JPH0883420A - 磁気記録媒体用ポリエステルフイルム - Google Patents

磁気記録媒体用ポリエステルフイルム

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JPH0883420A
JPH0883420A JP6217399A JP21739994A JPH0883420A JP H0883420 A JPH0883420 A JP H0883420A JP 6217399 A JP6217399 A JP 6217399A JP 21739994 A JP21739994 A JP 21739994A JP H0883420 A JPH0883420 A JP H0883420A
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JP
Japan
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layer
polyester film
film
less
magnetic recording
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Application number
JP6217399A
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English (en)
Inventor
Ikuo Hagiwara
郁夫 萩原
Tsuyoshi Ota
堅 太田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 少なくとも2層以上の積層構成からなるポリ
エステルフイルムにおいて、片方の最外層A及び他方の
最外層Bがそれぞれ下記の条件を満足し、かつ該ポリエ
ステルフィルムの総厚みが10μm以下であり、B層表
面が易滑処理されていることを特徴とする磁気記録媒体
用ポリエステルフイルム。A:3次元表面粗さ:SRa
が10nm以下で、かつSRzが150nm以下。B:
3次元表面粗さ:SRaが30nm以下で、積層厚みが
フイルム総厚みの30%以下。 【効果】 厚さ10μm以下、特に6μm以下のフイル
ムを用いてのテープ製造過程で、耐削れ性およびハンド
リング性が著しく向上し、さらに該フイルムを支持体と
した高密度磁気記録媒体とした際に優れた出力特性を得
ることができ、今後の長時間・高密度記録にも充分耐え
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録媒体用ポエステ
ルフイルムに関し、特に、デジタル記録方式の高密度磁
気記録媒体用フイルムとして好適な表面特性、耐削れ性
およびハンドリング性の改良を図ったポリエステルフイ
ルムに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体およびそのフイルムとして
は、長手方向および幅方向の強度と長手方向の熱特性を
規定したフイルムおよびそれを用いた磁気記録媒体が知
られている(例えば、特開昭63−113931号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の磁気記録媒
体用フイルムは、長手方向および幅方向の強度と長手方
向の熱特性を規定して磁気記録媒体としての出力特性は
向上したが、極薄型の高密度磁気記録媒体を製造する場
合に、製造過程での耐削れ性が悪い、ハンドリング性が
不良であるという問題があった。また、出力特性のさら
なる向上には、フイルム自体の表面平滑性が重要である
が、表面平滑性と耐削れ性、ハンドリング性は相反する
特性であり、高密度磁気記録媒体としての出力特性は充
分とはいえなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を行った結果、高密度磁気記録媒
体として高出力特性を満足させながら、同時に耐削れ性
およびハンドリング性を向上させ得るフイルムを見い出
し、本発明に到達した。
【0005】即ち、本発明は、少なくとも2層以上の積
層構成からなるポリエステルフイルムにおいて、片方の
最外層(A層)及び他方の最外層(B層)がそれぞれ下
記の条件を満足し、かつ該ポリエステルフイルムの総厚
みが10μm以下であり、B層表面が易滑処理されてい
ることを特徴とする。
【0006】A層:3次元表面粗さ:SRaが10nm
以下で、かつSRzが150nm以下。
【0007】B層:3次元表面粗さ:SRaが30nm
以下で、積層厚みがフイルム総厚みの30%以下。
【0008】以下本発明をさらに詳細に説明する。
【0009】本発明のA層を構成するポリエステルとし
ては、ナフタレン2,6−ジカルボン酸、テレフタル
酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸またはそのエ
ステルと、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール等のグリコールとを重縮
合させて得られるポリエステルが好ましい。かかるポリ
エステルの代表的なものとして、ポリエチレン−2,6
−ナフタレートを挙げることができる。該ポリエステル
はホモポリマーであっても良く、また第3成分を共重合
させたものでもよい。いずれにしても、本発明において
はエチレン−2,6−ナフタレート単位が80モル%以
上、好ましくは90モル%以上であるポリエステルがよ
い。
【0010】一方、本発明のB層を構成するポリエステ
ルとしては、ナフタレン2,6−ジカルボン酸、テレフ
タル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸またはそ
のエステルと、エチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール等のグリコールとを重
縮合させて得られるポリエステルである。かかるポリエ
ステルの代表的なものとして、ポリエチレン−2,6−
ナフタレート(以下、PENと記載)やポリエチレンテ
レフタレート(以下、PETと記載)等を挙げることが
できる。該ポリエステルはホモポリマーであっても良
く、また第3成分を共重合させたものでもよい。いずれ
にしても、本発明においてはエチレン−2,6−ナフタ
レート単位および/またはエチレンテレフタレート単位
が80モル%以上、好ましくは90モル%以上であるポ
リエステルがよい。また、PETを主要構成成分とする
場合、その極限粘度は0.7以上、好ましくは0.75
以上、さらに好ましくは0.8以上がよい。極限粘度が
0.7未満であると、本発明の目的とする耐削れ性に劣
る場合がある。
【0011】本発明のポリエステルフイルムは、上記の
ポリマを主要成分とするが、本発明の目的を阻害しない
範囲内で他種ポリマをブレンドしてもよいし、また酸化
防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤等の添加剤が通
常添加される程度添加されていてもよい。特に、本発明
のポリエステルフイルムを構成するB層中に、高級脂肪
酸および/またはそのエステル、天然ワックス類、界面
活性剤的帯電防止剤(具体的には、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩等)を5重量%(対B層ポリマ重量)以下、
好ましくは3重量%以下、さらに好ましくは1.5重量
%以下添加すると耐削れ性、ハンドリング性が一層向上
するので好ましい。
【0012】本発明のフィルムを構成するA層面は、磁
気記録媒体とした際に磁性面とするのがよい。したがっ
て、A層の3次元表面粗さ:SRaは10nm以下、好
ましくは8nm以下、さらに好ましくは6nm以下であ
る必要がある。SRaが10nmを越えると磁気記録媒
体とした時に高出力特性が得られ難い。また、3次元表
面粗さ:SRzは150nm以下、好ましくは130n
m以下、さらに好ましくは110nm以下である必要が
あり、SRa、SRzともに上記範囲を同時に満足する
必要がある。SRaが10nm以下であっても、SRz
が150nmを越えると磁気記録媒体とした時に高出力
特性が得られ難い。
【0013】A層中の粒子含有量は上記SRa、SRz
を満足させ得れば特に限定されないが、通常は0.01
〜2.0重量%、好ましくは0.04〜1.0重量%、
さらに好ましくは0.07〜0.7重量%が良い。
【0014】本発明のフイルムを構成するB層面は、磁
気記録媒体とした際に走行面(非磁性面)とするのがよ
い。したがって、良好なハンドリング性を得るために、
B層はその3次元表面粗さ:SRaが30nm以下、好
ましくは25nm以下、さらに好ましくは20nm以下
である必要がある。SRaが30nmを越えると磁気記
録媒体製造過程での転写および/または突き上げ作用に
よって磁性面粗れが発生し、高出力特性が得られなくな
り好ましくない。SRaの下限は、A層のSRa値+
2、好ましくはA層のSRa値+4(nm)以上である
ことが良好なハンドリング性を得るために好ましい。
【0015】さらに、B層はその積層厚みがフイルム総
厚みの30%以下、好ましくは25%以下、さらに好ま
しくは20%以下とする必要がある。積層厚みがフイル
ム総厚みの30%を越えると、B層中の粒子によってA
層表面にうねりを発生させ、磁気記録媒体とした時に出
力低下をもたらす恐れがあり好ましくない。
【0016】B層中の粒子含有量は上記SRaを満足さ
せ得れば特に限定されないが、通常は0.1〜6重量
%、好ましくは0.2〜4重量%、さらに好ましくは
0.3〜2重量%が良い。
【0017】上記A層およびB層には、本発明のフイル
ム表面を形成させるために、平均粒径0.01〜1.0
μm、好ましくは0.05〜0.8μmの不活性粒子を
含有させるのがよい。具体的には、炭酸カルシウム、酸
化チタン、カーボンブラック、シリカおよび有機粒子
(ポリスチレン粒子、架橋ポリスチレン粒子、架橋ポリ
アクリル系粒子、架橋ポリエステル粒子、架橋シリコー
ン粒子、架橋ポリジビニルベンゼン粒子等)を挙げるこ
とができ、特に架橋ポリジビニルベンゼン粒子は耐削れ
性の点でも一層良好となるので望ましい。これらの粒子
は、3次元表面粗さを満足させる範囲内で数種の大き
さ、種類を組合せて用いてもよいし、さらには結晶形が
α型、γ型、δ型、θ型、η型のアルミナ、ジルコニ
ア、シリカ、チタン等の微細凝集粒子を併用して用いて
もよい。
【0018】本発明において、ハンドリング性および耐
削れ性を向上させるために、B層の表面は易滑処理され
ている必要がある。
【0019】本発明の易滑処理は、フイルムの片面、特
にテープとした際に走行面側となる面のすべり性および
摩耗性を向上させて、ハンドリング性および耐削れ性を
向上させるためのものである。
【0020】易滑処理方法としては、易滑化剤をフイル
ム製造過程で表面にコーティングする方法が好ましい。
【0021】易滑化剤として、ワックスまたはワックス
に少量の水性または水分散性ポリマを添加した組成物を
挙げることができる。
【0022】本発明に用いられるワックスは特に限定さ
れないが、石油系ワックス、植物系ワックス、合成ワッ
クス、鉱物系ワックス、動物系ワックスを例示でき、具
体的には、鯨ロウ、中国ロウ、羊毛ロウ等の動物系ワッ
クス、キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ロ
ウ、さとうきびロウ等の植物系ワックス、モンタンロ
ウ、オゾケライト、セレシン、リグナイトワックス等の
鉱物系ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリス
タリンワックス等の石油系ワックス、低分子量ポリオレ
フィンおよびその誘導体、モンタンワックス誘導体、パ
ラフィンワックス誘導体、マイクロクリスタリンワック
ス誘導体等の変成ワックス、セチルアルコールとステア
リン酸などの合成脂肪族アルコールと酸、グリセリルス
テアレート、ポリエチレングリコールステアレートなど
の合成脂肪酸エステルとグリセライド、カスターワック
ス、オパールワックスなどの水素化ワックス、α−オレ
フィンワックス等を挙げることができる。特に、主成分
が炭素数17〜33の高級脂肪酸と炭素数17〜33の
多価アルコールからなる高級脂肪酸エステル化合物が耐
削れ性、ハンドリング性の点で好ましい。これらのワッ
クスは、易滑化処理剤全体に対し、固形分重量比で20
重量%以上、好ましくは40重量%以上、さらに好まし
くは60重量%以上がよい。20重量%未満では耐削れ
性、ハンドリング性の点で好ましくない。ワックスは水
分散体でも微粉末状であってもよいが、取扱い性の点で
水分散体が好ましい。
【0023】本発明の易滑化処理剤としてワックスに添
加するポリマは、水性または水分散性ポリマからなり、
ポリマ種として、例えばポリエステル系、ウレタン系、
アクリル系、さらにはアクリルグラフトポリエステル
系、ポリエステルポリウレタン系等を挙げることがで
き、一種または二種以上を併用して用いることもでき
る。これらの中で、水性または水分散性ポリエステルが
耐削れ性の点で好ましい。
【0024】ポリエステル系ポリマを構成する成分とし
て、次のような多価カルボン酸および多価ヒドロキシ化
合物を挙げることができるが、これに限定されるもので
はない。
【0025】多価カルボン酸としては、テレフタル酸、
イソフタル酸、オルトフタル酸、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、4,4
´−ジフェニルジカルボン酸、1,4−シクロヘキサン
ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、ト
リメリット酸、トリメシン酸およびエステル形成性スル
ホン酸アルカリ金属塩化合物、具体的にはスルホテレフ
タル酸、5−スルホイソフタル酸、2−スルホイソフタ
ル酸、4−スルホイソフタル酸、4−スルホナフタレン
−2,6−ジカルボン酸等のアルカリ金属塩を挙げるこ
とができ、より好ましくは5−スルホイソフタル酸とテ
レフタル酸の組み合わせがよい。
【0026】多価ヒドロキシ化合物としては、エチレン
グリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−
プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、
ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノール、ビスフェノールA−エチレングリコール付加
物、ビスフェノールS−エチレングリコール付加物、ジ
エチレングリコール、トリエレングリコール、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン等を挙げることができ、より好ましくはエチレン
グリコール、ジエチレングリコールがよい。
【0027】上記化合物の中からそれぞれ適宜一種以上
選択して、常法の重縮合反応によりポリマを得る。
【0028】好ましい組み合わせとして、5−スルホイ
ソフタル酸−テレフタル酸−エチレングリコール−ジエ
チレングリコールの共重合体を挙げることができる。
【0029】ウレタン系ポリマを構成する成分として、
次のようなポリオール、ポリイソシアネート、鎖長延長
剤、架橋剤等を挙げることができるが、これに限定され
るものではない。
【0030】ポリオールとしては、ポリオキシエチレン
グリコール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオ
キシテトラメチレングリコール等のポリエーテル類、ポ
リエチレンアジペート、ポリエチレン−ブチレンアジペ
ート、ポリカプロラクトン等のポリエステル類、アクリ
ル系ポリオール等を挙げることができ、より好ましくは
ポリオキシエチレングリコールがよい。
【0031】ポリイソシアネートとしては、トリレンジ
イソシアネート、フェニレンジイソシアネート、4,4
´−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、
4,4´−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等
を挙げることができ、より好ましくはフェニレンジイソ
シアネートがよい。
【0032】鎖長延長剤あるいは架橋剤としては、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジエチレング
リコール、トリメチロールプロパン、ヒドラジン、エチ
レンジアミン、ジエチレントリアミン、4,4´−ジア
ミノジフェニルメタン、4,4´−ジアミノジシクロヘ
キシルメタン等を挙げることができ、より好ましくはエ
チレングリコール、プロピレングリコールがよい。
【0033】好ましい組み合わせとして、ポリオキシエ
チレングリコール/フェニレンジイソシアネート/エチ
レングリコールを挙げることができる。
【0034】アクリル系ポリマを構成する成分として
は、次のようなモノマを従来公知の方法で(共)重合し
たポリマがよく、特に架橋性官能基、具体的には、カル
ボキシル基、メチロール基、酸無水物基、スルホン酸
基、アミド基またはメチロール化されたアミド基、アル
キロール化されたアミド基、水酸基、エポキシ基等を有
したモノマが共重合の一成分として用いられるのが好ま
しい。
【0035】モノマ成分としては、アクリル酸、メタク
リル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン
酸、アルキル(メタ)アクリレート(アルキル:メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、t−ブチル、2−エチルヘキシル、ラウリル、ス
テアリル、シクロヘキシル)、アクリロニトリル、スチ
レン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、ビニ
ルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルスルホン酸、ス
チレンスルホン酸、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N−メチルメタクリルアミド、メチロール化アクリ
ルアミド、メチロール化メタアクリルアミド、ジエチル
アミノエチルビニルエーテル、2−アミノエチルビニル
エーテル、3−アミノプロピルビニルエーテル、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキ
シプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリ
レート、ヒドロキシビニルエーテル、ポリエチレングリ
コールモノアクリレート、ポリエチレングリコールモノ
メタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジル
メタクリレート等を挙げることができる。
【0036】好ましい組み合わせとして、アクリル酸−
メチルメタクリレート−メチロール化アクリルアミド共
重合体を挙げることができる。
【0037】本発明のアクリル系ポリマは、本発明の効
果をより顕著に発現させるために、そのガラス転移点は
20℃以上、好ましくは40℃以上が望ましく、分子量
は10万以上、好ましくは20万以上が望ましい。
【0038】本発明の易滑化処理剤には、機械的強度、
塗布適性等の向上を目的として、シランカップリング
剤、チタンカップリング剤、シリカゾル、アルミナゾ
ル、ジルコニウムゾル、架橋有機系超微粒子、消泡剤、
増粘剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、界面
活性剤等を含有させてもよい。
【0039】上記易滑化処理剤を塗布する方法として
は、リバースコート法、グラビアコート法、ロッドコー
ト法、ダイコート法、エアドクターコート法、ワイヤー
バーコート法等を用いることができる。これらを用い
て、既に二軸延伸されたフイルムに塗布してもよく、ま
た二軸延伸フイルム製造工程内で塗布してもよいが、二
軸延伸フイルム製造工程内で塗布するのが、本発明の目
的を達成するのに好ましく、特に長手方向に一軸延伸さ
れた、結晶配向が完了する前のフイルムに塗布し、次い
で乾燥、幅方向に延伸し、熱処理する方法は本発明の効
果を顕著に発揮でき、かつ経済的メリットも大きいので
非常に好ましい。さらに、塗布前のフイルムに放電処理
や化学処理を施してもよい。
【0040】本発明において、易滑処理層の厚みは、本
発明の目的を達成する範囲内であれば特に限定されない
が、通常0.005〜0.2μm、好ましくは0.00
8〜0.1μm、さらに好ましくは0.01〜0.05
μmがよい。
【0041】本発明のポリエステルフイルムは、上記組
成物を二軸配向したフイルムであり、一軸あるいは無配
向フイルムでは幅方向強度が不足するので好ましくな
い。特に、本発明のフイルムは、出力特性の観点から、
幅方向のヤング率が1000kg/mm2 以上、好まし
くは1200kg/mm2 以上、さらに好ましくは13
50kg/mm2 以上であるのがよい。
【0042】本発明フイルムの長手方向のヤング率は特
に限定されないが、通常500kg/mm2 以上、好ま
しくは550kg/mm2 以上がよい。
【0043】本発明のポリエステルフイルムの総厚み
は、高密度磁気記録媒体としての録画・再生時間あるい
はデータ記録容量の観点から、10μm以下、好ましく
は8μm以下、さらに好ましくは6μm以下であること
が必要である。
【0044】本発明フイルムは、A層及びB層がフイル
ムの両最外層に設けられていれば良く、両層の間に1層
以上の中間層が存在してもしなくともいずれでも構わな
いが、本発明フイルムの総厚みが10μm以下と薄いた
め、製膜性の点からは該中間層を有しない2層構成が好
ましく、また出力特性の点からは粒子を含有しない中間
層が設けられているのが好ましく、必要に応じて適宜選
択される。
【0045】次に本発明フイルムの好ましい製造方法に
ついて2層構成の場合を例に説明するが、これに限定さ
れるものではない。
【0046】まず、ポリエステルに粒子を含有させる方
法としては、ジオール成分であるエチレングリコール等
のスラリーの形で分散させ、該スラリーを所定のジカル
ボン酸成分と重合させる方法、あるいは粒子を水スラリ
ーの形で、予め重合させたポリエステルと混合し、ベン
ト方式の2軸押出機を用いて混練して練り込む方法等を
挙げることができる。ここで、粒子のエチレングリコー
ル等のスラリーを140〜200℃、特に180〜20
0℃の温度で30分〜5時間、特に1〜3時間熱処理し
たり、粒子の水スラリー中に水溶性高分子分散剤を少量
添加して分散安定化処理する方法は、本発明の効果を一
層良好とするのに非常に有効である。
【0047】粒子の含有量を調節する方法としては、上
記方法で高濃度マスターを作っておき、それを製膜時に
粒子を実質的に含有しないポリエステルで希釈して粒子
の含有量を調節する方法が有効である。
【0048】かくして調節されたポリエステル原料チッ
プを必要に応じて乾燥させる。
【0049】次に、本発明のフイルムを得る方法として
は次の方法が有効である。
【0050】A層を形成するポリエステル原料チップA
とB層を形成するポリエステル原料チップBを公知の溶
融積層用押出機に供給し、スリット状のダイからシート
状に押出し、キャスティングロール上で冷却固化させて
未延伸フィルムを作る。ここで、2台の押出し機、2層
のマニホールドまたは合流ブロックを用いてポリエステ
ル原料A,Bを積層し、ダイから2層のシートを押出
し、キャスティングロール上で冷却して未延伸フィルム
を作る方法が好ましい。
【0051】次に該未延伸フィルムを二軸延伸、熱固定
させる。延伸方法としては、逐次二軸延伸法または同時
二軸延伸法を用いることができるが、逐次二軸延伸法が
好ましい。通常、80〜180℃の温度で長手方向に
3.5倍以上延伸して一軸延伸フイルムを得る。該フイ
ルムのB層面にコロナ放電処理を施し、所定のコーティ
ング液を塗布した後、該フイルムの両端部を把持してテ
ンター内に導き、80〜130℃で乾燥するとともに幅
方向に80〜170℃の温度で4倍以上延伸し、次に1
70〜230℃の温度で熱処理する。長手方向の延伸速
度は5000〜50000%/分の範囲が好ましく、ま
た幅方向の延伸速度は1000〜20000%/分が好
ましい。もちろん長手・幅方向に延伸した後、さらに1
10〜180℃の温度で長手方向に1.03〜1.5倍
再延伸および/または130〜200℃の温度で幅方向
に1.03〜1.7倍再延伸した後に熱処理する方法も
用いられる。
【0052】本発明のポリエステルフイルムは磁気記録
媒体用に供される。特に、高出力が要求されるデジタル
記録方式の塗布型磁気記録媒体用として好ましく用いら
れる。
【0053】
【物性の測定方法ならびに効果の評価方法】本発明の特
性値の測定方法ならびに効果の評価方法は次のとおりで
ある。
【0054】(1)フイルム厚み 10枚重ねた幅方向長さ1mのフイルムをマイクロメー
ターを用いて、幅方向等間隔に10ケ所の厚みを測定
し、その平均値を10で割った値をフイルム厚みとし
た。
【0055】(2)ヤング率 フイルムを幅10mm、長さ200mmにサンプリング
し、チャック間100mm、引張り速度100mm/分
として、インストロンタイプの引張り試験機を用いて、
23℃×65%RH下で測定した。
【0056】(3)積層厚さ フイルム断面をTEM(透過型電子顕微鏡)で観察し、
粒子濃度の変化状態やコントラストの差から界面を認識
し積層厚さを求める。
【0057】(4)3次元表面粗さ (株)小坂研究所製 表面粗さ測定機(ET−30H
K)を用い、触針の先端半径2μm、サンプリングピッ
チ0.5μm、カットオフ0.08mm、縦倍率200
00倍、測定スピード100μm/s、記録本数80本
の条件で測定した。
【0058】(A) 3次元中心面平均粗さ(SRa) 粗さ曲面の中心面上に直交座標軸X,Y軸を置き中心面
に直交する軸をZ軸とし、粗さ曲面をf(X,Y)、基
準面の大きさLx,Lyとしたとき、SRaは次式から
求められる。
【0059】
【数1】 (B) 3次元十点平均粗さ(SRz) 断面曲面の平均面に対し、高い方から5番目までの山頂
の平均高さと深い方から5番目までの谷底の平均深さの
間隔。
【0060】(5)ハンドリング性 フイルムをスリット速度150m/分で幅1000m
m、長さ10000mのロールに巻き上げ、該ロールの
たてしわ、よこしわおよび端面ずれの発生状態を詳細に
観察し、次のとおり判定した。
【0061】◎:たてしわ、よこしわおよび端面ずれが
全くない。
【0062】○:端面ずれが1mm以内で、たてしわ、
よこしわが全くない。または、ロール巻き上げ後4時間
以内に、極薄いたてしわ、よこしわが認められるがテー
プとした際に問題ないレベルのもの。
【0063】×:たてしわあるいはよこしわがロール巻
き上げ中または巻き上げ直後に認められるか、端面ずれ
が1mmを越えるもの。
【0064】○までが実用上問題ないレベルである。ま
た、巻き特性が○以上のものはテープ製造工程でのハン
ドリング性も良好であり、よく相関がある。
【0065】(6)出力特性および耐削れ性 フイルムA層面側に、充分混合、分散処理した下記組成
の磁性層用塗料を塗布、磁場配向、乾燥、カレンダー処
理し、次に、フイルムB層面側に下記組成のバック用塗
料を塗布、乾燥し、さらに60℃で48時間キュアリン
グしてロール状原反を得た。ここで、磁性層は2.0μ
m厚、バック層は0.4μm厚となる様調製した。最後
に、ロール状原反を8mm幅にスリットし、8mm用ハ
ーフに組み込んで測定用サンプルを得た。
【0066】 磁性層用塗料組成 強磁性合金粉末 100部 (抗磁力=1800Oe,粒子サイズ=0.25μm,針状比=10/1) 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 15部 ポリウレタン樹脂 5部 ポリイソシアネート 6.5部 ミリスチン酸 2部 レシチン 1部 酸化アルミ粉末(平均粒子径:0.2μm) 4部 カーボンブラック(平均粒子径:0.09μm) 1部 メチルエチルケトン 180部 トルエン 40部 シクロヘキサノン 80部 バック層用塗料組成 カーボンブラック(平均粒子径:0.03μm) 100部 カーボンブラック(平均粒子径:0.28μm) 4部 ニトロセルロース 100部 ポリウレタン樹脂 20部 ポリイソシアネート 20部 メチルエチルケトン 480部 トルエン 20部 (A) 出力特性 8ミリビデオカセットレコーダを用いて、8ミリハイエ
イトメタルテープ(120分用)に対する相対出力を測
定し、判定した。
【0067】出力特性:◎(+2dB以上) 出力特性:○(0〜+2dB) 出力特性:×(0dB未満) 出力特性は、○以上がよい。
【0068】(B) 耐削れ性 上記のテープ製造工程において、B層面が接触するカレ
ンダー処理ロールの汚れ状態を目視にて判定した。な
お、カレンダー処理条件は、鏡面仕上げの金属ロールと
ポリエステル系複合樹脂ロールとから成る5段のスーパ
ーカレンダーを用い、ロール温度85℃、線圧260k
g/cm、走行速度100m/分、フイルム走行長50
000mである。
【0069】耐削れ性:◎(白粉の付着はほとんど認め
られない) 耐削れ性:○(極僅かに白粉の付着が認められるが、テ
ープ製造上問題ないレベル) 耐削れ性:△(僅かに白粉の付着が認められ、テープ製
造上問題となる) 耐削れ性:×(明らかに白粉の付着が認められる) 耐削れ性は○以上がよい。
【0070】
【実施例】以下本発明を実施例によって更に詳細に説明
するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではな
い。
【0071】実施例1 架橋ポリジビニルベンゼン粒子の水スラリーを直接2,
6−ポリエチレンナフタレート(PEN)チップと混合
し、ベント式の2軸混練押出し機を用いて練り込み、P
ENの粒子チップを得た。
【0072】該粒子チップと実質的に粒子を含有しない
PENポリマチップを適当量混合し、180℃で8時間
減圧乾燥した後、ポリマA(A層用):0.2μm径の
架橋ポリジビニルベンゼン粒子0.1重量%含有ポリ
マ、ポリマB(B層用):0.8μm径の架橋ポリジビ
ニルベンゼン粒子0.3重量%含有ポリマをそれぞれ押
出し機1、押出し機2に供給し、290℃、295℃で
溶融した。これらのポリマを高精度ろ過した後、合流ブ
ロックを用いて2層積層とした(A/B)。
【0073】該ポリマを静電印加キャスト法を用いて表
面温度25℃のキャスティングドラム上に押出し、冷却
固化させ、2層構造の未延伸フイルムを得た。
【0074】ここで、それぞれの押出し機の吐出量を調
節することによって、総厚みおよびB層の積層厚みを調
製した。
【0075】該未延伸フイルムを温度135℃にて長手
方向に4.5倍延伸し、次いでカルナバワックスと水溶
性ポリエステル(テレフタル酸90モル%、スルホイソ
フタル酸カリウム塩10モル%、エチレングリコール9
5モル%、ジエチレングリコール5モル%からなる共重
合体)との混合塗液(4/1の固形分重量比)を最終塗
膜厚みが0.02μmとなるようにグラビアロールで塗
布した後テンター内に導き、100℃で乾燥、さらに1
30℃で幅方向に5.5倍延伸した。さらに、テンター
を用いて160℃で幅方向に1.4倍延伸した後、定長
下で200℃にて5秒間熱処理し、総厚み5.5μm、
B層厚み1.0μmの磁気記録媒体用ポリエステルフイ
ルムを得た。該フイルムの特性は表1、表2に示したと
おりであり、出力特性、耐削れ性、ハンドリング性が良
好であった。
【0076】実施例2〜4、比較例1〜5 実施例1と同様にして、表面粗さ、B層のポリマ種、B
層の易滑処理の有無、易滑化処理剤組成、B層の積層厚
みおよびフイルム幅方向強度等を変更したポリエステル
フイルムを得た。表1、表2に示したとおり、本発明範
囲のフイルムは、出力特性、耐削れ性、ハンドリング性
が良好であるが、そうでないフイルムは出力特性、耐削
れ性、ハンドリング性が良好でないことがわかる。
【0077】
【表1】
【表2】
【0078】
【発明の効果】本発明のポリエステルフイルムは、片面
(A層面)が磁気記録媒体とした際の磁性面、別の片面
(B層面)が走行面となるようにそれぞれの表面特性を
規定したので、厚さ10μm以下、特に6μm以下のフ
イルムを用いてのテープ製造過程で、耐削れ性およびハ
ンドリング性が著しく向上し、さらに該フイルムを支持
体とした高密度磁気記録媒体とした際に優れた出力特性
を得ることができ、今後の長時間・高密度記録にも充分
耐え得ることができる。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2層以上の積層構成からなる
    ポリエステルフイルムにおいて、片方の最外層(A層)
    及び他方の最外層(B層)がそれぞれ下記の条件を満足
    し、かつ該ポリエステルフイルムの総厚みが10μm以
    下であり、B層表面が易滑処理されていることを特徴と
    する磁気記録媒体用ポリエステルフイルム。 A層:3次元表面粗さ:SRaが10nm以下で、かつ
    SRzが150nm以下。 B層:3次元表面粗さ:SRaが30nm以下で、積層
    厚みがフイルム総厚みの30%以下。
  2. 【請求項2】 A層および/またはB層が2,6−ポリ
    エチレンナフタレートであることを特徴とする請求項1
    記載の磁気記録媒体用ポリエステルフイルム。
  3. 【請求項3】 A層が2,6−ポリエチレンナフタレー
    トで、B層が極限粘度0.7以上のポリエチレンテレフ
    タレートであることを特徴とする請求項1記載の磁気記
    録媒体用ポリエステルフイルム。
  4. 【請求項4】 B層がワックス単体組成物またはワック
    スと水性または水分散性のポリエステル系ポリマ、ウレ
    タン系ポリマ、アクリル系ポリマから選ばれた少なくと
    も一種との混合組成物で易滑処理されていることを特徴
    とする請求項1〜3記載の磁気記録媒体用ポリエステル
    フイルム。
  5. 【請求項5】 幅方向のヤング率が1000kg/mm
    2 以上であることを特徴とする請求項1〜4記載の磁気
    記録媒体用ポリエステルフイルム。
  6. 【請求項6】 A層および/またはB層に含有する粒子
    が架橋ポリジビニルベンゼン粒子であることを特徴とす
    る請求項1〜5記載の磁気記録媒体用ポリエステルフイ
    ルム。
  7. 【請求項7】 塗布型磁気記録媒体に用いられてなるこ
    とを特徴とする請求項1〜6記載の磁気記録媒体用ポリ
    エステルフイルム。
  8. 【請求項8】 デジタル記録方式に用いられてなること
    を特徴とする請求項7記載の磁気記録媒体用ポリエステ
    ルフイルム。
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