JPH0881378A - ヒト表皮角化細胞賦活剤 - Google Patents
ヒト表皮角化細胞賦活剤Info
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Abstract
して含むヒト表皮角化細胞賦活剤。 【効果】 本発明により、ヒト表皮角化細胞の培養に要
する培養時間を短縮でき、しかも、安定した4回以上の
継代を可能にするヒト表皮角化細胞賦活剤が提供され
る。
Description
はその塩を有効成分として含むヒト表皮角化細胞賦活剤
に関する。
養系が確立され、最近ではヒト表皮角化細胞の培養を目
的とした細胞培養キットが販売されており〔例えば、
(株)森永生科学研究所製、倉敷紡績(株)製、極東製
薬工業(株)製〕、皮膚関連の研究技術は大きく進歩し
ている。また、無血清培地を用いることにより、血清中
に含まれる不明な成分を考慮する必要がなく、基礎的な
研究を行いやすくなった。しかも、コストの削減、ロッ
ト差の解消、及び品質等の維持管理が容易となった。
した研究開発が進められており、特に、皮膚科領域で
は、創傷ややけど等の皮膚治療を目的とした臨床応用へ
と発展しようとしている。このような技術的進歩に伴
い、皮膚治療の分野では、培養によって得られた皮膚を
用いた治療が注目されている。即ち、重症やけど等を負
ったため自力では皮膚を再生できない患者等に対する治
療において、患者自身の皮膚断片を培養して表面積の大
きい皮膚をつくり、これを移植するというものである。
この治療の対象としては、例えば、体表70%以上に及ぶ
やけどや、広範囲のアザ、やけど後の痕跡等を負った患
者が挙げられる。外国では、体表98%に及ぶやけどを負
った患者に培養表皮の移植を行い、治療が成功した例も
ある。
養期間が2〜3週間と長くかかること、又は培養を植え
継ぐ回数 (継代数) を4回以上行うことは困難であるこ
とが依然として解決すべき問題点として残されている。
の培養に要する培養時間を短縮でき、しかも、培養細胞
の継代数を増加させることにより、目的とする皮膚の細
胞を確実に多く得ることが可能なヒト表皮角化細胞賦活
剤を提供することを目的とする。
に基づいて鋭意研究を行った結果、アルギン酸オリゴ糖
又はその塩を無血清培養系に添加した培地でヒト表皮角
化細胞を培養することにより、上記諸問題を解決し、さ
らに培養細胞システムの構築(ヒトの皮膚を保管・保存
し、いつでも利用可能な状態にできる皮膚バンクを確か
なものとすること)が期待されるほどの増殖活性が得ら
れることを見い出し、本発明を完成するに至った。
又はその塩を有効成分として含むヒト表皮角化細胞賦活
剤である。ここで、アルギン酸オリゴ糖又はその塩とし
ては、アルギン酸又はその塩をアルテロモナス属に属す
る微生物の菌体又はその処理物で処理したものが挙げら
れる。また、アルギン酸オリゴ糖又はその塩は、分子量
1,000 以下のものであるが、アルギン酸オリゴ糖又はそ
の塩における2糖〜5糖の割合は、80〜100重量%であ
る。
血清培地に添加してヒト表皮角化細胞を増殖させるため
の、又は、やけど、創傷若しくはアザの治療のための、
前記記載のヒト表皮角化細胞賦活剤である。以下、本発
明を詳細に説明する。本発明の有効成分であるアルギン
酸オリゴ糖又はその塩は、アルギン酸又はその塩に、ア
ルテロモナス属に属する微生物が生産するアルギン酸又
はその塩の分解酵素、即ちアルギン酸リアーゼを作用さ
せて得ることができる。アルギン酸とは、D−マンヌロ
ン酸とL−グルロン酸を構成糖とする多糖類の一つであ
り、その塩としては、例えば、アルギン酸ナトリウム、
アルギン酸カリウム、又はその混合物が挙げられる。ま
た、アルギン酸オリゴ糖の塩としては、例えば、アルギ
ン酸ナトリウムオリゴ糖、アルギン酸カリウムオリゴ
糖、又はその混合物が挙げられる。
オリゴ糖又はその塩を得るために用いられるアルギン酸
リアーゼを生産する微生物について説明する。かかる微
生物としては、アルテロモナス属に属する微生物が挙げ
られ、アルテロモナス エスピー No.1786を例示するこ
とができる。アルテロモナス エスピー No.1786は、魚
介類の腸及びその内容物よりアルギン酸ナトリウムを唯
一の炭素源としてスクリーニングを実施した結果、カブ
トガニの腸より分離されたものであり、その形態学的性
質及び生理学的性質は下記の表1に示す通りである。
らの方法〔海洋微生物研究法、学会出版センター、 228
〜239 (1985)参照〕に従って同定を試みた結果、上記微
生物(本菌株) は、アルテロモナス属に属することが判
明した。尚、本菌株は、通商産業省工業技術院生命工学
工業技術研究所に、FERM P-11685として寄託されてい
る。
し、得られた培養物から通常の精製手法によってアルギ
ン酸リアーゼを分離精製する。培地としては、例えば、
アルギン酸ナトリウム(10g)、人工海水〔塩化ナトリ
ウム 300mM、塩化カリウム10mM、硫酸マグネシウム(7
水和物)50mM、塩化カルシウム(2水塩)10mMを含
有〕、クエン酸鉄アンモニウム10g/100ml 脱塩水、リン
酸水素二カリウム(3水和物)7.5g/100ml 脱塩水、塩
化アンモニウム20g/100ml 脱塩水及び1M トリス−塩
酸緩衝液を含む培地組成が挙げられる。
ナス・エスピー No.1786株を2回前培養 (20℃、1日)
後、本培養 (25℃、1日) を行う。このようにして上記
微生物を培養することによって、アルギン酸リアーゼが
蓄積された培養上清又は微生物を含む培養物が得られ
る。次に、該培養物を材料にして、蛋白質の分離、精製
に用いられる方法によりアルギン酸リアーゼを得ること
ができる。例えば、上記培養液から分画分子量500,000
限外濾過膜 (ロミコン社製) により菌体を取り除いて粗
アルギン酸リアーゼ溶液とするほか、更に、該粗アルギ
ン酸リアーゼ溶液について、塩析法、遠心分離法、各種
クロマトグラフィー、電気泳動等を適当に組み合わせて
精製を行ってもよい。各種クロマトグラフィーとして
は、疎水、ゲルろ過、イオン交換、逆相、アフィニティ
ークロマトグラフィー等が挙げられる。また、精製品の
純度及びその分子量の確認のため、SDS(ラウリル硫
酸ナトリウム)ポリアクリルアミドゲル電気泳動等を用
いることもできる。
ゼの酵素的性質は次の通りである。 作用:アルギン酸又はその塩を基質として上記微生物
の生産するアルギン酸リアーゼを反応させた時、反応生
成物であるアルギン酸オリゴ糖又はその塩の二重結合に
由来する特異吸収波長である230nm における吸光度の増
加、及び生じるオリゴ糖による還元力の増加が確認され
た。
ン酸リアーゼは、pH7.0〜7.5の範囲で相対活性量が
高く、相対活性量が最大になるpH7.0が至適pHであ
る。 至適温度及び熱安定性:上記微生物の生産するアルギ
ン酸リアーゼは、45〜55℃の範囲で高くなる。 酵素活性:下記組成の反応液を用い、アルギン酸ナト
リウムとアルギン酸リアーゼを50℃にて10分間反応さ
せ、生成したオリゴ糖量をネルソン・ソモギー法により
測定することにより、アルギン酸リアーゼの酵素活性を
測定できる。この酵素活性は、1μmoleのマンニュロン
酸に相当するアルギン酸ナトリウムオリゴ糖を生成する
酵素量を1単位として示す。酵素活性測定には、アルギ
ン酸カリウムを用いても良い。 (反応液の組成) ・0.5%アルギン酸ナトリウム(和光純薬製) を含む0.05Mリン酸ナトリウム緩 衝液 (pH7.0) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.45ml ・酵素液・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・0.05ml 尚、本発明のアルギン酸オリゴ糖又はその塩を製造する
ためには、上記本菌株を通常の変異手段を適用して得ら
れる変異株であってアルギン酸リアーゼ産生能を有する
菌株を培養して得られるアルギン酸リアーゼも使用する
ことができる。
シウムを含有するため、それらを用いて製造したアルギ
ン酸オリゴ糖又はその塩にもカルシウムが含まれている
可能性がある。カルシウムは表皮角化細胞の角質化(分
化) を促す物質として知られ、カルシウムが存在すると
十分に増殖する前に角質化してしまうため、増殖段階の
培地からカルシウムを除く必要がある。そこで、本発明
のアルギン酸オリゴ糖又はその塩について、脱塩及び脱
カルシウム処理を行うのが好ましい。該処理には電気透
析装置 (旭化成工業(株) 製、商品名、マイクロアシラ
イザー) 等を用いることが好ましい。
記アルギン酸リアーゼを反応させてアルギン酸オリゴ糖
又はその塩を得る。尚、この場合、アルギン酸又はその
塩とアルギン酸リアーゼとの反応温度は45〜55℃、反応
時のpHが7.0〜7.5の条件で行うのが好ましく、50
℃、pH7.0の条件で行うのが更に好ましい。
しては、2糖〜5糖を中心とした分子量1,000 以下のも
のが挙げられ、アルギン酸オリゴ糖又はその塩における
2糖〜5糖の割合は80〜100重量%である。以上のよう
にして得られるアルギン酸オリゴ糖又はその塩の活性成
分は、そのまま本発明のヒト表皮角化細胞賦活剤として
用いることができ、凍結乾燥、噴霧乾燥、熱風乾燥等の
方法で乾燥しておくことができる。
ば、患者から得られた表皮細胞を培養して増殖させるこ
とを目的として用いることができる。また、市販されて
いる正常ヒト表皮角化細胞培養キットに本発明のヒト表
皮角化細胞賦活剤を添加して培養液を調製し、これを用
いて細胞の増殖を促進させることができる。この場合、
培地に含めるヒト表皮角化細胞賦活剤の有効量は、0.00
1 〜100 mg/ml、好ましくは0.01〜0.1 mg/mlである。
医薬として適用する場合は、ヒト表皮角化細胞賦活作用
により、各種疾患又は症状を治療又は改善する目的であ
れば、特に対象を限定しない。例えば、やけど、創傷又
はアザ等に対する治療を特異目的として用いることがで
きる。また、投与する方法は非経口により行い、その投
与形態としては、クリーム剤、軟膏、パップ剤等が挙げ
られる。また、その投与量は動物か人間かによって、ま
た、年齢、投与経路、投与回数により異なり、広範囲に
変えることができる。この場合、本発明のヒト表皮角化
細胞賦活剤の有効量と適切な希釈剤及び薬理学的に使用
し得る担体との組成物として投与される有効量は、0.01
〜100mg/cm2 皮膚/日であり、1日1回から数回に分け
て2日以上投与される。
投与する場合、安定剤、緩衝剤、保存剤、等張化剤等の
添加剤を含有させることもできる。本発明において、ア
ルギン酸オリゴ糖又はその塩がヒト表皮角化細胞賦活剤
として有効であることを裏付ける薬理試験を以下に述べ
る。 〔ヒト表皮角化細胞増殖試験〕(株)森永生科学研究所
製の正常ヒト表皮角化細胞培養キットを用い、ヒト表皮
角化細胞の増殖に及ぼす本発明の増殖賦活剤としての効
果を調べるため、以下の試験を行った。
胞を融解後、表皮角化細胞用無血清培地で培養し、さら
に2回継代した。そして、3回目の継代時に上記の無血
清培地に濾過滅菌したアルギン酸カリウムオリゴ糖 (濃
度1mg/ml)を加え、経時的に細胞数を計測するととも
に、細胞の増殖の様子を形態学的に観察した。尚、アル
ギン酸カリウムオリゴ糖を加えなかったものを対照とし
て比較した。
リウムオリゴ糖含有培養基(「○」)では、対照培養基
(「●」)と比較して、顕著な細胞増加が認められた。
一方、アルギン酸カリウムオリゴ糖の添加直後、6時間
後及び48時間後における細胞の増殖の様子をそれぞれ図
2、図3及び図4に写真として示した。対照培養基(写
真上段)に比較して、アルギン酸カリウムオリゴ糖含有
培養基(写真下段)の方が細胞数が多いのは写真からも
明らかである。以上より、アルギン酸カリウムオリゴ糖
を加えることによってヒト表皮角化細胞の増殖活性を高
めることができた。
胞を融解後、表皮角化細胞用無血清培地に濾過滅菌した
アルギン酸ナトリウムオリゴ糖を添加した培地(0.01、
0.10、1.00mg/ml)で培養し、セミ・コンフルエント(付
着細胞が培養器の面積の約80%を占める状態)に達した
ところで継代を行った。セミ・コンフルエントに達する
時間及び継代数を検討し、細胞の様子を形態学的に観察
した。尚、アルギン酸ナトリウムオリゴ糖を加えなかっ
たものを対照として比較した。
ンフルエント達成時間を示した。
では、継代に適した状態であるセミ・コンフルエントに
なる時間が継代数4回以降徐々に長くなったものの、10
回の継代でも細胞の増殖が可能であった。これに対し
て、対照培養基では、6回目の継代で増殖は認められ
ず、継代できなかった。図5に継代数6回の細胞数の経
時的変化を示した。アルギン酸ナトリウムオリゴ糖含有
培養基では、0.01(「●」)、0.10(「▲」)、1.00
(「■」)mg/ml のいずれの濃度においても4日でセミ
・コンフルエントに達し、継代を行うことができたが、
対照培養基(「○」)では、7日間培養しても増殖は認
められず、継代できない状態になった。通常、継代数4
回以降は、細胞の増殖活性は衰え、正常な状態は期待で
きない上に、6回以上の継代はできないが、アルギン酸
ナトリウムオリゴ糖の添加により細胞の増殖活性が高め
られ、10回継代しても細胞が増殖可能であることが確認
できた。継代数6回の対照培養基の培養7日目の細胞の
形態学的様子を図6に、継代数6〜10回までのアルギン
酸ナトリウムオリゴ糖含有培養基のセミ・コンフルエン
トに達した細胞の形態学的様子をそれぞれ図7〜11に写
真として示した。写真から明らかな通り、対照培養基
(図6)では6回目の継代で増殖しなくなったのに対し
て、アルギン酸ナトリウムオリゴ糖を添加した培養基
(図7〜11)では、継代数に関係なく正常な増殖を維持
することができることがわかった。
剤は、継代数の少ない細胞の増殖活性を高めて培養期間
を短縮できるだけでなく、4回以上の継代により増殖活
性が衰えた細胞の賦活化にも効果があり、継代数を増加
させることがわかった。
説明する。但し、本発明は、これら実施例により限定さ
れるものではない。 〔実施例1〕 アルギン酸塩オリゴ糖の製造 (1) アルギン酸リアーゼの調製 (培地組成) ・アルギン酸ナトリウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10 g ・人工海水*1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1000 ml ・Fe stock*2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 ml ・Pi stock*3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 ml ・NH4 stock*4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5 ml ・1M トリス−塩酸緩衝液 (pH7.8)・・・・・・・・・・・・・・ 50 ml ──────────────────────────────────── *1:人工海水:塩化ナトリウム 300mM、塩化カリウム10mM、硫酸マグネシウム (7水和物) 50mM、塩化カルシウム (2水塩) 10mM *2:Fe stock:クエン酸鉄アンモニウム 10g/100ml 脱塩水 *3:Pi stock:リン酸水素二カリウム (3水和物) 7.5g/100ml 脱塩水 *4:NH4 stock:塩化アンモニウム 20g/100ml 脱塩水 上記組成の培地を用い、凍結乾燥菌体アルテロモナス・
エスピー No.1786株を2回前培養 (20℃、1日) 後、本
培養 (25℃、1日) を行った。その結果、酵素活性が培
養液1ml当たり、0.90単位であるアルギン酸リアーゼ培
養液が生産された。
過膜 (ロミコン社製) により菌体を取り除いて粗アルギ
ン酸リアーゼ溶液とした。 (2) アルギン酸カリウムオリゴ糖の製造 アルギン酸カリウム (10.0kg) を90Lの脱塩水に溶解
後、上記(1)で得られた粗アルギン酸リアーゼ溶液 (50,
000U) を加え、40℃で20時間攪拌しながら反応させ
た。反応液を除蛋白、脱塩後、凍結乾燥してアルギン酸
カリウムオリゴ糖粉末を4.2kg得た。
はアルギン酸ナトリウムとアルギン酸カリウムとの混合
物を用いれば、アルギン酸ナトリウムオリゴ糖、又はア
ルギン酸ナトリウムオリゴ糖とアルギン酸カリウムオリ
ゴ糖との混合物が得られる。 (3) カルシウムを含まないアルギン酸塩オリゴ糖の製造 上記(2)で製造したアルギン酸カリウムオリゴ糖 (40.0
g) を電気透析装置 (旭化成工業 (株) 製、商品名、マ
イクロアシライザー) に供してカルシウムイオンを除去
し、精製アルギン酸カリウムオリゴ糖 (39.5g) を得
た。そのオリゴ糖を精製前後で元素レベルで比較した。
その結果を表3に示す。その結果からカルシウムを除去
できたことが確認された。
ギン酸ナトリウムオリゴ糖も調製することができる。 〔実施例2〕 ヒト表皮角化細胞賦活剤を含む培養液の
調製 (1) 正常ヒト表皮角化細胞用培地(I) 森永生科学研究所製角化細胞用無血清基礎液体培地の基
礎液体培地250mlに、付属の牛脳下垂体抽出液2.0ml及び
上皮成長因子2.5μgを添加混合し、完全液体培地を調製
する。実施例1(3)で製造したアルギン酸ナトリウムオ
リゴ糖を濾過滅菌処理した後、完全液体培地へ濃度1mg
/培地mlとなるように添加し、本発明のヒト表皮角化細
胞賦活剤を含む培養液を得た。
地の基礎液体培地250mlに、付属の牛脳下垂体抽出液2.0
ml及び上皮成長因子2.5 μgを添加混合し、完全液体培
地を調製する。実施例1(3)で製造したアルギン酸カリ
ウムオリゴ糖を濾過滅菌処理した後、完全液体培地へ濃
度1mg/培地mlとなるように添加し、本発明のヒト表皮
角化細胞賦活剤を含む培養液を得た。
ン酸カリウムオリゴ糖の重合度の分析例を示すものであ
る。重合度の決定は、薄層クロマトグラフィー (TL
C) により行った。まず最初に、標準物質としてアルギ
ン酸ナトリウムを1Nトリルオロ酢酸で100℃、24時間
で加水分解して調製した。尚、標準物質としてアルギン
酸カリウムを用いても良い。
ク社製) 展開溶媒:1−ブタノール/酢酸/水 (5/2/3) 発色試薬:ジフェニルアミン−アニリン−リン酸試薬 上記アルギン酸ナトリウム加水分解物 (標準物質) をT
LCに供したところ、6つのスポットが得られた。6つ
のスポットのうち、一番移動度の大きいスポットは、D
−マンニュロン酸 (シグマ社製D−マンニュロン酸ラク
トンをアルカリ処理してラクトン環をはずしたもの、R
f値0.38、DP=1) と一致した。さらに、他のスポッ
トに関して、Bio-Gel P-2 (1.5×46cm、0.1M酢酸緩衝
液 (pH4.0) で溶出) でゲル濾過して、精製オリゴ糖
を得た。この精製オリゴ糖について、ウロン酸量 (オル
シノール鉄塩酸法、Brown;Arch. Biochem., 11, 269-27
8(1946)) と還元糖類 (ソモギーネルソン法、Somogyi;
J.Biol. Chem., 195, 19-23(1952) 、Nelson;J.Biol.
Chem., 153, 375-380(1944)) を測定し、ウロン酸量/
還元糖量により重合度 (DP) を算出したところ、それ
ぞれ2、3、4、5、6となった。
−マンニュロン酸を含む) を用いて、薄層クロマトグラ
フィーにおける相対移動度 (Rf/1−Rf) の対数値
と重合度 (DP) との関係を検討した結果、直線性の検
量線が得られた(図12)。図12中、「●」はアルギン酸
ナトリウム加水分解物(標準物質)、「○」はアルギン
酸オリゴ糖(a、b、c、d)を示す。
ギン酸カリウムオリゴ糖を、DEAE GLASS(ナカナイテス
ク社製) を用いたNaClによる0から2Mグラジエント溶
出により高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に供
し、フラクションコレクターで分画した (特開平4−2
66896号公報参照) 。この溶出パターンを図13に示
す。230nm に吸収のある画分である1〜8(以下、それ
ぞれ「P−1」、「P−2」、・・・「P−8」とす
る)のうち、主な画分であるP−2、P−3、P−5、
P−8を回収し、それぞれの画分を Bio-Gel P-2(バイ
オラッド社製) を充填したカラムを用いて脱塩 (特開平
4−169188号公報参照) した後凍結乾燥し、TL
Cに供した。その結果、図14に示すような薄層クロマト
グラムが得られた。図14において、Oは原点を示す。M
はD−マンニュロン酸、Sはアルギン酸ナトリウムの酵
素分解オリゴ糖、2は、P−2画分、3はP−3画分、
5は、P−5画分、8は、P−8画分を示す。また、
a、b、c、dはRf値を算出したスポットを示す。
に、各サンプルとも1スポットにならなかった。そこ
で、主なスポットのRf値を求め、図12に示した検量線
の上にプロットし、重合度を検討した。その結果、分画
したオリゴ糖 (P−2、P−3、P−5、P−8) の重
合度は、主に2〜5であることが明らかになった。すな
わち、アルギン酸カリウムオリゴ糖は、重合度2〜5の
混合物であった。
造の例を図15に示した。(a) は重合度2、(b) は重合度
3、(c) は重合度4、(d) は重合度5のオリゴ糖をそれ
ぞれ示している。構成糖はD−マンニュロン酸及びL−
グルロン酸であるが、ホモ型、ヘテロ型どちらの場合も
あり、「-COOR」基のRとしては、H、Na又はKの各
場合がある。
系をより安定化させ、実用的に利用可能な4回以上の継
代を可能にするヒト表皮角化細胞賦活剤が提供される。
本発明のヒト表皮角化細胞賦活剤は、継代数の少ない細
胞の増殖活性を高めて培養期間を短縮できるだけでな
く、継代を繰り返して増殖能力の著しく衰えた細胞の不
活化にも効果があり、10回以上継代しても増殖が可能に
なった。
る。
真である。
真である。
真である。
試験の結果を示す図である。
真である。
真である。
真である。
真である。
真である。
真である。
移動度の対数値との関係を示す図である。
を示す図である。
ラムを示す図である。
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 アルギン酸オリゴ糖又はその塩を有効成
分として含むヒト表皮角化細胞賦活剤。 - 【請求項2】 アルギン酸オリゴ糖又はその塩が、アル
ギン酸又はその塩をアルテロモナス属に属する微生物の
菌体又はその処理物で処理したものである、請求項1記
載のヒト表皮角化細胞賦活剤。 - 【請求項3】 アルギン酸オリゴ糖又はその塩が、分子
量1,000以下のものである、請求項1記載のヒト表皮角
化細胞賦活剤。 - 【請求項4】 アルギン酸オリゴ糖又はその塩における
2糖〜5糖の割合が80〜100重量%である、請求項3記
載のヒト表皮角化細胞賦活剤。 - 【請求項5】 ヒト表皮角化細胞用無血清培地に添加し
てヒト表皮角化細胞を増殖させるための、請求項1乃至
4のいずれか1項に記載のヒト表皮角化細胞賦活剤。 - 【請求項6】 やけど、創傷又はアザの治療のための、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のヒト表皮角化細
胞賦活剤。
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|---|---|---|---|
| JP17959895A JP3825069B2 (ja) | 1994-07-14 | 1995-06-23 | ヒト表皮角化細胞賦活剤 |
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| JP6-185266 | 1994-07-14 | ||
| JP17959895A JP3825069B2 (ja) | 1994-07-14 | 1995-06-23 | ヒト表皮角化細胞賦活剤 |
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| JP (1) | JP3825069B2 (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001040315A1 (en) * | 1999-11-30 | 2001-06-07 | Dalian Yaweite Biology Engineering Co., Ltd. | The alginate having low molecular weight, methods of manufacturing it and its use |
| JP2007204449A (ja) * | 2006-02-03 | 2007-08-16 | Pias Arise Kk | マトリックスメタロプロテアーゼ−9及びエンドセリン−1の産生抑制剤、並びにその産生抑制剤を配合した炎症後色素沈着の予防・改善剤、化粧料 |
| JP2008105983A (ja) * | 2006-10-25 | 2008-05-08 | Nicca Chemical Co Ltd | 線維芽細胞増殖促進剤、皮膚外用剤、浴用剤及び飲食物 |
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| JP2008115098A (ja) * | 2006-11-02 | 2008-05-22 | Hoyu Co Ltd | 皮膚用保湿剤及び皮膚外用剤 |
| JP2016111957A (ja) * | 2014-12-12 | 2016-06-23 | 伊那食品工業株式会社 | 多糖類水溶液の製造方法、それによって得られた多糖類水溶液及び多糖類水溶液を含む食品 |
-
1995
- 1995-06-23 JP JP17959895A patent/JP3825069B2/ja not_active Expired - Fee Related
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