JPH0871599A - 汚泥脱水剤 - Google Patents

汚泥脱水剤

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JPH0871599A
JPH0871599A JP6239403A JP23940394A JPH0871599A JP H0871599 A JPH0871599 A JP H0871599A JP 6239403 A JP6239403 A JP 6239403A JP 23940394 A JP23940394 A JP 23940394A JP H0871599 A JPH0871599 A JP H0871599A
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JP
Japan
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sludge
polymer flocculant
cationic polymer
cake
dewatering agent
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JP6239403A
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English (en)
Inventor
Shigeru Sato
茂 佐藤
Yoshihiro Noguchi
良寛 野口
Satoru Takebayashi
哲 竹林
Shoji Matsushima
尚司 松島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ジアルキルアミノプロピルアクリルアミド、ジ
アルキルアミノプロピルメタクリルアミド、それらの塩
またはそれらを四級化した構造を有するカチオン性高分
子凝集剤とアニオン性高分子凝集剤とを含むことを特徴
とする有機性汚泥脱水剤。 【効果】本発明の汚泥脱水剤によれば、汚泥のフロック
径とろ過速度が大きく、ろ液の清澄性にすぐれ、ろ過に
より得られるケーキの含水率が低く、ろ材からの剥離性
が良好である。このため、汚泥処理施設において、汚泥
処理量が増大し、ケーキの発生量が減少し、かつケーキ
は取扱いの容易なものとなり、安定した処理を行うこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汚泥脱水剤に関する。
さらに詳しくは、本発明は、凝集性に優れ、含水率の低
い脱水ケーキを得ることができる汚泥脱水剤に関する。
【0002】
【従来の技術】下水、し尿または各種産業排水の生物処
理により、余剰汚泥、凝集汚泥等の有機性汚泥が発生す
る。これまで、これら汚泥の脱水処理には、カチオン性
高分子脱水剤が単独で使用されているが、近年、排水量
の増大に伴う汚泥発生量の増加、および汚泥性状の悪化
により、従来のカチオン性高分子脱水剤では凝集力が劣
るため、汚泥の処理量に限界があることや、脱水ケーキ
含水率、SS回収率、ケーキのろ布からの剥離性等の点
で処理の状態は満足できるものではなく、改善が迫られ
ている。これらの問題点を解決すべく、いくつかの提案
がされているが、必ずしも満足できるものはないのが現
状である。以下に例をもって説明する。 (1)分子内両性高分子脱水剤。 従来のカチオン性高分子脱水剤に比べて大きなフロック
をつくり、汚泥の処理量の増大は改善はできるものの、
フロックの強度が比較的弱いために、脱水ケーキの含水
率は現状とほとんど変わらず、またろ布からのケーキの
剥離性も十分でない場合がある。 (2)最初にカチオン性高分子脱水剤を加え、次にアニ
オン性高分子脱水剤を加えて脱水処理を行う方法。 カチオン性高分子脱水剤とアニオン性高分子脱水剤の2
剤を併用するため、溶解タンクが2基必要であり、各々
の高分子脱水剤の添加量の制御が難しく、安定した処理
を行うには熟練を要す。 (3)ポリアクリルアミドのマンニッヒ変性物とアニオ
ン性ポリマーとを有効成分とする脱水剤(特公昭60−
43800号公報)。 ポリアクリルアミドのマンニッヒ変性物は、ポリアクリ
ルアミドをベースにしたカチオン変性物で、強く大きな
フロックをつくり、すぐれた凝集性能を有する素材であ
る。しかしながら、本品はポリアクリルアミドにホルマ
リンとジメチルアミンを作用させて製造するもので、ポ
リマー中には反応性に富んだメチロール基が残り、ま
た、マンニッヒ塩基自体不安定で変質しやすく、製品安
定性の点で大きな問題をかかえているのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、製品の安定
性にすぐれ、多量の汚泥を処理することが可能であり、
ろ過に際して含水率が低く、ろ布からの剥離性の良好な
脱水ケーキを与える汚泥脱水剤を提供することを目的と
してなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ジアルキルアミ
ノプロピルアクリルアミド、ジアルキルアミノプロピル
メタクリルアミド、それらの塩またはそれらを四級化し
た構造を分子中に有するカチオン性高分子凝集剤とアニ
オン性高分子凝集剤とを併用することにより、良好な汚
泥の脱水性が得られることを見いだし、この知見に基づ
いて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、
下記一般式[1]または一般式[2]で示される構造を
分子中に有するカチオン性高分子凝集剤とアニオン性高
分子凝集剤とを含むことを特徴とする有機性汚泥脱水
剤、
【化2】 (ただし、式中、R1は水素またはメチル基、R2はメチ
ル基、エチル基、プロピル基またはイソプロピル基、R
3は水素、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基またはベンジル基、X-はCl-、1/2S
O4 2-、HSO4 -、NO3 -、CH3COO-、HCOO-ま
たはCH3SO4 -である。)を提供するものである。
【0005】本発明の汚泥脱水剤に用いられるカチオン
性高分子凝集剤は、一般式[1]または一般式[2]で
示されるジアルキルアミノプロピルアクリルアミド、ジ
アルキルアミノプロピルメタクリルアミド、それらの塩
またはそれらを四級化した構造を分子中に有するもので
あり、一般式[1]および一般式[2]において、R1
は水素またはメチル基、R2はメチル基、エチル基、プ
ロピル基またはイソプロピル基、R3は水素、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基またはベン
ジル基、X-はCl-、1/2SO4 2-、HSO4 -、NO3
-、CH3COO-、HCOO-またはCH3SO4 -であ
る。本発明の汚泥脱水剤に用いられるカチオン性高分子
凝集剤は、一般式[1]または一般式[2]で示される
構造単位を、分子中に10モル%以上有するものである
ことが好ましい。一般式[1]または一般式[2]で示
される構造単位の量が、分子中に10モル%未満である
と、カチオン性高分子凝集剤の凝集力が弱くなる。本発
明の汚泥脱水剤に用いられるカチオン性高分子凝集剤
は、分子量の指標として用いられる固有粘度の値が2.
0dl/g以上であることが好ましい。ここに、固有粘度
の値は、1N−NaNO3を溶媒として30℃において
測定した値である。カチオン性高分子凝集剤の固有粘度
が2.0dl/g未満であると、カチオン性高分子凝集剤
の凝集力が弱くなる。本発明の汚泥脱水剤に用いられる
カチオン性高分子凝集剤の、一般式[1]または一般式
[2]で示される構造単位以外の構造単位には特に制限
はなく、任意のモノマー単位を選ぶことができる。この
ようなモノマー単位としては、例えば、アクリルアミ
ド、メタクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、アク
リロニトリル、スチレン、メチルメタクリレート、メチ
ルアクリレート等のノニオンモノマー単位、ジメチルア
ミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタク
リレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチ
ルアミノエチルメタクリレート等を塩化メチル、臭化メ
チル、ヨウ化メチル,塩化エチル、臭化エチル、ヨウ化
エチル、塩化ベンジル等により四級化、または、塩化水
素、硫酸、硝酸、酢酸、ギ酸等により三級塩としたカチ
オンモノマー単位、アクリル酸、メタクリル酸またはそ
れらのアルカリ金属塩等のアニオンモノマー単位等を挙
げることができる。
【0006】本発明の汚泥脱水剤に用いられるカチオン
性高分子凝集剤に、一般式[1]または一般式[2]で
示される構造単位を導入する方法には特に制限はなく、
例えば、アクリルアミドまたはメタクリルアミドを共重
合したのち、ハロゲン化ジアルキルアミノプロピル等と
反応して窒素原子にジアルキルアミノプロピル基を導入
し、さらに塩または四級化物とすることができ、ジアル
キルアミノプロピルアクリルアミドまたはジアルキルア
ミノプロピルメタクリルアミドを共重合したのち、塩ま
たは四級化物とすることができ、あるいは、ジアルキル
アミノプロピルアクリルアミドまたはジアルキルアミノ
プロピルメタクリルアミドの塩または四級化物を共重合
することができる。一般式[1]または一般式[2]で
示される構造を与えるモノマーは、共重合すべきその他
のモノマーと相溶性を有するものを選択して共重合する
ことが望ましい。本発明の汚泥脱水剤に用いられるアニ
オン性高分子凝集剤は、分子中にアニオン性モノマー単
位を5モル%以上有するものであることが好ましい。ア
ニオン性モノマー単位の量が、分子中に5モル%未満で
あると、アニオン性高分子凝集剤の凝集力が弱くなる。
本発明の汚泥脱水剤に用いられるアニオン性高分子凝集
剤は、分子量の指標として用いられる固有粘度の値が1
0.0dl/g以上であることが好ましい。ここに、固有
粘度の値は、1N−NaClを溶媒として30℃におい
て測定した値である。アニオン性高分子凝集剤の固有粘
度が10.0dl/g未満であると、アニオン性高分子凝
集剤の凝集力が弱くなる。本発明の汚泥脱水剤に用いら
れるアニオン性高分子凝集剤としては、例えば、ポリア
クリル酸、アクリルアミド、メタクリルアミドとアクリ
ル酸、メタクリル酸またはそれらのアルカリ金属塩との
共重合体、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミド
の酸またはアルカリによる加水分解物、アクリル酸、メ
タクリル酸またはそれらのアルカリ金属塩とアクリルア
ミド、メタクリルアミドとスルホン酸系ビニルモノマー
との共重合体等を挙げることができる。スルホン酸系ビ
ニルモノマーとしては、例えば、2−アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸、ス
チレンスルホン酸またはそれらの塩等が挙げられるが、
これらに限定されるものではない。
【0007】本発明の汚泥脱水剤において、カチオン性
高分子凝集剤とアニオン性高分子凝集剤との比には特に
制限はないが、両者の重量比が90:10〜10:9
0、好ましくは80:20〜40:60であるものを好
適に使用することができる。本発明の汚泥脱水剤の使用
方法には特に制限はなく、任意の方法により使用するこ
とができる。例えば、本発明のカチオン性高分子凝集剤
とアニオン性高分子凝集剤を別々に溶解し、順次汚泥に
添加して凝集、脱水処理することができる。あるいは、
カチオン性高分子凝集剤とアニオン性高分子凝集剤を同
一溶解槽で溶解し、混合物として汚泥に添加することが
できる。この場合、必要に応じ塩酸、硫酸、酢酸、硫酸
水素ナトリウム、スルファミン酸等の酸または水酸化ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カ
ルシウム等のアルカリ剤を併用しても性能上問題はな
い。あらかじめ、カチオン性高分子凝集剤、アニオン性
高分子凝集剤および酸またはアルカリを混合しておき、
これを水に溶解して水溶液とし、汚泥に添加することが
好ましい。本発明の汚泥脱水剤を汚泥に添加する前に、
無機凝集剤を汚泥に添加しておくことができる。無機凝
集剤としては、例えば、硫酸バンド、ポリ塩化アルミニ
ウム、塩化第二鉄、硫酸第一鉄、ポリ硫酸第一鉄等を挙
げることができる。本発明の汚泥脱水剤を使用する対象
となる汚泥には特に制限はなく、下水、し尿処理場、一
般産業排水の余剰汚泥もしくはこれらと最初沈殿池汚泥
の混合汚泥、または三次処理汚泥との混合汚泥等を挙げ
ることができる。本発明の汚泥脱水剤により凝集した汚
泥の脱水に用いる脱水機には特に制限はなく、通常の汚
泥処理に使用される機器を使用することができる。この
ような脱水機としては、例えば、ベルトプレス脱水機、
遠心脱水機、スクリュープレス脱水機、真空脱水機、フ
ィルタープレス脱水機等を挙げることができる。
【0008】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。実施例に使用した高分子凝集剤
の組成および固有粘度を第1表に示す。
【0009】
【表1】
【0010】[注] 1)C−1〜6は1N−NaNO3を溶媒として、A−
1〜2は1N−NaClを溶媒として、いずれも30℃
で測定した。 DMAPAA:ジメチルアミノプロピルアクリルアミド DMAPAA(1/2H2SO4):ジメチルアミノプロピル
アクリルアミドの硫酸塩 DMAPAA(CH3Cl):ジメチルアミノプロピルア
クリルアミドの塩化メチル四級化物 DAA(CH3Cl):ジメチルアミノエチルアクリレー
トの塩化メチル四級化物 DAM(CH3Cl):ジメチルアミノエチルメタクリレ
ートの塩化メチル四級化物 AA:アクリル酸 AAm:アクリルアミド NaA:アクリル酸ソーダ NaAMPS:2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸Na塩 また、ろ液の清澄性およびケーキのろ布からの剥離性
は、次の基準にしたがって判定した。 ろ液の清澄性 ○:ろ液は完全に透明である。 ○△:ろ液にかすかに濁りが認められる。 △:ろ液に僅かに濁りが認められる。 ×:ろ液が濁っている。 剥離性 ○:ケーキがろ布からきれいに剥離する。 △:ケーキがろ布に僅かに付着する。 ×:ケーキがろ布に付着する。 実施例1 下水処理場での混合汚泥(pH6.1、SS1.9%)を用
い、ヌッチェテストおよび圧搾テストを行った。汚泥2
00mlを300mlビーカーにとり、汚泥脱水剤としてカ
チオン性高分子凝集剤C−1とアニオン性高分子凝集剤
A−1の重量比70/30の混合物の0.4重量%水溶
液5g(pH3.0)を加えたあと、タービン羽根を備え
た撹拌機で200rpm、30秒撹拌した。そのときのフ
ロック径を測定したあと、ナイロンろ布を敷いたヌッチ
ェロートに内径5cmの塩ビパイプをおき、その中へ凝集
汚泥を注ぎ込み10秒後のろ液量を測定した。また、こ
のときのろ液の清澄性を目視観察により評価した。ろ過
後の汚泥について、その一定量をベルトプレス用のろ布
にとり、0.5kg/cm2および1.0kg/cm2で1分間圧搾
を行い、ケーキのろ布からの剥離性を目視により評価
し、ケーキの含水率を測定した。結果を第2表に示す。 実施例2 汚泥脱水剤として、カチオン性高分子凝集剤C−2、ア
ニオン性高分子凝集剤A−1および炭酸ナトリウムの重
量比50/30/20の混合物を用いた以外は、実施例
1と全く同じ操作を繰り返した。結果を第2表に示す。 実施例3 汚泥脱水剤として、カチオン性高分子凝集剤C−3、ア
ニオン性高分子凝集剤A−1および硫酸水素ナトリウム
の重量比50/30/20の混合物を用いた以外は、実
施例1と全く同じ操作を繰り返した。結果を第2表に示
す。 比較例1 汚泥脱水剤として、カチオン性高分子凝集剤C−2と炭
酸ナトリウムの重量比80/20の混合物を用いた以外
は、実施例1と全く同じ操作を繰り返した。結果を第2
表に示す。 比較例2 汚泥脱水剤として、カチオン性高分子凝集剤C−3を用
いた以外は、実施例1と全く同じ操作を繰り返した。結
果を第2表に示す。 比較例3 汚泥脱水剤として、カチオン性高分子凝集剤C−5を用
いた以外は、実施例1と全く同じ操作を繰り返した。結
果を第2表に示す。 比較例4 汚泥脱水剤として、カチオン性高分子凝集剤C−5、ア
ニオン性高分子凝集剤A−1および炭酸ナトリウムの重
量比50/30/20の混合物を用いた以外は、実施例
1と全く同じ操作を繰り返した。結果を第2表に示す。
【0011】
【表2】
【0012】本発明の汚泥脱水剤を使用した実施例1〜
3においては、フロック径、ろ過速度、ろ液の清澄性、
ケーキ含水率および剥離性のすべての点で良好な結果を
示している。これに対して、本発明の汚泥脱水剤に用い
るものと同じ構造を有するカチオン性高分子凝集剤を含
有するが、アニオン性高分子凝集剤を含有していない汚
泥脱水剤を使用した比較例1および2においては、フロ
ック径が小さく、ケーキ含水率が高く、1.0kg/cm2で
圧搾を行った際のケーキのろ布からの剥離性がよくな
い。本発明の汚泥脱水剤に用いるものとは異なる構造を
有するカチオン性高分子凝集剤のみを汚泥脱水剤として
使用した比較例3においては、フロック径が小さく、ケ
ーキ含水率が高く、1.0kg/cm2で圧搾を行った際のケ
ーキのろ布からの剥離性がやや不良である。カチオン性
高分子凝集剤とアニオン性高分子凝集剤とを含んでいて
も、カチオン性高分子凝集剤が一般式[1]または一般
式[2]で示される構造をもたない汚泥脱水剤を用いた
比較例4は、実施例2とはカチオン性高分子凝集剤の構
造が異なるのみであるにもかかわらず、フロック径、ろ
過速度、ろ液の清澄性、ケーキ含水率および剥離性のす
べての点で、極端に悪い結果を示している。 実施例4 汚泥として、し尿処理場の余剰汚泥と三次処理凝集汚泥
との混合汚泥(pH7.0、SS2.6%)を用い、汚泥脱
水剤としてカチオン性高分子凝集剤C−1とアニオン性
高分子凝集剤A−1の重量比70/30の混合物の0.
4重量%水溶液14gを加えた以外は、実施例1と全く
同じ操作を繰り返した。結果を第3表に示す。 実施例5 汚泥脱水剤として、カチオン性高分子凝集剤C−3、ア
ニオン性高分子凝集剤A−1および硫酸水素ナトリウム
の重量比50/30/20の混合物を用いた以外は、実
施例4と全く同じ操作を繰り返した。結果を第3表に示
す。 比較例5 汚泥脱水剤として、カチオン性高分子凝集剤C−2と炭
酸ナトリウムの重量比80/20の混合物を用いた以外
は、実施例4と全く同じ操作を繰り返した。結果を第3
表に示す。 比較例6 汚泥脱水剤として、カチオン性高分子凝集剤C−3を用
いた以外は、実施例4と全く同じ操作を繰り返した。結
果を第3表に示す。
【0013】
【表3】
【0014】本発明の汚泥脱水剤を使用した実施例4お
よび5においては、ろ過速度がやや遅く、0.5kg/cm2
で圧搾を行った際のケーキ含水率がやや高い点を除け
ば、フロック径、ろ液の清澄性、1.0kg/cm2で圧搾を
行った際のケーキ含水率および剥離性のすべての点で良
好な結果を示している。これに対して、本発明の汚泥脱
水剤に用いるものと同じ構造を有するカチオン性高分子
凝集剤を含有しているが、アニオン性高分子凝集剤を含
有していない汚泥脱水剤を使用した比較例5および6に
おいては、フロック径が小さく、ろ過速度が遅く、1.
0kg/cm2で圧搾を行った際にもケーキ含水率が高く、
1.0kg/cm2で圧搾を行った際のケーキのろ布からの剥
離性がよくない。 実施例6 汚泥として、食品工場余剰汚泥(pH6.7、SS0.9
%)を用い、ヌッチェテストおよび圧搾テストを行っ
た。汚泥200mlを300mlビーカーにとり、塩化第二
鉄の3.8重量%水溶液12gを加え、タービン羽根を
備えた撹拌機で500rpm、20秒撹拌を行った。さら
に、汚泥脱水剤としてカチオン性高分子凝集剤C−2、
アニオン性高分子凝集剤A−2および炭酸ナトリウムの
重量比50/30/20の混合物の0.4重量%水溶液
4gを加え、タービン羽根を備えた撹拌機で200rp
m、30秒撹拌した。そのときのフロック径を測定した
あと、ナイロンろ布を敷いたヌッチェロートに内径5cm
の塩ビパイプをおき、その中へ凝集汚泥を注ぎ込み10
秒後のろ液量を測定した。また、このときのろ液の清澄
性を目視観察により評価した。ろ過後の汚泥について、
その一定量をベルトプレス用のろ布にとり、0.5kg/c
m2で1分間圧搾を行い、ケーキのろ布からの剥離性を目
視により評価し、ケーキの含水率を測定した。結果を第
4表に示す。 実施例7 塩化第二鉄の3.8重量%水溶液の添加量を6gとし、
汚泥脱水剤としてカチオン性高分子凝集剤C−4、アニ
オン性高分子凝集剤A−1および硫酸水素ナトリウムの
重量比50/30/20の混合物の0.4重量%水溶液
3gを加えた以外は、実施例6と全く同じ操作を繰り返
した。結果を第4表に示す。 比較例7 汚泥脱水剤として、カチオン性高分子凝集剤C−2と炭
酸ナトリウムの重量比80/20の混合物を用いた以外
は、実施例7と全く同じ操作を繰り返した。結果を第4
表に示す。 比較例8 塩化第二鉄の水溶液の添加およびその後の撹拌を行わ
ず、汚泥脱水剤として、カチオン性高分子凝集剤C−5
を用いた以外は、実施例7と全く同じ操作を繰り返し
た。結果を第4表に示す。 比較例9 塩化第二鉄の水溶液の添加およびその後の撹拌を行わ
ず、汚泥脱水剤として、カチオン性高分子凝集剤C−6
を用いた以外は、実施例7と全く同じ操作を繰り返し
た。結果を第4表に示す。 比較例10 汚泥脱水剤として、カチオン性高分子凝集剤C−5、ア
ニオン性高分子凝集剤A−1および硫酸水素ナトリウム
の重量比50/30/20の混合物を用いた以外は、実
施例7と全く同じ操作を繰り返した。結果を第4表に示
す。 比較例11 汚泥脱水剤として、カチオン性高分子凝集剤C−6、ア
ニオン性高分子凝集剤A−1および硫酸水素ナトリウム
の重量比50/30/20の混合物を用いた以外は、実
施例7と全く同じ操作を繰り返した。結果を第4表に示
す。
【0015】
【表4】
【0016】本発明の汚泥脱水剤を使用した実施例6お
よび7においては、フロック径、ろ過速度、ろ液の清澄
性、ケーキ含水率および剥離性のすべての点で良好な結
果を示している。これに対して、本発明の汚泥脱水剤に
用いるものと同じ構造を有するカチオン性高分子凝集剤
を含有するが、アニオン性高分子凝集剤を含有していな
い汚泥脱水剤を使用した比較例7、塩化第二鉄を併用せ
ず、かつ本発明の汚泥脱水剤に用いるものとは異なる構
造を有するカチオン性高分子凝集剤のみを汚泥脱水剤と
して使用した比較例8および9、並びに、カチオン性高
分子凝集剤とアニオン性高分子凝集剤とを含んでいて
も、カチオン性高分子凝集剤が一般式[1]または一般
式[2]で示される構造を有していない汚泥脱水剤を用
いた比較例10および11では、いずれも満足すべき結
果は得られていない。
【0017】
【発明の効果】本発明の汚泥脱水剤によれば、汚泥のフ
ロック径とろ過速度が大きく、ろ液の清澄性にすぐれ、
ろ過により得られるケーキの含水率が低く、ろ材からの
剥離性が良好である。このため、汚泥処理施設におい
て、汚泥処理量が増大し、ケーキの発生量が減少し、か
つケーキは取扱いの容易なものとなり、安定した処理を
行うことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松島 尚司 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗田 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式[1]または一般式[2]で示
    される構造を分子中に有するカチオン性高分子凝集剤と
    アニオン性高分子凝集剤とを含むことを特徴とする有機
    性汚泥脱水剤。 【化1】 (ただし、式中、R1は水素またはメチル基、R2はメチ
    ル基、エチル基、プロピル基またはイソプロピル基、R
    3は水素、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
    ピル基またはベンジル基、X-はCl-、1/2S
    O4 2-、HSO4 -、NO3 -、CH3COO-、HCOO-ま
    たはCH3SO4 -である。)
JP6239403A 1994-09-07 1994-09-07 汚泥脱水剤 Pending JPH0871599A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006043600A (ja) * 2004-08-05 2006-02-16 Hakuto Co Ltd 消石灰懸濁液による炭酸カルシウムスケールの抑制剤および炭酸カルシウムスケールの抑制方法
JP2007029940A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Hymo Corp 汚泥の脱水方法
JP2015066546A (ja) * 2013-10-01 2015-04-13 栗田工業株式会社 無機イオン含有排水の処理方法及び装置
CN116135897A (zh) * 2021-11-18 2023-05-19 郑州大学 一种聚丙烯酰胺类共聚物、其制备方法及应用

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