JPH0885086A - 真空把持装置 - Google Patents
真空把持装置Info
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- JPH0885086A JPH0885086A JP6222007A JP22200794A JPH0885086A JP H0885086 A JPH0885086 A JP H0885086A JP 6222007 A JP6222007 A JP 6222007A JP 22200794 A JP22200794 A JP 22200794A JP H0885086 A JPH0885086 A JP H0885086A
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- suction
- work
- air
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複雑な真空圧力制御機構を備えることなく、
空吸いに起因する真空圧力の低下を抑止することがで
き、また、ワークの形状に左右されることなく良好な吸
着性能を示す真空把持装置を提供すること。 【構成】 真空把持装置VD1は、シリンダ11と、シ
リンダ11の上端に連結された第1空気通路12と、シ
リンダ11の下端に連結された第2空気通路13と、球
状閉塞部材としてのボール14を備える本体10と、本
体10の下面に装着される吸着パッド20を備えてい
る。また、第2連結部16の近傍には、第1補助空気通
路18が形成されている。この第1補助空気通路18
は、吸着初期段階における吸着パッド20の下側からシ
リンダ11へかけての空気流路を容易に形成するための
通路であり、ボール14が移動する状態を待つことなく
空気通路が形成される。
空吸いに起因する真空圧力の低下を抑止することがで
き、また、ワークの形状に左右されることなく良好な吸
着性能を示す真空把持装置を提供すること。 【構成】 真空把持装置VD1は、シリンダ11と、シ
リンダ11の上端に連結された第1空気通路12と、シ
リンダ11の下端に連結された第2空気通路13と、球
状閉塞部材としてのボール14を備える本体10と、本
体10の下面に装着される吸着パッド20を備えてい
る。また、第2連結部16の近傍には、第1補助空気通
路18が形成されている。この第1補助空気通路18
は、吸着初期段階における吸着パッド20の下側からシ
リンダ11へかけての空気流路を容易に形成するための
通路であり、ボール14が移動する状態を待つことなく
空気通路が形成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製造ライン、搬送ライ
ン等において、ワークを所定位置に供給する際にワーク
を把持する把持装置に関し、さらに詳細には、真空ポン
プ等により発生した吸引力によってワークを吸着把持す
る真空把持装置に関する。
ン等において、ワークを所定位置に供給する際にワーク
を把持する把持装置に関し、さらに詳細には、真空ポン
プ等により発生した吸引力によってワークを吸着把持す
る真空把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、製造ライン等においては、ワ
ークを所定位置に搬送、供給するために搬送装置(フィ
ーダ)が用いられている。このフィーダは、ワークを把
持する把持装置と、把持したワークを把持装置とともに
所定位置まで移動させる移動装置とを備えている。
ークを所定位置に搬送、供給するために搬送装置(フィ
ーダ)が用いられている。このフィーダは、ワークを把
持する把持装置と、把持したワークを把持装置とともに
所定位置まで移動させる移動装置とを備えている。
【0003】把持装置としては、ワークを把持部材によ
って実際に把持作用を伴って把持するものが一般的であ
るが、この種の把持装置では、ワークを把持する把持力
のコントロールが困難である。すなわち、把持力が強い
場合には、ワークを傷つけてしまい、把持力が弱い場合
には、ワークを確実に把持することができないからであ
る。
って実際に把持作用を伴って把持するものが一般的であ
るが、この種の把持装置では、ワークを把持する把持力
のコントロールが困難である。すなわち、把持力が強い
場合には、ワークを傷つけてしまい、把持力が弱い場合
には、ワークを確実に把持することができないからであ
る。
【0004】そこで、真空ポンプ等の吸引装置を用い、
ワークを吸着することによって把持する真空把持装置が
種々提案、実用化されている。ここで、一般的な真空把
持装置VD4について、図13を参照して説明する。
ワークを吸着することによって把持する真空把持装置が
種々提案、実用化されている。ここで、一般的な真空把
持装置VD4について、図13を参照して説明する。
【0005】真空把持装置VD4は、ワークを吸着する
ための負圧を発生させる真空ポンプ50、ワークと密着
してワークを吸着するバキュームパッド51を備えてお
り、真空ポンプ50とバキュームパッド51とは、接続
パイプ52によって連結されている。また、真空把持装
置VD4は、バキュームパッド51に吸着されたワーク
を離脱させるためのコンプレッサ54と、真空ポンプ5
0とコンプレッサ54とを切り換えるための切換弁55
を備えている。
ための負圧を発生させる真空ポンプ50、ワークと密着
してワークを吸着するバキュームパッド51を備えてお
り、真空ポンプ50とバキュームパッド51とは、接続
パイプ52によって連結されている。また、真空把持装
置VD4は、バキュームパッド51に吸着されたワーク
を離脱させるためのコンプレッサ54と、真空ポンプ5
0とコンプレッサ54とを切り換えるための切換弁55
を備えている。
【0006】バキュームパッド51には、ワークと直接
接触する部分にゴム製材料からなるスカートが装着され
ており、吸着有効面積の拡大を図るとともに、ワークに
対する密着性を向上させている。そして、スカートとワ
ークが接触した際には、スカート内部に小空間が形成さ
れるので、小空間内に存在する空気が効率よく吸引され
る。
接触する部分にゴム製材料からなるスカートが装着され
ており、吸着有効面積の拡大を図るとともに、ワークに
対する密着性を向上させている。そして、スカートとワ
ークが接触した際には、スカート内部に小空間が形成さ
れるので、小空間内に存在する空気が効率よく吸引され
る。
【0007】かかる構成を備える真空把持装置VD4で
は、通常、真空ポンプ50は常時、稼働しており、把持
対象となるワークにバキュームパッド51を当接させる
ことによってワークが吸着(把持)される。このとき、
ワークは上方から吸い上げられるようにして吸着されて
おり、ワークに作用する重力と真空ポンプ50による吸
引力とは、同一作用線上にある。したがって、把持部材
によって把持力とワークに作用する重力とが直交する場
合と異なり、ワークと把持部材との間に発生する摩擦力
によってワークを損傷させることはない。また、把持力
によってワークを損傷させることもない。
は、通常、真空ポンプ50は常時、稼働しており、把持
対象となるワークにバキュームパッド51を当接させる
ことによってワークが吸着(把持)される。このとき、
ワークは上方から吸い上げられるようにして吸着されて
おり、ワークに作用する重力と真空ポンプ50による吸
引力とは、同一作用線上にある。したがって、把持部材
によって把持力とワークに作用する重力とが直交する場
合と異なり、ワークと把持部材との間に発生する摩擦力
によってワークを損傷させることはない。また、把持力
によってワークを損傷させることもない。
【0008】また、バキュームパッド51に吸着された
ワークを離脱させる場合には、切換弁55をコンプレッ
サ54側に切り換え、バキュームパッド51に向けて圧
縮空気を送り込むことによりワークは離脱される。
ワークを離脱させる場合には、切換弁55をコンプレッ
サ54側に切り換え、バキュームパッド51に向けて圧
縮空気を送り込むことによりワークは離脱される。
【0009】ここで、真空把持装置においてワークを吸
着する能力は、非通気性ワークを吸着する際には、バキ
ュームパッドの吸着有効面積と、到達真空圧によって決
定され、真空ポンプの排気量には左右されない。一方、
通気性ワークを吸着する場合には、通気性ワークを通し
て空気がスカート内に流入するため、真空ポンプの排気
量によってワークを吸着する能力が決定される。
着する能力は、非通気性ワークを吸着する際には、バキ
ュームパッドの吸着有効面積と、到達真空圧によって決
定され、真空ポンプの排気量には左右されない。一方、
通気性ワークを吸着する場合には、通気性ワークを通し
て空気がスカート内に流入するため、真空ポンプの排気
量によってワークを吸着する能力が決定される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
真空把持装置VD4では、真空把持装置VD4が分岐管
52を介して複数のバキュームパッド51を備えている
場合、ワークの形状によっては、空吸いをしてしまうバ
キュームパッド51が存在し、真空圧力が低下してしま
うという問題があった。すなわち、各バキュームパッド
51は、1つの真空ポンプ50と接続されているので、
いくつかのバキュームパッド51が空吸いをすると、全
体の真空圧力が低下してしまうのである。
真空把持装置VD4では、真空把持装置VD4が分岐管
52を介して複数のバキュームパッド51を備えている
場合、ワークの形状によっては、空吸いをしてしまうバ
キュームパッド51が存在し、真空圧力が低下してしま
うという問題があった。すなわち、各バキュームパッド
51は、1つの真空ポンプ50と接続されているので、
いくつかのバキュームパッド51が空吸いをすると、全
体の真空圧力が低下してしまうのである。
【0011】このように真空圧力が低下すると、ワーク
を吸着している他のバキュームパッド51が確実にワー
クを吸着することができず、ワークが不安定な状態で把
持されたり、搬送途中で落下してしまうおそれがあっ
た。
を吸着している他のバキュームパッド51が確実にワー
クを吸着することができず、ワークが不安定な状態で把
持されたり、搬送途中で落下してしまうおそれがあっ
た。
【0012】かかる問題点を解決するため、複数のバキ
ュームパッド51を備えている真空把持装置VD4に
は、バキュームパッド51が空吸いをしているか否かを
検出する空吸いセンサ、吸着(空気の吸入)を行うバキ
ュームパッド51のオン、オフを切り換える切り換え弁
等を含む制御装置53が各バキュームパッド51に対応
して備えられている。そして、あるバキュームパッド5
1が空吸いをしていると制御装置53内の空吸いセンサ
によって検出された場合には、そのバキュームパッドに
対応する切り替え弁を閉塞することで真空圧力の低下を
防いでいた。
ュームパッド51を備えている真空把持装置VD4に
は、バキュームパッド51が空吸いをしているか否かを
検出する空吸いセンサ、吸着(空気の吸入)を行うバキ
ュームパッド51のオン、オフを切り換える切り換え弁
等を含む制御装置53が各バキュームパッド51に対応
して備えられている。そして、あるバキュームパッド5
1が空吸いをしていると制御装置53内の空吸いセンサ
によって検出された場合には、そのバキュームパッドに
対応する切り替え弁を閉塞することで真空圧力の低下を
防いでいた。
【0013】しかしながら、このような真空把持装置V
D4では、各バキュームパッド51にそれぞれ制御装置
53を備えなければならず、装置全体が大型化するとと
もに、制御機構が複雑になるといった問題があった。し
たがって、ワークの搬送効率も悪くなり、しいては製品
製造効率の悪化を招くという問題があった。
D4では、各バキュームパッド51にそれぞれ制御装置
53を備えなければならず、装置全体が大型化するとと
もに、制御機構が複雑になるといった問題があった。し
たがって、ワークの搬送効率も悪くなり、しいては製品
製造効率の悪化を招くという問題があった。
【0014】また、従来の真空把持装置VD4は、バキ
ュームパッド51のスカートよりも表面積の大きなワー
クに対しては比較的良好な吸着性能を示すものの、スカ
ートよりも表面積の小さなワークに対しては、バキュー
ムパッド51を複数備えている真空把持装置VD4であ
っても吸着することができなかった。
ュームパッド51のスカートよりも表面積の大きなワー
クに対しては比較的良好な吸着性能を示すものの、スカ
ートよりも表面積の小さなワークに対しては、バキュー
ムパッド51を複数備えている真空把持装置VD4であ
っても吸着することができなかった。
【0015】かかる場合、専用のバキュームパッドを用
いることにより、ワークの吸着が一応可能となるもの
の、そのためには、ワークとバキュームパッドの位置関
係を正確に制御しなければならず、また、ワークに応じ
てバキュームパッドを交換しなければならず、非常に煩
雑であった。
いることにより、ワークの吸着が一応可能となるもの
の、そのためには、ワークとバキュームパッドの位置関
係を正確に制御しなければならず、また、ワークに応じ
てバキュームパッドを交換しなければならず、非常に煩
雑であった。
【0016】本発明は、前記従来の問題点を解消するた
めになされたものであり、複雑な真空圧力制御機構を備
えることなく、空吸いに起因する真空圧力の低下を抑止
することができる真空把持装置を提供することを目的と
する。また、ワークの形状に左右されることなく良好な
吸着性能を示す真空把持装置を提供することを目的とす
る。
めになされたものであり、複雑な真空圧力制御機構を備
えることなく、空吸いに起因する真空圧力の低下を抑止
することができる真空把持装置を提供することを目的と
する。また、ワークの形状に左右されることなく良好な
吸着性能を示す真空把持装置を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
第1の発明に係る真空把持装置は、シリンダと、そのシ
リンダが有する径よりも小さな径を有し、前記シリンダ
の一端と第1連結部を介して連結されている第1空気通
路と、前記シリンダ内部において遊動可能に備えられ、
前記第1空気通路を閉塞する球状閉塞部材と、前記シリ
ンダが有する径よりも小さな径を有し、前記シリンダの
他端と連結され、前記球状閉塞部材にて閉塞可能な第2
空気通路と、前記シリンダの他端と前記第2空気通路と
の第2連結部に形成され、前記球状閉塞部材にて閉塞不
能な第1補助空気通路とを構成として備えている。
第1の発明に係る真空把持装置は、シリンダと、そのシ
リンダが有する径よりも小さな径を有し、前記シリンダ
の一端と第1連結部を介して連結されている第1空気通
路と、前記シリンダ内部において遊動可能に備えられ、
前記第1空気通路を閉塞する球状閉塞部材と、前記シリ
ンダが有する径よりも小さな径を有し、前記シリンダの
他端と連結され、前記球状閉塞部材にて閉塞可能な第2
空気通路と、前記シリンダの他端と前記第2空気通路と
の第2連結部に形成され、前記球状閉塞部材にて閉塞不
能な第1補助空気通路とを構成として備えている。
【0018】ここで、前記第1連結部には、前記第1空
気通路と前記球状閉塞部材とを密着させるための球状閉
塞部材密着部が形成されていることが好ましい。また、
前記第1連結部の近傍には、前記シリンダと前記第1空
気通路とを連通する第2補助空気通路が形成されている
ことが望ましい。さらに、前記第2空気通路には、ワー
クの吸着を容易ならしめる吸着部材が装着されているこ
とが好ましい。
気通路と前記球状閉塞部材とを密着させるための球状閉
塞部材密着部が形成されていることが好ましい。また、
前記第1連結部の近傍には、前記シリンダと前記第1空
気通路とを連通する第2補助空気通路が形成されている
ことが望ましい。さらに、前記第2空気通路には、ワー
クの吸着を容易ならしめる吸着部材が装着されているこ
とが好ましい。
【0019】次に、第2の発明に係る真空把持装置は、
シリンダ室と、そのシリンダ室が有する径よりも小さな
径を有するとともに、前記シリンダ室の一端と第3連結
部を介して連結されている第3空気通路と、前記シリン
ダ室内部において遊動可能に備えられ、前記第3空気通
路を閉塞する球状閉塞部材と、前記シリンダ室が有する
径よりも小さな径を有し、前記シリンダ室の他端と連結
され、前記球状閉塞部材にて閉塞可能な第4空気通路
と、前記シリンダ室の他端と前記第4空気通路との第4
連結部に形成され、前記球状閉塞部材にて閉塞不能な第
3補助空気通路とを備えてなる吸着ユニットが同一面内
に複数配設され、その複数の吸着ユニットの各第3空気
通路は、チャンバと連結されている構成を備えている。
シリンダ室と、そのシリンダ室が有する径よりも小さな
径を有するとともに、前記シリンダ室の一端と第3連結
部を介して連結されている第3空気通路と、前記シリン
ダ室内部において遊動可能に備えられ、前記第3空気通
路を閉塞する球状閉塞部材と、前記シリンダ室が有する
径よりも小さな径を有し、前記シリンダ室の他端と連結
され、前記球状閉塞部材にて閉塞可能な第4空気通路
と、前記シリンダ室の他端と前記第4空気通路との第4
連結部に形成され、前記球状閉塞部材にて閉塞不能な第
3補助空気通路とを備えてなる吸着ユニットが同一面内
に複数配設され、その複数の吸着ユニットの各第3空気
通路は、チャンバと連結されている構成を備えている。
【0020】ここで、前記第3連結部には、前記第3空
気通路と前記球状閉塞部材とを密着させるための球状閉
塞部材密着部が形成されていることが望ましい。また、
前記第4空気通路の外側部には、ワークの吸着を容易な
らしめる吸着部材が装着されていることが好ましい。
気通路と前記球状閉塞部材とを密着させるための球状閉
塞部材密着部が形成されていることが望ましい。また、
前記第4空気通路の外側部には、ワークの吸着を容易な
らしめる吸着部材が装着されていることが好ましい。
【0021】
【作用】上記構成を備えた第1の発明に係る真空把持装
置では、真空ポンプ等の吸引装置によって第1空気通路
から吸引が開始されると、大気に開放されている第2空
気通路外部側から、シリンダ内部に向けて空気が流入
し、第1空気通路へと抜けていく。なお、球状閉塞部材
は、吸引開始当初、シリンダ他端と第2空気通路とが連
結されている第2連結部に係止されている。
置では、真空ポンプ等の吸引装置によって第1空気通路
から吸引が開始されると、大気に開放されている第2空
気通路外部側から、シリンダ内部に向けて空気が流入
し、第1空気通路へと抜けていく。なお、球状閉塞部材
は、吸引開始当初、シリンダ他端と第2空気通路とが連
結されている第2連結部に係止されている。
【0022】第2空気通路の大気側に、ワークが当接さ
れている場合には、ワークと第2連結部との間に存在す
る空気は、第2連結部に形成されている第1補助空気通
路から第1空気通路へと抜けていく。ここで、ワークと
第2連結部との間に存在する空気量は有限であることか
ら、時間の経過とともに球状閉塞部材の第1空気通路側
と第2空気通路側との空気圧格差が解消されていく。
れている場合には、ワークと第2連結部との間に存在す
る空気は、第2連結部に形成されている第1補助空気通
路から第1空気通路へと抜けていく。ここで、ワークと
第2連結部との間に存在する空気量は有限であることか
ら、時間の経過とともに球状閉塞部材の第1空気通路側
と第2空気通路側との空気圧格差が解消されていく。
【0023】すなわち、第1空気通路から吸引される空
気量に対応する空気量を、第2空気通路側から供給(吸
引)することが不可能となり、第2空気通路から第1空
気通路にかけて形成されていた空気流路が遮断されるこ
とにより、第1空気通路からワーク表面にかけての圧力
が同一の真空圧力となるのである。
気量に対応する空気量を、第2空気通路側から供給(吸
引)することが不可能となり、第2空気通路から第1空
気通路にかけて形成されていた空気流路が遮断されるこ
とにより、第1空気通路からワーク表面にかけての圧力
が同一の真空圧力となるのである。
【0024】この結果、球状閉塞部材の第1空気通路側
と第2空気通路側との圧力が同一となり、球状閉塞部材
が第1空気通路に向かって移動し、閉塞することはな
く、ワークは負圧によって真空把持装置に吸着され、把
持された状態となる。ここで、第2空気通路の大気側に
吸着部材が装着されている場合には、ワークを吸着する
吸着有効面積が増加し、吸着能力が向上するので、より
確実にワークが吸着される。
と第2空気通路側との圧力が同一となり、球状閉塞部材
が第1空気通路に向かって移動し、閉塞することはな
く、ワークは負圧によって真空把持装置に吸着され、把
持された状態となる。ここで、第2空気通路の大気側に
吸着部材が装着されている場合には、ワークを吸着する
吸着有効面積が増加し、吸着能力が向上するので、より
確実にワークが吸着される。
【0025】そして、吸着したワークを離脱させる場合
には、第1空気通路から第2空気通路に向けて圧縮空気
を送り込むことによって、ワークが真空把持装置から離
脱する。
には、第1空気通路から第2空気通路に向けて圧縮空気
を送り込むことによって、ワークが真空把持装置から離
脱する。
【0026】一方、第2空気通路の大気側にワークが当
接されていない場合には、第2空気通路から流入してき
た空気は、先ず、第1補助空気通路から第1空気通路へ
と抜けていく。しかしながら、ワークが当接されている
場合と異なり流入空気量に制限がないので、時間の経過
とともに球状閉塞部材の第1空気通路側と第2空気通路
側との空気圧格差が増大はするが解消されることはな
い。
接されていない場合には、第2空気通路から流入してき
た空気は、先ず、第1補助空気通路から第1空気通路へ
と抜けていく。しかしながら、ワークが当接されている
場合と異なり流入空気量に制限がないので、時間の経過
とともに球状閉塞部材の第1空気通路側と第2空気通路
側との空気圧格差が増大はするが解消されることはな
い。
【0027】すなわち、第1空気通路から吸引された空
気量に対応する空気量が第2空気通路から絶え間なく供
給されるので、第2空気通路から第1空気通路にかけて
形成されている空気流路が遮断されることはない。した
がって、第1補助空気通路だけでは、第2空気通路の大
気側から流入してくる空気量に対応しきれなくなり、次
第に、第2空気通路から直接シリンダ内へ向かって空気
が流入を開始する。
気量に対応する空気量が第2空気通路から絶え間なく供
給されるので、第2空気通路から第1空気通路にかけて
形成されている空気流路が遮断されることはない。した
がって、第1補助空気通路だけでは、第2空気通路の大
気側から流入してくる空気量に対応しきれなくなり、次
第に、第2空気通路から直接シリンダ内へ向かって空気
が流入を開始する。
【0028】この結果、球状閉塞部材は、第2空気通路
から直接シリンダ内へ流入する空気流、及び、球状閉塞
部材とシリンダ壁との隙間に発生する空気流によって第
1空気通路へ向かって移動を開始する。そして、最終的
に球状閉塞部材は、第1連結部に密接し、第2空気通路
から第1空気通路にかけての空気の流れが遮断される。
こうして、第2空気通路から第1空気通路にかけての空
気の流れが遮断されることにより、ワークが存在しない
真空把持装置が空吸いすることが確実に、かつ、容易に
抑止される。
から直接シリンダ内へ流入する空気流、及び、球状閉塞
部材とシリンダ壁との隙間に発生する空気流によって第
1空気通路へ向かって移動を開始する。そして、最終的
に球状閉塞部材は、第1連結部に密接し、第2空気通路
から第1空気通路にかけての空気の流れが遮断される。
こうして、第2空気通路から第1空気通路にかけての空
気の流れが遮断されることにより、ワークが存在しない
真空把持装置が空吸いすることが確実に、かつ、容易に
抑止される。
【0029】このとき、第1連結部に球状閉塞部材密着
部が形成されている場合には、球状閉塞部材は、第1連
結部により確実に密着され、空吸いが阻止される。そし
て、ワークの離脱に際して、空吸いの真空把持装置にお
いても第1空気通路から第2空気通路へ向けて圧縮空気
が送り込まれ、密着状態が解かれる。すなわち、球状閉
塞部材が第1連結部(球状閉塞部材密着部)に密着した
状態では、空気流路が遮断されているので、次回、ワー
クが当接されてもすぐにワークを吸着することはできな
いからである。
部が形成されている場合には、球状閉塞部材は、第1連
結部により確実に密着され、空吸いが阻止される。そし
て、ワークの離脱に際して、空吸いの真空把持装置にお
いても第1空気通路から第2空気通路へ向けて圧縮空気
が送り込まれ、密着状態が解かれる。すなわち、球状閉
塞部材が第1連結部(球状閉塞部材密着部)に密着した
状態では、空気流路が遮断されているので、次回、ワー
クが当接されてもすぐにワークを吸着することはできな
いからである。
【0030】また、第1連結部の近傍に第2補助空気通
路が形成されている場合には、球状閉塞部材が第1連結
部(球状閉塞部材密着部)に密着した状態にあっても、
僅かに空吸いが起きており、次回、ワークが当接された
際における吸着応答性が向上される。すなわち、第2補
助空気通路を備えることにより、空気通路が完全に遮断
されることはないので、ワークをすぐに吸着することが
できるのである。なお、空気通路が完全に遮断されてい
ないので、多少空吸いが発生するものの、真空ポンプ能
力を考慮して第2補助空気通路径を決定することによ
り、空吸いに起因する吸着能力の低下は防止される。
路が形成されている場合には、球状閉塞部材が第1連結
部(球状閉塞部材密着部)に密着した状態にあっても、
僅かに空吸いが起きており、次回、ワークが当接された
際における吸着応答性が向上される。すなわち、第2補
助空気通路を備えることにより、空気通路が完全に遮断
されることはないので、ワークをすぐに吸着することが
できるのである。なお、空気通路が完全に遮断されてい
ないので、多少空吸いが発生するものの、真空ポンプ能
力を考慮して第2補助空気通路径を決定することによ
り、空吸いに起因する吸着能力の低下は防止される。
【0031】次に、請求項5の発明に係る真空把持装置
では、真空ポンプ等の吸引装置によってチャンバ内の空
気が吸引開始されると、チャンバに連結されている複数
の吸着ユニットによってワークの吸着が開始される。
では、真空ポンプ等の吸引装置によってチャンバ内の空
気が吸引開始されると、チャンバに連結されている複数
の吸着ユニットによってワークの吸着が開始される。
【0032】すなわち、チャンバ内の空気が吸引される
と、大気に開放されている第4空気通路の外部側から、
シリンダ室内部に向けて空気が流入し、シリンダ室に流
入した空気は、第3空気通路からチャンバへと抜けてい
く。なお、球状閉塞部材は、吸引開始当初、シリンダ他
端と第4空気通路とが連結されている第4連結部に係止
されている。
と、大気に開放されている第4空気通路の外部側から、
シリンダ室内部に向けて空気が流入し、シリンダ室に流
入した空気は、第3空気通路からチャンバへと抜けてい
く。なお、球状閉塞部材は、吸引開始当初、シリンダ他
端と第4空気通路とが連結されている第4連結部に係止
されている。
【0033】ここで、請求項5の発明に係る真空把持装
置では、吸着ユニットが同一面内に複数配設されること
により一つの真空把持装置として構成されているので、
ワークが当接された場合、ワークが存在する位置に対応
する各ユニットと、ワークが存在しない位置に対応する
各ユニットとでは、その作用が異なる。
置では、吸着ユニットが同一面内に複数配設されること
により一つの真空把持装置として構成されているので、
ワークが当接された場合、ワークが存在する位置に対応
する各ユニットと、ワークが存在しない位置に対応する
各ユニットとでは、その作用が異なる。
【0034】すなわち、ワークが存在する位置に対応す
る各吸着ユニットでは、ワークと第4空気通路との間に
形成されている空間内の空気が吸引され、空間内の空気
が全て吸引されると、チャンバから空間にかけての圧力
が同一の真空圧力となり、ワークは真空把持装置に吸着
される。このとき、球状閉塞部材は第4連結部に係止さ
れたままであり、第3連結部に向けて移動していない。
る各吸着ユニットでは、ワークと第4空気通路との間に
形成されている空間内の空気が吸引され、空間内の空気
が全て吸引されると、チャンバから空間にかけての圧力
が同一の真空圧力となり、ワークは真空把持装置に吸着
される。このとき、球状閉塞部材は第4連結部に係止さ
れたままであり、第3連結部に向けて移動していない。
【0035】一方、ワークが存在しない位置に対応する
各吸着ユニットでは、第4空気通路からチャンバに向か
って流れる空気量に制限がないことから、球状閉塞部材
のチャンバ側と、第4空気通路側との間に圧力差が生
じ、球状閉塞部材は第3連結部に向かって移動する。そ
して、第3連結部に密接し、第4空気通路からチャンバ
に向かって形成されている空気流路を遮断し、空吸いを
抑止する。
各吸着ユニットでは、第4空気通路からチャンバに向か
って流れる空気量に制限がないことから、球状閉塞部材
のチャンバ側と、第4空気通路側との間に圧力差が生
じ、球状閉塞部材は第3連結部に向かって移動する。そ
して、第3連結部に密接し、第4空気通路からチャンバ
に向かって形成されている空気流路を遮断し、空吸いを
抑止する。
【0036】したがって、各吸着ユニットが1つのチャ
ンバと連結されている場合であっても、ワーク不存在位
置に対応する吸着ユニットからの空吸いにより、チャン
バ内の真空圧力度が低下することが抑止され、ワーク存
在位置に対応する吸着ユニットによるワークの吸着性能
が維持される。
ンバと連結されている場合であっても、ワーク不存在位
置に対応する吸着ユニットからの空吸いにより、チャン
バ内の真空圧力度が低下することが抑止され、ワーク存
在位置に対応する吸着ユニットによるワークの吸着性能
が維持される。
【0037】そして、吸着されたワークを離脱させる際
には、チャンバからシリンダ室内に圧縮空気を送り込
み、ワークの大気側の圧力よりも、ワークの真空把持装
置側の圧力を高くすることで、ワークを離脱させる。
には、チャンバからシリンダ室内に圧縮空気を送り込
み、ワークの大気側の圧力よりも、ワークの真空把持装
置側の圧力を高くすることで、ワークを離脱させる。
【0038】なお、請求項5の発明に係る真空把持装置
の詳細な作用、及び、第3連結部に球状閉塞部材密着部
が形成された場合の作用については、請求項1の発明に
係る真空把持装置における各作用と同一であるからその
説明を省略する。
の詳細な作用、及び、第3連結部に球状閉塞部材密着部
が形成された場合の作用については、請求項1の発明に
係る真空把持装置における各作用と同一であるからその
説明を省略する。
【0039】
【実施例】以下、本発明を真空把持装置に具体化したい
くつかの実施例について図面を参照して説明する。
くつかの実施例について図面を参照して説明する。
【0040】先ず、第1実施例に係る真空把持装置VD
1の構成について図1〜図3を参照して説明する。真空
把持装置VD1は、シリンダ11と、シリンダ11の上
端に連結された第1空気通路12と、シリンダ11の下
端に連結された第2空気通路13と、球状閉塞部材とし
てのボール14を備える本体10と、本体10の下面に
装着される吸着パッド20を備えている。
1の構成について図1〜図3を参照して説明する。真空
把持装置VD1は、シリンダ11と、シリンダ11の上
端に連結された第1空気通路12と、シリンダ11の下
端に連結された第2空気通路13と、球状閉塞部材とし
てのボール14を備える本体10と、本体10の下面に
装着される吸着パッド20を備えている。
【0041】シリンダ10は、本体10の中央部に配置
されており、その上端面には、第1空気通路12が連結
される第1連結部15が形成されており、その下端面に
は、第2空気通路13が連結される第2連結部16が形
成されている。
されており、その上端面には、第1空気通路12が連結
される第1連結部15が形成されており、その下端面に
は、第2空気通路13が連結される第2連結部16が形
成されている。
【0042】第1空気通路12は、シリンダ11の径よ
りも小さな径を有する通路であり、シリンダ11と同一
軸心上に位置するとともに、その下端部は、第1連結部
15を介してシリンダ11と連結されている。また、そ
の上端部には、真空把持装置VD1と真空ポンプ(図示
しない)を接続する接続パイプJPが接続されている。
そして、吸着に際しては、シリンダ11内の空気が第1
空気通路12を通って真空ポンプに向かって流出し、離
脱に際しては、コンプレッサからの圧縮空気が第1空気
通路12を通ってシリンダ11内に向かって流入する。
りも小さな径を有する通路であり、シリンダ11と同一
軸心上に位置するとともに、その下端部は、第1連結部
15を介してシリンダ11と連結されている。また、そ
の上端部には、真空把持装置VD1と真空ポンプ(図示
しない)を接続する接続パイプJPが接続されている。
そして、吸着に際しては、シリンダ11内の空気が第1
空気通路12を通って真空ポンプに向かって流出し、離
脱に際しては、コンプレッサからの圧縮空気が第1空気
通路12を通ってシリンダ11内に向かって流入する。
【0043】また、第1連結部15には、ボール14が
第1連結部15に密接した際における密着性を向上させ
るために、ボール14の径に合わせたテーパ状のボール
密着部17が形成されている。
第1連結部15に密接した際における密着性を向上させ
るために、ボール14の径に合わせたテーパ状のボール
密着部17が形成されている。
【0044】第2空気通路13は、シリンダ11径より
も小さな径を有する通路であり、シリンダ11と同一軸
心上に位置するとともに、その上端部は、第2連結部1
6を介してシリンダ11と連結されている。また、その
下端部(開口部)には、フィルター23を介して吸着パ
ッド20が装着されている。そして、吸着に際しては、
吸着パッド20の下側(真空把持装置VD1外部)の空
気が第2空気通路13を通ってシリンダ11内に向かっ
て流入し、離脱に際しては、コンプレッサ、シリンダ1
1からの圧縮空気が第2空気通路13を通って吸着パッ
ド20の下側に向かって流出する。
も小さな径を有する通路であり、シリンダ11と同一軸
心上に位置するとともに、その上端部は、第2連結部1
6を介してシリンダ11と連結されている。また、その
下端部(開口部)には、フィルター23を介して吸着パ
ッド20が装着されている。そして、吸着に際しては、
吸着パッド20の下側(真空把持装置VD1外部)の空
気が第2空気通路13を通ってシリンダ11内に向かっ
て流入し、離脱に際しては、コンプレッサ、シリンダ1
1からの圧縮空気が第2空気通路13を通って吸着パッ
ド20の下側に向かって流出する。
【0045】ここで、第2連結部16の近傍には、第1
補助空気通路18が形成されている。この第1補助空気
通路18は、吸着初期段階における吸着パッド20の下
側からシリンダ11へかけての空気流路を容易に形成す
るための通路であり、ボール14が移動する状態を待つ
ことなく空気通路が形成される。
補助空気通路18が形成されている。この第1補助空気
通路18は、吸着初期段階における吸着パッド20の下
側からシリンダ11へかけての空気流路を容易に形成す
るための通路であり、ボール14が移動する状態を待つ
ことなく空気通路が形成される。
【0046】この第1補助空気通路18を図2を参照し
てさらに説明する。図2には、図1中の真空把持装置V
D1をX−X線で切断した断面が示されており、合計3
つの第1補助空気通路18が形成されている。第2空気
通路13は、ボール14下側部分によって閉塞されてい
るものの、第1補助空気通路18は、ボール14下側部
分によって閉塞されていないことが分かる。したがっ
て、第2空気通路13がボール14によって閉塞されて
いる状態にあっても、真空把持装置VD1の外部からシ
リンダ11内に空気が容易に流入することとなる。
てさらに説明する。図2には、図1中の真空把持装置V
D1をX−X線で切断した断面が示されており、合計3
つの第1補助空気通路18が形成されている。第2空気
通路13は、ボール14下側部分によって閉塞されてい
るものの、第1補助空気通路18は、ボール14下側部
分によって閉塞されていないことが分かる。したがっ
て、第2空気通路13がボール14によって閉塞されて
いる状態にあっても、真空把持装置VD1の外部からシ
リンダ11内に空気が容易に流入することとなる。
【0047】なお、この第1補助空気通路18は、第2
空気通路13とボール14との当接範囲外に形成されて
いれば機能を発揮し得るので、図3に示すように、長楕
円状の変形孔19を1つ形成するようにしても良い。
空気通路13とボール14との当接範囲外に形成されて
いれば機能を発揮し得るので、図3に示すように、長楕
円状の変形孔19を1つ形成するようにしても良い。
【0048】ボール14はシリンダ11内に内包されて
おり、シリンダ11径よりも所定長さだけ小さな径を有
するように形成されている。そして、吸着開始前は、第
2連結部16に係止された状態で静止しており、吸着開
始後は、ワークWの存在有無によって異なる挙動を示
す。また、ボール14の径は、ボール14の材質、及び
シリンダ11の径によって決定され、径が大きすぎる場
合には、ボール14の迅速な移動が阻害され、径が小さ
すぎる場合には、ボール14が過敏に反応してしまう。
おり、シリンダ11径よりも所定長さだけ小さな径を有
するように形成されている。そして、吸着開始前は、第
2連結部16に係止された状態で静止しており、吸着開
始後は、ワークWの存在有無によって異なる挙動を示
す。また、ボール14の径は、ボール14の材質、及び
シリンダ11の径によって決定され、径が大きすぎる場
合には、ボール14の迅速な移動が阻害され、径が小さ
すぎる場合には、ボール14が過敏に反応してしまう。
【0049】吸着パッド20は、ワークWの被吸着面形
状に合致するよう軟質材料から形成されており、第2空
気通路13と接続される接続通路22と、有効吸着面積
を確保するために下側に向けてスカート状に開く吸着部
21を備えている。ここに、軟質材料としては、例え
ば、発砲ウレタン等の軟質ゴムが好適である。
状に合致するよう軟質材料から形成されており、第2空
気通路13と接続される接続通路22と、有効吸着面積
を確保するために下側に向けてスカート状に開く吸着部
21を備えている。ここに、軟質材料としては、例え
ば、発砲ウレタン等の軟質ゴムが好適である。
【0050】フィルター23は吸着パッド20の上側面
と本体10下側面との間に介在されており、外気を吸入
するに際して、ダスト等がシリンダ11内部に混入し、
ボール14の移動を阻害したり、ボール14とボール密
着部17との密着性を阻害することを防いでいる。
と本体10下側面との間に介在されており、外気を吸入
するに際して、ダスト等がシリンダ11内部に混入し、
ボール14の移動を阻害したり、ボール14とボール密
着部17との密着性を阻害することを防いでいる。
【0051】以上の構成を備える真空把持装置VD1
は、ワークWの形状、大きさに対応して1つ、あるい
は、複数の真空把持装置VD1を1セットとして用いら
れる。すなわち、ワークWが吸着パッド20より多少大
きい程度であれば、真空把持装置VD11つでワークW
の搬送が実現されるが、ワークWが大きな表面積を有す
る場合には、複数の真空把持装置VD1によらなけれ
ば、搬送することができないからである。
は、ワークWの形状、大きさに対応して1つ、あるい
は、複数の真空把持装置VD1を1セットとして用いら
れる。すなわち、ワークWが吸着パッド20より多少大
きい程度であれば、真空把持装置VD11つでワークW
の搬送が実現されるが、ワークWが大きな表面積を有す
る場合には、複数の真空把持装置VD1によらなけれ
ば、搬送することができないからである。
【0052】続いて、第1実施例に係る真空把持装置V
D1の作用について図4及び図5を参照して説明する。
なお、説明の便宜上、吸着すべきワークWが存在する場
合の作用と、吸着すべきワークWが存在しない場合の作
用と区別して説明する。
D1の作用について図4及び図5を参照して説明する。
なお、説明の便宜上、吸着すべきワークWが存在する場
合の作用と、吸着すべきワークWが存在しない場合の作
用と区別して説明する。
【0053】真空ポンプを起動すると、接続パイプJP
を介して第1空気通路12からシリンダ11内の空気が
吸引されはじめる。すると、大気に開放されている吸着
パッド20の吸着部21外部から、接続通路22を介し
てシリンダ11内部に向けて空気が流入し、流入した空
気が第1空気通路12へと抜ける空気流路が形成され
る。
を介して第1空気通路12からシリンダ11内の空気が
吸引されはじめる。すると、大気に開放されている吸着
パッド20の吸着部21外部から、接続通路22を介し
てシリンダ11内部に向けて空気が流入し、流入した空
気が第1空気通路12へと抜ける空気流路が形成され
る。
【0054】ここに、本体10下端面と吸着パッド20
上端面との間には、フィルター23が介在されているの
で、シリンダ11内に混入する空気中のダスト等の量が
抑制される。すなわち、シリンダ11内にダスト等が混
入し、ボール14とボール密着部17との間に介在する
場合には、両者の密着性が悪化し、空吸い時における吸
着能力が低下してしまう。また、ボール14とシリンダ
11との隙間にダストが介在する場合には、ボール14
の応答性が悪化し、最悪の場合には、ボール14がシリ
ンダ11途中において係止されてしまう。
上端面との間には、フィルター23が介在されているの
で、シリンダ11内に混入する空気中のダスト等の量が
抑制される。すなわち、シリンダ11内にダスト等が混
入し、ボール14とボール密着部17との間に介在する
場合には、両者の密着性が悪化し、空吸い時における吸
着能力が低下してしまう。また、ボール14とシリンダ
11との隙間にダストが介在する場合には、ボール14
の応答性が悪化し、最悪の場合には、ボール14がシリ
ンダ11途中において係止されてしまう。
【0055】したがって、フィルター23を介在させる
必要が生じるのである。なお、ボール14は、吸引開始
当初、シリンダ11他端と第2空気通路13とが連結さ
れている第2連結部16に係止されているものとする。
必要が生じるのである。なお、ボール14は、吸引開始
当初、シリンダ11他端と第2空気通路13とが連結さ
れている第2連結部16に係止されているものとする。
【0056】先ず、図4を参照して、吸着すべきワーク
Wが存在している場合における真空把持装置VD1の作
用について説明する。ワークWの被吸着面に吸着パッド
20の吸着部21が当接されると、ワークWの被吸着面
と吸着パッド20の吸着部21との間に小空間が形成さ
れる。そして、この小空間内の空気は、第2連結部16
近傍に形成されている第1補助空気通路18からシリン
ダ11内へ流入し、第1空気通路12を通って、真空ポ
ンプに到達する。したがって、ボール14が上方へ移動
し、第2空気通路13を開放する必要がないので、吸着
開始当初から比較的大きな吸着力が得られる。
Wが存在している場合における真空把持装置VD1の作
用について説明する。ワークWの被吸着面に吸着パッド
20の吸着部21が当接されると、ワークWの被吸着面
と吸着パッド20の吸着部21との間に小空間が形成さ
れる。そして、この小空間内の空気は、第2連結部16
近傍に形成されている第1補助空気通路18からシリン
ダ11内へ流入し、第1空気通路12を通って、真空ポ
ンプに到達する。したがって、ボール14が上方へ移動
し、第2空気通路13を開放する必要がないので、吸着
開始当初から比較的大きな吸着力が得られる。
【0057】かかる場合、真空ポンプによって吸引され
る空気は、そのほとんどがワークWと吸着パッド20の
吸着部21とによって形成されている小空間内に存在す
る空気であり、その存在量は有限である。したがって、
吸着開始当初、ボール14の第1空気通路12側と第2
空気通路13側との間に存在した空気圧格差は、吸着時
間の経過とともに解消されていく。
る空気は、そのほとんどがワークWと吸着パッド20の
吸着部21とによって形成されている小空間内に存在す
る空気であり、その存在量は有限である。したがって、
吸着開始当初、ボール14の第1空気通路12側と第2
空気通路13側との間に存在した空気圧格差は、吸着時
間の経過とともに解消されていく。
【0058】すなわち、第1空気通路12から吸引され
る空気量に対応する空気量を、吸着パッド20外部(大
気側)から供給(吸引)することが不可能となり、第1
空気通路12からワークWと吸着パッド20の吸着部2
1とによって形成されている小空間にかけての圧力が同
一となるのである。
る空気量に対応する空気量を、吸着パッド20外部(大
気側)から供給(吸引)することが不可能となり、第1
空気通路12からワークWと吸着パッド20の吸着部2
1とによって形成されている小空間にかけての圧力が同
一となるのである。
【0059】この結果、第2空気通路13から第1空気
通路12にかけて形成されていた空気流路は消滅し、ボ
ール14の第1空気通路12側と第2空気通路13側と
の圧力が同一となるので、ボール14が第1連結部15
のボール密着部17に向かって移動することはなく、第
1空気通路12が閉塞されることはない。したがって、
第1空気通路12からは引き続いてシリンダ11内の空
気が吸いだされ、ワークWは負圧(真空圧力)によって
真空把持装置VD1に吸着され、把持された状態とな
る。
通路12にかけて形成されていた空気流路は消滅し、ボ
ール14の第1空気通路12側と第2空気通路13側と
の圧力が同一となるので、ボール14が第1連結部15
のボール密着部17に向かって移動することはなく、第
1空気通路12が閉塞されることはない。したがって、
第1空気通路12からは引き続いてシリンダ11内の空
気が吸いだされ、ワークWは負圧(真空圧力)によって
真空把持装置VD1に吸着され、把持された状態とな
る。
【0060】このとき、吸着パッド20の吸着部21に
よってワークWを吸着する吸着有効面積が増大されてい
るので、吸着パッド20を装着せず、第2空気通路13
の径によって吸着を実行する場合と比較して吸着能力が
向上し、より確実にワークWが吸着される。
よってワークWを吸着する吸着有効面積が増大されてい
るので、吸着パッド20を装着せず、第2空気通路13
の径によって吸着を実行する場合と比較して吸着能力が
向上し、より確実にワークWが吸着される。
【0061】こうして、吸着により把持されたワークW
は、所定の位置まで移動された後、離脱され、搬送が終
了する。ここに、ワークWを離脱させる場合には、コン
プレッサによって得られた圧縮空気を第1空気通路12
からシリンダ11内に送り込むことによってワークWの
離脱を実現する。すなわち、第2空気通路13側(吸着
部21側)においてワークWにかかる圧力を、大気側に
おいてワークWにかかる圧力よりも高くすることで、ワ
ークWを真空把持装置VD1から離脱させるのである。
は、所定の位置まで移動された後、離脱され、搬送が終
了する。ここに、ワークWを離脱させる場合には、コン
プレッサによって得られた圧縮空気を第1空気通路12
からシリンダ11内に送り込むことによってワークWの
離脱を実現する。すなわち、第2空気通路13側(吸着
部21側)においてワークWにかかる圧力を、大気側に
おいてワークWにかかる圧力よりも高くすることで、ワ
ークWを真空把持装置VD1から離脱させるのである。
【0062】次に、図5を参照して、吸着すべきワーク
Wが存在しない場合における真空把持装置VD1の作用
について説明する。吸着パッド20にワークWが当接さ
れていない場合においても、吸着パッド20外部から流
入してきた空気は、吸着開始当初、第1補助空気通路1
8からシリンダ11を経て、第1空気通路12へと抜け
ていく。しかしながら、ワークWが当接されている場合
と異なり、吸着パッド20から流入する空気量に制限が
ないので、吸着時間が経過してもボール14のの第1空
気通路12側と第2空気通路13側との空気圧格差が解
消されることはない。
Wが存在しない場合における真空把持装置VD1の作用
について説明する。吸着パッド20にワークWが当接さ
れていない場合においても、吸着パッド20外部から流
入してきた空気は、吸着開始当初、第1補助空気通路1
8からシリンダ11を経て、第1空気通路12へと抜け
ていく。しかしながら、ワークWが当接されている場合
と異なり、吸着パッド20から流入する空気量に制限が
ないので、吸着時間が経過してもボール14のの第1空
気通路12側と第2空気通路13側との空気圧格差が解
消されることはない。
【0063】すなわち、第1空気通路12から吸引され
た空気量に対応する空気量が吸着部21の外部から絶え
間なく供給されるので、第2空気通路13から第1空気
通路12にかけて形成されている空気流路が遮断される
ことはない。ここで、第1補助空気通路18の径は、第
1空気通路12の径と比較して小さいので、第1補助空
気通路18だけでは、次第に第1空気通路12から吸い
だされる空気量を処理しきれなくなり、第2空気通路1
3から直接シリンダ11内へ向かって空気が流入を開始
する。
た空気量に対応する空気量が吸着部21の外部から絶え
間なく供給されるので、第2空気通路13から第1空気
通路12にかけて形成されている空気流路が遮断される
ことはない。ここで、第1補助空気通路18の径は、第
1空気通路12の径と比較して小さいので、第1補助空
気通路18だけでは、次第に第1空気通路12から吸い
だされる空気量を処理しきれなくなり、第2空気通路1
3から直接シリンダ11内へ向かって空気が流入を開始
する。
【0064】この結果、ボール14は、第2空気通路1
3から直接シリンダ11内へ流入する空気の流れによっ
て第2連結部16から浮上し始め、さらに、ボール14
とシリンダ11壁との隙間に発生する空気の流れによっ
て第1空気通路12へ向かって移動を開始する。そし
て、最終的にボール14は、第1連結部15のボール密
着部17に密着し、第1空気通路12が閉塞される。
3から直接シリンダ11内へ流入する空気の流れによっ
て第2連結部16から浮上し始め、さらに、ボール14
とシリンダ11壁との隙間に発生する空気の流れによっ
て第1空気通路12へ向かって移動を開始する。そし
て、最終的にボール14は、第1連結部15のボール密
着部17に密着し、第1空気通路12が閉塞される。
【0065】したがって、吸着部21の外部から第1空
気通路12にかけて形成されていた空気流路が遮断さ
れ、吸着パッド20外部の空気が第1空気通路12から
真空ポンプに向かって流れることはなく、ワークWが存
在しない真空把持装置VD1による空吸いが確実に、か
つ、容易に抑止される。
気通路12にかけて形成されていた空気流路が遮断さ
れ、吸着パッド20外部の空気が第1空気通路12から
真空ポンプに向かって流れることはなく、ワークWが存
在しない真空把持装置VD1による空吸いが確実に、か
つ、容易に抑止される。
【0066】そして、複数の真空把持装置VD1を1セ
ットとして用いている場合には、ワークWを吸着してい
る他の真空把持装置VD1においてワークWを離脱する
際に、空吸いの真空把持装置VD1に対してもコンプレ
ッサによって第1空気通路12からワークWの被吸着面
に向けて圧縮空気が送り込まれる。
ットとして用いている場合には、ワークWを吸着してい
る他の真空把持装置VD1においてワークWを離脱する
際に、空吸いの真空把持装置VD1に対してもコンプレ
ッサによって第1空気通路12からワークWの被吸着面
に向けて圧縮空気が送り込まれる。
【0067】この結果、ボール14とボール密着部17
との密着状態が解かれ、ボール14は第2連結部16に
戻る。このような操作を行うのは、ボール14は、ボー
ル密着部17に密着した状態にあり、真空ポンプによる
吸引を停止しただけでは密着状態が解除されないことが
あるからである。このように、ボール14とボール密着
部17とが密着した状態では、第1空気通路12が閉塞
されたままであり、吸着パッド20の吸着部21から第
1空気通路12にかけての空気流路が遮断されている。
との密着状態が解かれ、ボール14は第2連結部16に
戻る。このような操作を行うのは、ボール14は、ボー
ル密着部17に密着した状態にあり、真空ポンプによる
吸引を停止しただけでは密着状態が解除されないことが
あるからである。このように、ボール14とボール密着
部17とが密着した状態では、第1空気通路12が閉塞
されたままであり、吸着パッド20の吸着部21から第
1空気通路12にかけての空気流路が遮断されている。
【0068】したがって、次回、ワークWが当接されて
も、真空ポンプによって吸着パッド20の吸着部21と
ワークWの被吸着面とによって形成された小空間内の空
気を吸引することができず、ワークWを吸着することは
できない。そこで、ボール14を第2連結部16に戻し
ておく必要があるのである。
も、真空ポンプによって吸着パッド20の吸着部21と
ワークWの被吸着面とによって形成された小空間内の空
気を吸引することができず、ワークWを吸着することは
できない。そこで、ボール14を第2連結部16に戻し
ておく必要があるのである。
【0069】次に、第2実施例に係る真空把持装置VD
2の構成について図6及び図7を参照して説明する。な
お、以下の実施例において、第1実施例に係る真空把持
装置VD1の構成と同一、または、同一の機能を有する
構成については、第1実施例において用いた符号を付し
てその説明を省略し、異なる構成を中心に説明を行う。
2の構成について図6及び図7を参照して説明する。な
お、以下の実施例において、第1実施例に係る真空把持
装置VD1の構成と同一、または、同一の機能を有する
構成については、第1実施例において用いた符号を付し
てその説明を省略し、異なる構成を中心に説明を行う。
【0070】第2実施例に係る真空把持装置VD2は、
第1連結部15の近傍に第2補助空気通路30を備えて
いる点において第1実施例に係る真空把持装置VD2と
異なっている。
第1連結部15の近傍に第2補助空気通路30を備えて
いる点において第1実施例に係る真空把持装置VD2と
異なっている。
【0071】第2補助空気通路30は、ボール密着部1
7の外側におけるシリンダ11上端面から、第1空気通
路12の下側近傍側面にかけて形成されている。そし
て、図7のY−Y線による切断断面図に示すとおり、ボ
ール14がボール密着部17に密着した状態において
も、シリンダ11内部から第1空気通路12にかけての
空気流路が確保されている。
7の外側におけるシリンダ11上端面から、第1空気通
路12の下側近傍側面にかけて形成されている。そし
て、図7のY−Y線による切断断面図に示すとおり、ボ
ール14がボール密着部17に密着した状態において
も、シリンダ11内部から第1空気通路12にかけての
空気流路が確保されている。
【0072】したがって、空吸いの真空把持装置VD2
において、ボール14がボール密着部17に密着した状
態であっても、ワークWを吸着することが可能となる。
続いて、第2実施例に係る真空把持装置VD2の作用に
ついて図8及び図9を参照して説明する。
において、ボール14がボール密着部17に密着した状
態であっても、ワークWを吸着することが可能となる。
続いて、第2実施例に係る真空把持装置VD2の作用に
ついて図8及び図9を参照して説明する。
【0073】図8には、吸着すべきワークWが存在する
場合における真空把持装置VD2の作用状態が示されて
いる。吸着すべきワークWが存在する場合には、ワーク
Wの被吸着面と吸着パッド20の吸着部21によって形
成された小空間内の空気が吸引される全空気量となるた
め、第2補助空気通路30が形成されていても、形成さ
れていなくても吸着作用に差は生じない。すなわち、ワ
ークWの被吸着面から第1空気通路12にかけての圧力
は、吸引を開始して間もなく真空圧力に達し、ボール1
4の第1空気通路12側と吸着パッド20側との間に圧
力格差が生じない。したがって、ボール14がボール密
着部17に向かって移動し、ボール密着部17と密着す
ることはなく、シリンダ11内の空気は第2補助空気通
路30よりも径の大きな第1空気通路12を直接通って
真空ポンプに吸引される。
場合における真空把持装置VD2の作用状態が示されて
いる。吸着すべきワークWが存在する場合には、ワーク
Wの被吸着面と吸着パッド20の吸着部21によって形
成された小空間内の空気が吸引される全空気量となるた
め、第2補助空気通路30が形成されていても、形成さ
れていなくても吸着作用に差は生じない。すなわち、ワ
ークWの被吸着面から第1空気通路12にかけての圧力
は、吸引を開始して間もなく真空圧力に達し、ボール1
4の第1空気通路12側と吸着パッド20側との間に圧
力格差が生じない。したがって、ボール14がボール密
着部17に向かって移動し、ボール密着部17と密着す
ることはなく、シリンダ11内の空気は第2補助空気通
路30よりも径の大きな第1空気通路12を直接通って
真空ポンプに吸引される。
【0074】図9には、吸着すべきワークWが存在しな
い場合における真空把持装置VD2の作用状態が示され
ている。ワークWが存在しない場合には、シリンダ11
内に吸い込まれる空気量は無限であるから、第1実施例
における作用の説明で述べたように、ボール14の第1
空気通路12側と吸着パッド20側との間に圧力格差が
生じ、この圧力格差は時間が経過しても解消されない。
したがって、ボール14がボール密着部17に向かって
移動するとともに、ボール密着部17と密着し、第1空
気通路12が閉塞される。この結果、吸着パッド20か
ら第1空気通路12にかけての空気流路が遮断され、ワ
ークWを吸着することができない。
い場合における真空把持装置VD2の作用状態が示され
ている。ワークWが存在しない場合には、シリンダ11
内に吸い込まれる空気量は無限であるから、第1実施例
における作用の説明で述べたように、ボール14の第1
空気通路12側と吸着パッド20側との間に圧力格差が
生じ、この圧力格差は時間が経過しても解消されない。
したがって、ボール14がボール密着部17に向かって
移動するとともに、ボール密着部17と密着し、第1空
気通路12が閉塞される。この結果、吸着パッド20か
ら第1空気通路12にかけての空気流路が遮断され、ワ
ークWを吸着することができない。
【0075】ところが、第2実施例に係る真空把持装置
VD2では、第1連結部15の近傍に第2補助空気通路
30が形成されている。したがって、ボール14がボー
ル密着部17に密着した状態にあっても、吸着パッド2
0から第1空気通路12にかけての空気流路が確保され
ており、次回、ワークWが当接された際における吸着応
答性が向上される。
VD2では、第1連結部15の近傍に第2補助空気通路
30が形成されている。したがって、ボール14がボー
ル密着部17に密着した状態にあっても、吸着パッド2
0から第1空気通路12にかけての空気流路が確保され
ており、次回、ワークWが当接された際における吸着応
答性が向上される。
【0076】すなわち、第2補助空気通路30が形成さ
れていない真空把持装置では、圧縮空気を送り込むこと
によりボール密着部17に密着しているボール14を離
脱させて空気流路を再形成しているが、第2実施例に係
る真空把持装置VD2では、ボール14を離脱させる作
業を行うことなく、空気流路が常に確保されている。し
たがって、シリンダ11内空気の吸引、シリンダ11内
への圧縮空気の送り込みを切り換える必要がなく、常
に、ワークWが吸着されていない真空把持装置に対して
は、真空ポンプによって吸引を行っていればよいのであ
る。
れていない真空把持装置では、圧縮空気を送り込むこと
によりボール密着部17に密着しているボール14を離
脱させて空気流路を再形成しているが、第2実施例に係
る真空把持装置VD2では、ボール14を離脱させる作
業を行うことなく、空気流路が常に確保されている。し
たがって、シリンダ11内空気の吸引、シリンダ11内
への圧縮空気の送り込みを切り換える必要がなく、常
に、ワークWが吸着されていない真空把持装置に対して
は、真空ポンプによって吸引を行っていればよいのであ
る。
【0077】なお、空気流路が完全に遮断されていない
ので、多少空吸いが発生するものの、その量は、第1空
気通路12が開放されている場合と比較すれば僅かであ
り、真空ポンプ能力を考慮して第2補助空気通路30の
径を決定することにより、空吸いに起因する吸着能力の
低下は防止される。
ので、多少空吸いが発生するものの、その量は、第1空
気通路12が開放されている場合と比較すれば僅かであ
り、真空ポンプ能力を考慮して第2補助空気通路30の
径を決定することにより、空吸いに起因する吸着能力の
低下は防止される。
【0078】次に、第3実施例に係る真空把持装置VD
3の構成について図10〜図12を参照して説明する。
真空把持装置VD3は、本体40内部に形成された複数
の吸着ユニットVUと、各吸着ユニットVUを上方で連
結するチャンバ41と、本体40の下面に配設されたフ
ィルター42と、フィルター42の下面に配設される吸
着パッド43a、43bを備えている。
3の構成について図10〜図12を参照して説明する。
真空把持装置VD3は、本体40内部に形成された複数
の吸着ユニットVUと、各吸着ユニットVUを上方で連
結するチャンバ41と、本体40の下面に配設されたフ
ィルター42と、フィルター42の下面に配設される吸
着パッド43a、43bを備えている。
【0079】吸着ユニットVUは、シリンダ室44と、
第3連結部33を介してシリンダ室44の上端と連結さ
れている第3空気通路45と、第4連結部34を介して
シリンダ室44の下端と連結されている第4空気通路4
6を備えている。また、吸着ユニットVUは、第4連結
部34に形成された第3補助空気通路32と、シリンダ
室44内部において遊動可能に備えられるとともに、第
3空気通路45を閉塞するボール14を備えている。
第3連結部33を介してシリンダ室44の上端と連結さ
れている第3空気通路45と、第4連結部34を介して
シリンダ室44の下端と連結されている第4空気通路4
6を備えている。また、吸着ユニットVUは、第4連結
部34に形成された第3補助空気通路32と、シリンダ
室44内部において遊動可能に備えられるとともに、第
3空気通路45を閉塞するボール14を備えている。
【0080】チャンバ41は、各吸着ユニットVUの第
3空気通路45と連結されており、また、真空ポンプ及
びコンプレッサ(図示しない)と接続されている。そし
て、このチャンバ41により各吸着ユニットVUにおけ
るシリンダ室44内の空気の吸出、シリンダ室44への
空気の圧送が電磁弁(図示しない)の切替えによって交
互に行われる。
3空気通路45と連結されており、また、真空ポンプ及
びコンプレッサ(図示しない)と接続されている。そし
て、このチャンバ41により各吸着ユニットVUにおけ
るシリンダ室44内の空気の吸出、シリンダ室44への
空気の圧送が電磁弁(図示しない)の切替えによって交
互に行われる。
【0081】フィルター42は、ワークWの吸着に際し
て、大気中のダスト等がシリンダ室44内に混入するこ
とを防止するためのものであり、ボール14がシリンダ
室44内を移動する構成を備える本真空把持装置VD3
では、必要不可欠な構成要素である。
て、大気中のダスト等がシリンダ室44内に混入するこ
とを防止するためのものであり、ボール14がシリンダ
室44内を移動する構成を備える本真空把持装置VD3
では、必要不可欠な構成要素である。
【0082】吸着パッド43a、bは、第1、第2実施
例における吸着パッド20と異なり、吸着有効面積を拡
大させるためのスカート状の吸着部21が形成されてお
らず、軟質ゴム製材料からなる平板形状の吸着パッドで
ある。また、吸着パッド43には、各吸着ユニットVU
において第4空気通路46が形成されている位置に合わ
せて吸着孔47a、47bが形成されており、その孔径
は吸着対象となるワークWによって決定される。
例における吸着パッド20と異なり、吸着有効面積を拡
大させるためのスカート状の吸着部21が形成されてお
らず、軟質ゴム製材料からなる平板形状の吸着パッドで
ある。また、吸着パッド43には、各吸着ユニットVU
において第4空気通路46が形成されている位置に合わ
せて吸着孔47a、47bが形成されており、その孔径
は吸着対象となるワークWによって決定される。
【0083】例えば、図11に示すように、コップ等の
縁を有するワークW1に対しては、ワークW1の縁幅W
11よりも小さな吸着孔47aを有する吸着パッド43
aを用い、図12に示すように、表面積の大きなワーク
Wに対しては、第4空気通路46よりも大きな吸着孔4
7bを有する吸着パッド43bを用いる。
縁を有するワークW1に対しては、ワークW1の縁幅W
11よりも小さな吸着孔47aを有する吸着パッド43
aを用い、図12に示すように、表面積の大きなワーク
Wに対しては、第4空気通路46よりも大きな吸着孔4
7bを有する吸着パッド43bを用いる。
【0084】続いて、第3実施例に係る真空把持装置V
D3の作用について図11に基づき説明する。真空ポン
プ(図示しない)が起動され吸引が開始されると、チャ
ンバ41内の空気が矢印方向へ流れ始め、各吸着ユニッ
トVUのシリンダ室44内の空気がチャンバ41内に流
入する。そして、第4空気通路46からは、外気がシリ
ンダ室44内に吸引される。
D3の作用について図11に基づき説明する。真空ポン
プ(図示しない)が起動され吸引が開始されると、チャ
ンバ41内の空気が矢印方向へ流れ始め、各吸着ユニッ
トVUのシリンダ室44内の空気がチャンバ41内に流
入する。そして、第4空気通路46からは、外気がシリ
ンダ室44内に吸引される。
【0085】このとき、ワーク存在位置に対応する吸着
ユニットVUでは、第1実施例で説明したように、吸入
された外気は第3補助空気通路32を通ってシリンダ室
44に流入し、第3空気通路45を通ってチャンバ41
へと抜けていく。したがって、ボール14の上下におい
て圧力格差は発生せず、ボール14がボール密着部17
に向かって移動し、ボール密着部17に密着し、第3空
気通路45を閉塞することはない。この結果、ワークW
1内の空間WSに存在する空気が真空ポンプによって吸
引され、ワークW1が吸着パッド43aに吸着把持され
る。
ユニットVUでは、第1実施例で説明したように、吸入
された外気は第3補助空気通路32を通ってシリンダ室
44に流入し、第3空気通路45を通ってチャンバ41
へと抜けていく。したがって、ボール14の上下におい
て圧力格差は発生せず、ボール14がボール密着部17
に向かって移動し、ボール密着部17に密着し、第3空
気通路45を閉塞することはない。この結果、ワークW
1内の空間WSに存在する空気が真空ポンプによって吸
引され、ワークW1が吸着パッド43aに吸着把持され
る。
【0086】一方、ワーク不存在位置に対応する吸着ユ
ニットVUでは、第3補助空気通路32を通る空気量が
無制限であることから、ボール14の上下において圧力
格差が生じ、ボール14がボール密着部17に密着す
る。したがって、第3空気通路45は閉塞され、空吸い
が防止される。
ニットVUでは、第3補助空気通路32を通る空気量が
無制限であることから、ボール14の上下において圧力
格差が生じ、ボール14がボール密着部17に密着す
る。したがって、第3空気通路45は閉塞され、空吸い
が防止される。
【0087】なお、図12に示す真空把持装置VD3に
おいては、吸着パッド43bの吸着孔47bの径が大き
く、ワークW2が空間を有していない点について異なる
に留まり、ワークW2に対する吸着作用については図1
1に示す真空把持装置VD3と同一であるからその説明
を省略する。
おいては、吸着パッド43bの吸着孔47bの径が大き
く、ワークW2が空間を有していない点について異なる
に留まり、ワークW2に対する吸着作用については図1
1に示す真空把持装置VD3と同一であるからその説明
を省略する。
【0088】以上、いくつかの実施例に基づき詳細に説
明した通り、上記各実施例にかかる真空把持装置VD
1、VD2、VD3は、ワークW、W1、W2の存在、
不存在にともなう吸入空気量の差異によって第1、第3
空気通路12、45の開放、または、閉塞が行われる構
成を備えている。
明した通り、上記各実施例にかかる真空把持装置VD
1、VD2、VD3は、ワークW、W1、W2の存在、
不存在にともなう吸入空気量の差異によって第1、第3
空気通路12、45の開放、または、閉塞が行われる構
成を備えている。
【0089】したがって、外部の制御処理装置によって
空気通路の開放、または、閉塞を行う従来の真空把持装
置と異なり、各種センサ、電磁弁等を備える必要がない
ので、装置の簡素化を図ることができる。また、複雑、
煩雑な制御ロジックが要求されないので、ワークWの搬
送作業等の効率を向上させることができる。また、第1
実施例に係る真空把持装置VD1は、第2連結部16の
近傍に第2空気通路13とシリンダ11とを連通する第
1補助空気通路18を備えている。
空気通路の開放、または、閉塞を行う従来の真空把持装
置と異なり、各種センサ、電磁弁等を備える必要がない
ので、装置の簡素化を図ることができる。また、複雑、
煩雑な制御ロジックが要求されないので、ワークWの搬
送作業等の効率を向上させることができる。また、第1
実施例に係る真空把持装置VD1は、第2連結部16の
近傍に第2空気通路13とシリンダ11とを連通する第
1補助空気通路18を備えている。
【0090】したがって、吸引開始当初、吸入された外
気は第1補助空気通路18を通ってシリンダ11へ流
れ、第1空気通路12へ抜けていく空気流路が形成され
るので、ワークWの吸着レスポンスが向上するという利
点を有する。すなわち、第1補助空気通路18が形成さ
れていない場合には、吸入する空気量(流体圧力)がボ
ール14を浮上させる値に達するまで、吸着パッド20
から第1空気通路12にかけての空気流路は形成されな
いので、吸引開始からワークWの吸着開始までタイムラ
グが発生してしまう。しかしながら、第1補助空気通路
18を備えることにより、吸入空気量が少ない時期から
吸着パッド20から第1空気通路12にかけての空気流
路が形成されるので、かかるタイムラグが解消されるの
である。
気は第1補助空気通路18を通ってシリンダ11へ流
れ、第1空気通路12へ抜けていく空気流路が形成され
るので、ワークWの吸着レスポンスが向上するという利
点を有する。すなわち、第1補助空気通路18が形成さ
れていない場合には、吸入する空気量(流体圧力)がボ
ール14を浮上させる値に達するまで、吸着パッド20
から第1空気通路12にかけての空気流路は形成されな
いので、吸引開始からワークWの吸着開始までタイムラ
グが発生してしまう。しかしながら、第1補助空気通路
18を備えることにより、吸入空気量が少ない時期から
吸着パッド20から第1空気通路12にかけての空気流
路が形成されるので、かかるタイムラグが解消されるの
である。
【0091】さらに、第2実施例に係る真空把持装置V
D2は、第1連結部15近傍に、シリンダ11と第1空
気通路12とを連通する第2補助空気通路30を備えて
いる。
D2は、第1連結部15近傍に、シリンダ11と第1空
気通路12とを連通する第2補助空気通路30を備えて
いる。
【0092】したがって、ボール14がボール密着部1
7に密着し、第1空気通路12とシリンダ11間の空気
流路を遮断している場合であっても、次回、ワークWが
当接された際に、速やかに吸着を開始することができ
る。すなわち、第1空気通路12とシリンダ11間の空
気流路を遮断することによって、ワークWを吸着してい
ない真空把持装置における空吸いを抑止しており、かか
る状態においては、ワークWの吸着は不可能である。
7に密着し、第1空気通路12とシリンダ11間の空気
流路を遮断している場合であっても、次回、ワークWが
当接された際に、速やかに吸着を開始することができ
る。すなわち、第1空気通路12とシリンダ11間の空
気流路を遮断することによって、ワークWを吸着してい
ない真空把持装置における空吸いを抑止しており、かか
る状態においては、ワークWの吸着は不可能である。
【0093】ところが、第2補助空気通路30を形成す
ることによって、第1空気通路12がボール14によっ
て閉塞されている際にも、僅かながらシリンダ11内の
空気が第1空気通路12へ流れている。この結果、一度
ボール14を第2連結部16に戻す作業を行うことな
く、直ちに次のワークWを吸着する作業を実行すること
ができる。したがって、ワークWの搬送作業等を効率的
に実施することができる。
ることによって、第1空気通路12がボール14によっ
て閉塞されている際にも、僅かながらシリンダ11内の
空気が第1空気通路12へ流れている。この結果、一度
ボール14を第2連結部16に戻す作業を行うことな
く、直ちに次のワークWを吸着する作業を実行すること
ができる。したがって、ワークWの搬送作業等を効率的
に実施することができる。
【0094】またさらに、第3実施例に係る真空把持装
置VD3は、複数の吸着ユニットVUが同一面内に配設
され、複数の吸着ユニットVUによってワークWを吸着
する構成を備えている。したがって、ワークWの種類、
形状等を問うことなく、ワークWの吸着を行うことがで
きる。
置VD3は、複数の吸着ユニットVUが同一面内に配設
され、複数の吸着ユニットVUによってワークWを吸着
する構成を備えている。したがって、ワークWの種類、
形状等を問うことなく、ワークWの吸着を行うことがで
きる。
【0095】例えば、第1、第2実施例に係る真空把持
装置では、吸着有効面積を拡大するために吸着部21を
有する吸着パッド20を備えていたので、コップ等の縁
を有するワークW1を吸引することができなかった。す
なわち、吸着部21が大きな開口面積を有しているの
で、コップの縁等に当接されても外気が流入してしま
い、有効な吸着力が得られないのである。
装置では、吸着有効面積を拡大するために吸着部21を
有する吸着パッド20を備えていたので、コップ等の縁
を有するワークW1を吸引することができなかった。す
なわち、吸着部21が大きな開口面積を有しているの
で、コップの縁等に当接されても外気が流入してしま
い、有効な吸着力が得られないのである。
【0096】しかしながら、第3実施例に係る真空把持
装置VD3では、開口面積の大きな吸着部21によって
吸着有効面積を拡大しなくとも、コップの開口面積が吸
着有効面積であるから、複数の吸着ユニットVUを密に
備えることによって吸着時間を短縮することができる。
また、吸着孔47a、47bの開口面積をコップ等の縁
部分面積よりも小さな面積とすることで機密性を確保し
ている。かかる場合、コップ等の縁を有するワークW1
を吸着することができる。また、ワークWが重く、大き
な被吸着面を有する場合には、吸着孔を大きくすること
によって有効な吸着力を得ることができる。
装置VD3では、開口面積の大きな吸着部21によって
吸着有効面積を拡大しなくとも、コップの開口面積が吸
着有効面積であるから、複数の吸着ユニットVUを密に
備えることによって吸着時間を短縮することができる。
また、吸着孔47a、47bの開口面積をコップ等の縁
部分面積よりも小さな面積とすることで機密性を確保し
ている。かかる場合、コップ等の縁を有するワークW1
を吸着することができる。また、ワークWが重く、大き
な被吸着面を有する場合には、吸着孔を大きくすること
によって有効な吸着力を得ることができる。
【0097】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例になんら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形改良が
可能であることは容易に推察されるものである。
が、本発明は上記実施例になんら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形改良が
可能であることは容易に推察されるものである。
【0098】例えば、本実施例では、第1、第3補助空
気通路18、32の形状として、図2、図3、図11、
または、図12に示す形状のものを用いたが、ボール1
4が第2連結部16に係止されている状態において、第
2、第4空気通路13、46とシリンダ11、シリンダ
室44を連通することができればどのような形状でもよ
い。
気通路18、32の形状として、図2、図3、図11、
または、図12に示す形状のものを用いたが、ボール1
4が第2連結部16に係止されている状態において、第
2、第4空気通路13、46とシリンダ11、シリンダ
室44を連通することができればどのような形状でもよ
い。
【0099】また、第2補助空気通路30の形状とし
て、図7に示す形状のものを用いたが、ボール14がボ
ール密着部17に密着している際に、シリンダ11と第
1空気通路12とを空気が連通できる形状であればかか
る形状に限られない。
て、図7に示す形状のものを用いたが、ボール14がボ
ール密着部17に密着している際に、シリンダ11と第
1空気通路12とを空気が連通できる形状であればかか
る形状に限られない。
【0100】さらに、上記各実施例における吸着パッド
20、43a、43bの形状は、図示したものに限られ
ず、吸着対象となるワークWの形状に対応させれば良い
ことである。
20、43a、43bの形状は、図示したものに限られ
ず、吸着対象となるワークWの形状に対応させれば良い
ことである。
【0101】なお、特許請求の範囲には記載していない
が、上記実施例から把握される技術的思想について、以
下にその効果とともに記述する。 (1)請求項1乃至請求項4のうちいずれかの請求項に
記載された真空把持装置において、前記吸着部材は、吸
着有効面積を拡大することによってワークの吸着を容易
ならしめることを特徴とする真空把持装置。
が、上記実施例から把握される技術的思想について、以
下にその効果とともに記述する。 (1)請求項1乃至請求項4のうちいずれかの請求項に
記載された真空把持装置において、前記吸着部材は、吸
着有効面積を拡大することによってワークの吸着を容易
ならしめることを特徴とする真空把持装置。
【0102】吸着力は、吸着有効面積と到達真空圧によ
って決定されるのであるが、到達真空圧を向上させるの
は困難である。一方、かかる構成を備える場合には、同
一の到達真空圧において容易に吸着力を向上させること
ができる。
って決定されるのであるが、到達真空圧を向上させるの
は困難である。一方、かかる構成を備える場合には、同
一の到達真空圧において容易に吸着力を向上させること
ができる。
【0103】
【発明の効果】以上説明した通り本発明に係る真空把持
装置は、複雑な真空圧力制御機構を備えることなく、空
吸いに起因する真空圧力の低下を抑止することができ
る。
装置は、複雑な真空圧力制御機構を備えることなく、空
吸いに起因する真空圧力の低下を抑止することができ
る。
【0104】また、請求項5に記載の構成を備える場合
には、ワークの形状に左右されることなく良好な吸着性
能を発揮することができる。
には、ワークの形状に左右されることなく良好な吸着性
能を発揮することができる。
【図1】 第1実施例に係る真空把持装置の構成を説明
するため側面を断面で示す側面図である。
するため側面を断面で示す側面図である。
【図2】 第1実施例に係る真空把持装置を図1中のX
−X線で切断した平面断面図である。
−X線で切断した平面断面図である。
【図3】 異なる形状の第1補助空気通路を有する真空
把持装置における図1中のX−X線で切断した平面断面
図である。
把持装置における図1中のX−X線で切断した平面断面
図である。
【図4】 第1実施例に係る真空把持装置において、吸
着パッドにワークが当接している場合における作用状態
を示す説明図である。
着パッドにワークが当接している場合における作用状態
を示す説明図である。
【図5】 第1実施例に係る真空把持装置において、吸
着パッドにワークが当接していない場合における作用状
態を示す説明図である。
着パッドにワークが当接していない場合における作用状
態を示す説明図である。
【図6】 第2実施例に係る真空把持装置の構成を説明
するため側面を断面で示す側面図である。
するため側面を断面で示す側面図である。
【図7】 第2実施例に係る真空把持装置を図2中のY
−Y線で切断した平面断面図である。
−Y線で切断した平面断面図である。
【図8】 第2実施例に係る真空把持装置において、吸
着パッドにワークが当接している場合における作用状態
を示す説明図である。
着パッドにワークが当接している場合における作用状態
を示す説明図である。
【図9】 第2実施例に係る真空把持装置において、吸
着パッドにワークが当接していない場合における作用状
態を示す説明図である。
着パッドにワークが当接していない場合における作用状
態を示す説明図である。
【図10】第3実施例に係る真空把持装置の全体外観構
成を説明するための全体斜視図である。
成を説明するための全体斜視図である。
【図11】第3実施例に係る真空把持装置の構成を説明
するため側面を断面で示す第1の側面図である。
するため側面を断面で示す第1の側面図である。
【図12】第3実施例に係る真空把持装置の構成を説明
するため側面を断面で示す第2の側面図である。
するため側面を断面で示す第2の側面図である。
【図13】従来例にかかる真空把持装置の全体構成を示
す説明図である。
す説明図である。
10…本体、11…シリンダ、12…第1空気通路、1
3…第2空気通路、14…ボール、15…第1連結部、
16…第2連結部、17…ボール密着部、18…第1補
助空気通路、20…吸着パッド、23…フィルター、3
0…第2補助空気通路、32…第3補助空気通路、33
…第3連結部、34…第4連結部、40…本体、41…
チャンバ、VU…吸着ユニット、W、W1、W2…ワー
ク、VD1、VD2、VD3…真空把持装置、VD4…
従来例に係る真空把持装置
3…第2空気通路、14…ボール、15…第1連結部、
16…第2連結部、17…ボール密着部、18…第1補
助空気通路、20…吸着パッド、23…フィルター、3
0…第2補助空気通路、32…第3補助空気通路、33
…第3連結部、34…第4連結部、40…本体、41…
チャンバ、VU…吸着ユニット、W、W1、W2…ワー
ク、VD1、VD2、VD3…真空把持装置、VD4…
従来例に係る真空把持装置
Claims (7)
- 【請求項1】 シリンダと、 そのシリンダが有する径よりも小さな径を有し、前記シ
リンダの一端と第1連結部を介して連結されている第1
空気通路と、 前記シリンダ内部において遊動可能に備えられ、前記第
1空気通路を閉塞する球状閉塞部材と、 前記シリンダが有する径よりも小さな径を有し、前記シ
リンダの他端と連結され、前記球状閉塞部材にて閉塞可
能な第2空気通路と、 前記シリンダの他端と前記第2空気通路との第2連結部
に形成され、前記球状閉塞部材にて閉塞不能な第1補助
空気通路とを備えたことを特徴とする真空把持装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載された真空把持装置にお
いて、 前記第1連結部には、前記第1空気通路と前記球状閉塞
部材とを密着させるための球状閉塞部材密着部が形成さ
れていることを特徴とする真空把持装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載された真
空把持装置において、 前記第1連結部の近傍には、前記シリンダと前記第1空
気通路とを連通する第2補助空気通路が形成されている
ことを特徴とする真空把持装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のうちいずれかの
請求項に記載された真空把持装置において、 前記第2空気通路の外部側には、ワークの吸着を容易な
らしめる吸着部材が装着されていることを特徴とする真
空把持装置。 - 【請求項5】 シリンダ室と、そのシリンダ室が有する
径よりも小さな径を有するとともに、前記シリンダ室の
一端と第3連結部を介して連結されている第3空気通路
と、前記シリンダ室内部において遊動可能に備えられ、
前記第3空気通路を閉塞する球状閉塞部材と、前記シリ
ンダ室が有する径よりも小さな径を有し、前記シリンダ
室の他端と連結され、前記球状閉塞部材にて閉塞可能な
第4空気通路と、前記シリンダ室の他端と前記第4空気
通路との第4連結部に形成され、前記球状閉塞部材にて
閉塞不能な第3補助空気通路とを備えてなる吸着ユニッ
トが同一面内に複数配設され、 その複数の吸着ユニットの各第3空気通路は、チャンバ
と連結されていることを特徴とする真空把持装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載された真空把持装置にお
いて、 前記第3連結部には、前記第3空気通路と前記球状閉塞
部材とを密着させるための球状閉塞部材密着部が形成さ
れていることを特徴とする真空把持装置。 - 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載された真
空把持装置において、 前記各第4空気通路の外部側には、ワークの吸着を容易
ならしめる吸着部材が装着されていることを特徴とする
真空把持装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6222007A JPH0885086A (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 真空把持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6222007A JPH0885086A (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 真空把持装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0885086A true JPH0885086A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16775648
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6222007A Pending JPH0885086A (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 真空把持装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0885086A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11198080A (ja) * | 1997-10-28 | 1999-07-27 | Taiyo Kogyo Kk | 吸引保持ユニット、吸引保持ブロック、および吸引保持機構 |
| JP2002137183A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-14 | Maeda Kiko Kk | 吸着パッド |
| JP2010177509A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Hitachi High-Tech Instruments Co Ltd | 電子部品の装着ヘッド、吸着ノズル及び電子部品装着装置並びにエアフィルタ挿入治具 |
| JP2013066988A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-18 | New Japan Radio Co Ltd | 半導体素子搬送ヘッド |
| JP2025080256A (ja) * | 2023-11-14 | 2025-05-26 | トライエンジニアリング株式会社 | 吸引パッド、加工装置および加工方法 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58155549A (ja) * | 1983-01-05 | 1983-09-16 | Hitachi Ltd | 情報記録用円板 |
| JPS61139585A (ja) * | 1984-12-13 | 1986-06-26 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 多目的船におけるコンテナの積付け装置 |
| JPH02116488A (ja) * | 1988-10-21 | 1990-05-01 | Tokin Corp | 吸着ヘッド及びワーク吸着装置 |
| JPH0335990A (ja) * | 1989-06-30 | 1991-02-15 | Amano Corp | 真空吸着装置 |
-
1994
- 1994-09-16 JP JP6222007A patent/JPH0885086A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2025080256A (ja) * | 2023-11-14 | 2025-05-26 | トライエンジニアリング株式会社 | 吸引パッド、加工装置および加工方法 |
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