JPH087317A - 発光素子、発光素子の製造方法、光学ピックアップ及び光ディスク装置 - Google Patents

発光素子、発光素子の製造方法、光学ピックアップ及び光ディスク装置

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JPH087317A
JPH087317A JP6163017A JP16301794A JPH087317A JP H087317 A JPH087317 A JP H087317A JP 6163017 A JP6163017 A JP 6163017A JP 16301794 A JP16301794 A JP 16301794A JP H087317 A JPH087317 A JP H087317A
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laser
light
light emitting
substrate
laser light
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JP6163017A
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English (en)
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Masanori Iwasaki
正則 岩崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光記録媒体に照射するレーザー光の光量を増大
することができる光学ピックアップと、この光学ピック
アップを用いた光ディスク装置、この光学ピックアップ
に適用する発光素子、その発光素子の製造方法を提供す
ること。 【構成】基板30上に2以上のレーザー光源21a及び
21bと、このレーザー光源21a及び21bから出射
されるレーザー光L2〜L4をそれぞれ反射して基板平
面に対してほぼ垂直に出射する反射ミラー21c、21
d、21eとを備えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスク状記録媒体の
表面に対して、情報信号の記録及び/または再生を行う
ためにレーザー光を照射する光学ピックアップと、この
光学ピックアップを用いた光ディスク装置、及びこの光
学ピックアップに適用する発光素子、さらに、このよう
な発光素子の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気ディスク装置用の光学ピッ
クアップは、例えば図17に示すように構成されてい
る。即ち、図17において、光学ピックアップ1は、半
導体レーザー素子等のレーザー光源2と、このレーザー
光源2から出射されたレーザー光L1を0次光、+1次
光、−1次光に分解する回折格子3と、この回折格子3
で分解されたレーザー光を平行光線に変換するリレーレ
ンズ4と、このリレーレンズ4の出射光を図面にて上方
に折り曲げる反射ミラー5と、この反射ミラー5によっ
て折り曲げられたレーザー光を光磁気ディスクの情報記
録面に収束させる対物レンズ6と、リレーレンズ4及び
反射ミラー5間に介挿されたプリズム7と、このプリズ
ム7から出射される戻り光を受光する受光光学系とを有
している。
【0003】ここでプリズム7は、平行四辺形形状のプ
リズム8に対して、このプリズム8の斜面に直角プリズ
ム9の斜面を接着して形成され、この斜面を透過してリ
レーレンズ4からのレーザー光L1を反射ミラー5に出
射すると共に、このレーザー光L1とは逆に反射ミラー
5から入射する戻り光をこの斜面で2つの光束に分解
し、そのうちのひとつを受光光学系に出射する。
【0004】この受光光学系は、プリズム8から出射さ
れる戻り光を直交する成分に分解するウォラストンプリ
ズム11と、このウォラストンプリズム11から出射さ
れる戻り光を収束光線に変換するコリメータレンズ12
と、このコリメータレンズ12の出射光に非点収差を与
えるマルチレンズ13と、このマルチレンズ13の出射
光を受光する受光素子14とで形成される。ここで受光
素子14は、直交する成分に分割された0次光の戻り光
を受光するように、2つの受光面が形成され、さらに上
下左右に延長する分割ラインによって、これらの受光面
が4つに分割されるようになっている。
【0005】さらに、この受光光学系は、プリズム8の
側方にて、プリズム8から出射される戻り光を受光する
受光素子10で形成され、この受光素子10は、0次
光、+1次光、−1次光に分解されて光磁気ディスクに
照射されたレーザー光の戻り光をそれぞれ受光すること
により、この受光結果によってトラッキングエラーを検
出することができるようになっている。
【0006】このように構成された光学ピックアップ1
によれば、レーザー光源2から射出されたレーザー光
は、回折格子3で0次光、+1次光、−1次光に分解さ
れた後、プリズム7の反射面でその一部が反射されて、
レーザーパワーモニタ用のフォトディテクタ10に入射
し、他の光は、反射ミラー5で反射され、対物レンズ6
の作用によって回転駆動される光磁気ディスクの情報記
録面に収束される。このとき図18に示すように、この
レーザー光は、光磁気ディスク15のピットPの連続す
る方向,即ち光磁気ディスクのトラック方向に対して、
斜めに+1次回折光、0次回折光、−1次回折光のビー
ムスポットB1、B2、B3が連続するように、光磁気
ディスク15の情報記録面に集光される。
【0007】この光磁気ディスク15の記録面で反射さ
れた戻り光は、反射する際、記録面の磁化極性に応じて
カー効果を受け、反射ミラー5で反射された後、プリズ
ム7に入射する。このプリズム7内にて、戻り光は、こ
のプリズム7の反射面によって、2つの光束に分解さ
れ、そのうちの1つが透過する。
【0008】またプリズム7によって分解された残りの
戻り光は、プリズム7の残りの斜面で反射してレーザー
光L1の光路とほぼ平行に出射され、ウォラストンプリ
ズム11に入射する。このウォラストンプリズム11内
にて、戻り光は、直交する成分に分解され、この分解さ
れた成分が続くコリメータレンズ12で平行光線に変換
された後、マルチレンズ13で非点収差が与えられ、続
く受光素子14で受光される。これにより光学ピックア
ップでは、この受光素子14の出力信号に基づいて、再
生信号を検出するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の光学ピックアップ1においては、以下のよう
な問題がある。
【0010】即ち、この種の光学ピックアップ1におい
ては、レーザー光源2から射出されたレーザー光を回折
格子3で0次回折光、+1次回折光、−1次回折光に分
解することにより、光量が減少するという問題がある。
【0011】このうち0次回折光の光量を増大すること
ができれば、その分再生信号のSN比を向上することが
できる。特に光磁気ディスク装置に適用する場合におい
ては、この光量を増大することができれば記録密度を向
上することができ、また転送レートも向上することがで
きる。
【0012】また、+1次回折光、−1次回折光の光量
を増大することができれば、その分トラッキングエラー
の検出精度を向上することができることにより、確実に
トラッキング制御することができる。
【0013】本発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、光記録媒体に照射するレーザー光の光量を増大する
ことができる光学ピックアップと、この光学ピックアッ
プを用いた光ディスク装置、この光学ピックアップに適
用する発光素子、その発光素子の製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、基板上に設けた2以上のレーザー光源と、前記
基板上に、前記2以上のレーザー光源から出射されるレ
ーザー光をそれぞれ反射して、前記基板平面に対してほ
ぼ垂直に出射する反射ミラーとを備える発光素子によ
り、達成される。
【0015】前記発光素子は、前記基板平面に対してほ
ぼ垂直に3つの前記レーザー光を出射し、前記反射ミラ
ー上に形成される前記3つのレーザー光の仮想発光点
が、等間隔で直線状に並ぶように形成されていてもよ
い。
【0016】前記レーザー光源の少なくとも1つは、共
振器両端面から前記レーザー光をそれぞれ出射し、前記
反射ミラーの少なくとも1つは、前記共振器両端面から
出射された前記レーザー光をそれぞれ反射して、前記基
板平面に対してほぼ垂直に出射する第1及び第2の反射
ミラーで形成されていてもよい。
【0017】また、前記発光素子は、レーザーダイオー
ドチップを積層して形成することにより、基板上に2以
上のレーザー光源を有していてもよい。
【0018】また、上記目的は、本発明にあっては、レ
ーザー光出射面の前方に斜めに反射ミラーを形成したレ
ーザーダイオードチップを積層し、同一基板上に2以上
のレーザー光源を形成する発光素子の製造方法によって
も、達成される。
【0019】また、上記目的は、本発明にあっては、レ
ーザー光源の共振器を形成する領域を整列して複数形成
し、前記領域に、前記整列する方向に沿ってひとつのへ
き開面を形成して複数のレーザー光源の共振器端面を形
成すると共に、前記へき開面に対向して、基板上に斜め
にひとつの斜面を形成し、この斜面で前記複数のレーザ
ー光源の共振器端面から出射されるレーザー光の反射面
を形成する発光素子の製造方法によっても、達成され
る。
【0020】さらに、上記目的は、本発明にあっては、
複数のレーザー光を出射する発光素子と、前記複数のレ
ーザー光をディスク状記録媒体に集光する対物レンズ
と、前記ディスク状記録媒体から得られる戻り光を受光
する受光素子とを備え、且つ前記発光素子は、基板上に
2以上のレーザー光源と、前記基板上に、前記2以上の
レーザー光源から出射されるレーザー光をそれぞれ反射
して、前記基板平面に対してほぼ垂直に出射する反射ミ
ラーとを備える光学ピックアップによっても、達成され
る。
【0021】本発明の光学ピックアップでは、前記発光
素子は、前記基板平面に対してほぼ垂直に3つの前記レ
ーザー光を出射し、前記反射ミラー上に形成される前記
3つのレーザー光の仮想発光点が、等間隔で直線状に並
ぶように形成されていてもよい。
【0022】また、本発明の光学ピックアップでは、前
記レーザー光源の少なくとも1つは、共振器両端面から
前記レーザー光をそれぞれ出射し、前記反射ミラーの少
なくとも1つは、前記共振器両端面から出射された前記
レーザー光をそれぞれ反射して、前記基板平面に対して
ほぼ垂直に出射する第1及び第2の反射ミラーで形成さ
れていてもよい。
【0023】また、本発明の光学ピックアップでは、前
記発光素子は、レーザーダイオードチップを積層して形
成することにより、基板上に2以上のレーザー光源を有
していてもよい。
【0024】上記目的は、また、本発明にあっては、デ
ィスク状記録媒体にレーザー光を照射して前記ディスク
状記録媒体に記録したデータを再生し、及び又は前記デ
ィスク状記録媒体の所望のデータを記録するディスク装
置において、複数のレーザー光を出射する発光素子と、
前記複数のレーザー光をディスク状記録媒体に集光する
対物レンズと、前記ディスク状記録媒体から得られる戻
り光を受光する受光素子とを備え、且つ前記発光素子
は、基板上に2以上のレーザー光源と、前記基板上に、
前記2以上のレーザー光源から出射されるレーザー光を
それぞれ反射して、前記基板平面に対してほぼ垂直に出
射する反射ミラーとを備える光ディスク装置によって
も、達成される。
【0025】本発明の光ディスク装置では、前記発光素
子は、前記基板平面に対してほぼ垂直に3つの前記レー
ザー光を出射し、前記反射ミラー上に形成される前記3
つのレーザー光の仮想発光点が、等間隔で直線状に並ぶ
ように形成されていてもよい。
【0026】また、本発明の光ディスク装置では、前記
レーザー光源の少なくとも1つは、共振器両端面から前
記レーザー光をそれぞれ出射し、前記反射ミラーの少な
くとも1つは、前記共振器両端面から出射された前記レ
ーザー光をそれぞれ反射して、前記基板平面に対してほ
ぼ垂直に出射する第1及び第2の反射ミラーで形成され
ていてもよい。
【0027】また、本発明の光ディスク装置では、前記
発光素子は、レーザーダイオードチップを積層して形成
することにより、基板上に2以上のレーザー光源を有し
ていてもよい。
【0028】
【作用】上述した構成によれば、基板上に2以上のレー
ザー光源と、この2以上のレーザー光源から出射される
レーザー光をそれぞれ反射する反射ミラーとを備えるこ
とにより、必要に応じて各レーザー光源の駆動条件を選
定して自由に光量を増大することができる。
【0029】特に、3つのレーザー光を出射し、反射ミ
ラー上に形成される前記3つのレーザー光の仮想発光点
が、等間隔で直線状に並ぶように形成することにより、
この3つのレーザー光を従来の+1次回折光、0次回折
光、−1次回折光に代えて使用することができる。
【0030】また、レーザー光源の少なくとも1つが、
共振器両端面から前記レーザー光をそれぞれ出射し、こ
の両端面から出射された前記レーザー光をそれぞれ反射
して出射することにより、1つのレーザー光源で2つの
レーザー光を生成することができる。
【0031】さらに、レーザーダイオードチップを積層
して基板上に2以上のレーザー光源を配置することによ
り、従来の半導体製造工程を利用して簡易に作成するこ
とができる。
【0032】また、半導体製造工程において、レーザー
光出射面の前方に斜めに反射ミラーを形成したレーザー
ダイオードチップを積層して同一基板上に2以上のレー
ザー光源を形成することにより、必要に応じて各レーザ
ー光源の駆動条件を選定して自由に光量を増大すること
ができる発光素子を作成することができる。
【0033】特に、レーザー光源の共振器を形成する領
域を整列して複数形成して複数のレーザー光源を形成す
ると共に、基板上に斜めに1の反射面を形成することに
より、簡易かつ高い精度で、自由に光量を増大すること
ができる発光素子を作成することができる。
【0034】また、この発光素子を光学ピックアップに
適用して、精度の高いトラッキングエラー信号を検出す
ることができ、また再生信号のSN比を向上することが
できる。
【0035】さらにこの発光素子を適用した光ディスク
装置においては、トラッキング制御の精度を向上するこ
とができ、ビットエラーレート等を向上することができ
る。
【0036】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を添付図面に
基づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、
本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種
々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説
明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、
これらの態様に限られるものではない。
【0037】図2は、本発明による光磁気ディスク用の
光学ピックアップの一実施例を示している。即ち、図2
において、光学ピックアップ20は、3つのレーザー光
を射出する発光素子21と、この発光素子21からのレ
ーザー光を光磁気ディスク22の情報記録面に収束させ
る対物レンズ23と、発光素子21及び対物レンズ23
間に介挿されて、発光素子21からのレーザー光を対物
レンズ23に向かって出射し、また光磁気ディスク22
からの戻り光を図にて側方に折り曲げて出射するビーム
スプリッタ24と、このビームスプリッタ24の出射面
に張り付けられて保持され、ビームスプリッタ24から
の戻り光を偏波面の直交する成分に分解するウォラスト
ンプリズム25と、このウォラストンプリズム25から
出射される戻り光に非点収差を与えるシリンドリカルレ
ンズ26と、このシリンドリカルレンズ26の出射光を
受光する受光素子27とを有している。
【0038】ここで発光素子21は、図1に示すよう
に、構成されている。即ち、図1において、発光素子2
1は、半導体製造工程において、2つのレーザーダイオ
ードチップ21a及び21bを一体化して発光素子チッ
プが形成され、この発光素子チップを半導体パッケージ
に封止して形成される。
【0039】第1のレーザーダイオードチップ21a
は、図面にて左上から右下方向に延長するように共振器
が形成され、この共振器の両端面からレーザー光L2及
びL3を出射し、このレーザー光L2及びL3の光路上
に配置した反射ミラー21c及び21dによって、それ
ぞれ発光素子チップから垂直に立ち上がるようにレーザ
ー光L2及びL3を出射する。これにより光学ピックア
ップ20では、このレーザー光L2及びL3を従来の+
1次回折光及び−1次回折光に代えて光磁気ディスクに
照射するようになっている。
【0040】第2のレーザーダイオードチップ21b
は、第1のレーザーダイオードチップ21aの上に積層
するように、第1のレーザーダイオードチップ21aの
共振器と直交する方向に延長するように共振器が形成さ
れる。さらに第2のレーザーダイオードチップ21b
は、レーザーダイオードチップ21a側の共振器端面か
ら、レーザーダイオードチップ21aの共振器の方向に
レーザー光L4を出射し、このレーザー光L4の光路上
に配置した反射ミラー21eによって、発光素子チップ
から垂直に立ち上がるようにレーザー光L4を出射す
る。これにより光学ピックアップ20では、このレーザ
ー光L4を従来の0次回折光に代えて光磁気ディスクに
照射するようになっている。
【0041】発光素子21は、このようにして第1及び
第2のレーザーダイオードチップ21a及び21bを形
成する際、図面にて上方から発光素子チップを見て、反
射ミラー21c及び21d上に形成されるレーザー光L
2及びL3の仮想発光点を直線で結んだとき、この直線
上の中点がレーザー光L4の仮想発光点になるように形
成される。これにより光学ピックアップ20では、この
レーザー光L2〜L4を従来の0次回折光、+1次回折
光、−1次回折光に代えて用いた場合において、従来の
光学ピックアップに適用されていた受光光学系をそのま
ま用いて、トラッキングエラー、フォーカスエラー等を
検出することができるようになっている。
【0042】この発光素子チップは、図3〜図11に示
す工程によって形成される。 なお図3〜図10におい
ては、第1のレーザーダイオードチップ21aの共振器
近傍だけを拡大して表す。即ち図3及び図4において、
この発光素子チップ製造工程は、始めにn型GaAs半
導体基板でなる基板30上に、例えばMOCV(Metal
Origanic Chemical Vaper Deposition)の手法により、
AlGaAsで形成される第1導電型のn型の第1のク
ラッド層31を形成し、続いて同様の手法を適用してG
aAsの活性層32を形成する。続いて発光素子チップ
製造工程は、このGaAsの活性層32上に、AlGa
Asで形成される第2導電型のp型の第2のクラッド層
33を形成し、さらにGaAsで形成されるキャップ層
34を形成する。
【0043】これによりこの発光素子チップ製造工程
は、従来のレーザダイーオードチップ製造工程と同様に
エピタキシャル成長させて基板30上に順次クラッド層
31からキャップ層34までを形成した後、図4に示す
ように、所定のマスクを用いてキャップ層34上からn
型不純物をドープさせることにより、電流阻止領域35
を形成し、これによりこの電流阻止領域35で両側から
挟むように、第1のレーザーダイオードチップ21aの
共振器の領域を作成する。
【0044】続いてこの発光素子チップ製造工程は、図
5に示すように、RIE(反応性イオンエッチング)等
の異方性エッチングにより、基板表面に対してほぼ45
度の角度で、先端が基板30にまで到達するように、電
流阻止領域35の前後に斜め溝36を形成する。
【0045】続いて図6に示すように、この発光素子チ
ップ製造工程は、同様の手法を適用して、斜め溝36の
ストライプ方向に沿って、基板に対して垂直に、先端が
基板30にまで到達するように、電流阻止領域35の前
後、斜め溝36の内側に垂直の溝37を形成する。
【0046】これにより発光素子チップ製造工程は、電
流阻止領域35で両側から挟むように保持された活性層
32の両端にへき開面を形成し、このへき開面で共振器
端面38を形成し、さらに共振器端面38で水平共振器
を形成する。
【0047】さらに発光素子チップ製造工程は、図7及
び図8に示すように、このように垂直の溝37を形成し
て斜め溝36に残る斜面に対して、金属膜、誘電体多層
膜等でなる反射膜を蒸着により形成し、これによりこの
斜面に反射ミラー21c及び21dを形成する。なおこ
のようにして形成される第1のレーザーダイオードチッ
プは、図9に示すように、各層が形成されることにな
る。
【0048】続いて発光素子チップ製造工程は、図10
に示すように、この共振器端面38で挟まれる領域につ
いて、キャップ層34の上から蒸着により電極39を形
成し、さらに基板30の下側端面に同様に電極40を形
成し、これにより第1のレーザーダイオードチップ21
aについて、製造工程を完了する。
【0049】発光素子チップ製造工程は、図11に示す
ように、同様の製造工程を適用して第2のレーザーダイ
オードチップ21bを作成し、この第2のレーザーダイ
オードチップ21bを第1のレーザーダイオードチップ
21aに積層してこの発光素子チップを形成する。なお
この第2のレーザーダイオードチップ21bにおいて
は、反射ミラー21eと対向する側の共振器端面だけへ
き開面で形成し、残りの他面には反射膜を形成し、これ
により効率良くレーザー光を出射することができるよう
になっている。
【0050】本実施例による光学ピックアップ20は以
上のように構成されており、発光素子21を形成する第
1のレーザーダイオードチップ21aから第1及び第2
のレーザー光L2及びL3が出射され、このレーザー光
L2及びL3の仮想発光点の中央から、第2のレーザー
ダイオードチップ21bにより第3のレーザー光L4が
出射される。これら第1〜第3のレーザー光L2〜L4
は、ビームスプリッタ24を透過した後、対物レンズ2
3によって屈折されることにより、回転駆動される光磁
気ディスク22の情報記録面にて収束することになる。
【0051】この光磁気ディスク22の情報記録面で反
射された戻り光は、反射する際、記録面の磁化極性に応
じてカー効果を受け、ビームスプリッタ24に入射す
る。このビームスプリッタ24にて、戻り光は、このビ
ームスプリッタ24の反射面によって反射され、出射面
に配置されたウォラストンプリズム25によって直交す
る成分に分解された後、受光素子27で受光される。こ
れにより受光素子27において、従来の光学ピックアッ
プを同様にこれら第1〜第3のレーザー光L2〜L4に
対応する戻り光を受光して、再生信号、フォーカスエラ
ー、トラッキングエラーを検出することができる。
【0052】かくしてこの実施例の光学ピックアップ2
0によれば、発光素子において、従来の+1次回折光及
び−1次回折光に対応するレーザー光L2及びL3を第
1のレーザーダイオードチップ21aで形成し、さらに
従来の0次回折光に対応するレーザー光L4を第2のレ
ーザーダイオードチップ21bで形成しているので、従
来と同様の手法を適用して再生信号等を検出することが
でき、このとき各レーザーダイオードチップ21a及び
21bの駆動条件を自由に設定して、光量を自由に増
大、選定することができる。
【0053】従ってその分、簡易な構成で、再生信号の
SN比を向上することができ、またトラッキングエラー
信号等の検出精度を向上することができ、光ディスク装
置に適用して再生信号のSN比が向上した分、ビットエ
ラーレート等を向上することができ、またトラッキング
エラー信号等の検出精度を向上した分、トラッキング制
御等の精度を向上することができ、これにより確実の所
望のデータを記録再生することができる。
【0054】また第1及び第2のレーザーダイオードチ
ップ21a及び21bを積層して発光素子を形成したこ
とにより、従来の半導体製造工程を利用して、簡易にこ
の発光素子を形成することができる。さらに半導体製造
工程においては、高い精度でレーザー光の仮想発光点を
設定することができ、これにより従来の光学ピックアッ
プに比して、発光素子及び光学系間の位置決め調整作業
を簡略化することができ、また回折格子を省略して全体
構成を簡略化することができる。
【0055】図12は、本発明による光磁気ディスク用
の光学ピックアップに適用する発光素子の第2の実施例
を示している。ここでこの実施例においては、この発光
素子以外の構成は、上述の第1の実施例と同様の構成で
なることにより、重複した説明を省略する。
【0056】この実施例における発光素子は、図12に
示す発光素子チップ42を半導体パッケージに収納して
形成される。ここでこの発光素子チップ42は、図13
に示す第1のレーザーダイオードチップ42a上に、図
14に示す第2のレーザーダイオードチップ42bを、
共振器が重なり合うように積層して形成される。
【0057】ここで第1及び第2のレーザーダイオード
チップ42a及び42bは、上述した第1の実施例と同
様の半導体製造工程で作成され、第1のレーザーダイオ
ードチップ42aは、第2のレーザーダイオードチップ
42bの共振器に比して、共振器の長さが2倍以上の長
さになるように形成されている。
【0058】また第1のレーザーダイオードチップ42
aは、共振器の両端面からレーザー光L2及びL3を出
射するように形成され、このレーザー光L2及びL3を
反射ミラー42c及び42dでそれぞれ反射して基板面
から垂直に出射するように形成されている。
【0059】これに対して第2のレーザーダイオードチ
ップ42bは、共振器の片側端面からレーザー光L4を
出射するように形成され、このレーザー光L4を反射ミ
ラー42eで反射して基板面から垂直に出射するように
形成されている。さらに第2のレーザーダイオードチッ
プ42bは、第1のレーザーダイオードチップ42aの
反射ミラー42c及び42d上に形成されるレーザー光
L2及びL3の仮想発光点に対して、反射ミラー42e
上に形成されるレーザー光L4の仮想発光点の位置が、
レーザー光L2及びL3の仮想発光点間を結ぶ直線上の
中点になるように、第1のレーザーダイオードチップ4
2a上に積層して形成される。
【0060】かくしてこの実施例の光学ピックアップに
よれば、発光素子において、第1のレーザーダイオード
チップ42a上に第2のレーザーダイオードチップ42
bを共振器が重なり合うように積層して形成しても、第
1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0061】図15は、本発明による光磁気ディスク用
の光学ピックアップに適用する発光素子の第3の実施例
を示している。ここでこの実施例においては、この発光
素子以外の構成は、上述の第1の実施例と同様の構成で
なることにより、重複した説明を省略する。
【0062】この実施例における発光素子は、図15に
示す発光素子チップ44を半導体パッケージに収納して
形成される。ここで図15に示す発光素子チップ44
は、上述した第1の実施例の半導体製造工程において、
第1及び第2のレーザーダイオードの共振器の領域が、
直線状に延長するように一体に形成された後、この直線
状領域の両端と、この直線状領域の中間位置から片側に
所定距離だけ変位した位置とに、異方性エッチングによ
り基板表面からほぼ45度の角度で斜め溝が形成され、
続いてこの斜め溝に対して垂直に溝が形成され、残った
斜め溝の斜面に反射ミラー44a〜44cが形成されて
作成される。
【0063】これにより発光素子チップ44は、第1及
び第2のレーザーダイオードの共振器が直線状に整列し
て形成され、この第1のレーザダイオードから従来の+
1次回折光及び0次回折光に相当するレーザー光L2及
びL4を出射するのに対し、第2のレーザーダイオード
から従来の−1次回折光に相当するレーザー光L3を出
射するようになっている。
【0064】かくしてこの第3の実施例によれば、1つ
の半導体基板上に共振器を整列して形成しても、第1の
実施例と同様の効果を得ることができる。さらにこの実
施例においては、いちいちレーザーダイオードチップを
積層する必要がないことにより、製造工程を簡略化する
ことができる。
【0065】図16は、本発明による光磁気ディスク用
の光学ピックアップに適用する発光素子の第4の実施例
を示している。ここでこの実施例においては、この発光
素子以外の構成は、上述の第1の実施例と同様の構成で
なることにより、重複した説明を省略する。
【0066】この実施例における発光素子は、図16に
示す発光素子チップ46を半導体パッケージに収納して
形成される。ここで図16に示す発光素子チップ46
は、上述した第1の実施例の半導体製造工程において、
3つのレーザーダイオードの共振器の領域が平行に整列
するように形成された後、この整列した方向に延長する
ように、共振器の片側端面にほぼ45度の角度で斜め溝
が形成され、続いてこの斜め溝に対して垂直に溝が形成
され、この斜め溝の斜面に1の反射ミラー46aが形成
されて作成される。
【0067】これにより発光素子チップ46は、1つの
基板上に、共振器を整列して形成した3つのレーザーダ
イオードにより、それぞれ従来の+1次回折光、0次回
折光、−1次回折光に相当するレーザー光L2、L4、
L3を出射するようになっている。
【0068】かくしてこの第4の実施例によれば、1つ
の半導体基板上に共振器を平行に整列して形成しても、
第3の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0069】なお上述した実施例においては、何れも従
来の+1次回折光、0次回折光、−1次回折光に相当す
るレーザー光L2、L4、L3を出射する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、複数のレーザー光を
出射する場合に広く適用することができる。
【0070】即ちメインビームに対してサイドビームを
発生してトラッキング制御する場合においては、サイド
ビームの数を自由に選定し、またこのサイドビームの光
量も自由に選定することができる。また、記録再生に用
いるメインビームの数も自由に選定することができ、こ
れにより光ディスク装置に適用してライトリトライ等の
処理を高速度化し、またデータ転送レート等の向上でき
ると考えられる。また、さらに回折格子を組み合わせて
用いて、光学ピックアップを構成する場合も考えられ
る。
【0071】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る発光素
子、発光素子の製造方法と、この発光素子を用いた光学
ピックアップ及び光ディスク装置によれば、所望の数の
レーザー光を所望の光量で自由に出射することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光学ピックアップの第一の実施例
に適用される発光素子の構成を示す概略図である。
【図2】図1の光学ピックアップの光学系の概略構成図
である。
【図3】図1の発光素子の第1の製造工程を示す側面図
である。
【図4】図1の発光素子の第1の製造工程を示す斜視図
である。
【図5】図1の発光素子の第2の製造工程を示す側面図
である。
【図6】図1の発光素子の第3の製造工程を示す側面図
である。
【図7】図1の発光素子の第4の製造工程を示す側面図
である。
【図8】図1の発光素子の第4の製造工程を示す斜視図
である。
【図9】図1の発光素子の第5の製造工程を示す斜視図
である。
【図10】図1の発光素子の第5の製造工程によるレー
ザーダイオードチップを示す斜視図である。
【図11】図1の発光素子の第2のレーザーダイオード
チップを示す斜視図である。
【図12】本発明による光学ピックアップの第2の実施
例に適用される発光素子の構成を示す概略図である。
【図13】図12の発光素子の第1のレーザーダイオー
ドチップを示す斜視図である。
【図14】図12の発光素子の第2のレーザーダイオー
ドチップを示す斜視図である。
【図15】本発明による光学ピックアップの第3の実施
例に適用される発光素子の構成を示す概略図である。
【図16】本発明による光学ピックアップの第4の実施
例に適用される発光素子の構成を示す概略図である。
【図17】従来の光学ピックアップの一例を示す概略図
である。
【図18】光ディスク上のビームスポットを示す概略図
である。
【符号の説明】
1 光学ピ
ックアップ 20 光学
ピックアップ 3 回折格
子 6 対物レ
ンズ 23 対物レ
ンズ 11 ウォラ
ストンプリズム 25 ウォラ
ストンプリズム 21 発光素
子チップ 42 発光素
子チップ 44 発光素
子チップ 46 発光素
子チップ 21a レーザ
ーダイオードチップ 21b レーザ
ーダイオードチップ 42a レーザ
ーダイオードチップ 42b レーザ
ーダイオードチップ 21c〜21e 反射ミ
ラー 42c〜42e 反射ミ
ラー 44a〜44c 反射ミ
ラー 46a 反射ミ
ラー

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に設けた2以上のレーザー光源
    と、 前記基板上に、前記2以上のレーザー光源から出射され
    るレーザー光をそれぞれ反射して、前記基板平面に対し
    てほぼ垂直に出射する反射ミラーとを備えることを特徴
    とする発光素子。
  2. 【請求項2】 前記発光素子は、前記基板平面に対して
    ほぼ垂直に3つの前記レーザー光を出射し、前記反射ミ
    ラー上に形成される前記3つのレーザー光の仮想発光点
    が、等間隔で直線状に並ぶように形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の発光素子。
  3. 【請求項3】 前記レーザー光源の少なくとも1つは、
    共振器両端面から前記レーザー光をそれぞれ出射し、前
    記反射ミラーの少なくとも1つは、前記共振器両端面か
    ら出射された前記レーザー光をそれぞれ反射して、前記
    基板平面に対してほぼ垂直に出射する第1及び第2の反
    射ミラーで形成されていることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の発光素子。
  4. 【請求項4】 前記発光素子は、レーザーダイオードチ
    ップを積層して形成することにより、基板上に2以上の
    レーザー光源を有することを特徴とする請求項1から3
    のいずれかに記載の発光素子。
  5. 【請求項5】 レーザー光出射面の前方に斜めに反射ミ
    ラーを形成したレーザーダイオードチップを積層し、同
    一基板上に2以上のレーザー光源を形成することを特徴
    とする発光素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 レーザー光源の共振器を形成する領域を
    整列して複数形成し、 前記領域に、前記整列する方向に沿ってひとつのへき開
    面を形成して複数のレーザー光源の共振器端面を形成す
    ると共に、 前記へき開面に対向して、基板上に斜めにひとつの斜面
    を形成し、 この斜面で前記複数のレーザー光源の共振器端面から出
    射されるレーザー光の反射面を形成することを特徴とす
    る発光素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 複数のレーザー光を出射する発光素子
    と、 前記複数のレーザー光をディスク状記録媒体に集光する
    対物レンズと、 前記ディスク状記録媒体から得られる戻り光を受光する
    受光素子とを備え、 且つ前記発光素子は、 基板上に2以上のレーザー光源と、 前記基板上に、前記2以上のレーザー光源から出射され
    るレーザー光をそれぞれ反射して、前記基板平面に対し
    てほぼ垂直に出射する反射ミラーと、を備えることを特
    徴とする光学ピックアップ。
  8. 【請求項8】 前記発光素子は、前記基板平面に対して
    ほぼ垂直に3つの前記レーザー光を出射し、前記反射ミ
    ラー上に形成される前記3つのレーザー光の仮想発光点
    が、等間隔で直線状に並ぶように形成されていることを
    特徴とする請求項7に記載の光学ピックアップ。
  9. 【請求項9】 前記レーザー光源の少なくとも1つは、
    共振器両端面から前記レーザー光をそれぞれ出射し、前
    記反射ミラーの少なくとも1つは、前記共振器両端面か
    ら出射された前記レーザー光をそれぞれ反射して、前記
    基板平面に対してほぼ垂直に出射する第1及び第2の反
    射ミラーで形成されていることを特徴とする請求項7又
    は請求項9に記載の光学ピックアップ。
  10. 【請求項10】 前記発光素子は、レーザーダイオード
    チップを積層して形成することにより、基板上に2以上
    のレーザー光源を有することを特徴とする請求項7から
    9のいずれかに記載の光学ピックアップ。
  11. 【請求項11】 ディスク状記録媒体にレーザー光を照
    射して前記ディスク状記録媒体に記録したデータを再生
    し、及び又は前記ディスク状記録媒体の所望のデータを
    記録するディスク装置において、 複数のレーザー光を出射する発光素子と、 前記複数のレーザー光をディスク状記録媒体に集光する
    対物レンズと、 前記ディスク状記録媒体から得られる戻り光を受光する
    受光素子とを備え、 且つ前記発光素子は、 基板上に2以上のレーザー光源と、 前記基板上に、前記2以上のレーザー光源から出射され
    るレーザー光をそれぞれ反射して、前記基板平面に対し
    てほぼ垂直に出射する反射ミラーとを備えることを特徴
    とする光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 前記発光素子は、前記基板平面に対し
    てほぼ垂直に3つの前記レーザー光を出射し、前記反射
    ミラー上に形成される前記3つのレーザー光の仮想発光
    点が、等間隔で直線状に並ぶように形成されていること
    を特徴とする請求項11に記載の光ディスク装置。
  13. 【請求項13】 前記レーザー光源の少なくとも1つ
    は、共振器両端面から前記レーザー光をそれぞれ出射
    し、 前記反射ミラーの少なくとも1つは、前記共振器両端面
    から出射された前記レーザー光をそれぞれ反射して、前
    記基板平面に対してほぼ垂直に出射する第1及び第2の
    反射ミラーで形成されていることを特徴とする請求項1
    1又は請求項12に記載の光ディスク装置。
  14. 【請求項14】 前記発光素子は、レーザーダイオード
    チップを積層して形成することにより、基板上に2以上
    のレーザー光源を有することを特徴とする請求項11か
    ら13のいずれかに記載の光ディスク装置。
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