JPH086575A - 騒音制御装置 - Google Patents

騒音制御装置

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Publication number
JPH086575A
JPH086575A JP6143152A JP14315294A JPH086575A JP H086575 A JPH086575 A JP H086575A JP 6143152 A JP6143152 A JP 6143152A JP 14315294 A JP14315294 A JP 14315294A JP H086575 A JPH086575 A JP H086575A
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JP
Japan
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unit
noise
transfer characteristic
space
noise control
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Withdrawn
Application number
JP6143152A
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English (en)
Inventor
Osamu Ishikawa
修 石川
Kazuya Sako
和也 佐古
Masaaki Nagami
正明 永海
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
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Publication of JPH086575A publication Critical patent/JPH086575A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 模擬伝達系を補正するオフライントレーニン
グの改良を行う。 【構成】 キャンセル音を出力するスピーカ2と、誤差
信号を検出するマイクロフォン3を有する騒音制御装置
に、キャンセル信号を形成するために、スピーカ2とマ
イクロフォン3との間の空間を音響が伝達する空間伝達
特性を模擬する伝達特性模擬部を有する騒音制御部4−
1を設ける。空間伝達特性の初期値を記憶する不揮発性
メモリからなる初期値記憶部55を有するオフライント
レーニング部4−2は、白色ノイズの基準信号をスピー
カ2から空間に出力し、その捕捉信号から、初期値を用
いて、空間伝達特性を学習により求め、伝達特性模擬部
の空間伝達特性を更新する。スタータ遅延回路110
は、エンジン1を始動するスタータを駆動するためにバ
ッテリからの電流供給を行うスタートスイッチのタイミ
ングを短時間遅延させ、この遅延時間内にオフライント
レーニング部を実行させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は騒音と逆位相、同振幅の
キャンセル音を発生する騒音制御装置に関し、特に本発
明はアクチュエータとセンサ間の制御空間の伝達系を予
め模擬して騒音制御を行う場合に騒音制御装置から切り
離して模擬伝達系を補正するオフライントレーニングを
有するものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、騒音制御装置には、車両、船舶等
を含む内燃機関(エンジン)の吸気、排気管から出る騒
音、振動をマイクロフォン又はそれに類するセンサで検
出し、ディジタル信号処理等によってその騒音とは逆位
相、同振幅のキャンセル音又は振動をスピーカ又はそれ
に類するアクチュエータから発生させ、効果的のその騒
音振動を低減するものがある。騒音制御装置を構成する
スピーカ、マイクロフォン等が経年変化するので、模擬
伝達特性は、この経年変化に伴ってオフライントレーニ
ングにより補正される。この騒音制御装置のオフライン
トレーニングにおいて、製品の数が少なく定期的なメン
テナンスが保障されている場合に、その都度騒音制御装
置を停止してオフライントレーニングを行っていた。こ
のオフライントレーニングは、自己適応性を改善する学
習により実現されるが、ディジタル信号処理に使用され
るサンプリング周期にも依存し、例えば、これが3kH
zの場合には約1万回の学習が必要であり、この学習に
は約3〜4秒の時間が必要となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、騒音制御装
置の製品の数が多く、定期的なメンテナンスが保障され
ておらず、製品出荷時に機種毎にオフライントレーニン
グをしその結果を不揮発性メモリであるROM(Read On
ly Memory)に記憶して使用する場合がある。しかし、同
じ機種では同一のROMを使用しているので、製品のバ
ラツキがあるため、騒音低減効果が低下するという問題
点がある。また、長期使用における制御騒音装置自体の
経年変化、その周辺の経年変化により騒音低減効果が低
下するという問題点がある。
【0004】したがって、本発明は、上記問題点に鑑
み、製品の数が多く、定期的なメンテナンスが保障され
ていない場合にも、製品のバラツキ、経年変化に対して
オフライントレーニングが可能となる騒音制御装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、次の構成を有する騒音制御装置を提供
する。すなわち、騒音と逆位相、同振幅のキャンセル音
を出力するスピーカと、キャンセルされた騒音の残留音
から誤差信号を検出してフィードバックするためのマイ
クロフォンを有する騒音制御装置に、スピーカへ出力す
るキャンセル信号を形成するために、スピーカとマイク
ロフォンとの間の空間を音響が伝達する空間伝達特性を
模擬する伝達特性模擬部を有する騒音制御部を設ける。
【0006】前記空間伝達特性の初期値を記憶する不揮
発性メモリを有するオフライントレーニング部は、白色
ノイズの基準信号を前記スピーカから前記空間に出力し
捕捉し、この捕捉信号から、前記初期値を用いて、空間
伝達特性を学習により求め、前記伝達特性模擬部の空間
伝達特性を更新する。スタータ遅延回路は、エンジンを
始動するスタータを駆動するためにバッテリからの電流
供給を行うスタートスイッチのタイミングを短時間遅延
させ、この遅延時間内に前記オフライントレーニング部
を実行させる。
【0007】前記オフライントレーニング部は、前記初
期値記憶部の代わりに、再書き込み可能なメモリに前回
求めた空間伝達特性を記憶する前回値記憶部を設け、前
回求めた空間伝達特性を次の初期値として使用するよう
にしてもよい。前記スタータ遅延回路の代わりに、時刻
情報、イグニッション情報、騒音レベルを基に、エンジ
ンが停止している時に定期的に前記オフライントレーニ
ング部を実行させる定期的指示部を備えてもよい。
【0008】前記オフライントレーニング部は、初期値
記憶部の代わりに、再書き込み可能なメモリに前回求め
た空間伝達特性を記憶し、前回求めた空間伝達特性を次
の初期値として使用させるための前回値記憶部と、前記
スタータ遅延回路の代わりに、時刻情報、イグニッショ
ン情報、騒音レベルを基に、エンジンが停止している時
に定期的に前記オフライントレーニング部を実行させる
定期的指示部とを備えてもよい。
【0009】前記スタータ遅延回路の代わりに、時刻情
報、イグニッション情報、騒音レベルを基に、エンジン
が停止している時に定期的に前記オフライントレーニン
グ部を実行させる定期的指示部と、前記オフライントレ
ーニング部の前段及び後段にそれぞれ設けられた増幅用
乗算部及び減衰用乗算部とを備えてもよい。前記スター
タ遅延回路の代わりに、時刻情報、イグニッション情
報、騒音レベルを基に、エンジンが停止している時に定
期的に前記オフライントレーニング部を実行させる定期
的指示部と、前記オフライントレーニング部の前段及び
後段にそれぞれ設けられた増幅用乗算部及び減衰用乗算
部と、前記オフライントレーニング部の初期値記憶部の
代わりに、再書き込み可能なメモリに前回求めた空間伝
達特性を記憶し、前回求めた空間伝達特性を次の初期値
として使用させる前回値記憶部とを備えてもよい。
【0010】さらに、騒音と逆位相、同振幅のキャンセ
ル音を出力するスピーカと、キャンセルされた騒音の残
留音から誤差信号を検出してフィードバックするための
マイクロフォンを有する騒音制御装置に、スピーカへ出
力するキャンセル信号を形成するために、スピーカとマ
イクロフォンとの間の空間を音響が伝達する空間伝達特
性を模擬する伝達特性模擬部を有する騒音制御部と、前
記空間伝達特性の初期値を記憶する不揮発性メモリを有
し、白色ノイズの基準信号を前記スピーカから前記空間
に出力し捕捉し、この捕捉信号から、前記初期値を用い
て、空間伝達特性を学習により求め、前記伝達特性模擬
部の空間伝達特性を更新するオンライントレーニング部
と、前記騒音制御部が実行中に、前記誤差信号のレベル
から騒音低減効果が良好と判断したら前記オンライント
レーニング部も同時に実行させる判断部とを備えてもよ
い。
【0011】
【作用】本発明の騒音制御装置によれば、製品出荷時の
初期値を用いて、空間伝達特性を学習により求めるの
で、この初期値がない場合よりも大幅に学習の時間が短
縮されるようになる。このため、エンジンを始動するス
タートスイッチのタイミングを短時間遅延させてこの遅
延時間内に前記オフライントレーニング部を実行させる
ことが可能になった。すなわち、製品の数が多く、定期
的なメンテナンスが保障されていない場合にも、製品の
バラツキ、経年変化に対してオフライントレーニングが
可能となる。
【0012】ROMで構成される前記初期値記憶部の代
わりに、再書き込み可能なメモリに前回求めた空間伝達
特性を記憶する前回値記憶部により、初期値の精度が向
上し学習時間がさらに短縮でき、スタートスイッチのタ
イミングの遅延時間を短縮できる。前記スタータ遅延回
路の代わりに、時刻情報、イグニッション情報、騒音レ
ベルを基に、エンジンが停止している時に定期的に前記
オフライントレーニング部を実行させることが可能とな
り、オフライントレーニングの適用範囲が広くなる。
【0013】前回値記憶部と、定期的指示部とを併せ備
えることにより、学習時間を短縮するので、基準信号で
あるノイズをスピーカから出力する時間を短縮でき環境
に与える影響を小さくし、同時に適用範囲が広くなる。
定期的指示部と、前記オフライントレーニング部の前段
及び後段にそれぞれ設けられた増幅用乗算部及び減衰用
乗算部と併せ備えることにより、適用範囲が広くなると
共に、基準信号であるノイズをスピーカから出力するレ
ベルが小さくでき環境に与える影響を小さくできる。
【0014】定期的指示部と、増幅用乗算部及び減衰用
乗算部と、前回値記憶部とを併せ備えることにより、適
用範囲が広くなると共に、基準信号であるノイズをスピ
ーカから出力するレベル、時間を短縮でき、さらに環境
に与える影響も小さくできる。さらに、前記騒音制御部
が実行中に、前記誤差信号のレベルから騒音低減効果が
良好と判断したら前記オンライントレーニング部も同時
に実行させることにより、排気などの熱で、音速が変化
することによって伝達系の変化に対応でき騒音低減の効
果の低減を防止する。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。図1は本発明の実施例に係る騒音制御装置で
あって自動車に搭載された例を示す図である。本図に示
すように、自動車のエンジン1からの騒音が排気管を伝
わってマフラで騒音が緩和されて大気に排出される。こ
のマフラの空間に騒音と逆位相、同振幅のキャンセル音
を出力するスピーカ2が設けられ、大気に排出される騒
音をさらに低減する。
【0016】騒音が大気に排出される排気口の付近に騒
音がキャンセルされた残留音を検出するマイクロフォン
3が設けられ、誤差信号としてフィードバックされる。
スピーカ2に出力するキャンセル信号を形成する制御部
4はマイクロフォン3からの誤差信号をフィードバック
信号として入力する。図2は図1の騒音制御装置の構成
を説明する図である。本図に示すように、騒音制御装置
は、前記のスピーカ2と、マイクロフォン3とを備え、
さらに、スピーカ2を駆動するパワーアンプ5が設けら
れる。
【0017】パワーアンプ5の前段の低域通過フィルタ
6は不要な高周波成分を除去する。低域通過フィルタ6
の前段のD/A変換器7(Digital to Analog Converte
r) はディジタル信号をアナログ信号に変換する。マイ
クロフォン3には増幅器8が設けられ、増幅器8の後段
の低域通過フィルタ9は信号の折り返しを除去する。低
域通過フィルタ9の後段のA/D変換器10(Analog t
o Digital Converter)はアナログ信号をディジタル信号
に変換する。D/A変換器7の前段、A/D変換器の後
段にはそれぞれスイッチ11及び12が設けられる。こ
のスイッチ11及び12の間には騒音制御部4−1、オ
フライントレーニング部4−2が設けられ、これらが択
一的に切り換えられる。
【0018】図3は図2の騒音制御部4−1の構成を示
す図である。本図に示すように、騒音制御部4−1は、
可変フィルタ係数を有するFIR(Finite Impulse Res
ponse)フィルタからなる適応型フィルタ41を有する。
適応型フィルタ41はキャンセル信号Sc(n)(n :n 番
目のサンプリング信号であることを示す)を形成しスイ
ッチ11へ出力する。
【0019】適応型フィルタ41の可変フィルタ係数を
更新する係数更新部42は、スイッチ12からの誤差信
号のレベルを最小にするようにフィルタ係数を形成す
る。スピーカ2及びマイクロフォン3の間の空間の音響
伝達特性Hd とするとこれを模擬した第1の伝達特性模
擬部43は、適応型フィルタ41のキャンセル信号を補
正する。
【0020】加算部44は第1の伝達特性模擬部43の
出力信号を反転したものとスイッチ12からの誤差信号
とを加算し騒音再現信号q(n) を形成し、騒音再現信号
q(n) は適応型フィルタ41に入力し被制御信号として
使用される。さらに騒音制御信号q(n) を入力する第2
の伝達特性模擬部45は、第1の伝達特性模擬部43と
同一の構成であり、その補正信号が係数更新部42に入
力する。第1の伝達模擬部43及び第2の伝達模擬部4
5はFIRフィルタで構成され、そのフィルタ係数が、
後述するオフライントレーニング部4−2により、更新
される。
【0021】騒音制御部の信号の関係を説明する。騒音
をSn とし、騒音源であるエンジン1からマイクロフォ
ン3までの伝達関数をGとすると、マイクロフォン3で
検出する信号Sm は次のようになる。 Sm(n)=Sn(n)・G+Sc(n)・Hd …(1) 適応型フィルタ42は、この制御信号Sm(n)が零となる
ようにフィルタ係数が変更されるので、適応型フィルタ
121の出力信号である補償信号Sc(n)は、上記式
(1)からSm(n)=0として次のように定まる。
【0022】 Sc(n)=−Sn(n)・G/Hd …(2) 適応型フィルタ41の入力信号q(n) は、 q(n) =−Sc(n)+Sm(n)=(−Sn(n)・G/Hd )・
Hd +(Sn(n)・G+Sc(n)・Hd )=Sn(n)・G として得られる。
【0023】図3は適応型フィルタ41のフィルタ係数
を説明する図である。本図に示すように、適応型フィル
タ41のフィルタ係数Cp(n)は、係数更新部42によ
り、以下の如く、更新される。 Cp(n+1)= Cp(n)+α・q(n-p) ・Sm(n) (p=0,1,2,
…,k) ここに、αは収束係数である。
【0024】図5は図2のオフライントレーニング部4
−2の構成を示す図である。本図に示すように、オフラ
イントレーニング部4−2は基準信号を発生するノイズ
発生手段51を有する。このノイズ発生手段51は基準
信号w(n) として白色のノイズを発生しスイッチ11に
出力する。この基準信号w(n) はスピーカ2から出力さ
れ空間を伝搬して歪みを受けマイクロフォン3でw(n)
・Hd として捕捉される。この場合、騒音源であるエン
ジン1を停止し、エンジンからの騒音の発生を停止して
おく。
【0025】オフライントレーニング部4−2は、自己
適応性を実現するため適応型フィルタ52を有する。こ
の適応型フィルタ52は、図41の適応型フィルタ41
と同一な構成を有し、ノイズ発生手段51からの基準信
号w(n) を被制御信号として入力して、これを処理して
w(n) ・Hd'として出力するとする。加算手段53はス
イッチ12からの信号w(n) ・Hd と適応型フィルタの
反転信号−w(n) ・Hd'を加算してそれらの差信号w
(n) (−Hd'+Hd )を形成する。
【0026】係数更新部54は、初期値記憶手段55が
設けられるが、図3の係数更新部42と同一の構成を有
し、ノイズ発生手段51から基準信号w(n) を入力し差
信号w(n) (−Hd'+Hd )が最小になるように適応型
フィルタ52の係数を更新する。このようにして、適応
型フィルタ52は、以上の学習により、空間伝達特性H
d'=Hd を得る。
【0027】初期値記憶手段55は、製品の出荷時に測
定された図3の第1及び第2の伝達特性模擬部43及び
45ののフィルタ係数を記憶するので、不揮発性メモリ
ROMにより構成されてる。係数更新部54は、この初
期値を用いて係数の更新すると、収束するまでに約30
00回の学習を必要とし、学習時間が約1秒となる。前
述ように、このような初期値を用いないと3〜4秒必要
であるから、学習時間の大幅な短縮が可能となってい
る。
【0028】図1に戻り、自動車のバッテリ100から
エンジンを始動するスタータ101への電流を供給して
駆動するタイミングを遅延するスタータ遅延回路110
を説明する。スタータ遅延回路110には、スタートス
イッチ(ST)102に約1秒のタイマ(TLR)10
3が設けられ、バッテリ100とスタータ101の間に
限時動作接点(TLR−a)104が設けられる。
【0029】そして、スタートスイッチ102及びタイ
マ103との間の電圧信号Aと、限時動作接点104と
スタータ101の電圧信号Bの反転信号を入力し、この
出力信号によりスイッチ11及びスイッチ12を切り換
える論理積回路105が設けられる。図6は図1のスタ
ータ遅延回路110の動作を説明するタイムチャートで
ある。本図(a)のスタートスイッチ102のON動作
により、本図(c)の電圧信号Aは“H(high) ”とな
る。
【0030】本図(b)の電圧信号Bのレベルは、1秒
後に“H”となり、電圧信号Aのレベル“L(low)”と
共に、“L”となる。かくして、スタートスイッチ10
2のON動作後1秒後にスタータ101が駆動される。
本図(d)の出力信号のレベルはスタートスイッチ10
2がON動作後1秒後だけ“H”となり、この“H”信
号の期間だけスイッチ11及び12はオフライントレー
ニング部4−2側に切り換わる。
【0031】したがって、本実施例によれば、スタート
スイッチ102がON動作よりエンジン1を駆動する前
に短時間の1秒間だけ、第1及び第2の伝達特性模擬部
の更新を行うようにしたので、スタート時の違和感を与
えずに、製品の数が多く、定期的なメンテナンスが保障
されていない場合にも、製品のバラツキ、経年変化に対
してオフライントレーニングが可能となる。
【0032】図7はオフライントレーニング部4−2の
別の構成を示す図である。本図に示すように、前回値記
憶部56は、図5の初期値記憶部55の代わりに、設け
られるものであり、EEPROM(Electrically Erasab
le Programmable ROM)で構成され、適応型フィルタ52
により形成されたフィルタ係数を、次回のオフトレーニ
ングに使用するために、記憶する。このようにすること
により係数更新部54の収束時間が短くなので、図2の
タイマ103の設定時間(1秒)をさらに短縮できる。
【0033】図8は図1の騒音制御装置の第2の構成を
示す図である。本図に示すように、定期的指示部20
は、図2のリレー回路に代わってスイッチ11及び12
の切り換えを定期的に切り換える指示を、以下のよう
に、行うものである。すなわち、定期的支持部20は、
タイマ、IGSw.、A/D変換器10の出力に接続さ
れ、時間情報、エンジンの停止情報、外部騒音レベルに
より、定期的かつ自動的にオフトレーニングを実行する
ことを可能にする。第1の構成と同一の作用効果を得る
ことができる。
【0034】なお、第2の構成のオフライントレーニン
グ部4−2は、図7に示すような構成にしてもよい。こ
れにより、オフライントレーニングの時間が短縮するの
で、夜間の場合のような騒音を抑制する時間でも、又は
病院のような騒音を抑制する場所でも、周囲を気にせず
にオフライントレーニングが可能となり、伝達系のデー
タを取得でき、バラツキ、経年変化に対応できる。
【0035】図9は図8の騒音制御装置に基づく第3の
構成を示す図である。本図に示すように、オフライント
レーニング部4−2の前段に入力信号を増幅するための
増幅用乗算部21と、その後段に出力信号を減衰するた
めの減衰用乗算部22を設ける。このようにして、さら
に、周囲に気にせずにオフライントレーニングが可能に
なる。
【0036】図10は図8の騒音制御装置に基づく第4
の構成を示す図である。本図に示すように、オンライン
トレーニング4−3は、図8のオフライントレーニング
4−2と同一の構成である。スイッチ31及び32は、
図8のスイッチ11及び12に代わり、設けられるもの
であり、騒音制部4−1と一定条件下でオンライントレ
ーニング4−3を並列にして使用されるものである。
【0037】A/D変換器10に接続される判断部30
は、誤差信号のレベルより、騒音制御部4−1の騒音低
減の度合いを検出し、オンライントレーニング部4−3
の実行を判断する。すなわち、騒音低減の効果が良好な
場合に騒音制御と同時にオンライントレーニングを行
う。このようにして、排気などの熱で、音速が変化する
ことによって伝達系の変化する場合でも良好なトレーニ
ング効果を得ることができ、騒音低減の効果の低減を防
止することが可能になる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、製
品出荷時の初期値を用いて、空間伝達特性を学習により
求めるので、この初期値がない場合よりも大幅に学習の
時間が短縮されるようになる。このため、エンジンを始
動するスタートスイッチのタイミングを短時間遅延させ
てこの遅延時間内に前記オフライントレーニング部を実
行させることが可能になった。すなわち、製品の数が多
く、定期的なメンテナンスが保障されていない場合に
も、製品のバラツキ、経年変化に対してオフライントレ
ーニングが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る騒音制御装置であって自
動車に搭載された例を示す図である。
【図2】図1の騒音制御装置の第1の構成を説明する図
である。
【図3】図2の制御制御部4−1の構成を示す図であ
る。
【図4】図3の適応型フィルタ41のフィルタ係数を説
明する図である。
【図5】図2のオフライントレーニング部4−2の構成
を示す図である。
【図6】図1のスタータ遅延回路110の動作を説明す
るタイムチャートである。
【図7】酢5のオフライントレーニング部4−2の別の
構成を示す図である。
【図8】図1の騒音制御装置の第2の構成を示す図であ
る。
【図9】図8の騒音制御装置に基づく第3の構成を示す
図である。
【図10】図8の騒音制御装置に基づき第4の構成を示
す図である。
【符号の説明】
1…エンジン 2…スピーカ 3…マイクロフォン 4−1…騒音制御部 4−2…オフライントレーニング部 4−3…オンライントレーニング部 20…定期的指示部 43、45…伝達特性模擬部 55…初期値記憶部 56…前回値記憶部 100…バッテリ 101…スタータ 110…スタータ遅延回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10K 15/12 G11C 27/00 C H03H 17/02 L 8842−5J 21/00 8842−5J

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音と逆位相、同振幅のキャンセル音を
    出力するスピーカ(2)と、キャンセルされた騒音の残
    留音から誤差信号を検出してフィードバックするための
    マイクロフォン(3)を有する騒音制御装置において、 スピーカ(2)へ出力するキャンセル信号を形成するた
    めに、スピーカ(2)とマイクロフォン(3)との間の
    空間を音響が伝達する空間伝達特性を模擬する伝達特性
    模擬部(43、45)を有する騒音制御部(4−1)
    と、 前記空間伝達特性の初期値を記憶する不揮発性メモリか
    らなる初期値記憶部(55)を有し、白色ノイズの基準
    信号を前記スピーカ(2)から前記空間に出力し捕捉
    し、この捕捉信号から、前記初期値を用いて、空間伝達
    特性を学習により求め、前記伝達特性模擬部(43、4
    5)の空間伝達特性を更新するオフライントレーニング
    部(4−2)と、 エンジン(1)を始動するスタータ(101)を駆動す
    るためにバッテリ(100)からの電流供給を行うスタ
    ートスイッチ(102)のタイミングを短時間遅延さ
    せ、この遅延時間に前記オフライントレーニング部(4
    −2)を実行させるスタータ遅延回路(110)とを備
    えたことを特徴とする騒音制御装置。
  2. 【請求項2】 前記オフライントレーニング部(4−
    2)は、前記初期値記憶部(55)の代わりに、再書き
    込み可能なメモリに前回求めた空間伝達特性を記憶する
    前回値記憶部(56)を設け、前回求めた空間伝達特性
    を次の初期値として使用することを特徴とする、請求項
    1に記載の騒音制御装置。
  3. 【請求項3】 前記スタータ遅延回路(110)の代わ
    りに、時刻情報、イグニッション情報、騒音レベルを基
    に、エンジン(1)が停止している時に定期的に前記オ
    フライントレーニング部(4−2)を実行させる定期的
    指示部(20)を備えたことを特徴とする、請求項1に
    記載の騒音制御装置。
  4. 【請求項4】 前記オフライントレーニング部(4−
    2)は、初期値記憶部(55)の代わりに、再書き込み
    可能なメモリに前回求めた空間伝達特性を記憶し、前回
    求めた空間伝達特性を次の初期値として使用させるため
    の前回値記憶部(56)と、 前記スタータ遅延回路(110)の代わりに、時刻情
    報、イグニッション情報、騒音レベルを基に、エンジン
    (1)が停止している時に定期的に前記オフライントレ
    ーニング部(4−2)を実行させる定期的指示部(2
    0)とを備えたことを特徴とする、請求項1に記載の騒
    音制御装置。
  5. 【請求項5】 前記スタータ遅延回路(110)の代わ
    りに、時刻情報、イグニッション情報、騒音レベルを基
    に、エンジン(1)が停止している時に定期的に前記オ
    フライントレーニング部(4−2)を実行させる定期的
    指示部(20)と、 前記オフライントレーニング部(4−2)の前段及び後
    段にそれぞれ設けられた増幅用乗算部(21)及び減衰
    用乗算部(22)とを備えることを特徴とする、請求項
    1に記載の騒音制御装置。
  6. 【請求項6】 前記スタータ遅延回路(110)の代わ
    りに、時刻情報、イグニッション情報、騒音レベルを基
    に、エンジン(1)が停止している時に定期的に前記オ
    フライントレーニング部(4−2)を実行させる定期的
    指示部(20)と、 前記オフライントレーニング部(4−2)の前段及び後
    段にそれぞれ設けられた増幅用乗算部(21)及び減衰
    用乗算部(22)と、 前記オフライントレーニング部(4−2)の初期値記憶
    部(55)の代わりに、再書き込み可能なメモリに前回
    求めた空間伝達特性を記憶し、前回求めた空間伝達特性
    を次の初期値として使用させる前回値記憶部(56)と
    を備えることを特徴とする、請求項1に記載の騒音制御
    装置。
  7. 【請求項7】 騒音と逆位相、同振幅のキャンセル音を
    出力するスピーカ(2)と、キャンセルされた騒音の残
    留音から誤差信号を検出してフィードバックするための
    マイクロフォン(3)を有する騒音制御装置において、 スピーカ(2)へ出力するキャンセル信号を形成するた
    めに、スピーカ(2)とマイクロフォン(3)との間の
    空間を音響が伝達する空間伝達特性を模擬する伝達特性
    模擬部(43、45)を有する騒音制御部(4−1)
    と、 前記空間伝達特性の初期値を記憶する不揮発性メモリ
    (55)を有し、白色ノイズの基準信号を前記スピーカ
    (2)から前記空間に出力し捕捉し、この捕捉信号か
    ら、前記初期値を用いて、空間伝達特性を学習により求
    め、前記伝達特性模擬部(43、45)の空間伝達特性
    を更新するオンライントレーニング部(4−3)と、 前記騒音制御部(4−1)が実行中に、前記誤差信号の
    レベルから騒音低減効果が良好と判断したら前記オンラ
    イントレーニング部(4−3)も同時に実行させる判断
    部(30)とを備えることを特徴とする騒音制御装置。
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