JPH0863713A - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents
薄膜磁気ヘッドInfo
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- JPH0863713A JPH0863713A JP20113294A JP20113294A JPH0863713A JP H0863713 A JPH0863713 A JP H0863713A JP 20113294 A JP20113294 A JP 20113294A JP 20113294 A JP20113294 A JP 20113294A JP H0863713 A JPH0863713 A JP H0863713A
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Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気ディスク装置等において用いられる薄膜
磁気ヘッドの出力、特に高線密度領域での出力を高める
ことができ、高密度化に対応することができる薄膜磁気
ヘッドを得る。 【構成】 薄膜磁気ヘッド1のスライダー面1a上に、
膜厚200Å以下の炭素被膜を直接形成することを特徴
としている。
磁気ヘッドの出力、特に高線密度領域での出力を高める
ことができ、高密度化に対応することができる薄膜磁気
ヘッドを得る。 【構成】 薄膜磁気ヘッド1のスライダー面1a上に、
膜厚200Å以下の炭素被膜を直接形成することを特徴
としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置等に
用いられる薄膜磁気ヘッドに関するものである。
用いられる薄膜磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】薄膜磁気ヘッドは、優れた周波数特性を
有し、トラック幅及びビット長を微細化することによ
り、高密度記録が可能であるため、磁気ディスク装置等
の磁気ヘッドとして用いられている。このような薄膜磁
気ヘッドは、磁気記録媒体が起動し回転している際、磁
気記録媒体からわずかに浮き上がっており、薄膜磁気ヘ
ッドのスライダー面と磁気記録媒体との間には潤滑空気
膜が形成されている。しかしながら、磁気記録媒体の起
動を停止すると、薄膜磁気ヘッドのスライダー面が磁気
記録媒体と直接に接する状態となる。従って、薄膜磁気
ヘッドのスライダー面には、耐摩耗性が要求される。ま
た、磁気抵抗効果素子等から構成される薄膜トランスデ
ューサの部分は腐食し易いため、この部分を保護する必
要が生じる。このような薄膜磁気ヘッドの耐摩耗性及び
耐食性等を向上する目的で、特公平6−18054号公
報では、薄膜磁気ヘッドのスライダー面の上に二硫化モ
リブデンなどの被膜を保護膜として形成する方法が提案
されている。ここでは、薄膜磁気ヘッドのスライダー面
の上にスパッタリング法により膜厚200〜800Åの
二硫化モリブデン、または炭素などの被膜を形成する方
法が開示されている。このような薄膜の形成により、耐
摩耗性及び耐食性等の向上を図ることができる。
有し、トラック幅及びビット長を微細化することによ
り、高密度記録が可能であるため、磁気ディスク装置等
の磁気ヘッドとして用いられている。このような薄膜磁
気ヘッドは、磁気記録媒体が起動し回転している際、磁
気記録媒体からわずかに浮き上がっており、薄膜磁気ヘ
ッドのスライダー面と磁気記録媒体との間には潤滑空気
膜が形成されている。しかしながら、磁気記録媒体の起
動を停止すると、薄膜磁気ヘッドのスライダー面が磁気
記録媒体と直接に接する状態となる。従って、薄膜磁気
ヘッドのスライダー面には、耐摩耗性が要求される。ま
た、磁気抵抗効果素子等から構成される薄膜トランスデ
ューサの部分は腐食し易いため、この部分を保護する必
要が生じる。このような薄膜磁気ヘッドの耐摩耗性及び
耐食性等を向上する目的で、特公平6−18054号公
報では、薄膜磁気ヘッドのスライダー面の上に二硫化モ
リブデンなどの被膜を保護膜として形成する方法が提案
されている。ここでは、薄膜磁気ヘッドのスライダー面
の上にスパッタリング法により膜厚200〜800Åの
二硫化モリブデン、または炭素などの被膜を形成する方
法が開示されている。このような薄膜の形成により、耐
摩耗性及び耐食性等の向上を図ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
磁気ディスク等を用いる磁気記録においては、さらに高
密度化が要望されている。薄膜磁気ヘッドをこのような
高密度化に対応させるためには、出力、特に高線密度領
域での出力を高めることが必要となる。従来の薄膜磁気
ヘッドは、このような出力特性の面からは必ずしも充分
ではなく、高密度化に対応することができる薄膜磁気ヘ
ッドの開発が要望されている。
磁気ディスク等を用いる磁気記録においては、さらに高
密度化が要望されている。薄膜磁気ヘッドをこのような
高密度化に対応させるためには、出力、特に高線密度領
域での出力を高めることが必要となる。従来の薄膜磁気
ヘッドは、このような出力特性の面からは必ずしも充分
ではなく、高密度化に対応することができる薄膜磁気ヘ
ッドの開発が要望されている。
【0004】本発明の目的は、出力、特に高線密度領域
での出力を高めることができ、高密度化に対応すること
ができる薄膜磁気ヘッドを提供することにある。
での出力を高めることができ、高密度化に対応すること
ができる薄膜磁気ヘッドを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に従う薄膜磁気ヘ
ッドは、磁気記録媒体上を相対的に移動して情報を書き
込み及び/または読み出す薄膜磁気ヘッドであり、磁気
記録媒体と対向する薄膜磁気ヘッドのスライダー面上に
膜厚200Å以下の炭素被膜を直接形成したことを特徴
としている。
ッドは、磁気記録媒体上を相対的に移動して情報を書き
込み及び/または読み出す薄膜磁気ヘッドであり、磁気
記録媒体と対向する薄膜磁気ヘッドのスライダー面上に
膜厚200Å以下の炭素被膜を直接形成したことを特徴
としている。
【0006】本発明に従う好ましい実施態様の1つにお
いては、炭素被膜は、薄膜磁気ヘッドのスライダー面の
みならず、スライダー面の端縁近傍の側面部分にも形成
されている。上述のように、磁気記録媒体が起動し回転
しているときには、薄膜磁気ヘッドが磁気記録媒体の表
面からわずかに浮いた状態であるが、起動が停止すると
薄膜磁気ヘッドは磁気記録媒体と接する状態となる。こ
のときに、薄膜磁気ヘッドは磁気記録媒体に対しやや傾
斜した状態であるため、薄膜磁気ヘッドのスライダー面
の一方の端縁近傍部分が磁気記録媒体と接触する。本実
施態様に従い、このような端縁近傍の側面部分を炭素被
膜によって被覆することにより、磁気記録媒体の起動の
開始及び停止の際の激しい接触に対しても薄膜磁気ヘッ
ドを有効に保護することができる。
いては、炭素被膜は、薄膜磁気ヘッドのスライダー面の
みならず、スライダー面の端縁近傍の側面部分にも形成
されている。上述のように、磁気記録媒体が起動し回転
しているときには、薄膜磁気ヘッドが磁気記録媒体の表
面からわずかに浮いた状態であるが、起動が停止すると
薄膜磁気ヘッドは磁気記録媒体と接する状態となる。こ
のときに、薄膜磁気ヘッドは磁気記録媒体に対しやや傾
斜した状態であるため、薄膜磁気ヘッドのスライダー面
の一方の端縁近傍部分が磁気記録媒体と接触する。本実
施態様に従い、このような端縁近傍の側面部分を炭素被
膜によって被覆することにより、磁気記録媒体の起動の
開始及び停止の際の激しい接触に対しても薄膜磁気ヘッ
ドを有効に保護することができる。
【0007】本発明において形成する炭素被膜として
は、結晶質のダイヤモンド及び非晶質のダイヤモンド状
被膜が含まれるが、滑性の面からは、非晶質ダイヤモン
ド状被膜が好ましい。
は、結晶質のダイヤモンド及び非晶質のダイヤモンド状
被膜が含まれるが、滑性の面からは、非晶質ダイヤモン
ド状被膜が好ましい。
【0008】また、炭素被膜に含まれる水素量は、25
原子%以上であることが好ましい。水素量を25原子%
以上とすることにより、グラファイト成分が少なく高い
硬度を有する炭素被膜が得られる。
原子%以上であることが好ましい。水素量を25原子%
以上とすることにより、グラファイト成分が少なく高い
硬度を有する炭素被膜が得られる。
【0009】
【作用】従来、薄膜磁気ヘッドに炭素被膜等の保護膜を
形成する場合、薄膜磁気ヘッド基板との密着性が問題と
なった。従って、このような密着性改善のため、薄膜磁
気ヘッド基板と炭素被膜との間にシリコンなどからなる
中間層を一般に介在させている(例えば、特開平4−2
76367号公報)。
形成する場合、薄膜磁気ヘッド基板との密着性が問題と
なった。従って、このような密着性改善のため、薄膜磁
気ヘッド基板と炭素被膜との間にシリコンなどからなる
中間層を一般に介在させている(例えば、特開平4−2
76367号公報)。
【0010】しかしながら、炭素被膜の膜厚と密着性と
の関係について詳細に検討した結果、本発明者らは炭素
被膜の膜厚を200Å以下とすることにより、薄膜磁気
ヘッド基板に対して密着性のよい炭素被膜が形成される
ことを見出した。すなわち、本発明では、膜厚200Å
以下の炭素被膜を直接薄膜磁気ヘッドのスライダー面上
に形成し、密着性の良好な炭素被膜としている。炭素被
膜の膜厚が200Åより大きくなると、基板との熱膨張
係数などの違いの影響を大きく受けるようになり、応力
が増加し密着性が悪くなる。
の関係について詳細に検討した結果、本発明者らは炭素
被膜の膜厚を200Å以下とすることにより、薄膜磁気
ヘッド基板に対して密着性のよい炭素被膜が形成される
ことを見出した。すなわち、本発明では、膜厚200Å
以下の炭素被膜を直接薄膜磁気ヘッドのスライダー面上
に形成し、密着性の良好な炭素被膜としている。炭素被
膜の膜厚が200Åより大きくなると、基板との熱膨張
係数などの違いの影響を大きく受けるようになり、応力
が増加し密着性が悪くなる。
【0011】
【実施例】図1〜図3は、本発明に従う一実施例の薄膜
磁気ヘッドを示している。図3は斜視図であり、図1は
図3に示すA−A線に沿う断面図、図2は図3に示すB
−B線に沿う断面図である。図1及び図2を参照して、
薄膜磁気ヘッド1の磁気記録媒体と対向するスライダー
面1aの上には、炭素被膜2が形成されている。薄膜磁
気ヘッド1の両端縁部分には、レール部10及び11が
形成されている。炭素被膜2は、スライダー面1aのみ
ならず、スライダー面1aの端縁の近傍の側面部分1b
〜1eの部分をも覆うように形成されている。
磁気ヘッドを示している。図3は斜視図であり、図1は
図3に示すA−A線に沿う断面図、図2は図3に示すB
−B線に沿う断面図である。図1及び図2を参照して、
薄膜磁気ヘッド1の磁気記録媒体と対向するスライダー
面1aの上には、炭素被膜2が形成されている。薄膜磁
気ヘッド1の両端縁部分には、レール部10及び11が
形成されている。炭素被膜2は、スライダー面1aのみ
ならず、スライダー面1aの端縁の近傍の側面部分1b
〜1eの部分をも覆うように形成されている。
【0012】図4は、薄膜磁気ヘッド1のスライダー面
1aの端縁近傍部分を示す部分断面図である。図4に示
すように、炭素被膜2は、スライダー面1a及びスライ
ダー面1aの端縁1f近傍の側面部分1cを覆うように
形成されている。端縁部分1cを覆う炭素被膜2の端縁
1fからの長さXは、薄膜磁気ヘッドの形状や大きさ等
により適宜選択されるものであるが、一般には、5μm
〜150μm程度の範囲となるように形成されることが
好ましい。側面部分1cを覆う炭素被膜2の膜厚は、ス
ライダー面1aを覆う炭素被膜2と同等あるいはそれ以
下の厚みで通常形成される。従って、一般には200Å
以下の膜厚であることが好ましい。
1aの端縁近傍部分を示す部分断面図である。図4に示
すように、炭素被膜2は、スライダー面1a及びスライ
ダー面1aの端縁1f近傍の側面部分1cを覆うように
形成されている。端縁部分1cを覆う炭素被膜2の端縁
1fからの長さXは、薄膜磁気ヘッドの形状や大きさ等
により適宜選択されるものであるが、一般には、5μm
〜150μm程度の範囲となるように形成されることが
好ましい。側面部分1cを覆う炭素被膜2の膜厚は、ス
ライダー面1aを覆う炭素被膜2と同等あるいはそれ以
下の厚みで通常形成される。従って、一般には200Å
以下の膜厚であることが好ましい。
【0013】図5は、本発明に従う実施例において炭素
被膜を形成するための装置を示す概略断面図である。図
5を参照して、真空チャンバ28には、プラズマ発生室
24が設けられている。プラズマ発生室24には、導波
管22の一端が取り付けられている。導波管22の他方
端には、マイクロ波供給手段21が設けられている。マ
イクロ波供給手段21で発生したマイクロ波は、導波管
22及びマイクロ波導入窓23を通ってプラズマ発生室
24に導かれる。プラズマ発生室24には、プラズマ発
生室24内にアルゴン(Ar)ガスなどの放電ガスを導
入させるための放電ガス導入管25が設けられている。
プラズマ発生室24の周囲には、プラズマ磁界発生装置
26が設けられている。マイクロ波による高周波磁界
と、プラズマ磁界発生装置26からの磁界を作用させる
ことにより、プラズマ発生室24内に高密度のプラズマ
が形成される。
被膜を形成するための装置を示す概略断面図である。図
5を参照して、真空チャンバ28には、プラズマ発生室
24が設けられている。プラズマ発生室24には、導波
管22の一端が取り付けられている。導波管22の他方
端には、マイクロ波供給手段21が設けられている。マ
イクロ波供給手段21で発生したマイクロ波は、導波管
22及びマイクロ波導入窓23を通ってプラズマ発生室
24に導かれる。プラズマ発生室24には、プラズマ発
生室24内にアルゴン(Ar)ガスなどの放電ガスを導
入させるための放電ガス導入管25が設けられている。
プラズマ発生室24の周囲には、プラズマ磁界発生装置
26が設けられている。マイクロ波による高周波磁界
と、プラズマ磁界発生装置26からの磁界を作用させる
ことにより、プラズマ発生室24内に高密度のプラズマ
が形成される。
【0014】真空チャンバ28内には筒状の基板ホルダ
32が設けられている。この基板ホルダ32は、真空チ
ャンバ28の壁面に対し垂直に設けられた軸(図示せ
ず)のまわりに回転自在に設けられている。基板ホルダ
32の周囲には、複数の薄膜磁気ヘッド33が等しい間
隔で装着されている。基板ホルダ32には、高周波電源
30が接続されている。
32が設けられている。この基板ホルダ32は、真空チ
ャンバ28の壁面に対し垂直に設けられた軸(図示せ
ず)のまわりに回転自在に設けられている。基板ホルダ
32の周囲には、複数の薄膜磁気ヘッド33が等しい間
隔で装着されている。基板ホルダ32には、高周波電源
30が接続されている。
【0015】基板ホルダ32の周囲には、金属製の筒状
のシールドカバー34が所定の距離隔てて設けられてい
る。このシールドカバー34は、接地電極に接続されて
いる。このシールドカバー34は、被膜を形成すると
き、基板ホルダ32に印加されるRF電圧によって被膜
形成箇所以外の基板ホルダ32と真空チャンバ28との
間で放電が発生するのを防止するため設けられている。
基板ホルダ32とシールドカバー34との間の間隙は、
気体分子の平均自由行程以下の距離となるように配置さ
れており、本実施例では気体分子の平均自由行程の1/
10以下である約5mmの距離となるように配置されて
いる。
のシールドカバー34が所定の距離隔てて設けられてい
る。このシールドカバー34は、接地電極に接続されて
いる。このシールドカバー34は、被膜を形成すると
き、基板ホルダ32に印加されるRF電圧によって被膜
形成箇所以外の基板ホルダ32と真空チャンバ28との
間で放電が発生するのを防止するため設けられている。
基板ホルダ32とシールドカバー34との間の間隙は、
気体分子の平均自由行程以下の距離となるように配置さ
れており、本実施例では気体分子の平均自由行程の1/
10以下である約5mmの距離となるように配置されて
いる。
【0016】シールドカバー34には、開口部35が形
成されている。この開口部35を通って、プラズマ発生
室24から引き出されたプラズマが基板ホルダ32に装
着された薄膜磁気ヘッド33に放射される。真空チャン
バ28内には、反応ガス導入管36が設けれている。こ
の反応ガス導入管36の先端は、開口部35の上の方に
位置する。
成されている。この開口部35を通って、プラズマ発生
室24から引き出されたプラズマが基板ホルダ32に装
着された薄膜磁気ヘッド33に放射される。真空チャン
バ28内には、反応ガス導入管36が設けれている。こ
の反応ガス導入管36の先端は、開口部35の上の方に
位置する。
【0017】図6は、この反応ガス導入管36の先端部
分近傍を示す平面図である。図6を参照して、反応ガス
導入管36は、外部から真空チャンバ内にCH4 ガスな
どの原料ガスを導入するためのガス導入部36aと、こ
のガス導入部36aと垂直に接続されたガス放出部36
bとから構成されている。ガス放出部36bは、基板ホ
ルダ32の回転方向Aに対して垂直に配置され、開口部
35の上方の回転方向の上流側に位置するように設けら
れている。ガス放出部36bには、下方に向けて約45
度の方向に複数の孔41が形成されている。本実施例で
は、8個の孔41が形成されている。
分近傍を示す平面図である。図6を参照して、反応ガス
導入管36は、外部から真空チャンバ内にCH4 ガスな
どの原料ガスを導入するためのガス導入部36aと、こ
のガス導入部36aと垂直に接続されたガス放出部36
bとから構成されている。ガス放出部36bは、基板ホ
ルダ32の回転方向Aに対して垂直に配置され、開口部
35の上方の回転方向の上流側に位置するように設けら
れている。ガス放出部36bには、下方に向けて約45
度の方向に複数の孔41が形成されている。本実施例で
は、8個の孔41が形成されている。
【0018】以上のようなECRプラズマ発生装置を用
い、プラズマ発生室24から引き出されたプラズマを、
開口部35を通して、基板ホルダ32に装着された薄膜
磁気ヘッド33上に放射し、反応ガス導入管36からの
CH4 などの原料ガスを供給することによって、薄膜磁
気ヘッド33上に炭素被膜を形成する。
い、プラズマ発生室24から引き出されたプラズマを、
開口部35を通して、基板ホルダ32に装着された薄膜
磁気ヘッド33上に放射し、反応ガス導入管36からの
CH4 などの原料ガスを供給することによって、薄膜磁
気ヘッド33上に炭素被膜を形成する。
【0019】炭素被膜の膜厚と密着性との関係について
検討するため、薄膜磁気ヘッドの基板として用いられる
アルチック(Al2 O3 −TiC)基板の上に、種々の
膜厚の炭素被膜を上記図5に示す装置を用いて形成し
た。炭素被膜の膜厚は、50Å、100Å、200Å、
250Å、及び300Åとした。
検討するため、薄膜磁気ヘッドの基板として用いられる
アルチック(Al2 O3 −TiC)基板の上に、種々の
膜厚の炭素被膜を上記図5に示す装置を用いて形成し
た。炭素被膜の膜厚は、50Å、100Å、200Å、
250Å、及び300Åとした。
【0020】真空チャンバ28内をまず10-5〜10-7
Torrに排気し、基板ホルダ32を約10rpmの速
度で回転させ、放電ガス導入管25からArガスを5.
7×10-4Torrで供給した。マイクロ波供給手段2
1からは、2.45GHz、100Wのマイクロ波を供
給して、プラズマ発生室24内にArプラズマを形成
し、このArプラズマを開口部35を通して、アルチッ
ク基板の表面上に放射した。これと同時に、アルチック
基板33に発生する自己バイアスが−50Vとなるよう
に、高周波電源30から13.56MHzのRF電圧を
基板ホルダー32に印加し、反応ガス導入管36からC
H4 ガスを1.3×10-3Torrで供給した。以上の
工程における薄膜堆積の時間を変えることにより、炭素
被膜の膜厚を、上記のように変化させたものを作製し
た。
Torrに排気し、基板ホルダ32を約10rpmの速
度で回転させ、放電ガス導入管25からArガスを5.
7×10-4Torrで供給した。マイクロ波供給手段2
1からは、2.45GHz、100Wのマイクロ波を供
給して、プラズマ発生室24内にArプラズマを形成
し、このArプラズマを開口部35を通して、アルチッ
ク基板の表面上に放射した。これと同時に、アルチック
基板33に発生する自己バイアスが−50Vとなるよう
に、高周波電源30から13.56MHzのRF電圧を
基板ホルダー32に印加し、反応ガス導入管36からC
H4 ガスを1.3×10-3Torrで供給した。以上の
工程における薄膜堆積の時間を変えることにより、炭素
被膜の膜厚を、上記のように変化させたものを作製し
た。
【0021】以上のようにして、炭素被膜の膜厚の異な
るサンプルをそれぞれ50個作製し、炭素被膜の密着性
を評価した。密着性の評価は、ビッカース圧子を用いた
一定荷重(荷重=1kg)の押し込み試験により行っ
た。アルチック基板上に直接形成した炭素被膜の剥離が
発生した個数を数え、密着性の評価とした。結果を表1
に示す。
るサンプルをそれぞれ50個作製し、炭素被膜の密着性
を評価した。密着性の評価は、ビッカース圧子を用いた
一定荷重(荷重=1kg)の押し込み試験により行っ
た。アルチック基板上に直接形成した炭素被膜の剥離が
発生した個数を数え、密着性の評価とした。結果を表1
に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1から明らかなように、炭素被膜の膜厚
が200Å以下の場合、炭素被膜の剥離が全く認められ
なかったのに対し、200Åより厚くなると、炭素被膜
の剥離が認められた。
が200Å以下の場合、炭素被膜の剥離が全く認められ
なかったのに対し、200Åより厚くなると、炭素被膜
の剥離が認められた。
【0024】また、上記と同様にして炭素被膜の膜厚を
400Å以上にして炭素被膜を直接アルチック基板上に
形成すると、炭素被膜形成後の状態において、すでに炭
素被膜の剥離が生じており、自然剥離が生じることがわ
かった。なお、炭素被膜中の水素含有量はいずれの膜厚
のものも30原子%であった。
400Å以上にして炭素被膜を直接アルチック基板上に
形成すると、炭素被膜形成後の状態において、すでに炭
素被膜の剥離が生じており、自然剥離が生じることがわ
かった。なお、炭素被膜中の水素含有量はいずれの膜厚
のものも30原子%であった。
【0025】実施例1及び2 上記と同様にして薄膜磁気ヘッドの上に炭素被膜を形成
した。実施例1では炭素被膜の膜厚を120Åとし、実
施例2では炭素被膜の膜厚を200Åとした。また、比
較例1として、膜厚380Åの炭素被膜を形成したもの
を作製した。なお、比較例1では、膜厚20ÅのSiか
らなる中間層を形成し、この中間層の上に炭素被膜を形
成した。なお、この中間層は、スパッタリング法により
形成し、中間層を形成した薄膜磁気ヘッドを基板ホルダ
32に装着し、図5に示す装置で炭素被膜を形成した。
した。実施例1では炭素被膜の膜厚を120Åとし、実
施例2では炭素被膜の膜厚を200Åとした。また、比
較例1として、膜厚380Åの炭素被膜を形成したもの
を作製した。なお、比較例1では、膜厚20ÅのSiか
らなる中間層を形成し、この中間層の上に炭素被膜を形
成した。なお、この中間層は、スパッタリング法により
形成し、中間層を形成した薄膜磁気ヘッドを基板ホルダ
32に装着し、図5に示す装置で炭素被膜を形成した。
【0026】以上のようにして得られた実施例1及び2
並びに比較例1の薄膜磁気ヘッドについて、線密度とヘ
ッド出力との関係について測定した。測定結果を図7に
示す。図7に示されるように、炭素被膜の膜厚が200
Å以下である実施例1及び2は、高いヘッド出力を示し
ており、特に線密度50kfcI以上において高い出力
を示している。
並びに比較例1の薄膜磁気ヘッドについて、線密度とヘ
ッド出力との関係について測定した。測定結果を図7に
示す。図7に示されるように、炭素被膜の膜厚が200
Å以下である実施例1及び2は、高いヘッド出力を示し
ており、特に線密度50kfcI以上において高い出力
を示している。
【0027】次に、実施例1及び2並びに比較例1の薄
膜磁気ヘッドについて、摩耗試験を行った。摩耗試験
は、一定荷重(100gf)を加えたアルミナ球(φ1
0mm)でサンプル表面を摩擦することにより行った。
摩耗試験の結果を表2に示す。
膜磁気ヘッドについて、摩耗試験を行った。摩耗試験
は、一定荷重(100gf)を加えたアルミナ球(φ1
0mm)でサンプル表面を摩擦することにより行った。
摩耗試験の結果を表2に示す。
【0028】表2では、比較のため中間層及び炭素被膜
を形成していない母材の摩擦量を1としている。
を形成していない母材の摩擦量を1としている。
【0029】
【表2】
【0030】表2から明らかなように、炭素被膜を20
0Å以下の膜厚で直接薄膜磁気ヘッドのスライダー面上
に形成した実施例1及び2においても、比較例1と同様
の耐摩耗性を有していることがわかる。
0Å以下の膜厚で直接薄膜磁気ヘッドのスライダー面上
に形成した実施例1及び2においても、比較例1と同様
の耐摩耗性を有していることがわかる。
【0031】また、実施例1及び2並びに比較例1の薄
膜磁気ヘッドについて耐食試験を行った。耐食試験は、
腐食溶液として塩化鉄水溶液を用い、その中に薄膜磁気
ヘッドを浸漬し、暴露することにより行った。所定時間
腐食溶液に薄膜磁気ヘッドを暴露した後のヘッド抵抗値
を測定して評価した。この結果、実施例1及び2の薄膜
磁気ヘッドも、比較例1の薄膜磁気ヘッドと同程度の耐
食性を有することが確認された。
膜磁気ヘッドについて耐食試験を行った。耐食試験は、
腐食溶液として塩化鉄水溶液を用い、その中に薄膜磁気
ヘッドを浸漬し、暴露することにより行った。所定時間
腐食溶液に薄膜磁気ヘッドを暴露した後のヘッド抵抗値
を測定して評価した。この結果、実施例1及び2の薄膜
磁気ヘッドも、比較例1の薄膜磁気ヘッドと同程度の耐
食性を有することが確認された。
【0032】
【発明の効果】本発明の薄膜磁気ヘッドでは、薄膜磁気
ヘッドのスライダー面上に膜厚200Å以下の炭素被膜
を直接形成している。炭素被膜の膜厚を200Å以下と
することにより、薄膜磁気ヘッドとの熱膨張係数等の差
異によって生じる応力を少なくすることができ、剥離を
生じることなく炭素被膜を直接に形成させることが可能
となった。従って、本発明の薄膜磁気ヘッドは、中間層
の形成が不要であり、より簡易な製造工程で製造するこ
とができる。
ヘッドのスライダー面上に膜厚200Å以下の炭素被膜
を直接形成している。炭素被膜の膜厚を200Å以下と
することにより、薄膜磁気ヘッドとの熱膨張係数等の差
異によって生じる応力を少なくすることができ、剥離を
生じることなく炭素被膜を直接に形成させることが可能
となった。従って、本発明の薄膜磁気ヘッドは、中間層
の形成が不要であり、より簡易な製造工程で製造するこ
とができる。
【0033】また薄膜磁気ヘッドのスライダー面上に形
成される保護膜の膜厚が非常に薄いため、薄膜トランス
デューサ等の磁気感応部分を磁気記録媒体により近づけ
ることができ、出力、特に高線密度領域での出力を高め
ることができ、記録再生における高密度化を図ることが
できる。
成される保護膜の膜厚が非常に薄いため、薄膜トランス
デューサ等の磁気感応部分を磁気記録媒体により近づけ
ることができ、出力、特に高線密度領域での出力を高め
ることができ、記録再生における高密度化を図ることが
できる。
【図1】図3のA−A線に沿う断面図。
【図2】図3のB−B線に沿う断面図。
【図3】本発明に従う一実施例の薄膜磁気ヘッドを示す
斜視図。
斜視図。
【図4】本発明における好ましい実施態様の薄膜磁気ヘ
ッドのスライダー面の端縁近傍を示す部分拡大断面図。
ッドのスライダー面の端縁近傍を示す部分拡大断面図。
【図5】本発明の実施例において炭素被膜を形成する装
置の一例を示す概略断面図。
置の一例を示す概略断面図。
【図6】図5に示す装置の開口部近傍を示す平面図。
【図7】本発明に従う実施例のヘッド出力を示す図。
【符号の説明】 1…薄膜磁気ヘッド 1a…薄膜磁気ヘッドのスライダー面 1b〜1e…薄膜磁気ヘッドの側面部分 2…炭素被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木山 精一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 磁気記録媒体上を相対的に移動して情報
を書き込み及び/または読み出す薄膜磁気ヘッドにおい
て、 前記磁気記録媒体と対向する前記薄膜磁気ヘッドのスラ
イダー面上に膜厚200Å以下の炭素被膜を直接形成し
たことを特徴とする薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項2】 前記炭素被膜が前記薄膜磁気ヘッドのス
ライダー面及び該スライダー面の端縁近傍の側面部分に
形成されている請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項3】 前記炭素被膜が非晶質のダイヤモンド状
被膜である請求項1または2に記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項4】 前記炭素被膜に含まれる水素量が25原
子%以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の薄
膜磁気ヘッド。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20113294A JPH0863713A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 薄膜磁気ヘッド |
| US08/831,835 US5864452A (en) | 1994-08-03 | 1997-04-02 | Thin-film magnetic head and method of forming carbon film |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20113294A JPH0863713A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 薄膜磁気ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0863713A true JPH0863713A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16435943
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20113294A Pending JPH0863713A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-25 | 薄膜磁気ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0863713A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100293741B1 (ko) * | 1997-10-01 | 2001-08-07 | 가타오카 마사타카 | 자기헤드및그제조방법 |
-
1994
- 1994-08-25 JP JP20113294A patent/JPH0863713A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100293741B1 (ko) * | 1997-10-01 | 2001-08-07 | 가타오카 마사타카 | 자기헤드및그제조방법 |
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