JPH0874089A - 白色度に優れる電気亜鉛めっき鋼板及びその製造方法 - Google Patents

白色度に優れる電気亜鉛めっき鋼板及びその製造方法

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JPH0874089A
JPH0874089A JP21591994A JP21591994A JPH0874089A JP H0874089 A JPH0874089 A JP H0874089A JP 21591994 A JP21591994 A JP 21591994A JP 21591994 A JP21591994 A JP 21591994A JP H0874089 A JPH0874089 A JP H0874089A
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whiteness
plating
depth
steel sheet
ratio
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JP21591994A
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Takayuki Urakawa
隆之 浦川
Hideharu Koga
秀晴 古賀
Toyofumi Watanabe
豊文 渡辺
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】白色度に優れる電気亜鉛めっき鋼板を得ること
を目的とする。 【構成】グリシン及びアスパラギン酸の1種又は2種を
1〜20g/l或いはカルボン酸基を2つ以上有するカ
ルボン酸又はその塩を1〜30g/l含む硫酸酸性Zn
めっき浴中で鋼板にめっき処理することを特徴とする白
色度に優れる電気亜鉛めっき鋼板の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、家電製品、自動車、
建材等の広範な用途で使用されている白色度に優れる電
気亜鉛めっき鋼板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家電用途で無塗装で使用される各
種クロメート処理電気亜鉛めっきの需要が増大してお
り、重要な用途分野となっている。この用途では無塗装
で使用されるために表面外観に優れることが要求され
る。また、りん酸塩処理後は通常塗装されるが淡色系の
塗装や塗膜厚が薄い場合にはりん酸原板の白色度が低い
と塗装後の鮮明性が劣るためにやはり白色度が高いこと
が要求される。塗装後の外観が良好な外観とはムラ等の
表面欠陥が無いことが第一であるが、白色度が高いこと
もまた良好な外観には要求される。これらのムラ等が無
く、白色度が高い外観はりん酸塩処理、各種クロメート
処理後に要求されるが、当然、これら各種化成処理後の
外観はめっき後の外観に依存し、化成処理前の亜鉛めっ
き鋼板の白色度が高いことが必要である。
【0003】亜鉛めっき鋼板の外観改善に関する提案と
して、古くは特公昭46-38888号公報に示されているよう
にめっき浴にポリアクリルアミドやポリビニルアルコー
ルを添加することにより光沢度を向上させる方法、特開
昭61-244769 号公報に示されているようにめっき前処理
後に酸化処理を行ってギラつきが無い外観を得る方法、
特公平1-36559 号公報に示されているように酸性亜鉛め
っき浴に非イオン性ポリアクリルアミドを添加して高電
流密度でめっき行うことにより平滑で白色のめっきを行
う方法が開示されている。これらの中では特公平1-3655
9 号公報のみが白色度に言及しているが、その白色度向
上効果は電流密度100〜450A/dm2の高電流密度に
限定され、通常行われる100A/dm2 未満のめっきでは
効果が認められず、実用性には問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように亜鉛めっ
きの白色度は重要な特性にもかかわらずその改善方法に
関する報告は少ない。その理由は白色度を支配している
亜鉛めっき側の要因が明かではないためだと考えられ
る。
【0005】本発明者らは亜鉛めっきの白色度支配要因
に関する検討を進めた結果、白色度が亜鉛めっき結晶形
態に支配されることを見出した。ここで、白色度は白さ
の尺度であり、色調管理法として常用されるハンターの
LabのL値を用いると、 白色度 W(Lab)=100 −[(100 −L)2 +a2 +b21/2 …(1) で表わされる。ここで、L値はJIS Z 8722によって求め
る明度指数であり、aは赤味を、b値は黄味を表わす指
数である。
【0006】亜鉛めっきのような無彩色の場合には、a
値,b値は小さく無視できるため、白色度はほぼ明度指
数L値と一致する。JIS Z 8722の条件C,DによるL値
の測定では正反射光は測定系外に出されるために、L値
は表面での拡散反射光の強度で表わされる。従って、拡
散反射光はおおよそ入射光より正反射光と表面吸収光を
差し引いた光成分であると考えることができ、拡散反射
光すなわち、L値(白色度とほぼ同じ)を高めるために
は正反射光および表面吸収光を減少させることが有効で
ある。ここで、正反射光の強度はすなわち光沢度であ
り、光沢度を大きく低下させることはめっき表面の外観
低下を招き好ましくない。従って、白色度を高めるため
にはめっき表面での光の吸収を低下させることが有効で
ある。ここで、めっき表面には結晶による凹凸が存在す
るが、光の吸収は大部分が結晶の溝部(凹部)にあたる
部分で起こっていると考えられることから、結論とし
て、白色度に優れるめっき表面を得るには、結晶の溝部
の深さを浅くして光の吸収をできるだけ少なくすること
が重要である。そこで、電子線三次元粗さ測定により、
結晶の溝部の深さを測定し、その分布状態を評価した。
図1には結晶の溝部深さの測定原理を示した。図1に示
したように電子線三次元粗さ測定により表面の凹凸を定
量的に測定し、次にそのデータを加工してめっき表面か
ら原板方向へ一定間隔で平行に切断した場合の切断面の
個数を求める。この切断面の個数から1を引いた数が結
晶の存在しない空間、すなわち、溝部の個数となる。図
1の左図に示したように、切断面の表面からの距離を横
軸にして溝部の個数を縦軸とすると、表面からの結晶溝
部の深さ方向の分布図となる。
【0007】図2〜図5にはそれぞれ白色度(L値)が
異なる亜鉛めっき鋼板の結晶溝部の深さ方向の存在頻度
を示した。図2、図3はそれぞれ86.9と87.2と
白色度が高いめっき鋼板の結晶溝部の深さ方向の存在密
度であるが、図2では1μmより深い溝は存在せず、図
3では1.5μmより深い溝は存在しなかった。図4,
図5はそれぞれ76.1と80.5と白色度が低いめっ
き鋼板の結晶溝部の深さ方向の存在頻度であるが、図
4,図5ともに2μmを越える深さの溝が存在してい
る。これらの結果から、めっきの白色度と溝部の深さと
が相関を有していることが分かる。特に、図2,図3の
比較から1.5μm未満の深さの溝が存在しても白色度
は低下せず、さらに図4、図5との比較から、1.5μ
m以上の深さの溝が存在すると白色度が大きく低下する
ことが分かる。ここで、白色度に及ぼす溝部の深さの影
響をより明らかにするために白色度の異なる多数のめっ
き鋼板での白色度と1.5μm以上の溝の存在比率との
関係を調査し、図6に示した。図6から明らかなよう
に、1.5μm以上の溝部の存在比率が0の場合には白
色度は86以上の値を示したのに対し、1.5μm以上
の溝部が存在すると白色度が低下し、その存在比率が大
きくなるにつれて白色度も低下した。
【0008】さらに、本発明者らは上記知見に基づき白
色度の大きな亜鉛めっきを得る方法に関する検討を進め
た結果、結晶溝部の深さがめっき浴成分により変化する
ことを見出し、その深さを1.5μm以上にしないめっ
き方法を見出した。本発明は上記知見に基づいてなされ
たもので、白色度が86以上の値を示す電気亜鉛めっき
鋼板及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の電気
亜鉛めっき鋼板は、任意の位置における表面の溝部がい
ずれも1.5μm未満である白色度に優れる電気亜鉛め
っき鋼板であり、本発明の電気亜鉛めっき鋼板の製造方
法は、1〜20g/lのグリシン、1〜20g/lのア
スパラギン酸、1〜30g/lのカルボン酸基を2つ以
上有するカルボン酸又はその塩の群から選択された1種
又は2種を含む硫酸酸性Znめっき浴中で鋼板をめっき
処理することを特徴とする白色度に優れる電気亜鉛めっ
き鋼板の製造方法である。
【0010】
【作用】本発明方法によれば、硫酸酸性Znめっき浴
に、アミノ酸の一種であるグリシンおよびアスパラギン
酸及び/又は1分子内にカルボン酸基を2基以上含有す
るカルボン酸塩を添加することにより白色度が大きく向
上する。これらの添加剤を添加しためっき浴から得られ
た亜鉛めっきの白色度は無添加の場合に比べて2〜4ポ
イント向上する。白色度の向上はめっき結晶の観察か
ら、先に述べたように結晶溝部の深さが浅くなったため
である。これらの添加剤がめっき結晶形態を変化させる
機構は明かではないが、いずれのアミノ酸やカルボン酸
も亜鉛イオンと安定なキレートを形成することから、亜
鉛が電析する過程でこれらのキレートが表面近傍に生成
して結晶核の生成を抑制して結晶粒の微細化を妨げ、析
出過電圧を増大させることによって析出を均一化して結
晶粒界部の深さを浅くしているものと考えられる。これ
らの錯体やキレートは通常の硫酸浴中での亜鉛イオンの
存在形態である水和イオンに比べて安定化しており、亜
鉛の錯体あるいはキレートが電析表面近傍で安定に存在
し、亜鉛の水和イオンのみの放電・析出が起こっている
状況が推定される。
【0011】ここで、カルボン酸基を1基のみ有するカ
ルボン酸塩が外観改善に効果がないのは、表1に示すよ
うに亜鉛との錯イオンの安定度定数が小さいために電極
表面近傍に錯イオンが安定に存在しにくいためであると
考えられる。これに対してカルボン酸基を2つ以上有す
るカルボン酸の安定度定数は総じて大きく、亜鉛と安定
な錯イオンまたはキレートを生成していると考えられ
る。
【0012】
【表1】
【0013】さてここで、用いる亜鉛めっき浴は硫酸浴
とする。塩化物浴はめっき電圧が低い、高電流密度電解
が容易等の長所があるが、不溶性アノードが使用出来ず
アノード交換コストが高いという重大な問題があり、鋼
板の亜鉛めっき浴としては次第に使用されなくなってい
る。
【0014】めっき電流密度は40〜150A/dm2
とするのがよい。これは白色度向上効果が電流密度の影
響を受け、40A/dm2 未満150A/dm2 超の電
流密度では白色度向上効果が無くなるためである。白色
度向上効果が顕著であるのは50〜120A/dm2
あるので、この電流密度範囲でめっきすることがより望
ましい。
【0015】適用可能なめっき浴pHはアノードシステ
ムにより異なる。不溶性アノードを使用する場合はめっ
き浴pH0.8〜2.5が望ましい。pH0.8未満で
は亜鉛−アミノ酸キレートの安定度が小さいために白色
度向上効果が不充分であり、また、めっき効率が低いこ
ともあり不適である。pH2.5を越えると亜鉛イオン
の補給反応である金属亜鉛・酸化亜鉛等の化学溶解速度
が大きく低下するためにイオン補給が困難となる。自溶
性アノードを使用する場合はpH3.0〜5.0が望ま
しい。pH3.0未満では亜鉛アノードの化学溶解反応
速度が大きくめっき浴中の亜鉛イオン濃度が増加するた
めに望ましくない。pH5.0を越えると水酸化亜鉛の
沈澱が生成するために不適である。
【0016】添加するアミノ酸の添加量は1〜20g/
lに、カルボン酸の添加量は1〜30g/lに限定され
る。1g/l未満の添加量では白色度向上効果が不充分
であり、上限を越えて添加しても白色度向上効果は飽和
するか低下しており、めっき効率は低下するためであ
る。なお、本発明の目的を達成する範囲内において、本
発明にかかるアミノ酸、カルボン酸の2種を添加しても
よい。
【0017】
【実施例】
実施例1 冷延鋼板を通常の方法で脱脂・酸洗した後に、表2に示
すようなめっき浴組成・めっき条件で20g/m2 の付
着量となるようにめっきを行った。得られためっきの白
色度をJIS Z 8722に規定されている方法(条件d、ハン
ター方式)で測定した明度指数L値で評価し、図7に示
した。前述のように、白色度W(Lab)は下記のように
表されるが、 白色度 W(Lab)=100 −[(100 −L)2 +a2
21/2 L:明度指数L値 亜鉛めっきの場合はa値,b値は小さいのでほぼ無視で
き、 白色度 W(Lab)=L で近似できる。従って、以降の白色度評価は明度指数L
値で評価した。
【0018】
【表2】
【0019】また、3次元表面粗さ測定結果から求めた
深さ1.5μm以上の溝部の存在比率も合わせて図7に
示した。図7に示すように、硫酸酸性めっき液にグリシ
ンを添加しない場合の深さ1.5μm以上の溝部の存在
比率は0.03であり、その比率はグリシン添加量の増
加と共に減少し、1〜20g/lの添加量では0にな
る。更に30g/lまで増加させると再びその比率は
0.01まで増加した。白色度の変化は深さ1.5μm
以上の溝部の存在比率の変化とは逆に、グリシン添加量
の増加と共に一旦高くなった後に30g/lの添加量で
は低下した。図7から明らかなように深さ1.5μm以
上の溝部の存在比率が0の場合には白色度はいずれも8
6以上の高い値を示した。
【0020】実施例2 実施例1と同様に表3に示すようなめっき浴組成・めっ
き条件で20g/m2の付着量となるようにめっきを行
った。得られためっき皮膜のL値を図8に示した。図8
に示すように、硫酸酸性めっき液にアスパラギン酸を添
加しない場合の深さ1.5μm以上の溝部の存在比率は
0.05であり、その比率はアスパラギン酸添加量の増
加と共に減少し、1〜20g/lの添加量では0にな
る。さらに30g/lまで増加させると再びその比率は
0.01まで増加した。白色度の変化は深さ1.5μm
以上の溝部の存在比率の変化とは逆に、アスパラギン酸
添加量の増加と共に一旦高くなった後に30g/lの添
加量では低下した。図8から明らかならように深さ1.
5μm以上の溝部の存在比率が0の場合には白色度はい
ずれも86以上の高い値を示した。
【0021】
【表3】
【0022】実施例3 実施例1と同様に表4に示すようなめっき浴組成・めっ
き条件で20g/m2の付着量となるようにめっきを行
った。得られためっき皮膜の深さ1.5μm以上の溝部
の存在比率とL値を図9に示した。本実施例はめっき電
流密度の影響を明らかにするために電流密度を変化させ
て深さ1.5μm以上の溝部の存在比率とめっきの白色
度を評価した。図9からわかるように、電流密度の増加
と共に深さ1.5μm以上の溝部の存在比率は減少し、
白色度は一旦上昇するが更に電流密度を増加させると逆
に低下した。86以上の高い白色度は深さ1.5μm以
上の溝部の存在比率が0となる電流密度40〜150A/
dm2 で得られている。更に87以上の白色度は電流密度
60〜120A/dm2 で得られている。
【0023】
【表4】
【0024】実施例4 実施例1と同様に表5に示すようなめっき浴組成・めっ
き条件で20g/m2の付着量となるようにめっきを行
った。得られためっき皮膜の深さ1.5μm以上の溝部
の存在比率とL値を図10に示した。本実施例は実施例
3と同様にめっき電流密度の影響を明らかにするために
電流密度を変化させて深さ1.5μm以上の溝部の存在
比率とめっきの白色度を評価した。図10からわかるよ
うに、電流密度の増加と共に白色度は一旦上昇するが更
に電流密度を増加させると逆に低下した。86以上の高
い白色度は深さ1.5μm以上の溝部の存在比率が0と
なる電流密度40〜150A/dm2 で得られている。更に
87以上の白色度は電流密度60〜120A/dm2 で得ら
れている。この結果は実施例3と同様であった。
【0025】
【表5】
【0026】比較例1 実施例1〜4と同様に表6に示すようなめっき浴組成・
めっき条件で20g/m2 の付着量となるようにめっき
を行った。ここでの添加剤は実施例と同じアミノ酸の範
疇に属するが、表から判るように得られためっき皮膜の
白色度は向上しなかった。またこれに対応して、深さ
1.5μm以上の溝部が存在した。従って、本発明のグ
リシン,アスパラギン酸が有する白色度向上効果はアミ
ノ酸全てに共有されるものではなく、グリシン,アスパ
ラギン酸特有の効果である。なお、グリシンとアスパラ
ギン酸との2種を添加した場合も1種の場合と同様の効
果を発揮する。
【0027】
【表6】
【0028】実施例5 実施例1と同様に表7に示すようなめっき浴組成・めっ
き条件で20g/m2の付着量となるようにめっきを行
った。得られためっき皮膜のL値を図11に示した。ま
た、3次元表面粗さ測定結果から求めた深さ1.5μm
以上の溝部の存在比率も合わせて図11に示した。図1
1に示すように、硫酸酸性めっき液にこはく酸を添加し
ない場合の深さ1.5μm以上の溝部の存在比率は0.
04であり、その比率はこはく酸添加量の増加と共に減
少し、1〜30g/lの添加量では0になる。さらに5
0g/lまで増加させると再びその比率は0.05まで
増加した。白色度の変化は深さ1.5μm以上の溝部の
存在比率の変化とは全く逆に、こはく酸添加量の増加と
共に一旦高くなった後に50g/lの添加量では低下し
た。図11から明らかならように深さ1.5μm以上の
溝部の存在比率が0の場合には白色度はいずれも86以
上の高い値を示した。
【0029】
【表7】
【0030】実施例6 実施例1と同様に表8に示すようなめっき浴組成・めっ
き条件で20g/m2の付着量となるようにめっきを行
った。得られためっき皮膜のL値を図12に示した。ま
た、3次元表面粗さ測定結果から求めた深さ1.5μm
以上の溝部の存在比率も合わせて図12に示した。図1
2に示すように、硫酸酸性めっき液にクエン酸を添加し
ない場合の深さ1.5μm以上の溝部の存在比率は0.
04であり、その比率はクエン酸添加量の増加と共に減
少し、1〜50g/lの添加量では0になる。白色度の
変化は深さ1.5μm以上の溝部の存在比率の変化とは
全く逆に、クエン酸添加量の増加と共に一旦高くなっ
た。図12から明らかならように深さ1.5μm以上の
溝部の存在比率が0の場合には白色度はいずれも86以
上の高い値を示した。クエン酸の場合には、30g/l
以上の添加量でも白色度の低下はなかったが、添加量が
30g/lから50g/lに増加すると電解効率は96
%から82%に減少し、生産コストの点から不適であ
る。
【0031】実施例7 実施例1と同様に表9に示すようなめっき浴組成・めっ
き条件で20g/m2の付着量となるようにめっきを行
った。得られためっき皮膜のL値を図13に示した。ま
た、3次元表面粗さ測定結果から求めた深さ1.5μm
以上の溝部の存在比率も合わせて図13に示した。図1
3に示すように、硫酸酸性めっき液にイミノジ酢酸を添
加しない場合の深さ1.5μm以上の溝部の存在比率は
0.07であり、その比率はイミノジ酢酸添加量の増加
と共に減少し、1〜30g/lの添加量では0になる。
さらに50g/lまで増加させると再びその比率は0.
01まで増加した。白色度の変化は深さ1.5μm以上
の溝部の存在比率の変化とは全く逆に、イミノジ酢酸添
加量の増加と共に一旦高くなった後に50g/lの添加
量では低下した。図13から明らかならように深さ1.
5μm以上の溝部の存在比率が0の場合には白色度はい
ずれも86以上の高い値を示した。添加量が30g/l
から50g/lに増加すると電解効率は96%から75
%に減少し、生産コストの点から不適である。
【0032】
【表8】
【0033】実施例8 実施例7と同様に表9に示すようなめっき浴組成・めっ
き条件で20g/m2の付着量となるようにめっきを行
った。得られためっき皮膜の深さ1.5μm以上の溝部
の存在比率とL値も合せてを表9に示した。表9の実施
例A〜Mに示されているように、硫酸酸性めっき液にカ
ルボン酸基を2つ以上有するカルボン酸を1〜30g/
l添加すると深さ1.5μm以上の溝部の存在比率は0
になり、これに対応して白色度は向上し、いずれも86
以上のL値を示した。これに対して、比較例A〜Fに示
すようにカルボン酸を含まない場合、および比較例G〜
Lに示すようにカルボン酸基が1つであるモノカルボン
の添加では深さ1.5μm以上の溝部が存在し、白色度
は向上しなかった。
【0034】
【表9】
【0035】
【発明の効果】硫酸酸性めっき液にグリシン又はアスパ
ラギン酸若しくはカルボン酸基を2つ以上有するカルボ
ン酸またはその塩を添加することにより、深さ1.5μ
m以上の溝部の存在比率を0となり、めっき面の白色度
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】3次元粗さ測定による溝部の数測定原理を示す
図で、(a)は切断面が横切る切断面の数を示す説明
図、(b)は結晶溝部の深さと切断面の数、溝部の数と
の関係を示す図。
【図2】高白色度材の粗さ分布(L値:86.9)を示
す図。
【図3】高白色度材の粗さ分布の他の例(L値:87.
2)を示す図。
【図4】低白色度材の粗さ分布(L値:76.1)を示
す図。
【図5】低白色度材の粗さ分布の他の例(L値:80.
5)を示す図。
【図6】白色度と1.5μm以上の溝部数との関係を示
す図。
【図7】深さ1.5μm以上の溝部の存在比率とめっき
白色度に及ぼすグリシンの影響を示す図。
【図8】深さ1.5μm以上の溝部の存在比率とめっき
白色度に及ぼすアスパラギン酸の影響を示す図。
【図9】グリシン添加浴での、深さ1.5μm以上の溝
部の存在比率とめっき白色度に及ぼす電流密度の影響を
示す図。
【図10】アスパラギン酸添加浴での、深さ1.5μm
以上の溝部の存在比率とめっき白色度に及ぼす電流密度
の影響を示す図。
【図11】深さ1.5μm以上の溝部の存在比率とめっ
き白色度に及ぼすこはく酸の効果を示す図。
【図12】深さ1.5μm以上の溝部の存在比率とめっ
き白色度に及ぼすクエン酸の効果を示す図。
【図13】深さ1.5μm以上の溝部の存在比率とめっ
き白色度に及ぼすイミノジ酢酸の効果を示す図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の位置における表面の溝部がいずれ
    も1.5μm未満である白色度に優れる電気亜鉛めっき
    鋼板。
  2. 【請求項2】 1〜20g/lのグリシン、1〜20g
    /lのアスパラギン酸、1〜30g/lのカルボン酸基
    を2つ以上有するカルボン酸又はその塩の群から選択さ
    れた1種又は2種を含む硫酸酸性Znめっき浴中で鋼板
    をめっき処理することを特徴とする白色度に優れる電気
    亜鉛めっき鋼板の製造方法。
JP21591994A 1994-09-09 1994-09-09 白色度に優れる電気亜鉛めっき鋼板及びその製造方法 Pending JPH0874089A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100322034B1 (ko) * 1997-09-27 2002-04-17 이구택 표면외관이 우수한 전기아연도금강판 제조용 도금용액
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WO2022186183A1 (ja) * 2021-03-05 2022-09-09 ユケン工業株式会社 酸性亜鉛合金めっき浴用添加剤、酸性亜鉛合金めっき浴、および亜鉛合金めっき皮膜
US12497708B2 (en) 2019-12-20 2025-12-16 Posco Co., Ltd Electrogalvanized steel sheet having superb whiteness and method for manufacturing same

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