JPH0871425A - オゾン分解触媒 - Google Patents

オゾン分解触媒

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Publication number
JPH0871425A
JPH0871425A JP6232364A JP23236494A JPH0871425A JP H0871425 A JPH0871425 A JP H0871425A JP 6232364 A JP6232364 A JP 6232364A JP 23236494 A JP23236494 A JP 23236494A JP H0871425 A JPH0871425 A JP H0871425A
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JP
Japan
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porous carbon
ozone
ozone decomposition
decomposition catalyst
metal component
Prior art date
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Pending
Application number
JP6232364A
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English (en)
Inventor
Takashi Uchida
隆 内田
Seiji Okabayashi
誠治 岡林
Kiyohiko Imai
喜代彦 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
Original Assignee
Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れたオゾン分解性能と持続性を有する安価
なオゾン分解触媒を提供する。 【構成】 比表面積が5乃至50m2 /gで、Ni、C
o等の遷移金属を含有する多孔質カーボンと擬ベーマイ
ト型水和アルミニウム及びスメクタイト系粘土鉱物或い
は、ゼオライトから成るBET比表面積が100乃至2
50m2 /gで、細孔容積が0.1乃至0.35ml/
gのオゾン分解触媒。 【効果】 本発明によって、オゾン分解性能、持続性、
耐粉化性に優れ、しかも安価なオゾン分解触媒を得るこ
とができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経済性に優れたオゾン
分解触媒に関するもので、より詳細には多孔質カーボン
粒子、水和アルミナ及びスメクタイト或いはゼオライト
の組成物を用いたオゾン分解触媒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オゾンは、優れた酸化力を有しており、
脱臭、殺菌、脱色、シアンその他の有機物の分解等の分
野に広く利用されている。しかしながら、オゾンは人体
に対して有害であるので、これらの処理に使用した余剰
のオゾンは大気中に放出する前に分解しておく必要があ
る。また複写機、プリンター、ファックスマシン等のO
A機器や集塵機、空気清浄器等では、コロナ放電を利用
しており、やはりオゾンを発生するので、同様にオゾン
の分解処理が必要となっている。
【0003】従来、オゾンの分解処理には、活性炭や活
性炭を担体とした触媒が広く使用されており、例えば特
開昭50−40464号公報には、活性炭を担体として
これにマンガンを担持させたオゾン分解触媒が記載され
ている。また、特開平3−242227号公報には、活
性炭を50重量%以上、遷移金属酸化物を5乃至40重
量%、セラミック、粘土鉱物等の難燃性成分を5乃至1
5重量%含有するハニカム成形体をオゾン除去に用いる
ことが記載されている。更に、特開平4−108542
号公報には、活性炭を担体とし、これに酸化ニッケルを
活性種として担持させたオゾン分解用触媒が記載されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】活性炭を用いる触媒分
解法は、活性炭の炭素がオゾンで酸化されて二酸化炭素
を生じる化学反応を利用するものと言われているが、活
性炭は非常に高価であり、よりコストの低いオゾン分解
用触媒が望まれている。また、活性炭は初期性能には優
れているとしても経時劣化傾向があり、更に高湿度条件
下ではオゾン分解率が低いという問題もある。
【0005】従って、本発明の目的は、従来の活性炭と
は異なり、安価な炭素材料を用いた高性能のオゾン分解
触媒を提供するにある。本発明の他の目的は、触媒コス
トが安価であると共に持続して安定な分解活性を有して
おり、活性が低下したときは容易に触媒の交換ができる
オゾン分解触媒を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、遷移金
属成分を含有し且つBET比表面積が5乃至50m2
gの範囲にある多孔質カーボン粒子と、擬ベーマイト型
水和アルミナとを1:1.4乃至2:1の重量比で含有
し且つ全体当たり10乃至30重量%の合成乃至天然の
スメクタイト族粘土鉱物或いは合成乃至天然のゼオライ
トを含有する組成物から成るオゾン分解触媒が提供され
る。本発明の触媒中に用いる多孔質カーボンは遷移金属
成分を1乃至20重量%含有するのがよく、遷移金属成
分は、鉄、ニッケル、コバルト、バナジウム、から成る
群より選択された少なくとも1種の金属成分から成るの
がよい。本発明の触媒のもととなる多孔質カーボンは決
してこれに限定されないが、重油煤、原油煤として容易
に入手し得る。
【0007】
【作用】本発明に用いる触媒は、(a)多孔質カーボン
粒子、(b)擬ベーマイト型水和アルミナ及び(c)ス
メクタイト族粘土鉱物或いはゼオライトの粒状成型品か
ら成るが、この多孔質カーボン粒子は、(1)遷移金属
成分及び硫黄成分を含有すること、及び(2)BET比
表面積が5乃至50m2 /g、特に7乃至30m2 /g
のごとくカーボン吸着剤としては例外的に低い範囲内で
あることが顕著な特徴である。下記に示すとおり、オゾ
ン分解の目的に使用されている活性炭や活性コークスと
本発明に用いる多孔質カーボンとの比表面積を比較した
ものであり、従来のものに比して桁違いに小さな比表面
積を示す。
【0008】
【0009】本発明によれば、この特定の多孔質カーボ
ンに擬ベーマイト型水和アルミナとスメクタイト族粘土
鉱物またはゼオライトとを一定の量比で組み合わせるこ
とにより、オゾン分解性能や耐久性が顕著に向上し、ま
た造粒物としたときには、粒子の機械的強度や耐摩耗性
も顕著に向上する。
【0010】また本発明では、造粒前から造粒後の任意
の段階で、必要に応じて多孔質カーボン及び/又は造粒
媒体に電極、特にマイクロ波を照射すると、触媒として
のオゾン分解性能が向上することがわかった。これは、
マイクロ波は、水分子の吸収波長であり、マイクロ波に
よる熱運動により多孔質カーボンの内部も一様に加熱さ
れることから、これにより、多孔質カーボンが活性化さ
れるためと思われる。
【0011】後述する実施例を参照されたい。即ち、本
発明の触媒(1.5mmφ、ペレット)を長さ9cm及
び容積25mlの充填塔に充填し、オゾン濃度34.5
g/m3 のオゾン含有ガスを0.5l/minの微速で
通し、出口のオゾン濃度を測定したところ、10時間後
にもオゾン濃度は0%であり、オゾン除去率は100%
であり、オゾン分解の活性の点でも、活性の持続性の点
でも極めて優れていることがわかる。
【0012】本発明で用いる上記多孔質カーボンは、原
油煤、重油煤等として、原油或いは重油等の燃料を使用
する燃焼装置から多量に排出されるため、著しく安価に
入手でき、しかも廃棄による環境汚染の問題なしに、オ
ゾン分解の目的に再利用できるという利点をもたらす。
【0013】本発明において、上記多孔質カーボンに擬
ベーマイト型水和アルミナと合成乃至天然のスメクタイ
ト型粘土鉱物或いは合成乃至天然のゼオライトを組み合
わせると、触媒の比表面積を高め、吸着容量を増大させ
ると共に、オゾン分解性能をも増大させる補助作用を行
う。即ち、本発明に用いるこの複合型触媒ではオゾンは
先ずアルミナ表面に吸着され、次いで多孔質カーボン上
で式(1)及び(2) 2O3 → 3O2 ・・・ (1) 3C + 2O3 → 3CO2 ・・・ (2) の反応が進行するものと認められる。勿論、触媒中に添
加されているスメクタイトやゼオライト及び多孔質カー
ボン中の遷移金属成分も、これらの吸着促進や反応促進
に寄与している。
【0014】更に、上記アルミナ及びスメクタイト或い
はゼオライトは、この触媒を粒状成形品への成形性を高
め、粒状物の物性をも向上させる。即ち、上記水和アル
ミナ等は、多孔質カーボン粒子を所定サイズ及び所定形
状の粒状物に成形するための作業性に優れた造粒媒体と
なるのみならず、成形された粒状物の圧縮強度や耐摩耗
強度を高め、しかも耐水強度(湿潤強度)も高める好都
合な作用を行う。
【0015】
【発明の好適態様】
(多孔質カーボン)本発明に用いる多孔質カーボン粒子
は、遷移金属成分、特に鉄、コバルト、ニッケル、バナ
ジウム等の成分を一般に酸化物の形で粒子当たり1乃至
20重量%、特に3乃至12重量%含有する。この遷移
金属成分は、前記式(1)や式(2)の反応に触媒とし
て作用する。この多孔質カーボン粒子には更に、Na、
K等のアルカリ金属分やカルシウム、マグネシウム等の
アルカリ土類金属分が含有されており、その量は一般
に、粒子当たり0.1乃至2.0重量%の範囲にある。
【0016】本発明に用いる多孔質カーボン粒子は、発
熱量が3000kcal/kg以上となるようなカーボ
ンを含有しているのがよい。本発明に用いる多孔質カー
ボンの走査型電子顕微鏡写真(倍率300)を「図1」
に示す。この図から、本発明の多孔質カーボンは、所謂
軽石状のマクロポアを有していることがわかる。BET
法で求めた比表面積は、5乃至50m2 /g、特に8乃
至30m2 /gと意外に小さくN2 吸着法で求めた細孔
容積も0.01乃至0.05ml/g、特に0.015
乃至0.035ml/gと小さく、細孔径は一般に40
乃至60Åの範囲にある。多孔質カーボンの粒径はコー
ルターカウンター法によるメジアン径で0.05乃至5
0μm、特に0.5乃至30μmの範囲にある。
【0017】この多孔質カーボンは、発電所等で排出さ
れる原油煤、重油煤等を十分乾燥させ、70〜80メッ
シュの篩を用いて鉄錆を除去することにより得られる
が、前記組成や特性を有するものであれば、勿論これに
限定されない。
【0018】(触媒)本発明では、カーボン粒子と擬ベ
ーマイト型水和アルミナとを、1:1.4乃至2:1、
特に1:1乃至1.5:1の重量比で用いる。更に、全
体当たり10乃至30重量%、特に15乃至25重量%
の合成乃至天然のスメクタイト型粘土鉱物或いは合成乃
至天然のゼオライトを併用する。
【0019】本発明に用いる水和アルミナは、一般に5
μm以下、特に3μm以下の粒径と200乃至400m
2 /gのBET比表面積及び0.3乃至0.6ml/g
の細孔容積を有するものが好ましい。一般に擬ベーマイ
ト型水和アルミナは、アルミン酸ナトリウムを、硫酸等
の鉱酸類と反応させるか、或いは、硫酸アルミニウム等
のアルミニウム塩を苛性ソーダ等のアルカリと反応させ
ることにより製造されるが、このような公知の一般的製
造法で製造される水和アルミナでも、上記要件を満足す
るものは本発明の目的に用いることができる。本発明の
目的に有利に使用される水和アルミナは、特公昭56−
13652号公報に記載され且つ同公報に記載の方法で
製造されたものである。原料に用いる水和アルミナは式
(3) Al23 ・xH2 O ・・・ (3) 式中、xは1.0乃至2.0、特に1.4乃至1.8の
数である。の組成を有することが好ましい。
【0020】天然又は合成のスメクタイト型粘土鉱物と
しては、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナ
イト等のジオクタヘドラル型スメクタイトや、サポナイ
ト、ヘクトライト、ソーコナイト、スチブンサイト等の
トリオクタヘドラル型スメクタイトを用いることができ
る。これらのスメクタイト族粘土鉱物は、それ自体吸着
性を有すると共に、無機バインダーとして成形物の機械
的強度や耐摩耗性を向上させる作用も有している。特に
好適なものとして、モンモリロナイトに属する酸性白土
乃至活性白土、特開昭61−10020号公報記載の合
成層状フィロケイ酸マグネシウム、特開昭61−100
21号公報記載の合成フライポンタイト、特開昭63−
50310号公報記載の活性ベントナイト、特願昭62
−20476号公報の合成スチブンサイト等を挙げるこ
とができる。これらの粘土鉱物は、一般に10μm以
下、特に3μm以下の粒径と、200乃至600m2
g、特に200乃至500m2 /gのBET比表面積と
を有することが好ましい。合成スチブンサイト、特に実
質上、式(4) MgxNaySi410(OH)2 ・Naz ・・・ (4) 式中、xとyはx+y<3という条件下で、xは2以上
の数であり、yは0乃至0.1の数であり、zは0乃至
1.0の数である。で表される化学組成のものが好まし
い。
【0021】また合成フライポンタイトとして、酸化物
で表した3成分組成比で、SiO25乃至45モル%、
ZnO35乃至65モル%及びAl23 0乃至60モ
ル%の範囲にあるフィロケイ酸亜鉛又は含アルミニウム
フィロケイ酸亜鉛から成る微結晶合成フライポンタイト
が好ましい。
【0022】一方、合成乃至天然のゼオライトとして
は、A型ゼオライト、Y型ゼオライト、X型ゼオライ
ト、P型ゼオライト、H−Y型ゼオライト、モルデナイ
ト、クリノプチライト等を用いることができる。
【0023】本発明のオゾン分解触媒は、造粒物の形で
も、またフィルター等に担持させた形でも使用すること
ができる。
【0024】多孔質カーボンを含有する組成物の造粒
は、押出造粒法、打錠造粒法、転動造粒法等のそれ自体
公知の手法で行うことができる。典型的な例として、多
孔質カーボン、造粒媒体及び他の助剤等を混合し、この
混合物を水分の存在下に均質化のための混練を行った
後、所定の形状に成形する。混練操作にはニーダー、ス
ーパーミキサー、一軸又は二軸押出機等を用いることが
でき、必要あれば更に真空式土練機を用いることもでき
る。粒状物の成形には、それ自体公知の各種成形機、例
えば、押出成形機、打錠機、転動造粒機等を用いること
ができる。一般に、混練成形は、押出機により行うのが
好ましく、混練は少なくとも一段、好適には多段で行う
のが望ましい。多段の混練成形に際しては、押出成形の
粒径を徐々に小さくしていくことができる。
【0025】粒状成形体を、100乃至120℃の温度
で乾燥処理に賦し、次いで200乃至400℃の温度で
仮焼する。仮焼に先だって上記温度での乾燥を行うこと
が緻密で諸特性に優れた複合吸着剤を得る上で重要であ
り、上記範囲よりも低い温度では、水分の除去が十分に
行われないために仮焼時に発泡する傾向があり、上記範
囲よりも高い温度では、水分の除去が急激に行われるた
めに乾燥時に発泡する傾向がある。仮焼の目的は、組成
物の焼き締りによる緻密化、高強度化が行われるように
すると同時に、擬ベーマイト型水和アルミナを高活性ア
ルミナに転化することもある。尚、本発明の複合吸着剤
では、高活性アルミナに転化後にも、擬ベーマイト型構
造が温存されている。熱処理の温度が上記範囲よりも低
い場合には、焼き締りによる緻密化が不十分であり、高
活性アルミナへの転化が不十分で、耐久性に劣るように
なる。一方、熱処理の温度が上記範囲よりも高い場合に
は、吸着剤の表面活性が低下する傾向がある。仮焼処理
は、一般に60乃至360分間、特に120乃至240
分間加熱することにより行うことができる。
【0026】本発明に用いる粒状成形体は、円柱状(ペ
レット状)、タブレット状、球状等の任意の形状を有す
ることができるが、その粒径は0.1乃至10mm、特
に0.2乃至5mmの範囲にあることが好ましい。本発
明に用いる好適な触媒は、全体として100乃至250
2 /g、特に120乃至200m2 /gのBET比表
面積を有し、0.1乃至0.35ml/g、特に0.2
乃至0.3ml/gの細孔容積を有している。
【0027】前述した如く本発明においては、必要に応
じて造粒前から造粒径の任意の段階で、多孔質カーボン
粒子にマイクロ波を照射する。マイクロ波としては、マ
イクロ波加熱に一般に使用されている周波数1乃至3G
Hzの範囲のものがよく、その照射エネルギーは1kg
当たり0.8乃至3wの範囲がよく、照射時間は10乃
至40秒程度の短時間でよい。
【0028】本発明のオゾン分解触媒は、フィルター等
に担持させた形で、OA機器或いは空気清浄機等のオゾ
ン捕集用フィルターとして用いることもできる。即ち、
上記粒状成形体の内、粒度の微細なもの、例えば粒径
0.1乃至1mmのものをバインダーを含有する液体媒
体に分散させ、このスラリーを、連通気孔型発泡ポリウ
レタンシート、各種繊維の織布或いは不織布等から成る
フィルターに塗布して、オゾン分解触媒担持フィルター
とする。バインダーとしては、ポリビニルアルコール、
アルギン酸ソーダ、セルロース誘導体、スチレン−ブタ
ジエン−ゴムラテックス等が使用され、このバインダー
は一般に触媒当たり1乃至10重量部の量で用いるのが
よい。フィルターに担持させる触媒は、粒状物であるこ
とが好ましいが、勿論粉体の形のスラリーとし、フィル
ターに担持させることもできる。
【0029】本発明のオゾン分解触媒は、殺菌、脱臭、
脱色、有機物分解等に使用された余剰オゾンの分解に有
効であり、この目的に、本発明のオゾン分解触媒を充填
した充填塔に余剰オゾン含有ガスを通すことにより処理
を行う。本発明のオゾン分解触媒は有臭成分に対する脱
臭作用にも優れているので、余剰オゾン含有ガスが有臭
成分を含有している場合には、脱臭も同時に行われると
いう利点もある。また、本発明のオゾン分解触媒は、O
A機器や空気清浄機から排出されるオゾンの捕捉分解に
も有用である。
【0030】本発明を次の例で説明する。
【実施例】本発明における評価試験は次の方法によっ
た。 (1)BET法比表面積 自動BET比表面積測定装置(CARLO−ERBA社
製 Sorptomatic Series 180
0)を用いて、試料面に単分子層で吸着する窒素ガス吸
着Vm 〔cc/g〕を求め、下記式で比表面積を求め
た。 比表面積 SA = 4.35×Vm 〔m2 /g〕
【0031】(2)細孔容積 カルロエルバ(CARLO−ERBA)社製の自動N2
吸着装置(Sorptomatic Series 1
800)を用い10-2mmHg、250℃で2hr脱気
後、液体窒素温度下、N2 圧力735mmHgでのN2
吸着量から標準状態のN2 吸着量(V1)を算出し、下
記式から細孔容積を求めた。 細孔容積(PV)=V1×1.555×10-3(ml/
g)
【0032】(3)平均細孔半径(r) 細孔を円筒状と仮定して下記式より平均細孔半径
〔(r),Å〕を求めた。平均細孔半径(r)=2×細
孔容積(PV)×104 /BET比表面積(SA)
【0033】(4)平均粒径 コールターカウンター法(Coulter Count
er,Model TA−2型)によって得られた累積
粒度曲線の体積分布50%点から求められる粒径を平均
粒径とした。
【0034】(5)オゾン発生機及びオゾンメーター 日本オゾン(株)製実験用オゾン発生機(ON−3−2
型)を用いてオゾンを発生させ、オゾンの濃度測定は日
本オゾン(株)製オゾン濃度計OMD−50型(測定範
囲0乃至50g/Nm3 )を用いて行なった。
【0035】(6)擬ベーマイト型水和アルミナ 本発明に用いた擬ベーマイト型水和アルミナは、以下に
記載する方法により調製した。70゜乃至120℃の加
温攪拌条件下にある炭酸カルシウムの濃度70乃至30
0g/lスラリー(以後炭カルスラリーと記す)中に、
Al2 3 として50乃至100g/l濃度の微酸性
(pH2乃至3)の硝酸アルミニウム溶液を100乃至
1000ml/minの速度で注加し、注加終了後の反
応スラリーのpHが6乃至8、温度90℃以下の条件で
ゆっくり攪拌しながら約1時間の熟成処理をして、水和
アルミナとした。次いでろ過、水洗をし110℃乃至1
50℃で乾燥をして本発明に用いる水和アルミナの微粉
末とし、その性状を表1に示した。
【0036】
【表1】
【0037】(7)多孔質カーボン 本発明に用いる多孔質カーボンは、特に重油や、原油を
燃料とするボイラ燃焼炉から排出される発熱量が300
0kcal/kg以上の未燃カーボンを主成分とする燃
焼煤が好適に使用される。また本発明に使用する多孔質
カーボンは、主成分の未燃カーボンの他に、表2に示す
酸化物基準の遷移金属成分と諸物性を有するものであ
る。
【0038】
【表2】
【0039】(8)成形助剤 本発明においては、バインダー特性を持つ天然又は合成
のスメクタイト型粘土鉱物及びゼオライトを粒子強度及
び吸着特性を改良するために、水和アルミナの一部を置
換して用いることができる。
【0040】
【表3】
【0041】実施例1 擬ベーマイト型水和アルミニウムと多孔質カーボン及び
成型助剤を「表8」に示す配合量で乾式混合した後、ニ
ーダを用いて調湿しながら含水率が50乃至60重量%
になるように均質に混練をした。次いでこの混練物を押
出造粒機(不二パウダル製EXD−60型)にかけ、粒
径が0.5乃至1.5mmの円柱状物に造粒した後、得
られた造粒物を50乃至200ppmの転動条件下に1
乃至3分間処理した後、100乃至150℃で一次乾燥
させ、次いで200乃至400℃で2次乾燥させて、含
水率0乃至5重量%の本発明による吸着剤を調製した。
次いで、得られた吸着剤を家庭用の電子レンジを用いて
30乃至150秒間にわたって、マイクロ波を照射し本
発明の触媒とした。
【0042】
【表4】
【0043】実施例2 試料No.5の触媒粉末を1.5mmφ×5mmの円柱
状に造粒した後、長さ9cm、容量25mlの充填カラ
ムにつめ、オゾン発生機を用いて入口オゾン濃度16.
1ppmでLHSV=1200hr-1の条件で10時間
オゾンを通気した後、カラム出口のオゾン濃度をオゾン
濃度計OMD−50で測定したところ、0%であった
(実験1)。
【0044】次いで新しい試料No.5を用いて、同様
のカラムで入口オゾン濃度5000ppmでLHSV=
2400hr-1で5時間通気した後、カラム出口のオゾ
ン濃度を測定したら0%であった(実験2)。
【0045】さらに同じカラムに試料No.3と試料N
o.5触媒の3mmφ×5mmの造粒物を半分づつ用い
て、オゾン濃度19.1ppm、LHSV=1200h
-1でオゾンを通気し、通気5時間後出口オゾン濃度を
測定したところ少なくとも環境基準の0.06ppm以
下であった(実験3)。
【0046】実施例3 腐敗臭のする貝汁が入っている曝気層にオゾン発生機
(ON−3−2型)を用いて、オゾン濃度16.1pp
mで、通気量30l/hrで脱臭処理をした後、曝気層
出口のオゾン濃度が16ppm以上になってから、実施
例2の実験1と同じ条件のカラムに通してオゾンを分解
させるためオゾン処理を行ない、その10時間後におい
てもオゾン臭は感じられなかった。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、比表面積が5乃至20
2 /gと小さく、しかも遷移金属を含有する多孔質カ
ーボン粒子と、擬ベーマイト型水和アルミナ及びスメク
タイト等と組み合わせて組成物とすることにより、オゾ
ン分解性能と持続性とに優れた触媒を得ることができ
た。また粒状の触媒も容易に得られ、しかもこのものは
耐粉化性や耐久性にも優れているという利点がある。
【0048】また、このカーボンは重油煤、原油煤とし
て容易に入手し得るため、触媒費用が著しく安価であ
り、全体として運転コストを低減できるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる多孔質カーボンの粒子構造を示
す走査型電子顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 27/02 ZAB M (72)発明者 今井 喜代彦 東京都中央区日本橋室町四丁目1番21号 水澤化学工業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遷移金属成分を含有し、且つBET比表
    面積が5乃至50m2 /gの範囲にある多孔質カーボン
    粒子と、擬ベーマイト型水和アルミナとを1:1.4乃
    至2:1の重量比で含有し、且つ全体当たり10乃至3
    0重量%の合成乃至天然のスメクタイト族粘土鉱物或い
    は、合成乃至天然のゼオライトを含有する組成物から成
    ることを特徴とするオゾン分解触媒。
  2. 【請求項2】 遷移金属成分が鉄、ニッケル、コバル
    ト、バナジウム、から成る群より選択された少なくとも
    1種の金属成分である請求項1記載のオゾン分解触媒。
  3. 【請求項3】 遷移金属成分が多孔質カーボン粒子中に
    1乃至20重量%の量で含有されたものである請求項1
    記載のオゾン分解触媒。
  4. 【請求項4】 多孔質カーボン粒子がアルカリ金属成分
    及び/又はアルカリ土類金属成分を粒子全体当たり0.
    1乃至2.0重量%含有するものである請求項1記載の
    オゾン分解触媒。
  5. 【請求項5】 多孔質カーボン粒子が0.05乃至50
    μmのメジアン径を有するものである請求項1記載のオ
    ゾン分解触媒。
  6. 【請求項6】 多孔質カーボン粒子が0.01乃至0.
    05ml/gの細孔容積を有するものである請求項1記
    載のオゾン分解触媒。
  7. 【請求項7】 多孔質カーボン粒子が原油煤または重油
    煤である請求項1記載のオゾン分解触媒。
  8. 【請求項8】 前記触媒が全体として100乃至250
    2 /gのBET比表面積と0.1乃至0.35ml/
    gの細孔容積とを有する請求項1記載のオゾン分解触
    媒。
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