JPH0880680A - カード - Google Patents

カード

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JPH0880680A
JPH0880680A JP6090708A JP9070894A JPH0880680A JP H0880680 A JPH0880680 A JP H0880680A JP 6090708 A JP6090708 A JP 6090708A JP 9070894 A JP9070894 A JP 9070894A JP H0880680 A JPH0880680 A JP H0880680A
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JP
Japan
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card
layer
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recording
resin
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JP6090708A
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English (en)
Inventor
Yasuaki Yoshioka
康明 吉岡
Atsushi Umezawa
敦 梅沢
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クレジットカード等のカードにおいて、不可
逆的に固有情報を記録できる可視情報記録部を設けて、
カードの偽造、変造を難しいものとする。 【構成】 カードの少なくとも一部に、カード固有の情
報を可視情報として不可逆的に記録するための可視情報
記録部を設けたもので、具体的には、可視情報記録部と
して感熱破壊層を設け、サーマルヘッドやレーザビーム
等を用い、加熱することにより該感熱破壊層を破壊し
て、固有情報を可視情報として設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,可視情報記録部を設け
て固有情報を記録するカードに関し、特に、可視情報記
録部が、不可逆的に記録される感熱記録部であり、さら
に、磁気記録部等の情報記録部を設けたカードにおける
固有情報の記録に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック、紙等の基材上に情報記録
部が設けられてなる情報記録媒体はクレジットカード、
キャシュカード、IDカード、乗車券、定期券、磁気テ
ープなどとして広く用いられている。これら情報記録媒
体の偽造、変造が大きな社会問題であり、これまで多く
の研究がなされてきているが、簡単で、且つ効果的な記
録情報媒体の偽造、変造を防止する方法は未だ見い出さ
れていないのが現状である。このような状況に対し、情
報記録媒体としてのカード所有者を特定する情報、即
ち、そのカード固有の情報をエンボス加工、印刷、刻印
等の可視情報として設けたカードを用いて照合する方法
が利用されている。しかし、これらの可視情報の偽造、
変造は比較的簡単にできてしまう。また、更に、磁気記
録部、IC記録部、光記録部等の情報の書換え及び蓄積
が可能な情報記録部を兼ね備えた情報記録媒体の場合に
おいては、例えばカード固有情報を情報記録部に記録し
ておいて照合する方法が考えられる。これにより、可視
情報と重複して固有情報を記録してダブルチエックを行
うといった方法も可能であるが、情報記録部の記録に対
しても偽造、変造がなされた場合、かえって偽造された
両方の情報をダブルチエックの結果により誤認してしま
う可能性もある。また、これら情報記録部を用いた照合
には、読み取り装置が必要であり、これらの装置のない
場所、例えば小さな小売店やカード所有者自身の確認に
おいては、任意に照合可能な状態ではないため、目視に
よる照合手段として用いるためのエンボス加工等による
可視情報からなるカードの固有情報は必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況のもと、使用済み・有効期限切れカード、盗難・拾
得カード等の変造といったカードの偽造を防止すべく、
カードの一部にカード所有者等を特定する可視情報から
なる固有情報記録部を設けたカードであり、該固有情報
記録部の改ざん・書換えができない構造のものを提供す
るものである。詳しくは、改ざん・書換えが不可能な不
可逆的に記録される感熱記録材料を用いて可視情報から
なる固有情報記録部を形成したカードを提供するもので
ある。また、カード製造者以外の第3者によるカード自
体の複製による偽造がきわめて困難である構成のカード
を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のカードは、カー
ドの少なくとも一部に、カード固有の情報として不可逆
的に記録するための可視情報記録部を設けたものであ
る。そして、前記可視情報記録部が感熱記録部であるこ
とを特徴とするものである。又、本発明のカードは、上
記可視情報記録部が金属単体、合金またはこれらの化合
物の薄膜からなる感熱破壊記録層であることを特徴とす
るものであり、また、上記薄膜がTe、Sn、In、A
l、Cu、Bi、Pb、Znからなる群から選択された
金属またはこれらの合金あるいはこれらの金属の化合物
からなることを特徴とするものである。そして、本発明
のカードは、上記可視情報記録部の他に、情報記録部を
設けたことを特徴とするものであり、また、上記情報記
録部が、磁気記録部、IC記録部、光記録部のうちすく
なくとも1つを有していることを特徴とするものであ
る。更に、本発明のカードは、上記可視情報記録部の情
報の一部が前記情報記録部に重複して記録されているこ
とを特徴とするものである。又、、本発明のカードは、
上記可視情報記録部が前記情報記録部上に配設されてい
ることを特徴とするものである。そして、又、本発明の
カードは、上記可視情報記録部の上または下の少なくと
も一部にホログラム形成層ないし回折格子形成層が配設
されていることを特徴とするものである。又、本発明の
カードは、上記可視情報記録部の上または下の少なくと
も一部に筆記適性を有する層が配置されていることを特
徴とするものである。そして、本発明のカードは、上記
可視情報記録部の情報の少なくとも一部がエンボス文字
としてカード上に形成されていることを特徴とするもの
である。
【0005】本発明カードの、固有の情報として不可逆
的に記録するための可視情報記録部としては、感熱記録
により記録するもの等が挙げられるが、具体的には、感
熱破壊記録方式のもの、感熱発色記録方式のものや放電
加工により金属を破壊する方式のものがある。感熱破壊
記録方式のものは、カードの少なくとも一部に、金属単
体、合金、金属化合物の薄膜層からなる感熱破壊記録層
を設け、該感熱破壊記録層をレーザビームあるいはサー
マルヘッドなどの加熱手段により破壊することによっ
て、固有情報を記録するものである。該薄膜層としては
低融点を有するものが好ましく、膜厚は100Å〜1μ
m好ましくは500〜1000Å程度である。この方式
の場合、情報記録部として、磁気記録部を兼ね備えたカ
ードにおいては、上記感熱破壊記録のための薄膜層とし
ては、前述の非磁性金属またはこれらの合金あるいはこ
れらの化合物からなる非磁性薄膜層を用いることが好ま
しい。感熱破壊記録方式の場合、薄膜を選択的に破壊す
ることによる可視の固有情報の記録に加熱手段が用いら
れるため、薄膜層以外の部分、特に、他の情報記録部が
該薄膜層の破壊の為の温度変化等に影響されないことが
必要である。例えば、磁気記録層上に薄膜層を設けたよ
うな場合、薄膜層破壊時に磁気記録層の温度がキューリ
ー温度以上になる恐れがあるときには、まず可視の固有
情報を薄膜層破壊により記録し、次いで磁気情報を記録
することが好ましい。この恐れがない場合には、磁気情
報及び可視の固有情報を記録する順序は特に限定はされ
ない。
【0006】また、感熱発色記録方式のものは、カード
の少なくとも一部に、感熱発色層を感熱記録部として設
け、該感熱記録部をレーザビームあるいはサーマルヘッ
ドなどの加熱手段により発色させることによって、固有
情報を記録するものであり、該感熱発色層は、ロイコ染
料、酸性顕色剤およびバインダー樹脂から基本的に構成
されている。ロイコ染料としては、クリスタルバイオレ
ットラクトン、マリカイトグリーンラクトン等のトリフ
エニルメタン系;1,2−ベンゾー6−ジエチルアミノ
フルオラン等のフルオラン系;N−ベンゾイオーラミン
等のオーラミン;その他、フエノチアジン系;スピロピ
ラン系等を用いることができる。酸性顕色剤としてはフ
エノール性化合物を用いることができる。たとえば、フ
エノール、o−クレゾール、p−クレゾール、p−エチ
ルフエノール、t−ブチルフエノール、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフエノール、ノニルフエノール、
ドデシルフエノール、スチレン化フエノール、2−2,
−メチレン−ビス(4−メチル−6−tブチルフエノー
ル)、α−ナフトール、β−ナフトール、ハイドロキノ
ンモノメチルエーテル、グアヤコール、オイゲノール、
p−クロロフエノール、p−プロモフエノール、o−ク
ロロフエノール、o−プロモフエノール、二,四,六、
トリクロロフエノール、o−フエニルフエノール、p−
フエニルフエノール、p−(p−クロロフエニル)フエ
ノール)、o−(o−クロロフエニル)フエノール、サ
ルチル酸、p−オキシ安息香酸ドデシル、カテコール、
ヒドロキノン、レゾルシン、3−メチルカテコール、3
−イソプロピルカテコール、p−t−ブチルカテコー
ル、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、4,4,
メチレジンフエノール、ビスフエノールA、1,2−ジ
オキシナフタレン、2,3−ジオキシナフタレン、クロ
ルカテール、ブロモカテコール、2,4−ジヒドロキベ
ンゾフエノン、フエノールフタレン、o−クレゾールフ
タレイン、プロトカテキュー酸メチル、プロトカテキュ
ー酸エチル、プロトカテキュー酸プロピル、プロトカテ
キュー酸オクチル、プロトカテキュー酸ドデシル、ピロ
ガロール、オキシヒドロキノン、フロログルシン、2,
4,6−トリオキシメチルベンゼン、2,3,4−トリ
オキシエチルベンゼン、没食子酸メチル、没食子酸エチ
ル、没食子酸プロピル、没食子酸ブチル、没食子酸ヘキ
シル、没食子酸オクチル、没食子酸ドデシル、没食子酸
セシル、没食子酸ステリアル、2,3,5−トリオキシ
ナフタレン、タンニン酸、フエノール樹脂等がフエノー
ル性化合物の例として挙げられる。バインダー樹脂とし
ては、キシレン樹脂、フエノール樹脂、クマロン樹脂、
ビニルトルエン樹脂、テルペン樹脂、ビニルトルエン/
ブタジエン共重合体樹脂、ビニルトルエン/アクリレー
ト共重合体樹脂等の油溶性樹脂や、ポリビニルアルコー
ル樹脂、メチルセルロース樹脂、カルボキシメチルセル
ロース樹脂、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共
重合体樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ゼラチン、アラビア
ゴム等の水溶性樹脂を使用することができるが、塗料化
して塗布した際に乾燥の容易な油溶性樹脂を使用するこ
とが好ましい。上述の各成分を用いて感熱発色層を形成
するにはロイコ染料10〜15重量%、酸性顕色剤10
〜15重量%、結合材樹脂10〜20重量%、及び以上
の各成分のうち少なくともバインダー樹脂を溶解し、ロ
イコ染料及び酸性顕色剤の一方だけを溶解するか或いは
いずれも溶解しない有機溶剤または水を用いて溶解ない
し分散して塗料とし、得られた塗料を用いて公知の印刷
法若しくは塗布方法により基材上に全面若しくはパター
ン状に設ければよく、感熱記録層の厚みとしては通常5
〜15μm程度である。
【0007】本発明カードは、固有の情報を不可逆的に
記録するための可視情報記録部と磁気記録部、IC記録
部、光記録部等の情報記録部を兼ね備え、両者に同一の
情報をもたすことにより、可視情報記録部部の可視情報
と情報記録部の情報とのダブルチエックができるもので
ある。また、さらに、可視情報によるカードの照合のた
めに上記可視情報記録部の情報の一部をエンボス文字や
印刷文字としてカード上に形成させていても良い。又、
本発明カードの、固有の情報を不可逆的に記録するため
の可視情報記録部の上に筆記適性を有する層を配設する
こともでき、カード所有者の筆跡情報とあわせてカード
の偽造、変造の防止を一層効果的にできる。さらに必要
に応じて、上記不可逆的に記録するための可視情報記録
部上ないし下に可視情報を明確にするための着色層ある
いは保護層を設けることもできる。本発明のカードは、
カードの偽造、変造をさらに難しいものとする為、固有
の情報を不可逆的に記録するための可視情報記録部の上
ないし下にホログラム層または回折格子層を形成してい
る。このホログラム層は、2次元または3次元画像を再
生可能な、表面凹凸パターン等で形成したものであり、
この中レリーフホログラムは、物体光と参照光との光の
干渉による強度分布を表面凹凸パターンとして記録して
いるものである。レリーフ回折格子もまた表面凹凸パタ
ーンとして記録しているものである。これらは、表面凹
凸部に情報を記録しているため、この凹凸部に反射層を
設けてホログラム、回折格子を再生するものである。
【0008】
【作用】本発明のカードは、上記のような構成にするこ
とにより、カード上に改ざん不可能な固有情報を記録
し、発行済みの正規カードの偽造防止を可能としてい
る。本発明のカードは、正規生カードの盗難に対して
も、不可逆的な感熱記録による固有情報の印字という高
度な技術が必要とされ、偽造を困難としている。また、
カード自体の複製といった偽造もこのような複雑且つ高
度な技術を必要とする構成をとることにより困難なもの
としている。又、本発明のカードは、磁気記録部等の情
報記録部を備えたことにより、感熱記録部からなる可視
情報記録部の可視情報と、情報記録部の情報とのダブル
チエックができるものとしている。そして、エンボス加
工文字を備えることにより、感熱記録部からなる可視情
報記録部の可視情報とエンボス加工文字情報との重複チ
エックができるものとしている。同様に印刷情報を備え
たカードの場合は、印刷情報と感熱記録部からなる可視
情報記録部の可視情報の重複チエックをできるものとし
ている。更に、本発明のカードは、固有の情報を不可逆
的に記録するための可視情報記録部の上ないし下にホロ
グラム形成層または回折格子形成層等を設けた構成にし
て、ホログラム技術等と組み合わせることにより、生カ
ード及び発行済み正規カードの偽造を困難なものとして
いる。又、本発明のカードは、情報記録部を備えたカー
ドにおいては、固有の情報を不可逆的に記録するための
可視情報記録部を情報記録部上に配設することにより、
偽造をより困難なものとしている。又、固有の情報を不
可逆的に記録するための可視情報記録部を筆記適性を有
する層の上に配設することにより、個々それぞれ特徴が
あり偽造が困難である筆跡情報とくみあわせて偽造をさ
らに困難なものとできる。
【0009】
【実施例】本発明のカードの好ましい実施例を挙げ、図
面にそって説明する。先ず、実施例1を以下、図にそっ
て説明する。図1(イ)は本発明の実施例1のカードの
平面図、図1(ロ)はそのA1−A2における断面図で
ある。図中、1はカード、2は固有情報、3は磁気記録
層、3aは磁気ストライプ部、4は基材、5は感熱破壊
記録層、6はホログラム層、7は保護層で、2Aは感熱
破壊記録層形成領域、8はエンボス文字部である。固有
情報2は感熱破壊記録により感熱破壊記録層5に可視情
報として記録されるもので、カード所有者名、カードI
D番号、有効期限、カード種類、限度額等の適用範囲、
サービス内容等が情報として記録できる。本実施例のカ
ード1は、第1図に示すように、シート状の基材4の上
に設けられた磁気ストライプ部3aからなる磁気記録層
3上に感熱破壊層5を設け、更に該感熱破壊記録層5上
にホログラム層6を設け、保護層7で覆ったものであ
る。カード1のエンボス文字部にはエンボス文字が形成
されている。基材4は塩化ビニルからなるプラスチック
基材であり、磁気記録層3はγ−Fe2O3 を樹脂中に分散
させたもので、感熱破壊記録層5は厚さ200ÅのSn
からなる非磁性の金属薄膜層で、ホログラム層6に対し
ては、この金属薄膜層は反射型レリーフホログラムを形
成している。実施例1のカードはこのように、不可逆的
な感熱破壊記録層5に固有情報を可視情報として設けて
おり、この感熱破壊記録層5の情報により、カードの真
偽の判定を確実にできるものである。更に、実施例1の
カードにおいては、エンボス文字部8の情報を感熱破壊
記録層5の情報と同一とした場合には、感熱破壊記録層
5の情報がエンボス文字部8の情報の真偽判定に有効な
ものとできる。又、実施例1のカードはこのように、磁
気記録層3上に、順に、感熱破壊記録層5、ホログラム
層6、保護層7を設けた構造の、感熱破壊記録という高
度な技術をホログラムの技術と組み合わせたもので、且
つ、磁気記録部上に形成させていることにより、生カー
ド及び発行済み正規カードにおいても、偽造、変造は非
常に難しいものとしている。尚、実施例1において、磁
気記録層3はストライプに限らず、全面に設けたもので
もよい。感熱破壊記録層5も同様である。又、カード基
材2への各層の形成方法としては、カード上に各層を順
に直接積層する方法、磁気記録層から上の構成のものを
備えた転写シートをカード基材上に転写して形成する方
法等が適宜選択できる。又、実施例1のカードの上に筆
記適性を有する層をさらに設けて、筆跡情報をも偽造防
止に用いることもできる。
【0010】本実施例の場合、感熱破壊記録層5が、反
射型レリーフホログラムの反射層として形成されている
が、感熱破壊記録層と反射層とを別にしても良く、磁気
記録層上に順に、反射層、ホログラム層、感熱破壊記録
層、保護層を設けたものや、磁気記録層上に順に、反射
層、感熱破壊記録層、ホログラム層を設けた構成等、実
施例1の変形例としていろいろな層構成のものが挙げら
れる。目的等に応じて構成を選択すれば良い。又、本実
施例の場合は、感熱破壊記録層5上にホログラム層6を
設けたが、必要に応じて、着色層を磁気記録層と感熱破
壊記録層の間に設けた構成、磁気記録層上に直接感熱破
壊記録層を設け、これを保護層で覆った構成、磁気記録
層上に接着層を介して感熱破壊記録層を設けた構成、場
合によっては磁気記録層上に直接感熱破壊層を設けただ
けの構成が選べる。尚、上記、ホログラムの反射層とし
ては、実施例のように金属よりなる反射層とは、別に、
高屈折率透明体からなる場合もあるが、両者とも偽造、
変造をしにくいものとする点では同じである。
【0011】実施例1のカードの各部について、更に以
下に述べる。カードの基材4としては、実施例での塩化
ビニルの他に、シート状あるいは板状の、ナイロン、セ
ルロースジアセテート、セルローストリアセテート、ポ
リエステル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエステルンポリイミド、ポリカーボネート等
のプラスチック類、銅、アルミニウムなどの金属、紙な
どを単独あるいは組合わせて複合体として用いることが
もきる。カード基材として要求される物性たとえば強
度、剛性、隠蔽性、光不透過性などを考慮して、上記材
料の中から好ましいものを適宜選択すれば良い。なお、
基材の厚さは0.005〜5mm程度である。
【0012】磁気記録層3としては、γ−Fe2O3 、Co被
着γ−Fe2O3 、Fe3O4 、CrO2、Fe、Fe-Cr 、、Fe-Co、
Co-Cr 、Co-Ni 、Mn-Al 、Baフエライト、Srフエライト
などの従来公知の磁性材料が適当な樹脂あるいはインキ
ビヒクル中に分散されてなる分散物を、グラビア法、ロ
ール法、ナイフエッジ法など従来公知の塗布方法によっ
てカード基材の上に形成することができる。また、磁気
記録層はFe、Fe-Cr 、Fe-Co、Co-Cr などの金属または
合金あるいはそれらの化合物を用いて、真空蒸着法、ス
パッタ法、めっき法などによって基材上に形成すること
もできる。塗布方法によって磁気記録層を形成する場合
には、その膜厚は1〜100μm好ましくは5〜20μ
m程度である。また真空蒸着法、スパッタ法、めっき法
によって磁気記録層を形成する場合には、その膜厚は1
00Å〜1μm好ましくは500〜2000Å程度であ
る。γ−Fe2O3 などの磁性微粒子が分散される樹脂ある
いはインキビヒクルとしては、プチラール樹脂、塩化ビ
ニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、ウレタン樹脂、ポリエ
ステル樹脂、セルロース系樹脂、アクリル樹脂、スチレ
ン/マレイン酸共重合体樹脂などが用いられ、必要に応
じて、ニトリルゴムなどのゴム系樹脂あるいはウレタン
エラストマーなどが添加される。また、磁性微粒子が上
記樹脂中に分散されてなる分散物中に、必要に応じて、
界面活性剤、シランカップリング剤、可塑剤、ワック
ス、シリコーンオイル、カーボンその他の顔料を添加す
ることもできる。
【0013】ここで感熱破壊層5として用いられる非磁
性薄膜層としては、Te、Sn、In、Al、Cu、B
i、Pb、Znなどの金属あるいはこれらの合金もしく
はTe−カーバイトなどの上記金属の化合物が挙げられ
るが、これらは、真空蒸着法・スパッタ法、めっき法な
どにより、カードの基材上、ないし、磁気記録層上に形
成することができる。この非磁性薄膜層は、感熱破壊層
としての役割を果たすため、低融点を有することが好ま
しい。また、非磁性薄膜層の膜厚は100Å〜1μm好
ましくは500〜1000Å程度である。
【0014】前述のように、必要に応じて、感熱破壊記
録層上に可視情報を明確にするために、感熱破壊記録層
と磁気記録層との間等に着色層を設ける。着色層は、エ
チルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、
セルロースアセテートプロピオネート、酢酸セルロース
などのセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリ−α−メ
チルスチレンなどのスチレン樹脂あるいはスチレン共重
合樹脂、ポリメタクリ酸メチル、ポリメタクリ酸エチ
ル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなど
のアクリル樹脂またはメタクリ酸樹脂の単独あるいは共
重合樹脂、ロジン、ロデン変性フエノール樹脂、重合ロ
ジンなどのロジンエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、
クマロン樹脂、ビニルトルエン樹脂、塩化ビニル樹脂、
ポエエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ブチラール樹脂
などのバインダーに、着色すべき色に応じて各種の顔料
を添加し、さらに必要に応じて、可塑剤、安定剤、ワッ
クス、グリース、乾燥剤、乾燥補助剤、硬化剤、増粘
剤、分散剤を添加した後、溶剤あるいは希釈剤で元分に
混 してなる着色塗料あるいはインキを用いて、通常の
グラビア法、ロール法、ナイフエッジ法、オフセット法
などの塗布方法あるいは印刷方法により、所望部分に形
成できる。さらに、各層間の接着力を増加させて層間剥
離を防止する接着層を設けても良い。接着層は塩化ビニ
ル/酢酸ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル/プロピオン酸共重合体、ゴム系樹脂、
シアノアクリレート樹脂、セルロース樹脂、アイオノマ
ー樹脂、ポリオレフイン系樹脂などのバインダーに、必
要に応じて、可塑剤、安定剤、硬化剤などを添加した
後、溶剤あるいは希釈剤で混練したものをロール法、ナ
イフエッジ法等の塗布方法により形成する。
【0015】保護層7は、合成樹脂フイルムをラミネー
トするが、エクストルージョンコート法によるか、ある
いは合成樹脂塗料を塗布することなどによって形成する
ことができる。保護層を構成する合成樹脂は、用途ある
いは他層との密着性などを考慮して、着色層を形成する
際に用いられた合成樹脂と同属なものが広く用いられう
る。特に、熱硬化型の合成樹脂を用いると、表面の硬
度、汚染の防止という点で有利であり、更に紫外線硬化
型の合成樹脂を含む塗料を用いれば、塗布後の硬化が同
時に行えるので好ましい。また、保護層中にシリコーン
などを添加して表面を剥離性とすることもできる。
【0016】ホログラム層6は、各種樹脂材料が選択可
能である。具体的には、不飽和ポリエステル樹脂、アク
リルウレタン樹脂、エポキシ変性アクリル樹脂、エポキ
シ変性不飽和ポリエステル樹脂、アクリル酸エステル樹
脂、アクリルアミド樹脂、ニトロセルロース樹脂、ポリ
スチレン樹脂、アルキッド樹脂、フエノール樹脂等の
中、1種ないし2種類以上を主体とする物を単独、もし
くは、各種イソシアネート樹脂や、ナフテン酸コバル
ト、ナフテン酸鉛等の金属石鹸、ペンゾイルバーオキサ
イド、メチルエチルケトンフエノン、アントラキノン、
ナフトキノン、アゾビスイソブチルニトリル、ジフエニ
ルスルフイド等の熱あるいは紫外線硬化剤を添加した物
を用いることができる。この配合は、ガラス転移温度が
熱転写時の温度より高くなるように考慮して調整し、具
体的には、ガラス転移温度が100°C〜200°Cと
なるようにするのが好ましい。また、このホログラム層
6は、公知の方法によりインキ化塗布方法によって形成
することが可能であるが、転写箔により形成する場合
は、箔切れ性(箔皮膜破断強度)を0.5〜1.0g/
インチにすることを考慮すると、0.5〜2.0μmの
厚さの範囲で形成することが好ましい。
【0017】本実施例ではホログラム反射層が感熱破壊
記録層を兼用しているが、感熱破壊記録層とは別に形成
しても良い。ホログラム反射層は、一般に、反射性薄膜
で、金属、金属化合物、ガラス等を蒸着、スパッタ、イ
オンプレーテイング、電解めっき、無電解めっき等によ
りホログラムを樹脂層の表面上に設けられる。反射性薄
膜層としてはホログラムを反射型とする場合には、光を
反射する金属薄膜が用いられ、また、ホログラムを透過
型とする場合には、ホログラム形成層である樹脂層と組
み合わさってホログラム効果を発現し、しかも、下層を
隠蔽させないホログラム効果があり、目的により適宜選
択して用いることができる。
【0018】本実施例のように反射型のホログラムの場
合に用いられる金属薄膜としては、具体的には、Cr、
Ti、Fe、Co、Ni、Cu、Ag、Au、Ge、A
l、Mg、Sb、Pb、Pd、Cd、Bi、Sn、S
e、In、Ga、Rb等の金属及びその酸化物、窒化物
等を単独もしくは2種類以上組合わせて用いて形成され
る薄膜である。上記の金属の中、Al、Cr、Ni、A
g、Au等が好ましく、膜厚は10〜10000Å望ま
しくは、200〜2000Åであることが望ましい。
【0019】次いで実施例2を挙げる。図2(イ)は実
施例2のカードの平面図、図2(ロ)はそのB1−B2
における断面図である。図中、21はカード、22は固
有情報、24は基材、25は感熱破壊記録層、27は保
護層、22Aは感熱破壊記録層形成領域で、28はエン
ボス文字部である。本実施例のカード21は、感熱破壊
記録層25を基材24上に設けた構成であり、別に可視
情報部としてエンボス文字部28を設けている。本実施
例のカード21も、実施例1のカードと同様に、不可逆
的な感熱破壊記録層25に固有情報22を可視情報とし
て設けており、この感熱破壊記録層25の情報により、
カードの真偽の判定を確実にできる。そして、エンボス
文字部28の情報を感熱破壊記録層25の情報と同一と
した場合には、感熱破壊記録層25の情報がエンボス文
字部28の情報の真偽判定に有効なものとなる。本実施
例のカード21の感熱破壊記録層25上に更に偽造防止
のためホログラム層および筆記適性を有する層を積層さ
せても良い。尚、カード基材24、感熱破壊記録層2
5、保護層27等は実施例1と同様のものを使用した。
【0020】次いで実施例3を挙げる。図3(イ)は本
発明の実施例3のカードの平面図、図3(ロ)はそのC
1−C2における断面図である。図中、31はカード、
30はサインパネル、32は固有情報、33は磁気スト
ライプ、34は基材、35は感熱破壊記録層、36はホ
ログラム層、37は保護層で、32Aは感熱破壊記録層
形成領域である。本実施例のカードは、実施例2のカー
ドと同様に感熱破壊記録層35を基材34上に設けたも
のであるが、感熱破壊記録層35上に、ホログラム層3
6、保護層37、サインパネル30を順に形成したもの
である。本実施例の場合も、実施例1のカードと同様
に、感熱破壊記録層35に固有情報32を記録するもの
で、感熱破壊記録層35はホログラムの反射層を兼用す
る構成である。本実施例のカード31の感熱破壊記録層
35上に、ホログラム層36および筆記適性を有するサ
インパネル層30を積層させており、更にカードの偽造
防止に有効なものとしている。本実施例のカード31の
感熱破壊記録層35は磁気ストライプ33上に形成され
たものでない為、感熱破壊記録層35としては特に非磁
性薄膜とする必要はない。磁性の金属、合金やこれらの
化合物の磁性薄膜層でも良い。尚、カード基材34、感
熱破壊記録層35、ホログラム層36、保護層37等は
実施例1と同様のものを使用した。
【0021】次いで実施例4を挙げる。図4(イ)は本
発明の実施例4のカードの平面図、図4(ロ)はそのD
1−D2における断面図である。図中、41はカード、
42は固有情報、43はIC、44は基材、45は感熱
破壊層、46はホログラム層、47は保護層で、42A
は感熱破壊層形成領域で、48はエンボス文字部であ
る。本実施例のカードは、基材44上に直接感熱記録部
を形成したもので、基材44上に順に、感熱破壊記録層
45、ホログラム層46、保護層47を実施例1と同様
にして、順次形成した。本実施例のカードにおいては、
ICからなる情報記録部と感熱破壊記録層からなる感熱
記録部に重複して情報を記録させておくことでカード真
偽のダブルチエックが可能となる。本実施例のカード4
1も、実施例1のカードと同様に、不可逆的な感熱破壊
記録層45に固有情報42を可視情報として設けてお
り、この感熱破壊記録層45の情報により、カードの真
偽の判定を確実にでき、エンボス文字部48の情報を感
熱破壊記録層45の情報と同一とした場合には、感熱破
壊記録層45の情報がエンボス文字部48の情報の真偽
判定に有効なものとなる。尚、カード基材44、感熱破
壊記録層45、ホログラム層46、保護層47等は実施
例1と同様のものを使用した。
【0022】次いで実施例5を挙げる。図5(イ)は本
発明の実施例5のカードの平面図、図5(ロ)はそのE
1−E2における断面図である。図中、51はカード、
52は固有情報、53は磁気記録層、53aは磁気スト
ライプ部、54は基材、55は感熱発色記録層、56は
ホログラム層で、52Aは感熱発色層形成領域で、58
はエンボス文字部である。実施例5のカードは感熱発色
方式の感熱記録部を有するものであり、磁気記録層53
上に、順に、フルオラン系ロイコ染料と2,4−ヒドロ
キシ安息香酸、バインダーとしてポリメチルメタクリレ
ート樹脂を用いて調製した感熱発色層用組成物を塗布
し、乾燥して感熱発色記録層55を形成した後に、Zn
Sからなる金属薄膜50を蒸着により形成し、ホログラ
ム層56を形成したものである。エンボス文字部58に
はエンボス文字を設けたものである。固有情報52は感
熱発色記録層55に可視情報として記録される。本実施
例のカード51も、実施例1のカードと同様に、不可逆
的な感熱発色記録層55に固有情報を可視情報として設
けており、この感熱発色記録層55の情報により、カー
ドの真偽の判定を確実にでき、エンボス文字部58の情
報を感熱発色記録層55の情報と同一とした場合には、
感熱発色記録層55の情報がエンボス文字部58の情報
の真偽判定に有効なものとなる。尚、カード基材54、
磁気記録層53ホログラム層56等は実施例1と同様の
ものを使用した。
【0023】
【発明の効果】本発明のカードは、上記のように、カー
ドの一部に不可逆的に固有情報を可視情報として持たせ
ることにより、キャシュカード、IDカード、クレジッ
トカード、定期券等のカードにおいて用いられた場合、
カードの偽造、変造を極めて難しいものとしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のカード概略図
【図2】本発明の実施例2のカード概略図
【図3】本発明の実施例3のカード概略図
【図4】本発明の実施例4のカード概略図
【図5】本発明の実施例5のカード概略図
【符号の説明】
1 、21、31、41、51 カード 2 、22、32、42、52 固有情報 2A、22A、32A、42A 感熱破壊記録層
形成領域 52A 感熱発色記録層
形成領域 3 、53 磁気記録層 43 IC 3a、33a、53a 磁気ストライプ 4 、24、34、44、54 基材 5 、25、35、45 感熱破壊記録層 50 金属箔膜層 55 感熱発色記録層 6 、36、46、56 ホログラム層 7 、27、37、47 保護層 8 、28、48、58 エンボス文字部 30 サインパネル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 カード
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,可視情報記録部を設け
て固有情報を記録するカードに関し、特に、可視情報記
録部が、不可逆的に記録される感熱記録部であり、さら
に、磁気記録部等の情報記録部を設けたカードにおける
固有情報の記録に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック、紙等の基材上に情報記録
部が設けられてなる情報記録媒体はクレジットカード、
キャシュカード、IDカード、乗車券、定期券、磁気テ
ープなどとして広く用いられている。これら情報記録媒
体の偽造、変造が大きな社会問題であり、これまで多く
の研究がなされてきているが、簡単で、且つ効果的な記
録情報媒体の偽造、変造を防止する方法は未だ見い出さ
れていないのが現状である。このような状況に対し、情
報記録媒体としてのカード所有者を特定する情報、即
ち、そのカード固有の情報をエンボス加工、印刷、刻印
等の可視情報として設けたカードを用いて照合する方法
が利用されている。しかし、これらの可視情報の偽造、
変造は比較的簡単にできてしまう。また、更に、磁気記
録部、IC記録部、光記録部等の情報の書換え及び蓄積
が可能な情報記録部を兼ね備えた情報記録媒体の場合に
おいては、例えばカード固有情報を情報記録部に記録し
ておいて照合する方法が考えられる。これにより、可視
情報と重複して固有情報を記録してダブルチエックを行
うといった方法も可能であるが、情報記録部の記録に対
しても偽造、変造がなされた場合、かえって偽造された
両方の情報をダブルチエックの結果により誤認してしま
う可能性もある。また、これら情報記録部を用いた照合
には、読み取り装置が必要であり、これらの装置のない
場所、例えば小さな小売店やカード所有者自身の確認に
おいては、任意に照合可能な状態ではないため、目視に
よる照合手段として用いるためのエンボス加工等による
可視情報からなるカードの固有情報は必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況のもと、使用済み・有効期限切れカード、盗難・拾
得カード等の変造といったカードの偽造を防止すべく、
カードの一部にカード所有者等を特定する可視情報から
なる固有情報記録部を設けたカードであり、該固有情報
記録部の改ざん・書換えができない構造のものを提供す
るものである。詳しくは、改ざん・書換えが不可能な不
可逆的に記録される感熱記録材料を用いて可視情報から
なる固有情報記録部を形成したカードを提供するもので
ある。また、カード製造者以外の第3者によるカード自
体の複製による偽造がきわめて困難である構成のカード
を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のカードは、カー
ドの少なくとも一部に、カード固有の情報として不可逆
的に記録するための可視情報記録部を設けたものであ
る。そして、前記可視情報記録部が感熱記録部であるこ
とを特徴とするものである。又、本発明のカードは、上
記可視情報記録部が金属単体、合金またはこれらの化合
物の薄膜からなる感熱破壊記録層であることを特徴とす
るものであり、また、上記薄膜がTe、Sn、In、A
l、Cu、Bi、Pb、Znからなる群から選択された
金属またはこれらの合金あるいはこれらの金属の化合物
からなることを特徴とするものである。そして、本発明
のカードは、上記可視情報記録部の他に、情報記録部を
設けたことを特徴とするものであり、また、上記情報記
録部が、磁気記録部、IC記録部、光記録部のうちすく
なくとも1つを有していることを特徴とするものであ
る。更に、本発明のカードは、上記可視情報記録部の情
報の一部が前記情報記録部に重複して記録されているこ
とを特徴とするものである。又、、本発明のカードは、
上記可視情報記録部が前記情報記録部上に配設されてい
ることを特徴とするものである。そして、又、本発明の
カードは、上記可視情報記録部の上または下の少なくと
も一部にホログラム形成層ないし回折格子形成層が配設
されていることを特徴とするものである。又、本発明の
カードは、上記可視情報記録部の上または下の少なくと
も一部に筆記適性を有する層が配置されていることを特
徴とするものである。そして、本発明のカードは、上記
可視情報記録部の情報の少なくとも一部がエンボス文字
としてカード上に形成されていることを特徴とするもの
である。
【0005】本発明カードの、固有の情報として不可逆
的に記録するための可視情報記録部としては、感熱記録
により記録するもの等が挙げられるが、具体的には、感
熱破壊記録方式のもの、感熱発色記録方式のものや放電
加工により金属を破壊する方式のものがある。感熱破壊
記録方式のものは、カードの少なくとも一部に、金属単
体、合金、金属化合物の薄膜層からなる感熱破壊記録層
を設け、該感熱破壊記録層をレーザビームあるいはサー
マルヘッドなどの加熱手段により破壊することによっ
て、固有情報を記録するものである。該薄膜層としては
低融点を有するものが好ましく、膜厚は100Å〜1μ
m好ましくは500〜1000Å程度である。この方式
の場合、情報記録部として、磁気記録部を兼ね備えたカ
ードにおいては、上記感熱破壊記録のための薄膜層とし
ては、前述の非磁性金属またはこれらの合金あるいはこ
れらの化合物からなる非磁性薄膜層を用いることが好ま
しい。感熱破壊記録方式の場合、薄膜を選択的に破壊す
ることによる可視の固有情報の記録に加熱手段が用いら
れるため、薄膜層以外の部分、特に、他の情報記録部が
該薄膜層の破壊の為の温度変化等に影響されないことが
必要である。例えば、磁気記録層上に薄膜層を設けたよ
うな場合、薄膜層破壊時に磁気記録層の温度がキューリ
ー温度以上になる恐れがあるときには、まず可視の固有
情報を薄膜層破壊により記録し、次いで磁気情報を記録
することが好ましい。この恐れがない場合には、磁気情
報及び可視の固有情報を記録する順序は特に限定はされ
ない。
【0006】また、感熱発色記録方式のものは、カード
の少なくとも一部に、感熱発色層を感熱記録部として設
け、該感熱記録部をレーザビームあるいはサーマルヘッ
ドなどの加熱手段により発色させることによって、固有
情報を記録するものであり、該感熱発色層は、ロイコ染
料、酸性顕色剤およびバインダー樹脂から基本的に構成
されている。ロイコ染料としては、クリスタルバイオレ
ットラクトン、マリカイトグリーンラクトン等のトリフ
エニルメタン系;1,2−ベンゾー6−ジエチルアミノ
フルオラン等のフルオラン系;N−ベンゾイオーラミン
等のオーラミン;その他、フエノチアジン系;スピロピ
ラン系等を用いることができる。酸性顕色剤としてはフ
エノール性化合物を用いることができる。たとえば、フ
エノール、o−クレゾール、p−クレゾール、p−エチ
ルフエノール、t−ブチルフエノール、2,6−ジ−t
−ブチル−4−メチルフエノール、ノニルフエノール、
ドデシルフエノール、スチレン化フエノール、2−2,
−メチレン−ビス(4−メチル−6−tブチルフエノー
ル)、α−ナフトール、β−ナフトール、ハイドロキノ
ンモノメチルエーテル、グアヤコール、オイゲノール、
p−クロロフエノール、p−プロモフエノール、o−ク
ロロフエノール、o−プロモフエノール、二,四,六、
トリクロロフエノール、o−フエニルフエノール、p−
フエニルフエノール、p−(p−クロロフエニル)フエ
ノール)、o−(o−クロロフエニル)フエノール、サ
ルチル酸、p−オキシ安息香酸ドデシル、カテコール、
ヒドロキノン、レゾルシン、3−メチルカテコール、3
−イソプロピルカテコール、p−t−ブチルカテコー
ル、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、4,4,
メチレジンフエノール、ビスフエノールA、1,2−ジ
オキシナフタレン、2,3−ジオキシナフタレン、クロ
ルカテール、ブロモカテコール、2,4−ジヒドロキベ
ンゾフエノン、フエノールフタレン、o−クレゾールフ
タレイン、プロトカテキュー酸メチル、プロトカテキュ
ー酸エチル、プロトカテキュー酸プロピル、プロトカテ
キュー酸オクチル、プロトカテキュー酸ドデシル、ピロ
ガロール、オキシヒドロキノン、フロログルシン、2,
4,6−トリオキシメチルベンゼン、2,3,4−トリ
オキシエチルベンゼン、没食子酸メチル、没食子酸エチ
ル、没食子酸プロピル、没食子酸ブチル、没食子酸ヘキ
シル、没食子酸オクチル、没食子酸ドデシル、没食子酸
セシル、没食子酸ステリアル、2,3,5−トリオキシ
ナフタレン、タンニン酸、フエノール樹脂等がフエノー
ル性化合物の例として挙げられる。バインダー樹脂とし
ては、キシレン樹脂、フエノール樹脂、クマロン樹脂、
ビニルトルエン樹脂、テルペン樹脂、ビニルトルエン/
ブタジエン共重合体樹脂、ビニルトルエン/アクリレー
ト共重合体樹脂等の油溶性樹脂や、ポリビニルアルコー
ル樹脂、メチルセルロース樹脂、カルボキシメチルセル
ロース樹脂、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸共
重合体樹脂、ポリアクリル酸樹脂、ゼラチン、アラビア
ゴム等の水溶性樹脂を使用することができるが、塗料化
して塗布した際に乾燥の容易な油溶性樹脂を使用するこ
とが好ましい。上述の各成分を用いて感熱発色層を形成
するにはロイコ染料10〜15重量%、酸性顕色剤10
〜15重量%、結合材樹脂10〜20重量%、及び以上
の各成分のうち少なくともバインダー樹脂を溶解し、ロ
イコ染料及び酸性顕色剤の一方だけを溶解するか或いは
いずれも溶解しない有機溶剤または水を用いて溶解ない
し分散して塗料とし、得られた塗料を用いて公知の印刷
法若しくは塗布方法により基材上に全面若しくはパター
ン状に設ければよく、感熱記録層の厚みとしては通常5
〜15μm程度である。
【0007】本発明カードは、固有の情報を不可逆的に
記録するための可視情報記録部と磁気記録部、IC記録
部、光記録部等の情報記録部を兼ね備え、両者に同一の
情報をもたすことにより、可視情報記録部部の可視情報
と情報記録部の情報とのダブルチエックができるもので
ある。また、さらに、可視情報によるカードの照合のた
めに上記可視情報記録部の情報の一部をエンボス文字や
印刷文字としてカード上に形成させていても良い。又、
本発明カードの、固有の情報を不可逆的に記録するため
の可視情報記録部の上に筆記適性を有する層を配設する
こともでき、カード所有者の筆跡情報とあわせてカード
の偽造、変造の防止を一層効果的にできる。さらに必要
に応じて、上記不可逆的に記録するための可視情報記録
部上ないし下に可視情報を明確にするための着色層ある
いは保護層を設けることもできる。本発明のカードは、
カードの偽造、変造をさらに難しいものとする為、固有
の情報を不可逆的に記録するための可視情報記録部の上
ないし下にホログラム層または回折格子層を形成してい
る。このホログラム層は、2次元または3次元画像を再
生可能な、表面凹凸パターン等で形成したものであり、
この中レリーフホログラムは、物体光と参照光との光の
干渉による強度分布を表面凹凸パターンとして記録して
いるものである。レリーフ回折格子もまた表面凹凸パタ
ーンとして記録しているものである。これらは、表面凹
凸部に情報を記録しているため、この凹凸部に反射層を
設けてホログラム、回折格子を再生するものである。
【0008】
【作用】本発明のカードは、上記のような構成にするこ
とにより、カード上に改ざん不可能な固有情報を記録
し、発行済みの正規カードの偽造防止を可能としてい
る。本発明のカードは、正規生カードの盗難に対して
も、不可逆的な感熱記録による固有情報の印字という高
度な技術が必要とされ、偽造を困難としている。また、
カード自体の複製といった偽造もこのような複雑且つ高
度な技術を必要とする構成をとることにより困難なもの
としている。又、本発明のカードは、磁気記録部等の情
報記録部を備えたことにより、感熱記録部からなる可視
情報記録部の可視情報と、情報記録部の情報とのダブル
チエックができるものとしている。そして、エンボス加
工文字を備えることにより、感熱記録部からなる可視情
報記録部の可視情報とエンボス加工文字情報との重複チ
エックができるものとしている。同様に印刷情報を備え
たカードの場合は、印刷情報と感熱記録部からなる可視
情報記録部の可視情報の重複チエックをできるものとし
ている。更に、本発明のカードは、固有の情報を不可逆
的に記録するための可視情報記録部の上ないし下にホロ
グラム形成層または回折格子形成層等を設けた構成にし
て、ホログラム技術等と組み合わせることにより、生カ
ード及び発行済み正規カードの偽造を困難なものとして
いる。又、本発明のカードは、情報記録部を備えたカー
ドにおいては、固有の情報を不可逆的に記録するための
可視情報記録部を情報記録部上に配設することにより、
偽造をより困難なものとしている。又、固有の情報を不
可逆的に記録するための可視情報記録部を筆記適性を有
する層の上に配設することにより、個々それぞれ特徴が
あり偽造が困難である筆跡情報とくみあわせて偽造をさ
らに困難なものとできる。
【0009】
【実施例】本発明のカードの好ましい実施例を挙げ、図
面にそって説明する。先ず、実施例1を以下、図にそっ
て説明する。図1(イ)は本発明の実施例1のカードの
平面図、図1(ロ)はそのA1−A2における断面図で
ある。図中、1はカード、2は固有情報、3は磁気記録
層、3aは磁気ストライプ部、4は基材、5は感熱破壊
記録層、6はホログラム層、7は保護層で、2Aは感熱
破壊記録層形成領域、8はエンボス文字部である。固有
情報2は感熱破壊記録により感熱破壊記録層5に可視情
報として記録されるもので、カード所有者名、カードI
D番号、有効期限、カード種類、限度額等の適用範囲、
サービス内容等が情報として記録できる。本実施例のカ
ード1は、第1図に示すように、シート状の基材4の上
に設けられた磁気ストライプ部3aからなる磁気記録層
3上に感熱破壊層5を設け、更に該感熱破壊記録層5上
にホログラム層6を設け、保護層7で覆ったものであ
る。カード1のエンボス文字部にはエンボス文字が形成
されている。基材4は塩化ビニルからなるプラスチック
基材であり、磁気記録層3はγ−Fe2 O 3 を樹脂中に分
散させたもので、感熱破壊記録層5は厚さ700ÅのS
nからなる非磁性の金属薄膜層で、ホログラム層6に対
しては、この金属薄膜層は反射型レリーフホログラムを
形成している。実施例1のカードはこのように、不可逆
的な感熱破壊記録層5に固有情報を可視情報として設け
ており、この感熱破壊記録層5の情報により、カードの
真偽の判定を確実にできるものである。更に、実施例1
のカードにおいては、エンボス文字部8の情報を感熱破
壊記録層5の情報と同一とした場合には、感熱破壊記録
層5の情報がエンボス文字部8の情報の真偽判定に有効
なものとできる。又、実施例1のカードはこのように、
磁気記録層3上に、順に、感熱破壊記録層5、ホログラ
ム層6、保護層7を設けた構造の、感熱破壊記録という
高度な技術をホログラムの技術と組み合わせたもので、
且つ、磁気記録部上に形成させていることにより、生カ
ード及び発行済み正規カードにおいても、偽造、変造は
非常に難しいものとしている。尚、実施例1において、
磁気記録層3はストライプに限らず、全面に設けたもの
でもよい。感熱破壊記録層5も同様である。又、カード
基材2への各層の形成方法としては、カード上に各層を
順に直接積層する方法、磁気記録層から上の構成のもの
を備えた転写シートをカード基材上に転写して形成する
方法等が適宜選択できる。又、実施例1のカードの上に
筆記適性を有する層をさらに設けて、筆跡情報をも偽造
防止に用いることもできる。
【0010】本実施例の場合、感熱破壊記録層5が、反
射型レリーフホログラムの反射層として形成されている
が、感熱破壊記録層と反射層とを別にしても良く、磁気
記録層上に順に、反射層、ホログラム層、感熱破壊記録
層、保護層を設けたものや、磁気記録層上に順に、反射
層、感熱破壊記録層、ホログラム層を設けた構成等、実
施例1の変形例としていろいろな層構成のものが挙げら
れる。目的等に応じて構成を選択すれば良い。又、本実
施例の場合は、感熱破壊記録層5上にホログラム層6を
設けたが、必要に応じて、着色層を磁気記録層と感熱破
壊記録層の間に設けた構成、磁気記録層上に直接感熱破
壊記録層を設け、これを保護層で覆った構成、磁気記録
層上に接着層を介して感熱破壊記録層を設けた構成、場
合によっては磁気記録層上に直接感熱破壊層を設けただ
けの構成が選べる。尚、上記、ホログラムの反射層とし
ては、実施例のように金属よりなる反射層とは、別に、
高屈折率透明体からなる場合もあるが、両者とも偽造、
変造をしにくいものとする点では同じである。
【0011】実施例1のカードの各部について、更に以
下に述べる。カードの基材4としては、実施例での塩化
ビニルの他に、シート状あるいは板状の、ナイロン、セ
ルロースジアセテート、セルローストリアセテート、ポ
リエステル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリエステルンポリイミド、ポリカーボネート等
のプラスチック類、銅、アルミニウムなどの金属、紙な
どを単独あるいは組合わせて複合体として用いることが
もきる。カード基材として要求される物性たとえば強
度、剛性、隠蔽性、光不透過性などを考慮して、上記材
料の中から好ましいものを適宜選択すれば良い。なお、
基材の厚さは0.005〜5mm程度である。
【0012】磁気記録層3としては、γ−Fe2 O 3 、Co
被着γ−Fe2 O 3 、Fe3 O 4 、CrO2 、Fe、Fe-Cr 、Fe-
Co、Co-Cr 、Co-Ni 、Mn-Al 、Baフエライト、Srフエ
ライトなどの従来公知の磁性材料が適当な樹脂あるいは
インキビヒクル中に分散されてなる分散物を、グラビア
法、ロール法、ナイフエッジ法など従来公知の塗布方法
によってカード基材の上に形成することができる。ま
た、磁気記録層はFe、Fe-Cr 、Fe-Co、Co-Cr などの金
属または合金あるいはそれらの化合物を用いて、真空蒸
着法、スパッタ法、めっき法などによって基材上に形成
することもできる。塗布方法によって磁気記録層を形成
する場合には、その膜厚は1〜100μm好ましくは5
〜20μm程度である。また真空蒸着法、スパッタ法、
めっき法によって磁気記録層を形成する場合には、その
膜厚は100Å〜1μm好ましくは500〜2000Å
程度である。γ−Fe2 O 3 などの磁性微粒子が分散され
る樹脂あるいはインキビヒクルとしては、プチラール樹
脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂、ウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、セルロース系樹脂、アクリル樹
脂、スチレン/マレイン酸共重合体樹脂などが用いら
れ、必要に応じて、ニトリルゴムなどのゴム系樹脂ある
いはウレタンエラストマーなどが添加される。また、磁
性微粒子が上記樹脂中に分散されてなる分散物中に、必
要に応じて、界面活性剤、シランカップリング剤、可塑
剤、ワックス、シリコーンオイル、カーボンその他の顔
料を添加することもできる。
【0013】ここで感熱破壊層5として用いられる非磁
性薄膜層としては、Te、Sn、In、Al、Cu、B
i、Pb、Znなどの金属あるいはこれらの合金もしく
はTe−カーバイトなどの上記金属の化合物が挙げられ
るが、これらは、真空蒸着法・スパッタ法、めっき法な
どにより、カードの基材上、ないし、磁気記録層上に形
成することができる。この非磁性薄膜層は、感熱破壊層
としての役割を果たすため、低融点を有することが好ま
しい。また、非磁性薄膜層の膜厚は100Å〜1μm好
ましくは500〜1000Å程度である。
【0014】前述のように、必要に応じて、感熱破壊記
録層上に可視情報を明確にするために、感熱破壊記録層
と磁気記録層との間等に着色層を設ける。着色層は、エ
チルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、
セルロースアセテートプロピオネート、酢酸セルロース
などのセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリ−α−メ
チルスチレンなどのスチレン樹脂あるいはスチレン共重
合樹脂、ポリメタクリ酸メチル、ポリメタクリ酸エチ
ル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなど
のアクリル樹脂またはメタクリ酸樹脂の単独あるいは共
重合樹脂、ロジン、ロデン変性フエノール樹脂、重合ロ
ジンなどのロジンエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、
クマロン樹脂、ビニルトルエン樹脂、塩化ビニル樹脂、
ポエエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ブチラール樹脂
などのバインダーに、着色すべき色に応じて各種の顔料
を添加し、さらに必要に応じて、可塑剤、安定剤、ワッ
クス、グリース、乾燥剤、乾燥補助剤、硬化剤、増粘
剤、分散剤を添加した後、溶剤あるいは希釈剤で元分に
混 してなる着色塗料あるいはインキを用いて、通常の
グラビア法、ロール法、ナイフエッジ法、オフセット法
などの塗布方法あるいは印刷方法により、所望部分に形
成できる。さらに、各層間の接着力を増加させて層間剥
離を防止する接着層を設けても良い。接着層は塩化ビニ
ル/酢酸ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニル/プロピオン酸共重合体、ゴム系樹脂、
シアノアクリレート樹脂、セルロース樹脂、アイオノマ
ー樹脂、ポリオレフイン系樹脂などのバインダーに、必
要に応じて、可塑剤、安定剤、硬化剤などを添加した
後、溶剤あるいは希釈剤で混練したものをロール法、ナ
イフエッジ法等の塗布方法により形成する。
【0015】保護層7は、合成樹脂フイルムをラミネー
トするが、エクストルージョンコート法によるか、ある
いは合成樹脂塗料を塗布することなどによって形成する
ことができる。保護層を構成する合成樹脂は、用途ある
いは他層との密着性などを考慮して、着色層を形成する
際に用いられた合成樹脂と同属なものが広く用いられう
る。特に、熱硬化型の合成樹脂を用いると、表面の硬
度、汚染の防止という点で有利であり、更に紫外線硬化
型の合成樹脂を含む塗料を用いれば、塗布後の硬化が同
時に行えるので好ましい。また、保護層中にシリコーン
などを添加して表面を剥離性とすることもできる。
【0016】ホログラム層6は、各種樹脂材料が選択可
能である。具体的には、不飽和ポリエステル樹脂、アク
リルウレタン樹脂、エポキシ変性アクリル樹脂、エポキ
シ変性不飽和ポリエステル樹脂、アクリル酸エステル樹
脂、アクリルアミド樹脂、ニトロセルロース樹脂、ポリ
スチレン樹脂、アルキッド樹脂、フエノール樹脂等の
中、1種ないし2種類以上を主体とする物を単独、もし
くは、各種イソシアネート樹脂や、ナフテン酸コバル
ト、ナフテン酸鉛等の金属石鹸、ペンゾイルバーオキサ
イド、メチルエチルケトンフエノン、アントラキノン、
ナフトキノン、アゾビスイソブチルニトリル、ジフエニ
ルスルフイド等の熱あるいは紫外線硬化剤を添加した物
を用いることができる。この配合は、ガラス転移温度が
熱転写時の温度より高くなるように考慮して調整し、具
体的には、ガラス転移温度が100°C〜200°Cと
なるようにするのが好ましい。また、このホログラム層
6は、公知の方法によりインキ化塗布方法によって形成
することが可能であるが、転写箔により形成する場合
は、箔切れ性(箔皮膜破断強度)を0.5〜1.0g/
インチにすることを考慮すると、0.5〜2.0μmの
厚さの範囲で形成することが好ましい。
【0017】本実施例ではホログラム反射層が感熱破壊
記録層を兼用しているが、感熱破壊記録層とは別に形成
しても良い。ホログラム反射層は、一般に、反射性薄膜
で、金属、金属化合物、ガラス等を蒸着、スパッタ、イ
オンプレーテイング、電解めっき、無電解めっき等によ
りホログラムを樹脂層の表面上に設けられる。反射性薄
膜層としてはホログラムを反射型とする場合には、光を
反射する金属薄膜が用いられ、また、ホログラムを透過
型とする場合には、ホログラム形成層である樹脂層と組
み合わさってホログラム効果を発現し、しかも、下層を
隠蔽させないホログラム効果があり、目的により適宜選
択して用いることができる。
【0018】本実施例のように反射型のホログラムの場
合に用いられる金属薄膜としては、具体的には、Cr、
Ti、Fe、Co、Ni、Cu、Ag、Au、Ge、A
l、Mg、Sb、Pb、Pd、Cd、Bi、Sn、S
e、In、Ga、Rb等の金属及びその酸化物、窒化物
等を単独もしくは2種類以上組合わせて用いて形成され
る薄膜である。上記の金属の中、Al、Cr、Ni、A
g、Au等が好ましく、膜厚は10〜10000Å望ま
しくは、200〜2000Åであることが望ましい。
【0019】次いで実施例2を挙げる。図2(イ)は実
施例2のカードの平面図、図2(ロ)はそのB1−B2
における断面図である。図中、21はカード、22は固
有情報、24は基材、25は感熱破壊記録層、27は保
護層、22Aは感熱破壊記録層形成領域で、28はエン
ボス文字部である。本実施例のカード21は、感熱破壊
記録層25を基材24上に設けた構成であり、別に可視
情報部としてエンボス文字部28を設けている。本実施
例のカード21も、実施例1のカードと同様に、不可逆
的な感熱破壊記録層25に固有情報22を可視情報とし
て設けており、この感熱破壊記録層25の情報により、
カードの真偽の判定を確実にできる。そして、エンボス
文字部28の情報を感熱破壊記録層25の情報と同一と
した場合には、感熱破壊記録層25の情報がエンボス文
字部28の情報の真偽判定に有効なものとなる。本実施
例のカード21の感熱破壊記録層25上に更に偽造防止
のためホログラム層および筆記適性を有する層を積層さ
せても良い。尚、カード基材24、感熱破壊記録層2
5、保護層27等は実施例1と同様のものを使用した。
【0020】次いで実施例3を挙げる。図3(イ)は本
発明の実施例3のカードの平面図、図3(ロ)はそのC
1−C2における断面図である。図中、31はカード、
30はサインパネル、32は固有情報、33は磁気スト
ライプ、34は基材、35は感熱破壊記録層、36はホ
ログラム層、37は保護層で、32Aは感熱破壊記録層
形成領域である。本実施例のカードは、実施例2のカー
ドと同様に感熱破壊記録層35を基材34上に設けたも
のであるが、感熱破壊記録層35上に、ホログラム層3
6、保護層37、サインパネル30を順に形成したもの
である。本実施例の場合も、実施例1のカードと同様
に、感熱破壊記録層35に固有情報32を記録するもの
で、感熱破壊記録層35はホログラムの反射層を兼用す
る構成である。本実施例のカード31の感熱破壊記録層
35上に、ホログラム層36および筆記適性を有するサ
インパネル層30を積層させており、更にカードの偽造
防止に有効なものとしている。本実施例のカード31の
感熱破壊記録層35は磁気ストライプ33上に形成され
たものでない為、感熱破壊記録層35としては特に非磁
性薄膜とする必要はない。磁性の金属、合金やこれらの
化合物の磁性薄膜層でも良い。尚、カード基材34、感
熱破壊記録層35、ホログラム層36、保護層37等は
実施例1と同様のものを使用した。
【0021】次いで実施例4を挙げる。図4(イ)は本
発明の実施例4のカードの平面図、図4(ロ)はそのD
1−D2における断面図である。図中、41はカード、
42は固有情報、43はIC、44は基材、45は感熱
破壊層、46はホログラム層、47は保護層で、42A
は感熱破壊層形成領域で、48はエンボス文字部であ
る。本実施例のカードは、基材44上に直接感熱記録部
を形成したもので、基材44上に順に、感熱破壊記録層
45、ホログラム層46、保護層47を実施例1と同様
にして、順次形成した。本実施例のカードにおいては、
ICからなる情報記録部と感熱破壊記録層からなる感熱
記録部に重複して情報を記録させておくことでカード真
偽のダブルチエックが可能となる。本実施例のカード4
1も、実施例1のカードと同様に、不可逆的な感熱破壊
記録層45に固有情報42を可視情報として設けてお
り、この感熱破壊記録層45の情報により、カードの真
偽の判定を確実にでき、エンボス文字部48の情報を感
熱破壊記録層45の情報と同一とした場合には、感熱破
壊記録層45の情報がエンボス文字部48の情報の真偽
判定に有効なものとなる。尚、カード基材44、感熱破
壊記録層45、ホログラム層46、保護層47等は実施
例1と同様のものを使用した。
【0022】次いで実施例5を挙げる。図5(イ)は本
発明の実施例5のカードの平面図、図5(ロ)はそのE
1−E2における断面図である。図中、51はカード、
52は固有情報、53は磁気記録層、53aは磁気スト
ライプ部、54は基材、55は感熱発色記録層、56は
ホログラム層で、52Aは感熱発色層形成領域で、58
はエンボス文字部である。実施例5のカードは感熱発色
方式の感熱記録部を有するものであり、磁気記録層53
上に、順に、フルオラン系ロイコ染料と2,4−ヒドロ
キシ安息香酸、バインダーとしてポリメチルメタクリレ
ート樹脂を用いて調製した感熱発色層用組成物を塗布
し、乾燥して感熱発色記録層55を形成した後に、Zn
Sからなる金属薄膜50を蒸着により形成し、ホログラ
ム層56を形成したものである。エンボス文字部58に
はエンボス文字を設けたものである。固有情報52は感
熱発色記録層55に可視情報として記録される。本実施
例のカード51も、実施例1のカードと同様に、不可逆
的な感熱発色記録層55に固有情報を可視情報として設
けており、この感熱発色記録層55の情報により、カー
ドの真偽の判定を確実にでき、エンボス文字部58の情
報を感熱発色記録層55の情報と同一とした場合には、
感熱発色記録層55の情報がエンボス文字部58の情報
の真偽判定に有効なものとなる。尚、カード基材54、
磁気記録層53ホログラム層56等は実施例1と同様の
ものを使用した。
【0023】
【発明の効果】本発明のカードは、上記のように、カー
ドの一部に不可逆的に固有情報を可視情報として持たせ
ることにより、キャシュカード、IDカード、クレジッ
トカード、定期券等のカードにおいて用いられた場合、
カードの偽造、変造を極めて難しいものとしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のカード概略図
【図2】本発明の実施例2のカード概略図
【図3】本発明の実施例3のカード概略図
【図4】本発明の実施例4のカード概略図
【図5】本発明の実施例5のカード概略図
【符号の説明】 1 、21、31、41、51 カード 2 、22、32、42、52 固有情報 2A、22A、32A、42A 感熱破壊記録層
形成領域 52A 感熱発色記録層
形成領域 3 、53 磁気記録層 43 IC 3a、33a、53a 磁気ストライプ 4 、24、34、44、54 基材 5 、25、35、45 感熱破壊記録層 50 金属薄膜層 55 感熱発色記録層 6 、36、46、56 ホログラム層 7 、27、37、47 保護層 8 、28、48、58 エンボス文字部 30 サインパネル
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 5/80

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カードの少なくとも一部に、カード固有
    の情報として不可逆的に記録するための可視情報記録部
    を設けたことを特徴とするカード。
  2. 【請求項2】 前記可視情報記録部が感熱記録部である
    ことを特徴とする請求項1記載のカード。
  3. 【請求項3】 前記可視情報記録部が金属単体、合金ま
    たはこれらの化合物の薄膜からなる感熱破壊記録層であ
    ることを特徴とする請求項1ないし2記載のカード。
  4. 【請求項4】 前記薄膜がTe、Sn、In、Al、C
    u、Bi、Pb、Znからなる群から選択された金属ま
    たはこれらの合金あるいはこれらの金属の化合物からな
    ることを特徴とするカード。
  5. 【請求項5】 前記可視情報記録部の他に、情報記録部
    を設けたことを特徴とする請求項1乃至4記載のカー
    ド。
  6. 【請求項6】 前記情報記録部が、磁気記録部、IC記
    録部、光記録部のすくなくとも1つを有していることを
    特徴とする請求項5記載のカード。
  7. 【請求項7】 前記可視情報記録部の情報の一部が前記
    情報記録部に重複して記録されていることを特徴とする
    請求項5乃至6記載のカード。
  8. 【請求項8】 前記可視情報記録部が前記情報記録部上
    に配設されていることを特徴とする請求項5乃至7記載
    のカード。
  9. 【請求項9】 前記可視情報記録部の上または下の少な
    くとも一部にホログラム形成層ないし回折格子形成層が
    配設されていることを特徴とする請求項1乃至8記載の
    カード。
  10. 【請求項10】 前記可視情報記録部の上の少なくとも
    一部に筆記適性を有する層が配置されていることを特徴
    とする請求項1乃至9記載のカード。
  11. 【請求項11】 前記可視情報記録部の情報の少なくと
    も一部がエンボス文字としてカード上に形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至10記載のカード。
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