JPH0862842A - 組成物、感光性樹脂、それを用いたパターンおよびパターン作製法 - Google Patents

組成物、感光性樹脂、それを用いたパターンおよびパターン作製法

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JPH0862842A
JPH0862842A JP19819094A JP19819094A JPH0862842A JP H0862842 A JPH0862842 A JP H0862842A JP 19819094 A JP19819094 A JP 19819094A JP 19819094 A JP19819094 A JP 19819094A JP H0862842 A JPH0862842 A JP H0862842A
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JP
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structural unit
pattern
general formula
photosensitive resin
group
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JP19819094A
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Yoshihiro Kawatsuki
喜弘 川月
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】露光部と非露光部とで大きな凹凸差を有し、正
弦波状等のなだらかな形状を有する表面レリーフ構造を
有するパターンを得る。 【構成】下記一般式(I)または一般式(IV) (式中、RないしRは水素原子または下記(だだ
し、一般式中、mは1以上3以下の整数。)、 で示される基であって、RないしRが全て水素原子
である場合はない。なおnは1以上6以下の整数。) (式中、R12ないしR20は水素原子または下記(だ
だし、一般式中、mは1以上3以下の整数。)、 で示される基であって、R12ないしR20が全て水素
原子である場合はない。)で示される構造単位を有する
化合物を5〜90重量%と、式(II)、 (式中、Rは水素原子または炭素数4以下のアルキル
基を表し、Rはシクロアルケニル基または式(III)
(ただし、式(III)中、R,R10およびR11
それぞれ水素原子またはアルキル基を表し、zは1以上
5以下の整数。)で示される基を表す。)で示される構
造単位を2〜98モル%有する重合体または共重合体を
10〜95重量%含む感光性樹脂組成物。該感光性樹脂
組成物の薄膜を露光後、未反応の化合物を加熱、減圧処
理等により除去するパターン作製法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性を有する組成物、
大きな凹凸差を有するパターンを作製することが可能な
感光性樹脂、それを用いたパターンおよびパターン作製
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来知られている感光性樹脂の多くは、
感光基を持つ化合物と高分子化合物とからなるものであ
るか、感光基をもつ高分子化合物であり、感光性樹脂の
露光部では架橋反応または分子の崩壊反応が生起し、そ
の露光部が難溶化または易溶化することから、溶剤を用
いて該露光部または非露光部の感光性樹脂を除去する方
法[従来法(1)]によりパターンを作製していた。
【0003】また、樹脂に該樹脂より高い屈折率を有す
る比較的揮発性の光反応性物質をドープしてなる感光性
樹脂組成物より薄膜を形成し、ついで該薄膜に紫外線を
照射し、露光部のドープ物質をロッキングし、非露光部
のドープ物質を蒸発除去することにより、露光部と非露
光部とに屈折率差を有するパターンを形成する方法、い
わゆるフオトロッキング法[従来法(2)]が知られて
いる[アプライド・フイジクス・レターズ(Appli
ed Physics Letters)、第26巻、
第6号、第303〜306頁(1975年)参照]。こ
の方法によれば、露光部では非露光部に比べて膜厚が約
10%増加することが報告されている。
【0004】さらに、エステルのアルコール残基に光反
応性の二重結合を有するアクリル酸またはメタクリル酸
エステル系の高分子化合物と、分子容が大きくかつ屈折
率が該高分子化合物より高い芳香族ケトンまたは芳香族
アルデヒド(例えば、3−ベンゾイルベンゾフェノン)
とからなる感光性樹脂組成物より薄膜を形成し、ついで
該薄膜に紫外線を照射し、ついで未反応の該芳香族ケト
ンまたは芳香族アルデヒドを除去することにより露光部
と非露光部との間に屈折率差(0.04程度)と凹凸差
(30%程度)とを併せもつパターンを作製する方法
[従来法(3)]が知られている(特開昭62−955
25号公報および特開昭62−95526号公報参
照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来法(1)は、ある
露光量を境にして現像液に対する感光性樹脂組成物の溶
解性が異なることを利用して、露光部と非露光部に対応
したパターンを形成するものであるため、作製されたパ
ターンの形状は矩形状のものとなり、正弦波状等のなだ
らかな形状を有するパターンを作製することは困難であ
った。従来法(2)によれば、露光部と非露光部とで屈
折率差および凹凸部分の厚さ変化を有するパターンが得
られるが、その凹凸の変化幅はわずかである。従来法
(3)によれば感光性樹脂組成物における露光部が非露
光部よりも高い屈折率を有し、かつ厚さが大きいパター
ンが作製でき、しかも、露光量によって厚さおよび屈折
率を連続的に変化させることができるので、正弦波状の
なだらかな形状を有するパターンを作製することも可能
であるが、用途によっては、屈折率差が小さく、より大
きな凹凸差を有することが望まれることがあった。
【0006】本発明は露光部と非露光部とで大きな凹凸
差を有し、かつ、正弦波状等のなだらかな形状を有する
表面レリーフ構造を有するパターンを得ることができる
組成物または該組成物からなる感光性樹脂を提供するこ
とを目的とする。また、本発明は該感光性樹脂組成物を
用いた上記のパターンを作製する方法を提供することを
目的とする。さらに、本発明は該感光性樹脂組成物によ
り作製されてなるパターンを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、下記一般式(I)で示される構造単位(以下、
これを構造単位(I)と称する。)を有する化合物
(A)を5〜90重量%と、下記一般式(II)で示され
る構造単位(以下、これを構造単位(II)と称する。ま
た、下記一般式(III)で示される構造単位を構造単位
(III)と称する。)を2〜98モル%有する重合体ま
たは共重合体(以下、単に「重合体(B)」という。)
を10〜95重量%含むことを特徴とする組成物または
該組成物からなる感光性樹脂を提供することにより達成
される。 構造単位(I):
【化13】 構造単位(II):
【化14】
【0008】上記の化合物(A)と重合体(B)との組
成割合は5:95〜90:10(重量比)の範囲が好ま
しく、20:80〜80:20(重量比)の範囲がより
好ましい。
【0009】また、本発明によれば、上記の目的は、下
記一般式(IV)で示される構造単位(以下、これを構造
単位(IV)と称する。)を有する化合物(C)を5〜9
0重量%と、下記一般式(V)で示される構造単位(以
下、これを構造単位(V)と称する。また、下記一般式
(VI)で示される構造単位を構造単位(VI)と称す
る。)を2〜98モル%有する重合体または共重合体
(以下、単に「重合体(D)」という。)を10〜95
重量%含むことを特徴とする組成物または該組成物から
なる感光性樹脂を提供することにより達成される。 構造単位(IV):
【化15】 構造単位(V):
【化16】
【0010】上記の化合物(C)と重合体(D)との組
成割合は5:95〜90:10(重量比)の範囲が好ま
しく、20:80〜80:20(重量比)の範囲がより
好ましい。
【0011】化合物(A)または化合物(C)として
は、例えば置換基を有していてもベンズアルデヒドまた
はベンゾフェノンの誘導体が挙げられ、好ましい化合物
としては、3,3′−ジトリフルオロメチルベンゾフェ
ノン、(3′−トリフルオロメチルベンゾイル)−3−
トリフルオロメチルベンゾフェノン、4′−トリフルオ
ロメチルベンゾイル−4−トリフルオロメチルベンゾフ
ェノン、3′−トリフルオロメチルベンゾイル−4−ト
リフルオロメチルベンゾフェノン、3′−トリフルオロ
メチルベンゾイル−3,5−ビストリフルオロメチルベ
ンゾフェノン、3′,5′−ビストリフルオロメチル−
3,5−ビストリフルオロメチルベンゾフェノン、3,
3′−ビスパーフルオロエチルベンゾフェノン、3′−
パーフルオロエチルベンゾイル−3−パーフルオロエチ
ルベンゾフェノン、4′−パーフルオロエチルベンゾイ
ル−4−パーフルオロエチルベンゾフェノン、3′−パ
ーフルオロエチルベンゾイル−4−パーフルオロエチル
ベンゾフェノン、3′−トリフルオロメチルベンゾイル
−3−パーフルオロエチルベンゾフェノン、4′−トリ
フルオロメチルベンゾイル−4−パーフルオロエチルベ
ンゾフェノン、3′−トリフルオロメチルベンゾイル−
4−パーフルオロエチルベンゾフェノン、3′−パーフ
ルオロエチルベンゾイル−4−トリフルオロメチルベン
ゾフェノン、1,3,5−トリス−(3′−トリフルオ
ロメチルベンゾイル)−ベンゼン、1,3,5−トリス
−(4′−トリフルオロメチルベンゾイル)−ベンゼン
が挙げられる。これらの中で、3−(3′−トリフルオ
ロメチルベンゾイル)−3−トリフルオロメチルベンゾ
フェノン、3−(4′−トリフルオロメチルベンゾイ
ル)−4−トリフルオロメチルベンゾフェノン、1,
3,5−(トリ−(3′−トリフルオロメチルベンゾイ
ル))ベンゼンおよび3−(3′,5′−ジトリフルオ
ロメチルベンゾイル)−3,5−ジトリフルオロメチル
ベンゾフェノンが合成のし易さ、光反応性の高さなどの
点から好ましい。
【0012】上記の構造単位(II)におけるR7または
構造単位(V)におけるR21が表す炭素数4以下のアル
キル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イ
ソプロピル基、ブチル基などが挙げられる。また構造単
位(III)におけるR9、R10およびR11または構造単位
(VI)におけるR23、R24およびR25がそれぞれ表すア
ルキル基は分岐鎖または任意の置換基を有していてもよ
く、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、アミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オ
クチル基などの炭素数が8以下の低級アルキル基が好ま
しい。構造単位(II)におけるR8または構造単位
(V)におけるR22の好適例として、アリル基、2−ブ
テニル基、3−ブテニル基、2−メチル−2−プロペニ
ル基、2−ヘプテニル基、3−ヘプテニル基、4−ヘプ
テニル基、2−メチル−2−ブテニル基、3−メチル−
2−ブテニル基、2−エチル−2−プロペニル基、2−
メチル−3−ブテニル基、1,2−ジメチル−2−プロ
ペニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−
ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、1,1−ジメチル−
2−ブテニル基、1,2−ジメチル−2−ブテニル基、
1.3−ジメチル−2−ブテニル基、2,3−ジメチル
−2−ブテニル基、3−メチル−2−ヘプテニル基、2
−メチル−2−ヘプテニル基、2−メチル−2−シクロ
ヘキセニル基、3−メチル−2−シクロヘキセニル基、
ゲラニル基、イソゲラニル基、ネリル基、ラバンジュリ
ル基、6−メチルゲラニル基、1−メチルゲラニル基、
6−エチルゲラニル基、ペリリル基、フアルネシル基、
ゲラニルゲラニル基、β−シクロゲラニルゲラニル基な
どを挙げることができる。
【0013】重合体(B)または重合体(D)はα位が
アルキル基によって置換されていてもよいアクリル酸も
しくはそのエステルまたは該アクリル酸またはそのエス
テルと構造単位(III)または構造単位(VI)を形成す
るコモノマーとの共重合により重合体を得、ついで該重
合体と基R11を有するアルコールを反応させることによ
り製造することができる。
【0014】構造単位(II)または構造単位(V)を形
成するアクリル酸誘導体としては、アリルメタクリレー
ト、アリルアクリレート、2(または3)−ブテニルメ
タクリレート、2(または3)−ブテニルアクリレー
ト、2−メチル−2−プロペニルメタクリレート、2−
メチル−2−プロペニルアクリレート、2(または3ま
たは4)−ヘプテニルメタクリレート、2(または3ま
たは4)−ヘプテニルアクリレート、2−メチル−2
(または3)−ブテニルメタクリレート、2−メチル−
2(または3)−ブテニルアクリレート、2−エチル−
2−プロペニルメタクリレート、2−エチル−2−プロ
ペニルアクリレート、1,2−ジメチル−2−プロペニ
ルメタクリレート、1,2−ジメチル−2−プロペニル
アクリレート、2(または3または4または5)−ヘキ
セニルメタクリレート、2(または3または4または
5)−ヘキセニルアクリレート、1,1(または1,2
または1,3または2,3)−ジメチル−2−ブテニル
メタクリレート、1,1(または1,2または1,3ま
たは2,3)−ジメチル−2−ブテニルアクリレート、
2(または3)−メチル−2−ヘプテニルメタクリレー
ト、2(または3)−メチル−2−ヘプテニルアクリレ
ートなどのアルコール残基が鎖状になっているアクリル
酸誘導体;2(または3)−メチル−2−シクロヘキセ
ニルメタクリレート、2(または3)−メチル−2−シ
クロヘキセニルアクリレートなどのアルコール残基が環
状になっているアクリル酸誘導体;ゲラニルメタクリレ
ート、ゲラニルアクリレート、ネリルメタクリレート、
ネリルアクリレート、イソゲラニルメタクリレート、イ
ソゲラニルアクリレート、ラバンジュリルメタクリレー
ト、ラバンジュリルアクリレート、6−メチルゲラニル
メタクリレート、6−メチルゲラニルアクリレート、1
−メチルゲラニルメタクリレート、1−メチルゲラニル
アクリレート、6−エチルゲラニルメタクリレート、6
−エチルゲラニルアクリレート、ペリリルメタクリレー
ト、ペリリルアクリレート等の非共役二重結合を2個有
する鎖状または環状テルペン系アルコールとアクリル酸
またはメタクリル酸とのエステル;フアルネシルメタク
リレート、フアルネシルアクリレート、ゲラニルゲラニ
ルメタクリレート、ゲラニルゲラニルアクリレート、β
−シクロゲラニルゲラニルメタクリレート、β−シクロ
ゲラニルゲラニルアクリレート等の非共役二重結合を3
個以上有する鎖状または環状テルペン系アルコールとア
クリル酸またはメタクリル酸とのエステルが挙げられ
る。これらの中で、アリルメタクリレート、2−プロペ
ニルメタクリレート、2−メチル−2−プロペニルメタ
クリレート、2−ブテニルメタクリレート、2−メチル
−2−ブテニルメタクリレート、2−ヘキセニルメタク
リレート、3−ヘキセニルメタクリレート、ゲラニルメ
タクリレートが、原料となるアルコールの入手のし易
さ、エステル合成のし易さの点から好ましい。
【0015】構造単位(III)または構造単位(VI)を
形成するコモノマーとしてはメタクリル酸;メタクリル
酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピ
ル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ペンチル、メタ
クリル酸ヘキシル、メタクリル酸アミル、メタクリル酸
シクロヘキシルなどのメタクリル酸アルキルエステル;
アクリル酸;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ペン
チル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸アミル、アクリ
ル酸シクロヘキシルなどのアクリル酸アルキルエステ
ル;メタクリル酸アミド、アクリル酸アミド、スチレ
ン、α−メチルスチレンなどの置換スチレンなどが挙げ
られる。構造単位(III)または構造単位(VI)におけ
る水素原子はフッ素原子によって置換されていてもよ
い。
【0016】重合体(B)または重合体(D)はゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィにより求めたポリスチ
レン換算の数平均分子量が1,000〜2,000,0
00の範囲にあるものが好ましい。重合体(B)または
重合体(D)は数平均分子量が100,000〜1,5
00,000の範囲にあるものがより好ましい。
【0017】本発明によれば、上記の他の1つの目的
は、下記の(イ)、(ロ)および(ハ)の工程を設けて
なることを特徴とする上記の感光性を有する組成物を用
いたパターン作製法を提供することにより達成される。 (イ)上記の組成物の薄膜を形成する工程。 (ロ)薄膜に所望のパターンに応じて部分的に紫外線を
照射する工程。 (ハ)薄膜から未反応の化合物を除去する工程。
【0018】上記(イ)工程では化合物(A)と重合体
(B)(または化合物(C)と重合体(D))とをこれ
らを溶解する溶媒に溶解し、得られた溶液を用いてキャ
スティング法、バーコート法、スピンコート法などによ
って薄膜を形成する。必要に応じて薄膜を減圧処理また
は熱処理することにより該薄膜から溶剤を除去する。薄
膜の形成法は所望の薄膜の厚さの程度または形態によっ
て選択される。薄膜の膜厚は0.1〜20μmの範囲で
あることが好ましい。一般に厚さが大きい場合には、キ
ャスティング法、小さい場合にはバーコート法またはス
ピンコート法が採用される。
【0019】(イ)工程に続く(ロ)工程では、薄膜に
所望のパターンに応じて部分的に波長が200〜450
nmの紫外線を照射する。これによって、構造単位(I
I)と化合物(A)(または構造単位(V)と化合物
(C))とが光反応する。光源には高圧水銀ランプ、N
2ガスレーザ、He−Cdレーザなどが用いられる。所
望のパターンを形成する方法としてフオトマスクを用い
るマスク露光法、二光束干渉露光法、レーザビーム直接
描画法などが採用される。
【0020】(ロ)工程に続く(ハ)工程における未反
応の化合物(A)(または化合物(C))の除去は、薄
膜を減圧下で20〜120℃の範囲の温度で15〜30
時間熱処理(以下、これを前熱処理と称する。)し、つ
いで常圧下で105〜230℃の範囲の温度で15分間
〜40時間熱処理(以下、これを後熱処理と称する。)
することにより行うか、前熱処理し、ついで感光性樹脂
組成物の薄膜の全面に強度が10〜40mW/cm2
範囲であり、かつ波長が200〜450nmの範囲であ
る紫外線を30秒間〜10分間照射することにより行う
ことが好ましい。これによって所望の凹凸差を有するパ
ターンを得る。上記の後熱処理は150〜200℃の範
囲の温度で1〜5時間行うか、110〜140℃の範囲
の温度で10〜25時間行うことがより好適である。ま
た、上記の前熱処理したのちに、後熱処理ついで紫外線
照射することが、更に耐有機溶剤性および耐熱性を有す
るパターンが得られる点で好ましい。なお、上記の前熱
処理を100〜120℃の範囲の温度で15〜30時間
行う際には、上記の後熱処理を省略する場合でも高い耐
有機溶剤性および耐熱性を有するパターンが得られる。
【0021】上記の方法により感光性樹脂組成物から、
光導波路、回折格子、グレーティングレンズ、フレネル
レンズ、ホログラムレンズなどのパターンを作製するこ
とができる。また種々の非線形光学材料を感光性樹脂組
成物にドープすることにより、非線形効果を有する光導
波路を作製することができる。それらのパターンは光学
的透明性および耐熱性に極めてすぐれている。
【0022】さらに、本発明により得られたパターンを
母型として用い、2P法、射出成形法等を利用すること
により、レプリカを大量に複製することができる。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。まず、以下の方法で4種類の化合物(A)を合成し
た。
【0024】合成例1 (3−(3′−トリフルオロメ
チルベンゾイル)−3−トリフルオロメチルベンゾフェ
ノンの合成) 3−ブロモトリフルオロメチルベンゼン50g,マグネ
シウム5.7gおよびテトラヒドロフラン(THF)1
80mlからグリニヤール反応により3−ブロモマグネ
シウム−トリフルオロメチルベンゼンを合成し、これを
イソフタロイルクロリド18.9gとTHF180ml
との溶液に−78℃で滴下した。その後、反応液を室温
までもどし一昼夜撹拌後、水を加え、エーテル抽出を3
回行い有機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥した。溶
媒を減圧除去後、固形物からカラムクロマトグラフィー
法によって目的物を精製した。
【0025】合成例2 (3−(4′−トリフルオロメ
チルベンゾイル)−4−トリフルオロメチルベンゾフェ
ノンの合成) 合成例1において3−ブロモトリフルオロメチルベンゼ
ンにかえて4−ブロモトリフルオロベンゼンを用い、同
様の方法で合成した。
【0026】合成例3 (1,3,5−(トリ−(3′
−トリフルオロメチルベンゾイル))ベンゼンの合成) 3−ブロモトリフルオロメチルベンゼン50g,マグネ
シウム5.7g,THF180mlからグリニアール試
薬を調製し、これを1,3,5−ベンゼントリカルボニ
ルトリクロリド16.6gとTHF180mlの溶液に
滴下した。その後、合成例(1)と同様にして目的物を
得た。
【0027】合成例4 (3−(3′−5′−ジトリフ
ルオロメチルベンゾイル)−3,5−ジトリフルオロメ
チルベンゾフェノンの合成) 1,3−ジブロモベンゼンとマグネシウムよりグリニア
ール試薬を調製し、これと3,5−ジトリフルオロメチ
ルベンゾイルクロリドとの反応で合成例(1)と同様に
して目的物を得た。
【0028】実施例1 反応容器にN2置換後に2−ブテニルメタクリレート7
0g、メチルメタクリレート10g、アゾビスイソブチ
ロニトリル600mg、ジオキサン900mlを仕込
み、封管して53℃のウオーターバス中で24時間加熱
し重合反応を行った。得られた反応液をメタノール4l
中へあけ、生成物を沈殿させ、乾燥させることにより重
合体(B)を150g得た。この重合体(B)はNMR
による測定結果から2−ブテニルメタクリレート対メチ
ルメタクリレートのモル比が1対3の共重合体であるこ
とが確認された。またこの重合体(B)のゲルパーミエ
ーションクロマトグラフィー法により求めたポリスチレ
ン換算の数平均分子量は250,000であった。上記
合成例1で合成した化合物(A)(芳香族ケトン)0.
8部と該重合体(B)1部とからなる組成物をトルエン
に溶解し、得られた溶液を用いてガラス基板上にスピン
コート法によって薄膜(厚さ2.5μm)を形成した。
この薄膜を70℃で0時間ベーキング処理した後、35
μm周期のラインアンドスペースを有するフオトマスク
を通して25mW/cm2の紫外線を5分間照射した。
照射後フオトマスクをはずし、真空乾燥機中で95℃、
0.2mmHgの条件で15時間の加熱処理を行うこと
によって、未反応の化合物(A)を除去して、回折格子
のパターンを作製した。得られた回折格子のパターンを
タリステップを用いて測定したところ、凹部と凸部との
段差は1.0μmであった。また、該パターンは概ね正
弦波状であった。なお、凸部の最大屈折率は1.51
5、凹部の最小屈折率は1.505であった。
【0029】実施例2 実施例1で作製した薄膜を用い、60μm周期のフオト
マスクと薄膜との間を15μmにして、紫外線(25m
W/cm2)を10分照射した。続いて真空乾燥機中で
95℃、0.2mmHgの条件で15時間の加熱処理を
行うことにより未反応の化合物(A)を除去した。得ら
れたレリーフパターンの形状は既ね正弦波状で、凹凸が
連続的に変化しており、回折格子における1次光の0次
光に対する回折効率が100%のものが得られた。な
お、この回折格子における凹部と凸部との段差は1.0
μmであった。また、凸部および凹部の最大屈折率は実
施例1におけると同等であった。
【0030】実施例3〜6 実施例1におけると同様の方法で、第1表に示す化合物
(A)と重合体(B)とからなる感光性樹脂組成物を調
製し、第1表に示す組成の感光性樹脂組成物を用いて実
施例1におけると同じ条件で回折格子を作製した。表1
には、各実施例における凹部と凸部との段差のタリステ
ップによる測定結果等をあわせて示す。
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、感光性樹脂の露光部と
非露光部とで大きな凹凸差を有し、かつ、正弦波状等の
なだらかな形状を有する表面レリーフするパターンを形
成し得る感光性樹脂組成物が得られる。また該感光性樹
脂組成物を用いた上記のパターンを作製する方法および
該感光性樹脂組成物により作製されてなるパターンが得
られる。特に本発明では、大きな凹凸差を有し、かつ、
正弦波状のパターンを得ることが可能であるから、極め
て高い回折効率を有する回折格子を作製することができ
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)、 【化1】 で示される構造単位を有する化合物を5〜90重量%
    と、下記一般式(II)、 【化2】 で示される構造単位を2〜98モル%有する重合体また
    は共重合体を10〜95重量%含むことを特徴とする組
    成物。
  2. 【請求項2】 下記一般式(I)、 【化3】 で示される構造単位を有する化合物を5〜90重量%
    と、下記一般式(II)、 【化4】 で示される構造単位を2〜98モル%有する重合体また
    は共重合体を10〜95重量%含む組成物からなること
    を特徴とする感光性樹脂。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の感光性樹脂より作製され
    てなることを特徴とするパターン。
  4. 【請求項4】 (イ)下記一般式(I)、 【化5】 で示される構造単位を有する化合物を5〜90重量%
    と、下記一般式(II)、 【化6】 で示される構造単位を2〜98モル%有する重合体また
    は共重合体を10〜95重量%含む感光性樹脂組成物の
    薄膜を形成する工程、(ロ)薄膜に所望のパターンに応
    じて部分的に紫外線を照射する工程、および(ハ)薄膜
    から未反応の上記化合物を除去する工程を含むことを特
    徴とするパターン作製法。
  5. 【請求項5】 下記一般式(IV)、 【化7】 で示される構造単位を有する化合物を5〜90重量%
    と、下記一般式(V)、 【化8】 で示される構造単位を2〜98モル%有する重合体また
    は共重合体を10〜95重量%含むことを特徴とする組
    成物。
  6. 【請求項6】 下記一般式(IV)、 【化9】 で示される構造単位を有する化合物を5〜90重量%
    と、下記一般式(V)、 【化10】 で示される構造単位を2〜98モル%有する重合体また
    は共重合体を10〜95重量%含む組成物からなること
    を特徴とする感光性樹脂。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の感光性樹脂より作製され
    てなることを特徴とするパターン。
  8. 【請求項8】 (イ)下記一般式(IV)、 【化11】 で示される構造単位を有する化合物を5〜90重量%
    と、下記一般式(V)、 【化12】 で示される構造単位を2〜98モル%有する重合体また
    は共重合体を10〜95重量%含む感光性樹脂組成物の
    薄膜を形成する工程、(ロ)薄膜に所望のパターンに応
    じて部分的に紫外線を照射する工程、および(ハ)薄膜
    から未反応の上記化合物を除去する工程を含むことを特
    徴とするパターン作製法。
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