JPH086722B2 - 慣性体駆動装置 - Google Patents
慣性体駆動装置Info
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- JPH086722B2 JPH086722B2 JP5-519690A JP51969093A JPH086722B2 JP H086722 B2 JPH086722 B2 JP H086722B2 JP 51969093 A JP51969093 A JP 51969093A JP H086722 B2 JPH086722 B2 JP H086722B2
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- spool
- piston
- chamber
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Description
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に設けら
れる慣性体駆動装置に関し、特に、慣性体の停止時に該
慣性体が反転動作するのを防止するようにした慣性体駆
動装置に関する。
れる慣性体駆動装置に関し、特に、慣性体の停止時に該
慣性体が反転動作するのを防止するようにした慣性体駆
動装置に関する。
背景技術
一般に、油圧ショベル等の建設機械では、下部走行体
上に上部旋回体を旋回可能に設け、該上部旋回体を慣性
体駆動装置である旋回用油圧回路により旋回駆動するよ
うにしている。
上に上部旋回体を旋回可能に設け、該上部旋回体を慣性
体駆動装置である旋回用油圧回路により旋回駆動するよ
うにしている。
そこで、図11および図12にこの種の従来技術による慣
性体駆動装置として油圧ショベルの旋回用油圧回路を例
に挙げて示す。
性体駆動装置として油圧ショベルの旋回用油圧回路を例
に挙げて示す。
図において、1は旋回用の油圧モータを示し、該油圧
モータ1は油圧源としての油圧ポンプ2、タンク3にポ
ンプ側管路4、タンク側管路5および第1,第2の主管路
6A,6B等を介して接続されている。そして、油圧モータ
1は油圧ポンプ2からの圧油が給排されることにより回
転駆動され、これによって、慣性体となる上部旋回体を
下部走行体(いずれも図示せず)上で旋回駆動する。
モータ1は油圧源としての油圧ポンプ2、タンク3にポ
ンプ側管路4、タンク側管路5および第1,第2の主管路
6A,6B等を介して接続されている。そして、油圧モータ
1は油圧ポンプ2からの圧油が給排されることにより回
転駆動され、これによって、慣性体となる上部旋回体を
下部走行体(いずれも図示せず)上で旋回駆動する。
7はポンプ側管路4、タンク側管路5と主管路6A,6B
との間に設けられた切換弁としての方向切換弁を示し、
該方向切換弁7は油圧源側ポートがポンプ側管路4、タ
ンク側管路5を介して油圧ポンプ2、タンク3に接続さ
れ、モータ側ポートが第1,第2の主管路6A,6Bを介して
油圧モータ1に接続されている。そして、方向切換弁7
はオペレータが操作レバー7Aを傾転操作することによ
り、中立位置(A)から左,右の切換位置(B),
(C)に切換えられ、切換位置(B)と切換位置(C)
とで油圧ポンプ2から油圧モータ1に給排する圧油の方
向を切換える。また、方向切換弁7は中立位置(A)に
復帰したときに、ポンプ側管路4、タンク側管路5と主
管路6A,6Bとの間に遮断し、油圧モータ1への圧油の給
排を停止させるようになっている。
との間に設けられた切換弁としての方向切換弁を示し、
該方向切換弁7は油圧源側ポートがポンプ側管路4、タ
ンク側管路5を介して油圧ポンプ2、タンク3に接続さ
れ、モータ側ポートが第1,第2の主管路6A,6Bを介して
油圧モータ1に接続されている。そして、方向切換弁7
はオペレータが操作レバー7Aを傾転操作することによ
り、中立位置(A)から左,右の切換位置(B),
(C)に切換えられ、切換位置(B)と切換位置(C)
とで油圧ポンプ2から油圧モータ1に給排する圧油の方
向を切換える。また、方向切換弁7は中立位置(A)に
復帰したときに、ポンプ側管路4、タンク側管路5と主
管路6A,6Bとの間に遮断し、油圧モータ1への圧油の給
排を停止させるようになっている。
8A,8Bは油圧モータ1と方向切換弁7との間に位置し
て主管路6A,6Bの途中に接続された一対のチャージ用チ
ャック弁を示し、該チェック弁8A,8Bは補助管路9およ
びタンク管路10を介してタンク3に接続され、油圧モー
タ1の慣性回転時等に主管路6Aまたは6B内が負圧になる
と、タンク3内の作動油をこの主管路6A,6B内に補給さ
せる。
て主管路6A,6Bの途中に接続された一対のチャージ用チ
ャック弁を示し、該チェック弁8A,8Bは補助管路9およ
びタンク管路10を介してタンク3に接続され、油圧モー
タ1の慣性回転時等に主管路6Aまたは6B内が負圧になる
と、タンク3内の作動油をこの主管路6A,6B内に補給さ
せる。
11A,11Bは油圧モータ1と方向切換弁7との間に位置
して主管路6A,6Bの途中に接続された圧力制御弁として
の一対のオーバロードリリーフ弁を示し、該オーバロー
ドリリーフ弁11A,11Bは補助管路9等を介してタンク3
と接続されると共に、チェック弁8A,8Bの流入側にも接
続されている。ここで、該オーバロードリリーフ弁11A,
11Bはその開弁圧がばね12A,12Bにより予め第1の圧力値
PC(図12参照)に設定されている。そして、該オーバ
ロードリリーフ弁11A(11B)は油圧モータ1の慣性回転
時は主管路6A(6B)内に圧力値PCを越える過剰圧が発
生すると、この過剰圧を相手方の主管路6B(6A)等にチ
ェック弁8B(8A)を介してリリーフすべく開弁し、主管
路6A,6B内の最高圧力をこの圧力値PCに制限している。
して主管路6A,6Bの途中に接続された圧力制御弁として
の一対のオーバロードリリーフ弁を示し、該オーバロー
ドリリーフ弁11A,11Bは補助管路9等を介してタンク3
と接続されると共に、チェック弁8A,8Bの流入側にも接
続されている。ここで、該オーバロードリリーフ弁11A,
11Bはその開弁圧がばね12A,12Bにより予め第1の圧力値
PC(図12参照)に設定されている。そして、該オーバ
ロードリリーフ弁11A(11B)は油圧モータ1の慣性回転
時は主管路6A(6B)内に圧力値PCを越える過剰圧が発
生すると、この過剰圧を相手方の主管路6B(6A)等にチ
ェック弁8B(8A)を介してリリーフすべく開弁し、主管
路6A,6B内の最高圧力をこの圧力値PCに制限している。
13は油圧モータ1のドレン管路を示し、該ドレン管路
13は油圧モータ1に供給した圧油の一部がドレンとなっ
てリークすると、このリークした油液をタンク3内へと
排出させる。
13は油圧モータ1に供給した圧油の一部がドレンとなっ
てリークすると、このリークした油液をタンク3内へと
排出させる。
このように構成される従来技術では、方向切換弁7を
中立位置(A)から切換位置(B)に切換えると、油圧
ポンプ2からの圧油が主管路6Aを介して油圧モータ1に
供給され、該油圧モータ1はこの圧油により慣性体とし
ての上部旋回体を、例えば右方向に旋回駆動する。そし
て、該油圧モータ1からの戻り油は主管路6Bを介してタ
ンク3内へと順次排出される。
中立位置(A)から切換位置(B)に切換えると、油圧
ポンプ2からの圧油が主管路6Aを介して油圧モータ1に
供給され、該油圧モータ1はこの圧油により慣性体とし
ての上部旋回体を、例えば右方向に旋回駆動する。そし
て、該油圧モータ1からの戻り油は主管路6Bを介してタ
ンク3内へと順次排出される。
また、この状態で上部旋回体を停止すべく、方向切換
弁7を切換位置(B)から中立位置(A)に戻したとき
には、油圧ポンプ2から主管路6Aを介した油圧モータ1
への圧油の供給は断たれるから、油圧モータ1による上
部旋回体への駆動力が解除されることになる。
弁7を切換位置(B)から中立位置(A)に戻したとき
には、油圧ポンプ2から主管路6Aを介した油圧モータ1
への圧油の供給は断たれるから、油圧モータ1による上
部旋回体への駆動力が解除されることになる。
しかし、慣性体としての上部旋回体はその慣性力によ
り油圧モータ1を慣性回転させるので、油圧モータ1は
ポンピング作用を行い、主管路6A内の圧油を主管路6B側
に吐出させる。そして、この慣性回転によって、主管路
6A側が負圧となると、タンク3内の作動油をタンク管路
10、チェック弁8Aを介して主管路6A側に補給させる。
り油圧モータ1を慣性回転させるので、油圧モータ1は
ポンピング作用を行い、主管路6A内の圧油を主管路6B側
に吐出させる。そして、この慣性回転によって、主管路
6A側が負圧となると、タンク3内の作動油をタンク管路
10、チェック弁8Aを介して主管路6A側に補給させる。
これにより、主管路6B内には油圧モータ1と方向切換
弁7との間に比較的多量の圧油が封じ込められるので、
主管路6B内には油圧モータ1の慣性回転を停止させるよ
うにブレーキ圧が発生する。そして、このブレーキ圧が
図12に示す特性線14の如くオーバロードリリーフ弁11B
の開弁圧となる圧力値PCを越えると、該オーバロード
リリーフ弁11Bがばね12Bに抗して開弁し、主管路6B内の
ブレーキ圧を補助管路9、チェック弁8Aを介して主管路
6A内にリリーフさせる。これにより、油圧モータ1の慣
性回転は徐々に制動され、その後にオーバロードリリー
フ弁11Bがばね12Bにより開弁する時点t1(図12参照)
で、油圧モータ1は上部旋回体と共に停止する。
弁7との間に比較的多量の圧油が封じ込められるので、
主管路6B内には油圧モータ1の慣性回転を停止させるよ
うにブレーキ圧が発生する。そして、このブレーキ圧が
図12に示す特性線14の如くオーバロードリリーフ弁11B
の開弁圧となる圧力値PCを越えると、該オーバロード
リリーフ弁11Bがばね12Bに抗して開弁し、主管路6B内の
ブレーキ圧を補助管路9、チェック弁8Aを介して主管路
6A内にリリーフさせる。これにより、油圧モータ1の慣
性回転は徐々に制動され、その後にオーバロードリリー
フ弁11Bがばね12Bにより開弁する時点t1(図12参照)
で、油圧モータ1は上部旋回体と共に停止する。
ところで、上述した従来技術では、油圧モータ1の慣
性回転により、主管路6B内にブレーキ圧が発生してオー
バロードリリーフ弁11Bが開弁し、油圧モータ1の慣性
回転を制動する。そして、この慣性回転を制動した後
に、図12に示す如く時点t1でオーバロードリリーフ弁11
Bが開弁して油圧モータ1が一旦停止するときに、主管
路6B内の圧力は特性線14の如く比較的高い圧力状態にあ
る。一方、主管路6A内の圧力は図12に示す特性線15の如
く時点t1まで低い圧力状態にある。
性回転により、主管路6B内にブレーキ圧が発生してオー
バロードリリーフ弁11Bが開弁し、油圧モータ1の慣性
回転を制動する。そして、この慣性回転を制動した後
に、図12に示す如く時点t1でオーバロードリリーフ弁11
Bが開弁して油圧モータ1が一旦停止するときに、主管
路6B内の圧力は特性線14の如く比較的高い圧力状態にあ
る。一方、主管路6A内の圧力は図12に示す特性線15の如
く時点t1まで低い圧力状態にある。
このため従来技術では、図12に示す時点t1で油圧モー
タ1が一旦は停止したとしても、特性線14,15の如く主
管路6B,4A間には比較的大きな差圧ΔPが生じることが
ある。この差圧ΔPにより、油圧モータ1は慣性回転時
の回転方向とは逆向きに反転し、反転方向に回転し始め
るようになる。そして、このときには主管路6B側から主
管路6A側に向けて圧油が流通することにより、差圧ΔP
を漸次小さくなる。
タ1が一旦は停止したとしても、特性線14,15の如く主
管路6B,4A間には比較的大きな差圧ΔPが生じることが
ある。この差圧ΔPにより、油圧モータ1は慣性回転時
の回転方向とは逆向きに反転し、反転方向に回転し始め
るようになる。そして、このときには主管路6B側から主
管路6A側に向けて圧油が流通することにより、差圧ΔP
を漸次小さくなる。
しかし、このときに差圧ΔPは漸次小さくなっても、
油圧モータ1の反転によって上部旋回体には反転方向の
慣性力が発生し、これによって油圧モータ1は反転方向
で回転を続けるから、今度は図12に示す特性線15の主管
路6A側が時点t2で特性線14の主管路6B側よりも高圧とな
り、再び油圧モータ1は逆向きに反転して回転する。
油圧モータ1の反転によって上部旋回体には反転方向の
慣性力が発生し、これによって油圧モータ1は反転方向
で回転を続けるから、今度は図12に示す特性線15の主管
路6A側が時点t2で特性線14の主管路6B側よりも高圧とな
り、再び油圧モータ1は逆向きに反転して回転する。
このように従来技術では、慣性回転する油圧モータ1
は、オーバロードリリーフ弁11B(11A)が開弁した後に
閉弁した時点t1で、主管路4A,4B間の差圧ΔPが増大し
て一時的に停止する。しかし、油圧モータ1はその後再
び逆向きに反転して回転し始め、慣性体である上部旋回
体と共にこの反転動作を繰返すという問題がある。
は、オーバロードリリーフ弁11B(11A)が開弁した後に
閉弁した時点t1で、主管路4A,4B間の差圧ΔPが増大し
て一時的に停止する。しかし、油圧モータ1はその後再
び逆向きに反転して回転し始め、慣性体である上部旋回
体と共にこの反転動作を繰返すという問題がある。
また、上記問題を解決するために、例えば特開昭57−
25570号公報および特開昭58−91902号公報等では、油圧
モータに接続した第1,第2の主管路にそれぞれ個別に慣
性体揺戻り防止弁を設けることが提案されている。しか
し、この場合には第1,第2の主管路に別個に慣性体揺戻
り防止弁を設ける必要があり、部品点数が増加し配管作
業が複雑になる上に、油圧回路全体が大型化するという
問題がある。さらに、この慣性体揺戻り防止弁は、ポペ
ット型の弁体が用いられ、該弁体は弁座に実質的に線接
触状態で閉弁しているだけである。このため、油圧モー
タの駆動圧やブレーキ圧が僅かでも変動したときには、
弁体が不用意に開弁してしまうことがあり、慣性体の円
滑な駆動または停止動作を妨げるという問題がある。
25570号公報および特開昭58−91902号公報等では、油圧
モータに接続した第1,第2の主管路にそれぞれ個別に慣
性体揺戻り防止弁を設けることが提案されている。しか
し、この場合には第1,第2の主管路に別個に慣性体揺戻
り防止弁を設ける必要があり、部品点数が増加し配管作
業が複雑になる上に、油圧回路全体が大型化するという
問題がある。さらに、この慣性体揺戻り防止弁は、ポペ
ット型の弁体が用いられ、該弁体は弁座に実質的に線接
触状態で閉弁しているだけである。このため、油圧モー
タの駆動圧やブレーキ圧が僅かでも変動したときには、
弁体が不用意に開弁してしまうことがあり、慣性体の円
滑な駆動または停止動作を妨げるという問題がある。
さらに、特開昭57−1803号公報には、油圧モータに接
続した第1,第2の主管路間にスプールを有するオンオフ
弁を設け、該オンオフ弁にはスプールの両端側に一対の
圧力室を形成し、該各圧力室にはスプールを中立位置に
向けて付勢する一対の弁ばねを設けると共に、前記一対
の主管路からの圧力(パイロット圧)をそれぞれ絞りを
介して各圧力室に導くようにしてなる慣性体反転防止装
置が開示されている。
続した第1,第2の主管路間にスプールを有するオンオフ
弁を設け、該オンオフ弁にはスプールの両端側に一対の
圧力室を形成し、該各圧力室にはスプールを中立位置に
向けて付勢する一対の弁ばねを設けると共に、前記一対
の主管路からの圧力(パイロット圧)をそれぞれ絞りを
介して各圧力室に導くようにしてなる慣性体反転防止装
置が開示されている。
しかし、この場合には、一方の主管路に発生する油圧
モータの駆動圧または他方の主管路に発生するブレーキ
圧が前記絞りを介したパイロット圧としてオンオフ弁の
圧力室に作用し続ける。このため、慣性体によって油圧
モータが反転動作するとき以外にも、オンオフ弁のスプ
ールは主管路からのパイロット圧が大きくなると、弁ば
ねに抗して開弁することがある。かくして、上記特開昭
57−1803号公報に開示されたオンオフ弁は、慣性体の円
滑な駆動または停止動作を妨げてしまい、慣性体反転防
止装置としての信頼性や安全性を必ずしも向上できない
という問題がある。
モータの駆動圧または他方の主管路に発生するブレーキ
圧が前記絞りを介したパイロット圧としてオンオフ弁の
圧力室に作用し続ける。このため、慣性体によって油圧
モータが反転動作するとき以外にも、オンオフ弁のスプ
ールは主管路からのパイロット圧が大きくなると、弁ば
ねに抗して開弁することがある。かくして、上記特開昭
57−1803号公報に開示されたオンオフ弁は、慣性体の円
滑な駆動または停止動作を妨げてしまい、慣性体反転防
止装置としての信頼性や安全性を必ずしも向上できない
という問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもの
で、本発明は油圧モータの慣性回転が停止した後に油圧
モータが反転動作を繰返すのを効果的に防止でき、安全
性や信頼性を確実に向上できると共に、部品点数が増加
するのを防止でき、全体の構造を簡略化することができ
るようにした慣性体反転防止弁を備えた慣性体駆動装置
を提供することを目的としている。
で、本発明は油圧モータの慣性回転が停止した後に油圧
モータが反転動作を繰返すのを効果的に防止でき、安全
性や信頼性を確実に向上できると共に、部品点数が増加
するのを防止でき、全体の構造を簡略化することができ
るようにした慣性体反転防止弁を備えた慣性体駆動装置
を提供することを目的としている。
発明の開示
上述した課題を解決するために本発明は、油圧源と、
該油圧源から圧油が給排されることにより慣性体を駆動
する油圧モータと、該油圧モータに第1,第2の主管路を
介して接続され、中立位置から切換えられたときに前記
油圧源からの圧油を油圧モータに給排させ、中立位置に
復帰したときに該油圧モータへの圧油の給排を停止させ
る切換弁と、該切換弁と油圧モータとの間に位置して前
記第1,第2の主管路間に設けられ、該第1,第2の主管路
内の最高圧力を予め設定した第1の圧力値に制限する圧
力制御弁とからなる慣性体駆動装置において、 前記第1,第2の主管路間に配設され、該第1,第2の主
管路間に連通,遮断するために、開弁位置と閉弁位置と
の間に摺動変位するスプールを有すると共に、該スプー
ルを閉弁位置に向けて付勢する付勢手段と該付勢手段に
抗して前記スプールを閉弁位置から開弁位置に摺動変位
させる油圧室とを有した弁手段と、 該弁手段の油圧室に連通する容量可変の油溜め室を有
し、前記第1,第2の主管路のうち高圧側となる主管路の
圧力が、前記圧力制御弁による第1の圧力値よりも低い
予め設定された第2の圧力値以下となった場合に、前記
油溜め室の油液を加圧して前記弁手段の油圧室に供給す
る加圧油供給手段と、 該加圧油供給手段の油溜め室と前記弁手段の油圧室と
のうち、少なくともいずれか一方をタンクに接続する油
路の途中に設けられ、該油路を介してタンクに排出する
油液に絞り作用を与える流れ抵抗手段とを備えたことを
特徴としてなる構成を採用している。
該油圧源から圧油が給排されることにより慣性体を駆動
する油圧モータと、該油圧モータに第1,第2の主管路を
介して接続され、中立位置から切換えられたときに前記
油圧源からの圧油を油圧モータに給排させ、中立位置に
復帰したときに該油圧モータへの圧油の給排を停止させ
る切換弁と、該切換弁と油圧モータとの間に位置して前
記第1,第2の主管路間に設けられ、該第1,第2の主管路
内の最高圧力を予め設定した第1の圧力値に制限する圧
力制御弁とからなる慣性体駆動装置において、 前記第1,第2の主管路間に配設され、該第1,第2の主
管路間に連通,遮断するために、開弁位置と閉弁位置と
の間に摺動変位するスプールを有すると共に、該スプー
ルを閉弁位置に向けて付勢する付勢手段と該付勢手段に
抗して前記スプールを閉弁位置から開弁位置に摺動変位
させる油圧室とを有した弁手段と、 該弁手段の油圧室に連通する容量可変の油溜め室を有
し、前記第1,第2の主管路のうち高圧側となる主管路の
圧力が、前記圧力制御弁による第1の圧力値よりも低い
予め設定された第2の圧力値以下となった場合に、前記
油溜め室の油液を加圧して前記弁手段の油圧室に供給す
る加圧油供給手段と、 該加圧油供給手段の油溜め室と前記弁手段の油圧室と
のうち、少なくともいずれか一方をタンクに接続する油
路の途中に設けられ、該油路を介してタンクに排出する
油液に絞り作用を与える流れ抵抗手段とを備えたことを
特徴としてなる構成を採用している。
このように構成することにより、油圧モータの慣性回
転時に第1,第2の主管路のうち一方の主管路内にブレー
キ圧が発生し、このブレーキ圧が圧力制御弁に作用し該
圧力制御弁の開弁によって一方の主管路内の圧力が第1
の圧力値に制限されるときには、加圧油供給手段が油溜
め室内に油液を溜めた状態となる。この状態では弁手段
の油圧室は油液が供給されることなく低圧状態に保持さ
れるから、該弁手段はスプールが付勢手段によって閉弁
位置に保持され、第1,第2の主管路間に遮断し続けるこ
とができる。
転時に第1,第2の主管路のうち一方の主管路内にブレー
キ圧が発生し、このブレーキ圧が圧力制御弁に作用し該
圧力制御弁の開弁によって一方の主管路内の圧力が第1
の圧力値に制限されるときには、加圧油供給手段が油溜
め室内に油液を溜めた状態となる。この状態では弁手段
の油圧室は油液が供給されることなく低圧状態に保持さ
れるから、該弁手段はスプールが付勢手段によって閉弁
位置に保持され、第1,第2の主管路間に遮断し続けるこ
とができる。
そして、このときのブレーキ圧が前記第1の圧力値よ
りも低下し圧力制御弁の閉弁によって、油圧モータの慣
性回転が一旦停止された後、油圧モータが反転し始めよ
うとすると、このブレーキ圧は第2の圧力値以下となる
ので、加圧油供給手段は油溜め室内の油液を加圧し前記
弁手段の油圧室へと供給する。これにより、該弁手段の
スプールは付勢手段に抗して開弁位置へと摺動変位し、
第1,第2の主管路間を連通させ、該第1,第2の主管路間
の差圧を減少させ、油圧モータの反転動作を防止するこ
とができる。
りも低下し圧力制御弁の閉弁によって、油圧モータの慣
性回転が一旦停止された後、油圧モータが反転し始めよ
うとすると、このブレーキ圧は第2の圧力値以下となる
ので、加圧油供給手段は油溜め室内の油液を加圧し前記
弁手段の油圧室へと供給する。これにより、該弁手段の
スプールは付勢手段に抗して開弁位置へと摺動変位し、
第1,第2の主管路間を連通させ、該第1,第2の主管路間
の差圧を減少させ、油圧モータの反転動作を防止するこ
とができる。
また、このときにスプールは付勢手段により油圧室側
の閉弁位置へと付勢され、該油圧室内の油液を油路を介
してタンクに排出させるが、この油液は流れ抵抗手段に
よって絞られる。このため、前記スプールは比較的長い
時間に亘って開弁状態を保ち、前記第1,第2の主管路間
の差圧を確実に減少させることができる。
の閉弁位置へと付勢され、該油圧室内の油液を油路を介
してタンクに排出させるが、この油液は流れ抵抗手段に
よって絞られる。このため、前記スプールは比較的長い
時間に亘って開弁状態を保ち、前記第1,第2の主管路間
の差圧を確実に減少させることができる。
さらに、前記加圧油供給手段の油溜め室から油液を加
圧して弁手段の油圧室に供給することにより摺動変位す
る弁手段のスプールは、閉弁位置と開弁位置との間に一
定の不感帯領域を有している。このため、油圧モータの
駆動圧やブレーキ圧が変動しても、この圧力変動を加圧
油供給手段の油溜め室等で吸収でき、該油溜め室の容量
が僅かに変化したとしても、スプールが大きく摺動変位
することはなく、第1,第2の主管路間が不用意に連通し
てしまうのを防止できる。
圧して弁手段の油圧室に供給することにより摺動変位す
る弁手段のスプールは、閉弁位置と開弁位置との間に一
定の不感帯領域を有している。このため、油圧モータの
駆動圧やブレーキ圧が変動しても、この圧力変動を加圧
油供給手段の油溜め室等で吸収でき、該油溜め室の容量
が僅かに変化したとしても、スプールが大きく摺動変位
することはなく、第1,第2の主管路間が不用意に連通し
てしまうのを防止できる。
この場合、前記第1,第2の主管路間には、前記切換弁
と油圧モータとの間に位置して該第1,第2の主管路のう
ち高圧側の圧油を選択する高圧選択弁を設け、前記加圧
油供給手段には該高圧選択弁で選択した圧油がパイロッ
ト圧として供給されるパイロット油室を設け、前記加圧
油供給手段は該パイロット油室のパイロット圧が前記第
2の圧力値を越えたときに、前記油溜め室内に油液を吸
込んで貯留し、前記第2の圧力値以下となったときに、
前記油溜め室に貯留した油液が加圧して前記弁手段の油
圧室に供給する構成とするのが好ましい。
と油圧モータとの間に位置して該第1,第2の主管路のう
ち高圧側の圧油を選択する高圧選択弁を設け、前記加圧
油供給手段には該高圧選択弁で選択した圧油がパイロッ
ト圧として供給されるパイロット油室を設け、前記加圧
油供給手段は該パイロット油室のパイロット圧が前記第
2の圧力値を越えたときに、前記油溜め室内に油液を吸
込んで貯留し、前記第2の圧力値以下となったときに、
前記油溜め室に貯留した油液が加圧して前記弁手段の油
圧室に供給する構成とするのが好ましい。
また、前記油路の途中には前記流れ抵抗手段と並列に
チェック弁を設け、該チェック弁は前記タンク内の油液
が前記油圧室に向けて流通するのを許し、逆向きの流れ
を阻止する構成としてもよい。これによって、タンク内
の油液を油圧室または油溜め室側に向けてスムーズに流
通させることができ、該油圧室や油溜め室内が負圧状態
になるのを確実に防止できる。
チェック弁を設け、該チェック弁は前記タンク内の油液
が前記油圧室に向けて流通するのを許し、逆向きの流れ
を阻止する構成としてもよい。これによって、タンク内
の油液を油圧室または油溜め室側に向けてスムーズに流
通させることができ、該油圧室や油溜め室内が負圧状態
になるのを確実に防止できる。
一方、本発明の慣性体駆動装置にあっては、前記弁手
段を、ケーシングに設けられたスプール摺動穴と、該ス
プール摺動穴の軸方向に離間して前記ケーシングに形成
され、前記第1,第2の主管路に連通する一対のポート
と、前記スプール摺動穴内に摺動可能に挿嵌されたスプ
ールと、該スプールに形成され、前記一対のポート間を
連通、遮断する絞り通路と、前記スプールの一端側とケ
ーシングとの間に設けられ、前記油路を介してタンクに
接続された油圧室と、前記スプールの他端側とケーシン
グとの間に配設され、該油圧室側に向けて前記スプール
を付勢する付勢手段としての弁ばねとから構成し、 前記加圧油供給手段を、ケーシングに設けたピストン
摺動穴と、該ピストン摺動穴内に摺動可能に挿嵌された
ピストンと、該ピストンによりピストン摺動穴の一端側
に形成され、前記油圧室に連通した油溜め室と、該油溜
め室に向けて前記ピストンを常時付勢するように該ピス
トンの他端側に設けられ、前記第2の圧力値に対応する
ばね力をもった設定ばねと、前記ピストンの一端側に設
けられ、前記第1,第2の主管路のうち高圧側の圧油が前
記第2の圧力値を越えたときに、前記油溜め室内を油液
を吸込ませるように前記ピストンを該設定ばねに抗して
摺動変位させる油圧パイロット部とから構成し、 前記弁手段の弁ばねは前記加圧油供給手段の設定ばね
よりも弱いばね力を有する構成としてもよい。
段を、ケーシングに設けられたスプール摺動穴と、該ス
プール摺動穴の軸方向に離間して前記ケーシングに形成
され、前記第1,第2の主管路に連通する一対のポート
と、前記スプール摺動穴内に摺動可能に挿嵌されたスプ
ールと、該スプールに形成され、前記一対のポート間を
連通、遮断する絞り通路と、前記スプールの一端側とケ
ーシングとの間に設けられ、前記油路を介してタンクに
接続された油圧室と、前記スプールの他端側とケーシン
グとの間に配設され、該油圧室側に向けて前記スプール
を付勢する付勢手段としての弁ばねとから構成し、 前記加圧油供給手段を、ケーシングに設けたピストン
摺動穴と、該ピストン摺動穴内に摺動可能に挿嵌された
ピストンと、該ピストンによりピストン摺動穴の一端側
に形成され、前記油圧室に連通した油溜め室と、該油溜
め室に向けて前記ピストンを常時付勢するように該ピス
トンの他端側に設けられ、前記第2の圧力値に対応する
ばね力をもった設定ばねと、前記ピストンの一端側に設
けられ、前記第1,第2の主管路のうち高圧側の圧油が前
記第2の圧力値を越えたときに、前記油溜め室内を油液
を吸込ませるように前記ピストンを該設定ばねに抗して
摺動変位させる油圧パイロット部とから構成し、 前記弁手段の弁ばねは前記加圧油供給手段の設定ばね
よりも弱いばね力を有する構成としてもよい。
このように構成することにより、油圧モータの駆動圧
やブレーキ圧が第2の圧力値を越える圧力まで上昇した
ときに、加圧油供給手段は油圧パイロット部がピストン
を設定ばねに抗して摺動変位させ、油溜め室の容量を大
きくして該油溜め室内に弁手段の油圧室等から油液を吸
込ませるようになる。このため、油圧室等は低圧状態と
なり、ケーシング内のスプールを弁ばねにより油圧室側
に摺動変位させたまま閉弁位置に保持でき、ケーシング
の各ポート間をスプールで確実に遮断しておくことがで
きる。そして、油圧モータの慣性回転が一旦停止し、こ
のときのブレーキ圧が前記第2の圧力値以下となったと
きには、加圧油供給手段の設定ばねが油溜め室に向けて
ピストンを押動し、該油溜め室内の油液を加圧して弁手
段の油圧室に供給するようになる。この結果、弁手段の
スプールを弁ばねに抗して開弁位置まで摺動変位でき、
スプールに形成した絞り通路を介して各ポート間を挿通
させ、慣性体の反転動作を防止することができる。
やブレーキ圧が第2の圧力値を越える圧力まで上昇した
ときに、加圧油供給手段は油圧パイロット部がピストン
を設定ばねに抗して摺動変位させ、油溜め室の容量を大
きくして該油溜め室内に弁手段の油圧室等から油液を吸
込ませるようになる。このため、油圧室等は低圧状態と
なり、ケーシング内のスプールを弁ばねにより油圧室側
に摺動変位させたまま閉弁位置に保持でき、ケーシング
の各ポート間をスプールで確実に遮断しておくことがで
きる。そして、油圧モータの慣性回転が一旦停止し、こ
のときのブレーキ圧が前記第2の圧力値以下となったと
きには、加圧油供給手段の設定ばねが油溜め室に向けて
ピストンを押動し、該油溜め室内の油液を加圧して弁手
段の油圧室に供給するようになる。この結果、弁手段の
スプールを弁ばねに抗して開弁位置まで摺動変位でき、
スプールに形成した絞り通路を介して各ポート間を挿通
させ、慣性体の反転動作を防止することができる。
この場合、前記弁手段と加圧油供給手段とを同一のケ
ーシングに設け、該ケーシングには、前記弁手段の一部
を構成するスプール摺動穴と一対のポートとを設けると
共に、該各ポートおよびスプール摺動穴から離間して、
前記加圧油供給手段の一部を構成するピストン摺動穴を
設けてなる構成とするのが好ましい。
ーシングに設け、該ケーシングには、前記弁手段の一部
を構成するスプール摺動穴と一対のポートとを設けると
共に、該各ポートおよびスプール摺動穴から離間して、
前記加圧油供給手段の一部を構成するピストン摺動穴を
設けてなる構成とするのが好ましい。
また、前記油路の途中には前記流れ抵抗手段と並列に
チェック弁を設け、該チェック弁は前記タンク内の油液
が前記油圧室に向けて流通するのを許し、逆向きの流れ
を阻止する構成としてもよい。
チェック弁を設け、該チェック弁は前記タンク内の油液
が前記油圧室に向けて流通するのを許し、逆向きの流れ
を阻止する構成としてもよい。
さらにまた、本発明の慣性体駆動装置にあっては、前
記弁手段を、ケーシングに設けられたスプール摺動穴
と、該スプール摺動穴の軸方向に離間して前記ケーシン
グに形成され、前記第1,第2の主管路に連通する一対の
ポートと、前記スプール摺動穴内に挿嵌される筒状弁体
として形成され、内周側がピストン摺動穴となったスプ
ールと、該スプールが摺動変位することによって前記一
対のポート間を連通、遮断する絞り通路と、前記スプー
ルの一端側とケーシングとの間に形成された油圧室と、
前記スプールを該油圧室側に向けて付勢する付勢手段と
しての弁ばねとから構成し、 前記加圧油供給手段を、前記スプールのピストン摺動
穴内に摺動可能に挿嵌されたピストンと、該ピストンに
よりピストン摺動穴の一端側に形成され、前記油圧室に
常時連通する油溜め室と、該油溜め室に向けて前記ピス
トンを常時付勢するように該ピストンの他端側と前記ケ
ーシングとの間に配設され、前記第2の圧力値に対応す
るばね力をもった設定ばねと、前記ピストンの一端側に
設けられ、前記第1,第2の主管路のうち高圧側の圧油が
前記第2の圧力値を越えたときに、前記油溜め室内に油
液を吸込ませるように前記ピストンを該設定ばねに抗し
て摺動変位させる油圧パイロット部とから構成し、 前記弁手段の弁ばねは前記スプールの他端側と前記ピ
ストンとの間に配設され、該弁ばねは前記設定ばねより
も弱いばね力を有してなる構成としてもよい。
記弁手段を、ケーシングに設けられたスプール摺動穴
と、該スプール摺動穴の軸方向に離間して前記ケーシン
グに形成され、前記第1,第2の主管路に連通する一対の
ポートと、前記スプール摺動穴内に挿嵌される筒状弁体
として形成され、内周側がピストン摺動穴となったスプ
ールと、該スプールが摺動変位することによって前記一
対のポート間を連通、遮断する絞り通路と、前記スプー
ルの一端側とケーシングとの間に形成された油圧室と、
前記スプールを該油圧室側に向けて付勢する付勢手段と
しての弁ばねとから構成し、 前記加圧油供給手段を、前記スプールのピストン摺動
穴内に摺動可能に挿嵌されたピストンと、該ピストンに
よりピストン摺動穴の一端側に形成され、前記油圧室に
常時連通する油溜め室と、該油溜め室に向けて前記ピス
トンを常時付勢するように該ピストンの他端側と前記ケ
ーシングとの間に配設され、前記第2の圧力値に対応す
るばね力をもった設定ばねと、前記ピストンの一端側に
設けられ、前記第1,第2の主管路のうち高圧側の圧油が
前記第2の圧力値を越えたときに、前記油溜め室内に油
液を吸込ませるように前記ピストンを該設定ばねに抗し
て摺動変位させる油圧パイロット部とから構成し、 前記弁手段の弁ばねは前記スプールの他端側と前記ピ
ストンとの間に配設され、該弁ばねは前記設定ばねより
も弱いばね力を有してなる構成としてもよい。
このように、ケーシングのスプール摺動穴内に筒状弁
体として形成されたスプールを挿嵌し、該スプールのピ
ストン摺動穴内にピストンを挿嵌することにより、油圧
パイロット部側での受圧面積を小さくでき、これに対応
させて設定ばねのばね力を小さくすることができる。そ
して、加圧油供給手段を弁手段内にコンパクトに収納で
き、全体を小型化することが可能となる。
体として形成されたスプールを挿嵌し、該スプールのピ
ストン摺動穴内にピストンを挿嵌することにより、油圧
パイロット部側での受圧面積を小さくでき、これに対応
させて設定ばねのばね力を小さくすることができる。そ
して、加圧油供給手段を弁手段内にコンパクトに収納で
き、全体を小型化することが可能となる。
この場合、前記油溜め室は、前記油圧室の径方向内側
に位置して前記ピストンの一端側とケーシングとの間に
形成するのが好ましい。
に位置して前記ピストンの一端側とケーシングとの間に
形成するのが好ましい。
また、前記絞り通路は、前記スープルに径方向に穿設
され、該スプールの軸方向に離間した少なくとも一対の
油穴と、該各油穴間を連通すべく前記ピストンの外周側
に形成され、軸方向に延びた油溝とから構成するのがよ
い。
され、該スプールの軸方向に離間した少なくとも一対の
油穴と、該各油穴間を連通すべく前記ピストンの外周側
に形成され、軸方向に延びた油溝とから構成するのがよ
い。
そして、この場合には、スプールとピストンとが相対
変位するときにスプールの各油穴がピストンの油溝に対
して連通、遮断されることにより、前記一対のポート間
が絞り通路を介して連通する開弁位置と各ポート間が遮
断される閉弁位置との間の不感帯を大きくすることがで
き、各ポート間が不用意に連通してしまうのを確実に防
止できる。
変位するときにスプールの各油穴がピストンの油溝に対
して連通、遮断されることにより、前記一対のポート間
が絞り通路を介して連通する開弁位置と各ポート間が遮
断される閉弁位置との間の不感帯を大きくすることがで
き、各ポート間が不用意に連通してしまうのを確実に防
止できる。
一方、前記油圧パイロット部を、前記ピストンの一端
側に摺動可能に挿嵌されたプッシャとの間に位置して前
記ピストン内に形成されるパイロット油室から構成し、
該パイロット油室には前記第1,第2の主管路のうち高圧
側の圧油を高圧選択弁を介して供給する構成としてもよ
い。
側に摺動可能に挿嵌されたプッシャとの間に位置して前
記ピストン内に形成されるパイロット油室から構成し、
該パイロット油室には前記第1,第2の主管路のうち高圧
側の圧油を高圧選択弁を介して供給する構成としてもよ
い。
また、前記油圧パイロット部を、前記ケーシングの一
端側に摺動可能に挿嵌されたプッシャとの間に位置して
前記ケーシング内に形成されるパイロット油室から構成
し、該パイロット油室には前記第1,第2の主管路のうち
高圧側の圧油を高圧選択弁を介して供給する構成として
もよい。
端側に摺動可能に挿嵌されたプッシャとの間に位置して
前記ケーシング内に形成されるパイロット油室から構成
し、該パイロット油室には前記第1,第2の主管路のうち
高圧側の圧油を高圧選択弁を介して供給する構成として
もよい。
図面の簡単な説明
図1は本発明の第1の実施例による慣性体反転防止弁
を設けた旋回用油圧回路図である。
を設けた旋回用油圧回路図である。
図2は図1中の慣性体反転防止弁をスプールが閉弁位
置に復帰している状態で示す縦断面図である。
置に復帰している状態で示す縦断面図である。
図3は第2の実施例による慣性体反転防止弁を設けた
旋回用油圧回路図である。
旋回用油圧回路図である。
図4は第3の実施例による慣性体反転防止弁を設けた
旋回用油圧回路図である。
旋回用油圧回路図である。
図5は相4中の慣性体反転防止弁をピストンが初期位
置に復帰した状態で示す縦断面図である。
置に復帰した状態で示す縦断面図である。
図6はピストンがストロークエンドに達した状態を示
す図5とほぼ同様の縦断面図である。
す図5とほぼ同様の縦断面図である。
図7はスプールが開弁位置に摺動変位した状態を示す
図5とほぼ同様の縦断面図である。
図5とほぼ同様の縦断面図である。
図8はスプールが開弁位置から油圧室側に押戻されて
いる状態を示す図5とほぼ同様の縦断面図である。
いる状態を示す図5とほぼ同様の縦断面図である。
図9は第4の実施例による慣性体反転防止弁をピスト
ンが初期位置に復帰した状態で示す縦断面図である。
ンが初期位置に復帰した状態で示す縦断面図である。
図10は第5の実施例による慣性体反転防止弁をピスト
ンが初期位置に復帰した状態で示す縦断面図である。
ンが初期位置に復帰した状態で示す縦断面図である。
図11は従来技術による旋回用油圧回路図である。
図12は油圧モータが反転動作を繰返す状態を示す各主
管路の圧力特性線図である。
管路の圧力特性線図である。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施例を図1ないし図10に基づき説明
する。なお、実施例では前述した図11に示す従来技術と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
する。なお、実施例では前述した図11に示す従来技術と
同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略す
るものとする。
図1および図2は本発明の第1の実施例を示してい
る。
る。
図中、20は本実施例に用いる慣性体反転防止弁を示
し、該慣性体反転防止弁20は、後述の弁手段としての反
転防止弁本体21と、加圧油供給手段としての油液吸入・
供給器32とから構成されている。
し、該慣性体反転防止弁20は、後述の弁手段としての反
転防止弁本体21と、加圧油供給手段としての油液吸入・
供給器32とから構成されている。
21は油圧モータ1の主管路6A,6B間に配設される弁手
段としての反転防止弁本体を示し、該反転防止弁本体21
は2ポート2位置のスプール式切換弁によって構成さ
れ、後述の油液吸入・供給器32と共に同一のケーシング
である弁ケーシング22に設けられている。ここで、該弁
ケーシング22には図2に示す如く、軸方向に延びるスプ
ール摺動穴22Aと、該スプール摺動穴22Aの外周側に形成
され、軸方向に所定寸法離間した環状の油溝22B,22C
と、該油溝22B,22Cに常時連通する一対のポート23A,23B
とが設けられている。そして、該弁ケーシング22は油圧
モータ1のケーシング(図示せず)にチャージ用チェッ
ク弁8A,8Bおよびオーバロードリリーフ弁11A,11B等と共
に設けられ、該弁ケーシング22のポート23A,23Bはバイ
パス管路24A,24Bを介して主管路6A,6Bに油圧モータ1と
方向切換弁7との間に接続されている。
段としての反転防止弁本体を示し、該反転防止弁本体21
は2ポート2位置のスプール式切換弁によって構成さ
れ、後述の油液吸入・供給器32と共に同一のケーシング
である弁ケーシング22に設けられている。ここで、該弁
ケーシング22には図2に示す如く、軸方向に延びるスプ
ール摺動穴22Aと、該スプール摺動穴22Aの外周側に形成
され、軸方向に所定寸法離間した環状の油溝22B,22C
と、該油溝22B,22Cに常時連通する一対のポート23A,23B
とが設けられている。そして、該弁ケーシング22は油圧
モータ1のケーシング(図示せず)にチャージ用チェッ
ク弁8A,8Bおよびオーバロードリリーフ弁11A,11B等と共
に設けられ、該弁ケーシング22のポート23A,23Bはバイ
パス管路24A,24Bを介して主管路6A,6Bに油圧モータ1と
方向切換弁7との間に接続されている。
また、該弁ケーシング22にはスプール摺動穴22Aから
離間した位置にピストン摺動穴22Dが図2に示すように
段付き穴として形成され、該ピストン摺動穴22Dは後述
のピストン31等と共に油液吸入・供給器32を構成してい
る。そして、該ピストン摺動穴22Dは後述のタンク管路2
7、分岐管路35を介してスプール摺動穴22Aに弁ケーシン
グ22内で連通する構成となっている。また、該弁ケーシ
ング22にはスプール摺動穴22Aの他端側に環状段部22A1
が形成されると共に、ピストン摺動穴22Dの他端側に環
状段部22D1が形成され、該環状段部22A1,22D1は後述す
るスプール25、ピストン31のストロークエンドを規制し
ている。
離間した位置にピストン摺動穴22Dが図2に示すように
段付き穴として形成され、該ピストン摺動穴22Dは後述
のピストン31等と共に油液吸入・供給器32を構成してい
る。そして、該ピストン摺動穴22Dは後述のタンク管路2
7、分岐管路35を介してスプール摺動穴22Aに弁ケーシン
グ22内で連通する構成となっている。また、該弁ケーシ
ング22にはスプール摺動穴22Aの他端側に環状段部22A1
が形成されると共に、ピストン摺動穴22Dの他端側に環
状段部22D1が形成され、該環状段部22A1,22D1は後述す
るスプール25、ピストン31のストロークエンドを規制し
ている。
25はスプール摺動穴22A内に挿嵌されたスプールを示
し、該スプール25はスプール摺動穴22Aの穴径に対応す
る外径寸法をもって円柱状に形成され、その外周側には
軸方向に所定寸法離間して一対の環状溝25A,25Bが設け
られている。また、該スプール25内には環状溝25A,25B
間に位置して「H」字形状をなす絞り通路25Cが形成さ
れ、該絞り通路25Cは環状溝25A,25Bと共にスプール25の
開弁位置でポート23A,23B間を油溝22B,22Cを介して連通
させる。そして、スプール25は後述の弁ばね30により常
時閉弁方向に付勢され、弁ケーシング22の環状段部22A1
に当接するストロークエンドでは開弁状態となる。
し、該スプール25はスプール摺動穴22Aの穴径に対応す
る外径寸法をもって円柱状に形成され、その外周側には
軸方向に所定寸法離間して一対の環状溝25A,25Bが設け
られている。また、該スプール25内には環状溝25A,25B
間に位置して「H」字形状をなす絞り通路25Cが形成さ
れ、該絞り通路25Cは環状溝25A,25Bと共にスプール25の
開弁位置でポート23A,23B間を油溝22B,22Cを介して連通
させる。そして、スプール25は後述の弁ばね30により常
時閉弁方向に付勢され、弁ケーシング22の環状段部22A1
に当接するストロークエンドでは開弁状態となる。
26はスプール25の一端側端面と弁ケーシング22との間
に形成された油圧室を示し、該油圧室26は作動油として
の油液を収容するタンク3内に油路としてのタンク管路
27を介して接続されると共に、後述の油溜め室34に分岐
管路35を介して接続されている。そして、該油圧室26は
加圧状態の油液が給排されることによりスプール25を開
弁位置と閉弁位置との間で摺動変位させる。
に形成された油圧室を示し、該油圧室26は作動油として
の油液を収容するタンク3内に油路としてのタンク管路
27を介して接続されると共に、後述の油溜め室34に分岐
管路35を介して接続されている。そして、該油圧室26は
加圧状態の油液が給排されることによりスプール25を開
弁位置と閉弁位置との間で摺動変位させる。
28はスプール25の他端側端面と弁ケーシング22との間
に形成されたばね室を示し、該ばね室28は後述する油液
吸入・供給器32のばね室36と共に共通管路29を介してタ
ンク3と接続され、低圧の作動油によって常時満されて
いる。
に形成されたばね室を示し、該ばね室28は後述する油液
吸入・供給器32のばね室36と共に共通管路29を介してタ
ンク3と接続され、低圧の作動油によって常時満されて
いる。
30はスプール25の他端側端面との間に位置してばね室
28内に配設された付勢手段としての弁ばねを示し、該弁
ばね30は比較的弱いばね力をもってスプール25を油圧室
26側に向けて常時付勢し、スプール25を図2に例示する
閉弁位置に復帰させるものである。
28内に配設された付勢手段としての弁ばねを示し、該弁
ばね30は比較的弱いばね力をもってスプール25を油圧室
26側に向けて常時付勢し、スプール25を図2に例示する
閉弁位置に復帰させるものである。
従って、弁手段としての反転防止弁本体21は、弁ケー
シング22に設けられたスプール摺動穴22Aと、該スプー
ル摺動穴22Aの軸方向に離間して弁ケーシング22に形成
され、第1,第2の主管路6A,6Bに連通する一対のポート2
3A,23Bと、スプール摺動穴22Aに摺動可能に挿嵌された
スプール25と、該スプール25に形成され、一対のポート
23A,23B間を連通、遮断する絞り通路25Cと、スプール25
の一端側と弁ケーシング22との間に設けられ、油路とな
るタンク管路27を介してタンク3に接続された油圧室26
と、スプール25の他端側と弁ケーシング22との間に配設
され、該油圧室26側に向けてスプール25を付勢する付勢
手段となる弁ばね30とから構成されている。
シング22に設けられたスプール摺動穴22Aと、該スプー
ル摺動穴22Aの軸方向に離間して弁ケーシング22に形成
され、第1,第2の主管路6A,6Bに連通する一対のポート2
3A,23Bと、スプール摺動穴22Aに摺動可能に挿嵌された
スプール25と、該スプール25に形成され、一対のポート
23A,23B間を連通、遮断する絞り通路25Cと、スプール25
の一端側と弁ケーシング22との間に設けられ、油路とな
るタンク管路27を介してタンク3に接続された油圧室26
と、スプール25の他端側と弁ケーシング22との間に配設
され、該油圧室26側に向けてスプール25を付勢する付勢
手段となる弁ばね30とから構成されている。
31は弁ケーシング22のピストン摺動穴22D内に挿嵌さ
れ、加圧油供給手段としての油液吸入・供給器32を構成
するピストンを示し、該ピストン31は大径部31Aと小径
部31Bとから段付き円柱状に形成され、該小径部31Bの先
端側端面は後述のパイロット管路40に接続される油圧パ
イロット部としてのパイロット油室33をピストン摺動穴
22Dとの間に画成している。また、該ピストン31の大径
部31Aは小径部31Bの周囲に位置してピストン摺動穴22D
との間に環状の油溜め室34を画成し、該油溜め室34はピ
ストン31が摺動変位することによってその容量(貯油
量)が変化するものである。そして、該油溜め室34は油
路としての分岐管路35、タンク管路27を介してタンク3
および油圧室26に常時連通し、分岐管路35は後述の絞り
38と油圧室26との間の分岐点35Aの位置でタンク管路27
から分岐している。
れ、加圧油供給手段としての油液吸入・供給器32を構成
するピストンを示し、該ピストン31は大径部31Aと小径
部31Bとから段付き円柱状に形成され、該小径部31Bの先
端側端面は後述のパイロット管路40に接続される油圧パ
イロット部としてのパイロット油室33をピストン摺動穴
22Dとの間に画成している。また、該ピストン31の大径
部31Aは小径部31Bの周囲に位置してピストン摺動穴22D
との間に環状の油溜め室34を画成し、該油溜め室34はピ
ストン31が摺動変位することによってその容量(貯油
量)が変化するものである。そして、該油溜め室34は油
路としての分岐管路35、タンク管路27を介してタンク3
および油圧室26に常時連通し、分岐管路35は後述の絞り
38と油圧室26との間の分岐点35Aの位置でタンク管路27
から分岐している。
36はピストン31の大径部31Aと弁ケーシング22との間
に形成された他のばね室を示し、該ばね室36は共通管路
29を介してタンク3に接続され、低圧の作動油によって
満たされている。37はピストン31の大径部31Aに当接し
てばね室36内に配設された設定ばねを示し、該設定ばね
37はピストン31等と共に油液吸入・供給器32を構成し、
ピストン31をパイロット油室33に向けて常時付勢してい
る。
に形成された他のばね室を示し、該ばね室36は共通管路
29を介してタンク3に接続され、低圧の作動油によって
満たされている。37はピストン31の大径部31Aに当接し
てばね室36内に配設された設定ばねを示し、該設定ばね
37はピストン31等と共に油液吸入・供給器32を構成し、
ピストン31をパイロット油室33に向けて常時付勢してい
る。
ここで、該設定ばね37はオーバロードリリーフ弁11A,
11Bの開弁圧となる圧力値Pcに対して75〜85%程度のば
ね力に設定され、パイロット油室33内のパイロット圧
が、例えば0.85×PC程度の第2の圧力値(以下、設定
圧という)を越えたときに、ピストン31が環状段部22D1
側に向けてストロークエンドまで摺動変位するのを許
す。そして、油液吸入・供給器32はこのときに分岐管路
35、タンク管路27を介して前記油圧室26、タンク3から
油溜め室34内に油液を吸込み、該油溜め室34内に比較的
多量の油液を充満させて貯留する。
11Bの開弁圧となる圧力値Pcに対して75〜85%程度のば
ね力に設定され、パイロット油室33内のパイロット圧
が、例えば0.85×PC程度の第2の圧力値(以下、設定
圧という)を越えたときに、ピストン31が環状段部22D1
側に向けてストロークエンドまで摺動変位するのを許
す。そして、油液吸入・供給器32はこのときに分岐管路
35、タンク管路27を介して前記油圧室26、タンク3から
油溜め室34内に油液を吸込み、該油溜め室34内に比較的
多量の油液を充満させて貯留する。
また、パイロット油室33内のパイロット圧が前記設定
圧以下まで低下したときには、設定ばね37がピストン31
を油溜め室34側に向けて押動するので、該油溜め室34内
の油液はピストン31によって加圧されつつ、分岐管路3
5、タンク管路27を介して前記油圧室26内に供給され
る。このとき、油液の一部はタンク管路27を介してタン
ク3に排出されるが、この油液の流れはタンク管路27の
途中に設けた絞り38で制限されるから、多くの油液が油
圧室26内に供給されるようになる。そして、油圧室26内
に供給された加圧状態の油液はスプール25の端面に圧力
を作用させることにより、スプール摺動穴22A内でスプ
ール25を弁ばね30に抗してストロークエンドに向け摺動
変位させる。この結果、スプール25はポート23A,23B間
を絞り通路25Cを介して連通させ、反転防止弁本体21は
図1に示す閉弁位置(a)から開弁位置(b)に切換え
られるようになる。
圧以下まで低下したときには、設定ばね37がピストン31
を油溜め室34側に向けて押動するので、該油溜め室34内
の油液はピストン31によって加圧されつつ、分岐管路3
5、タンク管路27を介して前記油圧室26内に供給され
る。このとき、油液の一部はタンク管路27を介してタン
ク3に排出されるが、この油液の流れはタンク管路27の
途中に設けた絞り38で制限されるから、多くの油液が油
圧室26内に供給されるようになる。そして、油圧室26内
に供給された加圧状態の油液はスプール25の端面に圧力
を作用させることにより、スプール摺動穴22A内でスプ
ール25を弁ばね30に抗してストロークエンドに向け摺動
変位させる。この結果、スプール25はポート23A,23B間
を絞り通路25Cを介して連通させ、反転防止弁本体21は
図1に示す閉弁位置(a)から開弁位置(b)に切換え
られるようになる。
従って、加圧油供給手段としての油液吸入・供給器32
は、弁ケーシング22に設けたピストン摺動穴22Dと、該
ピストン摺動穴22D内に摺動可能に挿嵌されたピストン3
1と、該ピストン31によりピストン摺動穴22Dの一端側に
形成され、油圧室26に連通した油溜め室34と、該油溜め
室34に向けてピストン31を常時付勢するように該ピスト
ン31の他端側に設けられ、第2の圧力値である設定圧に
対応するばね力をもった設定ばね37と、ピストン31の一
端側に設けられ、第1,第2の主管路6A,6Bのうち高圧側
の圧油が前記設定圧を越えたときに、油溜め室34内に油
液を吸込ませるようにピストン31を設定ばね37に抗して
摺動変位させる油圧パイロット部となるパイロット油室
33から構成されている。
は、弁ケーシング22に設けたピストン摺動穴22Dと、該
ピストン摺動穴22D内に摺動可能に挿嵌されたピストン3
1と、該ピストン31によりピストン摺動穴22Dの一端側に
形成され、油圧室26に連通した油溜め室34と、該油溜め
室34に向けてピストン31を常時付勢するように該ピスト
ン31の他端側に設けられ、第2の圧力値である設定圧に
対応するばね力をもった設定ばね37と、ピストン31の一
端側に設けられ、第1,第2の主管路6A,6Bのうち高圧側
の圧油が前記設定圧を越えたときに、油溜め室34内に油
液を吸込ませるようにピストン31を設定ばね37に抗して
摺動変位させる油圧パイロット部となるパイロット油室
33から構成されている。
38は分岐管路35の分岐点35Aとタンク3との間に位置
してタンク管路27の途中に設けられた流れ抵抗手段とし
ての絞りを示し、該絞り38は油圧室26内の油液がタンク
管路27を介してタンク3内へと流出するときに、この油
液に絞り作用を与えて流出流量を制限することにより、
スプール25がストロークエンドから閉弁位置に復帰する
までの時間を延ばすものである。これによって、反転防
止弁本体21は図1に示す開弁位置(b)から閉弁位置
(a)に戻るまでに所定の時間遅れが生じ、主管路6A,6
B間をバイパス管路24A,24Bおよびポート23A,23B等を介
して比較的長い時間に亘り連通させる。
してタンク管路27の途中に設けられた流れ抵抗手段とし
ての絞りを示し、該絞り38は油圧室26内の油液がタンク
管路27を介してタンク3内へと流出するときに、この油
液に絞り作用を与えて流出流量を制限することにより、
スプール25がストロークエンドから閉弁位置に復帰する
までの時間を延ばすものである。これによって、反転防
止弁本体21は図1に示す開弁位置(b)から閉弁位置
(a)に戻るまでに所定の時間遅れが生じ、主管路6A,6
B間をバイパス管路24A,24Bおよびポート23A,23B等を介
して比較的長い時間に亘り連通させる。
さらに、39は油圧モータ1と方向切換弁7との間で主
管路6A,6B間に配設された高圧選択弁としてのシャトル
弁を示し、該シャトル弁39は主管路6A,6Bのうち、高圧
側の主管路6Aまたは6Bをパイロット管路40を介してパイ
ロット油室33に接続させ、該パイロット油室33内に高圧
の圧油をパイロット圧として供給する。
管路6A,6B間に配設された高圧選択弁としてのシャトル
弁を示し、該シャトル弁39は主管路6A,6Bのうち、高圧
側の主管路6Aまたは6Bをパイロット管路40を介してパイ
ロット油室33に接続させ、該パイロット油室33内に高圧
の圧油をパイロット圧として供給する。
本実施例による油圧ショベルの旋回用油圧回路は上述
の如き構成を有するもので、方向切換弁7を中立位置
(A)から切換位置(B),(C)に切換えることによ
り、油圧モータ1で慣性体としての上部旋回体を左,右
方向に旋回駆動したり、方向切換弁7を中立位置(A)
に戻して油圧モータ1の回転を停止させたりする点につ
いては従来技術によるものと格別差異はない。
の如き構成を有するもので、方向切換弁7を中立位置
(A)から切換位置(B),(C)に切換えることによ
り、油圧モータ1で慣性体としての上部旋回体を左,右
方向に旋回駆動したり、方向切換弁7を中立位置(A)
に戻して油圧モータ1の回転を停止させたりする点につ
いては従来技術によるものと格別差異はない。
そこで、本実施例の特徴である慣性体反転防止弁20の
反転防止動作について説明する。
反転防止動作について説明する。
まず、方向切換弁7を中立位置(A)から切換位置
(B)に切換え、油圧モータ1により上部旋回体を旋回
させるときには、主管路6A内を流れる高圧の圧油がシャ
トル弁39から前記設定圧よりも高圧のパイロット圧とし
てパイロット油室33内に供給される。これにより、油液
吸入・供給器32は、ピストン31をこのときのパイロット
圧により設定ばね37に抗してストロークエンドまで摺動
変位させ、油溜め室34の容量を増大させる。これによっ
て、油液吸入・供給器32は、前記油圧室26、タンク3か
らタンク管路27、分岐管路35を介して油溜め室34内に油
液を吸込み、該油溜め室34内に油液を充満させて貯留す
る。そして、スプール摺動穴22A内のスプール25は、弁
ばね30によって油圧室26側に付勢されたままで、反転防
止弁本体21は図1に示す閉弁位置(a)に保持される。
(B)に切換え、油圧モータ1により上部旋回体を旋回
させるときには、主管路6A内を流れる高圧の圧油がシャ
トル弁39から前記設定圧よりも高圧のパイロット圧とし
てパイロット油室33内に供給される。これにより、油液
吸入・供給器32は、ピストン31をこのときのパイロット
圧により設定ばね37に抗してストロークエンドまで摺動
変位させ、油溜め室34の容量を増大させる。これによっ
て、油液吸入・供給器32は、前記油圧室26、タンク3か
らタンク管路27、分岐管路35を介して油溜め室34内に油
液を吸込み、該油溜め室34内に油液を充満させて貯留す
る。そして、スプール摺動穴22A内のスプール25は、弁
ばね30によって油圧室26側に付勢されたままで、反転防
止弁本体21は図1に示す閉弁位置(a)に保持される。
次に、上部旋回体の旋回途中で方向切換弁7を切換位
置(B)から中立位置(A)に戻したときには、油圧モ
ータ1が慣性体となる上部旋回体により慣性回転され、
例えば主管路6B内にブレーキ圧が発生し、オーバロード
リリーフ弁11Bがこのときのブレーキ圧により開弁され
る。そして、このときには主管路6B内の圧力がオーバロ
ードリリーフ弁11Bの圧力値Pcまで上昇しているので、
主管路6B内に圧油がシャトル弁39から前記設定ばね37の
設定圧よりも高圧のパイロット圧としてパイロット油室
33内に供給される。このため、油液吸入・供給器32は、
ピストン31を前述の場合と同様にストロークエンドまで
摺動変位させて油溜め室34内に多量の油液を貯留し続
け、反転防止弁本体21は閉弁位置(a)に保持されたま
まの状態となる。
置(B)から中立位置(A)に戻したときには、油圧モ
ータ1が慣性体となる上部旋回体により慣性回転され、
例えば主管路6B内にブレーキ圧が発生し、オーバロード
リリーフ弁11Bがこのときのブレーキ圧により開弁され
る。そして、このときには主管路6B内の圧力がオーバロ
ードリリーフ弁11Bの圧力値Pcまで上昇しているので、
主管路6B内に圧油がシャトル弁39から前記設定ばね37の
設定圧よりも高圧のパイロット圧としてパイロット油室
33内に供給される。このため、油液吸入・供給器32は、
ピストン31を前述の場合と同様にストロークエンドまで
摺動変位させて油溜め室34内に多量の油液を貯留し続
け、反転防止弁本体21は閉弁位置(a)に保持されたま
まの状態となる。
この場合、例えばシャトル弁39で選択する圧油の圧力
が主管路6A側の駆動圧から主管路6B側のブレーキ圧に切
換わった瞬間に、パイロット油室33に供給されるパイロ
ット圧が設定ばね37の設定圧よりも瞬時だけ低下するこ
とがある。この結果、油液吸入・供給器32の油溜め室34
から少量の油液が油圧室26に供給され、スプール摺動穴
22A内でスプール25が僅かに上方に移動する。しかし、
スプール25には油溝22B,22Cと環状溝25A,25Bとの間で不
感帯を設けているから、主管路6A,6B間が不用意に連通
することはない。
が主管路6A側の駆動圧から主管路6B側のブレーキ圧に切
換わった瞬間に、パイロット油室33に供給されるパイロ
ット圧が設定ばね37の設定圧よりも瞬時だけ低下するこ
とがある。この結果、油液吸入・供給器32の油溜め室34
から少量の油液が油圧室26に供給され、スプール摺動穴
22A内でスプール25が僅かに上方に移動する。しかし、
スプール25には油溝22B,22Cと環状溝25A,25Bとの間で不
感帯を設けているから、主管路6A,6B間が不用意に連通
することはない。
そして、油圧モータ1の慣性回転がオーバロードリリ
ーフ弁11Bの開弁により制動された後、該リリーフ弁11B
が閉弁されると、油圧モータ1の慣性回転が一旦は停止
される。そして、このときに主管路6B,6A間には図12に
例示したように差圧ΔPが生じ、この差圧ΔPによって
油圧モータ1が反転しようとする。しかし、油圧モータ
1が反転し始めるときには、主管路6B内の圧力が油圧モ
ータ1からリークし、ドレイン管路13を介してタンク3
側に排出されるので、主管路6B内の圧力はオーバロード
リリーフ弁11Bの圧力値Pcよりも、例えば75〜85%程度
低い圧力状態となる。
ーフ弁11Bの開弁により制動された後、該リリーフ弁11B
が閉弁されると、油圧モータ1の慣性回転が一旦は停止
される。そして、このときに主管路6B,6A間には図12に
例示したように差圧ΔPが生じ、この差圧ΔPによって
油圧モータ1が反転しようとする。しかし、油圧モータ
1が反転し始めるときには、主管路6B内の圧力が油圧モ
ータ1からリークし、ドレイン管路13を介してタンク3
側に排出されるので、主管路6B内の圧力はオーバロード
リリーフ弁11Bの圧力値Pcよりも、例えば75〜85%程度
低い圧力状態となる。
この結果、パイロット油室33内のパイロット圧が設定
ばね37の設定圧以下まで低下するので、油液吸入・供給
器32は設定ばね37によりピストン31を油溜め室34側に向
けて押動する。これにより、ピストン31は油溜め室34内
の油液を加圧しつつ分岐管路35、タンク管路27を介して
前記油圧室26内に供給し、このときに絞り38はこの油液
がタンク3に排出されるのを規制する。そして、油圧室
26内に供給された油液はスプール摺動穴22A内でスプー
ル25を弁ばね30に抗してストロークエンドに向け摺動変
位させる。この際、スプール25がポート23A,23B間を絞
り通路25Cを介して連通させることにより、反転防止弁
本体21は図1に示す閉弁位置(a)から開弁位置(b)
に切換えられるようになる。
ばね37の設定圧以下まで低下するので、油液吸入・供給
器32は設定ばね37によりピストン31を油溜め室34側に向
けて押動する。これにより、ピストン31は油溜め室34内
の油液を加圧しつつ分岐管路35、タンク管路27を介して
前記油圧室26内に供給し、このときに絞り38はこの油液
がタンク3に排出されるのを規制する。そして、油圧室
26内に供給された油液はスプール摺動穴22A内でスプー
ル25を弁ばね30に抗してストロークエンドに向け摺動変
位させる。この際、スプール25がポート23A,23B間を絞
り通路25Cを介して連通させることにより、反転防止弁
本体21は図1に示す閉弁位置(a)から開弁位置(b)
に切換えられるようになる。
その後、該反転防止弁本体21のスプール25に弁ばね30
によりストロークエンドから油圧室26側に向けて押動さ
れ、該油圧室26内の油液をタンク管路27を介してタンク
3へと流出させる。しかし、タンク管路27の途中に設け
た絞り38は油圧室26内の油液がタンク管路27を介してタ
ンク3内へと流出するときに、この油液に絞り作用を与
えて流出流量を制限する。このため、スプール25がスト
ロークエンドから閉弁位置に復帰するまでの時間、即ち
反転防止弁本体21が図1に示す開弁位置(b)から閉弁
位置(a)に戻るまでの時間を所定時間だけ延ばすこと
ができ、主管路6A,6B間をバイパス管路24A,24Bおよびポ
ート23A,23B等を介して比較的長い時間に亘り連通でき
る。
によりストロークエンドから油圧室26側に向けて押動さ
れ、該油圧室26内の油液をタンク管路27を介してタンク
3へと流出させる。しかし、タンク管路27の途中に設け
た絞り38は油圧室26内の油液がタンク管路27を介してタ
ンク3内へと流出するときに、この油液に絞り作用を与
えて流出流量を制限する。このため、スプール25がスト
ロークエンドから閉弁位置に復帰するまでの時間、即ち
反転防止弁本体21が図1に示す開弁位置(b)から閉弁
位置(a)に戻るまでの時間を所定時間だけ延ばすこと
ができ、主管路6A,6B間をバイパス管路24A,24Bおよびポ
ート23A,23B等を介して比較的長い時間に亘り連通でき
る。
かくして、本実施例によれば、油圧モータ1の慣性回
転が停止したときに、反転防止弁本体21のスプール25が
弁ばね30により開弁位置(b)から閉弁位置(a)に戻
るまでに、比較的長い時間に亘ってスプール25を開弁位
置(b)に保持することができる。この結果、例えば主
管路6B内の高圧を、スプール25の絞り通路25C等を介し
て絞り作用を与えつつ、主管路6A側に逃がすことがで
き、従来技術で述べた如く主管路6A,6B間に発生する差
圧ΔP(図12参照)を確実に低減させ、油圧モータ1が
反転動作を繰返すのを効果的に防止できる。
転が停止したときに、反転防止弁本体21のスプール25が
弁ばね30により開弁位置(b)から閉弁位置(a)に戻
るまでに、比較的長い時間に亘ってスプール25を開弁位
置(b)に保持することができる。この結果、例えば主
管路6B内の高圧を、スプール25の絞り通路25C等を介し
て絞り作用を与えつつ、主管路6A側に逃がすことがで
き、従来技術で述べた如く主管路6A,6B間に発生する差
圧ΔP(図12参照)を確実に低減させ、油圧モータ1が
反転動作を繰返すのを効果的に防止できる。
そして、スプール25が弁ばね30により油圧室26側に徐
々に押動され、図2に例示する閉弁位置に達したときに
は、ポート23A,23B間がスプール25の環状溝25A,25Bから
離間してスプール25の外周面で閉塞される。このため、
慣性体反転防止弁20の反転防止弁本体21による主管路6
A,6B間の連通は断たれ、油圧モータ1を確実に停止状態
に保持できると共に、油圧モータ1の次なる駆動時に反
転防止弁本体21が開弁したりするのを確実に防止するこ
とができる。
々に押動され、図2に例示する閉弁位置に達したときに
は、ポート23A,23B間がスプール25の環状溝25A,25Bから
離間してスプール25の外周面で閉塞される。このため、
慣性体反転防止弁20の反転防止弁本体21による主管路6
A,6B間の連通は断たれ、油圧モータ1を確実に停止状態
に保持できると共に、油圧モータ1の次なる駆動時に反
転防止弁本体21が開弁したりするのを確実に防止するこ
とができる。
即ち、スプール25は弁ケーシング22のスプール摺動穴
22A内で摺動変位し、環状溝25A,25Bが弁ケーシング22の
油溝22B,22Cに連通するまでが一定のストローク量をも
った不感帯として設定される。このため、油圧モータ1
の駆動時や停止時に、該油圧モータ1の駆動圧やブレー
キ圧が変動し、油液吸入・供給器32がパイロット油室33
に作用するパイロット圧が変動するような場合に、油溜
め室34から少量の油液が反転防止弁本体21の油圧室26に
供給されることがある。しかし、このような場合にも、
スプール摺動穴22A内でスプール25が僅かに上方に移動
するのみで、環状溝25A,25Bを油溝22B,22Cに対して遮断
し続けることができ、反転防止弁本体21が不用意に開弁
してしまうのを確実に防止することができる。
22A内で摺動変位し、環状溝25A,25Bが弁ケーシング22の
油溝22B,22Cに連通するまでが一定のストローク量をも
った不感帯として設定される。このため、油圧モータ1
の駆動時や停止時に、該油圧モータ1の駆動圧やブレー
キ圧が変動し、油液吸入・供給器32がパイロット油室33
に作用するパイロット圧が変動するような場合に、油溜
め室34から少量の油液が反転防止弁本体21の油圧室26に
供給されることがある。しかし、このような場合にも、
スプール摺動穴22A内でスプール25が僅かに上方に移動
するのみで、環状溝25A,25Bを油溝22B,22Cに対して遮断
し続けることができ、反転防止弁本体21が不用意に開弁
してしまうのを確実に防止することができる。
以上の説明は油圧モータ1からの圧油のリーク量が多
い場合である。ところが、油圧モータ1からリークする
圧油のリーク量が少量である場合には、油圧モータ1の
慣性回転が停止したときに、油圧モータ1が主管路6A,6
B間の差圧ΔPにより反転することがある。しかし、こ
の場合には油圧モータ1が僅かでも反転すると、反転前
に高圧状態にあった主管路6B(6A)内の圧力(ブレーキ
圧)が設定ばね37の設定圧以下まで直ちに低下する。こ
のため、ピストン31の変位によって油圧室26に油液が供
給され、スプール25により主管路6A,6B間を連通させる
ようになるから、油圧モータ1がこれ以上反転するのを
即座に防止できる。
い場合である。ところが、油圧モータ1からリークする
圧油のリーク量が少量である場合には、油圧モータ1の
慣性回転が停止したときに、油圧モータ1が主管路6A,6
B間の差圧ΔPにより反転することがある。しかし、こ
の場合には油圧モータ1が僅かでも反転すると、反転前
に高圧状態にあった主管路6B(6A)内の圧力(ブレーキ
圧)が設定ばね37の設定圧以下まで直ちに低下する。こ
のため、ピストン31の変位によって油圧室26に油液が供
給され、スプール25により主管路6A,6B間を連通させる
ようになるから、油圧モータ1がこれ以上反転するのを
即座に防止できる。
従って、本実施例によれば、油圧モータ1の慣性回転
が停止した後に、油液吸入・供給器32の油溜め室34から
油圧室26に加圧状態の油液を供給して、反転防止弁本体
21のスプール25を開弁位置に摺動変位させることによ
り、油圧モータ1が反転動作するのを効果的に防止で
き、油圧モータ1を上部旋回体等の慣性体と共に速やか
に停止させることができる。
が停止した後に、油液吸入・供給器32の油溜め室34から
油圧室26に加圧状態の油液を供給して、反転防止弁本体
21のスプール25を開弁位置に摺動変位させることによ
り、油圧モータ1が反転動作するのを効果的に防止で
き、油圧モータ1を上部旋回体等の慣性体と共に速やか
に停止させることができる。
また、2ポート2位置のスプール弁である反転防止弁
本体21と油液吸入・供給器32とから構成される慣性体反
転防止弁20は、主管路6A,6B間にシャトル弁39等を介し
て1個のみ設ければよいので、例えば油圧モータ1のケ
ーシング等に慣性体反転防止20を簡単に組込むことがで
き、油圧回路全体が複雑化するのを防止できる。そし
て、弁ケーシング22内にスプール25、ピストン31等を配
設するだけでよく、慣性体反転防止弁20をコンパクトに
形成して小型化を図ることができると共に、油圧回路全
体の構造を簡略化することができる。
本体21と油液吸入・供給器32とから構成される慣性体反
転防止弁20は、主管路6A,6B間にシャトル弁39等を介し
て1個のみ設ければよいので、例えば油圧モータ1のケ
ーシング等に慣性体反転防止20を簡単に組込むことがで
き、油圧回路全体が複雑化するのを防止できる。そし
て、弁ケーシング22内にスプール25、ピストン31等を配
設するだけでよく、慣性体反転防止弁20をコンパクトに
形成して小型化を図ることができると共に、油圧回路全
体の構造を簡略化することができる。
さらに、反転防止弁本体21にはスプール25を用いるこ
とによって一定のストローク量をもた不感帯を設けてい
る上に、油液吸入・供給器32に油溜め室34と油圧室26と
をタンク管路27、分岐管路35および絞り38を介してタン
ク3に接続することによって、油圧モータ1および主管
路6A,6Bから分離した別個の油圧閉回路を構成してい
る。そして、油液吸入・供給器32の油溜め室34から油圧
室26に油液を給排することにより、反転防止弁本体21
は、そのスプール25を摺動変位させるようにしている。
この結果、油圧モータ1の駆動圧やブレーキ圧が変動し
た場合でも、この圧力変動を油液吸入・供給器32の油溜
め室34等によって効果的に吸収でき、スプール25がこの
ときの圧力変動に直接的に影響されて、反転防止弁本体
21が不用意に開弁してしまうのを確実に防止できる。
とによって一定のストローク量をもた不感帯を設けてい
る上に、油液吸入・供給器32に油溜め室34と油圧室26と
をタンク管路27、分岐管路35および絞り38を介してタン
ク3に接続することによって、油圧モータ1および主管
路6A,6Bから分離した別個の油圧閉回路を構成してい
る。そして、油液吸入・供給器32の油溜め室34から油圧
室26に油液を給排することにより、反転防止弁本体21
は、そのスプール25を摺動変位させるようにしている。
この結果、油圧モータ1の駆動圧やブレーキ圧が変動し
た場合でも、この圧力変動を油液吸入・供給器32の油溜
め室34等によって効果的に吸収でき、スプール25がこの
ときの圧力変動に直接的に影響されて、反転防止弁本体
21が不用意に開弁してしまうのを確実に防止できる。
次に、図3は本発明の第2の実施例を示し、本実施例
では前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略するものとするに、本実施例の特
徴は、タンク管路27の途中に絞り38の前,後を接続する
バイパス管路41を設け、該バイパス管路41の途中には前
記絞り38と並列にチェック弁42を設けたことにある。
では前記第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略するものとするに、本実施例の特
徴は、タンク管路27の途中に絞り38の前,後を接続する
バイパス管路41を設け、該バイパス管路41の途中には前
記絞り38と並列にチェック弁42を設けたことにある。
ここで、前記チェック弁42は、タンク3内の油液が油
圧室26および油溜め室34に向けて流通するのを許すよう
になっている。このため、例えば油液吸入・供給器32の
パイロット油室33に設定ばね37の設定圧を越えるパイロ
ット圧が供給されて油溜め室34の容量が増大するとき
に、チェック弁42はタンク3内の油液を油溜め室34にス
ムーズに吸込ませ、該油溜め室34内が負圧状態になるの
を防止する。従って、油溜め室34の容量が増大するとき
に油圧室26内の油液が油溜め室34に吸込まれて油圧室26
内が負圧状態となるのも防止できる。
圧室26および油溜め室34に向けて流通するのを許すよう
になっている。このため、例えば油液吸入・供給器32の
パイロット油室33に設定ばね37の設定圧を越えるパイロ
ット圧が供給されて油溜め室34の容量が増大するとき
に、チェック弁42はタンク3内の油液を油溜め室34にス
ムーズに吸込ませ、該油溜め室34内が負圧状態になるの
を防止する。従って、油溜め室34の容量が増大するとき
に油圧室26内の油液が油溜め室34に吸込まれて油圧室26
内が負圧状態となるのも防止できる。
そして、油圧モータ1の慣性回転が一旦は停止した後
に、油液吸入・供給器32のパイロット油室33に作用する
パイロット圧が設定ばね37の設定圧以下まで低下したと
きに、ピストン31が設定ばね37により押動され、油溜め
室34内の油液を加圧しつつ、分岐管路35等を介して油圧
室26およびタンク3に向け送出すようになる。しかし、
このときにはチェック弁42が閉弁し、該チェック弁42を
介した油液の流れを阻止するから、このときに油液がタ
ンク3側に流出するのを絞り38により制限でき、油溜め
室34からの油液を油圧室26内へと確実に供給できる。
に、油液吸入・供給器32のパイロット油室33に作用する
パイロット圧が設定ばね37の設定圧以下まで低下したと
きに、ピストン31が設定ばね37により押動され、油溜め
室34内の油液を加圧しつつ、分岐管路35等を介して油圧
室26およびタンク3に向け送出すようになる。しかし、
このときにはチェック弁42が閉弁し、該チェック弁42を
介した油液の流れを阻止するから、このときに油液がタ
ンク3側に流出するのを絞り38により制限でき、油溜め
室34からの油液を油圧室26内へと確実に供給できる。
また、その後に油圧室26内の油液がタンク3に向けて
流出するときにも、チェック弁42は閉弁し続けるから、
油圧室26からの油液は絞り38を介してのみタンク3内に
流出するようになり、絞り38によって反転防止弁本体21
が開弁位置(b)から閉弁位置(a)に戻るときの速度
を遅くできる。
流出するときにも、チェック弁42は閉弁し続けるから、
油圧室26からの油液は絞り38を介してのみタンク3内に
流出するようになり、絞り38によって反転防止弁本体21
が開弁位置(b)から閉弁位置(a)に戻るときの速度
を遅くできる。
かくして、このように構成される本実施例でも、前記
第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる
が、特に本実施例では、絞り38と並列にチェック弁42を
設けているから、油圧室26および油溜め室34内が負圧と
なってキャビテーションが発生するのを効果的に防止で
き、慣性体反転防止弁20による油圧モータ1の反転防止
動作をより確実に補償することができる。
第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる
が、特に本実施例では、絞り38と並列にチェック弁42を
設けているから、油圧室26および油溜め室34内が負圧と
なってキャビテーションが発生するのを効果的に防止で
き、慣性体反転防止弁20による油圧モータ1の反転防止
動作をより確実に補償することができる。
なお、前記第1,第2の実施例では、スプール25内に環
状溝25A,25B間に位置して「H」字形状をなす絞り通路2
5Cを形成するものとして述べたが、これに替えて、絞り
通路25Cを環状溝25A,25B間を連通させる「U」字形状の
通路として形成してもよく、他の形状の絞り通路を形成
してもよい。また、スプール25の外周側に環状溝25A,25
Bに替えて軸方向に伸びる油溝を形成し、これによって
弁ケーシング22の油溝22B,22C間を連通、遮断する絞り
通路を構成してもよい。
状溝25A,25B間に位置して「H」字形状をなす絞り通路2
5Cを形成するものとして述べたが、これに替えて、絞り
通路25Cを環状溝25A,25B間を連通させる「U」字形状の
通路として形成してもよく、他の形状の絞り通路を形成
してもよい。また、スプール25の外周側に環状溝25A,25
Bに替えて軸方向に伸びる油溝を形成し、これによって
弁ケーシング22の油溝22B,22C間を連通、遮断する絞り
通路を構成してもよい。
さらに、前記第1,第2の実施例では、油圧室26と油液
吸入・供給器32の油溜め室34とをタンク管路27および分
岐管路35を介して連通させるものとして述べたが、これ
に替えて、例えばタンク管路27等を介することなく油圧
室26と油溜め室34とを直接連通させるようにしてもよ
く、この場合には、例えば分岐管路35を省略すればよ
い。
吸入・供給器32の油溜め室34とをタンク管路27および分
岐管路35を介して連通させるものとして述べたが、これ
に替えて、例えばタンク管路27等を介することなく油圧
室26と油溜め室34とを直接連通させるようにしてもよ
く、この場合には、例えば分岐管路35を省略すればよ
い。
次に、図4ないし図8は本発明の第3の実施例を示
し、本実施例の特徴は、ケーシングのスプール摺動穴内
に設けるスプールを筒状弁体として形成すると共に、該
スプールの内周側にはピストン摺動穴を形成し、該ピス
トン摺動穴内に加圧油供給手段のピストンを挿嵌するこ
とにより、加圧油供給手段を弁手段のケーシング内にコ
ンパクトに収納する構成としたことにある。
し、本実施例の特徴は、ケーシングのスプール摺動穴内
に設けるスプールを筒状弁体として形成すると共に、該
スプールの内周側にはピストン摺動穴を形成し、該ピス
トン摺動穴内に加圧油供給手段のピストンを挿嵌するこ
とにより、加圧油供給手段を弁手段のケーシング内にコ
ンパクトに収納する構成としたことにある。
図中、50は本実施例による慣性体反転防止弁を示し、
該慣性体反転防止弁50は、後述の弁手段としての反転防
止弁本体51と、加圧油供給手段としての油液吸入・供給
器59とから構成されている。
該慣性体反転防止弁50は、後述の弁手段としての反転防
止弁本体51と、加圧油供給手段としての油液吸入・供給
器59とから構成されている。
51は油圧モータ1の主管路6A,6B間に配設される弁手
段としての反転防止弁本体を示し、該反転防止弁本体51
のケーシングを構成する弁ケーシング52には、図5等に
示す如く軸方向に伸びるスプール摺動穴52Aと、該スプ
ール摺動穴52Aの外周側に形成され、該スプール摺動穴5
2Aの軸方向に所定寸法をもって離間した環状の油溝52B,
52Cとが設けられている。そして、該油溝52B,52Cにはノ
ッチ部52D,52Dが形成され、油溝52B,52Cは圧油が流出入
する一対のポート53A,53Bと常時連通している。また、
該弁ケーシング52にはスプール摺動穴52Aの左側端部に
環状溝52Eが形成され、該環状溝52Eは後述する油圧室57
の一部を構成している。そして、該環状溝52Eと油溝52B
との間には、後述のプッシャ65にパイロット圧を供給す
ために、スプール摺動穴52Aと連通する後述のパイロッ
ト管路70が形成されている。
段としての反転防止弁本体を示し、該反転防止弁本体51
のケーシングを構成する弁ケーシング52には、図5等に
示す如く軸方向に伸びるスプール摺動穴52Aと、該スプ
ール摺動穴52Aの外周側に形成され、該スプール摺動穴5
2Aの軸方向に所定寸法をもって離間した環状の油溝52B,
52Cとが設けられている。そして、該油溝52B,52Cにはノ
ッチ部52D,52Dが形成され、油溝52B,52Cは圧油が流出入
する一対のポート53A,53Bと常時連通している。また、
該弁ケーシング52にはスプール摺動穴52Aの左側端部に
環状溝52Eが形成され、該環状溝52Eは後述する油圧室57
の一部を構成している。そして、該環状溝52Eと油溝52B
との間には、後述のプッシャ65にパイロット圧を供給す
ために、スプール摺動穴52Aと連通する後述のパイロッ
ト管路70が形成されている。
ここで、弁ケーシング52は油圧モータ1のケーシング
(図示せず)にチャージ用チェック弁8A,8Bおよびオー
バロードリリーフ弁11A,11B等と共に一体に形成され、
旋回用油圧回路の途中にコンパクトに収納されている。
また、該弁ケーシング52のポート53A,53Bは、バイパス
管路54A,54Bを介して主管路6A,6B間に接続されている。
(図示せず)にチャージ用チェック弁8A,8Bおよびオー
バロードリリーフ弁11A,11B等と共に一体に形成され、
旋回用油圧回路の途中にコンパクトに収納されている。
また、該弁ケーシング52のポート53A,53Bは、バイパス
管路54A,54Bを介して主管路6A,6B間に接続されている。
55はスプール摺動穴52A内に挿嵌された筒状のスプー
ルを示し、該スプール55は後述する油圧室57および弁ば
ね64等と共に反転防止弁本体51を構成し、後述の絞り通
路56を介してポート53A,53B(主管路6A,6B)間を連通、
遮断するものである。そして、該スプール55はスプール
摺動穴52Aの穴径に対応する外形寸法を有した円筒状の
筒状弁体として形成され、その内周側にはピストン摺動
穴55Aが形成されている。また、該スプール55には、そ
の左側部位に弁ケーシング52の環状溝52Eから離間し
て、パイロット管路70に常時連通する環状の凹溝55B
と、該凹溝55Bに連通する径方向の一対の油穴55C,55Cと
が形成されている。一方、該スプール55の右側端部に
は、感情の段付き形状をなすばね受部55Dが形成されて
いる。
ルを示し、該スプール55は後述する油圧室57および弁ば
ね64等と共に反転防止弁本体51を構成し、後述の絞り通
路56を介してポート53A,53B(主管路6A,6B)間を連通、
遮断するものである。そして、該スプール55はスプール
摺動穴52Aの穴径に対応する外形寸法を有した円筒状の
筒状弁体として形成され、その内周側にはピストン摺動
穴55Aが形成されている。また、該スプール55には、そ
の左側部位に弁ケーシング52の環状溝52Eから離間し
て、パイロット管路70に常時連通する環状の凹溝55B
と、該凹溝55Bに連通する径方向の一対の油穴55C,55Cと
が形成されている。一方、該スプール55の右側端部に
は、感情の段付き形状をなすばね受部55Dが形成されて
いる。
また、該スプール55には、凹溝55Bとばね受部55Dとの
間に位置し、前記各ノッチ部52Dに対応する軸方向の離
間寸法をもって、例えば二対毎の軸穴からなる絞り孔55
E,55Eが径方向に穿設されている。そして、該各絞り孔5
5Eは後述の油溝58Dと共に弁ケーシング52のポート53A,5
3B間を図7に示す開弁位置で連通させる絞り通路56を構
成している。
間に位置し、前記各ノッチ部52Dに対応する軸方向の離
間寸法をもって、例えば二対毎の軸穴からなる絞り孔55
E,55Eが径方向に穿設されている。そして、該各絞り孔5
5Eは後述の油溝58Dと共に弁ケーシング52のポート53A,5
3B間を図7に示す開弁位置で連通させる絞り通路56を構
成している。
57はスプール55の左側端面と弁ケーシング52との間に
形成された環状の油圧室を示し、該油圧室57は後述する
油液吸入・供給器59の油溜め室60から加圧状態の油液が
供給されることによりその圧力をスプール55の端面に作
用させ、該スプール55を図6に示す閉弁位置から図7に
示す開弁位置へと弁ばね64に抗して摺動変位させるもの
である。
形成された環状の油圧室を示し、該油圧室57は後述する
油液吸入・供給器59の油溜め室60から加圧状態の油液が
供給されることによりその圧力をスプール55の端面に作
用させ、該スプール55を図6に示す閉弁位置から図7に
示す開弁位置へと弁ばね64に抗して摺動変位させるもの
である。
従って、弁手段としての反転防止弁本体51は、弁ケー
シング52に設けられたスプール摺動穴52Aと、該スプー
ル摺動穴52Aの軸方向に離間して弁ケーシング52に形成
され、第1,第2の主管路6A,6Bに連通する一対のポート5
3A,53Bと、スプール摺動穴52A内に挿嵌される筒状弁体
として形成され、内周側がピストン摺動穴55Aとなった
スプール55と、該スプール55が摺動変位することによっ
て前記一対のポート53A,53B間を連通、遮断する絞り通
路56と、スプール55の一端側と弁ケーシング52との間に
形成された油圧室57と、スプール55を該油圧室57側に向
けて付勢する付勢手段となる弁ばね64とから構成されて
いる。
シング52に設けられたスプール摺動穴52Aと、該スプー
ル摺動穴52Aの軸方向に離間して弁ケーシング52に形成
され、第1,第2の主管路6A,6Bに連通する一対のポート5
3A,53Bと、スプール摺動穴52A内に挿嵌される筒状弁体
として形成され、内周側がピストン摺動穴55Aとなった
スプール55と、該スプール55が摺動変位することによっ
て前記一対のポート53A,53B間を連通、遮断する絞り通
路56と、スプール55の一端側と弁ケーシング52との間に
形成された油圧室57と、スプール55を該油圧室57側に向
けて付勢する付勢手段となる弁ばね64とから構成されて
いる。
58はスプール55のピストン摺動穴55A内に挿嵌された
ピストンを示し、該ピストン58は油溜め室60および後述
の設定ばね63等と共に、加圧油供給手段としての油液吸
入・供給器59を構成している。
ピストンを示し、該ピストン58は油溜め室60および後述
の設定ばね63等と共に、加圧油供給手段としての油液吸
入・供給器59を構成している。
ここで、該ピストン58はスプール55よりも長尺の段付
き棒状体として形成され、弁ケーシング52内にスプール
55とは相対変位可能に配設されている。また、該ピスト
ン58にはその左側部位に、スプール55の各油穴55Cと常
時連通する環状の凹溝58Aと、該凹溝58Aに常時連通する
径方向の油穴58Bと、該油穴58Bから左側端面に向けて軸
方向に穿設され、後述のプッシャ65を摺動可能に支持す
るプッシャ摺動穴58Cとが設けられている。そして、該
ピストン58には凹溝58Aから右側に所定寸法離間した位
置に環状の油溝58Dが軸方向に伸長して形成され、該油
溝58Dはスプール55の各絞り孔55Eと共に絞り通路56を構
成している。
き棒状体として形成され、弁ケーシング52内にスプール
55とは相対変位可能に配設されている。また、該ピスト
ン58にはその左側部位に、スプール55の各油穴55Cと常
時連通する環状の凹溝58Aと、該凹溝58Aに常時連通する
径方向の油穴58Bと、該油穴58Bから左側端面に向けて軸
方向に穿設され、後述のプッシャ65を摺動可能に支持す
るプッシャ摺動穴58Cとが設けられている。そして、該
ピストン58には凹溝58Aから右側に所定寸法離間した位
置に環状の油溝58Dが軸方向に伸長して形成され、該油
溝58Dはスプール55の各絞り孔55Eと共に絞り通路56を構
成している。
一方、該ピストン58の右側部分はスプール55のピスト
ン摺動穴55Aから弁ケーシング52内に突出し、スプール5
5のばね受部55Dと軸方向で対向する部位は環状段部58E
となっている。そして、該環状段部58Eはスプール55が
図7に示す開弁位置へと摺動変位したときに、スプール
55のばね受部55D先端に当接してスプール55のストロー
クンエンド規制する。また、ピストン58には環状段部58
Eの右側部位から径方向に突出してばね受部58Fが形成さ
れ、該ばね受部58Fには設定ばね63の一端が係合してい
る。さらに、ピストン58の右側部分には後述のばね室61
内に向けて棒状のストッパ部58Gが軸方向に延設され、
該ストッパ部58Gは図6に示す如くばね室61の端面に当
接することにより、ピストン58のストロークエンドを規
制している。
ン摺動穴55Aから弁ケーシング52内に突出し、スプール5
5のばね受部55Dと軸方向で対向する部位は環状段部58E
となっている。そして、該環状段部58Eはスプール55が
図7に示す開弁位置へと摺動変位したときに、スプール
55のばね受部55D先端に当接してスプール55のストロー
クンエンド規制する。また、ピストン58には環状段部58
Eの右側部位から径方向に突出してばね受部58Fが形成さ
れ、該ばね受部58Fには設定ばね63の一端が係合してい
る。さらに、ピストン58の右側部分には後述のばね室61
内に向けて棒状のストッパ部58Gが軸方向に延設され、
該ストッパ部58Gは図6に示す如くばね室61の端面に当
接することにより、ピストン58のストロークエンドを規
制している。
60は油圧室57の径方向内側に位置してピストン58の左
側端面と弁ケーシング52との間に形成された容量可変の
油溜め室を示し、該油溜め室60は油圧室57と径方向で連
通し、後述のタンク管路67を介してタンク3に接続され
ている。そして、該油溜め室60は図6に示すようにピス
トン58がストロークエンドに向けて摺動変位するときに
容量が増大し、このときに該油溜め室60は油圧室57を介
してタンク3の油液を吸入し貯留する。また、ピストン
58が7図に示すように油溜め室60に向けて摺動変位する
ときに、該油溜め室60は容量が減少し、内部に貯留した
油液をピストン58で加圧させ油圧室57に供給する。
側端面と弁ケーシング52との間に形成された容量可変の
油溜め室を示し、該油溜め室60は油圧室57と径方向で連
通し、後述のタンク管路67を介してタンク3に接続され
ている。そして、該油溜め室60は図6に示すようにピス
トン58がストロークエンドに向けて摺動変位するときに
容量が増大し、このときに該油溜め室60は油圧室57を介
してタンク3の油液を吸入し貯留する。また、ピストン
58が7図に示すように油溜め室60に向けて摺動変位する
ときに、該油溜め室60は容量が減少し、内部に貯留した
油液をピストン58で加圧させ油圧室57に供給する。
61はスプール55、ピストン58の右側に位置して弁ケー
シング52内に形成されたばね室を示し、該ばね室61は管
路62を介してタンク3と接続され、タンク3からの作動
油によって満されている。
シング52内に形成されたばね室を示し、該ばね室61は管
路62を介してタンク3と接続され、タンク3からの作動
油によって満されている。
63はピストン58のストッパ部58G周囲に位置してばね
室61内に配設された設定ばねを示し、該設定ばね63はそ
の先端側がピストン58のばね受部58Fに当接し、ピスト
ン58を油圧室57側に向けて常時付勢することにより、ピ
ストン58を図5に示す初期位置に復帰させる。そして、
該設定ばね63はオーバロードリリーフ弁11A,11Bの開弁
圧となる第1の圧力値PCに対して75〜85%程度のばね
力に設定され、パイロット管路70からのパイロット圧
が、例えば0.85×PC程度に予め設定された第2の圧力
値(以下、設定圧という)を越えたときに、ピストン58
がプッシャ65により図6に示すストロークエンドまで押
動されるの許すものである。
室61内に配設された設定ばねを示し、該設定ばね63はそ
の先端側がピストン58のばね受部58Fに当接し、ピスト
ン58を油圧室57側に向けて常時付勢することにより、ピ
ストン58を図5に示す初期位置に復帰させる。そして、
該設定ばね63はオーバロードリリーフ弁11A,11Bの開弁
圧となる第1の圧力値PCに対して75〜85%程度のばね
力に設定され、パイロット管路70からのパイロット圧
が、例えば0.85×PC程度に予め設定された第2の圧力
値(以下、設定圧という)を越えたときに、ピストン58
がプッシャ65により図6に示すストロークエンドまで押
動されるの許すものである。
64はばね室61内に位置して、スプール55のばね受部55
Dとピストン58のばね受部58Fとの間に配設された付勢手
段としての弁ばねを示し、該弁ばね64は設定ばね63より
も弱いばね力に設定され、スプール55を油圧室57に向け
て常時付勢している。そして、該弁ばね64は弁ケーシン
グ52のスプール摺動穴52A内でスプール55がピストン58
に対して相対変位するのを許し、スプルー55が図7に示
す如くばね室61側に摺動変位して開弁位置となったとき
に、弁ケーシング52のポート53A,53B間を絞り通路56を
介して連通させる。
Dとピストン58のばね受部58Fとの間に配設された付勢手
段としての弁ばねを示し、該弁ばね64は設定ばね63より
も弱いばね力に設定され、スプール55を油圧室57に向け
て常時付勢している。そして、該弁ばね64は弁ケーシン
グ52のスプール摺動穴52A内でスプール55がピストン58
に対して相対変位するのを許し、スプルー55が図7に示
す如くばね室61側に摺動変位して開弁位置となったとき
に、弁ケーシング52のポート53A,53B間を絞り通路56を
介して連通させる。
65はピストン58のプッシャ摺動穴58C内に挿嵌され、
先端側が油溜め室60内に向けて突出する小径のプッシャ
を示し、該プッシャ65はピストン58の油穴58B、プッシ
ャ摺動穴58Cとの間に油圧パイロット部としてのパイロ
ット油室66を画成している。そして、該パイロット油室
66はパイロット管路70等を介して後述のシャトル弁69か
ら主管路6A,6Bのうち、高圧側の圧油がパイロット圧と
して供給される。
先端側が油溜め室60内に向けて突出する小径のプッシャ
を示し、該プッシャ65はピストン58の油穴58B、プッシ
ャ摺動穴58Cとの間に油圧パイロット部としてのパイロ
ット油室66を画成している。そして、該パイロット油室
66はパイロット管路70等を介して後述のシャトル弁69か
ら主管路6A,6Bのうち、高圧側の圧油がパイロット圧と
して供給される。
ここで、パイロット油室66内のパイロット圧が前記設
定ばね63の設定圧を越えたときには、プッシャ65がこの
ときのパイロット圧により油溜め室60側へと押圧されて
突出し、ピストン58を設定ばね63に抗して図6に示すス
トロークエンドまで摺動変位させる。そして、油溜め室
60はピストン58のストローク量に応じて図6に示す如く
容量が増大し、油溜め室60はタンク3内からタンク管路
67、油圧室57を介して作動油を吸収し貯留する。
定ばね63の設定圧を越えたときには、プッシャ65がこの
ときのパイロット圧により油溜め室60側へと押圧されて
突出し、ピストン58を設定ばね63に抗して図6に示すス
トロークエンドまで摺動変位させる。そして、油溜め室
60はピストン58のストローク量に応じて図6に示す如く
容量が増大し、油溜め室60はタンク3内からタンク管路
67、油圧室57を介して作動油を吸収し貯留する。
従って、加圧油供給手段としての油液吸入・供給器59
は、スプール55のピストン摺動穴55A内に摺動可能に挿
嵌されたピストン58と、該ピストン58によりピストン摺
動穴55Aの一端側に形成され、油圧室57に常時連通する
油溜め室60と、該油溜め室60に向けてピストン58を常時
付勢するように該ピストン58の他端側と弁ケーシング52
との間に配設され、第2の圧力値に対応するばね力をも
った設定ばね63と、ピストン58の一端側に設けられ、第
1,第2の主管路6A,6Bのうち高圧側の圧油が前記設定圧
を越えたときに、油溜め室60内に油液を吸込ませるよう
にピストン58を該設定ばね63に抗して摺動変位させる油
圧パイロット部としてのパイロット油室66とから構成さ
れる。
は、スプール55のピストン摺動穴55A内に摺動可能に挿
嵌されたピストン58と、該ピストン58によりピストン摺
動穴55Aの一端側に形成され、油圧室57に常時連通する
油溜め室60と、該油溜め室60に向けてピストン58を常時
付勢するように該ピストン58の他端側と弁ケーシング52
との間に配設され、第2の圧力値に対応するばね力をも
った設定ばね63と、ピストン58の一端側に設けられ、第
1,第2の主管路6A,6Bのうち高圧側の圧油が前記設定圧
を越えたときに、油溜め室60内に油液を吸込ませるよう
にピストン58を該設定ばね63に抗して摺動変位させる油
圧パイロット部としてのパイロット油室66とから構成さ
れる。
67は油圧室57をタンク3に接続する油路としてのタン
ク管路、68はタンク管路67の途中に設けられた流れ抵抗
手段としての絞りを示し、該絞り68は、ピストン58が設
定ばね63により図6に示すストロークエンドから油溜め
室60側に図7に示すように押戻されるときに、該油溜め
室60から油圧室57を介してタンク3に排出される油液
(作動油)に絞り作用を与える。この結果、油圧室57内
には油溜め室60から加圧状態の油液が供給され、スプー
ル55はこのときの油圧室57内の圧力により弁ばね64に抗
してばね室61側に摺動変位する。
ク管路、68はタンク管路67の途中に設けられた流れ抵抗
手段としての絞りを示し、該絞り68は、ピストン58が設
定ばね63により図6に示すストロークエンドから油溜め
室60側に図7に示すように押戻されるときに、該油溜め
室60から油圧室57を介してタンク3に排出される油液
(作動油)に絞り作用を与える。この結果、油圧室57内
には油溜め室60から加圧状態の油液が供給され、スプー
ル55はこのときの油圧室57内の圧力により弁ばね64に抗
してばね室61側に摺動変位する。
また、ピストン58が初期位置からストロークエンドに
向けて摺動変位するときには、タンク管路67はタンク3
内の作動油を油溜め室60内に吸入させるように補給し、
このときに該油溜め室60内は絞り68により負圧傾向とな
る。しかし、この油液の補給時には絞り68はスプール5
5、ピストン58の作動に実質的に影響を及ぼすことな
く、油溜め室60が負圧傾向となるのも瞬時に回復する。
向けて摺動変位するときには、タンク管路67はタンク3
内の作動油を油溜め室60内に吸入させるように補給し、
このときに該油溜め室60内は絞り68により負圧傾向とな
る。しかし、この油液の補給時には絞り68はスプール5
5、ピストン58の作動に実質的に影響を及ぼすことな
く、油溜め室60が負圧傾向となるのも瞬時に回復する。
この結果、ピストン58がプッシャ65によりばね室61側
に向けて押動されるときには、油溜め室60内にタンク3
から油液(作動油)がスムーズに吸入(補給)され、ピ
ストン58は図5に示す初期位置から図6に示すストロー
クエンドに速やかに摺動変位する。しかし、逆にピスト
ン58が設定ばね63により初期位置へと押戻され、油溜め
室60および油圧室57内の圧力が上昇し、スプール55が図
7に示す如くばね室61側へと押動された後、該スプール
55が弁ばね64により油圧室57側に押戻される場合には、
絞り68が油圧室57からの排出油を絞ることになる。従っ
て、絞り68によりスプール55の摺動速度(戻り速度)が
低く抑えられ、スプール55は図7および図8に示す開弁
位置を比較的長い時間に亘って保つようになる。
に向けて押動されるときには、油溜め室60内にタンク3
から油液(作動油)がスムーズに吸入(補給)され、ピ
ストン58は図5に示す初期位置から図6に示すストロー
クエンドに速やかに摺動変位する。しかし、逆にピスト
ン58が設定ばね63により初期位置へと押戻され、油溜め
室60および油圧室57内の圧力が上昇し、スプール55が図
7に示す如くばね室61側へと押動された後、該スプール
55が弁ばね64により油圧室57側に押戻される場合には、
絞り68が油圧室57からの排出油を絞ることになる。従っ
て、絞り68によりスプール55の摺動速度(戻り速度)が
低く抑えられ、スプール55は図7および図8に示す開弁
位置を比較的長い時間に亘って保つようになる。
さらに、69は油圧モータ1と方向切換弁7との間で主
管路6A,6B間に配設された高圧選択弁としてのシャトル
弁を示し、該シャトル弁69は主管路6A,6Bのうち、高圧
側の主管路6Aまたは6Bをパイロット管路70に接続させ、
高圧の圧油をパイロット圧としてパイロット管路70から
スプール55の凹溝55B、各油穴55Cおよびピストン58の凹
溝58A、油穴58Bを介してパイロット油室66に供給する。
管路6A,6B間に配設された高圧選択弁としてのシャトル
弁を示し、該シャトル弁69は主管路6A,6Bのうち、高圧
側の主管路6Aまたは6Bをパイロット管路70に接続させ、
高圧の圧油をパイロット圧としてパイロット管路70から
スプール55の凹溝55B、各油穴55Cおよびピストン58の凹
溝58A、油穴58Bを介してパイロット油室66に供給する。
本実施例に用いる慣性体反転防止弁50は上述の如き構
成を有するものでで、次にその反転防止動作について説
明する。
成を有するものでで、次にその反転防止動作について説
明する。
まず、例えば方向切換弁7を中立位置(A)から切換
位置(B)に切換え、油圧モータ1により上部旋回体を
旋回させるときには、主管路6A内を流れる高圧の圧油が
シャトル弁69から高圧のパイロット圧としてピストン58
内のパイロット油室66にパイロット管路70等を介して供
給される。そして、プッシャ65はこのパイロット圧によ
り油溜め室60側に向けて押動され、ピストン58から油溜
め室60内へと突出する。この結果、パイロット油室66内
でプッシャ65により生じる受圧面積差で、ピストン58は
図5に示す初期位置から設定ばね63に抗して図6に示す
ストロークエンドまで摺動変位する。
位置(B)に切換え、油圧モータ1により上部旋回体を
旋回させるときには、主管路6A内を流れる高圧の圧油が
シャトル弁69から高圧のパイロット圧としてピストン58
内のパイロット油室66にパイロット管路70等を介して供
給される。そして、プッシャ65はこのパイロット圧によ
り油溜め室60側に向けて押動され、ピストン58から油溜
め室60内へと突出する。この結果、パイロット油室66内
でプッシャ65により生じる受圧面積差で、ピストン58は
図5に示す初期位置から設定ばね63に抗して図6に示す
ストロークエンドまで摺動変位する。
そして、このときに油溜め室60はピストン58のストロ
ーク量に応じて図6に示す如く容量が増大し、油溜め室
60内はタンク3内からタンク管路67を介して作動油が補
給され油液で満たされる。また、このときに油圧室57お
よび油溜め室60内は負圧傾向となるので、スプール55は
弁ケーシング52の油圧室57側端面に当接した状態に保持
され、ばね室61側に弁ばね64に抗して摺動変位すること
はない。
ーク量に応じて図6に示す如く容量が増大し、油溜め室
60内はタンク3内からタンク管路67を介して作動油が補
給され油液で満たされる。また、このときに油圧室57お
よび油溜め室60内は負圧傾向となるので、スプール55は
弁ケーシング52の油圧室57側端面に当接した状態に保持
され、ばね室61側に弁ばね64に抗して摺動変位すること
はない。
次に、上部旋回体の旋回途中で方向切換弁7を切換位
置(B)から中立位置(A)に戻したときには、油圧モ
ータ1が慣性体となる上部旋回体により慣性回転され、
主管路6B内にはブレーキ圧が発生する。そして、オーバ
ロードリリーフ弁11Bがこのときのブレーキ圧により開
弁される状態では、主管路6B内の圧力がオーバロードリ
リーフ弁11Bの開弁圧となる第1の圧力値PCまで上昇す
る。このときに発生した高圧油は、シャトル弁69からパ
イロット圧としてピストン58内のパイロット油室66にパ
イロット管路70等を介して供給される。かくして、プッ
シャ65は油溜め室60内へと突出し続け、ピストン58を図
6に示す如くストロークエンドに摺動変位させると共
に、油溜め室60の容量を増大させて該油溜め室60内に油
液を充満させる。そして、この状態では、油液が油圧室
57側から油溜め室60内に向けて吸込まれることにより、
スプール55は弁ケーシング52の油圧室57側端面に当接し
たままの状態となる。
置(B)から中立位置(A)に戻したときには、油圧モ
ータ1が慣性体となる上部旋回体により慣性回転され、
主管路6B内にはブレーキ圧が発生する。そして、オーバ
ロードリリーフ弁11Bがこのときのブレーキ圧により開
弁される状態では、主管路6B内の圧力がオーバロードリ
リーフ弁11Bの開弁圧となる第1の圧力値PCまで上昇す
る。このときに発生した高圧油は、シャトル弁69からパ
イロット圧としてピストン58内のパイロット油室66にパ
イロット管路70等を介して供給される。かくして、プッ
シャ65は油溜め室60内へと突出し続け、ピストン58を図
6に示す如くストロークエンドに摺動変位させると共
に、油溜め室60の容量を増大させて該油溜め室60内に油
液を充満させる。そして、この状態では、油液が油圧室
57側から油溜め室60内に向けて吸込まれることにより、
スプール55は弁ケーシング52の油圧室57側端面に当接し
たままの状態となる。
この場合、例えばシャトル弁69で選択する圧油の圧力
が主管路6A側の駆動圧から主管路6B側のブレーキ圧に切
換わった瞬間に、パイロット油室66のパイロット圧が瞬
時だけ低下することがある。しかし、この瞬間的なパイ
ロット圧の低下によりピストン58が図6に示す位置から
油溜め室60側(左側)に移動し、該油溜め室60から油圧
室57内に少量の油液が供給され、スプール55が弁ばね64
に抗して右側に移動することがある。しかし、このよう
な場合でも、スプール55の絞り孔55Eとピストン58の油
溝58Dとの間には図6の状態で比較的大きい不感帯が設
けられているから、主管路6A,6B間が不用意に連通する
ことはない。
が主管路6A側の駆動圧から主管路6B側のブレーキ圧に切
換わった瞬間に、パイロット油室66のパイロット圧が瞬
時だけ低下することがある。しかし、この瞬間的なパイ
ロット圧の低下によりピストン58が図6に示す位置から
油溜め室60側(左側)に移動し、該油溜め室60から油圧
室57内に少量の油液が供給され、スプール55が弁ばね64
に抗して右側に移動することがある。しかし、このよう
な場合でも、スプール55の絞り孔55Eとピストン58の油
溝58Dとの間には図6の状態で比較的大きい不感帯が設
けられているから、主管路6A,6B間が不用意に連通する
ことはない。
そして、油圧モータ1の慣性回転がオーバロードリリ
ーフ弁11Bの開弁により制動された後、該リリーフ弁11B
が閉弁されると、油圧モータ1の慣性回転が一旦は停止
される。しかし、このときには主管路6B内の圧力が油圧
モータ1から内部リークし、このリーク油がドレン管路
13を介してタンク3側に排出されるので、主管路6B内の
圧力はオーバロードリリーフ弁11Bの圧力値PCよりも、
例えば、75〜85%程度低い圧力状態となる。
ーフ弁11Bの開弁により制動された後、該リリーフ弁11B
が閉弁されると、油圧モータ1の慣性回転が一旦は停止
される。しかし、このときには主管路6B内の圧力が油圧
モータ1から内部リークし、このリーク油がドレン管路
13を介してタンク3側に排出されるので、主管路6B内の
圧力はオーバロードリリーフ弁11Bの圧力値PCよりも、
例えば、75〜85%程度低い圧力状態となる。
この結果、主管路6Bからシャトル弁69、パイロット管
路70等を介してパイロット油室66内に作用するパイロッ
ト圧も同様に低下する。このため、プッシャ65は、ピス
トン58が設定ばね63により図6に示すストロークエンド
から油溜め室60側に向けて押動されるのを許す。そし
て、前記ピストン58がストロークエンドから油溜め室60
側に押動されると、油溜め室60は容量が減少し、該油溜
め室60内の油液は油圧室57およびタンク管路67を介して
タンク3へと排出されようになる。
路70等を介してパイロット油室66内に作用するパイロッ
ト圧も同様に低下する。このため、プッシャ65は、ピス
トン58が設定ばね63により図6に示すストロークエンド
から油溜め室60側に向けて押動されるのを許す。そし
て、前記ピストン58がストロークエンドから油溜め室60
側に押動されると、油溜め室60は容量が減少し、該油溜
め室60内の油液は油圧室57およびタンク管路67を介して
タンク3へと排出されようになる。
しかし、油溜め室60内の油液は油圧室57およびタンク
管路67を介してタンク3へと排出されるときに、絞り68
によって絞り作用が与えられ、油圧室57からタンク3に
向けて排出される油液の流量が制限される。このため、
該油圧室57内には加圧状態の油液が供給され、スプール
55は油圧室57の圧力により弁ばね64に抗してばね室61側
に押動される。そして、スプール55は図7に示す開弁位
置となり、各絞り抗55Eおよびピストン58の油溝58Dから
なる絞り通路56を介してポート53A,53B(バイパス管路5
4A,54B)間を連通させる。この際、スプール55のばね受
部55D先端がピストン58の環状段部58Eに当接した位置
で、ピストン58のストロークエンドが規制される。
管路67を介してタンク3へと排出されるときに、絞り68
によって絞り作用が与えられ、油圧室57からタンク3に
向けて排出される油液の流量が制限される。このため、
該油圧室57内には加圧状態の油液が供給され、スプール
55は油圧室57の圧力により弁ばね64に抗してばね室61側
に押動される。そして、スプール55は図7に示す開弁位
置となり、各絞り抗55Eおよびピストン58の油溝58Dから
なる絞り通路56を介してポート53A,53B(バイパス管路5
4A,54B)間を連通させる。この際、スプール55のばね受
部55D先端がピストン58の環状段部58Eに当接した位置
で、ピストン58のストロークエンドが規制される。
そして、ピストン58が図7に示す如く初期位置に復帰
した状態では、スプール55が弁ばね64により油圧室57側
に向けて押動されるに応じて、油圧室57内の油液がタン
ク管路67から絞り68を介してタンク3へと排出される。
この結果、絞り68の絞り作用によってスプール55が図7
に示す開弁位置から油圧室57側に向けて摺動変位すると
きの戻り速度を遅くでき、該スプール55の各絞り孔55E
およびピストン58の油溝58Dからなる絞り通路56を介し
てポート53A,53B(バイパス管路54A,54B)間を連通させ
る開弁時間を長くできる。そして、スプール55は図5に
示す如く各絞り孔55Eが弁ケーシング52の油溝52B,52Cに
連なる各ノッチ部52Dの位置を通過する時点で閉弁位置
となり、スプール55は図7に示す開弁位置から図5に示
す位置までバイパス管路54A,54B間を連通させることが
できる。
した状態では、スプール55が弁ばね64により油圧室57側
に向けて押動されるに応じて、油圧室57内の油液がタン
ク管路67から絞り68を介してタンク3へと排出される。
この結果、絞り68の絞り作用によってスプール55が図7
に示す開弁位置から油圧室57側に向けて摺動変位すると
きの戻り速度を遅くでき、該スプール55の各絞り孔55E
およびピストン58の油溝58Dからなる絞り通路56を介し
てポート53A,53B(バイパス管路54A,54B)間を連通させ
る開弁時間を長くできる。そして、スプール55は図5に
示す如く各絞り孔55Eが弁ケーシング52の油溝52B,52Cに
連なる各ノッチ部52Dの位置を通過する時点で閉弁位置
となり、スプール55は図7に示す開弁位置から図5に示
す位置までバイパス管路54A,54B間を連通させることが
できる。
かくして、本実施例によれば、油圧モータ1の慣性回
転が一旦は停止したときに、慣性体反転防止弁50のピス
トン58がストロークエンドから初期位置に復帰してスプ
ール55を開弁位置まで摺動変位させ、その後該スプール
55が弁ばね64により閉弁位置に戻るまでに、比較的長い
時間に亘ってスプール55を開弁状態に保持することがで
きる。これによって、例えば主管路6B内の高圧を反転防
止弁本体51の絞り通路56等を介して絞り作用を与えつ
つ、主管路6A側にバイパス管路54A,54Bを介して確実に
逃がすことができ、従来技術で述べた如く主管路6A,6B
間に発生する差圧ΔP(図12参照)を低減させ、油圧モ
ータ1が反転動作を繰返すのを効果的に防止できる。
転が一旦は停止したときに、慣性体反転防止弁50のピス
トン58がストロークエンドから初期位置に復帰してスプ
ール55を開弁位置まで摺動変位させ、その後該スプール
55が弁ばね64により閉弁位置に戻るまでに、比較的長い
時間に亘ってスプール55を開弁状態に保持することがで
きる。これによって、例えば主管路6B内の高圧を反転防
止弁本体51の絞り通路56等を介して絞り作用を与えつ
つ、主管路6A側にバイパス管路54A,54Bを介して確実に
逃がすことができ、従来技術で述べた如く主管路6A,6B
間に発生する差圧ΔP(図12参照)を低減させ、油圧モ
ータ1が反転動作を繰返すのを効果的に防止できる。
そして、スプール55が弁ばね64により油圧室57側に徐
々に押動され、図8に示す位置まで摺動変位してくる
と、ポート53A,53B間がスプール55により閉塞されるの
で、反転防止弁本体51による主管路6A,6B間のバイパス
管路54A,54Bを介して連通は断たれ、油圧モータ1を停
止状態に保持できる。
々に押動され、図8に示す位置まで摺動変位してくる
と、ポート53A,53B間がスプール55により閉塞されるの
で、反転防止弁本体51による主管路6A,6B間のバイパス
管路54A,54Bを介して連通は断たれ、油圧モータ1を停
止状態に保持できる。
また、油圧モータ1の慣性回転が停止したときに、油
圧モータ1からの圧油のリーク量が少ない場合には、油
圧モータ1が主管路6A,6B間の差圧ΔPにより反転する
ことがある。しかし、この場合には油圧モータ1が僅か
に反転するだけで、例えば主管路6B内の圧力が設定ばね
63の設定圧まで低下し、スプール55、ピストン58の絞り
通路56により主管路6A,6B間を連通させるようになるの
で、油圧モータ1がこれ以上反転するのを即座に防止で
きる。
圧モータ1からの圧油のリーク量が少ない場合には、油
圧モータ1が主管路6A,6B間の差圧ΔPにより反転する
ことがある。しかし、この場合には油圧モータ1が僅か
に反転するだけで、例えば主管路6B内の圧力が設定ばね
63の設定圧まで低下し、スプール55、ピストン58の絞り
通路56により主管路6A,6B間を連通させるようになるの
で、油圧モータ1がこれ以上反転するのを即座に防止で
きる。
従って、本実施例によれば、油圧モータ1の慣性回転
が停止した後に、油圧モータ1が反転動作するのを効果
的に防止でき、油圧モータ1を上部旋回体等の慣性体と
共に速やかに停止させ、前記第1の実施例とほぼ同様の
効果を得ることができる。
が停止した後に、油圧モータ1が反転動作するのを効果
的に防止でき、油圧モータ1を上部旋回体等の慣性体と
共に速やかに停止させ、前記第1の実施例とほぼ同様の
効果を得ることができる。
特に本実施例では、慣性体反転防止弁50を、反転防止
弁本体51の弁ケーシング52内にスプール55と油液吸入・
供給器59のピストン58とを相対変位可能に設けることに
よって構成でき、慣性体反転防止弁50を主管路6A,6B間
にシャトル弁69等を介して1個のみ設ければよい。この
結果、例えば油圧モータ1のケーシング等に慣性体反転
防止弁50を簡単に組込むことができ、全体を簡略化でき
る上に、慣性体反転防止弁50をスプール55およびピスト
ン58等を含んでコンパクトに形成でき、小型化を図るこ
とができる。
弁本体51の弁ケーシング52内にスプール55と油液吸入・
供給器59のピストン58とを相対変位可能に設けることに
よって構成でき、慣性体反転防止弁50を主管路6A,6B間
にシャトル弁69等を介して1個のみ設ければよい。この
結果、例えば油圧モータ1のケーシング等に慣性体反転
防止弁50を簡単に組込むことができ、全体を簡略化でき
る上に、慣性体反転防止弁50をスプール55およびピスト
ン58等を含んでコンパクトに形成でき、小型化を図るこ
とができる。
また、スプール55は図5に示す閉弁位置では各絞り孔
55Eが弁ケーシング52の各ノッチ部52Dに対して遮断さ
れ、図6に示す閉弁位置では一方の絞り孔55Eがピスト
ン58により該ピストン58の油溝58Dに対して遮断され
る。そして、弁ケーシング52内でスプール55とピストン
58とが相対変位して図7に示す開弁位置に達するまで
は、スプール55またはピストン58のいずれか一方のみが
摺動変位しても、ポート53A,53B間を確実に遮断でき、
スプール55とピストン58とにより比較的大きなストロー
ク量をもった不感帯を設けることができる。
55Eが弁ケーシング52の各ノッチ部52Dに対して遮断さ
れ、図6に示す閉弁位置では一方の絞り孔55Eがピスト
ン58により該ピストン58の油溝58Dに対して遮断され
る。そして、弁ケーシング52内でスプール55とピストン
58とが相対変位して図7に示す開弁位置に達するまで
は、スプール55またはピストン58のいずれか一方のみが
摺動変位しても、ポート53A,53B間を確実に遮断でき、
スプール55とピストン58とにより比較的大きなストロー
ク量をもった不感帯を設けることができる。
そして、油圧モータ1の駆動圧やブレーキ圧が変動す
ることにより、ピストン58が図6に示す位置から油溜め
室60側(左側)に移動し、該油溜め室60から油圧室57内
に少量の油液が供給される結果、スプール55が弁ばね64
に抗して右側に移動することがある。このような場合で
も、該スプール55の絞り孔55Eとピストン58の油溝58Dと
の間には図6の状態で比較的大きい不感帯が設けられて
いるから、主管路6A,6B間が不用意に連通することはな
く、慣性体反転防止弁50が不用意に開弁してしまうのを
確実に防止できる。
ることにより、ピストン58が図6に示す位置から油溜め
室60側(左側)に移動し、該油溜め室60から油圧室57内
に少量の油液が供給される結果、スプール55が弁ばね64
に抗して右側に移動することがある。このような場合で
も、該スプール55の絞り孔55Eとピストン58の油溝58Dと
の間には図6の状態で比較的大きい不感帯が設けられて
いるから、主管路6A,6B間が不用意に連通することはな
く、慣性体反転防止弁50が不用意に開弁してしまうのを
確実に防止できる。
さらに、ピストン58に形成したプッシャ摺動穴58C
は、スプール55のピストン摺動穴55Aに比較して小径に
形成されている。このため、パイロット管路70からパイ
ロット油室66に供給されるパイロット圧に対してプッシ
ャ65の受圧面積を大幅に小さくできる。この結果、該プ
ッシャ65の受圧面積に対応させて設定ばね63のばね力を
小さく設定でき、小型軽量化した設定ばね63によっても
ピストン58を初期位置に確実に戻すことができる。そし
て、プッシャ摺動穴58Cに比較して油溜め室60の容積を
大きくすることができるから、ピストン58がストローク
エンドに達したときには、油溜め室60内に比較的多量の
油液を吸入して貯留できる。従って、該油溜め室60から
油圧室57に油液を供給したときに、スプール55が開弁位
置から弁ばね64により閉弁位置に戻されるまでの開弁時
間を有効に延ばすことができる。
は、スプール55のピストン摺動穴55Aに比較して小径に
形成されている。このため、パイロット管路70からパイ
ロット油室66に供給されるパイロット圧に対してプッシ
ャ65の受圧面積を大幅に小さくできる。この結果、該プ
ッシャ65の受圧面積に対応させて設定ばね63のばね力を
小さく設定でき、小型軽量化した設定ばね63によっても
ピストン58を初期位置に確実に戻すことができる。そし
て、プッシャ摺動穴58Cに比較して油溜め室60の容積を
大きくすることができるから、ピストン58がストローク
エンドに達したときには、油溜め室60内に比較的多量の
油液を吸入して貯留できる。従って、該油溜め室60から
油圧室57に油液を供給したときに、スプール55が開弁位
置から弁ばね64により閉弁位置に戻されるまでの開弁時
間を有効に延ばすことができる。
さらにまた、上部旋回体等の慣性体の大きさに応じて
スプール55、ピストン58、プッシャ65および絞り68の寸
法(または設定ばね63、弁ばね64のばね力)を変えるこ
とにより、スプール55の開弁時間を適宜に調整すること
ができる。一方、スプール55には絞り孔55E,55Eをスプ
ール55の摺動方向に対して直角に穿設しているから、作
動油が絞り通路56を通過するときの流体力を最小限に抑
えることができ、スプール55の摺動変位が流体力により
影響されて乱されたりするのを効果的に防止できる。
スプール55、ピストン58、プッシャ65および絞り68の寸
法(または設定ばね63、弁ばね64のばね力)を変えるこ
とにより、スプール55の開弁時間を適宜に調整すること
ができる。一方、スプール55には絞り孔55E,55Eをスプ
ール55の摺動方向に対して直角に穿設しているから、作
動油が絞り通路56を通過するときの流体力を最小限に抑
えることができ、スプール55の摺動変位が流体力により
影響されて乱されたりするのを効果的に防止できる。
次に、図9は本発明の第4の実施例を示す。本実施例
の特徴は、弁ケーシングの一端側にスプール摺動穴と連
通するプッシャ摺動穴を形成し、該プッシャ摺動穴内に
挿嵌したプッシャの一端側とプッシャ摺動穴との間に外
部からパイロット圧が供給されるパイロット油室を形成
すると共に、プッシャの他端側をピストンの一端側端面
に当接させて該ピストンをプッシャにより押動する構成
としたことにある。なお、本実施例では前記第3の実施
例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
の特徴は、弁ケーシングの一端側にスプール摺動穴と連
通するプッシャ摺動穴を形成し、該プッシャ摺動穴内に
挿嵌したプッシャの一端側とプッシャ摺動穴との間に外
部からパイロット圧が供給されるパイロット油室を形成
すると共に、プッシャの他端側をピストンの一端側端面
に当接させて該ピストンをプッシャにより押動する構成
としたことにある。なお、本実施例では前記第3の実施
例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
図中、80は本実施例による慣性体反転防止弁を示し、
該慣性体反転防止弁80は、後述の弁手段としての反転防
止弁本体81と、加圧油供給手段としての油液吸入・供給
器87とから構成されている。
該慣性体反転防止弁80は、後述の弁手段としての反転防
止弁本体81と、加圧油供給手段としての油液吸入・供給
器87とから構成されている。
81は反転防止弁本体は、82は該反転防止弁本体81のケ
ーシングを構成する弁ケーシングで示し、該弁ケーシン
グ82は前記第3の実施例で述べた弁ケーシング52とほぼ
同様にスプール摺動穴82A、環状の油溝82B,82C、各ノッ
チ部82Dおよび環状溝82Eを有している。しかし、該弁ケ
ーシング82には一端側(図中左側)にスプール摺動穴82
Aと連通して小径のプッシャ摺動穴82Fが形成されてい
る。また、該弁ケーシング82の油溝82B,82Cはポート53
A,53Bの一部をなし、バイパス管路54A,54Bを介して主管
路6A,6Bに接続されている。
ーシングを構成する弁ケーシングで示し、該弁ケーシン
グ82は前記第3の実施例で述べた弁ケーシング52とほぼ
同様にスプール摺動穴82A、環状の油溝82B,82C、各ノッ
チ部82Dおよび環状溝82Eを有している。しかし、該弁ケ
ーシング82には一端側(図中左側)にスプール摺動穴82
Aと連通して小径のプッシャ摺動穴82Fが形成されてい
る。また、該弁ケーシング82の油溝82B,82Cはポート53
A,53Bの一部をなし、バイパス管路54A,54Bを介して主管
路6A,6Bに接続されている。
83はスプール摺動穴82A内に挿嵌された筒状弁体とし
てのスプールを示し、該スプール83は前記第3の実施例
で述べたスプール55と環状の凹溝55Bおよび各油穴55Cを
除いてほぼ同様に形成され、該スプール83にはピストン
摺動穴83Aおよび受部83Bが設けられている。そして、該
スプール83のばね受部83Bには後述するピストン86のば
ね受部80Cとの間に弁ばね64が配設され、該スプール83
は弁ばね64により油圧室84側に向けて常時付勢されてい
る。
てのスプールを示し、該スプール83は前記第3の実施例
で述べたスプール55と環状の凹溝55Bおよび各油穴55Cを
除いてほぼ同様に形成され、該スプール83にはピストン
摺動穴83Aおよび受部83Bが設けられている。そして、該
スプール83のばね受部83Bには後述するピストン86のば
ね受部80Cとの間に弁ばね64が配設され、該スプール83
は弁ばね64により油圧室84側に向けて常時付勢されてい
る。
ここで、スプール83は弁ばね64および油圧室84と共に
弁手段を構成し、油圧室84は前記第3の実施例で述べた
油圧室57と同様にタンク管路67、絞り68を介してタンク
3に接続されている。また、スプール83には油穴として
の各絞り孔83Cが径方向に穿設され、該各絞り孔83Cは前
記各ノッチ部82Dに対応する軸方向の離間寸法をもって
形成されている。そして、該各絞り孔83Cは後述の油溝8
6Aと共にケーシング82のポート53A,53B間を連通させる
絞り通路85を構成している。
弁手段を構成し、油圧室84は前記第3の実施例で述べた
油圧室57と同様にタンク管路67、絞り68を介してタンク
3に接続されている。また、スプール83には油穴として
の各絞り孔83Cが径方向に穿設され、該各絞り孔83Cは前
記各ノッチ部82Dに対応する軸方向の離間寸法をもって
形成されている。そして、該各絞り孔83Cは後述の油溝8
6Aと共にケーシング82のポート53A,53B間を連通させる
絞り通路85を構成している。
86はスプール83のピストン摺動穴83A内に挿嵌された
ピストンを示し、該ピストン86は設定ばね63および後述
の油溜め室88と共に加圧油供給手段としての油液吸入・
供給器87を構成している。そして、ピストン86は前記第
3の実施例で述べたピストン58と環状の凹溝58A、油穴5
8Bおよびプッシャ摺動穴58Cを除いてほぼ同様に形成さ
れている。このため、ピストン86には、その左側端面か
ら右側に所定寸法離間した位置にスプール83の各絞り孔
83Cと共に絞り通路85を構成する感情の油溝86Aが軸方向
に伸長して形成されている。
ピストンを示し、該ピストン86は設定ばね63および後述
の油溜め室88と共に加圧油供給手段としての油液吸入・
供給器87を構成している。そして、ピストン86は前記第
3の実施例で述べたピストン58と環状の凹溝58A、油穴5
8Bおよびプッシャ摺動穴58Cを除いてほぼ同様に形成さ
れている。このため、ピストン86には、その左側端面か
ら右側に所定寸法離間した位置にスプール83の各絞り孔
83Cと共に絞り通路85を構成する感情の油溝86Aが軸方向
に伸長して形成されている。
また、該ピストン86の右側部分はスプール83のピスト
ン摺動穴83Aから弁ケーシング82内に突出し、スプール8
3のばね受部83Bと軸方向で対向する位置には環状段部86
Bが設けられている。そして、該環状段部86Bはスプール
83が図9中の右方向に摺動変位したときに、スプール83
のばね受部83B先端に当接しスプール83のストロークエ
ンドを規制する。さらに、ピストン86には環状段部86B
の右側にばね受部86Cが径方向に突出して形成されると
共に、ピストン86のストロークエンドを規制する棒状の
ストッパ部86Dが軸方向に延設されている。そして、該
ピストン86のばね受部86Cとばね室61の端面との間には
設定ばね63が配設され、該ピストン86は設定ばね63によ
り油溜め室88側に向けて常時付勢されている。
ン摺動穴83Aから弁ケーシング82内に突出し、スプール8
3のばね受部83Bと軸方向で対向する位置には環状段部86
Bが設けられている。そして、該環状段部86Bはスプール
83が図9中の右方向に摺動変位したときに、スプール83
のばね受部83B先端に当接しスプール83のストロークエ
ンドを規制する。さらに、ピストン86には環状段部86B
の右側にばね受部86Cが径方向に突出して形成されると
共に、ピストン86のストロークエンドを規制する棒状の
ストッパ部86Dが軸方向に延設されている。そして、該
ピストン86のばね受部86Cとばね室61の端面との間には
設定ばね63が配設され、該ピストン86は設定ばね63によ
り油溜め室88側に向けて常時付勢されている。
88は油圧室84の径方向内側に位置して、ピストン86の
左側端面と弁ケーシング82との間に形成される油溜め室
を示し、該油溜め室88は前記第3の実施例で述べた油溜
め室60とほぼ同様に構成されている。そして、ピストン
86が図9中の右方向に摺動変位するときには、該油溜め
室88は容量が増大することによってタンク3内の油液を
吸入しつつ貯留し、ピストン86が左方向に摺動変位する
ときに油溜め室88内に貯留した油液を加圧しつつ油圧室
84に供給する。
左側端面と弁ケーシング82との間に形成される油溜め室
を示し、該油溜め室88は前記第3の実施例で述べた油溜
め室60とほぼ同様に構成されている。そして、ピストン
86が図9中の右方向に摺動変位するときには、該油溜め
室88は容量が増大することによってタンク3内の油液を
吸入しつつ貯留し、ピストン86が左方向に摺動変位する
ときに油溜め室88内に貯留した油液を加圧しつつ油圧室
84に供給する。
89は弁ケーシング82のプッシャ摺動穴82F内に摺動可
能に挿嵌された小径円柱状のプッシャを示し、該プッシ
ャ89はその左側端面とプッシャ摺動穴82Fとの間に油圧
パイロット部としてのパイロット油室90を画成してい
る。そして、該パイロット油室90はパイロット管路70か
ら供給される圧油をパイロット圧としてプッシャ89の左
側端面に作用させる。これにより、該プッシャ89が高圧
のパイロット圧で図9中の右方向に押動されると、該プ
ッシャ89はプッシャ摺動穴82Fから油溜め室88内に向け
て突出し、ピストン86を設定ばね63に抗してストローク
エンドまで摺動変位させる。
能に挿嵌された小径円柱状のプッシャを示し、該プッシ
ャ89はその左側端面とプッシャ摺動穴82Fとの間に油圧
パイロット部としてのパイロット油室90を画成してい
る。そして、該パイロット油室90はパイロット管路70か
ら供給される圧油をパイロット圧としてプッシャ89の左
側端面に作用させる。これにより、該プッシャ89が高圧
のパイロット圧で図9中の右方向に押動されると、該プ
ッシャ89はプッシャ摺動穴82Fから油溜め室88内に向け
て突出し、ピストン86を設定ばね63に抗してストローク
エンドまで摺動変位させる。
かくして、このように構成される本実施例でも、油圧
モータ1の慣性回転時にはパイロット油室90内が高圧と
なり、プッシャ89と一体的にピストン86がストロークエ
ンドまで摺動変位する。一方、慣性回転の停止時にはパ
イロット油室90内の圧力が設定ばね63の設定圧より低く
なり、ピストン86が初期位置に復帰するようになる。そ
して、このときには油溜め室88の油液が油圧室84に供給
されつつ、絞り68を介してタンク3内に徐々に排出され
る。この結果、該絞り68の絞り作用によって、スプール
83が開弁位置から油圧室84側に向けて摺動変位するとき
の戻り速度を遅くでき、前記第3の実施例とほぼ同様の
作用効果を得ることができる。
モータ1の慣性回転時にはパイロット油室90内が高圧と
なり、プッシャ89と一体的にピストン86がストロークエ
ンドまで摺動変位する。一方、慣性回転の停止時にはパ
イロット油室90内の圧力が設定ばね63の設定圧より低く
なり、ピストン86が初期位置に復帰するようになる。そ
して、このときには油溜め室88の油液が油圧室84に供給
されつつ、絞り68を介してタンク3内に徐々に排出され
る。この結果、該絞り68の絞り作用によって、スプール
83が開弁位置から油圧室84側に向けて摺動変位するとき
の戻り速度を遅くでき、前記第3の実施例とほぼ同様の
作用効果を得ることができる。
次に、図10は本発明の第5の実施例を示し、本実施例
では前記第4の実施例と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略するものとする。然るに、本実施
例の特徴は、スプール91の内周側に各絞り孔91C間を連
通させる感情の油溝91Dを一体形成し、該油溝91Dと各絞
り孔91Cとによって、弁ケーシング82のポート53A,53B間
を連通させる絞り通路92を構成したことにある。
では前記第4の実施例と同一の構成要素に同一の符号を
付し、その説明を省略するものとする。然るに、本実施
例の特徴は、スプール91の内周側に各絞り孔91C間を連
通させる感情の油溝91Dを一体形成し、該油溝91Dと各絞
り孔91Cとによって、弁ケーシング82のポート53A,53B間
を連通させる絞り通路92を構成したことにある。
ここで、スプール91は油溝91Dを除いて前記第4の実
施例で述べたスプール83とほぼ同様に形成され、スプル
ー91にはピストン摺動穴91A、ばね受部91Bおよび各絞り
孔91Cが設けられている。また、該スプール91のピスト
ン摺動穴91A内に挿嵌されたピストン93は、前記第4の
実施例で述べたピストン86と油溝86Aを除いて同様に構
成され、該ピストン93には環状段部93A、ばね受部93Bお
よびストッパ部93Cが設けられている。
施例で述べたスプール83とほぼ同様に形成され、スプル
ー91にはピストン摺動穴91A、ばね受部91Bおよび各絞り
孔91Cが設けられている。また、該スプール91のピスト
ン摺動穴91A内に挿嵌されたピストン93は、前記第4の
実施例で述べたピストン86と油溝86Aを除いて同様に構
成され、該ピストン93には環状段部93A、ばね受部93Bお
よびストッパ部93Cが設けられている。
かくして、このように構成される本実施例でも、前記
第4の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる
が、特に本実施例では、ピストン93の外周面に絞り通路
92の一部を形成する必要がなくなるので、ピストン93の
形状を単純化することができる。
第4の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる
が、特に本実施例では、ピストン93の外周面に絞り通路
92の一部を形成する必要がなくなるので、ピストン93の
形状を単純化することができる。
なお、前記第3の実施例では、スプール55に形成した
各絞り孔55Eとピストン58に形成した外周側の油溝58Dと
から絞り通路56を構成するものとして述べた。しかし、
前記第5の実施例で述べたスプール91と同様に、前記ス
プール55の内周側に各絞り孔55E間を連通させる環状の
油溝を形成し、これによって絞り通路を構成するように
してもよい。
各絞り孔55Eとピストン58に形成した外周側の油溝58Dと
から絞り通路56を構成するものとして述べた。しかし、
前記第5の実施例で述べたスプール91と同様に、前記ス
プール55の内周側に各絞り孔55E間を連通させる環状の
油溝を形成し、これによって絞り通路を構成するように
してもよい。
また、前記第3の実施例では、スプール55に各絞り孔
55Eを形成するものとして述べたが、本発明はこれに限
るものではなく、例えば図7に示した開弁位置で油溝52
B,52C間を連通させる絞り通路を、例えばスプール55内
に「U」字形状に屈曲させて形成してもよい。そして、
この点は前記第4,第5の実施例で用いたスプール83(9
1)についても同様である。
55Eを形成するものとして述べたが、本発明はこれに限
るものではなく、例えば図7に示した開弁位置で油溝52
B,52C間を連通させる絞り通路を、例えばスプール55内
に「U」字形状に屈曲させて形成してもよい。そして、
この点は前記第4,第5の実施例で用いたスプール83(9
1)についても同様である。
さらに、前記第3,第4および第5の実施例では、油路
となるタンク管路67の途中に、流れ抵抗手段としての絞
り68を設ける構成とした。しかし、この場合でも、タン
ク管路67の途中には絞り68と並列に、前記第2の実施例
で用いたチェック弁42と同様のチェック弁を設けるよう
にしてもよい。
となるタンク管路67の途中に、流れ抵抗手段としての絞
り68を設ける構成とした。しかし、この場合でも、タン
ク管路67の途中には絞り68と並列に、前記第2の実施例
で用いたチェック弁42と同様のチェック弁を設けるよう
にしてもよい。
一方、前記各実施例では、油路となるタンク管路27
(67)の途中に、流れ抵抗手段としての絞り38(68)を
設ける構成とした。しかし、例えばタンク管路27(67)
等の油路の流路面積を小さくし、管路抵抗を大きくする
ことによって、本発明による流れ抵抗手段を構成するよ
うにしてもよい。そして、この場合には、絞り38(68)
等を省略できる。
(67)の途中に、流れ抵抗手段としての絞り38(68)を
設ける構成とした。しかし、例えばタンク管路27(67)
等の油路の流路面積を小さくし、管路抵抗を大きくする
ことによって、本発明による流れ抵抗手段を構成するよ
うにしてもよい。そして、この場合には、絞り38(68)
等を省略できる。
さらに、前記各実施例では、油圧ショベルの旋回用油
圧回路を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るも
のではなく、例えば油圧クレーンの旋回用油圧回路、ロ
ープウィンチ用の油圧回路等、種々の慣性体を駆動する
のに用いられる慣性体駆動装置に広く適用できるもので
ある。
圧回路を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るも
のではなく、例えば油圧クレーンの旋回用油圧回路、ロ
ープウィンチ用の油圧回路等、種々の慣性体を駆動する
のに用いられる慣性体駆動装置に広く適用できるもので
ある。
産業上の利用可能性
以上詳述した通り本発明によれば、慣性体駆動用の油
圧モータに接続される第1,第2の主管路のうち、高圧側
となる圧油の圧力が予め設定した第2の圧力値を越えた
ときに、加圧油供給手段の油溜め室内に油液を溜めて弁
手段のスプールを付勢手段により閉弁位置とし、前記圧
油の圧力が第2の圧力値以下となったときに前記加圧油
供給手段が油溜め室内の油液を加圧して弁手段の油圧室
に供給すると共に、前記加圧油供給手段の油溜め室また
は弁手段の油圧室をタンクに接続する油路の途中には該
油路を介してタンクに排出する油液に絞り作用を与える
流れ抵抗手段を設ける構成としたから、油圧モータの慣
性回転が一旦停止したときに、前記圧油の圧力が第2の
圧力値以下となると、前記加圧油供給手段の油溜め室か
ら油圧室に加圧した油液が供給されることにより、前記
弁手段のスプールを付勢手段に抗して開弁位置に摺動変
位でき、第1,第2の主管路間を挿通させて差圧を減少さ
せることができる。
圧モータに接続される第1,第2の主管路のうち、高圧側
となる圧油の圧力が予め設定した第2の圧力値を越えた
ときに、加圧油供給手段の油溜め室内に油液を溜めて弁
手段のスプールを付勢手段により閉弁位置とし、前記圧
油の圧力が第2の圧力値以下となったときに前記加圧油
供給手段が油溜め室内の油液を加圧して弁手段の油圧室
に供給すると共に、前記加圧油供給手段の油溜め室また
は弁手段の油圧室をタンクに接続する油路の途中には該
油路を介してタンクに排出する油液に絞り作用を与える
流れ抵抗手段を設ける構成としたから、油圧モータの慣
性回転が一旦停止したときに、前記圧油の圧力が第2の
圧力値以下となると、前記加圧油供給手段の油溜め室か
ら油圧室に加圧した油液が供給されることにより、前記
弁手段のスプールを付勢手段に抗して開弁位置に摺動変
位でき、第1,第2の主管路間を挿通させて差圧を減少さ
せることができる。
そして、この状態でスプールは付勢手段により油圧室
側へと付勢され、該油圧室内から油路を介してタンクに
排出させる油液は流れ抵抗手段によって絞られるから、
前記スプールの開弁時間を効果的に延ばすことができ、
前記第1,第2の主管路間の差圧を確実に減少させ、油圧
モータが慣性回転の停止時に反転動作を繰返すのを効果
的に防止することができる。
側へと付勢され、該油圧室内から油路を介してタンクに
排出させる油液は流れ抵抗手段によって絞られるから、
前記スプールの開弁時間を効果的に延ばすことができ、
前記第1,第2の主管路間の差圧を確実に減少させ、油圧
モータが慣性回転の停止時に反転動作を繰返すのを効果
的に防止することができる。
また、第1,第2の主管路間に弁手段と加圧油供給手段
とからなる慣性体反転防止弁を設けるだけでよく、全体
の構造を簡略化してコンパクトに形成できる。
とからなる慣性体反転防止弁を設けるだけでよく、全体
の構造を簡略化してコンパクトに形成できる。
一方、弁手段をスプール弁として構成することによ
り、閉弁位置と開弁位置との間に比較的大きな不感帯領
域を形成できる上に、加圧油供給手段の油溜め室から弁
手段の油圧室に油液を給排してスプールを摺動変位させ
ることにより、油圧モータの駆動圧やブレーキ圧が変動
した場合でも、この圧力変動を加圧油供給手段の油溜め
室等によって効果的に吸収できる。これにより、スプー
ルが圧力変動に直接的に影響され不用意に開弁してしま
うのを確実に防止でき、安全性や信頼性を大幅に向上さ
せることができる。
り、閉弁位置と開弁位置との間に比較的大きな不感帯領
域を形成できる上に、加圧油供給手段の油溜め室から弁
手段の油圧室に油液を給排してスプールを摺動変位させ
ることにより、油圧モータの駆動圧やブレーキ圧が変動
した場合でも、この圧力変動を加圧油供給手段の油溜め
室等によって効果的に吸収できる。これにより、スプー
ルが圧力変動に直接的に影響され不用意に開弁してしま
うのを確実に防止でき、安全性や信頼性を大幅に向上さ
せることができる。
さらに、ケーシングに形成したスプール摺動穴内に筒
状弁体として形成したスープルを挿嵌し、該スプール内
に加圧油供給手段のピストン等を設けるようにすれば、
慣性体反転防止弁全体をよりコンパクトに形成できる。
しかも、加圧油供給手段のピストンをスプール内に設け
ることにより、該ピストンを駆動する油圧パイロット部
の受圧面積を小さくでき、これに対応させて前記第2の
圧力値を設定する設定ばねのばね力を小さくすることが
可能となる。この結果、慣性体反転防止弁全体を確実に
小型軽量化することができる。
状弁体として形成したスープルを挿嵌し、該スプール内
に加圧油供給手段のピストン等を設けるようにすれば、
慣性体反転防止弁全体をよりコンパクトに形成できる。
しかも、加圧油供給手段のピストンをスプール内に設け
ることにより、該ピストンを駆動する油圧パイロット部
の受圧面積を小さくでき、これに対応させて前記第2の
圧力値を設定する設定ばねのばね力を小さくすることが
可能となる。この結果、慣性体反転防止弁全体を確実に
小型軽量化することができる。
Claims (11)
- 【請求項1】油圧源と、該油圧源から圧油が給排される
ことにより慣性体を駆動する油圧モータと、該油圧モー
タに第1,第2の主管路を介して接続され、中立位置から
切換えられたときに前記油圧源からの圧油を油圧モータ
に給排させ、中立位置に復帰したときに該油圧モータへ
の圧油の給排を停止させる切換弁と、該切換弁と油圧モ
ータとの間に位置して前記第1,第2の主管路間に設けら
れ、該第1,第2の主管路内の最高圧力を予め設定した第
1の圧力値に制限する圧力制御弁とからなる慣性体駆動
装置において、 前記第1,第2の主管路間に配設され、該第1,第2の主管
路間を連通,遮断するために、開弁位置と閉弁位置との
間を摺動変位するスプールを有すると共に、該スプール
を閉弁位置に向けて付勢する付勢手段と該付勢手段に抗
して前記スプールを閉弁位置から開弁位置に摺動変位さ
せる油圧室とを有した弁手段と、 該弁手段の油圧室に連通する容量可変の油溜め室を有
し、前記第1,第2の主管路のうち高圧側となる主管路の
圧力が、前記圧力制御弁による第1の圧力値よりも低い
予め設定された第2の圧力値以下となった場合に、前記
油溜め室の油液を加圧して前記弁手段の油圧室に供給す
る加圧油供給手段と、 該加圧油供給手段の油溜め室と前記弁手段の油圧室との
うち、少なくともいずれか一方をタンクに接続する油路
の途中に設けられ、該油路を介してタンクに排出する油
液に絞り作用を与える流れ抵抗手段と、 を備えたことを特徴とする慣性体駆動装置。 - 【請求項2】前記第1,第2の主管路間には、前記切換弁
と油圧モータとの間に位置して該第1,第2の主管路のう
ち高圧側の圧油を選択する高圧選択弁を設け、前記加圧
油供給手段には該高圧選択弁で選択した圧油がパイロッ
ト圧として供給されるパイロット油室を設け、前記加圧
油供給手段は該パイロット油室のパイロット圧が前記第
2の圧力値を越えたときに、前記油溜め室内に油液を吸
込んで貯留し、前記第2の圧力値以下となったときに、
前記油溜め室に貯留した油液を加圧して前記弁手段の油
圧室に供給する構成としてなる請求項1に記載の慣性体
駆動装置。 - 【請求項3】前記油路の途中には前記流れ抵抗手段と並
列にチェック弁を設け、該チェック弁は前記タンク内の
油液が前記油圧室に向けて流通するのを許し、逆向きの
流れを阻止する構成としてなる請求項1または2に記載
の慣性体駆動装置。 - 【請求項4】前記弁手段は、ケーシングに設けられたス
プール摺動穴と、該スプール摺動穴の軸方向に離間して
前記ケーシングに形成され、前記第1,第2の主管路に連
通する一対のポートと、前記スプール摺動穴内に摺動可
能に挿嵌されたスプールと、該スプールに形成され、前
記一対のポート間を連通、遮断する絞り通路と、前記ス
プールの一端側とケーシングとの間に設けられ、前記油
路を介してタンクに接続された油圧室と、前記スプール
の他端側とケーシングとの間に配設され、該油圧室側に
向けて前記スプールを付勢する付勢手段としての弁ばね
とから構成し、 前記加圧油供給手段は、ケーシングに設けたピストン
摺動穴と、該ピストン摺動穴内に摺動可能に挿嵌された
ピストンと、該ピストンによりピストン摺動穴の一端側
に形成され、前記油圧室に連通した油溜め室と、該油溜
め室に向けて前記ピストンを常時付勢するように該ピス
トンの他端側に設けられ、前記第2の圧力値に対応する
ばね力をもった設定ばねと、前記ピストンの一端側に設
けられ、前記第1,第2の主管路のうち高圧側の圧油が前
記第2の圧力値を越えたときに、前記油溜め室内に油液
を吸込ませるように前記ピストンを該設定ばねに抗して
摺動変位させる油圧パイロット部とから構成し、 前記弁手段の弁ばねは前記加圧油供給手段の設定ばねよ
りも弱いばね力を有する構成としてなる請求項1に記載
の慣性体駆動装置。 - 【請求項5】前記弁手段と加圧油供給手段とを同一のケ
ーシングに設け、該ケーシングには、前記弁手段の一部
を構成するスプール摺動穴と一対のポートとを設けると
共に、該各ポートおよびスプール摺動穴から離間して、
前記加圧油供給手段の一部を構成するピストン摺動穴を
設けてなる請求項4に記載の慣性体駆動装置。 - 【請求項6】前記油路の途中には前記流れ抵抗手段と並
列にチェック弁を設け、該チェック弁は前記タンク内の
油液が前記油圧室に向けて流通するのを許し、逆向きの
流れを阻止する構成としてなる請求項4または5に記載
の慣性体駆動装置。 - 【請求項7】前記弁手段は、ケーシングに設けられたス
プール摺動穴と、該スプール摺動穴の軸方向に離間して
前記ケーシングに形成され、前記第1,第2の主管路に連
通する一対のポートと、前記スプール摺動穴内に挿嵌さ
れる筒状弁体として形成され、内周側がピストン摺動穴
となったスプールと、該スプールが摺動変位することに
よって前記一対のポート間を連通、遮断する絞り通路
と、前記スプールの一端側とケーシングとの間に形成さ
れた油圧室と、前記スプールを該油圧室側に向けて付勢
する付勢手段としての弁ばねとから構成し、 前記加圧油供給手段は、前記スプールのピストン摺動穴
内に摺動可能に挿嵌されたピストンと、該ピストンによ
りピストン摺動穴の一端側に形成され、前記油圧室に常
時連通する油溜め室と、該油溜め室に向けて前記ピスト
ンを常時付勢するように該ピストンの他端側に前記ケー
シングとの間に配設され、前記第2の圧力値に対応する
ばね力をもった設定ばねと、前記ピストンの一端側に設
けられ、前記第1,第2の主管路のうち高圧側の圧油が前
記第2の圧力値を越えたときに、前記油溜め室内に油液
を吸込ませるように前記ピストンを該設定ばねに抗して
摺動変位させる油圧パイロット部とから構成し、 前記弁手段の弁ばねは前記スプールの他端側と前記ピス
トンとの間に配設され、該弁ばねは前記加圧油供給手段
の設定ばねよりも弱いばね力を有する構成としてなる請
求項1に記載の慣性体駆動装置。 - 【請求項8】前記油溜め室は、前記油圧室の径方向内側
に位置して前記ピストンの一端側とケーシングとの間に
形成してなる請求項7に記載の慣性体駆動装置。 - 【請求項9】前記絞り通路は、前記スプールに径方向に
穿設され、該スプールの軸方向に離間した少なくとも一
対の油穴と、該各油穴間を連通すべく前記ピストンの外
周側に形成され、軸方向に伸びた油溝とから構成してな
る請求項7に記載の慣性体駆動装置。 - 【請求項10】前記油圧パイロット部を、前記ピストン
の一端側に摺動可能に挿嵌されたプッシャとの間に位置
して前記ピストン内に形成されるパイロット油室から構
成し、該パイロット油室には前記第1,第2の主管路のう
ち高圧側の圧油を高圧選択弁を介して供給する構成とし
てなる請求項7,8または9に記載の慣性体駆動装置。 - 【請求項11】前記油圧パイロット部を、前記ケーシン
グの一端側に摺動可能に挿嵌されたプッシャとの間に位
置して前記ケーシング内に形成されるパイロット油室か
ら構成し、該パイロット油室には前記第1,第2の主管路
のうち高圧側の圧油を高圧選択弁を介して供給する構成
としてなる請求項7,8または9に記載の慣性体駆動装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5-519690A JPH086722B2 (ja) | 1992-07-14 | 1993-07-14 | 慣性体駆動装置 |
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4-209642 | 1992-07-14 | ||
| JP4-209641 | 1992-07-14 | ||
| JP20964292 | 1992-07-14 | ||
| JP20964192 | 1992-07-14 | ||
| JP5-519690A JPH086722B2 (ja) | 1992-07-14 | 1993-07-14 | 慣性体駆動装置 |
Publications (3)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPWO1994001682A1 JPWO1994001682A1 (ja) | 1994-06-02 |
| JPH086722B1 JPH086722B1 (ja) | 1996-01-29 |
| JPH086722B2 true JPH086722B2 (ja) | 1996-01-29 |
Family
ID=27329030
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5-519690A Expired - Lifetime JPH086722B2 (ja) | 1992-07-14 | 1993-07-14 | 慣性体駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH086722B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6474064B1 (en) * | 2000-09-14 | 2002-11-05 | Case Corporation | Hydraulic system and method for regulating pressure equalization to suppress oscillation in heavy equipment |
-
1993
- 1993-07-14 JP JP5-519690A patent/JPH086722B2/ja not_active Expired - Lifetime
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