JPH0861954A - 水平墨出し装置 - Google Patents

水平墨出し装置

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JPH0861954A
JPH0861954A JP19439294A JP19439294A JPH0861954A JP H0861954 A JPH0861954 A JP H0861954A JP 19439294 A JP19439294 A JP 19439294A JP 19439294 A JP19439294 A JP 19439294A JP H0861954 A JPH0861954 A JP H0861954A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取扱いが容易で、かつ高い精度で水平墨出し
作業を行うことができる水平墨出し装置を提供する。 【構成】 水平墨出し装置50は、光ビーム受光部10
およびマーキング部12を一体的に搭載した墨出しユニ
ット51と、墨出しユニット51を昇降自在に支持する
走行台車60などで構成され、建物の壁面5に沿って走
行する。一方、光ビーム3を略水平方向に回転走査する
回転レーザ機器1が三脚2の上に載せられて、部屋の中
央付近に設置される。回転レーザ機器1から出射された
光ビーム3が走査されると、壁面5上に光の筋として見
える走査線4を形成する。光ビーム受光部10の前面パ
ネル11には、4つの受光素子が設けられ、所定位置に
光ビーム3が照射されると、マーキング部12が動作し
て、壁面5の走査線4上に墨付けを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば建物などの建
築物を構築する際に、高さの基準位置を割り出す水平墨
出し作業等に用いられる水平墨出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の基準位置、たとえば水平
レベルを割り出す墨出し作業は、1人の作業者が床の中
央付近にレベルを設置し、他の作業者が壁面近傍に指準
となるスタッフを支え、目視で確認しながら墨付けを行
っている。
【0003】また近年、作業の省力化のために、レベル
の代わりにレーザビームを基準線、たとえば鉛直線のま
わりに回転走査する回転レーザ機器(商品名「Beamer
2」、日本スピードショア株式会社)を設置して、壁面
に照射された光ビームの軌跡を確認しながら墨付けを行
う方法が普及しつつある。その際、レーザビームを直接
目視で観察して、フェルトペンなどの筆記具でマーキン
グしても構わないが、肉眼への光障害を防ぐために、フ
ォトトランジスタなどの光電変換素子を備えた光ビーム
検出装置を壁面上に設け、光ビーム位置の確認を行って
いる。
【0004】従来の墨出し装置は、水平に走査された光
ビームを受光する光電変換素子を備えており、この光電
変換素子が光ビームを受光したときに、LED(発光ダ
イオード)などが発光して表示したり、ブザーなどが音
を発生することによって、作業者に光ビーム検出を告知
している。作業者は、このような光や音を確認した時点
で、墨出し装置に設けられた基準線に対応したマーキン
グを行う。こうして、各壁面の水平レベルが割り出され
て、墨出し作業を1人で行うことが可能になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
墨出し装置では、光ビーム位置を高精度に検出したとし
ても、作業者によるマーキング位置が変動したり、個人
差のばらつきが生じてしまい、墨出し精度の低下を招い
ているという課題がある。
【0006】また、作業者が単独で光ビーム検出装置の
取扱いとマーキングを行わなければならず、極めて繁雑
で熟練を要するという課題がある。
【0007】本発明の目的は、取扱いが容易で、かつ高
い精度で水平墨出し作業を行うことができる水平墨出し
装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、壁面を走査す
る光ビームを受光するための光ビーム受光手段と、前記
光ビーム受光手段が光ビームを検出したときに、壁面に
光ビーム位置を墨付けするためのマーキング手段と、前
記光ビーム受光手段と前記マーキング手段とを一体的に
搭載した墨出しユニットと、前記墨出しユニットを上下
位置自在に昇降させるための昇降手段と、前記光ビーム
受光手段からの出力に基づいて、前記墨出しユニットが
光ビーム位置に追従するように前記昇降手段を制御する
ための昇降制御手段とを備えることを特徴とする水平墨
出し装置である。また本発明は、前記墨出しユニットお
よび前記昇降手段を搭載した走行台車と、前記走行台車
を操舵するための操舵手段と、前記走行台車と壁面との
相対位置を検出するための壁面検出手段と、前記壁面検
出手段からの出力に基づいて、前記操舵手段を制御する
ための操舵制御手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明に従えば、壁面を走査する光ビームを光
ビーム受光手段が受光すると、マーキング手段が壁面に
光ビーム位置を墨付けする。光ビーム受光手段とマーキ
ング手段は墨出しユニットに一体的に搭載され、昇降手
段によって墨出しユニットの上下位置が制御される。さ
らに、昇降制御手段によって墨出しユニットが光ビーム
位置に追従するようになるため、光ビーム位置を容易か
つ高精度に検出することができる。
【0010】また、墨出しユニットおよび昇降手段を搭
載して走行台車を走らせると、墨出しユニットが光ビー
ム位置に追従しながら、壁面に水平で連続的な墨付けを
可能にする。また、光ビーム追従によって、走行する床
に多少の凹凸があっても、正確に光ビームを検知でき
る。さらに、走行台車と壁面との相対位置を検出しなが
ら、走行台車の操舵を行なうことによって、走行台車と
壁面との間隔を一定に保つことができるため、マーキン
グ手段から壁面までの距離が一定になり、確実な墨付け
を実現できる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す斜視図であ
る。水平墨出し装置50は、光ビーム受光部10および
マーキング部12を一体的に搭載した墨出しユニット5
1と、墨出しユニット51を昇降自在に支持する走行台
車60などで構成され、建物の壁面5に沿って走行す
る。一方、光ビーム3を略水平方向に回転走査する回転
レーザ機器1が三脚2の上に載せられて、部屋の中央付
近に設置される。
【0012】回転レーザ機器1から出射された光ビーム
3が走査されると、壁面5上に光の筋として見える走査
線4を形成する。光ビーム受光部10の前面パネル11
には、図2の部分平面図で示すように、フォトダイオー
ドやフォトトランジスタなどから成る4つの受光素子P
A、PB、PC、PDが垂直方向に等間隔で配列して設
けられており、光ビーム3のスポット3aが水平方向に
走査して、光ビーム受光部10と光ビーム3との相対位
置に応じて、各受光素子PA〜PDのいずれかに入射す
る。光ビーム3のスポット3aの大きさは、2つの受光
素子の中間部を走査する際に、両方とも受光可能なよう
に定められる。
【0013】光ビーム3の走査位置を検出する場合、墨
出しユニット51の上下移動によって光ビーム受光部1
0を徐々に下降させていくと、先ず光ビーム3が受光素
子PDに入射する。このとき、発光素子LED3が点灯
して、光ビーム3の走査位置を上方へ移すべき旨の表示
を行う。さらに、光ビーム受光部10を徐々に降下さ
せ、光ビーム3が受光素子PBと受光素子PCの中間部
を走査する状態になると、発光素子LED3が消灯し、
発光素子LED2が点灯して、光ビームの走査位置が基
準位置にある旨の表示を行う。この動作と併行して、図
1に示すように、光ビーム受光部10の背面に設けられ
たマーキング部12が動作して、壁面5の走査線4上に
墨付けを行う。さらに、光ビーム受光部10を徐々に降
下させていき、受光素子PCに光ビーム3が入射しなく
なると、発光素子LED2が消灯し、発光素子LED1
が点灯して、光ビーム3の走査位置を下方に移すべき旨
の表示が行われる。このようにして、光ビーム3の走査
位置の墨付けを行うことができる。
【0014】図3は、図1のマーキング部12を示す構
成図であり、図4は、図3に示したペン駆動部20の内
部機構を示す部分断面図である。マーキング部12の構
成を以下説明すると、所定の回転数で回転するモータ1
3の出力軸14は、電磁クラッチ15を介して回転軸1
6と連結しており、4つの歯車Ga、Gb、Gc、Gd
から成る減速部17を介して、偏心カム19の回転軸1
8と連結している。ペン駆動部20は、図4に示すよう
に、円筒状の外筒21と、円筒状の内筒22と、ペン把
持筒26などから成る三重筒機構を採用しており、偏心
カム19の回転によって斜めに設置された平板23を介
して内筒22が往復運動するように構成されている。
【0015】外筒21は、光ビーム受光部10の筺体の
一部に固定され、その内面と摺動するように内筒22が
設けられる。外筒21のペン先側の突起21aと内筒2
2の段差22aとの間が押し拡げられるように、コイル
ばね24が装着されているとともに、外筒21の後端部
の突起21bと内筒22の突起22bとが係合して、内
筒22の移動範囲を規制している。
【0016】一方、内筒22の内面と摺動するようにペ
ン把持筒26が設けられ、内筒22の突起22cとペン
把持筒26の突起26aとの間が押し拡げられるように
コイルばね25が装着されているとともに、ペン把持筒
26の後端側の突起26cがその移動範囲を規制してい
る。ペン把持筒26の先端には、ペンチャック27が設
けられ、フェルトペンなどのペン28を把持している。
【0017】このような構成によって、電磁クラッチ1
5が所定時間連結し、偏心カム19が所定角度、回転す
ることによって、ペン28が往復運動して壁面5にマー
キングすることができる。なお、ペン28の先端が壁面
5に当接すると、コイルばね25が内筒22の動きを吸
収し、そのためペン先に必要以上の力が作用しなくな
り、ペン先のつぶれを防止している。
【0018】図5は、図1の光ビーム受光部10の電気
的構成を示す回路図であり、受光部40、判断部41、
ブザー部42、表示部43、ペン作動部44などで構成
される。受光部40において、4つの受光素子PA〜P
Dの負荷として、抵抗RA〜RDがそれぞれ接続されて
おり、受光素子PB、PCの出力はオープンコレクタ出
力型のコンパレータG1、G2の反転入力に接続され
る。コンパレータG1、G2の非反転入力には、電源電
圧VDを抵抗R1、R2で分圧した弁別電圧VAが入力
される。コンパレータG1、G2の出力は、オープンコ
レクタ出力型のコンパレータG3、G4の反転入力に接
続されるとともに、コンパレータG3、G4の非反転入
力には弁別電圧VAが入力される。なお、各コンパレー
タG3、G4の反転入力と電源電圧VDとの間に、プル
アップ用の抵抗R3、R4およびコンデンサC3、C4
がそれぞれ並列接続されている。なお、コンデンサC
3、C4は、パルス信号を積分して、滑らかな波形に整
形する役目を有する。
【0019】一方、コンパレータG1、G2の出力は、
ノット素子G5、G6を介して信号B、Cとして出力さ
れる。コンパレータG3、G4の出力は互いに接続され
て、一端にプルアップ用の抵抗R12が接続された抵抗
R13を介してトランジスタT4のベースに入力され
る。トランジスタT4はエミッタ接地され、そのコレク
タには電磁クラッチ15が接続され、さらに電源電圧V
Dに対して所定の直流電圧を印加するための直流電源V
Eが接続されている。なお、モータ13には、電源電圧
VDが供給され、スイッチSWによって動作制御され
る。
【0020】次に、判断部41において、受光部40か
ら、受光素子PA、PDの出力信号A、Dおよびノット
素子G5、G6の出力信号B、Cが供給され、信号Aが
オア素子G7の一端に入力され、信号Bがオア素子G7
の他端およびアンド素子G8の一端に入力され、信号C
がアンド素子G8の他端およびオア素子G9の一端に入
力され、信号Dがオア素子G9の他端に入力される。オ
ア素子G7の出力は、ダイオードD1を介して、アンド
素子G10の一端に入力される。なお、アンド素子G1
0の入力は、コンデンサC5および抵抗R5を介して接
地されている。アンド素子G8の出力は、ノット素子G
18を介してアンド素子G10の他端およびアンド素子
G1の一端に入力されるるともに、ダイオードD4を介
して、接地されたコンデンサC7および抵抗R7に接続
され、信号Y2または信号Z2として出力される。オア
素子G9の出力は、ダイオードD3を介して、接地され
たコンデンサC6、および抵抗R6の一端に接続され
て、アンド素子G11の他方に入力される。アンド素子
G10の出力は、オア素子G12の一端に入力されると
ともに、信号Z1として出力される。アンド素子G11
の出力は、オア素子G12の他端に入力されるととも
に、信号Z3として出力される。オア素子G12の出力
は、信号Y1として出力される。なお、コンデンサC
5、C6、C7は、パルス信号を積分して、滑らかな波
形に整形する役目を有する。
【0021】次に、ブザー部42において、ナンド素子
G13、G14および帰還用の抵抗R8、R9、コンデ
ンサC1a、C1bから成る低周波発振回路と、ナンド
素子G16、G17および帰還用の抵抗R10、R1
1、コンデンサC2から成る高周波発振回路とが形成さ
れており、信号Y1はナンド素子G13の他端に入力さ
れ、信号Y2はオア素子G15の他端に入力されるとと
もに、ナンド素子G17の出力は圧電ブザーBZに接続
されている。
【0022】一方、表示部43において、発光素子LE
D1、LED2、LED3をそれぞれ駆動するためのト
ランジスタT1、T2、T3の各ベースに、各抵抗R1
4、R16、R18を介して、信号Z1、Z2、Z3が
それぞれ入力される。なお、各発光素子LED1、LE
D2、LED3には、各抵抗R15、R17、R19を
介して電源電圧VDが供給される。
【0023】この動作について、以下説明する。なお、
光ビーム受光部10を使用するのに先立ってスイッチS
Wが投入され、モータ44は定常回転に保っておく。
【0024】(1)光ビーム3が受光素子PA〜PDの
いずれにも入射しない場合、各受光素子PA〜PDの出
力はL(ローレベル)となり、コンパレータG1、G2
の出力はどちらもH(ハイレベル)となるため、コンパ
レータG3、G4の出力はどちらもLとなる。したがっ
て、トランジスタT4は遮断状態となり、電磁クラッチ
15は動作しない。一方、判断部41においても、図6
の真理値図表に示すように、信号A、B、C、Dは全て
Lとなるため、信号Y1、Y2および信号Z1、Z2、
Z3は全てLとなる。したがって、ブザー部42におい
て、低周波発振回路の出力はLで固定され、オア素子G
15の出力もLとなるため、高周波発振回路も停止状態
となり、圧電ブザーBZは音を発生しない。また、表示
部43において、信号Z1、Z2、Z3はLであるた
め、各発光素子LED1〜LED3は消灯状態となる。
【0025】(2)光ビーム3が受光素子PAにのみ入
射する場合、受光素子PAの出力のみHとなり、他はL
となる。コンパレータG1〜G4の出力は前述(1)と
同じであるため、電磁クラッチ15は動作せず、一方、
判断部41において、信号AのみHで、信号B〜DはL
となる。したがって、図6の真理値図表によれば、信号
Y1および信号Z1がHとなり、ブザー部42におい
て、低周波発振回路が動作し、その出力レベルに対応し
て高周波発振回路が動作するため、圧電ブザーBZは、
高周波発振回路の発振周波数で音程が決まり、低周波発
振回路の発振周波数で断続周期が決まる断続音を発生す
る。一方、表示部43において、信号Z1のみがHとな
るため、発光素子LED1のみが点灯する。
【0026】(3)光ビーム3が受光素子PA、PBの
両方に入射する場合、受光素子PA、PBの出力がHと
なり、他はLとなる。したがって、コンパレータG1の
出力はLに反転し、コンパレータG3の出力はHに反転
する。しかし、コンパレータG4の出力がLのままであ
るため、トランジスタT4は遮断状態のままとなり、電
磁クラッチ15は動作しない。判断部41において、信
号A、BはHで、信号C、DはLとなり、図6の真理値
図表によれば、信号Y1および信号Z1がHとなるた
め、ブザー部42および表示部43の動作は前述(2)
と同じになる。
【0027】(4)光ビーム3が受光素子PBにのみ入
射する場合、受光素子PBの出力のみHとなり、他はL
となる。したがって、コンパレータG1〜G4の出力
は、前述(3)と同じになる。一方、判断部41におい
て、信号BのみHで、他はLとなり、図6の真理値図表
によれば、信号Y1および信号Z1がHとなるため、ブ
ザー部42および表示部43の動作は前述(2)と同じ
になる。
【0028】(5)光ビーム3が受光素子PB、PCの
両方に入射する場合、受光素子PB、PCの出力はHと
なり、コンパレータG1、G2の出力がともにLにな
り、コンパレータG3、G4の出力がともにHとなる。
したがって、トランジスタG4が導通状態となり、電磁
クラッチ15が動作し、マーキングが行われる。一方、
制御部41において、信号B、CがHで、信号A、Dが
Lになり、図6の真理値図表によれば、信号Y2および
信号Z2がともにHとなるため、ブザー部42におい
て、低周波発振回路の動作が停止し、高周波発振回路の
みが動作する。したがって、圧電ブザーBZは連続音を
発生する。他方、表示部43において、信号Z2のみが
Hとなるため、発光素子LED2のみが点灯する。
【0029】(6)光ビーム3が受光素子PCにのみ入
射する場合、受光素子PCの出力のみがHとなり、他は
Lとなる。したがって、コンパレータG1の出力はH
で、コンパレータG2の出力はLとなり、次にコンパレ
ータG3の出力はLで、コンパレータG4の出力はHと
なるため、トランジスタT4は遮断状態となり、電磁ク
ラッチ15は動作しない。判断部41において、信号C
のみがHで、他はLとなるため、図6の真理値図表によ
れば、信号Y1および信号Z3がHとなるため、ブザー
部42が前述(2)と同じように断続音を発生するとと
もに、表示部43において発光素子LED3のみが点灯
状態となる。
【0030】(7)光ビームが受光素子PC、PDの両
方に入射する場合、受光素子PC、PDの出力がHとな
り、他はLとなる。したがって、コンパレータG1〜G
4は、前述(6)と同じになる。一方、判断部41にお
いて、信号C、DがHとなり、信号A、BがLとなり、
図6の真理値図表によれば、信号Y1、Z3がHとな
り、ブザー部42および表示部43の動作は前述(6)
と同じになる。
【0031】(8)光ビーム3が受光素子PDにのみ入
射する場合、受光素子PDの出力がHとなり、他はLと
なる。したがって、コンパレータG1、G2の出力はと
もにHとなり、次にコンパレータG3、G4の出力はと
もにLとなるため、トランジスタT4は遮断状態とな
り、電磁クラッチ15は動作しない。一方、判断部41
において、信号DがHとなり、他はLとなり、図6の真
理値図表によれば、信号Y1および信号Z3がHとな
り、ブザー部42および表示部43の動作は前述(6)
と同じになる。
【0032】図7は、以上説明した動作内容を示す図表
である。光ビーム3がいずれかの受光素子PA〜PDに
入射すると、断続音が発生するともに下矢印または上矢
印の表示が行われ、さらに光ビーム3が受光素子PB、
PCの両方に入射する場合だけ連続音が発生するとも
に、照準状態を示す表示が行われる。このように、光ビ
ーム3が所定の受光素子に入射するときに、音または光
で告知するとともに、光ビームの位置を迅速にマーキン
グすることが可能になる。
【0033】なお、以上の説明において、マーキング手
段として、モータ、電磁クラッチ、偏心カム等を組み合
わせる例を説明したが、電磁プランジャでペンを往復打
点する構成でも構わず、また、ノズルからインクを飛ば
すインクジェット方式でも構わない。
【0034】図8は水平墨出し装置50の概略形状を示
し、図8(a)は平面図、図8(b)は正面図、図8
(c)は底面図、図8(d)は右側面図である。走行台
車60は、箱状筐体の底板60aに駆動用の後輪70と
操舵用の前輪80が取付けられ、自力走行を可能にして
いる。走行台車60の上には、光ビーム受光部10およ
びマーキング部12を一体的に搭載した墨出しユニット
51が上下位置自在に支持される。
【0035】図9は、墨出しユニット51の昇降機構を
示す部分構成図である。走行台車60の両側面には一対
のトラックレール61が上方に延びるように固定され、
スライド部52は各トラックレール61と係合して上下
方向に円滑に案内される。墨出しユニット51は一対の
スライド部52によって支持されて上下移動自在とな
り、その底面中央付近にはラック53が上下方向に固定
される。
【0036】一方、別のスライド部67がトラックレー
ル61と係合し、固定ユニット66を支持している。な
お、固定ユニット66は走行台車60の上面に固定され
る。固定ユニット66にはステッピングモータ63が取
付けられ、その出力軸にラック53と係合するピニオン
64が装着される。ステッピングモータ63の出力軸の
先端は軸受65で軸支されており、出力軸の撓みを防止
している。こうしてステッピングモータ63の回転方向
および回転量を制御することによって、墨出しユニット
51の上下位置を任意に設定することができる。
【0037】図10は、ステッピングモータ63を制御
する昇降制御回路である。図5の表示部43において、
発光素子LED1、LED3の各アノード側から信号Z
4、Z6が取出され、走行台車60が沈んで光ビーム3
が上方に偏位すると、発光素子LED1が点灯して信号
Z4はL(ローレベル)、信号Z6はH(ハイレベル)
になる。また、走行台車60が浮上がり光ビーム3が下
方に偏位すると、発光素子LED3が点灯して信号Z4
はH、信号Z6はLになる。また、光ビーム3の照射位
置が適正であれば、信号Z4、Z6ともにLになる。
【0038】信号Z4、Z6はトランジスタT5、T6
のベースにそれぞれ入力され、エミッタはパルス発振器
63aの正転端子および逆転端子に接続される。パルス
発振器63aは、正転端子および逆転端子の信号レベル
に応じて、時計回りのCWパルスおよび反時計回りのC
CWパルスを選択的に出力し、ドライバ63bは各パル
ス信号に基づいてステッピングモータ63の正転方向ま
たは逆転方向に駆動する。
【0039】信号Z4がL、信号Z6がHの場合には、
墨出しユニット51を上昇させる方向にステッピングモ
ータ63の出力軸を回転させ、一方、信号Z4がH、信
号Z6がLの場合には、墨出しユニット51を下降させ
る方向にステッピングモータ63の出力軸を回転させ、
さらに信号Z4、Z6ともにLの場合には、ステッピン
グモータ63の出力軸を停止する。こうして走行台車6
0が上下に変動しても、墨出しユニット51の上下位置
を光ビーム3の照射位置に対して一定になるように制御
することができる。
【0040】図11は、後輪70の駆動機構を示す構成
図である。一対の後輪70は車軸71で連結され、軸受
78によって走行台車60を支持している。車軸71に
固定された歯車72はモータ77の出力軸に装着された
歯車73と係合し、所定の減速比で回転駆動される。モ
ータ77の出力軸は、カップリング74を介して別の回
転軸76と連結しており、回転軸76は軸受75で軸支
される。こうして歯車72と歯車73との逃げを防止し
ている。モータ77を通電すると所定回転数で回転し、
各後輪70には同じトルクが伝達されて走行が開始す
る。
【0041】図12は前輪80の操舵機構を示すもので
あり、図12(a)は平面図、図12(b)は部分正面
図である。前輪80の車軸81はキングピン88によっ
て角変位自在に軸支され、両側からスラストベアリング
89を介してウイング部材86、87によって挟持され
る。ウイング部材86、87はスペーサ90を介して一
体的に固定され、さらに回転軸91が板部材92によっ
てウイング部材86に一体化される。回転軸91の両端
は、フレーム部材93、94によって緩く挟持され、す
べり軸受を構成する。こうしてウイング部材86、87
は回転軸91とともに上下方向に角変位自在に保持さ
れ、さらにウイング部材86と走行台車60の底板60
aとの間にコイルばね95が装着されることによって、
前輪80の弾性支持を実現している。
【0042】フレーム部材93の中心線上に、軸85の
回りに角変位する操舵アーム84が軸支される。操舵ア
ーム84の揺動端と車軸81のナックルアーム82との
間は、一対のタイロッド83がピン結合によって連結し
ている。また、操舵アーム84の揺動端には紙面垂直方
向に延びる係合部84aが形成され、その中央には上下
方向の係合溝84bが形成される。係合部84aは、後
述する操舵コイルの可動部と係合しており、操舵コイル
に流れる電流の向きを制御することによって、操舵アー
ム84が軸85の回りに角変位する。図12(a)にお
いて、操舵アーム84が反時計回り(矢印方向)に角変
位すると、タイロッド83を介してナックルアーム82
がキングピン88を中心に反時計回りに角変位し、前輪
80がキングピン88を中心に角変位する。こうして操
舵コイルが操舵アーム84を揺動することによって、前
輪80を電気的に操縦することができる。
【0043】図13は壁面検出器100を示すものであ
り、図13(a)は平面図、図13(b)は中央断面図
である。壁面検出器100は、長短2本のロッド10
1、102が壁面5に接触するか否かを検出する接触式
センサである。鋼線等から成る可撓性のロッド101、
102は、合成樹脂等の電気絶縁性材料から成る揺動部
材105、106に固定される。揺動部材105、10
6は、ハウジング部材108、109に固定された軸1
07の回りに角変位可能なように、スラストベアリング
110および座金が各部材間に装着される。こうしてロ
ッド101、102は独立して軸107回りに角変位自
在になる。さらに、ハウジング部材108、109を連
結する一対のボルト111と各ロッド101、102と
の間にコイルばね112が張架され、ロッド101、1
02の静止位置を決定している。
【0044】揺動部材105、106には、ロッド10
1、102の反対方向に延出するように電極ロッド10
3、104がそれぞれ固定される。電極ロッド103、
104も同様に軸107の回りに揺動可能であり、揺動
方向の両側に一定距離隔てて一対の棒状電極113、1
14が配置され、合成樹脂等のハウジング部材108、
109に固定される。棒状電極113、114にはリー
ド線が接続され、後述する操舵制御回路(図15(a)
参照)のグランドに接地される。また、電極ロッド10
3、104からもリード線が引出され、操舵制御回路の
ナンド素子G20、G21に接続される。こうして電極
ロッド103、104はスイッチS1、S2の可動電極
を構成し、棒状電極113、114は固定電極を構成す
る。
【0045】長いロッド101と短いロッド102と長
さの差は5〜10mm程度に設定されており、1)壁面
検出器100が壁面5から離れている場合、ロッド10
1、102は静止位置を保ち、電極ロッド103、10
4は何れの棒状電極113、114とも非接触となる。
2)壁面検出器100が壁面5に徐々に近づくと、先ず
長いロッド101が壁面5に接触して軸107回りに角
変位し、電極ロッド103が棒状電極113、114の
何れか一方に接触して、スイッチS1を閉じる。3)さ
らに壁面検出器100が壁面5に近づくと、短いロッド
102が壁面5に接触して軸回りに角変位し、電極ロッ
ド104が棒状電極113、114の何れか一方に接触
して、スイッチS2を閉じる。このようにスイッチS
1、S2の状態を検知することによって、ロッド10
1、102と壁面5との接触状態を検知でき、壁面検出
器100は走行台車と壁面との相対位置を検出できる。
【0046】なお、以上の説明において、長短2つのロ
ッド101、102を用いる例を示したが、任意の長さ
を持つ複数のロッドを使用することも可能である。
【0047】図14は、壁面検出器100の設置箇所を
例示する配置図である。走行台車60は壁面5を左にし
て走行する場合、走行台車60の左側に壁面検出器10
0を配置する。このとき、走行台車60に1つの壁面検
出器100を設置するだけでも足りるが、走行台車60
の走行方向に延びるアーム115を設けて、アーム11
5に壁面検出器100を複数箇所取付けることによっ
て、柱等の突出物を検出して回避するように構成しても
よい。また、部屋の隅部など壁面5が直交しているとこ
ろでは、走行台車60の衝突を回避する必要があるた
め、壁面検出器100をアーム115の先端に取付けて
自動停止制御を行なうことができる。
【0048】図15(a)(b)は、操舵制御回路の一
例を示す回路図であり、図15(c)は真理値を示す図
表である。図16は、操舵コイルSLの動作図である。
図15(a)において、図13の壁面検出器100にお
いて長いロッド101が接触するとスイッチS1が閉じ
てONになり、短いロッド102が接触するとスイッチ
S2が閉じてONになる。
【0049】スイッチS1、S2はナンド素子G20、
G21にそれぞれ接続され、ナンド素子G20の出力は
ナンド素子G22、G24に、ナンド素子G21の出力
はナンド素子G23、G24にそれぞれ入力される。ナ
ンド素子G24は、ナンド素子G20、G21の各出力
の論理積の反転を演算する。ナンド素子G25は、ナン
ド素子G22、G23の各出力の論理積の反転を演算す
る。ナンド素子G26は、ナンド素子G24、G25の
各出力の論理積の反転を演算する。ナンド素子G26の
出力は、リレーRL2を駆動するトランジスタT7のベ
ースに接続される。ナンド素子G24の出力は、ナンド
素子G27を介してリレーRL1を駆動するトランジス
タT8のベースに接続される。なお、ナンド素子G20
〜G23、G27は入力が共通接続されて、反転素子と
して動作する。
【0050】次に図15(b)において、操舵コイルS
Lと直流電源との間に、リレーRL1、RL2によって
動作するスイッチS3、S4が介在し、リレーRL1は
操舵コイルSLに流れる電流の向きを切替える機能を有
し、リレーRL2は操舵コイルSLの電流を遮断する機
能を有する。
【0051】操舵コイルSLは、図16に示すように、
回転軸に対して垂直方向に磁化された回転磁石MGを両
側から挟むように一対のコア97が配置され、コア97
に導線を巻回することによって、電磁石を構成してい
る。回転磁石MGには一体的に回転する操舵レバー96
が取付けられる。操舵レバー96の先端には突起96a
が形成され、図12(a)の係合溝84bに挿入され
て、操舵アーム84の係合部84aと係合している。
【0052】次に図15(c)の真理値表を参照して、
操舵制御回路の動作を説明する。
【0053】1)壁面検出器100が壁面5から離れて
いる場合、スイッチS1、S2はOFFであり、ナンド
素子G20、G21はL(ローレベル)になり、ナンド
素子G22、G23はH(ハイレベル)、ナンド素子G
24はH、ナンド素子G25はL、ナンド素子G26は
H、ナンド素子G27はLとなり、リレーRL2がON
になり、操舵コイルSLには実線矢印方向の電流がON
になる。すると、図16(b)に示すように、回転磁石
MGが反時計方向に角変位して、図12(a)の操舵ア
ーム84を軸85を中心に反時計方向に角変位させ、前
輪80を左方へ切って、走行台車60を壁面5に近付け
るように操縦する。
【0054】2)壁面検出器100が壁面5に近づい
て、長いロッド101が壁面5に接触している場合、ス
イッチS1がONでスイッチS2がOFFとなり、ナン
ド素子G20はH、ナンド素子G21はL、ナンド素子
G22はL、ナンド素子G23はHになり、さらにナン
ド素子G24はH、ナンド素子G25はH、ナンド素子
G26はL、ナンド素子G27はLとなり、リレーRL
2がOFFになり、操舵コイルSLの電流がOFFにな
る。すると、図16(a)に示すように、回転磁石MG
がスプリング等によって中立状態になり、図12(a)
の操舵アーム84も走行方向と平行になり、前輪80は
直進状態になる。したがって、スイッチS1だけがON
となる状態を持続するように走行台車60を直進する。
【0055】3)壁面検出器100が壁面5により近づ
くと、ロッド101、102ともに壁面5に接触した場
合、スイッチS1、S2はONであり、ナンド素子G2
0、G21はHになり、ナンド素子G22、G23は
L、ナンド素子G24はL、ナンド素子G25はH、ナ
ンド素子G26はH、ナンド素子G27はHとなり、リ
レーRL1、RL2がONになり、操舵コイルSLには
破線矢印方向の電流がONになる。すると、図16
(c)に示すように、回転磁石MGが時計方向に角変位
して、図12(a)の操舵アーム84を軸85を中心に
時計方向に角変位させ、前輪80を右方へ切って、走行
台車60を壁面5から離れるように操縦する。
【0056】4)長いロッド101に対応するスイッチ
S1がOFFで、短いロッド102に対応するS2はO
Nとなる場合は現実にありえないため、説明は省く。
【0057】こうして壁面5との間隔を一定に保ちなが
ら走行台車60が走行可能になり、正確な墨付けを行な
うことができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳説したように本発明によれば、回
転走査される光ビームの照射位置に追従しながら高精度
に検出できるため、壁面に光ビーム位置を迅速、かつ高
精度に墨付けすることが可能になる。また、墨出しユニ
ットおよび昇降手段を搭載して走行台車を走らせると、
壁面に水平で連続的な墨付けを行なうことができる。ま
た、壁面に対する走行位置を一定に保つことができるた
め、確実な墨付けを実現できる。したがって、墨付けの
人為的な変動やばらつきを排除して、墨出し作業の省力
化および安全性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】光ビーム受光部10の前面パネル11の一部を
示す部分平面図である。
【図3】図1のマーキング部12を示す構成図である。
【図4】図3に示したペン駆動部20の内部機構を示す
部分断面図である。
【図5】図1の光ビーム受光部10の電気的構成を示す
回路図である。
【図6】図5に示した判断部41の真理値を示す図表で
ある。
【図7】図1の光ビーム受光部10の動作内容を示す図
表である。
【図8】水平墨出し装置50の概略形状を示し、図8
(a)は平面図、図8(b)は正面図、図8(c)は底
面図、図8(d)は右側面図である。
【図9】墨出しユニット51の昇降機構を示す部分構成
図である。
【図10】ステッピングモータ63を制御する昇降制御
回路である。
【図11】後輪70の駆動機構を示す構成図である。
【図12】前輪80の操舵機構を示し、図12(a)は
平面図、図12(b)は部分正面図である。
【図13】壁面検出器100を示すものであり、図13
(a)は平面図、図13(b)は中央断面図である。
【図14】壁面検出器100の設置箇所を例示する配置
図である。
【図15】図15(a)(b)は、操舵制御回路の一例
を示す回路図であり、図15(c)は真理値を示す図表
である。
【図16】操舵コイルSLの動作図である。
【符号の説明】
1 回転レーザ機器 3 光ビーム 3a スポット 4 走査線 5 壁面 10 光ビーム受光部 11 前面パネル 12 マーキング部 15 電磁クラッチ 19 偏心カム 20 ペン駆動部 26 ペン把持筒 27 ペンチャック 40 受光部 41 判断部 42 ブザー部 43 表示部 44 ペン作動部 50 水平墨出し装置 51 墨出しユニット 52 スライド部 53 ラック 60 走行台車 61 トラックレール 63 ステッピングモータ 64 ピニオン 70 後輪 80 前輪 82 ナックルアーム 83 タイロッド 84 操舵アーム 84b 係合溝 86、87 ウイング部材 88 キングピン 91 回転軸 95 コイルばね 96 操舵レバー 96a 突起 100 壁面検出器 101、102 ロッド 103、104 電極ロッド 105、106 揺動部材 112 コイルばね 113、114 棒状電極
フロントページの続き (72)発明者 川崎 章 東京都江東区大島1丁目2番23号 株式会 社昭電内 (72)発明者 駒村 裕史 大阪府枚方市招堤大谷2丁目10番1号 大 阪高級鋳造鉄工株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面を走査する光ビームを受光するため
    の光ビーム受光手段と、 前記光ビーム受光手段が光ビームを検出したときに、壁
    面に光ビーム位置を墨付けするためのマーキング手段
    と、 前記光ビーム受光手段と前記マーキング手段とを一体的
    に搭載した墨出しユニットと、 前記墨出しユニットを上下位置自在に昇降させるための
    昇降手段と、 前記光ビーム受光手段からの出力に基づいて、前記墨出
    しユニットが光ビーム位置に追従するように前記昇降手
    段を制御するための昇降制御手段とを備えることを特徴
    とする水平墨出し装置。
  2. 【請求項2】 前記墨出しユニットおよび前記昇降手段
    を搭載した走行台車と、 前記走行台車を操舵するための操舵手段と、 前記走行台車と壁面との相対位置を検出するための壁面
    検出手段と、 前記壁面検出手段からの出力に基づいて、前記操舵手段
    を制御するための操舵制御手段とを備えることを特徴と
    する請求項1記載の水平墨出し装置。
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