JPH0865099A - 弾性表面波フィルタ装置 - Google Patents
弾性表面波フィルタ装置Info
- Publication number
- JPH0865099A JPH0865099A JP20040694A JP20040694A JPH0865099A JP H0865099 A JPH0865099 A JP H0865099A JP 20040694 A JP20040694 A JP 20040694A JP 20040694 A JP20040694 A JP 20040694A JP H0865099 A JPH0865099 A JP H0865099A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- surface acoustic
- acoustic wave
- filter device
- resonator
- wave filter
- Prior art date
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- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 広い周波数範囲にわたって高減衰領域を有す
る弾性表面波フィルタ。 【構成】 圧電性基板上に形成された少なくとも 1つの
くし形変換器からなる異なる共振周波数をもつ 2種の弾
性表面波共振子を、 2つの入力端子と 2つの出力端子と
の間に格子状に配設してなる構造を少なくとも 1つ有
し、格子状に配設してなる構造は、 2種ある弾性表面波
共振子の一方を第1の入力端子と第1の出力端子との間
および第2の入力端子と第2の出力端子との間に、他方
を第1の入力端子と第2の出力端子との間および第2の
入力端子と第1の出力端子との間にそれぞれ配設し、一
方の弾性表面波共振子と他方の弾性表面波共振子のくし
形電極の容量差を± 5%以内に設定する。
る弾性表面波フィルタ。 【構成】 圧電性基板上に形成された少なくとも 1つの
くし形変換器からなる異なる共振周波数をもつ 2種の弾
性表面波共振子を、 2つの入力端子と 2つの出力端子と
の間に格子状に配設してなる構造を少なくとも 1つ有
し、格子状に配設してなる構造は、 2種ある弾性表面波
共振子の一方を第1の入力端子と第1の出力端子との間
および第2の入力端子と第2の出力端子との間に、他方
を第1の入力端子と第2の出力端子との間および第2の
入力端子と第1の出力端子との間にそれぞれ配設し、一
方の弾性表面波共振子と他方の弾性表面波共振子のくし
形電極の容量差を± 5%以内に設定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弾性表面波を用いた移動
体通信用フィルタに関わり、とくに弾性表面波共振子を
対称格子状配設した構成をとる弾性表面波フィルタに関
する。
体通信用フィルタに関わり、とくに弾性表面波共振子を
対称格子状配設した構成をとる弾性表面波フィルタに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、電波を利用する電子機器のフイル
タ、遅延線、発振器等の素子として、多くの弾性表面波
装置が用いられている。とくに、小型・軽量でかつフイ
ルタとしての急峻遮断性能が高い弾性表面波フィルタ装
置は、移動体通信分野において、携帯端末装置の RF 段
および IF 段のフイルタとして多用されるようになって
きており、通過帯域近傍に高減衰量の帯域を有する弾性
表面波フィルタ装置などが要求されている。自動車電話
用やその他の移動体通信に用いられる弾性表面波フィル
タの構成としては共振子を梯子状に接続した LADDER
型、くし形変換器(以下、IDT と略称)を複数個並べた
IIDT 型、数個のIDT を両側で反射器で挟んだ共振子型
などが用いられている。とくに帯域外抑圧度を重視した
場合、フイルタの入出力インピーダンスを 50 Ωにあわ
せたい場合などに共振子型フイルタ構造とすることが多
い。
タ、遅延線、発振器等の素子として、多くの弾性表面波
装置が用いられている。とくに、小型・軽量でかつフイ
ルタとしての急峻遮断性能が高い弾性表面波フィルタ装
置は、移動体通信分野において、携帯端末装置の RF 段
および IF 段のフイルタとして多用されるようになって
きており、通過帯域近傍に高減衰量の帯域を有する弾性
表面波フィルタ装置などが要求されている。自動車電話
用やその他の移動体通信に用いられる弾性表面波フィル
タの構成としては共振子を梯子状に接続した LADDER
型、くし形変換器(以下、IDT と略称)を複数個並べた
IIDT 型、数個のIDT を両側で反射器で挟んだ共振子型
などが用いられている。とくに帯域外抑圧度を重視した
場合、フイルタの入出力インピーダンスを 50 Ωにあわ
せたい場合などに共振子型フイルタ構造とすることが多
い。
【0003】従来の共振子型フイルタ構成を図8により
説明する。図8は、共振子型フイルタ構造のなかでも帯
域外減衰量を向上させるため鏡面対称に 2つの共振子型
フイルタを接続してある弾性表面波フイルタ装置であ
る。図8において、パッド1は入力信号端子に接続さ
れ、パッド2、3は入力側の接地(以下、 GNDと略称)
におとされている。パッド1、3にて IDT12に電気信
号が入力されると圧電性基板上に弾性表面波が発生し、
これは IDT11、 IDT13によって受けられ再度電気信
号に変わる。この電気信号が IDT11a、 IDT13aに
よって再び弾性表面波となり、最後に IDT12aにて受
けとられ電気信号に変換された後、パッド6を介して出
力信号端子へ出力される。パッド4、5は出力側 GNDに
接続され、入出力 GNDは互いに接続され共通の電位とな
っている。なお、 IDT11、 IDT13の外側に反射器7
および8が、 IDT11a、 IDT13aの外側に反射器7
aおよび8aがそれぞれ配設されている。この構成で得
られた周波数特性図を図9に示す。
説明する。図8は、共振子型フイルタ構造のなかでも帯
域外減衰量を向上させるため鏡面対称に 2つの共振子型
フイルタを接続してある弾性表面波フイルタ装置であ
る。図8において、パッド1は入力信号端子に接続さ
れ、パッド2、3は入力側の接地(以下、 GNDと略称)
におとされている。パッド1、3にて IDT12に電気信
号が入力されると圧電性基板上に弾性表面波が発生し、
これは IDT11、 IDT13によって受けられ再度電気信
号に変わる。この電気信号が IDT11a、 IDT13aに
よって再び弾性表面波となり、最後に IDT12aにて受
けとられ電気信号に変換された後、パッド6を介して出
力信号端子へ出力される。パッド4、5は出力側 GNDに
接続され、入出力 GNDは互いに接続され共通の電位とな
っている。なお、 IDT11、 IDT13の外側に反射器7
および8が、 IDT11a、 IDT13aの外側に反射器7
aおよび8aがそれぞれ配設されている。この構成で得
られた周波数特性図を図9に示す。
【0004】このような移動体通信用フィルタは受信
用、送信用ともに用いられており、それぞれ通過帯域近
傍に抑止帯があり、ここでの周波数特性として高減衰量
が要求される。その上自動車電話などシステム自身の小
型化、低消費電力化のためフィルタにはさらに低損失で
あることが強く要求されてきた。上述の図8に示す 2段
接続の共振子フィルタは、帯域外減衰量は良好とはい
え、帯域内減衰量が劣るという問題があった。
用、送信用ともに用いられており、それぞれ通過帯域近
傍に抑止帯があり、ここでの周波数特性として高減衰量
が要求される。その上自動車電話などシステム自身の小
型化、低消費電力化のためフィルタにはさらに低損失で
あることが強く要求されてきた。上述の図8に示す 2段
接続の共振子フィルタは、帯域外減衰量は良好とはい
え、帯域内減衰量が劣るという問題があった。
【0005】低損失の帯域内特性を実現するために、 L
ADDER 型に弾性表面波フィルタを配設する方式がある。
その構造を図10に、周波数特性を図11に示す。図1
1に示すように、この場合帯域近傍に鋭い高減衰領域
(ノッチ)をもたせることは容易であるがある程度広い
周波数範囲で高帯域外減衰量を得るのは困難である。広
い周波数範囲で高帯域外減衰量を得るためには、並列に
配設した共振子にボンディングワイヤー等を介してイン
ダクタンス成分を付加することなどが必要とされる。し
かし、インダクタンス成分を付加するのはボンディング
ワイヤーの張り方の点で弾性表面波フィルタ基板の外囲
器形状からの制約が大きく、また外囲器の小型化にも寄
与しない。
ADDER 型に弾性表面波フィルタを配設する方式がある。
その構造を図10に、周波数特性を図11に示す。図1
1に示すように、この場合帯域近傍に鋭い高減衰領域
(ノッチ)をもたせることは容易であるがある程度広い
周波数範囲で高帯域外減衰量を得るのは困難である。広
い周波数範囲で高帯域外減衰量を得るためには、並列に
配設した共振子にボンディングワイヤー等を介してイン
ダクタンス成分を付加することなどが必要とされる。し
かし、インダクタンス成分を付加するのはボンディング
ワイヤーの張り方の点で弾性表面波フィルタ基板の外囲
器形状からの制約が大きく、また外囲器の小型化にも寄
与しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、共振
子フィルタは、帯域外減衰量不足あるいは帯域内喪失大
を生じやすいという問題があった。また、IIDT型では 5
0 オーム系に合わせづらい、ボンディングパッド引き回
しが複雑になる問題があった。さらに、 LADDER型では
広い周波数範囲での高減衰量化が困難であるとの問題が
あった。
子フィルタは、帯域外減衰量不足あるいは帯域内喪失大
を生じやすいという問題があった。また、IIDT型では 5
0 オーム系に合わせづらい、ボンディングパッド引き回
しが複雑になる問題があった。さらに、 LADDER型では
広い周波数範囲での高減衰量化が困難であるとの問題が
あった。
【0007】本発明は、このような課題に対処するため
になされたもので、弾性表面波共振子をベースに広い周
波数範囲にわたって高減衰領域を有する弾性表面波フィ
ルタ装置を提供することを目的とする。
になされたもので、弾性表面波共振子をベースに広い周
波数範囲にわたって高減衰領域を有する弾性表面波フィ
ルタ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性表面波フィ
ルタ装置は、圧電性基板上に形成された少なくとも 1つ
のくし形変換器からなる異なる共振周波数をもつ 2種の
弾性表面波共振子を、2つの入力端子と 2つの出力端子
との間に格子状に配設してなる構造を少なくとも 1つ有
し、格子状に配設してなる構造は、 2種ある弾性表面波
共振子の一方を第1の入力端子と第1の出力端子との間
および第2の入力端子と第2の出力端子との間に、他方
を第1の入力端子と第2の出力端子との間および第2の
入力端子と第1の出力端子との間にそれぞれ配設し、一
方の弾性表面波共振子と他方の弾性表面波共振子のくし
形電極の容量差を± 5%以内に設定したことを特徴とす
る。
ルタ装置は、圧電性基板上に形成された少なくとも 1つ
のくし形変換器からなる異なる共振周波数をもつ 2種の
弾性表面波共振子を、2つの入力端子と 2つの出力端子
との間に格子状に配設してなる構造を少なくとも 1つ有
し、格子状に配設してなる構造は、 2種ある弾性表面波
共振子の一方を第1の入力端子と第1の出力端子との間
および第2の入力端子と第2の出力端子との間に、他方
を第1の入力端子と第2の出力端子との間および第2の
入力端子と第1の出力端子との間にそれぞれ配設し、一
方の弾性表面波共振子と他方の弾性表面波共振子のくし
形電極の容量差を± 5%以内に設定したことを特徴とす
る。
【0009】ここで、弾性表面波共振子のくし形電極の
容量差が± 5%以内とは、より大きい容量を有する弾性
表面波共振子の側からみて対となる相手の容量値との差
が、そのより大きい容量値の 5%以内にあることをい
う。容量差をこのように設定することにより、高い帯域
外減衰量を広い周波数範囲にわたって得ることができ
る。
容量差が± 5%以内とは、より大きい容量を有する弾性
表面波共振子の側からみて対となる相手の容量値との差
が、そのより大きい容量値の 5%以内にあることをい
う。容量差をこのように設定することにより、高い帯域
外減衰量を広い周波数範囲にわたって得ることができ
る。
【0010】また、容量差を± 5%以内にそれぞれ設定
された 2種類の弾性表面波共振子は、より低い反共振周
波数をもつ弾性表面波共振子の反共振周波数±(反共振
周波数−共振周波数)の範囲に他方の弾性表面波共振子
の共振周波数が設定されていることを特徴とする。
された 2種類の弾性表面波共振子は、より低い反共振周
波数をもつ弾性表面波共振子の反共振周波数±(反共振
周波数−共振周波数)の範囲に他方の弾性表面波共振子
の共振周波数が設定されていることを特徴とする。
【0011】さらに、 2種類の弾性表面波共振子は、 I
DTの対数とその開口長との積が略同一であり、 IDTを形
成する電極のピッチおよび反射器との距離が、それぞれ
の反射器の電極ピッチで規格化した場合、同一となるこ
とを特徴とする。これにより弾性表面波共振子の容量を
略同一とすることができる。
DTの対数とその開口長との積が略同一であり、 IDTを形
成する電極のピッチおよび反射器との距離が、それぞれ
の反射器の電極ピッチで規格化した場合、同一となるこ
とを特徴とする。これにより弾性表面波共振子の容量を
略同一とすることができる。
【0012】本発明に係わる弾性表面波共振子は、 1つ
の IDTからなるものであっても、複数の IDTからなるも
のであってもよい。さらに図2に示すように IDTの両側
に反射器 Gr を有するものであってもよく、この場合低
損失を実現する上で好ましい。
の IDTからなるものであっても、複数の IDTからなるも
のであってもよい。さらに図2に示すように IDTの両側
に反射器 Gr を有するものであってもよく、この場合低
損失を実現する上で好ましい。
【0013】本発明の弾性表面波フィルタ装置が主に使
用される移動体通信における RF フイルタの帯域は 1%
から 5%である。これを実現する上において本発明に係
わる圧電性基板は、 2%以上の電気機械結合係数を有す
ることが好ましい。具体的には36゜Y-X タンタル酸リチ
ウム、64゜Y-X ニオブ酸リチウム、41゜Y-X ニオブ酸リ
チウム等を挙げることができる。
用される移動体通信における RF フイルタの帯域は 1%
から 5%である。これを実現する上において本発明に係
わる圧電性基板は、 2%以上の電気機械結合係数を有す
ることが好ましい。具体的には36゜Y-X タンタル酸リチ
ウム、64゜Y-X ニオブ酸リチウム、41゜Y-X ニオブ酸リ
チウム等を挙げることができる。
【0014】
【作用】上述の構成とすることにより、対称格子回路を
なす 2種の弾性表面波共振子のインピーダンスを帯域外
の領域において広い周波数範囲にわたりほぼ同一に設定
することができる。その結果、帯域外において高減衰特
性をもつ弾性表面波フィルタ装置を得ることができる。
なす 2種の弾性表面波共振子のインピーダンスを帯域外
の領域において広い周波数範囲にわたりほぼ同一に設定
することができる。その結果、帯域外において高減衰特
性をもつ弾性表面波フィルタ装置を得ることができる。
【0015】
実施例1 実施例1の弾性表面波フィルタ装置を図1から図5を用
いて説明する。図1は本実施例に用いる弾性表面波フィ
ルタの弾性表面波共振子の配置を示す概念図である。い
ま説明の便宜のため 2つの入出力端子をそれぞれ端子2
1、端子22として説明する。どちらを端子21、端子
22としても対応する弾性表面波共振子が入れ替わるだ
けで構造は等価である。また本構造は入出力平衡回路と
なっている。入力端子21aと出力端子22a間に共振
子20aが配設されこれと同じ共振子20bが入力端子
21bと出力端子22b間に配設されている。また入力
端子21aと出力端子22b間には共振子20cがあ
り、これと同一の共振子20dが入力端子21bと出力
端子22a間に配設された対称格子構造となっている。
ここでの共振子20a〜20dはそれぞれ図2に示すよ
うな IDTの両端に反射器を有する弾性表面波共振子によ
って形成されている。
いて説明する。図1は本実施例に用いる弾性表面波フィ
ルタの弾性表面波共振子の配置を示す概念図である。い
ま説明の便宜のため 2つの入出力端子をそれぞれ端子2
1、端子22として説明する。どちらを端子21、端子
22としても対応する弾性表面波共振子が入れ替わるだ
けで構造は等価である。また本構造は入出力平衡回路と
なっている。入力端子21aと出力端子22a間に共振
子20aが配設されこれと同じ共振子20bが入力端子
21bと出力端子22b間に配設されている。また入力
端子21aと出力端子22b間には共振子20cがあ
り、これと同一の共振子20dが入力端子21bと出力
端子22a間に配設された対称格子構造となっている。
ここでの共振子20a〜20dはそれぞれ図2に示すよ
うな IDTの両端に反射器を有する弾性表面波共振子によ
って形成されている。
【0016】図1に示した構造において共振子20a、
20bのインピーダンスをZa,共振子20c、20d
のインピーダンスをZbとすると、等価的に図3のよう
に表せる。通信帯域内ではZaはローインピーダンスで
あり、Zbはハイインピーダンスとなるように設定す
る。これにより入力信号は非常に少ない損失で出力され
る。また、帯域外においてはZaがZbに比べてハイイ
ンピーダンスとなるかZa=Zbに近くなれば出力=0
に近い値となり高い帯域外減衰量を得ることができる。
通過帯域外のある周波数ポイントでZa=Zbとする方
法はZaとZbのインピーダンスを有する共振子の構造
を変えたものでも可能である。しかし、より広い周波数
範囲においてZa=Zbに近づけようとした場合、周波
数に対するインピーダンスの挙動が異なるタイプの構造
では困難となる。そのため本発明では共振子の容量はそ
のままで共振周波数をずらした共振子をZa,Zbとし
て用いている。これにより容易に通過帯域外においてZ
aとZbをほぼ同じに設定可能である。
20bのインピーダンスをZa,共振子20c、20d
のインピーダンスをZbとすると、等価的に図3のよう
に表せる。通信帯域内ではZaはローインピーダンスで
あり、Zbはハイインピーダンスとなるように設定す
る。これにより入力信号は非常に少ない損失で出力され
る。また、帯域外においてはZaがZbに比べてハイイ
ンピーダンスとなるかZa=Zbに近くなれば出力=0
に近い値となり高い帯域外減衰量を得ることができる。
通過帯域外のある周波数ポイントでZa=Zbとする方
法はZaとZbのインピーダンスを有する共振子の構造
を変えたものでも可能である。しかし、より広い周波数
範囲においてZa=Zbに近づけようとした場合、周波
数に対するインピーダンスの挙動が異なるタイプの構造
では困難となる。そのため本発明では共振子の容量はそ
のままで共振周波数をずらした共振子をZa,Zbとし
て用いている。これにより容易に通過帯域外においてZ
aとZbをほぼ同じに設定可能である。
【0017】弾性表面波共振子のアドミッタンス特性の
周波数依存性を考えてみる。これは放射コンダクタンス
およびサセプタンスよりなるが、放射コンダクタンスは
共振周波数からはずれるに従い急激に減少しながら振幅
を繰り返す。サセプタンスについては帯域外での主要な
周波数依存性を与えるのは(周波数×IDT 容量)の項で
あり、 2つの共振子において略等しい容量を設定するこ
とにより、両共振子のアドミッタンスまたこの逆数であ
るインピーダンスを帯域外の広い領域で等しくすること
ができる。
周波数依存性を考えてみる。これは放射コンダクタンス
およびサセプタンスよりなるが、放射コンダクタンスは
共振周波数からはずれるに従い急激に減少しながら振幅
を繰り返す。サセプタンスについては帯域外での主要な
周波数依存性を与えるのは(周波数×IDT 容量)の項で
あり、 2つの共振子において略等しい容量を設定するこ
とにより、両共振子のアドミッタンスまたこの逆数であ
るインピーダンスを帯域外の広い領域で等しくすること
ができる。
【0018】本実施例でのZaインピーダンスおよびZ
bインピーダンスを図4に示す。実線で示したのは共振
子20a、20bのインピーダンス特性、また破線で示
したものが共振子20c、20dのインピーダンス特性
である。なお、縦軸は任意単位として表した。図4より
帯域外の広い領域において両共振子のインピーダンスが
等しくなっているのがわかる。またここで共振周波数を
fa 、fb 、反共振周波数をfra、frbとする。通過帯
域をつくるためfa はおよそfrb近傍の周波数に設定さ
れ、fb <(frb,fa )<fraの関係となっている。
すなわち、frb±(frb−fb )の範囲にfaが設定さ
れている。Zaがローインピーダンスのfa では、Zb
からみるとほぼ反共振周波数frbに近くハイインピーダ
ンス(インピーダンスの虚数成分が大)となっており、
低損失の通過特性が得られる。またfa を中心とした通
過帯域からはなれ、fraでは共振子20a、20bがハ
イインピーダンスとなる。さらに周波数が上がるとf>
>fa 、fb ではZa、Zbともに近い値となるため高
減衰量が得られる。またfa から低周波数側に移り、f
b 以下の周波数ではZa、Zbともに近い値となるため
やはり高減衰が得られている。以上のようにfa 、fb
より遠方では広い周波数範囲において高減衰量が得られ
る。このように構成する弾性表面波共振子の容量が、同
じ対数、同じ開口長を用いているため等しく、共振周波
数を単にずらした 2種の対称格子型を用いることにより
良好な通過帯域外特性が得られた。得られた周波数特性
を図5に示す。
bインピーダンスを図4に示す。実線で示したのは共振
子20a、20bのインピーダンス特性、また破線で示
したものが共振子20c、20dのインピーダンス特性
である。なお、縦軸は任意単位として表した。図4より
帯域外の広い領域において両共振子のインピーダンスが
等しくなっているのがわかる。またここで共振周波数を
fa 、fb 、反共振周波数をfra、frbとする。通過帯
域をつくるためfa はおよそfrb近傍の周波数に設定さ
れ、fb <(frb,fa )<fraの関係となっている。
すなわち、frb±(frb−fb )の範囲にfaが設定さ
れている。Zaがローインピーダンスのfa では、Zb
からみるとほぼ反共振周波数frbに近くハイインピーダ
ンス(インピーダンスの虚数成分が大)となっており、
低損失の通過特性が得られる。またfa を中心とした通
過帯域からはなれ、fraでは共振子20a、20bがハ
イインピーダンスとなる。さらに周波数が上がるとf>
>fa 、fb ではZa、Zbともに近い値となるため高
減衰量が得られる。またfa から低周波数側に移り、f
b 以下の周波数ではZa、Zbともに近い値となるため
やはり高減衰が得られている。以上のようにfa 、fb
より遠方では広い周波数範囲において高減衰量が得られ
る。このように構成する弾性表面波共振子の容量が、同
じ対数、同じ開口長を用いているため等しく、共振周波
数を単にずらした 2種の対称格子型を用いることにより
良好な通過帯域外特性が得られた。得られた周波数特性
を図5に示す。
【0019】実施例2 実施例2の弾性表面波フィルタ装置を図6、図7を用い
て説明する。本実施例においては、実施例1よりもさら
に帯域外減衰量を増すため実施例1と同一の対称格子構
造をさらに図6に示すように 2段に接続する。得られた
弾性表面波フィルタ装置の周波数特性を図7に示す。帯
域外の広い周波数範囲において高い減衰量が得られてい
るのがわかる。またこのように多段に対称格子型フィル
タを接続する際には各段を構成する単一の格子型フィル
タ単位で本発明で示した 2種の共振子間の関係が存在す
ればよい。実施例2では共振子の開口長は 2種の共振子
にて同一としたが、(開口長×IDT 対数)を両共振子で
同じにすれば容量は等しくなり帯域外周波数におけるZ
a=Zbとなる関係を概ね保持できる。
て説明する。本実施例においては、実施例1よりもさら
に帯域外減衰量を増すため実施例1と同一の対称格子構
造をさらに図6に示すように 2段に接続する。得られた
弾性表面波フィルタ装置の周波数特性を図7に示す。帯
域外の広い周波数範囲において高い減衰量が得られてい
るのがわかる。またこのように多段に対称格子型フィル
タを接続する際には各段を構成する単一の格子型フィル
タ単位で本発明で示した 2種の共振子間の関係が存在す
ればよい。実施例2では共振子の開口長は 2種の共振子
にて同一としたが、(開口長×IDT 対数)を両共振子で
同じにすれば容量は等しくなり帯域外周波数におけるZ
a=Zbとなる関係を概ね保持できる。
【0020】また実施例1および実施例2では IDTの外
部に反射器を配設した共振子を示したが、36゜Y-X タン
タル酸リチウムや64゜Y-X ニオブ酸リチウムなどの電極
1本あたりの反射率が大きい圧電性基板を用いる場合、
外側の反射器を省略し IDTの内部反射のみを用いて本発
明の 2種の共振子を構成しこの対称格子回路を用いて弾
性表面波フィルタ装置を構成することもできる。
部に反射器を配設した共振子を示したが、36゜Y-X タン
タル酸リチウムや64゜Y-X ニオブ酸リチウムなどの電極
1本あたりの反射率が大きい圧電性基板を用いる場合、
外側の反射器を省略し IDTの内部反射のみを用いて本発
明の 2種の共振子を構成しこの対称格子回路を用いて弾
性表面波フィルタ装置を構成することもできる。
【0021】
【発明の効果】本発明の弾性表面波フィルタ装置は、格
子状に配設する一方の弾性表面波共振子と他方の弾性表
面波共振子のくし形電極の容量差を± 5%以内に設定し
たので、通過帯域外の広い周波数範囲において高い減衰
量を得ることができる。
子状に配設する一方の弾性表面波共振子と他方の弾性表
面波共振子のくし形電極の容量差を± 5%以内に設定し
たので、通過帯域外の広い周波数範囲において高い減衰
量を得ることができる。
【図1】実施例1の弾性表面波共振子フィルタ概念図で
ある。
ある。
【図2】実施例1における弾性表面波共振子を示す図で
ある。
ある。
【図3】実施例1における等価回路図である。
【図4】実施例1のインピーダンス特性を示す図であ
る。
る。
【図5】実施例1の周波数特性図である。
【図6】実施例2における 2段構成の共振型フィルタの
概念図である。
概念図である。
【図7】実施例2の周波数特性図である。
【図8】従来の 2段構成の共振子型フィルタの構造概念
図である。
図である。
【図9】従来の 2段構成の共振子型フィルタにおける周
波数特性図である。
波数特性図である。
【図10】従来の LADDER 型フィルタの構造概念図であ
る。
る。
【図11】従来の LADDER 型フィルタにおける周波数特
性図である。
性図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 圧電性基板上に形成された少なくとも 1
つのくし形変換器からなる異なる共振周波数をもつ 2種
の弾性表面波共振子を、 2つの入力端子と 2つの出力端
子との間に格子状に配設してなる構造を少なくとも 1つ
有する弾性表面波フィルタ装置であって、 前記格子状に配設してなる構造は、前記 2種の弾性表面
波共振子の一方を第1の入力端子と第1の出力端子との
間および第2の入力端子と第2の出力端子との間に、他
方を第1の入力端子と第2の出力端子との間および第2
の入力端子と第1の出力端子との間にそれぞれ配設し、
前記一方の弾性表面波共振子と前記他方の弾性表面波共
振子のくし形電極の容量差を± 5%以内に設定したこと
を特徴とする弾性表面波フィルタ装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の弾性表面波フィルタ装置
において、前記一方の弾性表面波共振子と、前記他方の
弾性表面波共振子とにおいて、より低い反共振周波数を
もつ弾性表面波共振子の反共振周波数±(反共振周波数
−共振周波数)の範囲に他方の弾性表面波共振子の共振
周波数が設定されていることを特徴とする弾性表面波フ
ィルタ装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の弾性表面
波フィルタ装置において、前記一方の弾性表面波共振子
と、前記他方の弾性表面波共振子とは、くし形変換器の
対数とその開口長との積が略同一であり、くし形変換器
を形成する電極のピッチおよび反射器との距離が、それ
ぞれの反射器の電極ピッチで規格化した場合、同一とな
ることを特徴とする弾性表面波フィルタ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20040694A JPH0865099A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 弾性表面波フィルタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20040694A JPH0865099A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 弾性表面波フィルタ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0865099A true JPH0865099A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16423794
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20040694A Withdrawn JPH0865099A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | 弾性表面波フィルタ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0865099A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000232334A (ja) * | 1998-12-30 | 2000-08-22 | Nokia Mobile Phones Ltd | フィルタ構造 |
| JP2006101550A (ja) * | 2005-12-05 | 2006-04-13 | Fujitsu Media Device Kk | 弾性表面波デバイス及びこれを用いた通信装置、並びにアンテナデュプレクサ |
| JP2011040817A (ja) * | 2009-08-06 | 2011-02-24 | Taiyo Yuden Co Ltd | 分波器 |
-
1994
- 1994-08-25 JP JP20040694A patent/JPH0865099A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000232334A (ja) * | 1998-12-30 | 2000-08-22 | Nokia Mobile Phones Ltd | フィルタ構造 |
| JP2006101550A (ja) * | 2005-12-05 | 2006-04-13 | Fujitsu Media Device Kk | 弾性表面波デバイス及びこれを用いた通信装置、並びにアンテナデュプレクサ |
| JP2011040817A (ja) * | 2009-08-06 | 2011-02-24 | Taiyo Yuden Co Ltd | 分波器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20011106 |