液の表面の上に
均一に振り撒いた。凝集物が試験布に到達した後4分間
放置した。次いでこの試験布を酢酸(1%)と重亜硫酸
ナトリウムの水溶液からなる停止浴に移した。次にこれ
を乾燥し、細かなしみ(ピンポイントスポット:試験布
上の白いスポット)について肉眼で観察した。
結果を表4に示す。この表にはまた、DPDA/LA凝集物
について使用した方法と同様の方法で製造した35重量%
のラウリン酸と65重量%のジパーオキシアゼライン酸
(DPAA/LA)からなる凝集物を用いて行った比較実験の
結果も示してある。この表にはさらに、DIN53580に従っ
た湿式ふるい法によって測定した用いた凝集物の粒子サ
イズ分布も示してある。このデータは、ジパーオキシア
ゼライン酸の凝集物(DPAA/LA)がピンポイントスポッ
トを示し、これは英国特許明細書第1,387,167号の教示
と全く一致しており、一方同様の条件で用いたDPDAの凝
集物はこのような現象を全く示さないことをはっきり示
している。
実施例 9 この実施例ではDPDAを基準として計算して35重量%の
ラウリン酸を含む実施例3に記載した凝集物お用いて行
った漂白実験の結果を説明する。また実施例3に記載し
た実験についての出発物質として用いたのと同じDPDAバ
ッチからの純粋なDPDAを用いて行った比較実験の結果に
ついても説明する。この実験(リニ(Lini)試験)は、
凝集物中の水不浸透性材料(ラウリン酸)の存在がその
漂白作用に負の影響を及ぼすかどうかを確認することが
できるように、意図的に時間(10分間)と温度(30℃)
に関する限り比較的望ましくない条件のもとで行った。
試験材料としては、お茶と赤ワインで汚した綿布(5c
m×5cm)を使用した。洗液は水道水(カルシウムイオン
とマグネシウムイオンの濃度:1ミリモル/)を用いて
製造した。これは、1中に実施例8に記載した標準洗
剤を7.5g含んでいた。それぞれの試験混合物は、300ml
の洗液、4gの綿布、10個の鉄の玉および以下の表5の示
す漂白剤を含んでいた。試験混合物の調製において、漂
白剤は最後の成分として加えられた。
漂白後(10分間、30℃、上記参照)、綿布を水道水で洗
浄し、空気乾燥した。次いで、漂白剤の効果を、ミノル
タのCR−110クロマメータを用いて行った反射率測定に
より決定した。反射率はもとの布(Ro)、汚染された布
(Rs)および漂白された布(Rb)について測定し、次い
で汚れ除去率(SR)を次式に従って求めた。
SR=100(Rb−Rs)/(Ro−Rs) 結果を表5に示す。この表において漂白前(初期pH)
および後(最終pH)における試験混合物のpHも示されて
いる。初期pH8.7をもつ試験混合物の場合には適量の1NH
Clを洗液に加えた。
SRのデータ(標準偏差2%)から本発明の方法による
DPDAの凝集は漂白作用に不利な影響を与えないとが明ら
かである。
フロントページの続き (72)発明者 ロルフ ヘンドリク ファン デン ベル グ オランダ国,7216 ピーイー クリング ファン ドース,ドースホースト 4 (56)参考文献 特開 昭54−39390(JP,A) 特開 昭49−93282(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂肪族ジパーオキシジカルボン酸及び室温
    で固体の水不浸透性材料を含む凝集物の製造方法であっ
    て、前記酸に対して計算して少なくとも25重量%の量の
    水不浸透性材料の存在下に前記酸の水性懸濁物を、水不
    浸透性材料の融点よりも高くかつ酸の分解温度よりも低
    い温度において、懸濁した酸の粒子を凝集するのに十分
    な時間撹拌し、このようにして得られた凝集した粒子の
    懸濁物を連続的に撹拌しながら水不浸透性材料が固化す
    る温度まで冷却し、そして得られた凝集物を単離する方
    法(但し、得られた凝集物を、1重量%の水溶液のpHが
    少なくとも10.5である無機塩で更に被覆することを除
    く)において、シパーオキシジカルボン酸が1,12−ジパ
    ーオキシドデカン二酸であることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】懸濁物中に含まれる水不浸透性材料の量が
    1,12−ジパーオキシドデカン二酸に対して多くても100
    重量%である特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】水不浸透性材料が10〜20個の炭素原子を有
    する脂肪酸、14〜20個の炭素原子を有する脂肪族アルコ
    ール、および脂肪族エステルからなる群から選ばれる特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】ラウリン酸、ミリスチン酸およびこれらの
    混合物からなる群から選ばれる脂肪酸を使用する特許請
    求の範囲第3項記載の方法。
  5. 【請求項5】1,12−ドデカン二酸を水性媒体中で硫酸の
    影響のもとで過酸化水素と反応させて1,12−ジパーオキ
    シドデカン二酸を形成し、得られた反応混合物を水で希
    釈して又は希釈せずに得られた懸濁物を、1,12−ジパー
    オキシドデカン二酸の水性懸濁物として使用する特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
  6. 【請求項6】水不浸透性材料が10〜20個の炭素原子を有
    する脂肪酸であり、硫酸含有量が硫酸と水の合計量に対
    して50重量%以下である特許請求の範囲第5項記載の方
    法。
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