JPH0884691A - 温水洗浄便座 - Google Patents
温水洗浄便座Info
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- JPH0884691A JPH0884691A JP6224694A JP22469494A JPH0884691A JP H0884691 A JPH0884691 A JP H0884691A JP 6224694 A JP6224694 A JP 6224694A JP 22469494 A JP22469494 A JP 22469494A JP H0884691 A JPH0884691 A JP H0884691A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は温水洗浄便座に関するもので、耐薬
品性が良好で、汚れがつきにくく除去し易く、更に雑菌
や黴の増殖を防止し、衛生的で使用者の不快感を防止す
ることを目的としたものである。 【構成】 便座シート1、便蓋7、本体ケース3などの
温水洗浄便座部材に抗菌剤を分散した抗結晶性ポリプロ
ピレン樹脂を用いたものである。
品性が良好で、汚れがつきにくく除去し易く、更に雑菌
や黴の増殖を防止し、衛生的で使用者の不快感を防止す
ることを目的としたものである。 【構成】 便座シート1、便蓋7、本体ケース3などの
温水洗浄便座部材に抗菌剤を分散した抗結晶性ポリプロ
ピレン樹脂を用いたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家庭用に広く用いられて
いる便座暖房機能、温水洗浄機能を有する温水洗浄便座
に関するものである。特に、清潔でクリーンでしかも耐
薬品性に優れた温水洗浄便座で便座シート、便蓋および
本体ケースなどに使用される樹脂材料に関するものであ
る。
いる便座暖房機能、温水洗浄機能を有する温水洗浄便座
に関するものである。特に、清潔でクリーンでしかも耐
薬品性に優れた温水洗浄便座で便座シート、便蓋および
本体ケースなどに使用される樹脂材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の温水洗浄便座について、図1およ
び図2を用いて説明する。1は便座シート、2は温水を
吐出し局部を洗浄する洗浄ノズル、3は温水洗浄装置の
本体ケース、4は温水洗浄、乾燥機能を操作する操作
部、5は温水吐出を入切する洗浄スイッチ、6は便器、
7は便蓋である。便座シート1、本体ケース3や便蓋7
はアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体樹
脂(以下ABSと云う)の成形品で主に構成されてい
る。便座シート1にはヒータが内蔵され、約35から4
0℃に加熱保温され、冬寒いときには暖かく快適であ
る。使用するときは、便座シート1の上にお尻を当てて
座って使用する。大便あるいは、女性が小便を終えれば
洗浄スイッチ5を押して、洗浄ノズル2から温水を噴出
させて局部を洗浄する。また、男性が小便をするとき
は、便座シートを上げた状態で、便器6の中をめがけて
使用する。
び図2を用いて説明する。1は便座シート、2は温水を
吐出し局部を洗浄する洗浄ノズル、3は温水洗浄装置の
本体ケース、4は温水洗浄、乾燥機能を操作する操作
部、5は温水吐出を入切する洗浄スイッチ、6は便器、
7は便蓋である。便座シート1、本体ケース3や便蓋7
はアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体樹
脂(以下ABSと云う)の成形品で主に構成されてい
る。便座シート1にはヒータが内蔵され、約35から4
0℃に加熱保温され、冬寒いときには暖かく快適であ
る。使用するときは、便座シート1の上にお尻を当てて
座って使用する。大便あるいは、女性が小便を終えれば
洗浄スイッチ5を押して、洗浄ノズル2から温水を噴出
させて局部を洗浄する。また、男性が小便をするとき
は、便座シートを上げた状態で、便器6の中をめがけて
使用する。
【0003】温水洗浄便座部材は皮膚に直接接する部分
が多く、その衛生面には配慮が払われ、多くの工夫が実
用化されてきた。最近では殺菌剤を含浸させた払拭布
や、無機系抗菌剤を分散させたABSで形成された便座
シートなどが一部使用されている。
が多く、その衛生面には配慮が払われ、多くの工夫が実
用化されてきた。最近では殺菌剤を含浸させた払拭布
や、無機系抗菌剤を分散させたABSで形成された便座
シートなどが一部使用されている。
【0004】また便器6の構造材料としては陶磁器が主
体であるため種々の界面活性剤あるいは酸などを主体と
した洗浄剤が広く使用されている。
体であるため種々の界面活性剤あるいは酸などを主体と
した洗浄剤が広く使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では使用するときに、大便であれば、便器内に落
下した大便が便器内に溜まった水を跳ね返し、便座シー
ト1の裏板に汚物の小片が付着したりする。また、便座
シート1を上げて小便をするときは、便座シート1の裏
板や本体ケース3の前面部に小便がかかったりする。ま
た、使用時にお尻の当たる便座シート1の表面、および
手で開閉を行う便蓋7についても、皮膚の汚れあるいは
皮膚常在菌などが付着し汚染される。日常これらの操作
が繰り返されると、汚れの増大や、雑菌、かびが増殖
し、非常に不衛生である。
の構成では使用するときに、大便であれば、便器内に落
下した大便が便器内に溜まった水を跳ね返し、便座シー
ト1の裏板に汚物の小片が付着したりする。また、便座
シート1を上げて小便をするときは、便座シート1の裏
板や本体ケース3の前面部に小便がかかったりする。ま
た、使用時にお尻の当たる便座シート1の表面、および
手で開閉を行う便蓋7についても、皮膚の汚れあるいは
皮膚常在菌などが付着し汚染される。日常これらの操作
が繰り返されると、汚れの増大や、雑菌、かびが増殖
し、非常に不衛生である。
【0006】便座シート、便蓋および本体ケースなどの
構成材料であるABSは比較的その表面エネルギーが大
きく、その結果、汚染され易くしかも汚れが強固に付着
するため汚染物の除去がしにくいという欠点を有してい
る。そこで、これらの汚染物を除去するため種々の界面
活性剤入りの協力洗浄剤で温水洗浄便座表面を清掃する
ことが通常行われる。しかし、ABSは耐薬品性が悪
く、特に界面活性剤には浸されやすく、清掃時に拭き残
された界面活性剤により、また、完全に拭き取ったとし
ても清掃時の界面活性剤の短時間の接触が繰り返される
ことにより、便座シート、便蓋および本体ケースなどに
ソルベントクラックの発生、あるいは曲げ強度の大幅な
劣化を招き、使用に耐えられなくなる場合が生じるとい
う問題があった。そのために、温水洗浄便座専用の洗浄
剤が販売されているが、界面活性剤の量が少なく洗浄能
力に劣るためほとんど利用されていないのが現状であ
る。また、これらの専用洗浄剤でも長時間使用するとソ
ルベントクラックの発生あるいは曲げ強度の大幅な劣化
の原因となる。
構成材料であるABSは比較的その表面エネルギーが大
きく、その結果、汚染され易くしかも汚れが強固に付着
するため汚染物の除去がしにくいという欠点を有してい
る。そこで、これらの汚染物を除去するため種々の界面
活性剤入りの協力洗浄剤で温水洗浄便座表面を清掃する
ことが通常行われる。しかし、ABSは耐薬品性が悪
く、特に界面活性剤には浸されやすく、清掃時に拭き残
された界面活性剤により、また、完全に拭き取ったとし
ても清掃時の界面活性剤の短時間の接触が繰り返される
ことにより、便座シート、便蓋および本体ケースなどに
ソルベントクラックの発生、あるいは曲げ強度の大幅な
劣化を招き、使用に耐えられなくなる場合が生じるとい
う問題があった。そのために、温水洗浄便座専用の洗浄
剤が販売されているが、界面活性剤の量が少なく洗浄能
力に劣るためほとんど利用されていないのが現状であ
る。また、これらの専用洗浄剤でも長時間使用するとソ
ルベントクラックの発生あるいは曲げ強度の大幅な劣化
の原因となる。
【0007】なお、便器洗浄時、高濃度の界面活性剤入
り洗浄剤や、塩酸添加型洗浄剤の飛沫が便座シートなど
に付着し、ソルベントクラック発生の原因となったりし
た。
り洗浄剤や、塩酸添加型洗浄剤の飛沫が便座シートなど
に付着し、ソルベントクラック発生の原因となったりし
た。
【0008】無機系抗菌剤を分散させたABSで形成し
た便座シートにおいては、マトリックス樹脂が非晶性の
ABSであり抗菌剤が便座シートに配向しにくいため、
抗菌効果に乏しくしかも防黴効果もほとんど期待できな
いという問題があった。界面活性剤などによるソルベン
トクラックあるいは曲げ強度劣化という問題は前述と同
様である。
た便座シートにおいては、マトリックス樹脂が非晶性の
ABSであり抗菌剤が便座シートに配向しにくいため、
抗菌効果に乏しくしかも防黴効果もほとんど期待できな
いという問題があった。界面活性剤などによるソルベン
トクラックあるいは曲げ強度劣化という問題は前述と同
様である。
【0009】また、通常の一般ポリプロピレンは高結晶
性ポリプロピレンに比べ機械強度や表面硬度が劣悪であ
り便座シート、便蓋、本体ケースの使用には適さない。
性ポリプロピレンに比べ機械強度や表面硬度が劣悪であ
り便座シート、便蓋、本体ケースの使用には適さない。
【0010】本発明は上記問題を解決するもので、汚れ
がつきにくく、除去し易い、また清掃時、界面活性剤等
の洗浄剤を使用してもソルベントクラックなどを発生せ
ず、また、大便や、小便の飛び散りなどによる雑菌や黴
の増殖を効果的に防止し、衛生的で、しかも高性能な温
水洗浄便座を提供することを目的としたものである。
がつきにくく、除去し易い、また清掃時、界面活性剤等
の洗浄剤を使用してもソルベントクラックなどを発生せ
ず、また、大便や、小便の飛び散りなどによる雑菌や黴
の増殖を効果的に防止し、衛生的で、しかも高性能な温
水洗浄便座を提供することを目的としたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、温水洗浄便座の便座シート、便蓋および本体
ケースの構成材料のうち少なくとも一部材が高結晶性ポ
リプロピレン樹脂、あるいは高結晶性ポリプロピレン樹
脂と弾性体からなる樹脂体で形成されたものである。
するため、温水洗浄便座の便座シート、便蓋および本体
ケースの構成材料のうち少なくとも一部材が高結晶性ポ
リプロピレン樹脂、あるいは高結晶性ポリプロピレン樹
脂と弾性体からなる樹脂体で形成されたものである。
【0012】また、便座シート、便蓋および本体ケース
のうちの構成材料のうち少なくとも一部材が、抗菌剤を
分散した高結晶性ポリプロピレン樹脂、あるいは高結晶
性ポリプロピレン樹脂と弾性体とからなる樹脂体に抗菌
剤を分散して形成されたものである。
のうちの構成材料のうち少なくとも一部材が、抗菌剤を
分散した高結晶性ポリプロピレン樹脂、あるいは高結晶
性ポリプロピレン樹脂と弾性体とからなる樹脂体に抗菌
剤を分散して形成されたものである。
【0013】
【作用】本発明は上記構成の高結晶性ポリプロピレン樹
脂の低表面エネルギー効果により、汚れがつきにくく、
しかも除去し易く、便座シート、便蓋および本体ケース
などの表面のクリーン性を保有する事が容易となる。ま
た、汚れがつきにくい為、汚れを栄養源として成長する
雑菌や黴の増殖も穏やかになり、クリーン性も改善され
る。
脂の低表面エネルギー効果により、汚れがつきにくく、
しかも除去し易く、便座シート、便蓋および本体ケース
などの表面のクリーン性を保有する事が容易となる。ま
た、汚れがつきにくい為、汚れを栄養源として成長する
雑菌や黴の増殖も穏やかになり、クリーン性も改善され
る。
【0014】なお、長期間繰り返しの使用などにより清
掃が必要になった場合でも、高結晶性ポリプロピレン樹
脂の高耐薬品性能により界面活性剤と接触しても侵され
ることがないため、洗浄能力に優れた効力洗浄剤を使用
することができ清掃のスピードアップが可能である。し
かも洗浄剤によるソルベントクラックあるいは曲げ強度
劣化の心配も不要である。
掃が必要になった場合でも、高結晶性ポリプロピレン樹
脂の高耐薬品性能により界面活性剤と接触しても侵され
ることがないため、洗浄能力に優れた効力洗浄剤を使用
することができ清掃のスピードアップが可能である。し
かも洗浄剤によるソルベントクラックあるいは曲げ強度
劣化の心配も不要である。
【0015】また、高結晶性ポリプロピレン樹脂と弾性
体とからなる構成の場合は、弾性体が抗結晶性ポリプロ
ピレン樹脂の粒子の間に入り込み、接着剤の役割をはた
すことになり、衝撃強度が向上し実使用上の特性が大幅
に改善される。
体とからなる構成の場合は、弾性体が抗結晶性ポリプロ
ピレン樹脂の粒子の間に入り込み、接着剤の役割をはた
すことになり、衝撃強度が向上し実使用上の特性が大幅
に改善される。
【0016】また、高結晶性ポリプロピレン樹脂中に抗
菌剤を分散した構成においては、抗菌剤の作用により便
座シート、便蓋および本体ケースなどの表面に付着した
汚物を栄養源として成長する雑菌や黴の増殖を防止す
る。なお、高結晶性ポリプロピレン樹脂の特徴として、
抗菌剤と親和性があまり良好ではなく、両者を分散した
場合均一に分散せず、樹脂成形体の表面により濃厚に抗
菌剤が分布する傾向にある。このため、より少量の抗菌
剤で効果的な抗菌作用を現出することが可能となる。
菌剤を分散した構成においては、抗菌剤の作用により便
座シート、便蓋および本体ケースなどの表面に付着した
汚物を栄養源として成長する雑菌や黴の増殖を防止す
る。なお、高結晶性ポリプロピレン樹脂の特徴として、
抗菌剤と親和性があまり良好ではなく、両者を分散した
場合均一に分散せず、樹脂成形体の表面により濃厚に抗
菌剤が分布する傾向にある。このため、より少量の抗菌
剤で効果的な抗菌作用を現出することが可能となる。
【0017】
【実施例】以下本発明を実施例により詳細に説明する。
【0018】図1は本発明の温水洗浄便座を示す。1は
便座シート、2は温水を吐出し局部を洗浄する洗浄ノズ
ル、3は温水洗浄装置の本体ケースで、いずれも抗菌剤
の含有された高結晶性ポリプロピレン樹脂と弾性体成分
とからなる樹脂体で形成されている。
便座シート、2は温水を吐出し局部を洗浄する洗浄ノズ
ル、3は温水洗浄装置の本体ケースで、いずれも抗菌剤
の含有された高結晶性ポリプロピレン樹脂と弾性体成分
とからなる樹脂体で形成されている。
【0019】本発明に於ける高結晶性ポリプロピレン樹
脂としては結晶化度65%以上で、立体規則性度が97
%以上のものがあげられる。特に立体規則性度98%以
上のものは、その表面硬度が極めてたかく、傷つきにく
く良好である。なお、比較例で使用した一般ポリプロピ
レンの結晶化度は60%である。
脂としては結晶化度65%以上で、立体規則性度が97
%以上のものがあげられる。特に立体規則性度98%以
上のものは、その表面硬度が極めてたかく、傷つきにく
く良好である。なお、比較例で使用した一般ポリプロピ
レンの結晶化度は60%である。
【0020】本発明における弾性体成分としては、ポリ
エチレン、エチレン−プロピレンゴム、アクリル酸エス
テル共重合体、塩素化ポリエチレン、エチレンビニルア
セテート共重合他、ポリブタジエン、天然ゴム、イソプ
レンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリ
ロニトリル−ブタジエンゴム、ブチルゴム、アクリルゴ
ム、シリコーンゴム、ウレタンゴムなどがあげられる。
また弾性体成分の配合割合は、高結晶性ポリプロピレン
樹脂100重量部当たり5〜15重量部が良好であるが
それにこだわるものではない。
エチレン、エチレン−プロピレンゴム、アクリル酸エス
テル共重合体、塩素化ポリエチレン、エチレンビニルア
セテート共重合他、ポリブタジエン、天然ゴム、イソプ
レンゴム、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、アクリ
ロニトリル−ブタジエンゴム、ブチルゴム、アクリルゴ
ム、シリコーンゴム、ウレタンゴムなどがあげられる。
また弾性体成分の配合割合は、高結晶性ポリプロピレン
樹脂100重量部当たり5〜15重量部が良好であるが
それにこだわるものではない。
【0021】本発明における抗菌剤としては、無機系抗
菌剤として、硝酸銀、硫酸銀、塩化銀など。銀、銅、亜
鉛あるいは錫を担持したゼオライト。および銀、銅、亜
鉛あるいは錫を担持したシリカゲルなどがあげられる。
抗菌剤の配合割合は、無機系抗菌剤については、樹脂1
00重量部に対し、0.1重量部未満では抗菌性が認め
られず、5重量部を超えると着色など樹脂組成物の特性
を著しく損なうので不適である。このましくは、0.5
から3重量部の範囲とするのがよい。
菌剤として、硝酸銀、硫酸銀、塩化銀など。銀、銅、亜
鉛あるいは錫を担持したゼオライト。および銀、銅、亜
鉛あるいは錫を担持したシリカゲルなどがあげられる。
抗菌剤の配合割合は、無機系抗菌剤については、樹脂1
00重量部に対し、0.1重量部未満では抗菌性が認め
られず、5重量部を超えると着色など樹脂組成物の特性
を著しく損なうので不適である。このましくは、0.5
から3重量部の範囲とするのがよい。
【0022】有機系抗菌剤として、10、10’−オキ
シビスフェノキサアルシンなどフェニルエーテル誘導
体、シクロフルアニドなどN−ハロアルキルチオ系化合
物、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール(TB
Zと略称)などイミダゾール誘導体、2、3、5、6デ
トラコロル−4−(メチルスルホニル)ピリジンなどス
ルホン誘導体およびセシルジメチルエチルアンモニウム
ブロミドなど第4級アンモニウム塩などがあげられる
が、これに限定するものではない。有機系抗菌剤につい
ては、樹脂100重量部に対して、0.02重量部未満
では防黴性はほとんど認められず、5重量部を超えると
ブルームするなど不具合がある。好ましくは0.05か
ら1重量部の範囲とするのがよい。
シビスフェノキサアルシンなどフェニルエーテル誘導
体、シクロフルアニドなどN−ハロアルキルチオ系化合
物、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール(TB
Zと略称)などイミダゾール誘導体、2、3、5、6デ
トラコロル−4−(メチルスルホニル)ピリジンなどス
ルホン誘導体およびセシルジメチルエチルアンモニウム
ブロミドなど第4級アンモニウム塩などがあげられる
が、これに限定するものではない。有機系抗菌剤につい
ては、樹脂100重量部に対して、0.02重量部未満
では防黴性はほとんど認められず、5重量部を超えると
ブルームするなど不具合がある。好ましくは0.05か
ら1重量部の範囲とするのがよい。
【0023】具体的実施例を以下に説明する。 (実施例1)高結晶性ポリプロピレン樹脂(結晶化度6
5%、立体規則性度98%)を用いて射出成形法により
便座シート、便蓋、本体ケースを成形し温水洗浄便座を
作成した。
5%、立体規則性度98%)を用いて射出成形法により
便座シート、便蓋、本体ケースを成形し温水洗浄便座を
作成した。
【0024】(実施例2)高結晶性ポリプロピレン樹脂
(結晶化度65%、立体規則性度98%)100重量
部、エチレンプロピレンゴム10重量部をよく混合した
樹脂体を用いて射出成形法により、便座シート、便蓋、
本体ケースを成形し温水洗浄便座を作成した。
(結晶化度65%、立体規則性度98%)100重量
部、エチレンプロピレンゴム10重量部をよく混合した
樹脂体を用いて射出成形法により、便座シート、便蓋、
本体ケースを成形し温水洗浄便座を作成した。
【0025】(実施例3)高結晶性ポリプロピレン樹脂
(結晶化度65%、立体規則性度98%)100重量
部、TBZ0.05重量部、銀ゼオライト0.75重量
部をよく混合し、射出成形法により便座シート、便座シ
ート、便蓋、本体ケースを成形し温水洗浄便座を作成し
た。
(結晶化度65%、立体規則性度98%)100重量
部、TBZ0.05重量部、銀ゼオライト0.75重量
部をよく混合し、射出成形法により便座シート、便座シ
ート、便蓋、本体ケースを成形し温水洗浄便座を作成し
た。
【0026】(比較例1)ABSを用いて射出成形法に
より便座シート、便座シート、便蓋、本体ケースを成形
し温水洗浄便座を作成した。
より便座シート、便座シート、便蓋、本体ケースを成形
し温水洗浄便座を作成した。
【0027】(比較例2)ABS100重量部、TBZ
0.05重量部、銀ゼオライト0.75重量部をよく混
合し、射出成形法により便座シート、便座シート、便
蓋、本体ケースを成形し温水洗浄便座を作成した。
0.05重量部、銀ゼオライト0.75重量部をよく混
合し、射出成形法により便座シート、便座シート、便
蓋、本体ケースを成形し温水洗浄便座を作成した。
【0028】(比較例3)一般ポリプロピレン(結晶化
度60%)を用い、射出成形法により便座シート、便
蓋、本体ケースを成形し温水洗浄便座を作成した。
度60%)を用い、射出成形法により便座シート、便
蓋、本体ケースを成形し温水洗浄便座を作成した。
【0029】各実施例および比較例で成形した便蓋の水
に対する接触角を、協和界面化学製の接触角測定装置
(CA−Z型)で測定した。また、各々の便蓋の耐汚染
性をJIS K3370に準じて確認した。なお、耐汚
染性能の比較は目視で行い、比較例1における汚れ具合
を(△)とし、それより悪い場合(×)、よい場合を
(○)とし各々相対評価した。その結果を(表1)に示
す。
に対する接触角を、協和界面化学製の接触角測定装置
(CA−Z型)で測定した。また、各々の便蓋の耐汚染
性をJIS K3370に準じて確認した。なお、耐汚
染性能の比較は目視で行い、比較例1における汚れ具合
を(△)とし、それより悪い場合(×)、よい場合を
(○)とし各々相対評価した。その結果を(表1)に示
す。
【0030】
【表1】
【0031】次に、実施例1〜3および比較例1〜3で
成形した便蓋の抗菌性能および黴抵抗性について試験を
行った。各便蓋から50×50mmの試料を切り出し、そ
れぞれに菌液(一般細菌および大腸菌)1ccを滴下し、
37℃で24時間培養した。その後、滅菌済みリン酸緩
衝液にて菌を洗い出した。この洗い出した液中の生菌数
を、菌数測定用培地を用いて混釈平板法にて測定した。
その結果を(表2)に示す。
成形した便蓋の抗菌性能および黴抵抗性について試験を
行った。各便蓋から50×50mmの試料を切り出し、そ
れぞれに菌液(一般細菌および大腸菌)1ccを滴下し、
37℃で24時間培養した。その後、滅菌済みリン酸緩
衝液にて菌を洗い出した。この洗い出した液中の生菌数
を、菌数測定用培地を用いて混釈平板法にて測定した。
その結果を(表2)に示す。
【0032】
【表2】
【0033】寒天培地上においた各試料(50×50m
m)にアスペルギルス・ニガー菌液を噴霧し、25℃、
7日間培養した。その結果を(表3)に示す。
m)にアスペルギルス・ニガー菌液を噴霧し、25℃、
7日間培養した。その結果を(表3)に示す。
【0034】
【表3】
【0035】次に、各実施例および比較例で成形した便
蓋の耐溶剤性能について試験を行った。各便蓋から40
×100mmの試料を切り出し、各試料の中央部に10kg
重量の力を加え、歪を加えた状態で洗浄剤(ファミリー
フレッシュ:商品名)に10日間浸漬しソルベントクラ
ック発生の有無を調べた。
蓋の耐溶剤性能について試験を行った。各便蓋から40
×100mmの試料を切り出し、各試料の中央部に10kg
重量の力を加え、歪を加えた状態で洗浄剤(ファミリー
フレッシュ:商品名)に10日間浸漬しソルベントクラ
ック発生の有無を調べた。
【0036】その結果を(表4)に示す。×はクラック
発生、○は変化なし(クラック発生なし)である。
発生、○は変化なし(クラック発生なし)である。
【0037】
【表4】
【0038】また同時に曲げ強度の変化を調べた。その
結果を(表5)に示す。
結果を(表5)に示す。
【0039】
【表5】
【0040】次に、各実施例および比較例で成形した便
蓋の表面硬度をJIS K7215に基づきゴム硬度計
(D型)で測定した。その結果を(表6)に示す。
蓋の表面硬度をJIS K7215に基づきゴム硬度計
(D型)で測定した。その結果を(表6)に示す。
【0041】
【表6】
【0042】次に、実施例1、2出成形した便蓋の衝撃
強度を測定した。1kgの重さの球を用いた落球試験法に
より試験を行った。試験環境は23℃、0℃、−10℃
の三環境で、10cmから100cmまで10cm間隔で球を
落下させ、われの発生した高さで評価を行った。その結
果を(表7)に示す。
強度を測定した。1kgの重さの球を用いた落球試験法に
より試験を行った。試験環境は23℃、0℃、−10℃
の三環境で、10cmから100cmまで10cm間隔で球を
落下させ、われの発生した高さで評価を行った。その結
果を(表7)に示す。
【0043】
【表7】
【0044】なお、上記実施例および比較例の成形品は
便蓋であったが、便座あるいは本体ケースでも同様な結
果が得られる。
便蓋であったが、便座あるいは本体ケースでも同様な結
果が得られる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明の温水洗浄便
座によれば次の効果が得られる。
座によれば次の効果が得られる。
【0046】(1)便座シート、便蓋および本体ケース
の少なくとも一部に高結晶性ポリプロピレン樹脂を用い
ることにより、耐薬品生が向上し、強力な洗浄剤を使用
してもソルベントクラックが発生せず、曲げ強度劣化の
問題も発生しない。
の少なくとも一部に高結晶性ポリプロピレン樹脂を用い
ることにより、耐薬品生が向上し、強力な洗浄剤を使用
してもソルベントクラックが発生せず、曲げ強度劣化の
問題も発生しない。
【0047】また、低表面エネルギー効果により、汚れ
がつきにくくしかも除去し易く衛生的である。また、表
面硬度が大きく傷がつきにくい。
がつきにくくしかも除去し易く衛生的である。また、表
面硬度が大きく傷がつきにくい。
【0048】(2)高結晶性ポリプロピレン樹脂と弾性
体成分とからなる樹脂耐を用いることにより、耐衝撃性
能が向上し、より良好な温水洗浄便座を作成することが
できる。
体成分とからなる樹脂耐を用いることにより、耐衝撃性
能が向上し、より良好な温水洗浄便座を作成することが
できる。
【0049】(3)抗菌剤が高結晶性ポリプロピレン樹
脂に不均一に分散される(樹脂成形体の表面により高濃
度に分散される)ことにより、ABSに比べ効果的な抗
菌、抗黴効果が期待でき、雑菌や黴の繁殖を防止し、使
用者はいつも衛生的な使用感が得られると同時に、病気
の感染も防止することができる。
脂に不均一に分散される(樹脂成形体の表面により高濃
度に分散される)ことにより、ABSに比べ効果的な抗
菌、抗黴効果が期待でき、雑菌や黴の繁殖を防止し、使
用者はいつも衛生的な使用感が得られると同時に、病気
の感染も防止することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す温水洗浄便座の外観図
【図2】従来の使用時の外観図
【符号の説明】 1 便座シート 2 洗浄ノズル 3 本体ケース 4 操作部 5 洗浄スイッチ 6 便器 7 便蓋
Claims (6)
- 【請求項1】便座シート、便蓋および本体ケースの構成
材料のうちの少なくとも一部材が高結晶性ポリプロピレ
ン樹脂で形成された温水洗浄便座。 - 【請求項2】便座シート、便蓋および本体ケースの構成
材料のうちの少なくとも一部材が高結晶性ポリプロピレ
ン樹脂と弾性体成分とからなる樹脂体で形成された温水
洗浄便座。 - 【請求項3】高結晶性ポリプロピレン樹脂の立体規則性
度が98%以上であることを特徴とする請求項1または
2記載の温水洗浄便座。 - 【請求項4】弾性体成分がポリエチレン樹脂およびエチ
レン−プロピレンゴムの少なくとも一種からなることを
特徴とする請求項2記載の温水洗浄便座。 - 【請求項5】便座シート、便蓋および本体ケースの構成
部材のうちの少なくとも一部材に抗菌剤が分散されてい
ることを特徴とする請求項1または2記載の温水洗浄便
座。 - 【請求項6】抗菌剤として無機系抗菌剤の少なくとも一
種、および有機系抗菌剤の少なくとも一種とからなるこ
とを特徴とする請求項5記載の温水洗浄便座。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6224694A JPH0884691A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 温水洗浄便座 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6224694A JPH0884691A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 温水洗浄便座 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0884691A true JPH0884691A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16817780
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6224694A Pending JPH0884691A (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 温水洗浄便座 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0884691A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09324940A (ja) * | 1996-06-06 | 1997-12-16 | Matsushita Seiko Co Ltd | 換気扇 |
| JP2000232950A (ja) * | 1999-02-15 | 2000-08-29 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 便座および便座用成形材料 |
| DE102005044982A1 (de) * | 2005-09-20 | 2007-03-22 | Palesta Anstalt | Zusammensetzung eines Materials für Badewannenlifter oder dessen Bauteile |
| JP2014163163A (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-08 | Toto Ltd | トイレ装置 |
| JP2014189969A (ja) * | 2013-03-26 | 2014-10-06 | Toto Ltd | トイレ装置 |
| JP2018003591A (ja) * | 2017-09-12 | 2018-01-11 | Toto株式会社 | トイレ装置 |
| CN107969976A (zh) * | 2016-10-25 | 2018-05-01 | 爱信精机株式会社 | 便座/便盖的制造方法及座便装置 |
| JP2018138756A (ja) * | 2018-03-26 | 2018-09-06 | Toto株式会社 | トイレ装置 |
-
1994
- 1994-09-20 JP JP6224694A patent/JPH0884691A/ja active Pending
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09324940A (ja) * | 1996-06-06 | 1997-12-16 | Matsushita Seiko Co Ltd | 換気扇 |
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| DE102005044982A1 (de) * | 2005-09-20 | 2007-03-22 | Palesta Anstalt | Zusammensetzung eines Materials für Badewannenlifter oder dessen Bauteile |
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| JP2018068402A (ja) * | 2016-10-25 | 2018-05-10 | アイシン精機株式会社 | 便座・便蓋の製造方法および便座装置 |
| JP2018003591A (ja) * | 2017-09-12 | 2018-01-11 | Toto株式会社 | トイレ装置 |
| JP2018138756A (ja) * | 2018-03-26 | 2018-09-06 | Toto株式会社 | トイレ装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040203 |