JPH0881746A - 加圧水型原子炉用Zr基合金製核燃料被覆管の製造方法 - Google Patents
加圧水型原子炉用Zr基合金製核燃料被覆管の製造方法Info
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- JPH0881746A JPH0881746A JP6247060A JP24706094A JPH0881746A JP H0881746 A JPH0881746 A JP H0881746A JP 6247060 A JP6247060 A JP 6247060A JP 24706094 A JP24706094 A JP 24706094A JP H0881746 A JPH0881746 A JP H0881746A
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- fuel cladding
- corrosion
- based alloy
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加圧水型原子炉の核燃料被覆管に使用される
Zr基合金管の耐一様腐食性を、成分組成の変更によら
ずに改善する。 【構成】 熱間押出製管より後の工程で、750〜85
0℃の高温加熱を少なくとも1回行う。高温加熱は、加
工後の焼鈍から分離独立した1秒〜20分の短時間加熱
とする。
Zr基合金管の耐一様腐食性を、成分組成の変更によら
ずに改善する。 【構成】 熱間押出製管より後の工程で、750〜85
0℃の高温加熱を少なくとも1回行う。高温加熱は、加
工後の焼鈍から分離独立した1秒〜20分の短時間加熱
とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加圧水型原子炉に使用
されるZr基合金製核燃料被覆管、より具体的には、耐
一様腐食性に優れたジルカロイ−4(商品名)製の核燃
料被覆管の製造方法に関する。
されるZr基合金製核燃料被覆管、より具体的には、耐
一様腐食性に優れたジルカロイ−4(商品名)製の核燃
料被覆管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】軽水型原子炉は加圧水型原子炉(PW
R)と沸騰水型原子炉(BWR)に大別され、PWRに
はジルカロイ−4なるZr基合金製の核燃料被覆管が、
またBWRにはジルカロイ−2(商品名)なるZr基合
金製の核燃料被覆管がそれぞれ使用される。
R)と沸騰水型原子炉(BWR)に大別され、PWRに
はジルカロイ−4なるZr基合金製の核燃料被覆管が、
またBWRにはジルカロイ−2(商品名)なるZr基合
金製の核燃料被覆管がそれぞれ使用される。
【0003】これらの核燃料被覆管は、一般に次のよう
なプロセスで製造される。まず、真空溶解で作製したイ
ンゴットを熱間鍛造により丸棒状のビレットとなす。次
いで、この丸ビレットをβ焼入後に熱間押出加工して素
管となす。そして、素管に対して焼鈍を行った後、必要
な寸法が得られるまで冷間圧延−焼鈍を繰り返し、最後
の焼鈍の後に精整を行う。
なプロセスで製造される。まず、真空溶解で作製したイ
ンゴットを熱間鍛造により丸棒状のビレットとなす。次
いで、この丸ビレットをβ焼入後に熱間押出加工して素
管となす。そして、素管に対して焼鈍を行った後、必要
な寸法が得られるまで冷間圧延−焼鈍を繰り返し、最後
の焼鈍の後に精整を行う。
【0004】ところで、いずれの核燃料被覆管にあって
も、その長寿命化は近年の大きな課題であり、そのため
にそれぞれの腐食対策が各方面で研究されている。
も、その長寿命化は近年の大きな課題であり、そのため
にそれぞれの腐食対策が各方面で研究されている。
【0005】PWR用ジルカロイ−4核燃料被覆管で問
題となる腐食は、「一様腐食」である。一方、BWR用
ジルカロイ−2核燃料被覆管で問題となる腐食は、「ノ
ジュラー腐食」である。腐食形態が異なるのは、合金成
分の違いよりも炉内使用環境が異なるためと言われてい
る。そのため、PWR用ジルカロイ−4核燃料被覆管と
BWR用ジルカロイ−2核燃料被覆管とでは、異なる腐
食対策が採用される。
題となる腐食は、「一様腐食」である。一方、BWR用
ジルカロイ−2核燃料被覆管で問題となる腐食は、「ノ
ジュラー腐食」である。腐食形態が異なるのは、合金成
分の違いよりも炉内使用環境が異なるためと言われてい
る。そのため、PWR用ジルカロイ−4核燃料被覆管と
BWR用ジルカロイ−2核燃料被覆管とでは、異なる腐
食対策が採用される。
【0006】それぞれの腐食対策は、例えばZIRCONIUM
IN THENUCLEAR INDUSTRY P202-212「Microstructure an
d Corrosion Studies for Optimized PWR and BWR Zirc
aloy Cladding」(文献1)、JAERI-M 92-162「軽水炉
燃料被覆の腐食研究の現状と今後の方向」(文献2)に
詳しく説明されている。
IN THENUCLEAR INDUSTRY P202-212「Microstructure an
d Corrosion Studies for Optimized PWR and BWR Zirc
aloy Cladding」(文献1)、JAERI-M 92-162「軽水炉
燃料被覆の腐食研究の現状と今後の方向」(文献2)に
詳しく説明されている。
【0007】これらによると、PWR用ジルカロイ−4
核燃料被覆管およBWR用ジルカロイ−2核燃料被覆管
の腐食に有効な対策として熱処理のあることが分かる。
熱処理による一般的な腐食対策は、総入熱パラメータΣ
Aiによるβ焼入処理後の入熱管理である。 ΣAi=ti・exp(−40000 /Ti) ti:焼鈍温度保持時間(h) Ti:焼鈍温度(K)
核燃料被覆管およBWR用ジルカロイ−2核燃料被覆管
の腐食に有効な対策として熱処理のあることが分かる。
熱処理による一般的な腐食対策は、総入熱パラメータΣ
Aiによるβ焼入処理後の入熱管理である。 ΣAi=ti・exp(−40000 /Ti) ti:焼鈍温度保持時間(h) Ti:焼鈍温度(K)
【0008】これを示した代表的な文献が文献1であ
り、これによると、PWR用ジルカロイ−4核燃料被覆
管で問題となる一様腐食に対しては、β焼入より後のΣ
Aiを2×10-18 〜5×10-17 にする必要があり、
BWR用ジルカロイ−2核燃料被覆管で問題となるノジ
ュラー腐食に対しては、このΣAiを10-18 以下にす
る必要があるとされている。
り、これによると、PWR用ジルカロイ−4核燃料被覆
管で問題となる一様腐食に対しては、β焼入より後のΣ
Aiを2×10-18 〜5×10-17 にする必要があり、
BWR用ジルカロイ−2核燃料被覆管で問題となるノジ
ュラー腐食に対しては、このΣAiを10-18 以下にす
る必要があるとされている。
【0009】また、BWR用ジルカロイ−2核燃料被覆
管のノジュラー腐食対策については、製造工程中のいず
れかの段階で1300°F(704℃)以上の高温域か
ら外面側のみを急冷する方法が、特開昭58−2073
49号公報(文献3)に示されている。
管のノジュラー腐食対策については、製造工程中のいず
れかの段階で1300°F(704℃)以上の高温域か
ら外面側のみを急冷する方法が、特開昭58−2073
49号公報(文献3)に示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】PWR用ジルカロイ−
4核燃料被覆管の一様腐食対策として、文献1に示され
たような入熱管理は非常に有効であり、現在、世界中の
この種の管はΣAiが2×10-18 〜5×10-17 の範
囲内で熱処理を受けたものになっている。しかし、入熱
管理だけでは最近のこの種の管に要求される高度の耐食
性能を満足させることが難しい。そのため文献2に示さ
れるように、主に合金成分の見直しに注力しているのが
現状である。
4核燃料被覆管の一様腐食対策として、文献1に示され
たような入熱管理は非常に有効であり、現在、世界中の
この種の管はΣAiが2×10-18 〜5×10-17 の範
囲内で熱処理を受けたものになっている。しかし、入熱
管理だけでは最近のこの種の管に要求される高度の耐食
性能を満足させることが難しい。そのため文献2に示さ
れるように、主に合金成分の見直しに注力しているのが
現状である。
【0011】文献3に示された高温域からの外面急冷処
理は、BWR用ジルカロイ−2核燃料被覆管で問題とな
るノジュラー腐食に対しては有効であるが、PWR用ジ
ルカロイ−4核燃料被覆管で問題となる一様腐食に対し
ては、必ずしも有効ではない。
理は、BWR用ジルカロイ−2核燃料被覆管で問題とな
るノジュラー腐食に対しては有効であるが、PWR用ジ
ルカロイ−4核燃料被覆管で問題となる一様腐食に対し
ては、必ずしも有効ではない。
【0012】なぜなら、文献3に示された実施例では、
1650°F(899℃)からの焼入処理が実施されて
いるが、このようなβ変態を既に生じている温度域から
の焼入処理では、PWR用ジルカロイ−4核燃料被覆管
の耐一様腐食性に悪影響を及ぼすとされる析出物の微細
化が進むからである。また、その実施例では、途中熱処
理として1150°F(621℃)×2Hrを3回行っ
ているが、このときの総入熱パラメータAiは2.2×1
0-19 と10-18 を超え、この点からもPWR用ジルカ
ロイ−4核燃料被覆管の一様腐食対策としては不適当で
ある。
1650°F(899℃)からの焼入処理が実施されて
いるが、このようなβ変態を既に生じている温度域から
の焼入処理では、PWR用ジルカロイ−4核燃料被覆管
の耐一様腐食性に悪影響を及ぼすとされる析出物の微細
化が進むからである。また、その実施例では、途中熱処
理として1150°F(621℃)×2Hrを3回行っ
ているが、このときの総入熱パラメータAiは2.2×1
0-19 と10-18 を超え、この点からもPWR用ジルカ
ロイ−4核燃料被覆管の一様腐食対策としては不適当で
ある。
【0013】更に言えば、文献3に示された実施例で
は、932°F(500℃)の24時間スチーム腐食試
験でその耐食性が評価されているが、PWR用ジルカロ
イ−4核燃料被覆管の腐食については、試験温度が41
5℃以上では試験結果が炉内の腐食結果と矛盾する(In
ternational Symposium on Environmental Degradation
of Materials in Nuclear Power Systems PAGE. 10.15-
10.24 1990) 。そのため、文献3に示された腐食試験で
は、PWR用ジルカロイ−4核燃料被覆管の耐食性を評
価することができない。
は、932°F(500℃)の24時間スチーム腐食試
験でその耐食性が評価されているが、PWR用ジルカロ
イ−4核燃料被覆管の腐食については、試験温度が41
5℃以上では試験結果が炉内の腐食結果と矛盾する(In
ternational Symposium on Environmental Degradation
of Materials in Nuclear Power Systems PAGE. 10.15-
10.24 1990) 。そのため、文献3に示された腐食試験で
は、PWR用ジルカロイ−4核燃料被覆管の耐食性を評
価することができない。
【0014】以上のようにPWR用ジルカロイ−4核燃
料被覆管の腐食対策、特に熱処理による腐食対策として
は、総入熱パラメータΣAiによる入熱管理を超えるも
のが存在しないのが現状であり、そのために最初に記し
た通り、最近の厳しい要求に対してはもっぱら合金成分
の見直しの点から対策が講じられているわけである。
料被覆管の腐食対策、特に熱処理による腐食対策として
は、総入熱パラメータΣAiによる入熱管理を超えるも
のが存在しないのが現状であり、そのために最初に記し
た通り、最近の厳しい要求に対してはもっぱら合金成分
の見直しの点から対策が講じられているわけである。
【0015】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、PWR用ジルカロイ−4核燃料被覆管の耐食性
を熱処理により高める核燃料被覆管製造方法を提供する
ことを目的とする。
あって、PWR用ジルカロイ−4核燃料被覆管の耐食性
を熱処理により高める核燃料被覆管製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】PWR用ジルカロイ−4
核燃料被覆管の耐一様腐食性を高めるために、β焼入後
の総入熱パラメータΣAiを2×10-18 ×5〜10
-17 にするのが有効なことは事実であり、従来は複数回
繰り返される熱処理および各熱処理での温度・時間が均
等に耐食性に影響するとの観点から、各熱処理での入熱
および条件が設定されてきた。
核燃料被覆管の耐一様腐食性を高めるために、β焼入後
の総入熱パラメータΣAiを2×10-18 ×5〜10
-17 にするのが有効なことは事実であり、従来は複数回
繰り返される熱処理および各熱処理での温度・時間が均
等に耐食性に影響するとの観点から、各熱処理での入熱
および条件が設定されてきた。
【0017】しかし、本発明者の調査によれば、複数回
の熱処理および処理条件が全て均等に耐食性に影響する
のではなく、高温処理での加熱温度が特に強く耐食性に
影響することが判明した。
の熱処理および処理条件が全て均等に耐食性に影響する
のではなく、高温処理での加熱温度が特に強く耐食性に
影響することが判明した。
【0018】本発明はかかる知見に基づくものであっ
て、加圧水型原子炉に使用されるZr基合金製核燃料被
覆管の製造方法であって、熱間押出製管工程より後の加
工・熱処理工程において、750〜850℃の温度域に
加熱する少なくとも1回の高温加熱処理を行うことを特
徴とする加圧水型原子炉用Zr基合金製核燃料被覆管の
製造方法を要旨とする。
て、加圧水型原子炉に使用されるZr基合金製核燃料被
覆管の製造方法であって、熱間押出製管工程より後の加
工・熱処理工程において、750〜850℃の温度域に
加熱する少なくとも1回の高温加熱処理を行うことを特
徴とする加圧水型原子炉用Zr基合金製核燃料被覆管の
製造方法を要旨とする。
【0019】高温加熱処理としては、高温加熱処理が、
加工後の焼鈍から分離独立した1秒〜20分の短時間加
熱処理が望ましい。
加工後の焼鈍から分離独立した1秒〜20分の短時間加
熱処理が望ましい。
【0020】
【作用】一般に、PWR用ジルカロイ−4核燃料被覆管
の製造において、β焼入以降の工程で処理温度が高いの
は、3〜5回繰り返される冷間圧延後の焼鈍工程の1回
目か2回目であるが、高温とは言ってもその温度は70
0〜740℃程度である。これは、焼鈍温度が700℃
より低くなると先の総入熱パラメータΣAiが小さくな
って、耐一様腐食性が低下し、逆に740℃を超える場
合は、通常行われる真空焼鈍だと加熱時間が数時間と長
いため、焼鈍中に結晶粒の粗大化を招き、引き続いて行
われる冷間圧延時に管に疵が発生しやすくなるからであ
る。
の製造において、β焼入以降の工程で処理温度が高いの
は、3〜5回繰り返される冷間圧延後の焼鈍工程の1回
目か2回目であるが、高温とは言ってもその温度は70
0〜740℃程度である。これは、焼鈍温度が700℃
より低くなると先の総入熱パラメータΣAiが小さくな
って、耐一様腐食性が低下し、逆に740℃を超える場
合は、通常行われる真空焼鈍だと加熱時間が数時間と長
いため、焼鈍中に結晶粒の粗大化を招き、引き続いて行
われる冷間圧延時に管に疵が発生しやすくなるからであ
る。
【0021】しかし、本発明者の調査によれば、耐一様
腐食性向上のためには、750℃以上の高温加熱が有効
である。その理由はジルカロイ−4に耐食性改善のため
に通常添加されるSn,Fe,Cr,Ni,Nb等の元
素の固溶化が、この高温加熱より促進されるからであ
る。そして好都合なことに、この耐食性改善のための高
温処理は、数秒〜数10分の短時間処理でよく、そのた
め、焼鈍処理を兼ねずに独立して行うことにより、結晶
粒の粗大化を回避でき、また総入熱パラメータの増大に
よる耐食性低下を回避できる。
腐食性向上のためには、750℃以上の高温加熱が有効
である。その理由はジルカロイ−4に耐食性改善のため
に通常添加されるSn,Fe,Cr,Ni,Nb等の元
素の固溶化が、この高温加熱より促進されるからであ
る。そして好都合なことに、この耐食性改善のための高
温処理は、数秒〜数10分の短時間処理でよく、そのた
め、焼鈍処理を兼ねずに独立して行うことにより、結晶
粒の粗大化を回避でき、また総入熱パラメータの増大に
よる耐食性低下を回避できる。
【0022】加熱温度の上限については、BWR用ジル
カロイ−2核燃料被覆管では文献3に示すように高α領
域からβ領域での熱処理が耐ノジュラー腐食性の改善に
有効であるが、PWR用ジルカロイ−4核燃料被覆管で
の一様腐食に対しては、むしろβ領域からの急冷処理が
悪影響を及ぼすので、加熱温度の上限をα+β変態点で
ある850℃以下にしてβ変態発生領域からの急冷処理
をまぬがれる必要がある。
カロイ−2核燃料被覆管では文献3に示すように高α領
域からβ領域での熱処理が耐ノジュラー腐食性の改善に
有効であるが、PWR用ジルカロイ−4核燃料被覆管で
の一様腐食に対しては、むしろβ領域からの急冷処理が
悪影響を及ぼすので、加熱温度の上限をα+β変態点で
ある850℃以下にしてβ変態発生領域からの急冷処理
をまぬがれる必要がある。
【0023】特に望ましい加熱温度は800〜850℃
である。
である。
【0024】実際、文献3に示された実施例と同様のプ
ロセスで製造されたジルカロイ−2管について、その実
施例で採用された腐食試験(932°F×24Hrスチ
ーム中)を行ったところ良好な耐食性が得られたが、P
WR用ジルカロイ−4核燃料被覆管で問題となる耐一様
腐食性を評価する400℃×24Hrスチーム試験では
むしろ腐食増量が増加し、耐食性の低下が認められた。
ロセスで製造されたジルカロイ−2管について、その実
施例で採用された腐食試験(932°F×24Hrスチ
ーム中)を行ったところ良好な耐食性が得られたが、P
WR用ジルカロイ−4核燃料被覆管で問題となる耐一様
腐食性を評価する400℃×24Hrスチーム試験では
むしろ腐食増量が増加し、耐食性の低下が認められた。
【0025】750〜850℃の高温加熱は、結晶粒の
粗大化を抑制するために、焼鈍を兼ねずに独立して行う
のが良く、加熱時間は1秒〜20分が望ましい。1秒未
満では固溶化が不足し、耐食性改善効果が小さい。20
分を超えると結晶粒の粗大化による冷間加工性の悪化が
問題になり、場合によっては総入熱パラメータΣAiの
増大による耐食性劣化も問題になる。結晶粒径は30μ
m以下が適当である。特に望ましい加熱時間は、下限に
ついては3秒以上であり、上限については3分以下であ
る。
粗大化を抑制するために、焼鈍を兼ねずに独立して行う
のが良く、加熱時間は1秒〜20分が望ましい。1秒未
満では固溶化が不足し、耐食性改善効果が小さい。20
分を超えると結晶粒の粗大化による冷間加工性の悪化が
問題になり、場合によっては総入熱パラメータΣAiの
増大による耐食性劣化も問題になる。結晶粒径は30μ
m以下が適当である。特に望ましい加熱時間は、下限に
ついては3秒以上であり、上限については3分以下であ
る。
【0026】高温加熱の実施回数については、1回実施
すれば固溶化効果は製品まで残り耐食性向上には十分で
ある。実施時期については、製造コストのかかる特殊作
業であるので、できうる限り上工程で行うことが望まし
い。
すれば固溶化効果は製品まで残り耐食性向上には十分で
ある。実施時期については、製造コストのかかる特殊作
業であるので、できうる限り上工程で行うことが望まし
い。
【0027】加熱方法としては、短時間で目標温度まで
加熱できる誘導加熱、レーザー加熱等が望ましい。
加熱できる誘導加熱、レーザー加熱等が望ましい。
【0028】PWR用ジルカロイ−4核燃料被覆管は、
外面のみの耐食性が優れていればよいので、外面加熱処
理でも十分である。
外面のみの耐食性が優れていればよいので、外面加熱処
理でも十分である。
【0029】対象管は、PWR用核燃料被覆管に用いら
れるジルカロイ−4またはその相当品である。
れるジルカロイ−4またはその相当品である。
【0030】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、比較例と対比
することにより、本発明の効果を明らかにする。
することにより、本発明の効果を明らかにする。
【0031】真空溶解、熱間鍛造を経て製造したジルカ
ロイ−4からなる外径190mmの中実ビレットをβ焼
入した。β焼入条件は、1050℃×30分加熱−水冷
(10℃/S)とした。β焼入後のビレットを孔繰りし
た後、熱間押出加工により外径86mm、肉厚14mm
の素管とした。素管に対して640℃×1Hrの焼鈍を
行った後、表1に示すスケジユールで5回の冷間圧延お
よび焼鈍を行って、外径9.5mm、肉厚0.6mmの最終
製品を得た。また、冷間圧延工程途中、すなわち、1回
目の圧延を終えた外径63.5mm、肉厚10.9mmの管
(焼鈍後)に高温処理を誘導加熱法によって施した。
ロイ−4からなる外径190mmの中実ビレットをβ焼
入した。β焼入条件は、1050℃×30分加熱−水冷
(10℃/S)とした。β焼入後のビレットを孔繰りし
た後、熱間押出加工により外径86mm、肉厚14mm
の素管とした。素管に対して640℃×1Hrの焼鈍を
行った後、表1に示すスケジユールで5回の冷間圧延お
よび焼鈍を行って、外径9.5mm、肉厚0.6mmの最終
製品を得た。また、冷間圧延工程途中、すなわち、1回
目の圧延を終えた外径63.5mm、肉厚10.9mmの管
(焼鈍後)に高温処理を誘導加熱法によって施した。
【0032】冷間圧延工程途中で高温処理を受けた最終
製品に対し、400℃×105気圧の水蒸気中で27日
間の腐食試験を行い、高温処理条件と腐食増量との関係
を調査した。なお、腐食増量は、高温処理を行わなかっ
たものの腐食増量を1としたときの比率で表わした。腐
食増量と合わせて高温処理後の結晶粒径、各圧延後の疵
発生の有無を調査すると共に、β焼入後の総入熱パラメ
ータΣAiを計算した結果を表2に示す。
製品に対し、400℃×105気圧の水蒸気中で27日
間の腐食試験を行い、高温処理条件と腐食増量との関係
を調査した。なお、腐食増量は、高温処理を行わなかっ
たものの腐食増量を1としたときの比率で表わした。腐
食増量と合わせて高温処理後の結晶粒径、各圧延後の疵
発生の有無を調査すると共に、β焼入後の総入熱パラメ
ータΣAiを計算した結果を表2に示す。
【0033】熱間圧延にて製造された素管に750〜8
50℃の高温加熱を実施することにより、成分組成の変
更なしに耐一様腐食性が改善される。これには、高温加
熱が焼鈍から独立した短時間加熱のために、総入熱パラ
メータΣAiを大きく増加させないことが寄与してい
る。加熱時間が長くなると、結晶粒径が増大し、高温加
熱が1回の場合は、総入熱パラメータΣAiの増大によ
る耐食性低下が問題となる前に、疵が発生する。短時間
の高温加熱を複数回実施した場合は、結晶粒の粗大化は
抑制されるが、総入熱パラメータΣAiの増大による耐
食性低下が問題になる。加熱温度が850℃を超える
と、β領域からの急冷となり、耐食性が悪化する。
50℃の高温加熱を実施することにより、成分組成の変
更なしに耐一様腐食性が改善される。これには、高温加
熱が焼鈍から独立した短時間加熱のために、総入熱パラ
メータΣAiを大きく増加させないことが寄与してい
る。加熱時間が長くなると、結晶粒径が増大し、高温加
熱が1回の場合は、総入熱パラメータΣAiの増大によ
る耐食性低下が問題となる前に、疵が発生する。短時間
の高温加熱を複数回実施した場合は、結晶粒の粗大化は
抑制されるが、総入熱パラメータΣAiの増大による耐
食性低下が問題になる。加熱温度が850℃を超える
と、β領域からの急冷となり、耐食性が悪化する。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】 ※1回目の焼鈍の後の結晶粒径 ※※高温処理後の2回目加工で疵発生
【0036】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明の加圧水型
原子炉用Zr基合金製核燃料被覆管の製造方法は、総入
熱パラメータを適正範囲内に維持した高温加熱処理によ
り、性能に大きな影響を及ぼす合金成分の変更なしに、
耐一様腐食性を高めることができる。従って、その被覆
管の高品質化に大きな効果を発揮する。
原子炉用Zr基合金製核燃料被覆管の製造方法は、総入
熱パラメータを適正範囲内に維持した高温加熱処理によ
り、性能に大きな影響を及ぼす合金成分の変更なしに、
耐一様腐食性を高めることができる。従って、その被覆
管の高品質化に大きな効果を発揮する。
Claims (2)
- 【請求項1】 加圧水型原子炉に使用されるZr基合金
製核燃料被覆管の製造方法であって、熱間押出製管工程
より後の加工・熱処理工程において、750〜850℃
の温度域に加熱する少なくとも1回の高温加熱処理を行
うことを特徴とする加圧水型原子炉用Zr基合金製核燃
料被覆管の製造方法。 - 【請求項2】 高温加熱処理が、加工後の焼鈍から分離
独立した1秒〜20分の短時間加熱処理であることを特
徴とする請求項1に記載の加圧水型原子炉用Zr基合金
製核燃料被覆管の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6247060A JPH0881746A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 加圧水型原子炉用Zr基合金製核燃料被覆管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6247060A JPH0881746A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 加圧水型原子炉用Zr基合金製核燃料被覆管の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0881746A true JPH0881746A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=17157829
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6247060A Pending JPH0881746A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 加圧水型原子炉用Zr基合金製核燃料被覆管の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0881746A (ja) |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP6247060A patent/JPH0881746A/ja active Pending
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