JPH0880016A - 線材矯正装置 - Google Patents

線材矯正装置

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JPH0880016A
JPH0880016A JP6209926A JP20992694A JPH0880016A JP H0880016 A JPH0880016 A JP H0880016A JP 6209926 A JP6209926 A JP 6209926A JP 20992694 A JP20992694 A JP 20992694A JP H0880016 A JPH0880016 A JP H0880016A
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wire
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holding block
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Application number
JP6209926A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Hiramatsu
広道 平松
Takehiko Watanabe
武彦 渡辺
Tadayuki Suenobe
忠幸 末延
Koki Taneda
幸記 種田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 線材の広範囲に渡り、線材を目的の形状に矯
正する。 【構成】 Z方向に垂直な断面がV型を成しているV溝
21を有し、このV溝21を構成する2面がZ方向に平
坦に形成されているV型挾持ブロック20と、X方向及
びY方向に平坦な押し付け面31が形成されている対向
挾持ブロック30とを備えている。線材10がZ方向を
向くようにして一対のブロック20,30間に線材10
を配し、一方のブロックを他方のブロックへ近付けて行
き、線材10を一対のブロック20,30で挾持する。
そして、線材10を挾持しつつ、線材をZ方向へ引っ張
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ステータコア
に巻線を装着した後における、線材の巻き始め及び巻き
終わりの端末部の曲がり等、各種線材の曲がりを矯正す
る線材矯正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、線材を巻いてコイルを形成した
場合、その線材の端末部を電気機器の端子に接続しやす
いように、線材の端末部が真っ直ぐになるよう、線材の
端末部を矯正している。
【0003】従来、このような線材の矯正処理を行う装
置としては、例えば、複数の凹凸が直線上に並んでいる
一対の挾持体で線材を挟んで、線材の曲がりを矯正する
ものがある。この装置では、一対の挾持体のうち、一方
の凸部が他方の凹部に位置するようにして、線材を挾持
している。しかしながら、このような線材挾持装置で、
線材を単に挾持するだけでは、曲がっている線材を十分
にまっすぐに矯正できないばかりか、逆に、挾持体の凹
凸間隔に対応した波形になってしまうことがある。そこ
で、特開昭62−220233号公報に記載されている
もののように、前述の一対の挾持体で線材を挾持しつ
つ、線材の長手方向に一対の挾持体を移動させるという
ものがある。
【0004】ここで、この装置による線材の矯正手順に
ついて、図18を用いて具体的に説明する。同図(a)
に示すように、まず、線材10を一対の挾持体1,5で
挾持する。このとき、挾持による矯正効果が得られるよ
う、線材10の直径Dよりも一対の挾持体1,5の相互
間間隔Cが小さくなっている。つまり、D>Cの関係に
なっている。このため、線材10は、一方の挾持体1の
第1凸部2aの角4aと他方の挾持体5の第1凸部6a
の角8aと間で、ある方向に曲げられ、さらに、一方の
挾持体1の第2凸部2bの角4bと他方の挾持体5の第
1凸部6aの角8bとの間で、先程とは逆方向に曲げら
れる。このため、前述したように、線材10は波形にな
ってしまう。そこで、同図(b),(c)に示すよう
に、一対の挾持体1,5で線材10を挾持しつつ、線材
10の長手方向に一対の挾持体1,5を移動させる。こ
のように、線材10に対して、その長手方向に一対の挾
持体1,5を相対移動させることにより、線材10の矯
正効果を高めると共に、線材10が波形になってしまう
のをある程度防いでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、線材の最先端部を逆に曲げてしまう
共に、コイルから出ている線材の根本部を矯正すること
ができず、この線材端部の後処理に支障をきたしてしま
うという問題点がある。具体的には、従来の線材矯正装
置では、図18(a)に示すように、一方の挾持体1の
凸部2と他方の挾持体5の凸部6の位置をズラし、一方
の挾持体1の凸部2の角4と他方の挾持体5の凸部6の
角8との間で、線材10に曲げ力を加えているため、一
方の挾持体1の第1凸部(線材の根本部側の凸部)2a
と他方の挾持体5の第1凹部(線材の根本部側の凹部)
7aとの間は、無駄な部分となり、この間で線材10に
対して矯正力を与えることができず、線材10の根本部
を矯正することができない。また、一対の挾持体1,5
を線材10に対して相対的に移動させる過程で、同図
(c)に示すように、一方の挾持体1の第2凸部2bの
角4bと他方の挾持体5の第1凸部6aの角8bとの間
から、線材10の最先端部が外れると、一方の挾持体1
の第1凸部2aの角4aと他方の挾持体5の第1凸部6
aの角8aの間で線材10を曲げようとする力に対し
て、反対方向に線材10を曲げようとする力がなくなる
ために、線材10の最先端部が曲がってしまう。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、できる限り広い範囲で線材を確実
に目的の形状に矯正することができる線材矯正装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の線材矯正装置は、特定方向に対して垂直な断面形状が
V型を成す溝(以下、V溝とする。)を有し、該V溝を
形成する2面は、前記線材を真っ直ぐにする場合には該
特定方向に平坦で、該線材を前記一定の曲率で曲げる場
合には該特定の方向に進むに連れて該一定の曲率で曲が
っているV型挾持ブロックと、前記V溝を形成する前記
2面に対向し、且つ、該V型の溝内に前記線材を置いた
際、該線材の外周面に接する押し付け面を有し、該押し
付け面は、該線材を真っ直ぐにする場合には前記特定の
方向に平坦で、該線材を前記一定の曲率で曲げる場合に
は該特定の方向に進むに連れて該一定の曲率で曲がって
いる対向挾持ブロックと、前記V型挾持ブロックの前記
V溝と前記対向挾持ブロックの前記押し付け面とが互い
に対向するよう両ブロックを支持すると共に、両ブロッ
クのうち、少なくとも一方のブロックを他方のブロック
に対する遠近方向に移動させるブロック移動機構と、前
記線材の一部を把持する線材把持機構と、前記線材を真
っ直ぐにする場合には前記特定の方向に、該線材を前記
一定の曲率で曲がる場合には該特定の方向に進むに連れ
て該一定の曲率で次第に曲がって行く方向に、前記線材
を把持している前記線材把持機構を該線材ごと、前記V
型挾持ブロック及び前記対向挾持ブロックに対して相対
移動させる線材移動機構と、を備えていることを特徴と
するものである。
【0008】ここで、前記線材挾持装置において、前記
ブロック移動機構は、前記遠近方向に動作する動作端を
有する駆動源と、前記駆動源の前記動作端が前記両ブロ
ックのうち少なくとも一方のブロックを他方のブロック
に近づく方向に移動させようと動作している過程で、該
動作端の動作に対抗する力がかかると前記遠近方向に弾
性変形する弾性部材と、を備えていることが好ましい。
【0009】また、前記線材挾持装置において、前記ブ
ロック移動機構は、前記特定方向及び前記遠近方向に対
して垂直な軸周りに揺動可能に、前記両ブロックのうち
一方のブロックを支持するブロック支持手段を備えてい
ることが好ましい。
【0010】また、前記線材矯正装置において、前記特
定の方向に線材を真っ直ぐにする場合には、前記線材移
動機構は、前記線材を把持している前記線材把持機構を
該線材ごと、前記V型挾持ブロック及び前記対向挾持ブ
ロックに対して相対的に前記特定方向に直進移動させる
線材直進機構と、前記線材を把持している前記線材把持
機構を該線材ごと、前記V型挾持ブロック及び前記対向
挾持ブロックに対して相対的に、前記特定方向に平行な
軸周りに回転させる線材回転機構と、を備えていてもよ
い。
【0011】
【作用】以下、本発明の線材矯正装置の作用について説
明する。なお、以下では、線材を特定の方向(以下、Z
方向とする。)に真っ直ぐにする場合を例にして、説明
する。従って、ここで、V溝を形成する2面も押し付け
面もZ方向に関しては、平坦に形成されている。
【0012】まず、線材がほぼZ方向を向き且つ両ブロ
ックの間に位置するよう、1本の線材の一部を線材把持
機構で把持する。続いて、ブロック移動機構を駆動し
て、両ブロックの相互間距離を小さくして行き、両ブロ
ックで1本の線材を挾持する。線材が両ブロックで挾持
される過程において、例えば、Z方向の特定位置の線材
が対抗挾持ブロックの押し付け面に先に接したとする
と、この位置の線材はこの押し付け面に押されて、最終
的に、V型挾持ブロックのV溝を形成する2面にも接す
るようになる。この結果、Z方向の特定位置の線材は、
Z方向に垂直な平面内の位置が定まる。線材のZ方向に
おける各部分は、以上のようにして、3面(=押し付け
面+V溝を形成する2面)からの力を受けて、各部分ご
とに、Z方向に垂直な平面内の位置が定まる。線材のZ
方向における各部分に関するZ方向に垂直な平面内の位
置は、V溝を形成する2面も押し付け面をZ方向に平坦
に形成されているので、Z方向に一直線上に並んだ位置
に定まる。従って、線材は、Z方向にほぼ真っ直ぐに矯
正される。
【0013】次に、線材を一対のブロックで挾持したま
ま、線材移動機構を駆動し、線材を一対のブロックに対
して相対的にZ方向に移動させている。この結果、線材
の両ブロックに挾持された部分は、全て、Z方向に関し
て平坦な3面に倣って、確実に、Z方向に真っ直ぐにな
る。
【0014】ところで、V溝を形成する2面も押し付け
面も、Z方向に関しては平坦に形成され、且つV溝を形
成する2面と押し付け面とは互いに対向しているので、
ほぼZ方向を向けてセットされた線材のうち、Z方向に
おいてV溝を形成する2面と押し付け面とが存在する部
分に関しては、全て、V溝を形成する2面と押し付け面
とに接することになる。従って、ブロックが存在する部
分に関しては、無駄なく線材を矯正することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る線材矯正装置の各種実施
例について、図面を用いて説明する。
【0016】まず、本発明に係る第1の実施例の線材矯
正装置について、図1〜図5を用いて説明する。本実施
例の線材矯正装置は、図4及び図5に示すように、線材
10を巻いてコイルを形成した後、その線材10の端末
部11を真っ直ぐにするものである。この線材矯正装置
は、コイル本体12を挾持してこれを支持するコイルク
ランプ60と、コイル本体12から出ている線材端末部
11を真っ直ぐにする方向(以下、Z方向とする。)に
コイルクランプ60を移動させるシリンダ61と、線材
端末部11を挾持する一対の挾持ブロック(以下では、
一対の挾持ブロックのうち、一方の挾持ブロックをV型
挾持ブロック20とし、他方の挾持ブロックを対向挾持
ブロック30とする。)と、V型挾持ブロック20を支
持すると共に線材端末部11を真っ直ぐに伸ばす方向に
対して垂直な方向(以下、Y方向とする。)に移動させ
るVブロック移動機構40と、対向挾持ブロック30を
支持すると共にY方向に移動させる対向ブロック移動機
構50と、コイルクランプ60を移動させるシリンダ6
1、Vブロック移動機構40及び対向ブロック移動機構
50をそれぞれ移動させてこれら相互の位置関係を調節
する機器移動機構(図示されていない。)とを備えてい
る。
【0017】Vブロック移動機構40は、Y方向に伸び
ているレール41と、Y方向に移動可能にレール41に
係合しているリニアガイド42と、V型挾持ブロック2
0を支持する一方でリニアガイド42に固定されている
ブロック支持ベース43と、V型挾持ブロック20と共
にブロック支持ベース43をY方向に移動させるシリン
ダ44とを備えている。
【0018】対向ブロック移動機構50は、Y方向に伸
びているレール51と、Y方向に移動可能にレール51
に係合しているリニアガイド52と、対向挾持ブロック
30を揺動可能に支持するブロック支持ベース53と、
一方の端部がブロック支持ベース53に取り付けられY
方向に伸縮可能なコイルスプリング54と、コイルスプ
リング54の他方の端部が取り付けられていると共にリ
ニアガイド52に固定されている連結プレート55と、
連結プレート55に対する対向挾持ブロック30及びブ
ロック支持ベース53のY方向の移動をガイドするガイ
ドプレート56,56と、その動作端が連結プレート5
5に取り付けられ対向挾持ブロック30と共にリニアガ
イド52やブロック支持ベース53等をY方向に移動さ
せるシリンダ57とを備えている。
【0019】ブロック支持ベース53は、図1〜図3に
示すように、Z方向及びY方向に垂直なX方向に伸びて
いる揺動ピン53aと、この揺動ピン53aを支持する
ピン支持プレート53b,53bと、ピン支持プレート
53b,53bを支持するブロック支持ベース本体53
cと、ブロック支持ベース本体53cからZ方向に突出
しているガイドピン53d,53dとを有している。対
向挾持ブロック30は、ブロック支持ベース53の揺動
ピン53aを中心として揺動可能に、揺動ピン53aに
取り付けられている。ガイドプレート56には、ブロッ
ク支持ベース本体からZ方向に突出しているガイドピン
53dが挿入可能で、且つY方向に長いガイド孔56a
が形成されている。このガイド孔56aにガイドピン5
3dが嵌まり込むことにより、コイルスプリング54の
伸縮によるブロック支持ベース53及び対向挾持ブロッ
ク30の連結プレート55に対するY方向の相対移動が
安定する。
【0020】対向挾持ブロック30は、矩形板状を成
し、Y方向に面している2面31,32は、いずれも平
坦に形成されている。この平坦な2面のうち、一方の面
が線材10と接触する押し付け面31を形成し、他方の
面がブロック支持ベースが取り付けられる背面32を成
している。V型挾持ブロック20は、図1〜図3に示す
ように、Z方向に垂直な断面がV型を成すよう形成され
ている。平坦な二面が一定の角度(90°)で交わって
形成されるV溝21は、(−)Y方向にへこんでいる。
V型挾持ブロック20のZ方向の長さ(20mm)は、対
向挾持ブロック30のZ方向の長さ(16mm)よりもい
くらか長い。V型挾持ブロック20のVの腕に該当する
部分の両先端部は、切り欠かれている。この切欠き2
2,22は、そのZ方向の長さが対向挾持ブロック30
のZ方向の長さより僅かに長く、その(−)Y方向の深
さは、V溝21内に所定の径の線材10を置いた際、こ
の線材10の外周面に対向挾持ブロック30の押し付け
面31が接することができる深さに形成されている。V
型挾持ブロック20のZ方向の両端部で、V型挾持ブロ
ック20のVの腕に該当する部分の両先端部は、切り欠
かれておらず、このV字腕端部23,23,…が、対向
挾持ブロック30を切欠き22,22内に導くと共に、
線材10をV溝21の底に導く役目を担っている。
【0021】次に、本実施例の線材矯正装置の動作につ
いて説明する。本実施例の線材矯正装置は、動作前にお
いては、図4及び図5に示すように、待機状態になって
いる。すなわち、シリンダ61は縮んだ状態で、Vブロ
ック移動機構40と対向ブロック移動機構50とのY方
向の相互間隔は、この間にコイル本体12が入り込んで
もコイル本体12と両機構40,50とが干渉し合わな
い間隔になっている。また、Vブロック移動機構のシリ
ンダ44も縮んだ状態であり、このシリンダ44及びレ
ール41に対して、リニアガイド42やブロック支持ベ
ース43やV型挾持ブロック20が最も(−)Y方向側
に後退した状態である。また、対向ブロック移動機構5
0のシリンダ57も縮んだ状態であり、このシリンダ5
7及びレール51に対して、リニアガイド52やブロッ
ク支持ベース53や対向挾持ブロック30が最も(+)
Y方向側に後退した状態である。但し、ブロック支持ベ
ース53や対向挾持ブロック30は、コイルスプリング
54が縮むと、(+)Y方向側に後退できる状態であ
り、連結プレート56やガイドプレート56に対して
は、最も(−)Y方向側に前進した状態である。なお、
V型挾持ブロック20と対向挾持ブロック30とは、図
4及び図5に示すように、X方向及びZ方向において、
同一位置に位置している。また、コイル本体12から出
ている線材端末部11は、V型挾持ブロック20と対向
挾持ブロック30のX方向及びZ方向における位置とほ
ぼ同じ位置に位置している。
【0022】次に、シリンダ61を駆動し、コイルクラ
ンプ60に把持されているコイル本体12ごと、コイル
クランプ60を(−)Z方向に移動させる。このとき、
図6に示すように、線材端末部11のコイル本体12側
の部分(以下、根本部とする。)が、V型挾持ブロック
20と対向挾持ブロック30との間に位置するところま
で、コイル本体12を(−)Z方向に移動させる。続い
て、機器移動機構(図示されていない。)を駆動し、V
型挾持ブロック20と対向挾持ブロック30とで線材端
末部11を挾持できる直前の位置まで、V型挾持ブロッ
ク20ごとVブロック移動機構40を(+)Y方向に移
動させると共に、対向挾持ブロック30ごと対向ブロッ
ク移動機構50を(−)Y方向に移動させる。
【0023】次に、Vブロック移動機構40のシリンダ
44を駆動する。このシリンダ44を駆動すると、Y方
向に伸びているレール41に沿ってリニアガイド42が
(+)Y方向に移動する。この結果、リニアガイド42
に固定されているブロック支持ベース43、及びこの支
持ベースに固定されているV型挾持ブロック20も
(+)Y方向に移動する。このとき、V型挾持ブロック
20のV溝21に線材端末部11が接するまで、シリン
ダ44を駆動する。
【0024】線材端末部11は、コイル本体12の同じ
位置から同じ方向に常に突出しているとは限らず、通
常、コイルの製造過程で、コイル本体12に対する位置
や方向が若干ズレてしまう。これらのズレのうち、Z方
向のズレはシリンダ61の駆動量で調整し、Y方向のズ
レはVブロック移動機構40のシリンダ44の駆動量で
調整する。また、X方向のズレは、V型挾持ブロック2
0のV溝21で吸収される。これは、線材端末部11が
V型挾持ブロック20に対してX方向に多少ズレていて
も、線材端末部11がV字腕端部23,23,…に接し
た状態でY方向に相対移動する過程で、V溝21を形成
する2面のうちいずれかの面に案内されて、次第にV溝
21を形成する2面の交点、つまりV溝21の底に導か
れるからである。
【0025】次に、対向ブロック移動機構50のシリン
ダ57を駆動する。このシリンダ57を駆動すると、連
結プレート55及びリニアガイド52が(−)Y方向に
移動する。このとき、リニアガイド52は、Y方向に伸
びているレール51に沿って移動する。この結果、連結
プレート55に固定されているガイドプレート56,5
6、連結プレート55にコイルスプリング54を介して
取り付けられているブロック支持ベース53、及びブロ
ック支持ベース53に取り付けられている対向挾持ブロ
ック30も、(−)Y方向に移動する。対向挾持ブロッ
ク30は、(−)Y方向に移動して行く過程で、その押
し付け面31がV溝21内の線材10に接する。対向挾
持ブロック30が線材10と接した後も、(−)Y方向
に移動すると、線材10は、前述したように、V溝21
を形成する2面のうちいずれかの面に案内されて、次第
にV溝21を形成する2面の交点、つまりV溝21の底
へと導かれ、最終的に、図2に示すように、対向挾持ブ
ロック30の押し付け面31の他、V溝21を形成する
2面共に接するようになる。この後も、対向挾持ブロッ
ク30が(−)Y方向に移動するよう、シリンダ57を
駆動する。このとき、線材10は、更に(−)Y方向へ
移動できない状態であるため、対向挾持ブロック30
も、(−)Y方向へ更に移動することはできない。従っ
て、図2及び図3、図6及び図7に示すように、シリン
ダ57の駆動による連結プレート55の(−)Y方向の
移動により、連結プレート55と対向挾持ブロック30
との間のコイルスプリング54が縮まり、この縮まった
量に応じた力が線材10にかかる。線材10は、この力
により、直線状に矯正される。
【0026】このように、コイルスプリング54の弾性
力を利用することにより、単にシリンダ54を駆動させ
て対向挾持ブロック30を移動させるよりも、挾持力の
大きさを容易に調整することができる。これは、コイル
スプリング54なしで、単にシリンダ54を駆動し対向
挾持ブロック30を移動させた場合、その挾持力は、線
材10の変形量に応じた大きさになるが、この変形量は
線材10の初期の曲がり状態に応じて異なるために、挾
持力を推定することができない。これに対して、コイル
スプリング54を用いると、その挾持力は、コイルスプ
リング54の縮小量に対応するため、これを容易に推定
することができるからである。但し、シリンダ57が加
える力を検出器を設けた場合には、挾持力を管理するこ
とができるので、シリンダ57に直接対抗挾持ブロック
30を設けてもよい。また、本実施例では、対抗ブロッ
ク移動機構50にスプリング54を設けたが、このスプ
リング54は、Vブロック移動機構40に設けても、対
抗ブロック移動機構50のシリンダ57が駆動すれば、
スプリング54が縮んで、その縮み量から挾持力を推定
することができるので、Vブロック移動機構40に設け
てもよい。
【0027】ところで、本実施例では、対向挾持ブロッ
ク30は、X方向に伸びている揺動軸53aを中心とし
て、揺動可能である。このため、図8に示すように、V
溝21内の線材10が曲がっていても、対向挾持ブロッ
ク30は、線材10の形状に応じて、その線材10にで
きるだけ大きい面積で接するよう揺動する。従って、例
えば、対向挾持ブロック30の角部のみが線材10に接
触して、線材10の局部が傷付いたりしてしまうことを
防ぐことができる。
【0028】次に、以上のように、対向挾持ブロック3
0とV型挾持ブロックとで線材10を挾持しつつ、シリ
ンダ61を駆動し、コイル本体12ごとコイルクランプ
60を(+)Z方向に移動させる。このため、対向挾持
ブロック30とV型挾持ブロックとで挾持されていた線
材10の部分が、根本部から最先端部側へと移って行
く。このように、線材10を対向挾持ブロック30とV
型挾持ブロックとに対して相対的にZ方向に移動させる
ことにより、線材10の両ブロック20,30に挾持さ
れた部分は、全て、Z方向に関して平坦な3面(V溝2
1を形成する2面と押し付け面31)に倣って、確実
に、Z方向に真っ直ぐになる。
【0029】ところで、V溝21を形成する2面も押し
付け面30も、Z方向に関しては平坦に形成されている
ので、線材のZ方向における部分のうち、Z方向におい
てV溝を形成する2面と押し付け面とが存在する部分に
関しては、全て、V溝を形成する2面と押し付け面とに
接することになる。このため、ブロックが存在する部分
に関しては、ほとんど無駄なく線材を矯正することがで
きる。従って、線材10の根本部も矯正することができ
る。本実施例の線材矯正装置を用いて、実際に、直径
1.2mmで曲率0.0125の線材10を矯正した結
果、挾持力として5.0kgを加えたとき、線材10の
曲率は当初の20倍の0.000625になり、実質的
に真っ直ぐになった。
【0030】なお、本実施例では、両ブロック20,3
0ともY方向に移動させているが、一方のブロックに対
して他方のブロックが相対的にY方向に移動すればよい
ので、両ブロック20,30のうち、一方を固定してお
き、他方のブロックのみにブロック移動機構を設けても
よい。また、本実施例では、線材10をZ方向に移動さ
せているが、これに関しても両ブロック20,30に対
して相対的に線材10がZ方向に移動できればよいの
で、線材10を固定しておき、両ブロック20,30を
Z方向に移動させるようにしてもよい。また、矯正効果
をより高めるため、シリンダ61をZ軸周りに回転させ
る回転機構を設け、線材をZ方向に引っ張りつつできる
よう、Z軸周りに回転させるようにしてもよい。
【0031】次に、本発明に係る第2の実施例につい
て、図9〜図11を用いて説明する。本実施例の線材矯
正装置は、図9に示すように、2本の線材を同時に矯正
するものである。
【0032】本実施例の線材矯正装置は、V型挾持ブロ
ックの形状が第1の実施例のものと僅かに異なっている
以外、第1の実施例と同様である。本実施例のV型挾持
ブロック20aは、図9及び図10に示すように、V溝
21内に2本の線材10a,10bを入れた際、V溝2
1を形成する2面のうち一方の面が一方の線材10aに
接し他方の面が他方の線材10bに接し、且つ2本の線
材10a,10bが対向挾持ブロック30の押し付け面
31に共に接することができる位置まで、対向挾持ブロ
ック30を切欠き22a内に入れ込めるよう、切欠き2
2aの(−)Y方向の深さを設定したものである。すな
わち、第1の実施例よりも、切欠き22aの(−)Y方
向の深さを浅くしたものである。なお、第1の実施例の
V型挾持ブロック20を用いても、V溝21内に2本の
線材10a,10bを入れた際、V溝21を形成する2
面のうち一方の面が一方の線材10aに接し他方の面が
他方の線材10bに接し、且つ2本の線材10a,10
bが対向挾持ブロック30の押し付け面31に共に接す
ることができる位置まで、対向挾持ブロック30を切欠
き22内に入れ込めむことができるので、第1の実施例
のV型挾持ブロック20をそのまま用いても一向に構わ
ない。
【0033】以下に、本実施例の線材矯正装置による2
本の線材同時矯正の原理について、図11を用いて説明
する。なお、同図において、右側の(B)は、Y方向か
ら見た線材10a,10bを表し、左側の(A)は、
(B)におけるI〜VI位置のそれぞれの断面を表して
いる。また、同図において、線材10a,10bの直径
をD1、線材10aの中心軸と線材10bの中心軸との
X方向の相互間距離をd、線材10aの中心軸と線材1
0bの中心軸とのY方向の相互間距離をhとする。
【0034】同図(I)の状態は、線材10a,10b
のX方向の相互間距離dがD1(=線材10a,10
b)で、Y方向の相互間距離hが0の状態である。この
時、対向挾持ブロック30の押し付け面31からの力F
は、線材10a,10bに対して、それぞれ、分力Fa
と分力Fbとに分割される。これらの分力Fa,Fb
は、V溝21を形成する面から各線材10a,10bに
作用する抗力fa,fbと、線材10a,10b相互の
接触点において一方の線材から他方の線材に作用する抗
力fc,fcとの合力とつり合う。この状態で、各抗力
fa,fb,fcは、線材10a,10bの外周から中
心軸線方向へ向う圧縮力として作用する。
【0035】同図(II)の状態は、線材10a,10b
のX方向の相互間距離dがD1より大きく、Y方向の相
互間距離hが0の状態である。この時、対向挾持ブロッ
ク30の押し付け面31からの力Fは、(I)の状態と
同様に、線材10a,10bに対して、それぞれ、分力
Faと分力Fbとに分割される。各線材10a,10b
には、それぞれ、分力Fa,Fbの他に、V溝21を形
成する面から抗力fa,fbも作用する。これら分力F
a,Fbと抗力fa,fbとの合力fd,fdは、線材
10a,10bのX方向の相互間距離dを縮小させるの
と同時に、線材10a,10bを(−)Yへ押下げるよ
うに作用する。この結果、線材10a,10bは、前述
した同図(II)の状態へと変化していく。
【0036】同図(III)の状態は、線材10a,10
bのX方向の相互間距離dがD1より大きく、Y方向の
相互間距離hが0より大きい状態である。この時、対向
挾持ブロック30の押し付け面31からのFは、線材1
0aに全て加わる。すなわち、線材10aにかかる分力
FaがFとなる。この線材10aには、V溝21を形成
する面から抗力faも作用する。これら力Fa(=F)
と抗力faとの合力Fdは、線材10aを(+)X方向
に移動させると共に(−)Y方向へ移動させるように作
用する。従って、線材10a,10bは、同図(II)の
状態を経過した後、同図(I)の状態へと変化してい
く。
【0037】同図(IV)の状態は、線材10a,10
bのX方向の相互間距離dがD1より小さく、Y方向の
相互間距離hが0より大きくて、一方の線材10aがV
溝21を形成する一方の面に接すると共に押し付け面3
1に接し、他方の線材10bがV溝21を形成する他方
の面に接し、且つ線材10a,10b相互が接触してい
る状態である。この時、対向挾持ブロック30の押し付
け面31からのFは、線材10aに全て加わる。すなわ
ち、線材10aにかかる分力FaがFとなる。この分力
Fa(=F)は、V溝21を形成する面から線材10a
に作用する抗力faと、線材10a,10b相互の接触
点において線材10bから線材10aに作用する抗力f
cとの合力と釣り合う。また、線材10bには、V溝2
1を形成する面からの抗力fbと、線材10a,10b
相互の接触点において線材10aからの抗力fcとが作
用する。これら抗力fb,抗力fcの合力fdは、線材
10bを(+)X方向に移動させると共に(+)Y方向
へ移動させるように作用する。すなわち、合力fdは、
線材10bを斜め上方へ持ち上げる力として働く。従っ
て、線材10a,10bは、同図(I)の状態へと変化
していく。
【0038】同図(V)の状態は、線材10a,10b
のX方向の相互間距離dがD1より小さく、Y方向の相
互間距離hが0より大きくて、一方の線材10aがV溝
21を形成する一方の面に接すると共に押し付け面31
に接し、他方の線材10bがV溝21を形成する2面に
接し、且つ線材10a,10b相互が接触している状態
である。すなわち、2つの線材10a,10bが、互い
に接触し合い、且つV溝21を形成する一方の面に沿っ
て並んでいる状態である。この時、対向挾持ブロック3
0の押し付け面31からのFは、線材10aに全て加わ
る。線材10aにかかる分力Fa(=F)は、V溝21
を形成する一方の面から線材10aに作用する抗力fa
と、線材10a,10b相互の接触点において線材10
bから線材10aに作用する抗力fcとの合力と釣り合
う。また、線材10bには、V溝21aを形成する他方
の面からの抗力fbと、線材10a,10b相互の接触
点において線材10aからの抗力fcとが作用する。こ
の抗力fbとfcとは、釣り合う。従って、以上の力関
係が維持されれば、線材10a,10bは動かない。し
かし、本状態になっている位置よりもZ方向に僅かにズ
レた位置では、同図(IV)の状態になっているはずで
あるから、この位置での動きにつられて、更に、線材1
0a,10bの円周面のすべりによる影響により、本状
態が崩れ、線材10a,10bは、同図(IV)の状態
を経過した後、同図(I)の状態へと変化していく。
【0039】同図(VI)の状態は、線材10a,10
bのX方向の相互間距離dが0で、Y方向の相互間距離
hがD1である状態、すなわち、線材10a,10bが
互いに接し合い且つY方向に並んでいる状態である。こ
の時、対向挾持ブロック30の押し付け面31からのF
は、線材10aに全て加わる。線材10aにかかる分力
Fa(=F)は、線材10a,10b相互の接触点にお
いて線材10bから線材10aに作用する抗力fcと釣
り合う。また、線材10a,10b相互の接触点におい
て線材10aから線材10bに作用する抗力fcは、V
溝21を形成する2面からの抗力fa,fbの合力と釣
り合う。従って、以上の力関係が維持されれば、同図
(V)の状態と同様に、線材10a,10bは動かな
い。しかし、本状態になっている位置よりもZ方向に僅
かにズレた位置では、同図(V)又は(IV)の状態に
なっているはずであるから、この位置での動きにつられ
て、更に、線材10a,10bの円周面のすべりによる
影響により、本状態が崩れ、線材10a,10bは、同
図(IV)の状態を経過した後、同図(I)の状態へと変
化していく。
【0040】以上のように、線材10a,10b相互の
位置関係が、どのような位置関係であっても、最終的に
は、加えた力Fが各線材10a,10bに均等に分割さ
れ、且つ各線材10a,10bに作用する各種力相互が
釣合った安定した状態、つまり、同図(I)の状態にな
る。ところで、同図(II)〜(VI)の状態は、同図
(I)の状態から見れば、線材10a,10bが曲がっ
ている状態にほかならない。したがって、同図(II)〜
(VI)の状態が、最終的には同図(I)の状態になると
いうことは、その曲がりを矯正していることになる。
【0041】なお、以上では、各線材10a,10bの
Z方向への移動について、何ら説明していないが、本実
施例でも、線材10a,10bに対して力Fを加えつ
つ、線材10a,10bをZ方向への移動させている。
本実施例のように、2本の線材10a,10bを同時矯
正する場合、線材10a,10bをZ方向への移動させ
ることは、図11(II)〜(VI)の状態から同図(I)
の状態への移行をスムーズにさせる効果があるため、1
本の線材10を矯正する場合よりも、その意義は大き
い。
【0042】次に、本発明に係る第3の実施例の線材矯
正装置について、図12及び図13を用いて説明する。
本実施例は、V型挾持ブロック20bのV溝21bを形
成する2面の成す角度を60°にしたもので、その他の
構成は、基本的に以上の実施例と同一である。なお、V
溝21bを形成する2面の成す角度を60°にした関係
上、V型挾持ブロック20bの切欠き22bの深さも以
上の実施例と異なっている。このように、V溝21bを
形成する2面の成す角度を60°にしても、基本的に、
以上の実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0043】ところで、溝の形状をV型にしたのは、線
材10が伸びている方向(Z方向)に対して垂直な平面
(XY平面)内において、対向挾持ブロック30との組
合せで、それぞれ独立した3以上の方向から線材10に
力を加えることで、XY平面内における線材10の位置
を規制するためである。従って、V溝を形成する2面の
成す角度Xは、0°<X<180°であればよい。但
し、現実的には、XY平面内において平均的に分散した
方向から力を線材10に加えために、V溝を形成する2
面の成す角度Xは、30°<X<150°の範囲内にす
べきである。
【0044】次に、本発明に係る第4の実施例の線材矯
正装置について、図14及び図15を用いて説明する。
本実施例の線材矯正装置は、対向挾持ブロックの形状を
以上の実施例のものと変えたもので、その他の構成は基
本的に以上の実施例と同様である。なお、対向挾持ブロ
ック30cの形状を変えた関係上、V型挾持ブロック2
0cの切欠き22cの形状も以上の実施例と異なってい
る。
【0045】本実施例の対向挾持ブロック30cは、そ
の押し付け面31cを一定の角度で交わっている平坦な
2面33,33で形成している。本実施例の対向挾持ブ
ロック30cには、この平坦な2面33,33により、
(+)Y方向にへこんだV溝が形成されている。このよ
うに、対向挾持ブロックの押し付け面は、XY平面内に
おいて、折れ曲がっていても、一定の曲率で曲がってい
てもよい。すなわち、線材10をZ方向に真っ直ぐにな
るよう形成する場合には、押し付け面は、Z方向に平坦
であれば、基本的に如何なる形状であってもよい。
【0046】次に、本発明に係る第5の実施例の線材挾
持装置について、図16及び図17を用いて説明する。
本実施例の線材挾持装置は、線材10a,10bを一定
の曲率で曲げるためのものである。
【0047】本実施例のV型挾持ブロック20dのV溝
21dを形成する2面は、XY平面内においては以上の
実施例と同様にいずれも直線的で、YZ平面内において
は一定の曲率で曲がっている。また、本実施例の対抗挾
持ブロック30dの押し付け面31dも、XY平面内に
おいては第4の実施例を除く以上の実施例と同様にいず
れも直線的で、YZ平面内においては一定の曲率で曲が
っている。また、本実施例では、第1の実施例のコイル
クランプ60をZ方向に移動させるZ方向シリンダ61
の後方((+)Z方向)に、このシリンダ61をY方向
に移動させるY方向シリンダ(図示されていない。)が
設けられている。
【0048】本実施例では、対抗挾持ブロック30dと
V型挾持ブロック20dとで線材10a,10bを挾持
した後、Z方向シリンダ61及びY方向シリンダを駆動
して、Z方向に進むにつれて一定の曲率で次第に曲がっ
て行く方向に、線材10a,10bを引っ張って行く。
以上のように、押し付け面31dがYZ平面内で一定の
曲率で曲がっている対抗挾持ブロック30dと、V溝2
1dを形成する2面がYZ平面内で一定の曲率で曲がっ
ているV型挾持ブロック20dとで、線材10a,10
bを挾持し、この線材10a,10bを、Z方向に進む
につれて一定の曲率で次第に曲がって行く方向に引っ張
っることにより、線材10a,10bを一定の曲率で曲
げることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、一対の挾持ブロック
は、それぞれの面が線材と線接触し、しかも各面のうち
線材の長手方向の全体が線材と線接触しているので、一
対の挾持ブロックは、線材の長手方向に関して無駄な部
分がほとんどない。このため、一対の挾持ブロックで挾
持した部分の線材は、確実に、一対の挾持ブロックの各
面に接触し、目的の形状に矯正することができる。従っ
て、線材の根本部も含め、線材の広い範囲に渡り、線材
を矯正することができる。
【0050】また、本発明では、一対の挾持ブロックで
線材を挾持しつつ、この一対の挾持ブロックに対して相
対的に線材を移動させているので、この移動過程で、線
材が一対の挾持ブロックの各面の形状に倣い、確実に目
的の形状に線材を矯正することができる。さらに、線材
の移動過程で一対の挾持ブロックで挾持された部分は、
すべて矯正されるので、一回の処理で、線材の広い範囲
に渡り線材を矯正することができ、矯正処理の効率を高
めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の一対の挾持ブロッ
クの斜視図である。
【図2】本発明に係る第1の実施例の一対の挾持ブロッ
クの正面図である。
【図3】本発明に係る第1の実施例の一対の挾持ブロッ
クの側面図である。
【図4】本発明に係る第1の実施例の線材挾持装置の側
面図(待機状態)である。
【図5】図4におけるV矢視図である。
【図6】本発明に係る第1の実施例の線材挾持装置の側
面図(挾持状態)である。
【図7】図6におけるVII矢視図である。
【図8】本発明に係る第1の実施例の一対の挾持ブロッ
クの側面図(矯正過程)である。
【図9】本発明に係る第2の実施例の一対の挾持ブロッ
クの正面図である。
【図10】本発明に係る第2の実施例の一対の挾持ブロ
ックの側面図である。
【図11】本発明に係る第2の実施例の一対の挾持ブロ
ックによる2本の線材の同時矯正原理を示す説明図であ
る。
【図12】本発明に係る第3の実施例の一対の挾持ブロ
ックの正面図である。
【図13】本発明に係る第3の実施例の一対の挾持ブロ
ックの側面図である。
【図14】本発明に係る第4の実施例の一対の挾持ブロ
ックの正面図である。
【図15】本発明に係る第4の実施例の一対の挾持ブロ
ックの側面図である。
【図16】本発明に係る第5の実施例の一対の挾持ブロ
ックの正面図である。
【図17】本発明に係る第5の実施例の一対の挾持ブロ
ックの側面図である。
【図18】従来の線材挾持装置による線材挾持手順を示
す説明図である。
【符号の説明】
10…線材、20,20a〜20d…V型挾持ブロッ
ク、21,21b,21c,21d…V溝、22,22
a,22b,22c…切欠き、30,30c,30d…
対向挾持挾持ブロック、31,31c,31d…押し付
け面、40…Vブロック移動機構、50…対向ブロック
移動機構、53…ブロック支持ベース、53a…揺動ピ
ン、54…コイルスプリング、60…コイルクランプ、
61…シリンダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 種田 幸記 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線材が真っ直ぐになるよう又は一定の曲率
    で曲がるよう、該線材を矯正する線材矯正装置におい
    て、 特定方向に対して垂直な断面形状がV型を成す溝(以
    下、V溝とする。)を有し、該V溝を形成する2面は、
    前記線材を真っ直ぐにする場合には該特定方向に平坦
    で、該線材を前記一定の曲率で曲げる場合には該特定の
    方向に進むに連れて該一定の曲率で曲がっているV型挾
    持ブロックと、 前記V溝を形成する前記2面に対向し、且つ、該V型の
    溝内に前記線材を置いた際、該線材の外周面に接する押
    し付け面を有し、該押し付け面は、該線材を真っ直ぐに
    する場合には前記特定の方向に平坦で、該線材を前記一
    定の曲率で曲げる場合には該特定の方向に進むに連れて
    該一定の曲率で曲がっている対向挾持ブロックと、 前記V型挾持ブロックの前記V溝と前記対向挾持ブロッ
    クの前記押し付け面とが互いに対向するよう両ブロック
    を支持すると共に、両ブロックのうち、少なくとも一方
    のブロックを他方のブロックに対する遠近方向に移動さ
    せるブロック移動機構と、 前記線材の一部を把持する線材把持機構と、 前記線材を真っ直ぐにする場合には前記特定の方向に、
    該線材を前記一定の曲率で曲がる場合には該特定の方向
    に進むに連れて該一定の曲率で次第に曲がって行く方向
    に、前記線材を把持している前記線材把持機構を該線材
    ごと、前記V型挾持ブロック及び前記対向挾持ブロック
    に対して相対移動させる線材移動機構と、 を備えていることを特徴とする線材挾持装置。
  2. 【請求項2】前記ブロック移動機構は、 前記遠近方向に動作する動作端を有する駆動源と、 前記駆動源の前記動作端が前記両ブロックのうち少なく
    とも一方のブロックを他方のブロックに近づく方向に移
    動させようと動作している過程で、該動作端の動作に対
    抗する力がかかると前記遠近方向に弾性変形する弾性部
    材と、 を備えていることを特徴とする請求項1記載の線材挾持
    装置。
  3. 【請求項3】前記ブロック移動機構は、 前記特定方向及び前記遠近方向に対して垂直な軸周りに
    揺動可能に、前記両ブロックのうち一方のブロックを支
    持するブロック支持手段を備えていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の線材矯正装置。
  4. 【請求項4】前記線材移動機構は、 前記線材を把持している前記線材把持機構を該線材ご
    と、前記V型挾持ブロック及び前記対向挾持ブロックに
    対して相対的に前記特定方向に直進移動させる線材直進
    機構と、 前記線材を把持している前記線材把持機構を該線材ご
    と、前記V型挾持ブロック及び前記対向挾持ブロックに
    対して相対的に、前記特定方向に平行な軸周りに回転さ
    せる線材回転機構と、 を備えていることを特徴とする請求項1、2又は3記載
    の線材矯正装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009276122A (ja) * 2008-05-13 2009-11-26 Shimadzu Corp 線材自動引張試験装置
CN102364838A (zh) * 2011-11-08 2012-02-29 天津市天发重型水电设备制造有限公司 一种电机转子线圈扁绕机铜排滚轮调直装置
US9196082B2 (en) 2008-02-22 2015-11-24 Loma Linda University Medical Center Systems and methods for characterizing spatial distortion in 3D imaging systems

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