JPH0872085A - 複合構造部材およびその製造方法 - Google Patents

複合構造部材およびその製造方法

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JPH0872085A
JPH0872085A JP21298794A JP21298794A JPH0872085A JP H0872085 A JPH0872085 A JP H0872085A JP 21298794 A JP21298794 A JP 21298794A JP 21298794 A JP21298794 A JP 21298794A JP H0872085 A JPH0872085 A JP H0872085A
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JP
Japan
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resin
pipe
resin pipe
structural member
hole
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Application number
JP21298794A
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English (en)
Inventor
Hideki Hamanaka
英機 浜中
Takashi Futami
孝 二見
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂成形の際の残留応力が小さく、寸法精度
が良好で、反りや変形が少なく、高荷重に耐えることが
可能であり、しかも比較的軽量で、耐衝撃性に優れ、し
かも製造が容易な複合構造部材を提供すること。 【構成】 樹脂パイプ2と、樹脂パイプ2の通孔10を
塞がないように、樹脂パイプ2の外周を覆う被覆層6
と、樹脂パイプ2の通孔10内に取り外し可能に挿入さ
れる金属パイプ4とを有し、被覆層6が、反応射出成形
法により得られるポリノルボルネン系樹脂で構成してあ
る。通孔10を有する樹脂パイプ2の外周に、通孔10
を塞がないように、ノルボルネン系樹脂を用いた反応射
出成形により被覆層6を形成し、その後、樹脂パイプ2
の通孔10に金属パイプ4を通し、この金属パイプ4を
樹脂パイプ2の通孔10に接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成樹脂と金属との複
合構造物およびその製造方法に係り、さらに詳しくは、
樹脂成形の際の残留応力が小さく、寸法精度が良好で、
反りや変形の少ない複合構造部材およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】種々の特性に優れた合成樹脂が開発され
つつあるが、機械的強度および経済性の観点では、金属
材料に及ばない。このため、従来では、機械的強度が要
求される分野の構造部材としては、金属が多用されてい
る。
【0003】たとえば、液体を貯留するタンク、製品を
搬送するキャスター、製品を支持する支持台、製品を保
持するための保持アームなどを構成する構造部材、ある
いは建築物、建造物、土木構造物の一部となる構造部材
として、金属材が用いられている。
【0004】しかしながら、金属材は重量が重く、また
錆び易いという課題も有する。そこで、樹脂と金属とを
組み合わせた複合構造部材が開発されている。複合構造
部材は、金属を金型内に予めインサートし、射出成形を
行うことにより成形(インサート成形)されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、金属と樹脂
とから成る複合構造部材をインサート成形により成形す
れば、金属と樹脂との熱収縮率の相違により、成形後の
樹脂の内部に残留応力が生じ、それが内部歪を引き起こ
し、成形品に歪などの変形や亀裂などを引き起こし、所
望の寸法精度が得られないおそれがある。
【0006】また、インサート成形により得られた複合
構造部材では、樹脂や金属のリサイクルを行おうとする
場合に、これらの分離が困難であり、資源再生のための
作業性が悪いという課題も有する。本発明は、このよう
な実状に鑑みてなされ、樹脂成形の際の残留応力が小さ
く、寸法精度が良好で、反りや変形が少なく、高荷重に
耐えることが可能であり、しかも比較的軽量で、耐衝撃
性に優れ、しかも製造が容易な複合構造部材を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る複合構造部材は、樹脂パイプと、前記
樹脂パイプの通孔を塞がないように、樹脂パイプの外周
を覆う被覆層と、前記樹脂パイプの通孔内に取り外し可
能に挿入される金属パイプとを有し、前記被覆層が、反
応射出成形法により得られるポリノルボルネン系樹脂で
構成してある。
【0008】本発明に係る複合構造部材の製造方法は、
通孔を有する樹脂パイプの外周に、前記通孔を塞がない
ように、ノルボルネン系樹脂を用いた反応射出成形によ
り被覆層を形成する工程と、前記被覆層を成形した後
に、前記樹脂パイプの通孔に金属パイプを挿入し、所望
により、この金属パイプを前記樹脂パイプの通孔に接着
する工程とを有する。
【0009】本発明に係る複合構造部材の全体形状は、
棒状、平板状、タンク状など、あらゆる形状をとること
ができる。本発明では、樹脂パイプは、ノルボルネン系
樹脂との融着性が良好な樹脂であればよく、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂
の他、ポリスチレン、EVAなどの樹脂で構成してあ
る。樹脂パイプの外周には、たとえば環状凸部、螺旋状
凸部、あるいはその他の凸部または凹部を形成してもよ
い。これら凸部または凹部を形成することで、樹脂パイ
プと被覆層との密着性が向上する。
【0010】また、樹脂パイプの内周にも、螺旋状の凹
部、パイプの軸と平行な凹部などを形成してもよい。こ
れらの凹部を形成することにより、樹脂パイプの内周と
金属パイプの外周に実質的に隙間がない場合でも、樹脂
パイプの弾性を利用して金属パイプの挿入が容易になっ
たり、先端が封止された金属パイプを挿入する際の樹脂
パイプ中の空気の抜け道となって挿入が容易になったり
する。
【0011】金属パイプを構成する金属としては、例え
ば鉄炭素鋼、マンガン鋼、クロム鋼、クロム・モリブデ
ン鋼、ニッケル−クロム鋼、ステンレス鋼、鋳鉄などの
鉄及びその合金、銅、黄銅、白銅、青銅等の銅及び銅合
金、アルミニウム、ニッケル、鉛、チタンとそれらの合
金の他、アルミニウム、亜鉛、スズ等のめっき鋼板など
を例示することができる。鉄、鉄合金が汎用で最も入手
し易いので好ましい。
【0012】本発明では、被覆層は、反応射出成形法に
よって得られるポリノルボルネン系樹脂で構成される。
特に、エラストマーで改質されたノルボルネン系モノマ
ーの開環重合体で構成されたものが好ましい。エラスト
マーとしては、例えば、ポリブタジエン、スチレン−ブ
タジエン共重合体(SBR)、スチレン−ブタジエン−
スチレンブロック共重合体(SBS)、ポリイソプレ
ン、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(SIS)、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマ
ー(EPT)などを挙げることができる。
【0013】エラストマーの配合割合は、ノルボルネン
系モノマー100重量部に対して、1〜20重量部、好
ましくは2〜15重量部である。エラストマーの配合割
合が少ないと、可撓性が低下する。逆に、エラストマー
の配合割合が多すぎると、ガラス転移温度が低下し、か
つ、強度が低下するので好ましくない。
【0014】本発明において使用するモノマーは、ジシ
クロペンタジエンやジヒドロジシクロペンタジエン、テ
トラシクロドデセン、トリシクロペンタジエン等のノル
ボルネン環を有するシクロオレフィンである。本発明に
おいて使用するメタセシス触媒は、六塩化タングステ
ン、トリドデシルアンモニウムモリブデート、トリ(ト
リデシル)アンモニウムモリブデート等の有機モリブデ
ン酸アンモニウム塩等のノルボルネン系モノマーの塊状
重合用触媒として公知のメタセシス触媒であれば特に制
限はないが、有機モリブデン酸アンモニウム塩が特に好
ましい。
【0015】活性剤(共触媒)としては、エチルアルミ
ニウムジクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド等の
アルキルアルミニウムハライド、これらのアルコキシア
ルキルアルミニウムハライド、有機スズ化合物等が挙げ
られる。反応射出成形の前準備として、ノルボルネン系
モノマー、メタセシス触媒及び活性剤を主材とする反応
射出成形用材料をノルボルネン系モノマーとメタセシス
触媒とよりなる液と、前記のノルボルネン系モノマーと
活性剤とよりなる液との安定な2液に分けて別の容器に
入れておく。
【0016】反応射出成形に際しては、この2液を混合
し、次いで、この混合液を、樹脂パイプがインサートし
てある金型のキャビティ内に注入し、キャビティ内で塊
状重合して、被覆層を得る。この反応射出成形は、樹脂
パイプを、金型内に予めインサートして行うので、イン
サート成形でもある。樹脂パイプの通孔内に反応射出用
混合液が入り込まないように、樹脂パイプの少なくとも
一端の開口部には、取り外し自在な栓をしておくことが
望ましい。樹脂パイプの他端開口部には、取り外し自在
な栓、または取り外しできない栓を装着することが好ま
しい。取り外し自在な栓とするのは、成形後に、栓を取
り去り、そこから、金属パイプを挿入するからである。
【0017】反応射出成形に用いる金型は、必ずしも剛
性の高い高価な金型である必要はなく、金属製金型に限
らず、樹脂製金型、または単なる型枠を用いることがで
きる。ノルボルネン系樹脂の反応射出成形は、低粘度の
反応液を用い、比較的低温低圧で成形できるためであ
る。金型内は不活性ガスでシールし、重合反応に用いる
成分類は窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気下で貯蔵し、
かつ操作することが好ましい。
【0018】金型温度は、好ましくは、10〜150
℃、より好ましくは、30〜120℃、さらに好ましく
は、50〜100℃である。金型圧力は通常0.1〜1
00Kg/cm2 の範囲である。重合時間は、適宜選択
すればよいが、通常、反応液の注入終了後、30秒〜2
0分、好ましくは、5分以下である。
【0019】成形後には、樹脂パイプの一端または両端
に装着してある栓を取り去り、その開口部から樹脂パイ
プの通孔内部に金属パイプを挿入する。金属パイプは、
必要に応じて、樹脂パイプの通孔内部に接着される。用
いられる接着剤としては、ウレタン系接着剤、エポキシ
系接着剤、不飽和ポリエステル系接着剤などが好ましく
用いられる。
【0020】なお、本発明に係る複合構造部材製造方法
の別の態様として、予め樹脂パイプ内部に金属パイプを
挿入しておき、それを金型内に設置し、樹脂パイプの外
周に反応射出成形によりポリノルボルネン系樹脂の被覆
層を形成することもできる。
【0021】
【作用】本発明に係る複合構造部材では、構造部材に加
わる荷重などの外力を金属パイプで受けることができる
ので、使用用途に耐える十分な機械的強度を有する。ま
た、樹脂パイプの外周に形成された被覆層は、反応射出
成形法により得られるポリノルボルネン系樹脂で構成し
てあり、このポリノルボルネン系樹脂が、十分な機械的
強度および耐衝撃性を有することから、荷重などの外力
に対して、割れやひびなどが生じることはない。
【0022】樹脂パイプを用いることで、被覆層をポリ
ノルボルネン系樹脂の反応射出成形で成形する際に、こ
の被覆層が樹脂パイプに対して良好に融着する。また、
樹脂パイプと、反応成形により得られるポリノルボルネ
ン系樹脂との熱収縮率がほぼ等しいため、樹脂パイプの
外周に被覆層を形成するための反応射出成形の結果、反
応射出成形樹脂中に生じる残留応力はきわめて小さく、
成形品に歪などの変形や亀裂が生じることを効果的に防
止することができる。また、成形品の寸法精度も向上す
る。
【0023】さらに、複合構造部材を廃棄する場合に
は、金属パイプを樹脂パイプから強制的に抜き取ること
により、それぞれの資源のリサイクルを容易に行うこと
ができる。すなわち、本発明に係る複合構造部材は、解
体が容易であり、資源再生工程における作業性および経
済性に優れている。
【0024】
【実施例】以下、本発明に係る複合構造部材を、図面に
示す実施例に基づき、詳細に説明する。図1は本発明の
一実施例に係る複合構造部材の製造過程を示す要部断面
図、図2は図1に示す複合構造部材の次の製造過程を示
す要部断面図、図3は図2に示す複合構造部材の次の製
造過程を示す要部断面図、図4は本発明の他の実施例に
係る複合構造部材の要部断面図、図5は本発明のさらに
その他の実施例に係る複合構造部材の要部断面図、図6
は本発明のさらにその他の実施例に係る複合構造部材に
用いる樹脂パイプの側面図、図7は本発明の一実施例に
係る複合構造部材を用いたタンクの要部斜視図である。
【0025】まず、図1〜3に示す実施例について説明
する。図3に示すように、本発明の第1の実施例に係る
複合構造部材1は、全体としてロッド形状を有し、樹脂
パイプ2の通孔10内に金属パイプ4が接着してあり、
樹脂パイプ2の外周には、被覆層6が一体的に形成して
ある。樹脂パイプ2は、ポリオレフィン系樹脂で構成し
てある。樹脂パイプ2の断面形状は、特に限定されず、
矩形断面、リング状断面など、あらゆる断面形状となり
得る。樹脂パイプ2の長さおよび肉厚は、構造部材1が
用いられる用途などに応じて自由に設計することができ
る。
【0026】樹脂パイプ2の通孔10内に挿入される金
属パイプ4は、鉄合金などの金属で構成してあり、樹脂
パイプ2の内径より僅かに小さい外径と、樹脂パイプ2
よりも短い長さを有する。この金属パイプ4の肉厚は、
構造部材1が用いられる用途などに応じて自由に設計す
ることができる。この金属パイプの断面形状は、特に限
定されないが、樹脂パイプの内周形状に合致した形状と
なる。
【0027】金属パイプ4の両端部には、盲板8,8が
接合してある。この接合は、たとえば溶接により行われ
る。盲板8,8が接合された金属パイプ4は、樹脂パイ
プ2の外周に、被覆層6が成形された後で、樹脂パイプ
2の通孔10内に挿入される。挿入の際には、金属パイ
プ4の外周または樹脂パイプ2の通孔10内に接着剤を
塗布しておくことが好ましい。その後、樹脂パイプ4の
一端開口部は栓12により蓋がなされる。樹脂パイプ4
の他端開口部には、被覆層6の成形時に、被覆層を構成
する樹脂が通孔10内に流入しないように、栓14が予
め装着してある。
【0028】被覆層6は、反応射出成形法により得られ
るポリノルボルネン系樹脂で構成してある。反応射出成
形に際しては、金型内に、図1に示す樹脂パイプ2の両
端開口部にそれぞれ栓14,16を装着したものを、必
要に応じて複数個配置し、その後、反応原液の注入を行
う、いわゆるインサート成形を行う。この反応射出成形
は、反応射出成形により得られる被覆層6が、樹脂パイ
プ2の外周を覆い、しかも通孔10内に入り込まないよ
うに行う。
【0029】被覆層6の層厚は、得られる構造部材1の
用途などに応じて自由に設計することができる。また、
被覆層6の断面形状は、特に限定されず、円形、楕円
形、正方形、矩形、多角形、その他の形状に自由に変更
可能である。被覆層6を構成するポリノルボルネン系樹
脂としては、エラストマーで改質された三環体以上のノ
ルボルネン系モノマーの開環重合体で構成され、該重合
体の熱変形温度が100℃以上、破断時伸びが10〜1
00%のものが好ましい。
【0030】被覆層6を反応射出成形により成形した後
には、図2に示すように、樹脂パイプ2の一端開口部に
装着された栓16を取り外し、その開口部から両端に盲
板8,8が接合された金属パイプ4を通孔10内部に挿
入する。その際に、金属パイプ4の外周または樹脂パイ
プ2の通孔10内に接着剤を塗布しておくことが好まし
い。
【0031】その後、図3に示すように、樹脂パイプ2
の通孔10内に金属パイプ4が完全に入り込んだ後、栓
12で蓋をし、本実施例に係る複合構造部材1が完成す
る。本実施例に係る複合構造部材1によれば、構造部材
1に加わる荷重などの外力を金属パイプ4で受けること
ができるので、使用用途に耐える十分な機械的強度を有
する。また、樹脂パイプ2の外周に形成された被覆層6
は、反応射出成形法により得られるポリノルボルネン系
樹脂で構成してあり、このポリノルボルネン系樹脂が、
十分な機械的強度および耐衝撃性を有することから、荷
重などの外力に対して、割れやひびなどが生じることは
ない。さらに、金属パイプ4と、ポリノルボルネン系樹
脂製被覆層6とを組み合わせることで、金属パイプ単体
よりも機械的強度が向上する。
【0032】また、樹脂パイプ2として、ポリノルボル
ネン系樹脂との融着性がよい樹脂製パイプを用いること
で、被覆層6をポリノルボルネン系樹脂の反応射出成形
で成形する際に、この被覆層6が樹脂パイプ2の両端部
に対して良好に融着する。また、樹脂パイプ2と、反応
成形により得られるポリノルボルネン系樹脂との熱収縮
率がほぼ等しいため、樹脂パイプ2の外周に被覆層6を
形成するための反応射出成形の結果、反応射出成形樹脂
中に生じる残留応力はきわめて小さく、成形品に歪など
の変形や亀裂が生じることを効果的に防止することがで
きる。また、成形品の寸法精度も向上する。
【0033】さらに、複合構造部材1を廃棄する場合に
は、金属パイプ4を樹脂パイプ2の通孔10から強制的
に抜き取ることにより、それぞれの資源のリサイクルを
容易に行うことができる。次に、本発明の第2の実施例
について説明する。
【0034】図4に示すように、本実施例の複合構造部
材1aでは、図1〜3に示す実施例と異なり、盲板8
a,8aが接合された金属パイプ4aの両端部が、樹脂
パイプ2aおよび被覆層6aから突出するように構成し
てある。樹脂パイプ2aの外周に被覆層6aを成形した
後、金属パイプ4aが、樹脂パイプ2aの通孔10a内
に挿入される点は、前記実施例と同様である。その他の
構成は、前記実施例と同様である。
【0035】本実施例に係る複合構造部材1aは、図1
に示す実施例と同様な作用を有する上に、次のような作
用も有する。本実施例では、金属パイプ4aの両端部が
露出するので、その露出する金属パイプに直接荷重など
の外力を加えることもできるので、強度上都合がよい場
合もある。
【0036】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図5に示すように、本実施例の複合構造部材1b
では、図1〜3に示す実施例と異なり、樹脂パイプ2b
の通孔10bの内部に盲板8b,8bが接合された金属
パイプ4bを予め挿入し、それを金型内に装着し、被覆
層6bを形成するための反応射出成形を行う。
【0037】本実施例では、反応射出成形時に、金属パ
イプ4bが金型内に配置され、金属パイプと反応射出成
形品との熱収縮率の差が生じるが、金属パイプ4bの外
周には、樹脂パイプ2bが装着してあり、金属パイプ4
bの外周は、被覆層6bを構成する反応射出成形品と直
接コンタクトしないので、成形品に残留応力が発生する
おそれは少なく、成形品が変形したり亀裂が入るおそれ
は少ない。
【0038】本実施例のその他の構成および作用は前記
実施例と同様である。次に、本発明の第4の実施例につ
いて説明する。本実施例では、図6に示すように、樹脂
パイプ2cが外周、内周に螺旋状の凹部18、凸部19
を形成してあり、その他の構成は、図1〜3、図4また
は図5に示す実施例と同様である。
【0039】本実施例では、樹脂パイプ2cの外周の螺
旋状の凹部18、凸部19が形成してあるので、被覆層
6,6a,6bとの密着性がさらに向上する。また、樹
脂パイプの内径とほぼ等しい径を有する金属パイプを挿
入する場合、凹部18の弾性によって容易に金属パイプ
を挿入でき、また挿入した金属パイプは、凹部18によ
ってしっかりと固定される。また、先端が封止された金
属パイプを挿入する場合には、凸部19に沿って空気が
流出しやすく、挿入が容易である。さらに、多少の収縮
があった場合でも、樹脂パイプの弾性によって金属パイ
プの挿入が容易である。
【0040】次に、本発明の第4の実施例について説明
する。図7に示す実施例では、たとえば図4に示す実施
例のロッド状複合構造部材1aを、周方向4箇所に配置
し、図4に示す被覆層6aを反応射出成形により成形す
る際に、同時に有底円筒状のタンク部20を反応射出成
形により一体成形する。タンク部20の底部には、蛇口
22が装着されるようになっている。
【0041】タンク部20の上部には、蓋部材24が装
着される。蓋部材24は、タンク部20とは別工程で行
われる反応射出成形により得られるポリノルボルネン系
樹脂で構成される。蓋部材24には、注入用キャップ2
6およびエア抜き用キャップ28が装着してある。
【0042】タンク部20を構成する複合構造部材1a
から上方に突出する金属パイプ4aは、蓋部材24から
も突出するようになっている。複合構造部材1aから下
方に突出する金属パイプ4aの下端には、ベース30が
それぞれ装着してある。本実施例に係る複合構造部材1
aを有する液体コンテナ32は、他のコンテナ32のベ
ース30を金属パイプ4aの上端に載せることで、積み
重ねて保管することができる。一つのコンテナ32が1
トンの液体を貯留可能である場合には、4段積みとした
場合に、最下部のコンテナ32には、3トン強の重量が
作用するが、本実施例のコンテナは、十分な強度を有
し、4段積みも可能である。
【0043】さらに、タンク部20の底面と液体コンテ
ナ32の設置面の間に隙間があるため、フォークリフト
での液体コンテナ32の移動などが容易である。なお、
本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、
本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0044】たとえば、樹脂パイプおよび金属パイプの
断面は、矩形に限定されず、円形、楕円形、多角形など
であっても良い。また、複合構造部材の全体形状は、直
線ロッド状に限定されず、平板状、パレット状、曲線ロ
ッド状、曲板状、容器状、三次元立体形状など種々の態
様を採用することができる。また、本発明に係る複合構
造部材は、成形品の一部にのみ用いられていても良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、構造部材に加わる荷重などの外力を金属パイプで受
けることができるので、使用用途に耐える十分な機械的
強度を有する。また、金属パイプの外周に形成された被
覆層は、反応射出成形法により得られるポリノルボルネ
ン系樹脂で構成してあり、このポリノルボルネン系樹脂
が、十分な機械的強度および耐衝撃性を有することか
ら、荷重などの外力に対して、割れやひびなどが生じる
ことはない。さらに、金属パイプと、ポリノルボルネン
系樹脂製被覆層とを組み合わせることで、金属パイプ単
体よりも機械的強度が向上する。さらにまた、被覆層を
構成するポリノルボルネン系樹脂は、比重が1.1以下
と、通常のプラスチックに比較しても軽いことから、構
造部材全体の軽量化を図ることができる。
【0046】樹脂パイプとして、ポリオレフィン系樹脂
製パイプを用いることで、被覆層をポリノルボルネン系
樹脂の反応射出成形で成形する際に、この被覆層が樹脂
パイプに対して良好に融着する。また、樹脂パイプと、
反応成形により得られるポリノルボルネン系樹脂との熱
収縮率がほぼ等しいため、樹脂パイプの外周に被覆層を
形成するための反応射出成形の結果、反応射出成形樹脂
中に生じる残留応力はきわめて小さく、成形品に歪など
の変形や亀裂が生じることを効果的に防止することがで
きる。また、成形品の寸法精度も向上する。
【0047】さらに、複合構造部材を廃棄する場合に
は、金属パイプを樹脂パイプから強制的に抜き取ること
により、それぞれの資源のリサイクルを容易に行うこと
ができる。すなわち、本発明に係る複合構造部材は、解
体が容易であり、資源再生工程における作業性および経
済性に優れている。
【0048】本発明に係る複合構造部材は、液体用コン
テナの一部、製造品を搬送するためのパレット、製品を
搬送するキャスター、製品を支持する支持台、製品を保
持するための保持アームなどを構成する構造部材、ある
いは建築物、建造物、土木構造物の一部となる構造部材
として好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る複合構造部材の
製造過程を示す要部断面図である。
【図2】図2は図1に示す複合構造部材の次の製造過程
を示す要部断面図である。
【図3】図3は図2に示す複合構造部材の次の製造過程
を示す要部断面図である。
【図4】図4は本発明の他の実施例に係る複合構造部材
の要部断面図である。
【図5】図5は本発明のさらにその他の実施例に係る複
合構造部材の要部断面図である。
【図6】図6は本発明のさらにその他の実施例に係る複
合構造部材に用いる樹脂パイプの側面図である。
【図7】図7は本発明の一実施例に係る複合構造部材を
用いたタンクの要部斜視図である。
【符号の説明】
1,1a,1b… 複合構造部材 2,2a〜2c… 樹脂パイプ 4,4a,4b… 金属パイプ 6,6a,6b… 被覆層 8,8a,8c… 盲板 10,10a,10b… 通孔 12,14,16… 栓 18… 螺旋状凸部 20… タンク部 22… 蛇口 24… 蓋部材 26… 注入用キャップ 28… エア抜き用キャップ 30… ベース 32… 液体用コンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 23:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂パイプと、 前記樹脂パイプの通孔を塞がないように、樹脂パイプの
    外周を覆う被覆層と、 前記樹脂パイプの通孔内に取り外し可能に挿入される金
    属パイプとを有し、 前記被覆層が、反応射出成形法により得られるポリノル
    ボルネン系樹脂で構成してある複合構造部材。
  2. 【請求項2】 通孔を有する樹脂パイプの外周に、前記
    通孔を塞がないように、ノルボルネン系樹脂を用いた反
    応射出成形により被覆層を形成する工程と、 前記被覆層を成形した後に、前記樹脂パイプの通孔に金
    属パイプを挿入し、所望により、この金属パイプを前記
    樹脂パイプの通孔に接着する工程とを有する複合構造部
    材の製造方法。
JP21298794A 1994-09-06 1994-09-06 複合構造部材およびその製造方法 Pending JPH0872085A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112590111A (zh) * 2020-10-22 2021-04-02 长春英利汽车工业股份有限公司 一种管梁主体内高压注塑成型的生产方法

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