JPH0889518A - 中空器官接続用器具 - Google Patents

中空器官接続用器具

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JPH0889518A
JPH0889518A JP6256199A JP25619994A JPH0889518A JP H0889518 A JPH0889518 A JP H0889518A JP 6256199 A JP6256199 A JP 6256199A JP 25619994 A JP25619994 A JP 25619994A JP H0889518 A JPH0889518 A JP H0889518A
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JP
Japan
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tubular member
hollow organ
hollow
tubular
connecting device
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JP6256199A
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English (en)
Inventor
Yuzo Ezaki
祐造 江崎
Yoshihito Takano
良仁 高野
Yasuhiro Matsui
康浩 松井
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Terumo Corp
Eneos Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Japan Energy Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生体内の中空器官の接続を容易に行うことが
でき、かつ、耐腐食性が高く、長期的に使用できる中空
器官接続器具を提供するものである。 【構成】 中空器官接続用器具1は、第1の筒状部材2
と、第2の筒状部材3からなる。少なくとも第1の筒状
部材は、いわゆるプラチナ磁石により形成され、2つの
開口部2b,2cと、生体器官に固定可能な端部と、第
2の筒状部材との接続部を備える。第2の筒状部材は、
第1の筒状部材2の接続部2aに磁石吸着力により付着
する少なくとも1つの接続部3aを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血管、消化管、器官、
胆管、尿管、卵管などの体内の中空器官の接続用器具に
関する。具体的には、中空器官に形成された腫瘍などを
除去するために、中空器官を部分的に切除した後、切除
された中空器官を接続するために使用される中空器官治
療用器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、腸管に生じたガンなどの除去
のために、腸管の部分切除術が行われている。腸管の部
分切除は腹部切開により行われている。腹部切開による
外科的侵襲は患者に大きな負担を与える。最近では、患
者に対する外科的侵襲を少なくした体腔鏡下外科手術が
行われている。体腔鏡下外科手術は、腹壁をごく部分的
に切開し、この切開部より軟性鏡や硬性鏡などの体腔鏡
を体腔内に挿入し、体腔内を体腔鏡に設けられた小型カ
メラで撮影したモニタ画面を観察しながら行われる。腹
壁にはトロッカー・カニューレを数本穿刺し、鉗子、ハ
サミ、さらに電気メス等の術具機能を先端に備えた長尺
の外科手術器具がこのカニューレより体腔内に挿入さ
れ、これらの器具を用いて、胆嚢摘出などが行われる。
体腔鏡下外科手術は、開腹術に比べて外科的侵襲、術後
の疼痛も少なく、回復が早いなどの利点を有している。
現在では、限られた医療機関、限られた医師のみにて、
日本国内で行われているが、米国などでは、かなり一般
化してきている。
【0003】この手術法の適用も、現在では胆嚢摘出な
どに限られているが、範囲拡大が検討されており、例え
ば、腸管吻合への適応が考えられている。しかし、胆嚢
の摘出に比べ、腸管吻合を体腔鏡下外科手術器具により
行うことは極めて困難であり、手術時間も長く、患者に
与える負担が大きい。
【0004】従来より、冠状動脈に生じた閉塞部または
狭窄部の治療のため、人工血管もしくは自家静脈などの
グラフトを用いたバイパス形成術が行われている。この
バイパス形成術では、手術時間がかかるため、心臓を一
時的に停止させ、ポンプおよび人工肺を用いた血液体外
循環を行い、心臓停止中の心臓および肺機能の代替を行
う必要がある。体外循環のためには、心臓に脱血カテー
テルおよび返血カテーテルの接続が必要となり、また、
凝血を防ぐためにヘパリンの投与も不可欠である。
【0005】このため、バイパス形成術自体ではなく、
それを行うための環境設定による患者に与える負担が大
きい。心臓血管のバイパス形成術においても、バイパス
形成が、許容できる心臓停止時間内に行うことができれ
ば、上記のような血液体外循環を行う必要がない。この
ためには、グラフトの接続作業が容易でなければならな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】磁石を用いた血管吻合
用部品としては、特開昭52−151282号公報に開
示のものがある。この血管吻合部品では、磁性材料によ
り形成されているため血管の吻合を容易に行うことがで
きる。しかし、特開昭52−151282号公報では、
形成材料としてSmCo 5しか開示していない。この種
の部品は、生体内に半永久に埋め込まれる。しかし、S
mCo 5を用いていると、腐食などの問題があり、さら
に、精密加工も困難という問題がある。
【0007】そこで、本発明では、生体内の中空器官の
接続を容易に行うことができ、かつ、腐食の可能性が少
なく長期的に使用できる中空器官接続器具を提供するも
のである。より、具体的には、体腔鏡下外科術における
生体中空器官の部分切除後に、切断された中空器官を容
易に接続でき、かつ、腐食の可能性が少なく長期的に使
用できる中空器官接続器具を提供するものである。ま
た、具体的には、冠状動脈バイパス形成術において、血
液体外循環を必要としないような短時間にてバイパス用
グラフトを接続することができ、かつ、腐食の可能性が
少なく長期的に使用できる中空器官接続器具を提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、Ptを33〜47原子%含み、残部がFeと不可避
的不純物よりなる耐腐食性良好なプラチナ磁石により形
成され、少なくとも2つの開口部を有し、かつ、治療対
象の中空器官に少なくとも一端部が固定可能である第1
の筒状部材と、該第1の筒状部材の開口部に磁石吸着力
により付着する少なくとも1つの開口部を有し、かつ、
治療対象の中空器官内もしくは治療対象の中空器官に接
続される管状体に少なくとも一端部が固定可能である第
2の筒状部材とからなる中空器官接続用器具である。
【0009】また、上記目的を達成するものは、Ptを
33〜47原子%とTi,Mo,Nb,Ta,W,C
r,Vの1種又は2種以上を0.1〜10原子%含み、
残部がFeと不可避的不純物よりなる耐腐食性良好なプ
ラチナ磁石により形成され、少なくとも2つの開口部を
有し、かつ、治療対象の中空器官に少なくとも一端部が
固定可能である第1の筒状部材と、該第1の筒状部材の
開口部に磁石吸着力により付着する少なくとも1つの開
口部を有し、かつ、治療対象の中空器官もしくは治療対
象の中空器官に接続される管状体に少なくとも一端部が
固定可能である第2の筒状部材とからなる中空器官接続
用器具である。
【0010】そして、前記第2の筒状部材は、前記第1
の筒状部材と同じプラチナ磁石により形成されているこ
とが好ましい。前記中空器官接続用器具は、例えば、体
腔鏡下外科手術用中空器官接続用器具である。前記中空
器官接続用器具は、例えば、冠状動脈バイパス形成用血
管接続用器具である。前記第1の筒状部材および前記第
2の筒状部材の付着されるそれぞれの開口部は、対のジ
ョイント構造となっていることが好ましい。
【0011】
【作用】本発明の中空器官接続用器具は、プラチナ磁石
により形成された第1の筒状部材とこの第1の筒状部材
に磁石吸着力により付着する第2の筒状部材を備えてい
る。第1の筒状部材を、接続する生体中空器官の一方に
固定し、第2の筒状部材を、接続する生体中空器官の他
方に固定する。2つの筒状部材は、磁力により吸着固定
するため、接続が容易である。また、筒状部材はプラチ
ナ磁石により形成されているので、生体内に留置しても
腐食することがほとんど無く、長期的に中空器官を接続
できる。
【0012】
【実施例】本発明の中空器官接続用器具を図面に示した
実施例を用いて説明する。図1は、本発明の中空器官接
続用器具を体腔鏡下外科手術用中空器官接続用器具に応
用した実施例の部分破断断面図である。本発明の中空器
官接続用器具1は、いわゆるプラチナ磁石により形成さ
れ、少なくとも2つの開口部2b,2cを有し、治療対
象の中空器官内に少なくとも一端部が挿入可能である第
1の筒状部材2と、第1の筒状部材2の開口部2aに磁
石吸着力により付着する少なくとも1つの開口部3bを
有し、治療対象の中空器官もしくは治療対象の中空器官
に接続される管状体(グラフト)に少なくとも一端部が
挿入もしくは固定可能である第2の筒状部材3とからな
る。
【0013】以下、より具体的に説明する。この実施例
の中空器官接続用器具は、いわゆる体腔鏡下外科手術用
に用いられるものであり、例えば、腫瘍部位の切除のた
めに部分的に切除された腸管を接続するために使用され
る。中空器官接続用器具1は、第1の筒状部材2と第2
の筒状部材3により構成されている。第1の筒状部材
は、例えば、Ptを33〜47原子%含み、残部がFe
と不可避的不純物よりなる耐腐食性良好なプラチナ磁石
により形成されている。Ptが33原子%未満では磁石
性能値である最大エネルギー積が4MGOe以下となり
磁力的に不十分となり、またPtが47原子%を超える
と、残留磁束密度が6kG以下に低下し、磁力的に不十
分となる。より好ましくは、第1の筒状部材は、Ptを
33〜47原子%とTi,Mo,Nb,Ta,W,C
r,Vの1種又は2種以上を0.1〜10原子%含み、
残部がFeと不可避的不純物よりなる耐腐食性良好なプ
ラチナ磁石により形成する。
【0014】上記の鉄以外の元素を含むことにより、製
造が短時間にて行うことができ、また、精密加工性およ
び磁石性能の安定性も高くなる。なお、上記元素の添加
量が0.1原子%未満または10原子%を超えた場合、
上記効果が得られない。第1の筒状部材は、上述のプラ
チナ磁石により形成されているため、Sm−Co系希土
類磁石とほぼ同等の磁石性能を有するとともに、腐食す
ることがほとんどなく、生体内に埋め込んで長期的に使
用することが可能である。
【0015】第1の筒状部材2の磁力性能は、特に限定
されるものではなく、生体内に埋入した際に、第2の筒
状部材と自然に外れる恐れがなく、また手術者がある程
度の力を入れた際に、両者を外すことが可能であればよ
い。具体的には残留磁束密度(Br)が10〜11k
G、保磁力(Hc)が4.5〜5.5kOe、最大エネ
ルギー積((BH)max)が20〜25MGOeの範
囲内にあるものが好ましい。
【0016】第2の筒状部材は、生体内に埋入した際
に、第1の筒状部材と自然に外れる恐れがなく、また手
術者がある程度の力を入れた際に、両者を外すことが可
能な程度の強さで付着(吸着固定)されるものであれ
ば、どのような材料でもよい。例えば、磁性材料、ま
た、磁性を持たないものでもよく、鉄、ステンレス鋼、
またそれらに貴金属メッキ(例えば、プラチナ、金)を
したものなどが使用できる。より好ましくは、第1の筒
状部材と同一もしくは同種のプラチナ磁石を用いること
が好ましい。特に、同一のものが好適である。第2の筒
状部材の形成材料が、イオン化傾向が第1の筒状部材形
成材料より卑であると、局部電池作用で第2の筒状部材
が腐食することがあるが、同一材料であればそのような
問題がない。
【0017】第1の筒状部材2および第2の筒状部材の
形状について説明する。第1の筒状部材2は、図1に示
すように、全体の内径がほぼ同一であり、外径も接続部
2aを除いて、ほぼ同一となっている筒状体である。接
続部2aは、後述する第2の筒状体の内径が拡径した接
続部3a内に挿入可能な外径を有しており、他の部分に
比べて肉薄かつ外径が小径となっている。また、第1の
筒状部材2の両端2b,2cは、開口しており、内部に
貫通した通路を形成している。筒状部材2の外面には、
結紮用の環状溝2dが形成されている。筒状部材2の端
部を腸管内に位置させた後、この環状溝2d部分にて、
腸管と筒状部材とを結紮糸により縛ることにより、両者
は液密に固定される。
【0018】第1の筒状部材2の外径は、治療対象の部
位により相違するが、治療対象部位の中空器官内に挿入
が可能な外径となっている。具体的には、腸管の場合、
10〜30mm程度が好適である。内部流路確保の点よ
り内径は大きいことが好ましいが、あまり肉厚が薄くな
ると筒状部材の強度が低下するため、内径は、外径より
0.1〜2mm程度小さいことが好ましい。環状溝の幅
は、0.05〜2mmが好適である。環状溝は1本では
なく複数設けてもよい。筒状部材2の全体の長さは、5
〜50mm程度が好適である。また、接続部2aの長さ
は、2〜30mm程度が好適である。
【0019】第2の筒状部材3は、図1に示すように、
全体の内径がほぼ同一であり、外径も接続部3aを除い
て、ほぼ同一となっている筒状体である。接続部3a
は、第1の筒状部材の接続部2aを挿入可能な内径を有
しており、他の部分に比べて肉薄かつ内径が小径となっ
ている。第2の筒状部材3の両端3b,3cは、開口し
ており、内部に貫通した通路を形成している。筒状部材
3の外面には、結紮用の環状溝3dが形成されている。
管状部材3の端部を腸管内に位置させた後に、この環状
溝3d部分にて、腸管と筒状部材とを結紮糸により縛る
ことにより、両者はほぼ液密に固定される。
【0020】第2の筒状部材3の外径は、治療対象の部
位により相違するが、治療対象部位の中空器官内に挿入
が可能な外径となっている。具体的には、腸管の場合、
10〜30mm程度が好適である。内部流路確保の点よ
り内径は大きいことが好ましいが、あまり肉厚が薄くな
ると筒状部材の強度が低下するため、内径は、外径より
0.1〜2mm程度小さいことが好ましい。環状溝の幅
は、0.05〜2mmが好適である。さらに、環状溝は
1本ではなく複数設けてもよい。筒状部材3の全体の長
さは、5〜50mm程度が好適である。また、接続部3
aの長さは、2〜30mm程度が好適である。
【0021】そして、このような形状の筒状部材2、3
は、上述の材料を用いて、以下のようにして製造され
る。まず、上述した、主成分をプラチナとする材料を真
空高周波溶解後、遠心鋳造し、第1の筒状部材および第
2の筒状部材の基本形状にほぼ合致した空洞部を有する
形状に仕上げる。そして、プラチナ形成物の表面に形成
されているバリの除去および表面研磨を行い、さらに、
ワイヤーソ、放電加工などの方法により、所定位置に環
状溝および接続部を形成する。続いて、プラチナ形成物
を真空中または非酸化性の雰囲気中で、900〜140
0℃の温度で1分〜100時間熱処理し溶体化処理を行
う。その後直ちに、プラチナ成形物を水冷もしくは油冷
し、再び真空中または非酸化性の雰囲気中で、450〜
800℃の温度で1分〜500時間熱処理を行った後、
炉冷する。その後、プラチナ成形物を2ステラ以上の直
流磁場中で着磁することにより、本発明の接続用器具に
使用される着磁した筒状部材が作成される。
【0022】次に、図2に示す実施例の中空器官接続用
器具10について説明する。この中空器官接続用器具1
0は、基本構成においては、上述した接続用器具1と同
じである。第1の筒状部材12は、図2に示すように、
全体の内径がほぼ同一であり、外径は接続部12a方向
に向かって拡径している。言い換えれば、開口端12b
方向に向かって縮径している。また、第1の筒状部材1
2の両端12b,12cは、開口しており、内部に貫通
した通路を形成している。筒状部材12の外面には、結
紮用の環状溝12d、12eが形成されている。筒状部
材12の端部を腸管内に位置させた後、この環状溝12
d,12e部分にて、腸管の外側より縛ることにより、
両者はほぼ液密に固定される。筒状部材12の外径、内
径、および長さになどについては、上述した実施例と同
様である。外面のテーパー度は5〜50%程度が好適で
ある。
【0023】第2の筒状部材13は、図2に示すよう
に、全体の内径がほぼ同一であり、外径は接続部13a
方向に向かって拡径している。言い換えれば、開口端1
3c方向に向かって縮径している。第2の筒状部材13
の両端13b,13cは、開口しており、内部に貫通し
た通路を形成している。筒状部材13の外面には、結紮
用の環状溝13d,13eが形成されている。筒状部材
13の端部を腸管内に位置させた後、この環状溝13
d,13e部分にて、腸管を外側より縛ることにより、
両者はほぼ液密に固定される。なお、筒状部材13の外
径、内径、および長さになどについては、上述した実施
例と同様である。外面のテーパー度は5〜50%程度が
好適である。
【0024】接続部12a、13aの形状、言い換えれ
ば、第1の筒状部材および第2の筒状部材の接続構造
(ジョイント構造)は、図1および図2に示したものに
限られず、両者を接続できればどのようなものでもよ
い。例えば、第1の筒状部材および第2の筒状部材の接
続される端部にそれぞれ、係合するような、凹凸(例え
ば、歯車状の凹凸)を設けてもよい。また、本発明の中
空器官接続用器具では、第1の筒状部材および第2の筒
状部材の接続部が磁力吸着するものであればよく、その
他の部分は、磁性材料である必要はない。つまり、接続
部のみを上述したプラチナ磁石により形成し、これらを
軟質樹脂製チューブの端部に取り付けた構造のものでも
よい。
【0025】次に、図3に示す実施例の中空器官接続用
器具について説明する。この実施例の中空器官接続用器
具は、冠状動脈バイパス形成術用中空器官接続用器具で
ある。この接続用器具30は、一つの分岐部35を持つ
第1の筒状部材31(T字状筒状部材、冠状動脈挿入用
部材)と、分岐部35に形成された接続部31aと接続
される接続部32bを備えた第2の筒状部材32により
構成されている。筒状部材31は、図3に示すように、
本体部34はほぼ同一外径および同一内径を有する筒状
体であり、両端に開口31b,31cを有している。
【0026】分岐部35は、先端部に形成された接続部
31aと、この接続部の端部にて開口する開口31fを
備えている。接続部31aは、他の部分に比べて外径が
小さくなっており、後述する第2の筒状部材(グラフト
接続用部材)の接続部32a内に挿入および固定(液密
固定)可能となっている。3つの開口31b,31c、
31fはそれぞれ筒状部材31の内部にて連通してい
る。筒状部材31の本体部の端部付近には、結紮用の環
状溝31d,31eが形成されている。
【0027】本体部34の外径としては、2〜30mm
が好ましく、より好ましくは、2〜6mmである。本体
部の内径としては、外径より0.1〜2mm程度小さい
ことが好ましい。分岐部35の外径としては、2〜8m
mが好ましく、より好ましくは、2〜4mmである。分
岐部の内径としては、外径より0.1〜2mm程度小さ
いことが好ましい。本体部に対する分岐部の形成角度
は、10〜60°程度が好適である。分岐部35の位置
は、図3に示すように、本体部34のほぼ中央部である
ことが好ましいが、一方の端部に近いものであってもよ
い。
【0028】第2の筒状部材32(グラフト接続用部
材)は、外径はほぼ同一であり、上述した接続部32a
を除き、ほぼ同一の内径を有する筒状体である。接続部
32aは、第1の筒状部材31の接続部31aを収納可
能な形状となっている。筒状部材32のほぼ中央部に
は、治療対象の中空器官に一端が接続された管状体(グ
ラフト)との結紮用の環状溝32dが形成されており、
筒状部材32の開口端32cよりこの環状溝32dを若
干越える部分までは、グラフト内に挿入可能な外径とな
っている。
【0029】グラフト(管状体)は、人工血管もしくは
あらかじめ準備した自家大腿静脈が用いられる。グラフ
トの一端には上述のように筒状部材が取り付けられる。
グラフトの他端は、狭窄部位より下流側の冠状動脈に接
続される。筒状部材32の具体的な外径としては、2〜
8mmが好ましく、より好ましくは、2〜6mmであ
る。分岐部の内径としては、外径より0.1〜2mm程
度小さいことが好ましい。本体部に対する分岐部の形成
角度は、10〜60°程度が好適である。
【0030】次に、本発明の中空器官接続用器具の使用
方法について説明する。図1に示した中空器官接続用器
具1の使用方法は以下の通りである。まず、第1の筒状
部材2および第2の筒状部材3の内径より膨張時の外径
が大きいバルーンを先端部に備えたカテーテルを準備す
る。そして、カテーテルの先端部を筒状部材2内に挿通
し、バルーンを膨張させてカテーテルに筒状部材2を固
定する。次に第1の筒状部材を取り付けたカテーテルを
患者の肛門より挿入し、腸管の切除部位より若干胃側の
位置に第1の筒状部材を到達させる。留置位置をX線造
影、もしくはバルーンカテーテルのルーメン内に内視鏡
を挿通確認後、バルーンカテーテルを収縮させ抜去す
る。
【0031】また、同様にして第2の筒状部材を取り付
けたカテーテルを患者の肛門より挿入し、腸管の切除部
位より若干肛門側の位置に第2の筒状部材が到達するま
で挿入する。この状態をX線造影等により確認する。第
1および第2の筒状部材は、プラチナ磁石により形成さ
れているため、X線造影による確認が容易である。筒状
部材の留置部位は、バルーンカテーテルのルーメン内に
内視鏡を挿通して直接確認してもよい。気腹装置の気腹
針を腹壁より挿入し、腹腔内に炭酸ガスを充満させ、腹
腔内部を膨張させる。腹壁に小切開を設け、内径5mm
または10mmの筒状のトラッカー・カニューレを4本
または5本、腹腔内に挿入する。腹腔鏡および体腔鏡下
外科手術器具を、トラッカー・カニューレ内に挿通し
て、腹腔鏡の小型カメラ部分および体腔鏡下外科手術器
具の先端部分が腹腔内に位置するようにする。腹腔鏡お
よび内視鏡からの映像はモニターに映し出される。
【0032】モニターの観察下、体腔鏡下外科手術器具
を用いて、腫瘍が形成されている部位の腸管を切除す
る。外科手術器具は、複数腹腔内に挿入されており、そ
れらの先端には異なった手術用具が取り付けられてい
る。切除は以下のようにして行われる。鉗子状先端部を
有するものを2本用いて切除部位の前後をクランプす
る。結紮器具を先端に有する手術器具を用いて、腸管の
外側より結紮し筒状部材を腸管に固定する。
【0033】そして、電気メスを先端に有する手術器具
を用いて、腸管をそれぞれの筒状部材の外側かつ結紮部
位より切除部位側の位置にて切断する。腸管切除物の除
去が必要な場合には、切除物をいくつかに分断し、内部
に形成されたガン細胞などにレーザーを照射して死滅さ
せた後、カテーテルのルーメン内に挿入されていた内視
鏡を抜去し、分断した切除片を手術器具の鉗子を用い
て、カテーテル内に押し込むとともに、カテーテルの後
端より吸引し、カテーテルを通して外部に、取り出す。
そして、第1および第2の筒状部材の接続部を近づけ、
両者の磁力吸引力により吸着させて固定する。そして、
バルーンを収縮させた後、カテーテルを体内より抜去
し、さらに、体腔鏡下外科手術器具およびトラッカー・
カニューラを抜去し、その穿刺部位を縫合することによ
り手技を終了する。
【0034】次に、図2に示した中空器官接続用器具1
0の使用方法を説明する。まず、肛門より内視鏡を挿入
し、腸管の切除部位を確認する。気腹装置の気腹針を腹
壁より挿入し、腹腔内に炭酸ガスを充満させ、腹腔内部
を膨張させる。つぎに、腹壁に小切開を設け、内径5m
mまたは10mmの筒状のトラッカー・カニューレを4
本または5本、腹腔内に挿入する。さらに、腹腔鏡およ
び体腔鏡下外科手術器具を、トラッカー・カニューレ内
に挿通して、腹腔鏡の小型カメラ部分および体腔鏡下外
科手術器具の先端部分が腹腔内に位置するようにする。
腹腔鏡および内視鏡ならの映像はモニターに映し出され
る。
【0035】モニターの観察下、体腔鏡下外科手術器具
を用いて、腫瘍が形成されている部位の腸管の切除およ
び切除部位の接合を行う。具体的には、図2に示す筒状
部材が挿入可能な切開部を腹部に形成し、この切開部に
筒状部材挿入用カテーテルを挿入し、このカテーテル内
を通して第1および第2の筒状部材を腹腔内に挿入す
る。そして、鉗子により筒状部材を保持し、電気メスを
先端に有する手術器具を用いて、腸管をそれぞれの筒状
部材の外側より切断する。
【0036】切断された腸管の2つの端部に第1および
第2の筒状部材をその小径部側より挿入し、結紮器具を
先端に有する手術器具を用いて、腸管の外側より結紮し
筒状部材を腸管に固定する。そして、第1および第2の
筒状部材の接続部を近づけ、両者の磁力吸引力により吸
着させて固定する。また、腸管切除物は、筒状部材挿入
用カテーテルを通して体外に取り出す。そして、体腔鏡
下外科手術器具、トラッカー・カニューラおよびカテー
テルを抜去し、その穿刺部位を縫合することにより手技
を終了する。
【0037】次に、図3に示した中空器官接続用器具3
0の使用方法について説明する。第2の筒状部材32が
端部に取り付けられた人工血管(グラフト)を準備す
る。そして、患者の冠状動脈の狭窄部より上流側(主幹
冠状動脈あるいは上行大動脈)を切開し、切開部の両端
を糸で縛り止血し、T字状の筒状部材31を切開部には
め込み、結紮糸により結紮固定する。狭窄部より下流側
の冠状動脈を切開し、第2の筒状部材32が取り付けら
れた人工血管の端部(筒状部材が取り付けられていない
部位)を挿入し縫合する。
【0038】続いて、第2の筒状部材を第1の筒状部材
の分岐接続部に両者の磁石吸着力を用いて固定する。両
者の接続に複雑な縫合をする必要がなく、手技を短時間
で行うことができる。また、血液とグラフト内に残った
空気が接触して凝固し血栓が発生するのを抑えるために
グラフト内の空気を取り除く必要があるが、この接続用
器具では、両者を接続部にて容易に取り外すことができ
るので、空気除去が容易である。
【0039】この実施例の中空器官接続用器具によれ
ば、グラフトをあらかじめ第2の筒状部材に固定してお
くことができ、また、主幹冠状動脈の分岐部の形成は、
第1の筒状部材を主幹冠状動脈の切開部に挿入し、筒状
部材の両端を結紮固定することにより行うことができ
る。このため、実際に縫合が必要なのは、グラフトと下
流側の冠状動脈のみとなり、短い手技時間にてバイパス
形成が行える。
【0040】(実験)上述したプラチナ磁石を用いて、
内径5mmの管状体を作成した。麻酔下で実験犬の頸動
脈を露出し、メスにて切開創を作製した。管状体を挿入
し、外科用縫合糸にて両端を結紮固定した。この間、血
流を遮断した時間は約1分であった。閉創した後実験犬
を飼育し、1週間後血管造影を行いその開存性について
観察した。天然血管と管状体両端部に段差が観察された
が、管状体内は良好に開存しており、狭窄も一切認めら
れなかった。犬において内径5mmの開存が示されたこ
とより血液適合性は良好である。
【0041】
【発明の効果】本発明の中空器官接続用器具は、上述の
プラチナ磁石により形成され、少なくとも2つの開口部
を有し、かつ、治療対象の中空器官に少なくとも一端部
が固定可能である第1の筒状部材と、該第1の筒状部材
の開口部に磁石吸着力により付着する少なくとも1つの
開口部を有し、かつ、治療対象の中空器官もしくは治療
対象の中空器官に接続される管状体に少なくとも一端部
が固定可能である第2の筒状部材とからなる。第1の筒
状部材を接続する中空器官の一方に固定し、第2の筒状
部材を接続する中空器官の他方に固定し、2つの筒状部
材は、磁力により吸着固定するため、接続が容易であ
る。また、筒状部材はプラチナ磁石により形成されてい
るので、生体内に留置しても腐食する危険性がほとんど
無く、長期的に中空器官を接続できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例の中空器官接続用器
具を示す部分破断断面図である。
【図2】図2は、本発明の他の実施例の中空器官接続用
器具を示す部分破断断面図である。
【図3】図3は、本発明の他の実施例の中空器官接続用
器具を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 中空器官接続用器具 2 第1の筒状部材 2a 接続部 2d 環状溝 3 第2の筒状部材 3a 接続部 3d 環状溝 10 中空器官接続用器具 12 第1の筒状部材 13 第2の筒状部材 30 中空器官接続用器具 32 第1の筒状部材 33 第2の筒状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 康浩 東京都虎ノ門二丁目10番1号 株式会社ジ ャパンエナジー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Ptを33〜47原子%含み、残部がF
    eと不可避的不純物よりなる耐腐食性良好なプラチナ磁
    石により形成され、少なくとも2つの開口部を有し、か
    つ、治療対象の中空器官に少なくとも一端部が固定可能
    である第1の筒状部材と、該第1の筒状部材の開口部に
    磁石吸着力により付着する少なくとも1つの開口部を有
    し、かつ、治療対象の中空器官もしくは治療対象の中空
    器官に接続される管状体に少なくとも一端部が固定可能
    である第2の筒状部材とからなることを特徴とする中空
    器官接続用器具。
  2. 【請求項2】 前記第2の筒状部材は、前記第1の筒状
    部材と同じプラチナ磁石により形成されている請求項1
    に記載の中空器官接続用器具。
  3. 【請求項3】 Ptを33〜47原子%とTi,Mo,
    Nb,Ta,W,Cr,Vの1種又は2種以上を0.1
    〜10原子%含み、残部がFeと不可避的不純物よりな
    る耐腐食性良好なプラチナ磁石により形成され、少なく
    とも2つの開口部を有し、かつ、治療対象の中空器官に
    少なくとも一端部が固定可能である第1の筒状部材と、
    該第1の筒状部材の開口部に磁石吸着力により付着する
    少なくとも1つの開口部を有し、かつ、治療対象の中空
    器官もしくは治療対象の中空器官に接続される管状体に
    少なくとも一端部が固定可能である第2の筒状部材とか
    らなることを特徴とする中空器官接続用器具。
  4. 【請求項4】 前記第2の筒状部材は、前記第1の筒状
    部材と同じプラチナ磁石により形成されている請求項3
    に記載の中空器官接続用器具。
  5. 【請求項5】 前記中空器官接続用器具は、体腔鏡下外
    科手術用中空器官接続用器具である請求項1ないし4の
    いずれかに記載の中空器官接続用器具。
  6. 【請求項6】 前記第1の筒状部材および前記第2の筒
    状部材の付着されるそれぞれの開口部は、対のジョイン
    ト構造となっている請求項1ないし5のいずれかに記載
    の中空器官接続用器具。
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