JPH0883763A - 微細パターン形成方法および透明導電膜パターン形成基板 - Google Patents
微細パターン形成方法および透明導電膜パターン形成基板Info
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- JPH0883763A JPH0883763A JP24472594A JP24472594A JPH0883763A JP H0883763 A JPH0883763 A JP H0883763A JP 24472594 A JP24472594 A JP 24472594A JP 24472594 A JP24472594 A JP 24472594A JP H0883763 A JPH0883763 A JP H0883763A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 微細なパターンを簡便なプロセスで効率よく
形成することができる微細パターン形成方法と、耐久性
に高い透明導電膜のパターンが形成された透明導電膜パ
ターン形成基板を提供する。 【構成】 反応性層をパターン形成対象である材料層の
上に設け、この反応性層と化学反応を生じる反応性ガ
ス、反応性粒子およびイオンビームのいずれかを用いて
反応性層に所定のパターンで化合物膜を形成し、次に、
化合物膜をマスキングとして反応性層および材料層をエ
ッチングして微細パターンを形成する。
形成することができる微細パターン形成方法と、耐久性
に高い透明導電膜のパターンが形成された透明導電膜パ
ターン形成基板を提供する。 【構成】 反応性層をパターン形成対象である材料層の
上に設け、この反応性層と化学反応を生じる反応性ガ
ス、反応性粒子およびイオンビームのいずれかを用いて
反応性層に所定のパターンで化合物膜を形成し、次に、
化合物膜をマスキングとして反応性層および材料層をエ
ッチングして微細パターンを形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微細パターン形成方法お
よび透明導電膜パターン形成基板に係り、特に半導体プ
ロセス等の微細加工工程においてパターン形成対象物に
高い精度で効率よく微細パターンを形成することができ
る微細パターン形成方法と、薄膜トランジスタ等の製造
に有用な透明導電膜パターン形成基板に関する。
よび透明導電膜パターン形成基板に係り、特に半導体プ
ロセス等の微細加工工程においてパターン形成対象物に
高い精度で効率よく微細パターンを形成することができ
る微細パターン形成方法と、薄膜トランジスタ等の製造
に有用な透明導電膜パターン形成基板に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷配線や回路パターンの形成、あるい
は薄膜の微細パターン形成等には、従来からフォトリソ
グラフィー法が最も一般的に用いられている。
は薄膜の微細パターン形成等には、従来からフォトリソ
グラフィー法が最も一般的に用いられている。
【0003】このフォトリソグラフィー法は、微細パタ
ーンの形成対象である材料層の上にレジスト層を形成
し、このレジスト層上に所定のパターンが描かれたマス
クを載置した状態で露光し、レジスト層を現像して露光
部分または非露光部分を除去し、残ったレジスト層をエ
ッチング用レジストとして材料層をエッチングし、その
後、レジスト層を除去するものである。
ーンの形成対象である材料層の上にレジスト層を形成
し、このレジスト層上に所定のパターンが描かれたマス
クを載置した状態で露光し、レジスト層を現像して露光
部分または非露光部分を除去し、残ったレジスト層をエ
ッチング用レジストとして材料層をエッチングし、その
後、レジスト層を除去するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フォト
リソグラフィー法は、レジスト層の形成、マスクを
用いた露光、レジスト層の現像、エッチング、レ
ジスト層除去、という5つの段階が必要なため工程が煩
雑であり、また被加工物の大型化に伴って大型露光装置
を含む専用装置が必要となり、装置に要する費用が莫大
になるという問題があった。
リソグラフィー法は、レジスト層の形成、マスクを
用いた露光、レジスト層の現像、エッチング、レ
ジスト層除去、という5つの段階が必要なため工程が煩
雑であり、また被加工物の大型化に伴って大型露光装置
を含む専用装置が必要となり、装置に要する費用が莫大
になるという問題があった。
【0005】また、例えば、薄膜トランジスタ(TF
T)型液晶ディスプレイにおける透明電極として透明導
電膜の微細パターンが形成されるが、基板上に形成され
た透明導電膜の耐久性が不十分であるという問題もあっ
た。
T)型液晶ディスプレイにおける透明電極として透明導
電膜の微細パターンが形成されるが、基板上に形成され
た透明導電膜の耐久性が不十分であるという問題もあっ
た。
【0006】本発明は上述のような事情に鑑みてなされ
たものであり、微細なパターンを簡便なプロセスで効率
よく形成することができる微細パターン形成方法と、耐
久性に高い透明導電膜のパターンが形成された透明導電
膜パターン形成基板を提供することを目的とする。
たものであり、微細なパターンを簡便なプロセスで効率
よく形成することができる微細パターン形成方法と、耐
久性に高い透明導電膜のパターンが形成された透明導電
膜パターン形成基板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の微細パターン形成方法は、基板上に
反応性層を形成し、前記反応性層と化学反応を生じる反
応性ガス、反応性粒子およびイオンビームのいずれかを
用いて前記反応性層に所定のパターンで透明な化合物膜
を形成し、前記反応性層をエッチングして前記化合物膜
形成領域からなる微細パターンを形成するような構成と
した。
るために、本発明の微細パターン形成方法は、基板上に
反応性層を形成し、前記反応性層と化学反応を生じる反
応性ガス、反応性粒子およびイオンビームのいずれかを
用いて前記反応性層に所定のパターンで透明な化合物膜
を形成し、前記反応性層をエッチングして前記化合物膜
形成領域からなる微細パターンを形成するような構成と
した。
【0008】また、本発明の微細パターン形成方法は、
基板上に反応性層を形成し、前記反応性層と化学反応を
生じる反応性ガス、反応性粒子およびイオンビームのい
ずれかを用いて前記反応性層上に透明な化合物膜を形成
させ、前記化合物膜のうち所定のパターン領域のみが残
るように前記化合物膜を分解し、前記反応性層をエッチ
ングして所定のパターンで残った前記化合物膜領域から
なる微細パターンを形成するような構成とした。
基板上に反応性層を形成し、前記反応性層と化学反応を
生じる反応性ガス、反応性粒子およびイオンビームのい
ずれかを用いて前記反応性層上に透明な化合物膜を形成
させ、前記化合物膜のうち所定のパターン領域のみが残
るように前記化合物膜を分解し、前記反応性層をエッチ
ングして所定のパターンで残った前記化合物膜領域から
なる微細パターンを形成するような構成とした。
【0009】また、本発明の微細パターン形成方法は、
基板上の材料層の上に反応性層を形成し、前記反応性層
と化学反応を生じる反応性ガス、反応性粒子およびイオ
ンビームのいずれかを用いて前記反応性層に所定のパタ
ーンで化合物膜を形成し、前記化合物膜をマスキングと
して前記反応性層および前記材料層をエッチングして微
細パターンを形成するような構成とした。
基板上の材料層の上に反応性層を形成し、前記反応性層
と化学反応を生じる反応性ガス、反応性粒子およびイオ
ンビームのいずれかを用いて前記反応性層に所定のパタ
ーンで化合物膜を形成し、前記化合物膜をマスキングと
して前記反応性層および前記材料層をエッチングして微
細パターンを形成するような構成とした。
【0010】さらに、本発明の微細パターン形成方法
は、基板上の材料層の上に反応性層を形成し、前記反応
性層と化学反応を生じる反応性ガス、反応性粒子および
イオンビームのいずれかを用いて前記反応性層上に化合
物膜を形成させ、前記化合物膜のうち所定のパターン領
域のみが残るように前記化合物膜を分解し、所定のパタ
ーンで残った前記化合物膜をマスキングとして前記材料
層および前記反応性層をエッチングして微細パターンを
形成するような構成とした。
は、基板上の材料層の上に反応性層を形成し、前記反応
性層と化学反応を生じる反応性ガス、反応性粒子および
イオンビームのいずれかを用いて前記反応性層上に化合
物膜を形成させ、前記化合物膜のうち所定のパターン領
域のみが残るように前記化合物膜を分解し、所定のパタ
ーンで残った前記化合物膜をマスキングとして前記材料
層および前記反応性層をエッチングして微細パターンを
形成するような構成とした。
【0011】また、本発明の透明導電膜パターン形成基
板は、基板と、該基板上に所定のパターンで積層された
透明なクロム−フッ素化合物膜とを備えるような構成と
した。
板は、基板と、該基板上に所定のパターンで積層された
透明なクロム−フッ素化合物膜とを備えるような構成と
した。
【0012】さらに、本発明の透明導電膜パターン形成
基板は、基板と、該基板上に所定のパターンで積層され
た透明導電膜と、該透明導電膜上に形成された透明なク
ロム−フッ素化合物物膜とを備えるような構成とした。
基板は、基板と、該基板上に所定のパターンで積層され
た透明導電膜と、該透明導電膜上に形成された透明なク
ロム−フッ素化合物物膜とを備えるような構成とした。
【0013】
【作用】材料層の上に設けられた反応性層は、反応性ガ
ス、反応性粒子およびイオンビームのいずれかによって
所定のパターンで化合物膜が形成されるものであり、こ
の化合物膜のエッチングレートよりも材料層および反応
性層のエッチングレートが大きくなるような条件で化合
物膜をマスキングとしてエッチングを行うことにより、
材料層のパターン形成が可能となる。また、材料層を介
することなく基板上に直接反応性層を形成し、上記のよ
うにして透明な化合物膜を形成した反応性層をエッチン
グすることにより、基板上に化合物膜からなるパターン
形成が可能となる。特に、反応性層を厚みが10〜30
Åの範囲のクロム層とし化合物膜をクロム−フッ素化合
物膜とすることにより上記化合物膜は透明となり、材料
層を透明導電膜とすることにより、透明導電膜と透明な
クロム−フッ素化合物膜からなる微細パターンを備えた
透明導電膜パターン形成基板が可能となり、また、基板
上に透明なクロム−フッ素化合物膜からなる微細パター
ンを備えた透明導電膜パターン形成基板が可能となる。
ス、反応性粒子およびイオンビームのいずれかによって
所定のパターンで化合物膜が形成されるものであり、こ
の化合物膜のエッチングレートよりも材料層および反応
性層のエッチングレートが大きくなるような条件で化合
物膜をマスキングとしてエッチングを行うことにより、
材料層のパターン形成が可能となる。また、材料層を介
することなく基板上に直接反応性層を形成し、上記のよ
うにして透明な化合物膜を形成した反応性層をエッチン
グすることにより、基板上に化合物膜からなるパターン
形成が可能となる。特に、反応性層を厚みが10〜30
Åの範囲のクロム層とし化合物膜をクロム−フッ素化合
物膜とすることにより上記化合物膜は透明となり、材料
層を透明導電膜とすることにより、透明導電膜と透明な
クロム−フッ素化合物膜からなる微細パターンを備えた
透明導電膜パターン形成基板が可能となり、また、基板
上に透明なクロム−フッ素化合物膜からなる微細パター
ンを備えた透明導電膜パターン形成基板が可能となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0015】図1は本発明の微細パターン形成方法の一
例を説明するための工程図である。図1において、ま
ず、基板2上に設けられたパターン形成対象である材料
層3の上に反応性層4を形成する(図1(A))。
例を説明するための工程図である。図1において、ま
ず、基板2上に設けられたパターン形成対象である材料
層3の上に反応性層4を形成する(図1(A))。
【0016】基板2としては、ガラス基板、セラミック
ス基板、シリコン基板、ポリカーボネート樹脂、ポリエ
チレンテレフタレート樹脂、ポリエステル樹脂、エポキ
シ樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂等の樹脂基板
あるいは金属基板等、特に制限はなく、材料層3との関
係、使用目的等から適宜選択することができる。
ス基板、シリコン基板、ポリカーボネート樹脂、ポリエ
チレンテレフタレート樹脂、ポリエステル樹脂、エポキ
シ樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂等の樹脂基板
あるいは金属基板等、特に制限はなく、材料層3との関
係、使用目的等から適宜選択することができる。
【0017】また、材料層3としては、Al、Si、T
i、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Mo、A
g、In、Sn、Te、Ta、W、Pt、Au等の金属
層、透明導電膜ITO、SnO2 、ZnOやこのような
透明導電膜にSb、F、Al、Cd、Si等をドープさ
せた化合物の層、ポリイミド、ポリイミド、SiNx 、
SiO2 、SiO等の絶縁層がいずれも適用可能であ
る。
i、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Mo、A
g、In、Sn、Te、Ta、W、Pt、Au等の金属
層、透明導電膜ITO、SnO2 、ZnOやこのような
透明導電膜にSb、F、Al、Cd、Si等をドープさ
せた化合物の層、ポリイミド、ポリイミド、SiNx 、
SiO2 、SiO等の絶縁層がいずれも適用可能であ
る。
【0018】さらに、反応性層4は、Al、Si、T
i、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Mo、A
g、In、Sn、Te、Ta、W、Pt、Au等の金属
層とすることができる。反応性層4の形成は、例えば、
金属層の場合、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD
法、鍍金法等の一般的な成膜方法により行うことができ
る。このような反応性層4の厚みは、後述する反応性ガ
ス、反応性粒子あるいはイオンビームとの反応により生
成される化合物膜の厚み、この化合物膜のエッチングレ
ートと反応性層および材料層のエッチングレート等から
設定することができる。但し、反応性層4の厚みが小さ
すぎると、生成される化合物膜の耐性が不十分となりエ
ッチング特性が低下してしまうので、反応性層4の厚み
は10Å以上が好ましい。尚、後述するようにマスク板
6が反応性層4上に載置された際に、反応性層4の表面
とマスク板6の下面との密着性を高めるために、反応性
層4の平滑度は高いほうが好ましい。
i、Cr、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Mo、A
g、In、Sn、Te、Ta、W、Pt、Au等の金属
層とすることができる。反応性層4の形成は、例えば、
金属層の場合、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD
法、鍍金法等の一般的な成膜方法により行うことができ
る。このような反応性層4の厚みは、後述する反応性ガ
ス、反応性粒子あるいはイオンビームとの反応により生
成される化合物膜の厚み、この化合物膜のエッチングレ
ートと反応性層および材料層のエッチングレート等から
設定することができる。但し、反応性層4の厚みが小さ
すぎると、生成される化合物膜の耐性が不十分となりエ
ッチング特性が低下してしまうので、反応性層4の厚み
は10Å以上が好ましい。尚、後述するようにマスク板
6が反応性層4上に載置された際に、反応性層4の表面
とマスク板6の下面との密着性を高めるために、反応性
層4の平滑度は高いほうが好ましい。
【0019】次に、所定の開口部6aを有するマスク板
6を反応性層4上に載置した後、反応性層4と化学反応
を生じる反応性ガスの雰囲気中に入れる(図1
(B))。これにより、開口部6aから露出している反
応性層4の露出面が反応性ガスと化学反応を起こし、そ
の表面に化合物膜5が形成される(図1(C))。尚、
条件によっては、使用する反応性ガスの構成成分からな
るコーティング膜が形成される場合もあるが、本発明
は、このようなコーティング膜も化合物膜に含めるもの
である。反応性ガスとしては、反応性層4の少なくとも
表面と化学反応を起こして反応性層とは別の化合物を生
成するようなガスであればいずれのガスも使用すること
ができ、さらに、所望の反応性ガスをプラズマ化して使
用することもできる。例えば、反応性層4としてクロム
層が使用される場合、反応性ガスの一例として、フッ素
を含んだガス(CF4 ,SF6 等)、あるいは、これを
プラズマ化したガスを使用することができる。
6を反応性層4上に載置した後、反応性層4と化学反応
を生じる反応性ガスの雰囲気中に入れる(図1
(B))。これにより、開口部6aから露出している反
応性層4の露出面が反応性ガスと化学反応を起こし、そ
の表面に化合物膜5が形成される(図1(C))。尚、
条件によっては、使用する反応性ガスの構成成分からな
るコーティング膜が形成される場合もあるが、本発明
は、このようなコーティング膜も化合物膜に含めるもの
である。反応性ガスとしては、反応性層4の少なくとも
表面と化学反応を起こして反応性層とは別の化合物を生
成するようなガスであればいずれのガスも使用すること
ができ、さらに、所望の反応性ガスをプラズマ化して使
用することもできる。例えば、反応性層4としてクロム
層が使用される場合、反応性ガスの一例として、フッ素
を含んだガス(CF4 ,SF6 等)、あるいは、これを
プラズマ化したガスを使用することができる。
【0020】上記の反応性ガス雰囲気中における化学反
応を行うにあたって重要なことは、反応性層4の露出面
のみについて反応が起こり、非露出面には反応が起こら
ないようにすることである。そのためには、反応性ガス
が反応性層4の露出面だけに供給され、非露出面には接
触しないようにする必要がある。これは、反応性層4の
上面とマスク板6の下面との物理的密着性を向上させる
ことにより可能であり、上述のように、反応性層4の表
面とマスク板6の下面との平滑度を同程度のかなり高い
ものとしておけばよい。さらに、上記のようにプラズマ
化したガスを使用する場合には、図1(B)に示される
ように、反応性層4の露出面に対して垂直な電界Eをか
けることにより方向性をもった化学反応を行うことがで
きる。すなわち、電界Eをかけることによりプラズマガ
スによる反応方向が図の垂直方向に偏ることになり、プ
ラズマガスの回り込みによる非露出面での反応を防止す
ることができる。図1(C)に示されるように化合物膜
5が所定のパターンで形成された後、この化合物膜5を
マスキングとして反応性層4および材料層3の選択的な
エッチングを行う。すなわち、化合物膜5のエッチング
レートよりも材料層3および反応性層4のエッチングレ
ートが大きくなるような条件でエッチングが行われる。
このようなエッチングによって、化合物膜5が形成され
た領域の反応性層4および材料層3のみを残して、他の
領域の反応性層4、材料層3を除去し、所望の微細パタ
ーンを形成することができる(図1(D))。
応を行うにあたって重要なことは、反応性層4の露出面
のみについて反応が起こり、非露出面には反応が起こら
ないようにすることである。そのためには、反応性ガス
が反応性層4の露出面だけに供給され、非露出面には接
触しないようにする必要がある。これは、反応性層4の
上面とマスク板6の下面との物理的密着性を向上させる
ことにより可能であり、上述のように、反応性層4の表
面とマスク板6の下面との平滑度を同程度のかなり高い
ものとしておけばよい。さらに、上記のようにプラズマ
化したガスを使用する場合には、図1(B)に示される
ように、反応性層4の露出面に対して垂直な電界Eをか
けることにより方向性をもった化学反応を行うことがで
きる。すなわち、電界Eをかけることによりプラズマガ
スによる反応方向が図の垂直方向に偏ることになり、プ
ラズマガスの回り込みによる非露出面での反応を防止す
ることができる。図1(C)に示されるように化合物膜
5が所定のパターンで形成された後、この化合物膜5を
マスキングとして反応性層4および材料層3の選択的な
エッチングを行う。すなわち、化合物膜5のエッチング
レートよりも材料層3および反応性層4のエッチングレ
ートが大きくなるような条件でエッチングが行われる。
このようなエッチングによって、化合物膜5が形成され
た領域の反応性層4および材料層3のみを残して、他の
領域の反応性層4、材料層3を除去し、所望の微細パタ
ーンを形成することができる(図1(D))。
【0021】本発明の微細パターン形成方法は、化合物
膜形成に反応性ガスを使用するものに限定されるもので
はなく、反応性層と化学反応を生じる反応性粒子あるい
はイオンビームを使用することもできる。
膜形成に反応性ガスを使用するものに限定されるもので
はなく、反応性層と化学反応を生じる反応性粒子あるい
はイオンビームを使用することもできる。
【0022】まず、反応性粒子を使用する場合、チャン
バー(図示せず)内において図2(A)に示されるよう
に所定の開口部6aを有するマスク板6を反応性層4の
上方に配置した状態で、マスク板6の上方に配設した反
応性粒子発生装置(図示せず)から反応性粒子を平行な
流束として反応性層4の層面に対してほぼ垂直に照射す
る。これにより、マスク板6の開口部6aに照射された
反応性粒子は、マスク板6を通過して反応性層4の表面
に到達するが、マスク板6の開口部6a以外に照射され
た反応性粒子の流束は、マスク板6によって遮断されて
反応性層4の表面に到達することができない。しかも、
反応性粒子の流束は、反応性層4の表面に対してほぼ垂
直な方向で入射するような直進性をもっているため、反
応性層4の表面には、マスク板6の開口部パターンが投
影された状態となる。このようにして反応性層4に衝突
した反応性粒子と反応性層4との化学反応により化合物
膜5が形成される(図2(B))。この場合も、条件に
よっては使用する反応性粒子の構成成分からなるコーテ
ィング膜が形成される場合もあるが、本発明は、このよ
うなコーティング膜も化合物膜に含めるものである。
バー(図示せず)内において図2(A)に示されるよう
に所定の開口部6aを有するマスク板6を反応性層4の
上方に配置した状態で、マスク板6の上方に配設した反
応性粒子発生装置(図示せず)から反応性粒子を平行な
流束として反応性層4の層面に対してほぼ垂直に照射す
る。これにより、マスク板6の開口部6aに照射された
反応性粒子は、マスク板6を通過して反応性層4の表面
に到達するが、マスク板6の開口部6a以外に照射され
た反応性粒子の流束は、マスク板6によって遮断されて
反応性層4の表面に到達することができない。しかも、
反応性粒子の流束は、反応性層4の表面に対してほぼ垂
直な方向で入射するような直進性をもっているため、反
応性層4の表面には、マスク板6の開口部パターンが投
影された状態となる。このようにして反応性層4に衝突
した反応性粒子と反応性層4との化学反応により化合物
膜5が形成される(図2(B))。この場合も、条件に
よっては使用する反応性粒子の構成成分からなるコーテ
ィング膜が形成される場合もあるが、本発明は、このよ
うなコーティング膜も化合物膜に含めるものである。
【0023】反応性粒子としては、イオン、中性粒子、
イオンビーム、高速中性粒子等を使用することができ
る。反応性粒子としてイオンを用いる場合、例えば、反
応性層4としてクロム層が使用される場合には、イオン
としてフッ素イオンF+ やフッ素化合物ガスイオンを使
用することができる。フッ素化合物ガスイオンとして
は、例えば、CF4 ガスを使用した場合のCF3 +、CF
2 2+ やSF6 ガスを使用した場合のSF5 +、SF4 2+ 等
を挙げることができる。反応性粒子発生装置としては、
公知のカウフマン型イオン銃を用いることができる。さ
らに、カウフマン型イオン銃によって発生したイオンを
ラジカルに変えて反応性粒子として使用することもでき
る。この場合、例えば、上記のフッ素イオンやフッ素化
合物ガスイオンをカウフマン型イオン銃により発生さ
せ、その後、ヘリウム雰囲気が形成されたチャンバー内
を通過させることにより、ヘリウム分子と衝突させてフ
ッ素イオンやフッ素化合物ガスイオンをフッ素のラジカ
ルあるいはフッ素化合物ガスのラジカルとすることがで
きる。また、反応性粒子として中性粒子を使用する場
合、反応性粒子発生装置として公知の高速中性粒子銃を
使用することができる。
イオンビーム、高速中性粒子等を使用することができ
る。反応性粒子としてイオンを用いる場合、例えば、反
応性層4としてクロム層が使用される場合には、イオン
としてフッ素イオンF+ やフッ素化合物ガスイオンを使
用することができる。フッ素化合物ガスイオンとして
は、例えば、CF4 ガスを使用した場合のCF3 +、CF
2 2+ やSF6 ガスを使用した場合のSF5 +、SF4 2+ 等
を挙げることができる。反応性粒子発生装置としては、
公知のカウフマン型イオン銃を用いることができる。さ
らに、カウフマン型イオン銃によって発生したイオンを
ラジカルに変えて反応性粒子として使用することもでき
る。この場合、例えば、上記のフッ素イオンやフッ素化
合物ガスイオンをカウフマン型イオン銃により発生さ
せ、その後、ヘリウム雰囲気が形成されたチャンバー内
を通過させることにより、ヘリウム分子と衝突させてフ
ッ素イオンやフッ素化合物ガスイオンをフッ素のラジカ
ルあるいはフッ素化合物ガスのラジカルとすることがで
きる。また、反応性粒子として中性粒子を使用する場
合、反応性粒子発生装置として公知の高速中性粒子銃を
使用することができる。
【0024】また、本発明の微細パターン形成方法にイ
オンビームを使用する場合、チャンバー(図示せず)内
において図3(A)に示されるように反応性層4の上方
にイオン銃8を配設し、このイオン銃8からイオンビー
ムを照射する。そして、材料層3および反応性層4が形
成された基板2が載置されている走査ステージ9をイオ
ンビームの照射方向に対して垂直な平面内で縦横に移動
させることによって、イオンビームを反応性層4上に走
査させることができ、イオンビームにより任意のパター
ンを反応性層4上に描画することが可能となる。これに
より、反応性層4のうち、イオンビームで描画された領
域のみにおいてイオンと反応性層4との化学反応により
化合物膜5が形成される(図3(B))。尚、反応性層
4上でのイオンビーム走査は、上記の方法に限定される
ものではなく、走査ステージ側を固定し、イオン銃8ま
たはイオンビーム自身を動かして走査するようにしても
よい。
オンビームを使用する場合、チャンバー(図示せず)内
において図3(A)に示されるように反応性層4の上方
にイオン銃8を配設し、このイオン銃8からイオンビー
ムを照射する。そして、材料層3および反応性層4が形
成された基板2が載置されている走査ステージ9をイオ
ンビームの照射方向に対して垂直な平面内で縦横に移動
させることによって、イオンビームを反応性層4上に走
査させることができ、イオンビームにより任意のパター
ンを反応性層4上に描画することが可能となる。これに
より、反応性層4のうち、イオンビームで描画された領
域のみにおいてイオンと反応性層4との化学反応により
化合物膜5が形成される(図3(B))。尚、反応性層
4上でのイオンビーム走査は、上記の方法に限定される
ものではなく、走査ステージ側を固定し、イオン銃8ま
たはイオンビーム自身を動かして走査するようにしても
よい。
【0025】図4は本発明の微細パターン形成方法の他
の例を説明するための工程図である。図4において、ま
ず、基板12上に設けられたパターン形成対象である材
料層13の上に反応性層14を形成する(図4
(A))。この基板12、材料層13および反応性層1
4は、上述の微細パターン形成方法における基板2、材
料層3および反応性層4と同様のものとすることがで
き、ここでの説明は省略する。
の例を説明するための工程図である。図4において、ま
ず、基板12上に設けられたパターン形成対象である材
料層13の上に反応性層14を形成する(図4
(A))。この基板12、材料層13および反応性層1
4は、上述の微細パターン形成方法における基板2、材
料層3および反応性層4と同様のものとすることがで
き、ここでの説明は省略する。
【0026】次に、反応性層14上の全面に、反応性層
14と化学反応を生じる反応性ガス、反応性粒子および
イオンビームのいずれかを用いて化合物膜15を形成す
る(図4(B))。このような反応性層14全面への化
合物膜15の形成は、反応性ガスあるいは反応性粒子を
使用する場合には、上述の態様においてマスク板6を使
用しないことにより行うことができる。したがって、本
態様では、材料層13と反応性層14を備えた基板12
をプラズマ(フッ素化合物ガス)雰囲気中にさらすだけ
で化合物膜15の形成が行われる。また、イオンビーム
を使用する場合には、反応性層14の全面をイオンビー
ムで描画することにより行うことができる。尚、使用す
る反応性ガス、反応性粒子およびイオンビームは、上述
の態様と同様とすることができるため、説明は省略す
る。
14と化学反応を生じる反応性ガス、反応性粒子および
イオンビームのいずれかを用いて化合物膜15を形成す
る(図4(B))。このような反応性層14全面への化
合物膜15の形成は、反応性ガスあるいは反応性粒子を
使用する場合には、上述の態様においてマスク板6を使
用しないことにより行うことができる。したがって、本
態様では、材料層13と反応性層14を備えた基板12
をプラズマ(フッ素化合物ガス)雰囲気中にさらすだけ
で化合物膜15の形成が行われる。また、イオンビーム
を使用する場合には、反応性層14の全面をイオンビー
ムで描画することにより行うことができる。尚、使用す
る反応性ガス、反応性粒子およびイオンビームは、上述
の態様と同様とすることができるため、説明は省略す
る。
【0027】次に、化合物膜15上に所定の開口部16
aを有するマスク板16を載置した後、分解性ガスの雰
囲気中に入れる(図4(C))。これにより、開口部1
6aから露出している化合物膜15は分解性ガスにより
分解され、化合物膜15のうち非露出領域のみが残され
る(図4(D))。例えば、反応性ガスとしてフッ素を
含んだガス(CF4 ,SF6 等)を使用してフッ素化合
物膜15を形成した場合、アルゴンガスを用いてフッ素
化合物膜15をスパッタすることによりフッ素を追い出
してフッ素化合物膜15を分解することができる。ある
いは、酸素雰囲気中で酸素とフッ素の反応性の差を利用
してフッ素を追い出すことによりフッ素化合物膜15を
分解することができる。
aを有するマスク板16を載置した後、分解性ガスの雰
囲気中に入れる(図4(C))。これにより、開口部1
6aから露出している化合物膜15は分解性ガスにより
分解され、化合物膜15のうち非露出領域のみが残され
る(図4(D))。例えば、反応性ガスとしてフッ素を
含んだガス(CF4 ,SF6 等)を使用してフッ素化合
物膜15を形成した場合、アルゴンガスを用いてフッ素
化合物膜15をスパッタすることによりフッ素を追い出
してフッ素化合物膜15を分解することができる。ある
いは、酸素雰囲気中で酸素とフッ素の反応性の差を利用
してフッ素を追い出すことによりフッ素化合物膜15を
分解することができる。
【0028】このようにして化合物膜15が所定のパタ
ーンで形成された後、上述の態様と同様に、この化合物
膜15をマスキングとして反応性層14および材料層1
3の選択的なエッチングを行うことにより、化合物膜1
5が形成された領域の反応性層14および材料層13の
みを残して、他の領域の反応性層14、材料層13を除
去し、所望の微細パターンを形成することができる(図
4(E))。
ーンで形成された後、上述の態様と同様に、この化合物
膜15をマスキングとして反応性層14および材料層1
3の選択的なエッチングを行うことにより、化合物膜1
5が形成された領域の反応性層14および材料層13の
みを残して、他の領域の反応性層14、材料層13を除
去し、所望の微細パターンを形成することができる(図
4(E))。
【0029】尚、上述の本発明の微細パターン形成方法
では、材料層がAg、Cu、Al等のような不透明な導
電膜である場合には、反応性層の厚みに上限はないが、
材料層がITO等の透明導電膜であって化合物膜も透明
性が要求される場合には、形成された化合物膜の可視光
の透過率が80%以上となるように反応性層の厚み(例
えば、厚み10〜30Å)を設定する必要がある。
では、材料層がAg、Cu、Al等のような不透明な導
電膜である場合には、反応性層の厚みに上限はないが、
材料層がITO等の透明導電膜であって化合物膜も透明
性が要求される場合には、形成された化合物膜の可視光
の透過率が80%以上となるように反応性層の厚み(例
えば、厚み10〜30Å)を設定する必要がある。
【0030】上述の本発明の微細パターン形成方法は、
いずれも基板2、12上に、まず、材料層3、13を形
成し、この材料層上に反応性層4、14を形成してか
ら、反応性層に化合物膜5、15を形成するものである
が、本発明の微細パターン形成方法は、上記の材料層
3、13を形成することなく、基板上に直接反応性層を
設け、この反応性層に透明な化合物膜を形成した後、反
応性層のエッチングを行うものであってもよい。これ
は、上述のように反応性層と化合物膜とのエッチングレ
ート、あるいは、化合物膜と化合物膜分解領域とのエッ
チングレートに大きな差があり、このエッチングレート
の差を利用して反応性層をエッチングすることにより透
明な化合物膜からなる微細パターンのみを残すことがで
きるためである。この場合、反応性層の厚みは、形成さ
れた化合物膜の可視光における透過率が80%以上とな
るように設定する必要があり、通常、10〜30Åの範
囲が好ましい。
いずれも基板2、12上に、まず、材料層3、13を形
成し、この材料層上に反応性層4、14を形成してか
ら、反応性層に化合物膜5、15を形成するものである
が、本発明の微細パターン形成方法は、上記の材料層
3、13を形成することなく、基板上に直接反応性層を
設け、この反応性層に透明な化合物膜を形成した後、反
応性層のエッチングを行うものであってもよい。これ
は、上述のように反応性層と化合物膜とのエッチングレ
ート、あるいは、化合物膜と化合物膜分解領域とのエッ
チングレートに大きな差があり、このエッチングレート
の差を利用して反応性層をエッチングすることにより透
明な化合物膜からなる微細パターンのみを残すことがで
きるためである。この場合、反応性層の厚みは、形成さ
れた化合物膜の可視光における透過率が80%以上とな
るように設定する必要があり、通常、10〜30Åの範
囲が好ましい。
【0031】図5は、本発明の透明導電膜パターン形成
基板の一例を示す概略断面図である。図5において透明
導電膜パターン形成基板21は、基板22上に所定のパ
ターンで積層された透明導電膜23と、この透明導電膜
23上に形成された透明なクロム−フッ素化合物膜25
とを備えている。
基板の一例を示す概略断面図である。図5において透明
導電膜パターン形成基板21は、基板22上に所定のパ
ターンで積層された透明導電膜23と、この透明導電膜
23上に形成された透明なクロム−フッ素化合物膜25
とを備えている。
【0032】また、図6は、本発明の透明導電膜パター
ン形成基板の他の例を示す概略断面図である。図6にお
いて透明導電膜パターン形成基板31は、基板32上に
所定のパターンで形成された透明なクロム−フッ素化合
物膜35とを備えている。
ン形成基板の他の例を示す概略断面図である。図6にお
いて透明導電膜パターン形成基板31は、基板32上に
所定のパターンで形成された透明なクロム−フッ素化合
物膜35とを備えている。
【0033】このような透明導電膜パターン形成基板2
1は、図1〜図4に示される本発明の微細パターン形成
方法のいずれに態様に従っても作製することができる。
また、透明導電膜パターン形成基板31も、材料層であ
る透明導電膜を形成することなく上述の本発明の微細パ
ターン形成方法のいずれかの態様を実施して、透明な化
合物膜を形成することにより作製することができる。こ
こでは、便宜上、図1に示される微細パターン形成方法
の態様にしたがって透明導電膜パターン形成基板21の
形成方法を説明する。
1は、図1〜図4に示される本発明の微細パターン形成
方法のいずれに態様に従っても作製することができる。
また、透明導電膜パターン形成基板31も、材料層であ
る透明導電膜を形成することなく上述の本発明の微細パ
ターン形成方法のいずれかの態様を実施して、透明な化
合物膜を形成することにより作製することができる。こ
こでは、便宜上、図1に示される微細パターン形成方法
の態様にしたがって透明導電膜パターン形成基板21の
形成方法を説明する。
【0034】まず、基板21上に材料層としての透明導
電膜23を形成する(図7(A))。この透明導電膜パ
ターン形成基板21を構成する基板22は、ガラス基
板、セラミックス基板、シリコン基板、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹
脂等の樹脂基板あるいは金属基板等、いずれの基板であ
ってよく、その厚さは使用目的に応じて適宜設定するこ
とができるが、例えば、0.01〜10mm程度とする
ことができる。また、透明導電膜23は、酸化インジウ
ムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(S
nO)等、およびその合金により形成される。透明導電
膜23の形成は、スパッタリング法、スプレー法、真空
蒸着法、CVD法等の公知の方法により行うことができ
る。この段階での透明導電膜23の厚みは1〜1000
nm程度とすることができる。尚、透明導電膜パターン
形成基板31の形成においては、このような透明導電膜
の形成は不要であり、基板上に直接下記のよなクロム層
の形成を行う。
電膜23を形成する(図7(A))。この透明導電膜パ
ターン形成基板21を構成する基板22は、ガラス基
板、セラミックス基板、シリコン基板、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエステ
ル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹
脂等の樹脂基板あるいは金属基板等、いずれの基板であ
ってよく、その厚さは使用目的に応じて適宜設定するこ
とができるが、例えば、0.01〜10mm程度とする
ことができる。また、透明導電膜23は、酸化インジウ
ムスズ(ITO)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化スズ(S
nO)等、およびその合金により形成される。透明導電
膜23の形成は、スパッタリング法、スプレー法、真空
蒸着法、CVD法等の公知の方法により行うことができ
る。この段階での透明導電膜23の厚みは1〜1000
nm程度とすることができる。尚、透明導電膜パターン
形成基板31の形成においては、このような透明導電膜
の形成は不要であり、基板上に直接下記のよなクロム層
の形成を行う。
【0035】次に、この透明導電膜23上に反応性層と
してクロム層24を形成する(図7(B))。クロム層
24の形成は、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD
法、鍍金法等の一般的な成膜方法により行うことができ
る。このクロム24の厚みは10〜30Åの範囲である
ことが好ましい。クロム層24が10Å未満であると、
イオンビーム等によるクロム−フッ素化合物膜形成の反
応時に生じるスパッタによって、形成されたクロム−フ
ッ素化合物膜25の耐性が不十分となり、エッチング特
性が低下してしまい好ましくない。また、30Åを超え
ると、クロム−フッ素化合物膜25の透明性が不十分と
なり好ましくない。
してクロム層24を形成する(図7(B))。クロム層
24の形成は、真空蒸着法、スパッタリング法、CVD
法、鍍金法等の一般的な成膜方法により行うことができ
る。このクロム24の厚みは10〜30Åの範囲である
ことが好ましい。クロム層24が10Å未満であると、
イオンビーム等によるクロム−フッ素化合物膜形成の反
応時に生じるスパッタによって、形成されたクロム−フ
ッ素化合物膜25の耐性が不十分となり、エッチング特
性が低下してしまい好ましくない。また、30Åを超え
ると、クロム−フッ素化合物膜25の透明性が不十分と
なり好ましくない。
【0036】次に、このクロム層24上に所定の開口部
26aを有するマスク板26を載置した後、クロム層2
4と化学反応を生じる反応性ガスの雰囲気中に入れる
(図7(C))。反応性ガスとしては、クロム層24と
反応して透明なクロム−フッ素化合物膜を生成するよう
なガスであればいずれのガスも使用することができ、例
えば、フッ素を含んだガス(CF4 ,SF6 等)、ある
いは、これをプラズマ化したガスを使用することができ
る。これにより、開口部26aから露出しているクロム
層24は反応性ガスと化学反応を起こし、透明なクロム
−フッ素化合物膜25となる(図7(D))。
26aを有するマスク板26を載置した後、クロム層2
4と化学反応を生じる反応性ガスの雰囲気中に入れる
(図7(C))。反応性ガスとしては、クロム層24と
反応して透明なクロム−フッ素化合物膜を生成するよう
なガスであればいずれのガスも使用することができ、例
えば、フッ素を含んだガス(CF4 ,SF6 等)、ある
いは、これをプラズマ化したガスを使用することができ
る。これにより、開口部26aから露出しているクロム
層24は反応性ガスと化学反応を起こし、透明なクロム
−フッ素化合物膜25となる(図7(D))。
【0037】その後、この透明なクロム−フッ素化合物
膜25をマスキングとしてクロム層24および透明導電
膜23の選択的なエッチングを行う。このエッチングに
は、反応性層であるクロム層24のエッチングと材料層
である透明導電膜23のエッチングを異なったエッチン
グ液で行う2段階エッチング法と、クロム層24と透明
銅導電膜23を同一のエッチング液で行う1段階エッチ
ング法とがある。
膜25をマスキングとしてクロム層24および透明導電
膜23の選択的なエッチングを行う。このエッチングに
は、反応性層であるクロム層24のエッチングと材料層
である透明導電膜23のエッチングを異なったエッチン
グ液で行う2段階エッチング法と、クロム層24と透明
銅導電膜23を同一のエッチング液で行う1段階エッチ
ング法とがある。
【0038】2段階エッチング法としては、まず、硝酸
第2セリウムアンモン液によりクロム層24のエッチン
グ(クロム層24のエッチングレートはクロム−フッ素
化合物膜5のエッチングレートの10倍)を行い、次
に、HCl:H2 O:HNO3=1:1:0.08の溶
液で透明導電膜23のエッチング(透明導電膜23のエ
ッチングレートはクロム−フッ素化合物膜5のエッチン
グレートの10倍)を行うことができる。
第2セリウムアンモン液によりクロム層24のエッチン
グ(クロム層24のエッチングレートはクロム−フッ素
化合物膜5のエッチングレートの10倍)を行い、次
に、HCl:H2 O:HNO3=1:1:0.08の溶
液で透明導電膜23のエッチング(透明導電膜23のエ
ッチングレートはクロム−フッ素化合物膜5のエッチン
グレートの10倍)を行うことができる。
【0039】また、1段階エッチング法としては、硝酸
第2セリウムアンモン液:(HCl:H2 O:HNO3
=1:1:0.08の溶液)=1:4からなるエッチン
グ液でクロム層24と透明導電膜23とのエッチング
(クロム層24と透明導電膜23のエッチングレートは
クロム−フッ素化合物膜5のエッチングレートの10
倍)を行う。あるいは、HCl:H2 O=1:1の溶液
でクロム層24と透明導電膜23とのエッチング(クロ
ム層24と透明導電膜23のエッチングレートはクロム
−フッ素化合物膜5のエッチングレートの8倍)を行う
ことができる。
第2セリウムアンモン液:(HCl:H2 O:HNO3
=1:1:0.08の溶液)=1:4からなるエッチン
グ液でクロム層24と透明導電膜23とのエッチング
(クロム層24と透明導電膜23のエッチングレートは
クロム−フッ素化合物膜5のエッチングレートの10
倍)を行う。あるいは、HCl:H2 O=1:1の溶液
でクロム層24と透明導電膜23とのエッチング(クロ
ム層24と透明導電膜23のエッチングレートはクロム
−フッ素化合物膜5のエッチングレートの8倍)を行う
ことができる。
【0040】このようなエッチングによって、クロム−
フッ素化合物膜25が形成された領域のクロム層24お
よび透明導電膜23のみを残して、他の領域のクロム層
24、透明導電膜23を除去し、透明導電膜23と透明
なクロム−フッ素化合物膜25からなる微細パターンを
備えた透明導電膜パターン形成基板21を形成すること
ができる(図7(E))。
フッ素化合物膜25が形成された領域のクロム層24お
よび透明導電膜23のみを残して、他の領域のクロム層
24、透明導電膜23を除去し、透明導電膜23と透明
なクロム−フッ素化合物膜25からなる微細パターンを
備えた透明導電膜パターン形成基板21を形成すること
ができる(図7(E))。
【0041】尚、透明導電膜パターン形成基板31の形
成においては、クロム層を硝酸第2セリウムアンモン液
によりエッチングすることにより、クロム−フッ素化合
物膜が形成された領域のクロム層のみを残して、他の領
域のクロム層が除去され、透明なクロム−フッ素化合物
膜35からなる微細パターンを備えた透明導電膜パター
ン形成基板31を形成することができる。
成においては、クロム層を硝酸第2セリウムアンモン液
によりエッチングすることにより、クロム−フッ素化合
物膜が形成された領域のクロム層のみを残して、他の領
域のクロム層が除去され、透明なクロム−フッ素化合物
膜35からなる微細パターンを備えた透明導電膜パター
ン形成基板31を形成することができる。
【0042】次に、具体的実施例を示して本発明を更に
詳細に説明する。 (実施例1)厚み1.1mmのコーニング7059ガラ
ス基板上に下記の成膜条件でスパッタリング法により酸
化インジウムスズ(ITO)の透明導電膜(厚み0.2
μm)を形成した。次に、このITO膜上に下記の成膜
条件でスパッタリング法によりクロム層を形成して下記
の表1に示されるような試料1〜24を作成した。
詳細に説明する。 (実施例1)厚み1.1mmのコーニング7059ガラ
ス基板上に下記の成膜条件でスパッタリング法により酸
化インジウムスズ(ITO)の透明導電膜(厚み0.2
μm)を形成した。次に、このITO膜上に下記の成膜
条件でスパッタリング法によりクロム層を形成して下記
の表1に示されるような試料1〜24を作成した。
【0043】ITO成膜条件 ・雰囲気ガス : Ar=100sccm,O2 =3s
ccm ・雰囲気圧力 : 0.3 Torr ・RFパワー : 2.5kW ・成膜レート : 2.2Å/秒クロム層成膜条件 ・雰囲気ガス : Ar=30sccm ・雰囲気圧力 : 0.3 Torr ・RFパワー : 100W ・成膜レート : 0.48Å/秒 次に、試料1〜18について、クロム層上に最小5μm
ライン&スペースの精度をもつ開口部パターンを備えた
金属製マスク板を載置し、基板の下面側に永久磁石を設
置して、このマスク板をクロム層上に吸引固定した。こ
れを、従来一般に用いられるプラズマエッチング装置の
チャンバー内に収容し、CF4 とO2 とを混合比95:
5で混合した反応性ガスを100sccm(standard c
c per minute:1分間の標準導入量)の割合でチャンバ
ー内に導入しながら真空排気を行い、チャンバー内の圧
力を50Paに保った。そして、500WのRF交流電
力をチャンバー内に供給して放電を起こし、反応性ガス
とプラズマ化した状態で5分間、10分間、20分間維
持して、それぞれの試料に反応性ガスによる処理を施し
た。
ccm ・雰囲気圧力 : 0.3 Torr ・RFパワー : 2.5kW ・成膜レート : 2.2Å/秒クロム層成膜条件 ・雰囲気ガス : Ar=30sccm ・雰囲気圧力 : 0.3 Torr ・RFパワー : 100W ・成膜レート : 0.48Å/秒 次に、試料1〜18について、クロム層上に最小5μm
ライン&スペースの精度をもつ開口部パターンを備えた
金属製マスク板を載置し、基板の下面側に永久磁石を設
置して、このマスク板をクロム層上に吸引固定した。こ
れを、従来一般に用いられるプラズマエッチング装置の
チャンバー内に収容し、CF4 とO2 とを混合比95:
5で混合した反応性ガスを100sccm(standard c
c per minute:1分間の標準導入量)の割合でチャンバ
ー内に導入しながら真空排気を行い、チャンバー内の圧
力を50Paに保った。そして、500WのRF交流電
力をチャンバー内に供給して放電を起こし、反応性ガス
とプラズマ化した状態で5分間、10分間、20分間維
持して、それぞれの試料に反応性ガスによる処理を施し
た。
【0044】このようにして反応性ガスによる処理を施
した試料1〜18について、XPSを用いた組成分析を
行った結果、クロム層の露出部分においてフッ素のピー
クが確認され、クロム−フッ素化合物膜の形成が確認で
きた。
した試料1〜18について、XPSを用いた組成分析を
行った結果、クロム層の露出部分においてフッ素のピー
クが確認され、クロム−フッ素化合物膜の形成が確認で
きた。
【0045】次に、試料1〜18に対して、硝酸第2セ
リウムアンモン液とHCl:H2 O:HNO3 =1:
1:0.08のエッチング液を用いた2段階エッチング
法によるエッチングを行い、クロム−フッ素化合物膜形
成領域以外のクロム層およびITO膜を除去して、ガラ
ス基板上にITO膜とクロム−フッ素化合物膜の積層体
からなる微細パターンを得た。
リウムアンモン液とHCl:H2 O:HNO3 =1:
1:0.08のエッチング液を用いた2段階エッチング
法によるエッチングを行い、クロム−フッ素化合物膜形
成領域以外のクロム層およびITO膜を除去して、ガラ
ス基板上にITO膜とクロム−フッ素化合物膜の積層体
からなる微細パターンを得た。
【0046】このようにして作成した試料1〜24につ
いて、パターン部分の透明性、表面抵抗およびパターン
精度を測定して下記の表1に示した。
いて、パターン部分の透明性、表面抵抗およびパターン
精度を測定して下記の表1に示した。
【0047】透明性の測定方法 波長550nmの光に対して、コーニング7059ガラ
ス基板上にITO膜(0.2μm)を成膜したものを透
過率100%として、クロム層の成膜後の透過率(試料
19〜23)と、反応性ガスによる処理後の透過率(試
料1〜18)を測定した。
ス基板上にITO膜(0.2μm)を成膜したものを透
過率100%として、クロム層の成膜後の透過率(試料
19〜23)と、反応性ガスによる処理後の透過率(試
料1〜18)を測定した。
【0048】表面抵抗の測定方法 三菱油化(株)製の四端子測定器(Loresta(タ
イプMCP−TESTER))を用いて測定した。
イプMCP−TESTER))を用いて測定した。
【0049】また、比較として、上述のようにしてコー
ニング7059ガラス基板上にITO膜を形成した後、
クロム層を形成せずに直接ITO膜に反応性ガスによる
処理(処理時間:0分、3分、5分、8分の4種、他の
条件は上述と同様)を施して試料25〜28を得た。こ
の試料24〜28について、XPSを用いた組成分析を
行った結果、ITO膜の露出部分でフッ素のピークは確
認されたものの、ITO膜の露出部分と非露出部分とに
おけるエッチングレートが同じであり、パターニングが
不可能であった。また、試料24〜28について、透明
性および表面抵抗を測定して下記の表1に示した。
ニング7059ガラス基板上にITO膜を形成した後、
クロム層を形成せずに直接ITO膜に反応性ガスによる
処理(処理時間:0分、3分、5分、8分の4種、他の
条件は上述と同様)を施して試料25〜28を得た。こ
の試料24〜28について、XPSを用いた組成分析を
行った結果、ITO膜の露出部分でフッ素のピークは確
認されたものの、ITO膜の露出部分と非露出部分とに
おけるエッチングレートが同じであり、パターニングが
不可能であった。また、試料24〜28について、透明
性および表面抵抗を測定して下記の表1に示した。
【0050】
【表1】 表1に示されるように、クロム層の厚みが10〜30Å
の範囲にある試料2〜5,8〜11,14〜17は、そ
のパターン部分がほぼ80%以上の良好な透明性と、低
い表面抵抗を示している。
の範囲にある試料2〜5,8〜11,14〜17は、そ
のパターン部分がほぼ80%以上の良好な透明性と、低
い表面抵抗を示している。
【0051】しかし、クロム層の厚みが10Å未満の試
料1,7,13はパターニング特性が不十分であった。
また、クロム層の厚みが30Åを越える試料6,12,
18は透明性が不十分であり、反応性ガス処理による透
明なクロム−フッ素化合物膜形成は、処理時間を長くし
ても厚み方向で30Åが限度であることが確認された。 (実施例2)実施例1と同様にしてコーニング7059
ガラス基板上にITO膜およびクロム層を形成して、試
料1〜24を作成した。
料1,7,13はパターニング特性が不十分であった。
また、クロム層の厚みが30Åを越える試料6,12,
18は透明性が不十分であり、反応性ガス処理による透
明なクロム−フッ素化合物膜形成は、処理時間を長くし
ても厚み方向で30Åが限度であることが確認された。 (実施例2)実施例1と同様にしてコーニング7059
ガラス基板上にITO膜およびクロム層を形成して、試
料1〜24を作成した。
【0052】次に、試料1〜18を、イオン銃を備えた
チャンバー内に収容し、CF4 とO2 とを混合比95:
5で混合した反応性ガスを30sccmの割合でチャン
バー内に導入しながら真空排気を行い、チャンバー内の
圧力を2.0×10-2Paに保った。また、最小5μm
ライン&スペースの精度をもつ開口部パターンを備えた
金属製マスク板を試料に密着させるように載置し、この
金属製マスク板から30cmの距離にイオン銃を配置し
た。そして、下記の条件でイオン銃からフッ素化合物ガ
スイオンCF3 +のイオン流を試料に照射してクロム層の
表面処理を行った。
チャンバー内に収容し、CF4 とO2 とを混合比95:
5で混合した反応性ガスを30sccmの割合でチャン
バー内に導入しながら真空排気を行い、チャンバー内の
圧力を2.0×10-2Paに保った。また、最小5μm
ライン&スペースの精度をもつ開口部パターンを備えた
金属製マスク板を試料に密着させるように載置し、この
金属製マスク板から30cmの距離にイオン銃を配置し
た。そして、下記の条件でイオン銃からフッ素化合物ガ
スイオンCF3 +のイオン流を試料に照射してクロム層の
表面処理を行った。
【0053】フッ素イオンF+ 発生条件 ・ビーム電圧 : 700V ・加速電圧 : 300V ・イオン化電圧 : 60V ・フィラメント電流 : 10A ・ニュートライザ電流: 14A ・処理時間 : 1分、3分、5分 このようにして表面処理を施した試料1〜18につい
て、XPSを用いた組成分析を行った結果、クロム層の
露出部分においてフッ素のピークが確認され、クロム−
フッ素化合物膜の形成が確認できた。
て、XPSを用いた組成分析を行った結果、クロム層の
露出部分においてフッ素のピークが確認され、クロム−
フッ素化合物膜の形成が確認できた。
【0054】次に、試料1〜18に対して、実施例1と
同様にしてエッチングを行い、クロム−フッ素化合物膜
形成領域以外のクロム層およびITO膜を除去して、ガ
ラス基板上にITO膜とクロム−フッ素化合物膜の積層
体からなる微細パターンを得た。
同様にしてエッチングを行い、クロム−フッ素化合物膜
形成領域以外のクロム層およびITO膜を除去して、ガ
ラス基板上にITO膜とクロム−フッ素化合物膜の積層
体からなる微細パターンを得た。
【0055】このようにして作成した試料1〜24につ
いて、パターン部分の透明性、表面抵抗、抵抗率および
パターン精度を測定して下記の表2に示した。
いて、パターン部分の透明性、表面抵抗、抵抗率および
パターン精度を測定して下記の表2に示した。
【0056】低効率の測定方法 シート抵抗R(Ω/□)と膜厚d(nm)とから、下記
に式により抵抗率ρ(Ω・cm)を算出した。
に式により抵抗率ρ(Ω・cm)を算出した。
【0057】ρ=R・d×10-7
【0058】
【表2】 透明導電膜の条件として、透過率が80%以上、抵抗率
が1×10-3Ω・cm以下であることが要求されるが、
表2の結果からは、いずれの試料も抵抗率は充分に低い
ものの、試料22〜24は透過率が低く、この点で透明
導電膜としては不適当である。 (実施例3)実施例1と同様にしてコーニング7059
ガラス基板上にITO膜およびクロム層を形成して、試
料1〜12を作成した。
が1×10-3Ω・cm以下であることが要求されるが、
表2の結果からは、いずれの試料も抵抗率は充分に低い
ものの、試料22〜24は透過率が低く、この点で透明
導電膜としては不適当である。 (実施例3)実施例1と同様にしてコーニング7059
ガラス基板上にITO膜およびクロム層を形成して、試
料1〜12を作成した。
【0059】次に、試料1〜12を従来一般に用いられ
るプラズマエッチング装置のチャンバー内に収容し、C
F4 とO2 をと混合比95:5で混合した反応性ガスを
100sccmの割合でチャンバー内に導入しながら真
空排気を行い、チャンバー内の圧力を50Paに保っ
た。そして、500WのRF交流電力をチャンバー内に
供給して放電を起こし、反応性ガスとプラズマ化した状
態で5分間、10分間、20分間維持して、それぞれの
試料に反応性ガスによる処理を施した。
るプラズマエッチング装置のチャンバー内に収容し、C
F4 とO2 をと混合比95:5で混合した反応性ガスを
100sccmの割合でチャンバー内に導入しながら真
空排気を行い、チャンバー内の圧力を50Paに保っ
た。そして、500WのRF交流電力をチャンバー内に
供給して放電を起こし、反応性ガスとプラズマ化した状
態で5分間、10分間、20分間維持して、それぞれの
試料に反応性ガスによる処理を施した。
【0060】このようにして反応性ガスによるフッ素処
理を施した試料1〜12について、XPSを用いた組成
分析を行った結果、クロム層の露出部分においてフッ素
のピークが確認され、クロム−フッ素化合物膜の形成が
確認できた。
理を施した試料1〜12について、XPSを用いた組成
分析を行った結果、クロム層の露出部分においてフッ素
のピークが確認され、クロム−フッ素化合物膜の形成が
確認できた。
【0061】次に、クロム−フッ素化合物膜上に最小5
μmライン&スペースの精度をもつ開口部パターンを備
えた金属製マスク板を載置し、基板の下面側に永久磁石
を設置して、このマスク板をクロム−フッ素化合物膜上
に吸引固定した。これを、チャンバー内に収容し、下記
の条件でクロム−フッ素化合物膜の露出面に酸素イオン
ビーム処理を施してクロム−フッ素化合物膜を分解し
た。
μmライン&スペースの精度をもつ開口部パターンを備
えた金属製マスク板を載置し、基板の下面側に永久磁石
を設置して、このマスク板をクロム−フッ素化合物膜上
に吸引固定した。これを、チャンバー内に収容し、下記
の条件でクロム−フッ素化合物膜の露出面に酸素イオン
ビーム処理を施してクロム−フッ素化合物膜を分解し
た。
【0062】酸素イオンビーム処理条件 ・反応性ガス : O2 =30sccm ・真空度 : 2.0×10-2Pa ・ビーム電圧 : 500V ・加速電圧 : 300V ・イオン化電圧 : 60V ・フィラメント電流 : 10A ・ニュートライザ電流: 14A ・処理時間 : 1分、3分、5分 XPSを用いた組成分析を行った結果、上記の酸素イオ
ンビーム処理を施した露出部は、フッ素のピークが確認
されず、酸化が進んでいることが確認された。すなわ
ち、この酸素イオンビーム処理を施すことにより、クロ
ム−フッ素化合物はクロム酸化物に変化した。このクロ
ム酸化物はクロムの約2倍のエッチングレートを示すも
のである。
ンビーム処理を施した露出部は、フッ素のピークが確認
されず、酸化が進んでいることが確認された。すなわ
ち、この酸素イオンビーム処理を施すことにより、クロ
ム−フッ素化合物はクロム酸化物に変化した。このクロ
ム酸化物はクロムの約2倍のエッチングレートを示すも
のである。
【0063】次に、試料1〜12に対して塩酸50重量
%水溶液によるエッチングを行い、クロム−フッ素化合
物膜が分解除去された領域のクロム層およびITO膜を
除去して、ガラス基板上にITO膜とクロム−フッ素化
合物膜の積層体からなる微細パターンを得た。
%水溶液によるエッチングを行い、クロム−フッ素化合
物膜が分解除去された領域のクロム層およびITO膜を
除去して、ガラス基板上にITO膜とクロム−フッ素化
合物膜の積層体からなる微細パターンを得た。
【0064】このようにして作成した試料1〜12につ
いて、パターン部分の透明性、表面抵抗およびパターン
精度を測定して下記の表3に示した。
いて、パターン部分の透明性、表面抵抗およびパターン
精度を測定して下記の表3に示した。
【0065】
【表3】 (実施例4)コーニング7059ガラス基板上にITO
膜を形成することなく、直接クロム層を実施例1と同様
の条件で形成して試料1〜24を作成した。
膜を形成することなく、直接クロム層を実施例1と同様
の条件で形成して試料1〜24を作成した。
【0066】次に、試料1〜18について、実施例1と
同様に反応性ガスによるフッ素処理(5分間、10分
間、20分間)を行った。
同様に反応性ガスによるフッ素処理(5分間、10分
間、20分間)を行った。
【0067】次に、試料1〜18に対して、硝酸第2セ
リウムアンモン液を用いたエッチングを行い、クロム−
フッ素化合物膜形成領域以外のクロム層を除去して、ガ
ラス基板上にクロム−フッ素化合物膜からなる微細パタ
ーンを得た。
リウムアンモン液を用いたエッチングを行い、クロム−
フッ素化合物膜形成領域以外のクロム層を除去して、ガ
ラス基板上にクロム−フッ素化合物膜からなる微細パタ
ーンを得た。
【0068】このようにして作成した試料1〜24につ
いて、パターン部分の透明性、表面抵抗およびパターン
精度を実施例1と同様に測定して下記の表4に示した。
いて、パターン部分の透明性、表面抵抗およびパターン
精度を実施例1と同様に測定して下記の表4に示した。
【0069】
【表4】
【0070】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
反応性層の形成、化合物膜の形成、エッチングと
いう3段階の処理により材料層の微細パターン形成を行
うことができ、工程の大幅な簡略化が可能であり、シャ
ドーマスクやメタルマスク等の製造、半導体プロセスで
の配線や回路パターンの形成、あるいは薄膜の微細パタ
ーン形成等の微細加工工程における製造コストの低減が
可能となり、また、反応性層をクロム層とし化合物膜を
クロム−フッ素化合物膜とすることにより、化合物膜は
透明となるので、材料層が透明導電膜である場合、透明
導電膜と透明なクロム−フッ素化合物膜の積層体からな
る微細な透明導電膜パターンを備えた基板が可能とな
り、この透明導電膜パターンは表面にクロム−フッ素化
合物膜が存在するため耐久性が高いものとなる。また、
材料層を介することなく基板上に直接反応性層を形成し
た場合、基板上に透明なクロム−フッ素化合物膜からな
る微細パターンを備えた透明導電膜パターン形成基板が
可能となる。
反応性層の形成、化合物膜の形成、エッチングと
いう3段階の処理により材料層の微細パターン形成を行
うことができ、工程の大幅な簡略化が可能であり、シャ
ドーマスクやメタルマスク等の製造、半導体プロセスで
の配線や回路パターンの形成、あるいは薄膜の微細パタ
ーン形成等の微細加工工程における製造コストの低減が
可能となり、また、反応性層をクロム層とし化合物膜を
クロム−フッ素化合物膜とすることにより、化合物膜は
透明となるので、材料層が透明導電膜である場合、透明
導電膜と透明なクロム−フッ素化合物膜の積層体からな
る微細な透明導電膜パターンを備えた基板が可能とな
り、この透明導電膜パターンは表面にクロム−フッ素化
合物膜が存在するため耐久性が高いものとなる。また、
材料層を介することなく基板上に直接反応性層を形成し
た場合、基板上に透明なクロム−フッ素化合物膜からな
る微細パターンを備えた透明導電膜パターン形成基板が
可能となる。
【図1】本発明の微細パターン形成方法の一例を説明す
るための工程図である。
るための工程図である。
【図2】反応性粒子を使用する本発明の微細パターン形
成方法の一例を説明するための図である。
成方法の一例を説明するための図である。
【図3】イオンビームを使用する本発明の微細パターン
形成方法の一例を説明するための図である。
形成方法の一例を説明するための図である。
【図4】本発明の微細パターン形成方法の他の例を説明
するための工程図である。
するための工程図である。
【図5】本発明の透明導電膜パターン形成基板の一例を
示す概略断面図である。
示す概略断面図である。
【図6】本発明の透明導電膜パターン形成基板の他の例
を示す概略断面図である。
を示す概略断面図である。
【図7】本発明の透明導電膜パターン形成基板の製造の
一例を説明するための工程図である。
一例を説明するための工程図である。
2,12…基板 3,13…材料層 4,14…反応性層 5,15…化合物膜 21,31…透明導電膜パターン形成基板 22,32…基板 23…透明導電膜 24…クロム層 25,35…クロム−フッ素化合物膜
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】 2段階エッチング法としては、まず、硝
酸第2セリウムアンモン液によりクロム層24のエッチ
ング(クロム層24のエッチングレートはクロム−フッ
素化合物膜25のエッチングレートの10倍)を行い、
次に、HCl:H2O:HNO3=1:1:0.08の
溶液で透明導電膜23のエッチング(透明導電膜23の
エッチングレートはクロム−フッ素化合物膜25のエッ
チングレートの10倍)を行うことができる。
酸第2セリウムアンモン液によりクロム層24のエッチ
ング(クロム層24のエッチングレートはクロム−フッ
素化合物膜25のエッチングレートの10倍)を行い、
次に、HCl:H2O:HNO3=1:1:0.08の
溶液で透明導電膜23のエッチング(透明導電膜23の
エッチングレートはクロム−フッ素化合物膜25のエッ
チングレートの10倍)を行うことができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】 また、1段階エッチング法としては、硝
酸第2セリウムアンモン液:(HCl:H2O:HNO
3=1:1:0.08の溶液)=1:4からなるエッチ
ング液でクロム層24と透明導電膜23とのエッチング
(クロム層24と透明導電膜23のエッチングレートは
クロム−フッ素化合物膜25のエッチングレートの10
倍)を行う。あるいは、HCl:H2O=1:1の溶液
でクロム層24と透明導電膜23とのエッチング(クロ
ム層24と透明導電膜23のエッチングレートはクロム
−フッ素化合物膜25のエッチングレートの8倍)を行
うことができる。
酸第2セリウムアンモン液:(HCl:H2O:HNO
3=1:1:0.08の溶液)=1:4からなるエッチ
ング液でクロム層24と透明導電膜23とのエッチング
(クロム層24と透明導電膜23のエッチングレートは
クロム−フッ素化合物膜25のエッチングレートの10
倍)を行う。あるいは、HCl:H2O=1:1の溶液
でクロム層24と透明導電膜23とのエッチング(クロ
ム層24と透明導電膜23のエッチングレートはクロム
−フッ素化合物膜25のエッチングレートの8倍)を行
うことができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/20 506 7/40 521 H01L 21/3065
Claims (9)
- 【請求項1】 基板上に反応性層を形成し、 前記反応性層と化学反応を生じる反応性ガス、反応性粒
子およびイオンビームのいずれかを用いて前記反応性層
に所定のパターンで透明な化合物膜を形成し、 前記反応性層をエッチングして前記化合物膜形成領域か
らなる微細パターンを形成することを特徴とする微細パ
ターン形成方法。 - 【請求項2】 基板上に反応性層を形成し、 前記反応性層と化学反応を生じる反応性ガス、反応性粒
子およびイオンビームのいずれかを用いて前記反応性層
上に透明な化合物膜を形成させ、 前記化合物膜のうち所定のパターン領域のみが残るよう
に前記化合物膜を分解し、 前記反応性層をエッチングして所定のパターンで残った
前記化合物膜領域からなる微細パターンを形成すること
を特徴とする微細パターン形成方法。 - 【請求項3】 基板上の材料層の上に反応性層を形成
し、 前記反応性層と化学反応を生じる反応性ガス、反応性粒
子およびイオンビームのいずれかを用いて前記反応性層
に所定のパターンで化合物膜を形成し、 前記化合物膜をマスキングとして前記反応性層および前
記材料層をエッチングして微細パターンを形成すること
を特徴とする微細パターン形成方法。 - 【請求項4】 基板上の材料層の上に反応性層を形成
し、 前記反応性層と化学反応を生じる反応性ガス、反応性粒
子およびイオンビームのいずれかを用いて前記反応性層
上に化合物膜を形成させ、 前記化合物膜のうち所定のパターン領域のみが残るよう
に前記化合物膜を分解し、 所定のパターンで残った前記化合物膜をマスキングとし
て前記材料層および前記反応性層をエッチングして微細
パターンを形成することを特徴とする微細パターン形成
方法。 - 【請求項5】 前記反応性層はクロム層であり、前記反
応性ガスはフッ素化合物ガス、前記反応性粒子はフッ素
イオン、フッ素ラジカル、フッ素化合物ガスイオンおよ
びフッ素化合物ガスラジカルのいずれか、前記イオンビ
ームはフッ素イオンビームあるいはフッ素化合物イオン
ビームであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の
いずれかに記載の微細パターン形成方法。 - 【請求項6】 前記クロム層の厚みは10〜30Åの範
囲内であることを特徴とする請求項5に記載の微細パタ
ーン形成方法。 - 【請求項7】 前記材料層は透明導電膜であることを特
徴とする請求項3乃至請求項6のいずれかに記載の微細
パターン形成方法。 - 【請求項8】 基板と、該基板上に所定のパターンで積
層された透明なクロム−フッ素化合物膜とを備えること
を特徴とする透明導電膜パターン形成基板。 - 【請求項9】 基板と、該基板上に所定のパターンで積
層された透明導電膜と、該透明導電膜上に形成された透
明なクロム−フッ素化合物膜とを備えることを特徴とす
る透明導電膜パターン形成基板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24472594A JPH0883763A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 微細パターン形成方法および透明導電膜パターン形成基板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24472594A JPH0883763A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 微細パターン形成方法および透明導電膜パターン形成基板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0883763A true JPH0883763A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=17122978
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24472594A Pending JPH0883763A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 微細パターン形成方法および透明導電膜パターン形成基板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0883763A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6376155B2 (en) | 1998-05-25 | 2002-04-23 | Nec Corporation | Patterning method in semiconductor device fabricating process |
| KR100977982B1 (ko) * | 2003-09-17 | 2010-08-24 | 엘지디스플레이 주식회사 | 액정표시장치용 어레이기판 제조장치 및 그 제조방법 |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP24472594A patent/JPH0883763A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6376155B2 (en) | 1998-05-25 | 2002-04-23 | Nec Corporation | Patterning method in semiconductor device fabricating process |
| KR100977982B1 (ko) * | 2003-09-17 | 2010-08-24 | 엘지디스플레이 주식회사 | 액정표시장치용 어레이기판 제조장치 및 그 제조방법 |
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