JPH0875629A - 流体中吸着物量連続測定素子及び材料層コーティング方法 - Google Patents

流体中吸着物量連続測定素子及び材料層コーティング方法

Info

Publication number
JPH0875629A
JPH0875629A JP6215884A JP21588494A JPH0875629A JP H0875629 A JPH0875629 A JP H0875629A JP 6215884 A JP6215884 A JP 6215884A JP 21588494 A JP21588494 A JP 21588494A JP H0875629 A JPH0875629 A JP H0875629A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
material layer
protein material
amount
fluid
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6215884A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiko Kawakami
桂子 河上
Tadashi Sakon
正 佐近
Yuji Kubo
祐治 久保
Yasuo Ikeda
康夫 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP6215884A priority Critical patent/JPH0875629A/ja
Publication of JPH0875629A publication Critical patent/JPH0875629A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生体内に近い流動条件下で細胞接着、血液凝
固などの生体反応を簡便にかつ連続的に測定するための
測定装置に用いられる素子を提供する。 【構成】 板状水晶振動子50の表面にポリカーボネイ
ト、ポリスチレン又はポリエチレンかならる高分子下地
層82を形成し、その上にコラーゲン、フィブリノーゲ
ン、フォンヴィルブランドファクター等のタンパク質材
料層84を形成して測定素子とする。この測定素子をフ
ローセル中に組み込み、血液等の流体を測定素子のタン
パク質層に接触させて流し、水晶振動子の共振周波数変
化より吸着物質量を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動状態における細胞
接着、血液凝固等の生体反応を簡便に測定するための測
定装置に用いられる素子に関する。
【0002】
【従来の技術】医用材料の開発及び薬剤の開発におい
て、その材料あるいは薬剤による細胞接着又は血液凝固
等の生体反応を測定することは不可避である。例えば、
人工材料を血液と接触させた場合、生体がその材料を異
物と認識し、材料表面に血液成分が吸着し血栓が形成さ
れる。抗血栓性に優れた材料とは、血液自身の止血機構
にはなんら変化を与えることなく、血液と接触しても血
栓が形成されない材料のことである。このことから、被
試験材料を血液と接触させ、血液から材料への血液成分
吸着量変化を測定し、その変化量の大小をもって材料の
抗血栓性を判定することができる。
【0003】その場合、生体内と同様な血液流動条件下
において試験を行うことが判定の信頼性の点からして肝
要である。しかしながら、これまで流動条件下で試験を
行う簡便な手段がなかったので、従来は血液が静置され
ている状態で試験を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は実
際の生体内環境とは異なる静置血液中に被試験材料を置
いて試験を行っていたので、被試験材料表面で生じる現
象も実際の生体内での現象とは非常に異なり、判定結果
と臨床結果とが必ずしも一致しないという不都合があっ
た。そのため、生体内に非常に近い流動条件下で、しか
も簡便に試験を行うことのできる装置の開発が望まれて
いた。本発明は、生体内に近い流動条件下で細胞接着、
血液凝固などの生体反応を簡便にかつ連続的に測定する
ための測定装置に用いられる素子を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、板状
水晶振動子の表面に吸着反応を評価するための材料層を
形成して流体中吸着物量連続測定素子とする。この流体
中吸着物量連続測定素子は、フローセル中に組み込ま
れ、血液等の流体と接触され、その共振周波数の変化が
測定される。共振周波数変化は、既知の関係で吸着物質
量に関係づけられる。
【0006】前記材料層として、シリコーン、ポリスチ
レン、ポリエチレン、ポリカーボネイト、TiO2 又は
ZrO2 等、人工血管や人工弁等の体内埋め込み器具又
は体外循環用の候補素材を用いると、それらの素材の血
液流動条件下での血液適合性(抗血栓性)を試験するこ
とができる。また、タンパク質材料に対する血中成分等
の吸着反応を評価する場合には、板状水晶振動子の表面
に高分子下地層を形成し、その上にタンパク質材料層を
形成する。高分子下地層はポリカーボネイト、ポリスチ
レン又はポリエチレンとするのが好適であり、タンパク
質材料層は、コラーゲン、フィブリノーゲン又はフォン
ヴィルブランドファクター等とすることができる。
【0007】水晶振動子の測定感度の点から、水晶振動
子の表面に形成する材料層の重量は、材料層を形成した
ことによる水晶振動子の共振周波数の変化が材料層を形
成する前の水晶振動子の共振周波数に対して10%以内
に収まるようにするのが好ましい。水晶振動子の表面に
高分子下地層としてポリカーボネイト層を形成し、その
上にタンパク質材料層を形成して前記素子を調製する際
には、水晶振動子をアルカリ系洗剤で洗浄し、続いてエ
タノールで洗浄した後、ポリカーボネイト層を形成し、
その上にタンパク質材料層を形成する。ポリカーボネイ
ト層の形成は、テトラクロロエタンにポリカーボネイト
を0.5〜20重量%、より好ましくは2〜8重量%、
さらに好ましくは6重量%溶解した溶液を用い、スピン
コーティング法で行うことができる。
【0008】下地層をポリスチレンとする場合には、テ
トラクロロエタンに0.5〜20重量%、より好ましく
は2〜8重量%溶解した溶液を用い、スピンコーティン
グ法により塗布するのが好ましい。下地層をポリエチレ
ンとする場合には、クロロホルム、クロロベンゼン等に
0.5〜20重量%、より好ましくは2〜8重量%溶解
した溶液を用い、スピンコーティング法により塗布する
のが好ましい。
【0009】また、タンパク質材料層の形成は、下地層
を形成した水晶振動子をタンパク質材料溶液へ浸漬する
ことによって行うことができる。溶液中のタンパク質濃
度は10μg/ml〜5mg/mlとするのが好まし
い。一度測定を行って使用済みの流体中吸着物量連続測
定素子は、テトラクロロエタン溶液に浸漬し払拭するこ
とによって再利用することができる。
【0010】
【作 用】共振回路に組み込まれた板状水晶振動子は、
その厚み方向に垂直に共振周波数(f0 )で振動する。
このとき、水晶振動子の表面に流体中の物質が吸着して
吸着層による質量荷重(ΔW)が生じると、次式のよう
な共振周波数の変化Δfが生じる。従って、この共振周
波数変化Δfから質量荷重ΔWすなわち吸着量を求める
ことができる。 Δf=−f0 2ΔW/NAρ 但し、ΔW:質量変化、A:電極面積、ρ: 水晶の比
重、N:水晶の周波数定数である。
【0011】板状水晶振動子の表面にシリコーン、ポリ
スチレン、ポリエチレン、ポリカーボネイト、Ti
2 、ZrO2 などの材料層を形成することにより、各
々の材料に対する生体反応を比較することができる。ま
た、水晶振動子の表面にコラーゲン、フィブリノーゲ
ン、フォンヴィルブランドファクターなどのタンパク質
材料層を形成することにより、各タンパク質に対する生
体反応を比較することができる。
【0012】一部に薄膜金属電極が形成されている水晶
振動子の表面に直接タンパク質材料層を形成すると、測
定中にタンパク質材料層が剥離してしまう。水晶振動子
の表面に露出している水晶と金、白金、ニッケル等の金
属電極材料、及びタンパク質材料の双方に対して密着性
を有するポリスチレン、ポリエチレン、ポリカーボネイ
ト等の高分子下地層を形成し、その上にタンパク質材料
層を形成することにより、水晶振動子の表面にタンパク
質材料層を安定して形成することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、実施例によって本発明を詳細に説明す
る。 〔実施例1〕図1は、本発明の測定素子を組み込んで使
用するフローセルの斜視図、図2はその断面図、図3は
分解組立図である。
【0014】フローセル100は、下部部材10、上部
部材20、外部シール部材30、セル室シール部材40
及び板状水晶振動子50からなり、4すみをボルト64
及びナットで締め付けて組み立てられる。上部部材20
は、例えばシリコンコートをした塩化ビニルからなり、
裏側から見た斜視図である図4及び裏側から見た平面図
である図5によく表されているように、下面中央部分に
外周が円形で内部に四角形の凹部領域を有する枠状凸部
21が設けられている。また、一方の側面から2つの孔
22,23が部材表面に平行に途中まで設けられ、その
孔22,23の側部から枠状凸部21で囲まれた領域に
向けてスリット24,25が開口している。上部部材2
0の側面に設けられた孔22,23には、例えばテフロ
ン(登録商標)やシリコーンコートした塩化ビニル等、
流体中の物質が吸着しにくい材料で作られたチューブ6
1,62が接続される。
【0015】下部部材10は、例えばテフロンからな
り、円形の凹所11を備える。下部部材には、また、図
示しない発振器、周波数カウンター等に接続されたケー
ブル71が水密に固定されており、ケーブル71の導体
に接続された電気接点72,73が凹所11の表面に露
出している。下部部材10の凹所11には、電気接点7
2,73に電極51が接触するようにして、板状水晶振
動子50が着脱自在に配置される。
【0016】上部部材20下面の枠状凸部21の枠内部
に沿ってセル室シール部材40を装着し、枠状凸部21
の外側に外部シール部材30を装着した後、枠状凸部2
1を下部部材10の凹所11に挿入し、上下部材10,
20をボルト64及びナットで締め付けることによって
フローセルが組み立てられる。このとき、板状水晶振動
子50と上部部材20の枠状凸部21で囲まれた領域が
セル室となる。チューブ61からフローセル内に導入さ
れる流体は、上部部材20に設けられた孔22につなが
るスリット24からセル室内に入り、水晶振動子50の
表面を層流となって流れ、セル室の他端に位置する他の
スリット25から孔23に流れ込み、チューブ62を経
て排出される。
【0017】セル室の寸法は流体の粘性や流速等に応じ
て適当に決められるが、フローセルに流す流体が血液で
ある場合、層流状態として流すには路断面積を50mm
2 以下とするのがよい。本実施例の場合、セル室の寸法
は0.3mm×15mm×15mm(流路断面積4.5
mm2 )とした。フローセルは、37℃に保った恒温槽
中に浸漬した状態で流体が流通され、吸着量の連続測定
が行われる。
【0018】水晶振動子50は、取扱い易さと測定感度
の点から基本共振周波数5〜10MHzで発振するもの
が好ましい。セル室に流体を層流として導入、排出する
幅1mm、長さ15mmのスリット24,25は、板状
水晶振動子50に対して図7に示すような位置関係にあ
り、セル室は板状水晶振動子50の上に形成される。セ
ル室シール部材40は、厚さ1mmのシリコーン樹脂シ
ートとし、外部シール部材30は厚さ0.3mmのシリ
コーン樹脂シートとした。
【0019】直径2.5cmの基本共振周波数5MHz
のATカットされた円板状水晶振動子(板厚350μ
m)をアルカリ系洗剤(MERCK社、エキストランM
AO1)2%水溶液に浸漬し、3分間超音波洗浄した
後、エタノールに浸漬し、布で払拭した。その上に、溶
媒に溶解した市販のポリカーボネイト又はシリコーン樹
脂をキャストし、乾燥後の厚さが約10nmの膜を形成
させた。
【0020】ポリカーボネイト膜の形成は、市販のポリ
カーボネイトビーズ(三菱化成、ノバレックス)をアル
カリ系洗剤(MERCK社、エキストランMAO1)2
%水溶液で洗浄し、100℃にて1時間以上乾燥させた
後、テトラクロロエタンを溶媒として6重量%の濃度に
溶解し、この溶液を、先に表面を洗浄した板状水晶振動
子に、1000rpmで10秒、さらに2000rpm
で10秒の条件でスピンコーティングし、75℃にて1
時間、続いて150℃にて1時間乾燥させることによっ
て行った。
【0021】シリコーン樹脂膜の形成は、市販のシリコ
ーン樹脂(岩城硝子、シリコーンコーティング剤)を7
0℃の蒸留水で40〜50倍に希釈し、先に表面を洗浄
した板状水晶振動子をこの中に10秒程度浸漬した後、
引き上げて水でリンスし、その後24時間程度自然乾燥
又は100〜150℃で30分間程度加熱乾燥させるこ
とによって行った。
【0022】こうして材料層を形成した板状水晶振動
子、すなわち流体中吸着物量連続測定素子を前述のフロ
ーセル100に組み込んだ。測定中、装置温度は一定温
度37℃に維持した。ヘパリン採血した血液より血小板
を取り除いた成分血液をずり速度350sec-1の速度
で約10分間循環し、タンパク質吸着飽和を待った。次
に全血血液を流したところ、ポリカーボネイトを塗布し
た測定素子は約15分間で200Hzの周波数変化を示
した。本実施例で使用した板状水晶振動子は、1Hzの
共振周波数変化が18ng/cm2 の質量変化に相当す
るので、この周波数変化を吸着物質の質量に変換すると
3.6μg/cm2 である。一方、シリコーン樹脂を塗
布した測定素子の周波数変化は15分間で20Hz以下
であり、吸着物質の質量に変換すると0.36μg/c
2 以下であった。
【0023】これから、シリコーン樹脂はポリカーボネ
イトに比較して血液成分吸着量が少なく、抗血栓性に優
れた材料であるとの結論を得た。これは臨床試験等の結
果とも良い対応を示し、本法が材料の抗血栓性を判定す
る方法として妥当であることが分かる。同様にして、ポ
リスチレン、ポリエチレン、TiO2 、ZrO2 からな
る材料層についても検討を行った。
【0024】ポリスチレン層の形成は、市販のポリスチ
レンビーズ(新日鐵化学、エスチレン)をアルカリ系洗
剤(MERCK社、エキストランMAO1)2%水溶液
で洗浄し、100℃にて1時間以上乾燥させた後、テト
ラクロロエタンを溶媒として6重量%の濃度に溶解し、
この溶液を、前述のようにして表面を洗浄した板状水晶
振動子に、1000rpmで10秒、さらに2000r
pmで10秒の条件でスピンコーティングし、75℃に
て1時間、続いて150℃にて1時間乾燥させることに
よって行った。膜厚をエリプソメータで測定したところ
10nmであった。
【0025】ポリエチレン層の形成は、市販のポリエチ
レンビーズ(三菱油化、三菱ポリエチ)をアルカリ系洗
剤(MERCK社、エキストランMAO1)2%水溶液
で洗浄し、100℃にて1時間以上乾燥させた後、クロ
ロホルムを溶媒として6重量%の濃度に溶解し、この溶
液を、表面を洗浄した板状水晶振動子に、1000rp
mで10秒、さらに2000rpmで10秒の条件でス
ピンコーティングし、75℃にて1時間、続いて150
℃にて1時間乾燥させることによって行った。膜厚をエ
リプソメータで測定したところ10nmであった。
【0026】TiO2 膜は、TiO2 (高純度化学)を
ターゲットとしてスパッタリングにより膜厚100nm
に成膜した。ZrO2 膜は、ZrO2 (高純度化学)を
ターゲットとしてスパッタリングにより膜厚100nm
に成膜した。これらの材料層を形成した測定素子をフロ
ーセル100に組み込んで同様の測定を行ったところ、
血液成分の吸着量は、ポリスチレンに対しては4.0μ
g/cm2 、ポリエチレンに対しては4.7μg/cm
2 、TiO2 に対しては0.4μg/cm2 、ZrO2
に対しては2.0μg/cm2 であった。
【0027】〔実施例2〕直径2.5cmの基本共振周
波数5MHzのATカットされた水晶振動子をアルカリ
系洗剤(MERCK社、エキストランMAO1)2%水
溶液に浸漬し、3分間超音波洗浄した後、エタノールに
浸漬し、布で払拭した。市販のポリカーボネイトビーズ
(三菱化成、ノバレックス)をアルカリ系洗剤(MER
CK社、エキストランMAO1)2%水溶液で洗浄し、
100℃にて1時間以上乾燥させた後、テトラクロロエ
タンを溶媒として6重量%の濃度に溶解した。この溶液
を、先に表面を洗浄した板状水晶振動子に、1000r
pmで10秒、さらに2000rpmで10秒の条件で
スピンコーティングし、75℃にて1時間、続いて15
0℃にて1時間乾燥させた。こうして形成されたポリカ
ーボネイトの膜厚をエリプソメータで測定したところ、
10nmであった。
【0028】次に、20μg/ml程度の濃度に調整し
たコラーゲン、フィブリノーゲン、フォンヴィルブラン
ドファクターの溶液中に、前記ポリカーボネイト層を形
成した板状水晶振動子を8時間以上浸漬して固定した。
ポリカーボネイト上に固定されたタンパク質の膜厚は約
150nmであった。前記アルカリ系洗剤による洗浄と
それに続くエタノールによる洗浄によって水晶振動子表
面の汚れを除去することにより、ポリカーボネイトの密
着性が増した。また、ポリカーボネイトビーズをアルカ
リ系洗剤で洗浄して表面の汚れを除去することにより水
晶振動子への密着性が増した。これらの洗浄操作を省略
した場合、測定中にポリカーボネイト層がその上に形成
したタンパク質層ごと剥離し、測定が不可能になる。
【0029】こうしてタンパク質層を形成した測定素子
を前記実施例1と同様にしてフローセル中に組み込ん
だ。測定中、装置温度は一定温度37℃に維持した。ヘ
パリン採血した血液より血小板及び白血球を取り除いた
成分血液をずり速度350sec-1の速度で約10分間
循環し、タンパク質吸着飽和を待った。次に全血を循環
させた。水晶振動子の共振周波数変化は、フィブリノー
ゲンが約1500Hz、コラーゲンが約1000Hzで
あり、フォンヴィルブランドファクターでは約1700
Hzであった。
【0030】この結果、タンパク質フィブリノーゲン、
コラーゲンおよびフォンヴィルブランドファクターに対
する生体反応の強さを確認することができた。テトラク
ロロエタンに溶解するポリカーボネイトの濃度は2〜8
重量%が好適であった。ポリカーボネイトの濃度は0.
5〜20重量%の範囲であれば下地層として機能する
が、濃度が20重量%を超えると密着性が低下し、0.
5重量%未満とするとコーティングが不完全となって水
晶振動子とタンパク質層を密着させる下地層としての機
能を充分に発揮することができなかった。
【0031】〔実施例3〕高分子下地膜として、ポリカ
ーボネイトに代えてポリスチレンを用いた場合について
説明する。直径2.5cmの基本共振周波数5MHzの
ATカットされた水晶振動子をアルカリ系洗剤(MER
CK社、エキストランMAO1)2%水溶液に浸漬し、
3分間超音波洗浄した後、エタノールに浸漬し、布で払
拭した。
【0032】市販のポリスチレンビーズ(新日鐵化学、
エスチレン)をアルカリ系洗剤(MERCK社、エキス
トランMAO1)2%水溶液で洗浄し、100℃にて1
時間以上乾燥させた後、テトラクロロエタンを溶媒とし
て6重量%の濃度に溶解した。この溶液を、先に表面を
洗浄した板状水晶振動子に、1000rpmで10秒、
さらに2000rpmで10秒の条件でスピンコーティ
ングし、75℃にて1時間、続いて150℃にて1時間
乾燥させた。こうして形成されたポリスチレンの膜厚を
エリプソメータで測定したところ、10nmであった。
【0033】その後、このポリスチレン下地膜の上にタ
ンパク質フィブリノーゲン、コラーゲン、およびフォン
ヴィルブランドファクターを実施例2と同様の方法で固
定した。この測定素子を用いて上記実施例2と同様の測
定を行ったところ、フィブリノーゲンの場合に約150
0Hz、コラーゲンの場合に約1000Hzの共振周波
数変化を示し、フォンヴィルブランドファクターの場合
には約1700Hzの共振周波数変化を示した。
【0034】テトラクロロエタンに溶解するポリスチレ
ンの濃度は2〜8重量%が好適であった。ポリスチレン
の濃度は0.5〜20重量%の範囲であれば下地層とし
て機能するが、濃度が20重量%を超えると密着性が低
下し、0.5重量%未満ではコーティングが不完全とな
って水晶振動子とタンパク質層を密着させる下地層とし
ての機能を充分に発揮することができなかった。
【0035】〔実施例4〕高分子下地膜として、ポリエ
チレンを用いた場合の実施例について説明する。直径
2.5cmの基本共振周波数5MHzのATカットされ
た水晶振動子をアルカリ系洗剤(MERCK社、エキス
トランMAO1)2%水溶液に浸漬し、3分間超音波洗
浄した後、エタノールに浸漬し、布で払拭した。
【0036】市販のポリエチレンビーズ(三菱油化、三
菱ポリエチ)をアルカリ系洗剤(MERCK社、エキス
トランMAO1)2%水溶液で洗浄し、100℃にて1
時間以上乾燥させた後、クロロホルムを溶媒として6重
量%の濃度に溶解した。この溶液を、先に表面を洗浄し
た板状水晶振動子に、1000rpmで10秒、さらに
2000rpmで10秒の条件でスピンコーティング
し、75℃にて1時間、続いて150℃にて1時間乾燥
させた。こうして形成されたポリエチレンの膜厚をエリ
プソメータで測定したところ、10nmであった。
【0037】その後、このポリエチレン下地膜の上にタ
ンパク質フィブリノーゲン、コラーゲン、およびフォン
ヴィルブランドファクターを実施例2と同様の方法で固
定した。この測定素子を用いて上記実施例2と同様の測
定を行ったところ、フィブリノーゲンの場合には約15
00Hz、コラーゲンの場合には約1000Hzの共振
周波数変化を示し、フォンヴィルブランドファクターの
場合には約1700Hzの共振周波数変化を示した。
【0038】クロロホルムに溶解するポリエチレンの濃
度は2〜8重量%が好適であった。ポリエチレンの濃度
は0.5〜20重量%の範囲であれば下地層として機能
するが、濃度が20重量%を超えると密着性が低下し、
0.5重量%未満であるとコーティングが不完全となっ
て水晶振動子とタンパク質層を密着させる下地層として
の機能を充分に発揮することができなかった。
【0039】〔実施例5〕実施例2〜4で用いた使用後
の測定素子をテトラクロロエタン溶液に1分間以上浸漬
した後、布で払拭してポリカーボネイト層、タンパク質
材料層及びその上の吸着物質を除去した。こうして材料
層を除去して再生した板状水晶振動子をアルカリ系洗剤
(MERCK社、エキストランMAO1)2%水溶液に
浸漬し、3分間超音波洗浄した後、エタノールに浸漬
し、布で払拭した。その後、実施例2と同様にしてスピ
ンコーティング法でポリカーボネイト層を形成し、その
上にタンパク質材料層を形成した。こうして再生水晶振
動子の表面に材料層を形成した測定素子を用いて、実施
例2と同様の測定を行ったところ、実施例2と全く同様
の結果が得られた。
【0040】
【発明の効果】発明によると、流動状態下での生体反応
を簡便に測定することができ、その測定結果の信頼性も
高いので医用材料及び薬剤の開発に極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】フローセルの外観図。
【図2】フローセルの断面図。
【図3】フローセルの分解組立図。
【図4】上部部材の下面斜視図。
【図5】上部部材の下面図。
【図6】下部部材の平面図。
【図7】板状水晶振動子とセル室の関係を説明する図。
【図8】本発明による測定素子の一実施例の断面図。
【図9】本発明による測定素子の他の実施例の断面図。
【符号の説明】
10…下部部材、11…凹所、20…上部部材、21…
枠状凸部、22,23…孔、24,25…スリット、3
0,30a…外部シール部材、40…セル室シール部
材、50…板状水晶振動子、51…電極、61,62…
チューブ、64…ボルト、71…ケーブル、72,73
…電気接点、80…材料層、82…下地層、84…タン
パク質材料層、100…フローセル
フロントページの続き (72)発明者 久保 祐治 神奈川県川崎市中原区井田1618番地 新日 本製鐵株式会社先端技術研究所未来領域研 究部内 (72)発明者 池田 康夫 東京都新宿区信濃町35 慶応大学医学部内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部に薄膜金属電極が形成さ
    れた板状水晶振動子の表面に吸着反応を評価するための
    材料層を形成したことを特徴とする流体中吸着物量連続
    測定素子。
  2. 【請求項2】 前記材料層は、人工臓器用の材料層であ
    ることを特徴とする請求項1記載の流体中吸着物量連続
    測定素子。
  3. 【請求項3】 前記材料層を形成したことによる水晶振
    動子の共振周波数の変化が前記材料層を形成する前の水
    晶振動子の共振周波数に対して10%以内であることを
    特徴とする請求項1又は2記載の流体中吸着物量連続測
    定素子。
  4. 【請求項4】 少なくとも一部に薄膜金属電極が形成さ
    れた板状水晶振動子の表面に高分子下地層を形成し、そ
    の上にタンパク質材料層を形成したことを特徴とする流
    体中吸着物量連続測定素子。
  5. 【請求項5】 前記高分子下地層はポリカーボネイト、
    ポリスチレン又はポリエチレンからなることを特徴とす
    る請求項4記載の流体中吸着物量連続測定素子。
  6. 【請求項6】 前記タンパク質材料層は、コラーゲン、
    フィブリノーゲン又はフォンヴィルブランドファクター
    からなることを特徴とする請求項4又は5記載の流体中
    吸着物量連続測定素子。
  7. 【請求項7】 前記高分子下地層及びタンパク質材料層
    を形成したことによる水晶振動子の共振周波数の変化が
    前記各層を形成する前の水晶振動子の共振周波数に対し
    て10%以内であることを特徴とする請求項4、5又は
    6記載の流体中吸着物量連続測定素子。
  8. 【請求項8】 少なくとも一部に薄膜金属電極が形成さ
    れた板状水晶振動子をアルカリ系洗剤で洗浄する工程
    と、続いてエタノールで洗浄する工程と、ポリカーボネ
    イト層を形成する工程と、その上にタンパク質材料層を
    形成する工程とを含むことを特徴とする流体中吸着物量
    連続測定素子へのタンパク質材料層コーティング方法。
  9. 【請求項9】 前記ポリカーボネイト層の形成は、テト
    ラクロロエタンにポリカーボネイトを0.5〜20重量
    %溶解した溶液を用い、スピンコーティング法で形成す
    ることを特徴とする請求項8記載の流体中吸着物量連続
    測定素子へのタンパク質材料層コーティング方法。
  10. 【請求項10】 少なくとも一部に薄膜金属電極が形成
    された板状水晶振動子をアルカリ系洗剤で洗浄する工程
    と、続いてエタノールで洗浄する工程と、ポリスチレン
    層を形成する工程と、その上にタンパク質材料層を形成
    する工程とを含むことを特徴とする流体中吸着物量連続
    測定素子へのタンパク質材料層コーティング方法。
  11. 【請求項11】 前記ポリスチレン層の形成は、テトラ
    クロロエタンにポリスチレンを0.5〜20重量%溶解
    した溶液を用い、スピンコーティング法で形成すること
    を特徴とする請求項10記載の流体中吸着物量連続測定
    素子へのタンパク質材料層コーティング方法。
  12. 【請求項12】 使用済みの流体中吸着物量連続測定素
    子をテトラクロロエタン溶液に浸漬し払拭した後、請求
    項8〜11のいずれか1項に記載の方法によってタンパ
    ク質材料層を形成することを特徴とする流体中吸着物量
    連続測定素子へのタンパク質材料層コーティング方法。
  13. 【請求項13】 少なくとも一部に薄膜金属電極が形成
    された板状水晶振動子をアルカリ系洗剤で洗浄する工程
    と、続いてエタノールで洗浄する工程と、ポリエチレン
    層を形成する工程と、その上にタンパク質材料層を形成
    する工程とを含むことを特徴とする流体中吸着物量連続
    測定素子へのタンパク質材料層コーティング方法。
  14. 【請求項14】 前記ポリエチレン層の形成は、クロロ
    ホルム又はクロロベンゼンにポリエチレンを0.5〜2
    0重量%溶解した溶液を用い、スピンコーティング法で
    形成することを特徴とする請求項13記載の流体中吸着
    物量連続測定素子へのタンパク質材料層コーティング方
    法。
  15. 【請求項15】 使用済みの流体中吸着物量連続測定素
    子をクロロホルム又はクロロベンゼン溶液に浸漬し払拭
    した後、請求項13又は14記載の方法によってタンパ
    ク質材料層を形成することを特徴とする流体中吸着物量
    連続測定素子へのタンパク質材料層コーティング方法。
  16. 【請求項16】 前記タンパク質材料層の形成は、タン
    パク質材料溶液への浸漬によって行うことを特徴とする
    請求項8〜15のいずれか1項記載の流体中吸着物量連
    続測定素子へのタンパク質材料層コーティング方法。
  17. 【請求項17】 前記タンパク質材料はコラーゲン、フ
    ィブリノーゲン又はフォンヴィルブランドファクターで
    あることを特徴とする請求項8〜16のいずれか1項記
    載の流体中吸着物量連続測定素子へのタンパク質材料層
    コーティング方法。
JP6215884A 1994-09-09 1994-09-09 流体中吸着物量連続測定素子及び材料層コーティング方法 Withdrawn JPH0875629A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6215884A JPH0875629A (ja) 1994-09-09 1994-09-09 流体中吸着物量連続測定素子及び材料層コーティング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6215884A JPH0875629A (ja) 1994-09-09 1994-09-09 流体中吸着物量連続測定素子及び材料層コーティング方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0875629A true JPH0875629A (ja) 1996-03-22

Family

ID=16679860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6215884A Withdrawn JPH0875629A (ja) 1994-09-09 1994-09-09 流体中吸着物量連続測定素子及び材料層コーティング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0875629A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002012873A3 (en) * 2000-08-08 2002-05-02 Smithkline Beecham Plc Quartz crystal microbalance
JP2006517668A (ja) * 2003-02-12 2006-07-27 アッタナ アーベー 圧電共振器
JP2007263564A (ja) * 2006-03-01 2007-10-11 Risotetsuku Japan Kk Qcm装置
JP2010504819A (ja) * 2006-09-28 2010-02-18 タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ 血流中の検体の継続的な検出のためのシステムおよび方法
JP2010526286A (ja) * 2007-04-30 2010-07-29 アッタナ アクチボラゲット 質量感知化学センサ
JP2012521000A (ja) * 2009-03-20 2012-09-10 アッタナ アクチボラゲット その表面上に固定化細胞を含む質量応答センサーおよびそのセンサーを利用したリガンド結合の検出方法
JP2013504069A (ja) * 2009-09-09 2013-02-04 アンドレアス・ヘティック・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー 止血の検査用デバイス
JP2013504071A (ja) * 2009-09-09 2013-02-04 アンドレアス・ヘティック・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー 凝血時間を決定するための方法および装置
CN114930149A (zh) * 2019-12-27 2022-08-19 富士胶片株式会社 管理方法、测定方法、测定装置、石英晶体振子传感器及套件

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7055377B2 (en) 2000-08-08 2006-06-06 Akubio Limited Quartz crystal sensor cell
EP1811292A1 (en) * 2000-08-08 2007-07-25 Akubio Limited Quartz crystal sensor cell
WO2002012873A3 (en) * 2000-08-08 2002-05-02 Smithkline Beecham Plc Quartz crystal microbalance
US9762204B2 (en) 2003-02-12 2017-09-12 Attana Ab Piezoelectric resonator
JP2006517668A (ja) * 2003-02-12 2006-07-27 アッタナ アーベー 圧電共振器
JP2010237218A (ja) * 2003-02-12 2010-10-21 Attana Ab 圧電共振器
JP2007263564A (ja) * 2006-03-01 2007-10-11 Risotetsuku Japan Kk Qcm装置
JP2010504819A (ja) * 2006-09-28 2010-02-18 タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ 血流中の検体の継続的な検出のためのシステムおよび方法
JP2010526286A (ja) * 2007-04-30 2010-07-29 アッタナ アクチボラゲット 質量感知化学センサ
JP2012521000A (ja) * 2009-03-20 2012-09-10 アッタナ アクチボラゲット その表面上に固定化細胞を含む質量応答センサーおよびそのセンサーを利用したリガンド結合の検出方法
JP2013504069A (ja) * 2009-09-09 2013-02-04 アンドレアス・ヘティック・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー 止血の検査用デバイス
JP2013504071A (ja) * 2009-09-09 2013-02-04 アンドレアス・ヘティック・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー 凝血時間を決定するための方法および装置
US9366652B2 (en) 2009-09-09 2016-06-14 Andreas Hettich Gmbh & Co. Kg Blood coagulation time determination method and apparatus
CN114930149A (zh) * 2019-12-27 2022-08-19 富士胶片株式会社 管理方法、测定方法、测定装置、石英晶体振子传感器及套件

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2004231988B2 (en) Acoustic blood analyzer for assessing blood properties
Richardson Jr et al. Polyimides as biomaterials: preliminary biocompatibility testing
KR100237946B1 (ko) 유체 샘플의 점도 변화 검측 장치
Lelah et al. Polyether—urethane ionomers: surface property/ex vivo blood compatibility relationships
Tanaka et al. In situ studies on protein adsorption onto a poly (2-methoxyethylacrylate) surface by a quartz crystal microbalance
US9034264B2 (en) Biosensor
JP3792156B2 (ja) 液体試料において凝血を分析する装置と方法
Vroman What factors determine thrombogenicity
JPH0875629A (ja) 流体中吸着物量連続測定素子及び材料層コーティング方法
US6004818A (en) Aggregometer with disposable test cell
Brash et al. Adhesion of platelets to artificial surfaces: effect of red cells
Ghourchian et al. Improvement of latex piezoelectric immunoassay: detection of rheumatoid factor
JPH0875628A (ja) 流体中吸着物量連続測定用フローセル
US5728583A (en) Determination of abnormal part of blood functions
JPH0432767A (ja) 血液凝固に伴うゲル化反応の測定法,測定装置及び測定用素子
CN207528590U (zh) 检测凝血功能的样品杯及系统
JP2764108B2 (ja) 検体セル
Hum et al. Platelet interaction with smooth solid substrates determined by an open static method
JP2851510B2 (ja) 材料の抗血栓性判定方法及び判定装置
JP3495106B2 (ja) 血液成分付着防止剤、血液検査用容器および血液成分付着防止性担体
Snellings et al. An acoustic wave biosensor for human low-density lipoprotein particles: construction of selective coatings
JPH0875726A (ja) 血液の機能異常部位判定方法及び判定装置
JP2003083973A (ja) レセプター−リガンド間の相互作用の解析方法
JP6750997B2 (ja) 自動分析装置
JP2856653B2 (ja) 薬剤の抗血栓効果の判定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20011120