JPH0885872A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

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Publication number
JPH0885872A
JPH0885872A JP6225293A JP22529394A JPH0885872A JP H0885872 A JPH0885872 A JP H0885872A JP 6225293 A JP6225293 A JP 6225293A JP 22529394 A JP22529394 A JP 22529394A JP H0885872 A JPH0885872 A JP H0885872A
Authority
JP
Japan
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film forming
vapor deposition
evaporation source
shield plate
vapor
Prior art date
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Pending
Application number
JP6225293A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Takada
清志 高田
Hiromoto Ito
弘基 伊藤
Toshikazu Iida
俊和 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH0885872A publication Critical patent/JPH0885872A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、成膜室内面への蒸着蒸気の付着
を防止して、付着膜に起因するダストの発生を無くすこ
とができる成膜装置を提供する。 【構成】 蒸発源3は、成膜室1の蒸発源取り外し用開
口1bを塞ぐ開口蓋21に取り付けられている。そし
て、蒸発源3側から基板4側までの蒸着蒸気Vの飛来ル
ートRの側方を覆うように円筒形シールド板22が配設
されている。この円筒形シールド板22は、開口蓋21
に取り外し容易に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体製造用の薄膜
や光学用の薄膜等を形成する成膜装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図12は例えば「薄膜ハンドブック」
(日本学術振興会薄膜第131委員会)の124ページ
に記載された従来の成膜装置の1つであるクラスタイオ
ンビーム蒸着装置を示している。
【0003】図において、1は成膜室、2は成膜室1内
を所定の真空圧に排気する真空ポンプ、3は成膜室1の
一端面側に取り付けられて蒸着蒸気Vを発生させる蒸発
源、4は成膜室1の他端面側に蒸発源3と相対して配置
された基板、5は基板4を回転させて、基板4に均等に
薄膜を形成させる基板回転機構、6は蒸発源3側から基
板4側に向かう蒸着蒸気Vの飛来ルートRを塞いで、蒸
着蒸気Vの基板4への到達を防止する開閉自在なシャッ
ターである。
【0004】ここで蒸発源3について、更に説明する
と、10は内部に蒸着材料Mが充填され、基板4側に開
口部を有したルツボ、11はルツボ10を加熱して蒸着
材料Mを溶解蒸発させる加熱用電子放出フィラメント、
12はルツボ10から噴出する蒸着蒸気Vの一部をイオ
ン化させるために、電子を放出するイオン化電子放出フ
ィラメント、13はイオン化電子放出フィラメント12
により放出された電子を蒸着蒸気V側に引き出すイオン
化電子引き出しグリッド、14はイオン化された蒸着蒸
気Vを加速するための加速電極、15は加熱用電子放出
フィラメント11およびイオン化電子放出フィラメント
12からの輻射熱を成膜室1の内壁1a側へ逃がさない
ための熱シールド板である。
【0005】つぎに、この成膜装置の動作について説明
する。まず、真空ポンプ2を作動させて成膜室1内の排
気を行ない、この成膜室1を所定の真空圧に保持する。
つぎに、加熱用電子放出フィラメント11に通電してこ
れを加熱するとともに、この加熱用電子放出フィラメン
ト11とルツボ10との間に直流電圧を印加する。この
ことにより、加熱用電子放出フィラメント11からルツ
ボ10側に向かって電子ビームが放出され、ルツボ10
内の蒸着材料Mが加熱されて、ルツボ10の開口部から
蒸着蒸気Vが噴射される。この時、蒸着蒸気Vがルツボ
10の開口部から真空中に噴射する際の断熱膨張による
過冷却現象によって、500〜2000個の原子が互い
に緩く結合してできる塊状原子集団、つまりクラスタが
形成される。つづいて、イオン化電子放出フィラメント
12に通電してこれを加熱するとともに、このイオン化
電子放出フィラメント12とイオン化電子引き出しグリ
ッド13との間に直流電圧を印加する。このことによ
り、イオン化電子放出フィラメント12から蒸着蒸気V
側に電子ビームが放出され、この電子ビームによって蒸
着蒸気Vの一部がイオン化される。
【0006】そして、このイオン化された蒸着蒸気V
は、グランドまたはプラス電位のルツボ10と加速電極
14との間に印加される直流電圧により基板4側に加速
され、この基板4に到達して薄膜を形成する。この場
合、基板4は基板回転機構5によって回転されるため、
基板4上の薄膜はその膜厚が均一に成膜される。また、
非成膜時には、シャッター6により蒸着蒸気Vの飛散ル
ートRが塞がれ、蒸着蒸気Vの基板4への到達が防止さ
れる。なお、成膜室1の内壁1a側は、熱シールド板1
5によって、加熱用電子放出フィラメント11およびイ
オン化電子放出フィラメント12による輻射熱から保護
される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の成膜装置では、基板4で反射されたり、基板4以外
の方向に飛来した蒸着蒸気Vが成膜室1の内面1aに到
達して、これらが、付着膜を形成する。このため、この
成膜装置を繰り返し使用することにより、成膜室1の内
面1aに付着した付着膜が厚くなり内面1aから剥離し
てダストを発生させたり、蒸着材料Mの補給等のために
蒸発源3を交換する際に、大気開放された成膜室1内の
上記付着膜と大気中の酸素や水分とが反応することによ
り、これらが、装置の移動中に成膜室1の内面1a側と
の熱膨張差によって剥れだし、ダストを発生させてしま
うという課題があった。
【0008】この場合、このダストが蒸発源3側に降り
落ちると、放電が生じ、蒸発源3の作動が不安定となっ
たり、ダストがフィラメント11,12に付着してフィ
ラメント11,12が切断された時や、ダストによって
蒸発源3の電極が短絡された時には、蒸発源3が破壊さ
れてしまうという問題が生じる。また、このダストの一
部が熱によって気化し、これが基板4の薄膜中にダスト
として混入し、薄膜の特性を劣化させてしまうという問
題も生じる。
【0009】この発明は以上のような課題を解消するた
めになされたもので、成膜室内面への蒸着蒸気の飛来を
阻止して、付着膜に起因するダストの発生を無くすこと
ができる成膜装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明
は、真空に保持された成膜室と、この成膜室の一端側に
設けられた蒸発源取り出し用開口を塞ぐ開口蓋に取り付
けられた蒸発源と、成膜室内の蒸発源と相対する位置に
取り付けられた基板とを備え、蒸発源から発生された蒸
着蒸気を基板に飛来させて、この基板上に薄膜を形成す
る成膜装置において、蒸発源側から基板側までの蒸着蒸
気の飛来ルートの側方を覆うように配置されて蒸着蒸気
の成膜室内面への付着を防止するとともに、蒸発源取り
出し用開口から成膜室外に容易に取り出されて交換容易
な蒸着材回収手段を備えたものである。
【0011】また、この発明の第2の発明は、上記第1
の発明において、蒸着材回収手段が、筒状のシールド板
から構成されているとともに、この筒状のシールド板
が、成膜室の蒸発源取り出し用開口からこの蒸発源とと
もに取り出し可能な状態で、この蒸発源取り出し用開口
を塞ぐ開口蓋に取り付けられているものである。
【0012】また、この発明の第3の発明は、上記第1
の発明において、蒸着材回収手段が、筒状のシールド板
から構成されているとともに、この筒状のシールド板
が、成膜室の蒸発源取り出し用開口からこの蒸発源とと
もに取り出し可能な状態で、この蒸発源の基板側外周部
に取り付けられているものである。
【0013】また、この発明の第4の発明は、上記第1
の発明において、蒸着材回収手段が、筒状のシールド板
から構成されているとともに、この筒状のシールド板
が、成膜室の蒸発源取り出し用開口周りのフランジと、
この蒸発源取り出し用開口を塞ぐ開口蓋との間に取り付
けられるフランジ管に、蒸発源取り出し用開口から取り
出し可能な状態で、取り付けられているものである。
【0014】また、この発明の第5の発明は、上記第1
の発明において、蒸着材回収手段が、蒸着蒸気の飛来ル
ートの側方を覆い、かつ、側部に複数の開口部を有する
とともに、一端側が蒸発源の基板側外周部に取り付けら
れた筒状の第1シールド板と、この第1シールド板およ
び蒸発源とともに成膜室の蒸発源取り出し用開口から取
り出し可能であり、かつ、第1シールド板の外方を覆っ
た状態で、一端側が蒸発源取り出し用開口を塞ぐ開口蓋
に取り付けられてているとともに、第1シールド板の複
数の開口部と重ならないように側部に複数の開口部を有
した筒状の第2シールド板とから構成されているもので
ある。
【0015】また、この発明の第6の発明は、上記第1
の発明において、蒸着材回収手段が、複数の円弧状の扇
状シールド板を重ね合わせて、蒸着蒸気の飛来ルートを
覆うように筒状に、かつ、基板側の口径が拡縮できるよ
うに構成されているものである。
【0016】また、この発明の第7の発明は、上記第1
の発明において、蒸着材回収手段が、基板側に向かって
漸次縮径した後、漸次拡径するとともに、最小径部近傍
が冷却されているベンチュリー形シールド板により構成
されているものである。
【0017】また、この発明の第8の発明は、上記第1
の発明において、蒸着材回収手段が、少なくとも内面側
が蒸着蒸気と同一材料で構成されているものである。
【0018】また、この発明の第9の発明は、上記第1
の発明において、蒸着材回収手段が、少なくとも内面側
が化学反応性の高い金属により構成されたものである。
【0019】また、この発明の第10の発明は、上記第
1の発明において、蒸着材回収手段が、内面側が第1の
蒸着蒸気と同一材料で構成され、外面側が第2の蒸着蒸
気と同一材料で構成されて、内面側と外面側とを入れ替
え可能に回動可能に設置された複数の矩形状シールド板
と、複数の矩形状シールド板を回動させる回動機構とか
ら構成されているものである。
【0020】
【作用】蒸発源にて発生された蒸着蒸気は、真空な成膜
室内の飛来ルートを通って基板側に達し、この基板上に
薄膜が形成される。この場合、蒸着蒸気の一部は基板に
達せず、側方にそれて成膜室の内面側に飛来しようとす
るとともに、基板で反射された蒸着蒸気も、成膜室の内
面側に飛来しようとする。
【0021】この発明の第1の発明では、成膜室の内面
側に飛来しようとする蒸着蒸気を蒸着材回収手段側に付
着させて、これを成膜室の内面に付着させないようにし
ている。この場合、蒸着材回収手段は成膜室外に容易に
取り出せて、新たなものと交換容易な構造となっている
ため、この蒸着材回収手段の内面に付着した蒸着蒸気の
付着膜が厚くなり、剥離してダストになる以前に、この
蒸着材回収手段は新たなものと交換される。
【0022】また、この発明の第2の発明では、蒸着材
回収手段である筒状のシールド板を蒸発源取り出し用開
口を塞ぐ開口蓋に取り付けて、蒸発源の取り替え時等の
際に開口蓋を開ける場合に、この筒状のシールド板を成
膜室外に取り出して、新たなものと交換できるようにし
た。
【0023】また、この発明の第3の発明では、蒸着材
回収手段である筒状のシールド板を蒸発源の基板側外周
部に取り付け、この筒状のシールド板を、蒸発源の交換
時等の際に蒸発源とともに蒸発源取り出し用開口を介し
て成膜室外に取り出し、新たなものと交換できるように
した。
【0024】また、この発明の第4の発明では、蒸着材
回収手段である筒状のシールド板を蒸発源取り出し用開
口周りのフランジと開口蓋との間に配置されるフランジ
管に取り付けている。この場合、筒状のシールド板を蒸
発源とともに成膜室から取り出すには、フランジ管を成
膜室の蒸発源取り出し用開口周りのフランジから取り外
すようにすればよく、蒸発源のみを成膜室から取り出す
には、フランジ管から開口蓋を取り外すようにすればよ
い。したがって、蒸発源と筒状のシールド板とを一体ま
たは別々に成膜室から取り出すことができるようにな
る。
【0025】また、この発明の第5の発明では、蒸着材
回収手段を、蒸発源の基板側外周部に取り付けられた筒
状の第1シールド板と、この第1シールド板の外方を覆
うように蒸発源の取り出し用開口の開口蓋に取り付けら
れた筒状の第2シールド板とから構成し、第1および第
2シールド板に互いに重ならないように複数の開口部を
設けている。そこで、第1シールド板の開口部を通過し
た蒸着蒸気は第2シールド板の内壁面到達して付着し、
第2シールド板の外部への飛来が阻止される。また、第
1および第2シールド板の開口部を介して第1および第
2シールド板内の排気がなされ、第1および第2シール
ド板内の真空度の上昇が防止される。この場合、第1お
よび第2シールド板は、開口蓋を成膜室から取り外すこ
とにより、蒸発源等とともに容易に成膜室外に取り出さ
れる。
【0026】また、この発明の第6の発明では、蒸発材
回収手段を、複数の円弧状の扇状シールド板を重ね合わ
せて、蒸着蒸気の飛来ルートを覆うように筒状に、か
つ、基板側の口径が拡縮できるように構成している。そ
こで、成膜時には筒状に構成された複数の円弧状の扇状
シールド板の基板側の口径を拡径することにより、基板
から反射された蒸着蒸気をもらすことなく扇状シールド
板側に付着させることができるようになる。また、交換
時には筒状に構成された複数の円弧状の扇状シールド板
の基板側の口径を縮径することにより、蒸発源取り出し
用開口から容易に取り出せることができる。
【0027】また、この発明の第7の発明では、蒸着材
回収手段を、最小径部近傍が冷却されたベンチュリー形
シールド板により構成しているので、蒸着蒸気がベンチ
ュリー形シールド板の最小径部を通過する際に、過冷却
現象によってその一部がクラスタを形成するようにな
る。このため、この成膜装置では、クラスタビームを使
った薄膜の成膜ができるようになる。もちろん、このベ
ンチュリー形シールド板により、成膜室の内面側への蒸
着蒸気の付着が防止される。
【0028】また、この発明の第8の発明では、蒸着材
回収手段の少なくとも内面側が蒸着蒸気と同一材料で構
成されているので、基材と付着膜との熱膨張係数が一致
して、蒸着材回収手段の内面側に付着した付着膜が厚く
なっても、付着膜が剥離しにくくなりダストの発生が抑
えられる。
【0029】また、この発明の第9の発明では、蒸着材
回収手段の少なくとも内面側が化学反応性の高い金属で
構成されているので、蒸着蒸気は金属と反応して強く結
合し、蒸着材回収手段に付着した蒸着蒸気の付着膜の密
着強度が強くなり、付着膜が剥離しにくくなりダストの
発生が抑えられる。
【0030】また、この発明の第10の発明では、蒸着
蒸気の飛来ルートの側方を覆う複数の矩形状シールド板
を回動機構を介して回動させ、その内面側と外面側とを
入れ替えることができるようにしているので、2種類の
蒸着蒸気を使用して薄膜を成膜する際に、蒸着材料と同
一材料で構成された矩形状シールド板の面を蒸着蒸気の
付着面とすることができる。そこで、蒸着材料の付着膜
は熱膨張差等に起因して、矩形状シールド板から、ダス
トとして剥離しにくくなる。
【0031】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の実施例1に係る成膜装置を
示す断面図である。なお、図において、図12で示され
る従来の成膜装置と同一または相当部分には同一符号を
付し、その説明を省略する。
【0032】図において、20は成膜室1の一端面側の
蒸発源3取り出し用の開口1b周りに形成された成膜室
フランジ、21は内面側中央に蒸発源3が取り付けられ
ているとともに、開口1bを塞ぐように成膜室フランジ
20に取り付けられる開口蓋、22は一端側が蒸発源3
を囲むように開口蓋21に取り付けられているととも
に、他端部側が蒸発源3側から基板4側までの蒸着蒸気
Vの飛来ルートRの側方を覆って、基板4で反射された
り、基板4以外の方向に飛来する蒸着蒸気(以下これを
不要蒸気V1という)の成膜室1の内面1aへの付着を
防止する、蒸着材回収手段としての円筒形シールド板で
ある。この円筒形シールド板22は、開口蓋21を成膜
室フランジ20から取り外すことにより、蒸発源3とと
もに開口1bから成膜室1外方に容易に取り出すことが
でき、かつ、新たなものと容易に交換できる構造を有し
ている。
【0033】つぎに、この成膜装置の動作を円筒形シー
ルド板22との関連で説明する。蒸発源3から基板4以
外の方向に飛来する不要蒸気V1や基板4にて反射され
た不要蒸気V1の大部分のものは、蒸着蒸気Vの飛来ル
ートRを取り囲むように配置した円筒形シールド板22
の内面に付着し、成膜室1の内面1aには到達しない。
したがって、この成膜装置では、成膜室1の内面1aに
不要蒸気V1の付着膜が形成されることはなく、この付
着膜の剥離に起因して、成膜室1内にダストが発生する
ことはない。
【0034】また、蒸着材料Mを補充する場合等には、
成膜室フランジ20から開口蓋21を取り外して、開口
1bから蒸発源3を成膜室1外に取り出すが、この場合
に、円筒形シールド板22も蒸発源3とともに成膜室1
外に取り出される。そして、このとき、円筒形シールド
板22の内面の付着膜の状態がチェックされ、その内面
にある程度(熱膨張差等によって次の蒸発源3の取り出
し時まで放置すると剥離の虞がある程度)の付着膜が形
成されておれば、この円筒形シールド板22を新たな円
筒形シールド板22と取り替えるようにする。
【0035】したがって、円筒形シールド板22の内面
に付着した付着膜が、大気中の酸素や水分と反応し、こ
れが、装置の稼動中に熱膨張差によって、円筒形シール
ド板22から剥離してダストとなることもない。また、
円筒形シールド板22の内面に厚く付着した付着膜が、
装置の稼動中に、この円筒形シールド板22の内面から
剥離してダストとなることもほとんどない。
【0036】以上のように、この実施例1によれば、成
膜室1内に円筒形シールド板22を設け、不要蒸気V1
が成膜室1の内面に付着しないようにするとともに、不
要蒸気V1が付着する円筒形シールド板22も、必要に
より、蒸着材料Mの補充の際に新たなものと交換するよ
うにしているため、成膜室1内に不要蒸気V1に起因し
てダストが発生することはない。このため、蒸発源3の
稼動状態の安定化や蒸発源3の破壊の防止、および基板
4の薄膜中へのダストの混入の防止が図れて、膜質の向
上と装置のメンテナンス回数の減少を図ることができる
ようになる。また、蒸発源3からの熱輻射が真空ポンプ
2側に達することがなくなるため、真空ポンプ2の温度
が上がって、その機能が低下するという不都合もなくな
る。
【0037】実施例2.この実施例2では、図2で示さ
れるように、開口蓋21にリング状溝21aを設け、こ
のリング状溝21a内に円筒形シールド板22の一端側
を嵌め込んで取り付けるようにしている。なお、他の構
成は、上記実施例1と同様に構成されている。
【0038】この実施例2によれば、円筒形シールド板
22の一端側が、開口蓋21に設けられたリング状溝2
1aに嵌め込んで取り付けられているので、上記実施例
1に比べて、円筒形シールド板22の着脱が容易とな
り、円筒形シールド板22の取り替え作業の一層の容易
化が図られる。
【0039】実施例3.この実施例3では、図3で示さ
れるように、高さが蒸発源3と同程度の支持台23を介
して円筒形シールド板22を開口蓋21に取り付けるよ
うにしている。なお、他の構成は、上記実施例1と同様
に構成されている。
【0040】この実施例3によれば、円筒形シールド板
22を支持台23を介して開口蓋21に取り付けている
ので、蒸発源3周辺の真空排気が円筒形シールド板22
によって妨げられず、蒸発源3周辺の真空度の低下を防
止することができる。
【0041】実施例4.この実施例4では、図4で示さ
れるように、円筒形シールド板22を蒸発源3の最上部
である加速電極14の外周部に着脱容易に取り付けてい
る。なお、他の構成は、上記実施例1と同様に構成され
ている。
【0042】この実施例4によれば、円筒形シールド板
22を蒸発源3の加速電極14の外周部に着脱容易に取
り付けているので、円筒形シールド板22を蒸発源3と
ともに成膜室1外に取り出すことができ、上記実施例1
と同様な効果を得ることができる。
【0043】なお、上記実施例4では、円筒形シールド
板22の蒸発源3の加速電極14の外周部に着脱容易に
取り付けるものとしているが、蒸発源3の熱シールド1
5を基板4側に延長させ、熱シールド15の延長部に円
筒形シールド板22を着脱容易に取り付けても、同様の
効果が得られる。
【0044】実施例5.図5はこの発明の実施例5に係
る成膜装置を示す断面図であり、図において24は一方
のフランジ部24aが成膜室フランジ20に取り付けら
れ、他方のフランジ部24bが開口蓋21に取り付けら
れるフランジ管である。このフランジ管24の内方に
は、開口蓋21に取り付けられた蒸発源3が配置されて
いるとともに、フランジ部24a側には、円筒形シール
ド板22を保持する支持台23の一端が取り付けられて
いる。なお、他の構成は、上記実施例3と同様に構成さ
れている。
【0045】この実施例5では、フランジ管24のフラ
ンジ部24aを成膜室フランジ20から取り外すと、蒸
発源3とともに円筒形シールド板22も成膜室1外に取
り出すことができるとともに、開口蓋21をフランジ管
24のフランジ部24bから取り外すと、蒸発源3のみ
を成膜室1外に取り出すことができる。したがって、こ
の実施例5によれば、蒸発源3の取り替え頻度よりも、
円筒形シールド板22の取り替え頻度が少ない場合に、
蒸発源3のみを単独で成膜室1から取り出すことにより
蒸発源3の取り替え作業の効率化を図ることができるよ
うになる。
【0046】実施例6.図6はこの発明の実施例6に係
る成膜装置を示す断面図であり、図において25は一端
が蒸発源3の加速電極14の外周部に取り付けられ、蒸
発源3側から基板4側までの蒸着蒸気Vの飛来ルートR
の側方を覆って、不要蒸気V1の成膜室1の内面への付
着を防止する第1シールド板としての第1円筒形シール
ド板、26は第1円筒形シールド板25の外方に、これ
と同心状に配置され、一端側が開口蓋21に設けられた
リング状溝21aに嵌め込んで取り付けられているとと
もに、他端側が第1円筒形シールド板25の端部まで延
びている第2シールド板としての第2円筒形シールド板
である。この第1および第2円筒形シールド板25,2
6には、互いに重なり合わないように、開口部としての
多数の穴25a,26aが設けられている。そして、こ
の第1および第2円筒形シールド板25,26によっ
て、蒸着材回収手段が構成されている。なお、他の構成
は、上記実施例1と同様に構成されている。
【0047】この実施例6においても、第1および第2
円筒形シールド板25,26によって、不要蒸気V1の
成膜室1の内面1aへの付着を防止でき、かつ、この第
1および第2円筒形シールド板25,26が蒸発源3と
ともに開口蓋21を介して、成膜室1外に容易に取り出
されるので、上記実施例1と同様な効果を得ることがで
きる。また、この実施例6によれば、第1および第2円
筒形シールド板25,26に互いに重ならないように複
数の穴25a,26aを形成しているため、第1および
第2円筒形シールド板25,26内の真空排気がこれら
によって妨げられることはなく、この第1および第2円
筒形シールド板25,26内の真空度が低下することは
ない。
【0048】実施例7.図7はこの発明の実施例7に係
る成膜装置を示す断面図、図8は図7のVIII−VI
II矢視図であり、図において27は蒸発源3の加速電
極14の外周部に着脱容易に取り付けられた高さの低い
円筒形シールド板、100は重ね合わされて筒状に形成
され、それらの一端側が円筒形シールド板27の外壁に
開閉可能に取り付けられて他端側の口径が拡縮可能に構
成された円弧状の扇状シールド板、101はそれぞれの
扇状シールド板100と円筒形シールド板27の外壁と
の間に配設されたバネである。ここで、円筒形シールド
板27と重ね合わされて筒状に形成された複数の円弧状
の扇状シールド板100とから蒸着材回収手段を構成し
ている。
【0049】この実施例7では、円筒形シールド板27
の基板4側に設けられた複数の扇状シールド板100
が、バネ101の弾性力により押し広げられて他端側が
外方に開くように倒れ、基板側の口径が拡径する。そし
て、扇状シールド板100を内方に傾ける力が作用すれ
ば、バネ101の弾性力に抗して他端側が内方に閉じる
ように倒れ、基板側の口径が縮径する。
【0050】この実施例7によれば、薄膜の成膜時に円
筒形シールド板27に取り付けられた筒状をなす複数の
扇状シールド板100の基板側の口径が拡径し、蒸着材
回収手段の基板4側が漸次拡径するようになっているた
め、特に、円筒形シールド板27が小径のものであって
も基板4から反射した不要蒸気V1が成膜室1の内面1
a側に飛来するのを防止できる。
【0051】ここで、この蒸着材回収手段を成膜室1外
に取り出す場合は、成膜室フランジ20から開口蓋21
を外して、蒸発源3を成膜室1外に引き出す際に、筒状
の複数の扇状シールド板100と開口1bの内壁とが係
合し、扇状シールド板100に内方に傾ける力が作用す
る。そこで、筒状に形成された扇状シールド板100は
開口1bの内径に合わせるように基板側口径を縮径しつ
つ成膜室1外に引き出される。また、この円筒形シール
ド板27および筒状に形成された複数の扇状シールド板
100を成膜室1内に挿入する場合は、バネ101を押
し縮めて基板側口径を開口1bの内径以下に縮径させた
状態で、成膜室1内に挿入してやればよい。
【0052】なお、上記実施例1乃至5においても、円
筒形シールド板22の高さを低くして、重ね合わせて筒
状に形成された複数の扇状シールド板100を円筒形シ
ールド板22に取り付けて、上記実施例7と同様な構造
のものとしてもよいのはもちろんである。
【0053】実施例8.この実施例8では、上記実施例
1における円筒形シールド板22の材質を蒸着蒸気Vの
材質と同一にするとともに、この円筒形シールド板22
を水または液体窒素で冷却するようにしている。なお、
他の構成は、上記実施例1と同様に構成されている。こ
の実施例8によれば、円筒形シールド板22と付着膜と
の熱膨張係数が一致し、円筒形シールド板22の内面に
付着した不要蒸気V1の付着膜が、円筒形シールド板2
2との熱膨張の違いに起因して、円筒形シールド板22
から剥離するのを抑えることができ、この円筒形シール
ド板22の取り替え期間を延ばすことができるようにな
る。ここで、円筒形シールド板22はすべて蒸着蒸気V
と同じ材質とする必要はなく、少なくとも蒸着蒸気Vが
付着する内面側が蒸着蒸気Vと同じ材質であればよい。
【0054】なお、上記実施例8では、上記実施例1に
おける円筒形シールド板22の材質を蒸着蒸気Vの材質
と同一とするものとしているが、上記実施例2乃至7に
おける円筒形シールド板22、27および扇状シールド
板100の材質を蒸着蒸気Vの材質と同一としても、同
様の効果が得られる。
【0055】実施例9.この実施例9では、上記実施例
1における円筒形シールド板22の材質を化学反応性の
高い金属、例えばTi,Al等の金属で構成するととも
に、その内面を電解研磨によって清純に保つようにして
いる。なお、他の構成は、上記実施例1と同様に構成さ
れている。この実施例9においても、不要蒸気V1を円
筒形シールド板22の内面に化学反応によって強固に付
着させることができるようになり、上記実施例8と同様
な効果を得ることができる。ここで、円筒形シールド2
2はすべて化学反応性の高い金属で構成する必要はな
く、少なくとも蒸発蒸気Vの付着する内面側が化学反応
性の高い金属で構成されていればよい。
【0056】なお、上記実施例9では、上記実施例1に
おける円筒形シールド板22の材質を化学反応性の高い
金属で構成するものとしているが、上記実施例2乃至7
における円筒形シールド板22、27および扇状シール
ド板100の材質を化学反応性の高い金属で構成するも
のとしても、同様の効果が得られる。
【0057】実施例10.図9はこの発明の実施例10
に係る成膜装置を示す断面図であり、図において28は
蒸発源3側から基板4側までの蒸着蒸気Vの飛来ルート
Rの側方を覆って不要蒸気V1の成膜室1の内面1aへ
の付着を防止し、かつ、飛来ルートRの中間部に最小径
部28aが形成されるように、蒸発源3側から最小径部
28a側まで漸次径が縮径され、最小径部28aから基
板4側まで漸次径が拡径されている、蒸着材回収手段と
してのベンチュリー形シールド板、29はベンチュリー
形シールド板28の最小径部28aの外周面側に取り付
けられ、この最小径部28aの近傍を所定温度に冷却す
るリング状水冷管、30はリング状水冷管29に対して
給排水を行なう給排水管である。なお、他の構成は、上
記実施例1と同様に構成されている。
【0058】ここで、ベンチュリー形シールド板28
は、成膜室1の蒸発源3の固定用部材(図示せず)に取
り付けられており、蒸発源3等とともに、容易に成膜室
1外に取り出したり、成膜室1内に取り付けることがで
きる構造となっている。この場合、リング状水冷管29
は給排水管30と切り放されて、ベンチュリー形シール
ド板27とともに移動される。
【0059】この実施例10においても、ベンチュリー
形シールド板28によって、不要蒸気V1の成膜室1の
内面1aへの付着を防止できるとともに、このベンチュ
リー形シールド板28を成膜室1外に取り出して容易に
交換できるので、上記実施例1と同様な効果を得ること
ができる。また、この実施例10によれば、特に、蒸着
蒸気Vがベンチュリー形シールド板28の最小径部28
a周りを通過する際に、過冷却部現象によって蒸着蒸気
Vの一部をクラスタV2にすることができるので、クラ
スタービームを使った薄膜の形成を行なうことができる
ようになる。
【0060】実施例11.図10はこの発明の実施例1
1に係る成膜装置を示す断面図、図11は図10のXI
−XI矢視断面図であり、図において31は蒸発源3側
から基板4側までの蒸着蒸気Vの飛来ルートRの側方を
覆って、不要蒸気V1の成膜室1の内面1aへの付着を
防止する複数の矩形状シールド板31aと、この矩形状
シールド板31aを回動させて、その内面側と外面側と
を入れ替えさせる回動機構31bとを備えた蒸着材回収
手段としての箱状シールド板である。なお、他の構成
は、上記実施例1と同様に構成されている。
【0061】この場合、回動機構31bの主要部は成膜
室1外に配置されているとともに、各矩形状シールド板
31aが取り付けられた各回動機構31bの作動タイミ
ングには若干のずれが設けられており、各矩形状シール
ド板31aが障害なく回動して、その内外面を変えるこ
とができるようになっている。また、この箱状シールド
板31は成膜室1の蒸発源3の固定用部材(図示せず)
に取り付けられており、蒸発源3等とともに容易に成膜
室1外に取り出すことができるとともに、容易に成膜室
1内に取り付けることができる構造になっている。
【0062】この実施例11においても、箱状シールド
板31によって、不要蒸気V1の成膜室1の内面1aへ
の付着を防止できるとともに、この箱状シールド板31
を成膜室1外に取り出して容易に交換できるので、上記
実施例1と同様な効果を得ることができる。
【0063】また、この実施例11では、矩形状シール
ド板31aを回動させて、その内外面側を入れ替えるこ
とができるため、例えば第1の蒸着蒸気Vを使用して第
1の薄膜を形成後、第2の蒸着蒸気Vを使用して第2の
薄膜を形成する場合に、矩形状シールド板31aの内面
側を第1の蒸着蒸気と同一材で構成し、外面側を第2の
蒸着蒸気と同一材で構成するようにしておけば、常に蒸
着蒸気Vと同じ材質面側を蒸着蒸気V側に向けることが
できるようになる。したがって、2種類の蒸着蒸気Vを
使って薄膜を形成した場合にも、矩形状シールド板31
aに付着した不要蒸気V1が、熱膨張差等に起因して、
矩形状シールド板31aから剥離しにくくなる。さら
に、2種類の蒸着蒸気Vの一方の蒸着蒸気Vによる薄膜
の成膜中では、他方の蒸着蒸気Vの付着物は矩形状シー
ルド板31aの外面側に付着しているので、一方の蒸着
蒸気Vの薄膜中に他方の蒸着蒸気Vの混入がなく、高純
度な薄膜を成膜することができる。
【0064】ここで、上記実施例11において、矩形状
シールド板31aの両面の材質を同一とすれば、矩形状
シールド板31aの両面にそれぞれ不要蒸気V1を付着
させることができるようになるため、この箱状シールド
板31の取り替え期間を延ばすことができるようにな
り、シールド板の取り替えメンテナンス頻度を低減で
き、生産性を向上させることができる。
【0065】なお、上記実施例1乃至6では、蒸着材回
収手段として円筒形シールド板22を用いるものとして
いるが、蒸着材回収手段は円筒形に限らず、蒸発源3側
から基板4側までの蒸着蒸気Vの飛来ルートRを覆うよ
うに筒状に構成されていればよい。この場合、筒状と
は、成膜室1の内面への蒸着蒸気Vの飛来を阻止する構
造を意味している。
【0066】また、上記各実施例では、クラスタイオン
ビーム蒸着装置に適用するものとして説明しているが、
この発明はクラスタイオンビーム蒸着装置に限らず、真
空蒸着装置、イオンプレーティング装置等のPVD(P
hysical VaporDepositin)装置
に適用してもよい。
【0067】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0068】この発明の第1の発明によれば、蒸発源側
から基板側までの蒸着蒸気の飛来ルートの側方を覆うよ
うに配置されて蒸着蒸気の成膜室内面への付着を防止す
るとともに、蒸発源取り出し用開口から成膜室外に容易
に取り出されて交換容易な蒸着材回収手段を備えている
ので、成膜室内面への蒸着蒸気の付着を防止して、付着
膜に起因するダストの発生を抑え、膜質を向上させるこ
とができるとともに、装置のメンテナス頻度を低減する
ことができる成膜装置が得られる。
【0069】この発明の第2の発明によれば、上記第1
の発明において、蒸着材回収手段が、筒状のシールド板
から構成されているとともに、この筒状のシールド板
が、成膜室の蒸発源取り出し用開口からこの蒸発源とと
もに取り出し可能な状態で、この開口を塞ぐ開口蓋に取
り付けられているので、上記第1の発明の効果に加え
て、簡単な構成の蒸着材回収手段によってダストの発生
を防止できるようになるとともに、この蒸着材回収手段
も蒸発源取り出し用の開口を介して簡単に交換できるよ
うになる。
【0070】この発明の第3の発明によれば、上記第1
の発明において、蒸着材回収手段が、筒状のシールド板
から構成されているとともに、この筒状のシールド板
が、成膜室の蒸発源取り出し用開口からこの蒸発源とと
もに取り出し可能な状態で、この蒸発源の基板側外周部
に取り付けられているので、上記第1の発明の効果に加
えて、シールド板内の蒸発源周辺の真空度の低下を防止
することができる。
【0071】この発明の第4の発明によれば、上記第1
の発明において、蒸着材回収手段が、筒状のシールド板
から構成されているとともに、この筒状のシールド板
が、成膜室の蒸発源取り出し用開口周りのフランジと、
この開口を塞ぐ開口蓋との間に取り付けられるフランジ
管に、開口から取り出し可能な状態で、取り付けられて
いるので、上記第2の発明と同様な効果を得ることがで
きるとともに、蒸発源を必ずしも蒸着材回収手段をとと
もに取り出さず、この蒸着材回収手段を必要な場合のみ
成膜室から取り出して交換できるようになり、この蒸発
源等の交換の容易化が図られる。
【0072】この発明の第5の発明によれば、上記第1
の発明において、蒸着材回収手段が、蒸着蒸気の飛来ル
ートの側方を覆い、かつ、側部に複数の開口部を有する
とともに、一端側が蒸発源の基板側外周部に取り付けら
れた筒状の第1シールド板と、この第1シールド板およ
び蒸発源とともに成膜室の蒸発源取り出し用開口から取
り出し可能であり、かつ、第1シールド板の外方を覆っ
た状態で、一端側が、開口を塞ぐ開口蓋に取り付けられ
てているとともに、第1シールド板の開口部と重ならな
いように側部に複数の開口部を有した筒状の第2シール
ド板とから構成されているので、上記第2の発明と同様
な効果を得ることができるとともに、蒸着材回収手段内
の真空度の低下も防止できる。
【0073】この発明の第6の発明によれば、上記第1
の発明において、蒸着材回収手段が、複数の円弧状の扇
状シールド板を重ね合わせて、蒸着蒸気の飛来方向を覆
うように筒状に、かつ、基板側の口径が拡縮できるよう
に構成されているので、上記第2の発明と同様な効果を
得ることができるとともに、蒸着材回収手段が小型なも
のであっても、蒸着蒸気が成膜室の内面に付着するのを
充分に防止できる。
【0074】この発明の第7の発明によれば、上記第1
の発明において、蒸着材回収手段が、基板側に向かって
漸次縮径した後、漸次拡径するとともに、最小径部近傍
が冷却されているベンチュリー形シールド板により構成
されているので、上記第1の発明の効果に加えて、クラ
スタビームによる成膜もできるようになる。
【0075】この発明の第8の発明によれば、上記第1
の発明において、蒸着材回収手段が、少なくとも内面側
が蒸着蒸気と同一材料で構成されているので、上記第1
の発明の効果に加えて、蒸着材回収手段内面に付着した
付着膜の剥離が防止され、この蒸着材回収手段の交換周
期を長くすることができるようになる。
【0076】この発明の第9の発明によれば、上記第1
の発明において、蒸着材回収手段が、少なくとも内面側
が化学反応性の高い金属により構成されているので、上
記第8の発明と同様の効果を得ることができる。
【0077】この発明の第10の発明によれば、上記第
1の発明において、蒸着材回収手段が、内面側が第1の
蒸着蒸気と同一材料で構成され、外面側が第2の蒸着蒸
気と同一材料で構成されて、内面側と外面側とを入れ替
え可能に回動可能に設置された複数の矩形状シールド板
と、複数の矩形状シールド板を回動させる回動機構とか
ら構成されているので、上記第1の発明の効果に加え
て、1つの成膜室内で2種類の蒸着蒸気が使用できるよ
うになるとともに、蒸着材回収手段の交換周期も長くす
ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係る成膜装置を示す断
面図である。
【図2】 この発明の実施例2に係る成膜装置を示す断
面図である。
【図3】 この発明の実施例3に係る成膜装置を示す断
面図である。
【図4】 この発明の実施例4に係る成膜装置を示す断
面図である。
【図5】 この発明の実施例5に係る成膜装置を示す断
面図である。
【図6】 この発明の実施例6に係る成膜装置を示す断
面図である。
【図7】 この発明の実施例7に係る成膜装置を示す断
面図である。
【図8】 図7のVIII−VIII矢視図である。
【図9】 この発明の実施例10に係る成膜装置を示す
断面図である。
【図10】 この発明の実施例11に係る成膜装置を示
す断面図である。
【図11】 図10のXI−XI矢視断面図である。
【図12】 従来の成膜装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 成膜室、1a 内面、1b 蒸発源取り付け用開
口、3 蒸発源、4 基板、20 成膜室フランジ(フ
ランジ)、21 開口蓋、22 円筒形シールド板(蒸
着材回収手段)、24 フランジ管、25 第1シール
ド板(蒸着材回収手段)、25a 穴(開口部)、26
第2シールド板(蒸着材回収手段)、26a 穴(開
口部)、27 円筒形シールド板(蒸着材回収手段)、
28 ベンチュリー形シールド板(蒸着材回収手段)、
31 箱状シールド板(蒸着材回収手段)、31a 矩
形状シールド板、31b 回動機構、100 扇状シー
ルド板(蒸着材回収手段)、V 蒸着蒸気、V1 不要
蒸気、R 飛来ルート。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空に保持された成膜室と、前記成膜室
    の一端側に設けられた蒸発源取り出し用開口を塞ぐ開口
    蓋に取り付けられた蒸発源と、前記成膜室内の前記蒸発
    源と相対する位置に取り付けられた基板とを備え、前記
    蒸発源から発生された蒸着蒸気を前記基板に飛来させ
    て、前記基板上に薄膜を形成する成膜装置において、 前記蒸発源側から前記基板側までの前記蒸着蒸気の飛来
    ルートの側方を覆うように配置されて前記蒸着蒸気の前
    記成膜室内面への付着を防止するとともに、前記蒸発源
    取り出し用開口から前記成膜室外に容易に取り出されて
    交換容易な蒸着材回収手段を備えたことを特徴とする成
    膜装置。
  2. 【請求項2】 蒸着材回収手段が、筒状のシールド板か
    ら構成されているとともに、この筒状のシールド板が、
    成膜室の蒸発源取り出し用開口から蒸発源とともに取り
    出し可能な状態で、前記蒸発源取り出し用開口を塞ぐ開
    口蓋に取り付けられていることを特徴とする請求項1記
    載の成膜装置。
  3. 【請求項3】 蒸着材回収手段が、筒状のシールド板か
    ら構成されているとともに、この筒状のシールド板が、
    成膜室の蒸発源取り出し用開口から蒸発源とともに取り
    出し可能な状態で、前記蒸発源の基板側外周部に取り付
    けられていることを特徴とする請求項1記載の成膜装
    置。
  4. 【請求項4】 蒸着材回収手段が、筒状のシールド板か
    ら構成されているとともに、この筒状のシールド板が、
    成膜室の蒸発源取り出し用開口周りのフランジと、前記
    蒸発源取り出し用開口を塞ぐ開口蓋との間に取り付けら
    れるフランジ管に、前記蒸発源取り出し用開口から取り
    出し可能な状態で、取り付けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の成膜装置。
  5. 【請求項5】 蒸着材回収手段が、蒸着蒸気の飛来ルー
    トの側方を覆い、かつ、側部に複数の開口部を有すると
    ともに、一端側が蒸発源の基板側外周部に取り付けられ
    た筒状の第1シールド板と、前記第1シールド板および
    前記蒸発源とともに成膜室の蒸発源取り出し用開口から
    取り出し可能であり、かつ、前記第1シールド板の外方
    を覆った状態で、一端側が、前記蒸発源取り出し用開口
    を塞ぐ開口蓋に取り付けられてているとともに、前記第
    1シールド板の開口部と重ならないように側部に複数の
    開口部を有した筒状の第2シールド板とから構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
  6. 【請求項6】 蒸着材回収手段が、複数の円弧状の扇状
    シールド板を重ね合わせて、蒸着蒸気の飛来ルートを覆
    うように筒状に、かつ、基板側の口径が拡縮できるよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1記載の成膜
    装置。
  7. 【請求項7】 蒸着材回収手段が、基板側に向かって漸
    次縮径した後、漸次拡径するとともに、最小径部近傍が
    冷却されているベンチュリー形シールド板により構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
  8. 【請求項8】 蒸着材回収手段が、少なくとも内面側が
    蒸着蒸気と同一材料で構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の成膜装置。
  9. 【請求項9】 蒸着材回収手段が、少なくとも内面側が
    化学反応性の高い金属により構成されいてることを特徴
    とする請求項1記載の成膜装置。
  10. 【請求項10】 蒸着材回収手段が、内面側が第1の蒸
    着蒸気と同一材料で構成され、外面側が第2の蒸着蒸気
    と同一材料で構成されて、内面側と外面側とを入れ替え
    可能に回動可能に設置された複数の矩形状シールド板
    と、前記複数の矩形状シールド板を回動させる回動機構
    とを備えたことを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
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