JPH0877600A - 光学的情報記録部材 - Google Patents

光学的情報記録部材

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Publication number
JPH0877600A
JPH0877600A JP6234409A JP23440994A JPH0877600A JP H0877600 A JPH0877600 A JP H0877600A JP 6234409 A JP6234409 A JP 6234409A JP 23440994 A JP23440994 A JP 23440994A JP H0877600 A JPH0877600 A JP H0877600A
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JP
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layer
recording
phase
optical information
laser beam
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Application number
JP6234409A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Sakagami
嘉孝 坂上
Eiji Ono
鋭二 大野
Nobuo Akahira
信夫 赤平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 角速度一定(CAV)駆動の光ディスクにお
いて、内外周での線速度の差による記録特性の変化を改
善すること。 【構成】 相変化型の光ディスク10として、基板11
の上面に第1の誘電体層12、記録層13、第2の誘電
体層14、反射層15をこの順序に成膜する。そして記
録層13をディスクの半径方向に沿って、内周ゾーン1
7と外周ゾーン18に分割し、内外周のゾーンにおい
て、相変化を起こす記録層の組成を変える。結晶化速度
を外周ほど速くすると、結晶状態とアモルファス状態の
遷移が内外周のゾーンで安定し、記録マークのジッタが
少なくなる。また内周ゾーン17より外周ゾーン18
で、反射層15の膜厚を薄くするか、誘電体層14の膜
厚を厚くするか、記録層13の膜厚を厚くしたディスク
構造でもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光線等の光学的
手段を用いて情報を高速かつ高密度に記録又は再生する
光学的情報記録部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザ光線を利用して情報の再生又は記
録を高密度で行う技術は、主に光ディスクとして実用化
されている。光学的情報記録部材である光ディスクは再
生専用型、追記型、書き換え型に大別することができ
る。再生専用型はコンパクトディスクやレーザディスク
として、また追記型や書き換え型は文書ファイル、デー
タファイル等として実用化されている。書き換え型光デ
ィスクには主に光磁気ディスクと相変化型ディスクがあ
る。
【0003】相変化型光ディスクは記録層がレーザ光線
の照射によってアモルファスと結晶間(あるいは結晶と
更に異なる構造の結晶間)で可逆的に状態変化を起こす
ことを利用したものである。レーザ光線の照射により薄
膜の屈折率あるいは消衰係数のうち少なくとも何れか一
つが変化するよう記録を行う。この薄膜部分で透過光あ
るいは反射光の振幅が変化するので、検出系に至る透過
光量あるいは反射光量を検出して信号を再生する。アモ
ルファスと結晶間で状態変化を起こす材料としては、例
えばTe、Se、In、Sb等の合金が主に用いられて
いる。
【0004】相変化型光ディスクでは、記録マークの書
き換えに1ビームオーバーライトを用いることができ
る。1ビームオーバーライトとは、記録信号によりレー
ザパワーを記録レベルと消去レベルの間で変調して、レ
ーザ光線を信号トラック上に照射することにより、既に
記録されている古い信号を消去しながら新しい信号を記
録する方法である。記録レベルで照射された領域は、元
の状態がアモルファスか結晶かに係わらず溶融後冷却さ
れるためアモルファスとなる。消去レベルで照射された
領域は結晶化温度以上に昇温するため、元の状態に係わ
らず結晶化して、新しい信号がオーバーライトされる。
【0005】ところで、光ディスクの記録再生装置では
光ディスクの回転方式は大別して2つの方式がある。デ
ィスクの内外周で線速度が同じになるようにディスクを
回転させる方法をCLVと呼び、ディスクを一定の角速
度で回転させる方法をCAVと呼ぶ。例えば、コンピュ
ータ用の外部メモリ等に用いられるデータファイルのよ
うに、高速なアクセスが必要とされる場合には、ディス
クの回転数を変えるには時間がかかるためCAVが使用
される。この場合、ディスクの周方向の線速度は外周で
速く、内周で遅くなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光ディスクの記録再生
装置で、半導体レーザによりレーザ光線を照射して記録
層に物理的状態変化を生じさせる場合、例えば書き換え
可能な相変化材料を用いた光ディスクにおいて良好な記
録再生特性を得るには、アモルファスの記録マークを安
定して形成することと、充分な消去率を実現することが
不可欠である。しかしながら、CAVモードでは線速度
の大きい外周では消去率の低下が起こる。また逆に線速
度の小さい内周では、十分な大きさの記録マークが形成
できなかったり、又は記録のマーク歪が生じる場合があ
った。これは外周ほどレーザ光線のスポットがトラック
上の一点を通過する時間が短くなり、記録層の結晶化が
不充分となり消し残りを生じるからである。また逆に内
周ほどレーザ光線の通過時間が長くなり、ここで溶融さ
れた領域は冷却速度が小さくなり、記録層が再結晶化し
てしまい、充分にアモルファス化されないからである。
上記のような消し残りやマーク歪等は、共に再生波形の
歪やノイズになって再生ジッタの原因になる。
【0007】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、相変化型の光ディスクをCAV
モードで記録及び再生して使用するとき、光ディスクの
内外周にかかわらず全面においてアモルファスの記録マ
ークを安定して形成し、かつ充分な消去率を実現するこ
とができる光学的情報記録部材を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、レーザ光線の照射によって相状態が変化し、且つレ
ーザ光線の照射により光学的に該相状態の検出が可能と
なる記録層を薄膜層の一部として基板上に設けたディス
ク状の光学的情報記録部材であって、薄膜層は、ディス
クの同心円状に分割された複数のゾーンによってその薄
膜構成が異なることを特徴とするものである。
【0009】本願の請求項2の発明は、レーザ光線の照
射によって相状態が変化し、且つレーザ光線の照射によ
り光学的に該相状態の検出が可能となる記録層と、記録
層の両面に形成された第1の誘電体層及び第2の誘電体
層と、記録層と第1及び第2の誘電体層とを一体に保持
するディスク状の基板と、を具備する光学的情報記録部
材であって、記録層は、レーザ光線の照射によってアモ
ルファス相と結晶相間で可逆的に相変化を起こす相変化
記録材料からなり、且つディスクの同心円状に分割され
た複数のゾーンによって相変化記録材料の組成が異なる
ことを特徴とするものである。
【0010】本願の請求項12の発明は、レーザ光線の
照射によってアモルファス相と結晶相間で可逆的に相変
化を起こす相変化記録材料からなり、且つレーザ光線の
照射により光学的に該相状態の検出が可能となる記録層
と、記録層の上面及び下面に夫々形成された第2の誘電
体層及び第1の誘電体層と、第2の誘電体層の上面に形
成され、レーザ光線を反射する反射層と、記録層、第1
及び第2の誘電体層、反射層を保持するディスク状の基
板と、を具備する光学的情報記録部材であって、反射層
は、ディスクの同心円状に分割された複数のゾーンによ
って膜厚が異なり、外周ゾーンほど膜厚が薄いことを特
徴とするものである。
【0011】本願の請求項14の発明は、レーザ光線の
照射によってアモルファス相と結晶相間で可逆的に相変
化を起こす相変化記録材料からなり、且つレーザ光線の
照射により光学的に該相状態の検出が可能となる記録層
と、記録層の上面及び下面に夫々形成された第2の誘電
体層及び第1の誘電体層と、第2の誘電体層の上面に形
成され、レーザ光線を反射する反射層と、記録層、第1
及び第2の誘電体層、反射層を保持するディスク状の基
板と、を具備する光学的情報記録部材であって、第2の
誘電体層は、ディスクの同心円状に分割された複数のゾ
ーンによって膜厚が異なり、外周ゾーンほど膜厚が厚い
ことを特徴とするものである。
【0012】本願の請求項15の発明は、レーザ光線の
照射によってアモルファス相と結晶相間で可逆的に相変
化を起こす相変化記録材料からなり、且つレーザ光線の
照射により光学的に該相状態の検出が可能となる記録層
と、記録層の上面及び下面に夫々形成された第1の誘電
体層及び第2の誘電体層と、第2の誘電体層の上面に形
成され、レーザ光線を反射する反射層と、記録層、第1
及び第2の誘電体層、反射層を保持するディスク状の基
板と、を具備する光学的情報記録部材であって、記録層
は、ディスクの同心円状に分割された複数のゾーンによ
って膜厚が異なり、外周ゾーンほど膜厚が厚いことを特
徴とするものである。
【0013】本願の請求項16の発明は、レーザ光線の
照射によって相状態が変化し、且つレーザ光線の照射に
より光学的に該相状態の検出が可能となる記録層を薄膜
層の一部として基板上に設けた光学的情報記録部材であ
って、薄膜層は、ディスクの同心円状に分割された内周
ゾーンと外周ゾーンとによってその薄膜構成が異なるこ
とを特徴とするものである。
【0014】
【作用】このような特徴を有する本発明によれば、ディ
スクを同心円状に複数のゾーンに分割し、ゾーンにより
相変化を起こすための条件を変えている。具体的には (1)記録層の組成比を変えることにより結晶化速度を
外周ほど大きくすると、夫々のゾーンの結晶化速度が線
速度に適したものとなり、内外周における消去率をほぼ
同等にできる。このためディスク全面に渡って良好なア
モルファスマークが記録される。 (2)内周ゾーンより外周ゾーンで反射層の膜厚を薄く
すると、同一パワーのレーザ光線の照射に対して、記録
層の冷却速度が最適化される。このためディスク全面に
渡って良好なアモルファスマークが記録される。 (3)内周ゾーンより外周ゾーンで記録層と反射層の間
の誘電体層の膜厚を厚くくすると、同一パワーのレーザ
光線の照射に対して、誘電体層と接する記録層の冷却速
度が最適化される。このためディスク全面に渡って良好
なアモルファスマークが記録される。 (4)内周ゾーンより外周ゾーンで記録層の膜厚を厚く
すると、同一パワーのレーザ光線の照射に対して記録層
の冷却速度が最適化される。このためディスク全面に渡
って良好なアモルファスマークが記録される。 以上の各項のいずれか1つを採用することにより、ディ
スクの内周から外周までマーク歪の少ない記録ができる
こととなる。
【0015】
【実施例】まず、図1を用いて本発明における光学的情
報記録部材(以下、光ディスクという)の基本構造につ
いて説明する。本図において相変化型の光ディスク10
は、基板11、第1の誘電体層12、記録層13、第2
の誘電体層14、反射層15、保護層16を含んで構成
される。この内、誘電体層12,14、記録層13、反
射層15は真空蒸着又はスパッタリングなどの方法で透
明な基板上に形成される。また反射層15の上に密着し
た透明な保護層16を設ける。
【0016】つぎに図1において、光ディスク10の半
径方向に沿って同心円状に分割し、内側を内周ゾーン1
7と呼び、外側を外周ゾーン18と呼ぶ。ここでは光デ
ィスク10を2ゾーン構造としたが、ゾーンが3つ以上
の場合の光ディスクも作成できる。また、反射層15や
保護層16のない構造の光ディスクもある。記録及び再
生用のレーザ光線は基板11の下側から入射される。
【0017】基板11の材質として、ガラス、石英、ポ
リカーボネート、又はポリメチルメタクリレートが使用
できる。また基板11は平滑な平板でもよく、表面にト
ラッキングガイド用の凸凹の溝があってもよい。保護層
16として、樹脂を溶剤に溶かして塗布及び乾燥したも
のや、樹脂板を接着剤で接着したもの等が使用できる。
【0018】さて記録層13に用いる記録層材料として
は、アモルファス・結晶間の相変化をするカルコゲン合
金がよく知られている。例えばSbTe系、GeSbT
e系、GeSbTeSe系、GeSbTePd系、Te
GeSnAu系、AgSbTe系、GeTe系、GaS
b系、InSe系、InSb系、InSbTe系、In
SbSe系、InSbTeAg系等が使える。
【0019】記録層材料としてGeSbTeを用いる場
合、特にxGeTe+(1−x)Sb2 Te3 +ySb
(0<x≦1、y≧0)を満たす組成のものが、書き
換え相変化型の光ディスクの材料として適している。こ
のことに関しては、ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・
アプライド・フィジックス 26(1987年)第61
頁から第66頁(Japanese Journal of Applied Physic
s, Vol.26 (1987) 61-66)に開示されている。
【0020】つぎに誘電体層12、14としては、Si
2 、SiO、TiO2 、MgO、Ta2 5 、Al2
3 、GeO2 、Si3 4 、BN、AlN、SiC、
ZnS、ZnSe、ZnTe、PbS等あるいはこれら
の混合物が使える。
【0021】反射層15としては、Au、Al、Cu、
Cr、Ni、Ti等の金属材料を主成分とした材料ある
いはこれらの混合物、さらには所定の波長における反射
率の大きな誘電体多層膜等が使える。
【0022】ここで本発明の最大の特徴は、光ディスク
内外周のゾーンにおいて薄膜構成を異にしていることで
ある。例えば内周より外周ゾーン18において結晶化速
度を速くすることである。CAVモードで光ディスクを
回転させた場合、線速度の大きい外周では消去率の低下
が起こり、逆に線速度の小さい内周で充分な大きさの記
録マークが形成できないか、又はマーク歪が生じる場合
があり、何れの場合も再生ジッタの原因となっていた。
【0023】しかし、記録層の結晶化速度を外周ほど大
きくすることにより、内外周における消去率をほぼ同等
にできる。結晶化速度を変化させるには、GeSbTe
系の記録層においては、Sb量を変化させるか又はさら
に第4の元素を添加することにより可能である。例え
ば、xGeTe+(1−x)Sb2 Te3 (0<x≦
1)で表される組成に、さらにSbを添加すれば結晶化
速度は遅くなる。
【0024】GeSbTeの3元系に、Ag、Cu、C
o、Tl、Pd、Au、Bi、Se、Sn、Pt、Ni
を添加しても結晶化速度は遅くできる。さらには、反射
層の厚膜化、記録層の薄膜化および反射層側の誘電体層
の薄膜化は、記録層の冷却速度を高めることができ、結
果として内周において良好なアモルファスマークが形成
でき、ジッタが小さくできる。
【0025】また、一つの記録マークを形成するための
記録波形を、複数のゾーンで使い分ける方法がある。即
ちゾーン毎に記録用のレーザ光線の波形を、内周ゾーン
より外周ゾーンで「後続の短パルス巾/先頭パルス巾」
が大きくなるようマルチパルス波形にする。そのマルチ
パルス波形をゾーンに応じて切り換えることで、ゾーン
に応じてマルチパルス波形を最適化し、内周から外周ま
でマーク歪の少ない記録を行うこともできる。
【0026】CAVモードの場合、光ディスクの最内周
部と最外周部での線速度比が約2〜4の値になる。一
方、一つの薄膜構成では約2倍の線速度比に対応可能で
あり、最低2ゾーンに光ディスクを分割することで、約
4倍の線速度比に対応可能となる。また、光ディスクの
半径方向に連続的に薄膜構成を変化させることにより、
線速度差に対応することも考えられるが、この方法では
膜厚や記録層組成の再現性に問題がある。従って本発明
のように光ディスクを2ゾーンに分割する方法は、実現
性も高く再現性もよい。
【0027】以下、具体的な実施例をもって本発明の光
ディスクを詳細に説明する。 (実施例1)本発明の第1実施例における光ディスクの
構造を図2に示す。本図の断面図に示すように第1実施
例の光ディスク10Aはその記録層13が内周の記録層
13aと外周の記録層13bとに分割されている。まず
光ディスク10Aの各層の成膜プロセスについて説明す
る。図3及び図4は光ディスク10Aの成膜プロセスに
用いられる基板とスパッタ用マスクの関係図である。
【0028】さて記録層13の組成を内周ゾーン17と
外周ゾーン18で変えるべく、光ディスク10Aの基板
11としてφ130mmのポリカーボネート製の信号記
録用トラックを持つ基板を用いた。図2に示すように光
ディスク10Aにおいて、半径22mm以上40mm未
満の部分を内周ゾーン17、半径40mm以上58mm
以下の部分を外周ゾーン18とした。基板11の上面に
第1の誘電体層12として、ZnS−SiO2 混合膜を
厚さ1300Åにスパッタリングにより形成した。
【0029】次に、内周ゾーン17の記録層13aのみ
を250Åの膜厚となるよう、図3に示すような内周部
分のみ穴の開いた内周部スパッタ用マスク21を用い、
基板11を回転させながらターゲット22をスパッタリ
ングすることにより成膜を行った。つぎに図4に示すよ
うに外周部分のみ穴の開いている外周部スパッタ用マス
ク31を用いて異なる組成の混合材料をターゲット42
にし、基板11を回転させながらスパッタリングにより
250Åの記録層13bを形成した。そして第2の誘電
体層14としてZnS−SiO2 の混合膜を厚さ200
Å、反射層15としてAl膜を1500Åにスパッタリ
ングにより形成した。そしてその上にポリカーボネート
の保護層16を設けた。
【0030】なお、光ディスクの内外周で記録層13の
組成を変化させる方法としては、上記の方法の他に、図
5に示すような内周部をマスクする領域と、外周部をマ
スクする領域を設けた一枚のマスク41を用い、異なっ
た組成の記録層をターゲット22とターゲット42の同
時スパッタにより成膜することも可能である。なお、マ
スク形状としては、内周ゾーン17及び外周ゾーン18
において膜厚が均一にできるものであれば他の形状とし
てもよい。また、誘電体層12,14、記録層13、反
射層15の膜厚を、内周ゾーン17及び外周ゾーン18
で変えた光ディスクを作製する場合には、図3の内周部
スパッタ用マスク21、又は図4の外周部スパッタ用マ
スク31を用いてスパッタリングを行い、膜厚を所定の
値になるよう制御すればよい。なお、内外周で膜厚を変
えた光ディスクの作成方法としては、図6に示すような
内外周で穴の開いている部分の面積が異なる内外周膜厚
制御用マスク51を用いることもできる。
【0031】上記の光ディスク10Aの評価について
は、レーザ光線の波長が780nm、記録装置の記録再
生に用いる光学ヘッドの対物レンズのNAを0.55、
光ディスクの回転数を1000rpmとして、EFM信
号の最短マーク長が常に0.90μmとなるようにクロ
ックTを制御することにより記録及び再生を行なった。
ここでも1ビームオーバーライトにより100回記録
し、EFM信号における3T再生信号のゼロクロス点の
ジッタ値を測定する。ここでいうジッタとは、3T再生
信号のパルス幅(ウインドウ幅)をTw、その時間変動
幅をσ(標準偏差)とし、σ/Tw(%)の値で定義す
る。
【0032】このように定義したジッタを光ディスクの
半径23、30、37、43、50、57mmの各位置
で測定した。前述した半径における夫々の線速度は、内
周側から約 2.4、3.1 、3.9 、4.5 、5.2 、6.0 m/s
である。全ての光ディスクについて内周ゾーン17及び
外周ゾーン18で、記録マーク長が0.9μmとなるよ
う単一周波数で記録したとき、C/N値が飽和する記録
パワーと、記録マークを消去した場合に消去率が−20
dBを越えるパワーマージンの中央値のパワーを設定し
た。
【0033】図7は本実施例で用いた具体的な記録波形
の説明図である。図7(a)は光ディスクでよく用いら
れるEFM信号の入力波形の一例である。図7(b)は
(a)の入力波形を記録する場合の半導体レーザを駆動
するマルチパルス記録波形Aである。短パルス列中の先
頭パルスの幅は1.5T、後続パルスの幅及びその間隔
は何れも0.5Tである。図7(c)は短パルス列中の
先頭パルス幅を1.5T、後続パルス幅を0.75Tと
広くした記録波形Bである。第1実施例〜第5実施例の
光ディスクについては、図7(b)に示すマルチパルス
記録波形Aを用いた。
【0034】光ディスクの内外周ゾーンで記録層13の
組成を変えた場合の記録マークのジッタ特性の一例を表
1に示す。表1は図中の番号で示す光ディスク(1)〜
(4)の特性を示すもので、光ディスク(4)は、内周
ゾーンと外周ゾーンとで記録層13の組成を変えた光デ
ィスクである。また光ディスク(1)〜(3)は、内周
ゾーンと外周ゾーンの記録層13を同一の組成で構成し
たリファレンスディスクである。各光ディスクの夫々の
列の値は、夫々の半径に記録された記録マークのジッタ
値である。
【表1】
【0035】表1に示すように、光ディスク(4)の記
録層13の組成は、外周ゾーン18でGe22.2Sb22.2
Te55.6;(2GeTe+Sb2 Te3 )とした。また
内周ゾーン17でGe21.1Sb26.3Te52.6;(2Ge
Te+Sb2 Te3 +0.5Sb)とした。
【0036】また、リファレンスディスクとして内周ゾ
ーンから外周ゾーンまで記録層13の組成を一定とし、
1ゾーンのみからなる光ディスク(1)〜(3)の3枚
を作成した。具体的には、光ディスク(1)では、記録
層13の組成はGe22.2Sb22.2Te52.6;(2GeT
e+Sb2 Te3 )とし、光ディスク(2)では、Ge
21.6Sb24.3Te54.1;(2GeTe+Sb2 Te3
0.25Sb)とし、光ディスク(3)では、Ge21.1
Sb26.3Te52.6;(2GeTe+Sb2 Te3 +0.
5Sb)とした。
【0037】上記4枚の光ディスクの第1の誘電体層1
2、第2の誘電体層14、反射層15等における材料、
膜厚、作成条件、及び記録層13の膜厚、作成条件は互
いに同じである。さて、表1のデータに示すように光デ
ィスク(1)の場合、この記録層の組成では結晶化速度
は速く、外周部の線速度での記録・消去に適している。
また良好な記録マークが形成されており、ジッタも小さ
い値となっている。しかし、最内周部では線速度が遅す
ぎるため、記録マークが再結晶化し、充分にアモルファ
ス化されず、記録マーク歪み及びジッタ値が増加する。
【0038】逆に光ディスク(3)では、記録層の組成
の結晶化速度が内周部でその線速度に適している。この
ため良好な記録マークが形成されており、ジッタ値も良
好である。しかし外周部では線速度が速すぎるため、オ
ーバーライト時に消し残りが発生し、ジッタが増加して
いる。
【0039】結晶化速度が光ディスク(1)と光ディス
ク(3)のほぼ中間である記録層を有する光ディスク
(2)の場合には、最内周部と最外周部では光ディスク
(3)、(1)と同様の現象が生じ、それが原因でジッ
タが増加する。すなわち、記録層13の組成が単一の場
合、どんな組成を選んでもCAV回転では内周部から外
周部までの全領域では、良好なジッタ特性が得られなか
った。
【0040】一方、光ディスク(4)では、内周ゾーン
と外周ゾーンの結晶化速度がその線速度に適しているた
め、良好な記録マークが形成されており、ジッタ値は光
ディスク全面に渡って小さくなっている。このように記
録層13において、外周ゾーンほど結晶化速度が速い組
成にすることで、CAVの場合においても光ディスク全
面でジッタの小さい良好な記録が可能となることがわか
る。
【0041】なお、本実施例ではゾーンが2つの場合の
結果のみを示したが、ゾーンを3つ以上に分割し、夫々
の線速度に対応する結晶化速度の記録層を形成した場合
にも、ゾーンを2分割した場合と同様に光ディスクの全
面において良いジッタ値が得られた。なお、本実施例で
はxGeTe+(1−x)Sb2 Te3 +ySb (y
≧0)においてx=2/3の場合のみを示したが、x=
1/2を満たす記録層の組成についても、結晶化速度を
外周ゾーンほど速くしたものでは、光ディスク全面に渡
って良好なジッタ値が得られた。
【0042】(実施例2)つぎに本発明の第2実施例に
おける光ディスクについて説明する。本実施例の光ディ
スク10Bの断面構造は図2に示すものと同一である。
第1実施例と異なり本実施例の記録層13は、xGeT
e+(1−x)Sb2 Te3 +yAg(x=2/3、y
≧0)の材料で形成される。表2は本実施例の光ディス
ク10B(光ディスク(3))とリファレンスディスク
(1),(2)の特性を示すもので、記録層の組成をパ
ラメータにしている。表1と同様に光ディスクの内外周
ゾーンでの記録マークのジッタ特性を示している。
【表2】
【0043】本実施例の光ディスクの作成方法は第1実
施例のものとと同じであり、その説明は省略する。本実
施例で製作した光ディスク(3)は、その記録層13の
組成が外周ゾーン18でGe 22.2Sb22.2Te55.6
(2GeTe+Sb2 Te3 )であり、内周ゾーン17
でGe21.1Sb21.1Te52.6Ag5.2 ;(2GeTe+
Sb2 Te3 +0.5Ag)である。
【0044】また、リファレンスディスクである光ディ
スク(1)として、内周ゾーンから外周ゾーンまでの記
録層13の組成をGe 22.2Sb22.2Te55.6;(2Ge
Te+Sb2 Te3 )として作成した。同じく光ディス
ク(2)として、内周ゾーンから外周ゾーンまでの記録
層13の組成をGe21.1Sb21.1Te52.6Ag5.2
(2GeTe+Sb2 Te3 +0.5Ag)として作成
した。
【0045】上記3枚の光ディスクの第1の誘電体層1
2、第2の誘電体層14、反射層15の各材料、膜厚、
作成条件、及び記録層13の膜厚、作成条件は第1実施
例の光ディスク10Aと同じである。また夫々の光ディ
スクにおける測定半径を表1の値と同一に設定し、各ジ
ッタ値を測定した。表2のデータから判るように、光デ
ィスク(1)の場合、この記録層13の組成は結晶化速
度が外周部での線速度に適しており、良好な記録マーク
が形成され、ジッタ値も小さい。しかし内周部では線速
度が遅いため、記録マークが歪んでしまい、ジッタが増
加する。
【0046】一方、Agを記録層13に添加することに
より結晶化速度を遅くすることができる。このため光デ
ィスク(2)の内周部ではジッタ値の改善がみられる
が、外周部では逆に線速度が速すぎるため、オーバーラ
イト時に消し残りが発生し、ジッタが増加する。しか
し、本実施例の光ディスク(3)では、光ディスクの内
外周で各々の結晶化速度と線速度とが適しているため、
良好な記録マークが形成でき、ジッタ値は光ディスク全
面において良好なものとなっている。
【0047】このように記録層13として外周ゾーンほ
ど結晶化速度が速い組成にすることにより、CAVの場
合においても光ディスク全面でジッタの小さい良好な記
録・消去動作が可能となる。またAg以外のCu、C
o、Tl、Pd、Au、Bi、Se、Sn、Pt、Ni
を、記録層13の外周ゾーン18ほど多く添加した場合
にも、本実施例と同様の結果が得られた。
【0048】(実施例3)つぎに本発明の第3実施例に
おける光ディスクについて説明する。図8は第3実施例
の光ディスク10Cの構造を示す断面図である。本図に
おいて光ディスク10Cは、第1、第2実施例と同様に
基板11、第1の誘電体層12、記録層13、第2の誘
電体層14、反射層15、保護層16により構成されて
いるが、反射層15の膜厚が内周ゾーン17と外周ゾー
ン18とで異なることが特徴である。
【0049】表3は光ディスク(1)〜(4)の特性を
示すもので、光ディスク(4)は、内周ゾーンと外周ゾ
ーンとで反射層15の膜厚を変えた本実施例の光ディス
ク10Cである。また光ディスク(1)〜(3)は、内
周ゾーンと外周ゾーンの反射層15を同一の膜厚で構成
したリファレンスディスクである。各光ディスクのデー
タの表示方法は第1、第2実施例のものと同一である。
【表3】
【0050】光ディスク(1)〜(4)の記録層13の
組成は内外周ゾーンともGe21.6Sb24.3Te54.1
(2GeTe+Sb2 Te3 +0.25Sb)とした。
光ディスク(4)では内周ゾーン17での反射層15a
の膜厚を2000Åとし、外周ゾーン18での反射層1
5bでの膜厚を1250Åとした。またリファレンスデ
ィスクとして、全周で反射膜厚が1250Å、1500
Å、2000Åとした光ディスク(1)、(2)、
(3)を夫々作成した。
【0051】上記4枚の光ディスクの第1の誘電体層1
2、第2の誘電体層14の材料、膜厚、作成条件、及び
記録層13の膜厚、反射層の材料、作成条件は第1実施
例と同じである。表3のデータに示すように、光ディス
ク(2)では、最内周と最外周においてジッタの増加が
見られる。これは最内周では線速度が遅いために記録層
13の冷却速度が小さく、記録層13のメルト部分が再
結晶化してマークが歪むからである。逆に最外周では線
速度が速いために冷却速度が大きく、記録層13が高温
に保たれる時間が短く、結晶化が不充分なことにより、
消去率が低下することが原因と考えられる。
【0052】これに対して、反射層15を薄くした光デ
ィスク(1)では、冷却速度が小さくなるため、最外周
のジッタは改善されるものの、最内周のジッタは大き
い。また逆に反射層15を厚くした光ディスク(3)で
は、冷却速度が大きくなるため、最内周のジッタは改善
されるものの最外周のジッタは大きい。即ち、反射層1
5の膜厚が内周ゾーンと外周ゾーン18とで同一の場
合、その厚さを適当に選んでも、CAV回転では内周か
ら外周までの全領域で良好なジッタ特性は得られなかっ
た。
【0053】一方、本実施例の光ディスク(4)の場
合、内外周夫々のゾーンで記録層13の冷却速度が最適
になるような反射層15を設けているため、良好なアモ
ルファスマークが形成されており、ジッタ値も小さくな
っている。このように、外周ゾーン18ほど反射層15
の膜厚を薄くすることで、CAVの場合においても光デ
ィスク全面でジッタの小さい良好な記録が可能となるこ
とがわかる。
【0054】(実施例4)つぎに本発明の第4実施例に
おける光ディスクについて説明する。図9は第4実施例
の光ディスク10Dの構造を示す断面図である。本図に
おいて光ディスク10Dは、第1〜第3実施例と同様に
基板11、第1の誘電体層12、記録層13、第2の誘
電体層14、反射層15、保護層16により構成されて
いるが、第2の誘電体層14の膜厚が内周ゾーン17と
外周ゾーン18とで異なることが特徴である。
【0055】表4は光ディスク(1)〜(4)の特性を
示すもので、光ディスク(4)は、内周ゾーンと外周ゾ
ーンとで第2の誘電体層14の膜厚を変えた本実施例の
光ディスク10Dである。また光ディスク(1)〜
(3)は、内周ゾーンと外周ゾーンの第2の誘電体層1
4を同一の膜厚で構成したリファレンスディスクであ
る。各光ディスクのデータの表示方法は第1〜第3実施
例のものと同一である。
【表4】
【0056】光ディスク(1)〜(4)の記録層13の
組成は内外周ゾーンとも、Ge21.6Sb24.3Te54.1
(2GeTe+Sb2 Te3 +0.25Sb)とした。
光ディスク(4)では内周ゾーン17での第2の誘電体
層14aの膜厚を170Åとし、外周ゾーン18での第
2の誘電体層14bの膜厚を230Åとした。またリフ
ァレンスディスクとして内外周で第2の誘電体層14の
膜厚が夫々230Å、200Å、170Åとして光ディ
スク(1)、(2)、(3)を作成した。
【0057】上記4枚の光ディスクにおいて、第1の誘
電体層12の材料、膜厚、作成条件、及び第2の誘電体
層14の材料、記録層13の膜厚、反射層15の材料、
作成条件は、夫々第1実施例1のものと同一にした。表
4のデータに示すように、光ディスク(2)では、最内
周と最外周においてジッタの増加が見られる。これは最
内周では線速度が遅いために冷却速度が小さく、記録層
13のメルト部分が再結晶化してマークが歪み、逆に最
外周では線速度が速いために冷却速度が大きく、記録層
13が高温に保たれる時間が短いからであり、結晶化が
不充分なことにより、消去率が低下することが原因と考
えられる。
【0058】これに対して、第2の誘電体層14を厚く
した光ディスク(1)では、冷却速度が小さくなるた
め、最外周のジッタは改善されるものの、最内周のジッ
タは大きい。逆に第2の誘電体層14を薄くした光ディ
スク(3)では、冷却速度が大きくなるため、最内周の
ジッタは改善されるものの、最外周のジッタは大きい。
即ち第2の誘電体層14の膜厚が内周ゾーン17と外周
ゾーン18とて同一の場合、その厚さを適当に選んで
も、CAV回転では内周から外周までの全領域で良好な
ジッタ特性は得られなかった。
【0059】一方、本実施例の光ディスク(4)の場
合、内外周それぞれのゾーンで記録層13の冷却速度が
最適になるよう、第2の誘電体層14の膜厚が設定され
ているため、良好なアモルファスマークが形成され、ジ
ッタ値も小さくなっている。このように、外周ゾーン1
8ほど第2の誘電体層14の膜厚を厚くすることで、C
AVの場合においても、光ディスクの全面でジッタの小
さい良好な記録が可能となることがわかる。
【0060】(実施例5)つぎに本発明の第5実施例に
おける光ディスクについて説明する。図10は第4実施
例の光ディスク10Eの構造を示す断面図である。本図
において光ディスク10Eは、第1〜第4実施例と同様
に基板11、第1の誘電体層12、記録層13、第2の
誘電体層14、反射層15、保護層16により構成され
ているが、記録層13の膜厚が内周ゾーン17と外周ゾ
ーン18とで異なることが特徴である。
【0061】表5は光ディスク(1)〜(4)の特性を
示すもので、光ディスク(4)は、内周ゾーンと外周ゾ
ーンとで記録層13の膜厚を変えた本実施例の光ディス
ク10Eである。また光ディスク(1)〜(3)は、内
周ゾーンと外周ゾーンの第2の記録層13を同一の膜厚
で構成したリファレンスディスクである。各光ディスク
のデータの表示方法は第1〜第4実施例のものと同一で
ある。
【表5】
【0062】表5のデータに示すように、光ディスク
(1)〜(4)の記録層13の組成は内外周ゾーンと
も、Ge21.6Sb24.3Te54.1;(2GeTe+Sb2
Te3 +0.25Sb)とした。光ディスク(4)で
は、内周ゾーン17での記録層13aの膜厚を200Å
とし、外周ゾーン18での記録層13bの膜厚を300
Åとした。リファレンスディスクとして、全周で記録膜
厚が夫々300Å、250Å、200Åとした光ディス
ク(1)、(2)、(3)を作成した。
【0063】上記4枚の光ディスクの第1の誘電体層1
2と第2の誘電体層14の材料、膜厚、作成条件、及び
反射層15の材料、作成条件は、第1実施例ものと同じ
である。表5に示すように光ディスク(2)では、最内
周と最外周においてジッタの増加が見られる。これは最
内周では線速度が遅いために冷却速度が小さく、記録層
13のメルト部分が再結晶化してマークが歪むからであ
る。逆に最外周では線速度が速いために冷却速度が大き
く、記録層13が高温に保たれる時間が短く、結晶化が
不充分なことにより、消去率が低下することが原因と考
えられる。
【0064】これに対して、記録層13を厚くした光デ
ィスク(1)では、冷却速度が小さくなるため、最外周
のジッタは改善されるものの、最内周のジッタは大き
い。逆に記録層13を薄くした光ディスク(3)では、
冷却速度が大きくなるため最内周のジッタは改善される
ものの、最外周のジッタは大きい。即ち記録層13の膜
厚が同一の場合、その厚さを適当に選んでも、CAV回
転では内周から外周までの全領域で良好なジッタ特性は
得られなかった。
【0065】一方、本実施例による光ディスク(4)の
場合、内外周のゾーンで記録層13の冷却速度が最適に
なるよう、記録層13の膜厚が設定されているため、良
好なアモルファスマークが形成され、ジッタ値も小さく
なっている。このように、外周ゾーン18ほど記録層1
3の膜厚を厚くすることで、CAVの場合においても光
ディスク全面で、ジッタの小さい良好な記録が可能とな
ることがわかる。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ディスク
の記録層の結晶化速度を外周ほど大きくすることによ
り、内外周における消去率をほぼ同等にできる。また、
反射層の厚膜化、記録層の薄膜化、および反射層側の誘
電体層の薄膜化は、記録層の冷却速度を高めることがで
き、結果として内周において良好なアモルファスマーク
が形成できる。こうするとディスクをCAV方式で駆動
したとき、内周ゾーンと外周ゾーンで線速度変化して
も、同一の記録条件で情報が記録でき、レーザビームの
記録パワーを一定にできるという効果が生じる。さらに
ディスクの回転角速度を一定にできるので、光ヘッドの
トラックアクセスに係わる制御系の応答速度も向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施例における光ディスクの基本的
構造を示す断面図である。
【図2】本発明の第1及び第2実施例の光ディスクの構
成を示す断面図である。
【図3】本実施例の光ディスクの各層を成膜するための
製造装置(その1)の説明図である。
【図4】本実施例の光ディスクの各層を成膜するための
製造装置(その2)の説明図である。
【図5】本実施例の光ディスクの各層を成膜するための
製造装置(その3)の説明図である。
【図6】本実施例の光ディスクの各層を成膜するための
製造装置(その4)の説明図である。
【図7】本実施例の光ディスクにおける記録信号の波形
図を示し、(a)はデジタル入力波形図である。(b)
はマルチパルスの記録波形Aの波形図である。(c)は
光ディスクのゾーン毎に記録波形Aを補正した記録波形
Bの波形図である。
【図8】本発明の第3実施例の光ディスクの構成を示す
断面図である。
【図9】本発明の第4実施例の光ディスクの構成を示す
断面図である。
【図10】本発明の第5実施例の光ディスクの構成を示
す断面図である。
【符号の説明】
10,10A,10B,10C,10D,10E,91
光ディスク 11 基板 12 第1の誘電体層 13,13a,13b 記録層 14,14a,14b 第2の誘電体層 15,15b,15b 反射層 16 保護層 17 内周ゾーン 18 外周ゾーン 21 内周部スパッタ用マスク 22,42 ターゲット 31 外周部スパッタ用マスク 41 内外周同時スパッタリング用マスク 51 内外周膜厚制御用マスク

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光線の照射によって相状態が変化
    し、且つ前記レーザ光線の照射により光学的に該相状態
    の検出が可能となる記録層を薄膜層の一部として基板上
    に設けたディスク状の光学的情報記録部材であって、 前記薄膜層は、ディスクの同心円状に分割された複数の
    ゾーンによってその薄膜構成が異なることを特徴とする
    光学的情報記録部材。
  2. 【請求項2】 レーザ光線の照射によって相状態が変化
    し、且つ前記レーザ光線の照射により光学的に該相状態
    の検出が可能となる記録層と、 前記記録層の両面に形成された第1の誘電体層及び第2
    の誘電体層と、 前記記録層と前記第1及び第2の誘電体層とを一体に保
    持するディスク状の基板と、を具備する光学的情報記録
    部材であって、 前記記録層は、前記レーザ光線の照射によってアモルフ
    ァス相と結晶相間で可逆的に相変化を起こす相変化記録
    材料からなり、且つディスクの同心円状に分割された複
    数のゾーンによって前記相変化記録材料の組成が異なる
    ことを特徴とする光学的情報記録部材。
  3. 【請求項3】 前記記録層は、ディスクのゾーンごとに
    相変化における結晶化速度が異なる材料を用いたことを
    特徴とする請求項2記載の光学的情報記録部材。
  4. 【請求項4】 前記記録相は、ディスクの外周ゾーンほ
    ど相変化における結晶化速度が速い材料を用いたことを
    特徴とする請求項3記載の光学的情報記録部材。
  5. 【請求項5】 前記記録層は、Ge、Sb、Teを主成
    分とする相変化記録材料であることを特徴とする請求項
    2記載の光学的情報記録部材。
  6. 【請求項6】 前記記録層は、xGeTe+(1−x)
    Sb2 Te3 +ySb(0<x≦1、y≧0)を満たす
    ものであって、ディスクの同心円状に分割された複数の
    ゾーンによって前記Sbの組成比を示すyの値がディス
    クの内周ゾーンに比べて外周ゾーンほど小さいことを特
    徴とする請求項5記載の光学的情報記録部材。
  7. 【請求項7】 前記記録層は、x=2/3であることを
    特徴とする請求項6記載の光学的情報記録部材。
  8. 【請求項8】 前記記録層は、x=1/2であることを
    特徴とする請求項6記載の光学的情報記録部材。
  9. 【請求項9】 前記記録層は、Ge、Sb、Te及びM
    (Mは金属元素又は半金属元素)からなることを特徴と
    する請求項2記載の光学的情報記録部材。
  10. 【請求項10】 前記記録層は、ディスクの内周ゾーン
    ほど外周ゾーンよりMの量が多いことを特徴とする請求
    項9記載の光学的情報記録部材。
  11. 【請求項11】 前記記録層は、Mが少なくともAg、
    Cu、Co、Tl、Pd、Au、Bi、Se、Sn、P
    t、Niの内いずか1つを含むことを特徴とする請求項
    9記載の光学的情報記録部材。
  12. 【請求項12】 レーザ光線の照射によってアモルファ
    ス相と結晶相間で可逆的に相変化を起こす相変化記録材
    料からなり、且つ前記レーザ光線の照射により光学的に
    該相状態の検出が可能となる記録層と、 前記記録層の上面及び下面に夫々形成された第2の誘電
    体層及び第1の誘電体層と、 前記第2の誘電体層の上面に形成され、前記レーザ光線
    を反射する反射層と、 前記記録層、前記第1及び第2の誘電体層、前記反射層
    を保持するディスク状の基板と、を具備する光学的情報
    記録部材であって、 前記反射層は、ディスクの同心円状に分割された複数の
    ゾーンによって膜厚が異なり、外周ゾーンほど膜厚が薄
    いことを特徴とする光学的情報記録部材。
  13. 【請求項13】 前記反射層は、Au、Al、Cu、C
    r、Ni、Ti、Agの金属材料の何れかを主成分とす
    るものか、又は前記各金属材料の混合物であることを特
    徴とする請求項12記載の光学的情報記録部材。
  14. 【請求項14】 レーザ光線の照射によってアモルファ
    ス相と結晶相間で可逆的に相変化を起こす相変化記録材
    料からなり、且つ前記レーザ光線の照射により光学的に
    該相状態の検出が可能となる記録層と、 前記記録層の上面及び下面に夫々形成された第2の誘電
    体層及び第1の誘電体層と、 前記第2の誘電体層の上面に形成され、前記レーザ光線
    を反射する反射層と、 前記記録層、前記第1及び第2の誘電体層、前記反射層
    を保持するディスク状の基板と、を具備する光学的情報
    記録部材であって、 前記第2の誘電体層は、ディスクの同心円状に分割され
    た複数のゾーンによって膜厚が異なり、外周ゾーンほど
    膜厚が厚いことを特徴とする光学的情報記録部材。
  15. 【請求項15】 レーザ光線の照射によってアモルファ
    ス相と結晶相間で可逆的に相変化を起こす相変化記録材
    料からなり、且つ前記レーザ光線の照射により光学的に
    該相状態の検出が可能となる記録層と、 前記記録層の上面及び下面に夫々形成された第1の誘電
    体層及び第2の誘電体層と、 前記第2の誘電体層の上面に形成され、前記レーザ光線
    を反射する反射層と、 前記記録層、前記第1及び第2の誘電体層、前記反射層
    を保持するディスク状の基板と、を具備する光学的情報
    記録部材であって、 前記記録層は、ディスクの同心円状に分割された複数の
    ゾーンによって膜厚が異なり、外周ゾーンほど膜厚が厚
    いことを特徴とする光学的情報記録部材。
  16. 【請求項16】 レーザ光線の照射によって相状態が変
    化し、且つ前記レーザ光線の照射により光学的に該相状
    態の検出が可能となる記録層を薄膜層の一部として基板
    上に設けた光学的情報記録部材であって、 前記薄膜層は、ディスクの同心円状に分割された内周ゾ
    ーンと外周ゾーンとによってその薄膜構成が異なること
    を特徴とする光学的情報記録部材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980059949A (ko) * 1996-12-31 1998-10-07 구자홍 상변화형 광디스크 및 그의 제조방법
KR100788646B1 (ko) * 2001-08-09 2007-12-26 삼성전자주식회사 광디스크의 bca 코드 기록방법

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KR19980059949A (ko) * 1996-12-31 1998-10-07 구자홍 상변화형 광디스크 및 그의 제조방법
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