JPH0861491A - 自動変速機用油圧制御装置 - Google Patents
自動変速機用油圧制御装置Info
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- JPH0861491A JPH0861491A JP6195232A JP19523294A JPH0861491A JP H0861491 A JPH0861491 A JP H0861491A JP 6195232 A JP6195232 A JP 6195232A JP 19523294 A JP19523294 A JP 19523294A JP H0861491 A JPH0861491 A JP H0861491A
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Abstract
り、また、異常発生時においてもフェイル処理により確
実に油圧制御可能であるとともにフェイル処理による衝
撃を低減する自動変速機用油圧制御装置を提供する。 【構成】 集積弁60のハウジング28内に、スプール
弁2、3、4、5、6、7、8およびカムシャフト1が
収容されている。ステップモータ12は、カムシャフト
1と平行に設置されカムシャフト1を回動駆動する。カ
ムシャフト1は、連結部11によってセレクトレバー5
00と連結し、セレクトレバー500の位置選択により
シャフト軸方向に移動する。ステップモータ12の駆動
制御にフェイルが生じた場合、ステップモータ12の駆
動を打ち切りリターンスプリング54により4速モード
位置までステップモータ12の回転軸を強制的に移動さ
せるので、フェイル処理時、シフトダウン時に生じるよ
うなエンジンブレーキによるショック等が発生しない。
Description
を油圧で変速制御する自動変速機用油圧制御装置に関す
る。
に伝達するため、車両用等に多く利用されている自動変
速機は、制御弁により油圧を調節し各摩擦係合装置を制
御して変速制御を行っている。変速制御は、乗員により
ある程度任意のギア位置を選択するセレクトレバーによ
る手動制御と、エンジンのスロットル開度や車速などか
らエンジン制御コンピュータ(ECU)により適正なギ
ア比になるように摩擦係合装置を決定する自動制御とに
より行われる。回転駆動力を負荷に応じスムーズに伝達
するため、複数の制御弁、アキュムレータ、電磁弁等を
用いた油圧回路で自動変速機の個々の摩擦係合装置の油
圧を制御することにより変速制御を実現している。この
ような構成では、自動変速機内の摩擦係合装置の数だけ
制御弁が必要になるため、装置が大型化して多くの部品
を必要とするとともに、装置が複雑で製造コストが高い
という問題がある。
御弁を1か所にまとめた集積弁により、装置の小型、軽
量、簡素化を図ることが考えられる。このものでは、E
CUフェイルシステム等により、電子制御の自動制御機
能が故障しても乗員がセレクトレバーを操作することに
より、前進や後退の選択や、ある程度、前進時の変速段
の選択を行えるようになっている。
うな従来の集積弁により自動変速を制御する装置の場
合、制御弁の切換えを電気的手段のみで行っているの
で、ECUの故障や配線断線等の電気的異常発生時、変
速切換え機能が完全に失われてしまうという問題があ
る。
なされたものであり、簡単な構成で軽量化または小型化
可能な自動変速機用油圧制御装置を提供することを目的
とする。本発明の他の目的は、異常発生時においてもフ
ェイル処理により確実に油圧制御可能であるとともにフ
ェイル処理による衝撃を低減する自動変速機用油圧制御
装置を提供することにある。
の本発明の請求項1記載の自動変速機用油圧制御装置
は、自動変速機に設けられる複数の摩擦締結要素に供給
される油路を切換え、前記複数の摩擦締結要素の係合ま
たは解除を行うことにより複数の変速段を切換え制御す
る自動変速機用油圧制御装置であって、自動制御による
変速と手動による変速とを行う複数の制御弁とこの複数
の制御弁を駆動する動力伝達部材とを有する集積弁と、
自動制御による変速制御を行うために前記動力伝達部材
を駆動する駆動手段と、前記駆動手段の非駆動時、前記
駆動手段を所定位置に移動する弾性体と、を備えること
を特徴とする。
油圧制御装置は、自動変速機に設けられる複数の摩擦締
結要素に供給される油路を切換え、前記複数の摩擦締結
要素の係合または解除を行うことにより複数の変速段を
切換え制御する自動変速機用油圧制御装置であって、自
動制御による変速と手動による変速とを行う複数の制御
弁とこの複数の制御弁を駆動する動力伝達部材とを有す
る集積弁と、自動制御による変速制御を行うために前記
動力伝達部材を駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手
段の回転軸と前記動力伝達部材の回転軸とが平行に設置
されていることを特徴とする。
用油圧制御装置は、前記駆動手段の固定子の一部が前記
複数の制御弁の内、最外位置の前記制御弁の内側範囲内
に位置していることが望ましい。さらにまた本発明の請
求項4記載の自動変速機用油圧制御装置は、自動変速機
に設けられる複数の摩擦締結要素に供給される油路を切
換え、前記複数の摩擦締結要素の係合または解除を行う
ことにより複数の変速段を切換え制御する自動変速機用
油圧制御装置であって、自動制御による変速と手動によ
る変速とを行う複数の制御弁とこの複数の制御弁を駆動
する動力伝達部材とを有する集積弁と、自動制御による
変速制御を行うために前記動力伝達部材を駆動する駆動
手段とを備え、自動制御変速が回転機構により行われ、
手動変速がスライド機構により行われることを特徴とす
る。
速機用油圧制御装置は、自動変速機に設けられる複数の
摩擦締結要素に供給される油路を切換え、前記複数の摩
擦締結要素の係合または解除を行うことにより複数の変
速段を切換え制御する自動変速機用油圧制御装置であっ
て、自動制御による変速と手動による変速とを行う複数
の制御弁とこの複数の制御弁を駆動する動力伝達部材と
を有する集積弁と、自動制御による変速制御を行うため
に前記動力伝達部材を駆動する駆動手段とを備え、自動
制御変速または手動変速のいずれか一方が回転機構によ
り行われ、前記動力伝達部材の一部周囲に設けられた伝
達部に前記駆動手段から駆動力が伝達されることを特徴
とする。
速機用油圧制御装置は、自動変速機に設けられる複数の
摩擦締結要素に供給される油路を切換え、前記複数の摩
擦締結要素の係合または解除を行うことにより複数の変
速段を切換え制御する自動変速機用油圧制御装置であっ
て、自動制御による変速と手動による変速とを行う複数
の制御弁とこの複数の制御弁を駆動する動力伝達部材と
を有する集積弁と、自動制御による変速制御を行うため
に前記動力伝達部材を駆動する駆動手段とを備え、自動
制御変速または手動変速のいずれか一方が回転機構によ
り行われ、他方がスライド機構により行われ、前記動力
伝達部材の両端軸受部のいずれか一端が前記動力伝達部
材の最大外径であることを特徴とする自動変速機用油圧
制御装置。
速機用油圧制御装置は、自動変速機に設けられる複数の
摩擦締結要素に供給される油路を切換え、前記複数の摩
擦締結要素の係合または解除を行うことにより複数の変
速段を切換え制御する自動変速機用油圧制御装置であっ
て、自動制御による変速と手動による変速とを行う複数
の制御弁とこの複数の制御弁を駆動する動力伝達部材と
を有する集積弁と、自動制御による変速制御を行うため
に前記動力伝達部材を駆動する駆動手段とを備え、自動
制御変速または手動変速のいずれか一方が回転機構によ
り行われ、前記回転機構の回転駆動体を介し前記駆動手
段から駆動される前記動力伝達部材への動力伝達が減速
して行われることを特徴とする自動変速機用油圧制御装
置。
変速機用油圧制御装置によると、駆動手段の非駆動時、
弾性体により駆動手段を所定位置に移動することによ
り、駆動手段により駆動される動力伝達部材、動力伝達
部材により駆動される制御弁を所定位置に移動すること
ができる。これにより、自動制御側が異常なために制御
不能になっても手動制御により自動変速機の制御を維持
でき、特に下り坂や上り坂、山岳路、雪道発進等の場合
に不都合が生じることが防げる。また油圧制御装置は自
動、手動両制御機構を備えた集積弁によって軽量、コン
パクトでなおかつ信頼性の高い自動変速機を提供でき
る。また、自動制御と手動制御との二自由度運動する集
積弁において、駆動手段に弾性体が設けられるため弾性
体から手動制御に働く力が抑制されるので、手動制御の
操作性が向上するとともに、駆動手段を小型化し低消費
動力な集積弁が実現できる。
制御装置によると、駆動手段の回転軸と動力伝達部材の
回転軸とを平行に設置したことにより、動力伝達機構が
簡単化されるので中間ギアを1つ介するだけで大きな減
速比が得られるとともに、集積弁全体の体格を小さくで
きる。本発明の請求項3記載の自動変速機用油圧制御装
置によると、駆動手段の固定子の一部は、複数の制御弁
の内、最外位置の制御弁の内側範囲内に位置しているこ
とにより、集積弁全体の体格を小さくできる。
制御装置によると、自動制御変速が回転機構により行わ
れ、手動変速がスライド機構により行われるため、手動
制御に較べ一般に制御モードの少ない自動制御による制
御弁の駆動が動力伝達部材の円周面で行われる。このた
め、周方向の動力伝達部材の形状が簡単になるので動力
伝達部材の径を小さくできる。さらに、駆動手段の回転
軸と動力伝達部材の回転軸とを平行に設置すると、動力
伝達機構が簡単化され部品点数が減少する。
制御装置によると、動力伝達部材の一部周囲に設けられ
た伝達部に駆動手段から駆動力が伝達されることによ
り、この伝達部と制御弁を駆動する動力伝達部材の駆動
部とを同一円周上に形成可能であるため、集積弁の軸方
向の体格を小さくできる。本発明の請求項6記載の自動
変速機用油圧制御装置によると、動力伝達部材の両端軸
受部のいずれか一端を前記動力伝達部材の最大外径に形
成することにより、動力伝達部材の軸受部のスペースを
コンパクトにでき、集積弁の軸方向の体格を小さくでき
る。
制御装置によると、自動制御変速または手動変速のいず
れか一方が回転機構により行われ、この回転機構により
駆動される動力伝達部材への動力伝達が減速を介して行
われることにより、例えば自動制御変速が回転機構によ
り行われる場合、駆動手段の駆動力を増幅して動力伝達
部材に伝達できるとともに、駆動手段の駆動力を減少で
きるので駆動手段の体格を小さくできる。
明する。本発明の自動変速機用油圧制御装置を車両用の
自動変速機(以下、「自動変速機」をATという)に適
用したシステム構成を図2に示す。図2において、EV
は電磁弁を表し、MVは集積弁を表す。
たは手動でトランスミッション300内のギヤ接続が切
換えられ、トルクコンバータ200に接続された図示し
ないエンジンからの回転力が車両の後輪または前輪に伝
達される。集積弁60とその周辺装置全体は、トランス
ミッション300下部のAT内部の図示しないオイルパ
ン内部にあり、オイルパン内部の油圧制御装置400の
周囲は油圧回路のドレンになっている。
ンの回転軸に直結して回転駆動される公知の油圧ポンプ
56が設けられており、各油圧装置からオイルパン等に
排出された駆動油を封入ポート57より吸入し、ライン
圧制御弁64を介し各装置へ圧油を供給している。この
油圧ポンプ56からの圧油は、変動のある高ポンプ油圧
であり、電磁制御式圧力制御弁であるライン圧制御弁6
4により一定の高圧なライン圧に制御し各油圧機器へ供
給される。油圧制御装置400には2つの係合油圧制御
弁61、62が設けられており、トランスミッション3
00内にある後述する各摩擦係合装置の係合時に必要な
所定の制御圧にライン圧制御弁64から供給される圧油
のライン圧を任意に制御して集積弁60に圧油を供給し
ている。
御圧の圧油は、各スプール弁2、3、4、5、6、7、
8を介し、連通ポート39、40、41、42、43、
44、45よりトランスミッション300内の摩擦係合
装置である多板クラッチ類C0、C1、C2や多板ブレ
ーキ類B0、B1、B2、B3に供給されている。各摩
擦係合装置は、トランスミッション300内にある図示
しないプラネタリギア等の各変速比を構成するギアに連
結されており、これら摩擦係合装置を係合または解除す
ることにより、変速比を切換えて車両の変速制御を行っ
ている。
退、ニュートラル、パーキング等、車両の駆動状態を操
作するセレクトレバー500と機械的に接続されてい
る。ライン圧制御弁64から供給された圧油は、さらに
トルクコンバータ200のロックアップ(L/U)スリ
ップ制御を行うため、ロックアップ油圧制御弁65を介
しトルクコンバータ200に供給される。
中央に設けられた窪み58内に円柱状のカムシャフト1
が設けられ、このカムシャフト1は、軸受9、29に対
し回転可能かつ軸方向に往復動可能に支持されている。
軸受9、29は、本発明では、滑り軸受、玉軸受、コロ
軸受や転がり軸受等を用いてもよい。軸受9はハウジン
グ28の一端に圧入固定され、カムシャフト1の一端の
軸受部34を案内する。軸受29は、カムシャフト1の
他端部を案内しており、サイドハウジング30に圧入固
定されている。サイドハウジング30はボルト37によ
りハウジング28に固定されている。円柱状のカムシャ
フト1の主要部分の外周面には各スプール弁2、3、
4、5、6、7、8を駆動するカムとして凹凸が形成さ
れている。カムシャフト1の軸受9近傍の円周面にカム
面と反対側のスプール弁6、7、8側に、所定の円弧幅
で所定の軸方向長さのギア歯53が形成されている。こ
のため、カムシャフト1の回転駆動に用いるギアスペー
スを節約できカムシャフト1の全長を縮小できる。ま
た、カムシャフト1の一端の軸受部34を他端部と異な
る形状にするとともにカムシャフト1の最大外径とする
ことにより、短い軸長でカムシャフト1を支持可能であ
るためカムシャフト1の全長を縮小できる。またギア歯
53は、カムシャフト1が軸方向に移動した場合におい
ても、後述する中間ギア52との噛合が外れないよう軸
方向にギア溝が延設されている。
ト1の軸方向と平行な回転軸を有するステップモータ1
2が固定されている。ステップモータ12はハウジング
12a内に駆動部を収容し固定子を形成している。図示
しない電源から固定子である駆動部に駆動電流が供給さ
れ可動子である回転軸を回動させる。図3に示すよう
に、ステップモータ12のハウジング12aには渦巻状
のリターンスプリング54の一端が固定され、他端はス
テップモータ12のシャフトに固定されている。また、
ステップモータ12のハウジングにはストッパピン55
が設けられ、ステップモータ12のシャフトにはストッ
パレバー31が固定されている。ストッパピン55にス
トッパレバー31が当接することによりステップモータ
12の回転角が制限されている。ステップモータ12の
回転軸にギア13が同心円状に固定され、このギア13
とギア歯53との間に、ギア歯53の形成されたカムシ
ャフト1の外径よりも大きな外径の中間ギア52が固定
部材32によりハウジング28に回転可能に取り付けら
れている。ギア歯53が形成されている位置におけるカ
ムシャフト1の外径は、ギア13の外径よりも大きい。
ステップモータ12の駆動力は、ギア13、中間ギア5
2からギア歯53に伝達し、カムシャフト1を回動駆動
する。
は、カムシャフト1と平行に設置しているので、ギア1
3とギア歯53との間に中間ギア52をただ一つ介在さ
せるだけで、コンパクトな構成で大きな減速比が得られ
集積弁60を小型化できる。さらにステップモータ12
から中間ギア52に伝達するトルクよりも中間ギア52
からギア歯53に伝達するトルクの方が大きくなるた
め、ステップモータ12のトルクを増幅してカムシャフ
ト1に伝達できる。このため、ステップモータ12の駆
動力を小さくできるので、ステップモータ12を小型化
可能である。また、スプール弁SPの内、最外位置に配
置されているスプール弁2と5間にカムシャフト1のカ
ム面側に向けてステップモータ12を設置したことによ
り集積弁60の全長を短くできるのでさらに集積弁60
を小型化できる。
外部のセレクトレバー500と図示しないリンクを介し
機械的に連結されている連結部11が設けられており、
操作者がセレクトレバー500を操作することにより、
連結部11はセレクトレバー500に連動しカムシャフ
ト1を軸方向に駆動する。集積弁60は、図1に示すよ
うに、ハウジング28内にスプール弁2、3、4、5、
6、7、8(SPと総称する)を収容している。係合油
圧制御弁61は制御圧ポート36からスプール弁2、
3、4、5の制御圧ポート36a、36b、36c、3
6d(PC1と総称する)に接続され、係合油圧制御弁6
2は制御圧ポート38からスプール弁6、7、8の制御
圧ポート38e、38f、38g(P C2と総称する)に
接続されている。さらにライン圧制御弁64は、集積弁
60にライン圧の圧油を直接供給するようにライン圧ポ
ート35からライン圧ポート35a、35b、35c、
35d、35e、35f、35g(PS と総称する)に
接続されている。ドレン圧ポート48a、48b、48
c、48d、48e、48f、48g(Dr と総称す
る)はドレン圧ポート48から図示しないドレンに接続
している。ライン圧ポートPS 、制御圧ポートPC1、制
御圧ポートPC2、ドレン圧ポートDr は、それぞれハウ
ジング28内または外で連通している。図4から判るよ
うに、ライン圧ポートPS および制御圧ポートPC1、P
C2はスプール弁を挟みドレン圧ポートDr と反対側で連
通しているため、各ポートの断面積の拡大やポートの配
置位置の自由度が増大する。これら油圧ポートPS 、P
C1、P C2、Dr は、図1に示すように、カムシャフト側
からドレン圧ポートDr 、制御圧ポートPC1または
PC2、ライン圧ポートPS となるように配置されてい
る。本実施例では、ライン圧ポートPS および制御圧ポ
ートPC1、PC2に対しドレン圧ポートDr をスプール弁
SPを挟み反対側に連通させているが、本発明では、そ
の組み合わせは設計上の制約について最適な組み合わせ
を選択すればよい。
示すように、カムシャフト1の軸に垂直な方向でカムシ
ャフト1の両側に並んで配置されている。スプール弁S
Pは、それぞれハウジング28に設けられた円筒孔28
a、28b、28c、28d、28e、28f、28g
を軸方向に摺動可能に挿入されている。次に、スプール
弁5を例にしスプール弁SPの詳細な構造を説明する。
他のスプール弁はスプール弁5と同一の構成である。
内部に空洞を有する円筒形をしており、その円筒の外側
面中央部周囲に形成された環状の油路溝5aと、スプー
ル弁5の内部に設けられた内円筒部5cに連通する油路
溝5aに連通する油路孔5bが形成されている。そし
て、各スプール弁SPの油路孔は各円筒孔28a、28
b、28c、28d、28e、28f、28gに連通す
るライン圧ポートPS 、制御圧ポートPC1、PC2,ドレ
ン圧ポートDr と連通するよう構成されている。各スプ
ール弁SP内に設けられた内円筒部はその一端がそれぞ
れキャップ53a、53b、53c、53d、53e、
53f、53gにより封止されていて、キャップの内円
筒部を通じ連通ポート39、40、41、42、43、
44、45に連通している。
の未開口側底部の端面(図13(A)に示すスプール弁
5では5dで表されている)との間に、カムシャフト1
の軸の垂直方向に摺動可能にピン14、15、16、1
7、18、19、20がハウジング28に嵌挿され、カ
ムシャフト1のカムの動きを各スプール弁SPに伝えて
いる。カムシャフト1の動きに従って、スプール弁SP
が各円筒孔28a、28b、28c、28d、29e、
28f、28g内をスムーズにスライドするように、ピ
ン14、15、16、17、18、19、20が当たる
スプール弁SPの各未開口側に圧力抜きの小穴が設けら
れている。これはスプール弁SPの内部の油をスプール
弁未開口側底部の下方へも供給することにより、スプー
ル弁SPの内部の油圧による圧力と、スプール弁未開口
側底部の面に働く油圧をバランスさせることにより、ス
プール弁SPを駆動するための力が軽減されるよう作用
させるためのものである。またスプール弁SPは全て、
スプリング21、22、23、24、25、26、27
によってピン14、15、16、17、18、19、2
0とともにカムシャフト1側に押し付けられ、スプリン
グ21、22、23、24、25、26、27はハウジ
ング28に固定されたキャップ53a、53b、53
c、53d、53e、53f、53gによって外部に飛
び出さないように円筒孔28a、28b、28c、28
d、29e、28f、28gに封止されている。
により円筒孔28a、28b、28c、28d、29
e、28f、28gを移動する際、各円筒孔28a、2
8b、28c、28d、29e、28f、28gに開口
するライン圧ポートPS の位置と対向する位置に各スプ
ール弁SPの油路溝および油路孔が位置決めされると、
各ライン圧ポートPS に供給されるライン圧の圧油が各
スプール弁SPの油路溝および油路孔を経由してスプー
ル弁SPの内円筒部に供給され、さらに連通ポート3
9、40、41、42、43、44、45を経由して各
摩擦係合装置にライン圧の圧油が供給される。
ートPC1、PC2から圧力調整された制御圧の圧油が各ス
プール弁SPに供給され、さらにスプール弁SPを介し
各摩擦係合装置へ制御圧の圧油が供給される構成になっ
ている。係合油圧制御弁61から制御圧ポート36に供
給された制御圧の圧油は、制御圧ポートPC1に接続する
スプール弁2、3、4、5にのみ供給される。同様に、
係合油圧制御弁62から制御圧ポート38に供給された
制御圧の圧油は、制御圧ポートPC2に接続するスプール
弁6、7、8にのみ供給される。その結果、係合油圧制
御弁62から供給された制御圧の圧油は多板ブレーキB
1、B0、B2にのみ供給され、係合油圧制御弁61か
ら供給された制御圧の圧油は多板ブレーキB3および多
板クラッチC0、C2、C1にのみ供給されることとな
る。
Dr と連通する位置に位置決めされると、このスプール
弁SPに連通する摩擦係合装置内の圧油がドレン圧ポー
トD r よりハウジング28の外部に排出される。図2に
示すように、トランスミッション300に連結している
連通ポート39、40、41、42、43、44、45
の内、トランスミッション300に設置されている多板
クラッチC0、多板ブレーキB0に連通するポート3
9、43は、これらポートが同時に作動操作されると内
部的な構造からトランスミッション300が駆動不能と
なり、損傷を与えてしまう恐れがあるので、同時に結合
されるのを防ぐため二重結合防止弁63が介在してい
る。その他の連通ポートは周知のトランスミッションに
見られるように、他の多板クラッチ、ブレーキ類は連通
ポートからの油圧で係合または解除されトランスミッシ
ョン300内の変速のために複数のギアの連結状態を切
換え、ATとしての変速制御がなされる。なおブレーキ
類は実質的にクラッチと同類の摩擦要素であり、クラッ
チの片側をトランスミッションのボディに固定した構造
となっているものがブレーキである。
は、図5に示すAT用ECU70からの指示によって制
御され、ステップモータ12がカムシャフト1を回転さ
せて、カムシャフト1の円周面に設けられたカムにより
ピン14、15、16、17、18、19、20を介し
てスプール弁SPの位置を制御し、それによりスプール
弁SPに設けられた油路溝が各油圧ポートPS 、PC1、
PC2、Dr と通じ所定の油圧が各連通ポート39、4
0、41、42、43、44、45に伝えられる。
速に際し変速段を下段にシフトするためのキックダウン
信号やセレクトレバー500がどのポジションにあるの
かを示すセレクトレバー信号等と、エンジンの駆動を制
御するエンジン(E/G)用ECU72からの信号によ
って、E/G用ECU72とデータを交換しながらステ
ップモータ12を駆動するモータ位置信号を出力し、同
時に各油圧制御信号を前述の係合油圧制御弁61、6
2、ライン圧制御弁64、ロックアップ油圧制御弁65
に出力する。この時E/G用ECU72とAT用ECU
70とが交換するデータとしては、図5に示すようにラ
ジエータの水温、スロットル開度、クランクシャフトの
クランク角、車速、タービン回転数等がある。
るピン14、15、16、17、18、19、20との
当接位置から周方向および軸方向にそれぞれ所定幅で同
一径部分を設けてあるため、カムシャフト1が回転方向
またはスライド方向に駆動され小さな範囲で移動して
も、スプール弁SPが位置変化しない。このため、カム
シャフト1の位置決めに若干のずれを許容している。さ
らに、カムシャフト1が回転方向またはスライド方向に
全ストロークしたときにも、ピン14、15、16、1
7、18、19、20の側面と隣接スプールに対応した
カムシャフト表面のカム凹凸との間には若干の余裕が設
けてあり、万一の際にも、ピン14、15、16、1
7、18、19、20に大きな力が加わらないように考
慮されている。また、カム凹凸の隅部には、ピン14、
15、16、17、18、19、20先端の曲率よりも
大きな曲率に加工が施されており、カム凹凸に対するピ
ンの追従がスムーズに行えるように配慮してある。
常P(パーキング)、R(リバース)、N(ニュートラ
ル)、D(ドライブ)、2(セカンド)、L(ロー)の
6位置であるが、パーキングおよびニュートラルの位置
については変速操作は実施されないので、自動変速処理
が実施されたとしても、トランスミッション300はト
ルクを伝達しないように設定されている。図6は、セレ
クトレバー500の各レンジおよび各変速レンジにおい
て各スプール弁SPがライン圧ポートPS 、ドレン圧ポ
ートDr 、係合油圧制御弁61に連通する制御圧ポート
Pc1、係合油圧制御弁62に連通する制御圧ポートPc2
の何れのポートに接続されるかを示した図である。また
図4のPc1とPc2は二つの係合油圧制御弁61、62を
用いているので違う記号としたが、とりうる圧力値の範
囲(即ちライン圧を最高圧としてそれ以下の範囲)とし
ては同じである。カムシャフト1のカム形状は、図6に
示される油圧連通モードで決まるスプール弁位置となる
よう設計される。なおこのようにして制御されるATの
各クラッチ類、ブレーキ類の動作状態は図7に示すよう
な構成となる。
クトレバー500と連結しているので、運転者による手
動操作でセレクトレバー500の位置選択が行われる
と、カムシャフト1はシャフト軸方向に移動し、カムシ
ャフト1の軸方向の凹凸でカムシャフト1に接するピン
14、15、16、17、18、19、20を動かし各
スプール弁SPを制御する。また、AT用ECU70の
指令によりステップモータ12を回転させ、カムシャフ
ト1の円周方向の凹凸で各スプール弁SPの周方向位置
を制御する。
ンジ位置にあるカムシャフト1の軸方向断面図を示して
おり、変速段が第4速の位置にある状態である。スプー
ル弁4および7にそれぞれ接しているピン16および1
9は、他端がいずれもカムシャフト1の最大径の位置に
接しているのでスプール弁4および7を最大に押し上げ
ている。従って、スプール弁4および7はライン圧ポー
ト35c、35f(P S )と連通する位置に位置決めさ
れ、スプール弁4および7に連通する多板クラッチC1
および多板ブレーキB2にライン圧の圧油が供給され
る。
よるステップモータ12の回転に応じ、3速(3rd)、
2速(2nd)、1速(1st)と、カムシャフト1は45
°間隔で回転し、その回転に応じピン16および19は
カムシャフト1の外周面に沿って移動する。図8に示し
た図の場合には、スプール弁4および7は3rdと4thに
おいて同一の位置であるが、2ndの変速段ではピン19
がカムシャフト1の中間径位置に移動し、スプール弁7
は制御圧ポート38fに連通する位置に移動され、連通
ポート44を介し多板ブレーキB2へ制御圧の圧油が供
給される。1stの変速段においても同様に、図6に示す
圧力分配が行われる。
2速)、D(前進自動変速段)、N(ニュートラル)、
R(リバース)、P(パーキング)にシフトした場合、
カムシャフト1は予め定められた距離だけ軸方向に移動
する。すると、回転移動の場合と同様にしてスプール弁
4および7は、図6に示す圧力分配が行われる。他の変
速段および他のレンジおよび他のスプール弁においても
同様の作動を示す。
する。他のレンジにおいても基本的な作動は同様であ
る。カムシャフト1は手動のDレンジの位置において、
カムの凹凸によりピンを介しスプール弁SPを図6のD
レンジの欄で示す油圧ポートで決まる油圧連通モードに
する。そしてカムシャフト1に対するAT用ECU70
の指示が、車速の4段階の内の1速モード(図6の
1st)であると、図6、図7に示すように、多板クラッ
チC0は、図1のライン圧ポート(図6のPS )35か
らライン圧ポート35a、スプール弁2の油路溝、連通
ポート39を介してライン圧を受けて作動状態となる。
多板クラッチC1は同様に、制御圧ポート(図6の
PC1)36から制御圧ポート36c、スプール弁4の油
路溝、連通ポート41を介し制御圧を受け、車速等の状
態によって制御圧が係合油圧制御弁61、62で調節さ
れ係合状態が制御される。また、多板クラッチC2およ
び多板ブレーキB0はドレン圧ポート48d、48eを
通じてドレン圧ポート48(図6のDr )に接続され、
多板ブレーキB1、B2、B3もすべてドレン圧ポート
48に接続される。
0が2速モード(図6の2nd)の指示状態になったとす
ると、AT用ECU70からの指示によってステップモ
ータ12がカムシャフト1を2速モード位置に回転さ
せ、各スプール弁SPの位置を変化させる。その結果、
図6のDレンジの2ndの欄に示すように、多板クラッチ
C1はライン圧ポート35(図6のPS )に接続され、
多板ブレーキB2は制御圧ポート38f(図6のPc2)
に接続され、他のクラッチ、ブレーキは1速モードと同
じ状態が保持される。これらのモードによって決まる油
圧でトランスミッション300内のクラッチ類、ブレー
キ類が作動し1速モードと異なる変速比である2速モー
ドの変速状態となる。このように制御状態が決められて
ATとしての機能を果たす。他のレンジ位置でも、また
シフトダウン操作でも同様な動作で制御される。
ンジを変更すると、セレクトレバー500に連動した連
結部11によってカムシャフト1がスライドさせられて
各スプール弁SPの位置を切換え、図6の各レンジで指
定するような油圧連通モードにする。その状態で同時に
ECU70による制御でステップモータ12によりカム
シャフト1が回転駆動されて車速に対応した油圧連通モ
ードになり、自動制御が続行される。
る。通常、フェイル発生は突然であり、車両においては
走行中に発生することも考えられるため、フェイル発生
と同時に対応する必要がある。ここで対応するフェイル
セーフは、装置が機械的な破損を生じる程度までのフェ
イルではなく、自動制御機能が不能となった場合であ
る。なんらかの理由で自動制御機能が不能状態になった
場合、手動で変速操作を実施できるようにフェイルセー
フ設定する。通常、従来の車両で実施されているよう
に、ATにおけるファイルセーフは、変速状態を現状維
持もしくは4速モード位置(高速モード側)にするよう
にしている。これは、フェイル時にシフトダウンが生じ
ると、車両に突然エンジンブレーキがかかる状態となる
場合があり、変速ショックを生じ危険であるため、必ず
高速側にシフトアップするようにしてショックの生じる
危険性を避けるように処置がとられている。
クラッチC0(スプール弁2)の欄で示すと、通常使用
する範囲として本来太線の枠で囲った範囲内の連通位置
が必要なだけである。即ち、Lレンジにおいては、スピ
ードは1stおよび2nd状態だけであり、正常に動作して
いる間は、3rdや4thに変速されることはない。同様
に、2レンジにおいては、1st、2nd、3rdのみで、4
thへは変速されない。N、R、Pレンジにおいては、そ
の作動から変速されることはなく、1stのみである。そ
こで本実施例においては、フェイル(故障)時のフェイ
ルセーフのため、未使用変速モード位置において、図6
に示すように、油圧連通モードを限定しておく。即ち、
高速側である油圧連通モード位置に太枠範囲の右端の油
圧連通モードと同一の連通状態を維持するようになって
いる。例えばLレンジにおいては、Lレンジにおける最
高速モードである2ndの油圧連通モードPS を未使用の
3rd、4thに設定する。以下、2レンジ、Dレンジ、N
レンジ、Rレンジ、Pレンジにおいても同様である。
なわちカムシャフト1の回転方向側にフェイルセーフモ
ード位置を別途設けている(図6のフェイル欄)。この
フェイルセーフモード位置の作用については後述する。
まず4th位置をフェイルセーフ位置としている場合のフ
ェイル時の動作について説明する。何らかのフェイルが
発生したものとAT用ECU70が判断すると、変速状
態を決定しているカムシャフト1をステップモータ12
の駆動でフェイルセーフ位置(4速モード位置)にシフ
トする。強制的にこのフェイルセーフ位置に固定するこ
とで、自動制御は不能となっても、上述のように各レン
ジにおける高速段と同じ連通モードを4thに設定するた
め、手動操作によるレンジ切換え動作は作動する。
ログラムのうち、フェイルに関する処理の流れの概略を
示したものが図9(A)である。AT用ECU70は、
各種のセンサなどの異常信号や演算結果の食い違いなど
からフェイルかどうかの判定を行い、フェイルならば図
9(A)のフローチャートのステップ610の判断でフ
ェイル処理のステップ650へ移り、カムシャフト1を
フェイルセーフ位置(4速モード位置)に移動させる。
フェイルセーフ位置では完全には自動変速と同等の変速
機能を実現しなくなるが(例えばLレンジで2nd発進と
なるなど)、手動制御により少なくとも変速させる機能
は維持されることになる。
が生じた場合、ステップモータ12の駆動を打ち切りリ
ターンスプリング54によってフェイルセーフ位置(4
速モード位置)まで強制的に移動させる。その場合が図
9(B)に示すフローチャートである。AT用ECU7
0は各種センサからステップモータ12の駆動制御がフ
ェイルしたと判断した場合、ステップモータ12をフリ
ーの状態にし、カムシャフト1をリターンスプリング5
4の復元力でフェイルセーフ位置(4速モード位置)に
シフトする。その状態でセレクトレバー500の操作に
よる手動のP、R、N、D、2、Lレンジの選択がなさ
れ、カムシャフト1は連結部11で移動させられて各ス
プール弁SPの位置を制御する。
いてフェイルした場合においても変速ショックが軽減さ
れる構造となっている。例えば、セレクトレバー500
が2レンジにあり、変速モードが2ndにある時フェイル
したとすると、カムシャフト1は、低速側である1st側
へ移動することなく、フェイル時の2nd位置より順に、
3rd位置を経由して4thへシフトすることとなり、順に
高速段側へ切換わり、シフトダウン時に生じるようなエ
ンジンブレーキによるショック等が発生しない。
ウジング内部に設けられる構成でも、別の機構による力
を用いてもよい。また自動と手動とが入れ代わった構成
の場合、このリターンスプリング54の力は、どの部位
に設けようともカムシャフト1を軸方向にストッパ位置
までスライドさせる力を蓄えさせる構成とし、さらには
特に設けず、モータの力でリターンさせる構成であって
も構わない。
カムシャフト1はリターンスプリング54の復元力によ
ってストッパレバー31がストッパピン55に当接する
位置まで移動することから、カムシャフト1のフェイル
セーフ位置として、通常利用されている4速モード位置
ではなく、フェイルセーフモード位置を別途設けてもよ
い。図6では4thの隣のフェイル欄で示される。即ち、
フェイルが発生する場合は突然の場合が殆どであり、ど
のような原因で発生するかが予想できない。場合によっ
ては油圧調整がストップしてしまうこともありえる。そ
うすると油圧は急激に変化するので、油圧で作動させる
クラッチ類も急激に変化する。するとATとしては変速
ショックと呼ばれる急激なチェンジが生じることから、
このような変速ショックを生じないようにする必要があ
る。そこで変速ショックを防ぐためにフェイルセーフモ
ード位置として、各スプール弁の連通状態を通常使用し
ない半開の位置に固定し半連通状態にして、フェイルに
よる急激な油圧変化を避ける設定とする。これは特にク
ラッチ圧を直接制御する本発明のようなシステムのAT
に対して有効な設定である。油圧供給が正常のままの場
合、半連通状態であっても制御は正常に保たれるので、
半連通状態にすることは差し支えない。
ド位置としてのスプール弁位置を決めるための、カムシ
ャフト1の回転方向の凹凸断面(一部)である。横軸は
カムシャフト1の回転方向を表しており、1速、2速、
3速、4速モード位置およびフェイルセーフ位置を表し
ている。縦軸はスプール弁の油路溝の位置で、各油圧ポ
ートと連通する位置として、下からドレン圧ポート
Dr 、制御圧ポートPC1、PC2、ライン圧ポートPS 位
置が示してある。図に示したハッチ付のグラフは、カム
シャフト1を回転駆動させた際のスプール弁の油路溝位
置を、スプール弁5に接続するクラッチC2におけるD
レンジ、およびスプール弁8に接続するブレーキB1 に
おける2レンジについて示してある。4速モード
(4th)の位置にあるスプール弁5は、図10(B)に
示すように、スプール弁5に設けられた油路溝がちょう
どライン圧ポート35dに整合した位置となっている。
それがフェイルセーフ位置になった場合、図10(C)
に示すように、スプール弁5の位置が下にずれて、油路
溝がライン圧ポート35dに対して半連通(半開)の位
置になり、弁の開口度を狭くして油圧の変化を遮る状態
になる。従ってフェイル時の油圧状態と著しく変化する
場合においても、圧油は絞られた開口部から徐々に流
入、流出することとなるので、フェイルセーフ位置へ変
速されたときでも変速ショックを起こすことがない。
けるスプール弁5に接続するクラッチC2のDレンジに
限らず、他のスプール弁でも4速がライン圧ポートPS
と連通される場合は同様である。図11(A)は同様
に、DレンジにおけるクラッチC0に接続するスプール
弁2と2レンジにおけるクラッチC2に接続するスプー
ル弁5の油路溝の位置を示した図で、フェイル時にはス
プール弁2は図11(B)に示す位置に設定される。正
常な状態は図11(C)である。スプール弁2が制御圧
ポート36aに連通する位置の場合、スプール弁2は上
下どちらに移動しても半開状態とすることができ、カム
シャフトの設計で望ましい方を選択すればよい。しかし
ながら、フェイルセーフ時のスプール弁位置は、もし4
速モード位置を半連通状態にする位置に設定すると、ス
プール弁の移動量が少なくて済む。図12(A)では、
2レンジにおけるスプール弁5がフェイルセーフ位置に
位置決めされた際、下に移動して半開状態になった状態
を示している。また、図10(A)に示すように、2レ
ンジにおけるスプール弁8は、4速モードにおいてドレ
ン圧の油圧ポート48gに通ずる位置にあり、これ以上
下がらないので、図12(B)のように少し上げた位置
にする。
を設けたカムシャフトにおいて、フェイルセーフ機能と
して、必ずしもスプール弁をこのフェイルセーフモード
位置にする必要はなく、モータによる移動で4速モード
位置を利用しても構わない。また、他のフェイルセーフ
手段として、スプール弁の油路孔もしくは油路溝の位置
が油圧ポートの何れにも連通しない位置でロックする場
合に備え、油路孔幅もしくは油路溝幅が、各油圧ポート
のいずれかに必ず少なくとも僅かに連通している幅を有
することを特徴とするようにスプール弁を構成しておい
ても良い。
PC1、PC2、ドレン圧ポートDr の各配置は、カムシャ
フト1から遠い順に配置する構成とするとよい。このよ
うにする理由は、スプール弁の位置によってピン14、
15、16、17、18、19、20のカムシャフト側
への突出割合が変わり、スプール弁内部の圧力の違いに
よってピンの押し戻される力が変化するためである。以
下そのことを説明する。なおこの油圧連通路の配置の効
果は、本実施例で示した集積弁の構成でなくとも、つま
り単に自動制御だけ、もしくは手動制御だけの構成のも
のであっても同様なスプール弁の構成であれば同様な効
果を有する。
弁5を例とし、スプール弁5の油路溝5aが各油圧連通
路の各位置A、B、Cにあるとき、カムシャフト1が移
動する際にピン17を押し上げるのに必要とする力を油
圧を変化させて比較したものである。スプール弁5の油
路溝5aが位置Cの場合、即ち最もスプール弁5が下が
ってカムシャフト1に近づいている場合、ピン17は最
もカムシャフト1側に突き出していて、カムシャフト1
が移動してピン17を押し上げようとするとき、d点を
支点とする回転モーメントを受ける。従ってピン17の
突出し長さが長いほど、ピン17に対するこじり力が大
きく働くことになる。この場合、ピン17を押し上げる
力が大きいと、こじる力も同様に大きくなってしまう。
そこで、ピン17の突出し長さが長い位置Cの場合にピ
ン17にかかる圧力が小さくなるような油圧連通モード
を選択できれば、全体としてピン17を押し上げる力は
少なくてすみ、ピン17をこじる力も大きくならずにす
む。これはスプール弁5の油路溝が各位置A、B、Cで
ある時に、連通する供給油圧を図13(B)に示す黒点
で表す関係とすれば、最大でも制御油圧の取る最大値、
即ちライン圧と位置Bの線の交点のbという大きさの力
でよいことになる。つまり、高圧となるライン圧を供給
するポートを位置Aにし、最も低い圧力であるドレン圧
のポートを位置Cとすることで、カムシャフト1の駆動
力を低減でき、ピン変形の危険性を防ぐことができる。
またカムシャフト1の駆動源であるステップモータ12
の駆動力も小さくて済み、装置の大型化を防ぐことにな
る。さらに、手動の際のセレクトレバー500の操作力
にも影響するので、より少ない力で駆動できる。
ン圧ポートPS とドレン圧ポートD r との間に配置する
と、圧力切換えの際、中間圧としての制御圧を必ず通過
するのでショックなく切換えを行うために最も都合がよ
い。ライン圧ポートPS 、制御圧ポートPC1、PC2、ド
レン圧ポートDr は本実施例においてはハウジング28
内または外で連通しているが、この様に構成すると、各
油圧ポートの間隔が十分にない場合でも、各ポート間の
隔壁の強度が十分にとれるという効果がある。
示すように、カムシャフト1の両側にスプール弁SPを
配置したので、集積弁60はコンパクトな略平板状に構
成されている。配置に上下の制約はないのでオイルパン
内での配置も容易となる。本発明では、平板状に限ら
ず、例えば、カムシャフト軸を中心として屈曲させるよ
うにしてもよい。また本発明では、スプール弁列をカム
シャフトの片側に一列に配置させ細長くした棒形状でも
もちろん構わない。これらの場合では、他の装置、特に
AT本体のトランスミッションの形状に合わせて設置余
裕の少ないオイルパン内部などの周辺にコンパクトに搭
載することができる。
るECU変速とマニュアル変速の割当は回転方向にEC
U変速、スライド方向にマニュアル変速を割り当ててい
る。これは、回転方向にカム面の凹凸変化の頻度が少な
くなるため、カムシャフト1の鋳造、成形等の加工が容
易になり製作上極めて有利になるからである。本発明で
は、被駆動体であるカムシャフトの軸方向の直線運動に
よって自動制御を行い、回転運動によって手動制御を行
なうことも可能である。この場合、駆動手段であるステ
ップモータはカムシャフトに連動する配置となり、ステ
ップモータの位置には歯車でセレクトレバーに機械的に
接続されることになる。また本発明では、カムシャフト
は図示した寸法に限らず、径を大きくして略円筒ドラム
カムシャフトとしても構わない。またスプール弁の形状
も、上述の機能を持つ油圧弁であれば円柱に限らず、ど
のような形状の弁であってもよい。なお一般的にスプー
ル弁の個数や油圧連通モードは、トランスミッションの
構造に依存して変わり、また多板ブレーキや多板クラッ
チの数や質によって設定条件も変化する。
各スプール弁SPを駆動したが、本発明では、自動、手
動の機構を備えた油圧制御方式ならばどのように制御弁
であるスプール弁を駆動してもよく、同様な効果を得る
ことができる。また本実施例では軸方向の駆動はセレク
トレバー500による手動操作によってなされている
が、もちろん自動側即ちステップモータ12によって駆
動される回転方向への駆動に適用する構成でも効果が同
じである。
とを一体に形成したが、本発明では、外周面をカム形状
としたカムリングをシャフトに嵌め込んで図1に示すカ
ムシャフト構造としてもよく、その場合、ポート数変更
やポート組み合わせ変更などに対応しやすくなる。例え
ば図示はしないが、各スプール弁のあるハウジングの円
筒孔の周囲を1ブロックとして、カムシャフト軸方向に
積み重ねるような構成にすることで変更は容易となる。
従って、そのような構成は、集積弁が、油圧弁とそのハ
ウジングを1ブロック単位として、該1ブロック単位を
必要ポート数だけ積層したことを特徴とすることにな
る。
装置の集積弁を示す断面図である。
すブロック図である。
図である。
る。
ーキの動作状態図である。
状を示す断面図である。
ートである。
概略説明図およびスプール弁5の動作説明図である。
概略説明図およびスプール弁2の動作説明図である。
スプール弁5および8の動作説明図である。
面図である。(B)は、圧力を変化させたときのスプー
ル弁位置とスプール弁のピンを押し上げる力との関係を
示す特性図である。
5gライン圧ポート 36a、36b、36c、36d、38e、38f、3
8g制御圧ポート 52 中間ギア(回転機構) 53 ギア歯(伝達部) 54 リターンスプリング(弾性体) 61、62 係合油圧制御弁 64 ライン圧制御弁 70 AT用ECU 72 エンジン用ECU 200 トルクコンバータ 300 トランスミッション
Claims (7)
- 【請求項1】 自動変速機に設けられる複数の摩擦締結
要素に供給される油路を切換え、前記複数の摩擦締結要
素の係合または解除を行うことにより複数の変速段を切
換え制御する自動変速機用油圧制御装置であって、 自動制御による変速と手動による変速とを行う複数の制
御弁とこの複数の制御弁を駆動する動力伝達部材とを有
する集積弁と、 自動制御による変速制御を行うために前記動力伝達部材
を駆動する駆動手段と、 前記駆動手段の非駆動時、前記駆動手段を所定位置に移
動する弾性体と、 を備えることを特徴とする自動変速機用油圧制御装置。 - 【請求項2】 自動変速機に設けられる複数の摩擦締結
要素に供給される油路を切換え、前記複数の摩擦締結要
素の係合または解除を行うことにより複数の変速段を切
換え制御する自動変速機用油圧制御装置であって、 自動制御による変速と手動による変速とを行う複数の制
御弁とこの複数の制御弁を駆動する動力伝達部材とを有
する集積弁と、 自動制御による変速制御を行うために前記動力伝達部材
を駆動する駆動手段とを備え、 前記駆動手段の回転軸と前記動力伝達部材の回転軸とが
平行に設置されていることを特徴とする自動変速機用油
圧制御装置。 - 【請求項3】 前記駆動手段の固定子の一部は、前記複
数の制御弁の内、最外位置の前記制御弁の内側範囲内に
位置していることを特徴とする請求項2記載の自動変速
機用油圧制御装置。 - 【請求項4】 自動変速機に設けられる複数の摩擦締結
要素に供給される油路を切換え、前記複数の摩擦締結要
素の係合または解除を行うことにより複数の変速段を切
換え制御する自動変速機用油圧制御装置であって、 自動制御による変速と手動による変速とを行う複数の制
御弁とこの複数の制御弁を駆動する動力伝達部材とを有
する集積弁と、 自動制御による変速制御を行うために前記動力伝達部材
を駆動する駆動手段とを備え、 自動制御変速が回転機構により行われ、手動変速がスラ
イド機構により行われることを特徴とする自動変速機用
油圧制御装置。 - 【請求項5】 自動変速機に設けられる複数の摩擦締結
要素に供給される油路を切換え、前記複数の摩擦締結要
素の係合または解除を行うことにより複数の変速段を切
換え制御する自動変速機用油圧制御装置であって、 自動制御による変速と手動による変速とを行う複数の制
御弁とこの複数の制御弁を駆動する動力伝達部材とを有
する集積弁と、 自動制御による変速制御を行うために前記動力伝達部材
を駆動する駆動手段とを備え、 自動制御変速または手動変速のいずれか一方が回転機構
により行われ、前記動力伝達部材の一部周囲に設けられ
た伝達部に前記駆動手段から駆動力が伝達されることを
特徴とする自動変速機用油圧制御装置。 - 【請求項6】 自動変速機に設けられる複数の摩擦締結
要素に供給される油路を切換え、前記複数の摩擦締結要
素の係合または解除を行うことにより複数の変速段を切
換え制御する自動変速機用油圧制御装置であって、 自動制御による変速と手動による変速とを行う複数の制
御弁とこの複数の制御弁を駆動する動力伝達部材とを有
する集積弁と、 自動制御による変速制御を行うために前記動力伝達部材
を駆動する駆動手段とを備え、 自動制御変速または手動変速のいずれか一方が回転機構
により行われ、他方がスライド機構により行われ、前記
動力伝達部材の両端軸受部のいずれか一端が前記動力伝
達部材の最大外径であることを特徴とする自動変速機用
油圧制御装置。 - 【請求項7】 自動変速機に設けられる複数の摩擦締結
要素に供給される油路を切換え、前記複数の摩擦締結要
素の係合または解除を行うことにより複数の変速段を切
換え制御する自動変速機用油圧制御装置であって、 自動制御による変速と手動による変速とを行う複数の制
御弁とこの複数の制御弁を駆動する動力伝達部材とを有
する集積弁と、 自動制御による変速制御を行うために前記動力伝達部材
を駆動する駆動手段とを備え、 自動制御変速または手動変速のいずれか一方が回転機構
により行われ、前記回転機構の回転駆動体を介し前記駆
動手段から駆動される前記動力伝達部材への動力伝達が
減速して行われることを特徴とする自動変速機用油圧制
御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19523294A JP3664179B2 (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | 自動変速機用油圧制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19523294A JP3664179B2 (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | 自動変速機用油圧制御装置 |
Publications (2)
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|---|---|---|---|
| JP19523294A Expired - Fee Related JP3664179B2 (ja) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | 自動変速機用油圧制御装置 |
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1994
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3664179B2 (ja) | 2005-06-22 |
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