JPH087203A - Mrヘッドの駆動方法及びハードディスクシステム - Google Patents
Mrヘッドの駆動方法及びハードディスクシステムInfo
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- JPH087203A JPH087203A JP13983794A JP13983794A JPH087203A JP H087203 A JPH087203 A JP H087203A JP 13983794 A JP13983794 A JP 13983794A JP 13983794 A JP13983794 A JP 13983794A JP H087203 A JPH087203 A JP H087203A
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Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
- Recording Or Reproducing By Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 分解組み立て等の複雑な作業をすることな
く、容易にMRヘッドの磁区の安定性を向上させ、デー
タ再生することができる。 【構成】 HDC30のコントローラ本体40から出力
された信号に応じ駆動装置28が駆動してアクセスアー
ムが所定角度旋回した位置で、情報の記録再生を行う。
このディスクに対する情報の記録再生にあたり、再生制
御回路32AによりMR効果を有する磁気ヘッド20A
の再生素子21Aに供給するバイアス電流を所定時間だ
けオンオフする。従って、所定時間内で磁化ベクトルの
方向が変化するので、再生素子21A(MR素子)の磁
区が不安定になることがなく、安定化され、安定的にデ
ィスクから情報を再生することができる。
く、容易にMRヘッドの磁区の安定性を向上させ、デー
タ再生することができる。 【構成】 HDC30のコントローラ本体40から出力
された信号に応じ駆動装置28が駆動してアクセスアー
ムが所定角度旋回した位置で、情報の記録再生を行う。
このディスクに対する情報の記録再生にあたり、再生制
御回路32AによりMR効果を有する磁気ヘッド20A
の再生素子21Aに供給するバイアス電流を所定時間だ
けオンオフする。従って、所定時間内で磁化ベクトルの
方向が変化するので、再生素子21A(MR素子)の磁
区が不安定になることがなく、安定化され、安定的にデ
ィスクから情報を再生することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MRヘッドの駆動方法
及びハードディスクシステムにかかり、特に、磁気抵抗
効果を有するMRヘッドを用いて情報を記録再生すると
きのMRヘッドの駆動方法、及びMRヘッドを備えたハ
ードディスクシステムに関する。
及びハードディスクシステムにかかり、特に、磁気抵抗
効果を有するMRヘッドを用いて情報を記録再生すると
きのMRヘッドの駆動方法、及びMRヘッドを備えたハ
ードディスクシステムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】コンピ
ュータ等で用いられる膨大な情報を記録するための情報
記録媒体として、ハードディスクドライブユニット(以
下、HDD装置という。)が実用化されている。このH
DD装置では、複数の磁気記録円盤(以下、ディスクと
いう。)を備え、このディスクに定められた所望のトラ
ック上に再生・記録ヘッド(以下、磁気ヘッドとい
う。)を位置させて、ディスクへの情報記録またはディ
スクからの情報再生を行っている。
ュータ等で用いられる膨大な情報を記録するための情報
記録媒体として、ハードディスクドライブユニット(以
下、HDD装置という。)が実用化されている。このH
DD装置では、複数の磁気記録円盤(以下、ディスクと
いう。)を備え、このディスクに定められた所望のトラ
ック上に再生・記録ヘッド(以下、磁気ヘッドとい
う。)を位置させて、ディスクへの情報記録またはディ
スクからの情報再生を行っている。
【0003】このHDD装置には、ディスクの所定位置
に磁気ヘッドを位置決めするために、ボイスコイルモー
ター(VCM)を用いたロータリーアクチュエータが、
軽量、高速、低コストという点で広く用いられている。
このロータリーアクチュエータはディスク外に回転軸を
有し、先端部に配置された磁気ヘッドをディスク上に旋
回させて所定位置に位置決めしている。サーボ方式は、
例えば、各ディスク面のセクタごとに位置制御に必要な
パターン、シリンダ番号やセクタ番号が記録されたセク
タサーボ方式があり、特に小型のHDD装置に広く用い
られている。
に磁気ヘッドを位置決めするために、ボイスコイルモー
ター(VCM)を用いたロータリーアクチュエータが、
軽量、高速、低コストという点で広く用いられている。
このロータリーアクチュエータはディスク外に回転軸を
有し、先端部に配置された磁気ヘッドをディスク上に旋
回させて所定位置に位置決めしている。サーボ方式は、
例えば、各ディスク面のセクタごとに位置制御に必要な
パターン、シリンダ番号やセクタ番号が記録されたセク
タサーボ方式があり、特に小型のHDD装置に広く用い
られている。
【0004】近年、このコンピュータ等での処理が多岐
に渡る点等を考慮してHDD装置の大容量化が加速して
いる。このようなHDD装置の大容量化を促進するた
め、トラック幅の狭幅化やこれに伴うトラック上に位置
決めする磁気ヘッドの小型化が叫ばれており、本出願人
は、情報の記録・再生のための磁気ヘッドとして、MR
ヘッドを用いて構成することを勘案している。
に渡る点等を考慮してHDD装置の大容量化が加速して
いる。このようなHDD装置の大容量化を促進するた
め、トラック幅の狭幅化やこれに伴うトラック上に位置
決めする磁気ヘッドの小型化が叫ばれており、本出願人
は、情報の記録・再生のための磁気ヘッドとして、MR
ヘッドを用いて構成することを勘案している。
【0005】このMRヘッドは、再生素子と記録素子が
独立に形成され、再生素子としてMR効果を有するMR
素子と、記録素子としてインダクティブ薄膜ヘッドとか
ら構成されている。MR素子は、周知のように、磁界ま
たは磁化により電気抵抗が変化する磁気抵抗効果(MR
効果)を有する素子であり、MR素子近傍の磁界を検出
することができる。このMR素子は、抵抗値の変化によ
って磁界を検出する際、感度と変化する磁界との直線性
を向上させるためにバイアス磁界を必要とする。このバ
イアス磁界を得るための一般的な方法として、永久磁石
膜によるハードバイアス方法、バイアス用導体を用いて
バイアス電流が生成する磁界を用いるシャントバイアス
方法またはバイアス用導体を用いることなくMR素子の
検出電流から発生する磁界を用いるセルフバイアス法
(ソフトバイアス方法)がある。このようなバイアス法
によりMRヘッドの再生素子における磁区を制御するこ
とができる。
独立に形成され、再生素子としてMR効果を有するMR
素子と、記録素子としてインダクティブ薄膜ヘッドとか
ら構成されている。MR素子は、周知のように、磁界ま
たは磁化により電気抵抗が変化する磁気抵抗効果(MR
効果)を有する素子であり、MR素子近傍の磁界を検出
することができる。このMR素子は、抵抗値の変化によ
って磁界を検出する際、感度と変化する磁界との直線性
を向上させるためにバイアス磁界を必要とする。このバ
イアス磁界を得るための一般的な方法として、永久磁石
膜によるハードバイアス方法、バイアス用導体を用いて
バイアス電流が生成する磁界を用いるシャントバイアス
方法またはバイアス用導体を用いることなくMR素子の
検出電流から発生する磁界を用いるセルフバイアス法
(ソフトバイアス方法)がある。このようなバイアス法
によりMRヘッドの再生素子における磁区を制御するこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、HDD
装置の大容量化を図るための磁気記録領域であるトラッ
ク幅を縮小する狭トラック化に伴って、MRヘッドのギ
ャップ長が短縮化されることによりMRヘッド自体が縮
小化される。このため、MRヘッドの磁区の不安定性が
増加し、外部磁場やESD/EOS(Electrical Overs
tress Damage)などの外部からのストレスにより、出力
信号が不安定になることがある。このように磁区が不安
定になったMRヘッドは、MRヘッドの初期化処理を再
度行うことにより元の特性に戻すことができる。
装置の大容量化を図るための磁気記録領域であるトラッ
ク幅を縮小する狭トラック化に伴って、MRヘッドのギ
ャップ長が短縮化されることによりMRヘッド自体が縮
小化される。このため、MRヘッドの磁区の不安定性が
増加し、外部磁場やESD/EOS(Electrical Overs
tress Damage)などの外部からのストレスにより、出力
信号が不安定になることがある。このように磁区が不安
定になったMRヘッドは、MRヘッドの初期化処理を再
度行うことにより元の特性に戻すことができる。
【0007】しかしながら、HDD装置等の磁気ディス
ク装置で代表されるデータへ直接アクセスできる記憶装
置である直接アクセス記憶装置(DASD、Direct Acc
essStorage Device)においてはMRヘッドの磁区の不
安定性によりデータ再生不能になった場合に、直接アク
セス記憶装置を分解してMRヘッドを取り出して初期化
した後に再度組み立てなければならなかった。
ク装置で代表されるデータへ直接アクセスできる記憶装
置である直接アクセス記憶装置(DASD、Direct Acc
essStorage Device)においてはMRヘッドの磁区の不
安定性によりデータ再生不能になった場合に、直接アク
セス記憶装置を分解してMRヘッドを取り出して初期化
した後に再度組み立てなければならなかった。
【0008】本発明は、外部磁場やESD/EOS等の
ストレスによりMRヘッドの磁区が変化した場合であっ
ても、分解組み立て等の複雑な作業をすることなく、容
易にMRヘッドの磁区の安定性を向上させ、データ再生
することができるMRヘッドの駆動方法及びハードディ
スクシステムを得ることを目的としている。
ストレスによりMRヘッドの磁区が変化した場合であっ
ても、分解組み立て等の複雑な作業をすることなく、容
易にMRヘッドの磁区の安定性を向上させ、データ再生
することができるMRヘッドの駆動方法及びハードディ
スクシステムを得ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、磁気抵抗効果を有しかつバ
イアス磁界が付与されると共に該磁気抵抗効果を用いて
情報を再生するための再生素子を少なくとも備えたMR
ヘッドによって、情報記録用ディスクから前記情報を再
生するときの前記MRヘッドの駆動方法であって、前記
バイアス磁界を所定時間だけ変化させた後に前記情報を
再生することを特徴としている。
に請求項1に記載の発明は、磁気抵抗効果を有しかつバ
イアス磁界が付与されると共に該磁気抵抗効果を用いて
情報を再生するための再生素子を少なくとも備えたMR
ヘッドによって、情報記録用ディスクから前記情報を再
生するときの前記MRヘッドの駆動方法であって、前記
バイアス磁界を所定時間だけ変化させた後に前記情報を
再生することを特徴としている。
【0010】請求項2に記載の発明は、磁気抵抗効果を
有しかつバイアス磁界が付与されると共に該磁気抵抗効
果を用いて情報を再生するための再生素子と、該情報を
記録するための記録素子とから構成されるMRヘッドに
よって、情報記録用ディスクから前記情報を少なくとも
再生するときの前記MRヘッドの駆動方法であって、前
記バイアス磁界を所定時間だけ変化させた後に前記情報
を再生することまたは前記情報を記録することを特徴と
している。
有しかつバイアス磁界が付与されると共に該磁気抵抗効
果を用いて情報を再生するための再生素子と、該情報を
記録するための記録素子とから構成されるMRヘッドに
よって、情報記録用ディスクから前記情報を少なくとも
再生するときの前記MRヘッドの駆動方法であって、前
記バイアス磁界を所定時間だけ変化させた後に前記情報
を再生することまたは前記情報を記録することを特徴と
している。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のMRヘッドの駆動方法であって、前記
バイアス磁界を付与及び未付与を繰り返すことによって
前記再生素子に付与する前記バイアス磁界を変化させる
ことを特徴としている。
請求項2に記載のMRヘッドの駆動方法であって、前記
バイアス磁界を付与及び未付与を繰り返すことによって
前記再生素子に付与する前記バイアス磁界を変化させる
ことを特徴としている。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のMRヘッドの駆動方法であって、前記
再生素子にバイアス磁界を付与するためにバイアス電流
を供給し、該バイアス電流の電流値を変化させることに
よって前記再生素子に付与する前記バイアス磁界を変化
させることを特徴としている。
請求項2に記載のMRヘッドの駆動方法であって、前記
再生素子にバイアス磁界を付与するためにバイアス電流
を供給し、該バイアス電流の電流値を変化させることに
よって前記再生素子に付与する前記バイアス磁界を変化
させることを特徴としている。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のMRヘッドの駆動方法であって、前記
再生素子にバイアス磁界を付与するためにバイアス電流
を供給し、該バイアス電流の極性を変化させることによ
って前記再生素子に付与する前記バイアス磁界を変化さ
せることを特徴としている。
請求項2に記載のMRヘッドの駆動方法であって、前記
再生素子にバイアス磁界を付与するためにバイアス電流
を供給し、該バイアス電流の極性を変化させることによ
って前記再生素子に付与する前記バイアス磁界を変化さ
せることを特徴としている。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のMRヘッドの駆動方法であって、前記
再生素子は、磁気抵抗効果を有しかつバイアス電流が供
給される磁気抵抗効果素子と、該磁気抵抗効果素子に供
給されたバイアス電流によって磁化されると共に該磁化
された磁界によって該磁気抵抗効果素子にバイアス磁界
を付与する被磁化素子とから構成されることを特徴とし
ている。
請求項2に記載のMRヘッドの駆動方法であって、前記
再生素子は、磁気抵抗効果を有しかつバイアス電流が供
給される磁気抵抗効果素子と、該磁気抵抗効果素子に供
給されたバイアス電流によって磁化されると共に該磁化
された磁界によって該磁気抵抗効果素子にバイアス磁界
を付与する被磁化素子とから構成されることを特徴とし
ている。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のMRヘッドの駆動方法であって、前記
再生素子は、磁気抵抗効果を有する磁気抵抗効果素子
と、バイアス電流が供給されかつ供給されたバイアス電
流によって該磁気抵抗効果素子にバイアス磁界を付与す
る磁界付与素子とから構成されることを特徴としてい
る。
請求項2に記載のMRヘッドの駆動方法であって、前記
再生素子は、磁気抵抗効果を有する磁気抵抗効果素子
と、バイアス電流が供給されかつ供給されたバイアス電
流によって該磁気抵抗効果素子にバイアス磁界を付与す
る磁界付与素子とから構成されることを特徴としてい
る。
【0016】請求項8に記載の発明のハードディスクシ
ステムは、磁気抵抗効果を有しかつバイアス磁界が付与
されると共に該磁気抵抗効果を用いて情報を情報記録用
ディスクから再生するための再生素子と、該情報を該情
報記録用ディスクへ記録するための記録素子とから構成
されるMRヘッドと、前記再生素子に前記バイアス磁界
を付与する磁界付与手段と、前記MRヘッドからの出力
信号に基づいて前記情報を再生すると共に、入力された
信号に基づいて前記情報を記録する情報記録再生手段
と、前記情報記録再生手段により前記情報を記録または
再生するときに前記バイアス磁界を所定時間だけ変化す
るように前記磁界付与手段を制御すると共に、該バイア
ス磁界を変化させた後に前記情報を再生するまたは前記
情報を記録するように制御する制御手段と、を備えてい
る。
ステムは、磁気抵抗効果を有しかつバイアス磁界が付与
されると共に該磁気抵抗効果を用いて情報を情報記録用
ディスクから再生するための再生素子と、該情報を該情
報記録用ディスクへ記録するための記録素子とから構成
されるMRヘッドと、前記再生素子に前記バイアス磁界
を付与する磁界付与手段と、前記MRヘッドからの出力
信号に基づいて前記情報を再生すると共に、入力された
信号に基づいて前記情報を記録する情報記録再生手段
と、前記情報記録再生手段により前記情報を記録または
再生するときに前記バイアス磁界を所定時間だけ変化す
るように前記磁界付与手段を制御すると共に、該バイア
ス磁界を変化させた後に前記情報を再生するまたは前記
情報を記録するように制御する制御手段と、を備えてい
る。
【0017】
【作用】本発明のMRヘッドの駆動方法では、磁気抵抗
効果を有しかつバイアス磁界が付与されると共に該磁気
抵抗効果を用いて情報を再生するための再生素子を少な
くとも備えたMRヘッドによって、HDD装置等の情報
記録用ディスクから情報を再生する。この情報を再生す
るときは、請求項1に記載したように、バイアス磁界を
所定時間だけ変化させた後に情報を再生する。このバイ
アス磁界の変化によって再生素子内に不安定な磁区が生
じた場合であっても、この不安定な磁区が低減し、MR
ヘッドの初期化処理を行うことなく、安定的な磁区を有
する再生素子にできる。これにより、データ等の再生不
良が発生することがない。
効果を有しかつバイアス磁界が付与されると共に該磁気
抵抗効果を用いて情報を再生するための再生素子を少な
くとも備えたMRヘッドによって、HDD装置等の情報
記録用ディスクから情報を再生する。この情報を再生す
るときは、請求項1に記載したように、バイアス磁界を
所定時間だけ変化させた後に情報を再生する。このバイ
アス磁界の変化によって再生素子内に不安定な磁区が生
じた場合であっても、この不安定な磁区が低減し、MR
ヘッドの初期化処理を行うことなく、安定的な磁区を有
する再生素子にできる。これにより、データ等の再生不
良が発生することがない。
【0018】また、請求項2にも記載したように、MR
ヘッドは磁気抵抗効果を有しかつバイアス磁界が付与さ
れると共に該磁気抵抗効果を用いて情報を再生するため
の再生素子と、該情報を記録するための記録素子とから
構成してもよい。HDD装置等の情報記録用ディスクか
ら情報を少なくとも再生するとき、すなわち、情報を再
生するときまたは情報を記録するときに、バイアス磁界
を所定時間だけ変化させる。従って、情報の記録または
再生する以前に不安定な磁区を低減させることができ、
情報の記録または再生時において生じるような不安定な
磁区を、次の情報の記録または再生する以前に低減させ
ることができる。従って、情報の記録または再生する時
点においては、安定的な磁区を有する状態として再生素
子を供給できる。これにより、常時データ等の再生不良
が発生することがない。
ヘッドは磁気抵抗効果を有しかつバイアス磁界が付与さ
れると共に該磁気抵抗効果を用いて情報を再生するため
の再生素子と、該情報を記録するための記録素子とから
構成してもよい。HDD装置等の情報記録用ディスクか
ら情報を少なくとも再生するとき、すなわち、情報を再
生するときまたは情報を記録するときに、バイアス磁界
を所定時間だけ変化させる。従って、情報の記録または
再生する以前に不安定な磁区を低減させることができ、
情報の記録または再生時において生じるような不安定な
磁区を、次の情報の記録または再生する以前に低減させ
ることができる。従って、情報の記録または再生する時
点においては、安定的な磁区を有する状態として再生素
子を供給できる。これにより、常時データ等の再生不良
が発生することがない。
【0019】前記再生素子に付与するバイアス磁界は、
請求項3にも記載したように、バイアス磁界を付与及び
未付与を繰り返すことによって変化させることができ
る。すなわち、情報の記録または再生する以前に付与す
る磁界をオンオフすれば、バイアス磁界が所定時間だけ
変化されたこととなり、MRヘッドの初期化処理を行う
ことなく、安定的な磁区を有する再生素子にできる。ま
た、MRヘッドに付与するバイアス磁界を生成するため
には、バイアス電流の供給によってすることが一般的で
ある。このため、前記再生素子に付与するバイアス磁界
として、請求項4にも記載したように、再生素子にバイ
アス磁界を付与するためにバイアス電流を供給し、該バ
イアス電流の電流値を変化させることによって再生素子
に付与するバイアス磁界を変化させてもよい。電流は、
周知のように、電流の流れる方向に対応する極性を有し
ているので、請求項5にも記載したように、再生素子に
バイアス磁界を付与するためにバイアス電流を供給し、
該バイアス電流の極性を変化させれば、バイアス電流の
極性反転という単純な構成で再生素子に付与するバイア
ス磁界を変化させることができる。
請求項3にも記載したように、バイアス磁界を付与及び
未付与を繰り返すことによって変化させることができ
る。すなわち、情報の記録または再生する以前に付与す
る磁界をオンオフすれば、バイアス磁界が所定時間だけ
変化されたこととなり、MRヘッドの初期化処理を行う
ことなく、安定的な磁区を有する再生素子にできる。ま
た、MRヘッドに付与するバイアス磁界を生成するため
には、バイアス電流の供給によってすることが一般的で
ある。このため、前記再生素子に付与するバイアス磁界
として、請求項4にも記載したように、再生素子にバイ
アス磁界を付与するためにバイアス電流を供給し、該バ
イアス電流の電流値を変化させることによって再生素子
に付与するバイアス磁界を変化させてもよい。電流は、
周知のように、電流の流れる方向に対応する極性を有し
ているので、請求項5にも記載したように、再生素子に
バイアス磁界を付与するためにバイアス電流を供給し、
該バイアス電流の極性を変化させれば、バイアス電流の
極性反転という単純な構成で再生素子に付与するバイア
ス磁界を変化させることができる。
【0020】前記MRヘッドの再生素子は、請求項6に
記載したように、磁気抵抗効果を有しかつバイアス電流
が供給される磁気抵抗効果素子と、該磁気抵抗効果素子
に供給されたバイアス電流によって磁化されると共に該
磁化された磁界によって該磁気抵抗効果素子にバイアス
磁界を付与する被磁化素子とから構成する、所謂ソフト
バイアス方式のMRヘッドを用いることができる。ま
た、前記MRヘッドの再生素子は、請求項7に記載した
ように、磁気抵抗効果を有する磁気抵抗効果素子と、バ
イアス電流が供給されかつ供給されたバイアス電流によ
って該磁気抵抗効果素子に磁界を付与する磁界付与素子
とから構成する、所謂シャントバイアス方式のMRヘッ
ドを用いることができる。
記載したように、磁気抵抗効果を有しかつバイアス電流
が供給される磁気抵抗効果素子と、該磁気抵抗効果素子
に供給されたバイアス電流によって磁化されると共に該
磁化された磁界によって該磁気抵抗効果素子にバイアス
磁界を付与する被磁化素子とから構成する、所謂ソフト
バイアス方式のMRヘッドを用いることができる。ま
た、前記MRヘッドの再生素子は、請求項7に記載した
ように、磁気抵抗効果を有する磁気抵抗効果素子と、バ
イアス電流が供給されかつ供給されたバイアス電流によ
って該磁気抵抗効果素子に磁界を付与する磁界付与素子
とから構成する、所謂シャントバイアス方式のMRヘッ
ドを用いることができる。
【0021】前記MRヘッドの駆動方法は、請求項8に
記載したハードディスクシステムはで実現可能である。
このハードディスクシステムは、磁気抵抗効果を有しか
つバイアス磁界が付与されると共に該磁気抵抗効果を用
いて情報を情報記録用ディスクから再生するための再生
素子と、該情報を該情報記録用ディスクへ記録するため
の記録素子とから構成されるMRヘッドを備えている。
このMRヘッドには、前記の所謂シャントバイアス方式
のMRヘッド及び所謂ソフトバイアス方式のMRヘッド
を用いてもよい。このMRヘッドの再生素子には磁界付
与手段によってバイアス磁界が付与される。このバイア
ス磁界が付与されたMRヘッドからは情報記録再生手段
によって、出力信号に基づいて情報を再生すると共に、
入力された信号に基づいて情報を記録する。この情報記
録再生手段により情報を記録または再生するときには、
制御手段が、バイアス磁界を所定時間だけ変化するよう
に磁界付与手段を制御すると共に、該バイアス磁界を変
化させた後に情報を再生するまたは情報を記録するよう
に制御する。従って、情報記録再生手段によって、情報
の記録または再生をする以前にバイアス磁界を所定時間
だけ変化させる単純かつ容易な構成で、MRヘッドの初
期化処理を行うことなく、安定的な磁区を有する再生素
子にできる。従って、HDD装置からMRヘッドを取り
出したり、再度初期化処理を行うことなく、不安定な磁
区が低減し、データ等の再生不良が発生することがない
HDD装置を提供できる。
記載したハードディスクシステムはで実現可能である。
このハードディスクシステムは、磁気抵抗効果を有しか
つバイアス磁界が付与されると共に該磁気抵抗効果を用
いて情報を情報記録用ディスクから再生するための再生
素子と、該情報を該情報記録用ディスクへ記録するため
の記録素子とから構成されるMRヘッドを備えている。
このMRヘッドには、前記の所謂シャントバイアス方式
のMRヘッド及び所謂ソフトバイアス方式のMRヘッド
を用いてもよい。このMRヘッドの再生素子には磁界付
与手段によってバイアス磁界が付与される。このバイア
ス磁界が付与されたMRヘッドからは情報記録再生手段
によって、出力信号に基づいて情報を再生すると共に、
入力された信号に基づいて情報を記録する。この情報記
録再生手段により情報を記録または再生するときには、
制御手段が、バイアス磁界を所定時間だけ変化するよう
に磁界付与手段を制御すると共に、該バイアス磁界を変
化させた後に情報を再生するまたは情報を記録するよう
に制御する。従って、情報記録再生手段によって、情報
の記録または再生をする以前にバイアス磁界を所定時間
だけ変化させる単純かつ容易な構成で、MRヘッドの初
期化処理を行うことなく、安定的な磁区を有する再生素
子にできる。従って、HDD装置からMRヘッドを取り
出したり、再度初期化処理を行うことなく、不安定な磁
区が低減し、データ等の再生不良が発生することがない
HDD装置を提供できる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳
細に説明する。本実施例は、磁気記録円盤(ディスク)
に対して、セクタサーボ法によって磁気ヘッドを位置決
めするHDD装置10に本発明を適用したものである。
細に説明する。本実施例は、磁気記録円盤(ディスク)
に対して、セクタサーボ法によって磁気ヘッドを位置決
めするHDD装置10に本発明を適用したものである。
【0023】図2に示すように、第1実施例に係るHD
D装置10はシャフト12を高速で回転させる駆動装置
14を備えている。シャフト12には、互いの軸線が一
致するように円筒状の支持体16が取付けられており、
支持体16の外周面には複数枚(図2では2枚)のディ
スク18A、18Bが各々所定間隔隔てて取付けられて
いる。ディスク18A,18Bは所定の厚み寸法の円盤
状とされており、各々硬質の材料で製作されかつ両面に
磁性材料が塗布されており、両面が記録面とされてい
る。ディスク18A,18Bの中心部には支持体16の
外径寸法とほぼ同径の孔が穿設されている。孔には支持
体16が挿入されており、ディスク18A,18Bは支
持体16の外周面に固定されている。従って、駆動装置
14によってシャフト12が回転されると、ディスク1
8A,18Bは支持体16と一体的に回転される。
D装置10はシャフト12を高速で回転させる駆動装置
14を備えている。シャフト12には、互いの軸線が一
致するように円筒状の支持体16が取付けられており、
支持体16の外周面には複数枚(図2では2枚)のディ
スク18A、18Bが各々所定間隔隔てて取付けられて
いる。ディスク18A,18Bは所定の厚み寸法の円盤
状とされており、各々硬質の材料で製作されかつ両面に
磁性材料が塗布されており、両面が記録面とされてい
る。ディスク18A,18Bの中心部には支持体16の
外径寸法とほぼ同径の孔が穿設されている。孔には支持
体16が挿入されており、ディスク18A,18Bは支
持体16の外周面に固定されている。従って、駆動装置
14によってシャフト12が回転されると、ディスク1
8A,18Bは支持体16と一体的に回転される。
【0024】ディスク18A,18Bの各々の記録面に
は、図3に示すようにディスク18の半径方向に沿って
複数のサーボ領域50が放射状に形成され、残りの領域
がデータトラック領域52とされている。サーボ領域5
0には、データトラックの配列方向等を示すためのバー
ストパターン等のサーボ信号が記録され、また、パター
ンの開始を示す特殊コード(1μsec 程度の無信号領域
等)及び各データトラックのアドレス等を表すグレイコ
ード(巡回2進符号)が、データトラックに対応されて
記録されている。なお、サーボ領域50の回転方向の終
端には、サーボ領域50の終了を表す(セクタの開始を
表す)セクタパルス信号SPを発生させるための情報が
記録されている。データトラック領域52には複数のデ
ータトラックが半径方向に沿って同心円状にピッチPで
形成されており、各データトラックは、後述する磁気ヘ
ッドによってディスク18A,18Bの回転方向に沿っ
て情報が書き込まれる。
は、図3に示すようにディスク18の半径方向に沿って
複数のサーボ領域50が放射状に形成され、残りの領域
がデータトラック領域52とされている。サーボ領域5
0には、データトラックの配列方向等を示すためのバー
ストパターン等のサーボ信号が記録され、また、パター
ンの開始を示す特殊コード(1μsec 程度の無信号領域
等)及び各データトラックのアドレス等を表すグレイコ
ード(巡回2進符号)が、データトラックに対応されて
記録されている。なお、サーボ領域50の回転方向の終
端には、サーボ領域50の終了を表す(セクタの開始を
表す)セクタパルス信号SPを発生させるための情報が
記録されている。データトラック領域52には複数のデ
ータトラックが半径方向に沿って同心円状にピッチPで
形成されており、各データトラックは、後述する磁気ヘ
ッドによってディスク18A,18Bの回転方向に沿っ
て情報が書き込まれる。
【0025】上記HDD装置10は、ディスク18A,
18Bの各々の記録面に対応して設けられた所定ヘッド
ギャップ幅及びギャップ長の磁気ヘッド20A〜20D
を備えている。各磁気ヘッド20A〜20Dは、MRヘ
ッドとして機能すると共に、情報を読取るための再生素
子21A〜21Dと、情報を書込むための記録素子19
A〜19Dとから構成されている(図1参照、詳細は後
述)。磁気ヘッド20A〜20Dの各々は、対応するア
クセスアーム22A〜22Dの先端部に取付けられてお
り、ディスク18A,18Bの対応する記録面から若干
(例えば 0.1〜0.2ミクロン程度)離れた位置に保持さ
れている。アクセスアーム22A〜22Dのの後端部は
支持部24に取り付けられている。支持部24は、シャ
フト26を介して駆動装置28に取り付けられており、
駆動装置28が所定角度だけ回動することによってアク
セスアーム22A〜22Dが旋回するようになってい
る。このアクセスアーム22A〜22Hの旋回によっ
て、各磁気ヘッド20A〜20Dがディスク18A,1
8Bの各記録面上を半径方向(図3参照)に移動し、デ
ィスク18A〜18Dの記録面上の所定部位に位置され
る。
18Bの各々の記録面に対応して設けられた所定ヘッド
ギャップ幅及びギャップ長の磁気ヘッド20A〜20D
を備えている。各磁気ヘッド20A〜20Dは、MRヘ
ッドとして機能すると共に、情報を読取るための再生素
子21A〜21Dと、情報を書込むための記録素子19
A〜19Dとから構成されている(図1参照、詳細は後
述)。磁気ヘッド20A〜20Dの各々は、対応するア
クセスアーム22A〜22Dの先端部に取付けられてお
り、ディスク18A,18Bの対応する記録面から若干
(例えば 0.1〜0.2ミクロン程度)離れた位置に保持さ
れている。アクセスアーム22A〜22Dのの後端部は
支持部24に取り付けられている。支持部24は、シャ
フト26を介して駆動装置28に取り付けられており、
駆動装置28が所定角度だけ回動することによってアク
セスアーム22A〜22Dが旋回するようになってい
る。このアクセスアーム22A〜22Hの旋回によっ
て、各磁気ヘッド20A〜20Dがディスク18A,1
8Bの各記録面上を半径方向(図3参照)に移動し、デ
ィスク18A〜18Dの記録面上の所定部位に位置され
る。
【0026】駆動装置28は、ハードディスクコントロ
ーラ(以下、HDCという。)30に接続されている。
このHDC30は、後述するように磁気ヘッド20A〜
20Dの各々にも接続されている(図1参照)。
ーラ(以下、HDCという。)30に接続されている。
このHDC30は、後述するように磁気ヘッド20A〜
20Dの各々にも接続されている(図1参照)。
【0027】図1に示すように、HDC30はコントロ
ーラ本体40を有している。コントローラ本体40は、
デジタルアナログ変換器(D/A)28a、増幅回路
(AMP)28b、及びボイスコイルモータ(VCM)
28cから構成される駆動装置28に接続されている。
従って、コントローラ本体40から出力されたデジタル
信号が、D/A28aにおいてアナログ信号に変換さ
れ、AMP28bにおいて所定倍率で増幅された後に、
VCM28cへ供給される。VCM28cは供給された
信号に応じた所定角度だけ回動し、アクセスアーム22
A〜22Dが所定角度旋回する。
ーラ本体40を有している。コントローラ本体40は、
デジタルアナログ変換器(D/A)28a、増幅回路
(AMP)28b、及びボイスコイルモータ(VCM)
28cから構成される駆動装置28に接続されている。
従って、コントローラ本体40から出力されたデジタル
信号が、D/A28aにおいてアナログ信号に変換さ
れ、AMP28bにおいて所定倍率で増幅された後に、
VCM28cへ供給される。VCM28cは供給された
信号に応じた所定角度だけ回動し、アクセスアーム22
A〜22Dが所定角度旋回する。
【0028】また、コントローラ本体40は、情報記録
用の電流を供給するためのドライバ34Aを介して磁気
ヘッド20Aの記録素子19Aに接続されると共に、バ
イアス電流を制御するための再生制御回路32Aを介し
て磁気ヘッド20Aの再生素子21Aに接続されてい
る。この再生制御回路32Aは、MR効果を有し、情報
を読取るための再生素子21Aへバイアス電流を供給及
び変化させると共にディスクに記録された情報に応じた
磁界を検出するための回路である(図4参照、詳細は後
述)。同様に、コントローラ本体40は、ドライバ34
B〜34Dを介して磁気ヘッド20B〜20Dの記録素
子19B〜19Dに接続されると共に、再生制御回路3
2B〜32Dを介して磁気ヘッド20B〜20Dの再生
素子21B〜21Dに接続されている。
用の電流を供給するためのドライバ34Aを介して磁気
ヘッド20Aの記録素子19Aに接続されると共に、バ
イアス電流を制御するための再生制御回路32Aを介し
て磁気ヘッド20Aの再生素子21Aに接続されてい
る。この再生制御回路32Aは、MR効果を有し、情報
を読取るための再生素子21Aへバイアス電流を供給及
び変化させると共にディスクに記録された情報に応じた
磁界を検出するための回路である(図4参照、詳細は後
述)。同様に、コントローラ本体40は、ドライバ34
B〜34Dを介して磁気ヘッド20B〜20Dの記録素
子19B〜19Dに接続されると共に、再生制御回路3
2B〜32Dを介して磁気ヘッド20B〜20Dの再生
素子21B〜21Dに接続されている。
【0029】本実施例では、上記再生制御回路32Aに
おいて、磁気ヘッド20Aの再生素子21Aに供給する
バイアス電流を変化させることによって、再生素子21
Aに付与されるバイアス磁界を変更させる構成になって
いる。このバイアス磁界を変更させる具体的な方法とし
ては、以下の5つの方法がある。
おいて、磁気ヘッド20Aの再生素子21Aに供給する
バイアス電流を変化させることによって、再生素子21
Aに付与されるバイアス磁界を変更させる構成になって
いる。このバイアス磁界を変更させる具体的な方法とし
ては、以下の5つの方法がある。
【0030】〔バイアス磁界の変更〕 バイアス電流の供給をオンオフすること。
【0031】バイアス電流の電流値Ixを、電流値0
から初期値Ibまでの間の予め定めた電流値Isに変動
させること。
から初期値Ibまでの間の予め定めた電流値Isに変動
させること。
【0032】バイアス電流の電流値Ixを、初期値I
bから初期値Ibの2倍の電流値2Ibまでの間の予め
定めた電流値Iuに変動させること。
bから初期値Ibの2倍の電流値2Ibまでの間の予め
定めた電流値Iuに変動させること。
【0033】バイアス電流の電流値Ixを、電流値0
から初期値Ibの2倍の電流値2Ibまでの間で変動さ
せること。すなわち、電流値0から初期値Ibまでの間
の予め定めた電流値Isに変動させたり、初期値Ibか
ら初期値Ibの2倍の電流値2Ibまでの間の予め定め
た電流値Iuに変動させたりすること。
から初期値Ibの2倍の電流値2Ibまでの間で変動さ
せること。すなわち、電流値0から初期値Ibまでの間
の予め定めた電流値Isに変動させたり、初期値Ibか
ら初期値Ibの2倍の電流値2Ibまでの間の予め定め
た電流値Iuに変動させたりすること。
【0034】バイアス電流の供給方向を逆転(極性を
反転)させること。なお、上記の初期値Ibの2倍の電
流値2Ibとして設定される電流値は、初期値Ibの2
倍に限定されるものではなく、MR効果を奏するために
適切な電流値を予め求め、この適切な電流値の最大値を
設定してもよい。
反転)させること。なお、上記の初期値Ibの2倍の電
流値2Ibとして設定される電流値は、初期値Ibの2
倍に限定されるものではなく、MR効果を奏するために
適切な電流値を予め求め、この適切な電流値の最大値を
設定してもよい。
【0035】また、上記のバイアス磁界の変更方法〜
変更方法を組み合わせて変更するようにしてもよい。
変更方法を組み合わせて変更するようにしてもよい。
【0036】次に、上記の方法を実現するための概略構
成例を説明する。図4(A)に示すように、変更方法
を実現するための再生制御回路32Aは、バイアス電流
を供給するための再生用ドライバ36A及びディスクに
記録された情報に応じた磁界を検出するための検出回路
38A並びにスイッチ回路42Aから構成されている。
コントローラ本体40はドライバ36Aを介してスイッ
チ回路42Aの一方の端子SI に接続されている。他方
の端子SO は、再生素子21A及び検出回路38Aを介
してコントローラ本体40に接続されている。また、ス
イッチ回路32Aはコントローラ本体40に接続された
制御端Gを備えている。このスイッチ回路32Aは、制
御端Gから入力される信号に応じてオンオフするアナロ
グスイッチ回路等で構成され、制御端Gにローレベル信
号が入力されるとオフ、制御端Gにハイレベル信号が入
力されるとオンする構成である。従って、スイッチ回路
32Aがオンのときはバイアス電流が供給され、オフの
ときは未供給となる。
成例を説明する。図4(A)に示すように、変更方法
を実現するための再生制御回路32Aは、バイアス電流
を供給するための再生用ドライバ36A及びディスクに
記録された情報に応じた磁界を検出するための検出回路
38A並びにスイッチ回路42Aから構成されている。
コントローラ本体40はドライバ36Aを介してスイッ
チ回路42Aの一方の端子SI に接続されている。他方
の端子SO は、再生素子21A及び検出回路38Aを介
してコントローラ本体40に接続されている。また、ス
イッチ回路32Aはコントローラ本体40に接続された
制御端Gを備えている。このスイッチ回路32Aは、制
御端Gから入力される信号に応じてオンオフするアナロ
グスイッチ回路等で構成され、制御端Gにローレベル信
号が入力されるとオフ、制御端Gにハイレベル信号が入
力されるとオンする構成である。従って、スイッチ回路
32Aがオンのときはバイアス電流が供給され、オフの
ときは未供給となる。
【0037】図4(B)に示すように、変更方法、
、を実現するための再生制御回路32Aは、再生素
子21Aへ供給するバイアス電流の電流値を変更するた
めの電流変更回路44A及び検出回路38Aから構成さ
れている。コントローラ本体40は電流変更回路44A
を介して再生素子21Aの一方に接続され、再生素子2
1Aの他方は検出回路38Aを介してコントローラ本体
40に接続されている。また、電流変更回路44Aはコ
ントローラ本体40に接続された制御端Gを備えてい
る。この電流変更回路44Aは、増幅回路等で構成され
た電流出力型の回路であり、入力信号に応じた電流を出
力するようになっている。
、を実現するための再生制御回路32Aは、再生素
子21Aへ供給するバイアス電流の電流値を変更するた
めの電流変更回路44A及び検出回路38Aから構成さ
れている。コントローラ本体40は電流変更回路44A
を介して再生素子21Aの一方に接続され、再生素子2
1Aの他方は検出回路38Aを介してコントローラ本体
40に接続されている。また、電流変更回路44Aはコ
ントローラ本体40に接続された制御端Gを備えてい
る。この電流変更回路44Aは、増幅回路等で構成され
た電流出力型の回路であり、入力信号に応じた電流を出
力するようになっている。
【0038】例えば、図示しない増幅回路の2種類の時
定数を予め定め、コントローラ本体40からの入力信号
(例えば、ローレベルまたはハイレベル)に応じ切り換
え可能なように電流変更回路44Aを構成する。変更方
法の適用では、上記の2種類の時定数は、電流変更回
路44Aから出力されるバイアス電流の電流値Ixが、
初期値Ib及び電流値0から初期値Ibまでの間の予め
定めた電流値Isとなるように定めればよい。従って、
制御端Gにローレベル信号が入力されると電流変更回路
44Aからは初期値Ibのバイアス電流が出力され、制
御端Gにハイレベル信号が入力されると電流変更回路4
4Aからは電流値Isのバイアス電流が出力されること
になる。
定数を予め定め、コントローラ本体40からの入力信号
(例えば、ローレベルまたはハイレベル)に応じ切り換
え可能なように電流変更回路44Aを構成する。変更方
法の適用では、上記の2種類の時定数は、電流変更回
路44Aから出力されるバイアス電流の電流値Ixが、
初期値Ib及び電流値0から初期値Ibまでの間の予め
定めた電流値Isとなるように定めればよい。従って、
制御端Gにローレベル信号が入力されると電流変更回路
44Aからは初期値Ibのバイアス電流が出力され、制
御端Gにハイレベル信号が入力されると電流変更回路4
4Aからは電流値Isのバイアス電流が出力されること
になる。
【0039】また、変更方法の適用では、上記の2種
類の時定数は、電流変更回路44Aから出力されるバイ
アス電流の電流値Ixが、初期値Ib及び初期値Ibか
ら初期値Ibの2倍の電流値2Ibまでの間の予め定め
た電流値Iuとなるように定めればよい。従って、制御
端Gにローレベル信号が入力されると電流変更回路44
Aからは初期値Ibのバイアス電流が出力され、制御端
Gにハイレベル信号が入力されると電流変更回路44A
からは電流値Iuのバイアス電流が出力されることにな
る。
類の時定数は、電流変更回路44Aから出力されるバイ
アス電流の電流値Ixが、初期値Ib及び初期値Ibか
ら初期値Ibの2倍の電流値2Ibまでの間の予め定め
た電流値Iuとなるように定めればよい。従って、制御
端Gにローレベル信号が入力されると電流変更回路44
Aからは初期値Ibのバイアス電流が出力され、制御端
Gにハイレベル信号が入力されると電流変更回路44A
からは電流値Iuのバイアス電流が出力されることにな
る。
【0040】さらに、変更方法の適用では、図示しな
い増幅回路の3種類の時定数を予め定める。すなわち、
電流変更回路44Aから出力されるバイアス電流の電流
値Ixが、初期値Ib、電流値0から初期値Ibまでの
間の予め定めた電流値Is及び初期値Ibから初期値I
bの2倍の電流値2Ibまでの間の予め定めた電流値I
uとなるように定める。この場合、制御端Gにローレベ
ル信号が入力されると電流変更回路44Aからは初期値
Ibのバイアス電流が出力されるようにすると共に、制
御端Gにハイレベル信号が入力されると電流変更回路4
4Aからは所定時間毎に電流値Isまたは電流値Iuの
バイアス電流が出力されるように切り替わって出力され
るようにすればよい。
い増幅回路の3種類の時定数を予め定める。すなわち、
電流変更回路44Aから出力されるバイアス電流の電流
値Ixが、初期値Ib、電流値0から初期値Ibまでの
間の予め定めた電流値Is及び初期値Ibから初期値I
bの2倍の電流値2Ibまでの間の予め定めた電流値I
uとなるように定める。この場合、制御端Gにローレベ
ル信号が入力されると電流変更回路44Aからは初期値
Ibのバイアス電流が出力されるようにすると共に、制
御端Gにハイレベル信号が入力されると電流変更回路4
4Aからは所定時間毎に電流値Isまたは電流値Iuの
バイアス電流が出力されるように切り替わって出力され
るようにすればよい。
【0041】図4(C)に示すように、変更方法を実
現するための再生制御回路32Aは、再生用ドライバ3
6A、検出回路38A及び切換スイッチ回路46Aから
構成されている。コントローラ本体40はドライバ36
Aを介して切換スイッチ回路46Aの端子SD に接続さ
れると共に、検出器38Aを介して切換スイッチ回路4
6Aの端子SC に接続されている。この切換スイッチ回
路46Aはコントローラ本体40に接続された制御端G
を備えている。切換スイッチ回路46Aは、内部を通過
する2回線の経路を切り換えるための回路であり、制御
端Gにローレベル信号が入力されているときにオフし端
子SA −SD 及び端子SB −SC が導通する経路(図4
の実線)に設定されている。また、制御端Gにハイレベ
ル信号が入力されるとオンされて端子SA −SC 及び端
子SB −SD が導通する経路(図4の想像線)に切り替
わる。この切換スイッチ回路46Aの端子SA 、SB は
再生素子21Aの両端部に接続されている。従って、切
換スイッチ回路46Aがオンのときは所定方向(図4の
矢印L方向)で再生素子21Aにバイアス電流が供給さ
れ、オフのときは逆方向(図4の矢印R方向)で再生素
子21Aにバイアス電流が供給される。なお、切換スイ
ッチ回路46A〜32Dは、Hブリッジ回路等で構成す
ることができる。
現するための再生制御回路32Aは、再生用ドライバ3
6A、検出回路38A及び切換スイッチ回路46Aから
構成されている。コントローラ本体40はドライバ36
Aを介して切換スイッチ回路46Aの端子SD に接続さ
れると共に、検出器38Aを介して切換スイッチ回路4
6Aの端子SC に接続されている。この切換スイッチ回
路46Aはコントローラ本体40に接続された制御端G
を備えている。切換スイッチ回路46Aは、内部を通過
する2回線の経路を切り換えるための回路であり、制御
端Gにローレベル信号が入力されているときにオフし端
子SA −SD 及び端子SB −SC が導通する経路(図4
の実線)に設定されている。また、制御端Gにハイレベ
ル信号が入力されるとオンされて端子SA −SC 及び端
子SB −SD が導通する経路(図4の想像線)に切り替
わる。この切換スイッチ回路46Aの端子SA 、SB は
再生素子21Aの両端部に接続されている。従って、切
換スイッチ回路46Aがオンのときは所定方向(図4の
矢印L方向)で再生素子21Aにバイアス電流が供給さ
れ、オフのときは逆方向(図4の矢印R方向)で再生素
子21Aにバイアス電流が供給される。なお、切換スイ
ッチ回路46A〜32Dは、Hブリッジ回路等で構成す
ることができる。
【0042】なお、再生制御回路32B〜32Dは、再
生制御回路32Aと同様の構成であるため、詳細な説明
を省略する。
生制御回路32Aと同様の構成であるため、詳細な説明
を省略する。
【0043】上記の磁気ヘッド20Aは、MRヘッドと
して機能するが、再生素子21Aと、記録素子19Aと
が独立して構成されている。記録素子19Aはインダク
ティブ薄膜等がスパッタリングで形成されている。一
方、再生素子21Aは、後述するように、磁界または磁
化により電気抵抗が変化する磁気抵抗効果(MR効果)
を有する素子を含み、本実施例では、ソフトバイアス方
法によるバイアス磁界付与によって抵抗値の変化により
磁界を検出するときの感度と変化する磁界との直線性を
向上させて、再生素子近傍の磁界を検出するものであ
る。なお、磁気ヘッド20B〜20Dは、磁気ヘッド2
0Aと同様の構成であるため、以下、磁気ヘッド20A
についてのみ説明し、磁気ヘッド20B〜20Dの詳細
な説明を省略する。
して機能するが、再生素子21Aと、記録素子19Aと
が独立して構成されている。記録素子19Aはインダク
ティブ薄膜等がスパッタリングで形成されている。一
方、再生素子21Aは、後述するように、磁界または磁
化により電気抵抗が変化する磁気抵抗効果(MR効果)
を有する素子を含み、本実施例では、ソフトバイアス方
法によるバイアス磁界付与によって抵抗値の変化により
磁界を検出するときの感度と変化する磁界との直線性を
向上させて、再生素子近傍の磁界を検出するものであ
る。なお、磁気ヘッド20B〜20Dは、磁気ヘッド2
0Aと同様の構成であるため、以下、磁気ヘッド20A
についてのみ説明し、磁気ヘッド20B〜20Dの詳細
な説明を省略する。
【0044】図5に示すように、再生素子21Aは、M
R効果を有する略板状のMR素子62及び軟磁性(膜)
材料(soft Adjacent Layer 、以下、SALという。)
64を備えている。MR素子62の両端部の各々には、
リード線66が取り付けられており、このリード線66
はHDC30に接続されている。SAL64はMR素子
62と平行に積層されて構成されており、各々はディス
ク18Aに対して水平な位置になるように配設されてい
る。このSAL64は軟磁性体であるためMR素子62
に供給される電流によって磁化される。この磁化された
SAL64の磁界によってMR素子62にはバイアス磁
界が付与される。
R効果を有する略板状のMR素子62及び軟磁性(膜)
材料(soft Adjacent Layer 、以下、SALという。)
64を備えている。MR素子62の両端部の各々には、
リード線66が取り付けられており、このリード線66
はHDC30に接続されている。SAL64はMR素子
62と平行に積層されて構成されており、各々はディス
ク18Aに対して水平な位置になるように配設されてい
る。このSAL64は軟磁性体であるためMR素子62
に供給される電流によって磁化される。この磁化された
SAL64の磁界によってMR素子62にはバイアス磁
界が付与される。
【0045】図6に示すように、再生素子21AのMR
素子62に電流を供給しない場合には、SAL64は磁
化されないので、磁化ベクトルの向きは製造時の向き
(図6の矢印H0 )である。MR素子62にバイアス電
流として所定電流を所定方向(図6の白抜矢印I方向)
に供給すると、SAL64ではMR素子62に供給され
た所定電流によって所定方向(図6の矢印U方向)の垂
直磁界が生じる。このSAL64の磁界がMR素子62
にバイアス磁界として付与され、MR素子62における
磁化ベクトルの向きが(図6の矢印HD 方向に)変動す
る。
素子62に電流を供給しない場合には、SAL64は磁
化されないので、磁化ベクトルの向きは製造時の向き
(図6の矢印H0 )である。MR素子62にバイアス電
流として所定電流を所定方向(図6の白抜矢印I方向)
に供給すると、SAL64ではMR素子62に供給され
た所定電流によって所定方向(図6の矢印U方向)の垂
直磁界が生じる。このSAL64の磁界がMR素子62
にバイアス磁界として付与され、MR素子62における
磁化ベクトルの向きが(図6の矢印HD 方向に)変動す
る。
【0046】一方、MR素子62に供給した電流の向き
(極性)を反転(図6の白抜矢印I方向と逆方向)させ
ると、SAL64では逆方向(図6の矢印U方向と逆方
向)の垂直磁界が生じる。このため、MR素子62にお
ける磁化ベクトルの向きは逆方向(図6の矢印HU 方
向)に変動する。従って、SAL64がMR素子62に
付与する垂直磁界の方向が反転することにより、MR素
子62における磁化ベクトルの方向が、バイアス電流が
供給されないときの方向H0 から、MR素子62に供給
されたバイアス電流の方向によって方向HU または方向
HD に変動することになる。
(極性)を反転(図6の白抜矢印I方向と逆方向)させ
ると、SAL64では逆方向(図6の矢印U方向と逆方
向)の垂直磁界が生じる。このため、MR素子62にお
ける磁化ベクトルの向きは逆方向(図6の矢印HU 方
向)に変動する。従って、SAL64がMR素子62に
付与する垂直磁界の方向が反転することにより、MR素
子62における磁化ベクトルの方向が、バイアス電流が
供給されないときの方向H0 から、MR素子62に供給
されたバイアス電流の方向によって方向HU または方向
HD に変動することになる。
【0047】次に、本実施例の作用を図7及び図8のフ
ローチャートを参照し、MRヘッドの不安定な磁区を解
消するためのHDC30における処理と共に説明する。
図示を省略したホストコンピュータ等からディスク18
Aに対する情報の記録再生の処理が指示されると、図7
に示す記録再生処理ルーチンが実行される。図7のステ
ップ100では、後述する回復処理が実行される。この
回復処理が終了すると、ステップ150へ記録再生処理
モード(R/Wモード)へ移行し、ディスク18Aに対
する情報の記録処理または再生処理が実行される。
ローチャートを参照し、MRヘッドの不安定な磁区を解
消するためのHDC30における処理と共に説明する。
図示を省略したホストコンピュータ等からディスク18
Aに対する情報の記録再生の処理が指示されると、図7
に示す記録再生処理ルーチンが実行される。図7のステ
ップ100では、後述する回復処理が実行される。この
回復処理が終了すると、ステップ150へ記録再生処理
モード(R/Wモード)へ移行し、ディスク18Aに対
する情報の記録処理または再生処理が実行される。
【0048】図8の回復処理が実行されると、ステップ
102において、磁気ヘッド20Aの再生素子21Aに
付与されるバイアス磁界を変化させるため、電流変更回
路44Aへハイレベルの信号を出力する。これによっ
て、電流変更回路44Aから出力されるバイアス電流が
初期値Ibから変化されて、再生素子21Aに付与され
るバイアス磁界が変更される。ハイレベルの信号が予め
定めた所定時間(例えば、10ms)だけ出力されると
(ステップ104)、ステップ106においてバイアス
電流を初期値へ戻すため、電流変更回路44Aへローレ
ベルの信号を出力し、本ルーチンを終了する。
102において、磁気ヘッド20Aの再生素子21Aに
付与されるバイアス磁界を変化させるため、電流変更回
路44Aへハイレベルの信号を出力する。これによっ
て、電流変更回路44Aから出力されるバイアス電流が
初期値Ibから変化されて、再生素子21Aに付与され
るバイアス磁界が変更される。ハイレベルの信号が予め
定めた所定時間(例えば、10ms)だけ出力されると
(ステップ104)、ステップ106においてバイアス
電流を初期値へ戻すため、電流変更回路44Aへローレ
ベルの信号を出力し、本ルーチンを終了する。
【0049】このように、バイアス電流が初期値Ibか
ら変化されるので、再生素子21Aに付与されるバイア
ス磁界が変更される。従って、所定時間内で磁化ベクト
ルの方向が変化する。このため、再生素子、特にMR素
子の磁区が不安定になることがなく、安定的にディスク
から情報を再生することができる。
ら変化されるので、再生素子21Aに付与されるバイア
ス磁界が変更される。従って、所定時間内で磁化ベクト
ルの方向が変化する。このため、再生素子、特にMR素
子の磁区が不安定になることがなく、安定的にディスク
から情報を再生することができる。
【0050】このバイアス磁界の変更を詳細に説明す
る。図9(A)に示すように、所定のバイアス電流Ib
を供給し、再生素子21Aが安定的な状態のときには、
再生素子21Aに不安定な磁区が生じることはない。こ
の所定のバイアス電流Ibを供給したときの再生素子2
1Aにおける磁化ベクトルの向きは、バイアス電流を供
給しないとき(図9(C)参照)の磁化ベクトルの向き
から所定角θb をなす角度になる。この再生素子21A
に外部磁場やESD/EOS(Electrical Overstress
Damage)などの外部からのストレスが負荷的に付与され
ると、不安定な磁区が生じる(図9(B)参照)。この
不安定な磁区の発生により磁気ヘッドの出力信号が不安
定になる。
る。図9(A)に示すように、所定のバイアス電流Ib
を供給し、再生素子21Aが安定的な状態のときには、
再生素子21Aに不安定な磁区が生じることはない。こ
の所定のバイアス電流Ibを供給したときの再生素子2
1Aにおける磁化ベクトルの向きは、バイアス電流を供
給しないとき(図9(C)参照)の磁化ベクトルの向き
から所定角θb をなす角度になる。この再生素子21A
に外部磁場やESD/EOS(Electrical Overstress
Damage)などの外部からのストレスが負荷的に付与され
ると、不安定な磁区が生じる(図9(B)参照)。この
不安定な磁区の発生により磁気ヘッドの出力信号が不安
定になる。
【0051】そこで、上記で説明した変更方法では、
制御端G(図4(A)参照)にハイレベルの信号を出力
しバイアス電流の供給から未供給へ変更することによっ
て(図9(A)の状態と、図9(C)の状態)、磁化ベ
クトルの向きを連続的に変更して消磁するときのよう
に、磁化ベクトルの向きを変更しているので、不安定な
磁区を解消することができる。
制御端G(図4(A)参照)にハイレベルの信号を出力
しバイアス電流の供給から未供給へ変更することによっ
て(図9(A)の状態と、図9(C)の状態)、磁化ベ
クトルの向きを連続的に変更して消磁するときのよう
に、磁化ベクトルの向きを変更しているので、不安定な
磁区を解消することができる。
【0052】また、変更方法では、制御端G(図4
(B)参照)にハイレベルの信号を出力しバイアス電流
を初期値Ibから電流値Is(0<Is<Ib)に変動
させることによって(図9(A)の状態と、図9(D)
の状態)、磁化ベクトルの向きを変更しているので、不
安定な磁区を解消することができる。この電流値Isを
供給したときの再生素子21Aにおける磁化ベクトルの
向きは、バイアス電流を供給しないとき(図9(C)参
照)の磁化ベクトルの向きから角度θ1 をなすことにな
る(0<θ1 <θb )。変更方法では、バイアス電流
を初期値Ibから電流値Iu(Ib<Iu<2Ib)に
変動させることによって(図9(A)の状態と、図9
(E)の状態)、磁化ベクトルの向きを変更しているの
で、不安定な磁区を解消することができる。この電流値
Iuを供給したときの再生素子21Aにおける磁化ベク
トルの向きは、バイアス電流を供給しないとき(図9
(C)参照)の磁化ベクトルの向きから角度θ2 をなす
ことになる(0<θ2 <θb )。変更方法では、バイ
アス電流を初期値Ibから、電流値Ix(Is<Ix<
Iu)に変動させることによって(図9(A)の状態
と、図9(D)の状態、図9(E)の状態)、磁化ベク
トルの向きを変更しているので、不安定な磁区を解消す
ることができる。すなわち、電流値0から初期値Ibま
での間の予め定めた電流値Isに変動させたり、初期値
Ibから初期値Ibの2倍の電流値2Ibまでの間の予
め定めた電流値Iuに変動させたりすることにより、選
択的にバイアス電流を供給することができる。
(B)参照)にハイレベルの信号を出力しバイアス電流
を初期値Ibから電流値Is(0<Is<Ib)に変動
させることによって(図9(A)の状態と、図9(D)
の状態)、磁化ベクトルの向きを変更しているので、不
安定な磁区を解消することができる。この電流値Isを
供給したときの再生素子21Aにおける磁化ベクトルの
向きは、バイアス電流を供給しないとき(図9(C)参
照)の磁化ベクトルの向きから角度θ1 をなすことにな
る(0<θ1 <θb )。変更方法では、バイアス電流
を初期値Ibから電流値Iu(Ib<Iu<2Ib)に
変動させることによって(図9(A)の状態と、図9
(E)の状態)、磁化ベクトルの向きを変更しているの
で、不安定な磁区を解消することができる。この電流値
Iuを供給したときの再生素子21Aにおける磁化ベク
トルの向きは、バイアス電流を供給しないとき(図9
(C)参照)の磁化ベクトルの向きから角度θ2 をなす
ことになる(0<θ2 <θb )。変更方法では、バイ
アス電流を初期値Ibから、電流値Ix(Is<Ix<
Iu)に変動させることによって(図9(A)の状態
と、図9(D)の状態、図9(E)の状態)、磁化ベク
トルの向きを変更しているので、不安定な磁区を解消す
ることができる。すなわち、電流値0から初期値Ibま
での間の予め定めた電流値Isに変動させたり、初期値
Ibから初期値Ibの2倍の電流値2Ibまでの間の予
め定めた電流値Iuに変動させたりすることにより、選
択的にバイアス電流を供給することができる。
【0053】なお、変更方法、では、設定した電流
値Isまたは電流値Iuとして、再生に充分なバイアス
磁界を得ることができる電流値を設定すれば、初期値I
bに戻すことなく、そのまま(電流値Isまたは電流値
Iu)記録再生処理へ移行してもよい。すなわち、上記
のステップ106を省略してもよい。この場合には、図
8のステップ102において、初期値Ibから電流値I
sまたは電流値Iu、電流値Isまたは電流値Iuから
初期値Ibとなるように現在設定されている電流値を変
更するようにすればよい。
値Isまたは電流値Iuとして、再生に充分なバイアス
磁界を得ることができる電流値を設定すれば、初期値I
bに戻すことなく、そのまま(電流値Isまたは電流値
Iu)記録再生処理へ移行してもよい。すなわち、上記
のステップ106を省略してもよい。この場合には、図
8のステップ102において、初期値Ibから電流値I
sまたは電流値Iu、電流値Isまたは電流値Iuから
初期値Ibとなるように現在設定されている電流値を変
更するようにすればよい。
【0054】変更方法では、制御端G(図4(C)参
照)にハイレベルの信号を出力することによってバイア
ス電流の極性を反転する。すなわち、バイアス電流を初
期値Ibから電流値−Ibに変動させることによって
(図9(A)の状態と、図9(F)の状態)、磁化ベク
トルの向きを変更しているので、不安定な磁区を解消す
ることができる。このバイアス電流の極性を反転したと
きの再生素子21Aにおける磁化ベクトルの向きは、バ
イアス電流を供給しないときの磁化ベクトルの向きから
角度θ3 をなすことになる(θ3 =−θb )。
照)にハイレベルの信号を出力することによってバイア
ス電流の極性を反転する。すなわち、バイアス電流を初
期値Ibから電流値−Ibに変動させることによって
(図9(A)の状態と、図9(F)の状態)、磁化ベク
トルの向きを変更しているので、不安定な磁区を解消す
ることができる。このバイアス電流の極性を反転したと
きの再生素子21Aにおける磁化ベクトルの向きは、バ
イアス電流を供給しないときの磁化ベクトルの向きから
角度θ3 をなすことになる(θ3 =−θb )。
【0055】なお、上記の回復処理は、記録再生処理の
以前に実行されることに限定されるものではなく、定期
的に実行するようにしてもよい。また、オペレータやホ
ストコンピュータからの指示によって実行するようにし
てもよい。
以前に実行されることに限定されるものではなく、定期
的に実行するようにしてもよい。また、オペレータやホ
ストコンピュータからの指示によって実行するようにし
てもよい。
【0056】このように、本実施例では、MRヘッドに
バイアス磁界を付与するときに、バイアス磁界の方向を
変化させることによって、磁区の不安定性を解消させる
ことができるので、HDD装置を分解して磁気ヘッドを
初期化することなく、安定した磁区による磁気ヘッドを
提供することができる。このため、情報の再生におい
て、再生不良が発生することがない。
バイアス磁界を付与するときに、バイアス磁界の方向を
変化させることによって、磁区の不安定性を解消させる
ことができるので、HDD装置を分解して磁気ヘッドを
初期化することなく、安定した磁区による磁気ヘッドを
提供することができる。このため、情報の再生におい
て、再生不良が発生することがない。
【0057】上記では、変更方法〜に対応するバイ
アス磁界の変更を説明したが、次に、これらの変形例を
説明する。記録再生処理モード(ステップ150)で
は、記録処理と再生処理があるが、バイアス磁界を必要
とするのは主に再生処理である。このため、以下の説明
では、記録処理から再生処理に切り換わる時点に供給す
るバイアス電流を変更することによって再生処理におけ
るこのバイアス磁界を変更する場合を説明する。
アス磁界の変更を説明したが、次に、これらの変形例を
説明する。記録再生処理モード(ステップ150)で
は、記録処理と再生処理があるが、バイアス磁界を必要
とするのは主に再生処理である。このため、以下の説明
では、記録処理から再生処理に切り換わる時点に供給す
るバイアス電流を変更することによって再生処理におけ
るこのバイアス磁界を変更する場合を説明する。
【0058】変形例Aは、図12に示すように、バイア
ス電流の電流値Ixを、記録処理のときの電流値0から
再生処理で使用される電流値(初期値Ib、例えば、
8.5mA)の10%〜50%増加した電流値(電流値
Iu、例えば、10mA)に所定時間tだけ変動させた
後に、再生処理で使用される電流値(初期値Ib)に変
動させることによって、バイアス磁界を変更する。この
場合、図4(B)の電流変更回路44Aの制御端Gへ、
所定時間tで電流値Iuが供給された後に、電流値Ib
が供給されるように、制御信号を入力する構成とすれば
よい。なお、所定時間tは、記録処理から再生処理に切
り換わるタイムラグ内の時間未満に設定することが好ま
しい。このようにすれば、再生処理が開始される以前に
磁化ベクトルの向きが変更されるので、再生処理が開始
される時点では、不安定な磁区が解消された安定的な状
態で、再生処理をすることができる。
ス電流の電流値Ixを、記録処理のときの電流値0から
再生処理で使用される電流値(初期値Ib、例えば、
8.5mA)の10%〜50%増加した電流値(電流値
Iu、例えば、10mA)に所定時間tだけ変動させた
後に、再生処理で使用される電流値(初期値Ib)に変
動させることによって、バイアス磁界を変更する。この
場合、図4(B)の電流変更回路44Aの制御端Gへ、
所定時間tで電流値Iuが供給された後に、電流値Ib
が供給されるように、制御信号を入力する構成とすれば
よい。なお、所定時間tは、記録処理から再生処理に切
り換わるタイムラグ内の時間未満に設定することが好ま
しい。このようにすれば、再生処理が開始される以前に
磁化ベクトルの向きが変更されるので、再生処理が開始
される時点では、不安定な磁区が解消された安定的な状
態で、再生処理をすることができる。
【0059】変形例Bは、変形例Aの応用であり、装置
構成を簡略化可能なバイアス磁界の変更方法である。す
なわち、図13に示すように、再生処理へ移行する時点
に所定のバイアス電流(例えば、電流値Iu)が供給さ
れ、図示しない減衰回路の時定数τに応じた時間tで所
定のバイアス電流(例えば、電流値Ib)まで徐々に減
衰されるバイアス電流が供給されることにより、バイア
ス磁界を変更する。この場合、図4(A)に示す再生制
御回路32Aをスイッチ回路42Aに代えて所定の時定
数τを有する図示しない減衰回路で構成するればよい。
なお、この図示しない減衰回路は、コントローラ本体4
0との接続が不要である。このように、変形例Bは、バ
イアス磁界を変更するための特別な処理をCPUで行う
ことがなく、単にバイアス電流を供給することによって
バイアス磁界が変更されると共に、装置は減衰回路の付
加のみの簡略な構成になる。また、通常、バイアス電流
の供給を開始した時点では、供給するために設定した電
流値を越えた電流が供給されるオーバーシュートが生じ
るので、このオーバーシュートが生じた場合であって
も、本例は有効に機能する。
構成を簡略化可能なバイアス磁界の変更方法である。す
なわち、図13に示すように、再生処理へ移行する時点
に所定のバイアス電流(例えば、電流値Iu)が供給さ
れ、図示しない減衰回路の時定数τに応じた時間tで所
定のバイアス電流(例えば、電流値Ib)まで徐々に減
衰されるバイアス電流が供給されることにより、バイア
ス磁界を変更する。この場合、図4(A)に示す再生制
御回路32Aをスイッチ回路42Aに代えて所定の時定
数τを有する図示しない減衰回路で構成するればよい。
なお、この図示しない減衰回路は、コントローラ本体4
0との接続が不要である。このように、変形例Bは、バ
イアス磁界を変更するための特別な処理をCPUで行う
ことがなく、単にバイアス電流を供給することによって
バイアス磁界が変更されると共に、装置は減衰回路の付
加のみの簡略な構成になる。また、通常、バイアス電流
の供給を開始した時点では、供給するために設定した電
流値を越えた電流が供給されるオーバーシュートが生じ
るので、このオーバーシュートが生じた場合であって
も、本例は有効に機能する。
【0060】変形例Cは、変形例Bの減衰を段階的に行
うものであり、図14に示すように、再生処理へ移行す
る時点に所定のバイアス電流(例えば、電流値Iu)を
供給した後、所定のバイアス電流(例えば、電流値I
b)まで段階的に減衰してバイアス電流を供給すること
で、バイアス磁界を変更する。この場合、図4(B)に
示す電流変更回路44Aを、複数の電流値のバイアス電
流を出力可能なように制御端Gに段階的に制御信号が入
力されるように構成すればよい。なお、制御信号は変形
例Aの所定時間tを複数に分割した時間(t1 ,t2 ,
・・・,tn )毎に離散的に変化するように出力する。
これにより、段階的に電流値が電流値Iuから電流値I
bまで変化し、バイアス磁界が変更される。
うものであり、図14に示すように、再生処理へ移行す
る時点に所定のバイアス電流(例えば、電流値Iu)を
供給した後、所定のバイアス電流(例えば、電流値I
b)まで段階的に減衰してバイアス電流を供給すること
で、バイアス磁界を変更する。この場合、図4(B)に
示す電流変更回路44Aを、複数の電流値のバイアス電
流を出力可能なように制御端Gに段階的に制御信号が入
力されるように構成すればよい。なお、制御信号は変形
例Aの所定時間tを複数に分割した時間(t1 ,t2 ,
・・・,tn )毎に離散的に変化するように出力する。
これにより、段階的に電流値が電流値Iuから電流値I
bまで変化し、バイアス磁界が変更される。
【0061】変形例Dは、上記の組み合わせであり、図
15に示すように、所定時間tを複数に分割した分割時
間t1 の間は、電流値Iuを維持し、この後、徐々にバ
イアス電流を減衰させることにより、バイアス磁界を変
更する。この場合、図4(A)に示す再生制御回路32
Aをスイッチ回路42Aを、所定の時定数τを有する図
示しない減衰回路を介する接点とそのまま通過する接点
とに切り換え可能なスイッチ回路を備えて構成すればよ
い。制御端Gには分割時間t1 の間は電流がそのまま通
過し、その後に減衰回路を介するように制御信号を入力
する。
15に示すように、所定時間tを複数に分割した分割時
間t1 の間は、電流値Iuを維持し、この後、徐々にバ
イアス電流を減衰させることにより、バイアス磁界を変
更する。この場合、図4(A)に示す再生制御回路32
Aをスイッチ回路42Aを、所定の時定数τを有する図
示しない減衰回路を介する接点とそのまま通過する接点
とに切り換え可能なスイッチ回路を備えて構成すればよ
い。制御端Gには分割時間t1 の間は電流がそのまま通
過し、その後に減衰回路を介するように制御信号を入力
する。
【0062】変形例Eは、バイアス電流の電流値を交流
的に変動させることによってバイアス磁界を変更する。
すなわち、図16に示すように、所定の最大振幅から予
め定めた電流値(例えば、電流値Ib)まで、交流的に
電流値が変動しながら減衰し安定する。この交流的なバ
イアス電流の電流値の変動によって、バイアス磁界を変
更する。この場合、図4(A)に示す再生制御回路32
Aをスイッチ回路42Aに代えて所定の時定数τを有
し、図16に示す特性を有する図示しない交流減衰回路
で構成すればよい。
的に変動させることによってバイアス磁界を変更する。
すなわち、図16に示すように、所定の最大振幅から予
め定めた電流値(例えば、電流値Ib)まで、交流的に
電流値が変動しながら減衰し安定する。この交流的なバ
イアス電流の電流値の変動によって、バイアス磁界を変
更する。この場合、図4(A)に示す再生制御回路32
Aをスイッチ回路42Aに代えて所定の時定数τを有
し、図16に示す特性を有する図示しない交流減衰回路
で構成すればよい。
【0063】変形例Fは、図17に示すように、バイア
ス電流の極性を反転させた後に、変形例Bで説明した、
所定のバイアス電流(例えば、電流値Iu)から、所定
のバイアス電流(例えば、電流値Ib)まで徐々にバイ
アス電流を減衰させることにより、バイアス磁界を変更
する。この場合、図4(C)に示す切換スイッチ回路4
6Aの一方に図示を省略した減衰回路を設けて構成すれ
ばよい。
ス電流の極性を反転させた後に、変形例Bで説明した、
所定のバイアス電流(例えば、電流値Iu)から、所定
のバイアス電流(例えば、電流値Ib)まで徐々にバイ
アス電流を減衰させることにより、バイアス磁界を変更
する。この場合、図4(C)に示す切換スイッチ回路4
6Aの一方に図示を省略した減衰回路を設けて構成すれ
ばよい。
【0064】変形例Gは、図18に示すように、バイア
ス電流の電流値をバイアス電流の極性反転を交流的に変
動ながら減衰させることによってバイアス磁界を変更す
る。この場合、図4(C)に示す切換スイッチ回路46
Aに上述の交流減衰回路を設けて構成すればよい。
ス電流の電流値をバイアス電流の極性反転を交流的に変
動ながら減衰させることによってバイアス磁界を変更す
る。この場合、図4(C)に示す切換スイッチ回路46
Aに上述の交流減衰回路を設けて構成すればよい。
【0065】上記磁気ヘッドにおける磁区の安定性は再
生信号の歪み率と相関がある。このため、磁気ヘッドの
出力信号の歪み率を2OLOG(F1/F2)から求め
る。但し、F1:外部磁場の信号周波数の信号レベル、
F2:F1信号の2次高調波の信号レベルである。この
磁気ヘッド信号の歪み率2OLOG(F1/F2)の変
化は、再生信号波形の僅かな変化を精度良く測定でき
る。
生信号の歪み率と相関がある。このため、磁気ヘッドの
出力信号の歪み率を2OLOG(F1/F2)から求め
る。但し、F1:外部磁場の信号周波数の信号レベル、
F2:F1信号の2次高調波の信号レベルである。この
磁気ヘッド信号の歪み率2OLOG(F1/F2)の変
化は、再生信号波形の僅かな変化を精度良く測定でき
る。
【0066】図10には、上記の変更方法による所定
時間(10ms)だけバイアス電流を繰り返して反転させ
たときに出力される磁気ヘッドの信号変化特性を示し
た。図中、横軸には時間、縦軸には磁気ヘッドの歪み率
を設定している。上記で説明した復帰処理であるバイア
ス電流の極性を反転している初期段階では(所定時間、
10ms)、歪み率は逆方向のバイアス電流の供給により
激しく変動しているが、このバイアス電流の極性反転を
繰り返すことにより歪み率の変動が小さくなり、安定な
磁区構造に再構成されたことが理解される。
時間(10ms)だけバイアス電流を繰り返して反転させ
たときに出力される磁気ヘッドの信号変化特性を示し
た。図中、横軸には時間、縦軸には磁気ヘッドの歪み率
を設定している。上記で説明した復帰処理であるバイア
ス電流の極性を反転している初期段階では(所定時間、
10ms)、歪み率は逆方向のバイアス電流の供給により
激しく変動しているが、このバイアス電流の極性反転を
繰り返すことにより歪み率の変動が小さくなり、安定な
磁区構造に再構成されたことが理解される。
【0067】次に、第2実施例を説明する。上記実施例
では、ディスク18Aに対する情報の記録再生の処理を
行う度に復帰処理をする例について説明したが、本実施
例は、磁気ヘッドの磁区の不安定性が生じたときにのみ
復帰処理をするものである。なお、本実施例は、上記の
実施例を同様の構成のため、同一部分には同一符号を付
して詳細な説明を省略し、以下異なる部分を説明する。
では、ディスク18Aに対する情報の記録再生の処理を
行う度に復帰処理をする例について説明したが、本実施
例は、磁気ヘッドの磁区の不安定性が生じたときにのみ
復帰処理をするものである。なお、本実施例は、上記の
実施例を同様の構成のため、同一部分には同一符号を付
して詳細な説明を省略し、以下異なる部分を説明する。
【0068】例えば、図示を省略したホストコンピュー
タ等からディスク18Aに対する情報の記録再生の処理
が指示されると、図11に示す記録再生処理ルーチンが
実行される。図11のステップ200では、磁気ヘッド
の性能低下検出処理をする。すなわち、上記で説明し
た、磁気ヘッドにおける磁区の安定性と再生信号の歪み
率との相関を用いて、磁気ヘッドの磁区の不安定性が生
じたことを検出する。この検出は、上記実施例のように
バイアス電流を所定回繰り返して反転させたときに出力
される信号の標準偏差、分散、最大値及び最小値等の統
計的な演算によって求めることができる。次のステップ
210では、ステップ200において検出処理した結
果、性能低下が生じているか否かを判断し、肯定判断の
場合には、ステップ100において上記と同様に復帰処
理をする。一方、否定判断の場合には、磁気ヘッドの磁
区は安定的であるのでそのまま、ステップ150へ進
み、記録再生処理モード(R/Wモード)へ移行し、デ
ィスク18Aに対する情報の記録処理または再生処理が
実行されて本ルーチンを終了する。
タ等からディスク18Aに対する情報の記録再生の処理
が指示されると、図11に示す記録再生処理ルーチンが
実行される。図11のステップ200では、磁気ヘッド
の性能低下検出処理をする。すなわち、上記で説明し
た、磁気ヘッドにおける磁区の安定性と再生信号の歪み
率との相関を用いて、磁気ヘッドの磁区の不安定性が生
じたことを検出する。この検出は、上記実施例のように
バイアス電流を所定回繰り返して反転させたときに出力
される信号の標準偏差、分散、最大値及び最小値等の統
計的な演算によって求めることができる。次のステップ
210では、ステップ200において検出処理した結
果、性能低下が生じているか否かを判断し、肯定判断の
場合には、ステップ100において上記と同様に復帰処
理をする。一方、否定判断の場合には、磁気ヘッドの磁
区は安定的であるのでそのまま、ステップ150へ進
み、記録再生処理モード(R/Wモード)へ移行し、デ
ィスク18Aに対する情報の記録処理または再生処理が
実行されて本ルーチンを終了する。
【0069】このように、本実施例では、磁気ヘッドの
性能低下検出をしてこの検出結果に基づいて復帰処理を
するか否かを判断しているため、復帰処理が必要とされ
る磁気ヘッドの状態のときにのみ最適に復帰処理をする
ことができる。従って、復帰処理のCPU負荷が軽減さ
れる。
性能低下検出をしてこの検出結果に基づいて復帰処理を
するか否かを判断しているため、復帰処理が必要とされ
る磁気ヘッドの状態のときにのみ最適に復帰処理をする
ことができる。従って、復帰処理のCPU負荷が軽減さ
れる。
【0070】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明の実施例には特許請求の範囲に記載した要件
以外に、次のような各種の技術事項の実施態様を有する
ものである。請求項1に記載したMRヘッドの駆動方法
は、前記再生素子の磁区を検出し、検出された磁区が不
安定か否かを判定し、不安定と判定されたとき、前記バ
イアス磁界を所定時間だけ変化させた後に前記情報を再
生することを特徴とする。
が、本発明の実施例には特許請求の範囲に記載した要件
以外に、次のような各種の技術事項の実施態様を有する
ものである。請求項1に記載したMRヘッドの駆動方法
は、前記再生素子の磁区を検出し、検出された磁区が不
安定か否かを判定し、不安定と判定されたとき、前記バ
イアス磁界を所定時間だけ変化させた後に前記情報を再
生することを特徴とする。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明のMRヘッド
の駆動方法によれば、再生素子内に不安定な磁区が生じ
た場合であっても、バイアス磁界の変化によって不安定
な磁区が低減するので、不安定な磁区によるデータ等の
再生不良が発生することがない、という効果がある。
の駆動方法によれば、再生素子内に不安定な磁区が生じ
た場合であっても、バイアス磁界の変化によって不安定
な磁区が低減するので、不安定な磁区によるデータ等の
再生不良が発生することがない、という効果がある。
【0072】また、本発明のハードディスクシステムに
よれば、MRヘッドを取り出したり、再度初期化処理を
行うことなく、不安定な磁区が低減し、データ等の再生
不良が発生することなく、情報の記録再生を継続的に行
うことができる装置を容易に提供することができる、と
いう効果がある。
よれば、MRヘッドを取り出したり、再度初期化処理を
行うことなく、不安定な磁区が低減し、データ等の再生
不良が発生することなく、情報の記録再生を継続的に行
うことができる装置を容易に提供することができる、と
いう効果がある。
【図1】本発明が適用可能なHDD装置のハードディス
クコントローラ周辺の概略構成を示すブロック図であ
る。
クコントローラ周辺の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明が適用可能なHDD装置の概略構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図3】HDD装置のディスクを示すイメージ図であ
る。
る。
【図4】再生制御回路の概念構成図であり、(A)はバ
イアス電流オンオフ、(B)はバイアス電流の変更、
(C)はバイアス電流の極性変更を示している。
イアス電流オンオフ、(B)はバイアス電流の変更、
(C)はバイアス電流の極性変更を示している。
【図5】ソフトバイアス方式による再生素子の概念斜視
図である。
図である。
【図6】再生素子におけるバイアス磁界を説明するため
の説明図である。
の説明図である。
【図7】第1実施例にかかる情報記録再生時にバイアス
磁界を変更付与するための処理の流れを示すフローチャ
ートである。
磁界を変更付与するための処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図8】復帰処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】バイアス電流による再生素子のバイアス磁界の
方向を説明するための説明図であり、(A)は所定方向
のバイアス電流供給のとき、(B)は不安定磁区を示す
イメージ図、(C)はバイアス電流未供給のとき、
(D)は初期値より小さな電流供給のとき、(E)は初
期値より大きな電流供給のとき、(F)は逆方向のバイ
アス電流を供給したときのバイアス磁界の方向を示すイ
メージ図である。
方向を説明するための説明図であり、(A)は所定方向
のバイアス電流供給のとき、(B)は不安定磁区を示す
イメージ図、(C)はバイアス電流未供給のとき、
(D)は初期値より小さな電流供給のとき、(E)は初
期値より大きな電流供給のとき、(F)は逆方向のバイ
アス電流を供給したときのバイアス磁界の方向を示すイ
メージ図である。
【図10】磁気ヘッドの信号変化特性を示す特性図であ
る。
る。
【図11】第2実施例にかかる情報記録再生時にバイア
ス磁界を変更付与するための処理の流れを示すフローチ
ャートである。
ス磁界を変更付与するための処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図12】バイアス磁界を変更付与するための変形例A
によるバイアス電流特性を示す線図である。
によるバイアス電流特性を示す線図である。
【図13】バイアス磁界を変更付与するための変形例B
によるバイアス電流特性を示す線図である。
によるバイアス電流特性を示す線図である。
【図14】バイアス磁界を変更付与するための変形例C
によるバイアス電流特性を示す線図である。
によるバイアス電流特性を示す線図である。
【図15】バイアス磁界を変更付与するための変形例D
によるバイアス電流特性を示す線図である。
によるバイアス電流特性を示す線図である。
【図16】バイアス磁界を変更付与するための変形例E
によるバイアス電流特性を示す線図である。
によるバイアス電流特性を示す線図である。
【図17】バイアス磁界を変更付与するための変形例F
によるバイアス電流特性を示す線図である。
によるバイアス電流特性を示す線図である。
【図18】バイアス磁界を変更付与するための変形例G
によるバイアス電流特性を示す線図である。
によるバイアス電流特性を示す線図である。
10 ハードディスク装置 18A ディスク 19A 記録素子 20A 磁気ヘッド 21A 再生素子 22A アクセスアーム 30 ハードディスクコントローラ 32A 再生制御回路 40 コントローラ本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 博 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 内 (72)発明者 豊岡 孝資 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 東京基礎研究所 内 (72)発明者 松井 孝夫 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 青木 達司 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 飯原 康弘 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 土本 和成 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 小澤 豊 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内
Claims (8)
- 【請求項1】 磁気抵抗効果を有しかつバイアス磁界が
付与されると共に該磁気抵抗効果を用いて情報を再生す
るための再生素子を少なくとも備えたMRヘッドによっ
て、情報記録用ディスクから前記情報を再生するときの
前記MRヘッドの駆動方法であって、 前記バイアス磁界を所定時間だけ変化させた後に前記情
報を再生することを特徴とするMRヘッドの駆動方法。 - 【請求項2】 磁気抵抗効果を有しかつバイアス磁界が
付与されると共に該磁気抵抗効果を用いて情報を再生す
るための再生素子と、該情報を記録するための記録素子
とから構成されるMRヘッドによって、情報記録用ディ
スクから前記情報を少なくとも再生するときの前記MR
ヘッドの駆動方法であって、 前記バイアス磁界を所定時間だけ変化させた後に前記情
報を再生することまたは前記情報を記録することを特徴
とするMRヘッドの駆動方法。 - 【請求項3】 前記バイアス磁界を付与及び未付与を繰
り返すことによって前記再生素子に付与する前記バイア
ス磁界を変化させることを特徴とする請求項1または請
求項2に記載のMRヘッドの駆動方法。 - 【請求項4】 前記再生素子にバイアス磁界を付与する
ためにバイアス電流を供給し、該バイアス電流の電流値
を変化させることによって前記再生素子に付与する前記
バイアス磁界を変化させることを特徴とする請求項1ま
たは請求項2に記載のMRヘッドの駆動方法。 - 【請求項5】 前記再生素子にバイアス磁界を付与する
ためにバイアス電流を供給し、該バイアス電流の極性を
変化させることによって前記再生素子に付与する前記バ
イアス磁界を変化させることを特徴とする請求項1また
は請求項2に記載のMRヘッドの駆動方法。 - 【請求項6】 前記再生素子は、磁気抵抗効果を有しか
つバイアス電流が供給される磁気抵抗効果素子と、該磁
気抵抗効果素子に供給されたバイアス電流によって磁化
されると共に該磁化された磁界によって該磁気抵抗効果
素子にバイアス磁界を付与する被磁化素子とから構成さ
れることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
MRヘッドの駆動方法。 - 【請求項7】 前記再生素子は、磁気抵抗効果を有する
磁気抵抗効果素子と、バイアス電流が供給されかつ供給
されたバイアス電流によって該磁気抵抗効果素子にバイ
アス磁界を付与する磁界付与素子とから構成されること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載のMRヘッ
ドの駆動方法。 - 【請求項8】 磁気抵抗効果を有しかつバイアス磁界が
付与されると共に該磁気抵抗効果を用いて情報を情報記
録用ディスクから再生するための再生素子と、該情報を
該情報記録用ディスクへ記録するための記録素子とから
構成されるMRヘッドと、 前記再生素子に前記バイアス磁界を付与する磁界付与手
段と、 前記MRヘッドからの出力信号に基づいて前記情報を再
生すると共に、入力された信号に基づいて前記情報を記
録する情報記録再生手段と、 前記情報記録再生手段により前記情報を記録または再生
するときに前記バイアス磁界を所定時間だけ変化するよ
うに前記磁界付与手段を制御すると共に、該バイアス磁
界を変化させた後に前記情報を再生するまたは前記情報
を記録するように制御する制御手段と、 を備えたハードディスクシステム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13983794A JPH087203A (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | Mrヘッドの駆動方法及びハードディスクシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13983794A JPH087203A (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | Mrヘッドの駆動方法及びハードディスクシステム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH087203A true JPH087203A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15254664
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13983794A Pending JPH087203A (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | Mrヘッドの駆動方法及びハードディスクシステム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH087203A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5969896A (en) * | 1996-01-08 | 1999-10-19 | Hitachi, Ltd. | Magnetic recording/reproducing device with a function of correcting waveform of magnetoresistive-effect head |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04205903A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-28 | Hitachi Ltd | 磁気抵抗効果型ヘッドによる信号再生方法と装置およびそれを用いた記録装置 |
-
1994
- 1994-06-22 JP JP13983794A patent/JPH087203A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04205903A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-07-28 | Hitachi Ltd | 磁気抵抗効果型ヘッドによる信号再生方法と装置およびそれを用いた記録装置 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5969896A (en) * | 1996-01-08 | 1999-10-19 | Hitachi, Ltd. | Magnetic recording/reproducing device with a function of correcting waveform of magnetoresistive-effect head |
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