JPH07149351A - 複合構造部材 - Google Patents
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- JPH07149351A JPH07149351A JP21298694A JP21298694A JPH07149351A JP H07149351 A JPH07149351 A JP H07149351A JP 21298694 A JP21298694 A JP 21298694A JP 21298694 A JP21298694 A JP 21298694A JP H07149351 A JPH07149351 A JP H07149351A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属の錆によるゴミや埃が発生せず、高荷重
に耐えることが可能であり、しかも比較的軽量で、耐衝
撃性に優れ、しかも製造が容易な複合構造部材を提供す
ること。 【構成】 ポリオレフィン系樹脂製の樹脂パイプ2と、
この樹脂パイプ2の外周に配置され、樹脂パイプ2に対
して係止してある金属製の金属パイプ4と、前記樹脂パ
イプ2の一部と融着し、金属パイプ4を外気から遮断す
るように、しかも樹脂パイプ2の通孔10を塞がないよ
うに、金属パイプ4および樹脂パイプ2の外周を覆う被
覆層6とを有し、この被覆層6が、反応射出成形法によ
り得られるポリノルボルネン系樹脂で構成してある。金
属パイプ4と樹脂パイプ2との間には、中空部12が形
成してある。
に耐えることが可能であり、しかも比較的軽量で、耐衝
撃性に優れ、しかも製造が容易な複合構造部材を提供す
ること。 【構成】 ポリオレフィン系樹脂製の樹脂パイプ2と、
この樹脂パイプ2の外周に配置され、樹脂パイプ2に対
して係止してある金属製の金属パイプ4と、前記樹脂パ
イプ2の一部と融着し、金属パイプ4を外気から遮断す
るように、しかも樹脂パイプ2の通孔10を塞がないよ
うに、金属パイプ4および樹脂パイプ2の外周を覆う被
覆層6とを有し、この被覆層6が、反応射出成形法によ
り得られるポリノルボルネン系樹脂で構成してある。金
属パイプ4と樹脂パイプ2との間には、中空部12が形
成してある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、機械的強度
が要求されると共に、ゴミや埃などを発生させないこと
が要求される分野に用いられる複合構造材に関する。
が要求されると共に、ゴミや埃などを発生させないこと
が要求される分野に用いられる複合構造材に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の特性に優れた合成樹脂が開発され
つつあるが、機械的強度および経済性の観点では、金属
材料に及ばない。このため、従来では、機械的強度が要
求される分野の構造材としては、金属が多用されてい
る。
つつあるが、機械的強度および経済性の観点では、金属
材料に及ばない。このため、従来では、機械的強度が要
求される分野の構造材としては、金属が多用されてい
る。
【0003】たとえば、製造品を搬送するためのパレッ
ト、製品を搬送するキャスター、製品を支持する支持
台、製品を保持するための保持アームなどを構成する構
造材、あるいは建築物、建造物、土木構造物の一部とな
る構造材として、金属材が用いられている。
ト、製品を搬送するキャスター、製品を支持する支持
台、製品を保持するための保持アームなどを構成する構
造材、あるいは建築物、建造物、土木構造物の一部とな
る構造材として、金属材が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、金属材
は錆を発生し、その錆が、ゴミや埃となり、食品加工な
どの特定の分野においては、金属材を構造材として用い
ることは好ましくない。金属材の表面を塗装することに
より、錆を防止することも考えられるが、塗装面が剥が
れ、それがゴミや埃となることから、好ましくない。
は錆を発生し、その錆が、ゴミや埃となり、食品加工な
どの特定の分野においては、金属材を構造材として用い
ることは好ましくない。金属材の表面を塗装することに
より、錆を防止することも考えられるが、塗装面が剥が
れ、それがゴミや埃となることから、好ましくない。
【0005】また、金属材を樹脂フィルムなどでライニ
ングして構造材とすることも考えられるが、そのライニ
ング作業が煩雑であると共に、樹脂フィルムは一般的に
破れ易く、重量品が載置される構造材として用いた場合
には、容易に樹脂フィルムが破れ、金属材表面が露出
し、錆の発生原因となってしまう。
ングして構造材とすることも考えられるが、そのライニ
ング作業が煩雑であると共に、樹脂フィルムは一般的に
破れ易く、重量品が載置される構造材として用いた場合
には、容易に樹脂フィルムが破れ、金属材表面が露出
し、錆の発生原因となってしまう。
【0006】また、金属材で構造材を構成した場合に
は、重量が大きくなってしまうという課題も有してい
る。本発明は、このような実状に鑑みてなされ、金属の
錆によるゴミや埃が発生せず、高荷重に耐えることが可
能であり、しかも比較的軽量で、耐衝撃性に優れ、しか
も製造が容易な複合構造部材を提供することを目的とす
る。
は、重量が大きくなってしまうという課題も有してい
る。本発明は、このような実状に鑑みてなされ、金属の
錆によるゴミや埃が発生せず、高荷重に耐えることが可
能であり、しかも比較的軽量で、耐衝撃性に優れ、しか
も製造が容易な複合構造部材を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る複合構造部材は、ポリオレフィン系樹
脂製の樹脂パイプと、この樹脂パイプの外周に配置さ
れ、樹脂パイプに対して係止してある金属製の金属パイ
プと、前記樹脂パイプの一部と融着し、金属パイプを外
気から遮断するように、しかも樹脂パイプの通孔を塞が
ないように、金属パイプおよび樹脂パイプの外周を覆う
被覆層とを有し、この被覆層が、反応射出成形法により
得られるポリノルボルネン系樹脂で構成してある。
に、本発明に係る複合構造部材は、ポリオレフィン系樹
脂製の樹脂パイプと、この樹脂パイプの外周に配置さ
れ、樹脂パイプに対して係止してある金属製の金属パイ
プと、前記樹脂パイプの一部と融着し、金属パイプを外
気から遮断するように、しかも樹脂パイプの通孔を塞が
ないように、金属パイプおよび樹脂パイプの外周を覆う
被覆層とを有し、この被覆層が、反応射出成形法により
得られるポリノルボルネン系樹脂で構成してある。
【0008】上記樹脂パイプの外周と金属パイプの内周
との間には、外部から密閉された中空部が形成してある
ことが好ましい。この中空部を形成するために、金属パ
イプの両端には、樹脂パイプの外周に係止するための盲
板を接合することが好ましい。盲板の接合は、溶接によ
り行うことができる。また、盲板と樹脂パイプとの隙間
には、シーリング材を封止することが好ましい。シーリ
ング材としては、シリコーンゴム、エポキン樹脂、ウレ
タン樹脂等のシーリングコンパウンドや発泡体の他、粘
着テープや、フッ素樹脂テープなども用いることができ
る。
との間には、外部から密閉された中空部が形成してある
ことが好ましい。この中空部を形成するために、金属パ
イプの両端には、樹脂パイプの外周に係止するための盲
板を接合することが好ましい。盲板の接合は、溶接によ
り行うことができる。また、盲板と樹脂パイプとの隙間
には、シーリング材を封止することが好ましい。シーリ
ング材としては、シリコーンゴム、エポキン樹脂、ウレ
タン樹脂等のシーリングコンパウンドや発泡体の他、粘
着テープや、フッ素樹脂テープなども用いることができ
る。
【0009】本発明に係る複合構造部材の全体形状は、
棒状、平板状、立体形状など、あらゆる形状をとること
ができる。本発明では、樹脂パイプは、ノルボルネン系
樹脂との融着性が良好な樹脂であればよく、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂
の他、ポリスチレン、EVAなどの樹脂で構成してあ
る。
棒状、平板状、立体形状など、あらゆる形状をとること
ができる。本発明では、樹脂パイプは、ノルボルネン系
樹脂との融着性が良好な樹脂であればよく、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂
の他、ポリスチレン、EVAなどの樹脂で構成してあ
る。
【0010】金属パイプを構成する金属としては、例え
ば鉄炭素鋼、マンガン鋼、クロム鋼、クロム・モリブデ
ン鋼、ニッケル−クロム鋼、ステンレス鋼、鋳鉄などの
鉄及びその合金、銅、黄銅、白銅、青銅等の銅及び銅合
金、アルミニウム、ニッケル、鉛、チタンとそれらの合
金の他、アルミニウム、亜鉛、スズ等のめっき鋼板など
を例示することができる。鉄、鉄合金が汎用で最も入手
し易いので好ましい。
ば鉄炭素鋼、マンガン鋼、クロム鋼、クロム・モリブデ
ン鋼、ニッケル−クロム鋼、ステンレス鋼、鋳鉄などの
鉄及びその合金、銅、黄銅、白銅、青銅等の銅及び銅合
金、アルミニウム、ニッケル、鉛、チタンとそれらの合
金の他、アルミニウム、亜鉛、スズ等のめっき鋼板など
を例示することができる。鉄、鉄合金が汎用で最も入手
し易いので好ましい。
【0011】本発明では、被覆層は、反応射出成形法に
よって得られるポリノルボルネン系樹脂で構成される。
特に、エラストマーで改質されたノルボルネン系モノマ
ーの開環重合体で構成されたものが好ましい。エラスト
マーとしては、例えば、ポリブタジエン、スチレン−ブ
タジエン共重合体(SBR)、スチレン−ブタジエン−
スチレンブロック共重合体(SBS)、ポリイソプレ
ン、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(SIS)、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマ
ー(EPT)などを挙げることができる。
よって得られるポリノルボルネン系樹脂で構成される。
特に、エラストマーで改質されたノルボルネン系モノマ
ーの開環重合体で構成されたものが好ましい。エラスト
マーとしては、例えば、ポリブタジエン、スチレン−ブ
タジエン共重合体(SBR)、スチレン−ブタジエン−
スチレンブロック共重合体(SBS)、ポリイソプレ
ン、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
(SIS)、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマ
ー(EPT)などを挙げることができる。
【0012】エラストマーの配合割合は、ノルボルネン
系モノマー100重量部に対して、1〜20重量部、好
ましくは2〜15重量部である。エラストマーの配合割
合が少ないと、可撓性が低下する。逆に、エラストマー
の配合割合が多すぎると、ガラス転移温度が低下し、か
つ、強度が低下するので好ましくない。
系モノマー100重量部に対して、1〜20重量部、好
ましくは2〜15重量部である。エラストマーの配合割
合が少ないと、可撓性が低下する。逆に、エラストマー
の配合割合が多すぎると、ガラス転移温度が低下し、か
つ、強度が低下するので好ましくない。
【0013】本発明において使用するモノマーは、ジシ
クロペンタジエンやジヒドロジシクロペンタジエン、テ
トラシクロドデセン、トリシクロペンタジエン等のノル
ボルネン環を有するシクロオレフィンである。本発明に
おいて使用するメタセシス触媒は、六塩化タングステ
ン、トリドデシルアンモニウムモリブデート、トリ(ト
リデシル)アンモニウムモリブデート等の有機モリブデ
ン酸アンモニウム塩等のノルボルネン系モノマーの塊状
重合用触媒として公知のメタセシス触媒であれば特に制
限はないが、有機モリブデン酸アンモニウム塩が特に好
ましい。
クロペンタジエンやジヒドロジシクロペンタジエン、テ
トラシクロドデセン、トリシクロペンタジエン等のノル
ボルネン環を有するシクロオレフィンである。本発明に
おいて使用するメタセシス触媒は、六塩化タングステ
ン、トリドデシルアンモニウムモリブデート、トリ(ト
リデシル)アンモニウムモリブデート等の有機モリブデ
ン酸アンモニウム塩等のノルボルネン系モノマーの塊状
重合用触媒として公知のメタセシス触媒であれば特に制
限はないが、有機モリブデン酸アンモニウム塩が特に好
ましい。
【0014】活性剤(共触媒)としては、エチルアルミ
ニウムジクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド等の
アルキルアルミニウムハライド、これらのアルコキシア
ルキルアルミニウムハライド、有機スズ化合物等が挙げ
られる。反応射出成形の前準備として、ノルボルネン系
モノマー、メタセシス触媒及び活性剤を主材とする反応
射出成形用材料をノルボルネン系モノマーとメタセシス
触媒とよりなる液と、前記のノルボルネン系モノマーと
活性剤とよりなる液との安定な2液に分けて別の容器に
入れておく。反応射出成形に際しては、この2液を混合
し、次いで、この混合液を、金属パイプが外周に装着さ
れた樹脂パイプがインサートしてある金型のキャビティ
内に注入し、キャビティ内で塊状重合して、被覆層を得
る。この反応射出成形は、金属パイプが外周に装着され
た樹脂パイプを、金型内に予めインサートして行うの
で、インサート成形でもある。
ニウムジクロリド、ジエチルアルミニウムクロリド等の
アルキルアルミニウムハライド、これらのアルコキシア
ルキルアルミニウムハライド、有機スズ化合物等が挙げ
られる。反応射出成形の前準備として、ノルボルネン系
モノマー、メタセシス触媒及び活性剤を主材とする反応
射出成形用材料をノルボルネン系モノマーとメタセシス
触媒とよりなる液と、前記のノルボルネン系モノマーと
活性剤とよりなる液との安定な2液に分けて別の容器に
入れておく。反応射出成形に際しては、この2液を混合
し、次いで、この混合液を、金属パイプが外周に装着さ
れた樹脂パイプがインサートしてある金型のキャビティ
内に注入し、キャビティ内で塊状重合して、被覆層を得
る。この反応射出成形は、金属パイプが外周に装着され
た樹脂パイプを、金型内に予めインサートして行うの
で、インサート成形でもある。
【0015】反応射出成形に用いる金型は、必ずしも剛
性の高い高価な金型である必要はなく、金属製金型に限
らず、樹脂製金型、または単なる型枠を用いることがで
きる。ノルボルネン系樹脂の反応射出成形は、低粘度の
反応液を用い、比較的低温低圧で成形できるためであ
る。金型内は不活性ガスでシールし、重合反応に用いる
成分類は窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気下で貯蔵し、
かつ操作することが好ましい。
性の高い高価な金型である必要はなく、金属製金型に限
らず、樹脂製金型、または単なる型枠を用いることがで
きる。ノルボルネン系樹脂の反応射出成形は、低粘度の
反応液を用い、比較的低温低圧で成形できるためであ
る。金型内は不活性ガスでシールし、重合反応に用いる
成分類は窒素ガスなどの不活性ガス雰囲気下で貯蔵し、
かつ操作することが好ましい。
【0016】金型温度は、好ましくは、10〜150
℃、より好ましくは、30〜120℃、さらに好ましく
は、50〜100℃である。金型圧力は通常0.1〜1
00Kg/cm2 の範囲である。重合時間は、適宜選択
すればよいが、通常、反応液の注入終了後、30秒〜2
0分、好ましくは、5分以下である。
℃、より好ましくは、30〜120℃、さらに好ましく
は、50〜100℃である。金型圧力は通常0.1〜1
00Kg/cm2 の範囲である。重合時間は、適宜選択
すればよいが、通常、反応液の注入終了後、30秒〜2
0分、好ましくは、5分以下である。
【0017】
【作用】本発明に係る複合構造材では、構造材に加わる
荷重などの外力を金属パイプで受けることができるの
で、使用用途に耐える十分な機械的強度を有する。ま
た、金属パイプの外周に形成された被覆層は、反応射出
成形法により得られるポリノルボルネン系樹脂で構成し
てあり、このポリノルボルネン系樹脂が、十分な機械的
強度および耐衝撃性を有することから、荷重などの外力
に対して、割れやひびなどが生じることはない。さら
に、金属パイプを用いるので、構造部材全体の軽量化を
図ることができる。
荷重などの外力を金属パイプで受けることができるの
で、使用用途に耐える十分な機械的強度を有する。ま
た、金属パイプの外周に形成された被覆層は、反応射出
成形法により得られるポリノルボルネン系樹脂で構成し
てあり、このポリノルボルネン系樹脂が、十分な機械的
強度および耐衝撃性を有することから、荷重などの外力
に対して、割れやひびなどが生じることはない。さら
に、金属パイプを用いるので、構造部材全体の軽量化を
図ることができる。
【0018】本発明では、金属パイプの外周および端部
が上記被覆層で覆われ、金属パイプの内周が、樹脂パイ
プで覆われていることから、金属パイプは外部に露出し
ない。したがって、金属パイプが錆びて、ゴミや埃の原
因となるおそれはない。樹脂パイプを用いることで、被
覆層をポリノルボルネン系樹脂の反応射出成形で成形す
る際に、この被覆層が樹脂パイプに対して良好に融着す
る。樹脂パイプの通孔は、構造材にもそのまま残るの
で、そこに紐材を通すことにより、構造材の上に載置さ
れる製品との締結を図ることができる。または、その通
孔にリフトの爪などを引っかけることにより、搬送に便
利である。構部造材に形成された通孔は、その他の用途
に多目的に利用することができる。
が上記被覆層で覆われ、金属パイプの内周が、樹脂パイ
プで覆われていることから、金属パイプは外部に露出し
ない。したがって、金属パイプが錆びて、ゴミや埃の原
因となるおそれはない。樹脂パイプを用いることで、被
覆層をポリノルボルネン系樹脂の反応射出成形で成形す
る際に、この被覆層が樹脂パイプに対して良好に融着す
る。樹脂パイプの通孔は、構造材にもそのまま残るの
で、そこに紐材を通すことにより、構造材の上に載置さ
れる製品との締結を図ることができる。または、その通
孔にリフトの爪などを引っかけることにより、搬送に便
利である。構部造材に形成された通孔は、その他の用途
に多目的に利用することができる。
【0019】樹脂パイプの外周と金属パイプの内周との
間に、外部から密閉された中空部を形成した本発明に係
る複合構造材では、さらに軽量化を図ることができる。
間に、外部から密閉された中空部を形成した本発明に係
る複合構造材では、さらに軽量化を図ることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る複合構造材を、図面に示
す実施例に基づき、詳細に説明する。図1(A)は本発
明の一実施例に係る複合構造材の縦断面図、同図(B)
は同図(A)のB−B線に沿う断面図、図2(A)は本
発明の他の実施例に係る複合構造材の縦断面図、同図
(B)は同図(A)のB−B線に沿う断面図、図3
(A)は本発明のさらにその他の実施例に係る複合構造
材の縦断面図、同図(B)は同図(A)のB−B線に沿
う断面図、図4は本発明のさらにその他の実施例に係る
複合構造材の縦断面図、図5は本発明のさらにその他の
実施例に係る複合構造材の縦断面図、図6は本発明のさ
らにその他の実施例に係る複合構造材の一部断面斜視
図、図7は本発明のさらにその他の実施例に係る複合構
造材の斜視図である。
す実施例に基づき、詳細に説明する。図1(A)は本発
明の一実施例に係る複合構造材の縦断面図、同図(B)
は同図(A)のB−B線に沿う断面図、図2(A)は本
発明の他の実施例に係る複合構造材の縦断面図、同図
(B)は同図(A)のB−B線に沿う断面図、図3
(A)は本発明のさらにその他の実施例に係る複合構造
材の縦断面図、同図(B)は同図(A)のB−B線に沿
う断面図、図4は本発明のさらにその他の実施例に係る
複合構造材の縦断面図、図5は本発明のさらにその他の
実施例に係る複合構造材の縦断面図、図6は本発明のさ
らにその他の実施例に係る複合構造材の一部断面斜視
図、図7は本発明のさらにその他の実施例に係る複合構
造材の斜視図である。
【0021】まず、図1に示す実施例について説明す
る。図1(A),(B)に示すように、本発明の第1の
実施例に係る複合構造材1は、全体としてロッド形状を
有し、樹脂パイプ2と、金属パイプ4と被覆層6とが一
体化してある。樹脂パイプ2は、ポリオレフィン系樹脂
で構成してある。樹脂パイプ2は、その内部に通孔10
を有する。樹脂パイプ2の断面形状は、特に限定されな
いが、本実施例では、矩形断面にしてある。樹脂パイプ
2の長さおよび肉厚は、構造材1が用いられる用途など
に応じて自由に設計することができる。
る。図1(A),(B)に示すように、本発明の第1の
実施例に係る複合構造材1は、全体としてロッド形状を
有し、樹脂パイプ2と、金属パイプ4と被覆層6とが一
体化してある。樹脂パイプ2は、ポリオレフィン系樹脂
で構成してある。樹脂パイプ2は、その内部に通孔10
を有する。樹脂パイプ2の断面形状は、特に限定されな
いが、本実施例では、矩形断面にしてある。樹脂パイプ
2の長さおよび肉厚は、構造材1が用いられる用途など
に応じて自由に設計することができる。
【0022】樹脂パイプ2の外周には、金属パイプ4が
配置される。金属パイプ4は、鉄合金などの金属で構成
してあり、樹脂パイプ2の外周よりも大きな内周と、樹
脂パイプ2よりも短い長さを有する。この金属パイプ4
の肉厚は、構造材1が用いられる用途などに応じて自由
に設計することができる。この金属パイプの断面形状
は、特に限定されないが、本実施例では、矩形状であ
り、樹脂パイプ2の外周との間に所定の中空部12が形
成されるようになっている。
配置される。金属パイプ4は、鉄合金などの金属で構成
してあり、樹脂パイプ2の外周よりも大きな内周と、樹
脂パイプ2よりも短い長さを有する。この金属パイプ4
の肉厚は、構造材1が用いられる用途などに応じて自由
に設計することができる。この金属パイプの断面形状
は、特に限定されないが、本実施例では、矩形状であ
り、樹脂パイプ2の外周との間に所定の中空部12が形
成されるようになっている。
【0023】金属パイプ4の両端部には、盲板8,8が
接合してある。この接合は、たとえば溶接により行われ
る。盲板8,8の内端は、樹脂パイプ2の両端近傍で、
樹脂パイプ2の外周に係止してある。被覆層6を反応射
出成形により成形する際に、盲板8の内端と樹脂パイプ
2の外周との隙間から中空部12側に成形樹脂の流入を
防止するために、これらの隙間には、シーリング材を予
め封止しておく。
接合してある。この接合は、たとえば溶接により行われ
る。盲板8,8の内端は、樹脂パイプ2の両端近傍で、
樹脂パイプ2の外周に係止してある。被覆層6を反応射
出成形により成形する際に、盲板8の内端と樹脂パイプ
2の外周との隙間から中空部12側に成形樹脂の流入を
防止するために、これらの隙間には、シーリング材を予
め封止しておく。
【0024】被覆層6は、反応射出成形法により得られ
るポリノルボルネン系樹脂で構成してある。反応射出成
形に際しては、金型内に、金属パイプ4が盲板8と共に
装着された樹脂パイプ2を配置してから、反応原液の注
入を行う、いわゆるインサート成形を行う。この反応射
出成形は、反応射出成形により得られる被覆層6が、金
属パイプ4および樹脂パイプ2の外周を覆い、樹脂パイ
プ2の両端部と融着するように、しかも金属パイプ4を
外気から遮断するように、かつ樹脂パイプ2の通孔10
を塞がないように行う。樹脂パイプ2と金属パイプ4と
の間には、中空部12が形成される。
るポリノルボルネン系樹脂で構成してある。反応射出成
形に際しては、金型内に、金属パイプ4が盲板8と共に
装着された樹脂パイプ2を配置してから、反応原液の注
入を行う、いわゆるインサート成形を行う。この反応射
出成形は、反応射出成形により得られる被覆層6が、金
属パイプ4および樹脂パイプ2の外周を覆い、樹脂パイ
プ2の両端部と融着するように、しかも金属パイプ4を
外気から遮断するように、かつ樹脂パイプ2の通孔10
を塞がないように行う。樹脂パイプ2と金属パイプ4と
の間には、中空部12が形成される。
【0025】被覆層6の層厚は、得られる構造材1の用
途などに応じて自由に設計することができる。また、被
覆層6の断面形状は、特に限定されないが、図1では、
矩形状にしている。被覆層6の断面形状は、円形、楕円
形、多角形、その他の形状に自由に変更可能である。
途などに応じて自由に設計することができる。また、被
覆層6の断面形状は、特に限定されないが、図1では、
矩形状にしている。被覆層6の断面形状は、円形、楕円
形、多角形、その他の形状に自由に変更可能である。
【0026】被覆層6を構成するポリノルボルネン系樹
脂としては、エラストマーで改質された三環体以上のノ
ルボルネン系モノマーの開環重合体で構成され、該重合
体の熱変形温度が100℃以上、破断時伸びが10〜1
00%のものが好ましい。本実施例に係る複合構造材1
によれば、構造材1に加わる荷重などの外力を金属パイ
プ4で受けることができるので、使用用途に耐える十分
な機械的強度を有する。また、金属パイプ4の外周に形
成された被覆層6は、反応射出成形法により得られるポ
リノルボルネン系樹脂で構成してあり、このポリノルボ
ルネン系樹脂が、十分な機械的強度および耐衝撃性を有
することから、荷重などの外力に対して、割れやひびな
どが生じることはない。さらに、金属パイプ4と、ポリ
ノルボルネン系樹脂製被覆層6とを組み合わせること
で、金属パイプ単体よりも機械的強度が向上する。しか
も、本実施例では、樹脂パイプ2の外周と金属パイプ4
の内周との間に、外部から密閉された中空部12を形成
してあるので、さらに軽量化を図ることができる。
脂としては、エラストマーで改質された三環体以上のノ
ルボルネン系モノマーの開環重合体で構成され、該重合
体の熱変形温度が100℃以上、破断時伸びが10〜1
00%のものが好ましい。本実施例に係る複合構造材1
によれば、構造材1に加わる荷重などの外力を金属パイ
プ4で受けることができるので、使用用途に耐える十分
な機械的強度を有する。また、金属パイプ4の外周に形
成された被覆層6は、反応射出成形法により得られるポ
リノルボルネン系樹脂で構成してあり、このポリノルボ
ルネン系樹脂が、十分な機械的強度および耐衝撃性を有
することから、荷重などの外力に対して、割れやひびな
どが生じることはない。さらに、金属パイプ4と、ポリ
ノルボルネン系樹脂製被覆層6とを組み合わせること
で、金属パイプ単体よりも機械的強度が向上する。しか
も、本実施例では、樹脂パイプ2の外周と金属パイプ4
の内周との間に、外部から密閉された中空部12を形成
してあるので、さらに軽量化を図ることができる。
【0027】本実施例の構造材1では、金属パイプ4の
外周および端部が被覆層6で覆われ、金属パイプ4の内
周が、中空部12を介して、樹脂パイプ2で覆われてい
ることから、金属パイプ4は外部に露出しない。したが
って、金属パイプ4が錆びて、ゴミや埃の原因となるお
それはない。
外周および端部が被覆層6で覆われ、金属パイプ4の内
周が、中空部12を介して、樹脂パイプ2で覆われてい
ることから、金属パイプ4は外部に露出しない。したが
って、金属パイプ4が錆びて、ゴミや埃の原因となるお
それはない。
【0028】また、樹脂パイプ2として、ノルボルネ系
樹脂との融着性がよい樹脂製パイプを用いることで、被
覆層6をポリノルボルネン系樹脂の反応射出成形で成形
する際に、この被覆層6が樹脂パイプ2の両端部に対し
て良好に融着する。樹脂パイプ2の通孔10は、構造材
1にもそのまま残るので、そこに紐材を通すことによ
り、構造材1の上に載置される製品との締結を図ること
ができる。または、その通孔10にリフトの爪などを引
っかけることにより、搬送に便利である。構造材1に形
成された通孔10は、その他の用途に多目的に利用する
ことができる。
樹脂との融着性がよい樹脂製パイプを用いることで、被
覆層6をポリノルボルネン系樹脂の反応射出成形で成形
する際に、この被覆層6が樹脂パイプ2の両端部に対し
て良好に融着する。樹脂パイプ2の通孔10は、構造材
1にもそのまま残るので、そこに紐材を通すことによ
り、構造材1の上に載置される製品との締結を図ること
ができる。または、その通孔10にリフトの爪などを引
っかけることにより、搬送に便利である。構造材1に形
成された通孔10は、その他の用途に多目的に利用する
ことができる。
【0029】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。図2(A),(B)に示すように、本実施例の複
合構造部材1aでは、図1(A),(B)に示す実施例
と異なり、通孔10aを有する樹脂パイプ2aの外周の
一部が、金属パイプ4aの内周の一部に接するように、
これらパイプ2a,4aの位置関係を変化させている。
この位置関係の変更は、金属パイプ4aの両側に接合さ
れる盲板8aの形状を変更することで容易に実現するこ
とができる。中空部12aの断面形状は、図2(B)に
示すようになる。被覆層6aおよびその他の構成は、図
1に示す実施例と同様である。
する。図2(A),(B)に示すように、本実施例の複
合構造部材1aでは、図1(A),(B)に示す実施例
と異なり、通孔10aを有する樹脂パイプ2aの外周の
一部が、金属パイプ4aの内周の一部に接するように、
これらパイプ2a,4aの位置関係を変化させている。
この位置関係の変更は、金属パイプ4aの両側に接合さ
れる盲板8aの形状を変更することで容易に実現するこ
とができる。中空部12aの断面形状は、図2(B)に
示すようになる。被覆層6aおよびその他の構成は、図
1に示す実施例と同様である。
【0030】本実施例に係る複合構造材1aは、図1に
示す実施例と同様な作用を有する上に、次のような作用
も有する。本実施例では、樹脂パイプ2aの外周の一部
が、金属パイプ4aの内周の一部に接するように配置し
てあることから、樹脂パイプ2aの通孔10aに紐など
を通した場合に、その紐に作用する締結力が、樹脂パイ
プ2aを介して金属パイプ4aに直接伝達するので、樹
脂パイプに対する荷重負担が軽くなり都合がよい。
示す実施例と同様な作用を有する上に、次のような作用
も有する。本実施例では、樹脂パイプ2aの外周の一部
が、金属パイプ4aの内周の一部に接するように配置し
てあることから、樹脂パイプ2aの通孔10aに紐など
を通した場合に、その紐に作用する締結力が、樹脂パイ
プ2aを介して金属パイプ4aに直接伝達するので、樹
脂パイプに対する荷重負担が軽くなり都合がよい。
【0031】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。図3(A),(B)に示すように、本実施例の複
合構造部材1bでは、通孔10bを有する樹脂パイプ2
bの外周に、中空部を形成することなく、金属パイプ4
bを装着してある。この実施例では、中空部を有さない
分だけ、被覆層6bが厚肉になる。本実施例のその他の
構成は、図1に示す実施例と同様である。
する。図3(A),(B)に示すように、本実施例の複
合構造部材1bでは、通孔10bを有する樹脂パイプ2
bの外周に、中空部を形成することなく、金属パイプ4
bを装着してある。この実施例では、中空部を有さない
分だけ、被覆層6bが厚肉になる。本実施例のその他の
構成は、図1に示す実施例と同様である。
【0032】この実施例では、中空部による作用以外
は、図1に示す実施例と同様な作用を有する。次に、本
発明の第4の実施例について説明する。図4に示すよう
に、本実施例の複合構造部材1cでは、通孔10cを有
する樹脂パイプ2cの外周に、複数の金属パイプ4c
(図示では二つ)を軸方向に沿って断続的に配置してあ
る。各金属パイプ4cの両端部には、盲板8cが接合し
てあり、これら盲板8cが、樹脂パイプ2cの外周に係
止している。被覆層6cは、金属パイプ4cが断続的に
装着された樹脂パイプ2cの外周形状に沿って略均一層
厚で被着してある。樹脂パイプ2cの外周と金属パイプ
4cの内周との間には、中空部12cが形成してある。
本実施例のその他の構成は、図1に示す実施例と同様で
ある。
は、図1に示す実施例と同様な作用を有する。次に、本
発明の第4の実施例について説明する。図4に示すよう
に、本実施例の複合構造部材1cでは、通孔10cを有
する樹脂パイプ2cの外周に、複数の金属パイプ4c
(図示では二つ)を軸方向に沿って断続的に配置してあ
る。各金属パイプ4cの両端部には、盲板8cが接合し
てあり、これら盲板8cが、樹脂パイプ2cの外周に係
止している。被覆層6cは、金属パイプ4cが断続的に
装着された樹脂パイプ2cの外周形状に沿って略均一層
厚で被着してある。樹脂パイプ2cの外周と金属パイプ
4cの内周との間には、中空部12cが形成してある。
本実施例のその他の構成は、図1に示す実施例と同様で
ある。
【0033】この実施例では、図1に示す実施例と同様
な作用を有する上に、次に示す作用も有する。本実施例
では、樹脂パイプ2cと被覆層6cとの融着部分が増大
するので、これらの結合が強固になる。
な作用を有する上に、次に示す作用も有する。本実施例
では、樹脂パイプ2cと被覆層6cとの融着部分が増大
するので、これらの結合が強固になる。
【0034】次に、本発明の第5の実施例について説明
する。図5に示すように、本実施例の複合構造部材1d
では、通孔10dを有する樹脂パイプ2dの外周に、金
属パイプ4dを配置し、金属パイプ4dの両端部に、盲
板部8dをパイプ4dと一体に形成しててある。盲板部
8dの内端部は、内側に折り曲げられ、樹脂パイプ2d
の両端部外周に係止してある。しかも本実施例では、樹
脂パイプ2dの両端部も、被覆層6dにより覆われ、被
覆層6dに形成された通孔14が、樹脂パイプ2dの通
孔10dに対して連通している。樹脂パイプ2dの外周
と金属パイプ4dとの間には、中空部12dが形成して
ある。本実施例のその他の構成は、図1に示す実施例と
同様である。
する。図5に示すように、本実施例の複合構造部材1d
では、通孔10dを有する樹脂パイプ2dの外周に、金
属パイプ4dを配置し、金属パイプ4dの両端部に、盲
板部8dをパイプ4dと一体に形成しててある。盲板部
8dの内端部は、内側に折り曲げられ、樹脂パイプ2d
の両端部外周に係止してある。しかも本実施例では、樹
脂パイプ2dの両端部も、被覆層6dにより覆われ、被
覆層6dに形成された通孔14が、樹脂パイプ2dの通
孔10dに対して連通している。樹脂パイプ2dの外周
と金属パイプ4dとの間には、中空部12dが形成して
ある。本実施例のその他の構成は、図1に示す実施例と
同様である。
【0035】この実施例では、樹脂パイプ2dと被覆層
6dとの融着が多少弱くなる以外は、図1に示す実施例
と同様な作用を有する次に、本発明の第6の実施例につ
いて説明する。図6に示すように、本実施例では、通孔
10eを有する樹脂パイプ2eの外周に、樹脂パイプ2
eの上面のみが接するように金属パイプ4eを装着し、
金属パイプ4eの両端に図示しない盲板を接合した複数
の複合パイプ(図示では三つ)を、平面方向に並列に配
置し、これらの外周に、被覆層6eを形成し、平板状の
複合構造部材1eを形成している。本実施例のその他の
構成は、図1に示す実施例と同様である。
6dとの融着が多少弱くなる以外は、図1に示す実施例
と同様な作用を有する次に、本発明の第6の実施例につ
いて説明する。図6に示すように、本実施例では、通孔
10eを有する樹脂パイプ2eの外周に、樹脂パイプ2
eの上面のみが接するように金属パイプ4eを装着し、
金属パイプ4eの両端に図示しない盲板を接合した複数
の複合パイプ(図示では三つ)を、平面方向に並列に配
置し、これらの外周に、被覆層6eを形成し、平板状の
複合構造部材1eを形成している。本実施例のその他の
構成は、図1に示す実施例と同様である。
【0036】本実施例では、図1に示す実施例と同様な
作用を有する以外に、次に示す作用を有する。すなわ
ち、図1〜5に示す実施例では、複合構造部材の形状が
ロッド状であるため、複合構造部材を、パレット、キャ
スターまたは支持台などとして用いる場合には、複数の
ロッド状複合構造部材を組み合わせて平板状にして用い
る必要がある。これに対し、本実施例では、単一の平板
状複合構造部材1eの上に、比較的重量のある製品など
を載せることが可能であり、パレット、キャスターまた
は支持台などとして好適に用いることができる。
作用を有する以外に、次に示す作用を有する。すなわ
ち、図1〜5に示す実施例では、複合構造部材の形状が
ロッド状であるため、複合構造部材を、パレット、キャ
スターまたは支持台などとして用いる場合には、複数の
ロッド状複合構造部材を組み合わせて平板状にして用い
る必要がある。これに対し、本実施例では、単一の平板
状複合構造部材1eの上に、比較的重量のある製品など
を載せることが可能であり、パレット、キャスターまた
は支持台などとして好適に用いることができる。
【0037】平板状複合構造部材1eの上に載せた製品
と複合構造部材1eとの締結を図るには、通孔10eに
紐(テープも含む)などを通し、その紐にて製品を縛れ
ばよい。通孔10eには、フォークリフトの爪部などを
差し込むことも可能であり、搬送にも便利である。
と複合構造部材1eとの締結を図るには、通孔10eに
紐(テープも含む)などを通し、その紐にて製品を縛れ
ばよい。通孔10eには、フォークリフトの爪部などを
差し込むことも可能であり、搬送にも便利である。
【0038】次に、本発明の第7の実施例について説明
する。図7に示す実施例では、たとえば図2に示す実施
例のロッド状複合構造部材1aを、十字形に直角方向に
組み合わせると共に、その他の複合構造部材22を格子
状に組み合わせてパレット20を製作してある。複合構
造部材22は、樹脂パイプを有さず、穴のない盲板を用
いる以外は、図2に示す実施例と同様に構成される複合
構造部材である。ただし、ポリノルボルネン系樹脂で構
成される被覆層は、パレット全体に対して一体に形成さ
れる。
する。図7に示す実施例では、たとえば図2に示す実施
例のロッド状複合構造部材1aを、十字形に直角方向に
組み合わせると共に、その他の複合構造部材22を格子
状に組み合わせてパレット20を製作してある。複合構
造部材22は、樹脂パイプを有さず、穴のない盲板を用
いる以外は、図2に示す実施例と同様に構成される複合
構造部材である。ただし、ポリノルボルネン系樹脂で構
成される被覆層は、パレット全体に対して一体に形成さ
れる。
【0039】このパレット20を製造するには、まず、
図2に示すような樹脂パイプ2aの周囲に金属パイプ4
aが盲板8aにより装着された複合パイプと、樹脂パイ
プを有さずに金属パイプの両端部が盲板で封鎖された金
属パイプとを準備する。次に、これらパイプを、図7に
示すように格子状に組み立て、溶接する。その後、これ
らパイプの周囲全体に、反応射出成形によるインサート
成形により、ポリノルボルネン系樹脂で構成される被覆
層を形成する。
図2に示すような樹脂パイプ2aの周囲に金属パイプ4
aが盲板8aにより装着された複合パイプと、樹脂パイ
プを有さずに金属パイプの両端部が盲板で封鎖された金
属パイプとを準備する。次に、これらパイプを、図7に
示すように格子状に組み立て、溶接する。その後、これ
らパイプの周囲全体に、反応射出成形によるインサート
成形により、ポリノルボルネン系樹脂で構成される被覆
層を形成する。
【0040】本実施例に係る複合構造部材1aを一部と
して用いて組み立てたパレット20によれば、図2に示
す実施例の構造部材の作用を基本的に有する上に、さら
に次に示す作用を有する。本実施例のパレット20で
は、比較的重量のある製品を載せることが可能であり、
しかも軽量である。このパレット20では、金属部分が
外部に露出しないので、金属部分が錆びてゴミや埃の原
因となるおそれがない。また、通孔10aは、樹脂パイ
プで構成されることから、その内部にゴミや埃が溜るお
それも少ない。したがって、このパレット20は、食品
関連分野において好適に用いることができる。
して用いて組み立てたパレット20によれば、図2に示
す実施例の構造部材の作用を基本的に有する上に、さら
に次に示す作用を有する。本実施例のパレット20で
は、比較的重量のある製品を載せることが可能であり、
しかも軽量である。このパレット20では、金属部分が
外部に露出しないので、金属部分が錆びてゴミや埃の原
因となるおそれがない。また、通孔10aは、樹脂パイ
プで構成されることから、その内部にゴミや埃が溜るお
それも少ない。したがって、このパレット20は、食品
関連分野において好適に用いることができる。
【0041】パレット20上に載置される製品は、クロ
ス状に配置された通孔10aに紐バンドを通し、その紐
バンドで製品を縛ることにより、パレットに対して良好
に締結される。次に、図7に示すパレット20を、実際
に製造した実施例について説明する。
ス状に配置された通孔10aに紐バンドを通し、その紐
バンドで製品を縛ることにより、パレットに対して良好
に締結される。次に、図7に示すパレット20を、実際
に製造した実施例について説明する。
【0042】縦40mmまたは125mm、横125mm、肉
厚3.2mm、長さが最大で2000mmの鋼パイプで、両
端部が肉厚1.6mmの盲板で蓋をした鋼パイプを、溶接
により図7に示すパレット状に組み立てた。複数の鋼パ
イプのうちの二本の鋼パイプの内部には、図2に示すよ
うに、通孔10aを有する樹脂パイプ2aを入れた。樹
脂パイプ2aは、ポリエチレンで構成され、縦17mm、
横40mm、肉厚2mmであり、その長さは、鋼パイプに対
して僅かに長かった。
厚3.2mm、長さが最大で2000mmの鋼パイプで、両
端部が肉厚1.6mmの盲板で蓋をした鋼パイプを、溶接
により図7に示すパレット状に組み立てた。複数の鋼パ
イプのうちの二本の鋼パイプの内部には、図2に示すよ
うに、通孔10aを有する樹脂パイプ2aを入れた。樹
脂パイプ2aは、ポリエチレンで構成され、縦17mm、
横40mm、肉厚2mmであり、その長さは、鋼パイプに対
して僅かに長かった。
【0043】次に、組み立てた鋼パイプの外表面に、ポ
リノルボルネン系樹脂製被覆層を形成し、図7に示す形
状のパレット20を製造した。被覆層の層厚は、5〜1
0mmであった。被覆層の形成は、次のようにして行っ
た。
リノルボルネン系樹脂製被覆層を形成し、図7に示す形
状のパレット20を製造した。被覆層の層厚は、5〜1
0mmであった。被覆層の形成は、次のようにして行っ
た。
【0044】ジシクロペンタジエン(DCP)85%
と、非対称型シクロペンタジエン三量体15%を用い、
これにスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体(クレイトン1170、シェル社製)を5%とフェノ
ール系の酸化防止剤であるイルガノックス1010(チ
バガイギー社製)を2%溶解させ、これを2つの容器に
入れ、一方にはモノマーに対しジエチルアルミニウムク
ロリド(DEAC)を40ミリモル濃度、n−プロパノ
ールを44ミリモル濃度、四塩化ケイ素を20ミリモル
濃度となるように添加した(A液)。他方には、モノマ
ーに対しトリ(トリデシル)アンモニウムモリブデート
を10ミリモル濃度となるように添加した(B液)。
と、非対称型シクロペンタジエン三量体15%を用い、
これにスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合
体(クレイトン1170、シェル社製)を5%とフェノ
ール系の酸化防止剤であるイルガノックス1010(チ
バガイギー社製)を2%溶解させ、これを2つの容器に
入れ、一方にはモノマーに対しジエチルアルミニウムク
ロリド(DEAC)を40ミリモル濃度、n−プロパノ
ールを44ミリモル濃度、四塩化ケイ素を20ミリモル
濃度となるように添加した(A液)。他方には、モノマ
ーに対しトリ(トリデシル)アンモニウムモリブデート
を10ミリモル濃度となるように添加した(B液)。
【0045】A液およびB液をそれぞれギヤーポンプに
て1対1の容積比となるようにパワーミキサーに送液
し、次いで、組立られた鋼パイプがインサートされた金
型内に、金型温度70℃および注入圧力2.0Kg/c
m2 以下で注入した。金型内で3分間反応を行なった。
これらの一連の操作は窒素雰囲気下で行なった。
て1対1の容積比となるようにパワーミキサーに送液
し、次いで、組立られた鋼パイプがインサートされた金
型内に、金型温度70℃および注入圧力2.0Kg/c
m2 以下で注入した。金型内で3分間反応を行なった。
これらの一連の操作は窒素雰囲気下で行なった。
【0046】その後、金型より成形品を取り出し、図7
に示すようなパレット20を得た。このパレット20の
上には、18トン以上の重量の製品を乗せ搬送すること
ができた。金属の錆によるゴミや埃などが生じることは
なかった。また、パレット20の表面に亀裂や割れなど
が生じることもなかった。パレット20の重量は、25
0Kgであり、同じ容積の金属パレットに比較して軽量
であった。
に示すようなパレット20を得た。このパレット20の
上には、18トン以上の重量の製品を乗せ搬送すること
ができた。金属の錆によるゴミや埃などが生じることは
なかった。また、パレット20の表面に亀裂や割れなど
が生じることもなかった。パレット20の重量は、25
0Kgであり、同じ容積の金属パレットに比較して軽量
であった。
【0047】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。たとえば、樹脂パイプおよび金属パイプの
断面は、矩形に限定されず、円形、楕円形、多角形など
であっても良い。
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。たとえば、樹脂パイプおよび金属パイプの
断面は、矩形に限定されず、円形、楕円形、多角形など
であっても良い。
【0048】また、複合構造部材の全体形状は、直線ロ
ッド状、平板状、パレット状に限定されず、曲線ロッド
状、曲板状、容器状、三次元立体形状など種々の態様を
採用することができる。
ッド状、平板状、パレット状に限定されず、曲線ロッド
状、曲板状、容器状、三次元立体形状など種々の態様を
採用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、構造材に加わる荷重などの外力を金属パイプで受け
ることができるので、使用用途に耐える十分な機械的強
度を有する。また、金属パイプの外周に形成された被覆
層は、反応射出成形法により得られるポリノルボルネン
系樹脂で構成してあり、このポリノルボルネン系樹脂
が、十分な機械的強度および耐衝撃性を有することか
ら、荷重などの外力に対して、割れやひびなどが生じる
ことはない。さらに、金属パイプと、ポリノルボルネン
系樹脂製被覆層とを組み合わせることで、金属パイプ単
体よりも機械的強度が向上する。さらにまた、被覆層を
構成するポリノルボルネン系樹脂は、比重が1.1以下
と、通常のプラスチックに比較しても軽いことから、構
造部材全体の軽量化を図ることができる。
ば、構造材に加わる荷重などの外力を金属パイプで受け
ることができるので、使用用途に耐える十分な機械的強
度を有する。また、金属パイプの外周に形成された被覆
層は、反応射出成形法により得られるポリノルボルネン
系樹脂で構成してあり、このポリノルボルネン系樹脂
が、十分な機械的強度および耐衝撃性を有することか
ら、荷重などの外力に対して、割れやひびなどが生じる
ことはない。さらに、金属パイプと、ポリノルボルネン
系樹脂製被覆層とを組み合わせることで、金属パイプ単
体よりも機械的強度が向上する。さらにまた、被覆層を
構成するポリノルボルネン系樹脂は、比重が1.1以下
と、通常のプラスチックに比較しても軽いことから、構
造部材全体の軽量化を図ることができる。
【0050】本発明では、金属パイプの外周および端部
が上記被覆層で覆われ、金属パイプの内周が、樹脂パイ
プで覆われていることから、金属パイプは外部に露出し
ない。したがって、金属パイプが錆びて、ゴミや埃の原
因となるおそれはなく、この構造材を食品関連の分野な
どのように、ゴミや埃を嫌う分野に好適に用いることが
できる。
が上記被覆層で覆われ、金属パイプの内周が、樹脂パイ
プで覆われていることから、金属パイプは外部に露出し
ない。したがって、金属パイプが錆びて、ゴミや埃の原
因となるおそれはなく、この構造材を食品関連の分野な
どのように、ゴミや埃を嫌う分野に好適に用いることが
できる。
【0051】樹脂パイプとして、ポリオレフィン系樹脂
製パイプを用いることで、被覆層をポリノルボルネン系
樹脂の反応射出成形で成形する際に、この被覆層が樹脂
パイプに対して良好に融着する。樹脂パイプの通孔は、
構造部材にもそのまま残るので、そこに紐材を通すこと
により、構造材の上に載置される製品との締結を図るこ
とができる。または、その通孔にリフトの爪などを引っ
かけることにより、搬送に便利である。構造材に形成さ
れた通孔は、その他の用途に多目的に利用することがで
きる。さらに、この構造材に形成された通孔は、樹脂パ
イプの通孔なので、金属パイプに比較して、埃などが溜
りにくい。
製パイプを用いることで、被覆層をポリノルボルネン系
樹脂の反応射出成形で成形する際に、この被覆層が樹脂
パイプに対して良好に融着する。樹脂パイプの通孔は、
構造部材にもそのまま残るので、そこに紐材を通すこと
により、構造材の上に載置される製品との締結を図るこ
とができる。または、その通孔にリフトの爪などを引っ
かけることにより、搬送に便利である。構造材に形成さ
れた通孔は、その他の用途に多目的に利用することがで
きる。さらに、この構造材に形成された通孔は、樹脂パ
イプの通孔なので、金属パイプに比較して、埃などが溜
りにくい。
【0052】樹脂パイプの外周と金属パイプの内周との
間に、外部から密閉された中空部を形成した本発明に係
る複合構造材では、さらに軽量化を図ることができる。
本発明に係る複合構造部材は、製造品を搬送するための
パレット、製品を搬送するキャスター、製品を支持する
支持台、製品を保持するための保持アームなどを構成す
る構造材、あるいは建築物、建造物、土木構造物の一部
となる構造材として好適に用いることができる。
間に、外部から密閉された中空部を形成した本発明に係
る複合構造材では、さらに軽量化を図ることができる。
本発明に係る複合構造部材は、製造品を搬送するための
パレット、製品を搬送するキャスター、製品を支持する
支持台、製品を保持するための保持アームなどを構成す
る構造材、あるいは建築物、建造物、土木構造物の一部
となる構造材として好適に用いることができる。
【図1】図1(A)は本発明の一実施例に係る複合構造
材の縦断面図、同図(B)は同図(A)のB−B線に沿
う断面図である。
材の縦断面図、同図(B)は同図(A)のB−B線に沿
う断面図である。
【図2】図2(A)は本発明の他の実施例に係る複合構
造材の縦断面図、同図(B)は同図(A)のB−B線に
沿う断面図である。
造材の縦断面図、同図(B)は同図(A)のB−B線に
沿う断面図である。
【図3】図3(A)は本発明のさらにその他の実施例に
係る複合構造材の縦断面図、同図(B)は同図(A)の
B−B線に沿う断面図である。
係る複合構造材の縦断面図、同図(B)は同図(A)の
B−B線に沿う断面図である。
【図4】図4は本発明のさらにその他の実施例に係る複
合構造材の縦断面図である。
合構造材の縦断面図である。
【図5】図5は本発明のさらにその他の実施例に係る複
合構造材の縦断面図である。
合構造材の縦断面図である。
【図6】図6は本発明のさらにその他の実施例に係る複
合構造材の一部断面斜視図である。
合構造材の一部断面斜視図である。
【図7】図7は本発明のさらにその他の実施例に係る複
合構造材の斜視図である。
合構造材の斜視図である。
1,1a〜1e… 複合構造部材 2,2a〜2e… 樹脂パイプ 4,4a〜4e… 金属パイプ 6,6a〜6e… 被覆層 8,8a,8c,8d… 盲板 10,10a,10c,10d,10e… 通孔 12,12a,10c,10d,10e… 中空部 20… パレット
Claims (2)
- 【請求項1】 樹脂パイプと、 この樹脂パイプの外周に配置され、樹脂パイプに対して
係止してある金属製の金属パイプと、 前記樹脂パイプの一部と融着し、金属パイプを外気から
遮断するように、しかも樹脂パイプの通孔を塞がないよ
うに、金属パイプおよび樹脂パイプの外周を覆う被覆層
とを有し、 この被覆層が、反応射出成形法により得られるポリノル
ボルネン系樹脂で構成してある複合構造部材。 - 【請求項2】 上記樹脂パイプの外周と金属パイプの内
周との間には、外部から密閉された中空部が形成してあ
る請求項1に記載の複合構造部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21298694A JPH07149351A (ja) | 1993-09-13 | 1994-09-06 | 複合構造部材 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22741193 | 1993-09-13 | ||
| JP5-227411 | 1993-09-13 | ||
| JP21298694A JPH07149351A (ja) | 1993-09-13 | 1994-09-06 | 複合構造部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07149351A true JPH07149351A (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=26519558
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21298694A Pending JPH07149351A (ja) | 1993-09-13 | 1994-09-06 | 複合構造部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07149351A (ja) |
-
1994
- 1994-09-06 JP JP21298694A patent/JPH07149351A/ja active Pending
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