JPH0883914A - 多結晶半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
多結晶半導体装置及びその製造方法Info
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- JPH0883914A JPH0883914A JP22016694A JP22016694A JPH0883914A JP H0883914 A JPH0883914 A JP H0883914A JP 22016694 A JP22016694 A JP 22016694A JP 22016694 A JP22016694 A JP 22016694A JP H0883914 A JPH0883914 A JP H0883914A
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- H10P14/6336—Deposition from the gas or vapour phase using decomposition or reaction of gaseous or vapour phase compounds, i.e. chemical vapour deposition in the presence of a plasma [PECVD]
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- Thin Film Transistor (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 例えばアクティブマトリックス型液晶表示装
置の画素部スイッチング素子あるいは駆動回路を構成す
る回路素子として用いられる多結晶半導体装置におい
て、しきい値電圧などの動作特性を高精度に制御して均
一なのもとし、かつその移動度が高く高速応答特性に優
れた多結晶半導体装置を提供する。 【構成】 a−Si:H膜103におけるチャネル領域
108の電流が流れる活性領域の水素濃度を、その活性
領域より深い領域における水素濃度よりも低い濃度分布
に形成されていることにより、しきい値電圧をはじめと
して半導体装置の動作特性を高精度に制御して均一なの
もとし、かつその電界効果移動度が高く応答特性等にも
優れたものとすることができる。
置の画素部スイッチング素子あるいは駆動回路を構成す
る回路素子として用いられる多結晶半導体装置におい
て、しきい値電圧などの動作特性を高精度に制御して均
一なのもとし、かつその移動度が高く高速応答特性に優
れた多結晶半導体装置を提供する。 【構成】 a−Si:H膜103におけるチャネル領域
108の電流が流れる活性領域の水素濃度を、その活性
領域より深い領域における水素濃度よりも低い濃度分布
に形成されていることにより、しきい値電圧をはじめと
して半導体装置の動作特性を高精度に制御して均一なの
もとし、かつその電界効果移動度が高く応答特性等にも
優れたものとすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多結晶半導体装置及び
その製造方法に関する。
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アモルファスシリコン膜にエキシ
マレーザ光を照射することにより結晶化させて多結晶シ
リコン化して電界効果移動度の高い多結晶半導体膜を作
製するためのレーザアニール技術が開発されている。こ
のような技術を用いて多結晶シリコン薄膜トランジスタ
(poly−Silicon Thin Film T
ransistor;以下、p−SiTFTと略称)を
ガラス基板上に 450℃以下の低温で形成することが可能
となっている。
マレーザ光を照射することにより結晶化させて多結晶シ
リコン化して電界効果移動度の高い多結晶半導体膜を作
製するためのレーザアニール技術が開発されている。こ
のような技術を用いて多結晶シリコン薄膜トランジスタ
(poly−Silicon Thin Film T
ransistor;以下、p−SiTFTと略称)を
ガラス基板上に 450℃以下の低温で形成することが可能
となっている。
【0003】このようなp−SiTFTを用いて、例え
ばアクティブマトリックス型液晶表示装置の駆動回路や
画素部のTFT素子アレイを形成するような場合、その
駆動回路を形成するTFTには個々のTFTの動作特性
が安定しておりTFTアレイ全体としても高精度に均一
な動作特性であることが要求される。
ばアクティブマトリックス型液晶表示装置の駆動回路や
画素部のTFT素子アレイを形成するような場合、その
駆動回路を形成するTFTには個々のTFTの動作特性
が安定しておりTFTアレイ全体としても高精度に均一
な動作特性であることが要求される。
【0004】しかしながら、従来のp−SiTFTで
は、その製造方法上からもレーザアニール法による十分
に均一で高精度な膜質の多結晶シリコン膜を形成するこ
とができなかった。従って、そのようなばらつきが多く
不均一で低精度な多結晶シリコン膜を用いたTFTの動
作特性は、ばらついた不均一なものとなるという問題が
ある。その結果、例えば数10万画素以上もの画素数のア
クティブマトリックス型液晶表示装置の画素部スイッチ
ング素子あるいは駆動回路に上記のようなTFTを用い
ると、その液晶表示装置の表示画像は表示むらの目立つ
表示品位の極めて低いものとなってしまうという問題が
あった。
は、その製造方法上からもレーザアニール法による十分
に均一で高精度な膜質の多結晶シリコン膜を形成するこ
とができなかった。従って、そのようなばらつきが多く
不均一で低精度な多結晶シリコン膜を用いたTFTの動
作特性は、ばらついた不均一なものとなるという問題が
ある。その結果、例えば数10万画素以上もの画素数のア
クティブマトリックス型液晶表示装置の画素部スイッチ
ング素子あるいは駆動回路に上記のようなTFTを用い
ると、その液晶表示装置の表示画像は表示むらの目立つ
表示品位の極めて低いものとなってしまうという問題が
あった。
【0005】ところで、ガラス基板を使用することが可
能な 450℃程度の低温プロセスを用いてアモルファスシ
リコン薄膜を形成する場合、一般にプラズマCVD法が
用いられる。このプラズマCVD法により形成されたア
モルファスシリコン膜中には、一般に 1×1021個/cm
3 以上〜 2×1021程度の水素が含まれている(「程度」
と述べたのは、成膜条件等により左記には多少のばらつ
きがあるためであるが、その数値のオーダーは左記の通
り 1×1021個/cm3 以上である)。
能な 450℃程度の低温プロセスを用いてアモルファスシ
リコン薄膜を形成する場合、一般にプラズマCVD法が
用いられる。このプラズマCVD法により形成されたア
モルファスシリコン膜中には、一般に 1×1021個/cm
3 以上〜 2×1021程度の水素が含まれている(「程度」
と述べたのは、成膜条件等により左記には多少のばらつ
きがあるためであるが、その数値のオーダーは左記の通
り 1×1021個/cm3 以上である)。
【0006】このような水素化アモルファスシリコン膜
に高いエネルギー密度のレーザ光を照射すると、膜中の
水素が瞬時に放出されるのに伴ってその部分近傍の膜が
溶発する。その結果、水素化アモルファスシリコン膜の
表面や膜質が荒れてしまい、この水素化アモルファスシ
リコン膜を用いてTFTを作製することができなくなる
という問題がある。
に高いエネルギー密度のレーザ光を照射すると、膜中の
水素が瞬時に放出されるのに伴ってその部分近傍の膜が
溶発する。その結果、水素化アモルファスシリコン膜の
表面や膜質が荒れてしまい、この水素化アモルファスシ
リコン膜を用いてTFTを作製することができなくなる
という問題がある。
【0007】従来、このような水素を多量に含んだa−
Si:H薄膜のレーザアニール法としては、 (1) レーザアニール前に 450℃、 1時間程度の熱ア
ニールを施し、膜中の水素を脱離させた後に、レーザア
ニールを行なって結晶化する。
Si:H薄膜のレーザアニール法としては、 (1) レーザアニール前に 450℃、 1時間程度の熱ア
ニールを施し、膜中の水素を脱離させた後に、レーザア
ニールを行なって結晶化する。
【0008】(2) 低いエネルギー密度でレーザ光を
照射して水素を放出した後に、高いエネルギー密度で照
射して結晶化させる 2回の照射でp−Si膜を形成する
方法。の、主に 2通りの方法が用いられていた。
照射して水素を放出した後に、高いエネルギー密度で照
射して結晶化させる 2回の照射でp−Si膜を形成する
方法。の、主に 2通りの方法が用いられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、(1)
の方法では、スループットが悪いという問題がある。ま
た、熱アニール工程において深さ方向にほぼ均一にH濃
度が低くなり、その結果、得られたp−Si膜の水素分
布も均一でかつ低い濃度になり、p−Si膜のエネルギ
ー準位が不安定になるため、これを用いて形成されたT
FT素子アレイの動作特性等が、アレイ全体で不均一で
低精度なものとなるという問題があることを我々は確認
した。
の方法では、スループットが悪いという問題がある。ま
た、熱アニール工程において深さ方向にほぼ均一にH濃
度が低くなり、その結果、得られたp−Si膜の水素分
布も均一でかつ低い濃度になり、p−Si膜のエネルギ
ー準位が不安定になるため、これを用いて形成されたT
FT素子アレイの動作特性等が、アレイ全体で不均一で
低精度なものとなるという問題があることを我々は確認
した。
【0010】また、(2)の方法では、膜の溶発を抑え
ることが可能なので均一なp−Si膜を得ることはでき
るものの、このときp−Si膜の粒径が小さくなってし
まうので、このp−Si膜を用いたTFTの電界効果移
動度μFEが低く、動作特性が低劣なものとなるという問
題がある。
ることが可能なので均一なp−Si膜を得ることはでき
るものの、このときp−Si膜の粒径が小さくなってし
まうので、このp−Si膜を用いたTFTの電界効果移
動度μFEが低く、動作特性が低劣なものとなるという問
題がある。
【0011】このように、従来の技術に係る多結晶半導
体装置は、その特性にばらつきが多く、不均一で低精度
であり、例えばTFTとして形成した場合の電界効果移
動度をはじめとした動作特性も低いという問題があっ
た。
体装置は、その特性にばらつきが多く、不均一で低精度
であり、例えばTFTとして形成した場合の電界効果移
動度をはじめとした動作特性も低いという問題があっ
た。
【0012】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたもので、その目的は、例えばアクティブマト
リックス型液晶表示装置の画素部スイッチング素子ある
いは駆動回路を構成する回路素子として用いられる多結
晶半導体装置において、しきい値電圧などの動作特性を
高精度に制御して安定的でアレイ全体として均一なもの
とし、かつその電界効果移動度も高く、高速応答特性に
優れたものとした、多結晶半導体装置を提供すること、
またそれに用いられるような多結晶半導体層の製造方法
を提供することにある。
に成されたもので、その目的は、例えばアクティブマト
リックス型液晶表示装置の画素部スイッチング素子ある
いは駆動回路を構成する回路素子として用いられる多結
晶半導体装置において、しきい値電圧などの動作特性を
高精度に制御して安定的でアレイ全体として均一なもの
とし、かつその電界効果移動度も高く、高速応答特性に
優れたものとした、多結晶半導体装置を提供すること、
またそれに用いられるような多結晶半導体層の製造方法
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の多結晶半導体装
置は、半導体層中にキャリアが移動するチャネル領域を
備えた多結晶半導体装置であって、前記チャネル領域に
おける、電流が流れる活性領域の水素濃度が前記活性領
域より深い領域の水素濃度よりも低い濃度分布である多
結晶半導体層と、前記チャネル領域のキャリアの移動を
制御する制御電極と、を具備することを特徴とする多結
晶半導体装置であめ。
置は、半導体層中にキャリアが移動するチャネル領域を
備えた多結晶半導体装置であって、前記チャネル領域に
おける、電流が流れる活性領域の水素濃度が前記活性領
域より深い領域の水素濃度よりも低い濃度分布である多
結晶半導体層と、前記チャネル領域のキャリアの移動を
制御する制御電極と、を具備することを特徴とする多結
晶半導体装置であめ。
【0014】また、絶縁性基板と、前記絶縁性基板上に
形成されたゲート電極と、前記ゲート電極を覆うように
形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成された、チャ
ネル領域とソース領域とドレイン領域とを備えた多結晶
半導体層であって、前記チャネル領域における電流が流
れる活性領域の水素濃度が前記活性領域より深い領域の
活性層の水素濃度よりも低い濃度分布である多結晶半導
体層と、前記多結晶半導体層のチャネル領域上を覆うよ
うに形成されたチャネル保護層と、前記多結晶半導体層
のソース領域及びドレイン領域に各々電気的に接続され
るソース電極及びドレイン電極と、を具備することを特
徴とする多結晶半導体装置である。
形成されたゲート電極と、前記ゲート電極を覆うように
形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成された、チャ
ネル領域とソース領域とドレイン領域とを備えた多結晶
半導体層であって、前記チャネル領域における電流が流
れる活性領域の水素濃度が前記活性領域より深い領域の
活性層の水素濃度よりも低い濃度分布である多結晶半導
体層と、前記多結晶半導体層のチャネル領域上を覆うよ
うに形成されたチャネル保護層と、前記多結晶半導体層
のソース領域及びドレイン領域に各々電気的に接続され
るソース電極及びドレイン電極と、を具備することを特
徴とする多結晶半導体装置である。
【0015】また、上記のいずれかに記載の多結晶半導
体装置において、前記多結晶半導体層のチャネル領域に
おける、表面から深さ25nmまでの電流が流れる活性領
域の水素濃度が、前記活性領域より深い領域の水素濃度
よりも低い濃度分布であることを特徴とする多結晶半導
体装置である。
体装置において、前記多結晶半導体層のチャネル領域に
おける、表面から深さ25nmまでの電流が流れる活性領
域の水素濃度が、前記活性領域より深い領域の水素濃度
よりも低い濃度分布であることを特徴とする多結晶半導
体装置である。
【0016】また、上記のうちいずれかに記載の多結晶
半導体装置において、前記多結晶半導体層がグレインサ
イズ50nm乃至 2μmの多結晶シリコンで形成された多
結晶半導体層であって、該多結晶半導体層におけるチャ
ネル領域の表面から25nmまでの深さの水素濃度が 5×
1018個/cm3 乃至 1×1020個/cm3 であり、かつ前
記深さ25nmより深い領域の水素濃度が 1×1020個/c
m3 乃至 5×1021個/cm3 であることを特徴とする多
結晶半導体装置である。
半導体装置において、前記多結晶半導体層がグレインサ
イズ50nm乃至 2μmの多結晶シリコンで形成された多
結晶半導体層であって、該多結晶半導体層におけるチャ
ネル領域の表面から25nmまでの深さの水素濃度が 5×
1018個/cm3 乃至 1×1020個/cm3 であり、かつ前
記深さ25nmより深い領域の水素濃度が 1×1020個/c
m3 乃至 5×1021個/cm3 であることを特徴とする多
結晶半導体装置である。
【0017】本発明の製造方法は、半導体層の材料膜を
成膜する工程と、前記半導体層の材料膜を被アニール体
として該半導体層の材料膜に対して異なるエネルギ密度
で、低いエネルギー密度から段階的にエネルギーを高く
して行き少なくとも 1回のエネルギービーム照射とその
前及び/又は後のエネルギービーム照射とにおけるビー
ムのエネルギー密度の差が10mJ/cm2 乃至50mJ/
cm2 であるようにエネルギービームを複数回にわたっ
て照射して、半導体層のチャネル領域の表面からその深
さ方向に連続的あるいは段階的に高濃度に水素が分布す
る半導体層を形成するエネルギービームアニール工程
と、を具備することを特徴とする多結晶半導体装置の製
造方法である。
成膜する工程と、前記半導体層の材料膜を被アニール体
として該半導体層の材料膜に対して異なるエネルギ密度
で、低いエネルギー密度から段階的にエネルギーを高く
して行き少なくとも 1回のエネルギービーム照射とその
前及び/又は後のエネルギービーム照射とにおけるビー
ムのエネルギー密度の差が10mJ/cm2 乃至50mJ/
cm2 であるようにエネルギービームを複数回にわたっ
て照射して、半導体層のチャネル領域の表面からその深
さ方向に連続的あるいは段階的に高濃度に水素が分布す
る半導体層を形成するエネルギービームアニール工程
と、を具備することを特徴とする多結晶半導体装置の製
造方法である。
【0018】
【作用】本発明の多結晶半導体装置は、多結晶半導体層
においてチャネル領域の電流が流れる活性領域の水素濃
度をその活性領域より深い領域における水素濃度よりも
低い濃度分布に形成されていることにより、しきい値電
圧をはじめとして半導体装置の動作特性を高精度に制御
して均一なものとし、かつその電界効果移動度も高く高
速応答特性に優れたものとすることができる。
においてチャネル領域の電流が流れる活性領域の水素濃
度をその活性領域より深い領域における水素濃度よりも
低い濃度分布に形成されていることにより、しきい値電
圧をはじめとして半導体装置の動作特性を高精度に制御
して均一なものとし、かつその電界効果移動度も高く高
速応答特性に優れたものとすることができる。
【0019】本発明者らは、上記のように多結晶半導体
層における水素濃度をその深さ方向に制御することによ
り、上記のような効果を得ることができることを種々の
実験により確認した。これは下記のような理論的な作用
に基づくものと考えられる。すなわち、ドレイン電流が
流れる活性領域よりもそのゲート電極側(制御電極)を
表面として計ってさらに深い領域、つまりその表面から
計って25nmの深さよりも深い領域、いわゆるバックチ
ャネル領域に、トラップ準位が存在しないと、下地のS
iOx 等の内部に蓄積された電荷で、その上に配置され
ている多結晶半導体層のエネルギーバンドが曲げられて
しまい、その多結晶半導体層のエネルギー準位が不安定
な状態になる。しかして、このバックチャネル側の水素
濃度を高めると、これによってトラップ準位が存在する
ことになり、これにより多結晶半導体層のエネルギーバ
ンドが束縛(固定)される。従って、前記のSiOx か
らの電荷の影響を受けることが極めて少なくなるように
抑制できるので、その多結晶半導体層のエネルギー準位
は安定し、安定した動作特性のTFTを実現できる。す
なわち、上述の本発明発明に係る多結晶半導体層を用い
た例えば多結晶シリコンTFTは、それをアレイ状に形
成しとたときその動作特性すなわちしきい値電圧
(μfe、Vth)等をアレイ全体で極めて均一で高精度な
ものとすることができる。
層における水素濃度をその深さ方向に制御することによ
り、上記のような効果を得ることができることを種々の
実験により確認した。これは下記のような理論的な作用
に基づくものと考えられる。すなわち、ドレイン電流が
流れる活性領域よりもそのゲート電極側(制御電極)を
表面として計ってさらに深い領域、つまりその表面から
計って25nmの深さよりも深い領域、いわゆるバックチ
ャネル領域に、トラップ準位が存在しないと、下地のS
iOx 等の内部に蓄積された電荷で、その上に配置され
ている多結晶半導体層のエネルギーバンドが曲げられて
しまい、その多結晶半導体層のエネルギー準位が不安定
な状態になる。しかして、このバックチャネル側の水素
濃度を高めると、これによってトラップ準位が存在する
ことになり、これにより多結晶半導体層のエネルギーバ
ンドが束縛(固定)される。従って、前記のSiOx か
らの電荷の影響を受けることが極めて少なくなるように
抑制できるので、その多結晶半導体層のエネルギー準位
は安定し、安定した動作特性のTFTを実現できる。す
なわち、上述の本発明発明に係る多結晶半導体層を用い
た例えば多結晶シリコンTFTは、それをアレイ状に形
成しとたときその動作特性すなわちしきい値電圧
(μfe、Vth)等をアレイ全体で極めて均一で高精度な
ものとすることができる。
【0020】また、上述のようにバックチャネル領域の
水素濃度を高くすることにより、この領域においては、
例えば本発明に係るレーザアニールを施した際に結晶粒
が形成されにくい。すなわち、バックチャネル領域では
結晶化が起こりにくい。よって、本発明に係る多結晶半
導体層の活性領域より深い領域、つまり数値的には25n
mの深さより深い領域の、いわゆるバックチャネル領域
には、結晶核ができにくいので、その分、表面側つまり
表面から25nmの深さの活性領域においては、グレイン
サイズの大きなポリシリコン膜が形成されるものと考え
られる。
水素濃度を高くすることにより、この領域においては、
例えば本発明に係るレーザアニールを施した際に結晶粒
が形成されにくい。すなわち、バックチャネル領域では
結晶化が起こりにくい。よって、本発明に係る多結晶半
導体層の活性領域より深い領域、つまり数値的には25n
mの深さより深い領域の、いわゆるバックチャネル領域
には、結晶核ができにくいので、その分、表面側つまり
表面から25nmの深さの活性領域においては、グレイン
サイズの大きなポリシリコン膜が形成されるものと考え
られる。
【0021】本発明に係る多結晶半導体層は、グレイン
サイズの大きなポリシリコン膜が形成できるので、これ
を用いた例えばp−SiTFTの電界効果移動度μFEな
どの動作特性等を向上するとともに均一なものとして形
成することができる。つまり高速動作性能などの動作特
性が高くかつ均一で信頼性の高いp−SiTFTのよう
な多結晶半導体装置を実現することができる。
サイズの大きなポリシリコン膜が形成できるので、これ
を用いた例えばp−SiTFTの電界効果移動度μFEな
どの動作特性等を向上するとともに均一なものとして形
成することができる。つまり高速動作性能などの動作特
性が高くかつ均一で信頼性の高いp−SiTFTのよう
な多結晶半導体装置を実現することができる。
【0022】本発明においては、多結晶半導体層の水素
濃度を、上述のごとくその制御電極(ゲート電極など)
に対面する側の表面から活性領域にかけての深さ、具体
的には上述のごとく25nmの深さまでの領域の水素濃度
を、 5×1018〜 1×1020/cm3 に設定することが好ま
しい。
濃度を、上述のごとくその制御電極(ゲート電極など)
に対面する側の表面から活性領域にかけての深さ、具体
的には上述のごとく25nmの深さまでの領域の水素濃度
を、 5×1018〜 1×1020/cm3 に設定することが好ま
しい。
【0023】この表面から25nmまでの深さの領域での
水素濃度が低すぎると、ダングリングボンドが多く、ト
ラップ密度が多くなり、その結果このような多結晶半導
体層を用いたTFTなどの動作特性が低劣化する。一
方、上述のような数値範囲よりも水素濃度が高くなる
と、レーザアニールを施す際などにアブレーションが起
きやすくなるので、グレインサイズの大きなポリシリコ
ン膜が得られなくなる。その結果、グレインサイズの小
ささに起因した電界効果移動度の低劣化が生じてしま
い、このような多結晶半導体層を用いた例えばTFT
は、その動作特性(特に電界効果移動度)が低劣化して
しまう。従って、上述のような数値範囲に水素濃度を設
定することが好ましい。ただし、このような水素濃度の
好適値は、その前提条件として、多結晶半導体層として
はp−Si半導体層であって、そのグレインサイズは50
nm〜 2μmで、これをTFTに用いる場合についての
数値である。
水素濃度が低すぎると、ダングリングボンドが多く、ト
ラップ密度が多くなり、その結果このような多結晶半導
体層を用いたTFTなどの動作特性が低劣化する。一
方、上述のような数値範囲よりも水素濃度が高くなる
と、レーザアニールを施す際などにアブレーションが起
きやすくなるので、グレインサイズの大きなポリシリコ
ン膜が得られなくなる。その結果、グレインサイズの小
ささに起因した電界効果移動度の低劣化が生じてしま
い、このような多結晶半導体層を用いた例えばTFT
は、その動作特性(特に電界効果移動度)が低劣化して
しまう。従って、上述のような数値範囲に水素濃度を設
定することが好ましい。ただし、このような水素濃度の
好適値は、その前提条件として、多結晶半導体層として
はp−Si半導体層であって、そのグレインサイズは50
nm〜 2μmで、これをTFTに用いる場合についての
数値である。
【0024】なお、上述の水素濃度の更に好適な数値範
囲としては、その前提条件としてグレインサイズが 150
nm〜 2μmの多結晶シリコン半導体層でTFTに用い
られる場合に、その多結晶シリコン半導体層の表面側
(つまりゲート電極に対面する側)から深さ25nmの深
さまでの領域の水素濃度を、 1×1019〜 5×1019/cm
3 とし、それよりも深い領域の水素濃度を 1×1020/c
m3 〜 5×1021/cm3に設定することが望ましい。
囲としては、その前提条件としてグレインサイズが 150
nm〜 2μmの多結晶シリコン半導体層でTFTに用い
られる場合に、その多結晶シリコン半導体層の表面側
(つまりゲート電極に対面する側)から深さ25nmの深
さまでの領域の水素濃度を、 1×1019〜 5×1019/cm
3 とし、それよりも深い領域の水素濃度を 1×1020/c
m3 〜 5×1021/cm3に設定することが望ましい。
【0025】そして、上記のような水素濃度の多結晶半
導体層の製造方法としては、多結晶シリコン層などの多
結晶半導体を形成するための材料膜であるアモルファス
シリコン膜などの非晶質半導体膜にレーザーアニールを
施してその粒径を大きく成長させる際に、そのレーザー
ビームにより投入するエネルギー密度を低いエネルギー
から段階的に上げて行き、 3段階以上の異なったエネル
ギー密度でエネルギービームアニールを行ない、少なく
ともその複数段階のうち一段階のレーザーアニールでの
エネルギー密度とその前及び/又は後の段階のエネルギ
ー密度との差が50mJ/cm2 以下にすることにより、
粒径が大きくかつ均一な多結晶半導体を形成することが
できることを本発明者らは確認した。
導体層の製造方法としては、多結晶シリコン層などの多
結晶半導体を形成するための材料膜であるアモルファス
シリコン膜などの非晶質半導体膜にレーザーアニールを
施してその粒径を大きく成長させる際に、そのレーザー
ビームにより投入するエネルギー密度を低いエネルギー
から段階的に上げて行き、 3段階以上の異なったエネル
ギー密度でエネルギービームアニールを行ない、少なく
ともその複数段階のうち一段階のレーザーアニールでの
エネルギー密度とその前及び/又は後の段階のエネルギ
ー密度との差が50mJ/cm2 以下にすることにより、
粒径が大きくかつ均一な多結晶半導体を形成することが
できることを本発明者らは確認した。
【0026】さらには、被アニール体の膜中水素濃度も
ビーム照射方向の膜表面から深さ方向に連続的あるいは
段階的に大であれば、水素放出に伴う膜の溶発を防ぐこ
とができ、最終的に高いエネルギー密度で結晶化するこ
とができるので、粒径の大きい多結晶体が得られる。従
って、高均一かつ高電界効果移動度のTFTを作製する
ことができる。
ビーム照射方向の膜表面から深さ方向に連続的あるいは
段階的に大であれば、水素放出に伴う膜の溶発を防ぐこ
とができ、最終的に高いエネルギー密度で結晶化するこ
とができるので、粒径の大きい多結晶体が得られる。従
って、高均一かつ高電界効果移動度のTFTを作製する
ことができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の多結晶半導体装置及び多結晶
半導体層の製造方法の実施例を、図面に基づいて詳細に
説明する。
半導体層の製造方法の実施例を、図面に基づいて詳細に
説明する。
【0028】(実施例1)図1は、本発明の多結晶半導
体装置の構造を、その製造プロセスを追って説明する図
である。
体装置の構造を、その製造プロセスを追って説明する図
である。
【0029】石英基板あるいはガラス基板を用いた基板
101の上にSiOx を成膜してバッファ層102を形
成する(a)。
101の上にSiOx を成膜してバッファ層102を形
成する(a)。
【0030】続いて、バッファ層102の上に、SiH
4 +H2 の雰囲気中で、 270℃〜 350℃の温度で、プラ
ズマCVDにより50nmの膜厚のa−Si:H膜103
を成膜する。
4 +H2 の雰囲気中で、 270℃〜 350℃の温度で、プラ
ズマCVDにより50nmの膜厚のa−Si:H膜103
を成膜する。
【0031】そしてこのa−Si−H膜103に、後述
するような要領でエキシマレーザを照射して、多段階E
LA(エキシマレーザアニール)を施す。このように多
段階ELAを施すことにより結晶化し、その形成された
p−Siは、その表面から25nmの深さにわたって、水
素濃度が 5×1018〜 1×1020/cm3 の範囲内に納まる
ような水素濃度となる(b)。
するような要領でエキシマレーザを照射して、多段階E
LA(エキシマレーザアニール)を施す。このように多
段階ELAを施すことにより結晶化し、その形成された
p−Siは、その表面から25nmの深さにわたって、水
素濃度が 5×1018〜 1×1020/cm3 の範囲内に納まる
ような水素濃度となる(b)。
【0032】なお本実施例においては、TFTの活性領
域の厚さは、設計上その表面から24nmまでの深さの領
域に形成されるものと考えられる。この深さは、TFT
の構造をシミュレートするコンピュータを用いたシミレ
ーションによって確認されている。
域の厚さは、設計上その表面から24nmまでの深さの領
域に形成されるものと考えられる。この深さは、TFT
の構造をシミュレートするコンピュータを用いたシミレ
ーションによって確認されている。
【0033】そして、前記の図1(b)に示した多段階
ELA工程によって結晶粒径が成長してp−Si化し
た、このp−Si膜を、島状にPEP工程でパターング
して、多結晶シリコン半導体層104を形成する。そし
てその上及びバッファ層102の上ほぼ全面を覆うよう
にゲート絶縁膜105を形成する。このゲート絶縁膜1
05は、SiOX 、SiNX 等を用いて、プラズマCV
D、常圧CVD、ECR−CVD法等により形成する。
続いて、p−Si104のチャネル領域の上をゲート絶
縁膜105を介して覆うようにゲート電極106を形成
するこのゲート電極106の材料としては、Mo−Ta
や、Mo−W等の金属や、n+ p−Siを用いて、PE
P工程で形成することができる。そしてさらにゲート電
極106をマスクとして用いてセルフアラインでこのゲ
ート電極106から被覆されていない露出した部分のp
−Si104つまりp−Si104のソース領域及びド
レイン領域になるべき部分にn型あるいはp型によって
使い分けるがP+ あるいはB- などの不純物イオンを投
入する(c)。この投入方法としては、例えばイオン打
ち込み法やドーピング法を用いることができる。
ELA工程によって結晶粒径が成長してp−Si化し
た、このp−Si膜を、島状にPEP工程でパターング
して、多結晶シリコン半導体層104を形成する。そし
てその上及びバッファ層102の上ほぼ全面を覆うよう
にゲート絶縁膜105を形成する。このゲート絶縁膜1
05は、SiOX 、SiNX 等を用いて、プラズマCV
D、常圧CVD、ECR−CVD法等により形成する。
続いて、p−Si104のチャネル領域の上をゲート絶
縁膜105を介して覆うようにゲート電極106を形成
するこのゲート電極106の材料としては、Mo−Ta
や、Mo−W等の金属や、n+ p−Siを用いて、PE
P工程で形成することができる。そしてさらにゲート電
極106をマスクとして用いてセルフアラインでこのゲ
ート電極106から被覆されていない露出した部分のp
−Si104つまりp−Si104のソース領域及びド
レイン領域になるべき部分にn型あるいはp型によって
使い分けるがP+ あるいはB- などの不純物イオンを投
入する(c)。この投入方法としては、例えばイオン打
ち込み法やドーピング法を用いることができる。
【0034】続いて、前記のイオン打ち込み法等により
打ち込まれた不純物イオンの活性化及びその時の膜損害
のリカバリー等のために、基板上に(c)の工程までに
作り込まれた構造物ほぼ全面にわたって熱アニール又は
エキシマレーザアニールを施す。この工程でのエネルギ
ー投入によっては、一般に前工程までに打ち込まれた不
純物イオンの活性化等の有効な効果以外には(b)で示
した多段階ELA工程における水素濃度の変化等はほと
んど生じることはなく、従って本発明に係る多結晶半導
体層の水素濃度はこの時点では悪影響を受けることは心
配ない。
打ち込まれた不純物イオンの活性化及びその時の膜損害
のリカバリー等のために、基板上に(c)の工程までに
作り込まれた構造物ほぼ全面にわたって熱アニール又は
エキシマレーザアニールを施す。この工程でのエネルギ
ー投入によっては、一般に前工程までに打ち込まれた不
純物イオンの活性化等の有効な効果以外には(b)で示
した多段階ELA工程における水素濃度の変化等はほと
んど生じることはなく、従って本発明に係る多結晶半導
体層の水素濃度はこの時点では悪影響を受けることは心
配ない。
【0035】続いて、ゲート電極106及びゲート絶縁
膜105ほぼ全面を覆うように層間絶縁膜107を形成
する。この層間絶縁膜107としては本発明ではSiO
x を用いた。そして、層間絶縁膜107及びゲート絶縁
膜105を貫通しその下に覆われていたp−Si層10
4のチャネル領域108の両脇のソース領域109及び
ドレイン領域110の上面をそれぞれ露出させるよう
に、コンタクトホール111、112をそれぞれ穿設す
る(d)。
膜105ほぼ全面を覆うように層間絶縁膜107を形成
する。この層間絶縁膜107としては本発明ではSiO
x を用いた。そして、層間絶縁膜107及びゲート絶縁
膜105を貫通しその下に覆われていたp−Si層10
4のチャネル領域108の両脇のソース領域109及び
ドレイン領域110の上面をそれぞれ露出させるよう
に、コンタクトホール111、112をそれぞれ穿設す
る(d)。
【0036】続いて、前記のコンタクトホール111、
112それぞれを通って各々ソース領域109、ドレイ
ン領域110に接続されるソース電極113、ドレイン
電極114を各々形成する。このソース電極113、ド
レイン電極114は、Al、Al−Si、Mo、等の金
属膜から形成することができる。またその成膜方法とし
ては、例えば本実施例の如くスパッタ法により形成でき
る(e)。
112それぞれを通って各々ソース領域109、ドレイ
ン領域110に接続されるソース電極113、ドレイン
電極114を各々形成する。このソース電極113、ド
レイン電極114は、Al、Al−Si、Mo、等の金
属膜から形成することができる。またその成膜方法とし
ては、例えば本実施例の如くスパッタ法により形成でき
る(e)。
【0037】このようにして、その主要部が上記の図1
(e)に示すような構造に形成された、本発明に係る多
結晶半導体装置が完成する。
(e)に示すような構造に形成された、本発明に係る多
結晶半導体装置が完成する。
【0038】このように多結晶半導体層(本実施例では
p−Si層104)の水素濃度を、チャネル領域におけ
る電流が流れる活性領域の水素濃度をその活性領域より
深い領域における水素濃度よりも低い濃度分布、具体的
には水素濃度を 5×1018〜 1×1020/cm3 の範囲内に
納まるような水素濃度に形成することにより、下記に示
すようにしきい値電圧をはじめとして半導体装置の動作
特性を高精度に制御して均一なものとし、かつその電界
効果移動度も高く高速応答特性に優れたものとすること
ができる。
p−Si層104)の水素濃度を、チャネル領域におけ
る電流が流れる活性領域の水素濃度をその活性領域より
深い領域における水素濃度よりも低い濃度分布、具体的
には水素濃度を 5×1018〜 1×1020/cm3 の範囲内に
納まるような水素濃度に形成することにより、下記に示
すようにしきい値電圧をはじめとして半導体装置の動作
特性を高精度に制御して均一なものとし、かつその電界
効果移動度も高く高速応答特性に優れたものとすること
ができる。
【0039】次に、上記のような本発明に係る多結晶半
導体装置の主要部である多結晶半導体層を製造するため
の製造方法について述べる。
導体装置の主要部である多結晶半導体層を製造するため
の製造方法について述べる。
【0040】図2に示すように、無アルカリガラスのよ
うな絶縁性の基板201上に、バッファ層202を形成
した後に、a−Si−H(水素化アモルファスシリコ
ン)膜203を形成する。バッファ層202としては、
本実施例では絶縁膜であるSiOx を用いた。バッファ
層2及びa−Si−H膜203の堆積にはプラズマCV
D法を用いた。a−Si−H膜203は、原料ガスSi
H4 +H2 を用いて、基板温度 270℃で堆積し、膜厚を
50nmに形成する。
うな絶縁性の基板201上に、バッファ層202を形成
した後に、a−Si−H(水素化アモルファスシリコ
ン)膜203を形成する。バッファ層202としては、
本実施例では絶縁膜であるSiOx を用いた。バッファ
層2及びa−Si−H膜203の堆積にはプラズマCV
D法を用いた。a−Si−H膜203は、原料ガスSi
H4 +H2 を用いて、基板温度 270℃で堆積し、膜厚を
50nmに形成する。
【0041】この膜に対して、光ビーム204を照射す
る。この光ビーム204にはエキシマレーザやArレー
ザ等のレーザビームを好適に用いることができる。ある
いは、この他にもエネルギービームとしては電子ビーム
を好適に用いることができることは言うまでもない。
る。この光ビーム204にはエキシマレーザやArレー
ザ等のレーザビームを好適に用いることができる。ある
いは、この他にもエネルギービームとしては電子ビーム
を好適に用いることができることは言うまでもない。
【0042】このa−Si−H膜203に、例えばXe
Clエキシマレーザ(波長: 308nm)ビームを用い
て、図3に示すように第1のエネルギー密度75mJ/c
m2 から照射を開始して段階的に25mJ/cm2 ずつエ
ネルギー密度を増加しながら 8段階にわたってレーザビ
ーム照射を繰り返した。
Clエキシマレーザ(波長: 308nm)ビームを用い
て、図3に示すように第1のエネルギー密度75mJ/c
m2 から照射を開始して段階的に25mJ/cm2 ずつエ
ネルギー密度を増加しながら 8段階にわたってレーザビ
ーム照射を繰り返した。
【0043】XeClエキシマレーザには、例えばビー
ム径 2.5mm角、発振周波数30Hzのビームを用いて、
図4に示すように、そのビーム401を被アニール体4
02(本実施例ではa−Si−H膜203)に掃引(走
査)させながら照射する。図4(a)のようにビーム4
01を往復させて照射する方法によれば照射時間を短く
することができる。
ム径 2.5mm角、発振周波数30Hzのビームを用いて、
図4に示すように、そのビーム401を被アニール体4
02(本実施例ではa−Si−H膜203)に掃引(走
査)させながら照射する。図4(a)のようにビーム4
01を往復させて照射する方法によれば照射時間を短く
することができる。
【0044】一方、図4(b)のようにビーム401を
一方向のみ掃引させて照射する方法によれば、ビーム4
01の重なり方向が常に同じであるので、図4(a)の
場合に比べてより均一に被アニール体402を結晶化さ
せることができる。
一方向のみ掃引させて照射する方法によれば、ビーム4
01の重なり方向が常に同じであるので、図4(a)の
場合に比べてより均一に被アニール体402を結晶化さ
せることができる。
【0045】掃引速度vは、被アニール体402の膜の
一箇所あたりの同一エネルギー密度による照射回数に関
係するので、X線回折による結果から( 1, 1, 1)方
向の回折強度の大きい、すなわち結晶化率の高い10回か
ら25回照射になるような速度3〜 7.5mm/sに設定す
る。例えば、10回照射になるようにするには、ビームが
2.5mm□、周波数が30Hzであり、掃引速度は 7.5m
m/sに設定する。
一箇所あたりの同一エネルギー密度による照射回数に関
係するので、X線回折による結果から( 1, 1, 1)方
向の回折強度の大きい、すなわち結晶化率の高い10回か
ら25回照射になるような速度3〜 7.5mm/sに設定す
る。例えば、10回照射になるようにするには、ビームが
2.5mm□、周波数が30Hzであり、掃引速度は 7.5m
m/sに設定する。
【0046】第2段階の照射では、図3に示すように第
2のエネルギー密度 100mJ/cm2 のレーザ光を照射
する。引き続き、第3のエネルギー密度 125mJ/cm
2 、第4段階目のエネルギー密度 150mJ/cm2 、・・
・・、第8のエネルギー密度 250mJ/cm2 と、順次エ
ネルギー密度を変化させてレーザ光を照射する。このよ
うに、常にそれぞれのエネルギー密度が、 (第n+1のエネルギー密度)−(第nのエネルギー密
度)=25mJ/cm2 (n=1、2、3、4、5、6、7) となるように、50mJ/cm2 以下の一定の増分でエネ
ルギー密度を変えて照射を繰り返す。このようにエネル
ギー密度の増分を50mJ/cm2 以下にしながらエネル
ギー密度を増加しつつ、複数段階にわたってエネルギー
ビームを照射することによって、水素の放出に伴った形
成途中の多結晶半導体層の表面からの加熱部分の溶発を
抑制することができるので、高いエネルギーでの多結晶
半導体層の結晶化を実現することができる。
2のエネルギー密度 100mJ/cm2 のレーザ光を照射
する。引き続き、第3のエネルギー密度 125mJ/cm
2 、第4段階目のエネルギー密度 150mJ/cm2 、・・
・・、第8のエネルギー密度 250mJ/cm2 と、順次エ
ネルギー密度を変化させてレーザ光を照射する。このよ
うに、常にそれぞれのエネルギー密度が、 (第n+1のエネルギー密度)−(第nのエネルギー密
度)=25mJ/cm2 (n=1、2、3、4、5、6、7) となるように、50mJ/cm2 以下の一定の増分でエネ
ルギー密度を変えて照射を繰り返す。このようにエネル
ギー密度の増分を50mJ/cm2 以下にしながらエネル
ギー密度を増加しつつ、複数段階にわたってエネルギー
ビームを照射することによって、水素の放出に伴った形
成途中の多結晶半導体層の表面からの加熱部分の溶発を
抑制することができるので、高いエネルギーでの多結晶
半導体層の結晶化を実現することができる。
【0047】このようにして得られたp−Si層の水素
濃度を図12(a)に示す。チャネル領域における電流
が流れる活性領域の水素濃度を、その活性領域よりも深
い領域における水素濃度よりも低い濃度分布、具体的に
は 5×1018〜 1×1020/cm3 に収まり、表面から25n
mよりも深い領域の水素濃度は 1×1020/cm3 以上に
なる。このp−Siのグレインサイズは 800nmであ
る。このような水素分布を持つp−Si層を用いて 5イ
ンチの基板にW/L=10(μm)/10(μm)でアレイ
状に 100個のTFTを作製すると、その特性は、μFE=
130± 5cm2 /V、しきい値電圧Vth= 3± 0.5
[V]となり、半導体装置としての動作特性を高精度に
制御して均一なものとし、かつ高い電界効果移動度で高
速応答性に優れたものとすることができることが確認さ
れた。
濃度を図12(a)に示す。チャネル領域における電流
が流れる活性領域の水素濃度を、その活性領域よりも深
い領域における水素濃度よりも低い濃度分布、具体的に
は 5×1018〜 1×1020/cm3 に収まり、表面から25n
mよりも深い領域の水素濃度は 1×1020/cm3 以上に
なる。このp−Siのグレインサイズは 800nmであ
る。このような水素分布を持つp−Si層を用いて 5イ
ンチの基板にW/L=10(μm)/10(μm)でアレイ
状に 100個のTFTを作製すると、その特性は、μFE=
130± 5cm2 /V、しきい値電圧Vth= 3± 0.5
[V]となり、半導体装置としての動作特性を高精度に
制御して均一なものとし、かつ高い電界効果移動度で高
速応答性に優れたものとすることができることが確認さ
れた。
【0048】一方、比較のために、 450℃の熱アニール
を施した後に 250cm2 /V−sでレーザアニールして
p−Si層を形成したところ、水素分布は図12(b)
のように水素濃度が低濃度領域で一定となった。このよ
うな水素分布のp−Si層を用いてTFTを作製しその
特性を上記同様に確認したところ、μFE= 100±20cm
2 /V、しきい値電圧Vth= 3± 2[V]となり、上記
の本発明に係る半導体装置と比べてばらつきがμFEで約
4倍、しきい値電圧Vthでも約 4倍と、著しく大きくな
ることが確認された。このように、従来の半導体装置の
場合には、それをTFTアレイとして形成するとそのア
レイ全体の特性は不均一になる。
を施した後に 250cm2 /V−sでレーザアニールして
p−Si層を形成したところ、水素分布は図12(b)
のように水素濃度が低濃度領域で一定となった。このよ
うな水素分布のp−Si層を用いてTFTを作製しその
特性を上記同様に確認したところ、μFE= 100±20cm
2 /V、しきい値電圧Vth= 3± 2[V]となり、上記
の本発明に係る半導体装置と比べてばらつきがμFEで約
4倍、しきい値電圧Vthでも約 4倍と、著しく大きくな
ることが確認された。このように、従来の半導体装置の
場合には、それをTFTアレイとして形成するとそのア
レイ全体の特性は不均一になる。
【0049】しかし、本発明によれば、高いμFEでかつ
アレイ全体の特性もばらつきの極めて少ない均一なTF
Tアレイのような半導体装置を実現することができる。
アレイ全体の特性もばらつきの極めて少ない均一なTF
Tアレイのような半導体装置を実現することができる。
【0050】このような本発明の半導体装置は、大面積
にわたってアレイ状に素子が多数形成されており、それ
らの素子の特性の高精度な均一性が要求される、例えば
アクティブマトリックス型液晶表示装置の画素部スイッ
チング素子や駆動回路に用いられるような半導体装置に
好適である。
にわたってアレイ状に素子が多数形成されており、それ
らの素子の特性の高精度な均一性が要求される、例えば
アクティブマトリックス型液晶表示装置の画素部スイッ
チング素子や駆動回路に用いられるような半導体装置に
好適である。
【0051】(実施例2)この第2の実施例では、本発
明を逆スタガ型TFTに適用した場合について、図13
に基づいて述べる。
明を逆スタガ型TFTに適用した場合について、図13
に基づいて述べる。
【0052】基板1301上に、ゲート電極1302を
形成する。このゲート電極1302の材料としては、M
o−TaやMo−Wを用いる。そしてそれを含む基板上
を覆うようにゲート絶縁膜1303を形成する。続いて
その上に、第1のa−Si:H膜1304を成膜する。
この第1のa−Si:H膜1304の膜厚は25nmで、
450℃の成膜温度で、水素濃度の低い膜となるように堆
積させる。
形成する。このゲート電極1302の材料としては、M
o−TaやMo−Wを用いる。そしてそれを含む基板上
を覆うようにゲート絶縁膜1303を形成する。続いて
その上に、第1のa−Si:H膜1304を成膜する。
この第1のa−Si:H膜1304の膜厚は25nmで、
450℃の成膜温度で、水素濃度の低い膜となるように堆
積させる。
【0053】そしてこの第1のa−Si:H膜1304
に、本発明に係るレーザービーム1305を多段階照射
する。このとき、低いエネルギーから高いエネルギーへ
と段階的に変化させてレーザービーム(ELA)130
5aを照射する。その結果、第1のa−Si:H膜13
04は膜厚が薄く水素濃度も低いので、こうして得られ
た第1のp−Si膜1306は、均一にp−Si化した
膜でありその水素濃度も低くなる(図13(a))。
に、本発明に係るレーザービーム1305を多段階照射
する。このとき、低いエネルギーから高いエネルギーへ
と段階的に変化させてレーザービーム(ELA)130
5aを照射する。その結果、第1のa−Si:H膜13
04は膜厚が薄く水素濃度も低いので、こうして得られ
た第1のp−Si膜1306は、均一にp−Si化した
膜でありその水素濃度も低くなる(図13(a))。
【0054】続いて、第2のa−Si:H膜1307を
上記と同様の方法で成膜し、これに今度は上記よりも低
い照射エネルギーでレーザビーム1305bを照射し
て、結晶化させてp−Si化する(図13(b))。こ
のとき、第2のa−Si:H膜1307には低いパワー
でレーザビーム1305bを照射して結晶化させている
ので、これにより得られる第2のp−Si膜1308は
水素量が多くなる。こうして形成された第2のp−Si
膜1308と第1のp−Si膜1306とで、合計50n
mの膜厚の活性層1309が得られる。従ってこの活性
層1309は、電流が流れる活性領域が存在するゲート
電極に接する表面から25nmの深さまでの領域が含まれ
ている第1のp−Si膜1306は水素が低濃度で、そ
れよりも深い領域である第2のp−Si膜1308は前
記の第1のp−Si膜1306よりも水素が高濃度であ
る。このとき第1のa−Si:H+ELAと第2のa−
Si:H+ELAとの界面の汚染を防ぐために真空一貫
で行なう。
上記と同様の方法で成膜し、これに今度は上記よりも低
い照射エネルギーでレーザビーム1305bを照射し
て、結晶化させてp−Si化する(図13(b))。こ
のとき、第2のa−Si:H膜1307には低いパワー
でレーザビーム1305bを照射して結晶化させている
ので、これにより得られる第2のp−Si膜1308は
水素量が多くなる。こうして形成された第2のp−Si
膜1308と第1のp−Si膜1306とで、合計50n
mの膜厚の活性層1309が得られる。従ってこの活性
層1309は、電流が流れる活性領域が存在するゲート
電極に接する表面から25nmの深さまでの領域が含まれ
ている第1のp−Si膜1306は水素が低濃度で、そ
れよりも深い領域である第2のp−Si膜1308は前
記の第1のp−Si膜1306よりも水素が高濃度であ
る。このとき第1のa−Si:H+ELAと第2のa−
Si:H+ELAとの界面の汚染を防ぐために真空一貫
で行なう。
【0055】そして、この活性層1309のチャネル領
域の上を覆うように、チャネルエッチングストッパ13
10を形成する。このチャネルエッチングストッパ13
10は、SiNx 、SiOx 等の材料を用いて形成され
る。
域の上を覆うように、チャネルエッチングストッパ13
10を形成する。このチャネルエッチングストッパ13
10は、SiNx 、SiOx 等の材料を用いて形成され
る。
【0056】そして活性層1309のソース領域・ドレ
イン領域それぞれを、不純物イオン注入法等により形成
する。
イン領域それぞれを、不純物イオン注入法等により形成
する。
【0057】そしてこのソース領域・ドレイン領域それ
ぞれの上を覆うように各々オーミックコンタクト層13
11a、1311bを形成する。本実施例では、n+ a
−Si膜を材料として用いて形成した。
ぞれの上を覆うように各々オーミックコンタクト層13
11a、1311bを形成する。本実施例では、n+ a
−Si膜を材料として用いて形成した。
【0058】そしてこのオーミックコンタクト層131
1a、1311bを介して活性層1309のソース領
域、ドレイン領域にそれぞれ接続されるソース電極13
12、ドレイン電極1313を形成する。
1a、1311bを介して活性層1309のソース領
域、ドレイン領域にそれぞれ接続されるソース電極13
12、ドレイン電極1313を形成する。
【0059】このように、本発明を逆スタガ型TFTに
適用した場合でも、活性領域の水素濃度をそれよりも深
い領域(バックチャネル側)の水素濃度よりも小さくす
ることができ、高電界効果移動度でかつTFT素子アレ
イを形成したときに均一な特性を実現できる。
適用した場合でも、活性領域の水素濃度をそれよりも深
い領域(バックチャネル側)の水素濃度よりも小さくす
ることができ、高電界効果移動度でかつTFT素子アレ
イを形成したときに均一な特性を実現できる。
【0060】(実施例3)図7は、本発明に係る第2の
実施例の多結晶半導体層(ここでは具体的にはTFTに
用いられる多結晶シリコン薄膜)の製造方法における、
レーザービームのエネルギー密度を変えつつ照射する方
法を示す図である。
実施例の多結晶半導体層(ここでは具体的にはTFTに
用いられる多結晶シリコン薄膜)の製造方法における、
レーザービームのエネルギー密度を変えつつ照射する方
法を示す図である。
【0061】図2に示した第1の実施例と同様にして、
基板上201にバッファ層202、a−Si−H膜20
3を形成し、そのa−Si−H膜203に表面から光ビ
ーム204を照射する。このような工程の流れは第1の
実施例と同様である。
基板上201にバッファ層202、a−Si−H膜20
3を形成し、そのa−Si−H膜203に表面から光ビ
ーム204を照射する。このような工程の流れは第1の
実施例と同様である。
【0062】しかして、第1の実施例では各段階ごとの
エネルギー密度が、 (第n+1のエネルギー密度)−(第nのエネルギー密
度)=25mJ/cm2 (n=1、2、3、4、5、6、7) となるように、一定の増分25mJ/cm2 でエネルギー
密度を変えて照射を繰り返したが、本実施例では、図7
に示すように、各段階ごとのエネルギー密度の差つまり
エネルギー密度の増大分が、 (第n+1のエネルギー密度)−(第nのエネルギー密
度)=50mJ/cm2 (n=1、2、3) となるように一定の増分、つまり本発明に係る増分の最
大値である50mJ/cm2 で一定の増分にして 4段階の
エネルギー密度を変えた照射を繰り返し、a−Si−H
膜203を結晶化させた。
エネルギー密度が、 (第n+1のエネルギー密度)−(第nのエネルギー密
度)=25mJ/cm2 (n=1、2、3、4、5、6、7) となるように、一定の増分25mJ/cm2 でエネルギー
密度を変えて照射を繰り返したが、本実施例では、図7
に示すように、各段階ごとのエネルギー密度の差つまり
エネルギー密度の増大分が、 (第n+1のエネルギー密度)−(第nのエネルギー密
度)=50mJ/cm2 (n=1、2、3) となるように一定の増分、つまり本発明に係る増分の最
大値である50mJ/cm2 で一定の増分にして 4段階の
エネルギー密度を変えた照射を繰り返し、a−Si−H
膜203を結晶化させた。
【0063】すなわち、第1のレーザ光照射のエネルギ
ー密度を75mJ/cm2 とし、引き続き第2のレーザ光
照射のエネルギー密度を 125mJ/cm2 、第3のエネ
ルギー密度を 175mJ/cm2 、第4のエネルギー密度
を 225mJ/cm2 で照射する。このような照射方法に
よっても、第1の実施例に記述したものと同様な水素分
布を示すので、良好なTFT特性を備えていることが確
認できた。
ー密度を75mJ/cm2 とし、引き続き第2のレーザ光
照射のエネルギー密度を 125mJ/cm2 、第3のエネ
ルギー密度を 175mJ/cm2 、第4のエネルギー密度
を 225mJ/cm2 で照射する。このような照射方法に
よっても、第1の実施例に記述したものと同様な水素分
布を示すので、良好なTFT特性を備えていることが確
認できた。
【0064】図5は、エネルギー密度の増分と( 1,
1, 1)回折強度により計測された結晶化率との関係を
示すグラフである。同図からも一目瞭然で明らかなよう
に、エネルギー密度の増分が50mJ/cm2 よりも大き
くなると、( 1, 1, 1)回折強度は急激に減少してい
る。このことから、結晶化率の高い多結晶半導体層を得
るためには、上記のエネルギービーム照射工程における
エネルギー密度の増分は50mJ/cm2 以下が好適であ
ることが分る。逆にそれ以上では、結晶化率は極めて低
劣化している。
1, 1)回折強度により計測された結晶化率との関係を
示すグラフである。同図からも一目瞭然で明らかなよう
に、エネルギー密度の増分が50mJ/cm2 よりも大き
くなると、( 1, 1, 1)回折強度は急激に減少してい
る。このことから、結晶化率の高い多結晶半導体層を得
るためには、上記のエネルギービーム照射工程における
エネルギー密度の増分は50mJ/cm2 以下が好適であ
ることが分る。逆にそれ以上では、結晶化率は極めて低
劣化している。
【0065】一方、上記の本発明に係る製造方法に対す
る比較例として、図6に示すように、第1のエネルギー
密度を75mJ/cm2 で照射して、次に第2のエネルギ
ー密度 150mJ/cm2 で照射する。次に第3のエネル
ギー密度 250mJ/cm2 で照射する場合について実験
を行なった。ここで、(第n+1のエネルギー密度)−
(第nのエネルギー密度)=ΔEn mJ/cm2 と定義
すると、 ΔE1 =75mJ/cm2 、ΔE2 = 100mJ/cm2 であり、どの段階においてもエネルギー密度が、 (第n+1のエネルギー密度)−(第nのエネルギー密
度)>50mJ/cm2 である。つまり各段階ごとのエネルギー密度の増加分
は、本発明とは異なり、本発明よりも大きい値に設定し
た。
る比較例として、図6に示すように、第1のエネルギー
密度を75mJ/cm2 で照射して、次に第2のエネルギ
ー密度 150mJ/cm2 で照射する。次に第3のエネル
ギー密度 250mJ/cm2 で照射する場合について実験
を行なった。ここで、(第n+1のエネルギー密度)−
(第nのエネルギー密度)=ΔEn mJ/cm2 と定義
すると、 ΔE1 =75mJ/cm2 、ΔE2 = 100mJ/cm2 であり、どの段階においてもエネルギー密度が、 (第n+1のエネルギー密度)−(第nのエネルギー密
度)>50mJ/cm2 である。つまり各段階ごとのエネルギー密度の増加分
は、本発明とは異なり、本発明よりも大きい値に設定し
た。
【0066】このようにエネルギー密度の増分が50mJ
/cm2 以上の多段階のレーザ光を照射すると、それに
より、形成された多結晶半導体層の表面に凹凸が生じ
て、均一に結晶化できなかった。
/cm2 以上の多段階のレーザ光を照射すると、それに
より、形成された多結晶半導体層の表面に凹凸が生じ
て、均一に結晶化できなかった。
【0067】上記のような実施例の多結晶シリコン半導
体層および比較例の多結晶シリコン半導体層を用いてそ
れぞれnチャネルのコプラナ型TFTを別々に作製し、
それらの動作特性および均一性を評価し、比較した。
体層および比較例の多結晶シリコン半導体層を用いてそ
れぞれnチャネルのコプラナ型TFTを別々に作製し、
それらの動作特性および均一性を評価し、比較した。
【0068】図2に示したような本発明に係る製造方法
で形成した多結晶半導体層を用いたTFTの特性は、電
界効果移動度が 130± 5cm2 /V・s、しきい値電圧
Vthが 3± 0.5Vであり、均一で、かつ電界効果移動度
の高いTFTを実現できることが分かった。
で形成した多結晶半導体層を用いたTFTの特性は、電
界効果移動度が 130± 5cm2 /V・s、しきい値電圧
Vthが 3± 0.5Vであり、均一で、かつ電界効果移動度
の高いTFTを実現できることが分かった。
【0069】一方、図6に示したようにエネルギー密度
の増分を50mJ/cm2 以上としたエネルギービーム照
射で結晶化させて得た多結晶半導体層を用いたTFTの
特性は、電界効果移動度が70±15mJ/cm2 /V・
s、しきい値電圧Vthが 3± 1.5Vであり、電界効果移
動度が低く、ばらつきも大きかった。
の増分を50mJ/cm2 以上としたエネルギービーム照
射で結晶化させて得た多結晶半導体層を用いたTFTの
特性は、電界効果移動度が70±15mJ/cm2 /V・
s、しきい値電圧Vthが 3± 1.5Vであり、電界効果移
動度が低く、ばらつきも大きかった。
【0070】このように、少なくとも 3段階以上の異な
ったエネルギー密度でアニールを行なって、第n+1の
エネルギー密度が第nのエネルギー密度よりも大きくな
るように照射し、エネルギー密度が第n+ 1のエネルギ
ー密度と第nのエネルギー密度との差が50mJ/cm2
以下であるような多段階レーザービームアニールを行な
って多結晶半導体層を形成することにより、最終的に高
いエネルギー密度で結晶化させることができるので、表
面が平坦かつ粒径が大きく、電界効果移動度の高い、高
性能な多結晶半導体層が得られる。また、p−Siの水
素分布は図12(a)のようになる。すなわち、このよ
うな本発明に係る多結晶半導体層(本実施例では多結晶
シリコン層)を用いてTFTを作製した場合、電界効果
移動度が高くかつ均一性の高いTFTを実現できる。
ったエネルギー密度でアニールを行なって、第n+1の
エネルギー密度が第nのエネルギー密度よりも大きくな
るように照射し、エネルギー密度が第n+ 1のエネルギ
ー密度と第nのエネルギー密度との差が50mJ/cm2
以下であるような多段階レーザービームアニールを行な
って多結晶半導体層を形成することにより、最終的に高
いエネルギー密度で結晶化させることができるので、表
面が平坦かつ粒径が大きく、電界効果移動度の高い、高
性能な多結晶半導体層が得られる。また、p−Siの水
素分布は図12(a)のようになる。すなわち、このよ
うな本発明に係る多結晶半導体層(本実施例では多結晶
シリコン層)を用いてTFTを作製した場合、電界効果
移動度が高くかつ均一性の高いTFTを実現できる。
【0071】特に本実施例のようにエネルギー密度の増
分が一定である場合にその増分を好適値の最大値である
50mJ/cm2 にすることにより、レーザービーム照射
の段階数を最小にすることができ、短時間のレーザービ
ームアニールで電界効果移動度が高くかつ均一性の高い
TFTを作製することができた。
分が一定である場合にその増分を好適値の最大値である
50mJ/cm2 にすることにより、レーザービーム照射
の段階数を最小にすることができ、短時間のレーザービ
ームアニールで電界効果移動度が高くかつ均一性の高い
TFTを作製することができた。
【0072】(実施例4)図2に示した第1の実施例と
同様に基板201上にバッファ層202を形成しさらに
この上にa−Si−H膜203を膜厚50nmとして堆積
させる。このa−Si−H膜203はプラズマCVD法
を用いて 300℃以下で成膜する。
同様に基板201上にバッファ層202を形成しさらに
この上にa−Si−H膜203を膜厚50nmとして堆積
させる。このa−Si−H膜203はプラズマCVD法
を用いて 300℃以下で成膜する。
【0073】そして、図8に示したように、先づ第1の
エネルギー密度75mJ/cm2 でエキシマレーザビーム
を照射する。次に第2のエネルギー密度 100mJ/cm
2 で照射する。ここでも、(第n+1のエネルギー密
度)−(第nのエネルギー密度)=ΔEn mJ/cm2
と定義すると、ΔE1 =25mJ/cm2 である。そして
次にΔE2 =50mJ/cm2 として第3のエネルギー密
度 150mJ/cm2 でエキシマレーザビームを照射し、
続いてΔE3 =75mJ/cm2 として第4のエネルギー
密度 225mJ/cm2 で照射する。
エネルギー密度75mJ/cm2 でエキシマレーザビーム
を照射する。次に第2のエネルギー密度 100mJ/cm
2 で照射する。ここでも、(第n+1のエネルギー密
度)−(第nのエネルギー密度)=ΔEn mJ/cm2
と定義すると、ΔE1 =25mJ/cm2 である。そして
次にΔE2 =50mJ/cm2 として第3のエネルギー密
度 150mJ/cm2 でエキシマレーザビームを照射し、
続いてΔE3 =75mJ/cm2 として第4のエネルギー
密度 225mJ/cm2 で照射する。
【0074】このように、複数回のエキシマレーザビー
ム照射の各段階ごとにエネルギー密度の増分ΔEn を一
定にせずに少なくとも 1つの段階においてエネルギー密
度の増分が50mJ/cm2 の範囲内で増加させる段階を
含み、それ以後またはそれ以前の段階は50mJ/cm2
以上でもよく、段階的にエネルギー密度の増分ΔEn自
体を大きくして行く。つまり本実施例のエキシマレーザ
ビーム照射方法はエネルギー密度の増分が50mJ/cm
2 以下である段階を含んでそれから徐々にエネルギー密
度の増分を大きくしていくことが特徴である。
ム照射の各段階ごとにエネルギー密度の増分ΔEn を一
定にせずに少なくとも 1つの段階においてエネルギー密
度の増分が50mJ/cm2 の範囲内で増加させる段階を
含み、それ以後またはそれ以前の段階は50mJ/cm2
以上でもよく、段階的にエネルギー密度の増分ΔEn自
体を大きくして行く。つまり本実施例のエキシマレーザ
ビーム照射方法はエネルギー密度の増分が50mJ/cm
2 以下である段階を含んでそれから徐々にエネルギー密
度の増分を大きくしていくことが特徴である。
【0075】このような第3の実施例の製造方法によれ
ば、エネルギー密度の増分を上記の第1および第2の実
施例のような固定した方法よりも、短時間のアニール時
間で均一性が高くかつ移動度の良好な多結晶シリコン半
導体層を用いたp−SiTFTを得ることができる。
ば、エネルギー密度の増分を上記の第1および第2の実
施例のような固定した方法よりも、短時間のアニール時
間で均一性が高くかつ移動度の良好な多結晶シリコン半
導体層を用いたp−SiTFTを得ることができる。
【0076】次に、被アニール体の膜中の水素分布に注
目する。
目する。
【0077】被アニール体であるa−Si−H膜203
のn段階目での膜中水素濃度がレーザービームの照射方
向の表面から深さ方向に連続的もしくは段階的に大きく
なるように、最適な膜厚及び照射するエネルギー密度を
決定する。
のn段階目での膜中水素濃度がレーザービームの照射方
向の表面から深さ方向に連続的もしくは段階的に大きく
なるように、最適な膜厚及び照射するエネルギー密度を
決定する。
【0078】例えば、上記のようなエネルギー密度で順
次照射を行なうことにより、膜中水素濃度は図9(a)
〜(c)のような分布を持つ。
次照射を行なうことにより、膜中水素濃度は図9(a)
〜(c)のような分布を持つ。
【0079】図9(a)に、第1のエネルギー密度75m
J/cm2 で照射した後の膜中水素濃度を、図9(b)
に第2のエネルギー密度 100mJ/cm2 で照射した後
の膜中水素濃度を、図9(c)に第3のエネルギー密度
150mJ/cm2 で照射した後の膜中水素濃度を示す。
このように膜厚方向に徐々に水素濃度が高くなるように
被アニール体であるa−Si−H膜203に対してレー
ザビーム照射を繰り返す。このようにして順次レーザ光
を照射していくことにより、最終的に高いエネルギー密
度 225mJ/cm2 でレーザビームを照射することがで
き、その結果、粒径が 800nm程度と大きい多結晶シリ
コン層を得ることができる。
J/cm2 で照射した後の膜中水素濃度を、図9(b)
に第2のエネルギー密度 100mJ/cm2 で照射した後
の膜中水素濃度を、図9(c)に第3のエネルギー密度
150mJ/cm2 で照射した後の膜中水素濃度を示す。
このように膜厚方向に徐々に水素濃度が高くなるように
被アニール体であるa−Si−H膜203に対してレー
ザビーム照射を繰り返す。このようにして順次レーザ光
を照射していくことにより、最終的に高いエネルギー密
度 225mJ/cm2 でレーザビームを照射することがで
き、その結果、粒径が 800nm程度と大きい多結晶シリ
コン層を得ることができる。
【0080】上記のような水素濃度の分布を持つ多結晶
半導体層(本実施例では多結晶シリコン層)に対してレ
ーザビームを順次照射することにより、そのレーザービ
ーム照射による多結晶半導体層からの水素の放出に伴な
う表面の溶発を抑えることができるので、その多結晶半
導体層の表面は平坦性が高くかつ結晶性の高いものとな
る。そして得られたp−Siの水素濃度分布は、図12
(a)と同様なものが得られるので、高均一、高電界効
果移動度のTFTが得られる。
半導体層(本実施例では多結晶シリコン層)に対してレ
ーザビームを順次照射することにより、そのレーザービ
ーム照射による多結晶半導体層からの水素の放出に伴な
う表面の溶発を抑えることができるので、その多結晶半
導体層の表面は平坦性が高くかつ結晶性の高いものとな
る。そして得られたp−Siの水素濃度分布は、図12
(a)と同様なものが得られるので、高均一、高電界効
果移動度のTFTが得られる。
【0081】一方、上記と同じ膜厚50nmのa−Si−
H膜203を結晶化させる場合、次のような従来の方法
でレーザービームを照射すると、そのレーザービームが
照射された部分のa−Si−H膜203は表面から深さ
方向に溶発してしまうため、良好な多結晶シリコン膜が
得られない。
H膜203を結晶化させる場合、次のような従来の方法
でレーザービームを照射すると、そのレーザービームが
照射された部分のa−Si−H膜203は表面から深さ
方向に溶発してしまうため、良好な多結晶シリコン膜が
得られない。
【0082】図10(a)のように、従来の如く一定の
エネルギー密度 150mJ/cm2 でレーザー205を被
アニール体(ここでは言うまでもなくa−Si−H膜2
03)に照射した場合、そのレーザーアニールの結果得
られた多結晶半導体膜中の水素濃度は、図10(b)に
示すような分布となる。
エネルギー密度 150mJ/cm2 でレーザー205を被
アニール体(ここでは言うまでもなくa−Si−H膜2
03)に照射した場合、そのレーザーアニールの結果得
られた多結晶半導体膜中の水素濃度は、図10(b)に
示すような分布となる。
【0083】すなわち、本発明とは異なり最適な照射方
法ではない、従来のような照射エネルギーの照射方法の
場合には、膜表面から水素が抜けるだけでなく、膜中に
水素が拡散するので、膜中に水素量の多い領域(図10
中、例えば深さ30〜40nmの部分)が存在してしまう。
法ではない、従来のような照射エネルギーの照射方法の
場合には、膜表面から水素が抜けるだけでなく、膜中に
水素が拡散するので、膜中に水素量の多い領域(図10
中、例えば深さ30〜40nmの部分)が存在してしまう。
【0084】従ってこのような水素分布を持つ膜に、照
射エネルギーを順次上げつつ多段階でレーザビームを照
射しても、多量に水素を含んだ部分から水素が放出する
ため、膜が溶発してしまい、均一で結晶性の良好な多結
晶シリコン膜を得ることができなくなる。
射エネルギーを順次上げつつ多段階でレーザビームを照
射しても、多量に水素を含んだ部分から水素が放出する
ため、膜が溶発してしまい、均一で結晶性の良好な多結
晶シリコン膜を得ることができなくなる。
【0085】よって、被アニール体の膜中の水素濃度が
本発明に係る水素濃度の分布となるようにレーザビーム
のエネルギー密度を調節して照射することによって、粒
径が大きくかつ均一性の高い多結晶シリコン層を得るこ
とができる。その結果、その多結晶シリコン層のような
本発明に係る多結晶半導体層を用いて、高移動度でかつ
高均一なTFTのような多結晶半導体装置を実現するこ
とができる。
本発明に係る水素濃度の分布となるようにレーザビーム
のエネルギー密度を調節して照射することによって、粒
径が大きくかつ均一性の高い多結晶シリコン層を得るこ
とができる。その結果、その多結晶シリコン層のような
本発明に係る多結晶半導体層を用いて、高移動度でかつ
高均一なTFTのような多結晶半導体装置を実現するこ
とができる。
【0086】(実施例5)図2に示した第1の実施例と
同様に基板201上にバッファ層202を形成しさらに
この上にa−Si−H膜203を膜厚50nmとして堆積
させる。このa−Si−H膜203はプラズマCVD法
を用いて 300℃以下で成膜する。
同様に基板201上にバッファ層202を形成しさらに
この上にa−Si−H膜203を膜厚50nmとして堆積
させる。このa−Si−H膜203はプラズマCVD法
を用いて 300℃以下で成膜する。
【0087】続いて、a−Si−H膜203にエキシマ
レーザービーム204を照射する。図11に示すように
第1のエネルギー密度75mJ/cm2 でレーザ光を照射
する。次にΔE1 =75mJ/cm2 として第2のエネル
ギー密度 150mJ/cm2 のレーザ光を照射する。続い
てΔE2 =25mJ/cm2 として第3のエネルギー密度
175mJ/cm2 で照射して、最後にΔE3 =75mJ/
cm2 として第4のエネルギー密度 250mJ/cm2 の
レーザ光を照射する。こうして、a−Si−H膜203
を結晶化させてp−Si化する。ここでは各段階のエネ
ルギー密度は膜表面が溶発に起因して荒れない値に設定
してある。
レーザービーム204を照射する。図11に示すように
第1のエネルギー密度75mJ/cm2 でレーザ光を照射
する。次にΔE1 =75mJ/cm2 として第2のエネル
ギー密度 150mJ/cm2 のレーザ光を照射する。続い
てΔE2 =25mJ/cm2 として第3のエネルギー密度
175mJ/cm2 で照射して、最後にΔE3 =75mJ/
cm2 として第4のエネルギー密度 250mJ/cm2 の
レーザ光を照射する。こうして、a−Si−H膜203
を結晶化させてp−Si化する。ここでは各段階のエネ
ルギー密度は膜表面が溶発に起因して荒れない値に設定
してある。
【0088】上記のように、エネルギービームのエネル
ギー照射を少なくとも途中の 1段階におけるエネルギー
密度の増分を50mJ/cm2 とすることにより、水素の
放出に伴う膜の表面およびその近傍の深さ25nmまでの
深さの溶発を抑制することができ、その部分を高いエネ
ルギー密度で結晶化させることができる。従って、結晶
性の良好な多結晶シリコン層を得ることができ、移動度
が高くかつ均一性の高いTFTを実現することができ
る。
ギー照射を少なくとも途中の 1段階におけるエネルギー
密度の増分を50mJ/cm2 とすることにより、水素の
放出に伴う膜の表面およびその近傍の深さ25nmまでの
深さの溶発を抑制することができ、その部分を高いエネ
ルギー密度で結晶化させることができる。従って、結晶
性の良好な多結晶シリコン層を得ることができ、移動度
が高くかつ均一性の高いTFTを実現することができ
る。
【0089】また、本実施例等で示した如く、エネルギ
ー密度の増分は 1つの段階以外は必ずしも50mJ/cm
2 以下にする必要はないので、照射の段階数nを小さく
することもでき、アニール時間を短縮できるという利点
もある。
ー密度の増分は 1つの段階以外は必ずしも50mJ/cm
2 以下にする必要はないので、照射の段階数nを小さく
することもでき、アニール時間を短縮できるという利点
もある。
【0090】なお、以上の実施例においては、a−S
i:H(水素化アモルファスシリコン)薄膜に対して結
晶化を行なうためのレーザービームアニールに本発明の
技術を適用した場合について示したが、本発明の適用は
これのみには限定されないことは言うまでもない。この
他にも、例えばシリコンカーバイト等の非晶質体の結晶
化の際の光ビームアニールなどにも本発明を適用するこ
とができる。
i:H(水素化アモルファスシリコン)薄膜に対して結
晶化を行なうためのレーザービームアニールに本発明の
技術を適用した場合について示したが、本発明の適用は
これのみには限定されないことは言うまでもない。この
他にも、例えばシリコンカーバイト等の非晶質体の結晶
化の際の光ビームアニールなどにも本発明を適用するこ
とができる。
【0091】また、そのような多結晶半導体層を形成す
るにあたっての非晶質半導体膜の結晶化を行なうための
エネルギービームとしては、上記のエキシマレーザーの
他にも、例えばArレーザーや、レーザー以外にも例え
ば電子ビーム等を用いることが可能であることは言うま
でもない。
るにあたっての非晶質半導体膜の結晶化を行なうための
エネルギービームとしては、上記のエキシマレーザーの
他にも、例えばArレーザーや、レーザー以外にも例え
ば電子ビーム等を用いることが可能であることは言うま
でもない。
【0092】
【発明の効果】以上、詳細な説明で明示したように、本
発明によれば、多結晶半導体装置において、しきい値な
どの動作特性を高精度に制御して均一で移動度等の動作
特性が高く高速応答特性に優れた多結晶半導体装置を提
供することができる。
発明によれば、多結晶半導体装置において、しきい値な
どの動作特性を高精度に制御して均一で移動度等の動作
特性が高く高速応答特性に優れた多結晶半導体装置を提
供することができる。
【図1】本発明の多結晶半導体装置の構造を、その製造
プロセスを追って説明する図である。
プロセスを追って説明する図である。
【図2】本発明に係る多結晶半導体装置の主要部である
多結晶半導体層を製造する製造プロセスを示す図であ
る。
多結晶半導体層を製造する製造プロセスを示す図であ
る。
【図3】第1のエネルギー密度75mJ/cm2 から照射
を開始して段階的に25mJ/cm2 ずつエネルギー密度
を増加しながら 8段階にわたってレーザビーム照射を行
なう場合の照射エネルギー密度を示す図である。
を開始して段階的に25mJ/cm2 ずつエネルギー密度
を増加しながら 8段階にわたってレーザビーム照射を行
なう場合の照射エネルギー密度を示す図である。
【図4】ビーム401を被アニール体402(本実施例
ではa−Si−H膜203)に掃引(走査)させながら
照射する方法を示す図である。
ではa−Si−H膜203)に掃引(走査)させながら
照射する方法を示す図である。
【図5】エネルギー密度の増分と( 1, 1, 1)回折強
度により計測された結晶化率との関係を示すグラフであ
る。
度により計測された結晶化率との関係を示すグラフであ
る。
【図6】本発明に係る製造方法に対する比較例の製造方
法の照射エネルギー密度を示す図である。
法の照射エネルギー密度を示す図である。
【図7】本発明に係る多結晶半導体層(ここでは具体的
にはTFTに用いられる多結晶シリコン薄膜)の製造方
法の実施例における、レーザービームのエネルギー密度
を変えつつ照射する方法を示す図である。
にはTFTに用いられる多結晶シリコン薄膜)の製造方
法の実施例における、レーザービームのエネルギー密度
を変えつつ照射する方法を示す図である。
【図8】本発明に係る多結晶半導体層(ここでは具体的
にはTFTに用いられる多結晶シリコン薄膜)の製造方
法の実施例における、レーザービームのエネルギー密度
を変えつつ照射する方法を示す図である。
にはTFTに用いられる多結晶シリコン薄膜)の製造方
法の実施例における、レーザービームのエネルギー密度
を変えつつ照射する方法を示す図である。
【図9】多結晶半導体層(膜)中の水素濃度分布を示す
図である。
図である。
【図10】従来の如く一定のエネルギー密度 150mJ/
cm2 でレーザー205を被アニール体(ここでは言う
までもなくa−Si−H膜203)に照射した場合
(a)の、そのレーザーアニールの結果得られた多結晶
半導体膜中の水素濃度を示す図(b)である。
cm2 でレーザー205を被アニール体(ここでは言う
までもなくa−Si−H膜203)に照射した場合
(a)の、そのレーザーアニールの結果得られた多結晶
半導体膜中の水素濃度を示す図(b)である。
【図11】本発明に係る多結晶半導体層(ここでは具体
的にはTFTに用いられる多結晶シリコン薄膜)の製造
方法の実施例における、レーザービームのエネルギー密
度を変えつつ照射する方法を示す図である。
的にはTFTに用いられる多結晶シリコン薄膜)の製造
方法の実施例における、レーザービームのエネルギー密
度を変えつつ照射する方法を示す図である。
【図12】本発明および比較例の多結晶半導体層(膜)
中の水素濃度分布を示す図である。
中の水素濃度分布を示す図である。
【図13】本発明を逆スタガ型TFTに適用した場合の
製造方法を示す図である。
製造方法を示す図である。
101………基板 102………バッファ層 103………a−Si−H膜 104………多結晶シリコン半導体層 105………ゲート絶縁膜 106………ゲート電極 107………層間絶縁膜 108………チャネル領域 109………ソース領域 110………ドレイン領域 111、112……コンタクトホール 113………ソース電極 114………ドレイン電極 201………基板201 202…バッファ層202 203…a−Si−H膜
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/336
Claims (5)
- 【請求項1】 半導体層中にキャリアが移動するチャネ
ル領域を備えた多結晶半導体装置であって、 前記チャネル領域における、電流が流れる活性領域の水
素濃度が前記活性領域より深い領域の水素濃度よりも低
い濃度分布である多結晶半導体層と、 前記チャネル領域のキャリアの移動を制御する制御電極
と、を具備することを特徴とする多結晶半導体装置。 - 【請求項2】 絶縁性基板と、 前記絶縁性基板上に形成されたゲート電極と、 前記ゲート電極を覆うように形成された絶縁膜と、 前記絶縁膜上に形成された、チャネル領域とソース領域
とドレイン領域とを備えた多結晶半導体層であって、前
記チャネル領域における電流が流れる活性領域の水素濃
度が前記活性領域より深い領域の活性層の水素濃度より
も低い濃度分布である多結晶半導体層と、 前記多結晶半導体層のチャネル領域上を覆うように形成
されたチャネル保護層と、 前記多結晶半導体層のソース領域及びドレイン領域に各
々電気的に接続されるソース電極及びドレイン電極と、
を具備することを特徴とする多結晶半導体装置。 - 【請求項3】 請求項1及び2のうちいずれかに記載の
多結晶半導体装置において、 前記多結晶半導体層のチャネル領域における、表面から
深さ25nmまでの電流が流れる活性領域の水素濃度が、
前記活性領域より深い領域の水素濃度よりも低い濃度分
布であることを特徴とする多結晶半導体装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のうちいずれかに記載の
多結晶半導体装置において、 前記多結晶半導体層がグレインサイズ50nm乃至 2μm
の多結晶シリコンで形成された多結晶半導体層であっ
て、該多結晶半導体層におけるチャネル領域の表面から
25nmまでの深さの水素濃度が 5×1018個/cm3 乃至
1×1020個/cm3 であり、かつ前記深さ25nmより深
い領域の水素濃度が 1×1020個/cm3 乃至 5×1021個
/cm3 であることを特徴とする多結晶半導体装置。 - 【請求項5】 半導体層の材料膜を成膜する工程と、 前記半導体層の材料膜を被アニール体として該半導体層
の材料膜に対して異なるエネルギ密度で、低いエネルギ
ー密度から段階的にエネルギーを高くして行き少なくと
も 1回のエネルギービーム照射とその前及び/又は後の
エネルギービーム照射とにおけるビームのエネルギー密
度の差が10mJ/cm2 乃至50mJ/cm2 であるよう
にエネルギービームを複数回にわたって照射して、半導
体層のチャネル領域の表面からその深さ方向に連続的あ
るいは段階的に高濃度に水素が分布する半導体層を形成
するエネルギービームアニール工程と、を具備すること
を特徴とする多結晶半導体装置の製造方法。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22016694A JPH0883914A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 多結晶半導体装置及びその製造方法 |
| KR1019950030003A KR0170467B1 (ko) | 1994-09-14 | 1995-09-14 | 비단결정 반도체 장치 및 그 제조 방법 |
| TW084110280A TW289166B (ja) | 1994-09-14 | 1995-10-02 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22016694A JPH0883914A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 多結晶半導体装置及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0883914A true JPH0883914A (ja) | 1996-03-26 |
Family
ID=16746925
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22016694A Pending JPH0883914A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 多結晶半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0883914A (ja) |
| KR (1) | KR0170467B1 (ja) |
| TW (1) | TW289166B (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001051296A (ja) * | 1999-08-06 | 2001-02-23 | Seiko Epson Corp | 薄膜デバイス装置の製造方法、薄膜デバイス装置、アクティブマトリクス基板の製造方法、アクティブマトリクス基板および電気光学装置 |
| JP2005175476A (ja) * | 2003-12-06 | 2005-06-30 | Samsung Electronics Co Ltd | 多結晶シリコン薄膜の製造方法およびそれを利用したトランジスタの製造方法 |
-
1994
- 1994-09-14 JP JP22016694A patent/JPH0883914A/ja active Pending
-
1995
- 1995-09-14 KR KR1019950030003A patent/KR0170467B1/ko not_active Expired - Fee Related
- 1995-10-02 TW TW084110280A patent/TW289166B/zh not_active IP Right Cessation
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001051296A (ja) * | 1999-08-06 | 2001-02-23 | Seiko Epson Corp | 薄膜デバイス装置の製造方法、薄膜デバイス装置、アクティブマトリクス基板の製造方法、アクティブマトリクス基板および電気光学装置 |
| JP2005175476A (ja) * | 2003-12-06 | 2005-06-30 | Samsung Electronics Co Ltd | 多結晶シリコン薄膜の製造方法およびそれを利用したトランジスタの製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR0170467B1 (ko) | 1999-02-01 |
| KR960012566A (ko) | 1996-04-20 |
| TW289166B (ja) | 1996-10-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020903 |