JPH086419Y2 - 移植機 - Google Patents

移植機

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JPH086419Y2
JPH086419Y2 JP15285589U JP15285589U JPH086419Y2 JP H086419 Y2 JPH086419 Y2 JP H086419Y2 JP 15285589 U JP15285589 U JP 15285589U JP 15285589 U JP15285589 U JP 15285589U JP H086419 Y2 JPH086419 Y2 JP H086419Y2
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正俊 日朝
修一 清水
英夫 中島
俊郎 和田
晃 嶌田
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は移植機、詳しくは、走行機体に、移植器をも
つ移植装置と、マルチシートに前記移植器による植付穴
を穿穴する刃体とを設けた移植機に関する。
(従来の技術) 従来、畝の表面に張設したマルチシートに、移植機に
よる移植苗の植付穴を穿穴する手段として、ガスバーナ
を用いて加熱焼切で前記マルチシートに植付穴を穿穴す
るものと、移植器自体で該移植器の土中への打込み動作
を利用して、前記シートを裂破状に穿穴する如く成した
ものとがある。
(考案が解決しようとする課題) ところが、前述した前者においては、マルチシートを
張設後時間の経過に伴って、土中に含有する水分が蒸発
し、水滴となって前記シートの裏面に付着するので、該
シートを焼切しようとするガスバーナの加熱温度を低下
させ、前記シートの焼切が困難となったり、また、樹脂
系素材の前記マルチシートを、前記ガスバーナで加熱す
るとき有毒ガスが発生して作物や作業者に好ましからぬ
弊害を及ぼす問題があった。
又、前述した後者においては、マルチシートに植付穴
を切り抜状に穿穴するのではなく、移植器の先端で裂破
状に引き裂くのであるから、その引き裂き時にマルチシ
ートを土中に引張り込んで他の移植苗を引倒したり、ま
た、前記移植器の退去後も前記シートの引裂片が残存し
て、該引裂片が移植苗の上面を覆ったり、該移植苗と共
に土中へ埋め込まれたりして、前記移植苗の育成に悪影
響を及ぼす問題があった。
上記した問題に対し、走行機体における移植器の前方
に、マルチシートに前記移植器による植付穴を切り抜き
により穿穴する刃体を装着して、マルチシートを焼切る
際に発生する有毒ガスの弊害もなく、また、穿穴と同時
にマルチシートの抜穴片を回収して、該植付穴に移植器
で移植できるようにしたものを提案した。
しかしながら、このものは、前記刃体を前記移植器の
植付動作と同調させて上下移動させ前記刃体で植付穴を
形成するとき、同時に移植器で刃体により先に形成した
植付穴に移植するように構成していることから、例えば
作物の種類等に応じて、前記移植器の動作間隔を調整し
て植付間隔調整を行う場合、刃体で予め形成する植付穴
と、その形成後に移植器による植付位置とを合致させる
ために、前記植付間隔調整と共に前記刃体の移植器に対
する前記機体の前後方向の位置をそれぞれ個別に調整す
る必要があり、斯かる植付間隔調整と、刃体位置調整と
の調整が非常に面倒で手間を要する問題があり、また、
前記植付間隔調整又は刃体位置調整のうち、いずれか一
方の調節し忘れにより、植付穴と移植器による植付位置
とが合致せず、植付困難となるトラブルが発生する問題
も有していた。
本考案の目的は、移植器の動作間隔の調整による植付
間隔調整と、前記刃体の移植器に対する機体の前後方向
への位置調整との何れか一方の調整により他方も株間指
示に自動的に同調させて調整できるようにして、前記植
付間隔調整と刃体位置調整とを1つ1つ個別に調整する
手間が省け、また、この植付間隔調整と刃体位置調整と
における一方の調整し忘れによるトラブルもなくするこ
とができる移植機を提供することにあり、また、他の目
的は1つの株間設定手段により移植器の動作間隔の調整
による植付間隔調整と、前記刃体の移植器に対する機体
の前後方向への位置調整とを同時に自動調整できる移植
機を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案は、走行機体
(1)に、移植器(80)をもつ移植装置(8)と、前記
移植器(80)の前方に位置し、かつ、マルチシートに前
記移植器(80)による植付穴を穿穴する刃体(10)とを
設けた移植機であって、前記刃体(10)を、前記移植器
(80)に対する前記機体(1)の前後方向に位置調整す
る刃体位置調整機構(30)と、前記移植器(80)の動作
間隔を調整する植付間隔調整機構(20)とを備え、前記
刃体位置調整機構(30)と植付間隔調整機構(20)との
一方に、その調整操作により株間設定信号を出力する株
間指示手段(40)を設けると共に、前記株間指示手段
(40)からの株間設定信号により、前記調整機構(30)
(20)の他方を動作させて株間指示に同調させる片動作
同調制御手段(50)を設けたものである。
また、前記刃体(10)を、前記移植器(80)に対する
前記機体(1)の前後方向に位置調整する刃体位置調整
機構(30)と、前記移植器(80)の動作間隔を調整する
植付間隔調整機構(20)とを備えると共に、植付間隔を
設定する株間設定手段(60)と、この株間設定手段(6
0)からの株間設定信号により前記各調整機構(30)(2
0)をともに動作させて、株間指示に同調させる両動作
同調制御手段(70)とを備えるようにしてもよい。
(作用) 上記構成により、例えば、植付間隔調整機構(20)の
調整操作により、前記移植器(80)の動作間隔を調整し
て植付間隔調整を行うと、その調整操作により、株間指
示手段(40)から株間設定信号を出力し、この株間検出
信号に基づいて片動作同調制御手段(50)により、刃体
位置調整機構(30)を動作させて、前記刃体(10)の移
植器(80)に対する機体(1)の前後方向への位置を、
前記株間指示に同調させるよう自動的に調整することが
できるのである。
また、例えば1つのレバースイッチから成る株間設定
手段(60)を操作して作物に応じた株間に設定するだけ
で、その株間設定信号に基づいて両動作同調制御手段
(70)により前記刃体位置調整機構(30)による刃体
(10)の刃体位置調整と、前記植付間隔調整機構(20)
による移植器(80)の植付間隔調整とを自動調整するこ
とができる。
(実施例) 第6図乃至第8図は、歩行型移植機の全体構造を示し
ており、図中(1)は機体であって、前方上部に駆動源
(2)としてエンジンを搭載し、このエンジン(2)の
後側部にミッションケース(3)を配設すると共に、該
ミッションケース(3)の車幅方向両側に、それぞれ後
方に向けて延びる伝動チェンケース(4)を上下揺動可
能に支持して、この各チェンケース(4)の後部側で前
記機体(1)の両側に、一対の駆動車輪(5)(5)を
支持して、前記エンジン(2)からミッションケース
(3)及びチェンケース(4)を介して各駆動車輪
(5)へと回転動力を伝達するように成す一方、前記機
体(1)の後部側に操縦ハンドル(6)を、前記機体
(1)の中央部に対し車幅方向一側方に偏位させて取付
けている。
また、前記機体(1)の後方側で前記各駆動車輪
(5)(5)との対向位置に、それぞれ後車輪(7)
(7)を前記機体(1)から延びる支持アーム(7a)
(7a)を介して回転可能に支持すると共に、前記各車輪
(5)(7)間で前記機体(1)の後方中中央部位に、
移植器(80)をもつ移植装置(8)を支持パイプ(1a)
と、補助パイプ(1b)とを介して配設支持する一方、前
記移植器(80)の前方に位置し、かつ、マルチシート
(S)に前記移植器(80)による植付穴(S1)を穿穴す
る刃体(10)とを設けている。
前記移植装置(8)は、複数のポット苗が収容された
苗収容体(A)を後方に縦送りする縦搬送部(81)と、
この縦搬送部(81)の搬送終端側で、前記苗収容体
(A)からポット苗を1本づつ取出す苗取出爪(82a)
をもつ苗取出体(82)と、その左右方向への横送り機構
(83)とから成る苗取部(84)と、前記苗取出体(82)
で取出されたポット苗を下方側に落下案内するベルト式
の案内搬送部(85)と、この案内搬送部(85)から落下
案内されたポット苗を受取って圃場に移植する開閉自在
の移植器(80)をもつ移植部(86)とを備えている。
前記移植装置(8)の移植部(86)としては、第2図
に示すごとく、前記機体(1)の後方下部に、ミッショ
ンケース(3)に設ける動力取出軸(図示せず)から可
撓駆動軸(3a)を介して駆動される入力軸(87)をもつ
駆動ケース(88)を設けると共に、該駆動ケース(88)
の一側方に突出する2本のクランク軸(89)(90)をス
プロケット(91)(92)とチエン(93)とを介して同一
方向へ等速回転するごとく支持する一方、前記入力軸
(87)からの動力を前記クランク軸(89)にソレノイド
(98)の制御により断続する前記ばねクラッチ(96)を
介して間歇駆動可能に連結している。
この場合、上方のクランク軸(89)の外周に、前記入
力軸(87)のウォーム(87a)に噛合するウォームギヤ
(94a)をもつ筒軸(94)を回転自由に支持すると共
に、前記クランク軸(89)の前記筒軸(94)との対向位
置に係合突起(95)を設けて、これら筒軸(94)と係合
突起(95)とに、筒軸(94)外周に縮径により巻着し、
一端が係合突起(95)に係止されるばねクラッチ(96)
を設ける。
また、前記ばねクラッチ(96)の他端に、半径方向外
方に延びる係合端(96a)を設けると共に、前記駆動ケ
ース(88)に、前記係合端(96a)に係脱可能な揺動杆
(97)を上下移動可能に支持し、該揺動杆(97)を、後
記する株間検出リミットスイッチ(29)からの指令によ
り動作するソレノイド(98)により上下移動させ、その
非通電時には前記揺動杆(97)を係合端(96a)に係合
させて、ばねクラッチ(96)を拡径させて筒軸(940)
からクランク軸(89)への動力伝達が行われないように
し、また通電時には前記係合端(96a)との係合を解除
してばねクラッチ(96)を縮径させて、筒軸(94)とば
ねクラッチ(96)とを一体化し、これにより、前記入力
軸(87)からの動力を筒軸(94)、ばねクラッチ(96)
及び係合突起(95)を介してクランク軸(89)に伝達す
べく成している。
また、前記各クランク軸(89)(90)には、半径方向
同方向に位置したクランク(99)(100)を固定する一
方、該クランク(99)(100)の他端部にピン(101)
(102)を介して支持体(103)を枢支し、該支持体(10
3)を前記クランク(99)(100)の回動に連動する如く
成している。
又、前記支持体(103)の下部には、移植爪(80)が
支持され、この移植爪(80)は、2分割された別体の分
割移植爪(80a)(80b)を各々を合体した場合、略逆円
錐形を呈する如く板金材で形成されており、分割移植爪
(80a)(80b)の各上方部を、支持アーム(104)(10
4)から一体に延長させた延長部(105)(105)に固着
している。
前記支持アーム(104)(104)は、前記支持体(10
3)に枢支軸(106)(106)を介して回動自由に枢支さ
れた開閉板(107)(107)の遊端部に貫通状に支持し
て、前記移植爪(80)の分割移植爪(80a)(80b)を、
前記支持体(103)に対し独立的に、かつ、合体可能に
支持するのである。
また、前記開閉板(107)(107)を貫通して前方へ突
出した前記支持アーム(104)(104)の突出端には、回
動自在なローラ(110)(110)が付設されており、該ロ
ーラ(110)(110)と、前記ピン(102)に固定された
カム体(111)のカム部との係合で、前記移植爪(80)
における分割移植爪(80a)(80b)を、前記開閉板(10
7)(107)の枢支軸(106)(106)を回動支点にして左
右に開閉させる如く成している。
一方、前記刃体(10)としては、第3図乃至第5図に
示すごとくマルチシート(S)に穿穴する円筒状の回転
刃体を用い、該回転刃体(10)にはマルチシート(S)
を押さえる押え体(12)と、マルチシート(S)の抜穴
片を回収する回収針から成る回収手段(13)とを設け、
かつ、この回転刃体(10)を前記移植部(86)の支持体
(103)に支持して、該支持体(103)の植付動作に連動
させて回転刃体(10)を上下移動させると共に、前記ク
ランク軸(90)の回転動力に連動させて、前記回転刃体
(10)を回転駆動させるように構成している。
つまり、軸受(14)(14)を内装した筒状基部(15)
の下部側に外周にフランジ部(16)を設け、かつ、この
フランジ部(16)に、該フランジ部(16)から下方に延
びる複数本の板ばね(17)とその下端に設ける環状の取
付金具(18a)とを介してゴム等の弾性部材から成る環
状押え片(18)を取付けて成る押え体(12)を形成する
と共に、前記環状押え片(18)よりも小径で、下部に刃
部(10a)を持つ円筒状の回転刃体(10)を形成して、
該回転刃体(10)の上壁(10b)に、取付金具(11a)を
もつ回転軸(11)をねじ止めにより取付け、該回転刃体
(10)を前記押え体(12)内に、前記回転軸(11)の軸
受(14)(14)への支持をして回転のみ自由に支持す
る。
この場合、押え体(12)及び回転刃体(10)を下降さ
せたときに、前記刃体(10)の刃部(10a)よりも先に
前記押え片(18)が接地するよう前記刃体(10)の刃部
(10a)を前記押え片(18)よりも(α)間隔だけ内方
上部に位置させる。
また、前記支持体(19)の上部には、前記機体(1)
の前方に延びる2本の支持杆(19)(19)を上下に平行
状に固定すると共に、前記筒状基部(15)の上側面に前
記支持杆(19)(19)への支持部(15a)を設けて、前
記支持体(103)の昇降動作に伴う前記支持杆(19)(1
9)の上下移動により、これら支持杆(19)(19)を介
し前記押え体(12)と回転刃体(10)とを前記移植爪
(11)の植付動作に同調させて上下移動可能に設ける一
方、前記クランク軸(90)の回転動力を、該クランク軸
(90)外周に設ける伝動ギヤ(113)と中間ギヤ(114
a)を中間軸(114)、ヘリカルギヤ(115)及び可撓軸
(112)を介して前記回転軸(11)に連動連結してい
る。
また、前記取付具(15a)は、第5図に示すように前
記筒状基部(15)に固定される保持板と押え板と止ねじ
とから成り、前記保持板と押え板とで前記各支持杆(1
9)(19)に、その長さ方向にスライド可能に保持して
いる。
前記回収針(13)は、第3図に示すごとく、その上端
部を前記刃体(10)の上壁(10b)に固定されると共
に、前記刃体(10)の中心線上に沿って下方に延び、そ
の先端部において半径方向外方にやや屈曲させている。
また、前記刃体(10)の上壁(10b)は、前記取付金
具(11a)にねじ止めにより着脱可能に取付けているの
で回転刃体(10)の交換が容易であるし、また、第4図
に示すごとく前記刃体(10)の上壁(10b)には指が十
分入る程度の開口部(10c)を設け、該開口部(10c)を
利用して回転刃体(10)内に収容された抜穴片(S2)の
取出しが簡単容易に行えるようにしている。
しかして、以上のごとく構成する移植機において、前
記移植器(80)の動作間隔を調整する植付間隔調整機構
(20)と、前記刃体(10)を、前記移植器(80)に対す
る前記機体(1)の前後方向に位置調整する刃体位置調
整機構(30)とをそれぞれ設けると共に、前記植付間隔
調整機構(20)に、その調整操作により株間設定信号を
出力する株間指示手段(40)を設けると共に、前記株間
指示手段(40)からの株間設定信号により、前記調整機
構(30)(20)の他方を動作させて株間指示に同調させ
る片動作同調制御手段(50)を設けたのである。
具体的には、前記植付間隔調整機構(20)として、第
1図に示すように前記機体(1)の前後方向中間下部
に、鎮圧輪(21)を回転自由に支持すると共に、該鎮圧
輪(21)における車軸(21a)に、該車軸(21a)に連動
回転するヘリカルギヤ(22a)を介して連動回転する可
撓軸(22)を連結する一方、前記機体(1)の前記移植
部(86)の上方位置に円板(23)を回転自由に内装支持
する支持ケース(24)を設けると共に、該支持ケース
(24)に、操作部(25a)をもち、その回転操作により
長さ調整可能な調整用筒軸(25)を螺設し、かつ、前記
可撓軸(22)の遊端側に連結する連結軸部(22b)を前
記筒軸(25)内を貫通させて、該連結軸部(22b)を前
記ケース(24)内に挿入し、その挿入端に前記円板(2
3)の上面に直交して当接する回転ローラ(26)を設
け、前記可撓軸(22)の回転に伴う回転ローラ(26)の
回転により前記円板(23)を回転させると共に、該円板
(23)の中心上に縦軸(27)を配設して、該縦軸(27)
の上端に半径方向に突設するカム(28)を設け、かつ、
該カム(28)の回転軌跡内に突出して、該カム(28)の
回転を検出する株間検出リミットスイッチ(29)を設置
し、前記リミットスイッチ(29)からの出力信号により
前記ソレノイド(98)を制御してばねクラッチ(96)を
断続し、移植器(80)を間歇駆動させるように構成して
いる。
尚、前記調整用筒軸(25)の回転操作は、手動により
行う他、正逆転モータを用いてスイッチ操作により行っ
てもよい。
そして、前記調整用筒軸(25)の回転操作による移動
で、前記回転ローラ(26)を円板(23)に対し半径方向
に移動させ、回転ローラ(26)に回転に対する前記円板
(23)の回転を変速して前記リミットスイッチ(29)に
よる植付指示間隔を変更できるようにしている。
また、刃体位置調整機構(30)は、第1図に示すごと
く、移植器(80)の支持体(86)に移動螺杆(31)をも
つモータ(32)を設ける一方、前記刃体(10)の筒状基
部(15)の前記取付部(15a)の取付側とは反対側側面
に、前記移動螺杆(31)と螺合するねじ溝部(15b)を
設けて、該モータ(32)による移動螺杆(31)の正逆転
回転により前記刃体(10)と押え体(12)とを、前記移
植器(80)に対し機体の前後方向に位置調整可能に構成
している。
さらに、株間指示手段(40)としては、前記調整筒軸
(25)の移動位置を検出する例えばポテンショメータを
用い、該ポテンショメータ(40)の検出値の変化に基く
株間設定信号を、片動作同調制御手段(50)に出力する
ものである。
そして、この片動作同調制御手段(50)に株間設定信
号が入力されると、該片動作同調制御手段(50)から前
記刃体位置調整機構(30)を動作させて株間指示に同調
させるのである。
また、図に示す実施例では、前記入力軸(87)からの
動力を利用して、前記案内搬送部(85)と、苗取部(8
4)との駆動が行なえる構成とし、モータ数を減らし、
コストの低減化を図っている。
この場合、前記入力軸(87)の後端側を、前記駆動ケ
ース(88)の後方へ延出させて、該延出端を前記案内搬
送部(85)を駆動するギヤケース(116)に介入させ
て、該入力軸(87)の動力により、つまり、間歇駆動す
るクランク軸(89)よりも上流側に位置する入力軸(8
7)の動力を直接利用することにより案内搬送部(85)
を常時駆動させるべく成す一方、前記駆動ケース(88)
の前記移植器(80)の取付側とは反対側に、前記クラン
ク軸(89)の回転動力を上方に取出す分岐ケース部(11
7)を連設すると共に、前記苗取部(84)の側方に、横
送り機構(83)と連動して苗取出体(82)を駆動する如
く構成された受動ケース(118)を設けて、該受動ケー
ス(118)の入力側と、前記分岐ケース部(117)の出力
側との間に可撓軸から成る伝動軸(119)を接続して、
これら分岐ケース部(117)と受動ケース(118)との作
動部を連動させている。
また、前記縦搬送装置(81)は、移植器(80)の植付
終了動作に連動して作動するリミットスイッチ(図示せ
ず)からの出力信号で駆動するタイミングモータ(12
1)により間歇的に駆動するように成している。
また、前記移植装置(8)の後方側下部には、左右一
対の転動輪(5a)(5a)を配設している。
次に以上の如く構成された本考案の作用について説明
する。
先ず、走行機体(1)の前進に伴い畝に接地する鎮圧
輪(21)が、駆動車輪(5)による走行速度に比例回転
し、該鎮圧輪(21)の回転を、その車軸(21a)に連動
回転する可撓軸(22)、回転ローラ(26)、円板(23)
及び縦軸(27)のカム(28)を介して株間検出リミット
スイッチ(29)により検出する。
該リミットスイッチ(29)による株間検出信号に基づ
いて、前記ソレノイド(98)の制御を行い、前記ばねク
ラッチ(96)を断続して、移植器(80)の植付動作を行
うのである。
そして、前記移植器(80)は、その上死点位置におい
て苗取爪(82a)により苗収容体(A)から取出され、
案内搬送部(85)を介して落するポット苗を閉鎖状態で
受取る一方、前記ばねクラッチ(96)の入動作により駆
動ケース(88)におけるクランク軸(89)(90)が回動
し、このクランク軸(89)(90)の回動に伴ってクラン
ク(99)(100)が回動し、これらクランク(99)(10
0)に支持された支持体(103)が移植器(80)と共に上
下姿勢を維持しながら所定の植付軌跡に沿って下降動作
する。
このとき、前記移植爪(80)は、下死点位置に達する
まで、前記分割移植器(80a)(80b)を閉鎖した状態の
まま移動して土中に穴をあけ、然かる後、下死点位置か
ら上昇する際に、前記移植器(80)の支持アーム(10
4)(104)の突出端に付設したローラ(110)(110)
と、前記支持体(103)側におけるピン(102)に固定さ
れたカム体(111)のカム部との係合で前記分割移植器
(80a)(80b)が開放し前記移植器(80)内のポット苗
を排出するのである。
この移植器(80)内のポット苗を排出した植付終了
後、前記移植器(80)が上死点位置まで移動すると、前
記移植器(80)の支持アーム(104)(104)の突出端に
付設したローラ(110)(110)と、前記支持体(103)
側におけるピン(102)に固定されたカム体(111)のカ
ム部との係合が解除されて前記移植器(80)が閉鎖する
のである。
一方、前記移植器(80)の前方においては、前記支持
体(103)の昇降動作に伴い該支持体(103)に固定され
た支持杆(19)(19)が一緒に上下移動して、これら支
持杆(19)(19)を介し前記押え体(12)と回転刃体
(10)とが前記移植爪(80)に同調して上下移動すると
共に、前記駆動ケース(88)内の駆動機構に連動して前
記可撓軸(112)を介して回転刃体(10)が回転するの
であり、これにより前記支持体(103)が下降を終了す
る直前において前記押え体(12)の押え片(18)が接地
して前記マルチシート(S)を引張り状に押付けると共
に、さらに、前記板ばね(17)を撓ませてその押付状態
を維持しながら前記回転刃体(10)を下降させて、該回
転刃体(10)の刃部(10a)でマルチシート(S)を円
形状に切抜いて植付穴(S1)を穿穴するのである。
このとき、前記マルチシート(S)の抜穴片(S2)を
前記回収手段(13)で突き差し、前記回転刃体(10)の
内部に回収するのである。
然かる後、前記支持体(103)の昇降動作で移植爪(8
0)が上昇軌跡に向かうとき、前記押え体(12)及び回
転刃体(10)も前記支持杆(19)(19)を介して速やか
に上方へ持ち上げられて前記回転刃体(10)が上方位置
へ移動し、この状態で前記移植器(80)が次回の植付動
作を行うまで一緒に待機するのである。
しかして、作物などに応じて、前記移植器(80)の動
作間隔を調整して、植付株間を変更する場合には、次の
操作を行えばよいのである。
先ず、前記調整筒軸(25)を回転操作して支持ケース
(24)に対し、その長さ方向に移動させることで、前記
回転ローラ(26)を円板(23)に対する半径方向に移動
させ、これにより前記円板(23)の回転を変速して前記
縦軸(27)に設けるカム(28)の検出による株間検出リ
ミットスイッチ(29)からの出力信号による植付指示を
変更するのである。
一方、前記調整筒軸(25)が移動すると、これに連動
するポテンショメータ(40)の検出値が変化し、この変
化に基づき出力される株間設定信号が、片動作同調制御
手段(50)に入力されるのである。
そして、該片動作同調制御手段(50)からの出力信号
により前記刃体位置調整機構(30)のモータ(32)を自
動的に正転又は逆転駆動させて、前記回転刃体(10)で
予め形成する植付穴(S1)位置と、その後で移植器(8
0)による植付け位置とが正確に合致するよう前記刃体
(10)を、前記移植器(80)に対し前記機体(1)の前
後方向に位置調整するのである。
この結果、移植器(80)の動作間隔を調整する植付間
隔調整(20)の調整により、刃体位置調整機構(30)に
よる前記刃体(10)の移植器(80)に対する前記機体
(1)の前後方向への位置調整を同時に、かつ、自動的
に調整できるので、これら植付間隔調整と刃体位置調整
とを1つ1つ個別に調整する手間が省け、また、この植
付間隔調整と刃体位置調整とにおける一方の調整し忘れ
によるトラブルもなくすることができるである。
また、以上の実施例では、植付間隔調整機構(30)の
調整操作により株間指示手段(40)から株間設定信号を
出力して、その株間設定信号により、片動作同調制御手
段(50)を介して刃体位置調整機構(30)を自動的に動
作させて株間指示に同調させるようにしたけれども、他
の実施例として、第10図のブロック図に示すごとく、刃
体位置調整機構(30)に、その調整操作により株間設定
信号を出力する株間指示手段(40)を設けると共に、該
株間指示手段(40)からの株間設定信号により、植付間
隔調整機構(20)を動作させて株間指示に同調させる片
動作同調制御手段(50)を設けるようにしてもよい。
この場合、例えば、前記刃体位置調整機構(30)とし
て、前記した実施例の場合と同様移動螺杆(31)をもつ
モータ(32)を用い、このモータ(32)をスイッチ操作
により正逆転させることにより刃体(10)の位置調整を
行えるべく成すと共に、この刃体(10)に、該刃体(1
0)に、該刃体(10)の移動を検出するポテンショメー
タ等の前記株間指示手段(40)を設ける一方、前記植付
間隔調整機構(20)として、前記した実施例の調整用筒
軸(25)に、該筒軸(25)を正逆転させる筒軸駆動モー
タ(図示せず)を設け、前記ポテンショメータ(40)か
らの株間設定信号に基づいて前記片動作同調制御手段
(50)により前記筒軸駆動モータを動作させ、前記筒軸
(25)の移動による植付間隔調整を行うように構成する
のである。
斯く構成した場合にも前記した実施例と同様の作用効
果が得られる。
尚、前記刃体(10)を移動させるに際し、前記モータ
(32)を用いる他、ハンドル等を用いて手動操作により
行うようにしてもよい。
さらには、第11図に示すごとく、前記刃体(10)を、
前記移植器(80)に対する前記機体(1)の前後方向に
位置調整する刃体位置調整機構(30)と、前記移植器
(80)の動作間隔を調整する植付間隔調整機構(20)と
を設けると共に、例えば1つのレバーの揺動位置によ
り、植付間隔を多段に設定できるレバースイッチから成
る株間設定手段(60)と、この株間設定手段(60)から
の株間設定信号により前記各調整機構(30)(20)をと
もに動作させて、株間指示に同調させる両動作同調制御
手段(70)とを用いてもよい。
斯く構成すれば、作物に応じた株間を設定する場合、
例えば操縦ハンドル(6)近くに設ける前記株間設定手
段(60)のレバーを、所望の揺動位置に移動させるだけ
の操作により、前記刃体位置調整機構(30)による刃体
(10)の刃体位置調整と、前記植付間隔調整機構(20)
による移植器(80)の植付間隔調整とを自動調整するこ
とができる。
(考案の効果) 以上のごとく本考案によれば、移植器(80)の動作間
隔を調整する植付間隔調整機構(20)と、マルチシート
に植付穴を穿穴する刃体(10)の移植器(80)に対する
機体(1)の前後方向への位置を調整する刃体位置調整
機構(30)との何れか一方の調整操作を行うと、株間指
示手段(40)から出力されるの株間設定信号に基づいて
片動作同調制御手段(50)により他方を動作させて株間
指示に同調させるようにしたから、前記植付間隔調整と
刃体位置調整とを1つ1つ個別に調整する手間が省け、
その調整を簡単容易に行うことができ、また、これら植
付間隔調整と刃体位置調整とにおける一方の調整し忘れ
によるトラブルもなくすることができるのである。
また、植付間隔を設定する株間設定手段(60)と、こ
の株間設定手段(60)からの株間設定信号により刃体位
置調整機構(20)と植付間隔調整機構(30)とをともに
動作させて、株間指示に同調させる両動作同調制御手段
(70)とを用いることにより、例えば1つのレバースイ
ッチから成る株間設定手段(60)を操作して作物に応じ
た株間を設定するだけで、前記刃体位置調整機構(20)
による刃体(10)の刃体位置調整と、前記植付間隔調整
機構(30)による移植器(80)の植付間隔調整とを自動
調整することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る移植器に要部を示す一部切欠き側
面図、第2図は植付部の一部切欠き背面図、第3図は刃
体の縦断側面図、第4図は刃体のの平面図、第5図は刃
体の支持杆と螺杆への支持状態を示す一部省略説明図、
第6図は移植機の概略説明図、第7図は同平面図、第8
図は同背面図、第9図は植付間隔の調整時に刃体位置調
整を同調して動作させる場合のブロック図、第10図は刃
体位置の調整時に植付間隔を同調して動作させる場合の
ブロック図、第11図は株間設定手段を用いて植付間隔調
整と刃体位置調整とを同時に同調させる場合のブロック
図である。 (1)……走行機体 (8)……移植装置 (20)……植付間隔調整機構 (30)……刃体位置調整機構 (40)……株間指示手段 (50)……片動作同調制御手段 (60)……株間設定手段 (70)……両動作同調制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 和田 俊郎 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)考案者 嶌田 晃 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−214105(JP,A)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行機体(1)に、移植器(80)をもつ移
    植装置(8)と、前記移植器(80)の前方に位置し、か
    つ、マルチシートに前記移植器(80)による植付穴を穿
    穴する刃体(10)とを設けた移植機であって、前記刃体
    (10)を、前記移植器(80)に対する前記機体(1)の
    前後方向に位置調整する刃体位置調整機構(30)と、前
    記移植器(80)の動作間隔を調整する植付間隔調整機構
    (20)とを備え、前記刃体位置調整機構(30)と植付間
    隔調整機構(20)との一方に、その調整操作により株間
    設定信号を出力する株間指示手段(40)を設けると共
    に、前記株間指示手段(40)からの株間設定信号によ
    り、前記調整機構(30)(20)の他方を動作させて株間
    指示に同調させる片動作同調制御手段(50)を設けたこ
    とを特徴とする移植機。
  2. 【請求項2】走行機体(1)に、移植器(80)をもつ移
    植装置(8)と、前記移植器(80)の前方に位置し、か
    つ、マルチシートに前記移植器(8)による植付穴を穿
    穴する刃体(10)とを設けた移植機であって、前記刃体
    (10)を、前記移植器(80)に対する前記機体(1)の
    前後方向に位置調整する刃体位置調整機構(30)と、前
    記移植器(80)の動作間隔を調整する植付間隔調整機構
    (20)とを備えると共に、植付間隔を設定する株間設定
    手段(60)と、この株間設定手段(60)からの株間設定
    信号により前記各調整機構(30)(20)をともに動作さ
    せて、株間指示に同調させる両動作同調制御手段(70)
    とを備えていることを特徴とする移植機。
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