JPH0873486A - シアタン誘導体及びこれを有効成分とする神経成長因子産生誘導剤 - Google Patents

シアタン誘導体及びこれを有効成分とする神経成長因子産生誘導剤

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JPH0873486A
JPH0873486A JP6234271A JP23427194A JPH0873486A JP H0873486 A JPH0873486 A JP H0873486A JP 6234271 A JP6234271 A JP 6234271A JP 23427194 A JP23427194 A JP 23427194A JP H0873486 A JPH0873486 A JP H0873486A
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JP
Japan
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growth factor
derivative
nerve growth
cyathane
mycelium
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JP6234271A
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English (en)
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Atsushi Shimada
篤 島田
Hirokazu Kawagishi
洋和 河岸
Shoei Furukawa
昭栄 古川
Yoshinobu Mori
啓信 森
Fumihiro Kojima
文博 小嶋
Kenji Okamoto
賢治 岡本
Hideki Sakamoto
秀樹 坂本
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Kagome Co Ltd
Original Assignee
Kagome Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】新規のシアタン( cyathane )誘導体及びこれ
を有効成分とする神経成長因子(NGF)産生誘導剤を
提供する。 【構成】シアタン( cyathane )骨格を有する特定構造
のシアタン( cyathane )誘導体から成り、一例を示す
と、下記式1で示されるシアタン( cyathane )誘導体
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハリタケ科( Hydnace
ae )、サンゴハリタケ属( Hericium )のキノコであ
るヤマブシタケ( Hericium erinaceum )の培養菌糸体
から単離されるシアタン( cyathane )誘導体及び該シ
アタン( cyathane )誘導体を有効成分とする神経成長
因子(NGF)産生誘導剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、キノコの子実体から単離される化
合物及びその薬剤効果については複数の報告がある。例
えば、サルノコシカケ科のキノコであるカワラタケ( P
olyporus versicolor )の子実体から単離されるエルゴ
ステロール誘導体には肝臓癌細胞に対する殺細胞効果の
あることがテトラヘドロン( Tetrahedron)39,27
79〜2785(1983)に報告されている。またハ
ラタケ科のキノコであるヒメマツタケ( Agaricus blaz
ei )の子実体から単離されるエルゴステロール誘導体
には子宮頸癌細胞に対する殺細胞効果のあることがフィ
トケミストリ( Phytochemistry )27,2777〜2
789(1988)に報告されている。同様のことは特
公昭48−6766号公報、特公昭55−71702号
公報、特公昭58−62118号公報等にも報告されて
いる。
【0003】ハリタケ科のキノコであるヤマブシタケに
ついても、該ヤマブシタケの子実体から単離されるオク
タデセン酸誘導体、イソインドリノン誘導体、フタリド
誘導体には子宮頸癌細胞に対する殺細胞効果のあること
が特開平3−157347、特開平3−157367、
特開平3−157379に報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ヤマブシタケ
の培養菌糸体から単離される化合物及びその薬剤効果に
ついては全く報告がない。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明者らは、
叙上の如き実情に鑑み、ヤマブシタケの培養菌糸体から
単離される化合物及びその薬剤効果について鋭意研究し
た結果、ヤマブシタケの培養菌糸体に所定の抽出処理及
び分画処理を施すと、新規のシアタン( cyathane )誘
導体が単離され、該シアタン( cyathane )誘導体には
神経成長因子(NGF)産生誘導効果のあることを見出
した。
【0006】すなわち本発明は、下記の式1、式2、式
3又は式4で示されるシアタン( cyathane )誘導体及
び該シアタン( cyathane )誘導体を有効成分とする神
経成長因子(NGF)産生誘導剤に係る。
【0007】
【式1】
【0008】
【式2】
【0009】
【式3】
【0010】
【式4】
【0011】式1、式2、式3又は式4で示されるシア
タン( cyathane )誘導体はヤマブシタケの菌糸体を次
のように処理することによって単離される。先ず、ヤマ
ブシタケの菌糸体をSGC培地(グルコース、スター
チ、コーンスティープリカー、KH2PO4、CuS
4、ZnCl2、塩酸チアミン及び水から成る系のPH
=5.3〜5.5に調製された液体培地)にて30℃で
4週間培養する。培養物を遠心分離によって上澄液と沈
殿物である培養菌糸体とに分離し、該培養菌糸体を水及
び水溶性有機溶媒の均一混合溶媒で抽出する。この場
合、均一混合溶媒としては、80〜85%メタノール水
溶液やエタノール水溶液、85%アセトン水溶液等があ
る。抽出は通常室温で行なうが、加熱還流してもよく、
抽出時間は通常1〜72時間とする。例えば、85%エ
タノール水溶液中にヤマブシタケの培養菌糸体を加え、
ホモジナイズ処理し、これを室温で一昼夜放置した後、
濾過して抽出液を得、該抽出液を減圧下に40〜45℃
で加熱してエタノールを蒸発することにより水層を得る
のである。
【0012】次に、上記水層を水及び非水溶性有機溶媒
の混合溶媒を用いて液−液分配抽出処理し、非水溶性有
機溶媒層を分取して、該非水溶性有機溶媒層から非水溶
性有機溶媒を蒸発することにより乾固物を得る。この場
合、非水溶性有機溶媒としては、クロロホルム、酢酸エ
チル、ジエチルエーテル等を使用できる。例えば、上記
水層に酢酸エチルを加え、振盪して放置した後、分層し
た酢酸エチル層を分取し、該酢酸エチル層を減圧下に4
0〜45℃で加熱して酢酸エチルを蒸発することにより
乾固物を得るのである。
【0013】上記乾固物はそれ自体が神経成長因子(N
GF)産生誘導剤として有効なものであるが、該乾固物
から不純物を除去してその神経成長因子(NGF)産生
誘導効果を高めるために、該乾固物をクロマト分画処理
し、クロマト分画処理したものを更に再分画処理して目
的とするシアタン( cyathane )誘導体を単離する。こ
の場合、詳しくは実施例で後述するように、ヘキサン、
アセトン、クロロホルム、ベンゼン、酢酸エチル、クロ
ロホルム/アセトン、クロロホルム/メタノール、クロ
ロホルム/メタノール/ベンゼン、ヘキサン/アセト
ン、ヘキサン/酢酸エチル、ベンゼン/アセトン、ベン
ゼン/酢酸エチル、ベンゼン/メタノール等を移動相と
して用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィー或は薄
層クロマトグラフィーでクロマト分画処理することがで
き、またODSカラムを用いた高速液体クロマトグラフ
ィーで再分画処理することができる。
【0014】詳しくは実施例で後述するように、かくし
て再分画処理することにより4種の化合物が単離され
る。単離される4種の化合物のうちで、第1の化合物の
物理化学的性質及び構造解析結果は下記の通りである。 (1)分子量:432(C25366) (2)赤外線吸収スペクトル(cm-1):3429,29
27,2852,1078,1051,1016 (3)核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR,δ):
0.97(3H,s),0.97(3H,d,J=6.
60),1.00(3H,d,J=6.60),1.0
8(3H,s),1.42(1H,m),1.50(1
H,m),1.58(1H,m),1.60(2H,
m),1.80(1H,ddd,J=13.55,1
3.21,4.40),2.31(2H,m),2.4
1(1H,m),2.57(1H,m),2.70(1
H,br.d,J=11.36),2.89(1H,h
eptet,J=6.60),3.15(1H,br.
d,J=10.62),3.68(2H,br.s),
3.76(1H,br.s),4.26(1H,d,J
=10.62),4.72(1H,br.s),5.0
3(1H,s),5.51(1H,m) (4)核磁気共鳴スペクトル(13C−NMR,δ):1
8.6,22.6,23.1,25.9,29.1,2
9.3,29.9,31.4,38.1,40.1,4
2.7,45.7,51.8,54.0,65.1,7
1.9,80.4,83.6,86.8,92.4,1
09.3,122.7,140.2,141.0,14
1.1 (5)溶媒に対する溶解性:クロロホルム、アセトン、
酢酸エチル、メタノールに可溶、エタノールにやや可
溶、水に不溶 (6)塩基性、酸性、中性の区別:中性物質 (7)色及び性状:白色結晶(融点;228〜230
℃) (8)立体配置: ・NOESYスペクトルで、H−5とH−13,H−1
4とH−16,H−14とH−15,H−1’とH−
3’,H−14とH−1’の間にクロスピークが観測さ
れた
【0015】上記の物理化学的性質及び構造解析結果か
ら、単離される第1の化合物は式1で示されるシアタン
( cyathane )誘導体であることが決定された。
【0016】また単離される4種の化合物のうちで、第
2の化合物の物理化学的性質及び構造解析結果は下記の
通りである。 (1)分子量:434(C25386) (2)赤外線吸収スペクトル(cm-1):3367,29
31,2863,1090,1053,1032 (3)核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR,δ):1.
01(3H,d,J=6.27),1.02(3H,
s),1.03(3H,d,J=6.60),1.09
(1H,m),1.13(3H,s),1.48(2
H,m),1.54(1H,m),1.60(1H,
m),1.65(1H,m),1.70(1H,m),
1.76(1H,m),1.76(1H,m),1.9
5(1H,m),2.03(1H,dd,J=8.6
6,12.70),2.30(1H,m),2.32
(1H,m),2.37(1H,m),2.37(1
H,br.d,J=8.91),2.85(1H,q
q,J=6.27,6.60),3.17(1H,d
d,J=11.38,10.56),3.84(1H,
dd,J=11.38,5.28),3.85(1H,
d,J=9.24),4.04(1H,d,J=8.6
6),4.19(1H,ddd,J=10.56,9.
24,5.28),4.85(1H,d,J=8.2
5),4.95(1H,s) (4)核磁気共鳴スペクトル(13C−NMR,δ):2
0.3,22.4,23.0,26.2,27.3,2
9.2,29.7,30.1,37.7,38.6,3
8.6,40.2,42.5,48.1,49.3,5
1.5,66.5,70.4,82.1,87.0,9
5.6,98.8,109.4,140.3,141.
2 (5)溶媒に対する溶解性:クロロホルム、アセトン、
酢酸エチル、メタノールに可溶、エタノールにやや可
溶、水に不溶 (6)塩基性、酸性、中性の区別:中性物質 (7)色及び性状:白色結晶(融点;145〜148
℃) (8)立体配置: ・NOE差スペクトルで、H−1’を照射するとH−1
5,H−5’aにNOEが観測された ・NOE差スペクトルで、H−14を照射するとH−1
6にNOEが観測された ・NOE差スペクトルで、H−15を照射するとH−
1’にNOEが観測された ・NOE差スペクトルで、H−5’aを照射するとH−
1’,H−3’にNOEが観測された ・位相検出NOESYスペクトルで、H−14とH−1
6,H−1’とH−3’,H−1’とH−5’a,H−
3’とH−5’a,H−4’とH−5’e,H−12と
H−4’,H−12とH−14の間にクロスピークが観
測された
【0017】上記の物理化学的性質及び構造解析結果か
ら、単離される第2の化合物は式2で示されるシアタン
( cyathane )誘導体であることが決定された。
【0018】更に単離される4種の化合物のうちで、第
3の化合物の物理化学的性質及び構造解析結果は下記の
通りである。 (1)分子量:494(C27428) (2)赤外線吸収スペクトル(cm-1):3415,29
25,2854,1689,1088,1065,10
22 (3)核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR,δ):0.
91(3H,s),1.02(3H,d,J=6.9
3),1.05(3H,d,J=6.59),1.08
(3H,s),1.16(3H,t,J=6.93),
1.18−1.77(2H,m),1.18−1.77
(2H,m),1.18−1.77(2H,m),1.
18−1.77(2H,m),2.07(1H,qq,
J=6.93,6.59),2.32(2H,m),
3.26(1H,d,J=12.21),3.46(1
H,d,J=12.87),3.53(2H,q,J=
6.93),3.68(1H,d,J=7.59),
3.79(1H,m),3.79(1H,m),3.9
8(1H,d,J=11.55),4.05(1H,
d,J=12.87),4.59(1H,d,J=5.
94),4.82(1H,s),6.92(1H,d,
J=8.25),9.42(1H,s) (4)核磁気共鳴スペクトル(13C−NMR,δ):1
7.8,19.0,19.1,22.4,27.9,3
0.5,31.3,32.0,33.3,41.8,4
2.2,65.8,67.9,68.5,69.1,6
9.7,84.1,104.0,146.0,153.
4,193.5 (5)溶媒に対する溶解性:クロロホルム、アセトン、
酢酸エチル、メタノールに可溶、エタノールにやや可
溶、水に不溶 (6)塩基性、酸性、中性の区別:中性物質 (7)色及び性状:無色結晶(融点;175〜178
℃)(8)立体配置: ・NOESYスペクトルで、H−10bとH−11,H
−10bとH−14,H−10bとH−16,H−14
とH−16,エトキシ基とH−5の間にクロスピークが
観測された
【0019】上記の物理化学的性質及び構造解析結果か
ら、単離される第3の化合物は式3で示されるシアタン
( cyathane )誘導体であることが決定された。
【0020】そして単離される4種の化合物のうちで、
第4の化合物の物理化学的性質及び構造解析結果は下記
の通りである。 (1)分子量:432(C25366) (2)赤外線吸収スペクトル(cm-1):3394,29
27,1457,1436,1375,1078,10
43 (3)核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR,δ):0.
96(3H,s),0.99(3H,d,J=6.9
6),1.02(3H,d,J=6.60),1.10
(3H,s),1.36(1H,m),1.56(2
H,m),1.56(1H,m),1.68(1H,
m),1.75(1H,m),2.32(2H,m),
2.61(1H,m),2.69(1H,m),2.8
8(1H,br.d,J=12.46),2.96(1
H,qq,J=6.60,6.96),3.12(1
H,br.s),3.23(1H,d,J=12.2
8),3.91(1H,s),3.92(1H,d,J
=12.28),4.22(1H,d,J=6.2
3),4.70(1H,br.s),4.94(1H,
s),5.62(1H,m) (4)核磁気共鳴スペクトル(13C−NMR,δ):1
7.5,22.2,22.2,25.2,28.3,2
8.7,29.3,32.1,38.3,40.2,4
2.4,44.1,44.4,51.0,66.7,7
2.3,75.0,76.0,80.3,97.6,1
06.4,124.2,138.8,140.3,14
2.7 (5)溶媒に対する溶解性:クロロホルム、アセトン、
酢酸エチル、メタノールに可溶、エタノールにやや可
溶、水に不溶 (6)塩基性、酸性、中性の区別:中性物質 (7)色及び性状:白色結晶(融点;125〜128
℃) (8)立体配置: ・位相検出NOESYスペクトルで、H−1’とH−
3’,H−1’とH−5’a,H−3’とH−5’a,
H−13とH−5,H−5とH−17,H−14とH−
16,H−14とH−15の間にクロスピークが観測さ
れた
【0021】上記の物理化学的性質及び構造解析結果か
ら、単離される第4の化合物は式4で示されるシアタン
( cyathane )誘導体であることが決定された。
【0022】詳しくは実施例で後述するように、本発明
のシアタン( cyathane )誘導体は神経成長因子(NG
F)産生誘導効果があり、神経成長因子(NGF)産生
誘導効果を有する化合物は老人性痴呆症治療剤としての
利用が注目されている。また本発明のシアタン( cyath
ane )誘導体は抗菌効果もあり、天然抗菌剤として食品
への利用が期待される。
【0023】
【実施例】
試験区分1 シアタン( cyathane )誘導体の抽出及び単離:ヤマブ
シタケの菌糸体をSGC培地(前掲のもの)にて4週間
培養し、培養物を遠心分離して、沈殿物である培養菌糸
体を得た。85%エタノール水溶液12リットルに該培
養菌糸体1380g(湿重量)を加え、ホモジナイズ処
理し、これを室温で1週間放置した後、濾過して抽出液
を得た。得られた抽出液を減圧下に40〜45℃で加熱
してエタノールを蒸発することにより水層を得た。
【0024】上記水層に酢酸エチル2リットルを加え、
振盪して放置した後、分層した酢酸エチル層を分取し
た。残渣に酢酸エチル2リットルを加え、同様に液−液
分配抽出処理を行なって酢酸エチル層を分取した。同様
の液−液分配抽出処理を合計3回繰り返し、それぞれの
酢酸エチル層を合わせた。合わせた酢酸エチル層を減圧
下に40〜45℃で加熱して酢酸エチルを蒸発し、更に
デシケータで乾燥して乾固物33.1gを得た。
【0025】上記乾固物をヘキサンで溶解し、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに供した(担体はワコーゲ
ルC−200、商品名、和光純薬社製)。この際、移動
相として、順次極性が大きくなるように、クロロホルム
/アセトン=9/1、8/2、7/3(容量比)、クロ
ロホルム/メタノール=9/1(容量比)の合計4区分
を各750ml用い、500mlの画分を合計6画分得た
(以下、この6画分をAという)。
【0026】上記Aのうちの第3画分を更にシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに供した(担体はキーゼルゲ
ル60、商品名、メルク社製)。この際、移動相として
クロロホルム/メタノール=95/5(容量比)を12
0ml用い、20ml画分を合計6画分得た。このうちの第
4画分を調製用薄層クロマトグラフィーに供した(担体
はキーゼルゲル60、商品名、メルク社製)。この際、
展開溶媒としてヘキサン/アセトン=6/4(容量比)
を用い、Rf=0.5の画分から式1で示されるシアタ
ン( cyathane )誘導体を19.7mg単離した。
【0027】また上記Aのうちの第5画分を更にシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに供した(担体はキーゼ
ルゲル60、商品名、メルク社製)。この際、移動相と
してクロロホルム/メタノール=9/1、8/2(容量
比)の合計2区分を各120ml用い、30mlの画分を合
計8画分得た(以下、この8画分をBという)。このう
ちの第4画分を更にまたシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに供した(担体はキーゼルゲル60、商品名、メ
ルク社製)。この際、移動相としてベンゼン/アセトン
=7/3、1/1(容量比)の合計2区分を各45ml用
い、10mlの画分を合計9画分得た。このうちの第6画
分を調製用薄層クロマトグラフィーに供した(担体はキ
ーゼルゲル60、商品名、メルク社製)。この際、展開
溶媒としてヘキサン/アセトン=1/1(容量比)を用
い、Rf=0.6の画分を得た。この画分を高速液体ク
ロマトグラフィーに供した(担体はYMC−Pack
R&D D−ODS−5−A、商品名、ワイエムシィ社
製)。この際、移動相としてメタノール/水=99/1
(容量比)を用いて分画し、式2で示されるシアタン
( cyathane )誘導体を7.3mg単離した。
【0028】更に上記Aのうちの第2画分を更にシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに供した(担体はキーゼ
ルゲル60、商品名、メルク社製)。この際、移動相と
してクロロホルム/アセトン=6/4(容量比)を70
0ml用い、100mlの画分を合計7画分得た。このうち
の第5画分を更にまたシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに供した(担体はキーゼルゲル60、商品名、メル
ク社製)。この際、移動相としてベンゼン/メタノール
=9/1(容量比)を200ml用い、20mlの画分を合
計10画分得た。このうちの第4画分を調製用薄層クロ
マトグラフィーに供した(担体はキーゼルゲル60、商
品名、メルク社製)。この際、展開溶媒としてクロロホ
ルム/アセトン=7/3(容量比)を用い、Rf=0.
3の画分から式3で示されるシアタン( cyathane )誘
導体を1.7mg単離した。
【0029】そして上記Bのうちの第5画分を更にまた
シリカゲルカラムクロマトグラフィーに供した(担体は
キーゼルゲル60、商品名、メルク社製)。この際、移
動相としてクロロホルム/メタノール/ベンゼン=9/
1/2、7/1/2(容量比)の合計2区分を各45ml
用い、10mlの画分を合計9画分得た。このうちの第6
画分を調製用薄層クロマトグラフィーに供した(担体は
キーゼルゲル60、商品名、メルク社製)。この際、展
開溶媒としてクロロホルム/メタノール/ベンゼン=7
/1/2(容量比)を用い、Rf=0.4の画分を得
た。この画分を高速液体クロマトグラフィーに供した
(担体はYMC−Pack R&D D−ODS−5−
A、商品名、ワイエムシィ社製)。この際、移動相とし
てメタノール/水=95/5(容量比)を用いて分画
し、式4で示されるシアタン( cyathane )誘導体を
4.1mg単離した。
【0030】試験区分2 シアタン( cyathane )誘導体の神経成長因子(NG
F)産生誘導効果:古川らの方法{バイオケミカル ア
ンド バイオフィジカル リサーチ コミュニケーショ
ンズ( Biochemical and Biophysical Research Commun
ications),136,57−63(1986)}にした
がい、胎生後期(19日令)ラット皮質初代アストログ
リア細胞を、10%牛胎仔血清を含むダルベッコ変法イ
ーグル培地(DMEM)で培養した。培養は3日毎に培
地を交換して、1〜2週間行なった。コンフルエントに
達したところで、培地を0.5%牛血清アルブミンを含
むDMEMに変え、更に数日間培養し、培養ベースを得
た。別に、試験区分1及び2で単離したシアタン( cya
thane )誘導体をジメチルスルホキシドに溶解し、その
溶液を0.5%牛血清アルブミンを含むDMEMに加え
たものを調製しておいた。そしてこれらを上記培養ベー
スに投与して、合計4区分の投与群を調製した。各投与
群はシアタン( cyathane )誘導体の濃度が1mMとな
るようにした。比較のため、シアタン( cyathane )誘
導体を溶解することなく、ジメチルスルホキシドだけを
0.5%牛血清アルブミンを含むDMEMに加えたもの
を調製しておき、これを上記培養ベースに投与して、対
照群を調製した。合計4区分の投与群と1区分の対照群
とを24時間培養した後、培養液を集め、古川らの方法
{ジャーナル オブ ニューロケミストリー( Journal
of Neurochemistry ),40,734−744(19
83)}によるエンザイムアッセイ法で神経成長因子
(NGF)濃度を測定した。シアタン( cyathane )誘
導体を投与しないで培養した対照群とシアタン( cyath
ane )誘導体を1mM投与して培養した各投与群との間
でt検定を行なった。その結果、各投与群は1%の危険
率で有効と有意検定された。
【0031】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明のシアタン( cyathane )誘導体には神経成長因子
(NGF)産生誘導剤として有効という効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 493/04 106 A 493/18 // C07J 73/00 7433−4C (72)発明者 森 啓信 栃木県那須郡西那須野町西富山47番地 カ ゴメ那須寮303号 (72)発明者 小嶋 文博 栃木県黒磯市黒磯6番地495 渋井住宅10 号 (72)発明者 岡本 賢治 栃木県那須郡西那須野町西富山47番地 カ ゴメ那須寮311号 (72)発明者 坂本 秀樹 栃木県那須郡西那須野町井口47番地12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の式1で示されるシアタン( cyath
    ane )誘導体。 【式1】
  2. 【請求項2】 下記の式2で示されるシアタン( cyath
    ane )誘導体。 【式2】
  3. 【請求項3】 下記の式3で示されるシアタン( cyath
    ane )誘導体。 【式3】
  4. 【請求項4】 下記の式4で示されるシアタン( cyath
    ane )誘導体。 【式4】
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載のシアタン
    ( cyathane )誘導体を有効成分とする神経成長因子
    (NGF)産生誘導剤。
JP6234271A 1994-09-02 1994-09-02 シアタン誘導体及びこれを有効成分とする神経成長因子産生誘導剤 Pending JPH0873486A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005239669A (ja) * 2004-02-27 2005-09-08 Yukito Akiyama シアタン誘導体及びこれを有効成分とする抗菌剤
WO2007123027A1 (ja) * 2006-04-10 2007-11-01 Geol Chemical Co., Ltd. シアタン誘導体を含有する抗癌剤

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