JPH088608Y2 - 海洋養殖用生簀の枠体連結部 - Google Patents

海洋養殖用生簀の枠体連結部

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JPH088608Y2
JPH088608Y2 JP3325893U JP3325893U JPH088608Y2 JP H088608 Y2 JPH088608 Y2 JP H088608Y2 JP 3325893 U JP3325893 U JP 3325893U JP 3325893 U JP3325893 U JP 3325893U JP H088608 Y2 JPH088608 Y2 JP H088608Y2
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日出麿 阿部
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、波の力が大きく作用す
る外洋でも破損し難い魚の養殖用生簀に関する。
【0002】
【従来の技術】海洋上に浮遊する枠体に遊魚範囲を仕切
る囲い網を垂下して魚を天然状態で養殖する生簀に於
て、悪天候時の波浪の力にも耐えて破損しない構造とす
るために、従来は図3に示すように浮遊体となる外枠体
Aは鉄鋼のパイプか太い木材を素材にした枠部材Bを連
結部Cで固定して多角形の一体構造とするのが一般的で
ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の外枠固定式の生簀にあっては波間に浮かぶいか
だ式の外枠体Aは、荒天時の大きな波のうねりに対応し
て柔軟に搖動できないので、枠部材が損傷し易く波の状
態によっては生簀の重さや波力負荷が特に連結部Cに部
分的に強く集中して破損し易くなり、図3のように多角
形状が保てなくなり全体的に破損してしまう。
【0004】つまり、従来の生簀は波のうねりの浮き沈
みに対して外枠体Aの全体が平行状態で上下に浮き沈み
するのではなく、うねりの山や谷の複雑な状態の波面上
に浮遊体の各枠部材Bが乗り分ける状態となって複雑に
変形し、特に枠部材Bの一部をせり上がる山の波面上に
残して隣の枠部材Bがうねりの谷面に波と共に落ち下る
時は、魚を含んだ海水の重みも加わって囲い網の荷量
は、外枠体Aの全体に大きく複雑なねじれ作用を繰り返
すことになり枠部材の連結部Cを破損してしまう問題点
を有していた。
【0005】従って枠組みの一体構造を保ち破損を防ぐ
ために枠部材Bの材料を鉄鋼や太い木材など頑丈な材質
を必要とすることになり、特に鉄鋼の場合は連結部Cは
強固にするため完全な溶接が要求され、大型で高価な重
量物となるが、それでも破損は免れない。
【0006】更に連結部を柔軟構造とする場合でも全体
の多角形状を保つために補強を兼ねた保型棒その他の余
分な部材を必要とし、又浮力を作るために多数の浮きた
るも必要とするなどかなり高価となる。
【0007】本考案は枠部材が合成樹脂でもよく軽量で
保型のための余分な部材や浮力のための小型の場合は浮
きたるも必要とせず大型の場合でも鋼材製の生簀より軽
い分だけ波浪の力と搖動に柔軟に対応して殆ど破損せず
極めて安価に外洋用の生簀を提供できるものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は囲い網を垂下す
る多角形状又は円形状のの枠体の枠部材を軽量な合成樹
脂又はそれに類した素材の中空管体又は内部にウレタン
フォーム等の発砲体を封入した管体とし、多数の枠部材
によって形成される多角形状の連結部を保型材のいらな
い柔軟構造とするもので、そのために連結部となる各枠
部材の端部を固着する連結部材を、2個組の金属製又は
それに類した素材のL型板体とし、中空管体の枠部材を
固着した固着板に直角に折り曲げた接続扇形板を形成し
たもので接続扇形板の一端は必要に応じた大きさの角度
としてその側縁をやや間隔を持たせて互に突き合せ、そ
の合せ目にゴム等の弾性帯板を継ぎ当てその両側を接続
扇形板に夫々当て金を介して数個のボルト等で固着した
構造を特徴としたものである。
【0009】
【作用】本考案に於ては多数の枠部材を多角形又は円形
状に連結する連結部は鉄などの金属製又はそれに類した
素材のL型板体を突き合せて弾性帯板で継ぎ合せたもの
であるから、波面の搖動に夫々複雑に上下する枠部材の
動作にも連結部の弾性帯板の弾力が柔軟に対応して衝撃
を緩和する。
【0010】即ち、波の作用で相隣る枠部材が互に平行
して上下に搖動する場合即ち多角形の円周方向のゆれ
は、夫々の枠部材端部に固着したL型板体の接続扇形板
の突き合せ隙間の継ぎ目に設けた弾性帯板が上下に折れ
曲って柔軟な連結部とし、枠部材に直接作用する波動の
力を分散せしめる。
【0011】複雑な波の作動で相隣る枠部材が互に前後
に交叉して上下に搖動する場合即ち多角形状の中心方向
のゆれの場合は、継ぎ目の弾性帯板はその板状体の形状
が両側に固着した金属製又はそれに類した素材の接続扇
形板を互に平行に矯正するように働き、枠全体の多角形
状を柔軟に保持されて破損が防がれる。
【0012】従って枠部材は従来のような強靱な材料を
必要とせず、塩化ビニール等の合成樹脂又はそれに類し
た素材のような軽量部材でよくしかも空気の入る中空管
体からなる軽量素材で空気封入により充分な浮力を保た
せることができ小型の場合は浮力をつけるための浮きた
るを特に必要としない。又、枠全体の多角形状は板状の
弾性帯板で常に保持され、多角形状保型のための保型部
材も全く必要がなく、極めて安価に制作できて経済的で
ある。
【0013】
【実施例】本考案の構成は枠部材の連結部分を柔軟構造
とするに当たって、充分な柔軟さを持ちながら特に他の
部材を必要とせずとも波の力に耐えて枠体の多角形状を
保ち、枠部材は合成樹脂又はそれに類する素材からなる
中空管体で軽量で小型の場合は浮きたるがなくとも充分
な浮力が得られ大型の場合でも鋼材製の生簀より計量の
分だけ浮きたるを必要としない生簀であって、囲い網1
を垂下する多角形状の浮遊外枠の構成を多角形の各一辺
となる枠部材を塩化ビニール等の合成樹脂又はそれに類
した素材からなる中空管体2とし、連結部を2個組のL
型板体Dの継ぎ当てに弾性帯板3を用いた柔軟構造とし
たもので、枠部材である中空管体2を夫々外側に固着し
た固着板3に直角に折り曲げた接続扇形板4を形成し、
接続扇形板4の一端は多角形の角数に対応した大きさの
角度とする。そして相隣る接続扇形板4の側縁をやや間
隔を持たせて互に突き合せ、その合せ目にゴム等の弾性
帯板5を継ぎ当て、その両側を夫々当て金6を介して接
続扇形板5に数個のボルト7で固着した構成とした。な
お必要に応じて中空管体の内部にはウレタンフォーム等
の発砲体を封入するものとし、又ボルトは鋲その他の締
結部材でもよい。又大型の場合は図4のように弾性帯板
5を分離して上側に当て夫々数個の当て金6でボルト締
め固着してもよい。
【0014】本考案は囲い網1を垂下する枠体の各枠部
材の連結部を溶接や保型材により固着する固定式とせ
ず、鉄等の強固な金属製の接続扇形板4と柔軟にも拘ら
ず前後のねじり力に強い弾性帯板5とからなる連結部と
したもので、枠部材は必ずしも頑丈でない合成樹脂又は
それに類した素材である軽量の中空管体2又はウレタン
フォーム等の発砲体を封入した管体とすることができ、
余分な部材を必要とせず枠全体が軽量で破損しにくく空
気の入った中空管体又は発砲体を封入した管体をの枠自
体が浮力体となって波間に浮遊し、生簀として垂下した
囲い網内に魚を遊泳させて養殖することができるもので
ある。
【0015】接続扇形板4の多角形の内側となる一方の
鋭角度は構成する多角形の大きさに対応して大小を決め
るもので、角数の多い程その角度は小さくする。
【0016】
【考案の効果】本考案は、海洋に浮べる生簀の囲い網を
垂下する多角形枠体の各枠部材の連結部を溶接や保型材
の固着による固定とせず、波の動きに柔軟に対応できる
柔軟構造にするに当たって、金属製又はそれに類した素
材のL型板体の接続扇型板を突き合せ、その継ぎ目に弾
性帯板を固着した構成としたもので、波の複雑な動きに
よる上下やねじりの作用による破壊力をL型板体が吸収
して枠部材からる多角形状を常に平面状態に保つよう矯
正することができ、波動による破損が殆どなく枠部材も
合成樹脂又はそれに類した素材でもよいことから塩化ビ
ニールの空気も封入できる中空管体又は発砲体を封入し
た管体として構成でき軽量で破損しにくく、充分な浮力
を持つ生簀として経済的で極めて安価に制作できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の連結部の斜視図である。
【図2】本考案による全体の斜視図である。
【図3】従来の生簀の説明図である。
【図4】実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1 囲い網 2 中空管体 3 固着板 4 接続扇形板 5 弾性帯板 6 当て金 7 ボルト

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 囲い網を垂下した枠体を海洋に浮べて魚
    を養殖する生簀の枠体の構成を多数の枠部材と柔軟構造
    の連結部とからなる多角形又は円形状とし、枠部材を合
    成樹脂又はそれに類した素材からなる中空管体とし、連
    結部は各中空管体に固着したL型板体の突き合せ構造と
    し、中空管体を固着した固着板に直角に折り曲げて形成
    した接続扇形板の側縁を互に突き合せその継ぎ目に弾性
    帯板を当てその両側を当て金を介してボルト等で相隣る
    接続扇形板に固着してなる海洋養殖用生簀の枠体連結
    部。
JP3325893U 1993-06-21 1993-06-21 海洋養殖用生簀の枠体連結部 Expired - Lifetime JPH088608Y2 (ja)

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JP3325893U JPH088608Y2 (ja) 1993-06-21 1993-06-21 海洋養殖用生簀の枠体連結部

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JP3325893U JPH088608Y2 (ja) 1993-06-21 1993-06-21 海洋養殖用生簀の枠体連結部

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JPH075353U JPH075353U (ja) 1995-01-27
JPH088608Y2 true JPH088608Y2 (ja) 1996-03-13

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