JPH0869916A - 電磁ソレノイド - Google Patents
電磁ソレノイドInfo
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- JPH0869916A JPH0869916A JP20381594A JP20381594A JPH0869916A JP H0869916 A JPH0869916 A JP H0869916A JP 20381594 A JP20381594 A JP 20381594A JP 20381594 A JP20381594 A JP 20381594A JP H0869916 A JPH0869916 A JP H0869916A
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- plunger
- core
- peripheral portion
- electromagnetic solenoid
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成膜又は表面改質層によりプランジャあるい
はコアの対向面の外周部を内周部よりも高い形状とする
ことにより、連続動作時に唸り音が発生せず、又、離脱
時の遅れのない電磁ソレノイドを提供する。 【構成】 電磁ソレノイドのプランジャ6の上面6aに
は、外周部が内周部よりも1〜5μm高くなるように窒
化処理層6cが形成されている。この窒化処理層6cを
形成するには、上面6aに外周部が内周部よりも10〜
40μm厚くなるように窒化処理層6cを形成する。こ
の結果、窒化処理層6cの10パーセント程度の膨張に
より、外周部が内周部よりも1〜5μm高い上面6aが
形成される。
はコアの対向面の外周部を内周部よりも高い形状とする
ことにより、連続動作時に唸り音が発生せず、又、離脱
時の遅れのない電磁ソレノイドを提供する。 【構成】 電磁ソレノイドのプランジャ6の上面6aに
は、外周部が内周部よりも1〜5μm高くなるように窒
化処理層6cが形成されている。この窒化処理層6cを
形成するには、上面6aに外周部が内周部よりも10〜
40μm厚くなるように窒化処理層6cを形成する。こ
の結果、窒化処理層6cの10パーセント程度の膨張に
より、外周部が内周部よりも1〜5μm高い上面6aが
形成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電磁ソレノイドに係り、
詳しくは電磁ソレノイドのプランジャ又はコアの表面処
理に関するものである。
詳しくは電磁ソレノイドのプランジャ又はコアの表面処
理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁ソレノイドでは、励磁コイルへの通
電によりプランジャがコア側に吸引され、プランジャの
対向面がコアの対向面に当接する状態で保持される。
又、励磁コイルへの通電が終わると、プランジャとコア
の間に設けられた圧縮コイルバネの反発力によりプラン
ジャがコアから引き離される。このとき、図6に示すよ
うに、プランジャ11の対向面11aかコア12の対向
面12aが少しでも凸状であると、プランジャ11とコ
ア12は両対向面11a,12aの外周側が接触しない
状態で衝突する。この結果、電磁ソレノイドが連続的に
動作すると唸り音が発生する。
電によりプランジャがコア側に吸引され、プランジャの
対向面がコアの対向面に当接する状態で保持される。
又、励磁コイルへの通電が終わると、プランジャとコア
の間に設けられた圧縮コイルバネの反発力によりプラン
ジャがコアから引き離される。このとき、図6に示すよ
うに、プランジャ11の対向面11aかコア12の対向
面12aが少しでも凸状であると、プランジャ11とコ
ア12は両対向面11a,12aの外周側が接触しない
状態で衝突する。この結果、電磁ソレノイドが連続的に
動作すると唸り音が発生する。
【0003】又、プランジャ11とコア12の対向面1
1a,12a間には、プランジャ11とコア12の耐久
性を向上させるための油が塗布されている。各対向面1
1a,12aが平坦であると、両当接面11a,12a
が当接した時に形成される油膜によりプランジャ11が
コア12に吸着する。この結果、励磁コイルへの通電が
終わってプランジャ11がコア12から離脱する際に、
遅れが生じるようになる。
1a,12a間には、プランジャ11とコア12の耐久
性を向上させるための油が塗布されている。各対向面1
1a,12aが平坦であると、両当接面11a,12a
が当接した時に形成される油膜によりプランジャ11が
コア12に吸着する。この結果、励磁コイルへの通電が
終わってプランジャ11がコア12から離脱する際に、
遅れが生じるようになる。
【0004】上記の問題を解決するために、従来の電磁
ソレノイドでは、図7に示すように、例えばプランジャ
11の対向面11aを機械加工により凹状に形成してい
た。従って、プランジャ11とコア12とが衝突すると
きには、両対向面11a,12aが外周部で衝突する。
この結果、唸り音の発生を防止することができる。又、
両対向面11a,12a間に均一な油膜が形成されずプ
ランジャ11とコア12との離脱時に吸着作用が起きに
くくなるため、離脱時の遅れを防止することができる。
ソレノイドでは、図7に示すように、例えばプランジャ
11の対向面11aを機械加工により凹状に形成してい
た。従って、プランジャ11とコア12とが衝突すると
きには、両対向面11a,12aが外周部で衝突する。
この結果、唸り音の発生を防止することができる。又、
両対向面11a,12a間に均一な油膜が形成されずプ
ランジャ11とコア12との離脱時に吸着作用が起きに
くくなるため、離脱時の遅れを防止することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
に、プランジャ又はコアの対向面に形成する凹部の深さ
は、1〜5μm程度にしなければならなかった。即ち、
1μmよりも小さいと、対向面の油膜がほぼ均一になっ
て吸着作用が大きくなるため、離脱時の遅れが生じる。
反対に、5μmより大きいと、プランジャ11とコア1
2の吸引力が低下する。又、対向面11aと対向面12
aの外周側が接触しない状態で衝突するときと同様に、
電磁ソレノイドの連続動作時に唸り音が発生するように
なる。しかしながら、対向面を1〜5μmの凹状に形成
するには、高い加工精度を必要とするため、生産性が低
かった。
に、プランジャ又はコアの対向面に形成する凹部の深さ
は、1〜5μm程度にしなければならなかった。即ち、
1μmよりも小さいと、対向面の油膜がほぼ均一になっ
て吸着作用が大きくなるため、離脱時の遅れが生じる。
反対に、5μmより大きいと、プランジャ11とコア1
2の吸引力が低下する。又、対向面11aと対向面12
aの外周側が接触しない状態で衝突するときと同様に、
電磁ソレノイドの連続動作時に唸り音が発生するように
なる。しかしながら、対向面を1〜5μmの凹状に形成
するには、高い加工精度を必要とするため、生産性が低
かった。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は成膜又は表面改質層によ
りプランジャあるいはコアの対向面の外周部を内周部よ
りも高い形状とすることにより、連続動作時に唸り音が
発生せず、又、離脱時の遅れのない電磁ソレノイドを提
供することにある。
れたものであって、その目的は成膜又は表面改質層によ
りプランジャあるいはコアの対向面の外周部を内周部よ
りも高い形状とすることにより、連続動作時に唸り音が
発生せず、又、離脱時の遅れのない電磁ソレノイドを提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、コアとプランジャが軸線
上に配置されるとともに、その外側に励磁コイルが配置
され、励磁コイルを通電制御することによりプランジャ
をコアに吸引させるようにした電磁ソレノイドにおい
て、コアとプランジャとが互いに当接するコアとプラン
ジャの対向面の内、何れか一方の対向面をその外周部が
内周部よりも高くなるように表面硬化処理層を形成し
た。
め、請求項1に記載の発明は、コアとプランジャが軸線
上に配置されるとともに、その外側に励磁コイルが配置
され、励磁コイルを通電制御することによりプランジャ
をコアに吸引させるようにした電磁ソレノイドにおい
て、コアとプランジャとが互いに当接するコアとプラン
ジャの対向面の内、何れか一方の対向面をその外周部が
内周部よりも高くなるように表面硬化処理層を形成し
た。
【0008】又、請求項2に記載の発明は、コアとプラ
ンジャが軸線上に配置されるとともに、その外側に励磁
コイルが配置され、励磁コイルを通電制御することによ
りプランジャをコアに吸引させるようにした電磁ソレノ
イドにおいて、コアとプランジャとが互いに対向するコ
アとプランジャの対向面の外周部に、両対向面を当接さ
せたとき、内周部に空間が形成される表面硬化処理層を
形成した。
ンジャが軸線上に配置されるとともに、その外側に励磁
コイルが配置され、励磁コイルを通電制御することによ
りプランジャをコアに吸引させるようにした電磁ソレノ
イドにおいて、コアとプランジャとが互いに対向するコ
アとプランジャの対向面の外周部に、両対向面を当接さ
せたとき、内周部に空間が形成される表面硬化処理層を
形成した。
【0009】又、請求項3に記載の発明は、請求項1に
記載の発明において、外周部を内周部よりも1〜5μm
高くした。又、請求項4に記載の発明は、請求項2に記
載の発明において、空間の高さを1〜5μmとした。
記載の発明において、外周部を内周部よりも1〜5μm
高くした。又、請求項4に記載の発明は、請求項2に記
載の発明において、空間の高さを1〜5μmとした。
【0010】又、請求項5に記載の発明は、請求項1か
ら請求項4に記載の何れかの発明において、表面硬化処
理層を窒化処理層とした。
ら請求項4に記載の何れかの発明において、表面硬化処
理層を窒化処理層とした。
【0011】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、コア
又はプランジャの対向面の内、何れか一方の対向面には
その外周部が内周部よりも高くなるように表面硬化処理
層が形成される。この結果、プランジャとコアとが衝突
する際、対向面の外周部同士が衝突する。又、両者の吸
引時には、両者間の内周部に空間が形成されるため、油
膜が均一にならず両者間に働く吸着作用が弱くなる。
又はプランジャの対向面の内、何れか一方の対向面には
その外周部が内周部よりも高くなるように表面硬化処理
層が形成される。この結果、プランジャとコアとが衝突
する際、対向面の外周部同士が衝突する。又、両者の吸
引時には、両者間の内周部に空間が形成されるため、油
膜が均一にならず両者間に働く吸着作用が弱くなる。
【0012】又、請求項2に記載の発明によれば、コア
及びプランジャの両対向面の外周部に形成された表面硬
化処理層により、両対向面を当接させたとき内周部に空
間が形成される。この結果、プランジャとコアとが衝突
する際、対向面の外周部同士が衝突する。又、両者の吸
引時には、両者間の内周部に空間が形成されるため、油
膜が均一にならず両者間に働く吸着作用が弱くなる。
及びプランジャの両対向面の外周部に形成された表面硬
化処理層により、両対向面を当接させたとき内周部に空
間が形成される。この結果、プランジャとコアとが衝突
する際、対向面の外周部同士が衝突する。又、両者の吸
引時には、両者間の内周部に空間が形成されるため、油
膜が均一にならず両者間に働く吸着作用が弱くなる。
【0013】又、請求項3に記載の発明によれば、プラ
ンジャとコアとが衝突する際、対向面の外周部同士が確
実に衝突する。又、両者の吸引時には、両者間の内周部
に空間が形成されるため、油膜が確実に均一にならず両
者間に働く吸着作用が弱くなる。
ンジャとコアとが衝突する際、対向面の外周部同士が確
実に衝突する。又、両者の吸引時には、両者間の内周部
に空間が形成されるため、油膜が確実に均一にならず両
者間に働く吸着作用が弱くなる。
【0014】又、請求項4に記載の発明によれば、プラ
ンジャとコアとが衝突する際、対向面の外周部同士が確
実に衝突する。又、両者の吸引時には、両者間の内周部
に空間が形成されるため、油膜が確実に均一にならず両
者間に働く吸着作用が弱くなる。
ンジャとコアとが衝突する際、対向面の外周部同士が確
実に衝突する。又、両者の吸引時には、両者間の内周部
に空間が形成されるため、油膜が確実に均一にならず両
者間に働く吸着作用が弱くなる。
【0015】又、請求項5に記載の発明によれば、表面
硬化処理層を窒化により形成するため、安価に形成する
ことができる。
硬化処理層を窒化により形成するため、安価に形成する
ことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図3に従って説明する。図1は電磁ソレノイドの要部縦
断面図であって、ボビン1の外周には励磁コイル2が巻
装され、そのボビン1内にはヨーク3を介して円柱状の
コア4が嵌装されている。又、コア4の先端外側には摺
動筒5が連結され、その下方に延びる摺動筒5内にはプ
ランジャ6が上下動可能に配設されている。前記コア4
及びプランジャ6はそれぞれ鉄等の強磁性体により形成
されている。コア4とプランジャ6との間にはコイルバ
ネ7が配設されている。コイルバネ7の上端部はコア4
の下面4aの中央部に形成した凹部4bに装着されてい
る。コイルバネ7の下端部はプランジャ6の上面6aの
中央部に形成した孔6bに装着されている。そして、こ
のコイルバネ7により対向面としてのコア4の下面4a
と同じく対向面としてのプランジャ6の上面6aとが所
定間隔に保持されている。そして、励磁コイル2を通電
すると、ヨーク3、コア4、プランジャ6とで閉磁路が
形成され、プランジャ6はコイルバネ7の弾性力に抗し
てコア4に吸引される。
図3に従って説明する。図1は電磁ソレノイドの要部縦
断面図であって、ボビン1の外周には励磁コイル2が巻
装され、そのボビン1内にはヨーク3を介して円柱状の
コア4が嵌装されている。又、コア4の先端外側には摺
動筒5が連結され、その下方に延びる摺動筒5内にはプ
ランジャ6が上下動可能に配設されている。前記コア4
及びプランジャ6はそれぞれ鉄等の強磁性体により形成
されている。コア4とプランジャ6との間にはコイルバ
ネ7が配設されている。コイルバネ7の上端部はコア4
の下面4aの中央部に形成した凹部4bに装着されてい
る。コイルバネ7の下端部はプランジャ6の上面6aの
中央部に形成した孔6bに装着されている。そして、こ
のコイルバネ7により対向面としてのコア4の下面4a
と同じく対向面としてのプランジャ6の上面6aとが所
定間隔に保持されている。そして、励磁コイル2を通電
すると、ヨーク3、コア4、プランジャ6とで閉磁路が
形成され、プランジャ6はコイルバネ7の弾性力に抗し
てコア4に吸引される。
【0017】前記プランジャ6の上面6aには表面硬化
処理層としての窒化処理層6cが形成されている。この
窒化処理層6cは、上面6aの中央部から外周側にいく
につれて徐々に厚くなるように形成されている。本実施
例では、窒化処理層6cは外周部が中央部に対して10
〜40μm厚く形成されている。この結果、図2に示す
ように、上面6aの外周部が中央部よりも1〜5μm高
くなっている。即ち、上面6aが凹状に形成されてい
る。
処理層としての窒化処理層6cが形成されている。この
窒化処理層6cは、上面6aの中央部から外周側にいく
につれて徐々に厚くなるように形成されている。本実施
例では、窒化処理層6cは外周部が中央部に対して10
〜40μm厚く形成されている。この結果、図2に示す
ように、上面6aの外周部が中央部よりも1〜5μm高
くなっている。即ち、上面6aが凹状に形成されてい
る。
【0018】次に、プランジャ6及びコア4の各面4
a,6aに窒化処理層6cを形成する方法について説明
する。本実施例では、プランジャ6の上面6aに対し
て、イオン・プラズマ窒化処理を行っている。このと
き、プラズマ密度をプランジャ6の外周側ほど高くなる
ようにすることにより、形成される窒化処理層6cが外
周側ほど厚くなるようにする。本実施例では窒化処理層
6cを外周部の厚さが内周部の厚さよりも10〜40μ
m厚くなるように形成する。プランジャ6の上面6aに
窒化処理を行うと、窒化された層部分が膨張する。本実
施例では、ほぼ10%の膨張率を想定している。従っ
て、上面6aの形状は、形成される窒化処理層6cによ
りその外周部が内周部よりも1〜5μm高い凹状に形成
される。
a,6aに窒化処理層6cを形成する方法について説明
する。本実施例では、プランジャ6の上面6aに対し
て、イオン・プラズマ窒化処理を行っている。このと
き、プラズマ密度をプランジャ6の外周側ほど高くなる
ようにすることにより、形成される窒化処理層6cが外
周側ほど厚くなるようにする。本実施例では窒化処理層
6cを外周部の厚さが内周部の厚さよりも10〜40μ
m厚くなるように形成する。プランジャ6の上面6aに
窒化処理を行うと、窒化された層部分が膨張する。本実
施例では、ほぼ10%の膨張率を想定している。従っ
て、上面6aの形状は、形成される窒化処理層6cによ
りその外周部が内周部よりも1〜5μm高い凹状に形成
される。
【0019】又、上面6aの外周部が内周部よりも1〜
5μm高くなるように窒化処理層6cを形成するため
に、マスキング8を使用してイオン・プラズマ窒化処理
を行うこともできる。即ち、図3に示すように、予め上
面6aの外周部を除く面及び側面にマスキング8を施し
ておく。その状態で通常のイオン・プラズマ窒化処理を
施すようにする。その後、マスキング8を除去すること
により、上面6aの外周部にのみ窒化処理膜6cが形成
される。尚、マスキング材としては塗布材を用いたり、
鉄板等の邪魔板を置くことが行われる。
5μm高くなるように窒化処理層6cを形成するため
に、マスキング8を使用してイオン・プラズマ窒化処理
を行うこともできる。即ち、図3に示すように、予め上
面6aの外周部を除く面及び側面にマスキング8を施し
ておく。その状態で通常のイオン・プラズマ窒化処理を
施すようにする。その後、マスキング8を除去すること
により、上面6aの外周部にのみ窒化処理膜6cが形成
される。尚、マスキング材としては塗布材を用いたり、
鉄板等の邪魔板を置くことが行われる。
【0020】次に、以上のように構成された電磁ソレノ
イドの作用について説明する。電磁ソレノイドの励磁コ
イル2が通電されていないとき、プランジャ6はコイル
バネ7の弾性力により下方に位置している。一方、励磁
コイル2が通電されると、磁束がヨーク3及びコア4を
介してプランジャ6に通る。そして、プランジャ6はコ
イルバネ7の弾性力に抗してコア4に吸引され、コア4
の下面4aとプランジャ6の上面6aとが衝突する。こ
のとき、プランジャ6の上面6aの外周部がコア4の下
面4aの外周部と衝突するため、プランジャ6がふらつ
くことはない。この結果、プランジャ6のふらつきによ
る唸り音の発生が防止される。
イドの作用について説明する。電磁ソレノイドの励磁コ
イル2が通電されていないとき、プランジャ6はコイル
バネ7の弾性力により下方に位置している。一方、励磁
コイル2が通電されると、磁束がヨーク3及びコア4を
介してプランジャ6に通る。そして、プランジャ6はコ
イルバネ7の弾性力に抗してコア4に吸引され、コア4
の下面4aとプランジャ6の上面6aとが衝突する。こ
のとき、プランジャ6の上面6aの外周部がコア4の下
面4aの外周部と衝突するため、プランジャ6がふらつ
くことはない。この結果、プランジャ6のふらつきによ
る唸り音の発生が防止される。
【0021】又、吸引状態においては、プランジャ6の
上面6aの内周部に1〜5μmの凹部が形成されている
ため、コア4の下面4aとプランジャ6の上面6aとの
間に形成される油膜が均一にならない。従って、離脱時
において、油膜によりプランジャ6とコア4の各下面4
a,6a間に働く吸着作用が弱くなるため、離脱に遅れ
が生じることはない。
上面6aの内周部に1〜5μmの凹部が形成されている
ため、コア4の下面4aとプランジャ6の上面6aとの
間に形成される油膜が均一にならない。従って、離脱時
において、油膜によりプランジャ6とコア4の各下面4
a,6a間に働く吸着作用が弱くなるため、離脱に遅れ
が生じることはない。
【0022】このように本実施例においては、プランジ
ャ6の上面6aに外周部が内周部よりも1〜5μm高く
なるように窒化処理層6cを形成した。従って、プラン
ジャ6の上面6aの外周部を内周部よりも高い形状とす
ることが、機械加工により行う場合に較べて、高い精度
で安定して行うことができる。この結果、連続動作時に
唸り音が出ず、又、プランジャ6とコア4の離脱遅れの
ない電磁ソレノイドを精度よく、又、ばらつきなく製造
することができる。
ャ6の上面6aに外周部が内周部よりも1〜5μm高く
なるように窒化処理層6cを形成した。従って、プラン
ジャ6の上面6aの外周部を内周部よりも高い形状とす
ることが、機械加工により行う場合に較べて、高い精度
で安定して行うことができる。この結果、連続動作時に
唸り音が出ず、又、プランジャ6とコア4の離脱遅れの
ない電磁ソレノイドを精度よく、又、ばらつきなく製造
することができる。
【0023】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、以下のように構成することもできる。 (1) 上記実施例では、プランジャ6の上面6aの外
周部が内周部よりも1〜5μm高くなるように窒化処理
層6cを形成した。これを、図4に示すように、プラン
ジャ6の上面6aとコア4の下面4aのそれぞれ外周部
が内周部よりも数μmずつ高くなるように窒化処理層4
c,6cを形成し、両下面4a,6aを当接した状態
で、両面4a,6a間の内周側に1〜5μmの空間が形
成されるようにしてもよい。
ではなく、以下のように構成することもできる。 (1) 上記実施例では、プランジャ6の上面6aの外
周部が内周部よりも1〜5μm高くなるように窒化処理
層6cを形成した。これを、図4に示すように、プラン
ジャ6の上面6aとコア4の下面4aのそれぞれ外周部
が内周部よりも数μmずつ高くなるように窒化処理層4
c,6cを形成し、両下面4a,6aを当接した状態
で、両面4a,6a間の内周側に1〜5μmの空間が形
成されるようにしてもよい。
【0024】(2) プランジャ6の上面6aに形成す
る窒化処理層6cを、図5に示すように、外周部のみに
円環状に形成してもよい。この場合、窒化処理層6cの
上面が上面6aの窒化処理層6cを形成していない部分
に対して1〜5μm高くなるようにする。
る窒化処理層6cを、図5に示すように、外周部のみに
円環状に形成してもよい。この場合、窒化処理層6cの
上面が上面6aの窒化処理層6cを形成していない部分
に対して1〜5μm高くなるようにする。
【0025】(3) 上記実施例及び別例(2)で、コ
ア4の下面4aに平坦な窒化処理層を形成してもよい。 (4) 上記実施例及び別例(2)で、外周側の層の厚
さを厚くした窒化処理層をコア4の下面4aに形成して
もよい。さらに、この場合、プランジャ6の上面6aに
平坦な窒化処理層を形成してもよい。
ア4の下面4aに平坦な窒化処理層を形成してもよい。 (4) 上記実施例及び別例(2)で、外周側の層の厚
さを厚くした窒化処理層をコア4の下面4aに形成して
もよい。さらに、この場合、プランジャ6の上面6aに
平坦な窒化処理層を形成してもよい。
【0026】(5) 表面硬化処理層を窒化処理層の代
わりに侵炭処理層としてもよい。侵炭処理を行った場合
も、窒化処理の場合と同じく10%程度の膨張率を見込
んで処理層の厚さを設定する。
わりに侵炭処理層としてもよい。侵炭処理を行った場合
も、窒化処理の場合と同じく10%程度の膨張率を見込
んで処理層の厚さを設定する。
【0027】(6) 窒化処理層をイオン・プラズマ窒
化処理にて形成したが、その他、ガス窒化処理、塩浴窒
化処理(タフトライド)等の方法により行ってもよい。 (7) 表面硬化処理層を硬質クロムメッキ等の電気メ
ッキ、無電解ニッケルメッキにて形成される被覆膜とし
てもよい。
化処理にて形成したが、その他、ガス窒化処理、塩浴窒
化処理(タフトライド)等の方法により行ってもよい。 (7) 表面硬化処理層を硬質クロムメッキ等の電気メ
ッキ、無電解ニッケルメッキにて形成される被覆膜とし
てもよい。
【0028】(8) 表面硬化処理層をPVD(Physic
al Vapour Deposition)、又は、プラズマCVD(Chem
ical Vapour Deposition)により形成したTiN(窒化
チタン)、TiC(炭化チタン)、TiCN(炭窒化チ
タン)、CrN(窒化クロム)等の被覆膜としてもよ
い。
al Vapour Deposition)、又は、プラズマCVD(Chem
ical Vapour Deposition)により形成したTiN(窒化
チタン)、TiC(炭化チタン)、TiCN(炭窒化チ
タン)、CrN(窒化クロム)等の被覆膜としてもよ
い。
【0029】(9) 表面硬化処理層を窒化+PVD、
侵炭+PVD、湿式メッキ+PVD等の複合処理により
形成した多層被覆膜としてもよい。 尚、この明細書において、発明の構成に係る手段及び部
材は、以下のように定義されるものとする。
侵炭+PVD、湿式メッキ+PVD等の複合処理により
形成した多層被覆膜としてもよい。 尚、この明細書において、発明の構成に係る手段及び部
材は、以下のように定義されるものとする。
【0030】(1) 表面硬化処理層とは、プランジャ
6あるいはコア4の面4a,6aに形成され、下面4
a,6aの外周部を内周部よりも高い形状とすることが
できる層部分を意味し、窒化処理、侵炭処理により形成
される膨張を伴う表面改質層に限らず、電気メッキ、無
電解メッキ等により形成される被覆膜、PVD又はプラ
ズマCVDにより形成されるTiN(窒化チタン)、T
iC(炭化チタン)、TiCN(炭窒化チタン)、Cr
N(窒化クロム)等の被覆膜、さらに、窒化+PVD、
侵炭+PVD、湿式メッキ+PVD等の複合処理により
形成した多層被覆膜をも含むものとする。
6あるいはコア4の面4a,6aに形成され、下面4
a,6aの外周部を内周部よりも高い形状とすることが
できる層部分を意味し、窒化処理、侵炭処理により形成
される膨張を伴う表面改質層に限らず、電気メッキ、無
電解メッキ等により形成される被覆膜、PVD又はプラ
ズマCVDにより形成されるTiN(窒化チタン)、T
iC(炭化チタン)、TiCN(炭窒化チタン)、Cr
N(窒化クロム)等の被覆膜、さらに、窒化+PVD、
侵炭+PVD、湿式メッキ+PVD等の複合処理により
形成した多層被覆膜をも含むものとする。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜4に記
載の発明によれば、成膜又は表面改質層によりプランジ
ャあるいはコアの対向面の外周部を内周部よりも高い形
状とすることにより、加工精度の高い凹部を形成するこ
とができる。従って、連続動作時に唸り音が発生せず、
又、離脱時の遅れのない電磁ソレノイドとすることがで
きる。
載の発明によれば、成膜又は表面改質層によりプランジ
ャあるいはコアの対向面の外周部を内周部よりも高い形
状とすることにより、加工精度の高い凹部を形成するこ
とができる。従って、連続動作時に唸り音が発生せず、
又、離脱時の遅れのない電磁ソレノイドとすることがで
きる。
【0032】又、請求項5に記載の発明によれば、上記
の効果に加えて、表面硬化処理層を安価に形成すること
ができる。
の効果に加えて、表面硬化処理層を安価に形成すること
ができる。
【図1】 本実施例を具体化した一実施例の電磁ソレノ
イドを示す縦断面図である。
イドを示す縦断面図である。
【図2】 コアと対向面に窒化処理層を形成したプラン
ジャを示す要部縦断面図である。
ジャを示す要部縦断面図である。
【図3】 対向面及び側面にマスキングをして対向面の
外周部に窒化処理層を形成した状態を示す要部縦断面図
である。
外周部に窒化処理層を形成した状態を示す要部縦断面図
である。
【図4】 各対向面にそれぞれ窒化処理層を形成したコ
アとプランジャを示す要部縦断面図である。
アとプランジャを示す要部縦断面図である。
【図5】 別例の、対向面の外周部にのみ窒化処理層を
形成したプランジャを示す要部縦断面図である。
形成したプランジャを示す要部縦断面図である。
【図6】 従来例の電磁ソレノイドにおけるコアとプラ
ンジャの衝突状態を示す模式図である。
ンジャの衝突状態を示す模式図である。
【図7】 同じく、コアと対向面に凹部を形成したプラ
ンジャを示す模式図である。
ンジャを示す模式図である。
2…励磁コイル、4…コア、4a…対向面、6…プラン
ジャ、6a…対向面、6c…表面硬化処理層としての窒
化処理層。
ジャ、6a…対向面、6c…表面硬化処理層としての窒
化処理層。
Claims (5)
- 【請求項1】 コア(4)とプランジャ(6)が軸線上
に配置されるとともに、その外側に励磁コイル(2)が
配置され、励磁コイル(2)を通電制御することにより
プランジャ(6)をコア(4)に吸引させるようにした
電磁ソレノイドにおいて、 コア(4)とプランジャ(6)とが互いに当接するコア
(4)とプランジャ(6)の対向面(4a,6a)の
内、何れか一方の対向面(4a,6a)をその外周部が
内周部よりも高くなるように表面硬化処理層(6c)を
形成した電磁ソレノイド。 - 【請求項2】 コア(4)とプランジャ(6)が軸線上
に配置されるとともに、その外側に励磁コイル(2)が
配置され、励磁コイル(2)を通電制御することにより
プランジャ(6)をコア(4)に吸引させるようにした
電磁ソレノイドにおいて、 コア(4)とプランジャ(6)とが互いに対向するコア
(4)とプランジャ(6)の対向面(4a,6a)の外
周部に、両対向面(4a,6a)を当接させたとき、内
周部に空間が形成される表面硬化処理層(6c)を形成
した電磁ソレノイド。 - 【請求項3】 請求項1に記載の何れかの電磁ソレノイ
ドにおいて、外周部は内周部よりも1〜5μm高い電磁
ソレノイド。 - 【請求項4】 請求項2に記載の何れかの電磁ソレノイ
ドにおいて、内周部に形成される空間の高さは1〜5μ
mである電磁ソレノイド。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4に記載の何れかの
電磁ソレノイドにおいて、 表面硬化処理層(6c)は窒化処理層である電磁ソレノ
イド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20381594A JP2607846B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | 電磁ソレノイド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20381594A JP2607846B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | 電磁ソレノイド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0869916A true JPH0869916A (ja) | 1996-03-12 |
| JP2607846B2 JP2607846B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=16480188
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20381594A Expired - Lifetime JP2607846B2 (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | 電磁ソレノイド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2607846B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009257577A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-11-05 | Nippon Soken Inc | 電磁弁及びこれを備える電磁弁ユニット |
| JP2011089432A (ja) * | 2009-10-21 | 2011-05-06 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 電磁式燃料噴射弁 |
| JP2020150047A (ja) * | 2019-03-12 | 2020-09-17 | リンナイ株式会社 | ガス電磁弁 |
-
1994
- 1994-08-29 JP JP20381594A patent/JP2607846B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009257577A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-11-05 | Nippon Soken Inc | 電磁弁及びこれを備える電磁弁ユニット |
| JP2011089432A (ja) * | 2009-10-21 | 2011-05-06 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 電磁式燃料噴射弁 |
| EP2492488A4 (en) * | 2009-10-21 | 2014-01-29 | Hitachi Automotive Systems Ltd | Electromagnetic fuel injection valve |
| US9291135B2 (en) | 2009-10-21 | 2016-03-22 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Electromagnetic fuel injection valve |
| JP2020150047A (ja) * | 2019-03-12 | 2020-09-17 | リンナイ株式会社 | ガス電磁弁 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2607846B2 (ja) | 1997-05-07 |
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