JPH0845022A - 薄膜磁気ヘッド - Google Patents
薄膜磁気ヘッドInfo
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- JPH0845022A JPH0845022A JP18256194A JP18256194A JPH0845022A JP H0845022 A JPH0845022 A JP H0845022A JP 18256194 A JP18256194 A JP 18256194A JP 18256194 A JP18256194 A JP 18256194A JP H0845022 A JPH0845022 A JP H0845022A
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Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
- Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気ディスク装置等において用いられる薄膜
磁気ヘッドの出力、特に高線密度領域での出力を高める
ことができ、高密度化に対応することができる薄膜磁気
ヘッドを得る。 【構成】 薄膜磁気ヘッド1のスライダー面1aを、膜
厚200Å以下の炭素被膜3によって被覆し、炭素被膜
3と薄膜磁気ヘッド1のスライダー面1aとの間に中間
層2を形成することを特徴としている。また薄膜磁気ヘ
ッド1のスライダー面1a及び該スライダー面1aの端
縁近傍の側面部分1b,1cを炭素被膜3によって被覆
することを特徴としている。
磁気ヘッドの出力、特に高線密度領域での出力を高める
ことができ、高密度化に対応することができる薄膜磁気
ヘッドを得る。 【構成】 薄膜磁気ヘッド1のスライダー面1aを、膜
厚200Å以下の炭素被膜3によって被覆し、炭素被膜
3と薄膜磁気ヘッド1のスライダー面1aとの間に中間
層2を形成することを特徴としている。また薄膜磁気ヘ
ッド1のスライダー面1a及び該スライダー面1aの端
縁近傍の側面部分1b,1cを炭素被膜3によって被覆
することを特徴としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置等に
用いられる薄膜磁気ヘッドに関するものである。
用いられる薄膜磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】薄膜磁気ヘッドは、周波数特性に優れて
おり、トラック幅並びビット長を微細化することによ
り、高い密度記録が可能であるため、磁気ディスク装置
等の磁気ヘッドとして用いられている。
おり、トラック幅並びビット長を微細化することによ
り、高い密度記録が可能であるため、磁気ディスク装置
等の磁気ヘッドとして用いられている。
【0003】このような薄膜磁気ヘッドは、磁気記録媒
体が起動し回転している際、磁気記録媒体から僅かに浮
き上がっており、薄膜磁気ヘッドのスライダー面と磁気
記録媒体との間には潤滑空気膜が形成されている。しか
しながら、磁気記録媒体の起動を停止すると、薄膜磁気
ヘッドのスライダー面が磁気記録媒体と直接に接する状
態となる。従って、薄膜磁気ヘッドのスライダー面に
は、耐摩耗性が要求される。また、磁気抵抗効果素子等
から構成される薄膜トランスデューサの部分は腐食しや
すいため、この部分を保護する必要が生じる。
体が起動し回転している際、磁気記録媒体から僅かに浮
き上がっており、薄膜磁気ヘッドのスライダー面と磁気
記録媒体との間には潤滑空気膜が形成されている。しか
しながら、磁気記録媒体の起動を停止すると、薄膜磁気
ヘッドのスライダー面が磁気記録媒体と直接に接する状
態となる。従って、薄膜磁気ヘッドのスライダー面に
は、耐摩耗性が要求される。また、磁気抵抗効果素子等
から構成される薄膜トランスデューサの部分は腐食しや
すいため、この部分を保護する必要が生じる。
【0004】特公平6−18054号公報には、薄膜磁
気ヘッドの対向面すなわちスライダー面の上に二硫化モ
リブデンなどの被膜等を形成する方法が提案されてい
る。ここでは、薄膜磁気ヘッドのスライダー面の上にス
パッタリング法により膜厚200〜800Åの二硫化モ
リブデン、炭素などの被膜を形成する方法が開示されて
いる。このような保護膜の形成により、耐摩耗性及び耐
食性等の向上を図ることができる。
気ヘッドの対向面すなわちスライダー面の上に二硫化モ
リブデンなどの被膜等を形成する方法が提案されてい
る。ここでは、薄膜磁気ヘッドのスライダー面の上にス
パッタリング法により膜厚200〜800Åの二硫化モ
リブデン、炭素などの被膜を形成する方法が開示されて
いる。このような保護膜の形成により、耐摩耗性及び耐
食性等の向上を図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな保護膜を形成した従来の薄膜磁気ヘッドにおいて
は、出力低下、特に高線密度領域での出力低下が大きい
という問題があった。
うな保護膜を形成した従来の薄膜磁気ヘッドにおいて
は、出力低下、特に高線密度領域での出力低下が大きい
という問題があった。
【0006】また磁気ディスク等を用いる磁気記録にお
いては、さらに高密度化が要望されており、このような
高密度化に対応することができる薄膜磁気ヘッドが要望
されている。
いては、さらに高密度化が要望されており、このような
高密度化に対応することができる薄膜磁気ヘッドが要望
されている。
【0007】本発明の目的は、このような従来の問題点
を解消し、出力、特に高線密度領域での出力を高めるこ
とができ、高密度化に対応することができる薄膜磁気ヘ
ッドを提供することにある。
を解消し、出力、特に高線密度領域での出力を高めるこ
とができ、高密度化に対応することができる薄膜磁気ヘ
ッドを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の局面に従
う薄膜磁気ヘッドは、磁気記録媒体上を相対的に移動し
て情報を書き込み及び/または読み出す薄膜磁気ヘッド
であり、磁気記録媒体と対向する薄膜磁気ヘッドのスラ
イダー面が膜厚200Å以下の炭素被膜によって被覆さ
れており、該炭素被膜と薄膜磁気ヘッドのスライダー面
との間の少なくとも一部の領域に中間層が形成されてい
ることを特徴としている。
う薄膜磁気ヘッドは、磁気記録媒体上を相対的に移動し
て情報を書き込み及び/または読み出す薄膜磁気ヘッド
であり、磁気記録媒体と対向する薄膜磁気ヘッドのスラ
イダー面が膜厚200Å以下の炭素被膜によって被覆さ
れており、該炭素被膜と薄膜磁気ヘッドのスライダー面
との間の少なくとも一部の領域に中間層が形成されてい
ることを特徴としている。
【0009】本発明の第2の局面に従う薄膜磁気ヘッド
は、磁気記録媒体上を相対的に移動して情報を書き込み
及び/または読み出す薄膜磁気ヘッドであり、磁気記録
媒体と対向する薄膜磁気ヘッドのスライダー面及び該ス
ライダー面の端縁近傍の側面部分が炭素被膜によって被
覆されていることを特徴としている。炭素被膜の膜厚は
第1の局面と同様に200Å以下であることが好まし
い。
は、磁気記録媒体上を相対的に移動して情報を書き込み
及び/または読み出す薄膜磁気ヘッドであり、磁気記録
媒体と対向する薄膜磁気ヘッドのスライダー面及び該ス
ライダー面の端縁近傍の側面部分が炭素被膜によって被
覆されていることを特徴としている。炭素被膜の膜厚は
第1の局面と同様に200Å以下であることが好まし
い。
【0010】また本発明の第1の局面及び第2の局面に
おける炭素被膜の膜厚は、10Å以上であることが好ま
しい。膜厚がこれより薄くなると、耐摩耗性や耐食性等
において不十分となる場合がある。
おける炭素被膜の膜厚は、10Å以上であることが好ま
しい。膜厚がこれより薄くなると、耐摩耗性や耐食性等
において不十分となる場合がある。
【0011】本発明の第2の局面において、炭素被膜と
薄膜磁気ヘッドのスライダー面との間には、中間層が形
成されていてもよい。このような中間層は、炭素被膜と
薄膜磁気ヘッドのスライダー面との間の少なくとも一部
の領域に形成される。
薄膜磁気ヘッドのスライダー面との間には、中間層が形
成されていてもよい。このような中間層は、炭素被膜と
薄膜磁気ヘッドのスライダー面との間の少なくとも一部
の領域に形成される。
【0012】本発明の第1の局面及び第2の局面におい
て、中間層は炭素被膜と薄膜磁気ヘッドのスライダー面
との間の少なくとも一部の領域に形成される。従って、
中間層は、炭素被膜と薄膜磁気ヘッドのスライダー面と
の間の全面または一部の領域の面に形成される。従っ
て、本発明の第1の局面及び第2の局面において、中間
層は連続した膜状として形成されていなくともよく、例
えば島状に分散して形成されたものであってもよい。
て、中間層は炭素被膜と薄膜磁気ヘッドのスライダー面
との間の少なくとも一部の領域に形成される。従って、
中間層は、炭素被膜と薄膜磁気ヘッドのスライダー面と
の間の全面または一部の領域の面に形成される。従っ
て、本発明の第1の局面及び第2の局面において、中間
層は連続した膜状として形成されていなくともよく、例
えば島状に分散して形成されたものであってもよい。
【0013】本発明の第1の局面及び第2の局面におい
て設けられる中間層は、炭素被膜と薄膜磁気ヘッドのス
ライダー面との密着性を高めるため設けられるものであ
り、その熱膨張係数は炭素被膜の熱膨張係数に近似して
いることが好ましい。炭素被膜の熱膨張係数は1.0〜
6.1×10-6/℃であるので、中間層の熱膨張係数と
しては、1.0〜10.0×10-6/℃であることが好
ましい。
て設けられる中間層は、炭素被膜と薄膜磁気ヘッドのス
ライダー面との密着性を高めるため設けられるものであ
り、その熱膨張係数は炭素被膜の熱膨張係数に近似して
いることが好ましい。炭素被膜の熱膨張係数は1.0〜
6.1×10-6/℃であるので、中間層の熱膨張係数と
しては、1.0〜10.0×10-6/℃であることが好
ましい。
【0014】本発明の第1の局面及び第2の局面におい
て、中間層として用いられる具体的な材料としては、S
i、Zr、Ti、Ru、及びGe並びにこれらの酸化
物、窒化物、及び炭化物などを挙げることができる。
て、中間層として用いられる具体的な材料としては、S
i、Zr、Ti、Ru、及びGe並びにこれらの酸化
物、窒化物、及び炭化物などを挙げることができる。
【0015】これらの材料の主なものについてその熱膨
張係数を以下に示す。 Si:2.6〜7.3×10-6/℃ Zr:5.4〜5.9×10-6/℃ Ti:8.4〜8.6×10-6/℃ Ru:9.1×10-6/℃ Ge:5.7〜6.0×10-6/℃ SiO2 :0.4〜7.8×10-6/℃
張係数を以下に示す。 Si:2.6〜7.3×10-6/℃ Zr:5.4〜5.9×10-6/℃ Ti:8.4〜8.6×10-6/℃ Ru:9.1×10-6/℃ Ge:5.7〜6.0×10-6/℃ SiO2 :0.4〜7.8×10-6/℃
【0016】これらの中間層の厚みとしては、5〜15
0Åが好ましく、さらに好ましくは10〜50Åであ
る。中間層の厚みが薄すぎると、密着性が不充分とな
り、また中間層の厚みが厚すぎても密着性向上における
効果において変化がなく、出力低下の要因となり好まし
くない。
0Åが好ましく、さらに好ましくは10〜50Åであ
る。中間層の厚みが薄すぎると、密着性が不充分とな
り、また中間層の厚みが厚すぎても密着性向上における
効果において変化がなく、出力低下の要因となり好まし
くない。
【0017】また、本発明の第1の局面及び第2の局面
において、中間層は全体に均質である必要はなく、例え
ば、中間層が炭化物から形成される場合、薄膜磁気ヘッ
ドのスライダー面から炭素被膜に向かって炭素含有量が
高くなるような傾斜構造を有する中間層であってもよ
い。
において、中間層は全体に均質である必要はなく、例え
ば、中間層が炭化物から形成される場合、薄膜磁気ヘッ
ドのスライダー面から炭素被膜に向かって炭素含有量が
高くなるような傾斜構造を有する中間層であってもよ
い。
【0018】本発明において形成する炭素被膜として
は、結晶質のダイヤモンド及び非晶質のダイヤモンド状
被膜が含まれるが、滑性の面からは、非晶質のダイヤモ
ンド状被膜が好ましい。
は、結晶質のダイヤモンド及び非晶質のダイヤモンド状
被膜が含まれるが、滑性の面からは、非晶質のダイヤモ
ンド状被膜が好ましい。
【0019】
【作用】本発明の第1の局面に従う薄膜磁気ヘッドで
は、薄膜磁気ヘッドのスライダー面を膜厚200Å以下
の炭素被膜により被覆している。炭素被膜からなる保護
膜の膜厚が200Å以下と非常に薄いため、薄膜トラン
スデューサの部分を磁気記録媒体により近づけることが
でき、出力、特に高線密度領域での出力を高めることが
できる。また記録再生における高密度化を図ることがで
きる。
は、薄膜磁気ヘッドのスライダー面を膜厚200Å以下
の炭素被膜により被覆している。炭素被膜からなる保護
膜の膜厚が200Å以下と非常に薄いため、薄膜トラン
スデューサの部分を磁気記録媒体により近づけることが
でき、出力、特に高線密度領域での出力を高めることが
できる。また記録再生における高密度化を図ることがで
きる。
【0020】本発明の第1の局面では、炭素被膜と薄膜
磁気ヘッドのスライダー面との間の少なくとも一部の領
域に中間層が形成されている。このような中間層の形成
により、薄膜磁気ヘッドのスライダー面と炭素被膜との
間の密着性を高めることができる。
磁気ヘッドのスライダー面との間の少なくとも一部の領
域に中間層が形成されている。このような中間層の形成
により、薄膜磁気ヘッドのスライダー面と炭素被膜との
間の密着性を高めることができる。
【0021】本発明の第2の局面では、薄膜磁気ヘッド
のスライダー面及び該スライダー面の端縁近傍の側面部
分が炭素被膜によって被覆されている。上述のように、
磁気記録媒体が起動し回転しているときには、薄膜磁気
ヘッドは磁気記録媒体の表面から僅かに浮いた状態であ
るが、起動が停止すると薄膜磁気ヘッドは磁気記録媒体
と接する状態となる。このとき、薄膜磁気ヘッドは磁気
記録媒体に対しやや傾斜した状態であるため、薄膜磁気
ヘッドのスライダー面の一方の端縁のエッジ部分が磁気
記録媒体と接触する。本発明の第2の局面では、このよ
うな端縁近傍の側面部分を炭素被膜によって被覆してい
るため、磁気記録媒体の起動の開始及び停止の際の激し
い接触に対しても薄膜磁気ヘッドを有効に保護すること
ができ、耐摩耗性を向上させることができる。また、出
力向上及び高密度化を目的として、薄膜磁気ヘッドをよ
り磁気記録媒体に近づけた状態で用いると、スライダー
面の端縁のエッジ部分が記録媒体に接し易くなる。本発
明の第2の局面に従う薄膜磁気ヘッドでは、端縁近傍の
側面部分にも炭素被膜が形成されているので、記録媒体
に磁気ヘッドをさらに近づけることができ、出力の向上
及び高密度化を図ることができる。
のスライダー面及び該スライダー面の端縁近傍の側面部
分が炭素被膜によって被覆されている。上述のように、
磁気記録媒体が起動し回転しているときには、薄膜磁気
ヘッドは磁気記録媒体の表面から僅かに浮いた状態であ
るが、起動が停止すると薄膜磁気ヘッドは磁気記録媒体
と接する状態となる。このとき、薄膜磁気ヘッドは磁気
記録媒体に対しやや傾斜した状態であるため、薄膜磁気
ヘッドのスライダー面の一方の端縁のエッジ部分が磁気
記録媒体と接触する。本発明の第2の局面では、このよ
うな端縁近傍の側面部分を炭素被膜によって被覆してい
るため、磁気記録媒体の起動の開始及び停止の際の激し
い接触に対しても薄膜磁気ヘッドを有効に保護すること
ができ、耐摩耗性を向上させることができる。また、出
力向上及び高密度化を目的として、薄膜磁気ヘッドをよ
り磁気記録媒体に近づけた状態で用いると、スライダー
面の端縁のエッジ部分が記録媒体に接し易くなる。本発
明の第2の局面に従う薄膜磁気ヘッドでは、端縁近傍の
側面部分にも炭素被膜が形成されているので、記録媒体
に磁気ヘッドをさらに近づけることができ、出力の向上
及び高密度化を図ることができる。
【0022】
【実施例】図1〜図3は、本発明に従う一実施例の薄膜
磁気ヘッドを示している。図3は斜視図であり、図1は
図3に示すA−A線に沿う断面図、図2は図3に示すB
−B線に沿う断面図である。図1及び図2を参照して、
薄膜磁気ヘッド1の磁気記録媒体と対向するスライダー
面1aの上には、中間層が形成されており、この中間層
2の上に炭素被膜3が形成されている。薄膜磁気ヘッド
1の両端縁部分には、レール部10及び11が形成され
ている。本実施例は、本発明の第1の局面に従うととも
に、第2の局面にも従う実施例である。従って、炭素被
膜3は、スライダー面1aのみならず、スライダー面1
aの端縁近傍の側面部分1b〜1eの部分をも覆うよう
に形成されている。
磁気ヘッドを示している。図3は斜視図であり、図1は
図3に示すA−A線に沿う断面図、図2は図3に示すB
−B線に沿う断面図である。図1及び図2を参照して、
薄膜磁気ヘッド1の磁気記録媒体と対向するスライダー
面1aの上には、中間層が形成されており、この中間層
2の上に炭素被膜3が形成されている。薄膜磁気ヘッド
1の両端縁部分には、レール部10及び11が形成され
ている。本実施例は、本発明の第1の局面に従うととも
に、第2の局面にも従う実施例である。従って、炭素被
膜3は、スライダー面1aのみならず、スライダー面1
aの端縁近傍の側面部分1b〜1eの部分をも覆うよう
に形成されている。
【0023】図4は、本発明に従う第2の局面を説明す
るための部分断面図である。図4には、薄膜磁気ヘッド
1のスライダー面1aの端縁近傍部分が示されている。
本発明の第1の局面に従えば、炭素被膜3は、スライダ
ー面1a及びスライダー面1aの端縁1f近傍の側面部
分1cを覆うように形成される。側面部分1cを覆う炭
素被膜3の端縁1fからの長さXは、薄膜磁気ヘッドの
形状や大きさ等により適宜選択されるものであるが、一
般には、5μm〜150μm程度の範囲となるように形
成されることが好ましい。側面部分1cを覆う炭素被膜
3の膜厚は、スライダー面1aを覆う炭素被膜3と同等
あるいはそれ以下の厚みで通常形成される。一般には2
00Å以下が好ましい。
るための部分断面図である。図4には、薄膜磁気ヘッド
1のスライダー面1aの端縁近傍部分が示されている。
本発明の第1の局面に従えば、炭素被膜3は、スライダ
ー面1a及びスライダー面1aの端縁1f近傍の側面部
分1cを覆うように形成される。側面部分1cを覆う炭
素被膜3の端縁1fからの長さXは、薄膜磁気ヘッドの
形状や大きさ等により適宜選択されるものであるが、一
般には、5μm〜150μm程度の範囲となるように形
成されることが好ましい。側面部分1cを覆う炭素被膜
3の膜厚は、スライダー面1aを覆う炭素被膜3と同等
あるいはそれ以下の厚みで通常形成される。一般には2
00Å以下が好ましい。
【0024】図4に示す実施例では、薄膜磁気ヘッド1
のスライダー面1aの上に直接炭素被膜3を形成してい
るが、炭素被膜3とスライダー面1aとの間に、本発明
の第1の局面と同様に、中間層2を形成してもよい。図
5は、中間層2を形成した実施例を示している。図5に
示す実施例では、中間層2は側面部分1c上には形成さ
れていない。図6は、他の実施例を示しており、中間層
2が側面部分1cの上にも形成されている。
のスライダー面1aの上に直接炭素被膜3を形成してい
るが、炭素被膜3とスライダー面1aとの間に、本発明
の第1の局面と同様に、中間層2を形成してもよい。図
5は、中間層2を形成した実施例を示している。図5に
示す実施例では、中間層2は側面部分1c上には形成さ
れていない。図6は、他の実施例を示しており、中間層
2が側面部分1cの上にも形成されている。
【0025】本発明の第1の局面及び第2の局面におけ
る中間層は、炭素被膜とスライダー面との間の少なくと
も一部の領域に形成されるものである。従って、必ずし
も全面に形成される必要はない。図7は、中間層2がス
ライダー面1aの上に島状に分散して形成される実施例
を示している。ここでは、中間層2は不連続な膜として
形成される。このような不連続な膜は、一般に中間層2
の厚みを薄くした場合に、形成される。膜厚としては、
100Å以下が好ましく、より好ましくは5〜50Å程
度である。
る中間層は、炭素被膜とスライダー面との間の少なくと
も一部の領域に形成されるものである。従って、必ずし
も全面に形成される必要はない。図7は、中間層2がス
ライダー面1aの上に島状に分散して形成される実施例
を示している。ここでは、中間層2は不連続な膜として
形成される。このような不連続な膜は、一般に中間層2
の厚みを薄くした場合に、形成される。膜厚としては、
100Å以下が好ましく、より好ましくは5〜50Å程
度である。
【0026】図8は、中間層2が連続した膜として形成
される実施例を示している。このような連続した膜とす
るためには、一般に膜厚を厚くする必要があり、膜厚と
しては一般に100〜150Å程度が好ましい。
される実施例を示している。このような連続した膜とす
るためには、一般に膜厚を厚くする必要があり、膜厚と
しては一般に100〜150Å程度が好ましい。
【0027】図9は、本発明に従う実施例の薄膜磁気ヘ
ッドの上に中間層及び炭素被膜を形成するための装置の
一例を示す概略断面図である。図9を参照して、真空チ
ャンバ28には、プラズマ発生室24が設けられてい
る。プラズマ発生室24には、導波管22の一端が取り
付けられている。導波管22の他方端には、マイクロ波
供給手段21が設けられている。マイクロ波供給手段2
1で発生したマイクロ波は、導波管22及びマイクロ波
導入窓23を通ってプラズマ発生室24に導かれる。プ
ラズマ発生室24には、プラズマ発生室24内にアルゴ
ン(Ar)ガスなどの放電ガスを導入させるための放電
ガス導入管25が設けられている。プラズマ発生室24
の周囲には、プラズマ磁界発生装置26が設けられてい
る。マイクロ波による高周波磁界と、プラズマ磁界発生
装置26からの磁界を作用させることにより、プラズマ
発生室24内に高密度のプラズマが形成される。
ッドの上に中間層及び炭素被膜を形成するための装置の
一例を示す概略断面図である。図9を参照して、真空チ
ャンバ28には、プラズマ発生室24が設けられてい
る。プラズマ発生室24には、導波管22の一端が取り
付けられている。導波管22の他方端には、マイクロ波
供給手段21が設けられている。マイクロ波供給手段2
1で発生したマイクロ波は、導波管22及びマイクロ波
導入窓23を通ってプラズマ発生室24に導かれる。プ
ラズマ発生室24には、プラズマ発生室24内にアルゴ
ン(Ar)ガスなどの放電ガスを導入させるための放電
ガス導入管25が設けられている。プラズマ発生室24
の周囲には、プラズマ磁界発生装置26が設けられてい
る。マイクロ波による高周波磁界と、プラズマ磁界発生
装置26からの磁界を作用させることにより、プラズマ
発生室24内に高密度のプラズマが形成される。
【0028】真空チャンバ28内には筒状の基板ホルダ
ー32が設けられている。この基板ホルダー32は、真
空チャンバ28の壁面に対し垂直に設けられた軸(図示
せず)の周りに回転自在に設けられている。基板ホルダ
ー32の周面には、複数の薄膜磁気ヘッド33が等しい
間隔で装着されている。基板ホルダー32には、高周波
電源30が接続されている。
ー32が設けられている。この基板ホルダー32は、真
空チャンバ28の壁面に対し垂直に設けられた軸(図示
せず)の周りに回転自在に設けられている。基板ホルダ
ー32の周面には、複数の薄膜磁気ヘッド33が等しい
間隔で装着されている。基板ホルダー32には、高周波
電源30が接続されている。
【0029】基板ホルダー32の周囲には、金属製の筒
状のシールドカバー34が所定の距離隔てて設けられて
いる。このシールドカバー34は、接地電極に接続され
ている。このシールドカバー34は、被膜を形成すると
きに、基板ホルダー32に印加されるRF電圧によって
被膜形成箇所以外の基板ホルダー32と真空チャンバ2
8との間で放電が発生するのを防止するため設けられて
いる。基板ホルダー32とシールドカバー34との間の
間隙は、気体分子の平均自由工程以下の距離となるよう
に配置されており、本実施例では気体分子の平均自由工
程の1/10以下である約5mmの距離となるように配
置されている。
状のシールドカバー34が所定の距離隔てて設けられて
いる。このシールドカバー34は、接地電極に接続され
ている。このシールドカバー34は、被膜を形成すると
きに、基板ホルダー32に印加されるRF電圧によって
被膜形成箇所以外の基板ホルダー32と真空チャンバ2
8との間で放電が発生するのを防止するため設けられて
いる。基板ホルダー32とシールドカバー34との間の
間隙は、気体分子の平均自由工程以下の距離となるよう
に配置されており、本実施例では気体分子の平均自由工
程の1/10以下である約5mmの距離となるように配
置されている。
【0030】シールドカバー34には、第1の開口部3
5が形成されている。この第1の開口部35を通って、
プラズマ発生室24から引き出されたプラズマが基板ホ
ルダー32に装着された薄膜磁気ヘッド33に放射され
る。真空チャンバ28内には、反応ガス導入管36が設
けられている。この反応ガス導入管36の先端は、第1
の開口部35の上の方に位置する。
5が形成されている。この第1の開口部35を通って、
プラズマ発生室24から引き出されたプラズマが基板ホ
ルダー32に装着された薄膜磁気ヘッド33に放射され
る。真空チャンバ28内には、反応ガス導入管36が設
けられている。この反応ガス導入管36の先端は、第1
の開口部35の上の方に位置する。
【0031】図10は、この反応ガス導入管36の先端
部分近傍を示す平面図である。図10を参照して、反応
ガス導入管36は、外部から真空チャンバ内にCH4 ガ
スなどの原料ガスを導入するためのガス導入部36a
と、このガス導入部36aと垂直に接続されたガス放出
部36bとから構成されている。ガス放出部36bは、
基板ホルダー32の回転方向Aに対して垂直方向に配置
され、第1の開口部35の上方の回転方向の上流側に位
置するように設けられている。ガス放出部36bには、
下方に向けて約45度の方向に複数の孔41が形成され
ている。本実施例では、8個の孔41が形成されてい
る。
部分近傍を示す平面図である。図10を参照して、反応
ガス導入管36は、外部から真空チャンバ内にCH4 ガ
スなどの原料ガスを導入するためのガス導入部36a
と、このガス導入部36aと垂直に接続されたガス放出
部36bとから構成されている。ガス放出部36bは、
基板ホルダー32の回転方向Aに対して垂直方向に配置
され、第1の開口部35の上方の回転方向の上流側に位
置するように設けられている。ガス放出部36bには、
下方に向けて約45度の方向に複数の孔41が形成され
ている。本実施例では、8個の孔41が形成されてい
る。
【0032】図9を再び参照して、第1の開口部35の
反対側には、第2の開口部43が形成されている。第2
の開口部43の下方には、中間層を構成する材料原子か
らなるターゲット46が設けられている。ターゲット4
6の近傍には、ターゲット46をスパッタするため、不
活性ガスのイオンをターゲット46に放射するイオンガ
ン47が設けられている。本実施例では、不活性ガスと
してArガスを用いている。ターゲット46及びイオン
ガン47により、第2の開口部43を通り、薄膜磁気ヘ
ッド33の上に中間層を構成する材料原子を放射するこ
とができる。
反対側には、第2の開口部43が形成されている。第2
の開口部43の下方には、中間層を構成する材料原子か
らなるターゲット46が設けられている。ターゲット4
6の近傍には、ターゲット46をスパッタするため、不
活性ガスのイオンをターゲット46に放射するイオンガ
ン47が設けられている。本実施例では、不活性ガスと
してArガスを用いている。ターゲット46及びイオン
ガン47により、第2の開口部43を通り、薄膜磁気ヘ
ッド33の上に中間層を構成する材料原子を放射するこ
とができる。
【0033】実施例1及び2 図9に示す装置を用いて、薄膜磁気ヘッド上に中間層と
してのSiO2 層と炭素被膜を形成した。
してのSiO2 層と炭素被膜を形成した。
【0034】まず、真空チャンバ28内を10-5〜10
-7Torrに排気して、基板ホルダー32を約10rp
mの速度で回転させる。次に、真空チャンバ28内に酸
素を導入し、イオンガン47にArガスを供給して、A
rイオンを取り出し、これをSiからなるターゲット4
6の表面に放射する。このときのArイオンの加速電圧
は900eV、イオン電流密度は0.4mA/cm2 に
設定した。また酸素分圧は1×10-4Torrとした。
-7Torrに排気して、基板ホルダー32を約10rp
mの速度で回転させる。次に、真空チャンバ28内に酸
素を導入し、イオンガン47にArガスを供給して、A
rイオンを取り出し、これをSiからなるターゲット4
6の表面に放射する。このときのArイオンの加速電圧
は900eV、イオン電流密度は0.4mA/cm2 に
設定した。また酸素分圧は1×10-4Torrとした。
【0035】以上の工程を約1分間行い、薄膜磁気ヘッ
ド33の表面に膜厚20ÅのSiO 2 からなる中間層を
形成した。
ド33の表面に膜厚20ÅのSiO 2 からなる中間層を
形成した。
【0036】次に、真空チャンバ28への酸素ガスの供
給及びイオンガン47からのArイオンの放射を止めた
のち、ECRプラズマ発生装置の放電ガス導入管25か
らArガスを5.7×10-4Torrで供給するととも
に、マイクロ波供給手段21から2.45GHz、10
0Wのマイクロ波を供給して、プラズマ発生室24内に
Arプラズマを形成し、形成されたArプラズマを第1
の開口部35を通して薄膜磁気ヘッド33の表面に放射
する。これと同時に、薄膜磁気ヘッド33に発生する自
己バイアスが−50Vとなるように高周波電源30から
13.56MHzのRF電圧を基板ホルダー32に印加
し、反応ガス導入管36からCH4 ガスを1.3×10
-3Torrで供給する。
給及びイオンガン47からのArイオンの放射を止めた
のち、ECRプラズマ発生装置の放電ガス導入管25か
らArガスを5.7×10-4Torrで供給するととも
に、マイクロ波供給手段21から2.45GHz、10
0Wのマイクロ波を供給して、プラズマ発生室24内に
Arプラズマを形成し、形成されたArプラズマを第1
の開口部35を通して薄膜磁気ヘッド33の表面に放射
する。これと同時に、薄膜磁気ヘッド33に発生する自
己バイアスが−50Vとなるように高周波電源30から
13.56MHzのRF電圧を基板ホルダー32に印加
し、反応ガス導入管36からCH4 ガスを1.3×10
-3Torrで供給する。
【0037】以上の工程を約1.7分間行い中間層上に
膜厚100Åの炭素被膜を形成したもの(実施例1)
と、以上の工程を約3.1分間行い中間層の上に膜厚1
80Åの炭素被膜を形成したもの(実施例2)と、以上
の工程を約6.5分間行い中間層の上に膜厚380Åの
炭素被膜を形成したもの(比較例1)を作製した。
膜厚100Åの炭素被膜を形成したもの(実施例1)
と、以上の工程を約3.1分間行い中間層の上に膜厚1
80Åの炭素被膜を形成したもの(実施例2)と、以上
の工程を約6.5分間行い中間層の上に膜厚380Åの
炭素被膜を形成したもの(比較例1)を作製した。
【0038】以上のようにして得られた実施例1及び2
並びに比較例1の薄膜磁気ヘッドを用いて、周波数とヘ
ッド出力との関係を測定した。測定結果を図11に示
す。図11に示されるように、中間層と炭素被膜の合計
膜厚が200Å以下とした実施例1及び2は、高いヘッ
ド出力を示しており、特に線密度50kfcI以上にお
いて高い出力を示している。
並びに比較例1の薄膜磁気ヘッドを用いて、周波数とヘ
ッド出力との関係を測定した。測定結果を図11に示
す。図11に示されるように、中間層と炭素被膜の合計
膜厚が200Å以下とした実施例1及び2は、高いヘッ
ド出力を示しており、特に線密度50kfcI以上にお
いて高い出力を示している。
【0039】表1には、実施例1及び2と同一の条件で
薄膜磁気ヘッド母材上に中間層並びに炭素被膜を形成し
たサンプルを用いた摩耗試験結果を示している。なお、
試験は一定の荷重(100gf)を加えたアルミナ球
(φ10mm)でサンプル表面を摩擦することで行っ
た。表1では比較のため中間層及び炭素被膜を形成して
いない母材の摩耗量を1としている。
薄膜磁気ヘッド母材上に中間層並びに炭素被膜を形成し
たサンプルを用いた摩耗試験結果を示している。なお、
試験は一定の荷重(100gf)を加えたアルミナ球
(φ10mm)でサンプル表面を摩擦することで行っ
た。表1では比較のため中間層及び炭素被膜を形成して
いない母材の摩耗量を1としている。
【0040】
【表1】
【0041】表1より、実施例1及び2の場合に耐摩耗
性が向上していることがわかる。
性が向上していることがわかる。
【0042】実施例3及び4 実施例1と同様にして、中間層及び炭素被膜を薄膜磁気
ヘッドの上に形成した。実施例3では、中間層としてS
iO2 を用い、その膜厚を20Åとし、炭素被膜として
100Åの膜厚のものを形成した。実施例4では、中間
層としてSiからなる中間層を形成した。この中間層の
膜厚は9Åとなるようにして形成した。なおSiからな
る中間層は、Siからなるターゲット46を用い、真空
チャンバ内に酸素を導入しないことにより、Siからな
る中間層を形成した。炭素被膜は111Åの膜厚のもの
を形成した。
ヘッドの上に形成した。実施例3では、中間層としてS
iO2 を用い、その膜厚を20Åとし、炭素被膜として
100Åの膜厚のものを形成した。実施例4では、中間
層としてSiからなる中間層を形成した。この中間層の
膜厚は9Åとなるようにして形成した。なおSiからな
る中間層は、Siからなるターゲット46を用い、真空
チャンバ内に酸素を導入しないことにより、Siからな
る中間層を形成した。炭素被膜は111Åの膜厚のもの
を形成した。
【0043】比較例2では、薄膜磁気ヘッドのスライダ
ー面の上に中間層及び炭素被膜を形成していないものを
作製した。比較例3では、中間層を形成せずに、薄膜磁
気ヘッドの上に直接膜厚120Åの炭素被膜を形成し
た。
ー面の上に中間層及び炭素被膜を形成していないものを
作製した。比較例3では、中間層を形成せずに、薄膜磁
気ヘッドの上に直接膜厚120Åの炭素被膜を形成し
た。
【0044】以上のようにして得られた実施例3及び4
並びに比較例2及び3の薄膜磁気ヘッドについて耐食性
試験を行った。所定時間腐食溶液に薄膜磁気ヘッドを暴
露した後、ヘッド抵抗値を測定し、ヘッド抵抗値と暴露
時間との関係を測定した。この結果を図12に示す。な
お、耐食性試験は、腐食溶液として適当に希釈した塩化
鉄水溶液を用い、その中に浸漬暴露することで行った。
並びに比較例2及び3の薄膜磁気ヘッドについて耐食性
試験を行った。所定時間腐食溶液に薄膜磁気ヘッドを暴
露した後、ヘッド抵抗値を測定し、ヘッド抵抗値と暴露
時間との関係を測定した。この結果を図12に示す。な
お、耐食性試験は、腐食溶液として適当に希釈した塩化
鉄水溶液を用い、その中に浸漬暴露することで行った。
【0045】図12から明らかなように、炭素被膜を設
けていない比較例2のものは、ヘッド抵抗が急激に増加
している。本発明の従い中間層を形成した後炭素被膜を
形成した実施例3及び4は、中間層を形成していない比
較例3に比べ、より優れた耐食性を示した。
けていない比較例2のものは、ヘッド抵抗が急激に増加
している。本発明の従い中間層を形成した後炭素被膜を
形成した実施例3及び4は、中間層を形成していない比
較例3に比べ、より優れた耐食性を示した。
【0046】実施例5〜8 次に、ターゲット46として、Zr、Ti、Ru、Ge
を用い、中間層として、ZrO2 (実施例5)、TiO
2 (実施例6)、RuO2 (実施例7)、GeO2 (実
施例8)を、それぞれ膜厚20Åとなるように形成し、
この中間層の上に炭素被膜を膜厚100Åで形成した薄
膜磁気ヘッドをそれぞれ作製した。
を用い、中間層として、ZrO2 (実施例5)、TiO
2 (実施例6)、RuO2 (実施例7)、GeO2 (実
施例8)を、それぞれ膜厚20Åとなるように形成し、
この中間層の上に炭素被膜を膜厚100Åで形成した薄
膜磁気ヘッドをそれぞれ作製した。
【0047】このようにして得られた薄膜磁気ヘッドに
ついて、上記実施例3及び4と同様にして耐食性試験を
行った。この結果を図13に示す。図13から明らかな
ように、これらの材料を中間層として形成した場合にも
優れた耐食性が得られている。また、線密度50kfc
Iにおいて実施例1と同様に高いヘッド出力が得られる
ことが確かめられた。
ついて、上記実施例3及び4と同様にして耐食性試験を
行った。この結果を図13に示す。図13から明らかな
ように、これらの材料を中間層として形成した場合にも
優れた耐食性が得られている。また、線密度50kfc
Iにおいて実施例1と同様に高いヘッド出力が得られる
ことが確かめられた。
【0048】実施例9 次に、中間層として、Siの炭化物を形成する実施例に
ついて説明する。このような中間層は、図9に示すよう
な装置を用い、ホルダー32を回転させながら、第1の
開口部35の部分で炭素を堆積させ、第2の開口部43
の部分でSiを堆積させることにより、Siと炭素とを
混合して形成することができる。真空チャンバ28内を
10-5〜10-7Torrに排気し、基板ホルダー42を
約10rpmの速度で回転させる。
ついて説明する。このような中間層は、図9に示すよう
な装置を用い、ホルダー32を回転させながら、第1の
開口部35の部分で炭素を堆積させ、第2の開口部43
の部分でSiを堆積させることにより、Siと炭素とを
混合して形成することができる。真空チャンバ28内を
10-5〜10-7Torrに排気し、基板ホルダー42を
約10rpmの速度で回転させる。
【0049】次に、ECRの発生装置の放電ガス導入管
25からArガスを5.7×10-4Torrで供給する
とともに、マイクロ波供給手段21から2.45GH
z、100Wマイクロ波を供給して、プラズマ発生室4
内に形成されたArプラズマを第1の開口部35を通し
て薄膜磁気ヘッド33の表面に放射する。これと同時
に、薄膜磁気ヘッドに発生する自己バイアスがマイナス
50Vとなるように、高周波電源30から13.56M
HzのRF電圧を基板ホルダー32に印加し、反応ガス
導入管36からCH4 ガスを供給する。このときのCH
4 ガス供給量を100SCCMすなわち1.3×10-3
Torrとする。
25からArガスを5.7×10-4Torrで供給する
とともに、マイクロ波供給手段21から2.45GH
z、100Wマイクロ波を供給して、プラズマ発生室4
内に形成されたArプラズマを第1の開口部35を通し
て薄膜磁気ヘッド33の表面に放射する。これと同時
に、薄膜磁気ヘッドに発生する自己バイアスがマイナス
50Vとなるように、高周波電源30から13.56M
HzのRF電圧を基板ホルダー32に印加し、反応ガス
導入管36からCH4 ガスを供給する。このときのCH
4 ガス供給量を100SCCMすなわち1.3×10-3
Torrとする。
【0050】上記ECRプラズマ発生装置による薄膜形
成処理と同時に、Siからなるターゲット46の表面に
イオンガン47からのArイオンを放射する。このとき
のArイオンの加速電圧を900eV、イオン電流密度
0.4mAに設定する。
成処理と同時に、Siからなるターゲット46の表面に
イオンガン47からのArイオンを放射する。このとき
のArイオンの加速電圧を900eV、イオン電流密度
0.4mAに設定する。
【0051】以上の工程を約1分間行うことにより、膜
厚20ÅのSiとCの混合層を形成した。このSiとC
からなる中間層の上に、膜厚100Åの炭素被膜を形成
した。
厚20ÅのSiとCの混合層を形成した。このSiとC
からなる中間層の上に、膜厚100Åの炭素被膜を形成
した。
【0052】得られた薄膜磁気ヘッドについて、上記実
施例と同様にしてヘッド出力及び耐食性を測定したとこ
ろ、上記各実施例と同様の高い出力特性及び優れた耐食
性を示した。
施例と同様にしてヘッド出力及び耐食性を測定したとこ
ろ、上記各実施例と同様の高い出力特性及び優れた耐食
性を示した。
【0053】実施例10 実施例9におけるCH4 ガス供給量を図14に示すよう
に、時間経過とともに漸次増加させ、1分経過後に10
0sccm、すなわち1.3×10-3Torrとなるよ
うに設定した。またArイオンのイオン電流密度は、図
15に示すように、時間経過とともに漸次減少させ、1
分経過後に0mA/m2 となるように設定した。
に、時間経過とともに漸次増加させ、1分経過後に10
0sccm、すなわち1.3×10-3Torrとなるよ
うに設定した。またArイオンのイオン電流密度は、図
15に示すように、時間経過とともに漸次減少させ、1
分経過後に0mA/m2 となるように設定した。
【0054】以上のようにして炭素の堆積速度を時間経
過とともに徐々に高め、Siの堆積速度を時間経過とと
もに徐々に減少させることにより、薄膜磁気ヘッドの基
板面から遠ざかるにつれて、徐々に炭素含有量が多くな
る傾斜構造を有したSiとCからなる中間層を形成し
た。この中間層の上に、膜厚100Åの炭素被膜を形成
した。
過とともに徐々に高め、Siの堆積速度を時間経過とと
もに徐々に減少させることにより、薄膜磁気ヘッドの基
板面から遠ざかるにつれて、徐々に炭素含有量が多くな
る傾斜構造を有したSiとCからなる中間層を形成し
た。この中間層の上に、膜厚100Åの炭素被膜を形成
した。
【0055】以上のようにして得られた薄膜磁気ヘッド
について、上記各実施例と同様にしてヘッド出力及び耐
食性を試験した。この結果、本実施例の薄膜磁気ヘッド
は、高線密度領域において優れた出力向上を示し、また
耐食性においても優れていた。
について、上記各実施例と同様にしてヘッド出力及び耐
食性を試験した。この結果、本実施例の薄膜磁気ヘッド
は、高線密度領域において優れた出力向上を示し、また
耐食性においても優れていた。
【0056】実施例11 実施例1と同様にして、中間層として膜厚20ÅのSi
O2 を形成し、この上に膜厚100Åの炭素被膜を形成
した。図9に示すような装置を用いた場合、図1〜図3
に示すように、炭素被膜はスライダー面部分のみなら
ず、側面部分の上方にもまわり込み、端縁エッジ部分を
被覆することができる。本実施例の場合、図4に示すX
の値で100μmとなった。また側面部分での炭素被膜
の厚みは50Åであった。
O2 を形成し、この上に膜厚100Åの炭素被膜を形成
した。図9に示すような装置を用いた場合、図1〜図3
に示すように、炭素被膜はスライダー面部分のみなら
ず、側面部分の上方にもまわり込み、端縁エッジ部分を
被覆することができる。本実施例の場合、図4に示すX
の値で100μmとなった。また側面部分での炭素被膜
の厚みは50Åであった。
【0057】比較として、スパッタリング法を用いて、
同様の厚みの中間層及び炭素被膜を有する薄膜磁気ヘッ
ドを作製した。側面部分に中間層及び炭素被膜がほとん
ど形成されていない薄膜磁気ヘッドを得た。この比較例
の薄膜磁気ヘッドと本実施例の薄膜磁気ヘッドについ
て、その寿命を摩耗量の測定などから算出したところ、
本実施例は比較例の約1.2倍の寿命を示した。
同様の厚みの中間層及び炭素被膜を有する薄膜磁気ヘッ
ドを作製した。側面部分に中間層及び炭素被膜がほとん
ど形成されていない薄膜磁気ヘッドを得た。この比較例
の薄膜磁気ヘッドと本実施例の薄膜磁気ヘッドについ
て、その寿命を摩耗量の測定などから算出したところ、
本実施例は比較例の約1.2倍の寿命を示した。
【0058】
【発明の効果】本発明の第1の局面に従う薄膜磁気ヘッ
ドは、薄膜磁気ヘッドのスライダー面が膜厚200Å以
下の炭素被膜によって被覆されている。従って、優れた
耐摩耗性を有するとともに、薄膜トランスデューサの部
分をより磁気記録媒体に近づけることができ、出力、特
に高線密度領域での出力を高めることができる。また、
より近接して配置できるので、高密度化に対応すること
ができる。
ドは、薄膜磁気ヘッドのスライダー面が膜厚200Å以
下の炭素被膜によって被覆されている。従って、優れた
耐摩耗性を有するとともに、薄膜トランスデューサの部
分をより磁気記録媒体に近づけることができ、出力、特
に高線密度領域での出力を高めることができる。また、
より近接して配置できるので、高密度化に対応すること
ができる。
【0059】本発明の第2の局面に従う薄膜磁気ヘッド
は、薄膜磁気ヘッドのスライダー面及びスライダー面の
端縁近傍の側面部分が炭素被膜によって被覆されてい
る。従って、ディスク等の起動を停止した際などにディ
スクと接触するときに生じるヘッドの損傷を少なくする
ことができる。また、この結果として、ディスク等の磁
気記録媒体により近接して配置することができるので、
出力の向上を図ることができるとともに、高密度化にも
対応することができる。
は、薄膜磁気ヘッドのスライダー面及びスライダー面の
端縁近傍の側面部分が炭素被膜によって被覆されてい
る。従って、ディスク等の起動を停止した際などにディ
スクと接触するときに生じるヘッドの損傷を少なくする
ことができる。また、この結果として、ディスク等の磁
気記録媒体により近接して配置することができるので、
出力の向上を図ることができるとともに、高密度化にも
対応することができる。
【図1】図3のA−A線に沿う断面図。
【図2】図3のB−B線に沿う断面図。
【図3】本発明に従う一実施例の薄膜磁気ヘッドを示す
斜視図。
斜視図。
【図4】本発明の第2の局面に従う一実施例を示す断面
図。
図。
【図5】本発明の第2の局面に従う他の実施例を示す断
面図。
面図。
【図6】本発明の第2の局面に従うさらに他の実施例を
示す断面図。
示す断面図。
【図7】本発明における中間層の形態の一例を示す断面
図。
図。
【図8】本発明における中間層の形態の他の例を示す断
面図。
面図。
【図9】本発明の実施例において中間層及び炭素被膜を
形成する装置の一例を示す概略断面図。
形成する装置の一例を示す概略断面図。
【図10】図9に示す装置の第1の開口部近傍を示す平
面図。
面図。
【図11】本発明に従う実施例のヘッド出力を示す図。
【図12】本発明に従う実施例の耐食性を示す図。
【図13】本発明に従う実施例の耐食性を示す図。
【図14】本発明に従う実施例におけるCH4 流量の変
化を示す図。
化を示す図。
【図15】本発明に従う実施例におけるイオン電流密度
の変化を示す図。
の変化を示す図。
1…薄膜磁気ヘッド 1a…薄膜磁気ヘッドのスライダー面 1b〜1e…薄膜磁気ヘッドの側面部分 2…中間層 3…炭素被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木山 精一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 磁気記録媒体上を相対的に移動して情報
を書き込み及び/または読み出す薄膜磁気ヘッドにおい
て、 前記磁気記録媒体と対向する前記薄膜磁気ヘッドのスラ
イダー面が膜厚200Å以下の炭素被膜によって被覆さ
れており、該炭素被膜と薄膜磁気ヘッドのスライダー面
との間の少なくとも一部の領域に中間層が形成されてい
ることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項2】 磁気記録媒体上を相対的に移動して情報
を書き込み及び/または読み出す薄膜磁気ヘッドにおい
て、 前記磁気記録媒体と対向する前記薄膜磁気ヘッドのスラ
イダー面及び該スライダー面の端縁近傍の側面部分が炭
素被膜によって被覆されていることを特徴とする薄膜磁
気ヘッド。 - 【請求項3】 前記炭素被膜と薄膜磁気ヘッドのスライ
ダー面との間の少なくとも一部の領域に中間層が形成さ
れている請求項2に記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項4】 前記中間層が熱膨張係数1.0〜10×
10-6/℃の材料から形成されている請求項1または3
記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項5】 前記中間層が、Si、Zr、Ti、Ru
及びGe並びにこれらの酸化物、窒化物、及び炭化物か
らなるグループより選ばれる少なくとも1種の材料から
形成されている請求項1または3に記載の薄膜磁気ヘッ
ド。 - 【請求項6】 前記中間層が薄膜磁気ヘッドのスライダ
ー面上に島状に分散して形成されている請求項1または
3に記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項7】 前記中間層がSiから形成されており、
前記中間層が薄膜磁気ヘッドのスライダー面上に島状に
分散して形成されている請求項1または3に記載の薄膜
磁気ヘッド。 - 【請求項8】 前記中間層が炭化物から形成されてお
り、該中間層が薄膜磁気ヘッドのスライダー面から炭素
被膜に向かって炭素含有量が高くなる傾斜構造を有する
請求項1または請求項3〜7のいずれか1項に記載の薄
膜磁気ヘッド。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18256194A JPH0845022A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 薄膜磁気ヘッド |
| US08/831,835 US5864452A (en) | 1994-08-03 | 1997-04-02 | Thin-film magnetic head and method of forming carbon film |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18256194A JPH0845022A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 薄膜磁気ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0845022A true JPH0845022A (ja) | 1996-02-16 |
Family
ID=16120429
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18256194A Pending JPH0845022A (ja) | 1994-08-03 | 1994-08-03 | 薄膜磁気ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0845022A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998012696A1 (fr) * | 1996-09-20 | 1998-03-26 | Hitachi, Ltd. | Coulisseau de tete magnetique et son procede de production |
| JP2004335093A (ja) * | 2003-05-08 | 2004-11-25 | Sae Magnetics (Hk) Ltd | 磁気ヘッド、磁気ディスクシステム及び磁気ヘッドの製造方法 |
| JP2008176915A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Shinka Jitsugyo Kk | 磁気記録再生ヘッド、磁気ディスク、およびそれらの製造方法 |
| JP2008234828A (ja) * | 2007-03-21 | 2008-10-02 | Shinka Jitsugyo Kk | 磁気記録再生ヘッド、磁気記録ディスク、およびそれらの製造方法 |
-
1994
- 1994-08-03 JP JP18256194A patent/JPH0845022A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998012696A1 (fr) * | 1996-09-20 | 1998-03-26 | Hitachi, Ltd. | Coulisseau de tete magnetique et son procede de production |
| JP2004335093A (ja) * | 2003-05-08 | 2004-11-25 | Sae Magnetics (Hk) Ltd | 磁気ヘッド、磁気ディスクシステム及び磁気ヘッドの製造方法 |
| JP2008176915A (ja) * | 2007-01-18 | 2008-07-31 | Shinka Jitsugyo Kk | 磁気記録再生ヘッド、磁気ディスク、およびそれらの製造方法 |
| JP2008234828A (ja) * | 2007-03-21 | 2008-10-02 | Shinka Jitsugyo Kk | 磁気記録再生ヘッド、磁気記録ディスク、およびそれらの製造方法 |
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