JPH0882532A - 磁界検出ヘッド及び位置検出装置 - Google Patents

磁界検出ヘッド及び位置検出装置

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JPH0882532A
JPH0882532A JP6219003A JP21900394A JPH0882532A JP H0882532 A JPH0882532 A JP H0882532A JP 6219003 A JP6219003 A JP 6219003A JP 21900394 A JP21900394 A JP 21900394A JP H0882532 A JPH0882532 A JP H0882532A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic field
bias
gmr
elements
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JP6219003A
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English (en)
Inventor
Masaaki Kusumi
雅昭 久須美
Hiroshi Kano
博司 鹿野
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Sony Magnescale Inc
Sony Corp
Original Assignee
Sony Magnescale Inc
Sony Corp
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Publication date
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Publication of JPH0882532A publication Critical patent/JPH0882532A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出電圧のドリフトや振幅変動を改善するこ
とを目的とする。 【構成】 基板1上にそれぞれ絶縁層11a,11b,
11cを介して順番に第1の磁気抵抗効果素子12、バ
イアス用導電膜13及び第2の磁気抵抗効果素子14を
積層して形成し、このバイアス用導電膜13に所定のバ
イアス電流を流し、この第1及び第2の磁気抵抗効果素
子12及び14に互に逆方向のバイアス磁界Hb及び−
Hbを印加するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば工作機械や産業機
械、精密測長・測角装置等に適用される磁気式のスケー
ル、ロータリーエンコーダ等に使用して好適な磁界検出
ヘッド及び位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械や産業機械、精密測長・
測角装置等に適用される磁気式のスケール、ロータリー
エンコーダ等の位置検出装置の磁界検出ヘッドとして、
Fe−Ni(パーマロイ)、Ni−Co等の薄膜による
磁気抵抗効果を利用した磁気抵抗効果素子(MR素子)
が用いられている。
【0003】斯るMR素子を使用した磁界検出ヘッドを
適用した位置検出装置としては例えば図13に示す如き
構成が採られている。
【0004】即ち、図13において、1は磁気スケール
を示し、この磁気スケール1は磁気記録媒体として平角
断面形状のガラス基材の表面に磁性体を無電解メッキで
2〜3μm被着したものを用い、この磁気記録媒体に通
常の磁気記録ヘッドで長手方向に一定の波長λ例えば4
0μmでスケール1aを記録したものである。
【0005】この磁気スケール1に対して、その長手方
向に相対的に移動する如く、この磁界検出ヘッド2を設
ける。この磁界検出ヘッド2はその検出面がこの磁気ス
ケール1と一定の間隔を保って、この磁気スケール1の
長手方向に相対変位する如く、図示しない保持機構に保
持する如くする。
【0006】ところで斯るMR素子の抵抗値−磁界特性
は図14の曲線aに示す如くであり、このMR素子を使
用した磁界検出ヘッド2においては高精度、高分解能を
実現するため、このMR素子にバイアス磁界例えばHb
を印加し、この曲線aの直線性の良い点bをバイアス点
として動作させるようにすると共にこのMR素子の温度
特性を補償すべく図15、図16に示す如きブリッジ構
成としていた。
【0007】この磁界検出ヘッド2は例えば図15に模
式的に示す如く、4つのMR素子R 1 ,R2 ,R3 及び
4 で形成する。即ち4つのMR素子R1 ,R2
3 ,R 4 を磁気スケール1の長手方向に沿って順次配
すると共にMR素子R1 とR2 との間隔及びR3 とR4
との間隔を夫々磁気スケール1の記録波長λの1/2と
し、MR素子R2 とR3 との間隔をλ/4とする如くす
る。
【0008】またMR素子R1 及びR3 の夫々の一端に
所定の正電圧+Vを供給すると共にMR素子R2 及びR
4 の夫々の一端に所定の負電圧−Vを供給し、MR素子
1及びR2 の夫々の他端を互いに接続し、この接続点
より一方の検出端子Vout1を導出すると共にMR素子R
3 及びR4 の夫々の他端を互に接続し、この接続点より
他方の検出端子Vout2を導出する。
【0009】この例においてはMR素子R1 ,R2 ,R
3 及びR4 に対し、夫々の上側に絶縁層を介して夫々バ
イアスパターン4を配し、この夫々のバイアスパターン
4に夫々同一方向のバイアス電流を図16Aに矢印で示
す方向に流す。このバイアス電流の大きさは図14のb
点がバイアス点となるバイアス磁界Hbを発生するもの
とする。
【0010】この図15例のMR素子R1 ,R2
3 ,R4 の配置関係は図16Aに示す如くR1 とR2
との間隔及びR3 とR4 との間隔は夫々λ/2であり、
2 とR 3 との間隔はλ/4である。
【0011】この磁界検出ヘッド2の等価回路は図16
Bに示す如くMR素子R1 及びR2の直列回路とMR素
子R3 及びR4 の直列回路とが並列に接続され、MR素
子R 1 とR2 との接続点及びMR素子R3 とR4 との接
続点より夫々一方及び他方の検出端子Vout1及びVout2
を導出したブリッジ構成である。図13において、7は
磁界検出ヘッド2にバイアス電流、所定の動作電圧を供
給すると共に検出電圧信号を得る為のフレキシブルプリ
ント配線板である。
【0012】この例において、磁気スケール1に対し磁
界検出ヘッド2を相対的に移動したときにはMR素子R
1 ,R2 ,R3 及びR4 の夫々の抵抗値の変化は図4
A,B,C及びDに示す如くで、MR素子R1 及びR2
とR3 及びR4 との夫々の抵抗変化の位相差は夫々18
0度であり、検出端子Vout1及びVout2には図4E及び
Fに示す如く、90度位相差の検出電圧信号が得られ、
この検出電圧信号により磁気スケール1と磁界検出ヘッ
ド2との相対的移動距離を測定することができる。
【0013】斯る従来例においては、MR素子R1 ,R
2 ,R3 ,R4 によりブリッジ構成としており、MR素
子R1 及びR2 とR3 及びR4 との夫々の抵抗変化の位
相差が夫々180度であるので、温度等の影響によりこ
の抵抗変化が変動したときにも、この変動を互にキャン
セルすることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、図15例
に示す如き磁界検出ヘッド2において、MR素子R1
びR2 とR3 及びR4 との夫々の抵抗変化の位相差を正
確には180度となる配置関係とすることは比較的困難
である不都合がある。
【0015】またMR素子R1 及びR2 とR3 及びR4
とは夫々配置関係で磁気スケール1の長手方向にλ/2
ずれており、このMR素子R1 ,R2 ,R3 ,R4 は抵
抗体であるので当然電流を流すことによって発熱し、自
身の温度が上昇することとなるが、このMR素子R1
びR2 とR3 及びR4 とは夫々磁気スケール1の長手方
向にλ/2ずれており、それぞれの温度上昇が異なると
共に磁気スケール1よりの磁界変動が異なることがあ
る。このためMR素子R1 ,R2 ,R3 ,R4 間で抵抗
値及び変化率が変動し、検出電圧のドリフトや振幅の変
動が起き高精度、高分解能の悪化をもたらす不都合があ
った。
【0016】本発明は斯る点に鑑み検出電圧のドリフト
や振幅変動を改善することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明磁界検出ヘッドは
例えば図1に示す如く基板1上にそれぞれ絶縁層11
a,11b,11cを介して順番に第1の磁気抵抗効果
素子12、バイアス用導電膜13及び第2の磁気抵抗効
果素子14を積層して形成し、このバイアス用導電膜1
3に所定のバイアス電流を流し、この第1及び第2の磁
気抵抗効果素子12及び14に互に逆方向のバイアス磁
界Hb及び−Hbを印加するようにしたものである。
【0018】また本発明磁界検出ヘッドは例えば図1に
示す如く、上述において、この第1及び第2の磁気抵抗
効果素子12及び14として導体層12a,14a及び
磁性層12b,14bとが交互に積層されて成る人工格
子膜構造の磁気抵抗効果素子を用いたものである。
【0019】本発明位置検出装置は図1、図2、図3に
示す如く磁気情報1aが記録された磁気記録媒体1と、
この磁気記録媒体1に対し、相対変化可能で、この磁気
情報1aを検出する磁界検出部2とを有し、検出された
この磁気情報1aより、この磁気記録媒体1とこの磁界
検出部2との相対変位量或いは相対移動速度を計測する
ことができるようにした位置検出位置において、この磁
界検出部2に上述磁界検出ヘッドを用いたものである。
【0020】
【作用】本発明によれば順番に第1の磁気抵抗効果素子
12、バイアス用導電膜13及び第2の磁気抵抗効果素
子14を積層形成しているのでバイアス用導電膜13に
バイアス電流を流すことにより、この第1及び第2の磁
気抵抗効果素子12及び14に同じ大きさで、互に逆方
向のバイアス磁界Hb及び−Hbを印加することがで
き、之等第1及び第2の磁気抵抗効果素子12及び14
の抵抗値の変化の位相差を正解に180度とすることが
できると共にこの第1及び第2の磁気抵抗効果素子12
及び14を積層しているので温度上昇が等しく且つ磁気
記録媒体1より受ける磁界が等しく、検出電圧のドリフ
トや振幅変動を改善でき、高精度、高分解能の変位量或
いは移動速度の計測ができる。
【0021】また本発明によればこの第1及び第2の磁
気抵抗効果素子12及び14として導体層12a,14
aと磁性層12b,14bとが交互に積層されて成る人
工格子膜構造の磁気抵抗効果素子(GMR素子)を使用
したもので、このGMR素子は図5の曲線dに示す如く
外部印加磁界に対する磁気抵抗変化率の特性は従来のパ
ーマロイ等のMR素子に比べ抵抗変化率が大きく且つ高
い感度を有しており、このGMR素子を使用したときに
は磁気記録媒体1と磁界検出ヘッド2とのクリアランス
(間隔)を大きくでき、保護膜層を厚くするか或いは薄
板金属材料でGMR素子の表面を保護することができ検
出面の損傷が起きにくい高精度、高分解能な位置検出装
置を得ることができる。
【0022】また、従来のMR素子におけるクリアラン
スと同等のクリアランスでこのGMR素子を用いる場合
には更に記録波長を短くすることができるため、より高
密度、高分解能の位置検出装置を得ることができる。
【0023】
【実施例】以下図面を参照して本発明磁界検出ヘッド及
び位相検出装置の実施例につき説明する。本例による位
置検出装置は図13と同様に、磁気スケールを設ける。
【0024】この磁気スケール1は磁気記録媒体として
平角断面形状のガラス基材の表面に磁性体を無電解メッ
キで2〜3μm被着したものを用い、この磁気記録媒体
に通常の磁気記録ヘッドで長手方向に一定波長λ例えば
40μmでスケール1aを記録したものである。
【0025】この磁気スケール1に対して、その長手方
向に相対的に移動する如く、磁界検出ヘッド2を設け
る。この磁界検出ヘッド2はその検出面がこの磁気スケ
ール1と一定の間隔を保って、この磁気スケール1の長
手方向に相対変化する如く、図示しない保持機構に保持
する如くする。
【0026】本例においては、この磁界検出ヘッド2と
して図1、図2、図3に示す如きものを使用する。この
図1は本例による磁界検出ヘッドの基本構成の断面図を
示す。この図1を参照してこの磁界検出ヘッドの基本構
成につき説明するに、ガラス基板、又はアルミ基板10
上に例えばSiO2 の絶縁層11aを設け絶縁基板とす
る。
【0027】このガラス基板、又は絶縁層11a上に磁
性層例えばCoFeNi磁性合金例えばFe18Co10
72、Fe16Co20Ni64の層12bと導体層例えばC
u層12aとから成る人工格子多層膜をスパッタリング
装置を使用して作成する。
【0028】この場合このCoFeNi磁性合金層12
bは1nm、Cu層12aは2.2nmの厚さで、それ
ぞれ交互に20層ずつの成膜とし、人工格子膜構成の磁
気抵抗効果素子(GMR素子)12を形成する。
【0029】このGMR素子12上に例えばSiO2
絶縁層11bを設け、この絶縁層11b上にこのGMR
素子12と重なって積層する如く例えばAuによりバイ
アス用導電膜13を形成する。
【0030】このバイアス用導電膜13上に図1に示す
如く、例えばSiO2 の絶縁層11cを設け、この絶縁
層11c上にこのバイアス用導電膜13と重なって積層
する如く、磁性層例えばCoFeNi磁性合金層14b
と導体層例えばCu層14aとから成る人工格子多層膜
をスパッタリング装置を使用して作成する。
【0031】この場合、このCoFeNi磁性合金の層
14bは1nm、Cu層14aは2.2nmの厚さで、
それぞれ交互に20層ずつの成膜とし、人工格子膜構成
の磁気抵抗効果素子(GMR素子)14を形成する。こ
のGMR素子14上に図1に示す如くレジスト等で保護
膜15を被着する。
【0032】この人工格子膜12a,12b,14a.
14b及びバイアス用導電膜13はフォトリソグラフィ
技術を利用し、所定大きさの短冊状のパターンを形成す
る。またこの場合、人工格子膜構造の磁気抵抗効果素子
12,14が検出する磁気情報1aが記録された磁気ス
ケール1の磁化方向(印加磁界方向)と相対移動する方
向に直角な方向に磁化容易軸が存する如くする。
【0033】また、図1において、16及び18は夫々
GMR素子12及び14に電圧を供給する引出導体、1
7はバイアス用導電膜13に電流を供給する引出導体を
示す。
【0034】斯る図1においてバイアス用導電膜13に
図示の如く電流を流したときはこのバイアス用導電膜1
3の周囲に矢印で示す方向の磁界が生じ、このバイアス
用導電膜13の下及び上にあるGMR素子12及び14
には夫々同じ大きさの逆方向のバイアス磁界Hb及び−
Hbを印加することとなる。
【0035】従ってこのGMR素子12及び14は夫々
例えば図14の点b及びこれに対称な点cを夫々バイア
ス点として動作することとなり、この図14に示す如く
外部磁界の変化に対して180度位相の逆転した抵抗変
化をする。
【0036】またこの場合GMR素子12及び14の上
下方向の間隔は1μm以下であり、磁気スケール1の記
録波長に比し無視できる程度のものである。
【0037】本例においては図2に模式的に示す如く磁
界検出ヘッド2としては図1に示す如く構成したバイア
ス用導電膜13の上及び下にGMR素子R1(14) 及びR
2(12) を配したものとバイアス用導電膜13の上及び下
にGMR素子R3(14) 及びR 4(12) を配したものとを形
成し、このGMR素子R1 とR3 とが磁気スケール1の
長手方向にこの磁気スケール1の記録波長λの1/4の
間隔となる如く配する。
【0038】また、このGMR素子R1 及びR3 の夫々
の一端に所定の正電圧+Vを供給すると共にGMR素子
2 及びR4 の夫々の一端に所定の負電圧−Vを供給
し、GMR素子R1 及びR2 の夫々の他端を互に接続
し、この接続点より一方の検出端子Vout1を導出すると
共にGMR素子R3 及びR4 の夫々の他端を互に接続
し、この接続点より他方の検出端子Vout2を導出する。
【0039】本例においては、この2つのバイアス用導
電膜13に所定の電流を流し、GMR素子R1 ,R3
図14に示す如くバイアス磁界Hbを印加し、バイアス
点bを中心に動作するようにすると共にGMR素子
2 ,R4 に図14に示す如くバイアス磁界Hbとは同
じ大きさで逆方向のバイアス磁界−Hbを印加し、バイ
アス点bとは対称なバイアス点cを中心に動作する如く
する。
【0040】本例のGMR素子R1 ,R2 ,R3 ,R4
の配置関係は図3Aに示す如くGMR素子R1 とR2
は重なったものとなり、またGMR素子R3 とR4 とは
重なったものとなり、GMR素子R1 とR3 の間隔はλ
/4離れたものとなる。
【0041】この磁界検出ヘッド2の等価回路は図3B
に示す如くで、GMR素子R1 及びR2 の直列回路とG
MR素子R3 及びR4 の直列回路とが並列に接続され検
出端子Vout1及びVout2は夫々GMR素子R1 とR2
の接続点及びR3 とR4 との接続点より導出されたブリ
ッジ構成である。
【0042】本例において、磁気スケール1に対し、磁
界検出ヘッド2を相対的に移動したときにはこのGMR
素子R1 ,R2 ,R3 及びR4 の夫々の抵抗値の変化は
図4A,B,C及びDに示す如くで、GMR素子R1
びR2 とR3 及びR4 との夫々の抵抗変化の位相差は夫
々180度であり、検出端子Vout1及びVout2には図4
E及びFに示す如く、90度位相差の検出電圧信号が得
られ、この検出電圧信号により磁気スケール1と磁界検
出ヘッド2との相対的移動距離を測定することができ
る。
【0043】本例によればGMR素子R1 ,R2
3 ,R4 によりブリッジ構成としており、GMR素子
1 及びR2 とR3 及びR4 との夫々の抵抗変化の位相
差が夫々180度であるので、温度等の影響により、こ
の抵抗変化が変動したときにも、この変動を互にキャン
セルすることができる。
【0044】この場合本例によれば順番にGMR素子R
1 ,R3 、バイアス用導電膜13及びGMR素子R2
4 を積層形成しているので、バイアス用導電膜13に
バイアス電流を流すことにより、GMR素子R1 ,R3
及びR2 ,R4 に同じ大きさで互に逆方向のバイアス磁
界Hb及び−Hbを印加することができ、之等GMR素
子R1 ,R3 及びR2 ,R4 の抵抗値の変化の位相差を
正確に180度とすることができると共にGMR素子R
1 ,R3 及びR2 ,R4 を積層しているので温度上昇が
等しく且つ磁気スケール1より受ける磁界が等しく、ブ
リッジ構成としたときには温度的、時間的に安定な検出
電圧信号を得ることができ高精度、高分解能の変化量或
いは移動速度の計測ができる。
【0045】また仮に磁気スケール1の長手方向の場所
の違いや凹凸によって磁気記録に強弱の差が有っても、
上及び下の2つのGMR素子R1 ,R3 及びR2 ,R4
には全く同じ場所の磁気スケール1から外部磁界が印加
されるので、この検出電圧信号は振幅変動以外は変化せ
ず、より高精度な検出ができる。
【0046】また本例によればGMR素子R1 とR2
びR3 とR4 とは夫々重なっており、GMR素子R1
3 とはλ/4の間隔であるのでこの磁界検出ヘッド2
を小型化することができる。この場合、GMR素子R1
とR3 との間隔は(n±1/4)λであってもよい。
【0047】また本例によれば、GMR素子R1
2 ,R3 ,R4 を使用しており、このGMR素子は図
5の曲線dに示す如く外部印加磁界に対する磁気抵抗変
化率の特性は従来のパーマロイ等のMR素子に比べ抵抗
変化率が大きく且つ高い感度を有しており、このGMR
素子を使用したときには磁気スケール1と磁界検出ヘッ
ド2とのクリアランス(間隔)を大きくでき、保護膜層
を厚くするか或いは薄板金属材料でGMR素子の表面を
保護することができ検出面の損傷が起きにくい高精度、
高分解能な位置検出装置を得ることができる。
【0048】また従来のMR素子におけるクリアランス
と同等のクリアランスでこのGMR素子を用いる場合に
は更に磁気スケール1の記録波長を短くすることができ
るため、より高精度、高分解能の位置検出装置を得るこ
とができる。
【0049】また、図6は本発明をロータリーエンコー
ダに適用した例を示す。この図6において、21はロー
ターを示し、このローター21の外周に磁気記録媒体2
2を設け、この磁気記録媒体22に所定波長λでスケー
ルを磁気記録する如くする。このローター21の外周の
磁気記録媒体22に対向して磁界検出ヘッド2を配する
如くする。
【0050】この磁界検出ヘッド2としては図7に示す
如く、図2、図3と同様の構成のものを使用する。
【0051】磁気式のロータリーエンコーダでは一般的
に図6のようにローター21の外周面を磁気記録信号面
とする構造が機構的に採られているが、この場合磁界検
出ヘッド2の幅が広がると、その中心付近と端とではロ
ーター21の間隔(クリアランス)が異なって精度を悪
くする原因の1つと成っているが、本例による磁界検出
ヘッド2では、図7に示す如くGMR素子R1 とR2
は重なったものとなり、またGMR素子R3 とR4 とも
重なったものであり、GMR素子R1 とR3 との間隔は
λ/4離れたものとできる為、そのような精度の悪化が
起こらず高精度な検出電圧信号を出力するロータリーエ
ンコーダを得ることができる。この場合、GMR素子R
1 とR3 との間隔は(n±1/4)λであってもよい。
【0052】斯る図6、図7例においても上述実施例と
同様の作用効果が得られることは容易に理解できよう。
【0053】また図8、図9は本発明の他の実施例を示
す。この図8、図9につき説明するに図8において、3
1は磁気スケールを示し、この磁気スケール31はCu
NiFe合金又はCrCoFe合金等の断面円形の線材
を用い、この線材の長手方向に一定の波長λ(例えば1
00μm)でスケールを磁気記録したものである。
【0054】一方、磁界検出ヘッド32は図8、図9に
示す如くガラス板又はアルミ基板33の中央部に、この
磁気スケール31を構成する線材の外径より若干大きい
径の孔34を形成すると共にこの基板33上に例えばS
iO2 の絶縁層35aを設ける。
【0055】この絶縁層35a上の孔34の外周に沿っ
て所定幅の磁性層例えばCoFeNi磁性合金層と導体
層例えはCu層とから成る人工格子多層膜をスパッタリ
ング装置を使用して作成する。
【0056】この場合、このCoFeNi磁性合金層は
1nm、Cu層は2.2nmの厚さで、それぞれ交互に
20層ずつの成膜とし、人工格子膜構成の磁気抵抗効果
素子(GMR素子)36を形成する。またこの場合孔3
4の外周とGMR素子36と間に若干の間隔を置く如く
する。
【0057】このGMR素子36上に例えばSiO2
絶縁層35bを設け、この絶縁層35b上にこの孔34
の外周に沿って、このGMR素子36と重なって積層す
る如く例えばAuによりバイアス用導電膜37を形成す
る。
【0058】このバイアス用導電膜37上に例えばSi
2 の絶縁層35cを設け、この絶縁層35c上に、こ
の孔34の外周に沿ってこのバイアス用導電膜37と重
なって積層する如く、磁性層例えばCoFeNi磁性合
金層と導体層例えばCu層とから成る人工格子多重膜を
スパッタリング装置を使用して作成する。
【0059】この場合このCoFeNi磁性合金層は1
nm、Cu層は2.2nmの厚さで、それぞれ交互に2
0層ずつの成膜とし、人工格子膜構成の磁気抵抗効果素
子(GMR素子)38を形成する。このGMR素子38
上に図9に示す如くレジスト等で保護膜39を被着す
る。
【0060】このGMR素子36及び38の人工格子膜
及びバイアス用導電膜37はフォトリソグラフィ技術を
利用し所定のパターンを形成する。この図8、図9のG
MR素子36及び38とバイアス用導電膜37は夫々環
状の一部が電気的に切断されたものとなされていると共
にこのGMR素子36及び38に夫々所定の動作電圧を
供給する如くし、またバイアス用導電膜37に所定のバ
イアス電流を供給する如くする。
【0061】斯る図9例において、バイアス用導電膜3
7に所定のバイアス電流を流したときは図1例と同様に
バイアス用導電膜37の周囲に環状の磁界を生じ、この
バイアス用導電膜37の下及び上にあるGMR素子36
及び38には夫々同じ大きさの逆方向のバイアス磁界H
b及び−Hbを印加することとなる。
【0062】従って、このGMR素子36及び38は夫
々例えば図14の点b及びこれに対称な点cを夫々バイ
アス点として動作することとなる。またこの場合GMR
素子36及び38の上下方向の間隔は1μm以下であり
磁気スケール31の記録波長λ例えば100μmに比
し、無視できる程度のものである。
【0063】従って図8に示す如くこの磁界検出ヘッド
32の孔34内に磁気スケール31を通してこの磁気ス
ケール31に対し磁界検出ヘッド32を相対的に移動し
たときには、このGMR素子36及び38には図14に
示す如く外部磁界の変化に対して互いに180度位相の
逆転した抵抗変化が得られる。
【0064】この為磁気スケール31に対し、この磁界
検出ヘッド32を2個(n+1/4)λ(ここでnは0
を含む正の整数)の間隔離して摺動自在に配したときは
図2、図3例同様に90度位相差の2相の検出電圧信号
を得ることができ、磁気スケール31と磁界検出ヘッド
32との相対的変位量を測定することができる。従って
この図8、図9例においても、図2、図3例同様の作用
効果が得られることは容易に理解できよう。
【0065】また、この図8、図9例においては磁気ス
ケール31の磁気記録されたスケール面とこのGMR素
子36,38の面は直交する構造となりスケール面とは
磁界検出ヘッド32の孔34の加工面とが互に一定の間
隔の平行面を保持して相対移動する構造を採っている。
【0066】従って、塵埃、切削粉等の異物が混入した
場合でも、その為にその間隔や相対的な角度が変わって
出力信号のレベルが変動し精度が悪化することが起こり
難い。また、磁気スケール31のスケール面と磁気検出
ヘッド32の検出面の間に切り粉等が入り込み検出面に
その切り粉が損傷を与え、故障することは構造的に無く
なった。
【0067】さらに、コアを用いる磁束応答型の検出ヘ
ッドに比べて感度が高いのでより短い波長に対しても充
分な検出電圧信号を確保することが出来た。
【0068】また図2、図13に示す如き磁気スケール
1と磁界検出ヘッド2との関係を代えて、図10、図1
1、図12に示す如くしても良い。この図10、図1
1、図12の磁気スケール1は磁気記録媒体として薄板
形状のCuNiFe磁性合金等を用い、これに通常の磁
気記録ヘッドで長手方向に一定の波長λを記録したもの
を使用する。
【0069】この図10、図11、図12例においては
磁気スケール1に対して前述図2に示す如きGMR素子
1 ,R2 ,R3 ,R4 を用いた磁界検出ヘッド2の検
出面が図10、図11に示す如くスケール面と略直角に
保持する如くする。そして図12に示す如くこのGMR
素子R1 ,R2 ,R3 、R4 を用いた磁界検出ヘッド2
をヘッドケース23中に保持する如くし、この磁気スケ
ール1とこの磁界検出ヘッド2とを夫々別々に一定間隔
を保って、この磁気スケール1の長手方向に相対変位す
ることができるように取り付ける。
【0070】この図10、図11、図12に示す如く構
成したときには磁気スケール1と磁界検出ヘッド2との
間隔(クリアランス)を従来のMR素子を用いた磁界検
出ヘッドによると同様の構成のものと同じだけ開いたと
きは記録波長λを1/4程度にできるため、従来の場合
に比べ高精度、高分解能の位置検出装置を実現できる。
【0071】尚、上述実施例においては磁気抵抗効果素
子としてGMR素子を使用した例につき述べたが、この
磁気抵抗効果素子としてFe−Ni(パーマロイ)、N
i−Co等のMR素子を使用しても良いことは勿論であ
る。
【0072】また本発明は上述実施例に限ることなく本
発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採
り得ることは勿論である。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば順番に第1の磁気抵抗効
果素子、バイアス用導電膜及び第2の磁気抵抗効果素子
を積層形成しているのでバイアス用導電膜にバイアス電
流を流すことにより、この第1及び第2の磁気抵抗効果
素子に同じ大きさで、互に逆方向のバイアス磁界Hb及
び−Hbを印加することができ、之等第1及び第2の磁
気抵抗効果素子の抵抗値の変化の位相差を正確に180
度とすることができると共にこの第1及び第2の磁気抵
抗効果素子を積層しているので温度上昇が等しく且つ磁
気記録媒体より受ける磁界が等しく、検出電圧のドリフ
トや振幅変動を改善でき、高精度、高分解能の変位量或
いは移動速度の計測ができる利益がある。
【0074】また本発明によればこの第1及び第2の磁
気抵抗効果素子として導体層と磁性層とが交互に積層さ
れて成る人工格子膜構造の磁気抵抗効果素子(GMR素
子)を使用したもので、このGMR素子は図5の曲線d
に示す如く外部印加磁界に対する磁気抵抗変化率の特性
は従来のパーマロイ等のMR素子に比べ抵抗変化率が大
きく且つ高い感度を有しており、このGMR素子を使用
したときには磁気記録媒体と磁界検出ヘッドとのクリア
ランス(間隔)を大きくでき、保護膜層を厚くするか或
いは薄板金属材料でGMR素子の表面を保護することが
でき検出面の損傷が起きにくい高精度、高分解能な位置
検出装置を得ることができる利益がある。
【0075】また、従来のMR素子におけるクリアラン
スと同等のクリアランスでこのGMR素子を用いる場合
には更に記録波長を短くすることができるため、より高
精度、高分解能の位置検出装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明磁界検出ヘッドの実施例を示す断面図で
ある。
【図2】本発明位置検出装置の一実施例を模式的に示す
線図である。
【図3】図2の説明に供する線図である。
【図4】図2及び図15の説明に供する線図である。
【図5】GMR素子の外部印加磁界−磁気抵抗変化率を
示す線図である。
【図6】ロータリーエンコーダの例を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例を模式的に示す線図であ
る。
【図8】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図9】本発明磁界検出ヘッドの他の実施例を示す断面
図である。
【図10】本発明による位置検出装置の例を示す斜視図
である。
【図11】本発明の他の実施例を模式的に示す線図であ
る。
【図12】本発明による位置検出装置の例を示す斜視図
である。
【図13】位置検出装置の例を示す斜視図である。
【図14】本発明の説明に供する線図である。
【図15】従来の位置検出装置の例を模式的に示す線図
である。
【図16】図15の説明に供する線図である。
【符号の説明】
1,31 磁気スケール 2,32 磁界検出ヘッド 10,33 基板 11a,11b,11c 絶縁層 12,14,36,38 GMR素子 13,37 バイアス用導電膜 15,39 保護膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上にそれぞれ絶縁層を介して順
    番に第1の磁気抵抗効果素子、バイアス用導電膜及び第
    2の磁気抵抗効果素子を積層して形成し、前記バイアス
    用導電膜に所定のバイアス電流を流し、前記第1及び第
    2の磁気抵抗効果素子に互いに逆方向のバイアス磁界を
    印加するようにしたことを特徴とする磁界検出ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁界検出ヘッドにおい
    て、前記第1及び第2の磁気抵抗効果素子として導体層
    と磁性層とが交互に積層されて成る人工格子膜構造の磁
    気抵抗効果素子を用いたことを特徴とする磁界検出ヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 磁気情報が記録された磁気記録媒体と、
    該磁気記録媒体に対し、相対変位可能で、前記磁気情報
    を検出する磁界検出部とを有し、検出された前記磁気情
    報より、前記磁気記録媒体と前記磁界検出部との相対変
    位量或いは相対移動速度を計測することができるように
    した位置検出装置において、前記磁界検出部に請求項1
    又は請求項2記載の磁界検出ヘッドを用いたことを特徴
    とする位置検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012159475A (ja) * 2011-02-02 2012-08-23 Nidec Sankyo Corp 磁気センサおよびリニアエンコーダ
JP2015062031A (ja) * 2009-08-17 2015-04-02 ヘッドウェイテクノロジーズ インコーポレイテッド 磁気抵抗効果センサの経年変化補正装置

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