JPH0872078A - 加飾体を備えた積層体の製造装置 - Google Patents

加飾体を備えた積層体の製造装置

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JPH0872078A
JPH0872078A JP20761894A JP20761894A JPH0872078A JP H0872078 A JPH0872078 A JP H0872078A JP 20761894 A JP20761894 A JP 20761894A JP 20761894 A JP20761894 A JP 20761894A JP H0872078 A JPH0872078 A JP H0872078A
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skin
decorative body
side mold
molding die
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Hidenori Torii
秀紀 鳥居
Masanori Hashimoto
政憲 橋本
Katsuhiko Tsutsui
克彦 筒井
Hiroyuki Kato
浩之 加藤
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Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14467Joining articles or parts of a single article
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
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    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加飾体を備えた積層体の製造コストを減少さ
せ、起毛した加飾体を使用した場合でも毛倒れが生じな
いようにする。 【構成】 積層体の基材10の裏面を支持する基材側成
形型20と、積層体の表皮12の表面に対応する形状の
成形面25aを有する表皮側成形型25は、最接近位置
となるまで相対移動可能であり、表皮側成形型に摺動可
能に支持したスライドコア30先端の支持面30bには
加飾体11を離脱可能に保持する。樹脂供給装置22,
22Aからの溶融状態の合成樹脂は、最接近状態となっ
た基材の表面と成形面と加飾体との間に形成される空間
内に充填されて基材の表面を覆う表皮を形成し、表皮の
表面に加飾体を融着する。加飾体は表皮側成形型に形成
した支持面に設けた管路に負圧を与えて吸引保持させ、
合成樹脂の充填以後は正圧を与えて加飾体が支持面に当
接しないようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基材の表面に薄い表皮
を固着して基材の表面を覆い、この表皮の表面の一部に
薄い加飾体を固着してその部分の表皮の表面を覆うよう
にした、車両のドアトリムや内装材、建物の内装材、家
具の外装材などに使用する、加飾体を備えた積層体の製
造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば図6に示すような基材上に加飾体
11及び表皮12を積層してなるドアトリムの従来の製
造工程を、図7の(a)〜(d)により説明すれば次の通りで
ある。なお図7は図6の線X−Xに沿った断面に相当す
る図である。図7の(a) に示すように、ドアトリムの基
材10には、パイル織物等のファブリックよりなる加飾
体11を設ける部分の外周縁に対応する部分に沿って、
木目込み用溝部10aが設けられている。先ず表皮12
となる合成樹脂シートを軟化するまで加熱して基材10
上にかぶせ、(b) に示すように、真空成形により基材1
0上に密着して固着させる。この固着は多孔性の基材1
0を使用し表面の隙間に軟化した合成樹脂を含浸させて
物理的に結合させるいわゆるアンカー効果、あるいは予
め基材10上に塗布した接着剤により行う。表皮12に
は、木目込み用溝部10aに対応する位置に、溝部12
bが形成される。次いで(c) に示すように裏面に接着剤
を塗布した加飾体11を表皮12上の所定位置に載せ、
接着治具19により圧締して加飾体11を表皮12に固
着する。加飾体11と表皮12の境界部分は、接着治具
19の全周に下方に向けて形成した突縁19aにより溝
部12b内に木目込みされる。そして、表皮12のはみ
出し部分12aを切除すれば、(d) に示すようなドアト
リムAが完成する。
【0003】表皮12上への加飾体11の固着は、上述
のように接着剤を塗布する代わりに、表皮12と同材質
で溶融し易いフィルムを裏面に設けた加飾体11を使用
し、真空成形直後でまだ加熱された状態の表皮12上に
加飾体11を載せて接着治具19により圧締し、表皮1
2の熱によりフィルムを溶融して加飾体11を表皮12
に融着してもよい。なお図7は、細部を見やすくするた
めに、ドアトリムの大きさに比して各部の肉厚を誇張し
て示してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術
は、真空成形による基材10への表皮12の固着、接着
または融着による表皮12上への加飾体11の固着、及
びはみ出し部分12aの切除など多くの工程及び各工程
に使用する型等の多くの装置が必要であり、また表皮1
2の素材は予めシート状に成形したものを使用する必要
があるので、製造コストが増大するという問題がある。
また加飾体11として起毛したパイル織物を使用してフ
ィルムの融着により加飾体11を固着する場合には、表
皮12により加飾体11が加熱されると共に接着治具1
9により表面が押圧されるので毛倒れが生じるという不
都合がある。
【0005】本発明はこのような各問題を解決すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による加飾体を備
えた積層体の製造装置は、基材の裏面ほゞ全面に当接し
て同基材を支持する基材側成形型と、基材に固着される
表皮の表面に対応する形状の成形面が基材側成形型と対
向する面に形成され基材側成形型に対し接近離隔可能に
設けられて基材側成形型に支持された基材の表面と成形
面との間隔が表皮の厚さに対応する値となる最接近位置
まで接近可能な表皮側成形型を備えている。表皮に取り
付けられる加飾体の輪郭形状と対応する断面形状を有し
表皮側成形型の基材側成形型と対向する面に開口された
案内孔に摺動可能に案内支持されたスライドコアは表皮
側成形型との間に設けた作動装置により前進位置と後退
位置との間で移動されると共に基材側成形型側となる先
端の支持面に加飾体を離脱可能に保持している。基材の
表面と成形面と加飾体の間には樹脂供給装置により溶融
状態の合成樹脂が供給される。最接近位置においては前
進位置にあるスライドコア先端の支持面と基材側成形型
に支持された基材の表面との間隔は基材の表面に形成さ
れる表皮と加飾体の厚さの和であり、作動装置は表皮側
成形型が最接近位置まで移動する際はスライドコアを前
進位置に位置決めし、基材の表面と成形面と加飾体の間
に形成される空間内に溶融状態の合成樹脂が充填された
後はスライドコアを直ちに後退位置に後退させる。
【0007】また本発明による加飾体を備えた積層体の
製造装置は、表皮側成形型に設けられて作動装置により
移動されるスライドコア先端の支持面に加飾体を保持す
る代わりに、表皮側成形型の基材側成形型と対向する面
に加飾体の輪郭形状と対応する形状を有し基材側成形型
と表皮側成形型が最接近位置となった状態における基材
側成形型に支持された基材の表面との距離が加飾体と表
皮の厚さの和よりも大となる支持面を形成し、加減圧装
置に連通される管路をこの支持面に開口し、この加減圧
装置は基材側成形型と表皮側成形型が前記最接近位置に
近づくまでは管路に負圧を供給して加飾体を支持面に吸
引保持し、それ以後は管路に正圧を供給して加飾体が支
持面に当接することを防止するようにしてもよい。
【0008】
【作用】作動装置により移動されるスライドコアを備え
た本発明による加飾体を備えた積層体の製造装置では、
基材を支持した基材側成形型と前進位置にあるスライド
コアに加飾体を保持した表皮側成形型とが最接近位置に
接近された状態で、樹脂供給装置は基材の表面と成形面
と加飾体の間に形成される空間内に溶融状態の合成樹脂
を充填して、基材を覆う表皮を形成し、表皮上の所定位
置に加飾体を融着する。溶融状態の合成樹脂の充填後、
作動装置は直ちにスライドコアを後退させ、表皮を形成
する溶融状態の合成樹脂により加熱される加飾体の表面
に加わる圧力は解除される。
【0009】表皮側成形型に形成した支持面に開口され
る管路に加減圧装置を連通したものでは、基材を支持し
た基材側成形型と支持面に加飾体を吸引保持した表皮側
成形型とが最接近位置に接近された状態で、樹脂供給装
置は基材の表面と成形面と加飾体の間に形成される空間
内に溶融状態の合成樹脂を充填して、基材を覆う表皮を
形成し、表皮上の所定位置に加飾体を融着する。この充
填の際、加減圧装置は管路に正圧を供給して加飾体が支
持面に当接することを防止する。
【0010】
【実施例】先ず、請求項1の発明による加飾体を備えた
積層体の製造装置をドアトリムの製造に適用した場合の
第1実施例を、主として図1〜図3により説明する。本
実施例により製造される加飾体を備えた積層体の基材1
0は、木材のチップまたは繊維に結合剤としてフェノー
ル樹脂を添加混合したものを多孔性となるようにホット
プレス成形したものであり、図7(a) に示すように、表
皮12上に固着される加飾体11の外周に対応する部分
には、ループ状に連続した木目込み用溝部10aが設け
られている。また表皮12を形成する合成樹脂は、熱可
塑性樹脂であるポリプロピレン樹脂である。なお図1〜
図3は、細部を見やすくするために、ドアトリムの大き
さに比して各部の肉厚を誇張して示してある。
【0011】本実施例の製造装置は、成形装置下部の固
定側型支持部材(図示省略)に取り付けられる下型(基
材側成形型)20と、成形装置上部の可動側型支持部材
(図示省略)に取り付けられる上型(表皮側成形型)2
5と、溶融状態の合成樹脂を注入する樹脂供給装置22
(先端の一部のみを示す)を備えている。下型20の上
面にはドアトリムAの基材10の裏面と一致する形状の
支持面20aが形成され、この支持面20a全体で基材
10を支持するようになっている。
【0012】下型20に形成した樹脂供給通路21は、
木目込み用溝部10aに対応して形成された溝部の外側
及び内側の両方において先端が下型20の支持面20a
に開口する複数の分岐路21aを有しており、樹脂供給
通路21には樹脂供給装置22の先端が接合されて、溶
融状態の合成樹脂が供給される。図示は省略したが、樹
脂供給通路21と分岐路21aの回りには、保温用のヒ
ータが設けられている。基材10には各分岐路21aの
先端に対応する位置に孔10bが設けられ、表皮12を
形成する合成樹脂は、樹脂供給装置22から溶融状態で
供給され、樹脂供給通路21、分岐路21a及び孔10
bを通って、二点鎖線12Aに示すように、複数の位置
で塊状になって基材10上に吐出される。
【0013】可動側型支持部材に取り付けられた上型2
5は下型20に対し上方から接近離隔可能であり、図1
は離隔状態を示し、図2及び図3は最接近状態を示して
いる。上型25の下面には、基材10に取り付けられる
加飾体11の平面輪郭形状よりもやや大きい断面形状の
案内孔26が形成され、その外側には基材10の表面を
覆う表皮12の加飾体11から外れて露出される表面に
対応する形状の成形面25aが形成されている。最接近
状態では、下型20に支持された基材10の表面と上型
25の成形面25aとの間隔は基材10の表面に形成さ
れる表皮12の厚さと同じである。下型20と上型25
の外周部には、表皮12の平面輪郭形状に沿って外向段
部20b及び内向段部25bが形成され、図2に示すよ
うに、この両段部20b,25bは、最接近状態では多
少の隙間をおいて互いに嵌合される。
【0014】案内孔26にはスライドコア30が上下方
向摺動可能に支持され、上型25に設けたシリンダ装置
よりなる作動装置33により支持軸32を介して、図1
及び図2に示す前進位置と図3に示す後退位置との間で
移動される。図2に示すように最接近状態では、前進位
置にあるスライドコア30先端の支持面30bと下型2
0に支持された基材10の表面との間隔は、基材10の
表面に形成される表皮12と加飾体11の厚さの和であ
る。支持面30bの外周には、加飾体11の外周縁を基
材10の木目込み用溝部10aに対応して形成される表
皮12の溝部12bに木目込みする先端縁30aが、下
方に突出して形成されている。またスライドコア30に
は、冷却水通路31が設けられている。
【0015】次に上記第1実施例の作用の説明をする。
下型20及び上型25は、予め50〜80℃の温度に調
節され、先ず図1に示すように、基材10は裏面全体を
下型20の支持面20aに当接させて下型20上にセッ
トされ、加飾体11は前進位置に位置決めされたスライ
ドコア30の先端縁30aに輪郭を合わせて支持面30
bに保持される。この加飾体11の保持は、支持面30
bに接着したマジックテープの半片に加飾体11の起毛
部を係止し、あるいは粘着テープの使用し、あるいは後
述する第2実施例のように負圧による吸引ににより行
う。次いで樹脂供給装置22からの溶融状態(180〜
200℃)の合成樹脂は、樹脂供給通路21、分岐路2
1a及び孔10bを通って、二点鎖線12Aに示すよう
に木目込み用溝部10aの内側及び外側の基材10上に
塊状に吐出される。この合成樹脂の吐出量は、成形すべ
き表皮12の容積と同じまたはそれを僅かに越える程度
となるように、樹脂供給装置22の吐出圧、樹脂供給通
路21及び分岐路21aの寸法及び供給通路の一部に設
ける弁(図示省略)などにより制御される。合成樹脂の
吐出量は木目込み用溝部10aの内側となる方の比率を
多めにするほうがよい。この状態で上型25は下型20
に向かって下降される。
【0016】この下降により、先ず下型20及び上型2
5外周部の外向段部20b及び内向段部25bは互いに
嵌合され、基材10上に塊状に吐出された溶融状態の合
成樹脂はこれと前後して基材10の表面と上型25の成
形面25aとスライドコア30に保持された加飾体11
の裏面の間に押し広げられる。加飾体11の裏面と基材
10の表面との間の溶融状態の合成樹脂が先に充填され
て木目込み用溝部10aより外に押し出され、図2に示
すように基材10の表面と成形面25aとの間隔が基材
10上に成形すべき表皮12の厚さに対応する値となる
最接近位置まで上型25が下型20に対し接近すれば、
溶融状態の合成樹脂は基材10の表面と上型25と加飾
体11の間の空間内に圧縮充填され、溶融状態の合成樹
脂は多孔性の基材10の表面の多数の隙間内に含浸され
て基材10と一体結合され、また加飾体11の裏面に一
体的に融着された表皮12が形成され、少量の余分の合
成樹脂は互いに嵌合された段部20b,25bの隙間か
ら薄いバリとして排出される。加飾体11の外周部は、
先端縁30aにより木目込み用溝部10aに対応する位
置の表皮12に形成される溝部12b内に木目込みされ
る。
【0017】そして図3に示すように、スライドコア3
0は作動装置33により後退位置に移動され、支持面3
0bは表皮12に融着された加飾体11から離脱され
る。表皮12の溝部12bを形成するスライドコア30
の先端縁30aにより押圧されていた加飾体11の外周
部は、先端縁30aが溝部12bから抜ければその弾性
により元の形状近くまで復元するので、加飾体11と表
皮12の間の隙間は殆どなくなる。スライドコア30の
後退時には表皮12は相当高温で半溶融状態であるが、
表面の加飾体11により形状が崩れることはなく、また
加飾体11として起毛したパイル織物を使用する場合で
も、高温の表皮12により加熱される加飾体11表面の
起毛部が支持面30bにより押圧されることはないので
毛倒れが生じることはない。そして形成された表皮12
が取扱い可能な程度まで硬化する所定温度以下となって
から上型25を上昇させて、完成されたドアトリムAを
取り出す。なお本実施例のようにスライドコア30に冷
却水通路31を設ければ、合成樹脂充填時の加飾体11
の表面の温度が低下するので、加飾体11の毛倒れのお
それは一層減少する。
【0018】次に請求項2の発明による加飾体を備えた
積層体の製造方法を、図4及び図5に示す第2実施例に
より説明する。この第2実施例は、第1実施例のスライ
ドコア30及びその関連部分を除き、その代わり加飾体
11を離脱可能に保持する支持面25dを上型25の下
面に設けている。これ以外の構造は第1実施例と同一で
あるので図4及び図5はこの相違点のみを示し、対応す
る部分に同一の符号を付すだけとし、詳細な説明は省略
する。
【0019】図4及び図5に示すように、上型25の下
面には、下型20に支持された基材10の木目込み用溝
部10aと対応する形状の先端縁25cが下方に突出し
て形成され、先端縁25cの外側には第1実施例と同様
の成形面25aが形成され、先端縁25cの内側には加
飾体11のための支持面25dが形成されている。図5
に示す最接近状態では、この支持面25dは、下型20
に支持された基材10の表面との間隔が、基材10の表
面に形成される表皮12と加飾体11の厚さの和よりも
大である。上型25に形成された管路27は先端縁25
c内側の支持面25dに開口する多数の細管27aを有
しており、管路27には加減圧装置28からの正圧及び
負圧の空気が供給される。図4に示すように、加飾体1
1は上型25の支持面25dに当接されて、吸引管路2
7に与えられる負圧により吸引保持され、上記第1実施
例と同様、基材10をセットした下型20から上型25
を上方に離隔した状態で、第1樹脂供給装置22からの
溶融状態の合成樹脂は、二点鎖線12Aに示すように木
目込み用溝部10aの内側及び外側の基材10上に塊状
に吐出される。
【0020】そして上型25が下型20に向かって下降
されれば、第1実施例の場合と同様、溶融状態の合成樹
脂は基材10の表面と上型25と加飾体11の間の空間
内に圧縮充填されるが、第2実施例では加飾体11の裏
面に当接する溶融状態の合成樹脂がある程度押し広げら
れたときに、加減圧装置28より管路27に与える圧力
を相当な正圧(30〜50kg/cm2程度)に切り換え
る。これにより図5に示すように加飾体11の表面と支
持面25dの間に隙間が生じる。従って加飾体11とし
て起毛したパイル織物を使用する場合でも、高温の表皮
12により加熱される加飾体11表面の起毛部が支持面
30bにより押圧されることはないので毛倒れが生じる
ことはない。そして形成された表皮12が取扱い可能な
程度まで硬化する所定温度以下となってから上型25を
上昇させて、完成されたドアトリムAを取り出せば、第
1実施例の場合と同様、表皮12が基材10と一体結合
され、また加飾体11が表皮12に一体的に融着された
ドアトリムAが得られる。加飾体11と表皮12の境界
部分は、先端縁25cにより木目込み用溝部10aに対
応する位置の表皮12に形成される溝部12b内に木目
込みされる。
【0021】上記各実施例では、樹脂供給通路21、分
岐路21a及び孔10bを通して、樹脂供給装置22か
らの溶融状態の合成樹脂を木目込み用溝部10a外側の
基材10上に塊状として供給したが、樹脂供給通路2
1、分岐路21a及び孔10bを廃止し、その代わり上
型25を上昇させた状態で、図1の二点鎖線で示す樹脂
供給装置22Aにより溶融状態の合成樹脂を木目込み用
溝部10a外側の基材10上に紐状として供給してもよ
い。この場合は上型25を下降させるに先立ち、樹脂供
給装置22Aを下型20上から側方に移動させておかな
ければならない。その他の作用は上記各実施例と同じで
ある。
【0022】上記各実施例は表皮12を圧縮成形により
成形する例であるが、表皮12は射出成形により成形し
てもよい。この場合は、下型20と上型25を最接近位
置として閉じた後に、樹脂供給装置22からの溶融状態
の合成樹脂を高圧(100〜300 kg/cm2)で、基材
10の表面と上型25の成形面25aと加飾体11の裏
面の間の空間に射出すればよい。射出成形の場合は、溶
融状態の合成樹脂は上型25及び下型20の何れの側か
ら供給してもよい。
【0023】上記各実施例では、表皮12の素材はポリ
プロピレン樹脂を用いたが、塩化ビニール樹脂、ポリエ
チレン樹脂、ポリアミド樹脂、ABS樹脂等の熱可塑性
樹脂を、単独であるいは2種以上配合して使用してもよ
い。また、基材10は木質系の多孔性成形品を用いた
が、硬質発砲ウレタン等の多孔性の樹脂成形品を用いて
もよく、あるいはフェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
エステル樹脂等の熱硬化性樹脂や、ポリプロピレン樹
脂、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂、またはこれらを繊維
や金属などで補強した複合材料など、任意の素材を使用
することができる。基材10に対する表皮12の熱溶着
性が悪い場合は、前述のように基材10を多孔性とし、
基材10表面の多数の隙間内に表皮12の素材を含浸さ
せてアンカー効果により基材10と表皮12の間の結合
性を高めてもよいし、変性オレフィンなどの表面改質剤
を基材10の表面に塗布して表皮12との濡れ性を改善
して結合性を高めてもよいし、あるいはこの両者を組み
合わせて結合性を高めてもよい。
【0024】
【発明の効果】スライドコアを備えた本発明による加飾
体を備えた積層体の製造装置によれば、基材を支持した
基材側成形型とスライドコアに加飾体を保持した表皮側
成形型を最接近位置に接近させて基材の表面と成形面と
加飾体の間の空間に溶融状態の合成樹脂を充填する1工
程により加飾体を備えた積層体は完成されるので、これ
に要する型は1組で足り、また表皮の素材は予めシート
状に成形したものを使用する必要がないので、加飾体を
備えた積層体の製造コストは減少する。また表皮を形成
する溶融状態の合成樹脂により加熱される加飾体の表面
に加わる圧力は、溶融状態の合成樹脂の充填後直ちに解
除されるので、加飾体として起毛したパイル織物を使用
する場合でも毛倒れが生じるおそれはない。
【0025】また、表皮側成形型に形成した支持面に開
口される管路に加減圧装置を連通したものでも、基材を
支持した基材側成形型と支持面に加飾体を保持した表皮
側成形型を最接近位置に接近させて基材の表面と成形面
と加飾体の間の空間に溶融状態の合成樹脂を充填する1
工程により加飾体を備えた積層体は完成されるので、こ
れに要する型は1組で足り、また表皮の素材は予めシー
ト状に成形したものを使用する必要がないので、加飾体
を備えた積層体の製造コストは減少する。また表皮を形
成する溶融状態の合成樹脂により加熱される加飾体の表
面に支持面が当接されないので、加飾体として起毛した
パイル織物を使用する場合でも毛倒れが生じるおそれは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による加飾体を備えた積層体の製造装
置の第1実施例を示す、上型と下型が離隔された状態の
断面図である。
【図2】 図1に示す第1実施例の上型が下型に対し最
接近位置まで下降しスライドコアが前進位置にある状態
の断面図である。
【図3】 図1に示す第1実施例の上型が下型に対し最
接近位置まで下降しスライドコアが後退位置にある状態
の断面図である。
【図4】 本発明による加飾体を備えた積層体の製造装
置の第2実施例を示す、上型と下型が離隔された状態の
主要部を示す断面図である。
【図5】 図4に示す第2実施例の上型が下型に対し最
接近位置まで下降した状態の断面図である。
【図6】 加飾体を備えたドアトリムの平面図である。
【図7】 従来技術による加飾体を備えたドアトリムの
製造工程の説明図である。
【符号の説明】
10…基材、11…加飾体、12…表皮、20…基材側
成形型(下型)、22,22A…樹脂供給装置、25…
表皮側成形型(上型)、25a…成形面、25d…支持
面、26…案内孔、27…管路、28…加減圧装置、3
0…スライドコア、30b…支持面、33…作動装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29C 59/02 A 9446−4F // B29L 9:00 31:58 (72)発明者 加藤 浩之 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラコ 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材と、この基材の表面に固着されて同
    表面を覆う薄い表皮と、この表皮の表面の一部に固着さ
    れてその部分を覆う薄い加飾体よりなる加飾体を備えた
    積層体の製造装置において、前記基材の裏面ほゞ全面に
    当接して同基材を支持する基材側成形型と、前記基材に
    固着される表皮の露出される表面に対応する形状の成形
    面が前記基材側成形型と対向する面に形成され前記基材
    側成形型に対し接近離隔可能に設けられて前記基材側成
    形型に支持された前記基材の表面と前記成形面との間隔
    が前記表皮の厚さに対応する値となる最接近位置まで接
    近可能な表皮側成形型と、前記表皮側成形型の前記基材
    側成形型と対向する面に開口されて前記加飾体の輪郭形
    状と対応する断面形状を有する案内孔と、この案内孔に
    摺動可能に案内支持され前記表皮側成形型との間に設け
    た作動装置により前進位置と後退位置との間で移動され
    ると共に前記基材側成形型側となる先端の支持面に加飾
    体を離脱可能に保持するスライドコアと、前記基材の表
    面と前記成形面と前記加飾体の間に溶融状態の合成樹脂
    を吐出する樹脂供給装置を備え、前記最接近位置におい
    ては前進位置にある前記スライドコア先端の支持面と前
    記基材側成形型に支持された前記基材の表面との間隔が
    前記基材の表面に形成される表皮と加飾体の厚さの和で
    あり、前記作動装置は前記表皮側成形型が前記基材側成
    形型に対し前記最接近位置まで移動する際は前記スライ
    ドコアを前記前進位置に位置決めし前記基材の表面と前
    記成形面と前記加飾体の間に形成される空間内に溶融状
    態の合成樹脂が充填された後は直ちに前記スライドコア
    を前記後退位置に後退させることを特徴とする加飾体を
    備えた積層体の製造装置。
  2. 【請求項2】 基材と、この基材の表面に固着されて同
    表面を覆う薄い表皮と、この表皮の表面の一部に固着さ
    れてその部分を覆う薄い加飾体よりなる加飾体を備えた
    積層体の製造装置において、前記基材の裏面ほゞ全面に
    当接して同基材を支持する基材側成形型と、前記基材に
    固着される表皮の露出される表面に対応する形状の成形
    面が前記基材側成形型と対向する面に形成され前記基材
    側成形型に対し接近離隔可能に設けられて前記基材側成
    形型に支持された前記基材の表面と前記成形面との間隔
    が前記表皮の厚さに対応する値となる最接近位置まで接
    近可能な表皮側成形型と、前記表皮側成形型の前記基材
    側成形型と対向する面に形成されて前記加飾体の輪郭形
    状と対応する形状を有し基材側成形型と表皮側成形型が
    前記最接近位置となった状態における基材側成形型に支
    持された前記基材の表面との距離が前記加飾体と表皮の
    厚さの和よりも大となる支持面と、この支持面に開口さ
    れる管路と、前記基材の表面と前記成形面と前記加飾体
    の間に溶融状態の合成樹脂を吐出する樹脂供給装置と、
    前記管路に連通される加減圧装置を備え、前記加減圧装
    置は前記基材側成形型と表皮側成形型が前記最接近位置
    に近づくまでは前記管路に負圧を供給して前記加飾体を
    前記支持面に吸引保持し、それ以後は前記管路に正圧を
    供給して前記加飾体が前記支持面に当接することを防止
    することを特徴とする加飾体を備えた積層体の製造装
    置。
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