JPH0886908A - 光学部品の製造方法及び光学部品の製造装置 - Google Patents
光学部品の製造方法及び光学部品の製造装置Info
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- JPH0886908A JPH0886908A JP22124794A JP22124794A JPH0886908A JP H0886908 A JPH0886908 A JP H0886908A JP 22124794 A JP22124794 A JP 22124794A JP 22124794 A JP22124794 A JP 22124794A JP H0886908 A JPH0886908 A JP H0886908A
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- Japan
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- thin film
- film
- optical component
- synthetic resin
- magnetron
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 プラスチック光学部品及び金属反射膜上に対
して、各々アンダーコート層及びオーバーコート層を、
内部応力を低減しクラック等を生じ難くすることができ
る等、化学的に安定な膜質で形成することができるとと
もに、剥れ難くすることができる他、前処理を行うこと
なく同一系の中で成膜処理して装置コスト等を低減する
ことができる。 【構成】 所望の形状に成形した合成樹脂製光学部材の
一つの面上にSi−Al−O−N系化合物薄膜を形成す
る工程と、次いで、該Si−Al−O−N系化合物薄膜
上に該Si−Al−O−N系化合物薄膜よりも反射率の
高い金属反射膜を形成する工程と、次いで、該金属反射
膜上にAl2 O3 からなる酸化物系セラミックス薄膜を
形成する工程とを含む。
して、各々アンダーコート層及びオーバーコート層を、
内部応力を低減しクラック等を生じ難くすることができ
る等、化学的に安定な膜質で形成することができるとと
もに、剥れ難くすることができる他、前処理を行うこと
なく同一系の中で成膜処理して装置コスト等を低減する
ことができる。 【構成】 所望の形状に成形した合成樹脂製光学部材の
一つの面上にSi−Al−O−N系化合物薄膜を形成す
る工程と、次いで、該Si−Al−O−N系化合物薄膜
上に該Si−Al−O−N系化合物薄膜よりも反射率の
高い金属反射膜を形成する工程と、次いで、該金属反射
膜上にAl2 O3 からなる酸化物系セラミックス薄膜を
形成する工程とを含む。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学部品の製造方法及
び光学部品の製造装置に係り、詳しくは、ファクシミ
リ、プリンタ等に搭載されるレーザービーム等の光ビー
ム走査系の反射鏡、例えばf−θミラー光学系の反射膜
形成技術やその他プラスチック製光学レンズ等の光学部
品の光学薄膜形成技術に適用することができ、特に、プ
ラスチック光学部品及び金属反射膜上に対して各々アン
ダーコート層及びオーバーコート層を、内部応力を低減
しクラック等を生じ難くすることができる等、化学的に
安定な膜質で形成することができるとともに、剥れ難く
することができる光学部品の製造方法及び光学部品の製
造装置に関する。
び光学部品の製造装置に係り、詳しくは、ファクシミ
リ、プリンタ等に搭載されるレーザービーム等の光ビー
ム走査系の反射鏡、例えばf−θミラー光学系の反射膜
形成技術やその他プラスチック製光学レンズ等の光学部
品の光学薄膜形成技術に適用することができ、特に、プ
ラスチック光学部品及び金属反射膜上に対して各々アン
ダーコート層及びオーバーコート層を、内部応力を低減
しクラック等を生じ難くすることができる等、化学的に
安定な膜質で形成することができるとともに、剥れ難く
することができる光学部品の製造方法及び光学部品の製
造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック(合成樹脂)製光学部品に
反射膜や光学薄膜を形成する技術は、光学部品が有機物
であるため、光学部品の有機物表面上に有機物とは異種
の金属薄膜や誘電体薄膜等の無機物薄膜を形成すること
が一般に難しい。このように、光学部品の有機物表面上
に無機物薄膜を形成することが難しいのは、次のような
理由による光学部品の有機物表面と無機物薄膜は、接合
により接着しているため、有機物光学部品と無機物薄膜
の熱膨張係数の差異や、無機物薄膜の内部応力の存在等
により、有機物光学部品と無機物薄膜の接合界面が明確
に分かれており、化学結合による接合のように接合界面
が不明瞭となって外的なストレスによって対抗できる接
合力(付着力)を有していないからである。
反射膜や光学薄膜を形成する技術は、光学部品が有機物
であるため、光学部品の有機物表面上に有機物とは異種
の金属薄膜や誘電体薄膜等の無機物薄膜を形成すること
が一般に難しい。このように、光学部品の有機物表面上
に無機物薄膜を形成することが難しいのは、次のような
理由による光学部品の有機物表面と無機物薄膜は、接合
により接着しているため、有機物光学部品と無機物薄膜
の熱膨張係数の差異や、無機物薄膜の内部応力の存在等
により、有機物光学部品と無機物薄膜の接合界面が明確
に分かれており、化学結合による接合のように接合界面
が不明瞭となって外的なストレスによって対抗できる接
合力(付着力)を有していないからである。
【0003】このため、有機物光学部品上に無機物薄膜
を接合により折角接着しても、化学結合により接合した
場合よりも接合力が弱いため、外的な熱的、機械的スト
レスがかかると、有機物光学部品から無機物薄膜が剥離
し易い。そして、プラスチック等の光学部品は、ガラス
製光学部品とは異なり、表面加熱による不純物の除去や
付着力を増加するためのイオンプレーティングやプラズ
マCVD等の加熱成膜を行うことができない例がほとん
どである。
を接合により折角接着しても、化学結合により接合した
場合よりも接合力が弱いため、外的な熱的、機械的スト
レスがかかると、有機物光学部品から無機物薄膜が剥離
し易い。そして、プラスチック等の光学部品は、ガラス
製光学部品とは異なり、表面加熱による不純物の除去や
付着力を増加するためのイオンプレーティングやプラズ
マCVD等の加熱成膜を行うことができない例がほとん
どである。
【0004】プラスチック光学部品として例えばポリカ
ーボネート樹脂を用いた場合、ポリカーボネート樹脂の
熱変形温度は、ガラスに比較して130℃程度と低温で
ある。このため、ポリカーボネート等のプラスチック光
学部品では、光学部品上に付着力を向上させるための成
膜前の高温加熱による脱ガス処理や、高温プロセスによ
る付着力の大きい膜質、膜構造を有する薄膜を形成する
といったような従来のガラス製光学部品に実施していた
高温プロセスを、耐熱的に持たない等の理由からそのま
ま適用することができない。従って、プラスチック光学
部品では、高温処理することができず低温処理しなけれ
ばならないため、成膜前処理を含めた成膜プロセスを1
00℃前後低温で行うことが一般的な制約となってい
る。
ーボネート樹脂を用いた場合、ポリカーボネート樹脂の
熱変形温度は、ガラスに比較して130℃程度と低温で
ある。このため、ポリカーボネート等のプラスチック光
学部品では、光学部品上に付着力を向上させるための成
膜前の高温加熱による脱ガス処理や、高温プロセスによ
る付着力の大きい膜質、膜構造を有する薄膜を形成する
といったような従来のガラス製光学部品に実施していた
高温プロセスを、耐熱的に持たない等の理由からそのま
ま適用することができない。従って、プラスチック光学
部品では、高温処理することができず低温処理しなけれ
ばならないため、成膜前処理を含めた成膜プロセスを1
00℃前後低温で行うことが一般的な制約となってい
る。
【0005】従来、プラスチック光学部品への光学薄膜
の形成は、高温成膜による真空蒸着法が行われている。
例えば、プラスチック光学部品上に反射鏡を製造する場
合には、反射鏡となる金属反射膜、例えばAl金属反射
膜を形成しているが、この際、プラスチック光学部品上
にSiO、SiO2 等の無機薄膜をアンダーコート層と
して形成した後、アンダーコート層となるSiO、Si
O2 等の無機薄膜上に第2層としてAl金属薄膜からな
る金属反射膜を形成している。そして、更にAl金属反
射膜の耐環境性を増すために耐食性・耐擦傷性に優れた
オーバーコート層となる無機薄膜を形成している。
の形成は、高温成膜による真空蒸着法が行われている。
例えば、プラスチック光学部品上に反射鏡を製造する場
合には、反射鏡となる金属反射膜、例えばAl金属反射
膜を形成しているが、この際、プラスチック光学部品上
にSiO、SiO2 等の無機薄膜をアンダーコート層と
して形成した後、アンダーコート層となるSiO、Si
O2 等の無機薄膜上に第2層としてAl金属薄膜からな
る金属反射膜を形成している。そして、更にAl金属反
射膜の耐環境性を増すために耐食性・耐擦傷性に優れた
オーバーコート層となる無機薄膜を形成している。
【0006】このプラスチック光学部品上にSiO無機
アンダーコート層、Al金属反射膜及びSiO無機オー
バーコート層を順次形成し構成した従来の反射鏡につい
ては、例えば特開平2−50104号公報等で報告され
ている。ここでは、プラスチック光学部品への光学薄膜
の形成方法としては、前述の如く、真空蒸着法による高
温成膜で行っている場合を例示しているが、真空蒸着法
よりも低温で成膜できる方法としては、スパッタリング
法が挙げられる。このプラスチック光学部品への光学薄
膜をスパッタリング法による低温成膜で行った従来の反
射鏡については、例えば特開平4−176876号公報
で報告されている。
アンダーコート層、Al金属反射膜及びSiO無機オー
バーコート層を順次形成し構成した従来の反射鏡につい
ては、例えば特開平2−50104号公報等で報告され
ている。ここでは、プラスチック光学部品への光学薄膜
の形成方法としては、前述の如く、真空蒸着法による高
温成膜で行っている場合を例示しているが、真空蒸着法
よりも低温で成膜できる方法としては、スパッタリング
法が挙げられる。このプラスチック光学部品への光学薄
膜をスパッタリング法による低温成膜で行った従来の反
射鏡については、例えば特開平4−176876号公報
で報告されている。
【0007】しかしながら、前述した前者の真空蒸着法
によりプラスチック光学部品上に光学薄膜を形成する従
来の反射鏡では、一般にプラスチック光学部品上に成膜
した光学薄膜の膜質が緻密にならないうえ、光学薄膜の
内部応力がプラスチック光学部品に対して引っ張り応力
となる傾向がある。また、前述した後者のスパッタリン
グ法によりプラスチック光学部品上に光学薄膜を形成す
る従来の反射鏡では、膜質が緻密になるが、光学薄膜の
内部応力がプラスチック光学部品に対して圧縮応力とな
る傾向がある。
によりプラスチック光学部品上に光学薄膜を形成する従
来の反射鏡では、一般にプラスチック光学部品上に成膜
した光学薄膜の膜質が緻密にならないうえ、光学薄膜の
内部応力がプラスチック光学部品に対して引っ張り応力
となる傾向がある。また、前述した後者のスパッタリン
グ法によりプラスチック光学部品上に光学薄膜を形成す
る従来の反射鏡では、膜質が緻密になるが、光学薄膜の
内部応力がプラスチック光学部品に対して圧縮応力とな
る傾向がある。
【0008】このように、プラスチック光学部品上に成
膜した光学薄膜の内部応力が引っ張り応力や圧縮応力と
なるうえ、プラスチック光学部品表面の汚れや水分の影
響等により、プラスチック光学部品と光学薄膜の接合界
面が化学的結合状態ではなく、明瞭になっているこれら
の従来の反射鏡では、残留する光学薄膜の内部応力や、
外部の熱的・機械的ストレスで光学薄膜がプラスチック
光学部品から剥離してしまうという問題が生じる。
膜した光学薄膜の内部応力が引っ張り応力や圧縮応力と
なるうえ、プラスチック光学部品表面の汚れや水分の影
響等により、プラスチック光学部品と光学薄膜の接合界
面が化学的結合状態ではなく、明瞭になっているこれら
の従来の反射鏡では、残留する光学薄膜の内部応力や、
外部の熱的・機械的ストレスで光学薄膜がプラスチック
光学部品から剥離してしまうという問題が生じる。
【0009】そこで、この光学薄膜がプラスチック光学
部品から剥離してしまう問題を生じ難くする従来技術に
は、成膜前にイオンビームで表面処理したり、成膜前に
プラスチック光学部品表面をプラズマ洗浄やイオンビー
ム洗浄したりして、プラスチック光学部品への光学薄膜
の付着力を増加させるようにプラスチック光学部品表面
を活性化する方法が検討されている。なお、前者のイオ
ンビーム表面処理については、例えば特開平5−140
728号公報で報告されている。
部品から剥離してしまう問題を生じ難くする従来技術に
は、成膜前にイオンビームで表面処理したり、成膜前に
プラスチック光学部品表面をプラズマ洗浄やイオンビー
ム洗浄したりして、プラスチック光学部品への光学薄膜
の付着力を増加させるようにプラスチック光学部品表面
を活性化する方法が検討されている。なお、前者のイオ
ンビーム表面処理については、例えば特開平5−140
728号公報で報告されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たプラスチック光学部品上にSiOアンダーコート層、
Al金属反射薄膜及びSiOオーバーコート層を順次形
成し構成した従来の反射鏡では、アンダーコート層及び
オーバーコート層となるSiOは、真空蒸着法やスパッ
タリング法による成膜を行う際、成膜条件によって屈折
率や吸収係数が左右され易く安定した成膜が行い難いう
え、内部応力が大きくなるため、クラック等が発生し易
くなるという問題があった。
たプラスチック光学部品上にSiOアンダーコート層、
Al金属反射薄膜及びSiOオーバーコート層を順次形
成し構成した従来の反射鏡では、アンダーコート層及び
オーバーコート層となるSiOは、真空蒸着法やスパッ
タリング法による成膜を行う際、成膜条件によって屈折
率や吸収係数が左右され易く安定した成膜が行い難いう
え、内部応力が大きくなるため、クラック等が発生し易
くなるという問題があった。
【0011】また、アンダーコート層及びオーバーコー
ト層となるSiOでは、内部応力が大きくなるうえ、S
iOと接する界面が化学的結合ではなく弱い付着力で接
合しているに過ぎないため、外部の熱的、機械的ストレ
ス等により容易に下地の膜から剥がれ易いという問題が
あった。例えば60℃、90%の高温高湿試験を実施し
た後には、SiO膜の剥離が容易に起こるのが現状であ
った。
ト層となるSiOでは、内部応力が大きくなるうえ、S
iOと接する界面が化学的結合ではなく弱い付着力で接
合しているに過ぎないため、外部の熱的、機械的ストレ
ス等により容易に下地の膜から剥がれ易いという問題が
あった。例えば60℃、90%の高温高湿試験を実施し
た後には、SiO膜の剥離が容易に起こるのが現状であ
った。
【0012】また、下地の膜からSiO2 膜を剥離し難
くするために、SiO膜を形成する前に、予め下地のプ
ラスチック光学部品、Al金属反射膜をプラズマ洗浄や
UV/O3 洗浄、及びイオンビーム洗浄等の前処理を行
う従来の方法では、その前処理を成膜用容器と同一系の
中で処理することができず、所謂外バッチ処理で行わな
ければならないため、装置コストが大掛りになるうえ、
装置コストが増加するという問題があった。また、この
前処理は、何れもドライ処理であるため、プラスチック
光学部品表面上を荒らすことがあり、結局これが付着力
の障害になって十分な付着力を得られなくなることがあ
る他、中性化ビームを照射しないと、表面にチャージア
ップが生じ易かった。
くするために、SiO膜を形成する前に、予め下地のプ
ラスチック光学部品、Al金属反射膜をプラズマ洗浄や
UV/O3 洗浄、及びイオンビーム洗浄等の前処理を行
う従来の方法では、その前処理を成膜用容器と同一系の
中で処理することができず、所謂外バッチ処理で行わな
ければならないため、装置コストが大掛りになるうえ、
装置コストが増加するという問題があった。また、この
前処理は、何れもドライ処理であるため、プラスチック
光学部品表面上を荒らすことがあり、結局これが付着力
の障害になって十分な付着力を得られなくなることがあ
る他、中性化ビームを照射しないと、表面にチャージア
ップが生じ易かった。
【0013】そこで、本発明は、プラスチック光学部品
及び金属反射膜上に対して、各々アンダーコート層及び
オーバーコート層を、内部応力を低減しクラック等を生
じ難くすることができる等、化学的に安定な膜質で形成
することができるとともに、剥れ難くすることができる
他、前処理を行うことなく同一系の中で成膜処理して装
置コスト等を低減することができる光学部品の製造方法
及び光学部品の製造装置を提供することを目的としてい
る。
及び金属反射膜上に対して、各々アンダーコート層及び
オーバーコート層を、内部応力を低減しクラック等を生
じ難くすることができる等、化学的に安定な膜質で形成
することができるとともに、剥れ難くすることができる
他、前処理を行うことなく同一系の中で成膜処理して装
置コスト等を低減することができる光学部品の製造方法
及び光学部品の製造装置を提供することを目的としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所望の形状に成形した合成樹脂製光学部材の一つの面上
にSi−Al−O−N系化合物薄膜を形成する工程と、
次いで、該Si−Al−O−N系化合物薄膜上に該Si
−Al−O−N系化合物薄膜よりも反射率の高い金属反
射膜を形成する工程と、次いで、該金属反射膜上にAl
2 O3 からなる酸化物系セラミックス薄膜を形成する工
程とを含むことを特徴とするものである。
所望の形状に成形した合成樹脂製光学部材の一つの面上
にSi−Al−O−N系化合物薄膜を形成する工程と、
次いで、該Si−Al−O−N系化合物薄膜上に該Si
−Al−O−N系化合物薄膜よりも反射率の高い金属反
射膜を形成する工程と、次いで、該金属反射膜上にAl
2 O3 からなる酸化物系セラミックス薄膜を形成する工
程とを含むことを特徴とするものである。
【0015】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、前記合成樹脂製光学部材の一つの面上
への前記Si−Al−O−N系化合物薄膜の形成は、マ
グネトロンカソード電極に置いたサイアロンターゲット
をRFスパッタリング法を用いてスパッタ蒸着すること
により行い、前記Si−Al−O−N系化合物薄膜の残
留応力は、RFマグネトロンスパッタ時の酸素分圧を変
化させることにより調整することを特徴とするものであ
る。
の発明において、前記合成樹脂製光学部材の一つの面上
への前記Si−Al−O−N系化合物薄膜の形成は、マ
グネトロンカソード電極に置いたサイアロンターゲット
をRFスパッタリング法を用いてスパッタ蒸着すること
により行い、前記Si−Al−O−N系化合物薄膜の残
留応力は、RFマグネトロンスパッタ時の酸素分圧を変
化させることにより調整することを特徴とするものであ
る。
【0016】請求項3記載の発明は、上記請求項1,2
記載の発明において、前記Si−Al−O−N系化合物
薄膜上への金属反射膜の形成は、非平衡マグネトロン電
極に置いたAl金属ターゲットをDCマグネトロンスパ
ッタ法によりスパッタ蒸着することにより行うことを特
徴とするものである。請求項4記載の発明は、上記請求
項3記載の発明において、前記Al金属反射膜を前記非
平衡マグネトロン電極を用いたDCマグネトロンスパッ
タ法を用いて形成する際、前記Al金属反射膜の残留応
力を制御するように前記合成樹脂製光学部材に負バイア
スを印加することを特徴とするものである。
記載の発明において、前記Si−Al−O−N系化合物
薄膜上への金属反射膜の形成は、非平衡マグネトロン電
極に置いたAl金属ターゲットをDCマグネトロンスパ
ッタ法によりスパッタ蒸着することにより行うことを特
徴とするものである。請求項4記載の発明は、上記請求
項3記載の発明において、前記Al金属反射膜を前記非
平衡マグネトロン電極を用いたDCマグネトロンスパッ
タ法を用いて形成する際、前記Al金属反射膜の残留応
力を制御するように前記合成樹脂製光学部材に負バイア
スを印加することを特徴とするものである。
【0017】請求項5記載の発明は、上記請求項1乃至
4記載の発明において、前記金属反射膜上への前記Al
2 O3 酸化物系セラミックス薄膜の形成は、非平衡マグ
ネトロン電極に置いたAl金属ターゲットをDCマグネ
トロン反応性スパッタ法により光学的膜厚でスパッタ蒸
着することにより行うことを特徴とするものである。請
求項6記載の発明は、上記請求項5記載の発明におい
て、前記金属反射膜上に前記Al2 O3 酸化物系セラミ
ックス薄膜をDCマグネトロン反応性スパッタ法により
形成する際、差動排気装置を有する質量分析装置により
スパッタ時の反応性ガスを分圧を常時モニターすること
を特徴とするものである。
4記載の発明において、前記金属反射膜上への前記Al
2 O3 酸化物系セラミックス薄膜の形成は、非平衡マグ
ネトロン電極に置いたAl金属ターゲットをDCマグネ
トロン反応性スパッタ法により光学的膜厚でスパッタ蒸
着することにより行うことを特徴とするものである。請
求項6記載の発明は、上記請求項5記載の発明におい
て、前記金属反射膜上に前記Al2 O3 酸化物系セラミ
ックス薄膜をDCマグネトロン反応性スパッタ法により
形成する際、差動排気装置を有する質量分析装置により
スパッタ時の反応性ガスを分圧を常時モニターすること
を特徴とするものである。
【0018】請求項7記載の発明は、上記請求項5,6
記載の発明において、前記金属反射膜上に前記Al2 O
3 酸化物系セラミックス薄膜をDCマグネトロン反応性
スパッタ法により形成する際、前記Al2 O3 酸化物系
セラミックス薄膜の残留応力を制御するように前記合成
樹脂製光学部材に負バイアスを印加することを特徴とす
るものである。
記載の発明において、前記金属反射膜上に前記Al2 O
3 酸化物系セラミックス薄膜をDCマグネトロン反応性
スパッタ法により形成する際、前記Al2 O3 酸化物系
セラミックス薄膜の残留応力を制御するように前記合成
樹脂製光学部材に負バイアスを印加することを特徴とす
るものである。
【0019】請求項8記載の発明は、上記請求項1乃至
7記載の発明において、前記合成樹脂製光学部材に前記
Si−Al−O−N系化合物薄膜を形成する前に、電子
サイクロトロン共鳴プラズマ中に前記合成樹脂製光学部
材を晒して処理することを特徴とするものである。請求
項9記載の発明は、上記請求項8記載の発明において、
前記合成樹脂製光学部材をプラズマ処理する際に、前記
合成樹脂製光学部材表面から離脱する不純物を質量分析
装置によってモニターすることを特徴とするものであ
る。
7記載の発明において、前記合成樹脂製光学部材に前記
Si−Al−O−N系化合物薄膜を形成する前に、電子
サイクロトロン共鳴プラズマ中に前記合成樹脂製光学部
材を晒して処理することを特徴とするものである。請求
項9記載の発明は、上記請求項8記載の発明において、
前記合成樹脂製光学部材をプラズマ処理する際に、前記
合成樹脂製光学部材表面から離脱する不純物を質量分析
装置によってモニターすることを特徴とするものであ
る。
【0020】請求項10記載の発明は、合成樹脂製光学
部材を搬入するロード真空室と、該合成樹脂製光学部材
をプラズマ洗浄する洗浄真空室と、該合成樹脂製光学部
材の一つの面上にSi−Al−O−N系化合物薄膜を形
成するRFスパッタ真空室と、該Si−Al−O−N系
化合物薄膜上に金属反射膜及びAl2 O3 酸化物系セラ
ミックス薄膜を順次形成するDCスパッタ真空室と、該
Al2 O3 酸化物系セラミックス薄膜、該金属反射膜及
び該Si−Al−O−N系化合物薄膜が成膜された該合
成樹脂製光学部材を搬出するアンロード真空室と、複数
個の合成樹脂製光学部材を一括して収納するトレイを順
次各真空室に送る搬送手段とを有することを特徴とする
ものである。
部材を搬入するロード真空室と、該合成樹脂製光学部材
をプラズマ洗浄する洗浄真空室と、該合成樹脂製光学部
材の一つの面上にSi−Al−O−N系化合物薄膜を形
成するRFスパッタ真空室と、該Si−Al−O−N系
化合物薄膜上に金属反射膜及びAl2 O3 酸化物系セラ
ミックス薄膜を順次形成するDCスパッタ真空室と、該
Al2 O3 酸化物系セラミックス薄膜、該金属反射膜及
び該Si−Al−O−N系化合物薄膜が成膜された該合
成樹脂製光学部材を搬出するアンロード真空室と、複数
個の合成樹脂製光学部材を一括して収納するトレイを順
次各真空室に送る搬送手段とを有することを特徴とする
ものである。
【0021】請求項11記載の発明は、上記請求項10
記載の発明において、前記搬送手段は、非磁性スチール
ベルトからなることを特徴とするものである。請求項1
2記載の発明は、上記請求項11記載の発明において、
前記スチールベルトを駆動するシャフト上のスチールベ
ルトが接する面にTiNコーティングが施されてなるこ
とを特徴とするものである。
記載の発明において、前記搬送手段は、非磁性スチール
ベルトからなることを特徴とするものである。請求項1
2記載の発明は、上記請求項11記載の発明において、
前記スチールベルトを駆動するシャフト上のスチールベ
ルトが接する面にTiNコーティングが施されてなるこ
とを特徴とするものである。
【0022】
【作用】請求項1記載の発明では、所望の形状に成形し
た合成樹脂製光学部材の一つの面上にSi−Al−O−
N系化合物薄膜を形成し、Si−Al−O−N系化合物
薄膜上にSi−Al−O−N系化合物薄膜よりも反射率
の高い反射面となる金属反射膜を形成した後、金属反射
膜上にAl2 O3 からなる酸化物系セラミックス薄膜を
形成するように構成する。
た合成樹脂製光学部材の一つの面上にSi−Al−O−
N系化合物薄膜を形成し、Si−Al−O−N系化合物
薄膜上にSi−Al−O−N系化合物薄膜よりも反射率
の高い反射面となる金属反射膜を形成した後、金属反射
膜上にAl2 O3 からなる酸化物系セラミックス薄膜を
形成するように構成する。
【0023】このため、吸水性を有するプラスチック部
品表面に従来のSiOよりも破壊じん性値及び硬度が大
きく、かつ吸水性が低くて化学的に安定な光学部品のア
ンダーコートとしてSi−Al−O−N系化合物薄膜を
内部応力を低減して形成することができるので、膜内へ
のクラック及び膜の剥れ等を生じ難くすることができ
る。そして、Si−Al−O−N系化合物薄膜上に金属
反射膜を形成し、更にオーバーコートとして従来のSi
Oよりも吸収係数の非常に小さい耐環境、耐擦傷性に優
れた、しかも、従来のSiOよりも成膜条件に左右され
難く光学特性が均一なAl2 O3 酸化物系セラミックス
薄膜を内部応力を低減して形成することができるため、
膜内へのクラック及び膜の剥れ等を生じ難くすることが
できる。
品表面に従来のSiOよりも破壊じん性値及び硬度が大
きく、かつ吸水性が低くて化学的に安定な光学部品のア
ンダーコートとしてSi−Al−O−N系化合物薄膜を
内部応力を低減して形成することができるので、膜内へ
のクラック及び膜の剥れ等を生じ難くすることができ
る。そして、Si−Al−O−N系化合物薄膜上に金属
反射膜を形成し、更にオーバーコートとして従来のSi
Oよりも吸収係数の非常に小さい耐環境、耐擦傷性に優
れた、しかも、従来のSiOよりも成膜条件に左右され
難く光学特性が均一なAl2 O3 酸化物系セラミックス
薄膜を内部応力を低減して形成することができるため、
膜内へのクラック及び膜の剥れ等を生じ難くすることが
できる。
【0024】更に、Si−Al−O−N系化合物薄膜及
びAl2 O3 酸化物系セラミックス薄膜は、前処理を行
うことなく同一系の中で成膜処理することができるた
め、装置コスト等を低減することができる。従って、経
年変化が非常に小さく、膜の剥離が生じ難いプラスチッ
ク製反射鏡等の光学部品を低コストで形成することがで
きる。
びAl2 O3 酸化物系セラミックス薄膜は、前処理を行
うことなく同一系の中で成膜処理することができるた
め、装置コスト等を低減することができる。従って、経
年変化が非常に小さく、膜の剥離が生じ難いプラスチッ
ク製反射鏡等の光学部品を低コストで形成することがで
きる。
【0025】請求項2記載の発明では、合成樹脂製光学
部材の一つの面上へのSi−Al−O−N系化合物薄膜
の形成は、マグネトロンカソード電極に置いたサイアロ
ンターゲットをRFスパッタリング法を用いてスパッタ
蒸着することにより行い、Si−Al−O−N系化合物
薄膜の残留応力は、RFマグネトロンスパッタ時の酸素
分圧を変化させることにより調整するように構成する。
部材の一つの面上へのSi−Al−O−N系化合物薄膜
の形成は、マグネトロンカソード電極に置いたサイアロ
ンターゲットをRFスパッタリング法を用いてスパッタ
蒸着することにより行い、Si−Al−O−N系化合物
薄膜の残留応力は、RFマグネトロンスパッタ時の酸素
分圧を変化させることにより調整するように構成する。
【0026】このため、マグネトロンカソード電極に置
いたサイアロンターゲットをRFスパッタリング法を用
いてスパッタ蒸着することにより、合成樹脂製光学部材
の一つの面上にSi−Al−O−N系化合物薄膜を形成
する際、Si−Al−O−N系化合物薄膜の残留応力を
RFマグネトロンスパッタ時の酸素分圧を変化させるこ
とにより、膜厚方向で調整することができる。
いたサイアロンターゲットをRFスパッタリング法を用
いてスパッタ蒸着することにより、合成樹脂製光学部材
の一つの面上にSi−Al−O−N系化合物薄膜を形成
する際、Si−Al−O−N系化合物薄膜の残留応力を
RFマグネトロンスパッタ時の酸素分圧を変化させるこ
とにより、膜厚方向で調整することができる。
【0027】従って、破壊じん性値が大きく、合成樹脂
製光学部材の変形に対して圧縮応力を合成樹脂製光学部
材表面上で大きくすることができるとともに、金属反射
膜に近くなる程圧縮応力を少なくすることができるた
め、Si−Al−O−N系化合物薄膜が合成樹脂製光学
部材から剥離するのを効率良く防止することができる。
請求項3記載の発明では、Si−Al−O−N系化合物
薄膜上への金属反射膜の形成は、非平衡マグネトロン電
極に置いたAl金属ターゲットをDCマグネトロンスパ
ッタ法によりスパッタ蒸着することにより行うように構
成する。
製光学部材の変形に対して圧縮応力を合成樹脂製光学部
材表面上で大きくすることができるとともに、金属反射
膜に近くなる程圧縮応力を少なくすることができるた
め、Si−Al−O−N系化合物薄膜が合成樹脂製光学
部材から剥離するのを効率良く防止することができる。
請求項3記載の発明では、Si−Al−O−N系化合物
薄膜上への金属反射膜の形成は、非平衡マグネトロン電
極に置いたAl金属ターゲットをDCマグネトロンスパ
ッタ法によりスパッタ蒸着することにより行うように構
成する。
【0028】このため、非平衡マグネトロンのイオンア
シスト効果により基板上にイオンを放射状に広げること
ができるので、緻密で残留応力が緩和されたAl金属反
射膜を効率良く形成することができる。請求項4記載の
発明では、Al金属反射膜を非平衡マグネトロン電極を
用いたDCマグネトロンスパッタ法を用いて形成する
際、Al金属反射膜の残留応力を制御するように合成樹
脂製光学部材に負バイアスを印加するように構成する。
シスト効果により基板上にイオンを放射状に広げること
ができるので、緻密で残留応力が緩和されたAl金属反
射膜を効率良く形成することができる。請求項4記載の
発明では、Al金属反射膜を非平衡マグネトロン電極を
用いたDCマグネトロンスパッタ法を用いて形成する
際、Al金属反射膜の残留応力を制御するように合成樹
脂製光学部材に負バイアスを印加するように構成する。
【0029】このため、Al金属反射膜を非平衡マグネ
トロン電極を用いたDCマグネトロンスパッタ法を用い
て形成する際、Al金属反射膜の残留応力を制御するよ
うに合成樹脂製光学部材に負バイアスを印加することが
できるので、非平衡マグネトロンのプラズマイオンを合
成樹脂製光学部材に積極的に引き込んでイオンビームア
シスト効果を強く引き出すことができる。従って、緻密
で残留応力が緩和されたAl金属反射膜を効率良く形成
することができる。
トロン電極を用いたDCマグネトロンスパッタ法を用い
て形成する際、Al金属反射膜の残留応力を制御するよ
うに合成樹脂製光学部材に負バイアスを印加することが
できるので、非平衡マグネトロンのプラズマイオンを合
成樹脂製光学部材に積極的に引き込んでイオンビームア
シスト効果を強く引き出すことができる。従って、緻密
で残留応力が緩和されたAl金属反射膜を効率良く形成
することができる。
【0030】請求項5記載の発明では、金属反射膜への
Al2 O3 酸化物系セラミックス薄膜の形成は、非平衡
マグネトロン電極に置いたAl金属ターゲットをDCマ
グネトロン反応性スパッタ法によりスパッタ蒸着するこ
とにより行うように構成する。このため、非平衡マグネ
トロン電極に置いたAl金属ターゲットをDCマグネト
ロン反応性スパッタ法により金属反射膜上にAl2 O3
酸化物系セラミックス薄膜を形成することができるの
で、非平衡マグネトロンのイオンアシスト効果により金
属反射膜上にイオンを放射状に広げることができるの
で、緻密で残留応力が緩和されたAl2 O3 酸化物系セ
ラミックス薄膜を効率良く形成することができる。
Al2 O3 酸化物系セラミックス薄膜の形成は、非平衡
マグネトロン電極に置いたAl金属ターゲットをDCマ
グネトロン反応性スパッタ法によりスパッタ蒸着するこ
とにより行うように構成する。このため、非平衡マグネ
トロン電極に置いたAl金属ターゲットをDCマグネト
ロン反応性スパッタ法により金属反射膜上にAl2 O3
酸化物系セラミックス薄膜を形成することができるの
で、非平衡マグネトロンのイオンアシスト効果により金
属反射膜上にイオンを放射状に広げることができるの
で、緻密で残留応力が緩和されたAl2 O3 酸化物系セ
ラミックス薄膜を効率良く形成することができる。
【0031】請求項6記載の発明では、金属反射膜上に
Al2 O3 酸化物系セラミックス薄膜をDCマグネトロ
ン反応性スパッタ法により形成する際、差動排気装置を
有する質量分析装置によりスパッタ時の反応性ガスの分
圧を常時モニターするように構成する。このため、金属
反射膜上にAl2 O3 酸化物系セラミックス薄膜をDC
マグネトロン反応性スパッタ法により形成する際、差動
排気装置を有する質量分析装置によりスパッタ時の反応
性ガスの分圧を常時モニターすることができるので、適
正なスパッタガスと反応性ガスの存在比率を維持するこ
とができる。
Al2 O3 酸化物系セラミックス薄膜をDCマグネトロ
ン反応性スパッタ法により形成する際、差動排気装置を
有する質量分析装置によりスパッタ時の反応性ガスの分
圧を常時モニターするように構成する。このため、金属
反射膜上にAl2 O3 酸化物系セラミックス薄膜をDC
マグネトロン反応性スパッタ法により形成する際、差動
排気装置を有する質量分析装置によりスパッタ時の反応
性ガスの分圧を常時モニターすることができるので、適
正なスパッタガスと反応性ガスの存在比率を維持するこ
とができる。
【0032】従って、ストイキオメトリックなAl2 O
3 酸化物系セラミックス薄膜の形成と反応性ガス分圧を
精密にモニターすることができるため、屈折率等の光学
的特性をコントロールしながら吸水係数が小さく、かつ
硬質性のAl2 O3 酸化物系セラミックス薄膜を効率良
く形成することができる。請求項7記載の発明では、A
l2 O3 酸化物系セラミックス薄膜を非平衡マグネトロ
ン電極を用いたDCマグネトロン反応性スパッタ法によ
り形成する際、Al2 O3 酸化物系セラミックス薄膜の
残留応力を制御するように合成樹脂製光学部材に負バイ
アスを印加するように構成する。
3 酸化物系セラミックス薄膜の形成と反応性ガス分圧を
精密にモニターすることができるため、屈折率等の光学
的特性をコントロールしながら吸水係数が小さく、かつ
硬質性のAl2 O3 酸化物系セラミックス薄膜を効率良
く形成することができる。請求項7記載の発明では、A
l2 O3 酸化物系セラミックス薄膜を非平衡マグネトロ
ン電極を用いたDCマグネトロン反応性スパッタ法によ
り形成する際、Al2 O3 酸化物系セラミックス薄膜の
残留応力を制御するように合成樹脂製光学部材に負バイ
アスを印加するように構成する。
【0033】このため、Al2 O3 酸化物系セラミック
ス薄膜を非平衡マグネトロン電極を用いたDCマグネト
ロン反応時スパッタ法を用いて形成する際、Al2 O3
酸化物系セラミックス薄膜の残留応力を制御するように
合成樹脂製光学部材に負バイアスを印加することができ
るので、非平衡マグネトロンのプラズマイオンを合成樹
脂製光学部材に積極的に引き込んで、イオンビームアシ
スト効果を強く引き出すことができる。従って、緻密で
残留応力が緩和されたAl2 O3 酸化物系セラミックス
薄膜を効率良く形成することができる。
ス薄膜を非平衡マグネトロン電極を用いたDCマグネト
ロン反応時スパッタ法を用いて形成する際、Al2 O3
酸化物系セラミックス薄膜の残留応力を制御するように
合成樹脂製光学部材に負バイアスを印加することができ
るので、非平衡マグネトロンのプラズマイオンを合成樹
脂製光学部材に積極的に引き込んで、イオンビームアシ
スト効果を強く引き出すことができる。従って、緻密で
残留応力が緩和されたAl2 O3 酸化物系セラミックス
薄膜を効率良く形成することができる。
【0034】請求項8記載の発明では、合成樹脂製光学
部材にSi−Al−O−N系化合物薄膜を形成する前
に、電子サイクロトロン共鳴プラズマ中の荷電粒子及び
励起種の中に合成樹脂製光学部材を晒して処理するよう
に構成する。このため、合成樹脂製光学部材上にSi−
Al−O−N系化合物薄膜を形成する前に、電子サイク
ロトロン共鳴プラズマ中の荷電粒子及び励起種の中に合
成樹脂製光学部材を晒して処理することができるので、
低温下で均一性が高く安定したプラズマ中で合成樹脂製
光学部材を処理することができる。これにより、プラズ
マによる低温プロセスを用いたドライ洗浄により合成樹
脂製光学部材表面を処理することができるため、合成樹
脂製光学部材表面の水分や有機物の除去と合成樹脂製光
学部材表面の活性化とを同時に行うことができる。
部材にSi−Al−O−N系化合物薄膜を形成する前
に、電子サイクロトロン共鳴プラズマ中の荷電粒子及び
励起種の中に合成樹脂製光学部材を晒して処理するよう
に構成する。このため、合成樹脂製光学部材上にSi−
Al−O−N系化合物薄膜を形成する前に、電子サイク
ロトロン共鳴プラズマ中の荷電粒子及び励起種の中に合
成樹脂製光学部材を晒して処理することができるので、
低温下で均一性が高く安定したプラズマ中で合成樹脂製
光学部材を処理することができる。これにより、プラズ
マによる低温プロセスを用いたドライ洗浄により合成樹
脂製光学部材表面を処理することができるため、合成樹
脂製光学部材表面の水分や有機物の除去と合成樹脂製光
学部材表面の活性化とを同時に行うことができる。
【0035】従って、合成樹脂製光学部材の表面をプラ
ズマ粒子の衝撃により適度に荒らして密着性を向上させ
ることができると同時に、合成樹脂製光学部材表面の分
子の結合鎖がプラズマ中の高いエネルギーを有するイオ
ンに衝撃され切断されて活性化して、合成樹脂分子のC
(炭素)とSi,Al等の無機元素の結合を保護して密
着性を向上させることができる。
ズマ粒子の衝撃により適度に荒らして密着性を向上させ
ることができると同時に、合成樹脂製光学部材表面の分
子の結合鎖がプラズマ中の高いエネルギーを有するイオ
ンに衝撃され切断されて活性化して、合成樹脂分子のC
(炭素)とSi,Al等の無機元素の結合を保護して密
着性を向上させることができる。
【0036】請求項9記載の発明では、合成樹脂製光学
部材をプラズマ処理する際に合成樹脂製光学部材表面か
ら離脱する不純物を質量分析装置によってモニターする
ように構成する。このため、合成樹脂製光学部材をプラ
ズマ処理する際、合成樹脂製光学部材表面から離脱する
H2 O等の不純物を質量分析装置によってモニターする
ことができる。これにより、予め質量分析装置によって
モニターして求めておいた合成樹脂製光学部材の品種の
プラズマ洗浄のエンドポイントの情報を基に、プラズマ
洗浄のエンドポイントを確実に把握することができる。
従って、各種の合成樹脂製光学部材を効率良くプラズマ
処理することができるため、生産性を向上させることが
できるとともに、成膜品質を確保することができる。
部材をプラズマ処理する際に合成樹脂製光学部材表面か
ら離脱する不純物を質量分析装置によってモニターする
ように構成する。このため、合成樹脂製光学部材をプラ
ズマ処理する際、合成樹脂製光学部材表面から離脱する
H2 O等の不純物を質量分析装置によってモニターする
ことができる。これにより、予め質量分析装置によって
モニターして求めておいた合成樹脂製光学部材の品種の
プラズマ洗浄のエンドポイントの情報を基に、プラズマ
洗浄のエンドポイントを確実に把握することができる。
従って、各種の合成樹脂製光学部材を効率良くプラズマ
処理することができるため、生産性を向上させることが
できるとともに、成膜品質を確保することができる。
【0037】請求項10記載の発明では、合成樹脂製光
学部材を搬入するロード真空室と、合成樹脂光学部材を
プラズマ洗浄する洗浄真空室と、合成樹脂製光学部材の
1つの面上にSi−Al−O−N系化合物薄膜を形成す
るRFスパッタ真空室と、Si−Al−O−N系化合物
薄膜上に金属反射膜及びAl2 O3 酸化物系セラミック
ス薄膜を順次形成するDCスパッタ真空室と、Al2 O
3 酸化物系セラミックス薄膜、金属反射膜及びSi−A
l−O−N系化合物薄膜が成膜された合成樹脂製光学部
材を搬出するアンロード真空室と、複数個の合成樹脂製
光学部材を一括して収納するトレイを順次各真空室に送
る搬送手段とを有するように構成する。
学部材を搬入するロード真空室と、合成樹脂光学部材を
プラズマ洗浄する洗浄真空室と、合成樹脂製光学部材の
1つの面上にSi−Al−O−N系化合物薄膜を形成す
るRFスパッタ真空室と、Si−Al−O−N系化合物
薄膜上に金属反射膜及びAl2 O3 酸化物系セラミック
ス薄膜を順次形成するDCスパッタ真空室と、Al2 O
3 酸化物系セラミックス薄膜、金属反射膜及びSi−A
l−O−N系化合物薄膜が成膜された合成樹脂製光学部
材を搬出するアンロード真空室と、複数個の合成樹脂製
光学部材を一括して収納するトレイを順次各真空室に送
る搬送手段とを有するように構成する。
【0038】このため、複数個の合成樹脂製光学部材を
一括して収納するトレイを順次各真空室に搬送すること
ができるので、各成膜プロセスでトレーが大気に一回も
晒されることなく、インライン方式による大量一括処理
を行うことができ、質の高い大量生産を実現することが
できる。請求項11記載の発明では、搬送手段を、非磁
性スチールベルトからなるように構成する。
一括して収納するトレイを順次各真空室に搬送すること
ができるので、各成膜プロセスでトレーが大気に一回も
晒されることなく、インライン方式による大量一括処理
を行うことができ、質の高い大量生産を実現することが
できる。請求項11記載の発明では、搬送手段を、非磁
性スチールベルトからなるように構成する。
【0039】このため、合成樹脂製光学部材を多数個収
納するトレイを、非磁性スチールベルトにより各真空容
器に搬送することができるので、マグネトロンスパッタ
時の磁力線分布に悪影響を与えることなく、安定したト
レーの搬送を行うことができる。なお、この時、マグネ
トロンスパッタ時の磁力線分布に悪影響を与えないよう
にすることを考慮すると、トレーは、非磁性のSUS等
から構成することが望ましい。
納するトレイを、非磁性スチールベルトにより各真空容
器に搬送することができるので、マグネトロンスパッタ
時の磁力線分布に悪影響を与えることなく、安定したト
レーの搬送を行うことができる。なお、この時、マグネ
トロンスパッタ時の磁力線分布に悪影響を与えないよう
にすることを考慮すると、トレーは、非磁性のSUS等
から構成することが望ましい。
【0040】請求項12記載の発明では、スチールベル
トを駆動するシャフト上のスチールベルトが接する面に
TiNコーティングが施されてなるように構成する。こ
のため、スチールベルトを駆動するシャフト上のスチー
ルベルトが接する面に耐摩耗性に優れたTiNコーティ
ングを施すので、スチールベルトとシャフトの接触によ
る摩耗くずを、耐摩耗性に優れたTiNコーティングに
より発生し難くすることができる。従って、真空容器へ
のコンタミネーション(汚染)を効率良く防ぐことがで
きる。
トを駆動するシャフト上のスチールベルトが接する面に
TiNコーティングが施されてなるように構成する。こ
のため、スチールベルトを駆動するシャフト上のスチー
ルベルトが接する面に耐摩耗性に優れたTiNコーティ
ングを施すので、スチールベルトとシャフトの接触によ
る摩耗くずを、耐摩耗性に優れたTiNコーティングに
より発生し難くすることができる。従って、真空容器へ
のコンタミネーション(汚染)を効率良く防ぐことがで
きる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比しなが
ら図面を参照して説明する。まず、比較例(従来例)の
光学製品の製造方法を説明する。図1は比較例の光学部
品の構造を示す断面図である。図示例の光学部品は、反
射鏡に適用する場合である。
ら図面を参照して説明する。まず、比較例(従来例)の
光学製品の製造方法を説明する。図1は比較例の光学部
品の構造を示す断面図である。図示例の光学部品は、反
射鏡に適用する場合である。
【0042】図1において、1はポリカーボネート樹脂
等のプラスチック製光学部品であり、2はプラスチック
製光学部品上に真空蒸着法により形成した膜厚500オ
ングストローム程度のSiOアンダーコート層であり、
3はSiOアンダーコート層2上に形成した膜厚800
〜1000オングストローム程度のAl金属反射膜であ
り、4はAl金属反射膜3上に光学的膜厚(nd=λ0
/2)で形成したSiOオーバーコート層である。ここ
で、nは、屈折率とし、dは実際に堆積させた膜厚(物
理的膜厚)とし、λ0 は、光の波長とする。この反射鏡
は、λ0 を設計主波長とし、光学的膜厚により、Al金
属反射膜3の反射率を良好な条件に保持している。Si
Oアンダーコート層2は、Al金属反射膜3を反射層と
して機能させることができればよいので、SiOアンダ
ーコート層2の膜厚は、幾等でも良いが、実際には、膜
の応力(各層の応力)のバランスを取り、剥離せず、プ
ラスチック製光学部品1からの水分等の影響を受けない
程度の膜厚として500オングストローム程度に設定し
ている。
等のプラスチック製光学部品であり、2はプラスチック
製光学部品上に真空蒸着法により形成した膜厚500オ
ングストローム程度のSiOアンダーコート層であり、
3はSiOアンダーコート層2上に形成した膜厚800
〜1000オングストローム程度のAl金属反射膜であ
り、4はAl金属反射膜3上に光学的膜厚(nd=λ0
/2)で形成したSiOオーバーコート層である。ここ
で、nは、屈折率とし、dは実際に堆積させた膜厚(物
理的膜厚)とし、λ0 は、光の波長とする。この反射鏡
は、λ0 を設計主波長とし、光学的膜厚により、Al金
属反射膜3の反射率を良好な条件に保持している。Si
Oアンダーコート層2は、Al金属反射膜3を反射層と
して機能させることができればよいので、SiOアンダ
ーコート層2の膜厚は、幾等でも良いが、実際には、膜
の応力(各層の応力)のバランスを取り、剥離せず、プ
ラスチック製光学部品1からの水分等の影響を受けない
程度の膜厚として500オングストローム程度に設定し
ている。
【0043】しかしながら、この従来の方法では、プラ
スチック製光学部品1を構成するプラスチックとしてポ
リカーボネートを用いた場合、ポリカーボネートの熱膨
張係数は、SiOアンダーコート層2の無機薄膜より1
桁程度大きくなるため、前述の如く、真空蒸着法により
プラスチック製光学部品1上にSiOオーバーコート層
4を構成するSiOを蒸着すると、SiOオーバーコー
ト層4は引っ張り応力となり、外部から加えられるスト
レスによってプラスチック製光学部品1からSiOオー
バーコート層4が容易に剥離してしまうという問題が生
じる。
スチック製光学部品1を構成するプラスチックとしてポ
リカーボネートを用いた場合、ポリカーボネートの熱膨
張係数は、SiOアンダーコート層2の無機薄膜より1
桁程度大きくなるため、前述の如く、真空蒸着法により
プラスチック製光学部品1上にSiOオーバーコート層
4を構成するSiOを蒸着すると、SiOオーバーコー
ト層4は引っ張り応力となり、外部から加えられるスト
レスによってプラスチック製光学部品1からSiOオー
バーコート層4が容易に剥離してしまうという問題が生
じる。
【0044】そこで、本実施例では、この問題を解決す
るために、次のような手段を採って解決した。以下、具
体的に図面を用いて説明する。図2は本発明に係る一実
施例の光学部品の構造を示す断面図である。本実施例で
は、まず、マグネトロンカソード電極に置いたサイアロ
ンターゲットをRFマグネトロンスパッタ法を用いてポ
リカーボネート樹脂からなるプラスチック製光学部品1
上にスパッタ蒸着してSi−Al−O−N系化合物薄膜
5を500〜600オングストローム程度の膜厚で形成
する。
るために、次のような手段を採って解決した。以下、具
体的に図面を用いて説明する。図2は本発明に係る一実
施例の光学部品の構造を示す断面図である。本実施例で
は、まず、マグネトロンカソード電極に置いたサイアロ
ンターゲットをRFマグネトロンスパッタ法を用いてポ
リカーボネート樹脂からなるプラスチック製光学部品1
上にスパッタ蒸着してSi−Al−O−N系化合物薄膜
5を500〜600オングストローム程度の膜厚で形成
する。
【0045】プラスチック製光学部品1を構成するポリ
カーボネート樹脂は、一般に、外部環境温度の上昇や吸
水によってミクロ的に膨張して、薄膜を引っ張る方向に
働く。Si−Al−O−N系化合物薄膜5は、図3に示
す如く、スパッタ時の酸素ガス分圧が1×10-5Tor
r付近より大きくなると、大幅に応力(圧縮応力)が減
少し始める。このため、プラスチック製光学部品1表面
付近では、このSi−Al−O−N系化合物薄膜5の圧
縮応力を大きくするとともに、Si−Al−O−N系化
合物薄膜5上に形成するAl金属薄膜6に近づくにつれ
て酸素分圧を大きくすることにより、圧縮応力を小さく
するように成膜する。
カーボネート樹脂は、一般に、外部環境温度の上昇や吸
水によってミクロ的に膨張して、薄膜を引っ張る方向に
働く。Si−Al−O−N系化合物薄膜5は、図3に示
す如く、スパッタ時の酸素ガス分圧が1×10-5Tor
r付近より大きくなると、大幅に応力(圧縮応力)が減
少し始める。このため、プラスチック製光学部品1表面
付近では、このSi−Al−O−N系化合物薄膜5の圧
縮応力を大きくするとともに、Si−Al−O−N系化
合物薄膜5上に形成するAl金属薄膜6に近づくにつれ
て酸素分圧を大きくすることにより、圧縮応力を小さく
するように成膜する。
【0046】次に、非平衡マグネトロン電極に置いたA
l金属ターゲットをDCマグネトロンスパッタ法により
Si−Al−O−N系化合物薄膜5上にスパッタ蒸着し
て膜厚800〜1000オングストローム程度のAl金
属反射膜6を形成する。この際、マグネトロン電極は、
図4に示すような構成の非平衡型マグネトロン電極を採
用しており、図5に示す比較例のマグネトロン電極とは
異なり、基板11に向かう磁力線12aによってプラズ
マの一部が基板11の方向に引き出され、イオンアシス
トの効果が有効に引き出せる。
l金属ターゲットをDCマグネトロンスパッタ法により
Si−Al−O−N系化合物薄膜5上にスパッタ蒸着し
て膜厚800〜1000オングストローム程度のAl金
属反射膜6を形成する。この際、マグネトロン電極は、
図4に示すような構成の非平衡型マグネトロン電極を採
用しており、図5に示す比較例のマグネトロン電極とは
異なり、基板11に向かう磁力線12aによってプラズ
マの一部が基板11の方向に引き出され、イオンアシス
トの効果が有効に引き出せる。
【0047】なお、図4,5において、13a,13b
はヨークであり、14a,14bは磁石であり、15は
ターゲットである。比較例のマグネトロン電極では、図
5に示す如く、マグネトロン電極の磁力線12bが強
く、電極内の磁石14bに拘束されているのに対して、
本実施例の非平衡型マグネトロン電極では、図4に示す
如く、基板11近傍にイオンが流入する。更に、基板1
1のプラスチック製光学部品1に−100〜−120V
程度の負バイアス電圧を印加することにより、イオンア
シスト効果を更に強くすることができる。
はヨークであり、14a,14bは磁石であり、15は
ターゲットである。比較例のマグネトロン電極では、図
5に示す如く、マグネトロン電極の磁力線12bが強
く、電極内の磁石14bに拘束されているのに対して、
本実施例の非平衡型マグネトロン電極では、図4に示す
如く、基板11近傍にイオンが流入する。更に、基板1
1のプラスチック製光学部品1に−100〜−120V
程度の負バイアス電圧を印加することにより、イオンア
シスト効果を更に強くすることができる。
【0048】このため、AlターゲットをDCマグネト
ロンスパッタする場合(スパッタ用ガスはArガス)、
このイオンアシスト効果により、Al金属反射膜6の残
留応力を大幅に緩和することができる。次に、図4に示
される非平衡マグネトロン電極上に置かれたAlターゲ
ット15をスパッタリングすると同時に、反応性ガスの
酸素を添加するDCマグネトロン反応性スパッタ法によ
ってAl2 O3 酸化物系セラミックス膜7を低温下でA
l金属反射膜6上に形成する。この時、Al2 O3 酸化
物系セラミックス膜7は、屈折率はSiOと略等しく、
イオンアシスト効果によって真空蒸着法で形成されるS
iO薄膜よりも緻密で残留応力が小さくなるように形成
される。このAl 2 O3 酸化物系セラミックス膜7の膜
厚は、光学的膜厚(nd=λ0 /2)である。また、A
l2 O3 酸化物系セラミックス膜7は、SiOと異な
り、吸収がほとんどなく硬度も大きいことから、耐環境
性に優れたオーバーコート層となる。
ロンスパッタする場合(スパッタ用ガスはArガス)、
このイオンアシスト効果により、Al金属反射膜6の残
留応力を大幅に緩和することができる。次に、図4に示
される非平衡マグネトロン電極上に置かれたAlターゲ
ット15をスパッタリングすると同時に、反応性ガスの
酸素を添加するDCマグネトロン反応性スパッタ法によ
ってAl2 O3 酸化物系セラミックス膜7を低温下でA
l金属反射膜6上に形成する。この時、Al2 O3 酸化
物系セラミックス膜7は、屈折率はSiOと略等しく、
イオンアシスト効果によって真空蒸着法で形成されるS
iO薄膜よりも緻密で残留応力が小さくなるように形成
される。このAl 2 O3 酸化物系セラミックス膜7の膜
厚は、光学的膜厚(nd=λ0 /2)である。また、A
l2 O3 酸化物系セラミックス膜7は、SiOと異な
り、吸収がほとんどなく硬度も大きいことから、耐環境
性に優れたオーバーコート層となる。
【0049】次に、本実施例の光学部品の製造方法を光
学部品の製造装置を用いて説明する。図6は本発明に係
る一実施例の光学部品の製造装置の構成を示す概略図で
あり、図7は図6に示すトレー上にプラスチック製光学
部品が多数個セットされている様子を示す図である。本
実施例では、図6,7に示す如く、トレー21上にプラ
スチック製光学部品1が多数個セットされている。この
プラスチック製光学部品1が多数個セットされたトレー
21は、プラスチック製光学部品1がセットされた面を
下向きにして搬送される。
学部品の製造装置を用いて説明する。図6は本発明に係
る一実施例の光学部品の製造装置の構成を示す概略図で
あり、図7は図6に示すトレー上にプラスチック製光学
部品が多数個セットされている様子を示す図である。本
実施例では、図6,7に示す如く、トレー21上にプラ
スチック製光学部品1が多数個セットされている。この
プラスチック製光学部品1が多数個セットされたトレー
21は、プラスチック製光学部品1がセットされた面を
下向きにして搬送される。
【0050】本実施例の成膜装置は、5つの真空容器か
らなり、プラスチック製光学部品1がセットされたトレ
ー21をプラスチック製光学部品1がセットされた面を
下向きにして搬入するロード室22と、ロード室22か
らゲートバルブ23を通して搬入されたトレー21のプ
ラスチック製光学部品1をプラズマ洗浄する洗浄室24
と、洗浄室24からゲートバルブ25を通して搬入され
たトレー21のプラズマ洗浄されたプラスチック製光学
部品1上にSi−Al−O−N系化合物薄膜5を形成す
るRFスパッタ室26と、RFスパッタ室26からゲー
トバルブ27を通して搬入されたトレー21のプラスチ
ック製光学部品1上に形成されたSi−Al−O−N系
化合物薄膜5上にAl金属反射膜6及びAl2 O3 酸化
物系セラミックス膜7を順次形成するDCスパッタ室2
8と、DCスパッタ室28からゲートバルブ29を通し
て搬入されたトレー21のAl2 O3 酸化物系セラミッ
クス膜7、Al金属反射膜6及びSi−Al−O−N系
化合物薄膜5が形成されたプラスチック製光学部品1を
搬送するアンロード室30とから構成される。
らなり、プラスチック製光学部品1がセットされたトレ
ー21をプラスチック製光学部品1がセットされた面を
下向きにして搬入するロード室22と、ロード室22か
らゲートバルブ23を通して搬入されたトレー21のプ
ラスチック製光学部品1をプラズマ洗浄する洗浄室24
と、洗浄室24からゲートバルブ25を通して搬入され
たトレー21のプラズマ洗浄されたプラスチック製光学
部品1上にSi−Al−O−N系化合物薄膜5を形成す
るRFスパッタ室26と、RFスパッタ室26からゲー
トバルブ27を通して搬入されたトレー21のプラスチ
ック製光学部品1上に形成されたSi−Al−O−N系
化合物薄膜5上にAl金属反射膜6及びAl2 O3 酸化
物系セラミックス膜7を順次形成するDCスパッタ室2
8と、DCスパッタ室28からゲートバルブ29を通し
て搬入されたトレー21のAl2 O3 酸化物系セラミッ
クス膜7、Al金属反射膜6及びSi−Al−O−N系
化合物薄膜5が形成されたプラスチック製光学部品1を
搬送するアンロード室30とから構成される。
【0051】各真空容器22,24,26,28,30
は、ターボ分子ポンプ等の真空ポンプを用いて排気され
ている(図示せず)。各真空容器22,24,26,2
8,30は、ゲートバルブ23,25,27,29によ
って各々連結され、遮断したり開口したりする。トレー
21にセットされたプラスチック製光学部品1は、各真
空容器22,24,26,28,30内に設置された非
磁性のスチールベルトで搬送される。
は、ターボ分子ポンプ等の真空ポンプを用いて排気され
ている(図示せず)。各真空容器22,24,26,2
8,30は、ゲートバルブ23,25,27,29によ
って各々連結され、遮断したり開口したりする。トレー
21にセットされたプラスチック製光学部品1は、各真
空容器22,24,26,28,30内に設置された非
磁性のスチールベルトで搬送される。
【0052】トレー21は、図8に示されるように、シ
ャフト31に張られたスチールベルト32上に乗せら
れ、各真空容器22,24,26,28,30内に移動
して搬送される。シャフト31は、真空容器22,2
4,26,28,30の駆動機構(図示せず)により回
転させられる。図8(c)に示す如く、スチールベルト
32がシャフト31に接する部分Aは、TiNコーティ
ングが施されて耐摩耗性が保持されている。
ャフト31に張られたスチールベルト32上に乗せら
れ、各真空容器22,24,26,28,30内に移動
して搬送される。シャフト31は、真空容器22,2
4,26,28,30の駆動機構(図示せず)により回
転させられる。図8(c)に示す如く、スチールベルト
32がシャフト31に接する部分Aは、TiNコーティ
ングが施されて耐摩耗性が保持されている。
【0053】次に、ロード室22に入れられたトレー2
1は、ゲートバルブ23を通して次の洗浄室24に送ら
れる。洗浄室24では、プラスチック製光学部品1上に
Si−Al−O−N系化合物薄膜5を形成する前に、E
CRプラズマ源41から発生させられた酸素プラズマに
より、プラスチック製光学部品1表面上の汚染物の除去
と表面の活性化を行う。ここで、42,43はECRプ
ラズマ源41に繋がれた各々ECRプラズマ発生用電
源、プラズマ発生用ガス導入系である。この時、80〜
90℃の低温で酸素プラズマが照射され表面から脱離す
る水分や有機系の不純物(成形時のオイル分等)の脱離
状態を質量分析計45でモニターする。ここで、46は
質量分析計45へガスを導入するバルブであり、47は
質量分析計45のコントローラである。ここでは、光学
部品1表面から脱離する不純物の種類や量を把握するこ
とができ、洗浄が確実に行われているかを定量的に知る
ことができるので、洗浄処理のエンドポイントをモニタ
ーすることができる。
1は、ゲートバルブ23を通して次の洗浄室24に送ら
れる。洗浄室24では、プラスチック製光学部品1上に
Si−Al−O−N系化合物薄膜5を形成する前に、E
CRプラズマ源41から発生させられた酸素プラズマに
より、プラスチック製光学部品1表面上の汚染物の除去
と表面の活性化を行う。ここで、42,43はECRプ
ラズマ源41に繋がれた各々ECRプラズマ発生用電
源、プラズマ発生用ガス導入系である。この時、80〜
90℃の低温で酸素プラズマが照射され表面から脱離す
る水分や有機系の不純物(成形時のオイル分等)の脱離
状態を質量分析計45でモニターする。ここで、46は
質量分析計45へガスを導入するバルブであり、47は
質量分析計45のコントローラである。ここでは、光学
部品1表面から脱離する不純物の種類や量を把握するこ
とができ、洗浄が確実に行われているかを定量的に知る
ことができるので、洗浄処理のエンドポイントをモニタ
ーすることができる。
【0054】次に、洗浄室24でのプラズマ処理を行っ
た後、RFスパッタ室26では、Si−Al−O−Nタ
ーゲットを用いてRFマグネトロンスパッタ法によりプ
ラスチック製光学部品1上にアンダーコート層となるS
i−Al−O−N系化合物薄膜5を形成する。ここで、
51はマグネトロン電極であり、このマグネトロン電極
51上にはSi−Al−O−N(サイアロン)ターゲッ
ト52aが置かれており、マグネトロン電極51には、
RF電源52が繋がれている。
た後、RFスパッタ室26では、Si−Al−O−Nタ
ーゲットを用いてRFマグネトロンスパッタ法によりプ
ラスチック製光学部品1上にアンダーコート層となるS
i−Al−O−N系化合物薄膜5を形成する。ここで、
51はマグネトロン電極であり、このマグネトロン電極
51上にはSi−Al−O−N(サイアロン)ターゲッ
ト52aが置かれており、マグネトロン電極51には、
RF電源52が繋がれている。
【0055】RFスパッタ室26内には、Arガス、O
2 ガス等のガス導入系53により各ガスが導入され、O
2 ガスの導入比率が変化できるようになっている。ここ
では、スパッタ時の分圧は、質量分析計45によってモ
ニターされる。スパッタ時は、10-3〜10-2Torr
程度の圧力になっているので、質量分析計45の動作圧
力範囲にはなっていない。このため、圧力を最も低くす
るために、差動排気系55によって真空排気しながら細
孔(オリフィス)を有するガス導入系56を介して、バ
ルブ57を開いて質量分析計45に導入する。次に、S
i−Al−O−N計化合物薄膜5上へのAl金属反射膜
6とAl2 O 3 酸化物系セラミックス膜7は、DCスパ
ッタ室28内の非平衡マグネトロン電極61上のAlタ
ーゲットをDCスパッタ法、DC反応性スパッタ法によ
り順次成膜する。DCスパッタ室28には、反応性スパ
ッタ時に必要な反応ガス導入系62が繋がれており、非
平衡マグネトロン電極61には、DC電源63が繋がれ
ている。トレー21は、接離自在なバイアス印加用電極
65によりDCの負バイアスが印加される。バイアス印
加用電極65には、バイアス用電源66が繋がれてい
る。ここでも、Si−Al−O−N系化合物薄膜5の形
成時と同じ方法でバルブ67を介してスパッタガス分圧
のモニターを行う。そして、成膜前のプラズマ洗浄、S
i−Al−O−N系化合物薄膜5の形成、Al金属反射
膜6の形成及びAl2 O3 酸化物系セラミックス膜7の
形成を経て、一連の処理を終了した後、トレー21は、
アンロード室30から搬出される。
2 ガス等のガス導入系53により各ガスが導入され、O
2 ガスの導入比率が変化できるようになっている。ここ
では、スパッタ時の分圧は、質量分析計45によってモ
ニターされる。スパッタ時は、10-3〜10-2Torr
程度の圧力になっているので、質量分析計45の動作圧
力範囲にはなっていない。このため、圧力を最も低くす
るために、差動排気系55によって真空排気しながら細
孔(オリフィス)を有するガス導入系56を介して、バ
ルブ57を開いて質量分析計45に導入する。次に、S
i−Al−O−N計化合物薄膜5上へのAl金属反射膜
6とAl2 O 3 酸化物系セラミックス膜7は、DCスパ
ッタ室28内の非平衡マグネトロン電極61上のAlタ
ーゲットをDCスパッタ法、DC反応性スパッタ法によ
り順次成膜する。DCスパッタ室28には、反応性スパ
ッタ時に必要な反応ガス導入系62が繋がれており、非
平衡マグネトロン電極61には、DC電源63が繋がれ
ている。トレー21は、接離自在なバイアス印加用電極
65によりDCの負バイアスが印加される。バイアス印
加用電極65には、バイアス用電源66が繋がれてい
る。ここでも、Si−Al−O−N系化合物薄膜5の形
成時と同じ方法でバルブ67を介してスパッタガス分圧
のモニターを行う。そして、成膜前のプラズマ洗浄、S
i−Al−O−N系化合物薄膜5の形成、Al金属反射
膜6の形成及びAl2 O3 酸化物系セラミックス膜7の
形成を経て、一連の処理を終了した後、トレー21は、
アンロード室30から搬出される。
【0056】このように、本実施例(請求項1)では、
所望の形状に成形したプラスチック製光学部品1上にS
i−Al−O−N系化合物薄膜5を形成し、Si−Al
−O−N系化合物薄膜5上にSi−Al−O−N系化合
物薄膜5よりも反射率の高い反射面となるAl金属反射
膜6を形成した後、Al金属反射膜6上にAl2 O3か
らなる酸化物系セラミックス薄膜7を形成するように構
成している。
所望の形状に成形したプラスチック製光学部品1上にS
i−Al−O−N系化合物薄膜5を形成し、Si−Al
−O−N系化合物薄膜5上にSi−Al−O−N系化合
物薄膜5よりも反射率の高い反射面となるAl金属反射
膜6を形成した後、Al金属反射膜6上にAl2 O3か
らなる酸化物系セラミックス薄膜7を形成するように構
成している。
【0057】このため、吸水性を有するプラスチック製
光学部品1表面に従来のSiOよりも破壊じん性値及び
硬度が大きく、かつ吸水性が低くて化学的に安定な光学
部品のアンダーコートとしてSi−Al−O−N系化合
物薄膜5を内部応力を低減して形成することができるの
で、膜内へのクラック及び膜の剥れ等を生じ難くするこ
とができる。そして、Si−Al−O−N系化合物薄膜
5上に金属反射膜6を形成し、更にオーバーコートとし
て従来のSiOよりも吸収係数の非常に小さい耐環境、
耐擦傷性に優れた、しかも、従来のSiOよりも成膜条
件に左右され難く光学性が均一なAl2 O3 酸化物系セ
ラミックス薄膜7を内部応力を低減して形成することが
できるため、膜内へのクラック及び膜の剥れ等を生じ難
くすることができる。
光学部品1表面に従来のSiOよりも破壊じん性値及び
硬度が大きく、かつ吸水性が低くて化学的に安定な光学
部品のアンダーコートとしてSi−Al−O−N系化合
物薄膜5を内部応力を低減して形成することができるの
で、膜内へのクラック及び膜の剥れ等を生じ難くするこ
とができる。そして、Si−Al−O−N系化合物薄膜
5上に金属反射膜6を形成し、更にオーバーコートとし
て従来のSiOよりも吸収係数の非常に小さい耐環境、
耐擦傷性に優れた、しかも、従来のSiOよりも成膜条
件に左右され難く光学性が均一なAl2 O3 酸化物系セ
ラミックス薄膜7を内部応力を低減して形成することが
できるため、膜内へのクラック及び膜の剥れ等を生じ難
くすることができる。
【0058】更に、Si−Al−O−N系化合物薄膜5
及びAl2 O3 酸化物系セラミックス薄膜7は、前処理
を行うことなく同一系の中で成膜処理することができる
ため、装置コスト等を低減することができる。従って、
経年変化が非常に小さく、膜の剥離が生じ難い、プラス
チック製反射鏡等の光学部品を低コストで形成すること
ができる。
及びAl2 O3 酸化物系セラミックス薄膜7は、前処理
を行うことなく同一系の中で成膜処理することができる
ため、装置コスト等を低減することができる。従って、
経年変化が非常に小さく、膜の剥離が生じ難い、プラス
チック製反射鏡等の光学部品を低コストで形成すること
ができる。
【0059】本実施例(請求項2)は、プラスチック製
光学部品1へのSi−Al−O−N系化合物薄膜5の形
成は、マグネトロンカソード電極に置いたサイアロンタ
ーゲット52aをRFスパッタリング法を用いてスパッ
タ蒸着することにより行い、Si−Al−O−N系化合
物薄膜5の残留応力は、RFマグネトロンスパッタ時の
酸素分圧を変化させることにより調整するように構成し
ている。
光学部品1へのSi−Al−O−N系化合物薄膜5の形
成は、マグネトロンカソード電極に置いたサイアロンタ
ーゲット52aをRFスパッタリング法を用いてスパッ
タ蒸着することにより行い、Si−Al−O−N系化合
物薄膜5の残留応力は、RFマグネトロンスパッタ時の
酸素分圧を変化させることにより調整するように構成し
ている。
【0060】このため、マグネトロンカソード電極に置
いたサイアロンターゲット52aをRFスパッタリング
法を用いてスパッタ蒸着することにより、プラスチック
製光学部品1上にSi−Al−O−N系化合物薄膜5を
形成する際、Si−Al−O−N系化合物薄膜5の残留
応力をRFマグネトロンスパッタ時の酸素分圧を変化さ
せることにより、膜厚方向で調整することができる。
いたサイアロンターゲット52aをRFスパッタリング
法を用いてスパッタ蒸着することにより、プラスチック
製光学部品1上にSi−Al−O−N系化合物薄膜5を
形成する際、Si−Al−O−N系化合物薄膜5の残留
応力をRFマグネトロンスパッタ時の酸素分圧を変化さ
せることにより、膜厚方向で調整することができる。
【0061】従って、破壊じん性値が大きく、プラスチ
ック製光学部品1の変形に対して圧縮応力をプラスチッ
ク製光学部品1表面上で大きくすることができるととも
に、Al金属反射膜6に近くなる程圧縮応力を少なくす
ることができるため、プラスチック製光学部品1からS
i−Al−O−N系化合物薄膜5が剥離するのを効率良
く防止することができる。
ック製光学部品1の変形に対して圧縮応力をプラスチッ
ク製光学部品1表面上で大きくすることができるととも
に、Al金属反射膜6に近くなる程圧縮応力を少なくす
ることができるため、プラスチック製光学部品1からS
i−Al−O−N系化合物薄膜5が剥離するのを効率良
く防止することができる。
【0062】本実施例(請求項3)は、Si−Al−O
−N系化合物薄膜5上へのAl金属反射膜6の形成は、
非平衡マグネトロン電極に置いたAl金属ターゲット1
5をDCマグネトロンスパッタ法によりスパッタ蒸着す
ることにより行うように構成している。このため、非平
衡マグネトロンのイオンアシスト効果によりSi−Al
−O−N系化合物薄膜5上にイオンを放射状に広げるこ
とができるので、緻密で残留応力が緩和されたAl金属
反射膜6を効率良く形成することができる。
−N系化合物薄膜5上へのAl金属反射膜6の形成は、
非平衡マグネトロン電極に置いたAl金属ターゲット1
5をDCマグネトロンスパッタ法によりスパッタ蒸着す
ることにより行うように構成している。このため、非平
衡マグネトロンのイオンアシスト効果によりSi−Al
−O−N系化合物薄膜5上にイオンを放射状に広げるこ
とができるので、緻密で残留応力が緩和されたAl金属
反射膜6を効率良く形成することができる。
【0063】本実施例(請求項4)は、Al金属反射膜
6を非平衡マグネトロン電極を用いたDCマグネトロン
スパッタ法を用いて形成する際、Al金属反射膜6の残
留応力を制御するようにプラスチック製光学部品1に負
バイアスを印加するように構成している。このため、A
l金属反射膜6を非平衡マグネトロン電極を用いたDC
マグネトロンスパッタ法を用いて形成する際、Al金属
反射膜6の残留応力を制御するようにプラスチック製光
学部品1に負バイアスを印加することができるので、非
平衡マグネトロンのプラズマイオンをプラスチック製光
学部品1に積極的に引き込んでイオンビームアシスト効
果を強く引き出すことができる。従って、緻密で残留応
力が緩和されたAl金属反射膜6を効率良く形成するこ
とができる。
6を非平衡マグネトロン電極を用いたDCマグネトロン
スパッタ法を用いて形成する際、Al金属反射膜6の残
留応力を制御するようにプラスチック製光学部品1に負
バイアスを印加するように構成している。このため、A
l金属反射膜6を非平衡マグネトロン電極を用いたDC
マグネトロンスパッタ法を用いて形成する際、Al金属
反射膜6の残留応力を制御するようにプラスチック製光
学部品1に負バイアスを印加することができるので、非
平衡マグネトロンのプラズマイオンをプラスチック製光
学部品1に積極的に引き込んでイオンビームアシスト効
果を強く引き出すことができる。従って、緻密で残留応
力が緩和されたAl金属反射膜6を効率良く形成するこ
とができる。
【0064】本実施例(請求項5)は、Al金属反射膜
6へのAl2 O3 酸化物系セラミックス薄膜7の形成
は、非平衡膜マグネトロン電極に置いたAl金属ターゲ
ット15をDCマグネトロン反応性スパッタ法により光
学的膜厚でスパッタ蒸着することにより行うように構成
している。このため、非平衡マグネトロン電極に置いた
Al金属ターゲット15をDCマグネトロン反応性スパ
ッタ法により金属反射膜6上にAl2 O3 酸化物系セラ
ミックス薄膜7を形成することができるので、非平衡マ
グネトロンのイオンアシスト効果により金属反射膜6上
にイオンを放射状に広げることができるので、緻密で残
留応力が緩和されたAl2 O3 酸化物系セラミックス薄
膜7を効率良く形成することができる。
6へのAl2 O3 酸化物系セラミックス薄膜7の形成
は、非平衡膜マグネトロン電極に置いたAl金属ターゲ
ット15をDCマグネトロン反応性スパッタ法により光
学的膜厚でスパッタ蒸着することにより行うように構成
している。このため、非平衡マグネトロン電極に置いた
Al金属ターゲット15をDCマグネトロン反応性スパ
ッタ法により金属反射膜6上にAl2 O3 酸化物系セラ
ミックス薄膜7を形成することができるので、非平衡マ
グネトロンのイオンアシスト効果により金属反射膜6上
にイオンを放射状に広げることができるので、緻密で残
留応力が緩和されたAl2 O3 酸化物系セラミックス薄
膜7を効率良く形成することができる。
【0065】本実施例(請求項10)は、プラスチック
製光学部品1を搬入するロード室22と、プラスチック
製光学部品1をプラズマ洗浄する洗浄室24と、プラス
チック製光学部品1上にSi−Al−O−N系化合物薄
膜5を形成するRFスパッタ室26と、Si−Al−O
−N系化合物薄膜5上にAl金属反射膜6及びAl2O
3 酸化物系セラミックス薄膜7を順次形成するDCスパ
ッタ室28と、Al2O3 酸化物系セラミックス薄膜
7、Al金属反射膜6及びSi−Al−O−N系化合物
薄膜7が成膜されたプラスチック製光学部品1を搬出す
るアンロード室30と、多数個のプラスチック製光学部
品1を一括して収納するトレイ21を順次各真空室2
2,24,26,28,30に送る搬送手段とを有する
ように構成している。
製光学部品1を搬入するロード室22と、プラスチック
製光学部品1をプラズマ洗浄する洗浄室24と、プラス
チック製光学部品1上にSi−Al−O−N系化合物薄
膜5を形成するRFスパッタ室26と、Si−Al−O
−N系化合物薄膜5上にAl金属反射膜6及びAl2O
3 酸化物系セラミックス薄膜7を順次形成するDCスパ
ッタ室28と、Al2O3 酸化物系セラミックス薄膜
7、Al金属反射膜6及びSi−Al−O−N系化合物
薄膜7が成膜されたプラスチック製光学部品1を搬出す
るアンロード室30と、多数個のプラスチック製光学部
品1を一括して収納するトレイ21を順次各真空室2
2,24,26,28,30に送る搬送手段とを有する
ように構成している。
【0066】このため、多数個のプラスチック製光学部
品1を一括して収納するトレイ21を順次各真空室2
2,24,26,28,30に搬送することができるの
で、各成膜プロセスでトレーが大気に一回も晒されるこ
となく、インライン方式による大量一括処理を行うこと
ができ、質の高い大量生産を実現することができる。本
実施例(請求項11)は、各真空容器22,24,2
6,28,30内に設置された搬送手段を、非磁性スチ
ールベルト32からなるように構成している。
品1を一括して収納するトレイ21を順次各真空室2
2,24,26,28,30に搬送することができるの
で、各成膜プロセスでトレーが大気に一回も晒されるこ
となく、インライン方式による大量一括処理を行うこと
ができ、質の高い大量生産を実現することができる。本
実施例(請求項11)は、各真空容器22,24,2
6,28,30内に設置された搬送手段を、非磁性スチ
ールベルト32からなるように構成している。
【0067】このため、プラスチック製光学部品1を多
数個収納するトレイ21を、非磁性スチールベルト32
により各真空容器22,24,26,28,30に搬送
することができるので、マグネトロンスパッタ時の磁力
線分布に悪影響を与えることなく、安定したトレー21
の搬送を行うことができる。なお、この時、マグネトロ
ンスパッタ時の磁力線分布に悪影響を与えないようにす
ることを考慮すると、トレー21は、非磁性のSUS等
から構成することが望ましい。
数個収納するトレイ21を、非磁性スチールベルト32
により各真空容器22,24,26,28,30に搬送
することができるので、マグネトロンスパッタ時の磁力
線分布に悪影響を与えることなく、安定したトレー21
の搬送を行うことができる。なお、この時、マグネトロ
ンスパッタ時の磁力線分布に悪影響を与えないようにす
ることを考慮すると、トレー21は、非磁性のSUS等
から構成することが望ましい。
【0068】本実施例(請求項12)は、スチールベル
ト32を駆動するシャフト31上のスチールベルト32
が接する面にTiNコーティングが施されてなるように
構成している。このため、スチールベルト32を駆動す
るシャフト31上のスチールベルト32が接する面に耐
摩耗性に優れたTiNコーティングが施しているので、
スチールベルト32とシャフト31の接触による摩耗く
ずを、耐摩耗性に優れたTiNコーティングにより発生
し難くすることができる。従って、真空容器22,2
4,26,28,30へのコンタミネーション(汚染)
を効率良く防ぐことができる。
ト32を駆動するシャフト31上のスチールベルト32
が接する面にTiNコーティングが施されてなるように
構成している。このため、スチールベルト32を駆動す
るシャフト31上のスチールベルト32が接する面に耐
摩耗性に優れたTiNコーティングが施しているので、
スチールベルト32とシャフト31の接触による摩耗く
ずを、耐摩耗性に優れたTiNコーティングにより発生
し難くすることができる。従って、真空容器22,2
4,26,28,30へのコンタミネーション(汚染)
を効率良く防ぐことができる。
【0069】本実施例(請求項8)は、プラスチック製
光学部品1上にSi−Al−O−N系化合物薄膜5を形
成する前に、電子サイクロトロン共鳴プラズマ中の荷電
粒子及び励起種の中にプラスチック製光学部品1を晒し
て処理するように構成している。このため、プラスチッ
ク製光学部品1上にSi−Al−O−N系化合物薄膜5
を形成する前に、電子サイクロトロン共鳴プラズマ中の
荷電粒子及び励起種の中にプラスチック製光学部品1を
晒して処理することができるので、低温下で均一性が高
く安定したプラズマ中でプラスチック製光学部品1を処
理することができる。これにより、プラズマによる低温
プロセスを用いたドライ洗浄によりプラスチック製光学
部品1表面を処理することができるため、プラスチック
製光学部品1表面の水分や有機物の除去とプラスチック
製光学部品1表面の活性化とを同時に行うことができ
る。
光学部品1上にSi−Al−O−N系化合物薄膜5を形
成する前に、電子サイクロトロン共鳴プラズマ中の荷電
粒子及び励起種の中にプラスチック製光学部品1を晒し
て処理するように構成している。このため、プラスチッ
ク製光学部品1上にSi−Al−O−N系化合物薄膜5
を形成する前に、電子サイクロトロン共鳴プラズマ中の
荷電粒子及び励起種の中にプラスチック製光学部品1を
晒して処理することができるので、低温下で均一性が高
く安定したプラズマ中でプラスチック製光学部品1を処
理することができる。これにより、プラズマによる低温
プロセスを用いたドライ洗浄によりプラスチック製光学
部品1表面を処理することができるため、プラスチック
製光学部品1表面の水分や有機物の除去とプラスチック
製光学部品1表面の活性化とを同時に行うことができ
る。
【0070】従って、プラスチック製光学部品1の表面
をプラズマ粒子の衝撃により適度に荒らして密着性を向
上させることができると同時に、プラスチック製光学部
品1表面の分子の結合鎖がプラズマ中の高いエネルギー
を有するイオンに衝撃され切断されて活性化して、合成
樹脂分子のC(炭素)とSi,Al等の無機元素の結合
を保護して密着性を向上させることができる。
をプラズマ粒子の衝撃により適度に荒らして密着性を向
上させることができると同時に、プラスチック製光学部
品1表面の分子の結合鎖がプラズマ中の高いエネルギー
を有するイオンに衝撃され切断されて活性化して、合成
樹脂分子のC(炭素)とSi,Al等の無機元素の結合
を保護して密着性を向上させることができる。
【0071】本実施例(請求項9)は、プラスチック製
光学部品1をプラズマ処理する際に、プラスチック製光
学部品1表面から離脱する不純物を質量分析計45によ
ってモニターするように構成している。このため、プラ
スチック製光学部品1をプラズマ処理する際、プラスチ
ック製光学部品1表面から離脱するH2 O等の不純物を
質量分析計45によってモニターすることができる。こ
れにより、予め質量分析計45によってモニターして求
めておいたプラスチック製光学部品1の品種のプラズマ
洗浄のエンドポイントの情報を基に、プラズマ洗浄のエ
ンドポイントを確実に把握することができる。従って、
各種のプラスチック製光学部品1を効率良くプラズマ処
理することができるため、生産性を向上させることがで
きるとともに、成膜品質を確保することができる。
光学部品1をプラズマ処理する際に、プラスチック製光
学部品1表面から離脱する不純物を質量分析計45によ
ってモニターするように構成している。このため、プラ
スチック製光学部品1をプラズマ処理する際、プラスチ
ック製光学部品1表面から離脱するH2 O等の不純物を
質量分析計45によってモニターすることができる。こ
れにより、予め質量分析計45によってモニターして求
めておいたプラスチック製光学部品1の品種のプラズマ
洗浄のエンドポイントの情報を基に、プラズマ洗浄のエ
ンドポイントを確実に把握することができる。従って、
各種のプラスチック製光学部品1を効率良くプラズマ処
理することができるため、生産性を向上させることがで
きるとともに、成膜品質を確保することができる。
【0072】本実施例(請求項6)は、Al金属反射膜
6上にAl2 O3 酸化物系セラミックス薄膜7をDCマ
グネトロン反応性スパッタ法により形成する際、差動排
気系55を有する質量分析系45によりスパッタ時の反
応性ガスの分圧を常時モニターするように構成してい
る。このため、Al金属反射膜6上にAl2 O3 酸化物
系セラミックス薄膜7をDCマグネトロン反応性スパッ
タ法により形成する際、差動排気系55を有する質量分
析系45によりスパッタ時の反応性ガスの分圧を常時モ
ニターすることができるので、適正なスパッタガスと反
応性ガスの存在比率を維持することができる。
6上にAl2 O3 酸化物系セラミックス薄膜7をDCマ
グネトロン反応性スパッタ法により形成する際、差動排
気系55を有する質量分析系45によりスパッタ時の反
応性ガスの分圧を常時モニターするように構成してい
る。このため、Al金属反射膜6上にAl2 O3 酸化物
系セラミックス薄膜7をDCマグネトロン反応性スパッ
タ法により形成する際、差動排気系55を有する質量分
析系45によりスパッタ時の反応性ガスの分圧を常時モ
ニターすることができるので、適正なスパッタガスと反
応性ガスの存在比率を維持することができる。
【0073】従って、ストイキオメトリックなAl2 O
3 酸化物系セラミックス薄膜7の形成と反応性ガス分圧
を精密にモニターすることができるため、屈折率等の光
学的特性をコントロールしながら吸水係数が小さく、か
つ硬質性のAl2 O3 酸化物系セラミックス薄膜7を効
率良く形成することができる。本実施例(請求項7)
は、Al2 O3 酸化物系セラミックス薄膜7を非平衡マ
グネトロン電極61を用いたDCマグネトロン反応性ス
パッタ法により形成する際、Al2 O3 酸化物系セラミ
ックス薄膜7の残留応力を制御するようにプラスチック
製光学部品1に負バイアスを印加するように構成してい
る。
3 酸化物系セラミックス薄膜7の形成と反応性ガス分圧
を精密にモニターすることができるため、屈折率等の光
学的特性をコントロールしながら吸水係数が小さく、か
つ硬質性のAl2 O3 酸化物系セラミックス薄膜7を効
率良く形成することができる。本実施例(請求項7)
は、Al2 O3 酸化物系セラミックス薄膜7を非平衡マ
グネトロン電極61を用いたDCマグネトロン反応性ス
パッタ法により形成する際、Al2 O3 酸化物系セラミ
ックス薄膜7の残留応力を制御するようにプラスチック
製光学部品1に負バイアスを印加するように構成してい
る。
【0074】このため、Al2 O3 酸化物系セラミック
ス薄膜7を非平衡マグネトロン電極61を用いたDCマ
グネトロン反応性スパッタ法を用いて形成する際、Al
2 O 3 酸化物系セラミックス薄膜7の残留応力を制御す
るようにプラスチック製光学部品1に負バイアスを印加
することができるので、非平衡マグネトロンのプラズマ
イオンをプラスチック製光学部品1に積極的に引き込ん
で、イオンビームアシスト効果を強く引き出すことがで
きる。従って、緻密で残留応力が緩和されたAl2 O3
酸化物系セラミックス薄膜7を効率良く形成することが
できる。
ス薄膜7を非平衡マグネトロン電極61を用いたDCマ
グネトロン反応性スパッタ法を用いて形成する際、Al
2 O 3 酸化物系セラミックス薄膜7の残留応力を制御す
るようにプラスチック製光学部品1に負バイアスを印加
することができるので、非平衡マグネトロンのプラズマ
イオンをプラスチック製光学部品1に積極的に引き込ん
で、イオンビームアシスト効果を強く引き出すことがで
きる。従って、緻密で残留応力が緩和されたAl2 O3
酸化物系セラミックス薄膜7を効率良く形成することが
できる。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、プラスチック光学部品
及び金属反射膜上に対して、各々アンダーコート層及び
オーバーコート層を、内部応力を低減しクラック等を生
じ難くすることができる等、化学的に安定な膜質で形成
することができるとともに、剥れ難くすることができる
他、前処理を行うことなく同一系の中で成膜処理して装
置コスト等を低減することができるという効果がある。
及び金属反射膜上に対して、各々アンダーコート層及び
オーバーコート層を、内部応力を低減しクラック等を生
じ難くすることができる等、化学的に安定な膜質で形成
することができるとともに、剥れ難くすることができる
他、前処理を行うことなく同一系の中で成膜処理して装
置コスト等を低減することができるという効果がある。
【図1】比較例の光学部品の構造を示す断面図である。
【図2】本発明に係る一実施例の光学部品の構造を示す
断面図である。
断面図である。
【図3】スパッタ時の酸素ガス分圧が1×10-5Tor
r付近より大きくなった時にSi−Al−O−N系化合
物薄膜の圧縮応力が大幅に減少し始める様子を示す図で
ある。
r付近より大きくなった時にSi−Al−O−N系化合
物薄膜の圧縮応力が大幅に減少し始める様子を示す図で
ある。
【図4】本発明に係る一実施例の非平衡型マグネトロン
電極の構成を示す図である。
電極の構成を示す図である。
【図5】比較例のマグネトロン電極の構成を示す図であ
る。
る。
【図6】本発明に係る一実施例の光学部品の製造装置の
構成を示す概略図である。
構成を示す概略図である。
【図7】図6に示すトレー上にプラスチック製光学部品
が多数個セットされている様子を示す図である。
が多数個セットされている様子を示す図である。
【図8】スチールベルトがシャフトに張られた様子を示
す図である。
す図である。
【符号の説明】 1 プラスチック製光学部品 2 SiOアンダーコート層 3,6 Al金属反射膜 4 SiOオーバーコート層 5 Si−Al−O−N系化合物薄膜 7 Al2 O3 酸化物系セラミックス膜 11 基板 12a,12b 磁力線 13a,13b ヨーク 14a,14b 磁石 15,52a ターゲット 21 トレー 22 ロード室 23,25,27,29 ゲートバルブ 24 洗浄室 26 RFスパッタ室 28 DCスパッタ室 30 アンロード室 31 シャフト 32 スチールベルト 41 ECRプラズマ源 42 ECRプラズマ発生用電源 43 プラズマ発生用ガス導入系 45 質量分析計 46,57,67 バルブ 47 コントローラ 51 マグネトロン電極 52 RF電源 53,56 ガス導入系 55 差動排気系 61 非平衡マグネトロン電極 62 反応ガス導入系 63 DC電源 65 バイアス印加用電極 66 バイアス用電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 14/54 B 8939−4K C 8939−4K
Claims (12)
- 【請求項1】所望の形状に成形した合成樹脂製光学部材
の一つの面上にSi−Al−O−N系化合物薄膜を形成
する工程と、次いで、該Si−Al−O−N系化合物薄
膜上に該Si−Al−O−N系化合物薄膜よりも反射率
の高い金属反射膜を形成する工程と、次いで、該金属反
射膜上にAl2 O3 からなる酸化物系セラミックス薄膜
を形成する工程とを含むことを特徴とする光学部品の製
造方法。 - 【請求項2】前記合成樹脂製光学部材の一つの面上への
前記Si−Al−O−N系化合物薄膜の形成は、マグネ
トロンカソード電極に置いたサイアロンターゲットをR
Fスパッタリング法を用いてスパッタ蒸着することによ
り行い、前記Si−Al−O−N系化合物薄膜の残留応
力は、RFマグネトロンスパッタ時の酸素分圧を変化さ
せることにより調整することを特徴とする請求項1記載
の光学部品の製造方法。 - 【請求項3】前記Si−Al−O−N系化合物薄膜上へ
の金属反射膜の形成は、非平衡マグネトロン電極に置い
たAl金属ターゲットをDCマグネトロンスパッタ法に
よりスパッタ蒸着することにより行うことを特徴とする
請求項1,2記載の光学部品の製造方法。 - 【請求項4】前記Al金属反射膜を前記非平衡マグネト
ロン電極を用いたDCマグネトロンスパッタ法を用いて
形成する際、前記Al金属反射膜の残留応力を制御する
ように前記合成樹脂製光学部材に負バイアスを印加する
ことを特徴とする請求項3記載の光学部品の製造方法。 - 【請求項5】前記金属反射膜上への前記Al2 O3 酸化
物系セラミックス薄膜の形成は、非平衡マグネトロン電
極に置いたAl金属ターゲットをDCマグネトロン反応
性スパッタ法により光学的膜厚でスパッタ蒸着すること
により行うことを特徴とする請求項1乃至4記載の光学
部品の製造方法。 - 【請求項6】前記金属反射膜上に前記Al2 O3 酸化物
系セラミックス薄膜をDCマグネトロン反応性スパッタ
法により形成する際、差動排気装置を有する質量分析装
置によりスパッタ時の反応性ガスを分圧を常時モニター
することを特徴とする請求項5記載の光学部品の製造方
法。 - 【請求項7】前記金属反射膜上に前記Al2 O3 酸化物
系セラミックス薄膜をDCマグネトロン反応性スパッタ
法により形成する際、前記Al2 O3 酸化物系セラミッ
クス薄膜の残留応力を制御するように前記合成樹脂製光
学部材に負バイアスを印加することを特徴とする請求項
5,6記載の光学部品の製造方法。 - 【請求項8】前記合成樹脂製光学部材に前記Si−Al
−O−N系化合物薄膜を形成する前に、電子サイクロト
ロン共鳴プラズマ中に前記合成樹脂製光学部材を晒して
処理することを特徴とする請求項1乃至7記載の光学部
品の製造方法。 - 【請求項9】前記合成樹脂製光学部材をプラズマ処理す
る際に、前記合成樹脂製光学部材表面から離脱する不純
物を質量分析装置によってモニターすることを特徴とす
る請求項8記載の光学部品の製造方法。 - 【請求項10】合成樹脂製光学部材を搬入するロード真
空室と、該合成樹脂製光学部材をプラズマ洗浄する洗浄
真空室と、該合成樹脂製光学部材の一つの面上にSi−
Al−O−N系化合物薄膜を形成するRFスパッタ真空
室と、該Si−Al−O−N系化合物薄膜上に金属反射
膜及びAl2 O3 酸化物系セラミックス薄膜を順次形成
するDCスパッタ真空室と、該Al2 O3 酸化物系セラ
ミックス薄膜、該金属反射膜及び該Si−Al−O−N
系化合物薄膜が成膜された該合成樹脂製光学部材を搬出
するアンロード真空室と、複数個の合成樹脂製光学部材
を一括して収納するトレイを順次各真空室に送る搬送手
段とを有することを特徴とする光学部品の製造装置。 - 【請求項11】前記搬送手段は、非磁性スチールベルト
からなることを特徴とする請求項10記載の光学部品の
製造装置。 - 【請求項12】前記スチールベルトを駆動するシャフト
上のスチールベルトが接する面にTiNコーティングが
施されてなることを特徴とする請求項11記載の光学部
品の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22124794A JPH0886908A (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 光学部品の製造方法及び光学部品の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22124794A JPH0886908A (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 光学部品の製造方法及び光学部品の製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0886908A true JPH0886908A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16763782
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22124794A Pending JPH0886908A (ja) | 1994-09-16 | 1994-09-16 | 光学部品の製造方法及び光学部品の製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0886908A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08304614A (ja) * | 1995-05-12 | 1996-11-22 | Ricoh Co Ltd | 合成樹脂製反射鏡、その製造方法および製造装置 |
| WO2008133136A1 (ja) * | 2007-04-16 | 2008-11-06 | Konica Minolta Opto, Inc. | 反射鏡 |
| WO2015115249A1 (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-06 | 株式会社島津製作所 | 構造体および成膜方法 |
| JP2016044347A (ja) * | 2014-08-26 | 2016-04-04 | 株式会社東芝 | 成膜装置 |
-
1994
- 1994-09-16 JP JP22124794A patent/JPH0886908A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08304614A (ja) * | 1995-05-12 | 1996-11-22 | Ricoh Co Ltd | 合成樹脂製反射鏡、その製造方法および製造装置 |
| WO2008133136A1 (ja) * | 2007-04-16 | 2008-11-06 | Konica Minolta Opto, Inc. | 反射鏡 |
| WO2015115249A1 (ja) * | 2014-01-30 | 2015-08-06 | 株式会社島津製作所 | 構造体および成膜方法 |
| CN105939847A (zh) * | 2014-01-30 | 2016-09-14 | 株式会社岛津制作所 | 构造体及成膜方法 |
| JPWO2015115249A1 (ja) * | 2014-01-30 | 2017-03-23 | 株式会社島津製作所 | 構造体および成膜方法 |
| JP2016044347A (ja) * | 2014-08-26 | 2016-04-04 | 株式会社東芝 | 成膜装置 |
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