JPH0889291A - 過酸化物分解性物質測定用指示薬および試薬キット - Google Patents

過酸化物分解性物質測定用指示薬および試薬キット

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JPH0889291A
JPH0889291A JP25932694A JP25932694A JPH0889291A JP H0889291 A JPH0889291 A JP H0889291A JP 25932694 A JP25932694 A JP 25932694A JP 25932694 A JP25932694 A JP 25932694A JP H0889291 A JPH0889291 A JP H0889291A
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JP25932694A
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Kunio Kawakatsu
邦夫 川勝
Yoshiyuki Amano
善之 天野
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過酸化物とベンジジン系発色剤を含有する過
酸化物分解性物質測定用指示薬の性能を向上する。 【構成】 緩衝液を媒体とし、過酸化物、ベンジジン系
発色剤とともにγ−シクロデキストリン及びノニオン系
界面活性剤を配合し、ベンジジン系発色剤を溶解させた
過酸化物分解性物質測定用指示薬。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酵素免疫測定法等の分
野に利用され、ペルオキシダーゼなどの過酸化物分解性
物質を測定する目的で使用される、ベンジジン系発色剤
含有指示薬及びこの指示薬を含む試薬キットに関する。
【0002】
【従来の技術】酵素免疫測定法、生化学測定法等の分野
においては、水性媒体中に過酸化水素などの過酸化物お
よびベンジジン系発色剤を溶解させた指示薬が知られて
いる。この指示薬は、過酸化物分解性物質やこの物質で
標識された化合物等を測定対象として使用するものであ
り、この過酸化物分解性物質の測定を、この物質と過酸
化物との反応に伴うベンジジン系発色剤の発色により行
うものである。
【0003】この指示薬に用いられるベンジジン系発色
剤は、以前より用いられているオルトフェニレンジアミ
ン等の発色剤と異なり、低毒性のものが多く、高感度で
あるという利点があるが、水にはわずかしか溶解しな
い。そのため、メタノール、1−メチル−2−ピロリド
ン等の有機溶剤を含む水溶液に、ベンジジン系発色剤を
高濃度溶解させ、使用前に緩衝液等で適当な濃度に希釈
して使用されていた(例えば、特開昭63−19927
0、特開昭62−500882、特開昭59−1668
65、特開昭49−133092号公報)。
【0004】しかしこれらの指示薬は、希釈する前の有
機溶剤が高濃度の時は比較的安定であるのに対し、使用
濃度に希釈した場合には、保存安定性は十分でなく、経
日で発色剤が析出する、感度が低下する、更には、ペル
オキシダーゼ等の過酸化物分解性物質の酸化反応を阻害
するため、ペルオキシダーゼの量に正しく比例した吸光
度が得られず、正確な値を測定することが困難である
等、問題となる点も多かった。
【0005】一方、有機溶剤を含まない系での使用につ
いては、γ−シクロデキストリン(γ−CD)による保
存安定性の改良が試みられてきた(例えば、特開平6−
165696号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の系でも、依然、経日での感度の低下が見られ、かつ過
酸化物分解性物質、特にペルオキシダーゼに正比例した
正確な値の長期に亙る測定も困難であった。これらのこ
とは、正確性を重要な要素として考える酵素免疫測定等
の分析手段において、その有用性を著しく制限するもの
である。本発明はベンジジン系発色剤を測定用指示薬と
して使用する際、調製時の感度が高く、経日的に感度の
低下が認められず、更には過酸化物分解性物質の量に比
例した正確な吸光度を示す指示薬の提供を目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題点
を改善するため鋭意検討した結果、ベンジジン系発色剤
の安定剤として、特定の化合物を用いることにより、調
製時の感度が高く、かつ長期間感度の低下がなく、ま
た、過酸化物分解性物質の量に比例した正確な値を測定
できることを見いだし、本発明に到達した。すなわち本
発明は、下記<1>及び<2>により構成される。 <1>水性媒体中に過酸化物(A)及びベンジジン系発
色剤(B)を溶解させてなり、過酸化物分解性物質
(C)の測定を(A)と(C)との反応に伴う(B)の
発色により行うことができる指示薬において、更に、γ
−シクロデキストリン(γ−CD)及びノニオン界面活
性剤を含有することを特徴とする過酸化物分解性物質測
定用指示薬。 <2>過酸化物分解性物質(C)もしくは(C)で標識
された化合物を測定する試薬キットにおいて、少なくと
も上記<1>記載の指示薬を構成品とすることを特徴と
する試薬キット。
【0008】本発明において、過酸化物(A)として
は、例えば、過酸化水素、無機過酸化物(過ホウ酸ナト
リウム、過ホウ酸カリウム等)、有機過酸化物(クメン
ペルオキシド、t−ブチルペルオキシド、ジイソプロピ
ルベンゼンペルオキシド、2,5−ジメチルヘキサン−
2,5−ペルオキシド等)が挙げられる。これらのうち
好ましいものは過酸化水素である。
【0009】本発明において、ベンジジン系発色剤
(B)としては、例えば、ベンジジン、核置換ベンジジ
ン、N,N’−置換ベンジジン、これらの塩酸塩などの
従来公知の各種ベンジジン系発色剤が挙げられる。
(B)の具体例としては、ベンジジン、ベンジジン・2
HCl、o−トリジン、o−トリジン・2HCl、o−
ジアニシジン、3,3’,5,5’−テトラ(低級アル
キル)ベンジジン、3,3’,5,5’−テトラ(低級
アルキル)ベンジジン・2HCl・2H2O、2,7−
ジアミノフルオレンなどが挙げられる。ここで用いる用
語「低級アルキル」は炭素数1〜6のアルキル基(メチ
ル、エチル、n−プロピル及びイソプロピル、並びに種
々のブチル、ペンチル及びヘキシル異性体)を意味す
る。以上(B)として例示したものは2種以上併用して
もよい。これらのうち好ましいのは3,3’,5,5’
−テトラ(低級アルキル)ベンジジンで、特に好ましい
のは、3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジンで
ある。これらのベンジジン系発色剤(B)の調製は、塩
の形のものはそのまま水性媒体中に添加することがで
き、塩の形でないものは少量の有機溶剤に溶解して水性
媒体中に添加し、性能に影響を与えない程度に溶剤を除
去してもよい。
【0010】本発明において、過酸化物分解性物質
(C)としては、ペルオキシダーゼ(西洋ワサビ、牛
乳、白血球等から抽出したペルオキシダーゼ)またはカ
タラーゼのような活性酵素、この酵素と同様の作用を現
すヘモグロビン、チトクロームC及びそれらの誘導体、
紫外線、有機及び無機金属塩等が挙げられる。これらの
うち好ましいのは、ペルオキシダーゼ、特に西洋ワサビ
から抽出したペルオキシダーゼである。
【0011】本発明において、ノニオン界面活性剤とし
ては、多価アルコール型ノニオン界面活性剤及びポリエ
チレングリコール型ノニオン界面活性剤が挙げられる。
多価アルコール型ノニオン界面活性剤としては、例え
ば、グリセリンの脂肪酸エステル、ソルビタンの脂肪酸
エステル、ペンタエリスリットの脂肪酸エステル、ショ
糖の脂肪酸エステルが挙げられる。また、ポリエチレン
グリコール型ノニオン界面活性剤は、通常エチレンオキ
シド(以下EOと記す)を付加するが、水溶性が保たれ
る範囲内でプロピレンオキシド(以下POと記す)を付
加することができる。EO及びPOの両方を付加する場
合はランダムでもブロックでもよい。ポリエチレングリ
コール型ノニオン界面活性剤としては、例えば、1価ア
ルコールEO付加物(ラウリルアルコールEO付加物、
2−エチルヘキシルアルコールEO付加物、エチルアル
コールEO・POブロック付加物等)、多価アルコール
EO付加物(A)、アルキルフェノールEO付加物(ノ
ニルフェノールEO付加物、ドデシルフェノールEO付
加物、オクチルクレゾールEO付加物、ビスフェノール
EO付加物等)、脂肪酸EO付加物(ステアリン酸EO
付加物等)、高級アルキルアミンEO付加物(ラウリル
アミンEO付加物等)、脂肪酸アミドEO付加物(オレ
イン酸アミドEO付加物等)、ポリプロピレングリコー
ルEO付加物(ポリプロピレングリコール(分子量10
00〜4000)を中に挟んで、EOを10〜500モ
ル付加させたもの等、好ましくは、消泡性及び水溶性の
観点からポリプロピレングリコール(分子量約2000
〜3000)のEO200〜300モル付加物)等が挙
げられる。(A)としては、具体的には、エチレングリ
コールEO付加物、グリセリンEO付加物、ペンタエリ
スリットEO付加物、ソルビットEO付加物、グリセリ
ンEO・PO付加物、ペンタエリスリットEO・PO付
加物、ソルビットEO・PO付加物等)これらのうち、
好ましくはポリエチレングリコール型ノニオン界面活性
剤であり、更に好ましくは多価アルコールEO付加物及
びポリプロピレングリコールEO付加物である。中でも
特に好ましくはグリセリンEO・PO付加物である。グ
リセリンに対するEO・PO付加モル数は、通常各5〜
50モルであるが、好ましくはEO10〜40モル及び
PO10〜30モルである。またEO・PO付加方法と
してはブロック付加法またはランダム付加法があるが、
好ましくはランダム付加法である。
【0012】カチオン界面活性剤としては、アミン塩
型、第4級アンモニウム塩型がある。アミン塩型として
は、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミンの無機
酸及び低級脂肪酸塩が挙げられる。具体的には、ポリヘ
キサメチレンビグアニジン塩酸塩が挙げられる。第4級
アンモニウム塩型としては塩化ベンザルコニウム、塩化
ベンゼトニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアン
モニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウ
ム、塩化ラウリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化
ジデシルジメチルアンモニウムなどが挙げられる。これ
らのうち好ましいのは、ポリヘキサメチレンビグアニジ
ン塩酸塩および塩化ベンザルコニウムである。
【0013】本発明において、保存安定性を増すために
アミンポリアセテート及び/又はその塩を添加すること
ができる。アミンポリアセテートとしては、例えば、N
−(2−ヒドロキシルエチル)エチレンジアミン三酢
酸、エチレンジアミン四酢酸、シクロヘキシレンジアミ
ン四酢酸、ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、α−エチレ
ンジアミン二酢酸二プロピオン酸、β−エチレンジアミ
ン二酢酸二プロピオン酸、ヒドロキシルエチルアミノ二
酢酸及びこれらの混合物が挙げられる。またこれらの塩
としてはナトリウム、カリウムが挙げられる。これらの
うち好ましいものはエチレンジアミン四酢酸及びその塩
である。
【0014】本発明の指示薬を構成する各成分の含有量
について説明する。本発明の指示薬中の過酸化物
(A)、ベンジジン系発色剤(B)、γ−CD及びノニ
オン界面活性剤の各濃度は、測定方法および発色反応を
進めるための条件によって最適濃度が設定されなくては
ならない。また、これら(A)、(B)、γ−CDおよ
びノニオン界面活性剤の相互の濃度のバランスも考慮す
るとよい。これらの前提はあるが、本発明の指示薬中の
各成分の含有量のうち、(A)の含有量は通常0.00
5〜5mg/ml、好ましくは0.05〜0.2mg/
mlである。(B)については、通常0.01〜5.0
mg/ml、好ましくは0.03〜1.0mg/mlで
ある。γ−CDについては、通常0.1〜50mg/m
l、好ましくは0.5〜30mg/mlである。また、
ノニオン系界面活性剤及びカチオン系界面活性剤につい
ても特に限定しないが通常使用する濃度でよい。具体的
には0.01〜50mg/ml、好ましくは0.5〜1
0mg/mlである。
【0015】本発明の指示薬を用いた過酸化物分解性物
質(C)の測定は、酸性サイド(pH2.5〜6.5)
でおこなわれることが好ましく、特にpH3.0〜5.
5で測定すると安定で良好な感度が得られる。発色反応
の場として用いられる緩衝液は前記のpHを満足させる
ものであればどのような種類の緩衝液を用いることも可
能であるが、フタル酸水素カリウム/水酸化ナトリウム
緩衝液、クエン酸二ナトリウム/塩酸緩衝液、クエン酸
二水素カリウム/水酸化ナトリウム緩衝液、コハク酸/
四ホウ酸ナトリウム緩衝液、クエン酸水素カリウム/四
ホウ酸ナトリウム緩衝液、リン酸水素二ナトリウム/ク
エン酸緩衝液、酢酸ナトリウム/塩酸緩衝液、酢酸/酢
酸ナトリウム緩衝液などが挙げられる。この際、好まし
い緩衝液濃度は0.1〜100mM、特に1〜50mM
である。
【0016】本発明の指示薬の調製方法としては、水性
媒体中に(B)を直接添加してもよく、予め他の溶剤等
に(B)を高濃度に溶解させたものを添加し、溶解後必
要に応じて溶剤を除去してもよい。これらに上記過酸化
物(A)及び過酸化物分解性物質を添加し、本発明の指
示薬を得るが、特にこれらに限定されるものではない。
【0017】発色反応を行う際の温度は(C)の反応に
最も適した温度(ペルオキシダーゼなどの酵素の場合、
通常20〜50℃)で実施することが好ましい。
【0018】測定の対象となる過酸化物分解性物質
(C)は遊離の状態でも、(C)により免疫活性物質等
の結合性物質(例えば抗原、抗体、ハプテン、プロテイ
ンA、アビジン、ビオチン、核酸)が標識された状態で
もよく、この標識物質が更に他の物質と結合後の複合体
の状態であってもよい。
【0019】本発明の試薬キットは、過酸化物分解性物
質(C)もしくは(C)で標識された化合物とともに、
少なくとも本発明の指示薬もしくは本発明の指示薬の各
成分を構成品とするものである。ここで言う化合物とし
ては、上記に例示したような免疫活性物質等の結合性物
質を用いることができる。
【0020】本発明の指示薬は、感度が高く、長期保存
でき、またペルオキシダーゼ等の過酸化物分解性物質の
濃度に比例して正確に測定できることから、このように
本発明の試薬キットの構成品とすることができ、そうす
れば従来のように指示薬の各成分を使用の都度配合しな
くてもよい利点がある。また、本発明の指示薬の各成分
の状態で本発明のキットの構成品とすることもでき、使
用時の配合は必要であるが、それでも感度及び正確性が
向上するなどの利点がある。
【0021】以下、酵素免疫測定に利用される例とし
て、「酵素標識抗体」及び「本発明の指示薬」を構成品
として含むキットの例を挙げる。試験管、ガラスビー
ズ、プラスチックビーズ、マイクロパーティクル、ナイ
ロン膜、濾紙等の固相担体に抗体を予め結合させてお
く。これに試料を加え、測定対象物質である抗原と最初
の反応を行い、“抗体結合担体−抗原”の複合体を形成
する。未反応物を除去し、次に、先の複合体に親和性の
ある「酵素標識抗体」を加え、二番目の反応を行い、
“抗体結合担体−抗原−酵素標識抗体”なる複合体を形
成する。再度未反応物を除去し、最終的に担体に結合し
た酵素と本発明の指示薬と反応させ吸光度を測定する。
この吸光度は、試料中の測定対象物質の量に比例するの
で、既知濃度の標準物質を測定して作成した検量線から
試料中の測定対象物質量を求めることができる。
【0022】本発明の試薬キットは、例えば酵素免疫反
応を利用し、α−フェトプロテイン(AFP)、癌胎児
性蛋白(CEA)、フェリチンなどの腫瘍マーカー、甲
状腺刺激ホルモン(TSH)、黄体形成ホルモン(L
H)、卵胞刺激ホルモン(FSH)、インシュリンなど
のホルモン、コルチゾール、トリヨードサイロニン(T
3)、サイロキシン(T4)などのハプテンホルモン、
ジゴキシン、テオフィリンなどの薬物、細菌、ウイルス
等の感染性物質、肝炎抗体、IgEなどの抗体の測定に
利用することができるが、必ずしもこれらの項目に限定
されるものではない。
【0023】また、酵素免疫測定以外の検査試薬とし
て、「本発明の指示薬」を構成品として含むヘモグロビ
ン定量試薬キットの例を挙げる。「本発明の指示薬」、
過酸化ストロンチウムを混合する。その後、ヘモグロビ
ンを含む試料を添加して一定時間反応する。吸光度をブ
ランクを対照として測定する。既知濃度のヘモグロビン
を測定して作成した検量線から、試料中のヘモグロビン
濃度を求める。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が本発明はこれに限定されるものではない。また、本発
明の指示薬は必要に応じて、種々の添加剤(例えば、キ
レート剤、腐敗を防ぐ殺菌剤及び防腐剤、界面活性剤、
着色剤、消泡剤等)を更に添加することも可能である。
【0025】20mMクエン酸緩衝液(pH4.0)1
0mlに、過酸化水素が0.3mg/mlになる様に添
加した。この溶液に、γ−CDを最終濃度が4.0mg
/mlになるように添加した。更に、ポリプロピレング
リコールEO付加物(三洋化成工業製、ポリプロピレン
グリコール(数平均分子量3000)+EO300モ
ル)または、グリセリンEO・POランダム付加物(三
洋化成工業製、グリセリンにEO:PO=1:1(重
量)ランダム付加させたもの、数平均分子量2800)
を何れも最終濃度が5.0mg/mlになるように添加
した。これらに3,3’,5,5’−テトラメチルベン
ジジン酢酸塩(以下TMB塩と略す)を5.0mg添加
し、よく攪拌することにより、それぞれ本発明の指示薬
[1]及び[2]を得た。
【0026】20mMクエン酸緩衝液(pH4.0)1
0mlに、過酸化水素が0.3mg/mlになる様に添
加した。この溶液に、γ−CDを4.0mg/mlにな
るように添加し、更に、TMB塩を5.0mg添加し、
よく攪拌することにより、指示薬[比1]を得た。
【0027】1%牛血清アルブミン、0.85%NaC
l、pH7.2、0.02Mリン酸緩衝液(以下、PB
Sと略す)1mlに、ペルオキシダーゼ(以下PODと
略す)0.5mgを溶解し、更に、PBSで500倍希
釈して、POD溶液〈1〉(1μg/ml)を得た。
【0028】指示薬[1]、[2]及び[比1]各30
0μlに、POD溶液〈1〉を50μl添加し、37
℃、15分反応させた。その後、分光光度計を用いて、
650nmにおける吸光度を、POD溶液の代わりに水
を添加して反応させた液を対照に測定した。更に、4
℃、40℃に1、3、6ヶ月保存した同様の指示薬につ
いても、それぞれPOD溶液〈1〉を反応させ、同様に
吸光度を測定した。下記結果を表1に示す。表1の結果
から明らかなように、本発明の指示薬[1]及び[2]
は、指示薬[比1]に比べて、調製時及び経日での感度
の低下は著しく少ない。
【0029】
【表1】
【0030】20mMクエン酸緩衝液(pH4.0)1
0mlに、過酸化水素が0.3mg/mlになる様に添
加した。この溶液に、塩化ベンザルコニウム及びγ−C
Dをそれぞれ最終濃度が5.0mg/ml及び4.0m
g/mlになるように添加する以外は、本発明の指示薬
[1]及び[2]と同様に作成し、本発明の指示薬
[3]及び[4]を得た。
【0031】20mMクエン酸緩衝液(pH4.0)1
0mlに、過酸化水素が0.3mg/mlになる様に添
加した。この溶液に、塩化ベンザルコニウム及びγ−C
Dをそれぞれ最終濃度が5.0mg/ml及び4.0m
g/mlになるように添加し、更に、TMB塩を5.0
mg添加し、よく攪拌することにより、指示薬[比2]
を得た。
【0032】指示薬[1]、[2]及び[比1]の代わ
りに指示薬[3]、[4]及び[比2]を用いて吸光度
を測定した。結果を下記表2に示す。表2の結果から明
らかなように、本発明の指示薬[3]及び[4]は[比
2]に比べて、調製時及び経日での感度の低下は著しく
少ない。
【0033】
【表2】
【0034】本発明の指示薬[1]、[2]、[3]、
[4]及び指示薬[比1]、[比2]の20mlをガラ
ス瓶に入れ、上部を遮蔽し、紫外線光源(100V×1
5W)から1メートル離れた場所に放置し、25℃×2
0時間の条件で照射した。照射後、これらの指示薬各3
00μlのPOD溶液〈1〉を50μl添加し、37℃
×15分反応させた。その後、分光光度計を用いて、6
50nmにおける吸光度を、POD溶液の代わりに水を
添加して反応させた液を対照に測定した。結果を表3に
示す。表3の結果から明らかなように、本発明の指示薬
[1]、[2]、[3]及び[4]は[比1]及び[比
2]に比べて、経日での紫外線に対する試薬の安定性は
著しく良好である。
【0035】
【表3】
【0036】
【発明の効果】
(1)感度の向上 本発明の指示薬は、使用するペルオキシダーゼ濃度領域
において、調製時の感度が高い。そのため、ペルオキシ
ダーゼの含有量が極めて少ない領域での測定でも有意差
が明確に判別される。このことは高感度が要求される検
査試薬には大変適している。 (2)保存安定性の向上 本発明の指示薬は、保存安定性が良好なので、試薬キッ
トの構成品とすることができる。従来の指示薬は、感度
が経日的に低下するため、使用直前に調製しなければな
らない等の問題があったのを解決するものである。 (3)正確性の向上 本発明の指示薬は、ペルオキシダーゼ等の過酸化物分解
性物質の高濃度域或は低濃度域においても、過酸化物分
解性物質の量に正しく比例することから、極めて正確に
測定できるという利点がある。即ち、従来の指示薬で見
られた様な、発色反応を阻害することによる低値領域で
の感度低下が起こらず、その結果測定誤差が生じない。
このことは厳しい性能が要求される検査試薬にとって大
変好ましいものである。 (4)キャリーオーバーの防止 本発明の指示薬は、特にノニオン系界面活性剤及びカチ
オン系界面活性剤の添加で、キャリーオーバー(フロー
セル等の測定機器で感度の高い試料を測定をした場合、
次の試料の測定値が実際より高くなる)が防止できる。
このことは大量の試料を自動測定する場合等に大変有利
である。 (5)防腐効果 カチオン系界面活性剤を含む本発明の指示薬は、その殺
菌作用により防腐される。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性媒体中に過酸化物(A)及びベンジ
    ジン系発色剤(B)を溶解させてなり、過酸化物分解性
    物質(C)の測定を(A)と(C)との反応に伴う
    (B)の発色により行うことができる指示薬において、
    更に、γ−シクロデキストリン(γ−CD)及びノニオ
    ン界面活性剤を含有することを特徴とする過酸化物分解
    性物質測定用指示薬。
  2. 【請求項2】 (B)が3,3’,5,5’−テトラメ
    チルベンジジンである請求項1記載の指示薬。
  3. 【請求項3】 (B)の含有量が0.01〜5mg/m
    lである請求項1または2記載の指示薬。
  4. 【請求項4】 γ−CDの含有量が0.1〜50mg/
    mlである請求項1〜3のいずれか記載の指示薬。
  5. 【請求項5】 (C)がペルオキシダーゼである請求項
    1〜4のいずれか記載の指示薬。
  6. 【請求項6】 更にカチオン界面活性剤を含有する請求
    項1〜5のいずれか記載の指示薬。
  7. 【請求項7】 更にアミンポリアセテート及び/又はそ
    の塩を含有する請求項1〜6のいずれか記載の指示薬。
  8. 【請求項8】 過酸化物分解性物質(C)もしくは
    (C)で標識された化合物を測定する試薬キットにおい
    て、請求項1〜7のいずれか記載の指示薬を構成品とす
    ることを特徴とする試薬キット。
JP25932694A 1994-09-28 1994-09-28 過酸化物分解性物質測定用指示薬および試薬キット Pending JPH0889291A (ja)

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JP25932694A JPH0889291A (ja) 1994-09-28 1994-09-28 過酸化物分解性物質測定用指示薬および試薬キット

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5792618A (en) * 1996-09-27 1998-08-11 Moss, Inc. Liquid single-component substrates for detection or assay of horseradish peroxidase
US8080423B2 (en) 2004-08-05 2011-12-20 Asahi Kasei Pharma Corporation Reagent containing protease reaction promoter and/or colorant stabilizer
US8268017B2 (en) 2007-02-22 2012-09-18 Asahi Kasei Pharma Corporation Method for stabilizing leuco-type colorant

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