JPH0868180A - 建築用複合板 - Google Patents
建築用複合板Info
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- JPH0868180A JPH0868180A JP20546294A JP20546294A JPH0868180A JP H0868180 A JPH0868180 A JP H0868180A JP 20546294 A JP20546294 A JP 20546294A JP 20546294 A JP20546294 A JP 20546294A JP H0868180 A JPH0868180 A JP H0868180A
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- gypsum
- fiber
- inorganic binder
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 建築物の内・外装材に求められる特性である
防火性、断熱性、施工性、安全性等の諸性能を同時に満
足する自立型の建築用複合板を特徴としている。 【構成】 主成分が鉱物繊維と無機質結合材から成る構
成層と、該構成層の少なくとも片面に積層された板材お
よび/またはシートとから成り、該構成層が吹き付けに
より成形され、比重が1.0以下であることを特徴とし
ている。
防火性、断熱性、施工性、安全性等の諸性能を同時に満
足する自立型の建築用複合板を特徴としている。 【構成】 主成分が鉱物繊維と無機質結合材から成る構
成層と、該構成層の少なくとも片面に積層された板材お
よび/またはシートとから成り、該構成層が吹き付けに
より成形され、比重が1.0以下であることを特徴とし
ている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物の内・外装材
として用いる建築用複合板、更に詳しくは、防火性や断
熱性に優れ、且つ施工性にも優れた自立型の建築用複合
板に関するものである。
として用いる建築用複合板、更に詳しくは、防火性や断
熱性に優れ、且つ施工性にも優れた自立型の建築用複合
板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の内装材・外装材には、無
機物、有機物あるいはこれらの複合物など様々な材料が
用いられているが、いずれの材料においても防火性や断
熱性に優れ、且つ施工性に優れていることが重要な要求
特性となっている。
機物、有機物あるいはこれらの複合物など様々な材料が
用いられているが、いずれの材料においても防火性や断
熱性に優れ、且つ施工性に優れていることが重要な要求
特性となっている。
【0003】内装材として広く使用されている材料の一
つに、石膏ボードを挙げることが出来る。石膏ボード
は、ピンミキサーのような連続ミキサーに、焼き石膏、
水、界面活性剤およびその他の副資材を供給し、得られ
るスラリー状混合物を連続的に2枚の紙の間に流し込ん
で硬化させることによって製造されるために、生産性が
高く安価であることが特長である。また、石膏は、加熱
脱水時に吸熱し、火災時には延焼を防止する効果を有す
るために、防火性能に優れている点も特長として挙げる
ことが出来る。併し乍ら、石膏は加熱脱水と同時に収縮
し、亀裂を生ずるために、石膏ボードの耐火性能はこの
時点で急激に劣化する。このような理由から、石膏ボー
ドに無機質繊維を配合して、石膏の脱水収縮を抑制する
試みが提案されている。
つに、石膏ボードを挙げることが出来る。石膏ボード
は、ピンミキサーのような連続ミキサーに、焼き石膏、
水、界面活性剤およびその他の副資材を供給し、得られ
るスラリー状混合物を連続的に2枚の紙の間に流し込ん
で硬化させることによって製造されるために、生産性が
高く安価であることが特長である。また、石膏は、加熱
脱水時に吸熱し、火災時には延焼を防止する効果を有す
るために、防火性能に優れている点も特長として挙げる
ことが出来る。併し乍ら、石膏は加熱脱水と同時に収縮
し、亀裂を生ずるために、石膏ボードの耐火性能はこの
時点で急激に劣化する。このような理由から、石膏ボー
ドに無機質繊維を配合して、石膏の脱水収縮を抑制する
試みが提案されている。
【0004】例えば、特開昭60−176959公報に
記載される様に、石膏ボードに鉱物繊維を均一に配合し
て、耐火性能を向上させるようにした石膏ボード配合物
とその製造法が提案されている。鉱物繊維をマットにし
たものは空気を大量に含み、石膏に比較してはるかに嵩
高で、且つ軽量であり、断熱性に優れた素材であるため
に、断熱材や吸音材等の原料として大量に使用されてい
るが、鉱物繊維自体の真比重は、石膏ボードの比重より
も大きいために、焼き石膏スラリー中に数%の鉱物繊維
を添加し、石膏によって鉱物繊維を均一に被覆した形態
では、得られる石膏ボードの比重が必然的に大きくな
る。すなわち、鉱物繊維の特徴である軽量性、断熱性が
損なわれてしまうことになる。
記載される様に、石膏ボードに鉱物繊維を均一に配合し
て、耐火性能を向上させるようにした石膏ボード配合物
とその製造法が提案されている。鉱物繊維をマットにし
たものは空気を大量に含み、石膏に比較してはるかに嵩
高で、且つ軽量であり、断熱性に優れた素材であるため
に、断熱材や吸音材等の原料として大量に使用されてい
るが、鉱物繊維自体の真比重は、石膏ボードの比重より
も大きいために、焼き石膏スラリー中に数%の鉱物繊維
を添加し、石膏によって鉱物繊維を均一に被覆した形態
では、得られる石膏ボードの比重が必然的に大きくな
る。すなわち、鉱物繊維の特徴である軽量性、断熱性が
損なわれてしまうことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年の建築物では、省
エネルギーや省施工を背景として、内・外装建材に断熱
性能や軽量性が強く求められているが、通常の石膏ボー
ドは勿論のこと、先に述べた鉱物繊維を添加した石膏ボ
ードにおいても上記の理由によって求められる特性を満
足することはできない。
エネルギーや省施工を背景として、内・外装建材に断熱
性能や軽量性が強く求められているが、通常の石膏ボー
ドは勿論のこと、先に述べた鉱物繊維を添加した石膏ボ
ードにおいても上記の理由によって求められる特性を満
足することはできない。
【0006】一方、断熱性に優れた材料として、発泡ウ
レタン等の有機系発泡体が挙げられる。この様な有機系
発泡体は、施工現場で吹き付け材として大量に使用され
ている。また、発泡スチロール等の有機系発泡体を板材
化したものが内装建材としても多用されている。この様
な部材は、軽量であり断熱性に優れるが、可燃物である
有機物を主体とした材料であるために無機質材料のよう
な防火性を有していない。また、石膏ボードのような無
機質系の硬質面材に、有機系発泡体を貼り付けて複合化
した板材も大量に使用されているが、こうした形態であ
っても、有機系発泡体は火災時には燃焼してしまう。従
って、これら有機系発泡体を含有する材料では、石膏ボ
ード単体に比較して防火性ははるかに劣る。建築物の居
住空間の安全性は、火災時の防火性にも求められてお
り、斯様な有機系の発泡体を断熱材として使用すること
は、安全性の面でも大きな問題である。更に、有機系発
泡体の製造工程は、例えば石膏ボード等の製造工程に比
較して、原料製造工程を含めて極めて複雑であり、製品
の製造コストは必然的に高くなる。この様な理由から、
安全性に優れて且つ安価な断熱材の出現が望まれてい
た。
レタン等の有機系発泡体が挙げられる。この様な有機系
発泡体は、施工現場で吹き付け材として大量に使用され
ている。また、発泡スチロール等の有機系発泡体を板材
化したものが内装建材としても多用されている。この様
な部材は、軽量であり断熱性に優れるが、可燃物である
有機物を主体とした材料であるために無機質材料のよう
な防火性を有していない。また、石膏ボードのような無
機質系の硬質面材に、有機系発泡体を貼り付けて複合化
した板材も大量に使用されているが、こうした形態であ
っても、有機系発泡体は火災時には燃焼してしまう。従
って、これら有機系発泡体を含有する材料では、石膏ボ
ード単体に比較して防火性ははるかに劣る。建築物の居
住空間の安全性は、火災時の防火性にも求められてお
り、斯様な有機系の発泡体を断熱材として使用すること
は、安全性の面でも大きな問題である。更に、有機系発
泡体の製造工程は、例えば石膏ボード等の製造工程に比
較して、原料製造工程を含めて極めて複雑であり、製品
の製造コストは必然的に高くなる。この様な理由から、
安全性に優れて且つ安価な断熱材の出現が望まれてい
た。
【0007】一方、鉱物繊維は無機物であるために、防
火性、耐火性に優れると共に、同時に軽量であり、断熱
性にも優れている。併し、鉱物繊維は綿状を呈してお
り、この様な鉱物繊維を単体で板材化しても強度の発現
は殆ど期待できず、石膏ボードのように自立した建材と
しては使用できない。従って、鉱物繊維は一般的には内
装壁の中空部に挿入される形で使用されているが、施工
後の吸湿あるいは振動等によって経年変化を生じ、中空
部の下方に沈降することが大きな問題となっている。す
なわち、斯様な状態では、壁構造の断熱性、防火性は維
持されないために鉱物繊維を用いた板材の自立化が強く
望まれていた。
火性、耐火性に優れると共に、同時に軽量であり、断熱
性にも優れている。併し、鉱物繊維は綿状を呈してお
り、この様な鉱物繊維を単体で板材化しても強度の発現
は殆ど期待できず、石膏ボードのように自立した建材と
しては使用できない。従って、鉱物繊維は一般的には内
装壁の中空部に挿入される形で使用されているが、施工
後の吸湿あるいは振動等によって経年変化を生じ、中空
部の下方に沈降することが大きな問題となっている。す
なわち、斯様な状態では、壁構造の断熱性、防火性は維
持されないために鉱物繊維を用いた板材の自立化が強く
望まれていた。
【0008】更に、建造物の防火性、耐火性を高めるた
めの方策として、鉱物繊維とセメントスラリーの混合物
を吹き付ける工法が知られている。この方法は、施工現
場において先の材料を種々の基材に吹き付けし、被覆す
ることによって火災時の火炎接触による熱伝導を防ぎ、
延焼を回避するものである。併し、その施工にあたって
は、綿状あるいは繊維状の鉱物繊維と、セメントスラリ
ーとを吹き付けるために、粉塵が発生する場合があり、
作業環境上の観点から見れば必ずしも良いとは言い難
い。また、施工後において、風化を受け易い部位で使用
されると、吹き付け表面から材料の離脱が生じるため
に、使用場所、部位に制限を受けなければならない。
めの方策として、鉱物繊維とセメントスラリーの混合物
を吹き付ける工法が知られている。この方法は、施工現
場において先の材料を種々の基材に吹き付けし、被覆す
ることによって火災時の火炎接触による熱伝導を防ぎ、
延焼を回避するものである。併し、その施工にあたって
は、綿状あるいは繊維状の鉱物繊維と、セメントスラリ
ーとを吹き付けるために、粉塵が発生する場合があり、
作業環境上の観点から見れば必ずしも良いとは言い難
い。また、施工後において、風化を受け易い部位で使用
されると、吹き付け表面から材料の離脱が生じるため
に、使用場所、部位に制限を受けなければならない。
【0009】従って、この発明の目的は、建造物の内装
材に求められている特性である防火性、断熱性、施工
性、安全性等の諸性能を同時に満足する自立型の建築用
複合板を提供することにある。
材に求められている特性である防火性、断熱性、施工
性、安全性等の諸性能を同時に満足する自立型の建築用
複合板を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明者等は、断熱性が高く、且つ防火性、安全
性に優れた軽量で自立型の建築用複合板を指向し、特
に、前述した従来の断熱材のもつ様々な問題点を解決す
べく鋭意研究を重ねた結果、鉱物繊維と無機質結合材を
主成分とする構成層を吹き付けにより成形し、この構成
層に板材および/またはシートを積層することによって
断熱性、軽量性、安全性に優れ、省エネルギーや省施工
に対して極めて効果的な材料となることを見いだし、こ
の発明を完成するに至った。
めに、本発明者等は、断熱性が高く、且つ防火性、安全
性に優れた軽量で自立型の建築用複合板を指向し、特
に、前述した従来の断熱材のもつ様々な問題点を解決す
べく鋭意研究を重ねた結果、鉱物繊維と無機質結合材を
主成分とする構成層を吹き付けにより成形し、この構成
層に板材および/またはシートを積層することによって
断熱性、軽量性、安全性に優れ、省エネルギーや省施工
に対して極めて効果的な材料となることを見いだし、こ
の発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、この発明に依れば、建築用複合
板は、主成分が鉱物繊維と無機質結合材から成る構成層
と、該構成層の少なくとも片面に積層された板材および
/またはシートとから成り、該構成層が吹き付けにより
成形され、比重が1.0以下であることを特徴としてい
る。
板は、主成分が鉱物繊維と無機質結合材から成る構成層
と、該構成層の少なくとも片面に積層された板材および
/またはシートとから成り、該構成層が吹き付けにより
成形され、比重が1.0以下であることを特徴としてい
る。
【0012】更に、この発明に依れば、建築用複合板
は、構成層の主成分である無機質結合材と鉱物繊維との
重量比が95:5から10:90の範囲内にあることを
特徴としている。
は、構成層の主成分である無機質結合材と鉱物繊維との
重量比が95:5から10:90の範囲内にあることを
特徴としている。
【0013】
【作用】先ず、この発明の建築用複合板における構成層
では、主成分である鉱物繊維および無機質結合材は吹き
付けにより成形されていなければならない。すなわち、
構成層の成形手法としては、例えば繊維を含有した石膏
ボードの製造方法を参考にして、無機質結合材と鉱物繊
維との混合物を水を媒体として流し込み成形することが
考えられるが、この様な方法では構成層は緻密化して、
複合板の比重は必然的に高くなり、この結果、板材とし
ての断熱性能が劣化してしまう。更に、流し込み成形で
は、鉱物繊維の様に嵩高く軽量の繊維を大量に含んだ状
態で無機質結合材をスラリー化することはできない。例
えば、石膏ボードの製造では、焼き石膏に対して実質5
重量%程度の鉱物繊維の配合が限界であり、これ以上の
添加は、連続ミキサーの排出部において閉塞が起きて、
連続的な生産ができない。また、閉塞しなかったとして
も、そのスラリーには流動性がないので、均質な成形体
を得るための成形は不可能である。
では、主成分である鉱物繊維および無機質結合材は吹き
付けにより成形されていなければならない。すなわち、
構成層の成形手法としては、例えば繊維を含有した石膏
ボードの製造方法を参考にして、無機質結合材と鉱物繊
維との混合物を水を媒体として流し込み成形することが
考えられるが、この様な方法では構成層は緻密化して、
複合板の比重は必然的に高くなり、この結果、板材とし
ての断熱性能が劣化してしまう。更に、流し込み成形で
は、鉱物繊維の様に嵩高く軽量の繊維を大量に含んだ状
態で無機質結合材をスラリー化することはできない。例
えば、石膏ボードの製造では、焼き石膏に対して実質5
重量%程度の鉱物繊維の配合が限界であり、これ以上の
添加は、連続ミキサーの排出部において閉塞が起きて、
連続的な生産ができない。また、閉塞しなかったとして
も、そのスラリーには流動性がないので、均質な成形体
を得るための成形は不可能である。
【0014】これに比較して、この発明では、吹き付け
と同時に材料の混合が行われ、且つ吹き付け力によって
形状付与もなされるので、無機質結合材に対して大量の
鉱物繊維を配合することが出来る。また、吹き付け時に
は、鉱物繊維の間隙に大量の空気を介在させたまゝ無機
質結合材と鉱物繊維とを複合化できるために、この発明
の建築用複合板では、構成層を大幅に軽量化することが
出来る。すなわち、鉱物繊維単体の持つ優れた断熱性能
を維持することが出来るのである。また、吹き付けされ
る鉱物繊維は、同時に吹き付けされる無機質結合材によ
り、その表面に均質な無機質結合材の層を形成する。す
なわち、鉱物繊維同士の結合力は十分に高められ、これ
によって構成層単体でも十分自立可能な強固な板状物を
形成することが出来る。
と同時に材料の混合が行われ、且つ吹き付け力によって
形状付与もなされるので、無機質結合材に対して大量の
鉱物繊維を配合することが出来る。また、吹き付け時に
は、鉱物繊維の間隙に大量の空気を介在させたまゝ無機
質結合材と鉱物繊維とを複合化できるために、この発明
の建築用複合板では、構成層を大幅に軽量化することが
出来る。すなわち、鉱物繊維単体の持つ優れた断熱性能
を維持することが出来るのである。また、吹き付けされ
る鉱物繊維は、同時に吹き付けされる無機質結合材によ
り、その表面に均質な無機質結合材の層を形成する。す
なわち、鉱物繊維同士の結合力は十分に高められ、これ
によって構成層単体でも十分自立可能な強固な板状物を
形成することが出来る。
【0015】続いて、この発明による建築用複合板の構
成層の比重は1.0以下であることが必要である。これ
は、板材の比重と熱伝導率との間における相関関係に基
づくものである。すなわち、比重が大きくなるほど、熱
伝導率は上昇する傾向にあるので、比重は1.0以下と
する必要がある。こゝで比重が1.0を超える複合板で
は、普通石膏ボードの熱伝導率と大差がなくなって、良
好な断熱性が期待できない。併し乍ら、比重が1.0以
下である場合には、同じ比重の石膏系板材あるいはセメ
ント系板材に比較して、優れた断熱性を示す。これは、
構成層に低熱伝導率の鉱物繊維を含有していることゝ、
構成層の構造が吹き付けによって空気層を多量に取り込
んだ特殊な構造を呈するためである。
成層の比重は1.0以下であることが必要である。これ
は、板材の比重と熱伝導率との間における相関関係に基
づくものである。すなわち、比重が大きくなるほど、熱
伝導率は上昇する傾向にあるので、比重は1.0以下と
する必要がある。こゝで比重が1.0を超える複合板で
は、普通石膏ボードの熱伝導率と大差がなくなって、良
好な断熱性が期待できない。併し乍ら、比重が1.0以
下である場合には、同じ比重の石膏系板材あるいはセメ
ント系板材に比較して、優れた断熱性を示す。これは、
構成層に低熱伝導率の鉱物繊維を含有していることゝ、
構成層の構造が吹き付けによって空気層を多量に取り込
んだ特殊な構造を呈するためである。
【0016】ところで、この発明の建築用複合板の比重
は、要求する特性に応じて上記の範囲内で調整すれば良
いが、更に詳しくは複合板の自立性および断熱性の双方
を満足させたい場合には、構成層の比重は0.2から0.
6までの範囲内にあることが好ましい。これは、板材の
取扱いの容易さと構成層の強度とから、比重が0.2以
下では、断熱性には優れるものゝ、構成層自体の強度が
自立性の点で不十分になる恐れがあるためである。一
方、自立性よりも断熱性を重要視する場合には、比重は
出来るだけ小さい方が好ましいが、ある程度の強度を確
保するためには、板材および/またはシートには高強度
のものを使用することが好ましい。また、断熱性よりも
強度を優先したい場合には、比重は0.6から1.0まで
の範囲が好ましい。
は、要求する特性に応じて上記の範囲内で調整すれば良
いが、更に詳しくは複合板の自立性および断熱性の双方
を満足させたい場合には、構成層の比重は0.2から0.
6までの範囲内にあることが好ましい。これは、板材の
取扱いの容易さと構成層の強度とから、比重が0.2以
下では、断熱性には優れるものゝ、構成層自体の強度が
自立性の点で不十分になる恐れがあるためである。一
方、自立性よりも断熱性を重要視する場合には、比重は
出来るだけ小さい方が好ましいが、ある程度の強度を確
保するためには、板材および/またはシートには高強度
のものを使用することが好ましい。また、断熱性よりも
強度を優先したい場合には、比重は0.6から1.0まで
の範囲が好ましい。
【0017】次に、構成層を成す無機質結合材と鉱物繊
維との配合比率は、この発明の目的に適うものであれば
任意に設定してよいが、吹き付けされる鉱物繊維の断熱
性能を低下させることなく、構成層の強度を維持し、こ
れに自立性を付与するには、構成層の主成分である無機
質結合材と鉱物繊維との重量比は95:5から10:9
0の範囲であることが好ましい。こゝで、無機質結合材
に対して鉱物繊維の比率が低くなるほど、構成層の強度
および自立性は向上するが、上記比率よりも鉱物繊維が
少なくなると、この発明による建築用複合板の断熱性が
十分に確保できなくなる。また、鉱物繊維の比率が高く
なるほど断熱性および軽量性は向上するが、上記比率よ
りも鉱物繊維が多くなると、この発明による建築用複合
板の構成層の強度が著しく低くなると同時に、板材およ
び/またはシートとの付着性が低下し、建築用複合板と
しての強度および自立性が損なわれる可能性がある。
維との配合比率は、この発明の目的に適うものであれば
任意に設定してよいが、吹き付けされる鉱物繊維の断熱
性能を低下させることなく、構成層の強度を維持し、こ
れに自立性を付与するには、構成層の主成分である無機
質結合材と鉱物繊維との重量比は95:5から10:9
0の範囲であることが好ましい。こゝで、無機質結合材
に対して鉱物繊維の比率が低くなるほど、構成層の強度
および自立性は向上するが、上記比率よりも鉱物繊維が
少なくなると、この発明による建築用複合板の断熱性が
十分に確保できなくなる。また、鉱物繊維の比率が高く
なるほど断熱性および軽量性は向上するが、上記比率よ
りも鉱物繊維が多くなると、この発明による建築用複合
板の構成層の強度が著しく低くなると同時に、板材およ
び/またはシートとの付着性が低下し、建築用複合板と
しての強度および自立性が損なわれる可能性がある。
【0018】この様なことから、この発明の構成層の主
成分をなす無機質結合材と鉱物繊維との比率は、重量比
で95:5から10:90の範囲内であることが好まし
い。上記の範囲において目的とする建築用複合板を得る
ことが出来るが、要求される特性に応じて両者の配合比
率は更に以下のものが推奨される。すなわち、自立性と
断熱性との双方を重要視する場合には、構成層の強度と
熱伝導率との関係で最も好ましい範囲である80:20
から30:70までの比率範囲が推奨される。また、軽
量性と断熱性の双方を重要視する場合には、構成層の比
重と熱伝導率の関係で最も好ましい範囲である50:5
0から20:80までの比率範囲内で構成することが望
ましい。いずれにしても、構成層を成す無機質結合材と
鉱物繊維との配合比率はこの発明の建築用複合板の性能
に大きく影響するので、要求特性に応じた的確な配合比
を設定する必要がある。
成分をなす無機質結合材と鉱物繊維との比率は、重量比
で95:5から10:90の範囲内であることが好まし
い。上記の範囲において目的とする建築用複合板を得る
ことが出来るが、要求される特性に応じて両者の配合比
率は更に以下のものが推奨される。すなわち、自立性と
断熱性との双方を重要視する場合には、構成層の強度と
熱伝導率との関係で最も好ましい範囲である80:20
から30:70までの比率範囲が推奨される。また、軽
量性と断熱性の双方を重要視する場合には、構成層の比
重と熱伝導率の関係で最も好ましい範囲である50:5
0から20:80までの比率範囲内で構成することが望
ましい。いずれにしても、構成層を成す無機質結合材と
鉱物繊維との配合比率はこの発明の建築用複合板の性能
に大きく影響するので、要求特性に応じた的確な配合比
を設定する必要がある。
【0019】続いて、構成層の主成分の一つである無機
質結合材には、焼き石膏、α型半水石膏、可溶性無水石
膏、ポルトランドセメント、アルミナセメント、混合セ
メント等の無機質系水和硬化性物質が使用できる。これ
らの材料は、望まれる特性に応じて適宜選択して少なく
とも単独、あるいは混合して使用することができるが、
いずれの場合においても吹き付け時には適量の水を加え
て、水和硬化した構成層を形成させる。水量に就いて
は、特に限定しないが、少なくともこれらの無機質系水
和硬化性物質の水和反応に見合うだけの水の添加が必要
である。
質結合材には、焼き石膏、α型半水石膏、可溶性無水石
膏、ポルトランドセメント、アルミナセメント、混合セ
メント等の無機質系水和硬化性物質が使用できる。これ
らの材料は、望まれる特性に応じて適宜選択して少なく
とも単独、あるいは混合して使用することができるが、
いずれの場合においても吹き付け時には適量の水を加え
て、水和硬化した構成層を形成させる。水量に就いて
は、特に限定しないが、少なくともこれらの無機質系水
和硬化性物質の水和反応に見合うだけの水の添加が必要
である。
【0020】また、構成層のもう一つの主成分である鉱
物繊維には、ロックウール、グラスウール、セラミック
ス繊維、ガラス繊維等が使用できる。更に、この発明に
依る構成層の再利用品や鉱物繊維屑およびこれらの混合
物等を使用すること等も出来る。尚、合成系の鉱物繊維
には製造時に生ずるショット(繊維化されていない塊)
が混入しているものも多いが、これらが多少混入してい
てもこの発明の目的を大きく損なうものではない。
物繊維には、ロックウール、グラスウール、セラミック
ス繊維、ガラス繊維等が使用できる。更に、この発明に
依る構成層の再利用品や鉱物繊維屑およびこれらの混合
物等を使用すること等も出来る。尚、合成系の鉱物繊維
には製造時に生ずるショット(繊維化されていない塊)
が混入しているものも多いが、これらが多少混入してい
てもこの発明の目的を大きく損なうものではない。
【0021】いずれにしても、この発明の目的である軽
量性や断熱性を損なうものでなければ、いかような鉱物
繊維を使用しても良いが、こうした自由度は、繊維の添
加量において制限を受け易い流し込み法では得ることが
出来ず、繊維の添加に対して柔軟に対応できる吹き付け
法を採用することにより初めて得られるものである。
量性や断熱性を損なうものでなければ、いかような鉱物
繊維を使用しても良いが、こうした自由度は、繊維の添
加量において制限を受け易い流し込み法では得ることが
出来ず、繊維の添加に対して柔軟に対応できる吹き付け
法を採用することにより初めて得られるものである。
【0022】この発明における建築用複合板の構成層
は、上述した如く無機質結合材と鉱物繊維とを主成分と
するが、目的に応じて他の材料を配合することは任意に
実施して良い。例えば、有機質合成繊維や木質系繊維
等、鉱物繊維以外の繊維や有機質ポリマーあるいはその
エマルジョン、有機質系または無機質系糊剤、或は軽量
骨材等は構成層の機械的な性質や構成層と板材、または
構成層とシートとの接着性を制御するのに効果的であ
る。これらの配合物はその目的に応じて任意に選択でき
るが、構成層の主成分の一つである無機質結合材の水和
反応を阻害しないものであることが重要な選定条件とな
る。
は、上述した如く無機質結合材と鉱物繊維とを主成分と
するが、目的に応じて他の材料を配合することは任意に
実施して良い。例えば、有機質合成繊維や木質系繊維
等、鉱物繊維以外の繊維や有機質ポリマーあるいはその
エマルジョン、有機質系または無機質系糊剤、或は軽量
骨材等は構成層の機械的な性質や構成層と板材、または
構成層とシートとの接着性を制御するのに効果的であ
る。これらの配合物はその目的に応じて任意に選択でき
るが、構成層の主成分の一つである無機質結合材の水和
反応を阻害しないものであることが重要な選定条件とな
る。
【0023】続いてこの発明の建築用複合板は、前述の
構成層の少なくとも片面に、板材および/またはシート
が積層配置される。昨今の建築物は、意匠性、仕上がり
の見栄え等が要求されるために、内装材の表面は平滑で
ある必要がある。また、内壁として直接露出する面は、
健康上、衛生上からも、飛散物を生じさせないことが不
可欠である。この発明による構成層は、単体でも十分自
立可能な強度を有するが、構成層の少なくとも片面に、
板材および/またはシートを積層することで、構成層中
の鉱物繊維あるいは無機質結合材の表面からの離脱を未
然に防止することが出来ると同時に、建築用複合板とし
ての意匠性や強度の向上および耐火性能等の特性の向上
を図ることが出来る。
構成層の少なくとも片面に、板材および/またはシート
が積層配置される。昨今の建築物は、意匠性、仕上がり
の見栄え等が要求されるために、内装材の表面は平滑で
ある必要がある。また、内壁として直接露出する面は、
健康上、衛生上からも、飛散物を生じさせないことが不
可欠である。この発明による構成層は、単体でも十分自
立可能な強度を有するが、構成層の少なくとも片面に、
板材および/またはシートを積層することで、構成層中
の鉱物繊維あるいは無機質結合材の表面からの離脱を未
然に防止することが出来ると同時に、建築用複合板とし
ての意匠性や強度の向上および耐火性能等の特性の向上
を図ることが出来る。
【0024】尚、この発明における構成層は、板材およ
び/またはシートと一体化させる必要がある。構成層と
板材および/シートを一体化する方法には様々な形態が
考えられるが、例えば構成層を一旦吹き付けにより成形
し、その後、得られる該構成層を板材および/またはシ
ートに接着するか、或は、直接板材および/またはシー
トに吹き付けることが出来る。
び/またはシートと一体化させる必要がある。構成層と
板材および/シートを一体化する方法には様々な形態が
考えられるが、例えば構成層を一旦吹き付けにより成形
し、その後、得られる該構成層を板材および/またはシ
ートに接着するか、或は、直接板材および/またはシー
トに吹き付けることが出来る。
【0025】この発明の建築用複合板における板材およ
び/またはシートの配置例を、添付図面の図1から図6
に基づいて説明する。
び/またはシートの配置例を、添付図面の図1から図6
に基づいて説明する。
【0026】図面の図1から図6は、この発明に係わる
建築用複合板を示したものである。それぞれの図におい
て、1aはシート、1bは板材を表し、2は吹き付け成
形された無機質結合材と鉱物繊維とを主成分とする構成
層を示すものである。先ず、使用する板材1bおよび/
またはシート1aは、構成層2の片面(図1、図3、図
5)、または両面(図2、図4、図6)に配置される。
積層する板材1bおよび/またはシート1aの形態とし
ては、図1、図2に示すようにシート1aのみを積層す
るもの、図3、図4のように板材1bのみを積層するも
の、および図5、図6の様に板材1bおよびシート1a
を複合化したものを積層する等の組み合わせがある。ま
た、板材1bおよび/またはシート1aを貼り付けない
構成層2の表面は、使用する目的に応じて平滑なもの
(図1、図3、図5)としても良いし、或は図示しない
が、吹き付けによる凹凸が表面にある状態のまゝでも良
い。
建築用複合板を示したものである。それぞれの図におい
て、1aはシート、1bは板材を表し、2は吹き付け成
形された無機質結合材と鉱物繊維とを主成分とする構成
層を示すものである。先ず、使用する板材1bおよび/
またはシート1aは、構成層2の片面(図1、図3、図
5)、または両面(図2、図4、図6)に配置される。
積層する板材1bおよび/またはシート1aの形態とし
ては、図1、図2に示すようにシート1aのみを積層す
るもの、図3、図4のように板材1bのみを積層するも
の、および図5、図6の様に板材1bおよびシート1a
を複合化したものを積層する等の組み合わせがある。ま
た、板材1bおよび/またはシート1aを貼り付けない
構成層2の表面は、使用する目的に応じて平滑なもの
(図1、図3、図5)としても良いし、或は図示しない
が、吹き付けによる凹凸が表面にある状態のまゝでも良
い。
【0027】尚、この発明の建築用複合板の厚さは要求
する性能に応じていかようにも設定できる。すなわち、
要求される断熱性能や、耐火性能あるいは強度に応じ
て、任意に設定すれば良いが、建築用複合板の厚さが増
すことによって、これを施工した建築物の居住空間の容
積は減少してしまうので、建築用複合板としての性能が
確保できる最低限の厚さに止めておくことが望ましいこ
とは言うまでもない。また、構成層の厚さも要求する性
能に応じて適宜に設定することが出来る。すなわち、断
熱性能が強く要求される場合には、構成層の厚さはある
程度確保する必要がある。具体的には鉱物繊維の種類や
無機質結合材と鉱物繊維の配合比率、あるいは構成層の
比重によっても大きく異なるが、10mm以上の厚さが
好ましい。一方、板材の厚さも要求する性能に応じて、
いかようにも設定するよう出来る。すなわち、建築用複
合板としての強度が要求される場合には、複合化する板
材の種類にもよるが、ある程度の厚さは必要である。例
えば、石膏ボードであれば3mm以上とすることが好ま
しく、これよりも高強度の繊維補強石膏板であれば、1
mm程度で十分な強度が確保できる。一方、複合板に断
熱性を要求する場合には、板材はできるだけ薄い方が好
ましいが、この場合には勿論、以下に述べるシートとし
ても良い。
する性能に応じていかようにも設定できる。すなわち、
要求される断熱性能や、耐火性能あるいは強度に応じ
て、任意に設定すれば良いが、建築用複合板の厚さが増
すことによって、これを施工した建築物の居住空間の容
積は減少してしまうので、建築用複合板としての性能が
確保できる最低限の厚さに止めておくことが望ましいこ
とは言うまでもない。また、構成層の厚さも要求する性
能に応じて適宜に設定することが出来る。すなわち、断
熱性能が強く要求される場合には、構成層の厚さはある
程度確保する必要がある。具体的には鉱物繊維の種類や
無機質結合材と鉱物繊維の配合比率、あるいは構成層の
比重によっても大きく異なるが、10mm以上の厚さが
好ましい。一方、板材の厚さも要求する性能に応じて、
いかようにも設定するよう出来る。すなわち、建築用複
合板としての強度が要求される場合には、複合化する板
材の種類にもよるが、ある程度の厚さは必要である。例
えば、石膏ボードであれば3mm以上とすることが好ま
しく、これよりも高強度の繊維補強石膏板であれば、1
mm程度で十分な強度が確保できる。一方、複合板に断
熱性を要求する場合には、板材はできるだけ薄い方が好
ましいが、この場合には勿論、以下に述べるシートとし
ても良い。
【0028】続いて、板材および/またはシートには、
石膏ボード、繊維補強石膏板、セメント板、繊維補強セ
メント板、石膏スラグ板等の無機質板材、あるいは石膏
ボード用板紙、ガラス繊維布、有機質繊維布、無機質繊
維布等を使用することが出来る。これらの板材および/
またはシートには吸水性があり、この発明の構成層中の
無機質結合材との親和性が高いと同時に、無機質結合材
が内部に含浸し易く、構成層と強く一体化されることに
よって著しい複合化効果が得られる。これらの現象は、
この発明に依る建築用複合板としての強度、耐火性、防
火性、断熱性等の特性を向上させて、板材単体、シート
単体あるいは構成層単体と比較して、その特性を格段に
改善させる効果を持つ。尚、板材やシートにプラスチッ
ク板、鋼板等の非吸水性材料を用いた場合には、構成層
との付着性が悪いので、これらの板材、シートにおいて
は、接着面における表面処理や接着剤塗布等を施し、構
成層との付着性を改善すると良い。板材および/または
シートには、先に述べた如く、いかなるものも使用でき
るが、防火性を重要視する場合には、無機質材料の使用
が好ましいことは言うまでもない。
石膏ボード、繊維補強石膏板、セメント板、繊維補強セ
メント板、石膏スラグ板等の無機質板材、あるいは石膏
ボード用板紙、ガラス繊維布、有機質繊維布、無機質繊
維布等を使用することが出来る。これらの板材および/
またはシートには吸水性があり、この発明の構成層中の
無機質結合材との親和性が高いと同時に、無機質結合材
が内部に含浸し易く、構成層と強く一体化されることに
よって著しい複合化効果が得られる。これらの現象は、
この発明に依る建築用複合板としての強度、耐火性、防
火性、断熱性等の特性を向上させて、板材単体、シート
単体あるいは構成層単体と比較して、その特性を格段に
改善させる効果を持つ。尚、板材やシートにプラスチッ
ク板、鋼板等の非吸水性材料を用いた場合には、構成層
との付着性が悪いので、これらの板材、シートにおいて
は、接着面における表面処理や接着剤塗布等を施し、構
成層との付着性を改善すると良い。板材および/または
シートには、先に述べた如く、いかなるものも使用でき
るが、防火性を重要視する場合には、無機質材料の使用
が好ましいことは言うまでもない。
【0029】
【実施例】次に、実施例を挙げてこの発明を更に詳細に
説明するが、この発明はこれら実施例によって何等限定
されるものではない。
説明するが、この発明はこれら実施例によって何等限定
されるものではない。
【0030】表1にこの発明の実施例並びに比較例を示
す。
す。
【0031】
【表1】
【0032】先ず、実施例においては、無機質結合材
(プラスター用市販焼き石膏および市販ポルトランドセ
メント)100部に対して水を200部添加し、無機質
結合材のスラリーを調製した。また、構成層は上記スラ
リーと解繊されたロックウールまたはグラスウールとを
同時に吹き付けることにより得た。次に、上記構成層中
の無機質結合材の硬化が始まる前に、この構成層の上面
に板材および/またはシートを配置、あるいは構成層の
上下面に板材および/またはシートを配置して複合板を
得た。尚、板材および/またはシートを配した複合板
は、若干加圧して複合板の厚さが全て21mmとなるよ
うに加圧力を調整した。水和硬化が終了した複合板は4
0℃で3日間乾燥して、建築用複合板とした。
(プラスター用市販焼き石膏および市販ポルトランドセ
メント)100部に対して水を200部添加し、無機質
結合材のスラリーを調製した。また、構成層は上記スラ
リーと解繊されたロックウールまたはグラスウールとを
同時に吹き付けることにより得た。次に、上記構成層中
の無機質結合材の硬化が始まる前に、この構成層の上面
に板材および/またはシートを配置、あるいは構成層の
上下面に板材および/またはシートを配置して複合板を
得た。尚、板材および/またはシートを配した複合板
は、若干加圧して複合板の厚さが全て21mmとなるよ
うに加圧力を調整した。水和硬化が終了した複合板は4
0℃で3日間乾燥して、建築用複合板とした。
【0033】続いて、実施例の詳細に就いて説明する。
尚、表1中の構造とは、図1から図6に示したこの発明
の建築用複合板のうち、どの構造を採択したかを示すも
のである。
尚、表1中の構造とは、図1から図6に示したこの発明
の建築用複合板のうち、どの構造を採択したかを示すも
のである。
【0034】先ず、実施例1から実施例5は、図2に示
す基本構造に基づいて、石膏とロックウール(実施例1
〜4)、石膏とグラスウール(実施例5)とから成る構
成層に対して、石膏ボード用板紙を両面から積層配置し
て建築用複合板とした。実施例6から実施例9は、図6
に示す構造に基づいて作製した。すなわち、厚さ2.7
mmの紙無し石膏ボードの片面に厚さ0.3mmの石膏
ボード用板紙を接着して、この板を石膏とロックウール
(実施例6〜実施例8)、あるいは石膏とグラスウール
(実施例9)とから成る構成層の両面に貼り付けた。こ
の時、石膏ボードに配置した板紙が表面に来るように、
すなわち板紙が貼り付けられていない面と構成層が向き
合うように積層配置した。実施例10は、図1の基本構
造に基づき、石膏とロックウールとから成る構成層に対
して、石膏ボード用板紙を片面にだけ積層配置した建築
用複合板である。
す基本構造に基づいて、石膏とロックウール(実施例1
〜4)、石膏とグラスウール(実施例5)とから成る構
成層に対して、石膏ボード用板紙を両面から積層配置し
て建築用複合板とした。実施例6から実施例9は、図6
に示す構造に基づいて作製した。すなわち、厚さ2.7
mmの紙無し石膏ボードの片面に厚さ0.3mmの石膏
ボード用板紙を接着して、この板を石膏とロックウール
(実施例6〜実施例8)、あるいは石膏とグラスウール
(実施例9)とから成る構成層の両面に貼り付けた。こ
の時、石膏ボードに配置した板紙が表面に来るように、
すなわち板紙が貼り付けられていない面と構成層が向き
合うように積層配置した。実施例10は、図1の基本構
造に基づき、石膏とロックウールとから成る構成層に対
して、石膏ボード用板紙を片面にだけ積層配置した建築
用複合板である。
【0035】更に、実施例11は図4の基本構造に基づ
き、石膏とロックウールとから成る構成層の両面に対し
て、厚さ3mmの繊維補強石膏板を貼り付け、建築用複
合板とした。実施例12および実施例13は、図6の基
本構造に基づき、厚さ2.7mmの軽量セメント板の片
面に厚さ0.3mmの石膏ボード用板紙を接着して、こ
の板をセメントとロックウールとから成る構成層の両面
に貼り付けた。この時に、軽量セメント板上に配置した
板紙が表面に来るように、すなわち板紙が貼り付けられ
ていない面と構成層が向き合うように積層配置した。実
施例14は、図2の基本構造に基づき、セメントとロッ
クウールとから成る構成層の両面に、厚さ0.3mmの
石膏ボード用板紙を貼り付けて建築用複合板とした。
き、石膏とロックウールとから成る構成層の両面に対し
て、厚さ3mmの繊維補強石膏板を貼り付け、建築用複
合板とした。実施例12および実施例13は、図6の基
本構造に基づき、厚さ2.7mmの軽量セメント板の片
面に厚さ0.3mmの石膏ボード用板紙を接着して、こ
の板をセメントとロックウールとから成る構成層の両面
に貼り付けた。この時に、軽量セメント板上に配置した
板紙が表面に来るように、すなわち板紙が貼り付けられ
ていない面と構成層が向き合うように積層配置した。実
施例14は、図2の基本構造に基づき、セメントとロッ
クウールとから成る構成層の両面に、厚さ0.3mmの
石膏ボード用板紙を貼り付けて建築用複合板とした。
【0036】これらの建築用複合板の比重は、0.16
(実施例1)〜0.92(実施例4)と極めて軽量であ
り、表1からも明らかなように良好な自立性をも示すも
のである。また、熱伝導率も0.035〜0.210Kc
al/mhr℃と低く、断熱性にも優れるものである。
また、建築用複合板の表面からの材料の飛散はなく、防
火性にも優れるために、内装材としての安全性にも優れ
たものである。
(実施例1)〜0.92(実施例4)と極めて軽量であ
り、表1からも明らかなように良好な自立性をも示すも
のである。また、熱伝導率も0.035〜0.210Kc
al/mhr℃と低く、断熱性にも優れるものである。
また、建築用複合板の表面からの材料の飛散はなく、防
火性にも優れるために、内装材としての安全性にも優れ
たものである。
【0037】続いて、比較例1および比較例2は、この
発明における構成層のみで建築用複合板を得たものであ
る。この建築用複合板は自立性を有し、断熱性、防火性
の点ではこの発明による建築用複合板と同程度の性能を
有するが、表面から石膏およびロックウールの飛散が生
じ、内装材として用いるには安全性の面で問題があると
判断された。
発明における構成層のみで建築用複合板を得たものであ
る。この建築用複合板は自立性を有し、断熱性、防火性
の点ではこの発明による建築用複合板と同程度の性能を
有するが、表面から石膏およびロックウールの飛散が生
じ、内装材として用いるには安全性の面で問題があると
判断された。
【0038】比較例3から比較例6は、図2(比較例
3)、図6(比較例4および5)、図4(比較例6)に
基づき作製した建築用複合板である。但し、構成層に相
当する部分には発泡スチロールを用い、これに石膏ボー
ド用板紙(比較例3)、片面紙貼り石膏ボード(比較例
4)、片面紙貼り軽量セメント板(比較例5)、繊維補
強石膏板(比較例6)を積層配置したものである。これ
らの建築用複合板は、軽量で断熱性には優れるが、構成
層に有機物を使用しているために、防火性はいずれも難
燃あるいは準不燃級であり、内装材として使用するには
使用箇所が制限されるものと判定された。
3)、図6(比較例4および5)、図4(比較例6)に
基づき作製した建築用複合板である。但し、構成層に相
当する部分には発泡スチロールを用い、これに石膏ボー
ド用板紙(比較例3)、片面紙貼り石膏ボード(比較例
4)、片面紙貼り軽量セメント板(比較例5)、繊維補
強石膏板(比較例6)を積層配置したものである。これ
らの建築用複合板は、軽量で断熱性には優れるが、構成
層に有機物を使用しているために、防火性はいずれも難
燃あるいは準不燃級であり、内装材として使用するには
使用箇所が制限されるものと判定された。
【0039】比較例7から比較例10は、主にこの発明
の実施例に用いた材料単独のものである。また、比較例
11から比較例13は代表的な軽量断熱材を示したもの
である。比較例7、10、11および13では、全体が
可燃物であったり、可燃物の含有量が多いために、防火
性に劣るものとなった。また、比較例8や比較例9、あ
るいは比較例12では、ほゞ無機物で構成されているた
めに、防火性には優れているが、低比重の割りには熱伝
導率が高く、効果的な断熱性能は認められなかった。
の実施例に用いた材料単独のものである。また、比較例
11から比較例13は代表的な軽量断熱材を示したもの
である。比較例7、10、11および13では、全体が
可燃物であったり、可燃物の含有量が多いために、防火
性に劣るものとなった。また、比較例8や比較例9、あ
るいは比較例12では、ほゞ無機物で構成されているた
めに、防火性には優れているが、低比重の割りには熱伝
導率が高く、効果的な断熱性能は認められなかった。
【0040】
【発明の効果】この様に構成されたこの発明の建築用複
合板に依れば、構成層が吹き付け成形されるので無機質
結合材に対して大量の鉱物繊維を空気を介在したまゝ複
合化できるために構成層を大幅に軽量化でき、且つ極め
て優れた断熱性を有しており、省エネルギーに大きな効
力を発揮する内装用建材であると共に、また、軽量性と
自立性も両立しており、省施工に対しても効果的である
と同時に、防火性、すなわち耐火性に優れ、且つ表面か
らの粉塵の発生もなく安全性および意匠性にも優れた強
固で製造コストの安価な内装用建材である建築用複合板
が得られる。
合板に依れば、構成層が吹き付け成形されるので無機質
結合材に対して大量の鉱物繊維を空気を介在したまゝ複
合化できるために構成層を大幅に軽量化でき、且つ極め
て優れた断熱性を有しており、省エネルギーに大きな効
力を発揮する内装用建材であると共に、また、軽量性と
自立性も両立しており、省施工に対しても効果的である
と同時に、防火性、すなわち耐火性に優れ、且つ表面か
らの粉塵の発生もなく安全性および意匠性にも優れた強
固で製造コストの安価な内装用建材である建築用複合板
が得られる。
【図1】構成層の片面にシートを配置したこの発明の建
築用複合板の断面を模式的に示す図(シートを貼りつけ
ない片面は平滑)である。
築用複合板の断面を模式的に示す図(シートを貼りつけ
ない片面は平滑)である。
【図2】構成層の両面にシートを配置したこの発明の建
築用複合板の断面を模式的に示す図である。
築用複合板の断面を模式的に示す図である。
【図3】構成層の片面に板材を配置したこの発明の建築
用複合板の断面を模式的に示す図(板材を貼りつけない
片面は平滑)である。
用複合板の断面を模式的に示す図(板材を貼りつけない
片面は平滑)である。
【図4】構成層の両面に板材を配置したこの発明の建築
用複合板の断面を模式的に示す図である。
用複合板の断面を模式的に示す図である。
【図5】構成層の片面に板材を配置し、更に板材に対し
てシートを配置したこの発明の建築用複合板の断面を模
式的に示す図(板材およびシートを貼りつけない片面は
平滑)である。
てシートを配置したこの発明の建築用複合板の断面を模
式的に示す図(板材およびシートを貼りつけない片面は
平滑)である。
【図6】構成層の両面に板材を配置し、更に板材に対し
てシートを配置したこの発明の建築用複合板の断面を模
式的に示す図である。
てシートを配置したこの発明の建築用複合板の断面を模
式的に示す図である。
1a シート 1b 板材 2 無機質結合材と鉱物繊維を主成分とする構
成層
成層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永田 憲史 千葉県佐倉市大作二丁目4番2号 小野田 セメント株式会社中央研究所内 (72)発明者 田辺 進吉 千葉県佐倉市大作二丁目4番2号 小野田 セメント株式会社中央研究所内 (72)発明者 中茎 義和 千葉県佐倉市大作二丁目4番2号 小野田 セメント株式会社中央研究所内 (72)発明者 宮路 貞憲 千葉県佐倉市大作二丁目4番2号 小野田 セメント株式会社中央研究所内 (72)発明者 鈴木 征四郎 茨城県牛久市栄町3−182 (72)発明者 高宮 善立 茨城県石岡市東光台4−13−1−408 (72)発明者 三宅 雅之 茨城県石岡市東光台4−13−2 アスク筑 波寮内 (72)発明者 内山 健一 千葉県市原市光風台1丁目61番地 (72)発明者 相川 雅行 千葉県袖ケ浦市蔵波台4−21−18 (72)発明者 笹野 哲郎 千葉県市原市桜台3−15−3
Claims (5)
- 【請求項1】 主成分が鉱物繊維と無機質結合材から成
る構成層と、該構成層の少なくとも片面に積層された板
材および/またはシートとから成り、該構成層が吹き付
けにより成形され、比重が1.0以下であることを特徴
とする建築用複合板。 - 【請求項2】 構成層の主成分である無機質結合材と鉱
物繊維との重量比が95:5から10:90の範囲内に
あることを特徴とする請求項1記載の建築用複合板。 - 【請求項3】 構成層の主成分である無機質結合材が、
焼き石膏、α型半水石膏、可溶性無水石膏、ポルトラン
ドセメント、アルミナセメント、混合セメントから選ば
れた少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記
載の建築用複合板。 - 【請求項4】 構成層の主成分である鉱物繊維が、ロッ
クウール、グラスウール、セラミックス繊維、ガラス繊
維から選ばれた少なくとも1つであることを特徴とする
請求項1記載の建築用複合板。 - 【請求項5】 構成層に積層される板材および/または
シートが、石膏ボード、繊維補強石膏板、セメント板、
繊維補強セメント板、石膏スラグ板などの無機質板材、
あるいは石膏ボード用板紙、ガラス繊維布、有機質繊維
布、無機質繊維布から選ばれた少なくとも1つであるこ
とを特徴とする請求項1記載の建築用複合板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20546294A JPH0868180A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 建築用複合板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20546294A JPH0868180A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 建築用複合板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0868180A true JPH0868180A (ja) | 1996-03-12 |
Family
ID=16507279
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20546294A Pending JPH0868180A (ja) | 1994-08-30 | 1994-08-30 | 建築用複合板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0868180A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003300769A (ja) * | 2002-04-02 | 2003-10-21 | Meidensha Corp | 耐火耐熱材及びその製造方法 |
| JP2021523031A (ja) * | 2018-05-01 | 2021-09-02 | ユナイテッド・ステイツ・ジプサム・カンパニー | 高い音響透過クラスの石膏ボードを作製するための方法およびその方法によって作製される石膏ボード |
-
1994
- 1994-08-30 JP JP20546294A patent/JPH0868180A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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