JPH0888902A - 集電装置および車両 - Google Patents

集電装置および車両

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Publication number
JPH0888902A
JPH0888902A JP21982394A JP21982394A JPH0888902A JP H0888902 A JPH0888902 A JP H0888902A JP 21982394 A JP21982394 A JP 21982394A JP 21982394 A JP21982394 A JP 21982394A JP H0888902 A JPH0888902 A JP H0888902A
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JP
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insulator
conductive
sliding plate
conductive insulator
rotating
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Application number
JP21982394A
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English (en)
Inventor
Kenji Kobayashi
健治 小林
Toshiaki Makino
俊昭 牧野
Akiyoshi Iida
明由 飯田
Toshio Otaguro
俊夫 太田黒
Yutaka Kakehi
豊 掛樋
Kuniyoshi Hara
邦芳 原
Katsuyuki Terada
勝之 寺田
Gentarou Ootani
巌太郎 大谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KASADO KIKAI KOGYO KK
Hitachi Ltd
Hitachi Kasado Mechanics Co Ld
Original Assignee
KASADO KIKAI KOGYO KK
Hitachi Ltd
Hitachi Kasado Engineering Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、高速鉄道車両の集電装置に関するも
ので、屋根を切欠かないでも、また小さな切欠きで、大
きな昇降量を得ることができるようにすることを目的と
する。 【構成】集電装置は上方から摺り板110、カバー12
0、荷重計226、昇降装置500、昇降装置300、
そして回転装置710の順で配置せられている。集電時
には、回転装置710によってその上方の機器を回転さ
せ、格納ドーム95から突出させる。昇降装置500,
300を突出させ、予め求めた架線51の高さに基づい
て昇降装置300の高さを制御し、そして荷重計によっ
て求めた値が所定値になるように昇降装置200を制御
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両の集電装置に
係わり、特に高速鉄道車両に好適な制御付集電装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】新幹線等の高速電車(以下、車両とい
う。)の集電装置においては、架線に対する集電部材の
離線を防止するために、集電部材の摺り板を架線に所定
力で押し付けることが必要である。このため、EP06
05214A2によって、次の集電装置が提案されてい
る。このものは、架線に接触する摺り板、これを支持す
る翼形のカバー、絶縁用碍子、架線への摺り板の接触力
を検出する荷重計、シリンダ装置を、上方から順次設け
ている。また、そのシリンダ装置および絶縁用碍子に並
列に導電用碍子を設け、摺り板と導電用碍子とを導電用
ケーブルで接続している。荷重計によって架線への摺り
板の接触力を求め、これによってシリンダ装置を伸縮さ
せて、架線への摺り板の接触力を一定にする。また、非
集電時には、シリンダ装置の軸方向が架線の長手方向と
平行になるように、シリンダ装置および導電用碍子を支
持する架台を回動させ、これによって摺り板を下降させ
るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記集電装置は、非集
電時にはシリンダ装置の軸方向を水平方向とし、集電時
にはシリンダ装置の軸方向を水平方向から垂直方向に回
動させるようにしている。このため、導電用碍子の下端
と車体との間の導電用ケーブルは前記回動によって大き
く撓み、ねじられる。この導電用ケーブルは高電圧であ
り、しかも絶縁材で被覆されているので、前記のように
大きく撓むさせることは困難であると共に、撓ませるこ
とによって寿命上の問題を生ずる。
【0004】また、車両の集電装置は全走行区間におい
て架線に接触することが必要である。一例を説明する
と、(1)車庫における架線の高さは4700mmであ
り(この時、集電装置は架線に接触可能でなければなら
ない。)、(2)通常走行範囲(以下、本線という。)
における架線の高さは4800mm〜5300mmであ
り、(3)非集電時(すなわち、集電装置を下降させた
とき)の集電装置の高さは45000mm(車両限界)
以下でなければならない。このため、集電装置は800
mmの昇降が必要である。
【0005】このため、集電装置のシリンダ装置は、大
きな昇降量を発生させることができることが必要であ
る。また、シリンダ装置は、摺り板やこれを支持する翼
形カバーに作用する揚力変動、および架線高さの変化に
対応して、高周期で摺り板を昇降させることが必要であ
る。
【0006】また、摺り板やその翼形カバーは車両の走
行方向に沿って大きな力を受ける。このため、シリンダ
装置はこの力に対抗できるものでなければならない。
【0007】また、車両がトンネルに突入した場合や、
トンネルから出た直後には、集電装置に対して大きな揚
力変動が発生することが明らかになった。
【0008】本発明の第1の目的は、大きな昇降量を小
さな装置で得られるようにすることに有る。
【0009】本発明の第2の目的は、摺り板や導電碍子
の昇降を容易に行えるようにすることに有る。
【0010】本発明の第3の目的は、摺り板や導電碍子
等を回動させて上方に突出させるように構成した場合に
おいて、非集電時にこれらを収納するドームの高さを小
さくすることに有る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的は、
摺り板と、絶縁用碍子を介して前記摺り板を昇降させる
第1の昇降装置と、該第1の昇降装置と前記絶縁用碍子
の少なくとも一方に並列に設けた導電用碍子と、該導電
用碍子と前記摺り板とを接続した導電手段と、前記第1
の昇降装置と前記導電用碍子とを共に、またはそれぞれ
を単独で昇降させる第2の昇降装置と、前記第2の昇降
装置および前記導電用碍子を載せた架台を回転させる回
転装置と、からなる集電装置を構成することによって達
成できる。
【0012】本発明の第2の目的は、摺り板と、絶縁用
碍子を介して前記摺り板を昇降させる昇降装置と、該昇
降装置と前記絶縁用碍子の少なくとも一方に並列に設け
た導電用碍子と、該導電用碍子と前記摺り板とを接続し
た導電手段と、前記昇降装置と前記導電用碍子とを共に
またはそれぞれを単独で、昇降または回転させる駆動装
置と、前記導電碍子の下端に接続した導電用ケーブル
と、該導電用ケーブルの途中を移動自在に支持する支持
手段と、からなる集電装置を構成することによって達成
できる。
【0013】本発明の第3の目的は、摺り板と、絶縁用
碍子を介して前記摺り板を昇降させる昇降装置と、該昇
降装置と前記絶縁用碍子の少なくとも一方に並列に設け
た導電用碍子と、該導電用碍子と前記摺り板とを接続し
た導電手段と、前記昇降装置および前記導電用碍子を載
せた架台を回転させるものであって、前記導電用碍子の
中心軸が水平になるように回転させたとき、該導電碍子
が前記絶縁用碍子よりも上方に位置する方向に回転させ
る回転装置と、からなり、前記導電用碍子は前記導電手
段側が小径のテーパ状であり、該導電用碍子を水平に回
転させる方向において、該導電用碍子の前記導電手段側
を他端側よりも後方に位置させてること、によって達成
できる。
【0014】
【作用】本発明の第1の目的を達成する手段によれば、
回転装置によって第2の昇降装置等が上方に突出する。
この位置を基準として、第2の昇降装置と第1の昇降装
置によって摺り板が昇降する。このため、第2の昇降装
置と第1の昇降装置の昇降量を小さくでき、集電装置を
設置するための車体の屋根の切欠きを扶養にできる蒲田
は切欠きを小さくできるものである。
【0015】本発明の第2の目的を達成する手段によれ
ば、導電用ケーブルの途中を支持しているので、昇降等
の駆動を容易に行えるものである。
【0016】本発明の第3の目的を達成する手段によれ
ば、導電用碍子を水平方向に回転させて格納ドームに収
納したとき、テーパ状の導電用碍子の上面が水平になる
ので、導電碍子の上面の高さが低くなる。このため、こ
れを収納する格納ドームの高さも低くなり、上面の凸凹
も無くなるので、抵抗が少なくなり、騒音の発生を小さ
くできるものである。
【0017】
【実施例】以下、本実施例を図1〜図17により説明す
る。図1〜図5において、集電装置100は車体の長手
方向の端部すなわち車体を支持する台車(図示せず)の
近傍の屋根32に設置している。屋根32には、集電時
の集電装置100の下部を覆い、非集電時の集電装置を
格納する公知の格納ドーム95を設置している。格納ド
ーム95の上面には集電装置100の上部が突出する穴
を覆う公知の開閉装置が有る。
【0018】集電装置100は、架線51に接触して集
電する集電部材としての摺り板110と、これを支持す
ると共に下部を覆う防風用の翼形状のカバー120と、
カバー120を昇降させる第1の昇降装置500と、カ
バー120と昇降装置500との間に設置した絶縁用碍
子130と、昇降装置500を昇降させるものであっ
て、昇降装置500に並列に設けた第4の昇降装置30
0と、昇降装置500,300と絶縁用碍子130とに
並列に設けた導電用碍子140と、昇降装置500,3
00および導電用碍子140を載せた架台700と、導
電用碍子140の上端の導電部とカバー120の下部の
導電部とを接続する導電用の導電用ケーブル150と、
架台700を90度回転させる回転装置710と、架台
700および回転装置710を載せたものであって、屋
根32に設置する架台790と、からなる。
【0019】摺り板110で得られた電気はカバー12
0、導電手段としての導電用ケーブル150、導電用碍
子140、導電用ケーブル155を介して屋根32に設
置したコネクタ158に導かれる。コネクタ158は公
知の導電用ケーブル(図示せず)に接続している。導電
用ケーブル150はその外周を絶縁被覆しないものでも
良い。導電用碍子140は導電部材の外周を碍子で覆っ
たもので、ケーブルヘットとも呼ばれている。導電用碍
子140の導電部の下端部は絶縁被覆したL状のコネク
タ145を回して絶縁被覆したした導電用ケーブル15
5に接続している。導電用ケーブル155は撓むことが
できる。導電用ケーブル155の撓みを少なくし、かつ
撓みを容易にするため、コネクタ145−158の距離
を大きく設けている。絶縁用碍子130および導電用碍
子140によって、これよりも下部は絶縁されている。
【0020】回転装置710と昇降装置300,500
の動作動作によって絶縁用碍子130、カバー120、
および摺り板110が昇降する。導電用碍子140は第
4の昇降装置600によって昇降する。カバー120と
導電用碍子140の昇降量の差は導電用ケーブル150
が撓んで吸収する。昇降装置300は2つの油圧式シリ
ンダ装置360,360からなる。昇降装置500は油
圧式シリンダ装置からなる。2つのシリンダ装置36
0,360の上端のロッドを結合するか第180にシリ
ンダ装置500のシリンダの上端が固定してある。この
ため、シリンダ装置500はシリンダ装置360によっ
て昇降させられ、シリンダ装置500,360のロッド
を後退させると、その高さ寸法を小さくできる。
【0021】一般に、営業走行する線路(本線とい
う。)の軌道50から架線51までの架線高さは、基準
高さとして5000mmmであり、許容範囲として、−
200mm、+300mmである。このため、架線高さ
は4800mmから5300mmである。車庫での架線
高さは4700mmである。車庫から本線までは徐々に
変化している。非集電時すなわち集電装置100を下降
させた場合の摺り板110の上面から軌道50までの高
さは4500mm(車両限界高さ)である。このため、
集電装置100としての昇降必要量は800mmであ
る。
【0022】この800mmの昇降必要量を確保し、高
速走行時の摺り板110への揚力変動や架線51から摺
り板110に作用する外力に対して、摺り板110を架
線51に所定の力で押し付け、さらに所定の速度(周波
数)で昇降動作させるには、1つの昇降装置では困難で
あるので、3つの昇降装置300,500,710を設
けている。昇降装置300は主として本線を走行する際
に昇降装置500を所定高さに昇降させるものである。
昇降装置500は摺り板110を所定の力で架線51に
押し付けるためのものである。昇降装置500の昇降量
は100mm、昇降装置300の昇降量は500mm強
である。残り200mm弱は回転装置710の回転によ
って得られる。
【0023】非集電時にはシリンダ装置360,500
のロッドを最も下降させ、回転装置710で回転させて
格納ドーム95に格納している集電時において、シリン
ダ装置360は、本線走行時にはロッドを大きく上昇さ
せ、車庫から本線までの走行時にはロッドを若干上昇突
出させている。昇降装置500は本線走行時に昇降動作
を行い、摺り板110を架線51に所定の力で接触させ
る。
【0024】図4において、摺り板110は公知のよう
にばね(図示せず)を介してカバー120に取り付けら
れている。カバー120は翼形をしており、上下方向の
厚さは比較的厚い。走行方向の前縁は走行方向に突出し
た3角形状である。電車は双方向に走行するので、図4
において右方向に走行する場合は格納ドーム95に格納
する。カバー120の3角形状および厚さ等は低騒音化
等を考慮して決める。カバー120の形状を走行方向に
おいて対象にすれば、集電装置を双方向に利用できる。
【0025】絶縁用碍子130および昇降装置500は
カバー120の幅方向(車体の幅方向)の中心部に位置
している。この中心部を中心として摺り板110および
カバー120を配置している。導電用碍子140は幅方
向および走行方向において絶縁用碍子130に対して偏
心した位置に設置している。
【0026】図1、図3、図5によって回転装置710
について説明する。昇降装置500,300を載せた架
台700はピン718によって回転可能に架台790に
支持されている。ピン718はリンク715を介して油
圧式シリンダ装置711によって90度回転させられ
る。シリンダ装置711の固定端は非集電時に昇降装置
500,300を水平方向に回転させる方向であって、
昇降装置500,300の下方側にある。リンク718
を設けているので、従来のシリンダ装置に比較してシリ
ンダ装置711の長さを短くでき、安価にできるもので
ある。また、従来に比較して架台790の長さも短くで
き、安価にできるものである。
【0027】図1,図3によって、導電用碍子140の
配置について説明する。導電用碍子140は上端が下端
よりも小径のテーパ状である。導電用碍子140の縦の
中心軸は、上端側が走行方向に対して後方側に傾斜して
いる。傾斜角度は導電用碍子140の外形の傾斜角度と
同一である。このため、導電用碍子140の後方側の位
置は垂直になっている。なお、導電用碍子140、絶縁
用碍子130は周知のように多数の襞を有するが、ここ
では襞を図示していない。導電用碍子140の傾斜の基
準点は上端側である。なぜなら、導電碍子140の上端
側は導電部であるので、絶縁距離を大きく取る必要が有
る。しかし、下端側は既に絶縁されているので、絶縁距
離は小さくて良い。このため、テーパ状の導電用碍子1
40の下端の後方は走行方向の前方側に位置したことに
なる。
【0028】上記のように、導電用碍子140は傾斜
し、後方側が垂直になっているので、図1のように集電
装置100を回転させると、導電用碍子140の上端側
は水平になる。しかも、集電時の上端側の位置は変更し
ないで、下端側の位置を後退させたので、図1の非集電
時の導電碍子の上面の高さ位置は低い。このため、格納
ドーム95の上端の位置は低くくなり、また、上面を水
平にできる。上面に凸凹がない。このため、走行抵抗が
小さくなり、騒音の発生も小さくできるものである。図
1の状態、すなわち、非集電時において、導電碍子14
0の上面側と格納ドーム95の上面との隙間も十分に得
ることができるものである。
【0029】図1,図2,図6、図7によって、導電用
ケーブル155の配置について説明する。導電用ケーブ
ル155は導電用碍子140から車体の幅方向に水平に
取り出され、そして車体の長手方向に曲げられ、屋根3
2のコネクタ158に接続さている。導電用ケーブル1
55は車体の長手方向に沿った部分において、下方に大
きく撓ませている。また、導電用ケーブル155は車体
の長手方向に沿った部分において、上部から屋根32上
のコネクタ158に向けて傾斜している。159は導電
用ケーブル155を支える筒であり、屋根32に設けた
柱159bの上端に設置している。導電用ケーブル15
5は筒159を自由に通過できる。筒159の両端は拡
大している。筒159は長手方向に沿った導電用ケーブ
ル155の部分であって、撓み部よりも導電碍子140
側に設置している。筒159の高さ位置は、回転装置7
10やシリンダ装置650によって導電碍子140のコ
ネクタ145が昇降する範囲の中間部である。
【0030】かかる構成によれば、導電用ケーブル15
5の中間部を筒158で支え、しかも大きく撓ませた部
分よりも導電用碍子140側を筒159で支えているの
で、回転装置710、昇降装置300,500の動作の
抵抗を少なくできるものである。また、筒159の高さ
位置はコネクタ145の昇降範囲の中間に有るので、導
電用ケーブル155の上下方向の撓みを少なくでき、寿
命を延ばすことができるものである。また、コネクタ1
45から車体の幅方向に向けて導電用ケーブル155を
配置しているので、回転装置710で回転させても導電
用ケーブル155の撓みを少なくでき、寿命を延ばすこ
とができるものである。
【0031】尚、筒159の作用効果は回転装置710
を有しないものにおいても同様な作用効果が得られる。
【0032】また、図6において、想像線で示すよう
に、導電用ケーブル155は水平方向、特に昇降装置5
00,300の後方側に撓ませてもよい。この場合には
導電用ケーブル155の受け座159cを設ける。これ
によれば、短い距離でより大きく撓ませることができる
ものである。また、回転装置710や昇降装置500,
300の動力を小さくできると考えられる。
【0033】図3、図4、図8〜図10において、第2
の昇降装置300のシリンダ装置360は通常のシリン
ダ装置である。シリンダ装置360の下端は架台700
の上に固定している。シリンダ装置360のピストンロ
ッド362の上端はねじによって架台180を固定して
いる。架台180の平面形状は楕円状(車両の走行方向
が長い)である。2つのシリンダ装置360,360は
車両の走行方向において第1の昇降装置500の前後に
位置している。集電装置100は車両の走行方向から外
力を受ける。この方向に沿って2つのシリンダ装置36
0,360を配置しているので、この方向に対する強度
を大きくでき、構成を簡単にでき、安価にできるもので
ある。
【0034】第1の昇降装置500は2つのシリンダ装
置360,360の中間に設置している。昇降装置50
0は架台180に固定して吊り下げている。昇降装置5
00の下端は架台700には固定されていない。
【0035】絶縁碍子の下部から下方をカバー285で
覆っている。カバー285は絶縁用碍子130の下部か
ら架台180、そして昇降装置500およびシリンダ装
置360,360の側面を覆っている。カバー285の
高さは格納ドーム95から突出する範囲である。カバー
285の平面形状は楕円形である。カバー285は垂直
方向に半分に分割している。架台180からカバー28
5を支える座を突出させているが、示していない。
【0036】昇降装置500によって昇降する取り付け
座223の上には荷重計226を介して絶縁用碍子13
0を取り付けている。取り付け座223と昇降装置50
0の側面との間には測長計250を配置している。シリ
ンダ装置360の側面と取り付け座40との間には測長
計350を配置している。測長計は250,350は昇
降装置300,500のそれぞれの昇降量を検出するも
ので有る。測長計は250,350は例えば公知のマグ
ネットスケールであり、複数のマグネットを長手方向に
沿って配置した筒と筒内に挿入した鉄棒とからなる。測
長計250の鉄棒は架台180を貫通している。測長計
250,350の設置位置はシリンダ装置360と昇降
装置500との間において、両者を接続する線の両側の
位置で有る。これによって、全体の外形を小さくでき
る。255,355は筒と棒とを結合するボールジョイ
ントであり、両者の間の偏芯を許容する。
【0037】図11によって昇降装置500の詳細を説
明する。昇降装置500は油圧式シリンダ装置510
と、案内装置520とからなる。シリンダ装置510の
シリンダ511のピストン513側のシリンダヘッド5
14の側面には3つの油の出入り口516を設けてい
る。シリンダ511は3重の筒からなり、内側の筒51
1aはピストン522、ロッド512が配置された通常
の筒である。シリンダヘッド514の1つの油の出入り
口516は内側の筒511a内に連通している。内側の
筒511aと中間の筒511bとの間がロッド512側
の室と1つの出入り口516とを接続する通路になって
いる。中間の筒511bと外側の筒511cとの間はロ
ッド512側のシリンダヘッド515とロッド512と
の間から漏れた油の排出通路になっている。この排出通
路は他の1つの油の出入り口516に接続している。シ
リンダヘッド514は外側の筒511cの内側に螺号さ
れ、固定ナット517で固定されている。シリンダヘッ
ド515は外側の筒511cの内側に螺号され、固定ナ
ット518で固定されている。筒511aと筒511b
は2つのシリンダヘッド514,315のそれぞれの段
部で挾まれている。シリンダヘッド514,515と筒
511a,511b,511c、ロッド512との接触
部にはオイルシールを配置している。ロッド512は架
台180を貫通して上方の取り付け座223にねじ51
2bによって固定している。取り付け座223の上方に
は荷重計226を取り付ける。
【0038】案内装置520は、シリンダ装置510の
筒522を直線状に案内する装置である。直線状案内装
置530が案内する筒522は取り付け座223にねじ
によって固定し、固定ナット523で固定している。筒
522の下端は開放している。直線状案内装置530を
収納した筒535は架台180に溶接で固定している。
直線状案内装置530はストップリング532によって
筒535に固定している。筒535はシリンダヘッド5
14にボルトナット(図示せず)で固定している。
【0039】これによれば、ロッド512を突出させる
と、取り付け座223が上昇する。ロッド512は径の
大きい筒522を介して案内装置520で支持されてい
るので、シリンダ装置が1つであっても走行方向の外力
に対抗できるものである。
【0040】シリンダ装置360,360によって昇降
する架台180に昇降装置500を吊り下げているの
で、集電装置100を下降させた場合にはシリンダ装置
360,360と昇降装置500とが並列になる。この
ため、この時の集電装置100の高さを小さくできる。
【0041】次に、導電用碍子140の支持構造につい
て、図4、図12、図13によって説明する。導電用碍
子140を架台180に設置することができる。これに
よれば、架台180の中心に対して導電用碍子140の
設置位置が大きくオーバーハングするので、シリンダ装
置360の強度の点から好ましくない。また、架台18
0に導電用碍子140を設置した場合には、第2の昇降
装置500によってカバー120は昇降するが、導電用
碍子140は昇降しない。このため、導電用ケーブル1
50はカバー120の昇降に伴って撓みを生じ、寿命の
点で問題が有る。
【0042】図12、図13の構成はこの点を課題とし
てなされたものであり、導電用碍子140を昇降させる
第4の昇降装置600を別に設けたものである。この第
4の昇降装置600は昇降装置500、シリンダ装置3
60,360の側方に設置している。第4の昇降装置6
00は摺り板110の高さ、すなわちシリンダ装置36
0,520の動作に伴って動作する。これによれば、導
電用ケーブル150の撓み量や撓みの頻度を小さくで
き、その寿命を向上できるものである。
【0043】昇降装置600は、油圧式シリンダ装置6
10と、これによって回動させられるリンク機構620
と、絶縁用碍子140の支持台640を垂直に案内する
案内装置630と、からなる。リンク機構620は、取
り付け座40に垂直方向に向けて取付けた第1のリンク
621と、第1のリンク621の先端に水平方向に向け
て取付けた第2のリンク622と、からなる。リンク6
22の先端は支持台640に回動自在に取り付けてい
る。リンク621,622は取付け物に対して回動自在
である。シリンダ装置610は第2のリンク622と取
り付け座40aとの間に配置している。リンク機構62
0のリンク621,622は上方から見ると2本づつあ
る。リンク622,622は支持台640の両側に連結
している。2本のリンク622を連結する軸623にシ
リンダ装置610のピストンロッドを連結している。6
25は両側のリンク621,622を連結する軸であ
る。取り付け座40aは取り付け座40に載置される。
【0044】案内装置630は、取り付け座40aに垂
直に立てた取り付け座631と、案内座632と、支持
台640に設けられ、案内座631に噛み合っている案
内座633と、からなる。案内座632と633とによ
って支持台640を垂直方向に案内する。案内座63
1,632は例えば公知の直線状案内装置である。案内
装置630はシリンダ装置610、支持台640、及び
2つのリンク622で囲まれた空間内に設置している。
これによれば、シリンダ装置610の伸縮によって、支
持台640は垂直に昇降する。
【0045】絶縁用碍子140はシリンダ装置360と
昇降装置500との合計の昇降量、すなわち摺り板11
0の位置に対応して昇降する必要がある。このため、シ
リンダ装置610のピストンロッドの突出量を検出する
ための測長計650を設置している。測長計650は、
リンク621とシリンダ装置610との間の空間におい
て、リンク622と取り付け座39とに回動自在に連結
している。測長計650は測長計250,350と同様
のものである。測長計650の上端は2つのリンク62
2を接続する軸626に回動自在に連結している。
【0046】制御装置440は、測長計250,350
のそれぞれの検出値によって摺り板110の高さを求
め、絶縁用碍子140の高さが前記高さに対応するよう
にシリンダ装置610を駆動する。シリンダ装置610
はシリンダ装置360,360および昇降装置500に
同期して動作させる。この場合、摺り板110の高さが
所定値(架線51の高さ(4700mm)よりも若干低
い値である。)よりも高い場合においては、導電用碍子
140の上端が摺り板110よりも下方に位置するよう
に、シリンダ装置610への高さ指令値を出力する。こ
れは絶縁用碍子140の上端が架線51へ接触するのを
防止するためである。導電用碍子140を摺り板110
よりも低くする値は例えば80mmである。摺り板11
0の高さが前記所定値未満の場合では、架線51への接
触の恐れが無いので、導電用碍子140の上端が摺り板
110と同一高さでもよい。このとき、導電用碍子14
0の下端は課題700,790におバーラップさせれ
ば、全体の高さを小さくできるものである。
【0047】これによれば、導電用碍子140を摺り板
110に追従して昇降させることができるので、導電用
ケーブル150の撓みを少なくでき、寿命を向上させる
ことができるものである。そして、支持台540を最下
端まで下降させた場合には、支持台540の最低高さを
低くでき、昇降装置600を小さくできるものである。
上記実施例において、リンク機構620は平行4辺形
リンクとすることができる。これによれば、案内装置6
30を不要にできるか、またはその構成を簡単にするこ
とができる。
【0048】図14によって、油圧式シリンダ装置36
0,360,510,610の油圧制御回路を説明す
る。401は車体31の下部に設置した公知の油圧源で
ある。411はシリンダ装置510に供給する圧油の給
排路を切り替えると共に流量を調整する四方式サ−ボ
弁、413は電磁チェック弁、414は片ロッド式のシ
リンダ装置360,510,610へ供給する流量を補
正する圧力計、416は油圧源60から吐出された圧油
の変動を小さくするアキュ−ムレ−タ、417はシリン
ダ装置360,510,610の過負荷防止用のリリ−
フ弁である。
【0049】421,431はシリンダ装置360,6
10に供給する圧油の給排路を切り替えると共に流量を
調整するソレノイド比例弁、422はソレノイド比例弁
421,431のフイ−ドバック用圧力計である。42
3はソレノイド比例弁421,431用のアンプ回路で
あり、制御装置440からの位置制御量を圧力計422
の検出値で補正する。
【0050】430は車両の現在位置(トンネル区間、
非トンネル区間(明かり区間と言う。))の情報や走行
速度(低速か高速かの情報を言う。)の情報を制御装置
440へ指令する運行管制装置である。運行管制装置4
30は車両に搭載している。制御装置440は上記検出
器226,250,350,412,414のアナログ
信号を入力し、荷重計226の検出値から架線51への
接触力を推定演算すると共に、測長計250,350,
650からの位置信号を演算し、接触力目標値及び位置
目標値とのそれぞれの偏差制御量を用いて、四方式サ−
ボ弁411およびソレノイド比例弁421,431にそ
れぞれの力と位置の制御量を与える。従って、シリンダ
装置510を力制御する場合は、2つの電磁チェック弁
413,413を開放すると共に、四方式サ−ボ弁41
1をどちらか一方に切り替える。但し、力制御を実施し
ない時すなわち、車両限界内に摺り板110を配置する
場合では位置制御に切り替え、位置決め動作を行う。シ
リンダ装置360,360を位置決め制御する場合は、
電磁チェック弁413を開放すると共に、ソレノイド比
例弁421をどちらか一方に切り替える。制御装置44
0はシリンダ装置360,510の位置に応じてソレノ
イド比例弁431,電磁チェック弁413,413を制
御する。シリンダ装置610を制御するそれの井戸比例
弁431等の制御はそれの井戸比例弁421等と同様で
ある。但し、非集電時に導電用碍子140を下端に下降
させるために、シリンダ装置610を停止させる時期が
異なる。
【0051】図15によって、制御装置440の構成を
説明する。制御装置440は、シリンダ装置360を位
置決め動作させるための位置決め制御パタ−ン441
と、シリンダ装置510を力制御するための力制御パタ
−ン442と、シリンダ装置360,510,610の
伸縮を停止する固定パタ−ン443と、シリンダ装置6
10を位置決め動作させるための位置決め制御パターン
444とを有している。位置決めパターン441は後述
する位置決め制御モードAにおいて使用するものであっ
て、シリンダ装置360のロッド362の突出量を定め
たものである。力制御パターン442は後述する力制御
モードBにおいて使用するものであって、荷重計226
の検出値に早く応答してシリンダ装置510のロッド5
12の突出量を定めるパターンである。固定パターン4
43は後述する固定モードCにおいて使用するものであ
って、シリンダ装置360,510,610のロッド3
62,512の突出量を定めたものである。各パターン
441,442,443,444は車両の走行位置情報
や走行速度情報により予め設定されており、運行管制装
置430から送られてくる位置と速度との情報によっ
て、選択して出力する。
【0052】制御装置440はパターン441,44
1,443,444に基づいてシリンダ装置360,5
10,610に対して目標制御信号を出力する。該目標
制御信号から荷重計226、測長計250,350,6
50によって検出した値を差し引いた力と位置の偏差信
号は、各アンプ回路451,452,453,454で
増幅され、該増幅された電気信号によりソレノイド比例
弁421,431と、四方式サ−ボ弁411とを作動さ
せる。これにより、シリンダ装置360,360,51
0,610が上下方向に伸縮動作させられる。
【0053】
【表1】
【0054】表1は、制御装置440の走行条件による
制御内容を示す。 (1)明かり区間(非トンネル区間)において、車庫か
ら本線までの区間ではシリンダ装置360のみを位置決
め制御し、シリンダ装置510はロッド512を最下端
に位置させている。制御装置440は予め計測によって
求めた架線51の高さに基づく高さを位置決めパターン
441としてシリンダ装置510へ出力し、ロッド51
2の突出代を変化させている。走行速度は低速であるの
で、摺り板110やカバー120に揚力変動が作用しな
いので、摺り板110の高さが固定でも十分に集電でき
るものである。
【0055】(2)明かり区間の本線の区間では、シリ
ンダ装置360を位置決め制御させると共に、シリンダ
装置510を力制御し、摺り板110を架線51に対し
て所定の力で押し付ける。すなわち、本線では架線51
の高さは4800mm〜5300mmの範囲で大きく変
化しており、これに対応して昇降する必要が有る。シリ
ンダ装置510,360のストロークはそれぞれ100
mm,500mm強である。このため、制御装置440
は、予め計測によって求めた架線51の高さに基づく目
標高さを位置決めパターン441としてシリンダ装置3
60へ出力し、摺り板110の高さをその走行位置の架
線51の高さの近傍に位置させている。しかし、摺り板
110およびカバー120には揚力変動が作用し、また
車両の走行によって架線の高さも変動する。そこで、荷
重計226によって接触力を求め、接触力が所定値にな
るようにシリンダ装置510を制御する。これによっ
て、摺り板110を架線51に一定力で押し付けること
ができ、離線を防止でき、また架線51の切断を防止で
きるものである。予想される架線51の高さを基準とし
てシリンダ装置360を動作させ、また、シリンダ装置
510のストロークは小さいので、より早く摺り板11
0を架線51の位置に昇降させることができるものであ
る。シリンダ装置360の昇降の頻度はシリンダ装置5
10の昇降の頻度よりもはるかに低い。シリンダ装置3
60のロッド362の突出代はシリンダ装置510昇降
を可能にするため、これを考慮して定める。例えば、”
−50mm”とする。
【0056】(3)明かり区間の車庫等における非集電
時には、シリンダ装置360とシリンダ装置510とを
位置決め制御によって、ロッド512,362,362
を下端まで下降させ、その後、弁413等を閉路させ
る。
【0057】(4)トンネル区間において、高速走行す
る場合は、該当の集電装置100がトンネルに突入した
直後の所定時間中、またはトンネルから出た直後の所定
時間中は、摺り板110の高さを架線51の基準高さ
(5000mm)になるようにシリンダ装置510,3
60を制御して、その位置で昇降を停止させる。これを
固定モードという。すなわち、シリンダ装置360のロ
ッド312を最下端に下降させた後、シリンダ装置36
0の全ての電磁チェック弁413を閉路させ、力制御を
停止する。同時に、シリンダ装置360は摺り板110
が基準高さ(5000mm)になるように昇降動作させ
た後、シリンダ装置360の全ての電磁チェック弁41
3を閉路させ、位置制御を停止する。この所定時間中に
おいては極めて大きな揚力変動が発生するので、位置制
御および力制御を実施すると架線51を切断する恐れが
有る。また、揚力変動によって大きな離線が発生する恐
れが有る。しかし、上記のようにシリンダ装置510,
360の昇降動作を停止させれば、シリンダ装置51
0,360は油圧式であるので、これを防止することが
できる。また、摺り板110は基準高さに位置している
ので、架線51の高さが変動しても、略追従することが
できる。また、この区間は短時間であり、他の集電装置
100は固定モードではないので、集電は十分に行われ
る。トンネルの位置は地上側からの位置信号を検出する
ことによって認識できる。
【0058】なお、トンネルに突入した直後、トンネル
が出た直後の所定時間の固定モードCの期間は、その直
前の所定時間を含めても良い。また、上記実施例では所
定時間中は摺り板110を架線51の基準高さに固定し
ているが、所定時間に入る直前の状態で昇降動作を停止
することも考えられる。また、上記の固定モードCは時
間で設定しているが、トンネルに突入した直後の所定区
間、またはトンネルから出た直後の所定区間、とするこ
ともできる。区間は地上側からの位置信号を検出するこ
とによって認識できる。また、走行距離の計測によって
認識できる。
【0059】(5)トンネル区間において高速走行する
その他の区間では、前記(2)と同様に位置決め制御と
力制御とを行う。
【0060】(6)制御装置440の故障、またはいず
れかの検出計226,250,350,414,650
が故障した場合に、シリンダ装置510,360を固定
モードにする。これはロッド212,312の過大な突
出による架線51の切断を防止するためである。
【0061】(7)突風時にはシリンダ装置510,3
60を固定モードCにする。これは過大な揚力によっ
て、架線51を切断するのを防止するためである。突風
の検出は地上局からの通報によって行う。
【0062】前記(6)および(7)の固定モードCに
おいて、その走行速度は車庫と本線との間の走行速度の
ように低速である。運転手は手動によって摺り板110
を前記基準高さに移動させることができる。なお、
(6)および(7)の固定モードにおいては、低速走行
するので、シリンダ装置510,360を固定する必要
はなく、測長計250,350を用いて予め記憶してい
る架線51の高さに摺り板110の高さを一致させるよ
うにしてもよい。特に、車庫と本線との間では前記
(1)の位置決め制御モードAとする。
【0063】表1のトンネル区間における固定モードC
について図17によって説明する。図17において、
(A)の波形は先頭車がトンネル通過する時の位置パル
スである。(B)の波形は集電装置110を搭載した車
両がトンネル通過する時の位置パルスである。(C)の
波形は集電装置100を搭載した車体がトンネルを通過
する時に集電装置100のカバー120に作用する揚力
波形の一例である。(D)の波形はシリンダ装置510
を固定モードにするタイミングを示している。(E)の
波形はシリンダ装置510を固定モードにするタイミン
グを示している。(D)(E)において、ハイレベルが
シリンダ装置510,360を固定モードCにする期間
を示している。なお、ここでは集電装置100を搭載し
た車両(以下、搭載車という。)は1つとして説明す
る。
【0064】先頭車がトンネルに突入してTx1時間後
に搭載車がトンネルに突入する。そしてその後Tx2
間、搭載車のカバー120に対して大きな揚力変動が発
生する。先頭車がトンネルから出ると、Ty1後に搭載
車のカバー120に大きな揚力変動が発生する。これは
Ty2の期間中継続する。Tx1,Tx2,Ty1,Ty2
は先頭車から搭載車までの距離、速度等によって変化す
る。大きな揚力変動が発生する期間Tx2,Ty2もシリ
ンダ装置510を動作させることも考えられるが、大き
な力が高い周期で作用するので、シリンダ装置510,
360を大きく、また、昇降速度を速くする必要が有
る。そこで、この期間はシリンダ装置510,360を
固定して昇降しないようにする。多少の離線(架線51
から摺り板110が離れること。)は生ずるが、集電装
置100を複数備えていれば、集電を行うことができ
る。期間Tx2,Ty2の直前からシリンダ装置510,
360を固定して、固定遅れを防止する。この直前の期
間Tx1,Ty1の長さは適宜設定でき、搭載車がトンネ
ルに突入または突出する前から固定モードを開始しても
良い。トンネルの位置情報は運行管制装置430から受
ける。シリンダ装置510,360は非圧縮性の油式で
あるので、大きな風による大きな揚力変動が有ってもそ
の位置を一定にできるものである。
【0065】集電装置100の部分がトンネルに突入し
て出るまでの区間の(5)においては位置制御と力制御
を行う。
【0066】図16よって、制御装置440の制御のフ
ロ−チャ−トを説明する。制御装置440および油圧回
路の初期設定の後、地点(明かり区間、トンネル区間)
情報や走行速度(低速、高速)等の情報を運行管制装置
430から受けた後、表1に示す3モ−ド(Aモ−ド、
Bモ−ド、Cモ−ド)の設定を行い(ステップS1
0)、各モ−ドのステップA10〜A40、B10〜B
30、C10に沿って進む。AモードとBモードとは同
時に実行されることがある。
【0067】位置決め制御モードAの場合 ステップA10:位置情報によって予め決められた軌道
50から架線51までの高さ目標値から、シリンダ装置
360の位置決め目標値h*を設定する。
【0068】ステップA20:測長計350の値によっ
て架台180の現状の高さhxを逐次検出する。
【0069】ステップA30:(h*−hx)の位置偏
差量を算出した後、PID(比例、積分、微分)補償に
よるシリンダ装置360の位置決め制御を実施して、摺
り板110を架線51に接触させ、荷重計226の信号
を得る。この場合、架線51への摺り板110の接触力
は100N程得らるようにしている。
【0070】ステップA40:(h*−hx)がほぼ0
に等しくなつたならば、ステップS10に戻る。
【0071】力制御モードBの場合 ステップB10:位置情報によって予め決められた架線
51への押上力目標値f*を、シリンダ装置510の押
上力目標値f*として設定する。
【0072】ステップB20:荷重計226によって押
し上げ力fxを逐次検出する。
【0073】ステップB30:検出した押し上げ力fx
を用いて、架線51と摺り板110(質量m1,加速度
y1’’)、カバー120(質量m3,加速度y
3’’)間に作用する接触力f(=fx−m1・y
1’’−m3・y3’’−fq)を演算して状態推定す
る。但し、揚力fqは直接検出されないが、仮想して求
める。そして(f*−f)の押上力の偏差量を用いて、
フィ−ドバツク制御によってシリンダ装置510の押上
力の制御を実施し、カバー120を架線11に接触追従
させる。これによって架線高さが変化して接触力が大き
く変動しても、摺り板110が架線51から離線しにく
いように接触力の変動を小さい値に制御する。
【0074】ステップB40:(f*−f)がほぼ0に
等しくなつたならば、ステップS10に戻る。
【0075】固定モードCの場合 ステップC10:シリンダ装置510に最短長さを指令
し、シリンダ装置360に対して摺り板110が基準高
さに位置するように長さを指令する。
【0076】ステップC20:シリンダ装置510,3
60がそれぞれの指令長さになったことが測長計25
0,350によって検出すると、電磁チェツク弁413
を閉路させ、シリンダ装置510,360の伸縮を停止
させる。
【0077】尚、シリンダ装置610の制御はシリンダ
装置360への制御と実質的に同様である。
【0078】このように、600mmの架線高さ変化に
対応した位置決め制御と、架線外力に基因した外乱を抑
制するような押上力制御とを行って、摺り板110が架
線51に常時接触するようにしているので、全体の集電
性能が向上する。また、トンネル等の走行路線変化によ
る変動揚力に基因した外乱に対し、積極的に固定動作を
行っているので、架線51と摺り板110との間に生じ
る接触力変動を小さくできるものである。
【0079】上記各実施例では第1の昇降装置、第2の
昇降装置のそれぞれはシリンダ装置で構成しているが、
リンク機構(例えば、パンタグラフ式のリフタ)を用い
ても良い。例えば、第1の昇降装置をパンタグラフ式と
する場合は、架台180から吊り下げた架台にパンタグ
ラフ式のリフタを設け、このリフタに荷重計226等を
載せる。
【0080】上記実施例において、第1の昇降装置50
0の昇降の指令は荷重計226の検出値によって行って
いるが、公知のように架線51との距離を測定する検出
計の検出値であっても良い。また、公知のように、荷重
計は光ファイバーを使用することによって、絶縁用碍子
140よりも摺り板110側に設けることができる。
【0081】上記実施例の第1の昇降装置200のシリ
ンダ装置510と第2の昇降装置300のシリンダ装置
360とは別であるが、多段式シリンダ装置によって両
者を1つにしても良い。シリンダ装置510,360を
空気式シリンダ装置と摺る場合は、固定モードCにおい
てそのロッドの突出長さを固定できる手段を設ける。例
えば、シリンダの外部ににロッドを掴む手段を設ける。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、回転装置の上に昇降装
置を備えているので、屋根を切欠かないでも、また小さ
な切欠きで、大きな昇降量を得ることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の集電装置の側面図である。
【図2】図1の集電装置による集電時の正面図である。
【図3】図1の集電装置の要部の側面図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】図1の集電装置の回転装置の側面面図である。
【図6】図1の集電装置の導電ケーブルの平面図であ
る。
【図7】図6の側面図である。
【図8】図1の集電装置の昇降装置の部分の側面図であ
る。
【図9】図8の平面図である。
【図10】図9の10−10線断面図である。
【図11】図1の集電装置の第1の昇降装置の縦断面図
である。
【図12】図4の12−12線断面図である。
【図13】図20の平面図である。
【図14】図1の集電装置の油圧回路図である。
【図15】図1の集電装置の制御回路のブロック図であ
る。
【図16】図1の集電装置の制御装置の動作フロ−チャ
−トである。
【図17】図1の集電装置において、トンネルを走行す
る際の昇降装置の動作を説明するための図である。
【符号の説明】 51…架線、32…屋根、95…格納ド−ム、100…
集電装置、110…摺り板、120…カバー、130…
絶縁用碍子、140…導電用碍子、150,155…導
電用ケ−ブル、180…架台、500…第1の昇降装
置、510…油圧式シリンダ装置、226…荷重計、2
50,350,650…測長計、300…第2の昇降装
置、360…油圧式シリンダ装置、430…列車運行管
制装置、440…制御装置、600…第4の昇降装置、
610…シリンダ装置、630…案内装置、700、7
90…架台、715…油圧式シリンダ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧野 俊昭 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 飯田 明由 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 太田黒 俊夫 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 掛樋 豊 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 原 邦芳 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 寺田 勝之 山口県下松市大字東豊井794番地 日立笠 戸エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 大谷 巌太郎 山口県下松市大字東豊井794番地 笠戸機 械工業 株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】摺り板と、絶縁用碍子を介して前記摺り板
    を昇降させる第1の昇降装置と、該第1の昇降装置と前
    記絶縁用碍子の少なくとも一方に並列に設けた導電用碍
    子と、該導電用碍子と前記摺り板とを接続した導電手段
    と、前記第1の昇降装置と前記導電用碍子とを共に、ま
    たはそれぞれを単独で昇降させる第2の昇降装置と、前
    記第2の昇降装置および前記導電用碍子を載せた架台を
    回転させる回転装置と、からなる集電装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の集電装置において、前記
    第1の昇降装置は前記第2の昇降装置によって昇降させ
    られる架台から吊り下げられており、該第1の昇降装置
    の昇降する部材は前記架台を貫通して前記絶縁用碍子を
    支持していること、を特徴とする集電装置。
  3. 【請求項3】摺り板と、絶縁用碍子を介して前記摺り板
    を昇降させる昇降装置と、該昇降装置と前記絶縁用碍子
    の少なくとも一方に並列に設けた導電用碍子と、該導電
    用碍子と前記摺り板とを接続した導電手段と、前記第2
    の昇降装置および前記導電用碍子を載せた架台を回転さ
    せる回転装置と、からなり、 前記回転装置は、非集電時に前記昇降装置が水平方向に
    回転する方向の該昇降装置の下方に固定端を設置したシ
    リンダ装置と、該シリンダ装置の可動端と前記回転装置
    の回転軸とを接続するリンクと、からなること、を特徴
    とする集電装置。
  4. 【請求項4】摺り板と、絶縁用碍子を介して前記摺り板
    を昇降させる昇降装置と、該昇降装置と前記絶縁用碍子
    の少なくとも一方に並列に設けた導電用碍子と、該導電
    用碍子と前記摺り板とを接続した導電手段と、前記昇降
    装置と前記導電用碍子とを共にまたはそれぞれを単独
    で、昇降または回転させる駆動装置と、前記導電碍子の
    下端に接続した導電用ケーブルと、該導電用ケーブルの
    途中を移動自在に支持する支持手段と、からなる集電装
    置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の集電装置において、前記
    筒の高さ方向の設置位置は前記駆動装置による前記導電
    用碍子の下端の昇降範囲の中間の位置であること、を特
    徴とする集電装置。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の集電装置において、前記
    導電用ケーブルの車体側の端部と前記支持手段との間の
    該導電用ケーブルを撓ませたこと、を特徴とする集電装
    置。
  7. 【請求項7】請求項4に記載の集電装置において、前記
    駆動装置は回転装置であり、前記導電用ケーブルは前記
    導電用碍子の下端から前記回転装置の回転軸に平行に配
    置され、次いで前記回転軸に直交する方向に向けて配置
    されていること、を特徴とする集電装置。
  8. 【請求項8】摺り板と、絶縁用碍子を介して前記摺り板
    を昇降させる昇降装置と、該昇降装置と前記絶縁用碍子
    の少なくとも一方に並列に設けた導電用碍子と、該導電
    用碍子と前記摺り板とを接続した導電手段と、前記昇降
    装置および前記導電用碍子を載せた架台を回転させるも
    のであって、前記導電用碍子の中心軸が水平になるよう
    に回転させたとき、該導電碍子が前記絶縁用碍子よりも
    上方に位置する方向に回転させる回転装置と、からな
    り、 前記導電用碍子は前記導電手段側が小径のテーパ状であ
    り、 該導電用碍子を水平に回転させる方向において、該導電
    用碍子の前記導電手段側を他端側よりも後方に位置させ
    ていること、 を特徴とする集電装置。
  9. 【請求項9】摺り板と、絶縁用碍子を介して前記摺り板
    を昇降させる第1の昇降装置と、該第1の昇降装置と前
    記絶縁用碍子の少なくとも一方に並列に設けた導電用碍
    子と、該導電用碍子と前記摺り板とを接続した導電手段
    と、前記第1の昇降装置と前記導電用碍子とを共に、ま
    たはそれぞれを単独で昇降させる第2の昇降装置と、前
    記第2の昇降装置および前記導電用碍子を載せた架台を
    回転させるものであって、前記導電用碍子の中心軸が水
    平になるように回転させたとき、該導電碍子が前記絶縁
    用碍子よりも上方に位置する方向に回転させる回転装置
    と、前記導電用碍子の中心軸が水平方向に回転させたと
    き、前記の各機器を覆う格納ドームと、からなる車両。
  10. 【請求項10】摺り板と、絶縁用碍子を介して前記摺り
    板を昇降させる昇降装置と、該昇降装置と前記絶縁用碍
    子の少なくとも一方に並列に設けた導電用碍子と、該導
    電用碍子と前記摺り板とを接続した導電手段と、前記昇
    降装置と前記導電用碍子とを共にまたはそれぞれを単独
    で、回転させる駆動装置と、前記導電碍子の下端と車体
    に設置したコネクタとの間を接続した導電用ケーブル
    と、からなり、 前記導電用ケーブルは前記導電用碍子の下端から前記回
    転装置の回転軸に平行に配置され、次いで前記回転軸に
    直交する方向に向けて配置され前記コネクタに接続して
    いること、 を特徴とする車両。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の車両において、前記
    回転軸に直交する方向に向けて配置した部分の前記導電
    用碍子を支持する支持手段を備え、該支持手段と前記コ
    ネクタとの間の前記導電用ケーブルを撓ませたこと、を
    特徴とする車両。
  12. 【請求項12】摺り板と、絶縁用碍子を介して前記摺り
    板を昇降させる昇降装置と、該昇降装置と前記絶縁用碍
    子の少なくとも一方に並列に設けた導電用碍子と、該導
    電用碍子と前記摺り板とを接続した導電手段と、前記昇
    降装置および前記導電用碍子を載せた架台を回転させる
    ものであって、前記導電用碍子の中心軸が水平になるよ
    うに回転させたとき、該導電碍子が前記絶縁用碍子より
    も上方に位置する方向に回転させる回転装置と、前記導
    電用碍子の中心軸が水平方向に回転させたとき、前記の
    各機器を覆う格納ドームと、からなり、 前記導電用碍子は前記導電手段側が小径のテーパ状であ
    り、 該導電用碍子を水平に回転させる方向において、該導電
    用碍子の前記導電手段側を他端側よりも後方に位置させ
    ていること、 を特徴とする車両。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010183802A (ja) * 2009-02-09 2010-08-19 Kawasaki Heavy Ind Ltd パンタグラフ昇降制御装置
JP2015162249A (ja) * 2014-02-25 2015-09-07 ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company 物体の移動のためのシステムおよび方法

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