JPH08890U - 可変焦点カメラの移動鏡筒駆動装置 - Google Patents

可変焦点カメラの移動鏡筒駆動装置

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JPH08890U
JPH08890U JP1139495U JP1139495U JPH08890U JP H08890 U JPH08890 U JP H08890U JP 1139495 U JP1139495 U JP 1139495U JP 1139495 U JP1139495 U JP 1139495U JP H08890 U JPH08890 U JP H08890U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動鏡筒が繰込まれる方向に駆動されている
途中で障害物により停止し、予定の焦点距離位置に到達
し得ない異常事態が発生したとき、警報を発すると共に
直ちに正常な状態に回復させるようにする。 【解決手段】 T/Wスイッチ4がオン操作されて、鏡
筒12が、例えばT位置からW位置に繰込まれる方向に
駆動される途中で、指15、ゴミ16などの異物が鏡筒
12の外周面とカメラ本体部17との間に挟まって、途
中で駆動を停止したとする。すると、制御部10は、タ
イマー10が予定の時間を超えていることおよび移動鏡
筒状態検出手段としてのW位置検出スイッチ5がオフの
状態のままであることを認識し、モータ駆動回路11に
LレベルのT/W信号を与えると共にHレベルのモータ
ON/OFF信号を与えてモータ1を駆動せしめ、鏡筒
12を繰り出す方向へ逆移動させる。このとき、制御部
10は、警報手段に指令を与えて、警報を発生させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、可変焦点カメラに関し、より詳細には、可変焦点光学系を構成する レンズ群の少なくとも一部を収納支持する移動鏡筒をカメラ本体から繰出す方向 に位置する第1の焦点距離側位置と該カメラ本体内に繰込まれる方向に位置する 第2の焦点距離側位置との間をモータにより駆動することにより焦点距離を変更 する焦点距離変更機構を有する可変焦点カメラにおける移動鏡筒駆動装置に関す るものである。
【0002】
【従来の技術】
近来、レンズシャッタ式の二焦点カメラが続々出現してきている。即ち、この 種のカメラは、一般的にカメラ本体に主レンズとコンバータレンズとを内蔵し、 主レンズは撮影光軸上に移動可能に常時配設しておき、コンバータレンズは、選 択的に撮影光軸中に挿入するように構成されている。 このような多焦点カメラにおける焦点距離切換え機構は、例えば特開昭59−1 7540号公報に開示されている。
【0003】 この多焦点カメラの可変焦点光学系は、焦点距離を切換える切換スイッチの操 作によってモータが作動し上記主レンズを撮影光軸上を移動させると共にコンバ ータレンズを選択的に撮影光軸中に挿入するように構成されている。 そして一般に、上記主レンズを撮影光軸上で移動させて焦点距離を切換えるため に、主レンズを収納支持する移動鏡筒をカメラ本体から繰出したり、カメラ本体 内に繰込んだりしている。ところが上記移動鏡筒が繰出した状態からカメラ本体 内に繰込まれるとき、移動鏡筒とカメラ本体との間隙にゴミがはさまったり、ま た操作者(撮影者)の指などが不用意に置かれていると、これらが障害物となっ て移動鏡筒がその動作の途中で停止せしめられ、所定の位置に達し得ないという 事態が発生する。
【0004】 一般に、近年のカメラは、上記二焦点カメラに限らず可変焦点式カメラにおい ても電子化が進み、上記移動鏡筒は機構部を介してモータで駆動され、所定の焦 点距離に対応するストップ位置に配設されたレンズ位置検出用のスイッチ等によ ってその位置確認がなされ、そしてこれらを判断、制御するのがいわゆるマイコ ンと略称されているマイクロコンピュータである。 さて、上述のように、移動鏡筒が繰込まれる途中で動けなくなった場合、上記位 置検出スイッチに変化がないため上記マイコンは末だストップ位置に達していな いものと判断してモータを回転し続けることになる。
【0005】 従って、上記機構部のギア系に過大な負荷がかかり、これが破損したり、操作 者の指を挟んで怪我をさせたりして危険であるばかりでなく、この移動鏡筒を繰 込む動作が終了しないために撮影ができなくなるという大きな問題があった。ま たモータに大電流が流れて電源電池を無駄に消費するという問題があった。
【0006】 そこで、これらの問題を解決するために焦点距離の変更動作(移動鏡筒が繰込 む方向)が起動されてから所定時間が経過した後もなお上記位置検出スイッチに 変化がない場合は、何らかの異常事態が発生したものとして上記モータへの通電 を断つように構成したものが知られているが、このような構成のものは、移動鏡 筒とカメラ本体との間隙にゴミや指を挟んだ場合、そのままの状態でモータが停 止し、これらゴミや指を取り除くためには、移動鏡筒側から上記機構部およびモ ータを逆に駆動しなければならないことになる。しかし該機構部の構造にもよる が、逆側からの駆動が不可能なものもあり、また仮りに可能であっても強い外力 が必要で、実際上、これらゴミや指が取り出せないことが多いという問題があっ た。
【0007】 またこのような構成のものは、所定時間後に、単にモータへの通電を断つだけ なので、焦点距離の切換動作を再起動すれば、再度移動鏡筒が動けない状態であ るにもかかわらずこれを繰込む方向にさらにモータを駆動してしまうことになり 、動きがとれない状態から脱することができない。そして、折角のシャッタチャ ンスを逸してしまう、という欠陥があった。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上述の事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、安 価にして簡略な構成で、移動鏡筒が第2の焦点距離側に向かって繰込まれるに際 して、ゴミや操作者の指等の障害物によって上記移動鏡筒が上記第2の焦点距離 側の予定位置に到達し得ない異常事態が発生しても、その異常事態を報知し且つ 上記指等に損傷を受けるのを回避し得ると共に、上記異常事態から直ちに脱し正 常な状態に回復させ得る可変焦点カメラの移動鏡筒駆動装置を提供することにあ る。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上述の目的を達成するために、可変焦点光学系を構成するレンズ群 の少なくとも一部を収納支持する移動鏡筒をカメラ本体から繰出す方向に位置す る第1の焦点距離側位置と該カメラ本体内に繰込まれる方向に位置する第2の焦 点距離側位置との間をモータにより駆動することにより焦点距離を変更する焦点 距離変更機構を有する可変焦点カメラにおいて、上記焦点距離を変更する焦点距 離変更動作を起動する焦点距離変更起動手段と、この焦点距離変更起動手段の出 力を受け上記第1の焦点距離側または上記第2の焦点距離側への駆動であるかの 駆動方向を指示する方向情報を出力する駆動方向判定手段と、上記移動鏡筒が上 記第1の焦点距離側位置と上記第2の焦点距離側位置との間を予定量移動したか 否かを検出する移動鏡筒状態検出手段と、上記焦点距離の変更に必要にして充分 な時間に対応する変更予定時間を計時し該変更予定時間経過時点で計時終了信号 を出力する計時手段と、上記移動鏡筒を予定位置に設定すべく上記モータを駆動 制御するモータ駆動手段と、上記第2の焦点距離側位置に駆動する方向情報を上 記駆動方向判定手段より受け、上記モータ駆動手段によって上記移動鏡筒を上記 第2の焦点距離側位置に向けて駆動し始めた時点から計時動作を始めた上記計時 手段から計時完了信号を受けた時点で上記移動鏡筒が予定の焦点距離位置に到達 していないことを上記移動鏡筒状態検出手段から出力される検出信号により認識 したとき、上記移動鏡筒を上記第1の焦点距離側に戻すように上記モータ駆動手 段を制御する制御手段とから構成されていることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】
上記のように構成された可変焦点カメラの移動鏡筒駆動装置は、操作者の指あ るいはゴミ等の異物が鏡筒の外周に触れあるいは位置していたために、これらの 異物がカメラ本体との間に挟まりが鏡筒停止してしまうという異常事態が発生し た場合、次のように作用する。 焦点距離変更起動手段を操作し移動鏡筒を第2の焦点距離に向けて駆動し始めた 時点より計時動作を始めた計時手段から予定の時間が経過して計時完了信号を受 けた時点で上記移動鏡筒が予定の焦点距離位置に到達していないことを移動鏡筒 状態検出手段から出力される検出信号により認識したとき、制御手段は、上記異 常事態と判定し警告手段に対し警告を発するように指令すると共に移動鏡筒を第 1の焦点距離側に戻すようにモータ駆動手段を制御する。
【0011】 一方、焦点距離の変更動作を起動させてから計時手段に設定された予定時間が 経過する前に移動鏡筒が予定の位置に到達したとき、制御手段は、移動鏡筒状態 検出手段から出力される検出信号によっては異常と認識せず、上記の警告および 移動鏡筒の第1の焦点距離側に戻す動作は行われない。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。 図1は、本考案に係る可変焦点カメラの移動鏡筒駆動装置の実施の形態の全体構 成を示すブロック図、図2〜図4はいずれも第1図の実施の形態の動作順序を示 すフローチャートで、図2は、焦点変更動作全体を示すメインルーチン、図3お よび図4は、それぞれ図2に示すメインルーチンの中で使用されるサブルーチン で、図3は移動鏡筒の繰込み動作、図4は同じく移動鏡筒の繰出し動作を示して いる。
【0013】 図1において、1はカメラの撮影動作を起動する機械式スイッチからなる外部 操作可能なレリーズスイッチ、2aおよび2bはプルアップ抵抗、3および4は それぞれ焦点距離を変更する焦点距離変更起動手段を構成するプルアップ抵抗お よび外部操作可能な機械的モーメンタリースイッチよりなるT/Wスイッチ、D 1,D2はそれぞれ短絡防止用のダイオード、5〜8はそれぞれ移動鏡筒状態検 出手段を構成するもので、このうち、5は第2の焦点距離側位置としての短焦点 距離側の位置(以下「W位置」と称する)を検出する電気接点よりなるW位置検 出スイッチ、6は第1の焦点距離側位置としての長焦点距離側位置(以下「T位 置」と称する)を検出する電気接点よりなるT位置検出スイッチである。
【0014】 7および8は共にプルアップ抵抗である。9はプルアップ制御回路9で、この プルアップ制御回路9は、プルアップ制御トランジスタ9a 、このプルアップ 制御トランジスタ9a のベースとエミッタ間に接続されたバイアス抵抗9b 、プルアップ制御トランジスタ9a のベースに直列接続されたベース抵抗9c から構成されている。10は内部に計時手段としてのタイマーTMおよび駆動 方向判定手段としての方向フラグFGを有する制御手段としての制御部(以下「 CPU」と称する)である。
【0015】 このCPU10において、CM1およびCM2はそれぞれモータON/OFF 信号(r)およびT/W信号(q)を出力する制御出力端子、INT0は印加さ れる信号がLレベルになることによってCPU10の割込み動作を起動する割込 み入力端子、RLおよびT/Wは、それぞれ上記割込み動作の割込み源を識別す るための識別入力端子で、それぞれレリーズスイッチ1およびT/Wスイッチ4 が閉成したときLレベルになることをもって割込み源を認識できるように構成さ れている。CTLは、非動作時はHレベルを保持し、プルアップ制御回路9を動 作状態とするときLレベル信号を出力するコントロール出力端子、TWWおよび TWTは共に入力端子である。
【0016】 11はモータ駆動手段としてのモータ駆動回路、12は焦点距離の変更に伴っ て移動するレンズ系としての主レンズ系を収納支持する移動鏡筒(以下、単に「 鏡筒」という)12aはこの鏡筒12の前端部に設けられたフランジ部、12b は図示しない機構部を介してこの鏡筒12を駆動するアーム部、13は図示しな い該機構部を介して鏡筒12を上記T位置および上記W位置(方向を矢印で示す )の範囲内に亘って駆動するモータ、14はモータ駆動回路11を介してモータ 13に通電されるモータ電源、15は例えばカメラの操作者の指、16は異物と してのゴミ、17は一部を省略して示したカメラ本体部である。
【0017】 尚、一点鎖線は、光軸である。またCPU10の内部タイマーTMは、予め所 定の時間、少なくとも鏡筒12が予定の焦点距離位置、例えばT位置からW位置 への移動に要する移動時間より長く、例えば上記移動時間が0.7秒であるとす れば1.5秒〜2秒程度、すなわち焦点距離の変更に必要にして充分な時間に対 応する変更予定時間に設定されている。
【0018】 ここで接続関係を説明すると、プルアップ抵抗2a,2b,3の各一端は、そ れぞれプルアップ電源+Vとプルアップ制御トランジスタ9aのエミッタに並列 接続され、プルアップ抵抗2aの他端は短絡防止用のダイオードD1およびD2 をそれぞれ順方向に介してレリーズスイッチ1およびT/Wスイッチ4の一端に 接続されると共に割込み入力端INT0に接続され、プルアップ抵抗2bの他端 はレリーズスイッチ1の一端に直接接続されると共に識別入力端子RLとダイオ ードD1のカソード側に接続され、プルアップ抵抗3の他端はT/Wスイッチの 一端に直接接続されると共に識別入力端子T/WとダイオードD2のカソード側 に接続され、T/Wスイッチ4およびレリーズスイッチ1の他端はそれぞれ接地 されている。
【0019】 プルアップ抵抗7,8の一端は共にプルアップ制御トランジスタ9aのコレク タに接続され、他端はそれぞれW位置検出スイッチ5およびT位置検出スイッチ 6の一端に接続されると共にそれぞれCPU10の入力端子TWWおよびTWT に接続され、上記両スイッチ5,6の他端は共に接地されている。プルアップ制 御トランジスタ9aのベースはベース抵抗9cを介してコントロール出力端子C TLに接続されている。指示出力端子CM1およびCM2は、それぞれモータ駆 動回路11の制御入力端子ON/OFFおよびT/Wに接続されている。
【0020】 そして、モータ駆動回路11は、指示入力端子ON/OFFに入力されるモー タON/OFF信号(r)がLレベルのときモータ停止、Hレベルのときモータ は回転し、かつT/W信号(q)がLレベルのときは鏡筒12をW位置からT位 置に向って繰出す方向に駆動し、HレベルのときはT位置からW位置に向かって 繰込む方向に駆動するようにモータ電源14をモータ13に接続する構成となっ ている。尚、W位置検出スイッチ5およびT位置検出スイッチ6は、それぞれ鏡 筒12が予定の焦点距離位置、例えばW位置およびT位置に達した時点で閉成さ れ検出信号としてのLレベルの信号を出力するように構成されている。
【0021】 また、本実施例のカメラにおける焦点切換機構を説明すると、鏡筒12に収納 支持された主レンズ系は撮影光軸上に常時配設され、かつ撮影光軸に沿って摺動 可能に構成されている。そして、図示しないコンバータレンズ系はT位置の状態 では上記撮影光軸上に挿入されてフィルムアパーチューア面の近傍位置に設定さ れる。またW位置の状態では、コンバータレンズ系は撮影光軸上から退避される ように構成されている。
【0022】 そして、初期状態では鏡筒12およびコンバータレンズ系がW位置にあるよう に構成されている。従ってこの時CPU10内部の方向フラグFGも方向情報と してのW位置にセットされた状態を保持している。 図2〜図4については、後述の動作説明で詳述するので、ここでは省略する。尚 、図2のフローチャートは、図1の割込み入力端子INT0に入力される信号が Lレベルになった時点で起動される。
【0023】 次に、このように構成された本実施の形態の動作を図2〜図4のフローチャー トを参照しつつ説明する。 今、装置は初期状態にあるものとし、従って鏡筒12は、第2の焦点距離側位置 (W位置)にある。ここで、T/Wスイッチ4が閉成されると、CPU10の割 込み入力端子INT0の信号がLレベルとなる。この時点で、CPU10は、図 2に示す焦点変更動作を示すメインルーチンをSTARTより開始する。まず、 CPU10は、コントロール出力端子CTLをLレベルに立下げ、これによって プルアップ制御トランジスタ9aがON状態になり、CPU10の入力端子TW WおよびTWTがそれぞれプルアップ抵抗7および8を介してプルアップされる 。
【0024】 つまりCPU10は、上記両入力端子TWWおよびTWTの信号レベルを読取 ることができる状態になったのである。次に条件分岐「T/Wスイッチ?」にお いて、識別入力端子RLおよびT/WのいずれがLレベルになっているかをチェ ックする。今の場合、T/Wスイッチ4が閉成されているので識別入力端子T/ WがLレベルとなっていることから割込み源はT/Wスイッチ4であったことを 認識し、YESに分岐する。尚、上記条件分岐でNOに分岐するのはこの例では レリーズスイッチ1が閉成された場合で、所定の撮影動作を行う。
【0025】 さて、次の「W位置?」では、内部の方向フラグFGをチェックする。方向フ ラグFGは、初期状態なのでW位置であることを示している。従ってYESに分 岐し、次のサブルーチン「W→T切換」に進む。このサブルーチンの内容は、第 4図に示してある。
【0026】 図4に移って、「鏡筒繰出し」においてCPU10は、制御出力端子CM2の T/W信号(q)をLレベルにしてモータ駆動回路11に鏡筒を繰出す方向(T 位置方向)への駆動であることを知らせ、次に制御出力端子CM2のモータON /OFF(r)をHレベルに立上げてモータ13をT位置方向に回転させる。す ると鏡筒12は、図1中左方向へ移動し始める。次の「タイマースタート」で内 部のタイマーTMをゼロクリアした上で時計動作を開始させる。次の条件分岐「 T位置か?」では、上述の入力端子TWTの信号レベルをチェックする。鏡筒1 2は、移動を開始したばかりなのでまだT位置には達しておらず、従ってT位置 検出スイッチ6も第1図に示す状態(開放)になっているのでNOに分岐する。
【0027】 次の「設定時間内?」ではタイマーTMが予め設定された設定時間(切換予定 時間)例えば、2秒を越えたか否かをチェックする。ここでも同様にまだ動作を 開始したばかりなので、YESに分岐し再び「T位置か?」に戻り、上記の動作 を繰返す。この動作ループを「繰出しチェックループ」と呼ぶこととする。しか る後、鏡筒12が、T位置に到達するとT位置検出スイッチ6が閉成され、上記 繰出しチェックループ内の「T位置か?」をYESに分岐して該繰出しチェック ループを脱出し、次の「モータストップ」でモータON/OFF信号(r)をL レベルに立下げてモータ13を停止させ、方向フラグFGをT位置に更新して繰 出し動作を終える。そして最後のRTSで第2図のメインルーチンにリターン( 復帰)する。
【0028】 さて、図2に移って、CPU10は「CTL出力OFF」で制御出力端子CT Lの信号をHレベルに立上げプルアップ制御回路9をOFF状態にして休止状態 に至る。この時の鏡筒12が、図1に示す状態である。 次に、例えば操作者の指15あるいはゴミ16が図1に示すように鏡筒12の外 周に触れあるいは位置していたことを原因として異常事態が発生する場合につい て説明する。この状態で、T/Wスイッチ4が閉成されると、上述のように図2 のフローチャートは、STARTから条件分岐「W位置?」までは同様の動作で この条件分岐では、方向フラグFGはT位置に更新されているので、NOに分岐 しサブルーチン「T→W切換」に進む。
【0029】 ここで図3に示すサブルーチンのフローチャートに移って、先ず「鏡筒繰込み 」で、CPU10はT/W信号(q)をHレベルにし、モータON/OFF信号 (r)をHレベルに立上げてモータ13を繰込み方向に回転させる。鏡筒12は 、図1中右方向へ移動を始める。次の「タイマースタート」では、上述したよう に内部タイマーTMをゼロクリアした上で計時動作を開始させる。次の「W位置 か?」では入力端子TWWの信号レベルをチェックし、未だ動作が始まったばか りなのでW位置検出スイッチ5は開放されているからNOに分岐する。
【0030】 次の「設定時間内?」も同様に未だ時間があまり経過していないのでYESに 分岐し、再び「W位置か?」に戻り、以下同じ動作を繰返す。ここで、この動作 ループを「繰込みチェックループ」と呼ぶこととする。 しかる後、鏡筒12がW位置に到達すれば、上記繰込みチェックループ内の「W 位置か?」においてYESに分岐して該繰込みチェックループを脱出し、その後 は図4で説明した繰出し動作と同様にして休止状態に至が、この場合、指15あ るいはゴミ16の障害物がカメラ本体17とフランジ部12aと間に挟まり、あ るいはカメラ本体17と鏡筒12の外周とが摺動する間隙に巻込まれて、鏡筒1 2がW位置に達する前の位置でロックされ動きがとれない異常事態が発生するこ ととなる。
【0031】 従って、上記繰込みチェックループ内の「W位置か?」からYESに分岐して の該繰込みチェックループからの脱出はあり得ない。しかしながら、本実施の形 態においては、切換予定時間である2秒が経過すると、上記繰込みチェックルー プ内の「設定時間内?」でNOに分岐して上記繰込みチェックループを脱出する 。そして次のサブルーチン「W→T切換」に進み、引続いて、図4に示すサブル ーチンのフローチャートに移る。図4の動作内容は、すでに説明したので、フロ ーチャートとの対応は省略するが、CPU10は異常事態であることを察知し、 ただちに鏡筒12をT位置側へ繰出す方向にモータ13を逆転させ、タイマーT Mをスタートさせて上記繰出しチェックループに至る。
【0032】 そして鏡筒12がT位置に到達し得るならば、上述と同じ動作となって最終的 に休止状態に至る。 ところが、指15およびゴミ16を挟み込んだ状態からこれら指、ゴミ15,1 6が離脱し得る程度までT位置側に繰出された時点で、さらに鏡筒12の前端側 に新たな障害物(図示せず)が出現してT位置に到達し得なくなったとすると、 上記繰出しチェックループ内の「T位置か?」からの脱出は可能性としてなくな るが、「設定時間内?」の条件分岐において、2秒を超過すると「モータストッ プ」でただちにモータ13を停止させ、繰出し動作を終了する。
【0033】 ここで、例えば、鏡筒12が正規の位置に停止していないことを撮影者に警告 を発する警告手段を設けるように構成しておけば、撮影者はそれを知って障害物 を除去した上、再度T/Wスイッチ4をON操作することにより、第2図と第3 図に示すフローチャートに従って、正規のW位置に設定される。 従ってこの後はレ リーズスイッチ1を閉成すれば、上記撮影動作が自由に起動 できる。
【0034】 このように、本実施の形態によれば、鏡筒12をW位置へ駆動する繰込み動作 において、何らかの理由で所定時間内に鏡筒12がW位置に到達し得ない場合は 、異常事態に対処するためにただちにT位置側へ鏡筒12を繰出すように構成し たから、指15およびゴミ16をカメラ本体17と該鏡筒12と間に挟み込んだ ような場合でも、ただちに離脱させることができ、指等の人体に損傷を与えるの を回避ないしは最小限度に抑えることができる利点があり、また、ゴミ16も容 易に取除くことができる利点があり、さらにモータ13に過大な電流を流す期間 も最小限度に制限でき、従って機構部のギア系に過大な負荷をかけることもなく 、良好な状態を保持できる利点があるばかりでなく、異常事態から迅速に脱出し て撮影動作が起動できる状態に移行するのでシャッタチャンスを最大限活かせる 利点がある。
【0035】 また、上述の異常事態に対処するための繰出し動作においても新たな異常事態 の発生に対してモータ13を停止させるので、つまり二重の安全機能を持ってい るので、一度離脱し得る状態になった指15およびゴミ16を再度挟み込むこと もなく、さらにモータ13および上記ギア系等への悪影響も防止し得る利点があ る。 また、上記機構部の上記繰込み方向の動作を行う部位が破損した場合でもCPU 11は異常事態を察知して鏡筒12をただちにT位置へ繰出すので、撮影を続行 でき、シャッタチャンスを逸することを防止し得る利点がある。
【0036】 尚、本考案は、上述の実施の形態に何ら限定されることなく、その要旨を逸脱 しない範囲内において種々変形実施が可能なものである。 例えば、タイマーTMの設定時間1.5〜2秒に限ることなく、電池の放電能力 および耐寒性能等を考慮した上で、上記移動時間を準備に適切な時間を設定する ならば、任意でよい。
【0037】 また、駆動方向判定手段は、方向フラグFGに限ることなく、W位置検出スイ ッチ5およびT位置検出スイッチ6の状態を認識することで行ってもよい。尚、 この場合は、方向フラグFGが省略できる利点がある。 また、T/Wスイッチ4は、ON/OFFという二つの状態しか持たない単投型 のスイッチに限ることなく、4つの状態を持つ、いわゆるシーソースイッチ等を 用いてもよい。
【0038】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、移動鏡筒が第2の焦点距離側に向って繰 込まれる方向に駆動される際、ゴミや撮影者の指等の障害物が移動鏡筒とカメラ 本体部との間に挟まり、移動鏡筒が上記第2の焦点距離側の予定の位置に到達し 得ない異常事態が発生した場合、その異常を操作者に警告すると共に上記指等の 身体が損傷を受けるのを回避ないしは最小限に抑えることができ、そして上記異 常事態から直ちに脱し正常な光学性能を発揮する状態に復帰させ得る可変焦点カ メラの移動鏡筒駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る可変焦点カメラの移動鏡筒駆動装
置の一つの実施の形態の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図2】上記図1に示す実施の形態の動作順序を示すフ
ローチャートであり、焦点変更動作全体を示すメインル
ーチンである。
【図3】図2に示す実施の形態のメインルーチンで使用
するサブルーチンで、この図の場合、移動鏡筒の繰込み
動作を示している。
【図4】図2に示す実施の形態のメインルーチンで使用
するサブルーチンで、この図の場合、移動鏡筒の繰出し
動作を示している。 1 レリーズスイッチ、 4 T/Wスイッチ、 5 W位置検出スイッチ、 6 T位置検出スイッチ、 9 プルアップ制御回路、 10 制御部(CPU)、 TM タイマー、 FG 方向フラグ、 CM1,CM2 制御出力端子、 INT0 割込み入力端子、 RL,T/W 識別入力端子、 CTL コントロール出力端子、 TWW,TWT 入力端子、 11 モータ駆動回路、 12 移動鏡筒(鏡筒)、 12a フランジ部、 13 モータ、 14 モータ電源、 15 指、 16 ゴミ、 17 カメラ本体部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変焦点光学系を構成するレンズ群の少
    なくとも一部を収納支持する移動鏡筒をカメラ本体から
    繰出す方向に位置する第1の焦点距離側位置と該カメラ
    本体内に繰込まれる方向に位置する第2の焦点距離側位
    置との間をモータにより駆動することにより焦点距離を
    変更する焦点距離変更機構を有する可変焦点カメラにお
    いて、上記焦点距離を変更する焦点距離変更動作を起動
    する焦点距離変更起動手段と、この焦点距離変更起動手
    段の出力を受け上記第1の焦点距離側または上記第2の
    焦点距離側への駆動であるかの駆動方向を指示する方向
    情報を出力する駆動方向判定手段と、上記移動鏡筒が上
    記第1の焦点距離側位置と上記第2の焦点距離側位置と
    の間を予定量移動したか否かを検出する移動鏡筒状態検
    出手段と、上記焦点距離の変更に必要にして充分な時間
    に対応する変更予定時間を計時し該変更予定時間経過時
    点で計時終了信号を出力する計時手段と、上記移動鏡筒
    を予定位置に設定すべく上記モータを駆動制御するモー
    タ駆動手段と、上記第2の焦点距離側位置に駆動する方
    向情報を上記駆動方向判定手段より受け、上記モータ駆
    動手段によって上記移動鏡筒を上記第2の焦点距離側位
    置に向けて駆動し始めた時点から計時動作を始めた上記
    計時手段から計時完了信号を受けた時点で上記移動鏡筒
    が予定の焦点距離位置に到達していないことを上記移動
    鏡筒状態検出手段から出力される検出信号により認識し
    たとき、上記移動鏡筒を上記第1の焦点距離側に戻すよ
    うに上記モータ駆動手段を制御する制御手段とから構成
    されていることを特徴とする二焦点カメラの移動鏡筒駆
    動装置。
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