JPH088912B2 - 心電図測定用着身具 - Google Patents

心電図測定用着身具

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JPH088912B2
JPH088912B2 JP4250523A JP25052392A JPH088912B2 JP H088912 B2 JPH088912 B2 JP H088912B2 JP 4250523 A JP4250523 A JP 4250523A JP 25052392 A JP25052392 A JP 25052392A JP H088912 B2 JPH088912 B2 JP H088912B2
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tightening
chest
elongated
electrodes
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惠 橋本
千里 岩波
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、心電図を記録するため
患者の身体に電極を固定するに際し、患者に着用せしめ
ることにより電極を患者の身体の所定位置に密接して配
置することができるようにした着身具に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来より心電図の記録を
行うためには、心臓の起電力を誘導する位置に対応し
て、個々の電極を粘着テープで患者の身体に貼付する方
法が採用されている。
【0003】ところで、心疾患の中でも狭心症や心筋梗
塞、不整脈等は、症状発現時のみに心電図変化が起こる
ため、そのときの心電図を記録することが診断の確定に
必要不可欠である。然しながら、これらの疾患では、心
電図変化が一過性であったり、診察時の誘発試験でも発
作誘発が困難なことも多く、初期の診断確定に手間取る
ことが多々ある。
【0004】このため、症状発現時の心電図を記録する
ためには、日常生活における発作時にその場で心電図を
記録できるように配慮しなければならず、従来より24
時間心電図記録検査が行われてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の24時間心電図
記録検査方法では、当然のことながら、患者が記録計を
装着している24時間の間に発作が起こらなければ、2
4時間の記録自体が無意味なものになってしまう。記録
テープを交換すること等により、記録時間の延長を図る
ことはできるが、24時間心電図や病棟内の心電図監視
の場合、従来では電極を粘着テープで患者の身体に貼付
する方法のため、皮膚のかぶれや、かゆみを生じる虞れ
があり、患者に強いる苦痛が大である。また、長時間の
記録検査に際しては、汗や垢により粘着テープが剥離す
るため、作業に困難を伴う。一方、心電図検査室におけ
る心電図記録の場合、従来では手足に大型のクリップ型
の電極をはさんだり、胸部に吸盤式の電極を吸着せしめ
る方法のため、これが持続的にモニターすることを目的
とした心電図記録検査に適当でないことはいうまでもな
い。更に、記録自体が簡易の二極誘導を2ないし3個し
か行っていないため、狭心症の診断に重要なST部解析
には客観性が低下する等、不向きな点が多かった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、種々研究し
た結果、上記課題を解決するためには、下着のようなシ
ート状の着身具に電極を取付け、患者がこのような着身
具を着用して発作までの時間を過ごせば、従来のような
電極を粘着テープで貼付したりクリップではさみつけた
りする方法等に比して、作業が格段に容易であり、特
に、十二誘導心電図の持続的記録のために待機する際に
特効があり、しかも、患者の苦痛が大幅に軽減され、有
利であることを知得した。ところが、このような着身具
を構成するに際しては、次の条件を配慮することが必要
である。
【0007】第一に、本発明者の経験によれば、1カ月
に2、3回しか発作を起こさない患者もおり、時には相
当の長期間にわたる記録検査を行わなければならないこ
とも予想されるため、前記着身具は、着用時における患
者の負担を最低限に抑えることが必要であり、発作まで
の待機中に身体を圧迫したり、違和感を生じないことが
要求される。
【0008】第二に、いざ発作という時には、電極と身
体の関係が速やかに良好な記録を可能とする状態に整備
されていなければならない。
【0009】第三に、入浴時等に着身具を脱いだりする
ことを考慮して、身体に対する着脱が容易なものでなけ
ればならない。
【0010】第四に、長期間にわたる記録検査に備え
て、着身具は、通常の洗濯により清潔な状態を保ちつつ
繰り返し着用できることが必要である。
【0011】第五に、製品コストの点からすれば、着身
具は、男女兼用可能とし、大小サイズを数種類備えるだ
けで、誰にでも着用可能な構成にすることが好ましい。
【0012】そこで、本発明者は、男女兼用の安価な着
身具としながら、待機中においては患者が一般のシャツ
やベスト等の衣類と同様に快適に着用することができ、
しかも、洗濯により清潔な状態を保ちつつ繰り返し着用
できる一方、発作等が起きて急遽、心電図記録を行わな
ければならないときには、電極を速やかに身体表面の目
的部位に密着できるように構成した着身具を提供するこ
とが有利であることを知得し、先に、特願平3−140
893号及び特願平3−140894号(何れも出願
日:平成3年5月15日)を提案した。また、これらの
発明の改良として特願平4−168491号(出願日:
平成4年6月3日)を提案した。
【0013】ところで、これらの発明に係る着身具を基
本としつつ、更に衣類と同様の快適な着用感を追究する
と共に、発作時における着身具の迅速な緊締と、身体に
対する電極の確実な密着を可能ならしめるよう研究を重
ねたところ、電極を着用者の身体に緊締自在とするため
の緊締用長尺体に新たな改良を加えることが有利である
ことを知得した。
【0014】 而して、本発明が手段として構成したと
ころは、前身頃と後身頃を両肩部及び両脇下部で連結
し、両肩部近傍の内面に双極肢誘導の電極を設け、前身
頃の胸部の内面に胸部誘導の電極を設け、前身頃の胴部
の内面に下肢相当誘導の電極を設けた心電図測定用着身
具において、一対の肩部緊締用長尺体8a、8bの各端
部を前記肩部近傍に固着すると共に、該長尺体を前身頃
の上部側縁に沿わしめ且つ脇部より更に延長せしめ、該
延長端11、11の一対を胸部又は胴部の前方で締着自
在に構成し、一対の胸部緊締用長尺体14a、14bの
各端近傍部を後身頃の胸部対応位置において相互にオー
バラップ状に配置し、各端16、16を後身頃の両側近
傍部に固着すると共に、両胸部緊締用長尺体14a、1
4bを各固着端16、16より対向して延長し且つ両脇
部より更に延長せしめ、一対の胴部緊締用長尺体20
a、20bの各端近傍部を後身頃の胴部対応位置におい
て相互にオーバラップ状に配置し、各端22、22を後
身頃の両側近傍部に固着すると共に、両胴部緊締用長尺
体20a、20bを各固着端22、22より対向して延
長し且つ両脇部より更に延長せしめ、脇部の一側部にお
いて延長せしめられた一方の胸部緊締用長尺体14aの
延長端17と一方の胴部緊締用長尺体20aの延長端2
3を合流一体化せしめた自由端26aを構成せしめると
共に、脇部の他側部において延長せしめられた他方の胸
部緊締用長尺体14bの延長端17と一方の胴部緊締用
長尺体20bの延長端23を合流一体化せしめた自由端
26bを構成せしめ、前記自由端26a、26bの一対
を胸部又は胴部の前方で締着自在に構成して成る点にあ
る。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を詳述す
る。
【0019】図1ないし図3に示す1実施例において、
着身具1は、前身頃2と後身頃3を両肩部4、4及び両
脇下部5、5で連結したほぼシャツ又はベスト等の如き
衣類の一種を構成しており、伸縮性や通気性に富み、一
般家庭で洗濯できる生地、即ち、編地又は織地(以下、
編織物と総称する)を裁断し縫製することにより製作さ
れる。
【0020】着身具1の前身頃2は、図1(A)に示す
ように、着用時において着用者の乳部を露出せしめるよ
うな切欠部6、6を形成している。従って、着用者が男
女何れの場合であっても、着身具1を着用者の身体にフ
ィットせしめることが可能である。
【0021】前身頃2の内側には、着用時に着用者の心
臓の起電力を誘導する位置に対応して複数の電極7を設
けている。この電極は、両肩部4、4の近傍内面に設け
られた双極肢誘導の電極7a、7bと、前身頃2の胸部
内面に設けられた胸部誘導の電極7c、7d、7e、7
f、7g、7hと、前身頃2の胴部内面に設けられた下
肢相当誘導の電極7i、7jを含む。これらの電極7か
ら延びるリード線は、適宜、着身具1の外部において結
束することにより導出すれば良い。或いは、このような
リード線を着身具1の内部を通じて配線し、図示省略し
ているが、着身具1の外側に設けられたコネクタに結線
することにより、該コネクタに多軸ピンを介して着脱自
在に挿着されるプラグによりケーブルを経て心電図計に
導かれる構成としても良い。
【0022】テープ生地等の帯状編織物から成る一対の
肩部緊締用長尺体8a、8bは、図1(A)及び(B)
に示すように、各端部9、9を前記肩部4、4の近傍位
置に縫着等により固着されており、該端部9、9から延
長されて後身頃3の上部側縁に沿わしめられる牽引部1
0、10と、該牽引部から延長されて脇部より更に延び
る延長部11、11とを備えている。
【0023】図1(B)に示すように、後身頃3の上部
両側縁には、肩部緊締用ガイド体12、12が設けら
れ、該ガイド体12、12により肩部緊締用長尺体8
a、8bのそれぞれを案内せしめている。図示実施例の
場合、各ガイド体12は、テープ生地等の帯状編織物か
ら成り、該ガイド体12の両側縁を後身頃3に縫着する
ことにより、該ガイド体12と後身頃3との間にチュー
ブ状の案内路13を形成すると共に、該案内路13を脇
部において開口13aせしめ、この案内路13、13に
肩部緊締用長尺体8a、8bを遊挿している。尚、この
ガイド体12の構成は、図示実施例の他、種々の構成が
可能であり、例えば、後身頃3の上部両側縁自体を折返
し、折返された重合部の端縁を後身頃3に縫着すること
により案内路13を形成するように構成しても良い。
【0024】また、テープ生地等の帯状編織物から成る
一対の胸部緊締用長尺体14a、14bは、図1(B)
に示すように、各端部近傍部15、15を後身頃3の胸
部対応位置に相互にオーバラップ状に配置し、各端部1
6、16を後身頃3に縫着等により固着されており、脇
部から延びる延長部17、17を備えている。この際、
各端部16、16は、前後身頃2、3の縫合部1aに重
ねて縫着するか、或いは縫合部1aの近傍に縫着するこ
とが好ましく、これにより、後述の緊締時に縫合部1a
を引き寄せつつ前身頃2を好適に緊締できる。
【0025】図1(B)及び図3に示すように、後身頃
3の胸部対応位置には、胸部緊締用ガイド体18が設け
られ、該ガイド体18により一対の胸部緊締用長尺体1
4a、14bのオーバラップされた端部近傍部15、1
5を案内せしめている。図示実施例の場合、胸部緊締用
ガイド体18は、帯状編織物から成り、該ガイド体18
を後身頃3の胸部対応位置に横一文字状に配置すると共
に、該ガイド体18の両側縁を後身頃3に縫着すること
により、該ガイド体18と後身頃3との間にチューブ状
の案内路19を形成し、脇下部に位置して案内路19の
両端を開口19a、19aせしめ、この案内路19に胸
部緊締用長尺体14a、14bの端部近傍部15、15
を遊挿している。尚、このガイド体18の構成は、図示
実施例の他、種々の構成が可能であり、例えば、ズボン
等に採用されている所謂ベルト通し材のようなC形のテ
ープ生地を所定間隔をおいて複数個縫着することにより
案内路19を形成する構成としても良い。
【0026】更に、テープ生地等の帯状編織物から成る
一対の胴部緊締用長尺体20a、20bは、図1(B)
に示すように、各端部近傍部21、21を後身頃3の胴
部対応位置に相互にオーバラップ状に配置し、各端部2
2、22を後身頃3に縫着等により固着されており、脇
下部から延びる延長部23、23を備えている。この
際、各端部22、22は、前後身頃2、3の縫合部1a
に重ねて縫着するか、或いは縫合部1aの近傍に縫着す
ることが好ましく、これにより、後述の緊締時に縫合部
1aを引き寄せつつ前身頃2を好適に緊締できる。
【0027】図1(B)及び図3に示すように、後身頃
3の胴部対応位置には、胴部緊締用ガイド体24が設け
られ、該ガイド体24により一対の胴部緊締用長尺体2
0a、20bのオーバラップされた端部近傍部21、2
1を案内せしめている。図示実施例の場合、胴部緊締用
ガイド体24は、帯状編織物から成り、該ガイド体24
を後身頃3の胴部対応位置に横一文字状に配置すると共
に、該ガイド体24の両側縁を後身頃3に縫着すること
により、該ガイド体24と後身頃3との間にチューブ状
の案内路25を形成し、脇下部に位置して案内路25の
両端を開口25a、25aせしめ、この案内路25に胴
部緊締用長尺体20a、20bの端部近傍部21、21
を遊挿している。尚、このガイド体24の構成は、図示
実施例の他、種々の構成が可能であり、前述したような
C形のテープ生地を所定間隔をおいて複数個縫着するこ
とにより案内路25を形成する構成としても良い。
【0028】図示実施例において、胸部緊締用長尺体1
4a、14bの延長部17、17と、胴部緊締用長尺体
20a、20bの延長部23、23とは、脇部の外方に
おいて相互に合流一体化され、それぞれ左右に延びる自
由端26a、26bを構成している。然しながら、この
ように合流一体化することなく、各延長部17、17、
23、23をそれぞれ独立に延長して、それぞれの終端
部分により自由端を構成せしめても良い。
【0029】上記実施例によれば、待機中において、着
用者(被検者)は、着身具1を通常のシャツやベスト等
の衣類と同様の方法で着用し、肩部緊締用長尺体8a、
8b、胸部緊締用長尺体14a、14b、胴部緊締用長
尺体20a、20bを緊締することなく、着身具1をル
ーズな状態に保ち、身体を圧迫されることなくリラック
スできる。従って、各長尺体8a、8b、14a、14
b、20a、20bは、着身具1からぶら下げたままの
状態でも良く、或いは、これらの長尺体の延長部を着用
者の胸部又は胴部の前方においてルーズに結束しておい
ても良い。
【0030】そこで、発作等が起きて急遽、心電図記録
を行わなければならないときは、各長尺体8a、8b、
14a、14b、20a、20bを緊締し、電極7を速
やかに身体表面の目的部位に密着せしめる。
【0031】即ち、肩部緊締用長尺体8a、8bの延長
部11、11を着用者の胸部又は胴部の前方に回し、そ
こで相互に緊締しつつ縛りつければ、図2に示すよう
に、該長尺体8a、8bの固着端部9、9が着身具1の
肩部4、4を牽引し、双極肢誘導の電極7a、7bを着
用者の肩部に密着せしめる。この際、肩部緊締用長尺体
8a、8bは、肩部緊締用ガイド体12内を移動しつつ
固着端部9、9において肩部4、4を牽引し、該肩部
4、4を緊張するので、双極肢誘導の電極7a、7bを
着用者の身体に押圧する。
【0032】また、胸部緊締用長尺体14a、14b及
び胴部緊締用長尺体20a、20bの自由端26a、2
6bを着用者の胸部又は胴部の前方に回し、そこで相互
に緊締しつつ縛りつければ、図3に示すように、後身頃
3が背部中央に向けてたぐり寄せられ、その結果、前身
頃2を両側方に牽引し、胸部誘導の電極7c〜7h並び
に下肢相当誘導の電極7i、7jを着用者の身体に密着
せしめる。
【0033】この際、胸部緊締用長尺体14a、14b
は、胸部緊締用ガイド体18内を移動しつつ端部16、
16を相互に近接する方向に牽引し、後身頃3を脇部近
傍から背部中央に向けてたぐり寄せるので、これに相当
して前身頃2の胸部を緊張せしめ、胸部誘導の電極7c
〜7hを着用者の身体所定部位に押圧する。
【0034】一方、胴部緊締用長尺体20a、20bも
前記と同様に、胴部緊締用ガイド体24内を移動しつつ
端部22、22を相互に近接する方向に牽引し、後身頃
3を脇下部近傍から背部中央に向けてたぐり寄せるの
で、これに相当して前身頃2の胴部を緊張し、下肢相当
誘導の電極7i、7jを着用者の身体所定部位に押圧せ
しめる。
【0035】従って、各長尺体8a、8b、14a、1
4b、20a、20bを緊締するだけで、迅速に電極7
を身体の所定部位に押圧せしめ、心電図記録の態勢を整
えることが可能になる。
【0036】このような緊締状態を好適に持続せしめる
ため、各長尺体8a、8b、14a、14b、20a、
20bを構成するテープ生地は、ゴム糸を編込んだ弾性
伸縮生地又は弾性伸縮可能な編組織を有するニット生地
(例えば商品名:スパンデックス)等の伸縮弾性のある
編織物により構成することが好ましい。
【0037】ところで、各長尺体8a、8b、14a、
14b、20a、20bの緊締は、前記実施例におい
て、着用者の胸部又は胴部の前方に回して縛りつける方
式、即ち、浴衣の帯紐を縛りつける要領により行う方式
を説明したが、その他、種々の構成を採用することが可
能である。例えば、長尺体の対向端(肩部緊締用長尺体
8a、8bの延長部11、11の突き合わせ端部、胸部
緊締用長尺体14a 14b及び胴部緊締用長尺体20
a、20bの自由端26a、26bの突き合わせ端部)
の相互に、固着位置を変更調整自在とする面ファスナを
設けたり、或いはスナップ式ファスナや、ボタンとボタ
ン孔によるボタン式ファスナ等の着脱自在な固着手段を
該長尺体の長手方向に間隔をおいて複数個所に設け、固
着位置を選択することにより緊締と弛緩を自在ならしめ
る構成としても良い。更には、ズボン用ベルトのバック
ルに見られるような緊締・弛緩自在なバックルを設けて
も良い。
【0038】また、図示実施例においては、胸部を緊締
するための胸部緊締用長尺体14a、14bと、胴部を
緊締するための胴部緊締用長尺体20a、20bの二つ
の緊締手段について説明したが、これらの緊締手段は、
三つ以上の複数構成とすることも可能であり、必要に応
じて長尺体を追加構成しても良い。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成した結果、
次の効果を奏する。
【0040】(1) 本発明によれば、着身具1が着用
時に心臓の起電力を誘導する位置に対応して電極を設け
た構成であるから、従来のような複数の電極をそれぞれ
粘着テープで身体の所定個所に貼付したりクリップでは
さみつけたりする方法等に比して、着用者に着身具1を
着せるだけで良く、粘着テープによる皮膚のかぶれやか
ゆみを生じないだけでなく、電極の配備作業を極めて簡
単容易に行うことができる。このことは、長時間の記録
検査に際して、入浴等のため着身具1を脱いだり、入浴
後に着身具1を再度着用する場合も、その作業を迅速容
易に行うことができることから、その効果は著大であ
る。
【0041】(2) また、本発明によれば、肩部緊締
用長尺体8a、8bを緊締・弛緩自在とし、しかも、肩
部緊締用長尺体8a、8bに加えて、胸部緊締用長尺体
14a、14b並びに胴部緊締長尺体20a、20bを
緊締・弛緩自在に構成したものであるから、患者が待機
中は、これらの長尺体を弛緩せしめることにより患者の
リラックスした快適な着用状態を保証する一方、症状発
現時には長尺体を緊締せしめることにより直ちに電極を
身体に密着せしめ、速やかに正確な心電図記録を行うこ
とができるので、長時間の心電図記録検査に顕著な効果
を有する。
【0042】(3) また、本発明によれば、一対の肩
部緊締用長尺体8a、8bを介して着身具1の肩部4、
4を背部から脇部に向けて牽引することにより該肩部
4、4を緊張せしめるので、双極肢誘導の電極7a、7
bを着用者の肩部に好適に密着せしめることが可能にな
るという効果がある。
【0043】(4) 特に、本発明によれば、一対の胸
部緊締用長尺体14a、14b並びに一対の胴部緊締用
長尺体20a、20bが、それぞれ図1(B)及び図3
に示されるようにオーバラップされ、締着したとき、端
部16、16の相互と、端部22、22の相互を引き寄
せ、後身頃3を両側から中央に向けて緊締することが可
能になり、迅速かつ強固な緊締を得ることができるた
め、着身具のサイズを着用者の体格よりも相当に大きく
形成し、常時はリラックスせしめる反面、発作時には着
身具を迅速かつ容易に緊締できるという効果がある。 (5) しかも、本発明によれば、脇部において胸部緊
締用長尺体14a、14bと胴部緊締用長尺体20a、
20bを合流一体化させた自由端26a、26bを形成
しているので、胸部又は胴部の前方で一対の自由端26
a、26bを締着するだけで胸部緊締用長尺体14a、
14bと胴部緊締用長尺体20a、20bを同時に締着
できる便利があり、発作時の緊急性に容易に対応できる
という効果がある。 (6) 尚、本発明において、着身具1の全体を伸縮性
や通気性に富む編織物により形成しておけば、一般の下
着や衣服と同様の快適な着用が可能となり、しかも、通
常の洗濯により清潔な状態を保ちつつ繰り返し着用する
ことができ、更に、男女兼用が可能であるから、大小サ
イズを数種類準備するだけで、不特定多数の患者に着用
可能であり低コスト生産が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の着身具の1実施例を示し、(A)は正
面方向から示す斜視図、(B)は背面方向から示す斜視
図である。
【図2】本発明の着身具の1実施例に関し、肩部緊締用
長尺体の作用を示す一部断面側面図である。
【図3】本発明の着身具の1実施例に関し、胸部緊締用
長尺体及び胴部緊締用長尺体の作用を背面方向から示す
要部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 着身具 2 前身頃 3 後身頃 4 肩部 7a、7b 双極肢誘導の電極 7c〜7h 胸部誘導の電極 7i、7j 下肢相当誘導の電極 8a、8b 肩部兼用長尺体 9 固着端部 11 延長部 12 肩部緊締用ガイド体 14a、14b 胸部緊締用長尺体 16 固着端部 17 延長部 18 胸部緊締用ガイド体 20a、20b 胴部緊締用長尺体 22 固着端部 23 延長部 24 胴部緊締用ガイド体 26a、26b 自由端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−156704(JP,U) 実開 平2−139608(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前身頃と後身頃を両肩部及び両脇下部
    で連結し、両肩部近傍の内面に双極肢誘導の電極を設
    け、前身頃の胸部の内面に胸部誘導の電極を設け、前身
    頃の胴部の内面に下肢相当誘導の電極を設けた心電図測
    定用着身具において、 一対の肩部緊締用長尺体(8a、8b)の各端部を前記
    肩部近傍に固着すると共に、該長尺体を前身頃の上部側
    縁に沿わしめ且つ脇部より更に延長せしめ、該延長端
    (11、11)の一対を胸部又は胴部の前方で締着自在
    に構成し、一対の胸部緊締用長尺体(14a、14b)の各端近傍
    部を後身頃の胸部対応位置において相互にオーバラップ
    状に配置し、各端(16、16)を後身頃の両側近傍部
    に固着すると共に、両胸部緊締用長尺体(14a、14
    b)を各固着端(16、16)より対向して延長し且つ
    両脇部より更に延長せしめ、 一対の胴部緊締用長尺体(20a、20b)の各端近傍
    部を後身頃の胴部対応位置において相互にオーバラップ
    状に配置し、各端(22、22)を後身頃の両側近傍部
    に固着すると共に、両胴部緊締用長尺体(20a、20
    b)を各固着端(22、22)より対向して延長し且つ
    両脇部より更に延長せしめ、 脇部の一側部において延長せしめられた一方の胸部緊締
    用長尺体(14a)の延長端(17)と一方の胴部緊締
    用長尺体(20a)の延長端(23)を合流一体化せし
    めた自由端(26a)を構成せしめると共に、脇部の他
    側部において延長せしめられた他方の胸部緊締用長尺体
    (14b)の延長端(17)と一方の胴部緊締用長尺体
    (20b)の延長端(23)を合流一体化せしめた自由
    端(26b)を構成せしめ、前記自由端(26a、26
    b)の一対を胸部又は胴部の前方で締着自在に構成して
    成る ことを特徴とする心電図測定用着身具。
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