JPH0863562A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0863562A
JPH0863562A JP6200979A JP20097994A JPH0863562A JP H0863562 A JPH0863562 A JP H0863562A JP 6200979 A JP6200979 A JP 6200979A JP 20097994 A JP20097994 A JP 20097994A JP H0863562 A JPH0863562 A JP H0863562A
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magnetic
magnetostrictive
ribbon
peak
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JP6200979A
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English (en)
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Hisashi Asuke
尚志 足助
Masao Kuroiwa
政夫 黒岩
Yotaro Yamazaki
陽太郎 山崎
Ken Namikawa
建 並河
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、通常の磁気記録が可能であり、同時
に非接触状態での情報の読み取りを行なうことが可能な
記録手段を有することを目的とする。 【構成】半硬質磁性材料からなる磁気記録部と、固定さ
れない振動自在な状態で磁気記録部の近傍に配置され、
少なくとも発信器としての機能を有するアモルファス磁
歪リボンとを備え、磁気記録部が複数のトラックを有
し、その中の一つのトラックはアモルファス磁歪リボン
の磁歪振動共振点ピークが高次共振周波数となるように
制御を行なうバイアス磁界を発生させる磁気記録トラッ
クとし、他のトラックは通常の磁気記録可能な磁気記録
トラックとし、アモルファス磁歪リボンの磁歪曲線に沿
ってバイアス磁界が印加された際に交流磁界を重畳して
アモルファス磁歪リボンの磁歪振動を発生させ、当該交
流磁界の中で検出されるアモルファス磁歪リボンの磁歪
振動共振点ピークの発信を情報として非接触で読み取
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体に係り、
特に通常の磁気記録が可能であり、同時に非接触状態で
の情報の読み取りを行なうことが可能な記録手段を有す
る磁気記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録材料を利用した磁気記録部を設
けてなる磁気記録媒体は、例えばカード、切符、定期
券、通帳、証券等の形態として多用されている。この磁
気記録媒体は、磁気記録部に磁気ヘッドやMRセンサー
等を用いることで磁気的な記録・再生を行ない、それら
には磁性体の磁化方向により情報が記録されている。
【0003】しかしながら、これらの磁気記録媒体は、
前述の接触型、あるいは超近接型(例えば、0.1mm
以下)の磁気ヘッドやMRセンサー等を用いる必要があ
るため、これらの記録・再生手段が、塵芥や汚れ(記録
・再生手段の走査によって磁気記録媒体から出るカス
等)により、磁気記録媒体の記録・再生特性が低下する
ことがあり、汚れの度合に応じてクリーニングする必要
がある。
【0004】また、切符、定期券、通行券、IDカード
のように、磁気記録媒体の情報を読取って、検証あるい
は判定を行なうシステムでは、多数の磁気記録媒体を、
高速、かつ正確に処理する必要があるが、磁気記録媒体
の磁気情報の読み取りが上記の方式では、利用者がシス
テムのリーダーライターに磁気記録媒体を投入する構造
となっているため、その処理速度にも限界がある。ま
た、利用が多いと、上記の汚れによるエラーの発生も問
題となる。さらに、ハンドリーダーを用いる場合には、
利用者によっては慣れないため、磁気記録媒体をハンド
リーダーに通す速度や磁気記録媒体の傾け方によって
は、エラーとなることがある。
【0005】すなわち、正確にかつ簡単に情報の読み取
りが可能な情報媒体の出現が求められている。
【0006】ところが、現在このような条件を満たす情
報媒体としては、データの入力・出力に、電磁波、電
波、磁気を利用した非接触型情報媒体が主であり、これ
らは記録手段にICメモリを用いるものが多く、構造が
複雑で、高価になるという欠点を有している。
【0007】また、これらとは別に、例えばWO92/
12402公報に開示されるように、磁気記録媒体に利
用される半硬質磁性材料とアモルファス磁歪リボンとを
組み合わせ、半硬質磁性材料に記録された磁気パターン
をバイアス磁界とし、重畳された交流磁界の中での検出
されるアモルファス磁歪リボンの共振点ピークを情報と
する非接触での読み取りが可能な磁気記録媒体が開発さ
れている。
【0008】この情報記録媒体は、図6に示すように、
少なくとも発信器としての機能を有するアモルファス磁
歪リボン41と、バイアス磁界を発生させる半硬質磁性
材料からなる磁気記録体42とから構成される。
【0009】この情報記録媒体の発信概念は、図7に示
すように、アモルファス磁歪リボン41の磁歪曲線に沿
ってバイアス磁界が印加され、交流磁界51が重畳する
と、アモルファス磁歪リボン41は磁歪曲線に沿って機
械的振動(以下、磁歪振動と称する)を発生する。この
印加された交流磁界51は、アモルファス磁歪リボン4
1からの発信信号52として、アンテナによって受信さ
れる。この発信信号52が、情報記録媒体の記録情報で
あり、非接触による情報の読み取りが可能である(約1
m離れても可能)。そして、通常は、情報通信では、大
きな出力を得るために、アモルファス磁歪リボン41の
形状に依存した共振点を利用している。
【0010】また、アモルファス磁歪リボン41の特徴
として、高次共振点ピークまで出力を得ることができ
が、例えば万引き防止用タグのように1ビットのデータ
のみ必要な場合には、第1次ピークのみのように単一モ
ードを使用し、一方多ビットのデータが必要な時には、
記録するデータを磁気記録体42に長手方向に記録し、
この磁気記録部分からの漏れ磁束によって、交流磁界5
1の印加により発生する高次共振点が制御される。つま
り、磁気記録による漏れ磁束の状態により高次共振点が
設定される。
【0011】すなわち、図8に示すように磁気記録体4
2に書き込まれた磁気記録部分の磁気パターンによっ
て、受信される共振点ピークの次数がことなるため、多
ビットのデータの記録も可能である。なお、図8におい
て、61はAパターンの磁気記録による出力波形、62
はBパターンの磁気記録による出力波形をそれぞれ示し
ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後者の
磁歪材料を用いた情報記録媒体においては、非接触状態
での情報の読み取りが可能で、読み取り精度も高く、前
者の磁気記録媒体の欠点をカバーする優位性を有する反
面、極端に情報量が少なく、前記のような磁気記録媒体
の記録情報を読み取って、検証、あるいは判定を行なう
システムでの利用を目的とした用途には利用が困難とさ
れ、そのような情報記録媒体の利用は大きな制限を受け
ている。
【0013】本発明は、上記のような問題点を解消する
ために成されたもので、通常の磁気記録が可能であり、
同時に非接触状態での情報の読み取りを行なうことが可
能な記録手段を有する磁気記録媒体を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明では、支持体に固定され、半硬質磁性材料か
らなる磁気記録部と、支持体に固定されない振動自在な
状態で磁気記録部の近傍に配置され、少なくとも発信器
としての機能を有するアモルファス磁歪リボンとを備え
て成り、上記磁気記録部が複数のトラックを有し、その
中の一つのトラックはアモルファス磁歪リボンの磁歪振
動共振点ピークが高次共振周波数となるように制御を行
なうためのバイアス磁界を発生させる磁気記録トラック
とし、その他のトラックは通常の磁気記録が可能な磁気
記録トラックとし、アモルファス磁歪リボンの磁歪曲線
に沿ってバイアス磁界が印加された際に交流磁界を重畳
してアモルファス磁歪リボンの機械的振動(磁歪振動)
を発生させ、当該重畳された交流磁界の中でのアモルフ
ァス磁歪リボンの磁歪振動共振点ピークの発信を検出す
ることにより情報を非接触で読み取るようにしている。
【0015】ここで、特に上記アモルファス磁歪リボン
の磁歪振動共振点ピークとしては、2次〜9次のうちの
いずれかの高次共振点ピークとしている。
【0016】また、上記アモルファス磁歪リボンの磁歪
振動共振点ピークの制御を行なうための磁気記録トラッ
クの幅を、その他の磁気記録トラックからの漏れ磁束が
アモルファス磁歪リボンの共振点ピークの発信に影響を
与えない程度の幅に設定するようにしている。
【0017】さらに、上記アモルファス磁歪リボンの磁
歪振動共振点ピークの制御を行なうための磁気記録トラ
ックの磁気情報をデジタルデータ化し、磁気再生可能な
その他の磁気記録トラックに磁気記録するようにしてい
る。
【0018】
【作用】従って、本発明の磁気記録媒体においては、磁
気記録部が複数のトラックを有し、その中の一つのトラ
ックはアモルファス磁歪リボンの磁歪振動共振点ピーク
が高次共振周波数となるように制御を行なうための磁気
記録トラックとし、その他のトラックは通常の磁気記録
が可能な磁気記録トラックとすることにより、この複数
のトラックへの情報の記録は、高速・常時安定した読み
取り処理を目的とする情報は、アモルファス磁歪リボン
による磁歪振動共振点ピークを利用して記録し、多い汎
用情報は、通常の磁気記録を利用して記録する、いわゆ
るマルチタイプの情報記録媒体とすることができるた
め、通常の磁気記録が可能であり、同時に非接触状態で
の情報の読み取りを行なうことが可能となる。
【0019】すなわち、例えばゲートの通り抜けのよう
な場合に使用する情報記録エリアは、全情報記録エリア
の一部分であることから、アモルファス磁歪リボンの磁
歪振動共振点ピークが高次共振周波数となるように制御
を行なうための磁気記録トラックに磁気データの書き込
みを行ない、アモルファス磁歪リボンの磁歪振動共振点
ピークの制御を行なうことにより、必要な情報を非接触
状態で読み取ることができる。
【0020】また、アモルファス磁歪リボンの磁歪振動
共振点ピークの制御を行なうための磁気記録トラックの
幅を、その他の磁気記録トラックからの漏れ磁束がアモ
ルファス磁歪リボンの共振点ピークの発信に影響を与え
ない程度の幅に設定することにより、アモルファス磁歪
リボンの共振点ピークの発信に、その他の磁気記録トラ
ックからの漏れ磁束が影響するようなことがないため、
情報の読み取り精度を高くすることができる。
【0021】さらに、アモルファス磁歪リボンの磁歪振
動共振点ピークの制御を行なうための磁気記録トラック
の磁気情報をデジタルデータ化して、磁気再生可能なそ
の他の磁気記録トラックに磁気記録することにより、近
接型磁気センサーで読み取ってデータの照合等を行なえ
るため、セキリュティ性を高めることができる。
【0022】以上により、非接触状態での情報の読み取
りが可能で、読み取り精度も高く、前述した磁気記録媒
体の欠点を解消すると同時に、情報量も多くなり、記録
情報を読み取って、検証、あるいは判定を行なう前述し
たようなシステムでの利用を目的とした用途に、何ら制
限を受けることなく容易に利用することが可能となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明による例えばカード向け用
の磁気記録媒体の構成例を示す断面図である。
【0025】すなわち、本実施例の磁気記録媒体は、図
1に示すように、半硬質磁性材料からなる磁気記録部1
1と、アモルファス磁歪リボン12と、媒体をサポート
する支持体であるプラスチックケース13とを組み合わ
せて基本的に構成している。
【0026】ここで、半硬質磁性材料からなる磁気記録
部11は、プラスチックケース13に図示のように設け
た空間部の開口部を閉塞するように固定されており、記
録された磁気パターンに応じてバイアス磁界を発生させ
るもので、その詳細な構成については後述する。
【0027】また、アモルファス磁歪リボン12は、プ
ラスチックケース13に図示のように設けた空間部内
に、固定されない振動自在な状態で配置されており、少
なくとも発信器としての機能を有するものである。
【0028】そして、磁気記録部11によりバイアス磁
界が印加された際に交流磁界を重畳してアモルファス磁
歪リボン12の磁歪振動を発生させ、この重畳された交
流磁界の中でのアモルファス磁歪リボン12の磁歪振動
高次共振点ピークの発信を検出することによって、情報
を非接触で読み取るようにしている。
【0029】なお、半硬質磁性材料からなる磁気記録部
11は、本発明において重要な要素である。そして、こ
の半硬質磁性材料としては、例えばCu−Ni−Fe合
金、Fe−Cr−Co合金、Fe−Co−V合金、Fe
−Ni−Cr合金、Fe−Mn合金、Co−Pt合金等
の磁性合金を板状に延伸したものを利用することができ
る。
【0030】また、R−Co5 のような希土類−コバル
ト磁石、Ba−フェライト磁石、Sr−フェライト磁
石、アルニコ系磁石等も使用することができる。
【0031】さらに、当然のことながら、磁気テープ等
に用いられるような磁性粉末、例えばBa−フェライ
ト、Sr−フェライト粉末等をバインダーに分散して塗
料化したものを、プラスチックの基材にコーティングし
たものや、磁性材料を蒸着したものを用いることもでき
る。
【0032】なお、本発明では、半硬質磁性材料からな
る磁気記録部11は、記録の安定性を図るために、その
保磁力を2000Oe以上にすることが望ましい。
【0033】一方、アモルファス磁歪リボン12として
は、透磁率が高く磁歪が発生する例えばFe−Ni−M
o−B系、Fe−B−Si系、Fe−B−Si−C系、
Fe−Co−B−Si系等の合金を、超急冷法によって
アモルファスとして、厚さ10〜50μmのリボン状に
作製する。ここで、発信信号の検出感度を向上させるた
めに、磁場中アニール処理等の後処理を行なうようにし
てもよい。
【0034】次に、図2は、図1における磁気記録部1
1のパターンの一例を示す平面図である。なお、図2で
は、図1における磁気記録部11とアモルファス磁歪リ
ボン12とが重畳された状態を模式図として示してい
る。
【0035】図2において、磁気記録部11は、一つの
トラック11Aと、このトラック11Aの両側に形成さ
れた2つのトラック11Bとからなる複数のトラックを
有している。
【0036】トラック11Aは、アモルファス磁歪リボ
ン12の磁歪振動高次共振点ピークの発信を制御するた
めのバイアス磁界を発生させるように形成された磁気記
録トラックである。
【0037】また、その他のトラック11Bは、通常の
磁気記録が可能なように形成された磁気記録トラックで
ある。
【0038】すなわち、高速・常時安定した読み取り処
理を目的とする情報(非接触状態で読み取る磁気情報)
は、アモルファス磁歪リボン12による磁歪振動共振点
ピークを利用して磁気記録トラック11Aに記録し、多
い汎用情報(近接型磁気センサーで読み取る磁気情報)
は、通常の磁気記録を利用して磁気記録トラック11B
に記録し、いわゆるマルチタイプの情報記録媒体として
いる。
【0039】ここで、アモルファス磁歪リボン12の磁
歪振動高次共振点ピークとしては、2次〜9次のうちの
いずれかの高次共振点ピークとしている。
【0040】また、アモルファス磁歪リボン12の磁歪
振動高次共振点ピークの制御を行なうための磁気記録ト
ラック11Aの幅は、その他の磁気記録トラック11B
からの漏れ磁束がアモルファス磁歪リボン12の共振点
ピークの発信に影響を与えない程度の幅に設定してい
る。
【0041】さらに、アモルファス磁歪リボン12の磁
歪振動共振点ピークの制御を行なうための磁気記録トラ
ック11Aの磁気情報をデジタルデータ化し、さらに暗
号化して、磁気再生可能なその他の磁気記録トラック1
1Bに磁気記録するようにしている。
【0042】なお、図2中、矢印は着磁方向を示してお
り、また11Cは最大漏れ磁束を示す部分を示してい
る。
【0043】次に、実際に試作した本実施例の磁気記録
媒体の一例について述べる。
【0044】すなわち、まず、磁気記録部11の半硬質
磁性材料としては、Ba−フェライトを混練した90×
15×0.8mmのプラスチック磁石を用いた。また、
磁歪アモルファスリボン12としては、Metglas
2826MB(アライド社製)を80×12×0.3m
mの大きさに切り出したものを用いた。そして、プラス
チックケース13としてABS樹脂を用いた支持台を用
いて、図1に示すような構成を有する磁気記録媒体を作
製した。
【0045】次に、図2における磁気記録トラック11
Aに、アモルファス磁歪リボン12の第5次共振点ピー
クを検出するための磁気パターンを永久磁石材で着磁し
た。その後、リング型磁気ヘッドで、トラック幅2mm
の磁気記録を磁気記録トラック11Bに記録した。
【0046】図3は、かかる磁気記録媒体に対して読み
取りを行なった際の出力波形の一例を示す図である。
【0047】すなわち、まず、交流磁界中で磁気記録ト
ラック11Aの情報をアモルファス磁歪リボン12の共
振点ピークとして読み取ったところ、図3(a)に示す
ように、129kHzの第5高調波ピークが検出でき
た。
【0048】また、同じく磁気記録トラック11Aの情
報を近接型磁気センサで読み取ったところ、図3(b)
に示すように、読み取ることができた。
【0049】さらに、同じく磁気記録トラック11Bの
情報(通常の磁気記録)を近接型磁気センサで読み取っ
たところ、図3(c)に示すように、問題なく読み取る
ことができた。
【0050】なお、上記において、交流磁界中で磁気記
録トラック11Aの情報をアモルファス磁歪リボン12
の共振点ピークとして読み取って、129kHzの第5
高調波ピークを検出するための装置としては、例えば図
4に示すような読取装置を使用することができる。
【0051】すなわち、図4において、30は本実施例
の磁気記録媒体(カード)、32は送信コイル、34は
受信コイル、36は電源装置、38は制御装置、40は
デコーダをそれぞれ示している。
【0052】ここで、送信コイル32と受信コイル34
は、互いに対向して配置されており、これらの間を通過
する磁気記録媒体30に、電源装置36にて駆動される
送信コイル32から交流磁界を印加し、磁気記録媒体3
0からの発信信号を受信コイル24で受信するようにな
っている。
【0053】また、電源装置36は、制御装置38によ
って制御されて、送信コイル32を励起するようになっ
ている。
【0054】さらに、デコーダ40は、制御装置38に
よって制御されて、受信コイル34からの信号を元の信
号に復合して解読するようになっている。
【0055】上述したように、本実施例では、支持体で
あるプラスチックケース13に固定され、半硬質磁性材
料からなる磁気記録部11と、支持体であるプラスチッ
クケース13に固定されない振動自在な状態で磁気記録
部11の近傍に配置され、少なくとも発信器としての機
能を有するアモルファス磁歪リボン12とを備えて成
り、上記磁気記録部11が複数のトラック11A,11
Bを有し、その中の一つのトラック11Aはアモルファ
ス磁歪リボン12の磁歪振動共振点ピークが高次共振周
波数となるように制御を行なうためのバイアス磁界を発
生させる磁気記録トラックとし、その他のトラック11
Bは通常の磁気記録が可能な磁気記録トラックとし、ア
モルファス磁歪リボン12の磁歪曲線に沿ってバイアス
磁界が印加された際に交流磁界を重畳してアモルファス
磁歪リボン12の磁歪振動を発生させ、この重畳された
交流磁界の中でのアモルファス磁歪リボン12の磁歪振
動共振点ピークの発信を検出することにより情報を非接
触で読み取るようにしたものである。
【0056】従って、この複数のトラック11A,11
Bへの情報の記録は、高速・常時安定した読み取り処理
を目的とする情報は、アモルファス磁歪リボン12によ
る磁歪振動共振点ピークを利用して記録し、多い汎用情
報は、通常の磁気記録を利用して記録する、いわゆるマ
ルチタイプの情報記録媒体とすることができるため、通
常の磁気記録が可能であり、同時に非接触状態での情報
の読み取りを行なうことが可能となる。
【0057】すなわち、例えばゲートの通り抜けのよう
な場合に使用する情報記録エリアは、全情報記録エリア
の一部分であることから、アモルファス磁歪リボン12
の磁歪振動共振点ピークが任意のピーク位置となるよう
に制御を行なうための磁気記録トラック11Aに磁気デ
ータの書き込みを行ない、アモルファス磁歪リボン12
の磁歪振動共振点ピークの制御を行なうようにしている
ため、必要な情報を非接触状態で読み取ることが可能と
なる。
【0058】また、アモルファス磁歪リボン12の磁歪
振動共振点ピークの制御を行なうための磁気記録トラッ
ク11Aの幅を、その他の磁気記録トラック11Bから
の漏れ磁束がアモルファス磁歪リボン12の共振点ピー
クの発信に影響を与えない程度の幅に設定するようにし
ているので、アモルファス磁歪リボン12の共振点ピー
クの発信に、その他の磁気記録トラック11Bからの漏
れ磁束が影響するようなことがないため、情報の読み取
り精度を高くすることが可能となる。
【0059】さらに、アモルファス磁歪リボン12の磁
歪振動共振点ピークの制御を行なうための磁気記録トラ
ック11Aの磁気情報をデジタルデータ化し、さらに暗
号化して、磁気再生可能なその他の磁気記録トラック1
1Bに磁気記録するようにしているので、近接型磁気セ
ンサーで読み取ってデータの照合等を行なえるため、セ
キリュティ性を高めることが可能となる。
【0060】以上により、非接触状態での情報の読み取
りが可能で、読み取り精度も高く、前述した従来の磁気
記録媒体の欠点を解消すると同時に、情報量も多くな
り、記録情報を読み取って、検証、あるいは判定を行な
う前述したようなシステムでの利用を目的とした用途
に、何ら制限を受けることなく容易に利用することがで
きる。
【0061】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、次のようにしても同様に実施できるものであ
る。
【0062】上記図1の実施例では、本発明をカード向
けの磁気記録媒体に適用した場合について説明したが、
これに限らず、その他の用途の磁気記録媒体について
も、本発明を同様に適用できるものである。
【0063】図5は、本発明による例えばタグ向け用の
サンドウィッチ式の磁気記録媒体の構成例を示す断面図
であり、図1と同一要素には同一符号を付して示してい
る。
【0064】すなわち、本実施例の磁気記録媒体は、図
5に示すように、プラスチックケース13に図示のよう
に設けた空間部内に、固定されない振動自在な状態でア
モルファス磁歪リボン12を配置し、さらにプラスチッ
クケース13の上部に、図示のように半硬質磁性材料1
1を固定した構成としている。
【0065】本実施例の磁気記録媒体においても、上記
図1の実施例の磁気記録媒体の場合と同様にして情報を
読み取ることができ、上記実施例の場合と同様の効果を
得ることが可能である。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、支
持体に固定され、半硬質磁性材料からなる磁気記録部
と、支持体に固定されない振動自在な状態で磁気記録部
の近傍に配置され、少なくとも発信器としての機能を有
するアモルファス磁歪リボンとを備えて成り、上記磁気
記録部が複数のトラックを有し、その中の一つのトラッ
クはアモルファス磁歪リボンの磁歪振動共振点ピークが
高次共振周波数となるように制御を行なうためのバイア
ス磁界を発生させる磁気記録トラックとし、その他のト
ラックは通常の磁気記録が可能な磁気記録トラックと
し、アモルファス磁歪リボンの磁歪曲線に沿ってバイア
ス磁界が印加された際に交流磁界を重畳してアモルファ
ス磁歪リボンの機械的振動(磁歪振動)を発生させ、当
該重畳された交流磁界の中でのアモルファス磁歪リボン
の磁歪振動共振点ピークの発信を検出することにより情
報を非接触で読み取るようにしたので、通常の磁気記録
が可能であり、同時に非接触状態での情報の読み取りを
行なうことが可能な記録手段を有する磁気記録媒体が提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気記録媒体の一実施例を示す断
面図。
【図2】同実施例の磁気記録媒体における磁気記録部の
構成例を示す平面図。
【図3】同実施例の磁気記録媒体における情報の読み取
りを行なった際の出力波形の一例を示す図。
【図4】同実施例の磁気記録媒体における情報の読み取
りを行なうための読取装置の構成例を示す概要図。
【図5】本発明による磁気記録媒体の他の実施例を示す
断面図。
【図6】従来の磁歪振動高次共振点ピーク読み取り方式
を採用した非接触読み取り可能な磁気記録媒体の構成例
を示す概要図。
【図7】従来の磁歪振動高次共振点ピーク読み取り方式
の概要を説明するための原理図。
【図8】従来の磁歪振動高次共振点ピーク読み取り方式
における出力波形の一例を示す図。
【符号の説明】
11…磁気記録部、12…アモルファス磁歪リボン、1
3…プラスチックケース、11A…磁歪振動を制御する
磁気記録トラック、11B…近接型磁気センサーで読み
取る磁気記録トラック、30…磁気記録媒体(カー
ド)、32…送信コイル、34…受信コイル、36…電
源装置、38…制御装置、40…デコーダ、41…アモ
ルファス磁歪リボン、42…半硬質磁性材料、51…交
流磁界、52…発信信号、61…Aパターンの磁気記録
による出力波形、62…Bパターンの磁気記録による出
力波形。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 並河 建 東京都大田区久ケ原四丁目33番9号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体に固定され、半硬質磁性材料から
    なる磁気記録部と、前記支持体に固定されない振動自在
    な状態で前記磁気記録部の近傍に配置され、少なくとも
    発信器としての機能を有するアモルファス磁歪リボンと
    を備えて成り、 前記磁気記録部が複数のトラックを有し、その中の一つ
    のトラックは前記アモルファス磁歪リボンの磁歪振動共
    振点ピークが高次共振周波数となるように制御を行なう
    ためのバイアス磁界を発生させる磁気記録トラックと
    し、その他のトラックは通常の磁気記録が可能な磁気記
    録トラックとし、 前記アモルファス磁歪リボンの磁歪曲線に沿ってバイア
    ス磁界が印加された際に交流磁界を重畳して前記アモル
    ファス磁歪リボンの機械的振動(磁歪振動)を発生さ
    せ、当該重畳された交流磁界の中での前記アモルファス
    磁歪リボンの磁歪振動共振点ピークの発信を検出するこ
    とにより情報を非接触で読み取るようにしたことを特徴
    とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記アモルファス磁歪リボンの磁歪振動
    共振点ピークとしては、2次〜9次のうちのいずれかの
    高次共振点ピークであることを特徴とする請求項1に記
    載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記アモルファス磁歪リボンの磁歪振動
    共振点ピークの制御を行なうための磁気記録トラックの
    幅を、その他の磁気記録トラックからの漏れ磁束がアモ
    ルファス磁歪リボンの共振点ピークの発信に影響を与え
    ない程度の幅に設定することを特徴とする請求項1に記
    載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記アモルファス磁歪リボンの磁歪振動
    共振点ピークの制御を行なうための磁気記録トラックの
    磁気情報をデジタルデータ化し、磁気再生可能なその他
    の磁気記録トラックに磁気記録するようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
JP6200979A 1994-08-25 1994-08-25 磁気記録媒体 Pending JPH0863562A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000514245A (ja) * 1996-07-01 2000-10-24 センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション 磁気特性安定のための焼き鈍し磁性要素

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000514245A (ja) * 1996-07-01 2000-10-24 センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション 磁気特性安定のための焼き鈍し磁性要素

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