JPH0873786A - 油性黒色インキ組成物 - Google Patents
油性黒色インキ組成物Info
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- JPH0873786A JPH0873786A JP20883194A JP20883194A JPH0873786A JP H0873786 A JPH0873786 A JP H0873786A JP 20883194 A JP20883194 A JP 20883194A JP 20883194 A JP20883194 A JP 20883194A JP H0873786 A JPH0873786 A JP H0873786A
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- C09D11/16—Writing inks
- C09D11/17—Writing inks characterised by colouring agents
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/36—Inkjet printing inks based on non-aqueous solvents
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 式
【化1】
[式中、R1は−H、−CH3、−OCH3、−OC2H4
OH、−OC2H4OCH3、−OC2H4OC2H5または
−OC2H4OC4H9であり、R2は−H、−CH3、−O
CH3、−NHCOCH3または−NHCOC2H5であ
り、そしてYは塩基性基であり、A-は有機酸でなる対
アニオンである。]で表わされる酸付加型ジスアゾ塩基
性染料塩を含有する油性黒色インキ組成物。 【効果】 取扱い安全性、経時溶解安定性、筆跡の耐光
性、耐水性および染着性に優れるアルコール系の油性黒
色インキ組成物が提供された。
OH、−OC2H4OCH3、−OC2H4OC2H5または
−OC2H4OC4H9であり、R2は−H、−CH3、−O
CH3、−NHCOCH3または−NHCOC2H5であ
り、そしてYは塩基性基であり、A-は有機酸でなる対
アニオンである。]で表わされる酸付加型ジスアゾ塩基
性染料塩を含有する油性黒色インキ組成物。 【効果】 取扱い安全性、経時溶解安定性、筆跡の耐光
性、耐水性および染着性に優れるアルコール系の油性黒
色インキ組成物が提供された。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は筆記具用インキ、インク
ジェット記録用インキおよびスタンプ用インキ等に用い
る油性黒色インキ組成物に関し、詳しくは、アルコール
およびグリコールのようなアルコール系有機溶媒に溶解
する造塩型の酸付加型ジスアゾ塩基性染料塩を含有する
油性黒色インキ組成物に関する。
ジェット記録用インキおよびスタンプ用インキ等に用い
る油性黒色インキ組成物に関し、詳しくは、アルコール
およびグリコールのようなアルコール系有機溶媒に溶解
する造塩型の酸付加型ジスアゾ塩基性染料塩を含有する
油性黒色インキ組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、紙のような被記録材に記録を
行うための筆記具用インキ、インクジェット記録用イン
キおよびスタンプ用インキ等として、種々の黒色インキ
組成物が利用されている。
行うための筆記具用インキ、インクジェット記録用イン
キおよびスタンプ用インキ等として、種々の黒色インキ
組成物が利用されている。
【0003】油性インキは、印字の際の乾燥が速い、に
じみが生じない、樹脂製フィルムなどに記録できる、お
よび記録文字や筆跡が比較的堅牢であるなど長所があ
る。しかしながら、キシレン溶解型の油性インキ、およ
びケトン系溶媒樹脂液に顔料を分散した工業用インクジ
ェト油性インキ等には、臭気等による環境衛生の問題が
あり、近年ではエチルアルコールおよびプロピレングリ
コールモノメチルエーテルのようなアルコール系有機溶
媒を用いる油性インキが求められている。
じみが生じない、樹脂製フィルムなどに記録できる、お
よび記録文字や筆跡が比較的堅牢であるなど長所があ
る。しかしながら、キシレン溶解型の油性インキ、およ
びケトン系溶媒樹脂液に顔料を分散した工業用インクジ
ェト油性インキ等には、臭気等による環境衛生の問題が
あり、近年ではエチルアルコールおよびプロピレングリ
コールモノメチルエーテルのようなアルコール系有機溶
媒を用いる油性インキが求められている。
【0004】アルコール系有機溶媒に対する溶解性に優
れた黒色染料としては、例えばアゾ系クロム錯塩染料の
アミン塩およびニグロシン系染料またはその有機酸塩な
ど知られている。
れた黒色染料としては、例えばアゾ系クロム錯塩染料の
アミン塩およびニグロシン系染料またはその有機酸塩な
ど知られている。
【0005】しかしながら、アルコール可溶性のクロム
錯塩染料(例えば、C.I.SOLVENT BLACK 23,27,29)を用い
た油性インキは、クロムなどの重金属を含み安全性およ
び環境汚染の観点から問題がある。ニグロシン系の塩基
性染料を用いたインキは、経時安定性などが不十分であ
る。
錯塩染料(例えば、C.I.SOLVENT BLACK 23,27,29)を用い
た油性インキは、クロムなどの重金属を含み安全性およ
び環境汚染の観点から問題がある。ニグロシン系の塩基
性染料を用いたインキは、経時安定性などが不十分であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題を解決するものであり、その目的とするところは、
取扱い安全性、経時溶解安定性、筆跡の耐光性、耐水性
および染着性に優れるアルコール系の油性黒色インキ組
成物を提供することにある。
問題を解決するものであり、その目的とするところは、
取扱い安全性、経時溶解安定性、筆跡の耐光性、耐水性
および染着性に優れるアルコール系の油性黒色インキ組
成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、式
【0008】
【化3】
【0009】[式中、R1は−H、−CH3、−OC
H3、−OC2H4OH、−OC2H4OCH3、−OC2H4
OC2H5または−OC2H4OC4H9であり、R2は−
H、−CH3、−OCH3、−NHCOCH3または−N
HCOC2H5であり、そしてYは、式
H3、−OC2H4OH、−OC2H4OCH3、−OC2H4
OC2H5または−OC2H4OC4H9であり、R2は−
H、−CH3、−OCH3、−NHCOCH3または−N
HCOC2H5であり、そしてYは、式
【0010】
【化4】
【0011】(式中、R3は水素またはC1〜C4のアルキ
ル基であり、R4及びR5は、それぞれ独立してヒドロキ
シ基、ハロゲン原子、シアノ基 もしくはC1〜C4のア
ルコキシ基で置換されていてもよいC1〜C4のアルキル
基であり、aは1〜3の整数である。)で示す塩基性基
であり、A-は有機酸でなる対アニオンであり、そして
nは1以下の数値である。]で表わされる酸付加型ジス
アゾ塩基性染料塩を含有する油性黒色インキ組成物を提
供するものであり、そのことにより上記目的が達成され
る。
ル基であり、R4及びR5は、それぞれ独立してヒドロキ
シ基、ハロゲン原子、シアノ基 もしくはC1〜C4のア
ルコキシ基で置換されていてもよいC1〜C4のアルキル
基であり、aは1〜3の整数である。)で示す塩基性基
であり、A-は有機酸でなる対アニオンであり、そして
nは1以下の数値である。]で表わされる酸付加型ジス
アゾ塩基性染料塩を含有する油性黒色インキ組成物を提
供するものであり、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0012】本明細書において「塩基性染料ベース」とは
遊離の塩基性基を有する造塩していない状態の塩基性染
料をいう。「塩基性染料塩」とは塩基性染料ベースに有機
酸を加えることにより形成される造塩した状態の塩基性
染料をいう。
遊離の塩基性基を有する造塩していない状態の塩基性染
料をいう。「塩基性染料塩」とは塩基性染料ベースに有機
酸を加えることにより形成される造塩した状態の塩基性
染料をいう。
【0013】本発明で用いる酸付加型ジスアゾ塩基性染
料塩は、式
料塩は、式
【0014】
【化5】
【0015】[式中、R1、R2及びYは、上記と同意義
である。]で表わされるジスアゾ塩基性染料ベースと有
機酸との造塩型のアルコール可溶性染料である。
である。]で表わされるジスアゾ塩基性染料ベースと有
機酸との造塩型のアルコール可溶性染料である。
【0016】上記ジスアゾ塩基性染料ベースは、例え
ば、特開昭63−59486号公報記載の方法で調製さ
れる。すなわち、まず、式
ば、特開昭63−59486号公報記載の方法で調製さ
れる。すなわち、まず、式
【0017】
【化6】
【0018】[式中、Yは、上記と同意義である。]で
表わされるアミノ化合物を常法によりジアゾ化し、式
表わされるアミノ化合物を常法によりジアゾ化し、式
【0019】
【化7】
【0020】[式中、R1及びR2は、上記と同意義であ
る。]で示す置換アミンとカップリングすることによ
り、式
る。]で示す置換アミンとカップリングすることによ
り、式
【0021】
【化8】
【0022】で表わされるモノアゾ化合物を得る。
【0023】ついで、このモノアゾ化合物をさらにジア
ゾ化し、式
ゾ化し、式
【化9】 で示すアミノナフトールスルホン酸とカップリングす
る。
る。
【0024】アミノ化合物(a)における塩基性基Yの例
としては、−NH-(CH2)3-N(CH3)2、−NH-(CH
2)3-N(C2H5)2、−N(C2H5)-(CH2)3-N(C
2H5)2、−NH-(CH2)3-N(C3H7)2、−NH-(C
H2)3-N(C4H9)2、−NH-(CH2)3-N(C2H4O
H)2、−NH-(CH2)3-N(C2H4Cl)2、−NH-(C
H2)3-N(C2H4CN)C2H5、−NH-(CH2)3-N(C2
H4CN)2、−NH-(CH2)3-N(C2H4OCH3)2、お
よび−NH-(CH2)2-N(C2H5)2、等が挙げられる。
尚、このような塩基性基Yを有するアミノ化合物(a)
は、p-アミノアセトアニリド1モルと塩化シアヌール1
モル及び塩基性基Yを導入するための成分、例えば、3
−ジエチルアミノプロピルアミン2モルとを任意の順序
で反応させ、アセチルアミノ基を加水分解することによ
り調製できる。
としては、−NH-(CH2)3-N(CH3)2、−NH-(CH
2)3-N(C2H5)2、−N(C2H5)-(CH2)3-N(C
2H5)2、−NH-(CH2)3-N(C3H7)2、−NH-(C
H2)3-N(C4H9)2、−NH-(CH2)3-N(C2H4O
H)2、−NH-(CH2)3-N(C2H4Cl)2、−NH-(C
H2)3-N(C2H4CN)C2H5、−NH-(CH2)3-N(C2
H4CN)2、−NH-(CH2)3-N(C2H4OCH3)2、お
よび−NH-(CH2)2-N(C2H5)2、等が挙げられる。
尚、このような塩基性基Yを有するアミノ化合物(a)
は、p-アミノアセトアニリド1モルと塩化シアヌール1
モル及び塩基性基Yを導入するための成分、例えば、3
−ジエチルアミノプロピルアミン2モルとを任意の順序
で反応させ、アセチルアミノ基を加水分解することによ
り調製できる。
【0025】置換アミン(b)の具体例としては、2,5
−ジメトキシアニリン、2,5−ジエトキシアニリン、
2−メトキシ−5−メチルアニリン、2−メトキシ−5
−メトキシアニリン、2,5−ジメチルアニリン(2,5
−キシリジン)、3−メチルアニリン(m−トルイジ
ン)、2−メチルアニリン(o−トルイジン)、2−メト
キシアニリン(o−アニシジン)、2−エトキシアニリン
(o−フェネチジン)、5−アセチルアミノ−2−メトキ
シアニリン、5−アセチルアミノ−2−エトキシアニリ
ン、5−アセチルアミノ−2−(2−エトキシエトキシ)
アニリン、5−アセチルアミノ−2−(2−メトキシエ
トキシ)アニリン、および3−アセチルアミノアニリ
ン、等が挙げられる。
−ジメトキシアニリン、2,5−ジエトキシアニリン、
2−メトキシ−5−メチルアニリン、2−メトキシ−5
−メトキシアニリン、2,5−ジメチルアニリン(2,5
−キシリジン)、3−メチルアニリン(m−トルイジ
ン)、2−メチルアニリン(o−トルイジン)、2−メト
キシアニリン(o−アニシジン)、2−エトキシアニリン
(o−フェネチジン)、5−アセチルアミノ−2−メトキ
シアニリン、5−アセチルアミノ−2−エトキシアニリ
ン、5−アセチルアミノ−2−(2−エトキシエトキシ)
アニリン、5−アセチルアミノ−2−(2−メトキシエ
トキシ)アニリン、および3−アセチルアミノアニリ
ン、等が挙げられる。
【0026】酸付加型ジスアゾ塩基性染料塩を調製する
ためのそれぞれのジアゾ化・カップリング反応は、公知
の方法で行うことができる。例えば、ジアゾ化は塩酸
中、0〜15℃で亜硝酸ソーダを用いて行われ、またカ
ップリングは、ジアゾ溶液をカップラー溶液中に注加す
るか、またはカップラー溶液をジアゾ溶液に注加して、
反応温度5〜30℃および反応pH2〜12で行われ
る。
ためのそれぞれのジアゾ化・カップリング反応は、公知
の方法で行うことができる。例えば、ジアゾ化は塩酸
中、0〜15℃で亜硝酸ソーダを用いて行われ、またカ
ップリングは、ジアゾ溶液をカップラー溶液中に注加す
るか、またはカップラー溶液をジアゾ溶液に注加して、
反応温度5〜30℃および反応pH2〜12で行われ
る。
【0027】本発明の有機酸としては、塩基性染料ベー
スの色彩に悪影響を及ぼさない無色性の種々の有機アニ
オン付与剤を用い得る。有機アニオン付与剤は、有機酸
の塩またはエステルの形であってもよく、「12093
の化学商品」、化学工業日報社、第1079〜1087
頁に記載のアニオン界面活性剤であってもよい。
スの色彩に悪影響を及ぼさない無色性の種々の有機アニ
オン付与剤を用い得る。有機アニオン付与剤は、有機酸
の塩またはエステルの形であってもよく、「12093
の化学商品」、化学工業日報社、第1079〜1087
頁に記載のアニオン界面活性剤であってもよい。
【0028】例えば、N−アシルアミノ酸およびその
塩、アルキルエーテルカルボン酸塩およびアシル化ペプ
チドのようなカルボン酸塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンス
ルホン酸の塩(Na,K,Li,Ca)ホルマリン重縮合物、メ
ラミンスルホン酸の塩(Na,Ca)ホルマリン重縮合物、
ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、アルキルスルホ
酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩およびN−アシル
メチルタウリンのようなスルホン酸塩、硫酸化油、高級
アルコール硫酸エステル塩、第2高級アルコール硫酸エ
ステル塩、アルキルエーテル硫酸塩、第2高級アルコー
ルエトキシサルフェート、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル硫酸塩、モノグリサルフェートおよび
脂肪酸アルキロールアマイドの硫酸エステル塩のような
硫酸エステル塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩お
よびアルキルリン酸エステル塩のようなリン酸エステル
塩が挙げられる。
塩、アルキルエーテルカルボン酸塩およびアシル化ペプ
チドのようなカルボン酸塩、アルキルベンゼンスルホン
酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンス
ルホン酸の塩(Na,K,Li,Ca)ホルマリン重縮合物、メ
ラミンスルホン酸の塩(Na,Ca)ホルマリン重縮合物、
ジアルキルスルホコハク酸エステル塩、アルキルスルホ
酢酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩およびN−アシル
メチルタウリンのようなスルホン酸塩、硫酸化油、高級
アルコール硫酸エステル塩、第2高級アルコール硫酸エ
ステル塩、アルキルエーテル硫酸塩、第2高級アルコー
ルエトキシサルフェート、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル硫酸塩、モノグリサルフェートおよび
脂肪酸アルキロールアマイドの硫酸エステル塩のような
硫酸エステル塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩お
よびアルキルリン酸エステル塩のようなリン酸エステル
塩が挙げられる。
【0029】具体的には、ドデシルベンゼンスルホン酸
(アルカリ金属塩)のようなアルキルアリールスルホン酸
(塩)、アルキル−ジ−フェニルエーテル−ジ−スルホン
酸(塩)、スルホコハク酸エステル(塩)、アルキル燐酸エ
ステルのようなアニオン界面活性剤、乳酸、プロピオン
酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、ベンジル酸、
オレイン酸およびステアリン酸のようなカルボン酸化合
物、二塩基酸のモノエステルおよび2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸のようなス
ルホン化された紫外線吸収剤などが本発明の有機酸とし
て好適に使用できる。これらは、1種または2種以上混
合して用いられる。有機酸は炭素数3〜20、特に4以上
のアルコール易溶性のものであることが好ましい。耐水
性染料塩が得られるからである。
(アルカリ金属塩)のようなアルキルアリールスルホン酸
(塩)、アルキル−ジ−フェニルエーテル−ジ−スルホン
酸(塩)、スルホコハク酸エステル(塩)、アルキル燐酸エ
ステルのようなアニオン界面活性剤、乳酸、プロピオン
酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、ベンジル酸、
オレイン酸およびステアリン酸のようなカルボン酸化合
物、二塩基酸のモノエステルおよび2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸のようなス
ルホン化された紫外線吸収剤などが本発明の有機酸とし
て好適に使用できる。これらは、1種または2種以上混
合して用いられる。有機酸は炭素数3〜20、特に4以上
のアルコール易溶性のものであることが好ましい。耐水
性染料塩が得られるからである。
【0030】塩基性染料ベースを、当業者に周知の方法
により有機酸で処理して、アルコール可溶性の塩基性染
料塩とすることができる。例えば、ジスアゾ塩基性染料
ベースを3〜5%の水溶液とし、塩酸または酢酸を加
え、加熱溶解させ、濾過した後、この濾液に有機酸3〜
5%水溶液を滴加して反応させる。反応終了後pH4〜
7に調製して、ついで加熱、粗粒子化し、濾過、水洗、
乾燥することにより酸付加型ジスアゾ塩基性染料塩を得
られる。また、ジスアゾ塩基性染料ベースのアルコール
溶液に直接有機酸を加えてもよい。
により有機酸で処理して、アルコール可溶性の塩基性染
料塩とすることができる。例えば、ジスアゾ塩基性染料
ベースを3〜5%の水溶液とし、塩酸または酢酸を加
え、加熱溶解させ、濾過した後、この濾液に有機酸3〜
5%水溶液を滴加して反応させる。反応終了後pH4〜
7に調製して、ついで加熱、粗粒子化し、濾過、水洗、
乾燥することにより酸付加型ジスアゾ塩基性染料塩を得
られる。また、ジスアゾ塩基性染料ベースのアルコール
溶液に直接有機酸を加えてもよい。
【0031】本発明の油性黒色インキ組成物に用いる酸
付加型ジスアゾ塩基性染料塩の具体例を表1に示す。こ
こで、A欄に示す化合物から任意に選ばれる1種以上を
有機酸として用いうる。
付加型ジスアゾ塩基性染料塩の具体例を表1に示す。こ
こで、A欄に示す化合物から任意に選ばれる1種以上を
有機酸として用いうる。
【0032】
【表1】
【0033】塩基性染料ベースと有機酸との比率(配合
比)は、基本的には化学量論量でよいが、得られる塩基
性染料塩のアルコールに対する溶解性を考慮して適宜変
化させうる。好ましくは、塩基性染料ベースと有機酸と
の比率は重量比で10:1〜10:10の範囲である。
比)は、基本的には化学量論量でよいが、得られる塩基
性染料塩のアルコールに対する溶解性を考慮して適宜変
化させうる。好ましくは、塩基性染料ベースと有機酸と
の比率は重量比で10:1〜10:10の範囲である。
【0034】乳酸やグリコール酸のような有機酸のみで
は油溶性に欠け、所期のアルコール可溶性が得られない
場合がある。その場合には、アニオン界面活性剤を単独
で、または有機酸と併用して酸付加塩とすることが特に
好ましい。
は油溶性に欠け、所期のアルコール可溶性が得られない
場合がある。その場合には、アニオン界面活性剤を単独
で、または有機酸と併用して酸付加塩とすることが特に
好ましい。
【0035】本発明は、上述の式[I]で表される酸付
加型ジスアゾ塩基性染料塩を含有する耐水性及び耐光性
にすぐれた速乾性のアルコール系油性黒色インキ組成物
を提供する。
加型ジスアゾ塩基性染料塩を含有する耐水性及び耐光性
にすぐれた速乾性のアルコール系油性黒色インキ組成物
を提供する。
【0036】本発明の油性インキ組成物にはアルコール
系有機溶媒を液媒体として用いることが好ましい。本明
細書において「アルコール系有機溶媒」には、グリコール
系溶媒(グリコールのモノエーテルまたはモノエステル
を含む。)も含まれる。アルコール系有機溶媒を主体と
する無公害インキを提供できるからである。
系有機溶媒を液媒体として用いることが好ましい。本明
細書において「アルコール系有機溶媒」には、グリコール
系溶媒(グリコールのモノエーテルまたはモノエステル
を含む。)も含まれる。アルコール系有機溶媒を主体と
する無公害インキを提供できるからである。
【0037】本発明の油性液媒体に用い得るアルコール
系有機溶媒としては、1価のアルコール(例えばエタノ
ール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタ
ノール、アミルアルコール、ベンジルアルコール、シク
ロヘキサノール、ジアセトンアルコ−ル等のアルコール
類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノエチルエーテル等のグリコ
ール類のモノアルキルエーテル;エチレングリコールモ
ノアセテート、プロピレングリコールモノアセテート等
のグリコール類のモノアセテート)、2価のアルコール
(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリメチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブタンジオール等のグリコ
ール類)、など挙げられる。
系有機溶媒としては、1価のアルコール(例えばエタノ
ール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタ
ノール、アミルアルコール、ベンジルアルコール、シク
ロヘキサノール、ジアセトンアルコ−ル等のアルコール
類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、
ジプロピレングリコールモノエチルエーテル等のグリコ
ール類のモノアルキルエーテル;エチレングリコールモ
ノアセテート、プロピレングリコールモノアセテート等
のグリコール類のモノアセテート)、2価のアルコール
(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリメチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブタンジオール等のグリコ
ール類)、など挙げられる。
【0038】本発明では、特に低毒性乃至無毒性のエタ
ノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ベンジ
ルアルコール、エチレングリコール、フェニルグリコー
ル、プロピレングリコールモノC1〜C2アルキルエーテ
ル、更には乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、γブ
チロラクトン等の有機溶媒を適宜混合して、環境衛生上
問題のないインキ組成物を調製できる。
ノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ベンジ
ルアルコール、エチレングリコール、フェニルグリコー
ル、プロピレングリコールモノC1〜C2アルキルエーテ
ル、更には乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、γブ
チロラクトン等の有機溶媒を適宜混合して、環境衛生上
問題のないインキ組成物を調製できる。
【0039】また、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−
ピロリドン、N−メチルピロリドンおよび2−ピロリド
ンなどのピロリドン化合物をインキ組成物の全重量に対
して15重量%を下回る量で併用できる。
ピロリドン、N−メチルピロリドンおよび2−ピロリド
ンなどのピロリドン化合物をインキ組成物の全重量に対
して15重量%を下回る量で併用できる。
【0040】本発明のインキ組成物は、インキ組成物全
重量に対して、本発明の酸付加型ジスアゾ塩基性染料塩
3〜30重量%、好ましくは5〜20重量%を、上記の
有機溶媒60〜90重量%、好ましくは75〜85重量
%及び樹脂1〜15重量%、好ましくは3〜12重量%
からなる液媒体に(加熱)溶解後、濾過して得られる。こ
の際必要であれば、アルカノールアミンのようなpH調
製剤、粘度調製剤、防錆剤などの添加剤が加えられても
よい。
重量に対して、本発明の酸付加型ジスアゾ塩基性染料塩
3〜30重量%、好ましくは5〜20重量%を、上記の
有機溶媒60〜90重量%、好ましくは75〜85重量
%及び樹脂1〜15重量%、好ましくは3〜12重量%
からなる液媒体に(加熱)溶解後、濾過して得られる。こ
の際必要であれば、アルカノールアミンのようなpH調
製剤、粘度調製剤、防錆剤などの添加剤が加えられても
よい。
【0041】本発明の酸付加型ジスアゾ塩基性染料塩の
インキ組成物中の含有量はインキ組成物の用途により異
なり限定的でない。一般にボールペン用としては15〜
30重量%、マーキングペン用としては5〜15重量
%、インクジェット記録用としては3〜10重量%であ
る。
インキ組成物中の含有量はインキ組成物の用途により異
なり限定的でない。一般にボールペン用としては15〜
30重量%、マーキングペン用としては5〜15重量
%、インクジェット記録用としては3〜10重量%であ
る。
【0042】本発明のインキ組成物には、当業者に周知
のアルコール可溶性樹脂を含有させうる。例えば、この
種のインキ用樹脂として汎用されるケトン樹脂、フェノ
ール樹脂、ビニルピロリドンの低縮合物、アルキッド樹
脂、アクリル樹脂、スチレンマレイン酸樹脂およびロジ
ン樹脂などが例示できる。
のアルコール可溶性樹脂を含有させうる。例えば、この
種のインキ用樹脂として汎用されるケトン樹脂、フェノ
ール樹脂、ビニルピロリドンの低縮合物、アルキッド樹
脂、アクリル樹脂、スチレンマレイン酸樹脂およびロジ
ン樹脂などが例示できる。
【0043】
【実施例】つぎに、実施例および比較例を挙げて本発明
をさらに詳しく説明する。なお、特に断らない限り、
「部」は重量部である。
をさらに詳しく説明する。なお、特に断らない限り、
「部」は重量部である。
【0044】実施例1 表1の染料例(1)で示す化合物41g(0.05mol)を水
1500mlに加え、約70℃に加熱して、酢酸を加え
pH4〜4.5に調製し溶解した後、室温で濾過した。
一方、第一工業製薬社製のアニオン界面活性剤「ABS
100」33gを水1000mlに加え溶解させ、先の
濾液に滴加してpH6〜6.5に調製した。その後、こ
の溶液を70〜80℃に加熱し、ついで濾過、水洗、乾
燥して酸付加型ジスアゾ塩基性染料塩62gを得た。
1500mlに加え、約70℃に加熱して、酢酸を加え
pH4〜4.5に調製し溶解した後、室温で濾過した。
一方、第一工業製薬社製のアニオン界面活性剤「ABS
100」33gを水1000mlに加え溶解させ、先の
濾液に滴加してpH6〜6.5に調製した。その後、こ
の溶液を70〜80℃に加熱し、ついで濾過、水洗、乾
燥して酸付加型ジスアゾ塩基性染料塩62gを得た。
【0045】以下の表2に示す配合物を密閉容器で60
〜70℃、3時間撹拌し均一に混合溶解し、1μメンブ
ランフィルターで濾過してマーカーペン用黒色インキ組
成物を調製した。次いで、このインキ組成物の経時安定
性、筆跡の耐水性および耐光性を評価した。結果を表1
0に示す。
〜70℃、3時間撹拌し均一に混合溶解し、1μメンブ
ランフィルターで濾過してマーカーペン用黒色インキ組
成物を調製した。次いで、このインキ組成物の経時安定
性、筆跡の耐水性および耐光性を評価した。結果を表1
0に示す。
【0046】
【表2】 酸付加型ジスアゾ塩基性染料塩 10部 エタノール 65部 ベンジルアルコール 5部 乳酸エチル 10部 ヒュルス社製のケトン樹脂「 SYNTHETIC RESIN SK」 5部 荒川化学社製のフェノール樹脂「 タマノール510」 5部
【0047】比較例1 実施例1で用いた酸付加型ジスアゾ塩基性染料塩の代わ
りにオリヱント化学工業社製の造塩型のアゾ系クロム錯
塩染料「VALIFAST BLACK #1805」10部を用いること以外
は実施例1と同様にして、マーカーペン用黒色インキ組
成物を調製した。このインキ組成物は、筆跡の耐水性お
よび耐光性については良好であったが、筆跡の黒濃度お
よびインキ組成物の経時安定性については劣っていた。
りにオリヱント化学工業社製の造塩型のアゾ系クロム錯
塩染料「VALIFAST BLACK #1805」10部を用いること以外
は実施例1と同様にして、マーカーペン用黒色インキ組
成物を調製した。このインキ組成物は、筆跡の耐水性お
よび耐光性については良好であったが、筆跡の黒濃度お
よびインキ組成物の経時安定性については劣っていた。
【0048】実施例2 以下の表3に示す配合物を用いること以外は実施例1と
同様にしてマーカーペン用黒色インキ組成物を得た。つ
いで、このインキ組成物の経時安定性、筆跡の耐水性お
よび耐光性を評価した。結果を表10に示す。
同様にしてマーカーペン用黒色インキ組成物を得た。つ
いで、このインキ組成物の経時安定性、筆跡の耐水性お
よび耐光性を評価した。結果を表10に示す。
【0049】
【表3】 表1の染料例(2) 10部 東邦化学社製のアルキルリン酸 エステルアニオン界面活性剤「 ホスファノールRA-600」 5部 エタノール 55部 プロピレングリコールモノメチ ルエーテル 10部 乳酸エチル 10部 日立化成社製のケトン樹脂「 ハイラック」 5部 日立化成社製のフェノール樹脂「 ヒタノール1501」 5部
【0050】実施例3 以下の表4に示す配合物を用いること以外は実施例1と
同様にしてマーカーペン用黒色インキ組成物を得た。つ
いで、このインキ組成物の経時安定性、筆跡の耐水性お
よび耐光性を評価した。結果を表10に示す。
同様にしてマーカーペン用黒色インキ組成物を得た。つ
いで、このインキ組成物の経時安定性、筆跡の耐水性お
よび耐光性を評価した。結果を表10に示す。
【0051】
【表4】 表1の染料例(4) 12部 第一工業製薬社製のアルキ ルリン酸エステルアニオン 界面活性剤「 プライサーフA-207-H」 5部 エタノール 58部 ベンジルアルコール 5部 乳酸エチル 10部 ヒュルス社製のケトン樹脂「 SYNTHETIC RESIN SK」 5部 日立化成社製のフェノール 樹脂「ヒタノール1501」 5部
【0052】実施例4 以下の表5に示す配合物を用いること以外は実施例1と
同様にしてマーカーペン用黒色インキ組成物を得た。つ
いで、このインキ組成物の経時安定性、筆跡の耐水性お
よび耐光性を評価した。結果を表10に示す。
同様にしてマーカーペン用黒色インキ組成物を得た。つ
いで、このインキ組成物の経時安定性、筆跡の耐水性お
よび耐光性を評価した。結果を表10に示す。
【0053】
【表5】 表1の染料例(8) 10部 2−ヒドロキシ−4−メトキシベ ンゾフェノン−5−スルホン酸 3部 プロピレングリコールモノメチル エーテル 60部 エタノール 10部 ベンジルアルコール 5部 日立化成社製のケトン樹脂「ハイ ラック」 10部 荒川化学社製のフェノール樹脂「 タマノール510」 2部
【0054】実施例5 以下の表6に示す配合物を用いること以外は実施例1と
同様にしてマーカーペン用黒色インキ組成物を得た。つ
いで、このインキ組成物の経時安定性、筆跡の耐水性お
よび耐光性を評価した。結果を表10に示す。
同様にしてマーカーペン用黒色インキ組成物を得た。つ
いで、このインキ組成物の経時安定性、筆跡の耐水性お
よび耐光性を評価した。結果を表10に示す。
【0055】
【表6】 表1の染料例(7) 10部 オレイン酸 3部 プロピレングリコールモノメチ ルエーテル 57部 エタノール 15部 ベンジルアルコール 5部 荒川化学社製のロジン系樹脂「 ガムロジンWW」 10部
【0056】実施例6 以下の表7に示す配合物を密閉容器中、80〜90℃、
3時間撹拌溶解し、ケイソード濾過してボールペン用黒
色インキ組成物を調製した。ついで、このインキ組成物
の経時安定性、筆跡の耐水性および耐光性を評価した。
結果を表10に示す。
3時間撹拌溶解し、ケイソード濾過してボールペン用黒
色インキ組成物を調製した。ついで、このインキ組成物
の経時安定性、筆跡の耐水性および耐光性を評価した。
結果を表10に示す。
【0057】
【表7】 表1の染料例(3) 25部 東邦化学社製のアルキルリン酸 エステルアニオン界面活性剤「 ホスファノールRA-600」 5部 オレイン酸 2部 フェニルグリコール 45部 ベンジルアルコール 10部 ポリビニルピロリドン 1部 日立化成社製のケトン樹脂「 ハイラック」 12部
【0058】比較例2 表1の染料例(3)で示す化合物の代わりにオリヱント化
学工業社製の造塩型の染料「VALIFAST VIOLET #1702」2
5部を用いること以外は実施例6と同様にして、ボール
ペン用黒色インキ組成物を調製した。ついで、このイン
キ組成物の経時安定性、筆跡の耐水性および耐光性を評
価した。結果を表10に示す。筆跡の濃度は実施例6の
インキ組成物と比較して黒濃度に欠けていた。
学工業社製の造塩型の染料「VALIFAST VIOLET #1702」2
5部を用いること以外は実施例6と同様にして、ボール
ペン用黒色インキ組成物を調製した。ついで、このイン
キ組成物の経時安定性、筆跡の耐水性および耐光性を評
価した。結果を表10に示す。筆跡の濃度は実施例6の
インキ組成物と比較して黒濃度に欠けていた。
【0059】実施例7 以下の表8に示す配合物を密閉容器で70〜80℃、3
時間撹拌し均一に混合溶解した後、1μメンブランフィ
ルターで濾過して工業用インクジェット記録用黒色イン
キ組成物を調製した。
時間撹拌し均一に混合溶解した後、1μメンブランフィ
ルターで濾過して工業用インクジェット記録用黒色イン
キ組成物を調製した。
【0060】
【表8】 表1の染料例(5) 10部 第一工業製薬社製のドデシルベ ンゼンスルホン酸アニオン界面 活性剤「ABS100」 1部 東邦化学社製のアルキルリン酸 エステルアニオン界面活性剤「 ホスファノールRA-600」 4部 エタノール 65部 乳酸エチル 10部 2−ピロリドン 5部 日立化成社製のケトン樹脂「ハイ ラック」 5部
【0061】比較例3 表1の染料例(5)で示す化合物の代わりにオリヱント化
学工業社製のソルベントブラック7「NIGROSINE BLACK E
X」11部を用いること以外は実施例7と同様にして、工
業用インクジェット記録用黒色インキ組成物を調製し
た。ついで、このインキ組成物の経時安定性、筆跡の耐
水性および耐光性を評価した。結果を表10に示す。こ
のインキ組成物は、筆跡の耐水性および耐光性について
は良好であったが、筆跡の黒濃度およびインキ組成物の
経時安定性については実施例7のインキ組成物よりも劣
っていた。
学工業社製のソルベントブラック7「NIGROSINE BLACK E
X」11部を用いること以外は実施例7と同様にして、工
業用インクジェット記録用黒色インキ組成物を調製し
た。ついで、このインキ組成物の経時安定性、筆跡の耐
水性および耐光性を評価した。結果を表10に示す。こ
のインキ組成物は、筆跡の耐水性および耐光性について
は良好であったが、筆跡の黒濃度およびインキ組成物の
経時安定性については実施例7のインキ組成物よりも劣
っていた。
【0062】実施例8 以下の表9に示す配合物を用いること以外は実施例7と
同様にして、工業用インクジェット記録用黒色インキ組
成物を調製した。得られたインキ組成物については、マ
テウス(Mattheus)社製のインクジェットプリンタ「JE
T−A−MAR」を使用してゼロックス社製の中性紙「P
(A-4)」及びダンボール紙に印字して、筆記具用インキ
組成物と同様に耐水性及び耐光性試験を行い評価した。
評価結果を表10に示す。
同様にして、工業用インクジェット記録用黒色インキ組
成物を調製した。得られたインキ組成物については、マ
テウス(Mattheus)社製のインクジェットプリンタ「JE
T−A−MAR」を使用してゼロックス社製の中性紙「P
(A-4)」及びダンボール紙に印字して、筆記具用インキ
組成物と同様に耐水性及び耐光性試験を行い評価した。
評価結果を表10に示す。
【0063】
【表9】 表1の染料例(6) 12部 東邦化学社製のアルキルリン酸 エステルアニオン界面活性剤「 ホスファノールRA-600」 3部 2−ヒドロキシ−4−メトキシ ベンゾフェノン−5−スルホン酸 2部 エタノール 63部 ベンジルアルコール 5部 乳酸エチル 10部 日立化成社製のフェノール樹脂「 ヒタノール1501」 5部
【0064】
【耐水性試験および評価】インキ組成物を各種用途のイ
ンキ容器にセットし、東洋濾紙No.2に筆記して、水
に1時間浸漬し、引き上げ風乾後、筆跡を観察し、評価
した。
ンキ容器にセットし、東洋濾紙No.2に筆記して、水
に1時間浸漬し、引き上げ風乾後、筆跡を観察し、評価
した。
【0065】評価基準 5:試験前の筆跡が100〜90%残る 4:試験前の筆跡が90〜70%残る 3:試験前の筆跡が70〜50%残る 2:試験前の筆跡が50〜30%残る 1:試験前の筆跡が30〜10%残る 0:試験前の筆跡が10〜0%残る
【0066】
【耐光性試験および評価】インキ組成物を各種用途のイ
ンキ容器にセットし、アート紙(アートポスト240、
神埼製紙社製)に筆記して、フェードメーター(カーボン
アーク式)中で、5時間光照射して、筆跡を観察し、耐
水性試験と同様の基準で評価した。
ンキ容器にセットし、アート紙(アートポスト240、
神埼製紙社製)に筆記して、フェードメーター(カーボン
アーク式)中で、5時間光照射して、筆跡を観察し、耐
水性試験と同様の基準で評価した。
【0067】
【経時安定性試験および評価】インキ組成物100mlを
ガラス瓶に採り、三洋電機社製の低温/高温器「インキ
ュベータ(INCUBATOR)」にて、3ケ月間テスト(温度範囲
−10〜50℃、60分間隔で繰返し)した後、染料等
の固形分の析出およびインキ組成物の増粘の有無を観察
し、評価した。
ガラス瓶に採り、三洋電機社製の低温/高温器「インキ
ュベータ(INCUBATOR)」にて、3ケ月間テスト(温度範囲
−10〜50℃、60分間隔で繰返し)した後、染料等
の固形分の析出およびインキ組成物の増粘の有無を観察
し、評価した。
【0068】評価基準 ◎:インキ組成物の増粘および固形分の析出なし ○:インキ組成物の増粘はあるが固形分の析出はなし △:インキ組成物の増粘および固形分の析出あり
【0069】
【表10】 耐光性 耐水性 経時安定性インキ組成物 A A B C 実施例1 5 5 ◎ 実施例2 5 5 ◎ 実施例3 5 5 ◎ 実施例4 5 5 ◎ 実施例5 5 5 ◎ 実施例6 5 5 ◎ 実施例7 5 5 5 ◎ 実施例8 5 4 5 ◎ 比較例1 5 5 ○ 比較例2 2 3 ○比較例3 5 5 5 △ 表中、Aはアート紙;Bはゼロックス紙;そしてCはダンボール紙に印字して 評価した。
【0070】
【発明の効果】アルコールやグリコールエーテルを溶媒
として用いる無公害インキ組成物が提供された。本発明
のインキ組成物は、従来の造塩型染料に比べ、温度や湿
度等の変化に対する耐環境安定性、経時安定性に優れ、
且つ筆跡の耐水性および耐光性に優れる。筆記具用イン
キ、(工業用)インクジェット記録用インキ、スタンプ用
インキなどの各種用途の速乾性黒色染料インキ組成物と
して使用できる。
として用いる無公害インキ組成物が提供された。本発明
のインキ組成物は、従来の造塩型染料に比べ、温度や湿
度等の変化に対する耐環境安定性、経時安定性に優れ、
且つ筆跡の耐水性および耐光性に優れる。筆記具用イン
キ、(工業用)インクジェット記録用インキ、スタンプ用
インキなどの各種用途の速乾性黒色染料インキ組成物と
して使用できる。
Claims (5)
- 【請求項1】 式 【化1】 [式中、R1は−H、−CH3、−OCH3、−OC2H4
OH、−OC2H4OCH3、−OC2H4OC2H5または
−OC2H4OC4H9であり、R2は−H、−CH3、−O
CH3、−NHCOCH3または−NHCOC2H5であ
り、そしてYは、式 【化2】 (式中、R3は水素またはC1〜C4のアルキル基であり、
R4及びR5は、それぞれ独立してヒドロキシ基、ハロゲ
ン原子、シアノ基 もしくはC1〜C4のアルコキシ基で
置換されていてもよいC1〜C4のアルキル基であり、a
は1〜3の整数である。)で示す塩基性基であり、A-は
有機酸でなる対アニオンであり、そしてnは1以下の数
値である。]で表わされる酸付加型ジスアゾ塩基性染料
塩を含有する油性黒色インキ組成物。 - 【請求項2】 油性液媒体としてアルコール系有機溶媒
を用いる請求項1記載の油性黒色インキ組成物。 - 【請求項3】 前記酸付加型ジスアゾ塩基性染料塩を1
〜30重量%含有する請求項1記載の油性黒色インキ組
成物。 - 【請求項4】 前記有機酸が3〜20個の炭素原子を有
する請求項1記載の油性黒色インキ組成物。 - 【請求項5】 前記有機酸がアニオン界面活性剤である
請求項1記載の油性黒色インキ組成物。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20883194A JP3423784B2 (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | 油性黒色インキ組成物 |
| US08/608,852 US5667571A (en) | 1994-09-01 | 1996-02-29 | Solvent-based black ink composition |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20883194A JP3423784B2 (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | 油性黒色インキ組成物 |
| US08/608,852 US5667571A (en) | 1994-09-01 | 1996-02-29 | Solvent-based black ink composition |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0873786A true JPH0873786A (ja) | 1996-03-19 |
| JP3423784B2 JP3423784B2 (ja) | 2003-07-07 |
Family
ID=26517070
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20883194A Expired - Fee Related JP3423784B2 (ja) | 1994-09-01 | 1994-09-01 | 油性黒色インキ組成物 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5667571A (ja) |
| JP (1) | JP3423784B2 (ja) |
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