JPH0888076A - 加熱体、定着装置および画像形成装置 - Google Patents

加熱体、定着装置および画像形成装置

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JPH0888076A
JPH0888076A JP6223315A JP22331594A JPH0888076A JP H0888076 A JPH0888076 A JP H0888076A JP 6223315 A JP6223315 A JP 6223315A JP 22331594 A JP22331594 A JP 22331594A JP H0888076 A JPH0888076 A JP H0888076A
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JP
Japan
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heating element
layer
electric resistance
substrate
resistance heating
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JP6223315A
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English (en)
Inventor
Shigehiro Sato
滋洋 佐藤
Masashi Saigo
雅志 西郷
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】加熱体1の発熱部分に対応する表面がへこむこ
となく、定着用紙の搬送を滑らかにする。 【構成】加熱体1は、細長い電気絶縁性の基板2と、基
板の長手方向に互いに離間して基板上に形成された一対
の帯状の導電体層4a,4bと、上記一対の帯状の導電
体層の間の基板上に形成された電気絶縁体層5と、上記
電気絶縁体層5上に中心部分が形成され、長手方向に沿
う両側が上記一対の帯状の導電体層4a,4bに積層し
て接続された帯状の電気抵抗発熱体層3とを具備してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱体、定着装置およ
び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特開平2−134667号公報に
開示されているような電気絶縁性の細長い基板に厚膜印
刷形成した電気抵抗体層を発熱源とする定着用の加熱
体、この加熱体を利用した定着装置および画像形成装置
が実用化されている。
【0003】この加熱体は従来のハロゲンランプなどの
熱源と異なり、瞬間的に所定温度まで上昇させることが
可能であり、したがって待機中、加熱体を加熱させてお
く必要がなく、無駄な発熱を避けて消費電力を大幅に低
減できる利点がある。
【0004】上記の加熱体は、細長い基板の長手方向に
帯状の抵抗発熱体を形成していて、通電もこの長手方向
になされている。これは、使用する電気抵抗発熱体の材
料、印加する電圧、流す電流値等の条件から、所定の抵
抗値をうるためには、長手方向に通電する方向が自ずと
決まってくる。
【0005】しかしながら、抵抗率の異なる材料を使用
した場合には、この長手方向の通電が行われず、長手方
向と垂直の幅方向に行われることもある。たとえば、従
来、長手方向に通電する電気抵抗発熱体材料として銀パ
ラジウム合金が使用されていたのに対して、幅方向に通
電する電気抵抗発熱体材料としてPTC発熱体であるチ
タン酸バリウムなど、抵抗率が一桁以上高い材料が使用
できる。
【0006】本発明者らは、このような知見から、幅方
向に通電する加熱体を発明した。図7はその平面図、図
8は、図7のZ−Z線における断面図を表す。なお、断
面図は厚さ方向に拡大され、形の上での特徴が誇張して
表されている。
【0007】この加熱体71は、細長い電気絶縁性の基
板72上に帯状の電気抵抗発熱体層73を具備してい
る。電気抵抗発熱体層73は、基板72の長手方向に互
いに一定幅で離間して形成された一対の帯状の導電体層
74a,74b間に基板の長手方向と垂直な方向に電気
が流れるように、電気抵抗発熱体層73の長手方向に沿
う両側が、上記一対の帯状の導電体層74a,74bに
積層して接続されている。なお、一対の帯状の導電体層
74a,74bと電気抵抗発熱体層73の上には端子部
75a,75bを除いて電気絶縁性の保護層76が形成
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この加
熱体71の発熱する部分は、電気抵抗発熱体層73の全
てではない。電流は導電体層74a,74bの間の最短
距離を流れるので、導電体層74a,74bと積層され
ていない部分に電流が流れ、積層されている部分には電
流が流れない。このため導電体層74a,74bと積層
されていない部分だけが発熱し、積層されている部分は
発熱しない。
【0009】一方、図8に示されているように、電気抵
抗発熱体層73は、スクリーン印刷法により形成されて
いるので、ほぼ均一な厚さになる。そのため電気抵抗発
熱体層73の表面は、導電体層74a,74bに積層さ
れていない部分が高くなり、導電体層74a,74bと
積層されていない部分が低くなり、凹んでいる。この凹
みは、導電体層74a,74bが約10μmの厚さであ
るため、ほぼ同じ深さの凹みを形成する。
【0010】このため、保護層76の表面も発熱部分に
対応する部分が非発熱部分に対応する部分に比べて凹ん
でいる。その結果、定着用紙が搬送シートを介して加熱
体に押圧される時、凹んだ部分の圧力が相対的に低くな
り、この部分の熱が定着用紙に十分に伝わらない虞があ
る。そこで凹んだ部分にかかる圧力を高くすると、発熱
しない部分の突出した部分の圧力が高くなりすぎて、定
着用紙の搬送が滑らかに行われにくく、この点に改善の
余地があった。
【0011】本発明は、加熱体表面の凹みを低減し、そ
の結果定着用紙の搬送が滑らかに行われる加熱体を提供
することを目的とする。また、本発明は、この加熱体を
使用した定着装置および画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の加熱体は、細
長い電気絶縁性の基板と、基板の長手方向に互いに離間
して基板上に形成された一対の帯状の導電体層と、上記
一対の帯状の導電体層の間の基板上に形成された電気絶
縁体層と、上記電気絶縁体層上に中心部分が形成され、
長手方向に沿う両側が上記一対の帯状の導電体層に積層
して接続された帯状の電気抵抗発熱体層と、を具備して
いることを特徴とする。
【0013】請求項2の加熱体は請求項1において、電
気抵抗発熱体層がPTC発熱体を主成分としていること
を特徴とする。
【0014】PTC発熱体とは、抵抗温度係数が通常の
抵抗発熱体よりも大きく、そのためある温度を越えると
抵抗値が急激に増加して電流を遮断し、所定の温度以上
に上がらないように自己制御できる発熱体をいう。従っ
てPTC発熱体を主成分とするとは、発熱温度の自己制
御機能を有する限り、他の物質を添加することを許容す
る。
【0015】請求項3の加熱体は、請求項1または2に
おいて、導電体層と電気抵抗発熱体層との重層部分で、
電気抵抗発熱体層が導電体層の上に形成されていること
を特徴とする。
【0016】請求項4の加熱体は、請求項1ないし3の
いずれかの加熱体において、一対の帯状の導電体層と電
気抵抗発熱体層の上に電気絶縁性の保護層が被覆されて
いることを特徴とする。
【0017】請求項5の加熱体は、請求項4の加熱体に
おいて、導電体層の長手方向の一方の端部は、電気抵抗
発熱体層よりも端部側に保護層の被覆されていない領域
を有し、この領域は外部から給電される端子部を構成し
ていることを特徴とする。
【0018】請求項6の加熱体は、請求項5の加熱体に
おいて、端子部が各導電体層ごとの二箇所形成されてお
り、互いに基板の一方の端部に並んで形成されているこ
とを特徴とする。
【0019】請求項7の定着装置は、請求項1ないし6
のいずれかの加熱体と、加熱体の長手方向に垂直な方向
に定着用紙を搬送する搬送シートと、搬送シートを介在
させて定着用紙を加熱体に押圧する定着ローラーと、を
具備していることを特徴とする。
【0020】請求項8の画像形成装置は、装置本体と、
装置本体内に設置された請求項7記載の定着装置と、を
具備していることを特徴とする。
【0021】
【作用】請求項1の加熱体は、帯状の電気抵抗発熱体層
が、一対の帯状の導電体層の間の基板上に形成された電
気絶縁体層の上に積層されているので、電気抵抗発熱体
層のうちの一対の帯状の導電体層の間の発熱する部分
が、導電体層に積層されている部分に対して凹むことが
無くなるか、または凹みが小さく抑えられる。その結果
定着ローラーで定着用紙が加熱体に押圧された場合に、
発熱部分が直接または間接に十分定着用紙に押し当てら
れる。したがって定着用紙に必要以上の圧力をかけるこ
とがなくなり、定着用紙の滑らかな搬送が行える。
【0022】請求項2の加熱体は、請求項1の作用に加
え、電気抵抗発熱体層がPTC発熱体を主成分としてい
るので、発熱温度の自己制御ができる。
【0023】請求項3の加熱体は、請求項1または2の
作用に加え、導電体層と電気抵抗発熱体層との重層部分
で、電気抵抗発熱体層が導電体層の上に形成されている
ので、基板の中心軸側の導電体層の境界、すなわち電気
絶縁体層との境界が電気抵抗発熱体層に覆われ、その結
果加熱体表面にこの境界部分の段差があらわれにくくな
る。この境界部分は電気抵抗発熱体層の発熱部分に近い
ために定着ローラーに押圧されることとなるが、段差が
少なくなるため、定着用紙の搬送が滑らかになる。
【0024】請求項4の加熱体は、請求項1ないし3の
いずれかの作用に加え、一対の帯状の導電体層と電気抵
抗発熱体層の上に電気絶縁性の保護層が被覆されている
ので、耐摩耗性にすぐれたものとなる。また、保護層は
電気抵抗発熱体層、電気絶縁体層および導電体層の境界
に生じやすい段差を小さくするので、定着用紙の搬送が
滑らかになる。
【0025】請求項5の加熱体は、請求項4の作用に加
え、導電体層の長手方向の一方の端部が、保護層が被覆
されていない外部から給電される端子部を構成している
ので、端子部を容易に形成できる。
【0026】請求項6の加熱体は、請求項5の作用に加
え、端子部が各導電体層ごとの二箇所形成されており、
互いに基板の一方の端部に並んで形成されているので、
基板の片側から端子部への給電が可能となる。
【0027】請求項7の定着装置は、請求項1ないし6
のいずれかの加熱体を有しているので、請求項1ないし
6の加熱体の有する作用をそのまま奏する。
【0028】請求項8の画像形成装置は、請求項7記載
の定着装置を有しているので、請求項7の定着装置の有
する作用をそのまま奏する。
【0029】
【実施例】以下に本発明の実施例を図1〜6を参照して
説明する。
【0030】図1は第1実施例に係る加熱体1の平面
図、図2は、図1の定着加熱体のX−X線における断面
図、図3は、図1のY−Y線における断面図である。な
お、図2および図3は、厚み方向の縮尺を拡大してお
り、また、発明の特徴的部分を誇張して記載してあるの
で、実際の形状を表していない。
【0031】加熱体1は、例えばアルミナセラミックス
などの細長い電気絶縁性の基板2の上の中心軸上に電気
抵抗発熱体層3が形成されたものである。基板2は、長
さ約350mm、幅約20mm、厚さ約1mmであり、
電気抵抗発熱体層3は、長さ約325mm、幅約4m
m、厚さ約10μmの細長い直線状かつ帯状をなしてい
る。
【0032】電気抵抗発熱体層3は、PTC発熱体を主
成分として形成されている。PTC発熱体は周知の物質
であり、この実施例ではチタン酸バリウム(BaTiO
3)を主成分としている。このチタン酸バリウム(Ba
TiO3)の微粒子を混合したガラスペーストをスクリ
ーン印刷により塗布し、その後焼成して電気抵抗発熱体
層3を形成している。チタン酸バリウム(BaTiO
3)は、組成によりある温度(キューリー温度)を越え
ると抵抗値が急激に増加する。ここでは350℃前後の
温度に自己制御される。
【0033】電気抵抗発熱体層3は、基板2の上に直接
形成されているのではなく、基板2の所定の領域に形成
された一対の帯状の導電体層4a,4bと、一対の帯状
の導電体層4a,4bの間の基板上に形成された電気絶
縁体層5の上に積層されている。電気絶縁体層5は、基
板2の中心軸上に幅約2mm、厚さ約10μm、長さは
基板2の全長に相当する350mmに形成されている。
この電気絶縁体層5は、電気絶縁性のガラスペーストを
スクリーン印刷法により上記の所定領域に塗布され、そ
の後焼成して形成されている。
【0034】一対の帯状の導電体層4a,4bは、電気
絶縁体層5の両側部に電気絶縁体層5と重ならないよう
に形成されている。導電体層4a,4bの各々の寸法
は、幅約8mm、厚さ約10μm、長さ約344mmで
ある。二つの導電体層4a,4bは各々図1上で左右に
偏位していて、例えば導電体層4aの右端は導電体層4
bの右端よりも5mm左側にずれている。同様に導電体
層4bの左端は導電体層4aの左端よりも5mm右側に
ずれている。また導電体層4a,4bの中心軸側の境界
は電気絶縁体層5の両側に接している。この導電体層4
a,4bについても、銀ペーストをスクリーン印刷法に
より上記の所定領域に塗布され、その後焼成して形成さ
れている 電気抵抗発熱体層3は、このように形成された一対の帯
状の導電体層4a,4bと電気絶縁体層5の上に積層さ
れており、その右端が導電体層4aの右端と、その左端
が導電体層4bの左端と一致している。また、基板2の
中心軸と平行な電気抵抗発熱体層3の両側は、導電体層
4a,4bと1mmの幅で重層され、電気的に導通して
いる。
【0035】電気抵抗発熱体層3および導電体層4a,
4bの表面は、端子部6a,6bを除いて、ガラス材質
の保護層7が積層されている。このガラス保護層7もス
クリーン印刷法により上記の所定領域に塗布され、その
後焼成して形成されている。端子部6aは、導電体層4
aの左端のガラス保護層7に覆われていない部分が相当
し、端子部6bは、導電体層4bの右端のガラス保護層
7に覆われていない部分が相当する。図1で破線7a,
7bがガラス保護層7の左端および右端の境界を表して
いる。
【0036】以上の構成を有する加熱体1は定着装置に
組み込まれ、その定着装置は画像形成装置に組み込まれ
る。図4は、その定着装置21の一実施例の概略断面図
であり、図5は画像形成装置の一つである複写機31の
一実施例の概略断面図である。
【0037】定着装置21は、加熱体1の電気抵抗発熱
体層3側の面に対向して定着ローラー22を配置し、加
熱体1と定着ローラー22の間に移動可能にフィルム状
の搬送シート23を設けた構造となっている。そして、
トナー24を付着させた用紙25を、搬送シート23を
媒介して加熱体1と定着ローラー22に圧接させながら
搬送し、加熱体1の加熱によりトナー24を溶融させて
定着させている。なお、図中26は、加熱体1の支持
体、27および28は、定着用紙25の搬送ガイド、排
出ガイドである。
【0038】複写機31は、周知のように、感光ドラム
に形成された静電潜像にトナーを付着させてこのトナー
24を用紙25に転写して所定の画像を形成する画像形
成部32を具備しており、この画像を形成したトナー2
4を定着させる上記の定着装置21とを具備している。
【0039】次に上記の加熱体1、定着装置21および
画像形成装置31の作用について説明する。
【0040】定着用発熱体1の端子部6a,6bに電圧
を印加すると、電流が導電体層4a,4b間の電気抵抗
発熱体層3を基板の軸方向と垂直な方向に流れ、瞬間的
に電気抵抗発熱体層3が発熱する。このとき、図5のご
とく感光ドラムに形成された静電潜像に付着したトナー
24を転写して所定の画像を形成した後搬送されてきた
用紙25は、この熱を受けて、用紙25上のうえに転写
されていたトナー24は溶融し、定着される。
【0041】ここで、定着用発熱体1の断面は、図2の
ように、電気抵抗発熱体層3の部分が、導電体層4a,
4bの部分よりも高く形成され、しかも図7,8の加熱
体71のように、発熱部分がへこんでいない。このた
め、定着ローラー22が定着用紙25を押圧したとき、
この電気抵抗発熱体層3の発熱部分に対応する部分の圧
力が最も高くなる。この結果、定着用紙25に印加する
定着ローラーの圧力は、電気抵抗発熱体層3の発熱部分
に効率的に集中する。従って、少ない圧力で十分な定着
圧力が得られ、また不必要な部分にまで高い圧力を与え
ることがなく、定着用紙25の搬送を滑らかに行うこと
ができる。
【0042】実際、定着用発熱体1の表面を測定する
と、スクリーン印刷特有の1μm前後高さの凹凸は残る
が、導電体層4a,4bの厚さに相当する10μm程度
の凹みは解消されていた。
【0043】また、電気抵抗発熱体層3は、PTC発熱
体を主成分としているので、発熱温度の自己制御ができ
る。例えば、導電体層4a,4b間の幅や電気抵抗発熱
体層3の膜厚が場所によって異なっていたりすると、電
気抵抗値もこれに応じて異なってくる。電流は導電体層
4a,4b間の電気抵抗発熱体層3を基板の軸方向と垂
直な方向に流れるので、電気抵抗値の高い部分では電流
が小さく、電気抵抗値の低い部分では電流が大きくな
り、このため、発熱温度もこれに応じて場所によって変
化してしまう。
【0044】このような技術的課題は、導電体層4a,
4b間の幅や電気抵抗発熱体層3の膜厚を精密に制御す
ることでも解決できるが、電気抵抗発熱体層3をPTC
発熱体とした場合には、電気抵抗発熱体層3が発熱温度
によって抵抗値を急激に高めるので、発熱温度が高くな
りすぎる前にそれ自体の抵抗値を高め、電流を抑制し
て、所定の発熱温度に維持される。このようにして、発
熱分布の均一性が得られる。
【0045】また、電気抵抗発熱体層3が発熱温度の自
己制御を行えるので、異常発熱を防止するための温度検
出回路および電流制御回路等の安全機構が不要となる。
【0046】さらにこの実施例では、導電体層4a,4
bと電気抵抗発熱体層3との重層部分において、電気抵
抗発熱体層3が導電体層4a,4bの上に形成されてい
るので、基板2の中心軸側の導電体層4a,4bの境
界、すなわち導電体層4a,4bと電気絶縁体層5の境
界が電気抵抗発熱体層3に覆われる。この結果加熱体1
の表面にこの境界部分の段差があらわれにくくなる。こ
の境界部分は電気抵抗発熱体層3の発熱部分に近いため
に定着ローラーに押圧されることとなるが、段差が少な
くなるため、定着用紙の搬送が滑らかになる。
【0047】また、この実施例では導電体層4a,4b
と電気抵抗発熱体層3の上に電気絶縁性の保護層7が被
覆されているので、耐摩耗性にすぐれたものとなる。ま
た、保護層7は電気抵抗発熱体層3、電気絶縁体層5お
よび導電体層4a,4bの境界に生じやすい段差を小さ
くするので、定着用紙の搬送が滑らかになる。
【0048】さらにこの加熱体1の端子部6a,6b
は、導電体層4a,4bの長手方向の一方の端部を保護
層で被覆しないだけの構成なので、端子部を容易に形成
できる。
【0049】図6は本発明の加熱体の第2実施例を示す
平面図である。この加熱体11は、端子部6a,6b
が、図面上左側に並べて配置したことが第1の実施例と
相違する特徴である。その結果、加熱体11は、基板2
の長手方向に沿った中心軸に対して上下対称となってい
る。また、電気抵抗発熱体層3の右側が第一の実施例よ
りも短く形成されていること、保護層7の右端は、基板
2の右端まで形成されていることが第一の実施例の加熱
体1と相違する。その他の部分は第一の実施例と同様の
構成を有し、同一の構成要素については同一の符号を付
し、詳細な説明を省略する。
【0050】第2実施例の加熱体11は、第1の実施例
の加熱体1と同様、電気抵抗発熱体層3の部分が、導電
体層4a,4bの部分よりも高く形成され、従って、少
ない圧力で十分な定着圧力が得られ、また不必要な部分
にまで高い圧力を与えることがなく、定着用紙25の搬
送が滑らかに行うことができる。
【0051】その他、この実施例についても、電気抵抗
発熱体層3がPTC発熱体を主成分としているので、発
熱温度の自己制御ができるなど、第1の実施例と共通の
上記作用効果を奏する。
【0052】さらに、この実施例の加熱体11は、端子
部6a,6bが基板2の片側に配置されていることによ
り配線が容易となる、という第1の実施例にない特有の
効果を有する。
【0053】なお、本発明は上記実施例に限定されな
い。たとえば、電気抵抗発熱体層3は、PTC発熱体に
限定されず、通常の抵抗発熱体材料、例えば銀パラジウ
ム、酸化ルテニウムなどでもよい。
【0054】また、導電体層4a,4bと電気抵抗発熱
体層3との重層部分において、電気抵抗発熱体層3が導
電体層4a,4bの下に形成されてもよい。
【0055】さらに、導電体層4a,4b、電気絶縁体
層5の下に電気絶縁性の下地層などを形成してもよい。
【0056】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、電気抵抗発熱
体層のうちの導電体層間の発熱する部分が、導電体層に
積層されている部分に対してへこむことが無くなるか、
または抑えられる。その結果定着ローラーで定着用紙が
加熱体に押圧された場合に、発熱部分が直接または間接
に十分定着用紙に押し当てられ、必要以上の圧力を加え
る必要がなくなるので、定着用紙をスムーズに搬送でき
る。
【0057】請求項2の発明によれば、請求項1の効果
に加え、電気抵抗発熱体層がPTC発熱体を主成分とし
ているので、発熱温度の自己制御ができ、均一な発熱分
布がえられ、定着性能が向上する。また、サーミスタな
どの安全機構が不要となり、コストを低減できる。
【0058】請求項3の発明によれば、請求項1または
2の効果に加え、加熱体表面における基板の中心軸側の
導電体層と電気絶縁体層の境界に対応する部分の段差が
少なくなるため、定着用紙の搬送が滑らかになる。
【0059】請求項4の発明によれば、請求項1ないし
3のいずれかの効果に加え、電気絶縁性の保護層が被覆
されているので、耐摩耗性にすぐれたものとなる。ま
た、保護層は電気抵抗発熱体層、電気絶縁体層および導
電体層の境界に生じやすい段差を小さくするので、定着
用紙の搬送が滑らかになる。
【0060】請求項5の発明によれば、請求項4の効果
に加え、導電体層の長手方向の一方の端部が、保護層が
被覆されていない外部から給電される端子部を構成して
いるので、端子部を容易に形成できる。
【0061】請求項6の発明によれば、請求項5の効果
に加え、端子部が並んで形成されているので、基板片側
から端子部への給電が可能となる。
【0062】請求項7の発明によれば、定着装置は、請
求項1ないし6のいずれかの発明と同様の効果を有す
る。
【0063】請求項8の発明によれば、画像形成装置
は、請求項7の発明と同様の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施例の加熱体の平面図である。
【図2】図2は、図1の定着加熱体のX−X線における
断面図である。
【図3】図3は、図1のY−Y線における断面図であ
る。
【図4】本発明における定着装置の第1実施例を示す断
面図である。
【図5】本発明における画像形成装置の第1実施例を示
す断面図である。
【図6】本発明における加熱体の第2実施例を示す平面
図である。
【図7】図7は本発明の前提となる加熱体の平面図であ
る。
【図8】図8は、図7のZ−Z線における断面図であ
る。
【符号の説明】
1,11…加熱体、 2…基板、 3…電気抵抗発熱
体、4a,4b…導電体層、 5…電気絶縁体層、
6a,6b…端子部 7…保護層、 21…定着装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細長い電気絶縁性の基板と;基板の長手方
    向に互いに離間して基板上に形成された一対の帯状の導
    電体層と;上記一対の帯状の導電体層の間の基板上に形
    成された電気絶縁体層と;上記電気絶縁体層上に中心部
    分が形成され、長手方向に沿う両側が上記一対の帯状の
    導電体層に積層して接続された帯状の電気抵抗発熱体層
    と;を具備していることを特徴とする加熱体。
  2. 【請求項2】電気抵抗発熱体層は、PTC発熱体を主成
    分としていることを特徴とする請求項1記載の加熱体。
  3. 【請求項3】導電体層と電気抵抗発熱体層との重層部分
    で、電気抵抗発熱体層が導電体層の上に形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の加熱体。
  4. 【請求項4】一対の帯状の導電体層と電気抵抗発熱体層
    の上に電気絶縁性の保護層が被覆されていることを特徴
    とする請求項1ないし3のいずれか一記載の加熱体。
  5. 【請求項5】導電体層の長手方向の一方の端部は、電気
    抵抗発熱体層よりも端部側に保護層の被覆されていない
    領域を有し、この領域は外部から給電される端子部を構
    成していることを特徴とする請求項4記載の加熱体。
  6. 【請求項6】各端子部は、互いに基板の一方の端部に並
    んで形成されていることを特徴とする請求項5記載の加
    熱体。
  7. 【請求項7】請求項1ないし6のいずれか一記載の加熱
    体と;加熱体の長手方向と垂直な方向に定着用紙を搬送
    する搬送シートと;搬送シートを介在させて定着用紙を
    加熱体に押圧する定着ローラーと;を具備していること
    を特徴とする定着装置。
  8. 【請求項8】装置本体と;装置本体内に設置された請求
    項7記載の定着装置と;を具備していることを特徴とす
    る画像形成装置。
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