JPH08916U - 自動ワインダの解舒補助装置 - Google Patents

自動ワインダの解舒補助装置

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JPH08916U JP1316995U JP1316995U JPH08916U JP H08916 U JPH08916 U JP H08916U JP 1316995 U JP1316995 U JP 1316995U JP 1316995 U JP1316995 U JP 1316995U JP H08916 U JPH08916 U JP H08916U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下側バルーン規制部材としてのバルーンブレ
ーカがスムーズに解舒に追随できる解舒補助装置を提供
しようとするものである。 【解決手段】 給糸ボビン4に被さり、チェス部4aか
らの糸の解舒角度を広げる内径規制部を有し、この内径
規制部がチェス部4aからの糸の解舒に伴って下降する
ようにしたバルーン規制部材31と、バルーン規制部材
31の最初の作動位置を給糸ボビン4の芯管寸法から算
出するとともに、解舒に要する時間と前記芯管寸法の関
係から、バルーン規制部材31の下降速度を算出する制
御手段40とを備えてなり、バルーン規制部材31を退
避位置から作動位置にし更に解舒に追随して下降させる
ようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
例えばリング精紡機で生産された給糸ボビンの多数本を糸継ぎし、且つスラブ 等の不良部分を除きつつコーンやチーズ状の一つの巻取パッケージに巻取る自動 ワインダにおける解舒補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動ワインダは巻取ユニットの多数錘が並列配置されたものであり、その一錘 の機器配置を図5により説明する。
【0003】 図5において、巻取ユニット1は、支承管2とダクト3とによって位置固定さ れ、ユニットの所定位置に位置決め供給される給糸ボビン4から引出される糸Y はバルンブレーカ6、所定のテンションを付与するディスク又はゲート式のテン サ7、糸の不良部分を検出するスラブキャッチャー8等を通過して、綾振ドラム 13によって回転する巻取パッケージ14に巻取られる。15は糸継装置であり 、16はパッケージ側の上糸を糸継装置15へ案内するサクションマウス、17 は給糸ボビン側の下糸を糸継装置15へ案内する中継パイプであり、各巻取ユニ ットが上記各部材を有しており、このような巻取ユニット1が多数並設されて一 台の自動ワインダが構成される。また、給糸ボビン4は個々に独立したトレイ1 8に挿入された状態のまま供給コンベア11及び回転円板19を介して巻取ユニ ット1の巻取位置Aへ供給される。そして、巻取完了後の空ボビン4′は排出コ ンベア12へと排出され、代わりに新たな給糸ボビン4が供給される。なお、巻 取位置Aにある給糸ボビン4の糸Yが吹き上げられ中継パイプ17に吸引される ように、給糸ボビン4頭部の中空部に糸端Y1が挿入されている。
【0004】 上述した巻取ユニット1において、スラブキャッチャー8が糸の不良部分を検 出すると付属のカッターが作動して糸切断が行われ、スラブキャッチャー8の糸 走行信号OFFを起点として糸継ぎが行われる。この糸継ぎ作動を図6により説 明する。図6において、サクションマウス16が方向に旋回し、その吸い込み 口16aが綾振りドラム13と巻取パッケージ14の間に位置し、巻取パッケー ジ14の糸端を吸引する。サクションマウス16が所定の位置になると、機枠5 内にある逆転ローラ又は駆動モータの逆転により綾振りドラム13即ち巻取パッ ケージ14が逆転して糸を解き、糸端がサクションマウス16に吸い込まれるよ うにする。また、サクションマウス16の作動と略同時に、中継パイプ17が 方向に旋回し、テンサ7の下方に位置する。この時、テンサ7が開き、テンサ7 から解放された糸端が中継パイプ17に吸引される。なお、ボビンチェンジには 、給糸ボビンから吹き上げられた糸が中継パイプ17に吸引される。つぎに、巻 取パッケージ側の糸端と給糸ボビン側の糸端を吸引したサクションマウス16及 び中継パイプ17が逆方向に旋回して図示の位置に戻ると、糸継装置15に糸が 入り、糸継ぎが行われる。
【0005】 ところで、給糸ボビンが空になった時、または糸切れ時にも、スラブキャッチ ャー8の糸走行信号OFFを起点として、上述した糸継ぎ動作が行われる。しか し、給糸ボビンが空になった場合、下糸がないため、糸継ぎ動作が失敗する。そ こで、下糸の有無を確認するためのヤーンフィーラ9がテンサ7の下側に設けら れ、ヤーンフィーラ9が下糸を検出しないと、糸継ぎ動作と平行してボビンチェ ンジが行われる。このボビンチェンジは、回転円板19(図5参照)の回転と図 示されないイジョクトレバーの旋回作動との共同により行われ、空ボビン4′が 排出され、新たな給糸ボビン4が供給される。このような下糸検出用のヤーンフ ィーラ9は機械的なもの又は光学センサを用いたものがある。
【0006】 上述した巻取ユニット1においては、給糸ボビンから解舒される糸からスラブ 等の不良部分を除きつつ、また給糸ボビン毎の糸継ぎを行いながらコーンやチー ズ状の一つの巻取パッケージを形成していくため、その生産性は巻取速度に大き く依存することになる。ところが、従来の自動ワインダでは、実用的巻取速度は 1000m/min前後であった。その理由は以下の(a)〜(c)の現象の複 合による巻取速度の制限を受けていたからである。(a)巻取速度の増加に伴っ て解舒張力も大きくなる。特に、三分玉と呼ばれる残り解舒量が1/3となった 時点から急激に解舒張力が増大するが、この増大の程度が大きくなると張力によ る糸切れが発生する。(b)巻取速度の増加に伴ってスラッフィングが多くなる 。このスラッフィングとは、給糸ボビン4のチェス部4aから安定的に解舒され ずに、輪抜けのように幾重かのコイルが互いに絡み合って一気に解舒される状態 を言い、糸切れに至る原因となる。(c)巻取速度の増加に伴って毛羽が増加す る。
【0007】 これらの、(a)〜(c)の現象は給糸ボビンからの解舒の状態に依存してい ることは経験的に知られていた。そのため、図5に示すように、給糸ボビン4か ら解舒される糸のバルーンを四角錐の筒であるバルーンブレーカ6で制限し、バ ルーンが広がりすぎないように適度なものに保っている。ところが、バルーンブ レーカ6はガイドプレート10の下側から給糸ボビン4の上側に位置するもので あって機台5に固定されているため、給糸ボビン4の解舒が進むと共に、給糸ボ ビン4のチェス部4aからバルーンブレーカ6下端までの距離が徐々に長くなり 、バルーンブレーカ6の働きが悪くなる。その結果、給糸ボビン4の解舒の終わ り頃に、糸切れ等が発生することがある。
【0008】 このような解舒終わり頃の糸切れ等に対応するための解舒補助装置として、図 7に開示されるものが提案されている。巻取位置にある給糸ボビン4及びバルー ンブレーカ6の側方に回転ねじ軸22が立設され、この回転ねじ軸22は上部支 持板2aに固定されたパルスモータ等のモータ23によって回転されるようにな っている。回転ねじ軸22には昇降台24が螺入され、この昇降台24に形成さ れた貫通孔24aに回転ねじ軸22と平行に立設されたガイド軸25が嵌められ ている。このような構造により、回転ねじ軸22の回転に伴って昇降台24が上 下動するようになっている。また、昇降台24には、芯管4bの上方から嵌入し ていくバルーンブレーカ6が取り付けられている。また、昇降台24には、セン サ取付板26が上下方向位置調整自在に設けられ、このセンサ取付板26に給糸 ボビン4のチェス部4aの上端を検知する光電センサ等のセンサ27が設けられ 、このセンサ27の信号によってモータ23が制御されるようになっている。す なわち、バルーンブレーカ6がチェス部4aの上方所定位置にあるように、セン サ27がモータ23を駆動し昇降台24を下降させる。
【0009】 上述した解舒補助装置28にあっては、糸の解舒に追随してバルーンブレーカ 6が下降し、バルーンブレーカ6下端からチェス部4a上端までの距離L1が適 性値を維持する。したがって、巻き終わりに近くなっても、下側バルーンが制限 された状態が維持される。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、図7の解舒補助装置28にあっては、センサ27によるチェス 部4aの上端位置の測定が不正確であり、バルーンブレーカ6が糸の解舒に追随 しきれないという問題点を有していた。
【0011】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、下側バルーン規制部材としてのバルーンブレーカが スムーズに解舒に追随できる解舒補助装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本考案の解舒補助装置は、給糸ボビンに被さり、チェス部 からの糸の解舒角度を広げる内径規制部を有し、この内径規制部がチェス部から の糸の解舒に伴って下降するようにしたバルーン規制部材と、前記バルーン規制 部材の最初の作動位置を前記給糸ボビンの芯管寸法から算出するとともに、解舒 に要する時間と前記芯管寸法の関係から、前記バルーン規制部材の下降速度を算 出する制御手段とを備えてなるものである。
【0013】 制御手段が、前記バルーン規制部材の最初の作動位置を前記給糸ボビンの芯管 寸法から算出するとともに、給糸ボビンが解舒されるのに要する時間と芯管寸法 から前記バルーン規制部材の下降速度を算出することで、バルーン規制部材を退 避位置から作動位置にし更に解舒に追随して下降させることができる。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本考案の 解舒補助装置を示す斜視図である。
【0015】 図1において、解舒補助装置30は、下側バルーン規制部材としての筒体31 と、上側バルーン規制部材としての絞り付筒体32と、追随機構としてのモータ 38、ネジ軸38a、コントローラ40とを主要部材としてなっている。
【0016】 下側バルーン規制部材としての筒体31は上下が開口しており、筒体31の側 面に昇降ブロック35が取り付けられた第1の腕31aを有している。昇降ブロ ック35は固定ブロック36から垂下されたロッド37に上下摺動自在に挿入さ れていると共に、ネジ軸38aに螺入されている。このネジ軸38aは固定ブロ ック36に取りつけられたモータ38に連結され、ネジ軸38aの回転に応じて 筒体31が昇降自在となっている。この筒体31は給糸ボビン4のチェス部4a からの距離L1が略一定になるように順次下降し、給糸ボビン4の芯管4bに被 さっていく。そして、チェス部4aから解舒される糸のバルーン(筒体31に対 する下側バルーン)の広がりを適切に保つことにより解舒角度を大きくし、スラ ッフィングと毛羽の発生を抑える役目を果たす。このような筒体31の役目を充 分果たすためには、筒体31の下端である内径規制部の寸法と給糸ボビン4の径 方向寸法の関係が重要であり、チェス部4aから解舒される糸のバルーンを制御 する筒体31の下端の内径は給糸ボビン4の糸層の外径より小さく、芯管4bの 外径より大きい必要がある。
【0017】 上側バルーン規制部材としての絞り付筒体32は下側バルーン規制部材として の筒体31の外周に挿入されている。したがって、絞り付筒体32は筒体31の 順次下降と共に下降する。しかし、絞り付筒体32にはスリット32d付きの腕 32cが取り付けられており、腕32cの下側に磁石32bが貼りつけられてい る。スリット32dはストッパー軸34に案内されており、ストッパー軸34下 端のプレート34aに磁石32b及び腕32cが当たると、絞り付筒体32の下 降が停止する。すなわち、遅くとも糸張力が顕著に増大し始める三分玉となった 時点では、絞り付筒体32が下げ止まり、芯管4bの真上に絞り32aが位置す るようになっている。この絞り32aは糸道を規制し、筒体31よりガイドプレ ート10に至るバルーン(上側バルーン)の大きな変動を防止し、糸張力の変動 巾を狭める役目を果たす。このような絞り32aの役目を充分果たすためには、 糸道を規制する絞り32aの位置と形状が重要である。絞り32aは芯管4bの 頂部から4〜180mm上に位置する必要がある。また、絞り32aの内径は芯 管4bの頂部の外径以下であって、2mm以上とする必要がある。
【0018】 つぎに、解舒補助装置30の動きに関連する機器を説明する。8はスラブキャ ッチャー、9はヤーンフィーラ、20はレバー、21はレバー20の旋回駆動部 である。スラブキャッチャー8には例えば静電容量の変化を測定するものが用い られ、糸欠陥のみならず、糸が走行しているかどうかを検出することができる。 スラブキャッチャー8が糸走行信号を発しないと、糸継ぎ動作が行われる。この 場合、テンサから開放される下糸は中継パイプに保持されるが、中継パイプが下 から上へと旋回する時に、給糸ボビンから解舒される糸にビリが発生する恐れが ある。そこで、ビリが発生しやすい糸の解舒のために、ビリ発生防止装置として のレバー20が設けられている。このレバー20が二点鎖線の退避位置から実線 の作動位置(芯管4b側面に当接している状態)となる。チェス部4aから解舒 される糸の一回転毎に下糸にはレバー20でテンションが付加され、ビリが防止 される。このビリ発生防止装置としてのレバー20の作動のために、解舒補助装 置30の筒体31及び絞り付筒体32は実線の退避位置となる。また、スラブキ ャッチャー8が糸走行信号を発することなく、ヤーンフィーラ9も糸を検出しな い場合、給糸ボビン4が空ボビンになっており、ボビンチェンジが行われる。こ の場合も、解舒補助装置30の筒体31及び絞り付筒体32は実線の退避位置と なり、新しい給糸ボビン4が所定位置になると、レバー20が二点鎖線の退避位 置から実線の作動位置となってビリの発生を防止しつつ糸継ぎが行われる。
【0019】 つぎに、上述したこの解舒補助装置30による糸解舒方法を図2により説明す る。図2(a)〜(d)は筒体31と絞り付筒体32がどのように解舒に追随す るかを示す図である。図2(a)において、実線の筒体31と絞り付筒体32は 退避位置にある。この退避位置では、筒体31の下端の内径規制部が芯管4bよ り上にあり、空ボビン排出に続く新しい給糸ボビンの供給が行われる。そして、 二点鎖線図示のように、筒体31の下端の内径規制部が芯管4bに被さる作動状 態まで下降する。図2(b)は五分玉の状態を示し、筒体31と絞り付筒体32 が共に下降し、絞り32aが所定位置となっている。特に筒体31はチェス部4 aの解舒に追随するように順次下降し、チェス部4aから解舒される糸の解舒角 度θが大きく保たれ、給糸ボビン上に残る糸と解舒される糸同士の擦れ合いが少 なくなる結果、スラッフィングと毛羽の発生が抑えられる。図2(c)は三分玉 の状態を示し、筒体31のみが下降し、絞り付筒体32は停止したままであり、 絞り32aが芯管4bの真上の所定位置となっている。特に、三分玉以降では解 舒張力が急激に増大する傾向があるが、これはチェス部4aの下方から解舒され る糸に現れる二点鎖線の如き大きなバルーンと、チェス部4aの上方から解舒さ れる糸に現れる小さなバルーンとが交互に発現することによる。しかし、絞り3 2aが存在することにより、絞り32aからガイドプレート10までの上側バル ーンが小さいものに規制される。また、この三分玉以降ではチェス部4aの形状 が徐々に崩れ始める時点であり、これ以上筒体31を下げても、スラッフィング と毛羽の抑制効果に差が生じなくなる。そこで、図2(d)のように、三分玉以 降の解舒においては、筒体31は解舒に追随せず所定位置に止まったままとなっ ている。すなわち、筒体31下端の内径規制部は解舒始めから三分玉に至るまで は解舒に追随して順次下降する必要があり、絞り付筒体32の絞り32aは三分 玉から解舒終わりに至るまでは芯管4bの真上の所定位置に止まる必要がある。 このように、筒体31と絞り32aの必要性の差に着目し、下側バルーン規制部 材としての筒体31と第2規制部材としての絞り32aに区分し、その作用時点 を異ならせたものである。
【0020】 図1において、上述した筒体31はコントローラ40によるモータ38の回転 制御に基づいて解舒に追随し、チェス部4aから一定の距離L1を保つようにな っている。そのため、コントローラ40には上位コンピュータ41が接続され、 コントローラ40が出力すべき筒体31の下降速度が決まるようになっている。 この上位コンピュータ41の手順を図3により説明する。まず、前提条件として 、巻き取られるべき糸の糸番手が入力される(ステップ♯1)。また、給糸ボビ ンの糸の重量が例えば巻取ユニットに入る前に計測されており、この重量データ が自動的に入力される(ステップ♯2)。なお、重量データに代わり、糸層の厚 みをセンサで計測し、糸層データを入力することもできる。また、巻取ユニット の巻取速度パターンも入力される(ステップ♯3)。さらに、巻取ユニットに供 給される給糸ボビンの芯管の寸法も入力される(ステップ♯4)。そして、ステ ップ♯1の番手とステップ♯2の糸の重量から給糸ボビンの糸長が算出される( ステップ♯5)この糸長とステップ♯3の巻取速度から解舒に要する時間が算出 される(ステップ♯6)。この解舒時間とステップ♯4の芯管寸法から筒体の下 降速度が算出される(ステップ♯7)。以上のステップ♯1〜7が準備段階であ る。そして、巻取が開始されると(ステップ♯8)、筒体が退避位置から作動位 置(芯管寸法から決まる最初の作動位置)へと下降する(ステップ♯9)。そし て、ステップ♯7で予め算出された下降速度で筒体が順次下降する(ステップ♯ 10)。
【0021】 ところで、上述した解舒補助装置は解舒時間を基準にして筒体が下降すること により解舒追随となっているが、糸継ぎ時には退避位置となる必要があり、通常 の順次下降とは独立した動きが求められる。そこで、巻取効率を低下させない効 率的な筒体の動きを以下に説明する。図1において、スラブキャッチャー8から の糸走行信号がOFFになると、一連の糸継ぎ動作が開始される。この糸走行信 号のOFFを起点として、筒体31実線の退避位置に速やかに上昇する。すなわ ち、一連の糸継ぎ動作と筒体31の上昇は平行して行われる。そして、一連の糸 継ぎ動作(レバー20の作動を含む)が行われる。糸継ぎが成功し、糸が巻かれ 始めると、スラブキャッチャー8からの糸走行信号がONに変わる。この糸走行 信号のONを起点として、筒体31下降動作に移行し、チェス部4aに接触する と筒体31が停止する。そして、所定量L1だけ筒体31が上昇し、それ以降は 所定の下降速度で解舒に追随する。このように、スラブキャッチャー8からの糸 走行信号のOFF又はONを基準にして、解舒補助装置が作動すると、筒体31 の動きに無駄がなくなる。
【0022】 また、ビリが発生しにくい糸の場合には、ビリ発生防止装置としてのレバー2 0を作動させるわけではない。この時には、筒体31はボビンチェンジ時のみ退 避位置に上昇すればよく、スラブキャッチャー8の糸走行信号OFFによって開 始される糸継ぎ動作の最初の段階で検出されるヤーンフィラー9の下糸無しの信 号を基準として筒体31を退避位置に上昇させることができる。
【0023】 図4は下側バルーン規制部材及び上側バルーン規制部材の他の実施例を示す。 図4(a)において、下側バルーン規制部材は多段の開閉筒体44a〜44gを 隙間εを有して積み重ねたものである。図4(c)に示されるように、一つの開 閉筒体は一対の半円部材45、46を軸46に旋回自在に支持されたレバー48 ,49に取り付けたものである。レバー48,49が駆動部材50で閉じると、 下側バルーンを規制する内径規制部を形成する。図4(a)では、一番上のみの 開閉筒体44aが閉じた作動状態が示されている。チェス部4aの解舒が進むと 共に、開閉筒体44b→44gが閉じていき、開閉筒体44a〜44gの内径規 制部が解舒に追随することになる。この場合、隙間εはゼロでもよいが、給糸ボ ビンの解舒状態を確認するためには、ある程度の隙間εを有するものが良い。ま た、上側バルーン規制部材は開閉レバー51で構成されている。図4(b)に示 されるように、くの字型レバー51a,51bが駆動部材52で閉じることによ り、菱形の糸道規制空間53が形成される。この空間53の寸法も芯管4bの頂 部の外径内に収まる空間にする。このように、下側バルーン規制部材としての筒 体は給糸ボビン4の軸方向に連続している必要がなく、不連続なものであっても よい。この場合も、多段の開閉筒体44a〜44gの開閉タイミングとくの字型 レバー51a,51bの開閉タイミングは解舒時間に基づいて制御することがで きる。
【0024】
【考案の効果】
本考案における解舒補助装置においては、制御手段が、前記バルーン規制部材 の最初の作動位置を前記給糸ボビンの芯管寸法から算出し、バルーン規制部材を 退避位置から作動位置するとともに、給糸ボビンが解舒されるのに要する時間と 芯管寸法から前記バルーン規制部材の下降速度を算出し、バルーン規制部材を解 舒に追随して下降させるので、センサを使用することなく、バルーン規制部材を 退避位置から作動位置にして更に解舒に追随して下降させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の解舒補助装置の斜視図である。
【図2】本考案の装置による糸解舒方法を示す図であ
る。
【図3】本考案の制御方法を示すフローチャート図であ
る。
【図4】下側バルーン規制部材の他の実施例を示す図で
ある。
【図5】巻取ユニットの機器配置図である。
【図6】巻取ユニットの要部の斜視図である。
【図7】従来の解舒補助装置の制御方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
30 解舒補助装置 31 筒体(下側バルーン規制部材) 41 上位コンピュータ(制御手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給糸ボビンに被さり、チェス部からの糸
    の解舒角度を広げる内径規制部を有し、この内径規制部
    がチェス部からの糸の解舒に伴って下降するようにした
    バルーン規制部材と、 前記バルーン規制部材の最初の作動位置を前記給糸ボビ
    ンの芯管寸法から算出するとともに、解舒に要する時間
    と前記芯管寸法の関係から、前記バルーン規制部材の下
    降速度を算出する制御手段とを備えてなる自動ワインダ
    の解舒補助装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112110268A (zh) * 2019-06-21 2020-12-22 塞维欧纺织机械股份公司 用于在纱线从线轴退绕时控制气囊的装置和方法

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