JPH0866735A - コイルばね両端のフック対向角補正装置 - Google Patents
コイルばね両端のフック対向角補正装置Info
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- JPH0866735A JPH0866735A JP23064094A JP23064094A JPH0866735A JP H0866735 A JPH0866735 A JP H0866735A JP 23064094 A JP23064094 A JP 23064094A JP 23064094 A JP23064094 A JP 23064094A JP H0866735 A JPH0866735 A JP H0866735A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 両端フック付コイルばね成形時の検出棒前進
指令出力点を設計上の理想位置に近づけて、検出棒前進
開始から線材送り停止までの線際送り出し量を理想値に
揃え、巻数が1/2異なることのない確実かつ実行容易
なフック対向角補正装置の提供。 【構成】 コイルばねを一個成形するたびに検出棒30
の前進開始から第1フック部に当接して線材送りが停止
するまでの測定器11による実測線長と、ばね設計上の
理想の対応線長との差に1以下の係数を乗じて補正値を
求め、巻き始めから検出棒前進指令出力点までの線長を
初期値から順次補正を重ねて更新することで、巻き始め
から検出棒前進指令出力点までの線長を毎回変え、検出
棒前進指令出力点より停止までの線長を理想の長さに揃
えることにより、常時検出棒前進タイミングを適正に保
持してコイルばね両端のフック対向角の整列を行う。
指令出力点を設計上の理想位置に近づけて、検出棒前進
開始から線材送り停止までの線際送り出し量を理想値に
揃え、巻数が1/2異なることのない確実かつ実行容易
なフック対向角補正装置の提供。 【構成】 コイルばねを一個成形するたびに検出棒30
の前進開始から第1フック部に当接して線材送りが停止
するまでの測定器11による実測線長と、ばね設計上の
理想の対応線長との差に1以下の係数を乗じて補正値を
求め、巻き始めから検出棒前進指令出力点までの線長を
初期値から順次補正を重ねて更新することで、巻き始め
から検出棒前進指令出力点までの線長を毎回変え、検出
棒前進指令出力点より停止までの線長を理想の長さに揃
えることにより、常時検出棒前進タイミングを適正に保
持してコイルばね両端のフック対向角の整列を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は両端フック付コイルばね
を製造する機械における第1フック部に対する第2フッ
ク部の起き上がり位置を補正するフック対向角補正装置
に関するものである。
を製造する機械における第1フック部に対する第2フッ
ク部の起き上がり位置を補正するフック対向角補正装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】両端フック付コイルばねの製造は、線材
送りロールで線材ガイドより送り出す線材を、送り出し
方向に直交する面に対して傾斜する面を有する成形工具
に突き当てることにより線材をコイル状に巻回するもの
であり、コイルばねの端部にフック部を成形するにはコ
イルばねの胴部を成形する成形工具及び又は別の成形工
具を線材に突き当てることにより行う。
送りロールで線材ガイドより送り出す線材を、送り出し
方向に直交する面に対して傾斜する面を有する成形工具
に突き当てることにより線材をコイル状に巻回するもの
であり、コイルばねの端部にフック部を成形するにはコ
イルばねの胴部を成形する成形工具及び又は別の成形工
具を線材に突き当てることにより行う。
【0003】コイルばねを製造するに際し、成形工具に
よりコイル状に巻回されたコイル径は、主として線材を
送り出す際の線材ガイドの出口から成形工具傾斜面の線
材当接部分までの距離によって決まり、コイル胴部の巻
数はコイル径と関連して線材の送り出し量によって決定
される。しかし、コイル状に形成する場合の使用線材の
直径や表面状態の不均一又は硬度変化あるいは成形工具
の発熱や摩耗等に起因して成形されるコイル径に微小変
化が生じる。
よりコイル状に巻回されたコイル径は、主として線材を
送り出す際の線材ガイドの出口から成形工具傾斜面の線
材当接部分までの距離によって決まり、コイル胴部の巻
数はコイル径と関連して線材の送り出し量によって決定
される。しかし、コイル状に形成する場合の使用線材の
直径や表面状態の不均一又は硬度変化あるいは成形工具
の発熱や摩耗等に起因して成形されるコイル径に微小変
化が生じる。
【0004】従って、始めに所定コイル径にセットして
おいても、時間の経過とともにコイル径が大きくなった
り小さくなったりする。例えば、コイル径が大きくなる
と線材を同一長さ送り出してもコイル巻数が不足し、始
端の第1フック部とコイル胴部の巻き終わり後に形成す
る第2フック部との相対位置(対向角)が経時的に変化
し、両端フックの対向角が揃わぬことで不良品が出るこ
とがあった。
おいても、時間の経過とともにコイル径が大きくなった
り小さくなったりする。例えば、コイル径が大きくなる
と線材を同一長さ送り出してもコイル巻数が不足し、始
端の第1フック部とコイル胴部の巻き終わり後に形成す
る第2フック部との相対位置(対向角)が経時的に変化
し、両端フックの対向角が揃わぬことで不良品が出るこ
とがあった。
【0005】このため、検出棒を利用してコイル胴部を
巻回しつつあるときの第1フック部を検出し、その検出
信号で線材送りを止め、その後続いて第2フック部を形
成することで両端フックの対向角を整えようとしたが、
時間の経過に伴うコイル径の微小変化により、設定位置
に検出棒を前進させても、第1フックに半巻き分ずれて
接触する場合が生じ、両端フックの対向角は揃ってもコ
イル胴部の巻数が半巻き多かったり少なかったりして不
良品となることがあった。
巻回しつつあるときの第1フック部を検出し、その検出
信号で線材送りを止め、その後続いて第2フック部を形
成することで両端フックの対向角を整えようとしたが、
時間の経過に伴うコイル径の微小変化により、設定位置
に検出棒を前進させても、第1フックに半巻き分ずれて
接触する場合が生じ、両端フックの対向角は揃ってもコ
イル胴部の巻数が半巻き多かったり少なかったりして不
良品となることがあった。
【0006】これを解決するために実公平3−5731
1号で公知のコイルばねのフック部修正装置が開発され
た。このものは図5に示すように、コイル成形時常に成
形工具101の位置が安定するように機械前板102に
取り付けられているストッパボルト103を、ステッピ
ングモータ104により回動することにより軸方向移動
可能とし、検出棒を第1フック部当接予定位置へ前進さ
せるときの信号から、実際に検出棒が第1フック部に当
接して線材送りを停止させる接触信号までの送り出し量
を測定器で測定し、予め設定したばね設計上の理想の対
応線材送り出し量と比較し、その比較結果で設定範囲外
になったとき、ステッピングモータ104に正転又は逆
転させる信号を送って、ストッパボルト103を回転さ
せ,線材ガイド105の線材出口と成形工具101の線
材当接部分までの距離を変え、コイル胴部を巻回すると
きのコイル径が常に一定値になるようにしたものであ
る。
1号で公知のコイルばねのフック部修正装置が開発され
た。このものは図5に示すように、コイル成形時常に成
形工具101の位置が安定するように機械前板102に
取り付けられているストッパボルト103を、ステッピ
ングモータ104により回動することにより軸方向移動
可能とし、検出棒を第1フック部当接予定位置へ前進さ
せるときの信号から、実際に検出棒が第1フック部に当
接して線材送りを停止させる接触信号までの送り出し量
を測定器で測定し、予め設定したばね設計上の理想の対
応線材送り出し量と比較し、その比較結果で設定範囲外
になったとき、ステッピングモータ104に正転又は逆
転させる信号を送って、ストッパボルト103を回転さ
せ,線材ガイド105の線材出口と成形工具101の線
材当接部分までの距離を変え、コイル胴部を巻回すると
きのコイル径が常に一定値になるようにしたものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた実
公平3−57311号の技術は、検出棒前進開始から接
触検知までの送り出し量の実測値と理想値の差を求め
て、コイル径をフィードバック補正するもので、線材送
り出し量(L)と、コイル径(D)の関係を次式で表す
ことができる。 ΔL=π・ΔD・N 但し、ΔL=送り出し量の変化量、ΔD=コイル径の変
化量、N=コイル巻数である。ここで、例えばコイル径
が小さいとき、コイル径がφ2.0mm,巻数50の場
合、ΔLの最大値(1/4巻)は1.6mmで、上式で
求められるΔDの最大(コントロール範囲)は0.01
mmとなる。
公平3−57311号の技術は、検出棒前進開始から接
触検知までの送り出し量の実測値と理想値の差を求め
て、コイル径をフィードバック補正するもので、線材送
り出し量(L)と、コイル径(D)の関係を次式で表す
ことができる。 ΔL=π・ΔD・N 但し、ΔL=送り出し量の変化量、ΔD=コイル径の変
化量、N=コイル巻数である。ここで、例えばコイル径
が小さいとき、コイル径がφ2.0mm,巻数50の場
合、ΔLの最大値(1/4巻)は1.6mmで、上式で
求められるΔDの最大(コントロール範囲)は0.01
mmとなる。
【0008】従って、実際にコントロールする成形工具
の調整範囲は0.005mmであり微小量を制御するこ
とは非常に困難である。また、反対に巻数が大きい場合
は、コイル径(D)の微小変化で送り出し量(L)が大
きく変化するため、この場合も制御が困難であるという
問題を有している。更に、検知データである送り出し量
(L)とコイル径(D)の関係には巻数要素(π,N)
が介入するため理論値との直線性に乏しく、設定に際し
てサンプリングや経験等のデータが必要になりセットが
複雑であるという問題を有している。
の調整範囲は0.005mmであり微小量を制御するこ
とは非常に困難である。また、反対に巻数が大きい場合
は、コイル径(D)の微小変化で送り出し量(L)が大
きく変化するため、この場合も制御が困難であるという
問題を有している。更に、検知データである送り出し量
(L)とコイル径(D)の関係には巻数要素(π,N)
が介入するため理論値との直線性に乏しく、設定に際し
てサンプリングや経験等のデータが必要になりセットが
複雑であるという問題を有している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のコイルばね両端のフック対向角補正装置は、
線材を線材ガイドから送り出す線材送りロールと線材ガ
イド前面に位置し前記線材をコイル状に巻回する少なく
とも一個以上の成形工具とで両端にフックを有するコイ
ルばねを製造するコイルばね製造機において、コイル胴
部を巻回しつつあるときの第1フック部に接触する位置
に前進する進退可能な検出棒と、該検出棒を進退させる
駆動手段と、前記線材送りロールが送り出す線材の送り
出し量を計測する測定器と、前記検出棒の前進指令出力
点となる第1フック部とコイル胴部との線材送り出し量
から前記コイル胴部のほぼ1/4巻き分の理想の線材送
り出し量を差し引いた第1線材送り出し量を順次更新し
つつ記憶する第1記憶手段と、前記測定器によりばね成
形一回ごとに計測されたコイル胴部巻回時の前記検出棒
の前進指令出力点から前記検出棒が前記第1フック部に
接触した信号で送りが停止されるまでの第2線材送り出
し量を順次更新しつつ記憶する第2記憶手段と、該第2
記憶手段に記憶される前記第2線材送り出し量と前記理
想の線材送り出し量との差から補正量を求める演算手段
と、求めた補正量により前記第1線材送り出し量を毎回
補正して更新する手段とを設けてなり、ばね成形が一回
終わるごとに補正を行って第1線材送り出し量を更新し
て次回のばね成形に備えるものである。
に本発明のコイルばね両端のフック対向角補正装置は、
線材を線材ガイドから送り出す線材送りロールと線材ガ
イド前面に位置し前記線材をコイル状に巻回する少なく
とも一個以上の成形工具とで両端にフックを有するコイ
ルばねを製造するコイルばね製造機において、コイル胴
部を巻回しつつあるときの第1フック部に接触する位置
に前進する進退可能な検出棒と、該検出棒を進退させる
駆動手段と、前記線材送りロールが送り出す線材の送り
出し量を計測する測定器と、前記検出棒の前進指令出力
点となる第1フック部とコイル胴部との線材送り出し量
から前記コイル胴部のほぼ1/4巻き分の理想の線材送
り出し量を差し引いた第1線材送り出し量を順次更新し
つつ記憶する第1記憶手段と、前記測定器によりばね成
形一回ごとに計測されたコイル胴部巻回時の前記検出棒
の前進指令出力点から前記検出棒が前記第1フック部に
接触した信号で送りが停止されるまでの第2線材送り出
し量を順次更新しつつ記憶する第2記憶手段と、該第2
記憶手段に記憶される前記第2線材送り出し量と前記理
想の線材送り出し量との差から補正量を求める演算手段
と、求めた補正量により前記第1線材送り出し量を毎回
補正して更新する手段とを設けてなり、ばね成形が一回
終わるごとに補正を行って第1線材送り出し量を更新し
て次回のばね成形に備えるものである。
【0010】またばね成形が一回終わるごとに補正する
補正量は第2線材送り出し量と理想の線材送り出し量と
の差に1以下の係数を乗じたものである。
補正量は第2線材送り出し量と理想の線材送り出し量と
の差に1以下の係数を乗じたものである。
【0011】
【作用】請求項1は、両端フック付コイルばねのコイル
胴部巻回中の検出棒前進指令出力点から送り停止までの
第2線材送り出し量の実測値と設計上の理想値の線材送
り出し量とを比較して、一回ごとに補正値を求め、巻き
始めから検出棒前進指令出力点までの第1線材送り量
を、この補正値により補正した更新された第1線材送り
量を次回の指令値とする。こうして次々に指令値の更新
を重ね、検出棒前進指令出力点から送り停止までの線材
送り出し量を限りなく理想値に近づけることにより検出
棒を前進させるタイミングを理想位置に揃え、検出棒が
第1フック部に当接した信号で送りを停止して、第2フ
ック部の形成に入ることにより両端フックの対向角の整
列を行う。
胴部巻回中の検出棒前進指令出力点から送り停止までの
第2線材送り出し量の実測値と設計上の理想値の線材送
り出し量とを比較して、一回ごとに補正値を求め、巻き
始めから検出棒前進指令出力点までの第1線材送り量
を、この補正値により補正した更新された第1線材送り
量を次回の指令値とする。こうして次々に指令値の更新
を重ね、検出棒前進指令出力点から送り停止までの線材
送り出し量を限りなく理想値に近づけることにより検出
棒を前進させるタイミングを理想位置に揃え、検出棒が
第1フック部に当接した信号で送りを停止して、第2フ
ック部の形成に入ることにより両端フックの対向角の整
列を行う。
【0012】請求項2は検出棒前進指令出力点から送り
停止までの第2線材送り出し量の実測値と設計上の理想
値との差に1以下の係数例えば0.6を乗じた補正量と
して、第1線材送り量を毎回補正することにより検出棒
を前進させるタイミングをゆるやかに変化させ、補正の
方向を正確に把握しつつ理想位置に近づけて、フック対
向角の整列を行う。
停止までの第2線材送り出し量の実測値と設計上の理想
値との差に1以下の係数例えば0.6を乗じた補正量と
して、第1線材送り量を毎回補正することにより検出棒
を前進させるタイミングをゆるやかに変化させ、補正の
方向を正確に把握しつつ理想位置に近づけて、フック対
向角の整列を行う。
【0013】
【実施例】以下実施例について図面にもとづいて説明す
る。図1はコイルばね製造機の骨組み図で、成形工具は
コイル胴部成形工具一組で示し、他の成形工具は省略し
てある。また送りモータ10より歯車12に至る中間の
歯車等も省略されている。モータ10の動力はプーリを
介して同歯数の一対の歯車12と14へ伝達される。従
って歯車12及び14と共軸の材料送りロール16及び
18も互いに反対方向に回転されることになり、この材
料送りロール16及び18の回転力が線材20を線材ガ
イド22の穴を通して力強く前方に放出する力となる。
線材ガイド22の前方にはU字状溝が刻設された成形工
具24の成形面が線材20の送り出し方向と直交する面
に対し傾斜して移動可能に保持されているので、線材ガ
イド22より放出された線材20は、成形工具24に当
接してコイル状に成形される。同様な方法で線材ガイド
22の前方に適宜各種成形工具が位置することにより第
1フック部,コイル胴部,第2フック部が順に成形され
る。
る。図1はコイルばね製造機の骨組み図で、成形工具は
コイル胴部成形工具一組で示し、他の成形工具は省略し
てある。また送りモータ10より歯車12に至る中間の
歯車等も省略されている。モータ10の動力はプーリを
介して同歯数の一対の歯車12と14へ伝達される。従
って歯車12及び14と共軸の材料送りロール16及び
18も互いに反対方向に回転されることになり、この材
料送りロール16及び18の回転力が線材20を線材ガ
イド22の穴を通して力強く前方に放出する力となる。
線材ガイド22の前方にはU字状溝が刻設された成形工
具24の成形面が線材20の送り出し方向と直交する面
に対し傾斜して移動可能に保持されているので、線材ガ
イド22より放出された線材20は、成形工具24に当
接してコイル状に成形される。同様な方法で線材ガイド
22の前方に適宜各種成形工具が位置することにより第
1フック部,コイル胴部,第2フック部が順に成形され
る。
【0014】図はコイル胴部までの両端フック付コイル
ばね21の成形状態を示し、この図の状態で所望のコイ
ル巻数まで巻成されることになるが、所定コイル巻数の
少し手前、詳しくは要求するコイル形状により必要とす
る第1フック部21aからコイル胴部21bまでの計算
により求めた線材送り出し量より1/4巻き分だけ短い
線材送り量に達する点(以降この点を検出棒前進指令の
割り込みが行われる点を指すスキップ点と呼ぶ)で、数
値制御装置26からリニアシリンダ又は電磁ソレノイド
28に前進信号を送り、コイル胴部成形により回転しな
がら前進する第1フック部21aに向かって検出棒30
を移動させ、その後に検出棒30が第1フック部21a
に接触して第1フック部の位置も知り、その接触信号に
より線材送りを停止し、図示しない第2フック部の成形
を行うことにより両端フック付コイルばね21の両端フ
ックの対向角を整えることができる。
ばね21の成形状態を示し、この図の状態で所望のコイ
ル巻数まで巻成されることになるが、所定コイル巻数の
少し手前、詳しくは要求するコイル形状により必要とす
る第1フック部21aからコイル胴部21bまでの計算
により求めた線材送り出し量より1/4巻き分だけ短い
線材送り量に達する点(以降この点を検出棒前進指令の
割り込みが行われる点を指すスキップ点と呼ぶ)で、数
値制御装置26からリニアシリンダ又は電磁ソレノイド
28に前進信号を送り、コイル胴部成形により回転しな
がら前進する第1フック部21aに向かって検出棒30
を移動させ、その後に検出棒30が第1フック部21a
に接触して第1フック部の位置も知り、その接触信号に
より線材送りを停止し、図示しない第2フック部の成形
を行うことにより両端フック付コイルばね21の両端フ
ックの対向角を整えることができる。
【0015】しかし、従来の技術でも述べたように使用
線材の直径や表面状態の不均一または硬度変化あるいは
成形工具24の発熱や摩耗等が原因で成形するコイル径
に微小変化が生じて同一送り出し量では巻数に変化が生
じ、スキップ点がずれてコイル胴部21bの巻数が半巻
き分多かったり少なかったりする不良品が出ることがあ
る。本発明はこの巻数が半巻き違う不良品を防止するた
めに、スキップ点が常時理想の位置に近づくように補正
するもので、これを実施するため数値制御装置26に図
2に示す補正制御システムが内蔵されていて、線材送り
ロール16又は18に送り出し量を測定するエンコーダ
等の測定器11が取着されている。
線材の直径や表面状態の不均一または硬度変化あるいは
成形工具24の発熱や摩耗等が原因で成形するコイル径
に微小変化が生じて同一送り出し量では巻数に変化が生
じ、スキップ点がずれてコイル胴部21bの巻数が半巻
き分多かったり少なかったりする不良品が出ることがあ
る。本発明はこの巻数が半巻き違う不良品を防止するた
めに、スキップ点が常時理想の位置に近づくように補正
するもので、これを実施するため数値制御装置26に図
2に示す補正制御システムが内蔵されていて、線材送り
ロール16又は18に送り出し量を測定するエンコーダ
等の測定器11が取着されている。
【0016】本発明にかかわる補正制御システムは、次
の各部から構成されている。プログラムメモリ31は、
加工プログラムを記憶する部分。プログラム解釈部32
は、プログラムの内容を解釈して必要部所に必要な信号
を仕分ける部分である。スキップ点までの線長初期値記
憶部33は、予めばね設計値より算出した第1フック部
21a及びコイル胴部21bの必要線材送り出し量(線
長)から1/4巻き分の線長を差し引いた線材送り出し
量を初期値として記憶する部分。スキップ点から停止ま
での理想の線長記憶部34は、予めばね設計値より算出
したコイル胴部の1/4巻き分の線長を記憶する部分。
係数記憶部35は、補正値に乗ずる1以下の係数を記憶
する部分で、以上3つの記憶部33,34,35にはプ
ログラムにより数値が入力される。
の各部から構成されている。プログラムメモリ31は、
加工プログラムを記憶する部分。プログラム解釈部32
は、プログラムの内容を解釈して必要部所に必要な信号
を仕分ける部分である。スキップ点までの線長初期値記
憶部33は、予めばね設計値より算出した第1フック部
21a及びコイル胴部21bの必要線材送り出し量(線
長)から1/4巻き分の線長を差し引いた線材送り出し
量を初期値として記憶する部分。スキップ点から停止ま
での理想の線長記憶部34は、予めばね設計値より算出
したコイル胴部の1/4巻き分の線長を記憶する部分。
係数記憶部35は、補正値に乗ずる1以下の係数を記憶
する部分で、以上3つの記憶部33,34,35にはプ
ログラムにより数値が入力される。
【0017】スキップ点から停止までの実測線長更新記
憶部36は、スキップ点で検出棒30が前進して第1フ
ック部21aに当接し線材送りが停止されるまでの、プ
ログラム解釈部32からの測定指令にもとづいて測定器
11により毎回測定した実測値を更新しつつ記憶する部
分。線長差算出部37は、理想の線長記憶部34からの
理想値と実測線長更新記憶部36からの実測値とを比較
してその差を求める部分。補正値算出部38は、線長差
算出部37からの線長差に係数記憶部35の係数を乗じ
て補正値を求める部分で、補正値の算出はコイルばね2
1を一個成形するたびに行われる。
憶部36は、スキップ点で検出棒30が前進して第1フ
ック部21aに当接し線材送りが停止されるまでの、プ
ログラム解釈部32からの測定指令にもとづいて測定器
11により毎回測定した実測値を更新しつつ記憶する部
分。線長差算出部37は、理想の線長記憶部34からの
理想値と実測線長更新記憶部36からの実測値とを比較
してその差を求める部分。補正値算出部38は、線長差
算出部37からの線長差に係数記憶部35の係数を乗じ
て補正値を求める部分で、補正値の算出はコイルばね2
1を一個成形するたびに行われる。
【0018】スキップ点までの線長更新値記憶部43
は、初品のばね成形で送られてくる補正値を線長初期値
記憶部33の初期値に加算(補正)してスキップ点まで
の線長を更新し、以降更新した数値に次の補正値を加算
して、次々に更新された線長を記憶する部分。送り量指
令部39は、線長更新値記憶部43より送られてくる1
回ごとに線長の異なる指令値に合った線材送り出しが行
われるよう制御する部分。速度指令部40は、プログラ
ム指定の速度になるよう制御する部分。パワー増幅部4
1は、モータ10を駆動する電力を供給する部分。検出
棒前進信号出力部はスキップ点で電磁ソレノイド28に
信号を出力する部分である。
は、初品のばね成形で送られてくる補正値を線長初期値
記憶部33の初期値に加算(補正)してスキップ点まで
の線長を更新し、以降更新した数値に次の補正値を加算
して、次々に更新された線長を記憶する部分。送り量指
令部39は、線長更新値記憶部43より送られてくる1
回ごとに線長の異なる指令値に合った線材送り出しが行
われるよう制御する部分。速度指令部40は、プログラ
ム指定の速度になるよう制御する部分。パワー増幅部4
1は、モータ10を駆動する電力を供給する部分。検出
棒前進信号出力部はスキップ点で電磁ソレノイド28に
信号を出力する部分である。
【0019】以上のように構成されたNC制御装置26
の補正制御システムによれば、初品の両端フック付コイ
ルばね成形時の巻始めからスキップ点までの線材送り量
は線長初期値記憶部33に記憶のばね設計値から算出し
た初期値によって行われる。このときのスキップ点で検
出棒が前進し第1フック部21aに当接して送りが停止
するまでの線材送り出し量の実測値と、予め算出されて
理想の線長記憶部34に記憶されている対応線材送り出
し量の理想値との差に係数記憶部35に記憶する例えば
1以下の係数α=0.6を乗じて補正値を求める。そし
て求めた補正値を係数初期値記憶部33に記憶する初期
値に加算補正して、スキップ点までの線長を更新し、更
新された値が線長更新値記憶部43に記憶され、2回目
のコイルばね成形時にこの更新された値が線材送り出し
量指令値として呼び出されて線材送り出しが実行され
る。このように一回形成を行うごとに巻き始めからスキ
ップ点までの線長指令値が次々と更新されてスキップ点
から接触停止位置までの線長が設計上の理想線長に近づ
く。
の補正制御システムによれば、初品の両端フック付コイ
ルばね成形時の巻始めからスキップ点までの線材送り量
は線長初期値記憶部33に記憶のばね設計値から算出し
た初期値によって行われる。このときのスキップ点で検
出棒が前進し第1フック部21aに当接して送りが停止
するまでの線材送り出し量の実測値と、予め算出されて
理想の線長記憶部34に記憶されている対応線材送り出
し量の理想値との差に係数記憶部35に記憶する例えば
1以下の係数α=0.6を乗じて補正値を求める。そし
て求めた補正値を係数初期値記憶部33に記憶する初期
値に加算補正して、スキップ点までの線長を更新し、更
新された値が線長更新値記憶部43に記憶され、2回目
のコイルばね成形時にこの更新された値が線材送り出し
量指令値として呼び出されて線材送り出しが実行され
る。このように一回形成を行うごとに巻き始めからスキ
ップ点までの線長指令値が次々と更新されてスキップ点
から接触停止位置までの線長が設計上の理想線長に近づ
く。
【0020】図3は、第1フック部21aよりコイル胴
部21bを見たコイルばね21の図で、Aは巻き始めか
らスキップ点までの線送り出し量、Bはスキップ点から
接触停止点までの線送り出し量を示す。ばね成形中に何
等かの理由でコイル径が小さくなるとスキップ点が図で
左にずれてBが短くなり、コイル径が大きくなると反対
に右にずれてBが大きくなる。このスキップ点で検出棒
30の前進指令が出ると同時に線送り速度が高速から低
速に切り換わり、検出棒30に第1フック部が当接して
送りが停止され、第2フック部の成形に入ることにより
両端フックの対向角がととのえられるので、線送り量B
を理想値(コイル胴部の1/4巻き分の線長)近くに安
定させることが望ましい。
部21bを見たコイルばね21の図で、Aは巻き始めか
らスキップ点までの線送り出し量、Bはスキップ点から
接触停止点までの線送り出し量を示す。ばね成形中に何
等かの理由でコイル径が小さくなるとスキップ点が図で
左にずれてBが短くなり、コイル径が大きくなると反対
に右にずれてBが大きくなる。このスキップ点で検出棒
30の前進指令が出ると同時に線送り速度が高速から低
速に切り換わり、検出棒30に第1フック部が当接して
送りが停止され、第2フック部の成形に入ることにより
両端フックの対向角がととのえられるので、線送り量B
を理想値(コイル胴部の1/4巻き分の線長)近くに安
定させることが望ましい。
【0021】図4のグラフは本発明の補正制御システム
により線送り量Bを安定させるために、線送り量Aを毎
回補正更新したときの線送り量Bの移動状態を表すもの
で、このグラフに現れているように一個目にBが理想値
よりイだけ長くなると、2個目は線送り量Aがイ×α
(係数)だけマイナス側に補正されるので、Bは補正が
なければ許容範囲上限のBmax近くになるところであ
るが補正量だけ短くなってロだけ理想値より長くなる。
3個目は同様に補正がなければBmaxを越えるところ
が、Aがロ×αだけマイナス側に補正されるので、Bは
理想値よりハだけ長い線長に改善される。尚、係数αは
補正をなだらかに行うためのもので、1以下の数値を任
意に設定できるが実験により判明した好ましい数値は
0.8〜0.4である。
により線送り量Bを安定させるために、線送り量Aを毎
回補正更新したときの線送り量Bの移動状態を表すもの
で、このグラフに現れているように一個目にBが理想値
よりイだけ長くなると、2個目は線送り量Aがイ×α
(係数)だけマイナス側に補正されるので、Bは補正が
なければ許容範囲上限のBmax近くになるところであ
るが補正量だけ短くなってロだけ理想値より長くなる。
3個目は同様に補正がなければBmaxを越えるところ
が、Aがロ×αだけマイナス側に補正されるので、Bは
理想値よりハだけ長い線長に改善される。尚、係数αは
補正をなだらかに行うためのもので、1以下の数値を任
意に設定できるが実験により判明した好ましい数値は
0.8〜0.4である。
【0022】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。請求項1は、両端フッ
ク付コイルばね成形時に、コイル胴部を巻回しつつある
ときの検出棒前進指令出力点から検出棒が第1フック部
に当接して送りが停止するまでの第2線材送り出し量を
毎回測定器により計測し、この第2計測値と予め算出さ
れた理想の線材送り出し量との差から補正量を求め、巻
き始めから検出棒前進開始点までの第1線材送り出し量
を毎回補正することにより、毎回線材送り出し量を更新
して次のコイル成形を行うようにしたので、初期セット
時の検出棒前進指令出力点タイミングのずれ及び連続生
産中のコイル径の微小変化による検出棒前進開始タイミ
ングずれに対して常に理想の状態に自動補正する調心効
果が働き、適正な検出棒前進開始タイミングが維持でき
る。
で、次に記載する効果を奏する。請求項1は、両端フッ
ク付コイルばね成形時に、コイル胴部を巻回しつつある
ときの検出棒前進指令出力点から検出棒が第1フック部
に当接して送りが停止するまでの第2線材送り出し量を
毎回測定器により計測し、この第2計測値と予め算出さ
れた理想の線材送り出し量との差から補正量を求め、巻
き始めから検出棒前進開始点までの第1線材送り出し量
を毎回補正することにより、毎回線材送り出し量を更新
して次のコイル成形を行うようにしたので、初期セット
時の検出棒前進指令出力点タイミングのずれ及び連続生
産中のコイル径の微小変化による検出棒前進開始タイミ
ングずれに対して常に理想の状態に自動補正する調心効
果が働き、適正な検出棒前進開始タイミングが維持でき
る。
【0023】請求項2は実測値と理想値の差に1以下の
係数を乗じて補正値を求めるようにしたので、補正によ
る検出棒前進開始タイミングの変化が穏やかになり、理
想の状態に無理なく近づく調心効果が生じる。
係数を乗じて補正値を求めるようにしたので、補正によ
る検出棒前進開始タイミングの変化が穏やかになり、理
想の状態に無理なく近づく調心効果が生じる。
【図1】本実施例のコイルばねを成形する機械の骨組み
図である。
図である。
【図2】数値制御内の補正制御システムのブロック線図
である。
である。
【図3】コイルばねを第1フック側から見た図である。
【図4】補正により改善された検出棒前進指令出力点の
ずれを示すグラフ図である。
ずれを示すグラフ図である。
【図5】従来の技術の成形工具の位置をフィードバック
補正してコイル径を変えるフック部修正装置の図であ
る。
補正してコイル径を変えるフック部修正装置の図であ
る。
【符号の説明】 10 線材送り出し用モータ 11 計測器 18 線材送り出しロール 20 線材 21 コイルばね 21a 第1フック部 21b コイル胴部 22 線材ガイド 24 成形工具 26 数値制御装置 28 電磁ソレノイド 30 検出棒 33 スキップ点までの線長初期値記憶部 34 スキップ点から停止までの理想の線長記憶部 35 係数記憶部 36 スキップ点から停止までの実測線長更新記憶部 37 線長差算出部 38 補正値算出部 42 検出棒前進信号出力部 43 スキップ点までの線長更新値記憶部
Claims (2)
- 【請求項1】 線材を線材ガイドから送り出す線材送り
ロールと線材ガイド前面に位置し前記線材をコイル状に
巻回する少なくとも一個以上の成形工具とで両端にフッ
クを有するコイルばねを製造するコイルばね製造機にお
いて、コイル胴部を巻回しつつあるときの第1フック部
に接触する位置に前進する進退可能な検出棒と、該検出
棒を進退させる駆動手段と、前記線材送りロールが送り
出す線材の送り出し量を計測する測定器と、前記検出棒
の前進指令出力点となる第1フック部とコイル胴部との
線材送り出し量から前記コイル胴部のほぼ1/4巻き分
の理想の線材送り出し量を差し引いた第1線材送り出し
量を順次更新しつつ記憶する第1記憶手段と、前記測定
器によりばね成形一回ごとに計測されたコイル胴部巻回
時の前記検出棒の前進指令出力点から前記検出棒が前記
第1フック部に接触した信号で送りが停止されるまでの
第2線材送り出し量を順次更新しつつ記憶する第2記憶
手段と、該第2記憶手段に記憶される前記第2線材送り
出し量と前記理想の線材送り出し量との差から補正量を
求める演算手段と、求めた補正量により前記第1線材送
り出し量を毎回補正して更新する手段とを設けてなり、
ばね成形が一回終わるごとに補正を行って第1線材送り
出し量を更新して次回のばね成形に備えることを特徴と
するコイルばね両端のフック対向角補正装置。 - 【請求項2】 ばね成形が一回終わるごとに補正する補
正量は第2線材送り出し量と理想の線材送り出し量との
差に1以下の係数を乗じたものである請求項1記載のコ
イルばね両端のフック対向角補正装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23064094A JP2847178B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | コイルばね両端のフック対向角補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23064094A JP2847178B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | コイルばね両端のフック対向角補正装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0866735A true JPH0866735A (ja) | 1996-03-12 |
| JP2847178B2 JP2847178B2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=16910963
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23064094A Expired - Fee Related JP2847178B2 (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | コイルばね両端のフック対向角補正装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2847178B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-30 JP JP23064094A patent/JP2847178B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2847178B2 (ja) | 1999-01-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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