JPH0871652A - 曲げ限界と形状性に優れたv曲げ加工方法 - Google Patents

曲げ限界と形状性に優れたv曲げ加工方法

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JPH0871652A
JPH0871652A JP23852494A JP23852494A JPH0871652A JP H0871652 A JPH0871652 A JP H0871652A JP 23852494 A JP23852494 A JP 23852494A JP 23852494 A JP23852494 A JP 23852494A JP H0871652 A JPH0871652 A JP H0871652A
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JP
Japan
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bending
punch
die
aluminum plate
shape
Prior art date
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JP23852494A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Yoshida
正勝 吉田
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Sky Aluminium Co Ltd
Original Assignee
Sky Aluminium Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルミニウム板を加熱装置を組み込んだ加熱
されたポンチとダイスにより挾んだ状態で150℃以上
350℃以内の温度に加熱した後、V字形状に曲げ加工
する際に、ポンチ押し付け力をP(Kg)、ポンチとダ
イスに挾まれる部分の被加工材の面積をA(mm2 )、
加熱時のアルミニウム板の耐力をYs(Kg/mm2
とした時、{P/(A×Ys)}の関係式により求めら
れる値が0.35〜1.75の範囲となる様に規制し
た。 【効果】 V字形状のダイスとポンチでアルミニウム板
材をV字形状に曲げ加工する方法において、曲げ限界と
形状性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車部品、建材、
家電品、その他一般用途のV曲げ成形品の曲げ限界の向
上と、曲げ加工の際発生するスプリングバック及び鞍反
り等の形状性の問題を解決するようにしたスプリングバ
ック、鞍反りの抑制効果に優れたアルミニウム板材のV
曲げ加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウム板材のV曲げ成形は
室温(0℃〜35℃)で、プレスにVポンチとVダイス
を取り付けた曲げ用金型、又はシャーベンダー等にVポ
ンチとVダイスを取り付けた曲げ用金型を用いて、この
VポンチとVダイスの間にアルミニウム板材を挾み、V
ダイスへVポンチを押し込むことによりアルミニウム板
材を曲げ加工していた。
【0003】しかし、曲げ限界は一般に、被加工材の伸
びが大きい材料程良く、純Al以外の合金系材料は何れ
も曲げ限界が大きく劣り、0rの様なシャープな形状は
得られ難いという問題があった。
【0004】又、曲げ加工では外側には引張り、幅方向
には圧縮応力が生じ、この内側と外側の応力差がスプリ
ングバックとして現れる。又、曲げ外側部分の引張りと
同時に材料が幅方向に縮み変形を生じると共に、内側の
圧縮された部分がポンチの接触による拘束の為横方向
(幅方向)の広がり変形となり鞍反りを生じる。
【0005】得られた曲げ加工品はそれ単体か別の部品
と溶接、接着、嵌合またはボルト締め等によって組み合
わされて使用されるが、曲げ後のスプリングバック、鞍
反り等の形状性が悪いとねじれたり目的の形状が得られ
なかったり、更には形状があまり悪いと組立てができな
いと言う問題が生じ、曲げ成形品の形状の精度が求めら
れている。
【0006】そこで、一般には曲げ加工時に発生するス
プリングバック対策として、金型の設計の際に前もって
スプリングバック量を金型に見込んで目的の曲げ角度が
得られる様に設計し、曲げ加工しているが、鋼板等に較
べアルミニウム板材はスプリングバック量が2〜3倍、
或いはそれ以上と大きく、合金の種類を変更したり、強
度(耐力)の異なる材料に適用した場合には目的の曲げ
角度が得られ難く、金型の設計での見込みが難しいと言
う問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】V曲げの際に発生する
スプリングバックは板材の強度、特に耐力に左右され、
アルミニウム合金の種類や板厚等により変化する為、合
金の種類や板厚が変化した際にはスプリングバック量の
コントロールが出来にくい。又、高強度の材料程、曲げ
rを大きくしないと割れが生じ易く、強度の高い材料は
シャープな曲げ形状が得られにくいと言う欠点があっ
た。更に、鞍反りに対してもV曲げと同時に抑制出来に
くいという問題があった。
【0008】この発明は以上の事情を背景としてなされ
たもので、V曲げ限界に優れ、スプリングバックと鞍反
りの発生が少ない形状性に優れた曲げ成形品を得る事が
可能な加工方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前述の課題
を解決するべく、創意実験、検討を重ねた結果、V曲げ加
工方法において、V曲げ金型のポンチとダイスに加熱装
置を組み込み、アルミニウム板材を加熱したポンチとダ
イスにより挾んだ状態で、或る一定の温度範囲に保持し
た後、被加工材をポンチにより押し込む際のポンチ力を
ある一定範囲にコントロールした状態で曲げることによ
って、V曲げ限界と曲げ後のスプリングバック及び鞍反
り量を従来の加工方法よりも大幅に減少させ得ることを
見いだし、この発明を成すに至った。
【0010】具体的には、V字形状のダイスとこれに相
対するV字形状のポンチの間にアルミニウム板を挾み、
ポンチをダイスに押し込み、V字形状に曲げ加工する方
法において、アルミニウム板を加熱装置を組み込んだ加
熱されたポンチとダイスにより挾んだ状態で150℃以
上350℃以内の温度に加熱した後、V字形状に曲げ加
工する際に、ポンチ押し付け力をP(Kg)、ポンチと
ダイスに挾まれる部分の被加工材の面積をA(mm
2 )、加熱時のアルミニウム板の耐力をYs(Kg/m
2 )とした時、{P/(A×Ys)}の関係式により
求められる値が0.35〜1.75の範囲となる様に規
制したことを特徴とする曲げ限界と形状性に優れたV曲
げ加工方法である。
【0011】
【作用】まずこの発明のアルミニウム板材のV曲げ加工
条件の限定理由を説明する。
【0012】曲げ限界は一般に、被加工材の伸びが大き
い材料程良く、純Al以外の合金系材料は何れも曲げ限
界が大きく劣り、0rの様なシャープな形状は得られ難
い。そこで曲げ加工する際に加熱した金型によりアルミ
ニウム板材を規定の温度に加熱保持した後にV曲げ加工
することでこの問題を解決できる。
【0013】アルミニウム板材の加熱は、加熱装置を組
み込んだダイスの上にのせポンチで挟むことにより行
う。ダイスの上にのせただけでも充分にアルミニウム板
材は加熱される。金型の外でアルミニウム板材を加熱し
ても良いが、金型が室温では曲げ加工の際に温度低下し
てしまうため、金型を加熱しておくことが重要である。
また通常は潤滑油を塗布して曲げ加工を行うので、金型
の外で潤滑油を塗布したアルミニウム板材を加熱すると
潤滑油が焼けてしまう。従って、この点からも金型の外
の室温の状態でアルミニウム板材に潤滑油を塗って、こ
のアルミニウム板材をポンチとダイスにより加熱するこ
とが望ましい。
【0014】またここで加熱する温度範囲を限定するの
は次の理由である。アルミニウム材料は純Al系、合金
系にかかわらず加熱温度によって特性値が変化して温度
が高くなるほど引張強さと耐力が低下すると共に伸びは
増加し材料が軟化して曲げ加工がし易くなる特性があ
る。しかし、温度が150℃以下では室温とあまり伸び
が変化せず、V曲げ限界が向上せず、曲げ加工の際に割
れが発生したり、スプリングバック、鞍反り量の変化に
対しても効果がない。又、アルミニウム板材の温度を3
50℃以上に上げても曲げ限界、スプリングバック、鞍
反り等の曲げ特性がそれ以上向上せず、逆に金型温度を
高くするための大容量の加熱装置が必要になり金型費が
高くなると共に、高温の為にハンドリングがしにくくな
ったり、被加工材及び金型にかじりが発生し易く、この
かじりを防止する為に潤滑剤を使用した場合、曲げ加工
後の脱脂が困難になる等の問題が生じる。従ってアルミ
ニウム板材の曲げ加工の温度は150℃〜350℃以内
とするのであるが、望ましくは200℃〜300℃とす
るのが良い。
【0015】ポンチ押し付け力をP(Kg)、ポンチと
ダイスに挾まれる部分の被加工材の面積をA(mm
2 )、加熱時の耐力をYs(Kg/mm2 )とした際に
{P/(A×Ys)}の関係式により求められる値を
0.35〜1.75の範囲とするのは、この値が0.3
5倍未満ではアルミニウム板材の温度が150℃〜35
0℃の範囲に加熱されていれば曲げ限界が向上するもの
のスプリングバック及び鞍反りが室温と変わらず抑制に
対しての効果が不十分である。
【0016】又、1.75以上では曲げ限界の向上、ス
プリングバック、鞍反りの抑制に対して十分な効果が得
られるものの、ポンチ力が大きすぎて板厚が減少し、曲
げ方向ゃ幅方向に材料が飛び出す等の不具合が生じ、目
的とする形状が得られない恐れがある。従って{P/
(A×Ys)}の関係式により求められる値を0.35
〜1.75の範囲とするのである。
【0017】又、本発明の金型の加熱方法としてはポン
チ、ダイス等の金型に棒状電気ヒーターを組み込むか、
加熱された液体を金型内に通し加熱する方法、又は、バ
ーナー等で直に金型を加熱しても良いが、金型温度のコ
ントロール出来る装置を組み込んだものが好ましい。
【0018】尚、本発明のV曲げ加工方法はアルミニウ
ム材料であれば何れの合金及び曲げrにも適用できるが
特に、5000系のAl−Mg系合金の軟質材に対して
効果が大きい。又、曲げrが小さいもの程、効果が大き
い。尚、H18テンパー材等に対しても適用できる。
【0019】更に加熱される事により被加工材のアルミ
ニウム板材が柔らかくなる為、曲げ加工に要する押し付
け力が小さくて済み、室温に較べ現有設備で、より厚板
材の曲げ加工も可能となり、曲げ加工の適用板厚範囲が
拡大する等の効果もある。
【0020】又、本発明の曲げ加工方法によりアルミニ
ウム板材を曲げ加工する際には型かじりを防止する為に
潤滑剤を使用するのがよく、潤滑剤としては黒鉛、窒化
硼素、テフロン、金属石けん等を含有した温間成形用に
適したものを加工前にアルミニウム板材及び金型に塗布
すれば良い。
【0021】被加工材の保持時間としては、保持時間が
足らないと被加工材の温度が金型の設定温度に到達しな
い恐れがある為、金型内で30秒以上保持して被加工材
の加熱温度を安定させた後に曲げ加工するのが望まし
い。
【0022】H18テンパー材の曲げ加工は材料の回復
が十分行われる250℃以上の温度で且つ、成形速度と
して100mm/min以下で曲げ加工するのが望まし
い、この条件以外で被加工材料の温度が低かったり、加
工速度が早すぎる場合は効果が減少し曲げ限界が向上し
ない恐れがある。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一つの実施例を示す。
【0024】[引張試験]表1に実験材の成分組成と室
温での引張り特性値を示した。表2に実験材の温間引張
り特性値を示した。尚、このときの温間引張り試験の条
件としては、図5に示す様な試験片を用い、各材料の試
験片を加熱炉中で加熱し、試験片の温度がそれぞれ15
0℃、250℃、350℃に到達後、5分保持してから
引張りを開始し、又、引張り速度は10mm/分とし、
評点間距離は10mmとした。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】[V曲げ試験]第1表に示すアルミニウム
合金板材についてV曲げ加工を行った。V曲げ試験の方
法としては、幅30mm、長さ150mm、板厚5mm
tの試験片(ポンチとダイスに挾まれる部分の被加工材
の面積Aは30×150=4500mm2 )に潤滑剤と
して石けん水溶液にMoS2 を混入させたものを塗布乾
燥した後、図1に示す様に加熱された角度90°のV字
形状のダイス上に載せた後加熱されたポンチを接触させ
挾んだ状態で被加工材を加熱し、1分保持して試験片の
温度が150℃〜350℃に到達した後、図2に示す様
にポンチを押し込み曲げ試験を行った。また、この時の
曲げ試験の成形速度は100mm/分とし、ポンチの押
し付け圧力を2.5〜50Tonの間で種々変化させた。
【0028】曲げ性は先端0rのポンチによる割れの有
無により評価した。 割れのなかったもの;○ 微細な割れがあるもの;△ 大きな割れがあるもの;× スプリングバックはポンチ、ダイスの角度90°に対す
る曲げ成形品の開き角度を評価した。 90°±0.5°以内のもの;○ ±0.6以上のもの;× 鞍反りは幅方向の中央部分と両端の肩部分との段差(凹
量)の大きさで評価した。 板厚の0〜7%:○ それ以上のもの;× 型離れ、変形性は曲げ加工後、金型から成形品を取り出
す際の難易度を評価した。 型への付着なく簡単に取れ曲がりもない;○ 型へ付着し、取り出しの際成形品が変形する;× その結果を表3に示す。
【0029】
【表3】
【0030】表3の実施例より明らかな様に、本発明方
法による番号1〜20の曲げ条件では、いずれも被加工
材の加熱温度が150℃以上350℃の範囲にあり、且
つ、{P/(A×Ys)}の値も0.35〜1.75以
内となっており、曲げ限界、スプリングバック、鞍反
り、型離れ変形等に優れているのがわかる。これに較
べ、比較例に示した番号21、24、28の条件のものは
室温の為、曲げ限界が劣ると共にスプリングバック、鞍
反り等も劣っている。又、比較例の22、24、25、2
9の条件のものは、いずれも被加工材の加熱温度は本発
明範囲の150℃以上350℃の範囲であるが{P/
(A×Ys)}の値が0.35以下である為、スプリン
グバック、鞍反り等が劣っている。更に、比較例の2
3、27、30の条件のものは、被加工材の加熱温度が3
50℃〜400℃と高く、曲げ限界には優れるが{P/
(A×Ys)}の値が1.75以上の為、曲げ終了後、
成形品が金型へ密着し、取り出す際に変形し易い等の問
題がある。又比較例の26の条件では被加工材の温度が
400℃と高いので曲げ限界に優れ、且つ、{P/(A
×Ys)}の値が0.35以下である為、型離れ変形等
には優れるがスプリングバック、鞍反り性が劣ってい
る。
【0031】
【効果】以上の様に本発明の実施例のV曲げ成形方法
は、曲げ限界と、スプリングバック、鞍反りに優れ、且
つ、型離れ変形等の問題もなくアルミニウム材料のV曲
げ成形方法として極めて優れていることが判る。
【0032】すなわち、金型内で板材を高温に加熱する
ことより、材料の強度が低くなると共に伸びが向上し、
柔らかくなった状態でV曲げ加工することで曲げ限界が
向上し、強度の高い合金板材でも割れ等の不具合が生ぜ
ず曲げが可能となり、よりシャープな曲げ形状を得るこ
とができる。且つ、押し付けるポンチ力を本発明範囲内
にコントロールする事により、スプリングバック量と鞍
反りを抑制した形状性の良いV曲げ成形品が得られる。
更に加熱される事によりに被加工材のアルミニウム板材
が柔らかくなる為、曲げ加工に要する押し付け力が小さ
くて済み、室温に較べ、現有設備でより厚板材の曲げ加
工も可能となり、曲げ加工の適用板厚範囲が拡大する等
の効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】曲げ加工前のダイスに被加工材を載せた状態の
断面図である。
【図2】曲げ加工終了後のポンチを押し込み曲げ加工し
た状態の断面図である。
【図3】曲げ加工後の成形品のスプリングバックの量を
示す断面図である。
【図4】曲げ加工後の成形品に発生した鞍反りの様子を
示す斜視図である。
【図5】温間引張り試験片形状を示した平面図である。
【符号の説明】 1 ‥‥‥ Vポンチ 2 ‥‥‥ Vダイス 3 ‥‥‥ アルミニウム板材 5 ‥‥‥ 引張試験片 θ ‥‥‥ スプリングバック量 h ‥‥‥ 鞍反り量

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 V字形状のダイスとこれに相対するV字
    形状のポンチの間にアルミニウム板を挾み、ポンチをダ
    イスに押し込み、V字形状に曲げ加工する方法におい
    て、アルミニウム板を加熱装置を組み込んだ加熱された
    ポンチとダイスにより挾んだ状態で150℃以上350
    ℃以内の温度に加熱した後、V字形状に曲げ加工する際
    に、ポンチ押し付け力をP(Kg)、ポンチとダイスに
    挾まれる部分の被加工材の面積をA(mm2 )、加熱時
    のアルミニウム板の耐力をYs(Kg/mm2 )とした
    時、{P/(A×Ys)}の関係式により求められる値
    が0.35〜1.75の範囲となる様に規制したことを
    特徴とする曲げ限界と形状性に優れたV曲げ加工方法。
JP23852494A 1994-09-06 1994-09-06 曲げ限界と形状性に優れたv曲げ加工方法 Pending JPH0871652A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103464538A (zh) * 2013-08-23 2013-12-25 国家电网公司 火曲机模具
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