JPH0875938A - 光導波路 - Google Patents

光導波路

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JPH0875938A
JPH0875938A JP20858894A JP20858894A JPH0875938A JP H0875938 A JPH0875938 A JP H0875938A JP 20858894 A JP20858894 A JP 20858894A JP 20858894 A JP20858894 A JP 20858894A JP H0875938 A JPH0875938 A JP H0875938A
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JP
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dye
core
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clad layer
clad
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JP20858894A
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English (en)
Inventor
Isao Tomomatsu
功 友松
Masayuki Iwase
正幸 岩瀬
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造する工程に於いて作業がしやすく、ま
た、光ファイバーや半導体レーザーなどとの接続作業も
しやすい光導波路を提供する。 【構成】 コア層3及びクラッド層2、4を有し、前記
コア層3及びクラッド層2、4のどちらか一方または両
方が色素を添加して着色してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子との光イン
ターコネクションをも含む広い意味での光導波路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光導波路はこれからの光通信網の発達に
は欠かせない部品である。光導波路の材料としては、石
英系、または半導体系の材料が主流とされてきたが、最
近ではプラスチックを用いた光導波路の研究も盛んにな
ってきている。プラスチック材料で光導波路を作製する
長所としては、以下のようなことが挙げられている。 1)加工とくに薄膜、厚膜の形成が容易である。 2)材料が安価である。 3)大面積化、シート状、フレキシブル化が容易であ
る。 4)材料の屈折率を調整しやすい。 5)化学反応を使って機能性付与が容易(材料構造設計
により対応可能)である。 6)誘電率が低い。
【0003】そして、可視光用のプラスチック材料とし
てはポリカーボネート(PC)、ポリメタクリル酸メチ
ル(PMMA)などのアクリル系、ポリスチレン(P
S)等が用いられ、現在の通信用波長である1.3μm
波長用のプラスチック材料としては、特開平1−201
170号公報に開示されている含フッ素ポリイミド(F
LUPI)、あるいはJ.Polym.Sci.Part A.25(1987) の
37頁以降に報告されている重水素化ポリフルオロメタ
クリレート、またはハロゲン化エポキシ樹脂等が用いら
れ、各企業、研究所で盛んに研究が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の材料は、石英系、プラスチック材料のどちらも光を良
く通す目的があるために透明な材料である。石英系はも
とより、可視光用のPC、PMMA、PSは当然のこ
と、1.3μm波長用のFLUPI、重水素化ポリフル
オロメタクリレートなども全て可視光領域にほとんど吸
収が少なく、ほとんど透明な材料である。このため、実
際に導波路として、作製、加工を行う際にどこがクラッ
ドでどこがコアであるかの識別、あるいは、基板上など
に導波路の材料が有るのか無いのかの識別を行うことが
非常に困難であった。このために導波路製造作業を行う
ときに、作業性が悪いという欠点があった。また、出来
上がった光導波路に光ファイバーや半導体レーザーなど
を接続させる際にも、コアがどこにあるのか判らず、非
常に作業がしずらいという欠点があった。本発明はかか
る欠点を改良すべく達成されたものであり、その目的と
するところは、光導波路を製造する工程に於いて作業し
やすく、光ファイバーや半導体レーザーなどとの接続作
業時にも作業しやすい光導波路を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決した光導波路を提供するもので、コア層及びクラッド
層を有し、前記コア層及びクラッド層のどちらか一方ま
たは両方を着色したことを第1発明とする。また、プラ
スチックからなるコア層及びクラッド層を有し、前記コ
ア層及びクラッド層のどちらか一方または両方を、1重
量%以下の量の色素を添加して着色したことを第2発明
とし、プラスチックからなるコア層の回りにプラスチッ
クからなる多重層のクラッド層を有し、前記コア層に最
近接のクラッド層以外のクラッド層の一部又は全てに、
10重量%以下の量の色素を添加して着色したことを第
3発明とする。また、前記第2、第3発明において、色
素は可視光領域の色を有することを第4発明とし、さら
に、色素は紫外光線の照射によって蛍光または燐光を発
することを第5発明とする。
【0006】
【作用】上述の発明のように、光導波路のコア層、クラ
ッド層を構成する材料の一方、または両方に色素を添加
すると、コア層とクラッド層の識別、及び基板上などに
導波路用材料が有るのか無いのかの識別をしやすくでき
るので、製造作業がしやすくなり、また、出来上がった
光導波路に光ファイバーや半導体レーザー、フォトディ
テクタなどを接続する作業の際にもコアの位置がわかり
やすいので、作業がしやすくなる。ところで、光導波路
の場合、その光透過長が短いので色素をコアやクラッド
材料に添加することにより起こる透過光の減衰は、光フ
ァイバーに比べればあまり考慮に入れなくてもすむ。一
方、光導波路の場合は、微細な加工を要するために、そ
の製造過程における作業のし易さが重要となり、コアと
クラッドの識別、及び基板上などに導波路材料が有るの
か無いのかの識別を簡便に行えるかどうかは非常に重要
である。従って、使用する材料に色素を添加することに
より、ある程度の光透過損失の増大を招いても、製造作
業をし易くすることは非常に意義があることである。な
お、ここでいう色素は、可視光領域で色を持っているも
の全てと、紫外光の照射により色を発するもの全てを指
す。例として、半導体微粒子、カーボンブラック、金属
化合物、有機系色素、及び蛍光性色素が挙げられる。
【0007】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明
する。 (実施例1)図1(a)〜(d)は、本発明にかかる光
導波路の一実施例の製造工程説明図である。その工程は
以下の通りである。即ち、 1)先ず、2,2-ビス(3,4−フェニルカルボキシル) ヘキ
サフロロプロパン二無水物(6FDA)と2,2-ビス(ト
リフルオロメチル)-4,4-ジアミノジフェニル(TFD
B)とを重合させた含フッ素ポリイミド(FLUPI0
1)の前駆体である含フッ素ポリアミド酸のN−メチル
ピロリドン(NMP)溶液中に、Mordant Brown 4 を溶
解させたNMP溶液を、FLUPI01に対し色素の重
量比が1%になるように加えて良く混合した。これをシ
リコン基板1上にスピンコート法により塗布し、380
℃でイミド化を行い、40μmの厚さの色素添加FLU
PI01膜からなる下部クラッド層2を作製した(図1
(a))。 2)次いで、この上にピロメリット酸二無水物(PMD
A)とTFDBとを重合させた含フッ素ポリイミド(F
LUPI10)の前駆体である含フッ素ポリアミド酸の
NMP溶液を用いて、スピンコート法により膜を作製
し、380℃でイミド化することにより、8μmの厚さ
のFLUPI10膜からなるコア層3を作製し、シリコ
ン基板1上に含フッ素ポリイミドの2層膜を作製した
(図1(b))。 3)次いで、プラズマRIEを用いる一般的な方法で、
色素添加FLUPI01膜からなる下部クラッド層2上
に、FLUPI10膜からなるコア層3の断面積8μm
角の直線導波路用コアが乗ったものを作製した(図1
(c))。 4)更にこの上に、上記の色素添加FLUPI01の前
駆体を用いてスピンコート法により膜を作製し、380
℃でイミド化させることにより上部クラッド層4を形成
し、直線型光導波路(図1(d))を得た。
【0008】(実施例2)図2(a)〜(d)は、本発
明にかかる光導波路の他の実施例の製造工程説明図であ
る。その工程は以下の通りである。即ち、 1)エピコート828(エポキシ当量190)(油化シェルポキ
シ製)をシリコン基板1上にディップし、80℃で4時
間、130℃で4時間で硬化させ、シリコン基板1上に
0.2mm厚の膜からなる下部クラッド層2を作製した
(図2(a))。 2)次に、ポリカーボネート(PC)にケッチェンブラ
ックを重量比0.002%になるようにニーダーを用い
て混練し、黒いPCのペレットを作製した。そして、こ
のペレットを先のエポキシ膜からなる下部クラッド層2
上に置き、120℃の温度で熱圧プレスし、エポキシ膜
の下部クラッド層2上に50μmの厚さの色素添加PC
膜からなるコア層3を作製することにより、2層膜を形
成する(図2(b))。 3)次いで、プラズマRIEを用いる一般的な方法で、
エポキシ膜からなる下部クラッド層2上に色素添加PC
の断面積50μm角のY分岐型導波路用コアを作製した
(図2(c))。 4)最後に、CuSO4 、Na2 2 3 それぞれ等量
分が溶解している水溶液を混合し、煮沸環留することに
より、CuSゾルを得た。そしてアクリロニトリル/ス
チレン共重合体樹脂のジメチルホルムアミド(DMF)
溶液中に樹脂に対して重量比0.2%となるように先の
ゾルを投入し、良く撹拌した溶液を、上記の図2(c)
の下部クラッド層2上にディップさせ、乾燥して溶媒を
除去することにより上部クラッド層4を形成し、Y分岐
型光導波路を得た(図2(d))。
【0009】(実施例3)図3は、他の実施例の製作に
用いた蒸着重合装置の説明図であり、図4(a)〜
(g)は、その製造工程説明図である。その工程は以下
の通りである。即ち、 1)図3に示すように、蒸着重合装置内にモノマーとし
て銅フタロシアニン(CuPc)、6FDA、PMD
A、TFDBの4種類の入った坩堝11、12、13、
14をセットし、蒸着用基板18としてシリコンウエハ
をセットした。15はモノマー加熱用ヒーター、16は
シャッター、17は膜厚計、19は排気系へ接続する排
気管である。 2)次いで、CuPc、6FDA、TFDBの坩堝1
1、12、14を加熱し、重量比10%のCuPcが混
合されたFLUPI01の前駆体膜を基板18上に、加
熱イミド化後に厚さ30μmなるように作製し、下部最
外郭クラッド層22とした(図4(a))。 3)次に、CuPcの坩堝加熱用ヒーター15をOFF
にし、加熱イミド化後に厚さ10μmになるようにFL
UPI01の前駆体膜からなる下部内郭クラッド層23
を作製した(図4(b))。 4)更にその上に、PMDAとTFDBの坩堝13、1
4を加熱することにより、加熱イミド化後に厚さ8μm
になるようにFLUPI10の前駆体膜からなるコア層
24を作製した(図4(c))。 4)ここで基板18を取り出し、380℃でイミド化反
応を行った。この3層膜からプラズマRIEを用いる一
般的な方法で、FLUPI10の断面積8μm角の直線
導波路用コアを作製した(図4(d))。 5)次に、この上にFLUPI01の前駆体溶液をディ
ップし、380℃でイミド化反応を行い、プラズマRI
Eを用いて全面を均一にエッチングし、コア上のFLU
PI01膜の厚さが10μmになるようにして上部内郭
クラッド層26を形成した(図4(e))。 6)更に図4(e)に示すようにマスク25を被せ、プ
ラズマRIEを用いる一般的な方法でエッチングを行
い、導波路構造を作製した(図4(f))。 7)最後に、重量比0.3%になるようにNiCl2
FLUPI01溶液に溶解させた溶液を図4(f)の上
からディップし、380℃でイミド化反応を行うことに
より、上部最外郭クラッド層27を形成し、2重のクラ
ッド層を持つ直線型導波路を得た(図4(g))。
【0010】(実施例4)図5(a1)〜(a3)、
(b)〜(f))は、他の実施例の製造工程説明図であ
る。その工程は以下の通りである。即ち、 1)図5(a1)〜(a3)は、それぞれ半導体レーザ
素子の平面図、側面図、正面図である。30は溝、31
は半導体レーザ素子の出射口である。このInP基板上
に半導体レーザーが形成された構造(図5(a1)〜
(a3))において、FLUPI01の前駆体のNMP
溶液を溝30に流し込み(図5(b))、溶媒を除去さ
せた後、380℃でイミド化を行い、更に半導体レーザ
ーの出射口31の下端の位置にFLUPI01の表面が
来るようにプラズマRIEを用いて成型し、下部クラッ
ド層32を形成した(図5(c))。 2)次に、フッ素化エポキシ樹脂の一種であるオプトダ
インUV−4000(ダイキン社製)の硬化前の液状物
に、スチルベン−1をオプトダインの樹脂分に対し重量
比0.05%になるように溶解させた溶液を、先のFL
UPI01の下部クラッド層32上に流し込んだ後、強
度約10mW/cm2 の高圧水銀ランプで紫外線を2分
間照射することにより硬化させ(図5(d))、更に半
導体レーザーの出射口31の上端の位置に色素添加オプ
トダインの表面が来るようにプラズマRIEを用いて成
型して、コア層33を形成した(図5(e))。 3)最後に、重水素化ポリフルオロメタクリレートのク
ロロホルム溶液をオプトダインからなるコア層33の上
に流し込み、溶媒を除去することにより上部クラッド層
34を形成し、半導体レーザー出射用導波路素子を作製
した(図5(f))。
【0011】(実施例5)本実施例は、実施例1の説明
に用いた図1(a)〜(d)と同様の工程で製作した。
即ち、1mm厚、5×5cmのアクリル板上に、メチレ
ンブルーと水溶性飽和ポリエステル樹脂とを溶解した水
溶液を、スピーンコート法を用いて光吸収層を設けた。
更にこの光吸収層上に、4−アミノ−4’−ニトロアゾ
ベンゼン2g、バインダーとしてブチラール樹脂2g、
剥離促進剤としてオレイン酸アミド0.01g、パラフ
ィンワックス0.01gを添加したシクロヘキサノン溶
液をスピンコート法を用いて、拡散転写層を設け、転写
材を作製した。一方で、グリジルメタクリレート−メチ
ルメタクリレート共重合体のクロルベンゼン溶液をスピ
ンコート法を用いて石英ガラス板上に厚さ40μmの膜
を作製した。この膜の上に、先に作製した転写材の拡散
転写層が下になるように重ね、更に別の石英板を載せ
た。更にその上にヒーターを載せ、90℃の温度で3分
間保持した。このことにより、グリジルメタクリレート
−メチルメタクリレート共重合体中に4−アミノ−4’
−ニトロアゾベンゼンが0.1重量%添加された膜が出
来上がった。次に、アクリロニトリル/スチレン共重合
体樹脂のジメチルホルムアミド溶液に、重量比0.05
%になるように過塩素酸カドミウムを溶解させ、この溶
液をスピンコート法を用いて先の色素添加グリジルメタ
クリレート−メチルメタクリレート共重合体膜上に、膜
厚20μmになるように膜を作製した。この後、プラズ
マRIEを用いる一般的な方法でエッチングを行い、色
素添加アクリロニトリル/スチレン共重合体の断面積2
0μm角の直線導波路用コアを作製した。これを硫化水
素雰囲気中で2時間放置し、樹脂中の過塩素酸カドミウ
ムを硫化カドミウム半導体微量子に変化させた。最後に
オプトダインUV−1000を上からディップし、強度
約10mW/cm2 の高圧水銀ランプで紫外線を2分間
照射することにより硬化させ、直線型導波路を得た。
【0012】(実施例6)本実施例も、実施例1の説明
に用いた図1(a)〜(d)と同様の工程で製作した。
即ち、重水素化ポリフルオロメタクリレートのクロロホ
ルム溶液中に重量比0.05%になるように Azoic Dia
zo Component 2を溶解させ、この溶液をスピンコート法
を用いて、シリコン基板1上に厚さ60μmの膜からな
る下部クラッド層2を作製した(図1(a))。次にオ
プトダインUV−3200を上から膜厚20μmになる
ようにスピンコート法により塗布し、強度約10mW/
cm2 の高圧水銀ランプで紫外線を2分間照射すること
により硬化させ、先の色素添加重水素化ポリフルオロメ
タクリレートの膜からなる下部クラッド層2上にコア層
3を作製した(図1(b))。この後、プラズマRIE
を用いる一般的な方法でエッチングを行い、オプトダイ
ンの断面積20μm角の直線導波路用コアを作製した
(図1(c))。更に、先の色素添加重水素化ポリフル
オロメタクリレート溶液を上からディップして上部クラ
ッド層4を形成し、直線型導波路を作製した(図1
(d))。
【0013】(実施例7)本実施例も、実施例1の説明
に用いた図1(a)〜(d)と同様の工程で製作した。
即ち、ラダー状ポリメチルシロキサン、側鎖の一部がア
ルコール(−ROH)となっている直鎖状ジメチルシロ
キサン系シリコーンオイル、n−ブタノール、Basic Re
d 9 を9:1:2:0.05の重量比で溶解させ、これ
をシリコン基板1上にスピンコート法により塗布し、2
50℃で加熱硬化させ、60μmの厚さの色素添加ポリ
シロキサン膜からなる下部クラッド層2を作製した(図
1(a))。次にオプトダインUV−3100を色素添
加ポリシロキサン膜からなる下部クラッド層2上に膜厚
15μmになるようにスピンコート法により塗布し、強
度約10mW/cm2 の高圧水銀ランプで紫外線を2分
間照射することにより硬化させてコア層3を形成し、二
層膜を作製した(図1(b))。この後、プラズマRI
Eを用いる一般的な方法でエッチングを行い、オプトダ
インの断面積15μm角の直線導波路用コアを作製した
(図1(c))。最後に先の色素添加ポリシロキサン前
駆体の溶液をディップし、250℃で加熱硬化させて上
部クラッド層を形成し、直線型導波路を得た(図1
(d))。
【0014】(実施例8)本実施例も、実施例1の説明
に用いた図1(a)〜(d)と同様の工程で製作した。
即ち、オプトダインUV−1000をシリコン基板1上
に膜厚60μmになるようにスピンコート法により塗布
し、強度約10mW/cm2 の高圧水銀ランプで紫外線
を2分間照射することにより硬化させ、下部クラッド層
2を作製した(図1(a))。次に、ポリメチルメタク
リレートにp−ニトロアニリンを重量比0.05%加
え、ビフェニルに溶解させ、得られた溶液を200℃で
8時間加熱した。この後、酢酸エチル及びベンゼン
(1:1)の混合溶媒で抽出し、抽出溶媒を上記の下部
クラッド層2の上にスピンコート法を用いて塗布し、膜
厚8μmになるようにコア層3を作製した(図1
(b))。この後、プラズマRIEを用いる一般的な方
法でエッチングを行い、色素添加ポリメチルメタクリレ
ートの断面積8μm角の直線導波路用コアを作製した
(図1(c))。最後に、オプトダインUV−1000
を上からディップさせ、強度約10mW/cm2 の高圧
水銀ランプで紫外線を2分間照射することにより硬化さ
せて上部クラッド層4を形成し、直線型導波路を得た
(図1(d))。
【0015】(実施例9)本実施例も、実施例1の説明
に用いた図1(a)〜(d)と同様の工程で製作した。
即ち、火炎堆積法を用いて、石英系導波路を作製する。
まず、SiCl4 とCo(CO) 3(NO) のガスを導入して、シリコ
ン基板1上にクラッド用多孔質ガラス焼結体の厚さ15
0μmの平板を作製して下部クラッド層2とした(図1
(a))。この時、クラッド用多孔質ガラス焼結体中に
含まれる色素であるCoO の量が0.7%となるようにCo
(CO)3(NO) のガス導入量を制御した。次に、SiCl4,GeCl
4 ガスを導入して、Ge濃度が3%となるようにコア用多
孔質ガラス焼結体を積層してコア層3を形成した(図1
(b))。この時の厚さは、最終のガラス化後に8μm
になるように設定した。この後、プラズマRIEを用い
る一般的な方法でエッチングを行い、断面積8μm角の
直線導波路用コアを作製した(図1c)。最後に、再び
SiCl4 と、Co(CO)3(NO) のガスを導入して、クラッド用
多孔質ガラス焼結体を重ねて上部クラッド層4を形成し
た。この時の重ねる厚さは200μmとした。最後に1
800℃の炉中に入れてガラス化を行い、直線型導波路
を得た(図1(d))。
【0016】上記実施例に対応するものとして、以下の
比較例を作製した。 (比較例1〜8)実施例1〜8で作製した色素添加導波
路において、プラスチック組成は同一のものを用い、色
素は添加せずに、導波路作製方法は同じ方法を用いて、
導波路を作製した。
【0017】(比較例9)クラッド用多孔質焼結体を作
製する際に、Co(CO)3(NO) ガスを用いず、クラッド材は
SiO2のみとして実施例9と同様に導波路を作製した。
【0018】(比較例10)色素の添加量のみ2重量%
として、実施例1と同様に導波路を作製した。
【0019】(比較例11)コアに用いたカーボンブラ
ック入りPCのカーボン添加量を、1.5重量%にし、
実施例2と同様に導波路を作製した。
【0020】(比較例12)最上部クラッドに用いたN
iCl2 入りFLUPI01のNiCl2 の添加量を1
3%として、実施例3と同様に導波路を作製した。
【0021】(比較例13)色素の添加量を3%とし
て、実施例4と同様に導波路を作製した。
【0022】(比較例14)コアとなるアクリロニトリ
ル/スチレン共重合体に添加する過塩素酸カドミウムを
7重量%として、実施例5と同様に導波路を作製した。
【0023】(比較例15)クラッドとなる重水素化ポ
リフルオロメタクリレートに添加する色素の添加量を3
重量%として、実施例6と同様に導波路を作製した。
【0024】(比較例16)ラダー状ポリメチルシロキ
サン、側鎖の一部がアルコール(−ROH)となってい
る直鎖状ジメチルシロキサン系シリコーンオイル、n−
ブタノール、BasicRed 9 を9:1:2:0.5の重量
比で溶解させ、これをクラッドに用いて実施例7と同様
に導波路を作製した。
【0025】(比較例17)コアとなるポリメチルメタ
クリレートに添加するp−ニトロアニリンの添加量を4
1%として、実施例8と同様に導波路を作製した。結果
として、非線形導波路にポーリング処理はしていないも
のが出来上がった。
【0026】(比較例18)クラッド中に含まれるCoO
の量が3重量%になるようにCo(CO)3(NO) ガスの導入量
を制御して、実施例9と同様に導波路を作製した。
【0027】上記実施例と比較例を以下の評価方法で比
較、評価した。即ち、 (評価方法1)波長633nmのHe−Neレーザーを
用い、実施例1〜9、比較例1〜18の透過光量を測定
し、表1に示した。表1には比較例1〜9を基準とした
ときに、実施例1〜9及び比較例10〜18の透過光量
が何%になったかを示した。即ち、比較例n(n:1〜
9)の透過光量を基準(100%)にして、実施例nお
よび比較例n+9の透過光量を表示した。特に実施例の
場合は、色素添加量は微量であるので、コアとクラッド
の屈折率差の大きさがほとんど同じものとして考えた。
【0028】
【表1】
【0029】(評価方法2)波長1.3μmの半導体レ
ーザーを用い、実施例1、3、4、比較例1、3、4、
10、12、13の透過光量を測定し、表2に示した。
表2には比較例1、3、4を基準としたときに、実施例
1、3、4及び比較例10、12、13の透過光量が何
%になったかを示した。特に実施例の場合は色素添加量
は微量であるので、コアとクラッドの屈折率差がほとん
ど同じものとして考えた。
【0030】
【表2】
【0031】(評価方法3)60倍の光学顕微鏡で各実
施例、比較例で作製した導波路を観察した。また、同じ
く60倍の光学顕微鏡で各実施例、比較例で作製途中の
任意の段階で作業を停止した導波路を観察した。そし
て、それぞれについてコア、クラッドの識別が容易であ
るかどうか、またプラスチック材料が基板の上に乗って
いるかどうかの識別が容易であるかどうかを評価した結
果を表3に示す。ただし、実施例4、比較例4及び比較
例13に関しては、顕微鏡観察の際に紫外光を照射しな
がら行った。また、実施例3、比較例3及び比較例12
に関しては、2重クラッドの内側クラッドと外側クラッ
ドの識別が容易であるかどうかを評価した。
【0032】
【表3】
【0033】(評価方法4)実施例1及び比較例1の直
線型導波路(導波路長2cm)それぞれ10個を作製
し、それぞれについてファイバーとの接続作業のやり易
さの評価を行った。評価方法としては、60倍の実体顕
微鏡で覗きながらシングルモード光ファイバーを導波路
の両端に接続させた。この接続は、接着剤は用いずに、
端面の突き合わせのみで行った。そして、片方の光ファ
イバーは波長1.3μmの光源に接続し、他の光ファイ
バーはフォトディテクタに接続した。光源から光を送
り、フォトディテクタが光を検出するかどうかを観測し
た。実施例1及び比較例1のそれぞれ10個に対して同
様の評価を行ったところ、実施例では、光の通らなかっ
た回数は0、比較例1の光の通らなかった回数は4回で
あった。
【0034】以上の評価から、表1、2を見ても判る通
り、識別のために1重量%以下の色素を添加しても、実
施例1〜9に示されるように、光透過損失に大きな影響
は無い。一方、表3を見ても判る通り、色素を添加した
ことにより、コアとクラッドの判別が容易になり、特に
コア径の大きなものに関しては肉眼での識別も可能であ
るので、実際に導波路として作製、加工を行う際にどこ
がクラッドでどこがコアであるかの識別、またプラスチ
ック材料の存在の有無の識別を容易に行うことが出来、
作業を行う時に非常にやりやすく、作業効率が上がる。
更に、出来上がった光導波路と光ファイバーや半導体レ
ーザーなどとの接続が、低倍率の実体顕微鏡で覗きなが
ら行うのみで、大まかな位置合わせであれば確実に行う
ことが出来るので、作業能率が上がる。なお、識別のた
めに1重量%を越える色素を添加すると、比較例10〜
18に示されるように、透過光が90%程度、ないしそ
れ以下に低くなる。
【0035】なお、本発明で用いられる色素としては、
以下のものが挙げられる。例えば、半導体微粒子として
は、CuCl等の1−7族化合物半導体、CdS,CdSe, CdO,Cd
Te,ZnSe,ZnO,ZnTe、 HgTe等の2−6族化合物半導体、Cd
SSe,HgCdTe等の混晶2−6族化合物半導体、GaAs,GaN,G
aP,GaSb,InAs,InP,InSb,GaAlAs,InAlAs 等の3−5族化
合物半導体、あるいはSi,Ge 等の4族半導体である。
【0036】また、カーボンブラックとしては、ケッチ
ェンブラック、アセチレンブラック、ファーネスブラッ
ク等の導電性カーボンブラック、東海カーボン#7100 の
ような顔料用カーボンブラックである。
【0037】また、金属化合物としては、FeCl2,K3[Fe
(CN)6 ],FeK[Fe(CN)6 ],CoCl2,CoSO4, [Co(NH3)5
Cl3,Co(CO)5(C2H2),CoO ・ nAl2O3,Co3(Po4)2,Co3(A
s4)2,Mn-Phosphate,CuCl2,K2Cr2O7KMnO1,NiCl2,Ni(SCN)
2,SnI2,VCl2,CuS,Cu2O,CoO,CoS,CrO,Cr2O3,FeO,Fe2O3,F
e204. eS,NiO,NiS,Cd-CdSe,HgS,MoPbO4,Pb3O4,Fe2O3+Mn
O,PbCrO4,CdS,ZnCrO4,FeOOH,等の遷移金属化合物及びそ
の混合体である。
【0038】また、有機系色素としては、DOTCI,DTTCI,
HITCI 等のシアニン(あるいはポリメチン系色素、styr
yl1-13,NK-3470,NK-3468,Pyridine-1,DCM 等のstyryl系
色素、ローダミン100 ,6G,101,ローダミンB (Basic
Violet 10 )等のローダミン系色素、Cresyl Violet,Ox
azine-1 等のOxazine 系色素、Coumarin1,102,120,500,
Coumarin6,4-Methylumbe-riferone 等のCoumarin誘導
体、Orange2、そのほか銅フタロシアニン、コバルトフ
タロシアニン、ニッケルフタロシアニン、マンガンフタ
ロシアニン、鉄フタロシアニン、バナジウムフタロシア
ニン、亜鉛フタロシアニン、鉛フタロシアニン、コバル
トナフタロシアニン、銅ナフタロシアニン、銅テトラア
ゾフタロシアニン、銅ポルフィリン、鉄テトラフェニル
ポルフィリン、銅ポルフィリンテトラエチルエーテル、
銅テトラフェニルポルフィリン、スチルベン−1,スチ
ルベン−3等のスチルベン誘導体、BBD,Buthyl-PBD, PB
BO,POPOP等のOxazole,Oxadiazole誘導体、BM-teepheyl,
p-Terphenyl,BBQ,Polyphenyl-1等のp-Oligophenylene誘
導体 ・Acid Black 1,2,24,48,52,124 、Acid Blue 1,7,9,2
2,25,29,40,41,45,59,74,83,90,92,93,110,113,120,12
9,147,158,161 、Acid Chrome Violet K、Acid Green
1,3,5,12,16,25,27,41,50、Acid Orange 3,7,8,10,12,5
1,52,63,74,97、AcidRed 1,4,8,14,17,18,26,27,29,37,
40,44,50,51,52,66,73,80,87,88,91,92,94,97,103,106,
114,150,151,176,183,264 、Acid Violet 5,7,9,17,19,
34、Acid Yellow 1,3,9,11,17,23,25,29,34,36,38,40,4
2,54,65,73,76,99等の酸性染料 ・Mordant Black 1,3,5,11,13,17,37 、Mordant Blue
3,9,10,13,14,27,29,51,79 、Mordant Brown 1,4,6,24,
33,40,48 、Mordant Green 4,22、Mordant Orange1,6,1
0 、Mordant Red 3,11,15,19、Mordant Violet 1,5,39,
50、Mordant Yellow 1,3,5,7,8,10,12等の媒染染料 ・Basic Blue 1,3,7,9,11,12,16,17,24,26,41,47,66 、
Basic Brown 1,4 、Basic Green 1,4,5 、Basic Orange
2,14 、Basic Red 1,2,5,9,12,29 、Basic Violet 1,
2,3,4,10,14、Basic Yellow 1,2,11等の塩基性染料 ・Disperse Black 3、Disperse Blue 1,3,7,14,27,38、
Disperse Green 1、Disperse Orange 1,3,11,13,25、Di
sperse Red 1,11,13,15 、Disperse Violet 28、Disper
se Yellow 3,5,6G,7,9,13,31,42 等の分散染料 ・Direct Black 19,32、Direct Blue 1,14,53,71,84,8
6,109、Direct Brown 1,37,101 、Direct Green 1,26
、Direct Orange 26,31,41,102、Direct Red 2,23,28,
31,37,75,79,80,81、Direct Violet 12,51,Direct Yell
ow 1,4,7,8,9,12,27,28,29,50,59,62等の直接染料 ・Vat Black 28、Vat Blue 1,4,5,6,7,8,20,25,34,41、
Vat Brown 5 、Vat Green 1,3 、Vat Orange 2,3,11,1
5、Vat Red 1,13,23,33,43,48、Vat Violet 1,5,13,1
7、Vat Yellow 1,2,3,4,5,26,27,29 、Indigosol O 、S
olubilised Vat Blue4,5,6,7,8、Solubilised Vat Brow
n 5 、Solubilised Vat Green 1,3 、Solubilised Vat
Orange 2,3、Solubilised Vat Red 1 、Solubilised Va
t Violet 1,5、Solubilised Vat Yellow 1,2,3,4,5、等
のバット染料 ・Azoic Coupling Component 2,4,7,8,9,10,11,12,13,1
4,15,17,18,19,24,33,35,36,37,45 Azoic Diazo Compon
ent 2,3,4,5,6,10,11,12,13,14,18,20,22,24,26,32,34,
36,38,39,41,42,45,48,49 等のアゾイック染料 ・Sulphur Black 1,4,6 、Sulphur Blue 9、Sulphur Br
own 7,8 、Sulphur Green 3 、Sulphur Orange 1、Sulp
hur Red 6 、Sulphur Violet 4、Sulphur Yellow2,4
等の硫化染料 ・Solvent Black 3,5 、Solvent Blue 14,35,37,38,59
、Solvent Brown 1 、Solvent Green 1,3,11、Solvent
Orange 1,2,7,15 、Solvent Red 3,19,23,24,26,27,4
1,43,44,45,49,72、Solvent Violet 8、Solvent Yellow
2,3,7,14,33,94 である。
【0039】また、蛍光性色素(紫外光の照射が無くて
も色を持っているものも含む)としては、Fluorescein,
Eosine,Erythrosine,Phroxine,Rose Bengale,Rhodamine
B,Rhodamine 5G,Rosamine,Trypaflavine,Acridine Yel
low,Acridine Orange NO,Phenosafranine,Benzoflavin
e,Safranine,Magdara Red,Thionine,Methylene Blue,Ho
mophosphine,Pyronine G,Brilliant Sulfoflavine,Thio
flavine,Duranol Brilliant Yellow 6G,Calcocid Urani
ne B 4315,Calcocid Rhodamine B Conc,Calcocid Fluor
escent Blue,Calcomine Brilliant Flavine,Calcomine
Diazo Scaret PRD,Calcomine Fluorescent Pink B,Cal
comine Fluorescent Orange YF,Calcomine Fluorescent
Blue,Calcomine Fluorescent Violet G,Calcomine Flu
orescentGreen C 、Calcozine Flavine TG Ex Conc,Cal
cozine Yellow Ox,Calcozine Red6G Ex,Calcozine Red
BX,Calco Fluorescent Yellow AB,Calco Fluorescent Y
ellow HEB,Calco Auramine Base Conc,Calco Eosine J,
Calco Bromo 54,Rhodamine Stearate Conc 、Lumogen L
Light Yellow,Lumogen L Red New,Lumogen LT Fiery R
ed,Day Glo,Cold Fire,Cyano Glo,Velver Glo, ジアミ
ノスチルベン系、ジスチリルベンゼン系、ベンジジン
系、ジアミノカルバゾール系、トリアゾール系、イミダ
ゾール、チアゾールおよびオキサゾール系、イミダゾロ
ン系、ジヒドロピリジン系、クマリンおよびカルボスチ
リル系、ジアミノジベンゾチオフェンジオキシド系、ジ
アミノフルオレン系、オキサシアニン系、アミノナフタ
ルイミド系、ピラゾリン系、オキサジアゾール系などが
挙げられる。
【0040】さらに、コアまたはクラッド材料への色素
の添加方法としては、以下の方法を用いても良い。例え
ば、 1)プラスチック材料、色素が共に溶解し得る溶媒に両
者を溶かし、その後溶媒を除去する方法。 2)熱硬化性樹脂や光反応性硬化樹脂を用いる場合に、
硬化させる前の状態に於いて、色素を溶解又は分散させ
ておき、その後硬化させる方法。 3)添加されるプラスチック材料の官能基と添加する色
素に結合性があり、添加後に、熱、光等を与えることに
よりプラスチック材料の分子鎖自体に色素を結合させる
方法。 4)色素のゲルまたはゾル状態のもの、または粉体状態
のものを、溶媒に溶解させたプラスチック材料の溶液中
に混ぜるた後、溶媒を除去する方法。 5)プラスチック材料を軟化させ、色素粉体を撹拌機、
ニーダー、ミキシングロール等の混練機を用いてプラス
チック中に混練する方法。 6)色素とプラスチックを真空チャンバー中で同時に蒸
着させることにより、プラスチック材料中に色素の添加
されたものを作製する方法。 7)プラスチック材料のモノマーと色素を真空チャンバ
ー中で同時に、または交互に蒸着させ、基板上で加熱又
は紫外光照射等の方法によりモノマーを重合させ、プラ
スチック材料中に色素の添加されたものを作製する方法
(特開平3−140335号公報参照)。 8)プラスチック材料に、既に色素が添加されているプ
ラスチック材料を密着させ、熱または光照射により色素
を転移させる方法(特開平4−136920号公報参
照))。 9)特に色素が半導体微粒子の場合に、半導体微粒子の
原料となる金属元素化合物を含有したプラスチック材料
にガス状又は液状の反応性物質を反応させることによ
り、半導体微粒子が分散したプラスチック材料を作製す
る方法(特開平4−229807号公報参照)。 10)J)石英系導波路を火炎堆積法を用いて作製する際
に、原材料として、低沸点を有する金属塩をSiCl4,GeCl
4 などとともに用いて、堆積させ、この堆積時に色素と
なる金属酸化物微粒子として分散させる方法。 11)石英系導波路を火炎堆積法を用いて作製する際
に、バーナーの近傍で金属化合物溶液を噴霧させること
により、材料中に色素となる金属酸化物微粒子として分
散させる方法。
【0041】以上のように、色々な添加方法が考えられ
る。しかし、色素があまり大きい粒子としてプラスチッ
ク材料中に存在する場合には、導波させる光の乱反射を
招きやすいので、色素はプラスチック中に分子オーダー
の大きさで分散させることが好ましい。このために、上
記の1)、2)の方法のように、有機溶媒に可溶な色素
を用いてプラスチックと溶液状態で混合させ、分散させ
る方法、または上記の3)の方法のように色素をプラス
チックの分子鎖に結合させた形のプラスチックを用いる
方法が最も好ましい。また、石英系材料の場合には、作
製過程が高温を経るために、有機系色素を用いることは
出来ない。方法としては、上記10)の方法のように低
沸点金属化合物を原料ガスとして用いて、石英系材料中
に金属酸化物微粒子を分散させる方法がもっとも簡便で
あると思われる。原料としては、CrCl2O2 、Co(CO)3(N
O) 、Fe(CO)5 などが挙げられる。このほか、たとえばF
eCl3 などを用いてもよいが、沸点が高温であるため
に、製造装置にこの高温ガスを導入することは難しい。
また、上記11)の方法の場合には、金属化合物の溶液
であれば何でもかまわないが、有機溶媒を用いた場合、
爆発の危険があるので、水溶液がもっとも好ましい。例
として、FeCl3 、CrCl2 、CoCl3 6H2O、CuCl2 、CoB
r2 、Co(CH3COO)3、CuSO4 5H2O、Na3 [Fe(CN)6 ]・ H2
O などの水溶液が挙げられる。
【0042】色素の添加量は、識別が出来る程度の色が
付く程の最小添加量であることが望ましい。添加量が多
すぎると導波路の透過損失が大きくなり、出来上がった
光導波路が実用的でなくなってしまう。また、添加量が
多すぎると、コアの上に上部クラッドを被せた後に、上
から観察したときに全くコアが見えなくなってしまうの
で、逆に作業がし難くなる。このため、色素の添加量
は、重量比1%以下が好ましい。また、光の透過損失を
抑えるためには重量比0.1%以下の添加量がより好ま
しい。1%以上の添加を行うと、光の透過損失が大きく
なりすぎて、出来上がった光導波路が実用的でなくな
る。特に、コアとなる材料に添加を行う場合には、透過
損失を少しでも抑えるために、重量比0.05%以下の
添加がより好ましい。一方、クラッドを多重化し、コア
の最近接以外のクラッドの一部又は全部に色素を添加す
る場合には、光の透過損失にあまり影響がないので、重
量比10%程度までの色素を添加してもかまわない。し
かし、あまり多くの色素を添加しすぎると、先程述べた
ようにコアの上から上部クラッドを被せたときに、全く
コアが見えなくなってしまい、逆に作業が困難になるの
で、重量比3%以下の添加量が好ましい。ところで、非
線形材料を用いた光導波路の場合には、結果としてコア
用の材料に色素を添加した形の光導波路が作製される。
しかしこの場合、一般的には色素の添加量が数重量%以
上の添加量であるために、光の透過損失は大きくなり、
本発明のような製造作業効率を上げるために色素添加に
より着色させる製造方法とは根本的に目的が異なる。な
お、色素を添加するとその材料の全体としての屈折率
が、一般に変化するので、導波路を作製する前に色素を
添加した材料の屈折率を測定し、この値をもって導波路
の設計を行う必要がある。
【0043】色素を添加する母材となる材料に特に限定
は無い。光導波路として使用し得る全ての無機系及びプ
ラスチック材料が本発明に含まれる。例としては、1.
3μmなどの通信用波長用のプラスチックであるフッ素
化ポリイミド、ハロゲン化エポキシ樹脂、重水素化ポリ
フルオロメタクリレート、ポリシロキサン、ポリフッ化
ビニリデン、またはテトラフルオロエチレン、トリフル
オロエチレン、パーフルオロアルキルビニルエーテル、
ヘキサフルオロアセトン、パーフルオロ(2,2−ジメ
チル−1,3−ジオキソール)等からなる重合体及び共
重合体、その他のフッ素化樹脂などが挙げられ、1.3
μm波長領域に対して透明なプラスチックであれば何で
も良い。一方、可視光波長用のプラスチックとして、ポ
リカーボネート、ポリメチルメタクリレートなどのアク
リル樹脂、ポリスチレン、重水素化ポリメチルメタクリ
レート、ポリイミド、ポリビニルカルバゾール、エポキ
シ樹脂またはこれらの共重合体など可視光領域に対し透
明なプラスチックであれば何でも良い。また、無機系と
しては、SiO2を母材として、これにGe,P,Bなどの元素を
添加したものが挙げられる。
【0044】コア、クラッドの識別方法は、コアの径が
大きいものであれば、肉眼での観察で十分であるし、小
さいものでも10倍から100倍程度の低倍率の光学顕
微鏡で観察するだけで、ほぼ外形は判る。また、作製途
中の導波路のどこまで作業したものかなどの判別は、肉
眼で十分判る。更に、色素として蛍光性色素を用いる場
合には、観察の際に紫外光ランプなどで紫外光照射を行
うことにより、コア、クラッドを識別することが出来
る。出来上がった光導波路と光ファイバーや半導体レー
ザーなどとの接続の際にも、実体顕微鏡などで観察しな
がら大まかな位置合わせを行い、その後に光を通しなが
ら微調整を行い、接続作業を完了させる。この時、コア
とクラッドの識別が容易につくので、大まかな位置合わ
せが非常に簡単に行え、作業能率を上げることが出来
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ア及びクラッド層を有し、前記コア及びクラッド層のど
ちらか一方または両方が着色してあるため、コアとクラ
ッドの識別、及び基板上などに導波路用材料が有るのか
無いのかの識別をしやすくできるので、製造作業がしや
すくなり、また、出来上がった光導波路に光ファイバー
や半導体レーザー、フォトディテクタなどを接続する作
業の際にもコアの位置がわかりやすいので、作業がしや
すくなるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、本発明にかかる光導波路の
一実施例の製造工程説明図である。
【図2】(a)〜(d)は、本発明にかかる光導波路の
他の実施例の製造工程説明図である。
【図3】本発明の他の実施例の製作に用いた蒸着重合装
置の説明図である。
【図4】(a)〜(g)は、上記装置を用いた製造工程
説明図である。
【図5】(a1)〜(a3)、(b)〜(f))は、さ
らなる他の実施例の製造工程説明図である。
【符号の説明】
1、18 基板 2、32 下部クラッド層 3、24、33 コア層 4、34 上部クラッド層 11、12、13、14 坩堝 15 ヒーター 16 シャッター 17 膜厚計 19 排気管 22 下部最外郭クラッド層 23 下部内郭クラッド層 25 マスク 26 上部内郭クラッド層 27 上部最外郭クラッド層 30 溝 31 出射口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コア層及びクラッド層を有し、前記コア
    層及びクラッド層のどちらか一方または両方を着色した
    ことを特徴とする光導波路。
  2. 【請求項2】 プラスチックからなるコア層及びクラッ
    ド層を有し、前記コア層及びクラッド層のどちらか一方
    または両方を、1重量%以下の量の色素を添加して着色
    したことを特徴とする光導波路。
  3. 【請求項3】 プラスチックからなるコア層の回りにプ
    ラスチックからなる多重層のクラッド層を有し、前記コ
    ア層に最近接のクラッド層以外のクラッド層の一部又は
    全てに、10重量%以下の量の色素を添加して着色した
    ことを特徴とする光導波路。
  4. 【請求項4】 色素は可視光領域の色を有することを特
    徴とする請求項2及び請求項3記載の光導波路。
  5. 【請求項5】 色素は紫外光線の照射によって蛍光また
    は燐光を発することを特徴とする請求項2及び請求項3
    記載の光導波路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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